JP4876749B2 - アシストグリップ - Google Patents

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Description

本発明は、格納位置から使用位置まで移動可能なグリップ部材を備えたアシストグリップに関する。
車両室内等に設けられたアシストグリップが従来から使用されている。従来のアシストグリップでは、通常、格納位置から使用位置まで移動可能なグリップ部材が設けられている(例えば特許文献1参照)。
アシストグリップを使用する際には、アシストグリップのグリップ部材に操作者が手をかけ、グリップ部材を引き出して使用する。
ところで、操作者は、アシストグリップを使用した後、グリップ部材を格納位置に戻すには、グリップ部材を格納位置に向けて押圧する必要がある。
特開2000−118284号公報
本発明は、上記事実を考慮して、使用位置でグリップ部材から手を離すとグリップ部材が自動的に格納位置へスムーズに戻るアシストグリップを提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、格納位置から使用位置まで移動可能なグリップ部材と、前記グリップ部材を格納位置に向けて付勢する付勢手段と、前記グリップ部材の移動速度を緩和させる緩和手段と、車室内に取付けられる締結部材と、前記グリップ部材の一端部に回動可能に軸支されるとともに、前記締結部材に車両前後方向へ回動可能に軸支され、前記緩和手段を収容する緩和手段収容部が形成された第1リンク部材と、前記グリップ部材の他端部に回動可能に軸支されるとともに、前記締結部材に車両前後方向へ回動可能に軸支され、前記付勢手段を収容するバネ収容部が形成された第2リンク部材と、を備え、前記グリップ部材を車両前方に移動しながら使用位置まで引き出すことを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、操作者が使用位置でグリップ部材から手を離すと、グリップ部材は付勢手段によって自動的に格納位置へ移動する。また、グリップ部材が移動する際の移動速度が緩和手段によって緩和されるので、グリップ部材の移動がスムーズであり衝撃が生じることがない。
また、格納位置から使用位置の状態へ移動させる際には、グリップ部材を車両前方に移動させながら引き出すため、スムーズに操作できる。
請求項2に記載の発明は、前記緩和手段として、ダンパ機構が設けられている、ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、グリップ部材の移動速度がダンパ機構によって緩和される。すなわち、緩和手段を簡単な構成にしても、グリップ部材の移動をスムーズにすることができる。
請求項に記載の発明は、前記グリップ部材の他端部が回動軸回りに回動可能に軸支され、前記付勢手段として、前記回動軸が挿通し、前記グリップ部材を車両後方へ付勢する、ねじりコイルバネが設けられている、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、格納位置から使用位置へグリップ部材を移動させると、グリップ部材が回動軸の回りに回転する。これに伴って、ねじりコイルバネが回動軸の回りに捩れ変形し、グリップ部材を格納位置へ向けて移動させる付勢力が強まる。
このように、回動軸が挿通するようにねじりコイルバネを付勢手段として設けることにより、付勢手段を設けるためのスペースを著しく小さくすることができる。
請求項に記載の発明は、前記グリップ部材が格納位置にあるとき、前記第2リンク部材は、前記グリップ部材に収容されている、ことを特徴とする。
請求項に記載の発明では、格納位置において、第2リンク部材がグリップ部材に収納されているので、見た目が簡潔で外観品質が向上する。
請求項1に記載の発明によれば、使用位置でグリップ部材から手を離すとグリップ部材が自動的に格納位置へスムーズに戻るアシストグリップとすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、緩和手段を簡単な構成にしても、グリップ部材の移動をスムーズにすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、アシストグリップの見た目が簡潔であり、外観品質が向上する。
請求項4に記載の発明によれば、付勢手段を設けるためのスペースを著しく小さくすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、ねじりコイルバネを第2リンク部材に収容した構成にすることができる。
以下、実施形態を挙げ、本発明の実施の形態について説明する。図1、図2に示すように、本発明の一実施形態に係るアシストグリップ10は、車室内のルーフに形成されている被取付領域Tに取付けられるものである。この被取付領域Tは車両前後方向に沿って確保されており、手でグリップ部材を握り易いように車両前後方向中央に凹み部分が形成されている。
このアシストグリップ10は、格納位置P(図1(A)の実線)から使用位置R(図1(A)の二点鎖線(想像線))まで移動可能なグリップ部材12と、グリップ部材12の端部16A、16Bにそれぞれ連結されているリンク機構18A、18Bと、を備えている。リンク機構18Aは車両前方側DAに設けられているリンク機構であり、リンク機構18Bは車両後方側DBに設けられているリンク機構である。
(リンク機構18A)
リンク機構18Aには、車室内の被取付部20Aに取付けられる締結部材24Aと、締結部材24A及びグリップ部材12に回動可能に軸支されるリンク部材32Aと、が設けられている。
締結部材24Aは、被取付部20Aに形成された挿入孔21Aに挿入される脚部26Aと、グリップ部材12の側へ隆起している隆起部28Aと、を備えている。この隆起部28Aは締結部材24Aのうち車両前方側DAに形成されている。脚部26Aには、被取付部20Aの挿入孔21A内で係合凸部(図示せず)が挿入される貫通孔27A(図2参照)が形成されている。
リンク部材32Aは、車両前方側DAの端部31Aで隆起部28Aに外側連結ピン62Aによって軸支されているとともに、車両後方側DBの端部33Aで内側連結ピン52Aによってグリップ部材12の端部16Aに軸支されている。
図1(A)の二点鎖線で示されるように、リンク部材32Aが使用位置Rにまで移動したとき、後述の延出し部35の根元部分となる端部33Aがグリップ部材12の端部16Aの下部16Lに当接して移動を制限できるように、リンク部材32Aの車両後方側DBの端部33Aの形状は所定の形状とされている。
リンク部材32Aには底面側に底板部38Aが設けられ、リンク部材32Aと底板部38Aとの間に収容空間部34Aが形成されており、収容空間部34Aには、グリップ部材12が格納位置Pから使用位置Rまで移動する際の移動速度を緩和させるダンパ機構40が設けられている。また、リンク部材32Aの端部31Aと底板部38Aとの間に開口(図示せず)が形成されており、格納位置Pでは、この開口から収容空間部34A内に隆起部28Aが収容されている。
グリップ部材12の端部16Aには、内側連結ピン52Aを挿通させる貫通孔15Aがグリップ部材12の短手方向Yに沿って形成されている。リンク部材32Aには、グリップ部材12の端部16Aの短手方向Yの両外側にまでそれぞれ延び出している2つの延出し部35が形成されており、2つの延出し部35には、内側連結ピン52Aが挿通する貫通孔36Aがそれぞれ形成されている。なお、内側連結ピン52Aの両端部の外周面側には、摩擦係数を上げるための粗面部53Aがそれぞれ形成されている。
隆起部28Aには、外側連結ピン62Aが挿通する貫通孔29Aがグリップ部材12の短手方向Yに沿って形成されている。そして、リンク部材32Aの端部31Aには、外側連結ピン62Aが挿通する貫通孔37Aが形成されている。なお、外側連結ピン62Aの両端部の外周面側にも、内側連結ピン52Aと同様、摩擦係数を上げるための粗面部63Aがそれぞれ形成されている。
(ダンパ機構)
ダンパ機構40には、隆起部28Aに固定されている固定ギア41と、固定ギア41と噛み合う歯車43を備えた歯車付きダンパ42と、が設けられている。歯車43は、グリップ部材12の短手方向Yに沿った回動可能な結合軸48に固定されている。固定ギア41のギア面は、リンク部材32Aの回動軌跡に沿ってアシストグリップ10の内側斜め上方(後方側斜め上方)に向けられている。
図3に示すように、収容空間部34Aにはダンパ保持部39Aが配置されている。このダンパ保持部39Aは底板部38Aによって支えられており、ダンパ保持部39Aに歯車付きダンパ42が保持されている。底板部38Aには、グリップ部材12が格納位置Pから使用位置Rまで移動する際に固定ギア41の逃げを形成するためのスリット38Sが形成されている。なお、図1及び図2では、図を簡明にするために、ダンパ保持部39A及びスリット38Sを省略して描いている。
歯車付きダンパ42は、上記の歯車43と、2枚の円板44と、2枚の円板44によって挟まれている短い筒部45と、2枚の円板44及び筒部45によって形成される空間内に収容されている粘性オイルと、この粘性オイル内に浸っている回転体である羽根部(図示せず)と、を有する。羽根部と歯車43とは、円板44を貫通する結合軸48で互いに連結されており、羽根部は歯車43と一体的に回転するようになっている。結合軸48が2枚の円板44を貫通している部分にはオイル漏れを防ぐためにシーリングが施されている。
(リンク機構18B)
リンク機構18Bには、車室内の被取付部20Bに取付けられる締結部材24Bと、締結部材24B及びグリップ部材12に回動可能に軸支されるリンク部材32Bと、が設けられている。グリップ部材12の端部16Bには、リンク部材32Bを収容する収容凹部11Bが形成されており、格納位置Pではリンク部材32Bが収容凹部11Bに収容されている。
締結部材24Bは、被取付部20Bに形成された挿入孔21Bに挿入される脚部26Bと、グリップ部材12の側へ隆起している隆起部28Bと、を備えている。この隆起部28Bは締結部材24Bのうちの車両前方側DAの部位に形成されている。脚部26Bには、被取付部20Bの挿入孔21B内で係合凸部(図示せず)が挿入される貫通孔27B(図2参照)が形成されている。
リンク部材32Bは、車両前方側DAの端部31Bで隆起部28Bに内側連結ピン52Bによって軸支されるとともに、車両後方側DBの端部33Bで外側連結ピン62Bによってグリップ部材12の端部16Bに軸支されている。
リンク部材32Bの端部33Bの形状は、リンク部材32Bが使用位置R(図1(A)の二点鎖線)にまで移動し、収容凹部11Bの内壁に当接することで停止するように所定の形状とされている。また、グリップ部材12を使用位置Rから引き出す際に、被取付領域Tに対してグリップ部材12が略平行に引き出されるように、リンク部材32A、32Bの寸法が決められている。
リンク部材32Bには底面側から収容凹部34Bが形成されており、収容凹部34Bにはねじりコイルバネ54が設けられている。また、格納位置Pでは、この収容凹部34B内に隆起部28Bが収容されている。
収容凹部11Bの内壁には、収容凹部34B内に露出する短円筒状の回動用凸部13Bが突設されており、収容凹部34Bの側壁には、回動用凸部13Bが挿通するための開口39Bが形成されている。開口39Bの寸法は、回動用凸部13Bの円筒状側面(円周面)が開口39Bの縁部まわりに回動可能となる寸法にされている。回動用凸部13Bには、外側連結ピン62Bを挿通させる貫通孔13Kが形成されている。また、リンク部材32Bの収容凹部34Bの内壁で回動用凸部13Bに対向する位置には短円筒状の凸部56B(図4も参照)が形成されており、凸部56B、及び、グリップ部材12の端部16Bには、それぞれ、外側連結ピン62Bを挿通させる貫通孔57B、14Bが形成されている。
ねじりコイルバネ54は、外側連結ピン62Bを挿通させる位置に配置されている。ねじりコイルバネ54の一端54Gは、回動用凸部13Bに形成された係止孔13Gに挿入されて係止されており、ねじりコイルバネ54の他端54Hは、凸部56Bに形成された係止孔56Hに挿入されて係止されている。また、図1に示すように、このねじりコイルバネ54は、グリップ部材12の端部16Bとリンク部材32Bとのなす角度θ(図1(A)では使用位置Rにおける角度θを示している)を小さくする回転方向(捩じり方向)Jに付勢するとともに、格納位置Pでは格納状態を維持するのに必要なねじりモーメントを付与するように、予め捩じられている。この構成により、格納位置Pから使用位置Rへグリップ部材12が移動すると、グリップ部材12とリンク部材32Bとが外側連結ピン62Bの回りに相対的に回転し、ねじりコイルバネ54が外側連結ピン62Bの軸回りに捩れ変形し、グリップ部材12を格納位置Pに向けて付勢する付勢力が増大するようになっている。
隆起部28Bには、内側連結ピン52Bが挿通する貫通孔29Bがグリップ部材12の短手方向Yに沿って形成されている。そして、リンク部材32Bの端部31Bには、内側連結ピン52Bが挿通する貫通孔36Bが形成されている。なお、内側連結ピン52Bの両端部の外周面側には、摩擦係数を上げるための粗面部53Bが形成されている。
グリップ部材12の収容凹部11Bには、外側連結ピン62Bを挿通させる貫通孔29Bがグリップ部材12の短手方向Yに沿って形成されている。なお、外側連結ピン62Bの両端部の外周面側には、内側連結ピン52Bと同様、摩擦係数を上げるための粗面部63Bが形成されている。
グリップ部材12の材質は、撓み変形が可能で車室の内装に合わせて着色されたポリプロピレン(PP)系の樹脂である。リンク部材32A、32B及び締結部材24A、24Bの材質も何れもポリプロピレン系の樹脂である。内側連結ピン52A、52B及び外側連結ピン62A、62Bの材質は何れも金属(ステンレス鋼など)である。ねじりコイルバネ54の材質は、一般的なばね鋼である。
(作用、効果)
以下、本実施形態の作用及び効果について説明する。
アシストグリップ10が格納位置Pに位置するとき、ねじりコイルバネ54によるねじりモーメントによって、グリップ部材12の位置が格納位置Pに維持されている。
格納位置Pに格納されているアシストグリップ10を使用位置Rに向けて移動させるには、グリップ部材12の略中央の把手部12Mに手をかけ、使用位置Rに向けて軽く引き出す。この結果、リンク部材32Aが内側連結ピン52A及び外側連結ピン62Aの回りに回転移動するとともに、リンク部材32Bが内側連結ピン52B及び外側連結ピン62Bの回りに回転移動し、グリップ部材12が使用位置Rにまで引き出される。その際、リンク部材32A、32Bの移動により、グリップ部材12は車両前方側DAに若干移動しながら引き出される。
また、リンク部材32Aのこの移動では、固定ギア41のギア面に沿って歯車43が回転しながら、リンク部材32Aが内側連結ピン52A及び外側連結ピン62Aの回りに回転しつつ移動していく。ここで、歯車43が回転すると、歯車付きダンパ42に設けられた羽根部が粘性オイル内で回転するので、歯車43の回転速度が緩和される。従って、リンク部材32Aの移動速度、ひいてはグリップ部材12及びリンク部材32Bの移動速度も緩和される。
更に、使用位置Rでは、格納位置Pに比べてねじりコイルバネ54による付勢力が増大しており、格納位置Pから使用位置Rに移動するほど付勢力が徐々に大きくなっていく。
これらの作用により、グリップ部材12は、衝撃等を伴わずに、スムーズな操作感を操作者に感じさせつつ使用位置Rにまで移動する。
使用位置Rでは、リンク部材32Aの延出し部35の根元部分である端部33Aがグリップ部材12の端部16Aの下部16Lに当接するとともに、リンク部材32Bの端部33Bがグリップ部材12の収容凹部11Bの内壁に当接し、リンク部材32A、32Bの移動が制限されることによってグリップ部材12の移動が制限される。
アシストグリップ10の使用を終了するときには、操作者がグリップ部材12から手を離す。ここで、グリップ部材12の端部16Bとリンク部材32Bとのなす角度θが小さくなる回転方向Jにグリップ部材12及びリンク部材32Bがねじりコイルバネ54によって付勢されている。このため、操作者がグリップ部材12から手を離すと、グリップ部材12及びリンク部材32Bが格納位置Pに向けて自動的に移動していく。
なお、使用位置Rでは、格納位置Pに比べてねじりコイルバネ54による付勢力が増大しており、使用位置Rから格納位置Pに移動するほど付勢力が徐々に小さくなっていく。
また、グリップ部材12のこの移動に伴って、リンク部材32Aが格納位置Pに向けて移動していく。その際、固定ギア41のギア面に沿って歯車43が回転しながら、リンク部材32Aが内側連結ピン52A及び外側連結ピン62Aの回りに回転しつつ移動していく。ここで、歯車43が回転すると、歯車付きダンパ42の羽根部が粘性オイル内で回転して回転抵抗を受けるので、歯車43の回転速度が緩和される。従って、リンク部材32Aの移動速度、ひいてはグリップ部材12及びリンク部材32Bの移動速度も緩和される。これにより、グリップ部材12が衝撃等を伴って移動することはなく、スムーズに格納位置Pにまで移動する。
以上説明したように、本実施形態では、グリップ部材12を使用位置Rから引き出す際にグリップ部材12が被取付領域Tに対して略平行に引き出されるように、リンク部材32A、32Bの寸法が決められている。そして、グリップ部材12を使用位置Rから引き出す際、ダンパ機構40によってグリップ部材12の移動速度が緩和されるとともに、ねじりコイルバネ54によって車両後方側DBへグリップ部材12を引き戻す力が徐々に増大しつつ、グリップ部材12が車両前方側DAに若干移動しながら引き出される。これらによって、操作者はスムーズな操作感を得ながらグリップ部材12を引き出すことができる。
また、使用位置Rにまで引き出したグリップ部材12から操作者が手を離すと、ねじりコイルバネ54によってグリップ部材12が自動的に格納位置Pへ移動する。しかもこの移動がダンパ機構40により緩和されてスムーズであり、グリップ部材12を格納位置Pに戻す際にアシストグリップ10が損傷するおそれがない。
また、ダンパ機構40を歯車付きダンパ42を用いた簡単な構成にしても、グリップ部材12の格納位置Pから使用位置Rまでの移動を充分に緩和させることができる。
更に、格納位置Pに向けてグリップ部材12を付勢する付勢手段としてねじりコイルバネ54を設けており、このねじりコイルバネ54を、外側連結ピン62Bが挿通するように収容凹部34B内に配置している。従って、付勢手段を設けるためのスペースを著しく小さくすることができる。
しかも、使用位置Rでは、格納位置Pに比べてねじりコイルバネ54による付勢力が増大しており、使用位置Rから格納位置Pに移動するほど付勢力が徐々に小さくなっていく。従って、速やかにかつ衝撃を伴わずにグリップ部材12が格納位置Pに格納される。
また、アシストグリップ10が格納位置Pに位置するときには、グリップ部材12Bの収容凹部11Bにリンク部材32Bが収容されているとともに、リンク部材32Bの収容凹部34Bに隆起部28Bが収容されている。従って、リンク機構18Bの見た目が簡潔であり、外観品質が向上している。
更に、ダンパ機構40がリンク部材32Aの収容空間部34Aに収容されており、ダンパ機構40が人目に触れないので、リンク機構18Aの見た目が簡潔である。
また、使用位置Rでリンク部材32Aの延出し部35の端部33Aがグリップ部材12の端部16Aの下部16Lに当接するとともにリンク部材32Bの端部33Bがグリップ部材12の収容凹部11Bの内壁に当接することによってグリップ部材12の移動が停止している。これにより、アシストグリップ10の外観品質が向上しており、しかも、被取付部20の形状に影響されることなくグリップ部材12の使用位置Rを確実に決めておくことができる。なお、使用位置Rでリンク部材32が被取付部20に当接することによってグリップ部材12の移動が停止する形態にすることも可能である。
また、本実施形態では、リンク機構18Aにダンパ機構40を設け、リンク機構18Bにねじりコイルバネ54を設けているが、本発明はこれに限らず、片方のリンク機構にダンパ機構40とねじりコイルバネ54との両者を設ける構成や、ダンパ機構40やねじりコイルバネ54を両者のリンク機構に設ける構成にしてもよい。
また、本実施形態では、グリップ部材12の移動速度を緩和する緩和手段として、粘性オイルを用いたダンパ機構40を設けているが、本発明はこれに限らず、グリップ部材12の移動速度を緩和するものであれば、バネ部材やダンパ部材などの他の緩和手段を用いることが可能である。
更に、本実施形態では、グリップ部材12を格納位置Pに向けて付勢する付勢手段としてねじりコイルバネ54を設けているが、本発明はこれに限らず、板バネなどの他の付勢手段を用いることが可能である。
また、本実施形態では、アシストグリップ10を車室内のルーフに取付けることで説明したが、本発明はこれに限らず、例えば、車両ピラー等の他の部位に設けてもよい。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、上記実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
図1(A)から(C)は、それぞれ、本発明の一実施形態に係るアシストグリップの側面図、平面図、及び、図1(A)の矢視1C−1Cの断面図である。 本発明の一実施形態に係るアシストグリップの展開斜視図である。 本発明の一実施形態に係るアシストグリップを構成するリンク部材の斜視断面図である。 本発明の一実施形態に係るアシストグリップを構成するリンク機構で、ねじりコイルバネが係止される構成を示す斜視断面図である。
符号の説明
10 アシストグリップ
P 格納位置
R 使用位置
12 グリップ部材
16A 端部(一端部)
16B 端部(他端部)
32A リンク部材
32B リンク部材(第2リンク部材)
40 ダンパ機構
34A 収容空間部(ダンパ収容部)
34B 収容凹部(バネ収容部)
54 ねじりコイルバネ
62B 外側連結ピン(回動軸)

Claims (4)

  1. 格納位置から使用位置まで移動可能なグリップ部材と、
    前記グリップ部材を格納位置に向けて付勢する付勢手段と、
    前記グリップ部材の移動速度を緩和させる緩和手段と、
    車室内に取付けられる締結部材と、
    前記グリップ部材の一端部に回動可能に軸支されるとともに、前記締結部材に車両前後方向へ回動可能に軸支され、前記緩和手段を収容する緩和手段収容部が形成された第1リンク部材と、
    前記グリップ部材の他端部に回動可能に軸支されるとともに、前記締結部材に車両前後方向へ回動可能に軸支され、前記付勢手段を収容するバネ収容部が形成された第2リンク部材と、
    を備え、
    前記グリップ部材を車両前方に移動しながら使用位置まで引き出すことを特徴とするアシストグリップ。
  2. 前記緩和手段として、ダンパ機構が設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載のアシストグリップ。
  3. 前記グリップ部材の他端部が前記第2リンク部材に設けられた回動軸回りに回動可能に軸支され、
    前記付勢手段として、前記回動軸が挿通し、前記グリップ部材を車両後方へ付勢する、ねじりコイルバネが設けられている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のアシストグリップ。
  4. 前記グリップ部材が格納位置にあるとき、前記第2リンク部材は、前記グリップ部材に収容されていることを特徴とする請求項1〜3何れか1項に記載のアシストグリップ。
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