JP2010133101A - 車両用ドアハンドル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両に衝撃荷重が作用したときに、ハンドル本体が慣性によって引き起こされることを確実に防止することを課題としている。
【解決手段】 ドアハンドル装置101を構成するベース部材120の動作ガイド部12に、ストッパ装置130を取り付ける。そして、そのストッパ部材23のストッパ片28を、自重による回転モーメントMとねじりコイルばね24の弾性復元力とによって、ガイドアーム部3の移動経路21から退避した退避位置に配置させる。ドアハンドル装置101に作用する衝撃荷重Fにより、ハンドル本体110が引起し方向Pに引き起こされようとするとき、衝撃荷重Fの慣性力K1によってストッパ部材23を回動させ、ガイドアーム部3の移動経路21にストッパ部材23のストッパ片28を進入させる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、車両(例えば、自動車)のドアに取り付けられて、該ドアを開くときに引き起こされる車両用ドアハンドル装置(以下、「ドアハンドル装置」と記載する。)に関するものである。
車両のドア部分には、ドアを開く操作をするために、各種形態のドアハンドル装置が取り付けられている。例えば、ドアハンドル装置のハンドル本体を把持して手前側に引き起こすとドアのロック機構が解除され、更にそのままハンドル本体を引き起こすことによりドアが開けられる構成のものが存している。この種のドアハンドル装置として、特許文献1に開示されるものがある。
このドアハンドル装置は、ドアに固定されるベース部材と、このベース部材に対し、一端部を回動支点として他端部が回動方向に沿って引起し可能に連結されたハンドル本体とを備えている。ハンドル本体の一端部に設けられた支点アーム部は、ベース部材の回動ガイド部に連結されていて、ハンドル本体は、回動ガイド部を中心として引起し方向に回動される。このとき、ハンドル本体の他端部に設けられたガイドアーム部は、ベース部材の動作ガイド部にガイドされ、ベース部材に取り付けられるベルクランクに巻回されたねじりコイルばねのねじり力(弾性復元力)に抗して回動される。
例えば側面衝突により車両の側面の側から、或いは車両の斜めの側から荷重が作用した場合、ドアハンドル装置には、前記荷重の作用方向と反対側の方向に、その反作用(慣性)による力が作用する。このときの力が、ねじりコイルばねのねじり力よりも大きい場合、ハンドル本体が引起し方向に移動して、ドアが開いてしまうおそれがある。これを防止するため、本出願人による車両用ドアハンドル装置の技術が開示されている(特許文献2を参照)。この発明では、衝突時における荷重の慣性力により、スライドピンが圧縮ばねの付勢力に抗して相対的に前進して、ベルクランクのピン嵌入孔に入り込む。これにより、ベルクランクが回動困難になり、ハンドル本体の引起し方向への移動が規制されて、ドアが開いてしまうことが防止される。
特開2003−41811号公報 特開2008−127888号公報
本発明は、上記した事情に鑑み、車両に衝撃荷重が作用したときに、ハンドル本体が慣性によって引き起こされることを確実に防止することを課題としている。
課題を解決するための手段及び効果
上記課題を解決するための本発明は、
車両のドアに取り付けられ、原位置から開位置へ引き起こされることによって前記ドアを開く操作をするための車両用ドアハンドル装置であって、
車両のドアに固定されるベース部材と、そのベース部材に対し一端部を支点として回動可能に連結され、他端部である自由端部から延びるガイドアーム部において、前記ベース部材に形成された動作ガイド部により引起し方向の開動作及びこの逆方向の閉動作がガイドされるハンドル本体と、を備え、
前記ハンドル本体のガイドアーム部は、前記ベース部材に設けられた移動経路を往復移動して前記開動作及び閉動作を行うとともに、その移動方向と交差する向きにストッパ当接部が形成され、
前記ベース部材には、通常時には前記ガイドアーム部の移動経路から退避する退避位置に保持されるとともに、衝撃作用時に車両に作用した衝撃の慣性によって前記ハンドル本体が引き起こされようとするとき、その衝撃の慣性によって前記退避位置から前記ガイドアーム部の移動経路に設けられた作動位置へ進入するように回動し、更に前記ガイドアーム部のストッパ当接部を当接させることにより、前記ハンドル本体の引起し方向の開動作を阻止するストッパ部材が取り付けられていることを特徴としている。
本発明に係る車両用ドアハンドル装置は上記したように構成されていて、衝撃作用時にガイドアーム部の移動経路に設けられた作動位置に進入するように回動し、ハンドル本体の引起し方向の開動作を阻止するストッパ部材が取り付けられている。このストッパ部材は、通常時には、ガイドアーム部の移動経路から退避した退避位置に保持されるため、ハンドル本体の開動作及び逆の閉動作に支障はない。衝突等により、ドアハンドル装置に衝撃荷重(特に、車両の側面への荷重)が作用すると、その反作用(慣性)により、ハンドル本体が引き起こされようとする。このときの慣性によりストッパ部材が回動して、ハンドル本体のガイドアーム部の移動経路に進入し、作動位置に配置される。このストッパ部材に、引起し方向に移動しようとするガイドアーム部のストッパ当接部を当接させる。これにより、ハンドル本体の引起し方向の開動作が阻止される。衝撃荷重が消滅すると、ストッパ部材に作用する慣性も消滅するため、ストッパ部材は退避位置に復帰し、ハンドル本体を引き起こすことが可能になる。
前記ベース部材と前記ストッパ部材の間には、通常時においてストッパ部材を前記退避位置に保持する付勢手段が設けられ、
前記ストッパ部材は、衝撃作用時に前記付勢手段の付勢力を超える慣性荷重によって前記退避位置から前記作動位置へ回動することが望ましい。
ストッパ部材に設けられた付勢手段により、通常時にストッパ部材は確実に退避位置に保持される。これにより、車両の走行中の振動等でストッパ部材が回動して作動位置へ回動し、ハンドル本体の引き起こすことが困難になる不具合を回避できる。
前記ストッパ部材の重心は、ストッパ部材の回動中心に対して該回動中心を通る鉛直線の一方側にずれて配置され、
前記付勢手段は前記ストッパ部材の自重による回転モーメントとすることができる。
また、前記付勢手段は、前記ストッパ部材と前記ベース部材とを連結し、前記ストッパ部材に前記作動位置から前記退避位置へ向かう方向に付勢する付勢力を及ぼす弾性部材とすることができる。
前記ストッパ部材は、通常時において前記ハンドル本体のガイドアーム部の移動経路から前記退避位置に退避したストッパ機能部と、通常時においてその移動経路に進入した前記作動位置に保持されるとともに、前記ガイドアーム部の移動経路に沿った移動を許容する被回動作用部とを一体的に備え、
他方、前記ハンドル本体のガイドアーム部は、前記ハンドル本体の原位置と開位置間の動作に応じてそのガイドアーム部が前記移動経路を片方移動又は往復移動する毎に、前記ストッパ部材の被回動作用部に作用してそのストッパ部材を所定角度範囲で往復回動させる回動作用部を有し、
通常時において前記ハンドル本体が原位置に復帰した状態では、前記ストッパ部材の被回動作用部が前記作動位置に、また前記ストッパ機能部が前記退避位置にそれぞれ保持され、
前記衝撃作用時には、前記退避位置から作動位置に回動した後の前記ストッパ部材のストッパ機能部に、前記ガイドアーム部のストッパ当接部が当接して、前記ハンドル本体の開動作が阻止されるようにできる。
この場合、ハンドル本体が引き起こされる毎に、ハンドル本体の回動作用部とストッパ部材の被回動作用部とが作用し、ストッパ部材を往復回動させる。長期間に亘る車両の使用により、ストッパ部材の周囲に砂等の異物が侵入し、ストッパ部材が回動困難になるおそれがある。しかし、ストッパ部材を頻繁に回動させることにより、ストッパ部材を常に回動容易にさせておき、衝撃作用時に確実に回動させることができる。
前記ストッパ部材は前記ハンドル本体よりも軽量なものとされ、衝撃作用時の慣性荷重によって、前記ストッパ部材が前記ハンドル本体の移動よりも先に回動するようにすることが望ましい。
これにより、衝撃作用時に、ハンドル本体の引起し方向の開動作を確実に阻止できる。
前記ハンドル本体のガイドアーム部は、その往復移動に伴って往復回動するベルクランクを介してドアのロック機構と連結され、該ロック機構は前記ベルクランクが前記ガイドアーム部の引起し方向への移動に伴って一定値以上に回動したときにドアのロックを解除し、
前記ガイドアーム部には、前記ベルクランクの軸部からその軸線と交差する方向に突出したレバー体を入り込ませるためのレバー体配置空間部が形成され、更に、前記レバー体配置空間部の内壁面と前記レバー体との隙間を狭くする隙間調整手段が設けられ、
前記隙間調整手段により、衝撃作用時に、前記ベルクランクがドアのロックを解除する方向へ回動するときの回動角度が前記一定値より小さくなるようにできる。
衝撃作用時に、ストッパ部材によってハンドル本体が引起し方向に移動することを阻止しても、ベルクランクの回動角度が大きい場合、ドアのロック機構を作動させてしまうおそれがある。これを防止するため、ガイドアーム部に形成されたレバー体配置空間部における内壁面とベルクランクのレバー体との隙間を狭くする隙間調整手段を設けることが望ましい。これにより、衝撃作用時のベルクランクの回動角度を小さくできる。
前記隙間調整手段は、前記ベルクランクのレバー体に設けられた突起部とすることができる。
本発明の実施例を説明する。図1は本発明の第1実施例のドアハンドル装置101の斜視図、図2は同じく正面図、図3は同じく平面図、図4は同じく底面図、図5の(a)は格納状態のハンドル本体110を示す底面断面図、(b)は引起し状態のハンドル本体110を示す底面断面図、図6はベース部材120の動作ガイド部12の背面斜視図、図7は図2のX−X線断面図である。なお、本実施例のドアハンドル装置では、既存のドアハンドル装置に使用されている部材との互換性を図るために、可能な限り既存の部材を改良して使用し、全く新規な部材の使用を極力抑えている。このため、本明細書では、各部材については、既存の部材との差異を中心に説明することとする。
図1ないし図4に示されるように、車両のドア(図示せず)の部分には、ドアハンドル装置101が取り付けられている。本発明の第1実施例のドアハンドル装置101は、ハンドル本体110とベース部材120とを備え、ベース部材120にストッパ装置130が取り付けられている。ハンドル本体110は、ベース部材120に一体に組み付けられ、回動支点Cを中心として回動自在であり、ベース部材120に対して引起し方向Pに引き起こすことができる(図5の(b)参照)。
最初に、ハンドル本体110について説明する。第1実施例のドアハンドル装置101におけるハンドル本体110は、既存のハンドル本体110と同一形状である。図5の(a),(b)に示されるように、本実施例のハンドル本体110は、ポリカーボネート系樹脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、ナイロン系樹脂等の単一又は複数種類の樹脂材より成形された弓成り形状のグリップ部1と、グリップ部1における車両前側(図5の図面視における右側)の端部から突出する支点アーム部2と、同じく車両後側(同じく左側)の端部から突出するガイドアーム部3とを備えている。ハンドル本体110のグリップ部1は、把持したときの感触が良好になるように、全体が滑らかな曲面形状となっている。ベース部材120に組み付けられたハンドル本体110は、支点アーム部2に形成される回動支点Cを中心として、円弧状に回動される。
図5及び図6に示されるように、グリップ部1における後側から、略L字状のガイドアーム部3が延設されている。ガイドアーム部3の先端部は、前方(支点アーム部2の側)に向って屈曲されていて、当該屈曲部分にベース部材120に取り付けられるベルクランク4(後述)と係止されるベルクランク当接部5が設けられている。このベルクランク当接部5は側方にも張り出しているため、ベルクランク当接部5の側壁部5aとガイドアーム部3の側壁部3aとの間に段付き部(ストッパ当接部6)が形成されている。
図5ないし図7に示されるように、ハンドル本体110のガイドアーム部3の前部には、ベルクランク4の一方のレバー体7(後述)を入り込ませるための凹溝部8が設けられている。この凹溝部8は、ガイドアーム部3の長手方向(延設方向)とほぼ直交して設けられている。そして、凹溝部8におけるグリップ部1の側(ガイドアーム部3の基端部の側)の内壁面9a,9bは、ガイドアーム部3の前面視において、ガイドアーム部3の厚み方向のほぼ中心部から各側壁部3aの側に向かって対称形状となるように斜めに形成されている。
次に、ベース部材120について説明する。図3及び図4に示されるように、ベース部材120の前部には、ハンドル本体110の支点アーム部2を連結するための回動ガイド部11が形成されている。同じく後部には、ハンドル本体110のガイドアーム部3を連結して、その引起し方向Pへの移動を案内するための動作ガイド部12が形成されている。ベース部材120の回動ガイド部11には、ハンドル本体110の支点アーム部2を挿入するための前側開口(図示せず)が設けられていて、同じく動作ガイド部12には、ハンドル本体110のガイドアーム部3を挿入するための後側開口13が設けられている。
図6及び図7に示されるように、ベース部材120の動作ガイド部12には、ハンドル本体110のガイドアーム部3とドアのロック機構(後述)とを連結するためのベルクランク4が取り付けられている。本実施例のベルクランク4は、ベース部材120の動作ガイド部12に取り付けられる軸部14と、軸部14から半径方向に所定角度をおいて延設された一対のレバー体7,15を備えている。ベルクランク4は、その軸部14をベース部材120の長手方向にほぼ沿わせた状態で、ベース部材120に取り付けられていて、その軸線14aを中心に回動自在である。ベルクランク4の軸部14には、ねじりコイルばね16が巻回されている。これにより、ベルクランク4には、ねじりコイルばね16のねじり力(弾性復元力)が矢印17の方向に常に作用している。車両のユーザ(例えば、運転者)は、ねじりコイルばね16のねじり力に抗してハンドル本体110を引き起こす。
引き起こされたハンドル本体110のガイドアーム部3は、ベース部材120の動作ガイド部12の内側部分に設けられた移動経路21に案内され、引起し方向Pに沿って移動する。
ベルクランク4の一方のレバー体7は、通常時(車両に衝撃荷重Fが作用していない状態)において、ガイドアーム部3の凹溝部8に配置されている。そして、レバー体7の側壁部7aは、ガイドアーム部3の凹溝部8の一方の内壁面9aと対向配置されている。ここで、第1実施例のベルクランク4における一方のレバー体7の側壁部7aには、凹溝部8の内壁面9aに向かって突出する突起部22が設けられている。これにより、レバー体7の側壁部7aと凹溝部8の内壁面9aとの隙間ε(後述するオーバーラン隙間)が狭くなっている。なお、図7において、既存のベルクランク4における側壁部7aを二点鎖線で示す。
ベルクランク4の他方側のレバー体15は、ドアのロック機構(図示せず)に連結されている。このロック機構により、車両のドアは、ハンドル本体110の閉状態でロックされて保持される。ユーザによってハンドル本体110が引き起こされたとき、ベルクランク4の一方のレバー体7の先端部とガイドアーム部3のベルクランク当接部5とが当接している。このため、ベルクランク4の一方のレバー体7が押し込まれ、ベルクランク4は、その軸部14の軸心(軸線14a)を中心に時計回りの方向(矢印17の反対方向)に回動する。これにより、ベルクランク4の他方のレバー体15が同方向に回動する。他方のレバー体15が一定角度以上回動することにより、ロック機構におけるドアのロック状態が解除され、ドアが開かれる。
次に、本発明の特徴要件であるストッパ装置130について説明する。第1実施例のドアハンドル装置101の場合、ベース部材120の動作ガイド部12にストッパ装置130が取り付けられている。図6及び図7に示されるように、本実施例のストッパ装置130は、ストッパ部材23と、ストッパ部材23をガイドアーム部3の移動経路21から退避させた状態(以下、「退避位置」と記載する。)で保持するためのねじりコイルばね24(弾性部材)とを備えている。ベース部材120における動作ガイド部12の底面部には、ストッパ部材23をガイドアーム部3の移動経路21に進入させるための窓部25が開口されている。この窓部25の周縁部から、一対の支持壁部26が下方に向かって突設されている。そして、一対の支持壁部26にストッパ部材23と、ねじりコイルばね24が取り付けられる。ストッパ部材23と窓部25との間には一定の隙間が形成されていて、この隙間が水抜けの機能を有している。なお、図7以下においては、図示を容易にするため、ねじりコイルばね24を引張りばねとみなしてその作用を説明する。
ストッパ部材23は、方形ブロック状の本体部27からストッパ片28(ストッパ機能部)と突片29(被回動作用部)が、二股状に突設した形態である。ストッパ片28は、本体部27における背面側の側壁部27aから略L字状に突設されていて、突片29は、本体部27の上面部27bの正面側の端部からまっすぐに(上面部27bとほぼ直交して)突設されている。また、本体部27の下端部には、一対の支持壁部26に嵌合支持される各支点ピン31が突設されている。一対の支持壁部26に支持されたストッパ部材23は、各支点ピン31の軸線31aを中心に回動自在である。ストッパ片28は、通常時には退避位置に配置されるとともに、衝撃作用時にガイドアーム部3の移動経路21に進入するように回動して(以下、「作動位置」と記載する。)そのストッパ当接部6を当接させるストッパ機能を有する。また、突片29は、常に作動位置に配置されている。
上記したように、ストッパ部材23のストッパ片28は、ストッパ部材23の本体部27から大きく側方に張り出している。このため、ストッパ部材23の重心Gは、ストッパ部材23の回動中心32(支点ピン31の軸線31aと等しい。)よりも上方で、かつ回動中心32を通る直線33(鉛直線)から所定距離Lだけストッパ片28の側に離れた位置に配置される。これにより、ストッパ部材23には常に、その回動中心32を中心に時計回り(ストッパ片28を降下させる方向)のモーメントMが作用する。そして、ストッパ片28の底面部を、ベース部材120から張り出した凸部34に当接させている。この状態で、ストッパ部材23のストッパ片28の上面が、ガイドアーム部3の移動経路21から退避位置に保持される。
これに対して、通常時におけるストッパ部材23の突片29は、作動位置に配置されている。図8に示されるように、ハンドル本体110が引き起こされると、ガイドアーム部3が移動経路21を引起し方向Pに沿って移動する。このとき、ガイドアーム部3のベルクランク当接部5は、ストッパ片28の直上を通過する。そして、ガイドアーム部3のストッパ当接部6が突片29に当接し、突片29を押し込みながら、ストッパ部材23を反時計回りの方向(矢印35の方向)に回動させる。ストッパ部材23は、本体部27及び突片29の正面側の側壁部27cをベース部材120の内壁面に当接させる。これにより、ハンドル本体110が開位置に配置される。また、ストッパ部材23のストッパ片28は、ストッパ部材23の回動に伴い、ガイドアーム部3のベルクランク当接部5の背面側(図8の図面視における右側)で、作動位置に配置される。ハンドル本体110が戻されるとき、ストッパ部材23は、ガイドアーム部3のベルクランク当接部5がストッパ部材23のストッパ片28を押すこと、及びその自重によるモーメントMとねじりコイルばね24のねじり力(弾性復元力)とによって時計回りの方向に回動し、退避位置に復帰する。
上記したように、ハンドル本体110が引き起こされたり戻されたりすることにより、ストッパ部材23も往復回動する。即ち、ストッパ部材23を頻繁に回動させることにより、動作ガイド部12に侵入した砂や塵埃等の異物によりストッパ部材23がこじて、衝撃荷重Fの作用時(後述)に回動不能となることを防止している。
衝撃荷重Fの作用時に、その慣性によってストッパ部材23を回動させる慣性力K1(図9参照)は、ストッパ部材23の重量によって定められる。この慣性力K1は、車両に衝撃荷重F(例えば、側面衝突時に外部からドアに作用する荷重)が作用したときに、ストッパ部材23の自重によるモーメントMとねじりコイルばね24のねじり力との合計よりも大となるように設定される。これにより、図9に示されるように、車両に衝撃荷重Fが作用したとき、その慣性力K1によってストッパ部材23が反時計回りの方向に回動し、作動位置に配置される。そして、ストッパ部材23のストッパ片28にガイドアーム部3のストッパ当接部6が当接する。この結果、ハンドル本体110の引起し方向Pのそれ以上の引起しが阻止される。なお、ハンドル本体110の重量は、ストッパ部材23の重量に比べて遥かに大きいため、衝撃荷重Fの作用時の慣性によってストッパ部材23が回動するよりも先にガイドアーム部3が移動することはない。
このストッパ部材23は、経年による損傷を防止するため、金属材又は硬質な樹脂材より成形することが望ましい。
上記したように、車両に衝撃荷重Fが作用し、その慣性によってハンドル本体110が引き起こされる。これに伴い、ベルクランク4もハンドル本体110のガイドアーム部3に押し込まれて回動する。図9において、引き起こされる前のガイドアーム部3のベルクランク当接部5を一点鎖線で示す。
前述したように、衝撃荷重Fの慣性力K1によりストッパ部材23が回動してそのストッパ片28がハンドル本体110のガイドアーム部3のストッパ当接部6と当接する。これにより、ハンドル本体110のそれ以上の引起しが阻止される。このとき、ベルクランク4に作用する慣性力K2(衝撃荷重Fの慣性により、ベルクランク4を時計回りの方向に回動させる力)が、ねじりコイルばね16のねじり力(弾性復元力)よりも大きい場合、ベルクランク4はそのまま回動し、一方のレバー体7の突起部22がガイドアーム部3の内壁面9aに当接する(図10参照)。このときのベルクランク4の回動角度が大きい場合、ハンドル本体110の引起しを阻止したにも拘らず、ドアのロック機構(図示せず)を解除させてしまうおそれがある。特に、既存のベルクランク4を使用した場合、図9に二点鎖線で示す一方のレバー体7の側壁部7aとガイドアーム部3の内壁面9aとの間に大きな隙間ε(オーバーラン隙間)が形成されているため、ベルクランク4の回動角度は大きくなる。これを防止するため、本実施例のベルクランク4では、図10に示されるように、一方のレバー体7の側壁部7aに突起部22を設け、レバー体7の突起部22とガイドアーム部3の内壁面9aとを早期に当接させて、慣性力K2によるベルクランク4の回動角度を小さくしている。
なお、本実施例のドアハンドル装置101の場合、前述したように既存の部材を可能な限りそのまま使用することを前提としているため、ハンドル本体100のガイドアーム部3の形状をそのままにし、ベルクランク4に突起部22を設ける(これに伴う成形型の修正は容易である。)ことによってオーバーラン隙間εを小さくしている。しかし、既存の部材との互換性を考慮しなくてもよいのであれば、ハンドル本体100のガイドアーム部3の形状又はベルクランク4の形状を変更することにより、オーバーラン隙間εを小さくしてもよい。
本実施例のドアハンドル装置101の作用について説明する。車両のユーザがドアを開けるとき、ユーザはハンドル本体110のグリップ部1を把持し、支点アーム部2の回動支点Cを中心に回動させるようにして、ハンドル本体110を引起し方向Pに引き起こす。ハンドル本体110のガイドアーム部3が、移動経路21を引起し方向Pに沿って移動する。通常時において、ストッパ部材23のストッパ片28は退避位置に配置されているため、ガイドアーム部3はそのまま移動し、ストッパ部材23の突片29に当接する。そして、突片29を押し込みながら、ストッパ部材23を反時計回りの方向に回動させる。ストッパ部材23の突片29が、ベース部材120と当接することによって、ハンドル本体110が開位置に配置され、それ以上引起し不能となる。
また、ベルクランク4は、その一方のレバー体7がハンドル本体110のガイドアーム部3のベルクランク当接部5に押圧されることによって時計回りの方向に回動する。ユーザは、ベルクランク4に巻回されたねじりコイルばね16のねじり力に抗して、ハンドル本体110を引き起こす。このときの作用は、従来のものと同様であるため、ハンドル本体110を引き起こすときのフィーリングを悪化させることはない。ベルクランク4が一定角度以上回動すると、ベルクランク4の他方のレバー体15に連結されたドアのロック機構が解除され、ドアが開く。
ユーザがハンドル本体110のグリップ部1を把持する力を解放すると、ハンドル本体110は、ねじりコイルばね16のねじり力により、移動経路21を逆方向に移動する。ストッパ部材23の突片29とガイドアーム部3のストッパ当接部6との当接状態が解放され、ストッパ部材23は、自重によるモーメントMとねじりコイルばね24のねじり力(引張り力)及びガイドアーム部3のベルクランク当接部5に押されることにより時計回りの方向に回動し、最初の位置に復帰する。
車両のドアに外部から衝撃荷重Fが作用したとき、その慣性により、ハンドル本体110が引起し方向Pに移動しようとするとともに、ストッパ部材23が反時計回りの方向に回動しようとする。ここで、ストッパ部材23は、ハンドル本体110よりも遥かに軽量であるため、最初にストッパ部材23が慣性力K1によって回動し、続いてハンドル本体110が移動する。ストッパ部材23のストッパ片28が作動位置に進入するように回動し、このストッパ片28にガイドアーム部3のストッパ当接部6が当接する。これにより、ハンドル本体110の引起し方向Pの開動作が阻止される。
また、ベルクランク4も、ガイドアーム部3のストッパ当接部6がストッパ部材23のストッパ片28に当接するまで回動する。このとき、ベルクランク4の一方のレバー体7の側壁部7aに突起部22が設けられ、ガイドアーム部3の内壁面9aとのオーバーラン隙間εが小さくなっているため、ベルクランク4の回動角度も小さくなり、ロック機構を解除させない。これにより、衝撃荷重Fの作用時に、車両のドアが不用意に開いてしまうことが防止される。
次に、第2実施例のドアハンドル装置102のストッパ装置130について説明する。図11の(a)に示されるように、第2実施例のドアハンドル装置102のストッパ部材36は棒状で、下方側の端部に設けられた回動中心36aを中心に回動自在である。また、この実施例のドアハンドル装置102の場合、ねじりコイルばね24は取り付けられていない。ストッパ部材36には、自重による回転モーメントMによって該ストッパ部材36を時計回りの方向に回動する力が作用している。また、ストッパ部材36は、ベース部材120の凸部34に当接して支持されていて、退避位置に配置されている。
図11の(b)に示されるように、車両のドアに外部から衝撃荷重Fが作用すると、その慣性(慣性力K)によりストッパ部材36が反時計回りの方向に回動して作動位置に配置されるとともに、ハンドル本体110のガイドアーム部3が、移動経路21を引起し方向Pに移動する。このとき、第1実施例の場合と同様に、最初にストッパ部材36が回動して作動位置に配置され、ガイドアーム部3のストッパ当接部6が当接する。これにより、ハンドル本体110の引起し方向Pの開動作が阻止される。衝撃荷重Fが消滅した後、ストッパ部材36は自重によって退避位置に復帰する。
次に、第3実施例のドアハンドル装置103のストッパ装置130について説明する。図12の(a)に示されるように、第3実施例のドアハンドル装置103の構成するストッパ装置130は、ハンドル本体110のガイドアーム部3の上方に取り付けられていて、ストッパ部材38はその回動中心38aを中心に回動自在である。ストッパ部材38には、該ストッパ部材38を引き上げる方向にねじりコイルばね24が取り付けられている。これにより、ストッパ部材38は、ベース部材120の凸部34に当接して退避位置に配置されている。
図12の(b)に示されるように、車両のドアに外部から衝撃荷重Fが作用すると、その慣性(慣性力K)によりストッパ部材38が、回動中心38aを中心に時計回りの方向に回動するとともに、ハンドル本体110のガイドアーム部3が、移動経路21を引起し方向Pに移動する。第1実施例の場合と同様に、ガイドアーム部3の移動開始よりも先にストッパ部材38が回動して作動位置に配置されるため、ストッパ部材38の一端部にガイドアーム部3のストッパ当接部6が当接する。これにより、ハンドル本体110の引起し方向Pの開動作が阻止される。
衝撃荷重Fが消滅した後、ストッパ部材38は、ねじりコイルばね24の弾性復元力によって退避位置に復帰する。第3実施例のドアハンドル装置103のストッパ装置130の場合、衝撃荷重Fの作用時の慣性によってストッパ部材38を回動させる力が、ストッパ部材38の自重によるモーメントの分だけ小さくて済むという利点がある。
次に、第4実施例のドアハンドル装置104のストッパ装置130について説明する。図13の(a),(b)に示されるように、第4実施例のドアハンドル装置130のストッパ部材39は、ハンドル本体110のガイドアーム部3の下方に取り付けられていて、その回動中心39aを中心に回動自在である。ストッパ部材39の一端部から突起部41が突設されており、突起部41にコマ体42が載置されている。通常時において、コマ体42は退避位置に配置されている。
図13の(b)に示されるように、車両のドアに外部から衝撃荷重Fが作用すると、その慣性(慣性力K)によりストッパ部材39が、回動中心39aを中心に時計回りの方向に回動し、コマ体42を押し上げる。コマ体42が作動位置に配置され、このコマ体42にガイドアーム部3のストッパ当接部6が当接する。これにより、ハンドル本体110の引起し方向Pの開動作が阻止される。
衝撃荷重Fが消滅した後、ストッパ部材39は、自重によるモーメントによって最初の位置に復帰する。それに伴い、コマ体42も自重によって降下し、退避位置に配置される。ストッパ部材39に、例えばねじりコイルばね(図示せず)を取り付け、ストッパ部材39の自重とねじりコイルばねの付勢力とによって最初の位置に復帰させてもよい。
第4実施例のドアハンドル装置104のストッパ装置130の場合、コマ体42の重量や大きさを調整することが容易にできるという利点がある。
本発明に係るドアハンドル装置101〜104では、通常時において退避位置に配置されているストッパ部材23,36,38,39を、衝撃作用時にその慣性によって回動させて作動位置に配置し、ハンドル本体110のガイドアーム部3の移動を直接的に停止させる。このため、従来のドアハンドル装置に設けられているカウンター部材をなくすことができ、ドアハンドル装置の重量を軽減できる。また、簡単な部品を追加したり、既存の部材を追加工することによって実施可能であるため、ハンドル本体110が引き起こされるときのフィーリングを損なうことはない。更に、1台の車両におけるすべてのドアハンドルに適用することができる。特に、衝撃荷重Fの慣性の大きさを考慮する必要がないため、ドアハンドルの大きさ(即ち、車両の大きさ)に関係なく、あらゆる車両に適用することができる。
本発明の第1実施例のドアハンドル装置101の斜視図である。 同じく正面図である。 同じく平面図である。 同じく底面図である。 (a)は格納状態のハンドル本体110を示す底面断面図、(b)は引起し状態のハンドル本体110を示す底面断面図である。 ベース部材120の動作ガイド部12の背面斜視図である。 図2のX−X線断面図である。 通常時におけるハンドル本体110の作用説明図である。 衝撃荷重Fの作用時におけるハンドル本体110の作用説明図である。 衝撃荷重Fの作用時に、ベルクランク4のレバー体7が、ガイドアーム部3の内壁面9aに当接する状態の作用説明図である。 (a)は第2実施例のドアハンドル装置102のストッパ装置130の断面図、(b)は同じく作用説明図である。 (a)は第3実施例のドアハンドル装置103のストッパ装置130の断面図、(b)は同じく作用説明図である。 (a)は第4実施例のドアハンドル装置104のストッパ装置130の断面図、(b)は同じく作用説明図である。
符号の説明
101〜104 ドアハンドル装置
110 ハンドル本体
120 ベース部材
3 ガイドアーム部
3a 側壁部
4 ベルクランク
5 ベルクランク当接部(回動作用部)
6 ストッパ当接部
7,15 レバー体
7a 側壁部(内壁面との対向面)
8 凹溝部(レバー体配置空間部)
9a,9b 内壁面
11 回動ガイド部(ベース部材の一端部)
12 動作ガイド部(ベース部材の他端部)
14 軸部(ベルクランクの軸部)
14a 軸線
21 移動経路
22 突起部(隙間調整手段)
23,36,38,39 ストッパ部材
24 ねじりコイルばね(付勢手段、弾性部材)
28 ストッパ片(ストッパ機能部)
29 突片(被回動作用部)
32 回動中心(ストッパ部材の回動中心)
33 鉛直線
42 コマ体(ストッパ部材)
F 衝撃荷重(衝撃)
G 重心
K,K1,K2 慣性力(慣性、慣性荷重)
M 回転モーメント(付勢手段)
P 引起し方向
ε オーバーラン隙間(隙間)

Claims (8)

  1. 車両のドアに取り付けられ、原位置から開位置へ引き起こされることによって前記ドアを開く操作をするための車両用ドアハンドル装置であって、
    車両のドアに固定されるベース部材と、そのベース部材に対し一端部を支点として回動可能に連結され、他端部である自由端部から延びるガイドアーム部において、前記ベース部材に形成された動作ガイド部により引起し方向の開動作及びこの逆方向の閉動作がガイドされるハンドル本体と、を備え、
    前記ハンドル本体のガイドアーム部は、前記ベース部材に設けられた移動経路を往復移動して前記開動作及び閉動作を行うとともに、その移動方向と交差する向きにストッパ当接部が形成され、
    前記ベース部材には、通常時には前記ガイドアーム部の移動経路から退避する退避位置に保持されるとともに、衝撃作用時に車両に作用した衝撃の慣性によって前記ハンドル本体が引き起こされようとするとき、その衝撃の慣性によって前記退避位置から前記ガイドアーム部の移動経路に設けられた作動位置へ進入するように回動し、更に前記ガイドアーム部のストッパ当接部を当接させることにより、前記ハンドル本体の引起し方向の開動作を阻止するストッパ部材が取り付けられていることを特徴とする車両用ドアハンドル装置。
  2. 前記ベース部材と前記ストッパ部材の間には、通常時においてストッパ部材を前記退避位置に保持する付勢手段が設けられ、
    前記ストッパ部材は、衝撃作用時に前記付勢手段の付勢力を超える慣性荷重によって前記退避位置から前記作動位置へ回動することを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアハンドル装置。
  3. 前記ストッパ部材の重心は、ストッパ部材の回動中心に対して該回動中心を通る鉛直線の一方側にずれて配置され、
    前記付勢手段は前記ストッパ部材の自重による回転モーメントであることを特徴とする請求項2に記載の車両用ドアハンドル装置。
  4. 前記付勢手段は、前記ストッパ部材と前記ベース部材とを連結し、前記ストッパ部材に前記作動位置から前記退避位置へ向かう方向に付勢する付勢力を及ぼす弾性部材であることを特徴とする請求項2に記載の車両用ドアハンドル装置。
  5. 前記ストッパ部材は、通常時において前記ハンドル本体のガイドアーム部の移動経路から前記退避位置に退避したストッパ機能部と、通常時においてその移動経路に進入した前記作動位置に保持されるとともに、前記ガイドアーム部の移動経路に沿った移動を許容する被回動作用部とを一体的に備え、
    他方、前記ハンドル本体のガイドアーム部は、前記ハンドル本体の原位置と開位置間の動作に応じてそのガイドアーム部が前記移動経路を片方移動又は往復移動する毎に、前記ストッパ部材の被回動作用部に作用してそのストッパ部材を所定角度範囲で往復回動させる回動作用部を有し、
    通常時において前記ハンドル本体が原位置に復帰した状態では、前記ストッパ部材の被回動作用部が前記作動位置に、また前記ストッパ機能部が前記退避位置にそれぞれ保持され、
    前記衝撃作用時には、前記退避位置から作動位置に回動した後の前記ストッパ部材のストッパ機能部に、前記ガイドアーム部のストッパ当接部が当接して、前記ハンドル本体の開動作が阻止されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の車両用ドアハンドル装置。
  6. 前記ストッパ部材は前記ハンドル本体よりも軽量なものとされ、衝撃作用時の慣性荷重によって、前記ストッパ部材が前記ハンドル本体の移動よりも先に回動することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の車両用ドアハンドル装置。
  7. 前記ハンドル本体のガイドアーム部は、その往復移動に伴って往復回動するベルクランクを介してドアのロック機構と連結され、該ロック機構は前記ベルクランクが前記ガイドアーム部の引起し方向への移動に伴って一定値以上に回動したときにドアのロックを解除し、
    前記ガイドアーム部には、前記ベルクランクの軸部からその軸線と交差する方向に突出したレバー体を入り込ませるためのレバー体配置空間部が形成され、更に、前記レバー体配置空間部の内壁面と前記レバー体との隙間を狭くする隙間調整手段が設けられ、
    前記隙間調整手段により、衝撃作用時に、前記ベルクランクがドアのロックを解除する方向へ回動するときの回動角度が前記一定値より小さくなるようにされていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の車両用ドアハンドル装置。
  8. 前記隙間調整手段は、前記ベルクランクのレバー体に設けられた突起部であり、この突起部により前記隙間が狭くされたことを特徴とする請求項7に記載の車両用ドアハンドル装置。
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