JP2006264513A - 車両用収納部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 良好な操作性を確保した上で大きい物品を収納することができる車両用収納部構造の提供。
【解決手段】 インストルメントパネル11の上部に設けられた収納凹部21と、収納凹部21の開口部を開閉させる揺動可能なリッド20と、リッド20を第1の開位置まで揺動させるスプリング55とを有しており、リッド20が第1の開位置よりもさらに開側の最大開位置まで手動操作により揺動可能とされている。最大開位置までリッド20を大きく開くことで大きな物品の収納を可能とする一方、スプリング55によってリッド20を最大開位置よりも小さい第1の開位置まで揺動させることで付勢力を大きくする必要性をなくす。
【選択図】 図8

Description

本発明は、車両のインストルメントパネルの上部に設けられる車両用収納部構造に関する。
車両のインストルメントパネルの上部に設けられる車両用収納部構造に関する技術として、インストルメントパネルの上部に設けられた収納凹部と、収納凹部の開口部を開閉させる揺動可能なリッドと、リッドを付勢するスプリングとを有するものがある(例えば特許文献1参照)。この車両用収納部構造では、スプリングの付勢力によって、中間死点位置よりもリッドが開側にあるとこれを所定の開位置まで揺動させるとともに中間死点位置よりもリッドが閉側にあるとこれを収納凹部の開口部を閉じる閉位置まで揺動させるようになっている。つまり、操作者が閉位置にあるリッドをスプリングの付勢力に抗して中間死点位置を越える位置まで揺動させると、後はスプリングが付勢してリッドを開位置まで揺動させることになり、逆に操作者が開位置にあるリッドをスプリングの付勢力に抗して中間死点位置を越える位置まで揺動させると、後はスプリングが付勢してリッドを閉位置まで揺動させるようになっている。そして、上記の車両用収納部構造では、このようなスプリングの付勢力によるリッドの閉作動時に閉位置で生じる衝撃を和らげるためにダンパが設けられている。
特開昭62−6848号公報
ところで、上記したリッドの所定の開位置は、リッドを大きく開くように開位置を設定するとスプリングの付勢力を強くしなければならず、その場合には、操作者が閉位置あるいは開位置にあるリッドをスプリングの付勢力に抗して中間死点位置を越える位置まで揺動させる際の操作力が大きくなり、操作性が悪くなってしまう。また、操作性を優先してしまうと、リッドを大きく開くことができなくなり、収納凹部に対し大きい物品を収納することができなくなってしまう。
したがって、本発明は、良好な操作性を確保した上で大きい物品を収納することができる車両用収納部構造の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、インストルメントパネル(11)の上部に設けられた収納凹部(21)と、該収納凹部の開口部(29)を開閉させる揺動可能なリッド(20)と、該リッドを第1の開位置まで揺動させるスプリング(55)とを有する車両用収納部構造において、前記リッドが前記第1の開位置よりもさらに開側の最大開位置まで手動操作により揺動可能とされていることを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記リッドにはその揺動方向に沿ってガイド部(69)が形成されており、前記スプリングには、前記ガイド部で移動が案内されるストライカ部材(63)が設けられていて、該ストライカ部材は、前記スプリングで付勢され前記ガイド部のリッド開方向側を押圧して前記リッドを開方向に揺動させるとともに、前記ガイド部のリッド開方向端(74)に当接しかつ前記収納凹部の外側に設けられたストッパ(36)に当接することで前記リッドを前記第1の開位置に位置させ、該ストッパに当接した状態から前記ガイド部のリッド開方向への移動を許容し、該ガイド部のリッド閉方向端(70)を当接させることで前記リッドを前記最大開位置で停止させることを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、前記ストライカ部材は、前記リッドが中間死点位置より閉側にあると前記スプリングで付勢されて前記ガイド部の中間位置に形成された凹部(72)内に入り込んで前記リッドを閉方向に押圧する一方、前記リッドが前記中間死点位置より開側にあると前記スプリングで付勢されて前記ガイド部の前記凹部よりリッド開方向側を開方向に押圧することを特徴としている。
なお、前記( )内の数字は、実施形態における符号を示す。
請求項1に係る発明によれば、リッドがスプリングの付勢力により揺動する第1の開位置よりもさらに開側の最大開位置まで手動操作により揺動可能とされているため、このような最大開位置までリッドを大きく開くことで、収納凹部に対し大きい物品を収納することができる。また、スプリングは、リッドを最大開位置よりも小さい第1の開位置まで揺動させれば良く、付勢力を大きくする必要がないため、操作力が大きくならず、良好な操作性を確保できる。したがって、良好な操作性を確保した上で大きい物品を収納することができる。
請求項2に係る発明によれば、スプリングに設けられたストライカ部材が、リッドの揺動方向に沿って形成されたガイド部のリッド開方向側を押圧してリッドを開方向に揺動させることになり、ガイド部のリッド開方向端に当接しかつ収納凹部の外側に設けられたストッパに当接することでリッドを第1の開位置に位置させる。また、ストライカ部材は、このようにストッパに当接した状態からガイド部のリッド開方向への移動を許容するため、リッドが第1の開位置よりもさらに開方向に揺動可能となる。そして、第1の開位置よりも開方向にリッドを手動操作により揺動させると、ガイド部のリッド閉方向端がストライカ部材に当接する最大開位置までリッドが揺動することになる。このように、スプリングに設けられたストライカ部材とリッドに形成されたガイド部と収納凹部に設けられたストッパとでリッドの上記のような作動が可能となるため、良好な操作性を確保した上で大きい物品を収納することが、簡素な構造で実現可能となる。
請求項3に係る発明によれば、リッドが中間死点位置より閉側にあると、スプリングに設けられたストライカ部材がスプリングの付勢力でガイド部の中間位置に形成された凹部内に入り込んでリッドを閉方向に押圧する。一方、リッドが中間死点位置より開側にあると、ストライカ部材が、スプリングの付勢力でガイド部の凹部よりリッド開方向側を押圧してリッドを開方向に揺動させることになり、ガイド部のリッド開方向端に当接しかつ収納凹部に設けられたストッパに当接することでリッドを第1の開位置に位置させる。この状態から第1の開位置よりも開方向にリッドを手動操作により揺動させると、ガイド部の凹部よりもリッド閉方向側にあるリッド閉方向端がストライカ部材に当接するまでリッドが揺動することになる。リッドの揺動方向に沿うガイド部の形状を中間部に凹部を有する形状とすれば、上記の作動が可能となるため、良好な操作性を確保した上で大きい物品を収納することが、さらに簡素な構造で実現可能となる。
本発明の一実施形態の車両用収納部構造を図面を参照して以下に説明する。
図1は、本実施形態の車両用収納部構造が適用された車両のインストルメントパネル11を示す斜視図である。なお、以下の説明における前後左右は車両における前後左右である。
インストルメントパネル11は、左右方向の一側に運転者に対し車速情報等を表示するメータ部12が設けられており、左右方向の逆側に物品を収納可能なグローブボックス13が設けられている。そして、このインストルメントパネル11の上部の左右方向の中央に矩形状の開口部14が形成されており、この開口部14の位置に本実施形態の車両用収納部構造が適用されている。
本実施形態の車両用収納部構造は、インストルメントパネル11の開口部14を開閉させるリッド20を有しており、このリッド20は、同じく車両用収納部構造を構成する図2に示すボックス(収納凹部)21の上側に設けられる。
ボックス21は、インストルメントパネル11の前記開口部14に設けられるもので、図3に示すようにフロントウインド22の下側で下方に凹む凹状をなしている。つまり、ボックス21は、図2に示すように左右方向に対して略直交するとともに左右方向に離間して配置される一対の側壁部23,23と、前後方向に対し略直交するとともに一対の側壁部23,23の前端縁部同士を連結させる前壁部24と、前後方向に対し略直交するとともに一対の側壁部23,23の後端縁部同士を連結させる後壁部25と、これら一対の側壁部23,23、前壁部24および後壁部25の下縁部を連結させる底板部26と、これら一対の側壁部23,23、前壁部24および後壁部25の上縁部から外方に延出するフランジ部27とからなるボックス本体部28を備えている。このボックス本体部28の一対の側壁部23,23、前壁部24および後壁部25の底板部26とは反対側つまり上側の端部が開口部29とされている。
ボックス21には、ボックス本体部28の前壁部24の左右両側から前方に延出するように一対の支持アーム部31,31が形成されており、各支持アーム部31には、左右方向に延在するヒンジ軸32がそれぞれ外側に設けられている。また、図3に示すように、ボックス本体部28のフランジ部27の側壁部23よりも左右方向外側となる部分の下面には、その前壁部24側に偏って、下方に突出する複数具体的には三カ所のリブ33〜35からなるストッパ36が形成されている。ストッパ36は、中央のリブ34の突出量がその前後両側のリブ33,35の突出量よりも小さくされている。
また、ボックス21の側壁部23前端近傍外側には、ダンパ38が取り付けられている。このダンパ38は、図2に示すように左右方向に沿う軸周りに回転するギア39を有しており、このギア39の回転に抵抗を与える。さらに、ボックス21の側壁部23の中間部には、左右方向に沿う支持軸部41が外側に突設されている。
リッド20は、ボックス本体部28の開口部29を全体として閉塞可能な大きさの略平板状の蓋部43と、蓋部43の左右方向両側の前部から間にボックス21を配設するように延出する一対の回動アーム部44,44とを有している。
回動アーム部44は、蓋部43によってボックス21の開口部29を閉塞させた状態において蓋部43の前部から下方に延出する第1延出部45と、同状態においてこの第1延出部45の下端部から前方に延出する第2延出部46と、同状態において第2延出部46の第1延出部45とは反対側から上方に延出する第3延出部47とを有しており、第3延出部47の第2延出部46とは反対側に左右方向に穿設された回動穴48がボックス21のヒンジ軸32に回動可能に連結されている。
これにより、リッド20は、ボックス21の前端部のヒンジ軸32を中心に後部側を上下させるように揺動することでボックス21の開口部29を開閉させる。ここで、第1延出部45はヒンジ軸32を中心とした円周方向に沿っており、言い換えればヒンジ軸32を中心に揺動するリッド20の揺動方向に沿っている。なお、互いに連結されたリッド20およびボックス21は、図3に示すように、支持アーム部31と回動アーム部44とをインストルメントパネル11の開口部14を形成する前壁部50の挿入穴51に挿入させた状態で、ボックス21がインストルメントパネル11に取り付けられる(取付構造は図示略)。
ここで、リッド20の蓋部43の後縁部には、下方に突出する突条部53が左右方向に延在するように形成されており、閉時にはこの突条部53においてボックス21のフランジ部27の上面に当接する。また、リッド20の第1延出部45のヒンジ軸32側の縁部には図示は略すがギアが形成されており、ボックス21の側壁部23に取り付けられたダンパ38の図2に示すギア39と噛み合っている。これにより、リッド20が開閉する際に第1延出部45の図示略のギアがダンパ38のギア39を回転させることになり、リッド20の揺動に適度な抵抗を与えて動きに緩衝力を与える。
ボックス21の支持軸部41は、側壁部23における回動アーム部44よりも後側に突設されており、この支持軸部41には、本実施形態の車両用収納部構造を構成するスプリング55が回動可能に支持されている。このスプリング55は、コイル状の巻回部56とこの巻回部56の両端側から巻回部56の接線方向に延出する直線状の腕部57,58とを有するつる巻ばねで、これら腕部57,58同士は、平面視で互いに扇状をなし、しかも互いになす角の内側に巻回部56が配置される形状をなしている。また、スプリング55の一方の腕部57の先端部は巻回部56とは反対側に円形に湾曲された円形部60とされており、他方の腕部58の先端は、巻回部56の軸線方向に沿って折り曲げられた図4に示す支持部61となっている。
このようなスプリング55は、図3に示すように、巻回部56の上部側に腕部57,58を配置した状態で、円形部60の内側に支持軸部41を挿入させるようにして支持軸部41に支持される。図4に示すように、スプリング55の支持部61には、本実施形態の車両用収納部構造を構成する段付き円柱状のストライカ部材63が回動可能に嵌合されている。このストライカ部材63は、小径のガイド軸部64とこれより大径の当接軸部65とを有しており、ガイド軸部64側を腕部58側に配置した状態で支持部61に支持される。
そして、本実施形態においては、図5に示すように、リッド20の回動アーム部44の第1延出部45の第2延出部46側に、第1延出部45の延出方向つまりリッド20の揺動方向に沿ってガイド溝68が形成されている。このガイド溝68内にストライカ部材63のガイド軸部64が配置され、ストライカ部材63(ガイド軸部64)はこのガイド溝68内を移動する。なお、ストライカ部材63は当接軸部65を回動アーム部44の左右方向内側に配置した状態でガイド軸部64がガイド溝68に挿入される。ここで、ストライカ部材63の当接軸部65の径はボックス21のストッパ36のすべてのリブ33〜35の先端を通る円の径と等しくされている。
ガイド溝68には、その上端部とそのヒンジ軸32側の縁部とその下端部とに、スプリング55の付勢力で接触させられるストライカ部材63の移動を案内するガイド部69が形成されている。このガイド部69は全体としてガイド溝68の延在方向つまりリッド20の揺動方向に沿っている。
ガイド部69は、下端部つまりリッド閉方向端にあって下方に凹の円弧状をなす下端係止部70と、下端係止部70のヒンジ軸32側からヒンジ軸32を中心とした円弧状をなして上方に延出する下部ガイド部71と、下部ガイド部71の上端部からヒンジ軸32側に凹の円弧状をなして凹む凹部72と、凹部72のリッド開方向側からその接線方向に沿いかつヒンジ軸32から離れる側に傾斜しつつ上方に延出する上部ガイド部73と、上部ガイド部73の上端部からヒンジ軸32とは反対側で上方に凹の円弧状をなすことでガイド部69のリッド開方向端を形成する上端係止部74とを有している。ここで、下端係止部70、上端係止部74および凹部72はストライカ部材63のガイド軸部64と略同径とされており、これらのうち下端係止部70と上端係止部74とは、互いの中心位置がヒンジ軸32を中心とした同一円周上に配置されている。また、この円周上には、リッド20に連結された状態のボックス21のストッパ36の中央のリブ34も配置されている。
以上の構成の本実施形態の車両用収納部構造によれば、図3に示すように、リッド20が、蓋部43においてインストルメントパネル11の開口部14およびボックス21の開口部29を閉塞させ突条部53をフランジ部27に当接させた閉位置にあるとき、図5に示すように、スプリング55の一端側を支持するボックス21の支持軸部41とヒンジ軸32とを結んだ線Xよりもスプリング55の他端側に支持されたストライカ部材63が下方に位置するため、腕部57,58同士を近接させる方向に変形させられているスプリング55の付勢力でストライカ部材63のガイド軸部64がガイド部69の凹部72に入り込んで、凹部72を下方つまりリッド20を閉方向に押圧している。
この状態から、リッド20が操作者によりスプリング55の付勢力に抗して開方向に持ち上げられると、支持軸部41とヒンジ軸32とを結んだ線X上にストライカ部材63が位置する図6に示す中間死点位置まではスプリング55の付勢力はストライカ部材63を介してリッド20に閉方向に作用しており、この中間死点位置を越えるとスプリング55の付勢力はストライカ部材63を介してガイド部69の凹部72よりも上側つまりリッド開方向側の上部ガイド部73に作用して上部ガイド部73を上方つまりリッド20を開方向に押圧する。すると、スプリング55の付勢力でリッド20は開方向に揺動することになり、揺動が進行するとストライカ部材63のガイド軸部64が上部ガイド部73で案内されて上端係止部74側に移動する。
そして、ストライカ部材63のガイド軸部64が上端係止部74に当接する位置までリッド20が揺動した時点またはそれより後に、図7に示すように、ストライカ部材63は当接軸部65がボックス21のストッパ36の三カ所のリブ33〜35に当接して停止する。これにより、リッド20のスプリング55の付勢力による開作動が終了する。この位置がリッド20の第1の開位置であり、スプリング55はリッド20をこの第1の開位置まで揺動させる。このようにストライカ部材63は、リッド20が中間死点位置より開側にあるとスプリング55で付勢されてガイド部69の凹部72よりリッド開方向側の上部ガイド部73および上端係止部74を開方向に押圧する。ここで、ストライカ部材63が中間死点位置に位置するときスプリング55は腕部57,58同士のなす角が最小となり、付勢力を最大にする。
この状態(図7)から、リッド20を第1の開位置よりも開方向に手動操作して持ち上げると、図8に示すように、ストライカ部材63のガイド軸部64はガイド部69の中間部分の凹部72に入り込んで回動アーム部44の揺動を規制することなくリッド20が開方向に揺動する。そして、ガイド部69の下端係止部70がストライカ部材63のガイド軸部64に当接し、このとき前記のようにすでにストッパ36でストライカ部材63の上方移動が規制されているから、リッド20はそれ以上の開方向の移動が規制されて停止する。この位置が、第1の開位置よりもさらに開側の最大開位置となっており、リッド20はこの最大開位置まで揺動可能とされている。なお、リッド20は操作者が持ち上げた時のみ第1の開位置よりも最大開位置側に揺動可能となっている。
他方、第1の開位置から、スプリング55の付勢力に抗してリッド20が操作者により閉方向に押し下げられると、支持軸部41とヒンジ軸32とを結んだ線X上にストライカ部材63が位置する中間死点位置まではスプリング55の付勢力はストライカ部材63を介してリッド20に開方向に作用しており、リッド閉方向への揺動が進行するとストライカ部材63のガイド軸部64が上部ガイド部73で案内されて凹部72に入り込ませる。リッド20が中間死点位置を越えると凹部72に入り込んだストライカ部材63(ガイド軸部64)を介してスプリング55の付勢力がガイド部69の凹部72に作用して凹部72を下方つまりリッド20を閉方向に押圧する。すると、スプリング55の付勢力でリッド20は閉方向に揺動することになり、リッド20の突条部53がボックス21のフランジ部27に当接する位置までリッド20が揺動すると、リッド20は停止しそのスプリング55の付勢力による閉作動が終了する。このように、ストライカ部材63は、リッド20が中間死点位置より閉側にあるとスプリング55で付勢されてガイド部69の中間位置に形成された凹部72内に入り込んでリッド20を閉方向に押圧する。
以上に述べた本実施形態に係る車両用収納部構造によれば、リッド20がスプリング55の付勢力により揺動する第1の開位置よりもさらに開側の最大開位置まで揺動可能とされているため、このような最大開位置までリッド20を大きく開くことで、ボックス21に対し大きい物品を収納することができる。また、スプリング55は、リッド20を最大開位置よりも小さい第1の開位置まで揺動させれば良く、付勢力を大きくする必要がないため、操作力が大きくならず、良好な操作性を確保できる。したがって、良好な操作性を確保した上で大きい物品を収納することができる。
具体的には、スプリング55に設けられたストライカ部材63が、リッド20の揺動方向に沿って形成されたガイド部69のリッド開方向側の上部ガイド部73および上端係止部74を押圧してリッド20を開方向に揺動させることになり、ガイド部69のリッド開方向端である上端係止部74に当接しかつボックス21の外側に設けられたストッパ36に当接することでリッド20を第1の開位置に位置させる。また、ストライカ部材63は、このようにストッパ36に当接した状態からガイド部69のリッド開方向への移動を許容するため、リッド20が第1の開位置よりもさらに開方向に揺動可能となる。そして、第1の開位置よりも開方向にリッド20を手動操作により揺動させると、ガイド部69のリッド閉方向端である下端係止部70がストライカ部材63に当接する最大開位置までリッド20が揺動することになる。このように、スプリング55に設けられたストライカ部材63とリッド20に形成されたガイド部69とボックス21に形成されたストッパ36とで上記のような作動が可能となるため、良好な操作性を確保した上で大きい物品を収納することが、簡素な構造で実現できる。
さらに具体的には、リッド20が中間死点位置より閉側にあると、スプリング55に設けられたストライカ部材63がスプリング55の付勢力でガイド部69の中間位置に形成された凹部72内に入り込んでリッド20を閉方向に押圧する。一方、リッド20が中間死点位置より開側にあると、ストライカ部材63が、スプリング55の付勢力でガイド部69の凹部72よりリッド開方向側の上部ガイド部73および上端係止部74をを押圧してリッド20を開方向に揺動させることになり、ガイド部69のリッド開方向端に当接しかつボックス21に設けられたストッパ36に当接することでリッド20を第1の開位置に位置させる。この状態から第1の開位置よりも開方向にリッド20を揺動させると、ガイド部69の凹部72よりもリッド閉方向側にあるリッド閉方向端の下端係止部70がストライカ部材63に当接するまでリッド20が揺動することになる。リッド20の揺動方向に沿うガイド部69の形状を中間部に凹部72を有する形状とすれば、上記の作動が可能となるため、良好な操作性を確保した上で大きい物品を収納することが、さらに簡素な構造で実現できる。
なお、本実施形態において、ストッパ36は、フランジ部27に設けたリブ33〜35によって形成したが、このリブは連続した1つのリブであってもよく、またリブを設けることなく前後方向に延びる側方のフランジ部27自体をストッパとしてもよい。
本発明の一実施形態の車両用収納部構造が適用された車両のインストルメントパネルを示す斜視図である。 本発明の一実施形態の車両用収納部構造を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の車両用収納部構造を示す側断面図である。 本発明の一実施形態の車両用収納部構造におけるガイド溝に沿う部分拡大断面図である。 本発明の一実施形態の車両用収納部構造の要部を示す側断面図であってリッドの閉状態を示すものである。 本発明の一実施形態の車両用収納部構造の要部を示す側断面図であってリッドが中間死点位置にある状態を示すものである。 本発明の一実施形態の車両用収納部構造の要部を示す側断面図であってリッドが第1の開位置にある状態を示すものである。 本発明の一実施形態の車両用収納部構造の要部を示す側断面図であってリッドが最大開位置にある状態を示すものである。
符号の説明
11 インストルメントパネル
20 リッド
21 ボックス(収納凹部)
29 開口部
36 ストッパ
55 スプリング
63 ストライカ部材
69 ガイド部
70 下端係止部(リッド閉方向端)
72 凹部
74 上端係止部(リッド開方向端)

Claims (3)

  1. インストルメントパネルの上部に設けられた収納凹部と、
    該収納凹部の開口部を開閉させる揺動可能なリッドと、
    該リッドを第1の開位置まで揺動させるスプリングとを有する車両用収納部構造において、
    前記リッドが前記第1の開位置よりもさらに開側の最大開位置まで手動操作により揺動可能とされていることを特徴とする車両用収納部構造。
  2. 前記リッドにはその揺動方向に沿ってガイド部が形成されており、
    前記スプリングには、前記ガイド部で移動が案内されるストライカ部材が設けられていて、
    該ストライカ部材は、前記スプリングで付勢され前記ガイド部のリッド開方向側を押圧して前記リッドを開方向に揺動させるとともに、前記ガイド部のリッド開方向端に当接しかつ前記収納凹部の外側に設けられたストッパに当接することで前記リッドを前記第1の開位置に位置させ、該ストッパに当接した状態から前記ガイド部のリッド開方向への移動を許容し、該ガイド部のリッド閉方向端を当接させることで前記リッドを前記最大開位置で停止させることを特徴とする請求項1記載の車両用収納部構造。
  3. 前記ストライカ部材は、前記リッドが中間死点位置より閉側にあると前記スプリングで付勢されて前記ガイド部の中間位置に形成された凹部内に入り込んで前記リッドを閉方向に押圧する一方、前記リッドが前記中間死点位置より開側にあると前記スプリングで付勢されて前記ガイド部の前記凹部よりリッド開方向側を開方向に押圧することを特徴とする請求項2記載の車両用収納部構造。
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