JP4478127B2 - 車両用ドアハンドル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車(車両)のドアの開操作をする際に使用されるドアハンドル装置に関するものである。
車両のドア部分には、ドアの開操作をするために、各種形態の車両用ドアハンドル装置が取付けられている。例えば、ハンドルのハンドル本体を把持して手前側に引き起こすとドアのロック機構が解除され、更にそのままハンドルを引き起こすことによりドアが開けられる構成のものが存している。この種のドアハンドル装置として、特許文献1に開示されるものがある。
特許文献1に開示されるドアハンドル装置Aは、車両のドアの所定位置に配置され、ドアの開操作が行われる際に引き起こされるレバー状のハンドル(グリップ型アウターハンドル15)と、そのハンドルをドアアウタパネル等に装着するためのベース部材(フレーム12)と、ハンドルが操作された際に、ハンドルを元の状態へ戻す方向に付勢する弾性部材(コイルスプリング13)と、弾性部材の一端部に係止され、ドアロック機構とリンクするベルクランク(ハンドルレバー14)とを備えている。なお、上記した符号は、特許文献1に記載されているものである。
また、上記したドアハンドル装置では、ハンドルの長手方向の一端部(車両正面側の端部)に支点アーム部が延設されていて、同じく他端部にガイドアーム部が突出されている。車両のドアの開操作がされるとき、ベース部材に連結されたハンドルは、ガイドアーム部をベース部材にガイドさせながら、支点アーム部の回動支点を中心として回動される。当然のことながら、支点アーム部及びガイドアーム部の外壁面と、対応するベース部材の各内壁面との間には、支点アーム部を回動させるため、或いはガイドアーム部を摺動させるために僅かな隙間が形成されている。このため、車両のドアの開操作において、ハンドルのハンドル本体は、上記した隙間の分だけ上下方向(取付状態におけるドアハンドル装置の上下方向)にがたつくおそれがある。この結果、ドアの開操作に不快感や違和感を感じさせてしまう。
上記した不快感を感じさせないようにするために、支点アーム部及びガイドアーム部の外壁面と、対応するベース部材の各内壁面との間に形成される隙間を小さくすることが想定される。しかし、隙間を小さくすることにより、ドアの開操作がスムーズに行われなくなるおそれがある。また、ドアハンドル装置は、車両の前席側と後席側、或いは運転席側と助手席側とで異なっていたり、他の車両との共用されている場合もあったり、同一の部品であっても複数台の成形型が存していたりするため、それらの成形精度は、常に一定であるとは限らない。しかも、ハンドル及びベース部材はいずれも樹脂材より成り、可撓性を有しているため、成形後に隙間を調整することは困難である。
特開2003−41811号公報
本発明は、上記した不具合に鑑み、車両のドアの開操作を行う際に、ハンドルが上下方向にがたつかないようにすることを課題としている。
課題を解決するための手段及び効果
上記課題を解決するための本発明は、
車両のドアに取付けられて、ドアの開操作を行うための車両用ドアハンドル装置であって、
前記ドアに固定されるベース部材と、
前記ベース部材に対し、一端側を回動支点として他端側が引き起こし方向に回動可能に連結されたハンドルとを備え、
前記ベース部材は、前記ハンドルの一端側が回動可能に連結された回動支点部と、前記ハンドルの他端側が前記ベース部材に対し前記回動方向において接近・離間可能に連結された回動案内部とを備え、
前記ハンドルは、使用者の手により把持されるハンドル本体と、そのハンドル本体の一端部から延長されて前記ベース部材の回動支点部に連結される支点アーム部と、前記ハンドル本体の他端部から延長されて前記ベース部材の回動案内部に対し摺動可能に案内される支点アーム部とを備え、
前記ベース部材の回動支点部において、前記ベース部材の長手方向と直交する方向である奥行方向の一方側には、前記ハンドルが連結された状態で該ハンドルの支点アーム部に設けられたハンドル側支点突起を、前記奥行方向と直交する方向である上下方向に挟み込むベース側支点溝が形成され、
前記ベース部材の回動支点部における奥行方向の他方側には、前記ハンドルが連結された状態で該ハンドルの支点アーム部に設けられたハンドル側支点溝に対して前記上下方向に挟み込まれるベース側支点突起が形成され、
前記ハンドルは、そのハンドル側支点突起を前記ベース部材のベース側支点溝に嵌合させるとともに、そのハンドル側支点溝に前記ベース部材のベース側支点突起を嵌合させ、前記上下方向に拘束された状態で配置されることを特徴としている。
請求項1の発明では、ハンドルは、そのハンドル側支点突起をベース部材のベース側支点溝に嵌合させて回動される。ハンドルの回動途中においても、ハンドル側支点突起は、ベース部材のベース側支点突起に嵌合されている。これにより、ハンドルが上下方向にがたつくことが防止され、車両のドアの開操作が行われるときに、使用者に不快感や違和感を感じさせなくなる。
請求項2の発明は、請求項1の発明を前提として、前記ハンドル側支点突起は、前記支点アーム部の幅よりも小さい幅で段付き形状に形成されていることを特徴としている。
請求項2の発明では、ハンドルの支点アーム部の幅をそのままにして、ハンドル側支点突起を形成することができるため、ハンドル全体の大きさを変更しなくても済む。また、成形型の変更も僅かで済む。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明を前提として、
前記ハンドルの上下方向におけるハンドル側支点突起の壁面及び/又は前記ベース部材の幅方向におけるハンドル側支点溝の内壁面と、前記ハンドルの上下方向におけるハンドル側支点溝の内壁面及び/又は前記ベース部材の上下方向におけるベース側支点突起の幅方向における壁面とは、ハンドルの回動角度が大きくなるのに伴って前記各壁面どうしの隙間を漸次減少させるように傾斜していることを特徴としている。
請求項3の発明では、ハンドルのハンドル側支点突起の壁面及び/又はベース部材のハンドル側支点溝の内壁面は、ハンドルの回動角度が大きくなるのに伴って前記各壁面どうしの隙間を漸次減少させるように傾斜している。これにより、回動途中のハンドルの各壁面どうしの隙間を、その最大回動状態で、ほぼ消滅させるようにすることもできる。この結果、ハンドルが上下方向にがたつくことを更に効果的に防止することができる。
本発明の実施例を説明する。図1は、本発明の実施例のドアハンドル装置Aの斜視図、図2は同じく背面図、図3はハンドルHとベース部材Bとを分離させた状態の平面図、図4は図3のX1矢視図、図5はハンドルHの底面斜視図、図6は同じく前端部の斜視図、図7はベース部材Bの斜視図、図8は同じく前端部の斜視図、図9はドアハンドル装置Aの前端部の平面断面図、図10の(a)は図9のY1−Y1線断面図、(b)は同じくY2−Y2線断面図、図11の(a)は図3のX2矢視図であり、(b)は(a)のZ−Z線断面図であり、(c)は図3のX3−X3線断面図である。
図1及び図2に示されるように、本発明の実施例のドアハンドル装置Aは、ハンドルHとベース部材Bとを備えている。そして、図3に示されるように、ハンドルHがベース部材Bに挿入されてスライドされることにより、ハンドルHとベース部材Bとが一体に組み付けられる。ベース部材Bに組み付けられたハンドルHは、回動支点Cを中心として回動自在である。なお、本明細書においては、図3及び図4に示されるように、ハンドルHの長手方向に沿った方向を「前後方向P」と記載し、前後方向Pに直交する方向を「奥行方向Q」と記載し、前後方向Pと奥行方向Qの双方に直交する方向(紙面に垂直な方向)を「上下方向R」(図4参照)と記載する。そして、車両正面側(図3の図面視における左側)を「前側」、車両背面側(図3の図面視における右側)を「後側」と記載し、車両のドアDよりも外側(図3の図面視における上側)を「手前側」、同じく内側(図3の図面視における下側)を「奥側」と記載する。更に、図4の図面視における右側)を「上側」と記載し、同じく左側を「下側」と記載する。なお、上記した「上下方向R」は、ハンドルH又はベース部材Bを単独でみたときには、「幅方向」と記載する場合があるが、両者は同一の方向を示している。
最初に、ハンドルHについて説明する。本実施例のハンドルHは、図1、図3ないし図5に示されるように、ポリカーボネート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、ナイロン系樹脂等の単一又は複数種類の樹脂材より成形されたハンドル本体1と、ハンドル本体1における車両正面側(前側)の端部から突出された支点アーム部2と、同じく車両背面側(後側)の端部から突出されたガイドアーム部3とを備えている。車両のドアD(図3参照)に取付けられたドアハンドル装置Aは、ハンドルHのハンドル本体1の部分のみが外側(手前側)に露出される。
図3、図4及び図6に示されるように、ハンドルHのハンドル本体1は、把持したときの感触が良好になるように、全体が滑らかな曲面形状となっている。そして、ハンドル本体1における前側の底面部1aから、略L字状の支点アーム部2が延設されている。支点アーム部2の前端部で、その手前側(ベース部材Bよりも遠い側)の部分には、ハンドルHの回動支点Cを中心とする円弧状の回動面(手前側回動面4)が設けられている。手前側回動面4の近傍部分は、その上面部と下面部が所定の形状で切除されていて、段差部5が形成されている。このため、手前側回動面4の厚みは、支点アーム部2の厚みよりも薄くなっている。手前側回動面4の頂部から後方の部分は、手前側回動面4と連続する緩やかな傾斜面が形成されていて、当該傾斜部分に、手前側回動面4と同一の厚みを有する突条6(ハンドル側支点突起)が形成されている。本実施例のハンドルHの場合、手前側回動面4の壁面4aは、支点アーム部2の壁面2aに対して平行に設けられている。また、本実施例のハンドルHでは、ハンドルHの支点アーム部2の厚みを変更することなく突条6が設けられているため、ハンドルH全体の大きさを変更する必要はないと共に、成形型の変更も僅かで済む。
また、図3ないし図5に示されるように、支点アーム部2の前端部で、その奥行方向Qの奥側(ベース部材Bに近い側)の部分には、ハンドルHの回動支点Cを中心とする円弧状の回動面(奥側回動面7)が設けられている。そして、図4に示されるように、奥側回動面7の近傍部分で上下方向Rのほぼ中央部には、溝部8(ハンドル側支点溝)が形成されている。なお、図3において、9は、ベース部材Bに組み付けられたハンドルHの支点アーム部2が、その幅方向(上下方向R)にずれないようにするための幅規制部である。また、支点アーム部2には、軽量化のためにそれぞれ凹部が形成されているが、本実施例の図面においては、それらの図示を省略している。
図3ないし図5に示されるように、ハンドルHのハンドル本体1における後側の底面部1bからガイドアーム部3が延設されている。ガイドアーム部3の先端部は、前方に向って屈曲されていて、ベース部材Bのベルクランク11(後述)と係止される係止部12が形成されている。また、ガイドアーム部3には、回動されたハンドルHがベース部材Bから抜け出ることを防止するための抜止め部13が、ガイドアーム部3の壁面3aから上下方向Rに張り出して設けられている。
次に、ベース部材Bについて説明する。図1ないし図3及び図7に示されるように、ベース部材Bの本体部14は弓なり形状であり、その前後方向Pの前部には、ハンドルHの支点アーム部2を連結するための回動支点部14aが形成されていると共に、同じく後部には、ハンドルHのガイドアーム部3を連結するための回動案内部14bが形成されている。ベース部材Bの回動支点部14aには、ハンドルHの支点アーム部2を挿入するための前側開口15が設けられていて、同じく回動案内部14bには、ハンドルHのガイドアーム部3を挿入するための後側開口16が設けられている。図3に示されるように、ベース部材Bの回動支点部14aの手前側には、ベース部材Bの本体部14と接続する手前側壁部17が設けられていると共に、奥側には同じく奥側壁部18が設けられている。手前側壁部17の前端部は、奥側に向って略直角に屈曲されていて、前側ストッパ部19が形成されている。ベース部材Bの前側開口15から挿入されたハンドルHの支点アーム部2は、前後方向Pに沿ってスライドされ、前側ストッパ部19に当接される。これにより、ハンドルHの支点アーム部2がそれ以上挿入されることが抑止され、ベース部材Bに対して前後方向Pに位置決めされた状態で配置される。このとき、ハンドルHの支点アーム部2の手前側回動面4は、ベース部材Bの手前側壁部17の内壁面17aに近接配置(摺接)される。ハンドルHが回動支点Cを中心に回動されるとき、支点アーム部2の手前側回動面4は、手前側壁部17の内壁面17aにほぼ接しながら回動される。即ち、ベース部材Bの手前側壁部17の内壁面17aは、支点アーム部2を回動させるための回動案内面となっている。
図2に示されるように、ベース部材Bの回動案内部14bには、回動されたハンドルHを戻すためのねじりコイルばね20が弾装されている。ねじりコイルばね20の軸心部分には、ベルクランク11の軸部11aが挿通されている。ねじりコイルばね20の一端部20aは、ベース部材Bの本体部14に係止されていると共に、その他端部20bは、ベルクランク11に係止されている。このため、ベルクランク11には、常にねじりコイルばね20のねじり力(弾性復元力)が作用している。そして、ベルクランク11の腕部11bの先端部は、ベース部材Bに組み付けられたハンドルHのガイドアーム部3に係止されている。なお、図2において、21は、カウンタウエイトである。
本発明の特徴部分について、更に詳細に説明する。図8ないし図10に示されるように、ベース部材Bの手前側壁部17には、一対のガイド壁部22が、アンダーカット状に形成されている。図10に示されるように、ベース部材Bの幅方向(上下方向R)における一対のガイド壁部22のほぼ中央部には、ハンドルHの支点アーム部2に設けられた突条6を挟みこむためのスリット23(ベース側支点溝)が形成されている。ハンドルHの支点アーム部2をベース部材Bに挿入させると、手前側回動面4及び突条6が、一対のガイド壁部22のスリット23の部分を通過する。支点アーム部2の前端面2bが前側ストッパ部19の内壁面に当接された状態で、突条6は、ガイド壁部22のスリット23に挟まれた状態で配置される。
また、図7ないし図10に示されるように、ベース部材Bの幅方向(上下方向R)における奥側壁部18のほぼ中央部には、ハンドルHの支点アーム部2に設けられた溝部8に嵌合されるガイド突条24(ベース側支点突起)が設けられている。ハンドルHの支点アーム部2がベース部材Bの回動支点部14aに連結されたとき、支点アーム部2の溝部8に、ガイド突条24が嵌合される。支点アーム部2は、ベース部材Bの奥側壁部18の内壁面18aとの間に僅かな隙間をもって配置(摺接)される。後述するように、ハンドルHが手前側に引き起こされたとき、支点アーム部2は回動支点Cを中心として回動される。このため、奥側壁部18の内壁面18aは、支点アーム部2の回動を案内するための回動案内面となっている。
そして、図11に示されるように、ベース部材Bの回動案内部14bの内壁面は段付き形状となっていて、その段付き部に、ハンドルHのガイドアーム部3に突設された一対の抜止め部13を当接させるためのストッパ部25が形成されている。手前側に引き起こされたハンドルHは、一対の抜止め部13が対応するストッパ部25に当接されることにより、それ以上回動することが防止される。
更に、図1及び図7に示されるように、本実施例のベース部材Bの回動案内部14bには、一対のガイド壁部26が立設されている。一対のガイド壁部26は、ベース部材Bにおいて、開口16に挿入されてスライドされたハンドルHのガイドアーム部3の側面部3aと対向する位置に立設されている。しかも、図11に示されるように、各ガイド壁部26の内壁面26aは、ベース部材Bの回動案内部14bの内壁面14cと連続して設けられている。このため、回動されるハンドルHは、ベース部材Bの回動案内部14bの内壁面14cと各ガイド壁部26の内壁面26aとによってガイドされるため、操作状態(回動状態)のハンドルHの上下方向Rのがたつきが生じにくい。更に、本実施例のガイド壁部26は段付き形状となっていて、その段付き部に切込み26bが設けられている。ハンドルHが回動途中において、何らかの外力が作用して、ハンドルHのガイドアーム部3がねじられた場合であっても、切込み26bが設けられていることにより、各ガイド壁部26は容易にガイドアーム部3のねじれに追随される。これにより、ハンドルHのガイドアーム部3の損傷が回避される。
図3及び図11に示されるように、ガイドアーム部3の側面部3aのほぼ中央部には、ガイドアーム部3の長手方向に沿ってリブ27が設けられている。本実施例のリブ27は、その横断面視における頂部の幅W1が基端部の幅W2よりも小さい。これにより、操作中(回動中)のハンドルHのがたつきが防止されるという機能を損なうことなく、操作中のハンドルHを把持する感触を一層良好なものにすることができる。そして、ハンドルHのハンドル本体1の底面部1aには、その内面側に向けて空洞部1cが設けられている。非操作状態における一対のガイド壁部26は、この空洞部1cに収容されるため、非操作状態において一対のガイド壁部26が視認されることはなく、美観を損なうこともない。
本実施例のドアハンドル装置Aの作用について説明する。
最初に、ベース部材Bの回動支点部14aにおけるドアハンドル装置Aの作用について説明する。図1に示されるように、車両のドアD(図3参照)の所定位置にドアハンドル装置Aが取付けられている。図1及び図12に示されるように、ハンドルHのハンドル本体1が把持されて、手前側(図1における矢印の方向)に引き起こされると、ハンドルHは、支点アーム部2の回動支点Cを中心に回動される。支点アーム部2の前端部は、ベース部材Bの前側ストッパ部19と奥側の壁部21によって拘束されている。即ち、回動支持部5の頂部が、ベース部材Bにおける手前側の壁部17の内壁面(回動案内面17a)に近接して配置されていると共に、支点アーム部2の奥側の部分が、ベース部材Bにおける奥側の壁部21の内壁面(回動案内面21a)に近接して配置されている。このため、回動中におけるハンドルHの回動支点Cは、ほぼ一定に保持され、ハンドルHはスムーズに回動される。
しかも、本実施例のドアハンドル装置Aの場合、図6及び図9に示されるように、ハンドルHの支点アーム部2に突設された突条6が、ベース部材Bの手前側の壁部17に設けられた一対のガイド壁部22のスリット23に、僅かな隙間をもって挟み込まれていると共に、同じく支点アーム部2に設けられた溝部8に、ベース部材Bの奥側壁部18に突設されたガイド突条24が、僅かな隙間をもって嵌合されている。ハンドルHが回動されている途中においても、突条6と一対のガイド壁部22の挟み込み状態、及び溝部8とガイド突条24との嵌合状態はそのまま保持される。これにより、ハンドルHは、拘束状態を保持したまま回動されるため、上下方向Rにがたつきにくくなる。この結果、車両のドアDの開操作中におけるハンドルHが、上下方向Rにがたつくことによる不快感及び違和感が解消される。
次に、ベース部材Bの回動案内部14bにおけるドアハンドル装置Aの作用について説明する。図1及び図11に示されるように、ハンドルHが回動支点Cを中心に手前側に回動されると、ベルクランク11を介して接続されているねじりコイルばね20のねじり力(弾性復元力)に抗してガイドアーム部3が持ち上げられる。このとき、ガイドアーム部3は、その両側面部3aに設けられた各リブ27が、ベース部材Bの本体部14の内壁面14cと一対のガイド壁部26の内壁面26aにガイドされながら摺動されて、持ち上げられる。従来のドアハンドル装置の場合、一対のガイド壁部26が設けられていないため、回動途中のガイドアーム部3は、ベース部材Bの本体部14の内壁面によってのみガイドされている。このため、ガイド部分の長さが短く、回動途中のハンドルHに上下方向のがたつきが生じ易くなる。しかし、本実施例のドアハンドル装置Aの場合、ガイドアーム部3は、ベース部材Bの回動案内部14bの内壁面14cと、一対のガイド壁部26の各内壁面26aとによってガイドされる。換言すれば、従来のドアハンドル装置の場合と比較して、ガイド部分の長さが長くなっている。これにより、回動途中のハンドルHに、上下方向Rのがたつきが生じにくくなる。
回動されたハンドルHは、ガイドアーム部3の抜止め部13が、ベース部材Bの段付き部(ストッパ部25)に当接することにより、それ以上回動することが抑止される。そして、ハンドルHを非操作状態に戻すときは、ハンドルHのハンドル本体1を把持する力を緩める。ハンドルHは、ねじりコイルばね20のねじり力(弾性復元力)により、そのまま逆方向に回動し、非操作位置に配置される。
次に、別の実施例のドアハンドル装置Aについて説明する。
上記した実施例のドアハンドル装置Aの場合、支点アーム部2に設けられた突条6の壁面、及び一対のガイド壁部22の内壁面(スリット23)は、支点アーム部2の壁面2aに対して平行である。このため、突条6と一対のガイド壁部22のスリット23との隙間は、ハンドルHの操作状態に拘わらず一定である。しかし、いずれか一方の壁面を傾斜させてもよい。即ち、図14の(a)に示される実施例のハンドルHでは、支点アーム部2の突条28の壁面28aは、頂部に向うにつれて先細となるように傾斜されている。そして、突条28の先端部の幅W3は、一対のガイド壁部18のスリット23の幅W4よりも狭い。このため、ハンドルHが回動されるのに伴い、突条28の壁面28aと一対のガイド壁部22のスリット23どうしの隙間は徐々に小さくなり、所定の回動位置(例えば、ハンドルHが最大限に回動される直前の位置)でほぼ消滅する。換言すれば、所定の回動位置で、突条28の壁面28aと一対のガイド壁部22のスリット23とが当接(又は押圧)される。これにより、ハンドルHの上下方向のがたつきが、より確実に防止される。なお、突条28の壁面28aと一対のガイド壁部22のスリット23とが当接(又は押圧)された状態で、ハンドル本体1への把持力を解放させることにより、ハンドルHが容易に逆方向に回動されるように、突条28の壁面28aの傾斜角度とその幅W3,W4の大きさ、及びねじりコイルばね20のねじり力(弾性復元力)を設定することが望ましい。
そして、ベース部材Bの奥側壁部18に設けられたガイド突条29の壁面29aを傾斜させてもよい。この場合、上述した支点アーム部2の突条28の壁面28aを傾斜させた場合と同様な効果が奏される。
更に、図14の(b)に示される実施例のハンドルHのように、支点アーム部2の突条28の壁面28aと、それに対応するガイド壁部31のスリット32との双方を傾斜させてもよい。この場合であっても、実施例1のハンドルHと同様な効果が奏される。
上記した各実施例のドアハンドル装置Aの場合、ハンドルH及びベース部材Bの形状の変更による成形型の変更は僅かなもので済むため、成形型の変更に伴うコストアップが抑止される。
本発明の実施例のドアハンドル装置Aの斜視図である。 同じく背面図である。 ハンドルHとベース部材Bとを分離させた状態の平面図である。 図3のX1矢視図である。 ハンドルHの底面斜視図である。 同じく前端部の斜視図である。 ベース部材Bの斜視図である。 同じく前端部の斜視図である。 ドアハンドル装置Aの前端部の平面断面図である。 (a)は図9のY1−Y1線断面図であり、(b)は同じくY2−Y2線断面図である。 (a)は図3のX2矢視図であり、(b)は(a)のZ−Z線断面図であり、(c)は図3のX3−X3線断面図である。 ハンドルHを回動させたときの支点アーム部2の作用説明図である。 (a),(b)は、ハンドルHを回動させたときのガイドアーム部3の作用説明図である。 (a),(b)は、別の実施例のハンドルHにおける支点アーム部2の断面図である。
符号の説明
A:ドアハンドル装置
B:ベース部材
C:回動支点
D:ドア
H:ハンドル
1:ハンドル本体
2:支点アーム部
6,28:突条(ハンドル側支点突起)
8:溝部(ハンドル側支点溝)
14a:回動支点部
14b:回動案内部
23,32:スリット(ベース側支点溝)
24,29:ガイド突条(ベース側支点突起)

Claims (3)

  1. 車両のドアに取付けられて、ドアの開操作を行うための車両用ドアハンドル装置であって、
    前記ドアに固定されるベース部材と、
    前記ベース部材に対し、一端側を回動支点として他端側が引き起こし方向に回動可能に連結されたハンドルとを備え、
    前記ベース部材は、前記ハンドルの一端側が回動可能に連結された回動支点部と、前記ハンドルの他端側が前記ベース部材に対し前記回動方向において接近・離間可能に連結された回動案内部とを備え、
    前記ハンドルは、使用者の手により把持されるハンドル本体と、そのハンドル本体の一端部から延長されて前記ベース部材の回動支点部に連結される支点アーム部と、前記ハンドル本体の他端部から延長されて前記ベース部材の回動案内部に対し摺動可能に案内される支点アーム部とを備え、
    前記ベース部材の回動支点部において、前記ベース部材の長手方向と直交する方向である奥行方向の一方側には、前記ハンドルが連結された状態で該ハンドルの支点アーム部に設けられたハンドル側支点突起を、前記奥行方向と直交する方向である上下方向に挟み込むベース側支点溝が形成され、
    前記ベース部材の回動支点部における奥行方向の他方側には、前記ハンドルが連結された状態で該ハンドルの支点アーム部に設けられたハンドル側支点溝に対して前記上下方向に挟み込まれるベース側支点突起が形成され、
    前記ハンドルは、そのハンドル側支点突起を前記ベース部材のベース側支点溝に嵌合させるとともに、そのハンドル側支点溝に前記ベース部材のベース側支点突起を嵌合させ、前記上下方向に拘束された状態で配置されることを特徴とする車両用ドアハンドル装置。
  2. 前記ハンドル側支点突起は、前記支点アーム部の幅よりも小さい幅で段付き形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアハンドル装置。
  3. 前記ハンドルの上下方向におけるハンドル側支点突起の壁面及び/又は前記ベース部材の幅方向におけるハンドル側支点溝の内壁面と、前記ハンドルの上下方向におけるハンドル側支点溝の内壁面及び/又は前記ベース部材の上下方向におけるベース側支点突起の幅方向における壁面とは、ハンドルの回動角度が大きくなるのに伴って前記各壁面どうしの隙間を漸次減少させるように傾斜していることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用ドアハンドル装置。
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