JP2005348567A - Dc−dcコンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】過電流を検出した際において、DC−DCコンバータの機能を完全に停止することなく、かつ、過電流によりフルブリッジインバータ回路を故障させることのないフェーズシフト方式により駆動するDC−DCコンバータを提供する。
【解決手段】フルブリッジインバータ回路3を構成する第2アーム上側スイッチングトランジスタ及び第2アーム下側スイッチングトランジスタを同時にオフ動作させて、次のパルスに達すると、正常時と同様の動作を行う。これにより、フルブリッジインバータ回路には過電流が流れることを防止でき、次のパルスにて再び駆動する際においてもパルストランスが磁気飽和を起こすことがない。つまり、DC−DCコンバータにより適切な電圧に変圧することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、DC−DCコンバータ、特にスイッチング素子の損失を低減するフェーズシフト方式によりトランスの一次コイルに交流電圧を印加するDC−DCコンバータ関するものである。
従来、フルブリッジインバータ回路とトランスとを有するDC−DCコンバータにおいて、フルブリッジインバータ回路を構成するスイッチング素子の損失を低減する方法が種々開示されている(例えば、特許文献1)。この方法は、まず、フルブリッジインバータ回路のうちの二対の直列接続されたスイッチング素子の上アーム側のスイッチング素子と下アーム側のスイッチング素子が交互に駆動する。すなわち、上アーム側のスイッチング素子と下アーム側のスイッチング素子とが、相互に逆のオンオフ駆動を行う。そして、一方の直列接続されたスイッチング素子のオンオフ駆動と、他方の直列接続されたスイッチング素子のオンオフ駆動との位相をずらして行う。この方法をフェーズシフト方式という。このフェーズシフト方式により、ゼロボルトスイッチが可能となり、スイッチング損失の低減を図ることができるというものである。
特開2003−47245号公報
ところで、フルブリッジインバータ回路は、トランジスタなどのスイッチング素子により構成されており、これらに過電流が流れると故障の原因となる。従って、フルブリッジインバータ回路に過電流が流れることを抑制する必要がある。また、例えばハイブリッド自動車などのバッテリ充電用などに用いられるDC−DCコンバータにおいては、過電流を検出した際に完全に機能を停止させるのではなく、少しでも長い時間動作させる延命動作を行うようにしている。
本発明は、過電流を検出した際において、DC−DCコンバータの機能を完全に停止することなく、かつ、過電流によりフルブリッジインバータ回路を故障させることのないフェーズシフト方式により駆動するDC−DCコンバータを提供することを目的とする。
本発明のDC−DCコンバータは、フルブリッジインバータ回路と、メイントランスと、インダクタンスと、整流用ダイオードと、駆動回路と、制御手段とを備える。
フルブリッジインバータ回路は、フルブリッジ接続された4つのスイッチングトランジスタとそれぞれの該スイッチングトランジスタに並列接続されたダイオード及びコンデンサとを有し、入力側が直流電源に接続された回路である。このフルブリッジインバータ回路は、具体的には、以下のとおりである。ここで、フルブリッジインバータ回路のうち直列接続された2つのスイッチングトランジスタの一方側を第1アームとし、他方側を第2アームとする。そして、この第1アームは、直列に接続され一方側が直流電源の正極側に接続され他方側が直流電源の負極側に接続された第1アーム上側のスイッチングトランジスタ及び第1アーム下側のスイッチングトランジスタと、該第1アーム上側及び該第1アーム下側のスイッチングトランジスタのそれぞれに逆並列接続された第1アーム上側及び第1アーム下側のダイオードと第1アーム上側及び第1アーム下側のコンデンサとからなる。第2アームは、直列に接続され一方側が前記直流電源の正極側に接続され他方側が前記直流電源の負極側に接続された第2アーム上側及び第2アーム下側のスイッチングトランジスタと、該第2アーム上側及び該第2アーム下側のスイッチングトランジスタのそれぞれに逆並列接続された第2アーム上側及び第2アーム下側のダイオードと第2アーム上側及び第2アーム下側のコンデンサとからなり、前記第1アームに並列接続されている。なお、第1アーム上側又は第1アーム下側のコンデンサは、それぞれ第1アーム上側又は第1アーム下側のスイッチングトランジスタと別個に設けてもよいが、第1アーム上側又は第1アーム下側のスイッチングトランジスタの寄生容量を用いることもできる。また、第2アーム上側又は第2アーム下側のコンデンサは、それぞれ第2アーム上側又は第2アーム下側のスイッチングトランジスタと別個に設けてもよいが、第2アーム上側又は第2アーム下側のスイッチングトランジスタの寄生容量を用いることもできる。なお、各スイッチングトランジスタは、例えば、MOSFET、IGBTなどである。
メイントランスは、一次コイルと二次コイルとを有し、前記フルブリッジインバータ回路の出力側に接続されている。すなわち、このメイントランスにより、フルブリッジインバータ回路の出力電圧を変圧した電圧を出力している。インダクタンスは、前記メイントランスの前記一次コイルに直列接続されている。なお、このインダクタンスは、前記メイントランスの漏れインダクタンスであってもよい。整流回路は、前記メイントランスの出力側に接続され、前記メイントランスの出力交流電圧を整流する。この整流回路は、ダイオードを用いてもよいし、トランジスタを用いた同期整流としてもよい。平滑回路は、前記整流回路に接続され、整流された電圧を直流電圧に平滑する。
駆動回路は、第1駆動パルス発生回路と、第1駆動用パルストランスと、第2駆動パルス発生回路と、第2駆動用パルストランスとから構成され、前記フルブリッジインバータ回路の各スイッチング素子を駆動する回路である。そして、第1駆動パルス発生回路及び第1駆動用パルストランスが、フルブリッジインバータ回路の第1アームの駆動回路であって、第2駆動パルス発生回路及び第2駆動用パルストランスが、フルブリッジインバータ回路の第2アームの駆動回路である。
ここで、第1駆動パルス発生回路は、複数のスイッチング素子を有し、該複数のスイッチング素子のオンオフ駆動により交流のパルス電圧である第1駆動パルス電圧を発生させる回路である。この第1駆動パルス発生回路は、例えば、スイッチングトランジスタによりフルブリッジ回路を構成する回路としてもよい。そして、第1駆動用パルストランスは、前記第1駆動パルス電圧が印加される一次コイルと、前記フルブリッジインバータ回路の第1アーム上側の前記スイッチングトランジスタの駆動電圧である第1上側駆動電圧を印加する第1の二次コイルと、前記第1上側駆動電圧に対して正負対称の駆動電圧からなり前記フルブリッジインバータ回路の第1アーム下側の前記スイッチングトランジスタの駆動電圧である第1下側駆動電圧を印加する第2の二次コイルと、を有するパルストランスである。つまり、この第1駆動パルス発生回路と第1駆動用パルストランスとにより、フルブリッジインバータ回路の第1アーム上側のスイッチングトランジスタと第1アーム下側のスイッチングトランジスタとが、交互にオンオフ駆動するようにしている。
第2駆動パルス発生回路は、複数のスイッチング素子を有し、該複数のスイッチング素子のオンオフ駆動により交流のパルス電圧である第2駆動パルス電圧を発生させる回路である。この第2駆動パルス発生回路は、例えば、スイッチングトランジスタによりフルブリッジ回路を構成する回路としてもよい。そして、第2駆動用パルストランスは、前記第2駆動パルス電圧が印加される一次コイルと、前記フルブリッジインバータ回路の第2アーム上側の前記スイッチングトランジスタの駆動電圧である第2上側駆動電圧を印加する第1の二次コイルと、前記第2上側駆動電圧に対して正負対称の駆動電圧からなり前記フルブリッジインバータ回路の第2アーム下側の前記スイッチングトランジスタの駆動電圧である第2下側駆動電圧を印加する第2の二次コイルと、を有するパルストランスである。つまり、この第2駆動パルス発生回路と第2駆動用パルストランスとにより、フルブリッジインバータ回路の第2アーム上側のスイッチングトランジスタと第2アーム下側のスイッチングトランジスタとが、交互にオンオフ駆動するようにしている。
制御手段は、前記第1駆動パルス発生回路及び前記第2駆動パルス発生回路の前記スイッチング素子の駆動信号を出力して前記第1アーム上側及び前記第1アーム下側の前記スイッチングトランジスタのオンオフ駆動と前記第2アーム上側及び前記第2アーム下側の前記スイッチングトランジスタのオンオフ駆動との位相差を制御する手段である。すなわち、この制御手段が位相差制御を行った駆動信号を各駆動パルス発生回路に出力することにより、フルブリッジインバータ回路の第1アームのスイッチングトランジスタと第2アームのスイッチングトランジスタとのオンオフ駆動の位相差制御が行われている。
そして、本発明のDC−DCコンバータの特徴的事項は、さらに、前記フルブリッジインバータ回路に流れる過電流を検出する過電流検出回路を備え、前記制御手段が、前記過電流検出回路が過電流を検出したときに、前記第1アーム上側及び前記第1アーム下側の前記スイッチングトランジスタを同時にオフ駆動させる第1過電流時駆動信号を前記第1駆動パルス発生回路へ出力し、かつ/又は、前記第2アーム上側及び前記第2アーム下側の前記スイッチングトランジスタを同時にオフ駆動させる第2過電流時駆動信号を前記第2駆動パルス発生回路へ出力することである。
ここで、第1アーム上側及び第1アーム下側のスイッチングトランジスタを同時にオフ駆動させるためには、第1駆動用パルストランスの第1の二次コイル及び第2の二次コイルの何れにも、二次電圧が誘起されないことが必要となる。そうすると、第1駆動用パルストランスの一次コイルに第1駆動パルス電圧が印加されないようにすればよい。従って、第1アーム上側及び第1アーム下側のスイッチングトランジスタを同時にオフ駆動させるためには、第1駆動用パルストランスの一次コイルに第1駆動パルス電圧を印加しないように第1駆動パルス発生回路が動作すればよいことになる。つまり、制御手段は、第1駆動パルス発生回路に第1駆動パルス電圧を印加しないように動作させる駆動信号を出力することになる。
一方、第2アーム上側及び第2アーム下側のスイッチングトランジスタを同時にオフ駆動させるためには、第2駆動用パルストランスの第1の二次コイル及び第2の二次コイルの何れにも、二次電圧が誘起されないことが必要となる。そうすると、第2駆動用パルストランスの一次コイルに第2駆動パルス電圧が印加されないようにすればよい。従って、第2アーム上側及び第2アーム下側のスイッチングトランジスタを同時にオフ駆動させるためには、第2駆動用パルストランスの一次コイルに第2駆動パルス電圧を印加しないように第2駆動パルス発生回路が動作すればよいことになる。つまり、制御手段は、第2駆動パルス発生回路に第2駆動パルス電圧を印加しないように動作させる駆動信号を出力することになる。
なお、制御手段は、第1駆動パルス発生回路へ第1駆動パルス電圧を発生させない駆動信号のみを出力してもよいし、第2駆動パルス発生回路へ第2駆動パルス電圧を発生させない駆動信号のみを出力してもよいし、両方の駆動信号を出力してもよい。
また、本発明のDC−DCコンバータにおける前記制御手段は、前記過電流検出回路が過電流を検出したときから所定時間経過するまで前記第1過電流時駆動信号を前記第1駆動パルス発生回路へ出力し、かつ/又は、前記第2過電流時駆動信号を前記第2駆動パルス発生回路へ出力するようにしてもよい。つまり、制御手段は、駆動パルス発生回路に駆動パルス電圧を印加しないように動作させる駆動信号を過電流検出時から所定時間経過するまでの間出力することになる。なお、前記所定時間は、例えば、前記過電流検出回路が過電流を検出した際における前記駆動パルス電圧の1パルスが終了するときまでの時間である。つまり、過電流を検出した場合であっても制御手段は1パルス終了すると正常状態の駆動信号を出力するいわゆるパルスbyパルスと呼ばれる動作方式である。
本発明のDC−DCコンバータによれば、過電流を検出した場合に、制御手段が第1駆動パルス発生回路へ第1駆動パルス電圧を発生させない駆動信号を出力することにより、第1駆動用パルストランスが磁気飽和を起こすことを防止できる。ここで、一般に、パルストランスが磁気飽和を起こした場合には、パルストランスの制御性が良好な状態を維持できないおそれがある。従って、第1駆動用パルストランスが磁気飽和を起こさないようにすることで、過電流検出後に再び制御続行する場合に第1駆動用パルストランスの制御性を良好な状態に維持することができる。すなわち、過電流検出時から所定時間経過後に、制御手段が正常状態と同様の駆動信号を第1駆動パルス発生回路へ出力したとしても、第1駆動用パルストランスが磁気飽和することなく良好な制御性を維持することができる。そして、いわゆるパルスbyパルスと呼ばれる動作方式の場合であっても、上記と同様の効果を奏する。パルスbyパルス方式の場合には、過電流を検出する時点においてオフ駆動しているスイッチング素子が次のパルスにおいてはオン駆動することになる。つまり、上述したように過電流検出後に第1駆動用パルストランスが磁気飽和を起こすことを防止できるので、過電流検出時の次のパルスにおいて、第1駆動用パルストランスの出力電圧を十分に確保することができる。すなわち、過電流検出時の次のパルスにおいても、第1駆動用パルストランスの制御性を良好に維持することができる。
ここで、制御手段が第1駆動パルス発生回路へ第1駆動パルス電圧を発生させる駆動信号を出力する場合を説明し、上述した第1駆動パルス電圧を発生させない駆動信号を出力する場合と比較する。
具体的には、過電流を検出した場合に、フルブリッジインバータ回路の第1アーム上側のスイッチングトランジスタと第1アーム下側のスイッチングトランジスタとのオンオフ駆動を切り替えた場合であって、パルスbyパルス方式の動作を行う場合について説明する。この場合、第1アームのスイッチングトランジスタのみのオンオフ駆動を切り替えることにより、例えば第1アーム上側及び第2アーム上側のスイッチングトランジスタがオン駆動(又はオフ駆動)しているのでフルブリッジインバータ回路には電流が流れない。従って、フルブリッジインバータ回路を過電流から保護することができる。この場合、駆動回路の動作は次のようになる。第1アーム上側のスイッチングトランジスタと第1アーム下側のスイッチングトランジスタとのオンオフ駆動を切り替えるためには、第1駆動用パルストランスの一次コイルに逆方向の第1駆動パルス電圧を印加する必要がある。つまり、第1駆動パルス発生回路は、逆方向の第1駆動パルス電圧を印加するように動作する。そして、過電流検出時の次のパルスにおいて再び制御続行しようとすると、過電流検出後にオン駆動していた第1アーム上側又は第1アーム下側のスイッチングトランジスタがオン駆動を維持するために、過電流検出時から継続して第1駆動用パルストランスの一次コイルに一方方向の第1駆動パルス電圧が印加されることになる。この場合、第1駆動用パルストランスは磁気飽和を起こしてしまい、良好な制御性を得ることが困難となる。さらには、第1駆動用パルストランスが磁気飽和を起こすことにより、二次コイルに誘起される二次電圧が必要な電圧を確保することができずに、オン駆動すべき第1アーム上側又は第1アーム下側のスイッチングトランジスタがオン駆動できない場合が生じるおそれがある。このように、フルブリッジインバータ回路のスイッチングトランジスタを適切に動作させることができないことになり、DC−DCコンバータとしての機能を適切に発揮させることができなくなる。
これに対して、本発明のDC−DCコンバータによれば、第1駆動用パルストランスが磁気飽和することを防止できるので、上述したような問題を起こすことを防止できる。つまり、DC−DCコンバータは、過電流検出後であっても再び適切に機能させることができる。なお、上述では、第1アームのスイッチングトランジスタについてのみ説明したが、第2アームのスイッチングトランジスタをオフ駆動するようにした場合であっても同様の効果を奏する。さらには、第1アーム及び第2アームのスイッチングトランジスタをオフ駆動するようにした場合も同様の効果を奏する。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。
(1)DC−DCコンバータの回路構成
本実施形態におけるDC−DCコンバータの回路構成について説明する。以下に、DC−DCコンバータのうち、メイン回路の構成と、その駆動制御部7の詳細構成とに分けて説明する。
(1.1)DC−DCコンバータのメイン回路構成
まず、DC−DCコンバータのメイン回路構成について、図1を参照して説明する。図1は、DC−DCコンバータのメイン回路構成を示す図である。図1に示すように、DC−DCコンバータは、直流電源1と、入力平滑コンデンサ2と、フルブリッジインバータ回路3と、メイントランス4と、漏れインダクタンス5と、電流検出用カレントトランス6と、駆動制御部7と、整流ダイオード8と、チョークコイル9と、出力コンデンサ10とから構成される。
直流電源1は、ハイブリッド自動車における高電圧バッテリであって、例えば200Vの直流バッテリである。入力平滑コンデンサ2は、直流電源1に並列に接続されており、直流電源1側の電圧を平滑している。
フルブリッジインバータ回路3は、それぞれ入力平滑コンデンサ2に並列接続された第1アーム31と第2アーム32とから構成される。具体的には、第1アーム31は、それぞれ直列に接続された第1アーム上側スイッチングモジュール3Aと第1アーム下側スイッチングモジュール3Bとから構成される。そして、第1アーム31の一方側が直流電源1の正極側に接続され、第1アーム31の他方側が直流電源1の負極側に接続されている。すなわち、第1アーム上側スイッチングモジュール3Aは、一方側が直流電源の正極側に接続され、他方側が第1アーム下側スイッチングモジュール3Bの一方側に接続されている。第1アーム下側スイッチングモジュール3Bの他方側が直流電源の負極側に接続されている。そして、第1アーム上側スイッチングモジュール3A及び第1アーム下側スイッチングモジュール3Bは、MOSFET(第1アーム上側スイッチングトランジスタ、第1アーム下側スイッチングトランジスタ)と、MOSFETに逆並列接続されたダイオード(第1アーム上側ダイオード、第1アーム下側ダイオード)とコンデンサ(第1アーム上側コンデンサ、第1アーム下側コンデンサ)とから構成されている。具体的には、第1アーム上側スイッチングモジュール3AのMOSFETは、ドレイン側が直流電源1の正極側に接続され、ソース側が第1アーム下側スイッチングモジュール3BのMOSFETのドレイン側に接続されている。第1アーム下側スイッチングモジュール3Bのソース側は、直流電源1の負極側に接続されている。
第2アーム32は、それぞれ直列に接続された第2アーム上側スイッチングモジュール3Cと第2アーム下側スイッチングモジュール3Dとから構成される。そして、第2アーム32の一方側が直流電源1の正極側に接続され、第2アーム32の他方側が直流電源1の負極側に接続されている。すなわち、第2アーム上側スイッチングモジュール3Cは、一方側が直流電源の正極側に接続され、他方側が第2アーム下側スイッチングモジュール3Dの一方側に接続されている。第2アーム下側スイッチングモジュール3Dの他方側が直流電源の負極側に接続されている。そして、第2アーム上側スイッチングモジュール3C及び第2アーム下側スイッチングモジュール3Dは、MOSFET(第2アーム上側スイッチングトランジスタ、第2アーム下側スイッチングトランジスタ)と、MOSFETに逆並列接続されたダイオード(第2アーム上側ダイオード、第2アーム下側ダイオード)とコンデンサ(第2アーム上側コンデンサ、第2アーム下側コンデンサ)とから構成されている。具体的には、第2アーム上側スイッチングモジュール3CのMOSFETは、ドレイン側が直流電源1の正極側に接続され、ソース側が第2アーム下側スイッチングモジュール3DのMOSFETのドレイン側に接続されている。第2アーム下側スイッチングモジュール3Dのソース側は、直流電源1の負極側に接続されている。
このように構成されるフルブリッジインバータ回路3は、それぞれのMOSFETをオンオフ駆動することにより直流電源1から入力される直流電圧を交流電圧に変換している。
メイントランス4は、鉄心に巻回された一次コイル及び二次コイルから構成されている。つまり、一次コイルに一次電圧が印加されることにより、二次コイルに二次電圧が誘起される。そして、このメイントランス4は、フルブリッジインバータ回路3の出力側に接続されている。すなわち、メイントランス4の一次コイルの一方側が、第1アーム31の中間位置、すなわち、第1アーム上側スイッチングモジュール3Aと第1アーム下側スイッチングモジュール3Bとの間に接続されている。そして、メイントランス4の一次コイルの他方側が、第2アーム32の中間位置、すなわち、第2アーム上側スイッチングモジュール3Cと第2アーム下側スイッチングモジュール3Dとの間に接続されている。つまり、メイントランス4は、フルブリッジインバータ回路3により変換された交流電圧を変圧(降圧または昇圧)している。なお、本実施形態においては、メイントランス4は、フルブリッジインバータ回路3により出力される交流電圧を降圧している。そして、メイントランス4の二次コイルの両端側は後述する整流ダイオード8に接続されており、メイントランス4の二次コイルの中央がアース接続されている。
漏れインダクタンス5は、メイントランス4の漏れインダクタンスであり、等価回路として、一方側がメイントランス4の一次コイルに接続され、他方側がフルブリッジインバータ回路3の第1アーム31又は第2アーム32の中間位置に接続されることになる。なお、図1においては、漏れインダクタンス5の他方側は、第1アーム31の中間位置に接続されるように図示している。ここで、この漏れインダクタンス5は、いわゆるフェーズシフト方式により駆動する場合に必要なインダクタンスとして用いている。ただし、ここでは漏れインダクタンス5は、メイントランス4の漏れインダクタンスを用いているが、別途インダクタンスを設けても良い。
電流検出用カレントトランス(過電流検出回路)6は、鉄心に巻回された一次コイル及び二次コイルから構成されており、フルブリッジインバータ回路3及びメイントランス4の一次コイルに流れる電流を検出するためのトランスである。具体的には、電流検出用カレントトランス6の一次コイルの一方側がメイントランス4の一次コイルの他方側に接続され、一次コイルの他方側がフルブリッジインバータ回路3の第2アーム32の中間位置に接続されている。また、電流検出用カレントトランス6の二次コイルは、後述する駆動制御部7に接続されて、一次コイルに流れる一次電流に対する一次コイルと二次コイルとの巻数比分の電流を検出している。
駆動制御部7は、フルブリッジインバータ回路3の駆動を行うドライブ回路71と、ドライブ回路71へ駆動信号を出力すると共に上述した電流検出用カレントトランス6の二次コイルから検出電流を入力する制御部(制御手段)72とから構成される。なお、駆動制御部7についての詳細は後述する。
整流ダイオード(整流回路)8は、メイントランス4の出力側、すなわち、メイントランス4の二次コイルに接続されている。そして、メイントランス4から出力される出力交流電圧を全波整流している。具体的には、整流ダイオード8は、第1整流ダイオード8Aと第2整流ダイオード8Bとからなる。そして、第1整流ダイオード8Aのアノード側がメイントランス4の二次コイルの一端側に接続され、第2整流ダイオード8Bのアノード側がメイントランス4の二次コイルの他端側に接続されている。そして、第1整流ダイオード8A及び第2整流ダイオード8Bのカソード側が接合されて、後述するチョークコイル9に出力している。
チョークコイル(平滑回路)9は、整流ダイオード8の出力側に直列接続されている。具体的には、チョークコイル9の一端側が、第1整流ダイオード8A及び第2整流ダイオード8Bのカソード側に接続されている。このチョークコイル9は、整流ダイオード8を介して印加される全波整流された電圧を平滑している。
出力コンデンサ(平滑回路)10は、チョークコイル9の他端側に並列接続されている。そして、チョークコイル9と共に出力電圧を平滑している。そして、出力コンデンサ10の出力側には、12V直流バッテリの正極側が接続され、充電を行っている。
(1.2)駆動制御部7の詳細構成
次に、駆動制御部7について、図2を参照して説明する。図2は、駆動制御部7を詳細に示した回路構成図である。駆動制御部7は、上述したように、ドライブ回路71と制御部72とから構成される。そして、ドライブ回路71は、第1アーム31のMOSFETを駆動する第1アーム用ドライブ回路711と、第2アーム32のMOSFETを駆動する第2アーム用ドライブ回路712とから構成される。ここで、第1アーム用ドライブ回路711と第2アーム用ドライブ回路712とは同一の構成からなり、図2においては、便宜上第2アーム用ドライブ回路712のみを図示する。
図2に示すように、第2アーム用ドライブ回路712は、第2駆動パルス発生回路712Aと、第2駆動用パルストランス712Bとから構成される。第2駆動パルス発生回路712Aは、制御部72のPWM信号出力部から出力されたPWM信号(駆動信号)に基づき、交流の駆動パルスを発生させる。具体的には、第2駆動パルス発生回路712Aは、4つのトランジスタQ1〜Q4によりフルブリッジ回路を構成している。すなわち、トランジスタQ1とトランジスタQ2とがトーテムポール接続されており、一端側が制御用内部電源(図示せず)の正極側に接続され、他端側がアース接続されている。また、トランジスタQ3とトランジスタQ4とがトーテムポール接続されており、一端側が制御用内部電源の正極側に接続され、他端側がアース接続されている。さらに、トランジスタQ2のベース側にはNOT回路の出力側が接続されており、このNOT回路の入力側とトランジスタQ1のベース側が制御部72のPWM信号出力部の第1PWM信号出力部に接続されている。また、トランジスタQ4のベース側にはNOT回路の出力側が接続されており、このNOT回路の入力側とトランジスタQ3のベース側が制御部72のPWM信号出力部の第2PWM信号出力部に接続されている。そして、トランジスタQ1〜Q4のオンオフ駆動により、交流の第2駆動パルス電圧を出力している。
第2駆動用パルストランス712Bは、一次コイルと、第1の二次コイルと、第2の二次コイルとから構成され、それぞれ鉄心に巻回されている。なお、第1の二次コイルと第2の二次コイルとは、それぞれ逆方向に鉄心に巻回されている。一次コイルは、一端側がトランジスタQ1とトランジスタQ2の中間位置c点に接続され、他端側がトランジスタQ3とトランジスタQ4の中間位置d点に接続されている。すなわち、一次コイルには、第2駆動パルス発生回路712Aにより出力された交流の駆動パルス電圧が印加される。そして、第1の二次コイルは、巻回始端側が第2アーム上側スイッチングモジュール3CのMOSFETのゲート側に接続され、巻回終端側が第2アーム上側スイッチングモジュール3Cのソース側に接続されている。そして、第1の二次コイルは、一次コイルに第2駆動パルス電圧が印加されることにより、第2アーム上側スイッチングモジュール3CのMOSFETの駆動電圧である第2上側駆動電圧を誘起する。一方、第2の二次コイルは、巻回始端側が第2アーム下側スイッチングモジュール3DのMOSFETのソース側に接続され、巻回終端側が第2アーム下側スイッチングモジュール3Dのゲート側に接続されている。そして、第2の二次コイルは、一次コイルに第2駆動パルス電圧が印加されることにより、第2アーム下側スイッチングモジュール3DのMOSFETの駆動電圧である第2下側駆動電圧を誘起する。なお、第1の二次コイルと第2の二次コイルとはそれぞれの巻回始端側と巻回終端側とをMOSFETのゲート側及びソース側の逆側に接続しているので、第1の二次コイルに誘起される第2上側駆動電圧と第2の二次コイルに誘起される第2下側駆動電圧とは正負対称の関係となる。
なお、図示しないが、第1アーム用ドライブ回路711は、上述した第2駆動パルス発生回路712Aと同一構成からなる第1駆動パルス発生回路と、第2駆動用パルストランス712Bと同一構成からなる第1駆動用パルストランスとから構成される。第1アーム用ドライブ回路711は、第2アーム用ドライブ回路712と同一構成であるので、詳細な説明は省略する。
ただし、第1アーム用ドライブ回路711は、第2アーム用ドライブ回路712に対して、第1アーム用ドライブ回路711の第1駆動用パルストランスの第1の二次コイル及び第2の二次コイルの接続先が異なるのみである。この点についてのみ説明する。第1駆動用パルストランスの第1の二次コイルは、巻回始端側が第1アーム上側スイッチングモジュール3AのMOSFETのゲート側に接続され、巻回終端側が第1アーム上側スイッチングモジュール3Aのソース側に接続されている。そして、この第1の二次コイルは、第1駆動パルス発生回路が出力する第1駆動パルス電圧が一次コイルに印加されることにより、第1アーム上側スイッチングモジュール3AのMOSFETの駆動電圧である第1上側駆動電圧を誘起する。一方、第2の二次コイルは、巻回始端側が第1アーム下側スイッチングモジュール3BのMOSFETのソース側に接続され、巻回終端側が第1アーム下側スイッチングモジュール3Bのゲート側に接続されている。そして、第2の二次コイルは、一次コイルに第1駆動パルス電圧が印加されることにより、第1アーム下側スイッチングモジュール3BのMOSFETの駆動電圧である第1下側駆動電圧を誘起する。なお、第1の二次コイルと第2の二次コイルとはそれぞれの巻回始端側と巻回終端側とをMOSFETのゲート側及びソース側の逆側に接続しているので、第1の二次コイルに誘起される第1上側駆動電圧と第2の二次コイルに誘起される第1下側駆動電圧とは正負対称の関係となる。
制御部72は、PWM信号出力部721と、整流回路722と、フィルタ回路723と、過電流保護回路724とから構成される。PWM信号出力部721は、第1駆動パルス発生回路及び第2駆動パルス発生回路712AにそれぞれPWM信号を出力している。具体的には、PWM信号出力部721の第1PWM信号出力部が、第2駆動パルス発生回路712AのトランジスタQ1及びトランジスタQ2のベース側に第1PWM信号を出力している。また、PWM信号出力部721の第2PWM信号出力部が、第2駆動パルス発生回路712AのトランジスタQ3及びトランジスタQ4のベース側に第2PWM信号を出力している。さらに、PWM信号出力部721は、第1駆動パルス発生回路へPWM信号を出力している。さらに、PWM信号出力部721は、後述する過電流保護回路724から過電流保護信号を入力している。この場合は、PWM信号出力部721は、過電流保護用PWM信号を第2駆動パルス発生回路712Aに出力する。なお、第1駆動パルス発生回路へ出力するPWM信号は、第2駆動パルス発生回路712Aへ出力するPWM信号とタイミングは異なるが実質的に同一であるので、説明を省略する。そして、本実施形態においては、PWM信号出力部721が過電流保護回路724から過電流保護信号を入力した場合に、第1駆動パルス発生回路へは過電流保護用PWM信号を出力しない。
整流回路722は、電流検出用カレントトランス6の二次コイルに接続されており、電流検出用カレントトランス6が出力する交流電流を整流している。フィルタ回路723は、整流回路722の出力側に接続されている。過電流保護回路724は、フィルタ回路723の出力側に接続されており、フルブリッジインバータ回路3及びメイントランス4の一次コイルに過電流が流れた場合に、その過電流を検出すると共にPWM信号出力部721に過電流保護信号を出力している。
(2)DC−DCコンバータのフェーズシフト方式の動作の説明
次に、上記構成からなるDC−DCコンバータのフェーズシフト方式の動作について図3を参照して説明する。図3は、フェーズシフト方式の動作を説明するタイムチャートである。図3は、上段から、第1アーム上側スイッチングモジュール3AのMOSFETのゲート電圧、第1アーム下側スイッチングモジュール3BのMOSFETのゲート電圧、第2アーム上側スイッチングモジュール3CのMOSFETのゲート電圧、第2アーム下側スイッチングモジュール3DのMOSFETのゲート電圧、メイントランス4の一次コイルの両端電圧を示す。
ここで、フェーズシフト方式の動作を分かりやすく説明するために、各スイッチングモジュール3A〜3DのMOSFETはデッドタイムを考慮しデューティー比を約40%として説明する。そして、以下には、第1アーム上側スイッチングモジュール3AのMOSFET及び第2アーム下側スイッチングモジュール3DのMOSFETがオン動作している状態から、第1アーム下側スイッチングモジュール3BのMOSFET及び第2アーム上側スイッチングモジュール3CのMOSFETがオン動作する状態に移るまでの動作について説明する。
まず、時刻S1において、第1アーム上側スイッチングモジュール3AのMOSFETのゲートに電圧を印加する。すなわち、時刻S1において、第1アーム上側スイッチングモジュール3AのMOSFETがオン動作する。なお、時刻S1の時点において、既に第2アーム下側スイッチングモジュール3DのMOSFETがオン動作している。従って、時刻S1においては、第1アーム上側スイッチングモジュール3AのMOSFET及び第2アーム下側スイッチングモジュール3DのMOSFETがオン動作している。一方、時刻S1においては、第1アーム下側スイッチングモジュール3BのMOSFET及び第2アーム上側スイッチングモジュール3CのMOSFETはオフ動作している。従って、メイントランス4の一次コイルに印加される一次電圧は、正の電圧となる。
続いて、時刻S2になると、第2アーム下側スイッチングモジュール3DのMOSFETのゲート電圧を0Vとして、第2アーム下側スイッチングモジュール3DのMOSFETをオフ動作させる。従って、時刻S2になると、メイントランス4の一次コイルに印加される一次電圧は0Vとなる。そして、このとき、第1アーム上側スイッチングモジュール3AのMOSFET→メイントランス4の一次コイル→第2アーム上側スイッチングモジュール3Cのコンデンサの方向に電流が流れて、第2アーム上側スイッチングモジュール3Cのコンデンサの放電が行われる。同時に、第1アーム上側スイッチングモジュール3AのMOSFET→メイントランス4の一次コイル→第2アーム下側スイッチングモジュール3Dのコンデンサの方向に電流が流れて、第2アーム下側スイッチングモジュール3Dのコンデンサの充電が行われる。この動作は、第2アーム下側スイッチングモジュール3Dのコンデンサの充電電圧が直流電源1の直流電圧に達するまで行われる。
続いて、上記の充放電動作が終了すると、第1アーム上側スイッチングモジュール3AのMOSFET→漏れインダクタンス→メイントランス4の一次コイル→第2アーム上側スイッチングモジュール3Cのダイオードの方向に、いわゆる環流電流が流れる。そして、この状態のときに時刻S3となり、第2アーム上側スイッチングモジュール3CのMOSFETのゲートに電圧を印加して、第2アーム上側スイッチングモジュール3CのMOSFETをオン動作させる。つまり、このときの第2アーム上側スイッチングモジュール3CのMOSFETのスイッチングは、スイッチング損失がないゼロボルトスイッチングとなる。
続いて、時刻S4になると、第1アーム上側スイッチングモジュール3AのMOSFETのゲート電圧を0Vとして、第1アーム上側スイッチングモジュール3AのMOSFETをオフ動作させる。そうすると、第1アーム上側スイッチングモジュール3Aのコンデンサ→メイントランス4の一次コイル→第2アーム上側スイッチングモジュール3CのMOSFET及びダイオードの方向に電流が流れて、第1アーム上側スイッチングモジュール3Aのコンデンサの充電が行われる。同時に、第1アーム下側スイッチングモジュール3Bのコンデンサ→メイントランス4の一次コイル→第2アーム上側スイッチングモジュール3CのMOSFET及びダイオードの方向に電流が流れて、第1アーム下側スイッチングモジュール3Bのコンデンサの充電が行われる。この動作は、第1アーム上側スイッチングモジュール3Aのコンデンサの充電電圧が直流電源1の直流電圧に達するまで行われる。
続いて、上記の充放電動作が終了すると、第1アーム下側スイッチングモジュール3Bのダイオード→漏れインダクタンス→メイントランス4の一次コイル→第2アーム上側スイッチングモジュール3CのMOSFET及びダイオードの方向に電流が流れる。そして、この状態のときに時刻S5となり、第1アーム下側スイッチングモジュール3BのMOSFETのゲートに電圧を印加して、第1アーム下側スイッチングモジュール3BのMOSFETをオン動作させる。つまり、このときの第1アーム下側スイッチングモジュール3BのMOSFETのスイッチングは、スイッチング損失がないゼロボルトスイッチングとなる。従って、時刻S5においては、第1アーム下側スイッチングモジュール3BのMOSFET及び第2アーム上側スイッチングモジュール3CのMOSFETがオン動作している。つまり、メイントランス4の一次コイルに印加される一次電圧は、負の電圧となる。
続いて、時刻S6〜S9において、第1アーム下側スイッチングモジュール3BのMOSFET及び第2アーム上側スイッチングモジュール3CのMOSFETがオン動作している状態から、第1アーム上側スイッチングモジュール3AのMOSFET及び第2アーム下側スイッチングモジュール3DのMOSFETがオン動作する状態に移動する。この動作においては、上述した動作と上側スイッチングモジュールと下側スイッチングモジュールとを逆にした状態となる。
(3)過電流検出時のDC−DCコンバータの説明
次に、過電流検出時のDC−DCコンバータの説明について図4のタイムチャートを参照して行う。図4は、上段から順に、PWM信号出力部721が出力する第1PWM信号及び第2PWM信号、第2駆動パルス発生回路712AのトランジスタQ1〜Q4のオンオフ動作、第2駆動パルス発生回路712Aのc点及びd点の電圧、c−d間電圧(第2駆動パルス電圧)、第2駆動用パルストランス712Bの一次コイルに流れる電流、フルブリッジインバータ回路3を構成するスイッチングモジュール3C,3D,3A,3BのMOSFETのゲート電圧を示す。そして、図4は、時刻T5の時のみにおいて過電流を検出したものとし、時刻T5以降は過電流を検出しないとしている。つまり、時刻T1〜T5までは正常時における動作であって、時刻T5以降が過電流検出時における動作である。以下に、DC−DCコンバータの動作として、正常時における動作と過電流検出時における動作とに分けて説明する。
(3.1)正常時における動作
DC−DCコンバータの正常時における動作は、図4のタイムチャートのうち時刻T1〜T5に示す。正常時においては、制御部72のPWM信号出力部721が出力する第1PWM信号及び第2PWM信号は、簡単化のためデューティー比が50%のPWM信号である矩形波信号としている。ここで、PWM信号がオン動作している時間を1パルスとしている。つまり、本実施形態においては、デューティー比が50%のPWM信号であるので、半周期が1パルスとなる。さらに、第1PWM信号と第2PWM信号は、正常時であれば交互の信号である。具体的には、時刻T1〜T2及び時刻T3〜T4までの間は、第1PWM信号がオン動作し、第2PWM信号がオフ動作する信号である。時刻T2〜T3及び時刻T4〜T5までの間は、第1PWM信号がオフ動作し、第2PWM信号がオン動作する信号である。
このようなPWM信号が出力された第2駆動パルス発生回路712Aは、次のように動作する。すなわち、トランジスタQ1及びトランジスタQ4は、時刻T1〜T2及び時刻T3〜T4の間オン動作する。一方、トランジスタQ2及びトランジスタQ3は、時刻T2〜T3及び時刻T4〜T5の間オン動作する。
そうすると、第2駆動パルス発生回路712Aにおけるc点電圧は、時刻T1〜T2及び時刻T3〜T4までの間が高い電圧となり、他の時間においてはほぼ0Vとなる。また、第2駆動パルス発生回路712Aにおけるd点電圧は、時刻T2〜T3及び時刻T4〜T5までの間が高い電圧となり、その他の時間においてはほぼ0Vとなる。つまり、c−d間電圧は、時刻T1〜T2及び時刻T3〜T4までの間が正の電圧となり、時刻T2〜T3及び時刻T4〜T5までの間が負の電圧となる。なお、このc−d間電圧が、上記において説明した第2駆動用パルストランス712Bの一次コイルに印加される第2駆動パルス電圧となる。
この第2駆動パルス電圧が第2駆動用パルストランス712Bの一次コイルに印加されるときの一次コイルに流れる電流は、時刻T1〜T2及び時刻T3〜T4においては徐々に正方向に増加する。すなわち、第2駆動パルス発生回路712Aのc点位置からd点位置方向に電流が増加しながら流れる。一方、一次コイルに流れる電流は、時刻T2〜T3及び時刻T4〜T5においては徐々に負方向に増加する。すなわち、第2駆動パルス発生回路712Aのd点位置からc点位置方向に電流が増加しながら流れる。
このように、第2駆動用パルストランス712Bの一次コイルに電流が流れると、第2駆動用パルストランス712Bの第1の二次コイル及び第2の二次コイルには、時刻T1〜T2及び時刻T3〜T4までの間に巻回始端側(図1の黒丸印側)が巻回終端側よりも高い電圧が発生する。また、第1の二次コイル及び第2の二次コイルには、時刻T2〜T3及び時刻T4〜T5までの間に巻回始端側(図1の黒丸印側)が巻回終端側よりも低い電圧が発生する。
従って、第2アーム上側スイッチングモジュール3CのMOSFETは、ゲート側電圧がソース側電圧よりも高い電圧となる時刻T1〜T2及び時刻T3〜T4までの間、オン動作する。また、第2アーム下側スイッチングモジュール3DのMOSFETは、ゲート側電圧がソース側電圧よりも高い電圧となる時刻T2〜T3及び時刻T4〜T5までの間、オン動作する。
なお、第1アーム上側スイッチングモジュール3AのMOSFETは、第2アーム下側スイッチングモジュール3DのMOSFETから時間tだけ遅れて(フェーズシフトされて)同様にオン動作する。また、第1アーム下側スイッチング素子3BのMOSFETは、第2アーム上側スイッチングモジュール3CのMOSFETから時間tだけ遅れて(フェーズシフトされて)同様にオン動作する。
つまり、時刻(T1+t)〜T2間において、第1アーム下側スイッチングモジュール3BのMOSFETと第2アーム上側スイッチングモジュール3CのMOSFETとが共にオン動作し、第1アーム上側スイッチングモジュール3AのMOSFETと第2アーム下側スイッチングモジュール3DのMOSFETとが共にオフ動作する。このとき、メイントランス4の一次コイルには、図1において、下から上に向かって電流が徐々に増加しながら流れる。次に、時刻(T2+t)〜T3間では、第1アーム上側スイッチングモジュール3AのMOSFETと第2アーム下側スイッチングモジュール3DのMOSFETとが共にオン動作し、第1アーム下側スイッチングモジュール3BのMOSFETと第2アーム上側スイッチングモジュール3CのMOSFETとが共にオフ動作する。このとき、メイントランス4の一次コイルには、図1において、上から下に向かって電流が徐々に増加しながら流れる。時刻(T3+t)〜T4においては時刻(T1+t)〜T2と同様に動作し、時刻(T4+t)〜T5においては時刻(T2+t)〜T3と同様に動作する。
このように、メイントランス4の一次コイルには、1パルス毎に電流の向きが変わる交流電流が流れる。このとき、メイントランス4の二次コイルには、降圧された交流電圧が発生し、整流ダイオード8及びチョークコイル9を介して出力コンデンサに充電される。
(3.2)過電流検出時における動作
次に、過電流検出時における動作について説明する。過電流検出時における動作は、図4のタイムチャートのうち時刻T5〜T8に示す。ここで、時刻T5が過電流を検出した時である。
電流検出用カレントトランス6が過電流を検出した時には、上述したように、制御部72の過電流保護回路724が過電流保護信号をPWM信号出力部721に出力する。過電流保護信号を入力したPWM信号出力部721は、図4に示すように、第2PWM信号のみを変更する動作信号を出力する。すなわち、時刻T4〜T5においては、第2PWM信号はオン動作する信号を出力していたので、この第2PWM信号がオフ動作する信号を出力することになる。なお、このとき、図示しないが、第1アーム用ドライブ回路の第1駆動用パルス発生回路には、第2駆動用パルス発生回路712Aへの出力されるPWM信号とは異なり、正常時と同様のPWM信号を出力する。
そして、1パルス経過すると、すなわち、時刻T6に達すると、正常時と同様の動作を繰り返す。具体的には、時刻T6〜T7までの間は、第1PWM信号がオン動作する信号である。時刻T7〜T8までの間は、第2PWM信号がオン動作する信号である。つまり、第1PWM信号及び第2PWM信号が実質的に正常時と異なるのは、過電流を検出した時刻T5からその1パルス分を経過する時刻T6までの間のみとなる。
このようなPWM信号が出力された第2駆動パルス発生回路712Aは、次のように動作する。すなわち、第1PWM信号がNOT回路を介してベースに入力されるトランジスタQ2、及び、第2PWM信号がNOT回路を介してベースに入力されるトランジスタQ4が、時刻T5〜T6の間、オン動作する。続いて、時刻T6〜T7の間は、第1PWM信号が直接的にベースに入力されるトランジスタQ1、及び、第2PWM信号がNOT回路を介してベースに入力されるトランジスタQ4が、オン動作する。続いて、時刻T7〜T8の間は、第1PWM信号がNOT回路を介してベースに入力されるトランジスタQ2、及び、第2PWM信号が直接的にベースに入力されるトランジスタQ3が、オン動作する。
そうすると、第2駆動パルス発生回路712Aにおけるc点電圧及びd点電圧は、時刻T5〜T6においては何れも0Vとなる。つまり、c−d間電圧である第2駆動パルス電圧は、時刻T5〜T6においては、0Vとなる。そして、時刻T6〜T7においては、c点電圧が高い電圧となり、d点電圧がほぼ0Vとなる。続いて、時刻T7〜T8においては、c点電圧がほぼ0Vとなり、d点電圧が高い電圧をなる。つまり、c−d間電圧である第2駆動パルス電圧は、時刻T6〜T7までの間が、正の電圧となり、時刻T7〜T8までの間が負の電圧となる。
この第2駆動パルス電圧が第2駆動用パルストランス712Bの一次コイルに印加されるときの一次コイルに流れる電流は、時刻T5〜T6においては、0Aとなる。つまり、時刻T4〜T5までに流れていた負方向の電流は遮断する。そして、時刻T6〜T7においては、一次コイルに流れる電流は徐々に正方向に増加する。すなわち、第2駆動パルス発生回路712Aのc点位置からd点位置方向に電流が増加しながら流れる。一方、一次コイルに流れる電流は、時刻T7〜T8においては徐々に負方向に増加する。すなわち、第2駆動パルス発生回路712Aのd点位置からc点位置方向に電流が増加しながら流れる。このように、過電流を検出した際、過電流を検出したパルス(時刻T5〜T6)、さらにはその後のパルス(時刻T6〜T8)において、第2駆動用パルストランス712Bが磁気飽和を起こすことがない。この理由については、後述する比較例と比較しながら詳細に説明する。
そして、時刻T5〜T6において、第2駆動用パルストランス712Bの一次コイルには電流が流れないので、第1の二次コイル及び第2の二次コイルに電圧が発生しない。そうすると、第2アーム上側スイッチングモジュール3CのMOSFET及び第2アーム下側スイッチングモジュール3DのMOSFETは、何れもゲートに電圧が印加されないので、オン動作しない。つまり、時刻T5〜T6においては、第2アーム32のMOSFETが何れもオフ動作している。ただし、この時刻T5〜T6において、上述したように、第1アーム用ドライブ回路711の第1駆動用パルス発生回路は正常時と同様の動作を行うので、第1アーム上側スイッチングモジュール3AのMOSFETがオン動作し、第1アーム下側スイッチングモジュール3BのMOSFETがオフ動作する。しかし、第2アーム32のMOSFETが何れもオフ動作しているので、メイントランス4には電流が流れない。つまり、過電流を検出した時刻T5〜T6までの間は、フルブリッジインバータ回路3及びメイントランス4に過電流が流れることを防止している。
そして、時刻T6〜T7においては、第2駆動用パルストランス712Bの一次コイルに正方向の電流が流れるので、第1の二次コイル及び第2の二次コイルには巻回始端側(図1の黒丸印側))が巻回終端側よりも高い電圧が発生する。また、時刻T7〜T8においては、第2駆動用パルストランス712Bの一次コイルに負方向の電流が流れるので、第1の二次コイル及び第2の二次コイルには巻回始端側(図1の黒丸印側)が巻回終端側よりも低い電圧が発生する。
従って、時刻T6〜T7においては、第2アーム上側スイッチングモジュール3CのMOSFETは、ゲート側電圧がソース側電圧よりも高い電圧となるので、オン動作する。また、時刻T7〜T8においては、第2アーム下側スイッチングモジュール3DのMOSFETは、ゲート側電圧がソース側電圧よりも高い電圧となるので、オン動作する。なお、第1アーム上側スイッチングモジュール3AのMOSFETは、正常時と同様の動作をするので、時刻T6〜T7においてはオフ動作し、時刻T7〜T8においてはオン動作する。また、第1アーム下側スイッチングモジュール3BのMOSFETも正常時と同様の動作をするので、時刻T6〜T7においてはオン動作し、時刻T7〜T8においてはオフ動作する。ここで、過電流検出時T5以降の時刻T6〜T7において、上述したように第2駆動用パルストランス712Bは磁気飽和を起こすことがないので、それぞれのMOSFETのゲート電圧を十分に確保することができる。つまり、上述したように、第2アーム上側スイッチングモジュール3C及び第2アーム下側スイッチングモジュール3DのMOSFETのゲートに電圧が印加されている場合に、確実にオン動作させることができる。
そして、時刻T6〜T7間では、第1アーム下側スイッチングモジュール3BのMOSFETと第2アーム上側スイッチングモジュール3CのMOSFETとがオン動作し、第1アーム上側スイッチングモジュール3AのMOSFETと第2アーム下側スイッチングモジュール3DのMOSFETとがオフ動作する。そうすると、メイントランス4の一次コイルには、図1において、下から上に向かって電流が徐々に増加しながら流れる。時刻T7〜T8間では、第1アーム上側スイッチングモジュール3AのMOSFETと第2アーム下側スイッチングモジュール3DのMOSFETとがオン動作し、第1アーム下側スイッチングモジュール3BのMOSFETと第2アーム上側スイッチングモジュール3CのMOSFETとがオフ動作する。そうすると、メイントランス4の一次コイルには、図1において、上から下に向かって電流が徐々に増加しながら流れる。
このように、メイントランス4の一次コイルには、過電流を検出した時刻T5から1パルス経過時である時刻T6までの間のみに、電流が流れない。そして、時刻T6以降は時刻T1〜T4までと同様に、一次コイルに1パルス毎に電流の向きが変わる交流電流が流れる。なお、メイントランス4の二次コイルには、降圧された交流電圧が発生し、整流ダイオード8及びチョークコイル9を介して出力コンデンサに充電される。
ここで、上記実施形態においては、時刻T5のみにおいて過電流を検出し、その後は過電流を検出しない場合について説明したが、例えば、時刻T6〜T7の間において再び過電流を検出した場合には、時刻T5のときと同様に動作する。つまり、1パルス毎に過電流検出を行っており、その1パルス内で過電流を検出した場合には第2アーム32のMOSFETの何れもをオフ動作させるが、その1パルス内に過電流を検出しない場合には正常時と同様に動作する。このことは、少しでも長い時間動作させる延命動作を行っていることになる。
(3.3)過電流検出時における動作の比較例
次に、上述した本実施形態の過電流検出時における動作の効果を説明するために比較例を挙げて説明する。この比較例は、図5のタイムチャートを参照して説明する。なお、図5は、図4のタイムチャートと比較できるように、図4のタイムチャートと同一事項について示している。
図5に示すように、電流検出用カレントトランス6が過電流を検出した時に、PWM信号出力部721が、第1PWM信号及び第2PWM信号がオンオフ動作を変更する動作信号を出力する。すなわち、時刻T4〜T5においては、第1PWM信号はオフ動作し、第2PWM信号はオン動作する信号を出力していたので、この第1PWM信号がオン動作し、第2PWM信号がオフ動作する信号を出力することになる。そして、1パルス経過して時刻T6に達すると、正常時と同様の動作を繰り返す。具体的には、時刻T6〜T7までの間は、第1PWM信号がオン動作し、第2PWM信号がオフ動作する信号である。従って、第1PWM信号は、時刻T5〜T7までの間継続してオン動作していることになる。
このようなPWM信号が出力された第2駆動パルス発生回路712Aは、次のように動作する。すなわち、時刻T5〜T7においては、第1PWM信号が直接的にベースに入力されるトランジスタQ1、及び、第2PWM信号がNOT回路を介してベースに入力されるトランジスタQ4が、オン動作する。そうすると、時刻T5〜T7においては、第2駆動パルス発生回路712Aにおけるc点電圧は高い電圧となり、d点電圧はほぼ0Vとなる。時刻T7〜T8においては、c点電圧がほぼ0Vとなり、d点電圧が高い電圧となる。つまり、c−d間電圧である第2駆動パルス電圧は、時刻T5〜T7までの間が正の電圧となる。
この第2駆動パルス電圧が第2駆動用パルストランス712Bの一次コイルに印加されるときの一次コイルに流れる電流は、時刻T5〜T7においては、徐々に正方向に増加する。つまり、過電流が検出されたパルスと次のパルスの間、継続して一次コイルに正の駆動パルス電圧が印加されることになる。
そうすると、第2駆動用パルストランス712Bは、磁気飽和を起こし、磁気飽和を起こした後には第1の二次コイル及び第2の二次コイルに誘起される電圧が低減してしまう。つまり、時刻T5〜T7において、第2アーム上側スイッチングモジュール3CのMOSFETのゲート電圧が時間が経過するにつれて低減する。そうすると、第2アーム上側スイッチングモジュール3CのMOSFETに印加されるゲート電圧が、オン動作をするためのゲート電圧以下まで低減すると、時刻T5〜T7の間に第2アーム上側スイッチングモジュール3CのMOSFETがオフ動作してしまう。
そうすると、時刻T6〜T7において、第1アーム下側スイッチングモジュール3BのMOSFETのみがオン動作し、他のMOSFETはオフ動作しているので、メイントランス4の一次コイルに電圧は印加されない。その結果、メイントランス4による適切な変圧が行われないことになる。
これに対して、上述した本実施形態における動作であれば、第2駆動用パルストランス712Bが磁気飽和を起こすほど、第2駆動用パルストランス712Bの一次コイルに長時間駆動パルス電圧が印加されないので、時刻T6〜T7において確実にメイントランス4による適切な変圧を行うことができる。
なお、上記比較例においては、第2駆動用パルストランス712Bが磁気飽和を起こす場合について説明したが、磁気飽和を起こさないようにするためには、パルストランスを大型にすることで上記問題は解消する。これに対して、本実施形態のDC−DCコンバータによれば、小型なパルストランスを用いた場合であっても、磁気飽和を起こすことがない。つまり、小型化を図ることができる。
DC−DCコンバータのメイン回路構成を示す図である。 駆動制御部7を詳細に示した回路構成図である。 フェーズシフト方式の動作を説明するタイムチャートである。 過電流検出時のDC−DCコンバータの動作を説明するタイムチャートである。 比較例の過電流検出時のDC−DCコンバータの動作を説明するタイムチャートである。
符号の説明
1:直流電源、 2:入力平滑コンデンサ、 3:フルブリッジインバータ回路、 4:メイントランス、 5:漏れインダクタンス、 6:電流検出用カレントトランス、 7:駆動制御部、 8:整流ダイオード、 9:チョークコイル、 10:出力コンデンサ、 31:第1アーム、 32:第2アーム、 3A:第1アーム上側スイッチングモジュール、 3B:第1アーム下側スイッチングモジュール、 3C:第2アーム上側スイッチングモジュール、 3D:第2アーム下側スイッチングモジュール、 71:ドライブ回路、 711:第1アーム用ドライブ回路、 712:第2アーム用ドライブ回路、 72:制御部、 8A:第1整流ダイオード、 8B:第2整流ダイオード、 712A:第2駆動パルス発生回路、 712B:第2駆動用パルストランス、 721:PWM信号出力部、 722:整流回路、 723:フィルタ回路、 724:過電流保護回路

Claims (3)

  1. フルブリッジ接続された4つのスイッチングトランジスタとそれぞれの該スイッチングトランジスタに並列接続されたダイオード及びコンデンサとを有し、入力側が直流電源に接続されたフルブリッジインバータ回路と、
    一次コイルと二次コイルとを有し前記フルブリッジインバータ回路の出力側に接続されたメイントランスと、
    前記メイントランスの前記一次コイルに直列接続されたインダクタンスと、
    前記メイントランスの出力側に接続され前記メイントランスの出力交流電圧を整流する整流回路と、
    前記整流回路に接続された平滑回路と、
    複数のスイッチング素子を有し該複数のスイッチング素子のオンオフ駆動により交流のパルス電圧である第1駆動パルス電圧を発生させる第1駆動パルス発生回路と、
    前記第1駆動パルス電圧が印加される一次コイルと前記フルブリッジインバータ回路の第1アーム上側の前記スイッチングトランジスタの駆動電圧である第1上側駆動電圧を印加する第1の二次コイルと前記第1上側駆動電圧に対して正負対称の駆動電圧からなり前記フルブリッジインバータ回路の第1アーム下側の前記スイッチングトランジスタの駆動電圧である第1下側駆動電圧を印加する第2の二次コイルとを有する第1駆動用パルストランスと、
    複数のスイッチング素子を有し該複数のスイッチング素子のオンオフ駆動により交流のパルス電圧である第2駆動パルス電圧を発生させる第2駆動パルス発生回路と、
    前記第2駆動パルス電圧が印加される一次コイルと前記フルブリッジインバータ回路の第2アーム上側の前記スイッチングトランジスタの駆動電圧である第2上側駆動電圧を印加する第1の二次コイルと前記第2上側駆動電圧に対して正負対称の駆動電圧からなり前記フルブリッジインバータ回路の第2アーム下側の前記スイッチングトランジスタの駆動電圧である第2下側駆動電圧を印加する第2の二次コイルとを有する第2駆動用パルストランスと、
    前記第1駆動パルス発生回路及び前記第2駆動パルス発生回路の前記スイッチング素子の駆動信号を出力して前記第1アーム上側及び前記第1アーム下側の前記スイッチングトランジスタのオンオフ駆動と前記第2アーム上側及び前記第2アーム下側の前記スイッチングトランジスタのオンオフ駆動との位相差を制御する制御手段と、
    を備えたDC−DCコンバータにおいて、
    さらに、前記フルブリッジインバータ回路に流れる過電流を検出する過電流検出回路を備え、
    前記制御手段は、前記過電流検出回路が過電流を検出したときに、前記第1アーム上側及び前記第1アーム下側の前記スイッチングトランジスタを同時にオフ駆動させる第1過電流時駆動信号を前記第1駆動パルス発生回路へ出力し、かつ/又は、前記第2アーム上側及び前記第2アーム下側の前記スイッチングトランジスタを同時にオフ駆動させる第2過電流時駆動信号を前記第2駆動パルス発生回路へ出力することを特徴とするDC−DCコンバータ。
  2. 前記制御手段は、前記過電流検出回路が過電流を検出したときから所定時間経過するまで前記第1過電流時駆動信号を前記第1駆動パルス発生回路へ出力し、かつ/又は、前記第2過電流時駆動信号を前記第2駆動パルス発生回路へ出力することを特徴とする請求項1記載のDC−DCコンバータ。
  3. 前記所定時間は、前記過電流検出回路が過電流を検出した際における前記駆動パルス電圧の1パルスが終了するときまでの時間であることを特徴とする請求項2記載のDC−DCコンバータ。
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