(第一実施形態)
以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と示す)に具体化した第一実施形態を図1〜図13に基づき説明する。
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されており、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組み付けられている。前枠14の前面側及び遊技盤13の遊技領域13aには、各種遊技の状態(図柄変動、大当り遊技状態など)に応じて点灯(点滅)又は消灯し、発光装飾に基づく遊技演出(発光演出)を行う装飾ランプ16が設けられている。外枠11の下部(パチンコ機10の下部)には、前記遊技の状態に応じて各種音声を出力し、音声出力に基づく遊技演出(音声演出)を行うスピーカ17が配置されている。中枠12の下部には、下球皿18及び発射装置19が装着されている。
遊技盤13の遊技領域13aの略中央には、液晶ディスプレイ型の可変表示器Hを備えた表示装置21が配設されている。前記表示装置21では、可変表示器Hの変動画像(又は画像表示)に基づく遊技演出(表示演出)が行われるようになっている。そして、可変表示器Hでは、表示演出に関連して、複数種類の図柄を複数列で変動させて図柄組み合わせを導出する図柄組み合わせゲーム(図柄変動ゲーム)が行われるようになっている。本実施形態では、図柄組み合わせゲームで3列の図柄による組み合わせを導出し、該組み合わせを構成する各列の図柄の種類を0,1,2,3,4,5,6,7の8種類の数字としている。
そして、遊技者は、可変表示器Hに最終的に表示された図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識できる。可変表示器Hに表示された全列の図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([111][777]など)から大当りを認識できる。この大当りを認識できる図柄組み合わせが大当りの組み合わせとなる。大当りの組み合わせが最終的(確定的)に表示された場合、遊技者には、大当り遊技状態が付与される。また、可変表示器Hに表示された全列の図柄が異なる種類の場合には、その図柄組み合わせ([234][122][767]など)からはずれを認識できる。このはずれを認識できる図柄組み合わせがはずれの組み合わせとなる。また、本実施形態では、遊技者側から見て左列(左図柄)→右列(右図柄)→中列(中図柄)の順に図柄が表示されるようになっている。そして、表示された左図柄と右図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([1↓1]など、「↓」は変動中を示す)からリーチを認識できる。
また、表示装置21の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動によって開閉動作を行う開閉羽根22を備えた始動入賞口23が配設されている。始動入賞口23の奥方には、入賞した遊技球を検知する始動口センサSE1(図3に示す)が設けられている。始動入賞口23は、遊技球の入賞検知を契機に、図柄組み合わせゲームの始動条件を付与し得る。
また、始動入賞口23の下方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動によって開閉動作を行う大入賞口扉26を備えた大入賞口24が配設されている。大入賞口24は、図柄組み合わせゲームによって導出され、最終的に表示された図柄組み合わせが大当りの組み合わせになったことに関連して大入賞口扉26が開閉動作し、開放又は閉鎖されるようになっている。そして、大当り遊技状態が付与されると、大入賞口扉26の開閉動作によって大入賞口24が開放されて遊技球が入賞可能となるため、遊技者は、多数の賞球が獲得できるチャンスを得ることができる。
また、表示装置21には、機内部(RAM27c)で記憶された始動保留球の記憶数(以下、「保留記憶数」と示す)に基づく保留中の図柄組み合わせゲームの回数を報知する保留球数表示器25が配設されている(図2参照)。保留記憶数は、始動入賞口23へ遊技球が入賞すると「1」加算(+1)され、図柄組み合わせゲームの開始によって「1」減算(−1)され、図柄組み合わせゲーム中に始動入賞口23へ遊技球が入賞すると保留記憶数は更に加算(+1)されて所定の上限値(本実施形態では4)まで累積される。保留球数表示器25は、保留1ランプ25a、保留2ランプ25b、保留3ランプ25c及び保留4ランプ25dからなる複数(4個)の発光手段で構成されている。例えば、保留1ランプ25aのみが点灯している場合には1回の図柄組み合わせゲームが保留中であることを報知している。
次に、パチンコ機10の制御構成を図3に基づき説明する。
パチンコ機10の機裏側には、遊技機全体を制御する主制御基板27が装着されている。主制御基板27は、遊技機全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて各種の制御コマンドを演算処理する。そして、主制御基板27は、制御コマンドを所定の制御信号として出力する。また、機裏側には、可変表示器Hを制御する表示制御基板28、装飾ランプ16と保留球数表示器25を制御するランプ制御基板29、及びスピーカ17を制御する音声制御基板30が装着されている。前記各制御基板28〜30は、主制御基板27が出力した各種の制御信号(制御コマンド)を入力し、該制御信号に対応する制御コマンドに基づいて遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)の制御を実行する。本実施形態において、表示制御基板28、ランプ制御基板29及び音声制御基板30は、前述のように制御対象が各別に定められており、該制御対象を専門的に制御することから、メイン制御手段である主制御基板27に対し、サブ制御手段(図3において破線で囲む)として機能するように構成されている。
以下、主制御基板27及び表示制御基板28について、その具体的な構成を説明する。
主制御基板27は、メインCPU27aを備えており、該メインCPU27aにはROM27b及びRAM27cが接続されている。メインCPU27aは、大当り判定用乱数、リーチ判定用乱数、演出パターン振分乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に順次更新し、更新後の値をRAM27cの設定領域に設定して更新前の値を書き換えている。ROM27bには、パチンコ機10を制御するための制御プログラムや、複数種類の演出パターンが記憶されている。従って、本実施形態のROM27bは、複数種類の演出パターンを記憶する演出パターン記憶手段となる。RAM27cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数の値など)が記憶(設定)されるようになっている。
前記演出パターンは、パチンコ機10で行われる遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)のベースとなるパターンを示すものである。演出パターンには、当該演出パターン毎に、図柄の変動開始(図柄組み合わせゲームの開始)から全列の図柄が停止(図柄組み合わせゲームが終了)する迄の演出時間(変動時間)が定められている。この複数種類の演出パターンは、図4に示すように、大当り演出用、リーチありのはずれ演出用、及びリーチなしのはずれ演出用に分類された演出パターン振り分けテーブル(以下、「テーブル」と示す)L1〜L3に夫々振り分けられている。本実施形態では、6種類の演出パターンP1〜P6が各テーブルL1〜L3に振り分けられており、各テーブルL1〜L3に振り分けられた演出パターンP1〜P6には演出パターン振分乱数の値が対応付けられている(図4)。
図4(a)には、大当り演出用のテーブルL1が示されており、当該テーブルL1には大当り演出用の演出パターンP1,P2が振り分けられている。大当り演出は、図柄組み合わせゲームが、リーチ演出を経て、最終的に大当りの組み合わせで表示されるように展開される演出である。また、図4(b)には、リーチありのはずれ演出用のテーブル(リーチパターンテーブル)L2が示されており、当該テーブルL2にはリーチありのはずれ演出用の演出パターン(リーチ演出パターン)P3,P4が振り分けられている。リーチありのはずれ演出は、図柄組み合わせゲームが、リーチ演出を経て、最終的にはずれの組み合わせで表示されるように展開される演出である。また、図4(c)には、リーチなしのはずれ演出用のテーブル(はずれパターンテーブル)L3が示されており、当該テーブルL3にはリーチなしのはずれ演出用の演出パターン(はずれ演出パターン)P5,P6が振り分けられている。リーチなしのはずれ演出は、図柄組み合わせゲームが、リーチ演出を経ることなく、最終的にはずれの組み合わせで表示されるように展開される演出である。また、リーチ演出は、リーチの組み合わせが形成されてから、大当りの組み合わせ又ははずれの組み合わせが表示される迄の間に行われる演出であり、1回の図柄組み合わせゲームにおける大当りか否か(当否)の可能性を示唆する演出である。このため、このリーチ演出が行われることにより、遊技者は大当りへの期待感を高めることとなる。
次に、表示制御基板28について説明する。表示制御基板28は、サブCPU28aを備えており、サブCPU28aにはROM28b及びRAM28cが接続されている。ROM28bには、複数種類の表示演出用の演出実行データや各種の画像情報(図柄、背景、文字、登場キャラクタなどの画像情報)が記憶されている。前記表示演出用の演出実行データは、サブCPU28aが、メインCPU27aにより指定された演出パターンに基づく表示演出が行われるように可変表示器Hの表示内容を制御するための情報である。この演出実行データには、図柄変動が開始してから全列の図柄が表示される迄の表示演出の流れが示されている。そして、ROM28bには、1つの演出パターンに対して1つの演出実行データが対応付けられている。RAM28cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)されるようになっている。
また、本実施形態のパチンコ機10では、複数回の図柄組み合わせゲームを跨いで大当り予告(予告演出)を連続的に実行させる演出(以下、この演出を「連続予告」と示す)が実行可能に構成されている。大当り予告は、図柄組み合わせゲームが大当りとなる可能性を示唆する演出である。本実施形態では、図柄組み合わせゲームにおいて、図柄変動の開始後、所定時間の経過時に、前記可変表示器Hに1体の予告キャラクタK(図13に示す)を登場(表示)させることにより、大当り予告を実行するようになっている。
以下、本実施形態のパチンコ機10において、主制御基板27(メインCPU27a)及び表示制御基板28(サブCPU28a)が実行する処理について図5〜図12を用いて詳しく説明する。
メインCPU27aは、所定の周期毎(例えば、4ms毎)に図5に示すタイマ割込み処理を実行する。このタイマ割込み処理において、メインCPU27aは、入賞検知に基づく処理を実行するために、図6に示す入力処理を行う(ステップS1)。次に、メインCPU27aは、各種乱数を更新し、更新後の値をRAM27cの設定領域に設定して更新前の値を書き換える(ステップS2)。そして、メインCPU27aは、可変表示器Hにおいて図柄組み合わせゲームが実行中か否か判定する(ステップS3)。この判定結果が否定の場合(図柄組み合わせゲームが実行中でない場合)、メインCPU27aは、図柄組み合わせゲームを開始するために、図7に示す図柄組み合わせゲーム開始処理を実行する(ステップS4)。そして、図柄組み合わせゲーム開始処理を実行した後、メインCPU27aは、割込み周期になるまで所定時間待機する(ステップS5)。一方、ステップS3の判定結果が肯定の場合(図柄組み合わせゲームが実行中の場合)、メインCPU27aは、ステップS5に移行し、割込み周期になるまで所定時間待機する。ステップS5にてメインCPU27aは、所定時間待機後、ステップS1の処理に移行する。
次に、タイマ割込み処理のステップS1で処理される入力処理について図6に従って説明する。入力処理において、メインCPU27aは、遊技球の入賞検知がなされたか否かを判定する(ステップS11)。つまり、ステップS11においてメインCPU27aは、始動入賞口23及び始動口センサSE1によって構成される入賞検知手段が出力する検知信号を入力したか否かを判定する。この判定結果が否定の場合(入賞検知なしの場合)、メインCPU27aは、入力処理を終了する。ステップS11の判定結果が肯定の場合(入賞検知ありの場合)、メインCPU27aは、保留球数記憶手段としてのRAM27cに記憶されている保留記憶数が上限値(本実施形態では4)未満であるか否かを判定する(ステップS12)。この判定結果が否定の場合(保留記憶数=4の場合)、メインCPU27aは、入力処理を終了する。
ステップS12の判定結果が肯定の場合(保留記憶数<4の場合)、メインCPU27aは、RAM27cに記憶されている保留記憶数に「1」加算(+1)し、保留記憶数を書き換える(ステップS13)。続いて、メインCPU27aは、大当り判定用乱数の値をRAM27cから読み出して取得し(ステップS14)、当該読み出した大当り判定用乱数の値を保留記憶数に対応付けられたRAM27cの所定の記憶領域に設定する(ステップS15)。従って、本実施形態では、メインCPU27aが入賞検知時に大当り判定用乱数の値を取得する乱数取得手段となる。
続いて、メインCPU27aは、大当り判定用乱数の値と予め定めた予告判定値とを比較し、連続予告を実行するか否かを判定する予告判定を行う(ステップS16)。前記予告判定値は、大当り判定用乱数の取り得る数値(0〜946までの全947通りの整数)の中から定められている。本実施形態では、予告判定値を、「7,13,67,117」の4個の値と定めており、ROM27bに記憶されている。従って、本実施形態のメインCPU27aは、入賞検知毎に、大当り予告を実行するか否か判定する予告判定手段となる。
ステップS16の判定結果が否定の場合(大当り判定用乱数の値≠予告判定値の場合)、メインCPU27aは、入力処理を終了する。一方、ステップS16の判定結果が肯定の場合(大当り判定用乱数の値=予告判定値の場合)、メインCPU27aは、入賞検知時点の保留記憶数を確認し、保留記憶数と同数を実行可能回数(予告実行回数)JkとしてRAM27cに設定する(ステップS17)。前記実行可能回数Jkは、大当り予告(予告演出)が実行される回数を示すものであり、換言すれば、連続予告の対象となる図柄組み合わせゲームが何回であるか示すものである。例えば、予告判定の判定結果が肯定判定の時に保留記憶数が「4」であれば、メインCPU27aは実行可能回数Jkとして「4」を設定することとなり、この場合、連続予告の対象となる図柄組み合わせゲームの回数は4回となる。従って、本実施形態のメインCPU27aは、予告判定が肯定判定された場合に、その時点での保留記憶数を上限として、大当り予告が実行される回数を示す実行可能回数Jkを設定する予告実行回数設定手段となる。そして、メインCPU27aは、連続予告の実行を指示する予告コマンド(予告信号)を表示制御基板28のサブCPU28aに出力する(ステップS18)。さらに、メインCPU27aは、設定した実行可能回数Jkを通知(指定)する実行回数通知コマンドを表示制御基板28のサブCPU28aに出力し(ステップS19)、入力処理を終了する。
次に、タイマ割込み処理のステップS4で処理される図柄組み合わせゲーム開始処理について図7に従って説明する。図柄組み合わせゲーム開始処理において、メインCPU27aは、まず、保留記憶数が「0」と一致するか否か判定する(ステップS21)。この判定結果が肯定の場合(保留記憶数=0の場合)、保留中の図柄組み合わせゲームが存在しないので、メインCPU27aは、図柄組み合わせゲーム開始処理を終了する。一方、ステップS21の判定結果が否定の場合(保留記憶数≠0の場合)、メインCPU27aは、RAM27cに記憶されている保留記憶数を「1」減算し、保留記憶数を書き換える(ステップS22)。そして、メインCPU27aは、RAM27cに記憶されている大当り判定用乱数の値を読み出し(ステップS23)、当該大当り判定用乱数の値とROM27bに記憶されている大当り判定値とを比較して大当り判定を行う(ステップS24)。従って、本実施形態のメインCPU27aは、取得した大当り判定用乱数の値に基づき図柄組み合わせゲームの開始時に大当りか否か判定する大当り判定手段となる。
尚、前記大当り判定値は、大当り判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。本実施形態では、大当り判定値を「7,13,29」の3個の値と定めている。従って、大当り判定用乱数の取り得る数値を「0〜946」(全947通りの整数)と定めているので、大当り確率は947分の3(=315.7分の1)となる。そして、予告判定値「7,13,67,117」は、大当り判定値「7,13,29」と同値である大当り予告判定値「7,13」と、大当り判定値「7,13,29」と異値であるはずれ予告判定値「67,117」とから構成されている。大当り判定値と同値であるとは、大当り判定値(本実施形態では、「7,13,29」)に含まれる値であることをいう。逆に、大当り判定値と異値であるとは、大当り判定値(本実施形態では、「7,13,29」)に含まれない値であることをいう。そして、前記予告判定において、大当り判定用乱数の値が大当り予告判定値と一致した場合には、当該大当り判定用乱数の値は、大当り判定において、大当り判定値と一致するので、連続予告の対象となる図柄組み合わせゲームで大当りとなって終了する連続予告が行われることとなる。一方、前記予告判定において、大当り判定用乱数の値がはずれ予告判定値と一致した場合には、当該大当り判定用乱数の値は、大当り判定において、大当り判定値と一致しないので、連続予告の対象となる図柄組み合わせゲームで大当りにならないまま連続予告が終了し、はずれとなる連続予告(所謂ガセ連続予告)が行われることとなる。
ステップS24の判定結果が肯定の場合(大当り判定用乱数の値=大当り判定値の場合)、メインCPU27aは、大当りを決定し、図8に示す大当り設定処理を実行し(ステップS25)、図柄組み合わせゲーム開始処理を終了する。一方、この判定結果が否定の場合(大当り判定用乱数の値≠大当り判定値の場合)、メインCPU27aは、はずれを決定し、図9に示すはずれ設定処理を実行し(ステップS26)、図柄組み合わせゲーム開始処理を終了する。
次に、図柄組み合わせゲーム開始処理のステップS25で処理される大当り設定処理について図8に従って説明する。
大当り判定において大当りの決定がなされると、メインCPU27aは、可変表示器Hに最終的に表示させる図柄(停止図柄左、停止図柄中、停止図柄右)を、全列が同一種類の図柄となるように決定する(ステップS31)。即ち、メインCPU27aは、ステップS31において、大当りの組み合わせとなるように図柄を決定する。この決定した停止図柄左、停止図柄中、停止図柄右が、可変表示器Hにおいて左図柄、中図柄、右図柄として最終的に導出される。そして、メインCPU27aは、停止図柄左を指定する左図柄指定コマンド、停止図柄中を指定する中図柄指定コマンド及び停止図柄右を指定する右図柄指定コマンドを、左図柄指定コマンド→右図柄指定コマンド→中図柄指定コマンドの順に表示制御基板28のサブCPU28aに出力する。次に、メインCPU27aは、図10に示す演出パターン決定処理にて演出パターンを決定する際に使用するテーブルとして大当り演出用のテーブルL1を設定する(ステップS32)。そして、メインCPU27aは、図10に示す演出パターン決定処理を実行し(ステップS33)、大当り設定処理を終了する。
次に、図柄組み合わせゲーム開始処理のステップS26で処理されるはずれ設定処理について図9に従って説明する。
大当り判定においてはずれの決定がなされると、メインCPU27aは、連続予告が設定されているのか(つまり、連続予告の対象となる図柄組み合わせゲームが存在するのか)を判断するために、実行可能回数Jkが「0」であるか否か判定する(ステップS41)。この判定結果が否定の場合(実行可能回数Jk≠0の場合)、メインCPU27aは、連続予告が設定されていると判断し、RAM27cに記憶されている実行可能回数Jkを「1」減算し、実行可能回数Jkを書き換える(ステップS42)。従って、本実施形態では、メインCPU27aは、図柄組み合わせゲームが実行される毎に、実行可能回数Jkを「1」減算する減算手段となる。
次に、メインCPU27aは、実行可能回数Jkが「0」と一致するか否か判定する(ステップS43)。即ち、この判定において、メインCPU27aは、今回の図柄組み合わせゲームに伴わせる大当り予告が連続予告の最後の大当り予告か否か(連続予告の対象となる図柄組み合わせゲームのうち、最後の図柄組み合わせゲームか否か)を判定している。本実施形態では、ステップS43で実行可能回数Jkと比較される値「0」が、予告判定が肯定判定された始動保留球に基づく図柄組み合わせゲームが行われることを示す所定値となる。この判定結果が否定の場合(実行可能回数Jk≠0の場合)、メインCPU27aは、今回の図柄組み合わせゲームに伴わせる大当り予告が連続予告の最後とはならないと判定し、RAM27cから読み出したリーチ判定用乱数の値とROM27bに記憶されているリーチ判定値とを比較してリーチ判定を行う(ステップS44)。従って、本実施形態のメインCPU27aは、大当り判定がはずれの場合に、リーチ演出を行うか否かを判定するリーチ判定手段となる。尚、リーチ判定用乱数の取り得る値を「0〜12」(全13通りの整数)と定める一方で、リーチ判定値を「7」と定めている。従って、リーチ判定において、リーチが行われる確率は、13分の1である。一方、ステップS41の判定結果が肯定の場合(実行可能回数=0の場合)、メインCPU27aは、連続予告が設定されていないと判定し、ステップS44のリーチ判定を処理する。
ステップS44の判定結果が肯定の場合(リーチ判定用乱数の値とリーチ判定値が一致する場合)、メインCPU27aは、可変表示器Hに最終的に表示させる図柄(停止図柄左、停止図柄中、停止図柄右)を、停止図柄左及び停止図柄右を同一となるように決定し、停止図柄中を停止図柄左及び停止図柄右と異なるように決定する(ステップS45)。即ち、メインCPU27aは、リーチの組み合わせであって、且つ、はずれの組み合わせとなるように図柄を決定する。そして、メインCPU27aは、左図柄指定コマンド、中図柄指定コマンド及び右図柄指定コマンドを、左図柄指定コマンド→右図柄指定コマンド→中図柄指定コマンドの順に表示制御基板28のサブCPU28aに出力する。続いて、メインCPU27aは、演出パターン決定処理において演出パターンを決定する際に使用するテーブルとしてリーチありのはずれ演出用のテーブルL2を設定する(ステップS46)。そして、メインCPU27aは、図10に示す演出パターン決定処理を実行する(ステップS47)。
一方、ステップS44の判定結果が否定の場合(リーチ判定用乱数の値とリーチ判定値が一致しない場合)、メインCPU27aは、可変表示器Hに最終的に表示させる図柄(停止図柄左、停止図柄中、停止図柄右)を、停止図柄左と停止図柄右が異なるように決定する(ステップS48)。また、メインCPU27aは、停止図柄中を適宜ランダムに決定する。即ち、メインCPU27aは、リーチの組み合わせとならないように図柄を決定する。そして、メインCPU27aは、左図柄指定コマンド、中図柄指定コマンド及び右図柄指定コマンドを、左図柄指定コマンド→右図柄指定コマンド→中図柄指定コマンドの順に表示制御基板28のサブCPU28aに出力する。続いて、メインCPU27aは、図10に示す演出パターン決定処理にて演出パターンを決定する際に使用するテーブルとしてリーチなしのはずれ演出用のテーブルL3を設定する(ステップS49)。そして、メインCPU27aは、ステップS47に移行し、図10に示す演出パターン決定処理を実行する。
また、ステップS43の判定結果が肯定(実行可能回数Jk=0)の場合、メインCPU27aは、リーチ判定を行うことなく、ステップS45でリーチ図柄を決定すると共にステップS46でリーチありのはずれ演出用のテーブルL2を設定する。このため、メインCPU27aは、ステップS47の演出パターン決定処理において、連続予告の対象となる複数回の図柄組み合わせゲームのうち、最後の図柄組み合わせゲームの演出パターンとしてリーチありのはずれ演出用の演出パターンP3,P4を選択決定することとなる。即ち、メインCPU27aは、実行可能回数Jkが「0」になると、リーチなしのはずれ演出用の演出パターンよりもリーチありのはずれ演出用の演出パターンを高い割合(本実施形態では100%)で選択決定する。
尚、高い割合で選択決定するとは、少なくとも通常時の確率(リーチ判定の当選確率を13分の1に設定している場合、リーチありのはずれ演出用の演出パターンは13分の1の割合で選択決定される)よりも高い確率で決定されることである。例えば、最後の図柄組み合わせゲームにおいてリーチ演出が行われ易くするためには、リーチありのはずれ演出用の演出パターンが選択される割合を、通常時の確率に対して数倍の確率、又は5割以上の確率に設定すると良い。好ましくは、7割以上の確率に設定すると良い。
前述の処理により、連続予告の最後の図柄組み合わせゲームがはずれとなる場合であっても、遊技者が最も大当りへの期待感を高める最後の図柄組み合わせゲームにおいて、大当りへの期待感を高めるリーチ演出を行うことができる。従って、連続予告の実行により高まった遊技者の大当りへの期待感を当該最後の図柄組み合わせゲームが終了するまで(全ての図柄が表示されるまで)持続させることができ、遊技者の期待感を高めることができる。また、連続予告の最後の図柄組み合わせゲームに大当りへの期待感を高めるリーチ演出を伴わせることにより、連続予告に対する遊技者の大当りへの期待感も一層高めることができる。
さらに、メインCPU27aは、保留記憶数に基づき実行可能回数Jkを設定し、はずれ設定処理が行われる毎にその実行可能回数Jkを「1」減算していき、実行可能回数Jkが「0」と一致したときに連続予告の対象となる図柄組み合わせゲームが最後であると判定して、その後、連続予告を終了するようにした。このため、連続予告の回数が予告判定時の保留記憶数によって左右されても、確実に予告判定時の保留記憶数に対応する回数の図柄組み合わせゲームを連続予告の対象とすることができ、また、確実に連続予告の最後の図柄組み合わせゲームを特定することができる。このため、可変表示器Hにおいて大当り予告が行われた際における保留球数表示器25の各ランプ25a〜25dの点灯状態から遊技者が想定する連続予告の回数と実際に行われる連続予告の回数を一致させることができ、連続予告の回数について遊技者を戸惑わせることがなくなる。また、遊技者が連続予告の最後の図柄組み合わせゲームであると想定する図柄組み合わせゲームに、大当りへの期待感を高めるリーチ演出を行うことができるので、連続予告によって高められた期待感を更に高めることが確実にできる。従って、遊技者の興趣を向上させることが可能となる。
次に、はずれ設定処理のステップS47又は大当り設定処理のステップS33で処理される演出パターン決定処理について図10に従って説明する。メインCPU27aは、演出パターン振分乱数の値をRAM27cから読み出して取得する(ステップS51)。そして、メインCPU27aは、その演出パターン振分乱数の値に基づいて、ステップS32,ステップS46又はステップS49で設定されたテーブルL1〜L3から演出パターンを決定する(ステップS52)。例えば、メインCPU27aは、大当り設定処理のステップS32で大当り演出用のテーブルL1が設定され、演出パターン振分乱数の値が「4」であった場合、ステップS52において、図4(a)に示す大当り演出用のテーブルL1から演出パターンP1を決定する。また、例えば、メインCPU27aは、はずれ設定処理のステップS46でリーチありのはずれ演出用のテーブルL2が設定され、演出パターン振分乱数の値が「10」であった場合、ステップS52において、図4(b)に示すリーチありのはずれ演出用のテーブルL2から演出パターンP4を決定する。そして、メインCPU27aは、決定した演出パターンに対応する演出パターン指定コマンドを表示制御基板28のサブCPU28aに出力し(ステップS53)、演出パターン決定処理を終了する。従って、本実施形態のメインCPU27aは、図柄組み合わせゲームの開始時に、図柄組み合わせゲームの演出パターンを選択決定する演出パターン決定手段となる。
このように、メインCPU27aは、はずれ設定処理のステップS43の判定結果が肯定(実行可能回数Jk=0)の場合、リーチ判定を行わず、リーチありのはずれ演出用の演出パターンP3,P4だけを振り分けたテーブルL2の中から演出パターンを選択決定する。このため、メインCPU27aは、連続予告の最後の図柄組み合わせゲームにおいて、必ずリーチ演出を実行させることができる。また、演出パターンP1〜P6を大当り演出用、リーチありのはずれ演出用、リーチなしのはずれ演出用に分類し、それぞれ別個のテーブルに振り分けた。このため、メインCPU27aは、各演出パターンP1〜P6に対応付けられた演出パターン振分乱数の値を変更しなくても、リーチありのはずれ演出用のテーブルL2の中から、確実、且つ、容易にリーチありのはずれ演出用の演出パターンP3,P4を選択決定することができる。
次に、表示制御基板28(サブCPU28a)が実行する処理について図11及び図12を用いて説明する。
図11に示す表示制御処理において、サブCPU28aは、メインCPU27aから演出パターン指定コマンドを入力したか否か判定する(ステップS101)。この判定結果が肯定の場合(演出パターン指定コマンドを入力した場合)、サブCPU28aは、可変表示器Hに図柄を変動表示させるために、図12に示す変動処理を実行する(ステップS102)。ステップS101の判定結果が否定の場合(演出パターン指定コマンドを入力しなかった場合)又はステップS102の変動処理を実行した後、サブCPU28aは、予告判定が肯定判定されたか否か(即ち、連続予告を行うと決定されたか否か)を判定するために、メインCPU27aから予告コマンドを入力したか否か判定する(ステップS103)。この判定結果が肯定の場合(予告コマンドを入力した場合)、サブCPU28aは、予告判定が肯定判定されたと判定し、メインCPU27aから実行回数通知コマンドを入力し、該実行回数通知コマンドにより通知された実行可能回数Jkを取得する(ステップS104)。そして、サブCPU28aは、その実行可能回数Jkを予告回数YkとしてRAM28cに設定し(ステップS105)、表示制御処理を終了する。一方、ステップS103の判定結果が否定の場合(予告コマンドを入力しなかった場合)、サブCPU28aは、予告判定が肯定判定されなかったと判定して、表示制御処理を終了する。
次に、表示制御処理のステップS102において実行される変動処理を図12に従って説明する。変動処理において、サブCPU28aは、ステップS101で入力した演出パターン指定コマンドにより指定された演出パターンをRAM28cに記憶する(ステップS201)。続いて、サブCPU28aは、予告回数Ykが「0」と一致するか否か判定する(ステップS202)。
この判定結果が否定の場合(予告回数Yk≠0の場合)、サブCPU28aは、大当り予告を実行するために、表示演出用の予告実行データをROM28bから読み出す(ステップS203)。前記表示演出用の予告実行データは、サブCPU28aが、予告コマンドに基づく大当り予告の演出が行われるように可変表示器Hの表示内容を制御するための情報である。そして、サブCPU28aは、RAM28cに記憶されている予告回数Ykを「1」減算し、予告回数Ykを書き換える(ステップS204)。その後、サブCPU28aは、RAM28cに記憶した演出パターンに対応する演出実行データをROM28bから読み出し、該演出実行データと前記予告実行データに基づいて可変表示器Hの表示内容を制御する(ステップS205)。この制御により、可変表示器Hでは、大当り予告を伴った図柄組み合わせゲームが画像表示による表示演出で行われる。そして、サブCPU28aは、左図柄指定コマンド、右図柄指定コマンド、中図柄指定コマンドに基づいて、各図柄を可変表示器Hに表示させ、変動処理を終了する。
一方、ステップS202の判定結果が肯定の場合(予告回数Yk=0の場合)、サブCPU28aは、ステップS205の処理に移行し、RAM28cに記憶した演出パターンに対応する演出実行データをROM28bから読み出し、該演出実行データに基づいて可変表示器Hの表示内容を制御する。この制御により、可変表示器Hでは、図柄組み合わせゲームが画像表示による表示演出で行われる。そして、サブCPU28aは、左図柄指定コマンド、右図柄指定コマンド、中図柄指定コマンドに基づいて、各図柄を可変表示器Hに表示させ、変動処理を終了する。本実施形態のサブCPU28aは、予告判定が肯定判定された場合に、その肯定判定された時点でRAM27cに記憶されている始動保留球に基づく図柄変動ゲームの全部において大当り予告を実行させる予告制御手段となる。
次に、このように構成されたパチンコ機10において、連続予告が実行される態様を図13に基づき説明する。図13において、保留球数表示器25の各ランプ25a〜25dに付した数字は、始動入賞口23に入賞した遊技球の順番を示し、1,2,3,4は、それぞれ、1回目、2回目、3回目、4回目の図柄組み合わせゲームに対応する。また、図13では、保留球数表示器25の各ランプ25a〜25dの点灯状態を「左下がり斜線」で、消灯状態を「空白」で示すと共に、図柄の変動表示を「下向き矢印」で示す。
図13(a)において、表示装置21の可変表示器Hでは、図柄組み合わせゲームが行われている。この図柄組み合わせゲームは、保留記憶数が「3」の状態で行われている。保留記憶数が「3」となる契機となった入賞検知時に取得した大当り判定用乱数の値がはずれ予告判定値と一致し、実行可能回数Jkには「3」が設定され、予告回数Ykには「3」が設定されたものとして説明する。また、いずれの保留記憶数に対応付けられた大当り判定用乱数の値に関しても大当り判定値と同値となる値は取得されていないものとして説明する。即ち、RAM27cの所定の記憶領域に、保留記憶数「1」に対応付けられて記憶された大当り判定用乱数の値、保留記憶数「2」に対応付けられて記憶された大当り判定用乱数の値及び保留記憶数「3」に対応付けられて記憶された大当り判定用乱数の値は、大当り判定値と異値であるものとして説明する。
図13(a)に示す図柄組み合わせゲームが終了すると、メインCPU27aは、図柄組み合わせゲーム開始処理を実行し、保留球記憶数を「1」減算して「2」の状態とする。そして、メインCPU27aは、図柄組み合わせゲーム開始処理(図7)の大当り判定において、はずれを決定し、はずれ設定処理(図9)において、実行可能回数Jkを「1」減算して「2」の状態とし、リーチ判定を行う。尚、メインCPU27aは、このリーチ判定においてリーチ演出を行わないことを決定したものとして説明する。
次に、メインCPU27aは、演出パターン決定処理(図10)において、リーチなしのはずれ演出用のテーブルL3の中からリーチなしのはずれ演出用の演出パターンを選択決定する(尚、本実施形態では、演出パターンP5を選択決定するものとする)。そして、メインCPU27aは、演出パターンP5を指定する演出パターン指定コマンドを出力する。
サブCPU28aは、変動処理(図12)において、予告回数Ykを「1」減算して「2」の状態とし、入力した演出パターン指定コマンドにより指定されたリーチなしのはずれ演出用の演出パターンP5に対応する演出実行データと、予告実行データに基づいて、可変表示器Hの表示内容を制御する。これにより、可変表示器Hでは、大当り予告(予告キャラクタKを表示させる演出)を伴った図柄組み合わせゲームが開始し(図13(b))、リーチ演出を行わずに、はずれの組み合わせが表示される(図13(c))。
この図柄組み合わせゲームが終了すると、メインCPU27aは、図柄組み合わせゲーム開始処理を実行し、保留球記憶数を「1」減算して「1」の状態とする。そして、メインCPU27aは、図柄組み合わせゲーム開始処理(図7)の大当り判定において、はずれを決定し、はずれ設定処理(図9)において、実行可能回数Jkを「1」減算して「1」の状態とし、リーチ判定を行う。尚、メインCPU27aは、このリーチ判定においてリーチ演出を行わないことを決定したものとして説明する。次に、メインCPU27aは、演出パターン決定処理(図10)において、リーチなしのはずれ演出用のテーブルL3の中からリーチなしのはずれ演出用の演出パターンを選択決定する(尚、本実施形態では、演出パターンP5を選択決定するものとする)。そして、メインCPU27aは、演出パターンP5を指定する演出パターン指定コマンドを出力する。
サブCPU28aは、変動処理(図12)において、予告回数Ykを「1」減算して「1」の状態とし、入力した演出パターン指定コマンドにより指定されたリーチなしのはずれ演出用の演出パターンP5に対応する演出実行データと、予告実行データに基づいて、可変表示器Hの表示内容を制御する。これにより、可変表示器Hでは、大当り予告(再度予告キャラクタKを表示させる演出)を伴った図柄組み合わせゲームが開始し(図13(d))、リーチ演出を行わずに、はずれの組み合わせが表示される(図13(e))。
この図柄組み合わせゲームが終了すると、メインCPU27aは、図柄組み合わせゲーム開始処理を実行し、保留球記憶数を「1」減算して「0」の状態とする。そして、メインCPU27aは、図柄組み合わせゲーム開始処理(図7)の大当り判定において、はずれを決定し、はずれ設定処理(図9)において、実行可能回数Jkを「1」減算して「0」の状態とする。そして、実行可能回数Jkが「0」と一致するので、メインCPU27aは、3回目の図柄組み合わせゲームが、連続予告の対象となる図柄組み合わせゲームのうち、最後の図柄組み合わせゲームと判定する。このため、メインCPU27aは、リーチ判定を行わずにリーチ演出をすることを決定し、演出パターン決定処理(図10)においてリーチありのはずれ演出用のテーブルL2の中からリーチありのはずれ演出用の演出パターンを選択決定する(尚、本実施形態では、演出パターンP3を選択決定するものとする)。そして、メインCPU27aは、当該演出パターンP3を指定する演出パターン指定コマンドを出力する。
サブCPU28aは、変動処理(図12)において、予告回数Ykを「1」減算して「0」の状態とし、入力した演出パターン指定コマンドにより指定されたリーチありのはずれ演出用の演出パターンP3に対応する演出実行データと、予告実行データに基づいて、可変表示器Hの表示内容を制御する。これにより、可変表示器Hでは、大当り予告(再度予告キャラクタKを表示させる演出)を伴った図柄組み合わせゲームが開始し(図13(f))、リーチの組み合わせが表示され、リーチ演出が行われる(図13(g))。そして、可変表示器Hでは、最終的にはずれの組み合わせが表示される(図13(h))。
尚、保留記憶数が「3」となる契機となった入賞検知時に取得した大当り判定用乱数の値が大当り予告判定値と一致し、実行可能回数Jkには「3」が設定され、予告回数Ykには「3」が設定された場合、前述同様、可変表示器Hでは、連続予告が行われる(図13(a)〜図13(f))。そして、可変表示器Hでは、連続予告の対象となる図柄組み合わせゲームのうち、最後の図柄組み合わせゲームでリーチ演出が行われた後(図13(g))、最終的に大当りの組み合わせが表示される。つまり、連続予告は、大当りとなって終了することとなる。
従って、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)予告判定が肯定判定された始動保留球に基づく図柄組み合わせゲームの演出パターンを選択決定する際、メインCPU27aによってリーチ演出を伴う演出パターン(即ち、大当り演出用又はリーチありのはずれ演出用の演出パターン)が決定されるようにした。そのため、予告判定が肯定判定された始動保留球に基づく図柄組み合わせゲームでは、リーチ演出が行われるようになっている。即ち、大当り予告が実行される図柄組み合わせゲームを複数回連続させる場合には、最後の図柄組み合わせゲーム(即ち、予告判定が肯定判定された始動保留球に基づく図柄組み合わせゲーム)でリーチ演出が行われるようになっている。従って、大当り予告が実行される図柄組み合わせゲームを複数回連続させる場合に、その演出に対する遊技者の期待感を損なわせることなく、興趣の向上を図ることができる。
(2)予告判定が肯定判定された始動保留球に基づく図柄組み合わせゲームであって、はずれとなる図柄組み合わせゲームの演出パターンを選択決定する際に、メインCPU27aによってリーチありのはずれ演出用の演出パターンが選択決定されるようにした。そのため、前記はずれとなる図柄組み合わせゲームでは、リーチ演出が行われる。即ち、大当り予告が実行される図柄組み合わせゲームを複数回連続させる場合には、連続予告の最後の図柄組み合わせゲームでリーチ演出が行われ、はずれとなることとなる。従って、大当り予告が実行される図柄組み合わせゲームを複数回連続させ、最終的にはずれとなる場合であっても、最後に行われる図柄組み合わせゲームでリーチ演出が行われるため、連続予告に対する遊技者の期待感を損なわせることなく、興趣の向上を図ることができる。
(3)予告判定が肯定判定された始動保留球に基づく図柄組み合わせゲームが行われる際、メインCPU27aは、はずれ設定処理において、リーチ判定を行わずに、演出パターン決定処理にて演出パターンを決定する際に使用されるテーブルとしてリーチありのはずれ演出用のテーブルL2を設定した。このため、メインCPU27aは、演出パターン決定処理において、リーチありのはずれ演出用のテーブルL2の中からリーチありのはずれ演出用の演出パターンP3、P4を選択決定するので、前記図柄組み合わせゲームにおいては、必ずリーチ演出を行わせることができる。即ち、大当り予告が実行される図柄組み合わせゲームを複数回連続させる場合には、最後の図柄組み合わせゲームで必ずリーチ演出を行わせることができる。
(4)保留記憶数に基づき実行可能回数Jkを設定し、図柄組み合わせゲームが行われる毎にその実行可能回数Jkを減算し、実行可能回数Jkが「0」と一致するか否かを判定することで、大当り予告が実行される図柄組み合わせゲームの上限の回数を管理するようにした。そのため、大当り予告が実行される図柄組み合わせゲームを複数回連続させる場合には、予告判定が肯定判定された入賞後の最初の図柄組み合わせゲームから予告判定が肯定判定された始動保留球に基づく図柄組み合わせゲームまで大当り予告を確実に実行させることができる。即ち、大当り予告を伴う図柄組み合わせゲームを、予告判定が肯定判定された始動保留球が入賞したときにおける保留記憶数と一致する回数だけ確実に連続して実行させることができる。従って、大当り予告が実行される図柄組み合わせゲームを連続させる場合に、その連続する回数が遊技者の想定する回数よりも少なかったり又は多かったりするなど、遊技者に不信感を与えることのない演出を実現できる。さらに、大当り予告が実行される図柄組み合わせゲームを連続させる場合に、リーチ演出が行われる図柄組み合わせゲームを確実に最後の図柄組み合わせゲームとすることができる。
(5)メインCPU27aに、連続予告の設定及び連続予告の回数の設定を行わせ、サブCPU28aに大当り予告の実行を行わせた。つまり、膨大な情報量からなる大当り予告の制御を、メインCPU27aとサブCPU28aとで分担させた。このため、メインCPU27aの処理負担の増加を抑制することができる。
(第二実施形態)
次に、第二実施形態について説明する。本実施形態におけるパチンコ機10は、連続予告の対象となる図柄組み合わせゲームのうち、最後の図柄組み合わせゲームでリーチ判定を行う場合に、その当選確率を異ならせている。尚、パチンコ機10の各部材構成や各種処理については基本的に前記第一実施形態と同一であるため、各部材構成及び各種処理に関する説明は、同一符号を付すこととして重複した説明は省略し、第一実施形態と異なる箇所のみ記載する。
本実施形態で行われるはずれ設定処理(図14)において、メインCPU27aは、まず、実行可能回数Jkが「0」と一致するか否か判定する(ステップS301)。この判定結果が否定の場合(実行可能回数Jk≠0の場合)、メインCPU27aは、実行可能回数Jkを「1」減算(−1)して、実行可能回数Jkを書き換える(ステップS302)。そして、メインCPU27aは、実行可能回数Jkが「0(所定値)」と一致するか否か判定する(ステップS303)。この判定結果が肯定の場合(実行可能回数Jk=0の場合)、メインCPU27aは、連続予告の対象となる最後の図柄組み合わせゲームが行われることから、リーチ判定の当選確率を13分の9に設定する(ステップS304)。具体的には、メインCPU27aは、リーチ判定値として、リーチ判定用乱数の取り得る値(0〜12の全13通りの整数)の中から「1,2,3,4,5,6,7,8,9」の9個の値を設定する。リーチ判定値を9個の値に設定することにより、リーチ判定の当選確率は、13分の9となる。以下、ステップS304で設定されたリーチ判定値を第1のリーチ判定値と示す。
そして、ステップS304の処理を実行したメインCPU27aは、RAM27cから読み出したリーチ判定用乱数の値と第1のリーチ判定値とを比較してリーチ判定を行う(ステップS305)。この判定結果が肯定の場合(リーチ判定用乱数の値と第1のリーチ判定値が一致する場合)、メインCPU27aは、ステップS306〜ステップS308の処理を行い、はずれ設定処理を終了する。尚、ステップS306〜ステップS308までの処理は、第一実施形態のステップS45〜ステップS47までの処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。一方、ステップS305の判定結果が否定の場合(リーチ判定用乱数の値と第1のリーチ判定値が一致しない場合)、メインCPU27aは、ステップS309、ステップS310及びステップS308の処理を行い、はずれ設定処理を終了する。尚、ステップS309、ステップS310及びステップS308までの処理は、第一実施形態のステップS48、ステップS49及びステップS47までの処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。
一方、ステップS301の判定結果が肯定の場合(実行可能回数Jk=0の場合)、メインCPU27aは、連続予告が設定されていないと判定して、リーチ判定の当選確率を13分の1に設定する(ステップS311)。具体的には、メインCPU27aは、リーチ判定値として、リーチ判定用乱数の取り得る値(0〜12の全13通りの整数)の中から「7」を設定する。リーチ判定値を1個の値に設定することにより、リーチ判定の当選確率は、13分の1となる。以下、ステップS311で設定されたリーチ判定値を第2のリーチ判定値と示す。
そして、ステップS311の処理を実行したメインCPU27aは、ステップS305に移行し、RAM27cから読み出したリーチ判定用乱数の値と第2のリーチ判定値とを比較してリーチ判定を行う。この判定結果が肯定の場合(リーチ判定用乱数の値と第2のリーチ判定値が一致する場合)、メインCPU27aは、ステップS306〜ステップS308の処理を行い、はずれ設定処理を終了する。一方、ステップS305の判定結果が否定の場合(リーチ判定用乱数の値と第2のリーチ判定値が一致しない場合)、メインCPU27aは、ステップS309、ステップS310及びステップS308の処理を行い、はずれ設定処理を終了する。なお、ステップS303の判定結果が否定の場合(実行可能回数Jk≠0の場合)、メインCPU27aは、連続予告の対象となる最後の図柄組み合わせゲームが行われないことから、第1のリーチ判定値を設定する(リーチ判定の当選確率を高める)ステップS304ではなく、第2のリーチ判定値を設定するステップS311に移行する。
このように、メインCPU27aは、はずれ設定処理のステップS303の判定結果が肯定(実行可能回数Jk=0)の場合、リーチ判定の判定結果が否定となる割合よりも肯定となる割合を高くしてリーチ判定を行う。即ち、リーチ判定の当選確率を13分の1から13分の9に変更してリーチ判定を行う。そのため、連続予告の対象となる最後の図柄組み合わせゲームでは、リーチ判定の当選確率が高められるため、最後の図柄組み合わせゲームの演出パターンとして、リーチなしのはずれ演出用の演出パターンよりもリーチありのはずれ演出用の演出パターンが高い割合で選択決定されることなる。従って、最後の図柄組み合わせゲームでは、リーチ演出が行われ易くなる。
このようにリーチ演出が行われ易くすることにより、連続予告の最後の図柄組み合わせゲームがはずれとなる場合であっても、遊技者の期待感が最も大きくなる最後の図柄組み合わせゲームで大当りへの期待感を高めるリーチ演出を高い割合で行わせることができる。なお、リーチ判定の当選確率を13分の9に設定した場合には、約70%の確率で当選することになるが、リーチ判定に当選しない場合も生じる。このため、連続予告の対象とする最後の図柄組み合わせゲームにおいて、リーチ演出が行われるか否かという点に遊技者を注目させることができ、リーチ演出が行われた場合には、大当りへの期待感をより一層高めることができる。
従って、本実施形態によれば、前記第一実施形態の効果(1)、(2)、(4)及び(5)と同様の効果に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(6)予告判定が肯定判定された始動保留球に基づく図柄組み合わせゲームが行われる際にリーチ判定が行われる場合、メインCPU27aによって、リーチ判定の判定結果が肯定とされる割合(リーチ判定の当選確率)を高くした。そのため、メインCPU27aにより、リーチありのはずれ演出用の演出パターンP3,P4が選択決定される割合が高くなり、予告判定が肯定判定された始動保留球に基づく図柄組み合わせゲームでリーチ演出を行われやすくすることができる。また、開発時に前記図柄組み合わせゲームでリーチ演出が行われる割合を設計変更する場合であっても、前記リーチ判定の判定結果が肯定とされる場合のみ(つまり、第1のリーチ判定値の個数のみ)を変更すれば良く、設計変更を容易に行うことができる。
(第三実施形態)
次に、第三実施形態について説明する。第三実施形態におけるパチンコ機10は、大当り予告を伴う図柄組み合わせゲームが行われる回数を計数し、その計数値によって制御を行うようになっている。尚、パチンコ機10の各部材構成や各種処理については基本的に前記第一実施形態と同一であるため、各部材構成及び各種処理に関する説明は、同一符号を付すこととして重複した説明は省略し、第一実施形態と異なる箇所のみ記載する。
まず、本実施形態における入力処理について説明する。メインCPU27aは、タイマ割込み処理のステップS1で図15に示す入力処理を実行する。当該入力処理において、ステップS401〜ステップS407の処理は、第一実施形態のステップS11〜ステップS17の処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。ステップS407の処理において、メインCPU27aは、実行可能回数JkをRAM27cに設定した後、計数値Ckに「0」をセット(計数値Ckをクリア)する(ステップS408)。前記計数値Ckは、図柄組み合わせゲームを何回行ったかを示す値である。また、予告判定により連続予告を行うと決定するごとに計数値Ckをクリアするので、本実施形態では、計数値Ckは、予告判定により連続予告を行うと決定してから図柄組み合わせゲームを何回実行したかを示す値である。ステップS408の処理を行った後、メインCPU27aは、ステップS409及びステップS410の処理を行い、入力処理を終了する。尚、ステップS409及びステップS410の処理は、第一実施形態のステップS18及びステップS19の処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。
次に、本実施形態におけるはずれ設定処理について説明する。メインCPU27aは、図柄組み合わせゲーム開始処理のステップS26で図16に示すはずれ設定処理を実行する。当該はずれ設定処理において、メインCPU27aは、予告判定が肯定判定されているか否か(即ち、連続予告を行うことが決定されているか否か)を判定するために、実行可能回数Jkが「0」と一致するか否か判定する(ステップS501)。
この判定結果が否定の場合(実行可能回数Jk≠0の場合)、メインCPU27aは、RAM27cに記憶されている計数値Ckに「1」加算(+1)し、計数値Ckを書き換える(ステップS502)。次に、メインCPU27aは、実行可能回数Jkと計数値Ckが一致するか判定する(ステップS503)。この判定結果が肯定の場合(実行可能回数Jk=計数値Ckの場合)、メインCPU27aは、実行可能回数Jkに「0」を設定(実行可能回数Jkをクリア)する(ステップS504)。そして、メインCPU27aは、リーチ判定を行わずに、リーチ演出を行うために、ステップS505〜ステップS507の処理を行い、はずれ設定処理を終了する。尚、ステップS505〜ステップS507の処理は、第一実施形態のステップS45〜ステップS47の処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。
一方、ステップS501の判定結果が肯定の場合(実行可能回数Jk=0の場合)、メインCPU27aは、予告判定が肯定判定されていない(即ち、連続予告を行うことが決定されていない)と判定し、リーチ判定を行う(ステップS508)。この判定結果が肯定の場合(リーチ判定用乱数の値とリーチ判定値が一致する場合)、メインCPU27aは、ステップS505〜ステップS507の処理を行い、はずれ設定処理を終了する。一方、ステップS508の判定結果が否定の場合(リーチ判定用乱数の値とリーチ判定値が一致しない場合)、メインCPU27aは、ステップS509、ステップS510及びステップS507の処理を行い、はずれ設定処理を終了する。尚、ステップS509、ステップS510及びステップS507の処理は、第一実施形態のステップS48、ステップS49及びステップS47の処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。また、ステップS503の判定結果が否定の場合(実行可能回数Jk≠計数値Ckの場合)、メインCPU27aは、連続予告の対象となる図柄組み合わせゲームにおける最後の図柄組み合わせゲームが行われないことから、ステップS508の処理に移行し、リーチ判定を行う。
従って、本実施形態によれば、前記第一実施形態の効果(1)〜(5)と同様の効果を得ることができる。特に、本実施形態では、計数値Ckを計数することによって効果(4)と同様の効果を得ることができる。
(第四実施形態)
次に、第四実施形態について説明する。第四実施形態におけるパチンコ機10は、取得した大当り判定用乱数の値が大当り予告判定値と一致する場合に、特別予告を行わせるようになっている。尚、パチンコ機10の各部材構成や各種処理については基本的に前記第一実施形態と同一であるため、各部材構成及び各種処理に関する説明は、同一符号を付すこととして重複した説明は省略し、第一実施形態と異なる箇所のみ記載する。
第四実施形態における入力処理について説明する。メインCPU27aは、タイマ割込み処理のステップS1で図17に示す入力処理を実行する。当該入力処理において、ステップS601〜ステップS605の処理は、第一実施形態のステップS11〜ステップS15の処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。メインCPU27aは、取得した大当り判定用乱数の値が、大当り判定値「7,13,29」と同値である大当り予告判定値「7,13」と一致するか否か判定する(ステップS606)。ステップS606の判定結果が否定の場合(大当り判定用乱数の値≠大当り予告判定値の場合)、メインCPU27aは、取得した大当り判定用乱数の値が、大当り判定値「7,13,29」と異値である大当り予告判定値「67,117」と一致するか否か判定する(ステップS607)。この判定結果が肯定の場合(大当り判定用乱数の値=はずれ予告判定値の場合)、メインCPU27aは、出力する予告コマンドとして、はずれとなって終了する連続予告(所謂ガセ連続予告)の実行を指示するはずれ予告コマンド(はずれ予告信号)D2をRAM27cの所定の記憶領域に設定する(ステップS608)。
そして、メインCPU27aは、ステップS609の処理を行う。尚、ステップS609の処理は、第一実施形態のステップS17の処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。続いて、メインCPU27aは、RAM27cの所定の記憶領域に設定された予告コマンドを読み出し、読み出した予告コマンドを出力する(ステップS610)。尚、メインCPU27aは、ステップS608においてはずれ予告コマンドD2を設定した場合、はずれ予告コマンドD2を出力することとなる。そして、メインCPU27aは、ステップS611の処理を行い、入力処理を終了する。尚、ステップS611の処理は、第一実施形態のステップS19の処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。また、ステップS607の判定結果が否定の場合(大当り判定用乱数の値≠はずれ予告判定値の場合)、メインCPU27aは、そのまま入力処理を終了する。
一方、ステップS606の判定結果が肯定の場合(大当り判定用乱数の値=大当り予告判定値の場合)、メインCPU27aは、出力する予告コマンドとして、大当りとなって終了する連続予告の実行開始を指示する大当り予告コマンド(大当り予告信号)D1をRAM27cの所定の記憶領域に設定する(ステップS612)。そして、メインCPU27aは、ステップS609の処理を行う。続いて、メインCPU27aは、ステップS610の処理に移行し、RAM27cの所定の記憶領域に設定された予告コマンドを読み出し、読み出した予告コマンドを出力する。尚、メインCPU27aは、ステップS612において大当り予告コマンドD1を設定した場合、大当り予告コマンドD1を出力することとなる。そして、メインCPU27aは、ステップS611の処理を行い、入力処理を終了する。
次に、表示制御基板28(サブCPU28a)が連続予告を実行させるための処理及び当該処理を行うための構成について説明する。
図18に示す表示制御処理において、サブCPU28aは、メインCPU27aから演出パターン指定コマンドを入力したか否か判定する(ステップS701)。この判定結果が肯定の場合(演出パターン指定コマンドを入力した場合)、サブCPU28aは、可変表示器Hに図柄を変動表示させるために、図12に示す変動処理を実行する(ステップS702)。ステップS701の判定結果が否定の場合(演出パターン指定コマンドを入力しなかった場合)又はステップS702の変動処理を実行した後、サブCPU28aは、大当り判定用乱数の値が大当り予告判定値と一致して大当り予告判定が肯定判定されたか否かを判定するために、大当り予告コマンドD1を入力したか否か判定する(ステップS703)。この判定結果が肯定の場合(大当り予告コマンドD1を入力した場合)、サブCPU28aは、特別な大当り予告(以下、特別予告という)を実行するか否か乱数抽選により判定する演出判定を行う(ステップS704)。尚、前記特別予告は、連続予告の対象となった図柄組み合わせゲームのうち最後の図柄組み合わせゲームで必ず大当りとなることを示唆する予告演出(プレミア予告演出とも言われている)である。また、本実施形態では、図柄組み合わせゲームにおいて、図柄変動の開始後、所定時間の経過時に、前記可変表示器Hに数十体の予告キャラクタKを登場(表示)させることにより、特別予告を実行するようになっている。尚、本実施形態では、可変表示器Hに予告キャラクタKを一体だけ表示させる大当り予告を、通常の大当り予告(通常予告)ということとする。
この判定結果が肯定の場合(特別予告を実行する場合)、サブCPU28aは、連続予告において実行する大当り予告として、特別予告を実行することを示す予告演出パターン(第1種予告演出パターン)YP1をRAM28cに設定する(ステップS705)。その後、サブCPU28aは、ステップS706及びステップS707を処理し、表示制御処理を終了する。尚、ステップS706及びステップS707の処理は、第一実施形態におけるステップS104及びステップS105の処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。
また、ステップS703の判定結果が否定の場合(大当り予告コマンドD1を入力しなかった場合)、サブCPU28aは、はずれ予告コマンドD2を入力したか否か判定する(ステップS708)。この判定結果が肯定の場合(はずれ予告コマンドD2を入力した場合)、サブCPU28aは、連続予告において実行する大当り予告として、通常予告を実行することを示す予告演出パターン(第2種予告演出パターン)YP2をRAM28cに設定する(ステップS709)。そして、サブCPU28aは、ステップS706及びステップS707の処理を行う。一方、ステップS708の判定結果が否定の場合(はずれ予告コマンドD2を入力しなかった場合)、サブCPU28aは、表示制御処理を終了する。
また、ステップS704の判定結果が否定の場合(大当り予告コマンドD1を入力したが、特別予告を実行しない場合)、サブCPU28aは、ステップS709の処理に移行して、連続予告において実行する大当り予告として、通常予告を実行することを示す予告演出パターンYP2をRAM28cに設定する。その後、サブCPU28aは、ステップS706及びステップS707を処理し、表示制御処理を終了する。
このように、サブCPU28aは、大当りとなって終了する連続予告の実行を指示する大当り予告コマンドD1を入力した場合であって、ステップS704の演出判定の判定結果が肯定の場合、連続予告の対象となった図柄組み合わせゲームにおいて、必ず大当りとなることを示唆する特別予告を行う。このため、遊技者に連続予告の対象となる図柄組み合わせゲームにおいて大当りとなることを知らせることができ、連続予告が行われている間、遊技者の興趣を向上させることができる。また、特別予告が行われた時点で、遊技者に、連続予告が終了するときには必ず大当りとなるということを知らせ、事前に大当りの喜びを感じさせることができる。
また、サブCPU28aは、ステップS704の演出判定の判定結果が否定の場合、又ははずれとなって終了するガセ連続予告の実行を指示するはずれ予告コマンドD2を入力した場合、連続予告の対象となった図柄組み合わせゲームにおいて、大当りになる可能性があることを示唆する通常予告を実行する。このため、サブCPU28aは、大当り予告コマンドD1を入力した場合であっても演出判定の判定結果が否定の場合、即ち、大当りとなって終了する連続予告の場合であっても、連続予告の対象となる図柄組み合わせゲームにおいて通常予告を伴わせることとなる。従って、連続予告において通常予告を行っても、遊技者に大当りへの期待感を抱かせることができる。また、ガセ連続予告の場合でも、連続予告の最後の図柄組み合わせゲームにおいてリーチ演出を行うので、連続予告において通常予告を行っても、遊技者の期待感を損なわせることなく、遊技者の興趣を向上させることができる。
そして、サブCPU28aは、予告回数Ykが「0」でなければ、変動処理(図12)のステップS203の処理において、RAM28cに記憶された予告演出パターンに基づいて、予告実行データをROM28bから読み出す。詳しく説明すると、RAM28cに予告演出パターンYP1が設定されていた場合、サブCPU28aは、予告演出パターンYP1に対応する表示演出用の予告実行データYD1をROM28bから読み出す。前記予告演出パターンYP1は、サブCPU28aが、予告コマンドに基づく特別な大当り予告の演出が行われるように可変表示器Hの表示内容を制御するための情報である。
一方、RAM28cに予告演出パターンYP2が設定されていた場合、サブCPU28aは、予告演出パターンYP2に対応する予告実行データYD2をROM28bから読み出す。前記予告演出パターンYP2は、サブCPU28aが、予告コマンドに基づく通常の大当り予告の演出が行われるように可変表示器Hの表示内容を制御するための情報である。そして、予告実行データYD1,YD2を読み出した場合、サブCPU28aは、変動処理のステップS205において、演出実行データ及び予告実行データYD1,YD2に基づいて、可変表示器Hの表示内容を制御するようになっている。この制御により、可変表示器Hでは、特別予告又は通常予告を伴った図柄組み合わせゲームが開始する。
従って、本実施形態では、前記第一実施形態の効果(1)〜(5)に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(11)ROM28bには、2種類の大当り予告(特別予告及び通常予告)が記憶されており、サブCPU28aによって、特別予告又は通常予告のいずれかが選択決定される。従って、大当り予告の演出内容が多様化され、興趣の向上を図ることができる。また、特別予告は、大当り判定用乱数の値が大当り予告判定値と一致したときに出力される大当り予告コマンドD1を入力された場合であって、演出判定において特別予告が実行されると決定された場合のみに選択可能な大当り予告とすることによって、大当り確定の演出とすることができる。従って、連続予告において特別予告を実行させることにより、遊技者の興趣を向上させることができる。また、連続予告において特別予告を実行させることにより、特別予告が行われた時点で、遊技者に、連続予告が終了するときには必ず大当りとなるということを知らせ、事前に大当りの喜びを感じさせることができる。
(12)また、サブCPU28aは、入力した予告コマンド(大当り予告コマンドD1又ははずれ予告コマンドD2)に応じて最終的に大当りになる場合とはずれになる場合とで大当り予告の態様を異ならせることができる。そして、この制御をサブCPU28aで行うことで、メインCPU27aに負担を強いることなく、大当り予告を多様化することができる。
尚、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
○上記実施形態において、パチンコ機10は、1種類の大当り予告(通常予告)を行うようにしていたが、演出内容の異なる複数種類の大当り予告を行うことができるようにしても良い。また、特別な大当り予告(特別予告)も複数種類行うことができるようにしても良い。
○上記実施形態では、連続予告が決定したときの保留記憶数に対応する回数の図柄組み合わせゲームのすべてにおいて、大当り予告を実行していたが、一部の図柄組み合わせゲームだけについて大当り予告を実行するようにしても良い。具体的に言えば、予告判定の判定結果が肯定となった時点の保留記憶数に相当する回数分の図柄組み合わせゲームのうち、何れの図柄組み合わせゲームで大当り予告を実行するか決定し、その決定結果に基づき大当り予告を実行させる。例えば、保留記憶数が「4」のとき、4回の図柄組み合わせゲームのうち、3回目と4回目の図柄組み合わせゲームで大当り予告を実行させることを決定した場合には、3回目と4回目の図柄組み合わせゲームで大当り予告を実行させる。この場合、4回目の図柄組み合わせゲームの演出パターンを決定する際、リーチありのはずれ演出用の演出パターンを決定する(又はリーチ判定の当選確率を高くする)。
○上記実施形態のはずれ設定処理において、メインCPU27aは、実行可能回数Jkが「0」と一致している否か判定して実行可能回数Jkが「0」でなければ、図柄組み合わせゲーム毎に実行可能回数Jkを「1」減算(−1)し、再び実行可能回数Jkが「0」と一致している否か判定することで連続予告の上限回数を制御していた。この別例として、メインCPU27aが、演出パターン決定処理において演出パターン指定コマンドを出力する直前に、実行可能回数Jkを「1」減算(−1)するようにして、はずれ設定処理において実行可能回数Jkが「1」と一致するか否か判断することで連続予告の上限回数を制御するようにしてもよい。具体的には、第一実施形態の演出パターン決定処理において、演出パターン指定コマンド出力(ステップS53の処理)前に、実行可能回数Jkを「1」減算(−1)するようにする。そして、はずれ設定処理において、ステップS41、ステップS42及びステップS43の処理を削除して、代わりに実行可能回数Jkが「1」と一致するか否か判定するようにして、判定結果が肯定の場合はステップS45に移行し、否定の場合はステップS44に移行するようにすればよい。
○上記実施形態では、0〜7までの数字を模した図柄が採用されているが、図柄の種類及び形態は任意に変更しても良い。例えば、0〜9までの10種類の数字を模した図柄でも良い。また、数字を模した図柄に代えて文字図柄、アルファベット図柄、キャラクタ図柄などでも良い。
○上記実施形態では、可変表示器Hが液晶式で構成されているが、可変表示器Hの種類は任意に変更しても良い。例えば、CRT(ブラウン管)式、プラズマディスプレイ式、7セグメントLED式、ドットマトリクス式、機械式(ドラム式又はベルト式)で構成しても良い。
○上記実施形態の大当り予告は、可変表示器Hに予告キャラクタKを登場させる表示演出にて行ったが、装飾ランプ16による発光演出、スピーカ17による音声演出、又はこれらの組み合わせによる演出にて行っても良い。また、特別な大当り予告も同様に、可変表示器Hに予告キャラクタKを登場させる表示演出にて行っていたが、装飾ランプ16による発光演出と、スピーカ17による音声演出、又はこれらの組み合わせによる演出にて行っても良い。
○上記実施形態の連続予告の対象となる図柄組み合わせゲームの全てにおいて、同じ演出内容の大当り予告が行われるようになっていたが、演出内容を異ならせるようにしても良い。例えば、連続予告の対象となる図柄組み合わせゲームのうち、最初の図柄組み合わせゲームと、最後の図柄組み合わせゲームにおいては、登場させる予告キャラクタを異ならせるようにしてもよい。
○上記実施形態の大当り予告は、図柄変動の開始後、所定時間の経過時に、可変表示器Hに予告キャラクタKを登場させることにより、大当り予告を実行するようになっていたが、大当り予告が行われるタイミングは、変更しても良い。例えば、図柄組み合わせゲームにおいて図柄組み合わせが可変表示器Hに表示された後、次の図柄組み合わせゲームが開始する前に、大当り予告を行うようにしても良い。
○上記実施形態では、演出パターン振り分けテーブルは、大当り演出用、リーチありのはずれ演出用、リーチなしのはずれ演出用のそれぞれ1つずつ備えたが、複数備えても良い。例えば、リーチありのはずれ演出用のテーブルを2つ備え、通常時に使用されるテーブルと、連続予告が行われる間に使用されるテーブルとを分けるようにしても良い。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記大当り判定手段は、前記大当り判定用乱数の値と予め定めた大当り判定値とを比較し、前記両値が一致する場合に前記大当り判定の判定結果を大当りとし、前記両値が一致しない場合に前記大当り判定の判定結果をはずれとし、前記予告判定手段は、前記大当り判定用乱数の値と予め定めた予告判定値とを比較し、前記両値が一致する場合に前記予告判定を肯定判定し、前記両値が一致しない場合に前記予告判定を否定判定し、前記予告判定値は、前記大当り判定値と同値である大当り予告判定値と前記大当り判定値と異値であるはずれ予告判定値とから構成されている。
(ロ)前記予告演出の演出内容を特定可能な複数種類の予告演出パターンを記憶する予告演出パターン記憶手段と、前記予告判定が肯定判定された場合に、前記予告演出パターンを前記複数種類の予告演出パターンの中から選択決定する予告演出パターン決定手段とを備え、前記複数種類の予告演出パターンは、前記大当り判定用乱数の値が前記大当り予告判定値と一致して前記予告判定が肯定判定された場合のみに前記予告演出パターン決定手段が選択可能な第1種予告演出パターンと、前記大当り判定用乱数の値が前記大当り予告判定値又は前記はずれ予告判定値の何れかと一致して前記予告判定が肯定判定された場合に前記予告演出パターン決定手段が選択可能な第2種予告演出パターンとに種別されており、前記予告演出パターン決定手段は、前記大当り判定用乱数の値が前記大当り予告判定値と一致して前記予告判定が肯定判定された場合、前記予告演出パターンを前記第1種予告演出パターンと前記第2種予告演出パターンの中から選択決定し、前記大当り判定用乱数の値が前記はずれ予告判定値と一致して前記予告判定が肯定判定された場合、前記予告演出パターンを前記第2種予告演出パターンの中から選択決定し、前記予告制御手段は、前記予告演出パターン決定手段が決定した予告演出パターンに基づき前記予告演出を実行させる。
(ハ)前記予告判定が肯定判定された場合に、その肯定判定された時点で前記保留球記憶手段に記憶されている始動保留球の記憶数を予告実行回数として設定する予告実行回数設定手段と、前記予告実行回数が設定された後、前記図柄変動ゲームが行われる毎に、前記図柄変動ゲームの実行回数を計数する計数手段とを備え、前記演出パターン決定手段は、前記実行回数が前記予告実行回数に達した時の前記図柄変動ゲームの演出パターンを選択決定する際、前記はずれ演出パターンよりも前記リーチ演出パターンを高い割合で選択決定する。
(ニ)遊技機全体を制御するメイン制御手段と、当該メイン制御手段が出力した制御信号に基づき遊技演出に関する各種の制御を実行可能なサブ制御手段とを備えた遊技機において、前記メイン制御手段は、入賞検知手段によって入賞検知された遊技球を始動保留球として記憶可能な保留球記憶手段と、リーチ演出が行われる図柄変動ゲームの演出内容を特定可能なリーチ演出パターンとリーチ演出が行われることなくはずれとなる図柄変動ゲームの演出内容を特定可能なはずれ演出パターンとを含む複数種類の演出パターンを記憶する演出パターン記憶手段と、前記図柄変動ゲームの開始時に、前記図柄変動ゲームの演出パターンを前記複数種類の演出パターンの中から選択し、決定する演出パターン決定手段と、前記演出パターン決定手段で決定された演出パターンを指示すると共に図柄変動ゲームの開始を指示する演出パターン信号を前記サブ制御手段に出力する演出パターン信号出力手段と、前記保留球記憶手段に前記始動保留球が記憶される毎に、予告演出を実行するか否かを判定する予告判定を行う予告判定手段と、前記予告判定が肯定判定された場合に、前記予告演出の実行を指示する予告信号を前記サブ制御手段に出力する予告信号出力手段とを備え、前記サブ制御手段は、前記演出パターン信号及び予告信号を入力する信号入力手段と、前記演出パターン信号で指示された演出パターンに基づく演出内容で図柄変動ゲームを実行させる図柄変動ゲーム制御手段と、前記予告信号を入力したことを契機に、前記予告判定が肯定判定された時点で前記保留球記憶手段に記憶されている始動保留球に基づく図柄変動ゲームの一部又は全部の図柄変動ゲームにおいて前記予告演出を実行させる予告制御手段とを備え、前記演出パターン決定手段は、前記予告判定が肯定判定された始動保留球に基づく図柄変動ゲームの演出パターンを選択決定する際、前記はずれ演出パターンよりも前記リーチ演出パターンを高い割合で選択決定するように構成された遊技機。
(ホ)前記メイン制御手段は、前記入賞検知手段による遊技球の入賞検知を契機に大当り判定用乱数の値を取得する乱数取得手段と、前記乱数取得手段が取得した大当り判定用乱数の値と予め定めた大当り判定値とを比較し、大当りか又ははずれかを判定する大当り判定を前記図柄変動ゲームの開始時に行う大当り判定手段とを備え、前記予告判定手段は、前記大当り判定用乱数の値と前記大当り判定値と同値に定めた大当り予告判定値とを比較し、前記予告判定を行う大当り予告判定手段、及び前記大当り判定用乱数の値と前記大当り判定値と異値に定めたはずれ予告判定値とを比較し、前記予告判定を行うはずれ予告判定手段とから構成されていると共に、前記予告信号出力手段は、前記大当り判定用乱数の値と前記大当り予告判定値とが一致したことによって前記大当り予告判定手段が前記予告判定を肯定判定した場合に前記予告演出の実行を指示する大当り予告信号を前記サブ制御手段に出力する大当り予告信号出力手段、及び前記大当り判定用乱数の値と前記はずれ予告判定値とが一致したことによって前記はずれ予告判定手段が前記予告判定を肯定判定した場合に前記予告演出の実行を指示するはずれ予告信号を前記サブ制御手段に出力するはずれ予告信号出力手段とから構成されており、前記サブ制御手段の前記予告制御手段は、前記大当り予告信号又ははずれ予告信号を入力したことを契機に、当該各信号に応じた予告演出を実行させるように構成された前記技術的思想(ニ)に記載の遊技機。
(ヘ)入賞検知手段によって入賞検知された遊技球を始動保留球として記憶可能な保留球記憶手段を有し、当該保留球記憶手段で記憶された始動保留球に基づき図柄変動ゲームが行われる遊技機において、リーチ演出が行われる図柄変動ゲームの演出内容を特定可能なリーチ演出パターンとリーチ演出が行われることなくはずれとなる図柄変動ゲームの演出内容を特定可能なはずれ演出パターンとを含む複数種類の演出パターンを記憶する演出パターン記憶手段と、前記図柄変動ゲームの開始時に、前記図柄変動ゲームの演出パターンを前記複数種類の演出パターンの中から選択し、決定する演出パターン決定手段と、前記保留球記憶手段に前記始動保留球が記憶される毎に、予告演出を実行するか否かを判定する予告判定を行う予告判定手段と、前記予告判定が肯定判定された場合に、その肯定判定された時点で前記保留球記憶手段に記憶されている始動保留球に基づく図柄変動ゲームの一部又は全部の図柄変動ゲームにおいて前記予告演出を実行させる予告制御手段とを備え、前記演出パターン決定手段は、前記予告演出が実行される図柄変動ゲームの中で最後に行われる図柄変動ゲームの演出パターンを選択決定する際、前記はずれ演出パターンよりも前記リーチ演出パターンを高い割合で選択決定するように構成された遊技機。
10…パチンコ遊技機(遊技機)、27a…メインCPU(メイン制御手段、演出パターン決定手段、予告判定手段、乱数取得手段、大当り判定手段、予告実行回数設定手段、減算手段、計数手段、演出パターン信号出力手段、予告信号出力手段)、27b…ROM(演出パターン記憶手段)、27c…RAM(保留球記憶手段)、28a…サブCPU(サブ制御手段、予告制御手段、予告演出パターン決定手段、信号入力手段、図柄変動ゲーム制御手段)、28b…ROM(予告演出パターン記憶手段)。