JP4476031B2 - 干渉低減装置及び干渉低減方法 - Google Patents
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Description
従来のRAKE受信機では、マルチパスを介して到来するそれぞれのタイミングをサーチャで検出し、各タイミングをパスに応じたフィンガー部に入力し、各フィンガーでは入力されたタイミングで逆拡散を行い、RAKE合成器は各フィンガー部で得られた逆拡散信号を合成することにより希望信号を復調する。
このため、本願出願人はMIXR (Multipath Interference eXchange Reduction method) と呼ぶ干渉低減方法を提案している(特許文献1参照)。この干渉低減方法はMICT (Multipath Interference Correlative Timing: マルチパス干渉相関タイミング)と呼ぶ特別なタイミングで逆拡散した信号(MICT信号)を使うことにより、干渉を低減する方法である。
x1 = α1 S + α2IZ + n1 (1)
x0 = α1IZ + α2IY + n0 (2)
このように、MIXR は逆拡散信号に含まれる干渉信号の一部を別の干渉信号と交換することにより全干渉電力を低減する方法である。
x2 = α2 S + α1IB + n3 (7)
x3 = α2IB + α1IC + n4 (8)
ここで、α2 S はパス2 の受信信号をタイミングt2から逆各拡散した希望信号、α1IB はパス1 の受信信号をタイミングt2から逆各拡散した干渉、α2IB はパス2 の受信信号をタイミングt3から逆各拡散した信号、α1ICはパス1 の受信信号をタイミングt3から逆各拡散した信号、n3, n4 はそれぞれの雑音である。このx3 は、希望信号S を得られないタイミングで逆拡散したものであるが、その中にα2IB が含まれている。つまりx2 の干渉成分α1IB と相関を持つ信号がx3の中に含まれていることが分かる。以上から、x3がx2 の干渉成分と相関を持つため、x2 からx3 に適切な係数r′をかけて減ずることにより、x2 の干渉成分を減らすことができる。
同期検波/RAKE合成部16は、各フィンガー部から入力する逆拡散信号を同期検波した後、重み付けして(係数r,r′を乗算して)合成し、図示しないチャネルコーデック部に出力する。
しかし、セル端に移動端末MSが移動すると隣接セルからの干渉が特性劣化の大きな要因となり、通信中基地局のセル内のマルチパス干渉を低減しても全体としては大きな干渉低減にはならない。例えば、図30、図31に示すように基地局BTS1から1パス、隣接基地局BTS2からは2パスが見えており、移動端末MSが基地局BTS1と通信中の場合、干渉源となるのは隣接基地局BTS2からの信号である。かかる場合、従来の方法では干渉を低減することはできない。
以上から本発明の目的は、隣接基地局からの干渉を低減することである。
本発明の別の目的は、マルチパスのタイミングに加えて隣接基地局からの干渉を低減するタイミングで逆拡散し、逆拡散結果を合成して該隣接基地局からの干渉を除去することである。
本発明の別の目的は、隣接基地局からの干渉を除去する逆拡散タイミングを決定することである。
本発明の別の目的は、通信中基地局からのマルチパスあるいは隣接基地局からのマルチパスを考慮して干渉を効果的に除去する逆拡散タイミングを決定することである。
本発明の干渉低減装置は、通信中基地局および周辺基地局のそれぞれからの遅延プロファイルを算出する遅延プロファイル算出手段、各遅延プロファイルをシフトして重ね合せて合成する手段、合成遅延プロファイルの2つのタイミングにおける合成電力の和が最大となるタイミング差と前記通信中基地局のパスタイミングを用いて干渉低減タイミングを決定するタイミング決定手段、前記通信中基地局のパスタイミング、前記干渉低減タイミングより前記スペクトル拡散信号を逆拡散する複数の逆拡散タイミングを決定する手段、前記各逆拡散タイミングで該スペクトル拡散信号を逆拡散する逆拡散手段、前記複数の逆拡散結果を合成する合成手段を備えている。
本発明の干渉低減方法は、通信中基地局および周辺基地局のそれぞれからの遅延プロファイルを算出するステップ、各遅延プロファイルをシフトして重ね合せて合成するステップ、合成遅延プロファイルの2つのタイミングにおける合成電力の和が最大となるタイミング差を求めるステップ、該タイミング差と前記通信中基地局のパスタイミングを用いて干渉低減タイミングを決定するステップ、前記通信中基地局のパスタイミング、前記干渉低減タイミングより逆拡散する複数の逆拡散タイミングを決定するステップ、前記各逆拡散タイミングで前記スペクトル拡散信号を逆拡散するステップ、前記複数の逆拡散結果を合成して干渉成分を低減するステップを有している。
本発明によれば、マルチパスのタイミングに加えて隣接基地局からの干渉を低減するタイミングで逆拡散し、逆拡散結果をRAKE合成するようにしたから、隣接基地局からの干渉を低減することができる。
本発明によれば、スペクトル拡散信号の自己相関あるいは、隣接基地局からの遅延プロファイルを求め、これらに基づいて隣接基地局からの干渉を低減する逆拡散タイミングを決定し、該タイミングで逆拡散するようにしたから隣接基地局からの干渉を低減することができる。
本発明によれば、希望信号に含まれる電力が大きな干渉成分を効果的に低減することができる。
図1、図2は本発明の原理説明図であり、図1は移動端末と基地局の位置関係説明図、図2は各基地局からの遅延プロファイルである。
移動端末MSがセル境界に移動して周辺セルからの干渉が支配的な環境において、該周辺セルからの干渉低減に有効に使えるタイミングは、該周辺セルからのマルチパス間のタイミング差(τ2−τ1)を自セルのパスタイミングτに加減算したタイミングである。例えば、図1に示すように、基地局BTS1から1つのパス(チャネル特性はα)を介して、基地局BTS2から2つのパス(チャネル特性はβ1、β2)を介して、それぞれ信号が移動端末MSに到着し、移動端末MSが基地局BTS1と通信している環境を考える。かかる環境において、干渉低減に有効に使えるタイミングは、図2に示すようにτを通信中基地局BTS1からのパスタイミング(信号到達時刻)、τ1、τ2を隣接基地局BTS2からの2つのパスタイミング(信号到達時刻)とすれば、τ0=τ−(τ2−τ1),τ3=τ+(τ2−τ1)である。
β2I2+β1I1
から、(10)式の右辺に重みwを乗算して減算することにより、小さな干渉
β2I2+β1I1−w(β2I1+β1I3+αI0)
に変換してトータルの干渉電力を低減している。ここで、αは通信中基地局BTS1からのパスのチャネル特性、β1、β2は隣接基地局BTS2からの2つのパスにおけるチャネル特性を示し、I1、I2、I3はそれぞれτ−τ1、τ−τ2、τ−2τ1+τ2のタイミング差で隣接基地局BTS2からの信号を拡散コードp1,p2,.....,pNで逆拡散した成分の相関値(干渉)、I0は−τ1+τ2のタイミング差で拡散コードp1,p2,.....,pNで通信中基地局BTS1からの信号を逆拡散した成分の相関値(干渉)である。
β2I2+β1I1
から、(11)式の右辺に重みw′を乗算して減算することにより、小さな干渉
β2I2+β1I1−w′(β2I4+β1I2+αI0′)
に変換してトータルの干渉電力を低減している。ここで、I1、I2、I4はそれぞれτ−τ1、τ−τ2、τ−2τ2+τ1のタイミング差で隣接基地局BTS2からの信号を拡散コードp1,p2,.....,pNで逆拡散した成分の相関値(干渉)、I0′は−τ2+τ1のタイミング差で拡散コードp1,p2,.....,pNで通信中基地局BTS1からの信号を逆拡散した成分の相関値(干渉)である。
原理説明より、隣接基地局BTS2から移動端末MSへ2本のパスβ1、β2が存在する時、干渉除去の逆拡散タイミングは
τ0=τ−(τ2−τ1),τ3=τ+(τ2−τ1)
である。上記のタイミングτはCDMA受信機が受信したスペクトル拡散信号と送信機の拡散コードp1,p2,.....,pNとの相関をマッチトフィルタ構成のパスサーチャでサーチすることにより取得できる。従って、パスタイミング差Δτ(=τ2−τ1)が求まれば干渉除去の逆拡散タイミングτ0=τ−(τ2−τ1),τ3=τ+(τ2−τ1)が得られる。
図7は第1実施例のCDMA受信機の要部構成図であり、遅延プロファイルは図5に示すようになっているものとする。
無線受信部51は受信した高周波信号をべースバンド信号に周波数変換すると共に直交復調してAD変換器52に入力し、AD変換器52は入力信号をデジタルに変換して出力する。マッチトフィルタ構成のパスタイミング検出部(パスサーチャ)53は受信したスペクトル拡散信号と通信中基地局BTS1で使用した拡散コードp1,p2,.....,pN(既知)との相関を演算して、通信中基地局BTS1からのパス (パスタイミングτ) をサーチする。
パスサーチと並行して自己相関ピーク検出部54は受信したスペクトル拡散信号の自己相関を演算してピークタイミングΔτ(=τ2−τ1)を検出する。干渉低減用タイミング生成部55はパスタイミングτとピークタイミング(=τ2−τ1)を用いて隣接基地局から到来する干渉成分を除去するための干渉低減タイミングτ±(τ2−τ1)を発生する。逆拡散タイミング決定部56は、マルチパスタイミングτ、干渉低減タイミングτ±(τ2−τ1)より逆拡散する複数の逆拡散タイミングτ,τ±(τ2−τ1)を決定し、フィンガー部571〜573に入力する。フィンガー部571〜573は拡散コードp1,p2,.....,pNを受信スペクトル拡散信号にタイミングτ,τ±(τ2−τ1)でそれぞれ乗算して逆拡散し、同期検波/RAKE合成部58は干渉が低減するように重み付けしてRAKE合成し、図示しないチャネルコーデック部に出力する。
無線受信部51は受信した高周波信号をべースバンド信号に周波数変換すると共に直交復調してAD変換器52に入力し、AD変換器52は入力信号をデジタルに変換して出力する。マッチトフィルタ構成のパスタイミング検出部(パスサーチャ)53は受信したスペクトル拡散信号と通信中基地局BTS1で使用した拡散コードp1,p2,.....,pNとの相関を演算して、通信中基地局BTS1からのパスタイミングτ(図8(A)参照)をサーチする。また、隣接セルのパスタイミング検出部(パスサーチャ)61は、受信したスペクトル拡散信号と隣接基地局の拡散コードq1,q2,.....,qNとの相関を演算して、隣接基地局BTS2からの遅延プロファイル(パスタイミングτ1,τ2)を求める。
干渉低減用タイミング生成部55はパスタイミングτとτ1,τ2を用いて隣接基地局から到来する干渉成分を除去するための干渉低減タイミングτ±(τ2−τ1)を発生する。逆拡散タイミング決定部56は、パスタイミングτと干渉低減タイミングτ±(τ2−τ1)より逆拡散する複数の逆拡散タイミングτ,τ±(τ2−τ1)を決定し、フィンガー部571〜573に入力する。フィンガー部571〜573は拡散コードp1,p2,.....,pNを受信スペクトル拡散信号にタイミングτ,τ±(τ2−τ1)でそれぞれ乗算して逆拡散し、同期検波/RAKE合成部58は干渉が低減するように重み付けしてRAKE合成し、図示しないチャネルコーデック部に出力する。
無線受信部51は受信した高周波信号をべースバンド信号に周波数変換すると共に直交復調してAD変換器52に入力し、AD変換器52は入力信号をデジタルに変換して出力する。マッチトフィルタ構成の第1のパスサーチャ711は受信したスペクトル拡散信号と通信中基地局BTS1で使用した拡散コードp1,p2,.....,pNとの相関を演算して、通信中基地局BTS1からのパスタイミングτ11,τ12(図10〜図12参照)をサーチする。また、隣接セルのパスサーチャ712は、受信したスペクトル拡散信号と隣接基地局の拡散コードq1,q2,.....,qN(既知)との相関を演算して、隣接基地局BTS2からの遅延プロファイル(パスタイミングτ21,τ22,τ23)を求める。
フィンガー部751,752,753,...はそれぞれ、逆拡散タイミング決定部74から指示されたタイミングτ11,τ11±Δτ,...で拡散コードp1,p2,.....,pNを受信スペクトル拡散信号にそれぞれ乗算して逆拡散し、同期検波/RAKE合成部76は各逆拡散結果を同期検波し、しかる後、干渉が低減するように重み付けしてRAKE合成し、図示しないチャネルコーデック部に入力する。
図16はチャネル推定/雑音成分分離部91の構成図である。受信信号に既知信号(パイロット信号)が多重されているから、チャネル推定/雑音成分分離部91はこのパイロット信号を用いてチャネル推定値を求めると共に雑音成分を分離する。逆拡散部91a0〜91a2はそれぞれ逆拡散タイミング決定部56で求めた逆拡散タイミングタイミングm(=0, 1, 2)において、受信信号にパイロット信号の拡散コードを乗算して逆拡散を行い、パイロット信号の逆拡散信号を出力する。なお、m=0が逆拡散タイミングτに対応し、m=1が逆拡散タイミングτ+τ1−τ2に対応し、m=2が逆拡散タイミングτ−τ1+τ2に対応する。
図17は、雑音相関行列生成部92の構成図である。雑音の相関は、(13)式により求めた雑音成分の自己及び相互相関である。雑音の相関値mi,jは次式
図20は重み係数生成部を備えたCDMA受信機の更に別の要部構成図であり、第3実施例のCDMA受信機(図13参照)の構成に重み係数生成部81を設けた構成になっている。
タイミング調整部31の各遅延部311〜313はそれぞれ、逆拡散タイミング決定部56から入力する逆拡散タイミングτ,τ±(τ2−τ1)分、受信スペクトラム拡散信号を遅延し、重み付け合成部32は各遅延信号を重み付けして合成し、逆拡散部33は合成信号に拡散コードを乗算して逆拡散し、得られた逆拡散信号をチャネルコ―デックに入力する。
図22は重み係数生成部を備えたCDMA受信機の要部構成図であり、第5実施例のCDMA受信機(図21参照)の構成に重み係数生成部81を設けた構成になっている。
・変形例
図9の第2実施例を変形し、フィンガー部571〜573、同期検波/RAKE合成部58を削除し、代わってタイミング調整部31、重み付け合成部32、逆拡散部33を追加して第5実施例のように各逆拡散タイミング分、受信信号をそれぞれ遅延した後に合成し、合成結果に一括して逆拡散を施すように構成することもできる。
(付記1)
スペクトル拡散信号を逆拡散して得られる逆拡散信号に含まれる干渉成分を低減する干渉低減装置において、
隣接基地局から到来する干渉成分を低減するための干渉低減タイミングを決定する第1のタイミング決定手段、
通信中の基地局からのマルチパスのタイミングを決定する第2のタイミング決定手段、
前記各タイミングより逆拡散する複数の逆拡散タイミングを決定する手段、
前記各逆拡散タイミングで前記スペクトル拡散信号を逆拡散する逆拡散手段、
前記複数の逆拡散結果をRAKE合成する合成手段、
を備えたことを特徴とする干渉低減装置。
(付記2)
スペクトル拡散信号を逆拡散して得られる逆拡散信号に含まれる干渉成分を低減する干渉低減装置において、
隣接基地局から到来する干渉成分を低減するための干渉低減タイミングを決定する第1のタイミング決定手段、
通信中の基地局からのマルチパスのタイミングを決定する第2のタイミング決定手段、
前記各タイミングに基づいて前記スペクトル拡散信号を遅延する複数の遅延タイミングを決定する手段、
前記各遅延タイミングで前記スペクトル拡散信号をそれぞれ遅延して合成する遅延/合成手段、
前記合成信号を逆拡散する逆拡散手段、
を備えたことを特徴とする干渉低減装置。
(付記3)
前記第1のタイミング決定手段は、
受信信号の自己相関を演算してピークを検出するピーク検出手段、
ピークタイミングと前記マルチパスのタイミングを用いて前記干渉低減タイミングを決定する干渉低減タイミン決定部、
を備えたことを特徴とする付記1又は2記載の干渉低減装置。
(付記4)
前記干渉低減タイミン決定部は、ピーク値が最も大きなタイミングを前記ピークタイミングとする、
ことを特徴とする付記3記載の干渉低減装置。
(付記5)
前記第1のタイミング決定手段は、
隣接基地局からの遅延プロファイルを算出する遅延プロファイル算出手段、
該遅延プロファイルのタイミングとマルチパスのタイミングを用いて前記干渉低減タイミングを決定する干渉低減タイミン決定部、
を備えたことを特徴とする付記1又は2記載の干渉低減装置。
(付記6)
前記干渉低減タイミン決定部は、前記遅延プロファイルにおいて電力が第1、第2に大きなタイミングを求め、該2つのタイミング差とマルチパスのタイミングを用いて前記干渉低減タイミングを決定する、
ことを特徴とする付記5記載の干渉低減装置。
(付記7)
干渉成分が低減するように各逆拡散結果の重みを算出する重み係数算出部、
を備え、前記合成手段は前記各逆拡散結果を重み付けして合成する、
ことを特徴とする付記1記載の干渉低減装置。
(付記8)
干渉成分が低減するように各遅延結果の重みを算出する重み係数算出部、
を備え、前記遅延/合成手段は前記受信信号の各遅延結果を重み付けして合成する、
ことを特徴とする付記2記載の干渉低減装置。
(付記9)
スペクトル拡散信号を逆拡散して得られる逆拡散信号に含まれる干渉成分を低減する干渉低減装置において、
通信中基地局および周辺基地局のそれぞれからの遅延プロファイルを算出する遅延プロファイル算出手段、
各遅延プロファイルをシフトして重ね合せて合成する手段、
合成遅延プロファイルの2つのタイミングにおける合成電力の和が最大となるタイミング差と前記通信中基地局のパスタイミングを用いて干渉低減タイミングを決定するタイミング決定手段、
前記通信中基地局のパスタイミング、前記干渉低減タイミングより前記スペクトル拡散信号を逆拡散する複数の逆拡散タイミングを決定する手段、
前記各逆拡散タイミングで該スペクトル拡散信号を逆拡散する逆拡散手段、
前記複数の逆拡散結果を合成する合成手段、
を備えたことを特徴とする干渉低減装置。
(付記10)
干渉成分が低減するように各逆拡散結果の重みを算出する重み係数算出部、
を備え、前記合成手段は前記各逆拡散結果を重み付けして合成する、
ことを特徴とする付記9記載の干渉低減装置。
(付記11)
スペクトル拡散信号を逆拡散して得られる逆拡散信号に含まれる干渉成分を低減するCDMA受信装置における干渉低減方法において、
隣接基地局から到来する干渉成分を低減するための干渉低減タイミングを決定し、
通信中の基地局からのマルチパスのタイミングを決定し、
前記各タイミングより逆拡散する複数の逆拡散タイミングを決定し、
前記各逆拡散タイミングで前記スペクトル拡散信号を逆拡散し、
前記複数の逆拡散結果を合成して干渉成分を低減する、
ことを特徴とする干渉低減方法。
(付記12)
スペクトル拡散信号を逆拡散して得られる逆拡散信号に含まれる干渉成分を低減するCDMA受信装置における干渉低減方法において、
隣接基地局から到来する干渉成分を低減するための干渉低減タイミングを決定し、
通信中の基地局からのマルチパスのタイミングを決定し、
前記各タイミングより前記スペクトル拡散信号を遅延する複数の遅延タイミングを決定し、
前記各遅延タイミングで該スペクトル拡散信号をそれぞれ遅延して合成し、
前記合成信号を逆拡散して干渉成分を低減する、
ことを特徴とする干渉低減方法。
(付記13)
前記干渉低減タイミング決定ステップにおいて、
受信信号の自己相関を演算してピークを検出し、
該ピークタイミングと前記マルチパスのタイミングを用いて前記干渉低減タイミングを決定する、
ことを特徴とする付記11又は12記載の干渉低減方法。
(付記14)
ピーク値が最も大きなタイミングを前記ピークタイミングとする、
ことを特徴とする付記13記載の干渉低減方法。
(付記15)
前記干渉低減タイミング決定ステップにおいて、
隣接基地局からの遅延プロファイルを算出し、
該遅延プロファイルのタイミングと前記マルチパスのタイミングを用いて前記干渉低減タイミングを決定する、
ことを特徴とする付記11又は12記載の干渉低減方法。
(付記16)
前記遅延プロファイルにおいて電力が第1、第2に大きなタイミングを求め、
該2つのタイミング差とマルチパスのタイミングを用いて前記干渉低減タイミングを決定する、
ことを特徴とする付記15記載の干渉低減方法。
(付記17)
干渉成分が低減するように各逆拡散結果の重みを算出し、
前記合成ステップにおいて前記各逆拡散結果を重み付けして合成する、
ことを特徴とする付記11記載の干渉低減方法。
(付記18)
干渉成分が低減するように前記スペクトル拡散信号の各遅延結果の重みを算出し、
該各遅延結果を重み付けして合成する、
ことを特徴とする付記12記載の干渉低減方法。
(付記19)
スペクトル拡散信号を逆拡散して得られる逆拡散信号に含まれる干渉成分を低減するCDMA受信装置における干渉低減方法において、
通信中基地局および周辺基地局のそれぞれからの遅延プロファイルを算出し、
各遅延プロファイルをシフトして重ね合せて合成し、
合成遅延プロファイルの2つのタイミングにおける合成電力の和が最大となるタイミング差を求め、
該タイミング差と前記通信中基地局のパスタイミングを用いて干渉低減タイミングを決定し、
前記通信中基地局のパスタイミング、前記干渉低減タイミングより逆拡散する複数の逆拡散タイミングを決定し、
前記各逆拡散タイミングで前記スペクトル拡散信号を逆拡散し、
前記複数の逆拡散結果を合成して干渉成分を低減する、
ことを特徴とする干渉低減方法。
(付記20)
干渉成分が低減するように各逆拡散結果の重みを算出し、
前記合成ステップにおいて、前記各逆拡散結果を重み付けして合成する、
ことを特徴とする付記19記載の干渉低減方法。
(付記21)
受信したスペクトル拡散信号を干渉低減タイミングで逆拡散して干渉成分を低減するCDMA受信装置における干渉低減の逆拡散タイミング決定方法において、
前記スペクトル拡散信号の自己相関を演算してピークを検出し、
該ピークタイミングを通信中基地局からのマルチパスのタイミングに加減算して干渉低減逆拡散タイミングを決定する、
ことを特徴とする干渉低減逆拡散タイミング決定方法。
(付記22)
ピーク値が最も大きなタイミングを前記ピークタイミングとし、
該ピークタイミングをマルチパスのタイミングに加減算して干渉低減の逆拡散タイミングを決定する、
ことを特徴とする付記21記載の干渉低減逆拡散タイミング決定方法。
(付記23)
受信したスペクトル拡散信号を干渉低減タイミングで逆拡散して干渉成分を低減するCDMA受信装置における干渉低減の逆拡散タイミング決定方法において、
隣接基地局からの遅延プロファイルを算出し、
該遅延プロファイルのタイミング差を通信中基地局からのマルチパスのタイミングに加減算して干渉低減逆拡散タイミングを決定する、
ことを特徴とする干渉低減逆拡散タイミング決定方法。
(付記24)
前記遅延プロファイルにおいて電力が第1、第2に大きなタイミングを求め、
該2つのタイミング差をマルチパスのタイミングに加減算して前記干渉低減の逆拡散タイミングを決定する、
ことを特徴とする付記23記載の干渉低減逆拡散タイミング決定方法。
52 AD変換器
53 パスタイミング検出部(パスサーチャ)
54 自己相関ピーク検出部
55 干渉低減用タイミング生成部
56 逆拡散タイミング決定部
571〜573 フィンガー部
58 同期検波/RAKE合成部
Claims (2)
- スペクトル拡散信号を逆拡散して得られる逆拡散信号に含まれる干渉成分を低減する干渉低減装置において、
通信中基地局および周辺基地局のそれぞれからの遅延プロファイルを算出する遅延プロファイル算出手段、
各遅延プロファイルをシフトして重ね合せて合成する手段、
合成遅延プロファイルの2つのタイミングにおける合成電力の和が最大となるタイミング差と前記通信中基地局のパスタイミングを用いて干渉低減タイミングを決定するタイミング決定手段、
前記通信中基地局のパスタイミング、前記干渉低減タイミングより前記スペクトル拡散信号を逆拡散する複数の逆拡散タイミングを決定する手段、
前記各逆拡散タイミングで該スペクトル拡散信号を逆拡散する逆拡散手段、
前記複数の逆拡散結果を合成する合成手段、
を備えたことを特徴とする干渉低減装置。 - スペクトル拡散信号を逆拡散して得られる逆拡散信号に含まれる干渉成分を低減するCDMA受信装置における干渉低減方法において、
通信中基地局および周辺基地局のそれぞれからの遅延プロファイルを算出し、
各遅延プロファイルをシフトして重ね合せて合成し、
合成遅延プロファイルの2つのタイミングにおける合成電力の和が最大となるタイミング差を求め、
該タイミング差と前記通信中基地局のパスタイミングを用いて干渉低減タイミングを決定し、
前記通信中基地局のパスタイミング、前記干渉低減タイミングより逆拡散する複数の逆拡散タイミングを決定し、
前記各逆拡散タイミングで前記スペクトル拡散信号を逆拡散し、
前記複数の逆拡散結果を合成して干渉成分を低減する、
ことを特徴とする干渉低減方法。
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