JP2000115131A - Cdma通信用受信装置および伝搬路推定装置 - Google Patents

Cdma通信用受信装置および伝搬路推定装置

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JP2000115131A
JP2000115131A JP24576399A JP24576399A JP2000115131A JP 2000115131 A JP2000115131 A JP 2000115131A JP 24576399 A JP24576399 A JP 24576399A JP 24576399 A JP24576399 A JP 24576399A JP 2000115131 A JP2000115131 A JP 2000115131A
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interference
icu
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stage
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大樹 杉本
Ten Jun Rim
テン ジュン リム
Rasmussen Laas
ラスムッセン ラース
Cock Leon Chia
コック レオン チア
Suumei San
スーメイ サン
Yoshihiro Matsumoto
義裕 松本
Taku Oyama
卓 大山
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National University of Singapore
Oki Techno Center Singapore Pte Ltd
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  • Noise Elimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 干渉除去性能が高く、加入者容量を増大させ
ても、受信遅延量を増大させることなく、加入者容量の
増大に伴う DLL、サーチャおよびアクセスチャネル受信
機の性能劣化を低減することができるCDMA通信用受信装
置を提供。 【解決手段】 基地局装置2において、アンテナ4で捕
捉されたCDMA受信信号RFは、高周波ユニット(RFU) 6 に
与えられる。RFU 6 は、信号RFからベースバンド信号BB
に復調して、これをアナログ/デジタル(A/D) 変換回路
8に与える。A/D 変換回路8から出力されるデジタル信
号は、受信信号RX Data 10としてハイブリッド型干渉キ
ャンセラ(HIC) 12に与えられる。HIC 12は、ユーザを2
グループに分け、グループごとに並列型キャンセラと直
列型キャンセラとを組み合わせたキャンセラを形成して
いる。HIC 12は、受信信号Rx Data 10から干渉を除去
し、これによって複数のユーザのシンボル13を推定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号分割多元接続
(CDMA)通信システムにおいてCDMA信号を受信する受信装
置、およびこの受信装置に含まれCDMA信号のマルチパス
伝搬による信号品質劣化を補償する伝搬路推定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動体通信における周波数の有効
利用を向上させる技術として、CDMA通信方式に関する研
究・開発が行なわれている。CDMA通信方式では、拡散/
逆拡散のプロセスにおいて多重化されている希望波以外
の他の送信局からの干渉信号およびマルチパスによる干
渉信号が熱雑音と同様に扱われている。これによって、
プロセス利得に比例した数の送信局が同じ周波数帯を同
時に使用することが可能である。このCDMA方式を実現す
るために必要なスプレッドスペクトラム通信システムの
例が、「同期拡散スペクトル通信システムおよび方法」
と題する米国特許第5,228,056 号に開示されている。こ
の文献には、複数種類のメッセージを複数種類の拡散コ
ードで拡散し、逆拡散して複数種類のメッセージを再生
することが提案されている。
【0003】次世代移動通信では、マルチメディア無線
伝送に対応でき、加入者容量増大に対処することが望ま
れている。これらの要求を満足する無線アクセス方式と
して、DS(ダイレクトシーケンス)-CDMA が、高い周波
数利用効率により、 IMT(国際移動体通信)-2000/FPLM
TS(将来型公衆陸上移動体通信システム)等の第3世代
システムの有力候補となっている。IMT-2000について
は、たとえば、渡辺文夫他「IMT-2000の無線方式標準化
プロセス」電子情報通信学会会誌、第81巻第5号、第 4
73頁〜第 478頁(1998年5月)に解説されている。
【0004】DS-CDMA 方式では、同じ周波数を同時に複
数の局が共用するが、その際、各局は、送信する信号を
異なるコードで拡散する。受信側では、送信局と同じコ
ードで逆拡散することにより、目的の信号を取り出すこ
とができる。しかし実際には、他局の使用するコードと
の相互相関、符号間干渉や所望局のマルチパスの自己相
関に起因する干渉雑音が発生し、加入者容量が抑えられ
る。この影響を低減するものが干渉キャンセラ技術であ
る。干渉キャンセラを基地局で用いれば、セル容量が増
加するだけでなく、移動端末の送信電力を低減させるこ
とができる。また、捕捉した所望信号のパスの追従精度
を上げることも可能である。
【0005】たとえば、CDMA通信用の受信装置には、相
関器やマッチト・フィルタを用いることがある。このよ
うな従来の受信装置は、他局からの干渉量の増加が、収
容する加入者数の増加に伴って大きくなり、復調性能が
大幅に悪化してしまっていた。
【0006】このような問題から、いくつかの干渉キャ
ンセラシステムが提案されている。しかし、これらの提
案システムにおいてもいくつかの問題がある。たとえ
ば、並列に干渉の推定や除去を行なうパラレル干渉キャ
ンセラにおいては、遅延が短いものの、同時に推定する
局数が多いため、干渉除去性能の向上が期待できなかっ
た。干渉除去性能の向上を図るため、重み付けを導入し
たパラレル干渉キャンセラが、大きく分けて2種類、提
案されている。一方は性能がそれほどよくならず、他方
は、最適な性能を得るための重み係数が局数や受信電力
によって変化するため、実際に適用するには問題があっ
た。
【0007】これらに対して、直列的に干渉除去を行う
直列型干渉キャンセラは、ステージ数すなわち繰返し復
調数を増やせば増やすほど性能が向上するという特徴が
ある。直列型干渉キャンセラの技術については、たとえ
ば、Young C.Yoon, 他 "A Spread-Spectrum Multi-Acce
ss System with a Cascade of Co-Channel Interferenc
e Cancellers for Multipath Fading Channels" IEEE S
econd InternationalSymposium on Spread Spectrum Te
chniques and Applications (ISSSTA'92), 1992年11月2
9日〜12月 2日に提案されている。この文献には、マル
チパスフェージング環境における直列型干渉キャンセラ
の特性について述べられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、直列型干渉キ
ャンセラは、同時には一局しか干渉量の推定および除去
を行なうことができない。そのため、局数やステージ数
の増加に伴って、非常に遅延が増加するという問題があ
った。この遅延量は、30局、5ステージとした場合、理
想的な場合でも 150×3 (1遅延除去ユニット当たりの
遅延=約3シンボル)=450 シンボルを超えてしまう。
これは現実的ではない。この遅延時間には伝搬路推定装
置における遅延時間を考慮していないが、伝搬路推定装
置における遅延が大きければ、さらに、膨大な遅延時間
となる。
【0009】たとえば、一般に提案されている伝搬路推
定装置の遅延時間は、1局当たり半スロット(0.625ms/
2) 以上である。このような遅延時間を低減するため
に、ハイブリッド干渉キャンセラ(HIC) が提案されてい
る。これは、遅延の少ないパラレル干渉キャンセラと性
能の高い連続的干渉キャンセラとのハイブリッドであ
る。これは各ユーザの受信機を複数のグループに分け、
グループ内を並列に構成し、そのグループ間を直列に構
成するものである。しかし、十分な性能を得るためにグ
ループ数を大きくし、遅延を大きくせねばならなかっ
た。
【0010】また、干渉キャンセラシステム(ICS) を適
用することにより加入者容量の増加を図った場合、復調
自体はICS により性能を保証されるが、その周辺にあっ
て同期捕捉を行なうサーチャや同期追従を行なう遅延同
期ループ(DLL) の性能は、常時通信しているユーザ数が
増えることにより、つまり干渉量が増えることにより、
劣化してしまうという問題があった。同様にこれは、ア
クセスチャネルの受信にも言え、正常に受信するために
アクセスチャネルの送信電力を従来より増さなければな
らず、逆に干渉を増やしてしまうことにつながってい
た。
【0011】本発明は、干渉除去性能が高く、加入者容
量を増大させても、受信遅延量を増大させることなく、
加入者容量の増大に伴う DLL、サーチャおよびアクセス
チャネル受信機の性能劣化を低減することができるCDMA
通信用受信装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、CDMA通
信用受信装置は、複数の送信局から送信された符号分割
多元接続(CDMA)用の信号を受信して受信信号を出力する
受信手段を含むものである。第1のグループの干渉除去
ステージは、複数の送信局にそれぞれ割り当てられてい
る各拡散符号にそれぞれ対応した各逆拡散符号を使用し
て、各送信局から送信された信号を受信信号から推定す
る。第1のグループの干渉除去ステージは、逆拡散符号
間の干渉に起因した局間干渉量を推定する複数N (Nは
2以上の整数) 個の干渉量推定器(ICU) を含み、並行し
て局間干渉量を推定し、この局間干渉量を除去してN局
の送信局からの信号を並行して推定する。第2のグルー
プの干渉除去ステージは、第1の干渉除去ステージで局
間干渉量を除去された後の信号から複数M(Mは2以上
の整数)個のICU と並行して局間干渉量を推定し、この
局間干渉量を除去してM局の送信局から送信された信号
を並行して推定し、局間干渉量を除去された信号を出力
する。それぞれ第1のグループおよび第2のグループの
干渉除去ステージを含む複数の干渉除去ステージは、直
列に接続されてハイブリッド型干渉除去ユニットを形成
する。それぞれの干渉除去ステージで局間干渉量を推定
し、干渉除去ステージの各ICU は、各送信局から送信さ
れた信号を出力する。
【0013】本発明によればまた、伝搬路推定装置は、
複数の送信局にそれぞれ割り当てられている各拡散符号
にそれぞれ対応した各逆拡散符号を使用して複数の送信
局から送信された信号を受信信号から推定する干渉量除
去回路を含む。この干渉量除去回路は、拡散符号間の干
渉および/または逆拡散符号間の干渉に起因した局間干
渉量を推定し、受信信号に含まれる局間干渉量を除去し
て干渉除去後の信号を出力する。復調回路は、受信信号
を復調して、復調された信号を出力する。追従回路は、
復調された信号に基づき同期追従を行ない、干渉量除去
回路で使用されるチップクロックのトラッキング制御を
行なう。
【0014】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、本発明による
CDMA通信装置用受信装置が基地局として実現されてい
る。全体を2で示す基地局はアンテナ4を有する。アン
テナ4で捕捉されたCDMA受信信号RFは高周波ユニット(R
FU) 6に与えられる。RFU 6 は、信号RFをベースバンド
信号BBに復調してアナログ/デジタル(A/D) 変換回路8
に与える。A/D 変換回路8はベースバンド信号BBをデジ
タル信号に変換し、これから出力されるデジタル信号は
受信信号RX Data 10としてハイブリッド型干渉キャンセ
ラ(HIC) 12に与えられる。HIC 12は、受信信号Rx Data
10から干渉除去を行ない、複数のユーザのシンボル13を
推定して出力する。
【0015】図2は、図1に記載されているHIC 12の概
略構成を示す図である。この図において、HIC 12は、た
とえば、直列に接続された3ステージ16、20および24で
構成され、各ユーザシンボル13をマルチユーザ型ICS で
推定する。より具体的には、第1のステージ回路16は受
信信号RX Data 10を取り込み、内蔵されている干渉除去
ユニット(ICU) の中のRake受信回路によって相関検波と
最大比合成を行ない、得られる信号に対する信号補正判
定を行ない、各ユーザのシンボルおよび残差信号18を推
定して第2のステージ回路20に与える。第2のステージ
回路20は、第1のステージ回路16と同じような回路構成
であり、各ユーザのシンボルおよび残差信号22を推定し
て第3のステージ回路24に与える。第3のステージ回路
24も、前述の第1のステージ回路16および第2のステー
ジ回路20と同じような回路構成であり、各ユーザのシン
ボル13および残差信号14を推定して出力する。
【0016】図2においては、3ステージ16、20および
24で構成されているが、HIC 12において2ステージ以上
とし、ステージ数が多くなりすぎないことが好ましい。
ステージ数が多くなると遅延が増加するためである。
【0017】図3は、図2に示されている第1ステージ
回路16の概略構成を示す図である。図示の実施例では、
HIC 12は、8ユーザの送信局からの信号を受信し、これ
を2グループに分けて干渉除去を行なう。図示のよう
に、第1ステージ16は第1の干渉除去ユニット(ICU) グ
ループすなわち干渉除去ユニット26と第2の ICUグルー
プすなわち干渉除去ユニット30からなる。第1グループ
のICU 26では、受信信号Rx Data 10から4ユーザ#1〜#4
のそれぞれ毎にシンボルレプリカを生成し、受信信号か
らこれを除去する。これを局間干渉除去と称する。残差
信号28は第1グループのICU 26から出力されて、第2グ
ループのICU 30に与えられる。第2グループのICU 30で
は、他の4ユーザ#5〜#8のそれぞれ毎にシンボルレプリ
カを生成し、受信信号からこれを除去し、残差信号およ
びユーザシンボル18を出力する。
【0018】図4および図5は、それぞれ第2ステージ
回路20および第2ステージ回路24の概略構成を示す図で
ある。図4において、第2ステージ20は第1の ICUグル
ープ32と第2の ICUグループ36を有する。第1の ICUグ
ループ32では、第1ステージ回路16の第2の ICUグルー
プ30から与えられる残差信号18からユーザ#1〜#4の各ユ
ーザ毎にシンボルレプリカを生成し、再び受信信号から
除去して、残差信号34を出力し第2の ICUグループ36に
与える。このICU 36は、第1の ICUグループ32と同様に
動作するが、ユーザ#5〜#8を扱って残差信号22を出力す
る点がこれと相違する。図5に示すように、第3ステー
ジ24は第1の ICUグループ38と第2の ICUグループ42を
有する。第1の ICUグループ38および第2の ICUグルー
プ42は、それぞれユーザ#1〜#4および#5〜#8に割り当て
られ、残差信号40および14が上述のICU 32および36と同
様に出力される。
【0019】図2〜図5の構成によって、各ユーザ毎に
シンボルレプリカを生成して受信信号からこれを除去す
るマルチユーザ型であって、しかも復調を何度も繰り返
すマルチステージ型のHIC を概略構成することができ
る。実際には、各ステージ回路の中のICU には、サーチ
ャとDLL との組合せによって同期追従を行なう仕組みが
必要であるが、これを省略して概略説明したので、この
後の詳細な説明においてはこれらも含めて詳細に説明す
る。
【0020】以下の説明においては、HIC 12は、8ユー
ザ、2グループ、3ステージHIC とし、上述のようなマ
ルチユーザ型でマルチステージ型とする。具体的には、
各ユーザの復調および干渉量推定器であるICU は、各ユ
ーザに3ステージ分で3個あり、これが8ユーザ分ある
ので、合計24個ある。このICU を4ユーザごとにパラレ
ルに接続したものを1グループとする。つまり、全8ユ
ーザが4ユーザごとに2グループに分けられ、各グルー
プ間がシリアルで接続されている。各ステージに2グル
ープ、3ステージで6グループがシリアル接続されるも
のとする。HIC12は、サーチャで同期を捕捉し、DLL で
同期追従を行ない、各ICU のフィンガを制御するように
構成されている。
【0021】図6〜図14を参照して、HIC 12の詳細な各
部の構成を説明する。実施例のHIC12では、マルチパス
を簡単のため1としてする。図6は第1ステージの第1
のICU グループ26の回路構成図である。第1のICU グル
ープ26は、キャンセルした後の残差信号と推定した受信
シンボルを次のステージに送る残差伝送型であるので、
各ユーザのICU には前のステージでの推定信号の入力と
次のステージへの推定信号の出力信号が存在する。受信
された信号は先ず、第1ステージ16の第1のICU グルー
プに入力される。第1のICU グループに属する各ICU で
は、Rake受信により相関検波および最大比合成を行な
い、この信号を信号補正判定して各ユーザの受信シンボ
ルを推定する。
【0022】図6において、各ユーザに対応する第1ス
テージ、第1のICU グループの各ICU に受信信号が入力
されると、各ICU では、Rake受信により相関検波および
最大比合成を行ない、信号補正判定によって各ユーザの
受信シンボルを推定する。各ICU では、推定された受信
シンボルを再度拡散変調し、推定干渉量として出力す
る。同時に、各ユーザの推定された受信シンボルとその
シンボルの伝搬路推定値は、次のステージの各ユーザの
ICU に送られる。同じグループに属する4ユーザの推定
された干渉量は、互いに足し合わされ、その結果の値を
第1のグループの推定干渉量として元の受信信号から減
算することで、干渉除去を行なう。このときのタイミン
グは、同じ時刻のデータ同士が扱われるように調整され
る。干渉除去された信号が第1ステージの第2の ICUグ
ループの入力信号となる。
【0023】ここで、受信信号Rx Data 10は、たとえ
ば、次の式(1) によって表わすことができる。
【0024】
【数1】 τ(n) =ΣΣΣCk,l(i) u(n-iN- τk,l)Sk(n- τk,l)dk(i)+z(n), i=0 〜P, k= 1〜K, l=1 〜L ・・・・・・ (1)
【0025】
【数2】 u(n)=1 0≦n <N =0 その他の場合 ・・・・・・ (2) ただし、Pは送信した全シンボル数、Kはユーザ数、L
はパス数、Ck,l(i) はシンボルiにおけるユーザk、パ
スlの伝搬路を表わす。u(n)は全送信時間の中で各シン
ボルを一度だけ開くためのファンクションである。Skは
ユーザkの拡散符号、dk(i) はユーザk、i番目のデー
タシンボル、z(n)はノイズを表わし、nはミニマム1チ
ップの時間を表わす。τk,l はユーザk、パスlの遅延
を表わす。
【0026】第1ステージ16の第1のICU グループ26の
ユーザkのi番目のデータシンボルの相関値は、
【0027】
【数3】 y1,1,k(i) =Sk H(i)r(i) ・・・・・・ (3) で表わすことができる。
【0028】第1ステージ16の第1のICU グループ26に
属するユーザkのnチップ目の(修正)推定干渉量は、
【0029】
【数4】 ΔI1,1,k(n) =Σfx(y1,1,k(ik,l))Sk(n- τk,l)Ck,l(ik,l), l=1 〜L ・・・・・・ (4) で表わすことができる。なお、fx(・) は補正判定のファ
ンクションを表わす。
【0030】第1ステージ16の第1のICU グループ26の
nチップ目のグループ内での(修正)推定干渉量は、
【0031】
【数5】 ΔI1,1(n) =ΣΔI1,1,k(n) , k=1 〜p1 ・・・・・・ (5) p1は第1のICU グループ26のユーザ番号として表わすこ
とができる。
【0032】nチップ目の第1ステージ16の第2のICU
グループ30に入力する誤差信号すなわち残差信号は、
【0033】
【数6】 e1,2(n) =r(n)−ΔI1,1(n) ・・・・・・ (6) で表わすことができる。
【0034】このようにして、第mステージのg番目の
グループのk番目のユーザのi番目のデータの相関値
は、
【0035】
【数7】 ym,g,k(i) =Sk H(i)em,g,k(i)+fx(ym-1,g,k(i)) ・・・・・・ (7) で表わすことができる。
【0036】第mステージのg番目のグループのk番目
のユーザのnチップ目の修正推定干渉量は、
【0037】
【数8】 ΔIm,g,k(n) =Σ{fx(ym,g,k(ik,l) -fx(ym-1,g,k(ik,l))}Sk(n- τk,l)Ck,l(ik,l), l=1 〜L ・・・・・・ (8) で表わすことができる。
【0038】第mステージのg番目のグループのnチッ
プ目のグループ内の合計の修正推定干渉量は、
【0039】
【数9】 ΔIm,g(n) =ΣΔIm,g,k(n), k=1 〜pg ・・・・・・ (9) で表わすことができる。
【0040】第mステージのg+1 番目のグループへのn
チップ目の入力信号となる誤差信号または残差信号は、
【0041】
【数10】 em,g+1(n) =em,g(n)-ΔIm,g(n) ・・・・・・(10) で表わすことができる。
【0042】そこで、具体的には図6に示すように、ユ
ーザ#1用ICU 31は、受信信号Rx Data 10とそれに対応す
るDLL から同期追従のためのチップクロック43を受け、
ユーザ#1からの受信信号にRake受信、信号補正判定、再
拡散、伝搬路再生などを行なってレプリカデータ(I/Q)
44を生成し、これを負の値として加算器68に与える。こ
れとともにICU 31は、補正判定された信号Present dat
(I/Q) 45を生成し、さらに次のステージへ送るユーザ#1
の推定受信シンボルPresent dat1 (I/Q) 46 を生成し、
次のステージへ出力する。
【0043】ユーザ#2用ICU 33は、ユーザ#1用ICU 31と
同じであるが、受信信号Rx Data 10とともにチップクロ
ック48を受け、ユーザ#2からのレプリカデータ(I/Q) 50
を生成し、これを負の値として加算器68に与えるととも
に、補正判定された信号Present dat (I/Q) 51を出力
し、さらに次のステージへ送るユーザ#2の推定受信シン
ボルPresent dat1 (I/Q) 52 を出力する点が相違する。
ユーザ#3用ICU 35は、ユーザ#1用ICU 31と同じである
が、受信信号Rx Data 10とともに同期追従のためのチッ
プクロック54を受け、ユーザ#3からのレプリカデータ(I
/Q) 56を生成し、負の値としてこれを加算器68に与える
とともに、補正判定された信号Present dat(I/Q) 57を
出力し、さらに次のステージへ送るユーザ#3の推定受信
シンボルPresent dat1 (I/Q) 58 を出力する点が相違す
る。さらに、ユーザ#4用ICU 37は、ユーザ#1用ICU 31と
同様に動作するが、受信信号Rx Data 10とチップクロッ
ク60を受け、ユーザ#4からのレプリカデータ(I/Q) 62を
生成し、負の値としてこれを加算器68に与えるととも
に、補正判定された信号Present dat (I/Q) 63を出力
し、さらに次のステージへ送るユーザ#4の推定受信シン
ボルPresent dat1 (I/Q) 64を出力する点が相違する。
【0044】バッファ回路39は、受信信号Rx Data 10を
一時保持し、ICU 31、33、35、37からレプリカデータ(I
/Q) 44、50、56、62がそれぞれ出そろうと、これを受信
信号66として出力して加算器68に与える。加算器68は、
受信信号66からユーザ#1〜#4のレプリカデータ(I/Q) 4
4、50、56、62を差し引き、残差信号28として第1ステ
ージ16の第2のICU グループ30へ出力する。第1のICU
グループ26の内部回路は、バス 317からの制御信号69に
よって動作を制御される。
【0045】図7は第1ステージ16の第2の ICUグルー
プ30の構成図である。図示のように、ユーザ#5〜#8に4
つのICU が割り当てられ、各ICU でRake受信を行ない、
信号補正判定を行ない、各ユーザの受信シンボルを推定
し、再度拡散変調して推定干渉量を出力する。ICU グル
ープ30によって生成された推定干渉量は第2の ICUグル
ープ30内で合計され、前の第1ステージの第2の ICUグ
ループ30への入力信号、つまり前の干渉除去後の残差信
号28から減算される。また、各ユーザの推定された受信
シンボルとそのシンボルの伝搬路推定値も、次のステー
ジである第2ステージの2つのグループの各ユーザのIC
U に送られる。
【0046】より具体的には、ユーザ#5用ICU 70は、残
差信号28と同期追従のためのチップクロック80を受け、
Rake受信、信号補正判定、再拡散、伝搬路再生などを行
なってレプリカデータ(I/Q) 82を生成する。このレプリ
カデータ82は、ICU 70から負の値として加算器 106に与
えられる。さらにICU 70は、補正判定された信号Presen
t dat (I/Q) 83を生成し、次のステージへ送るユーザ#5
の推定受信シンボルPresent dat1 (I/Q) 84 を生成す
る。
【0047】ユーザ#6用ICU 72は、ユーザ#5用ICU 70と
同様に動作するが、残差信号28とともにチップクロック
86を受け、ユーザ#6からのレプリカデータ(I/Q) 88を生
成して負の値としてこれを加算器 106に与えるととも
に、補正判定された信号Present dat (I/Q) 89を出力
し、さらに次のステージへ送るユーザ#6の推定受信シン
ボルPresent dat1 (I/Q))90 を出力する点が相違する。
ユーザ#7用ICU 74は、ユーザ#5用ICU 70と同様に動作す
るが、残差信号28ととともに同期追従のためのチップク
ロック92を受け、ユーザ#7からのレプリカデータ(I/Q)
94を生成して負の値としてこれを加算器 106に与えると
ともに、補正判定された信号Present dat (I/Q) 95を出
力し、さらに次のステージへ送るユーザ#7の推定受信シ
ンボルPresent dat1 (I/Q) 96 を出力する点が相違す
る。ユーザ#8用ICU 76もユーザ#5用ICU70と同様に動作
するが、残差信号28ととともにチップクロック98を受
け、ユーザ#8からのレプリカデータ(I/Q) 100 を生成し
て、負の値としてこれを加算器 106に与えるとともに、
補正判定された信号Present dat (I/Q) 101 を出力し、
さらに次のステージへ送るユーザ#8の推定受信シンボル
Present dat1 (I/Q) 102を出力する点が相違する。
【0048】バッファ78は、残差信号28を一時保持し、
ICU 70、72、74,76 からレプリカデータ(I/Q) 82、88、
94、100 がそれぞれ出そろうと、残差信号 104を出力し
てこれを加算器 106に与える。加算器 106は、残差信号
104からユーザ#5〜#8のレプリカデータ(I/Q) 82、88、
94、100 を差し引き、残差信号18として第2ステージの
第1の ICUグループ32へ出力する。第2の ICUグループ
30の内部回路は、バス317からの制御信号 107によって
動作を制御される。
【0049】図8は第2ステージ20の第1の ICUグルー
プ32の構成図である。図示のように、第2の ICUステー
ジ32は、第1ステージ16の第1のICU グループ26とほぼ
同様の構成で実質的に同じ動作を繰り返す。すなわち、
第1ステージの2つの相続くICU グループによってキャ
ンセルされた後の誤差信号が第2ステージ20の第1のIC
Uグループ32に入力される。第2ステージの第1のICU
グループの各ICU では、誤差信号の相関検波値と第1ス
テージのフィンガ回路から送られてくる前ステージでの
推定信号とを各フィンガごとに足し合わせ、最大比合成
を行ない、結果の信号に対して信号補正判定を行ない、
各ユーザの第2ステージ回路での受信シンボルを推定す
る。
【0050】ここで、各ICU は、前ステージでの推定信
号と現在の信号との差分を再度拡散変調して、結果の信
号を修正推定干渉量として出力する。各ユーザの推定さ
れた修正干渉量は、再びグループ内の4ユーザで足し合
わされる。推定干渉量の合計値は、第2ステージの第1
の ICUグループ32の修正干渉量として、第1グループへ
の入力信号、つまり、第1ステージの干渉除去後の誤差
信号から減算される。また、第2ステージにおいても第
1ステージと同様に、各ユーザの推定された受信シンボ
ルとそのシンボルの伝搬路推定値は、次のステージの各
ユーザに対応するICU に送られる。再び、干渉除去され
た信号は第2ステージの第2の ICUグループの入力信号
となる。
【0051】そこで、図8に示すように、ユーザ#1用IC
U 110 は、残差信号18と同期追従のためのチップクロッ
ク43とを取り込み、さらに前ステージで補正判定された
信号Present dat (I/Q) 45をPrevious data (I/Q) 45と
して取り込み、さらに前ステージから送られるユーザ#1
の推定受信シンボルPresent dat1 (I/Q) 46 をPrevious
dat1 (I/Q) 46として取り込む。ICU 110 は、ユーザ#1
からのレプリカデータ(I/Q) 124 を生成し、これを負の
値として加算器 148に与えるとともに、補正判定された
信号Present dat (I/Q) 125 を出力し、さらに次のステ
ージへ送るユーザ#1の推定受信シンボルPresent dat1
(I/Q) 126を出力する。
【0052】ユーザ#2用ICU 112 は、残差信号18と同期
追従のためのチップクロック48とを取り込む。ユーザ#2
用ICU 112 はさらに、前ステージで補正判定された信号
Present dat (I/Q) 51をPrevious dat (I/Q) 51 として
取り込み、さらに前ステージから送られるユーザ#2の推
定受信シンボルPresent dat1 (I/Q) 52 をPrevious dat
1 (I/Q) 52として取り込む。ユーザ#2用ICU 112 は、ユ
ーザ#2からのレプリカデータ(I/Q) 130 を生成して、負
の値としてこれを加算器 148に与えるとともに、補正判
定された信号Present dat (I/Q) 131 を出力し、さらに
次のステージへ送るユーザ#2の推定受信シンボルPresen
t dat1 (I/Q) 132を出力する。
【0053】ユーザ#3用ICU 114 は、ユーザ#1用ICU 11
0 と同じように動作するが、残差信号18と同期追従のた
めのチップクロック54とを取り込み、前ステージで補正
判定された信号Present dat (I/Q) 57をPrevious dat
(I/Q) 57 として取り込み、前ステージから送られるユ
ーザ#3の推定受信シンボルPresent dat1 (I/Q) 58 をPr
evious dat1 (I/Q) 58として取り込む点が相違する。そ
してICU 114 は、ユーザ#3からのレプリカデータ(I/Q)
136 を生成して、負の値としてこれを加算器 148に与え
るとともに、補正判定された信号Present dat (I/Q) 13
7 を出力し、さらに次のステージへ送るユーザ#3の推定
受信シンボルPresent dat1 (I/Q) 138を出力する。ま
た、ユーザ#4用ICU 116 は、ユーザ#1用ICU 110 と同じ
ように動作するが、残差信号18と同期追従のためのチッ
プクロック60とを取り込み、前ステージで補正判定され
た信号Present dat (I/Q) 63をPrevious dat (I/Q) 63
として取り込み、前ステージから送られるユーザ#4の推
定受信シンボルPresent dat1 (I/Q) 64 をPrevious dat
1 (I/Q) 64として取り込む点が相違する。そしてICU 11
6 は、ユーザ#4からのレプリカデータ(I/Q) 142 を生成
して、負の値としてこれを加算器 148に与えるととも
に、補正判定された信号Present dat (I/Q) 143 を出力
し、さらに次のステージへ送るユーザ#4の推定受信シン
ボルPresent dat1 (I/Q) 144を出力する。
【0054】バッファ 118は、残差信号18を一時保持
し、ICU 110、 112、 114、 116からレプリカデータ(I/Q)
124、 130、 136、 142がそれぞれ出そろうと、残差信号 1
46を読み出してこれを加算器 148に与える。加算器 148
は、残差信号 146からユーザ#1〜#4のレプリカデータ(I
/Q) 124、 130、 136、 142を差し引き、残差信号34として
これを第2ステージの第2の ICUグループ36へ出力す
る。第1の ICUグループ32の内部回路は、バス 317から
の制御信号 149によって動作を制御される。
【0055】図9は第2ステージ20の第2の ICUグルー
プ36の構成図である。第2の ICUグループ36において
も、第1グループのICU と同様に、各ユーザの受信シン
ボルを推定し、その推定シンボル値と前ステージにおい
て推定されたシンボル値との差分を再度拡散変調し、修
正干渉量を出力する。修正干渉量は2つのグループ内で
合計され、第2ステージの第2の ICUグループへの入力
信号から減算される。また、各ユーザの推定された受信
シンボルとそのシンボルの伝搬路推定値も、次のステー
ジに送られる。これらの動作が最後のHIC ステージの最
後のグループまで続けられる。最後のICU において推定
されたシンボルが、HIC によって復調された各ユーザの
シンボルとなる。
【0056】具体的には、図9に示すように、ユーザ#5
用ICU 150 は、残差信号34と同期追従のためのチップク
ロック80とを取り込む。ICU 150 はさらに、前ステージ
で補正判定された信号Present dat (I/Q) 83をPrevious
dat (I/Q) 83 として取り込み、さらに前ステージから
送られるユーザ#5の推定受信シンボルPresent dat1 (I/
Q) 84 をPrevious dat1 (I/Q) 84として取り込む。そし
てICU 150 は、ユーザ#5からのレプリカデータ(I/Q) 16
2 を生成して、負の値としてこれを加算器 186に与える
とともに、補正判定された信号Present dat (I/Q) 163
を出力し、さらに次のステージへ送るユーザ#5の推定受
信シンボルPresent dat1 (I/Q) 164を出力する。
【0057】ユーザ#6用ICU 152 は、残差信号34と同期
追従のためのチップクロック86とを取り込む。ICU 152
はさらに、前ステージで補正判定された信号Present da
t (I/Q) 89をPrevious dat (I/Q) 89 として取り込み、
さらに前ステージから送られるユーザ#6の推定受信シン
ボルPresent dat1 (I/Q) 90 をPrevious dat1 (I/Q)90
として取り込む。そしてICU 152 は、ユーザ#6からのレ
プリカデータ(I/Q) 168 を生成して、負の値としてこれ
を加算器 186に与えるとともに、補正判定された信号Pr
esent dat (I/Q) 169 を出力し、さらに次のステージへ
送るユーザ#6の推定受信シンボルPresent dat1 (I/Q) 1
70を出力する。
【0058】ユーザ#7用ICU 154 は、ユーザ#5用ICU 15
0 と同じように動作するが、残差信号34と同期追従のた
めのチップクロック92とを取り込み、前ステージで補正
判定された信号Present dat (I/Q) 95をPrevious dat
(I/Q) 95 として取り込み、さらに前ステージから送ら
れるユーザ#7の推定受信シンボルPresent dat1 (I/Q) 9
6 をPrevious dat1 (I/Q) 96として取り込む点が相違す
る。そしてICU 154 は、ユーザ#7からのレプリカデータ
(I/Q) 174 を生成して、負の値としてこれを加算器 186
に与えるとともに、補正判定された信号Present dat (I
/Q) 175 を出力し、さらに次のステージへ送るユーザ#7
の推定受信シンボルPresent dat1 (I/Q) 176を出力す
る。さらに、ユーザ#8用ICU 156 は、ユーザ#5用ICU 15
0 と同じように動作するが、残差信号34と同期追従のた
めのチップクロック98とを取り込み、前ステージで補正
判定された信号Present dat (I/Q) 101 をPrevious dat
(I/Q)101として取り込み、さらに前ステージから送ら
れるユーザ#8の推定受信シンボルPresent dat1 (I/Q) 1
02をPrevious dat1 (I/Q) 102 として取り込む点が相違
する。そしてICU 156 は、ユーザ#8からのレプリカデー
タ(I/Q) 180 を生成して、負の値としてこれを加算器 1
86に与えるとともに、補正判定された信号Present dat
(I/Q) 181 を出力し、さらに次のステージへ送るユーザ
#8の推定受信シンボルPresent dat1 (I/Q) 182を出力す
る。
【0059】バッファ 158は、残差信号34を一時保持
し、ICU 150、 152、 154、 156からレプリカデータ(I/Q)
162、 168、 174、 180がそれぞれ出そろうと、残差信号 1
84を読み出して加算器 186に与える。加算器 186は、残
差信号 184からユーザ#5〜#8のレプリカデータ(I/Q) 16
2、 168、 174、 180を差し引き、結果の残差信号22を第3
ステージの第1のICU グループ38へ出力する。第2の I
CUグループ36の内部回路は、バス 317からの制御信号 1
87によって動作を制御される。
【0060】図10は第3ステージ24の第1のICU グルー
プ38の構成図である。図示のように、ユーザ#1用ICU 19
0 は、残差信号22と同期追従のためのチップクロック43
とを取り込む。ICU 190 はさらに、前ステージで補正判
定された信号Present dat (I/Q) 125 をPrevious dat
(I/Q) 125として取り込み、前ステージから送られるユ
ーザ#1の推定受信シンボルPresent dat1 (I/Q) 126をPr
evious dat1 (I/Q) 126として取り込む。そしてICU 190
は、ユーザ#1からのレプリカデータ(I/Q) 200を生成し
て、負の値としてこれを加算器 218に与えるとともに、
補正判定された信号を復調したユーザ#1のデータ 202と
して出力する。所望に応じて、ICU 190は、補正判定す
る前のデータをユーザ#1データとして出力するように構
成してもよい。
【0061】ユーザ#2用ICU 192 は、残差信号22と同期
追従のためのチップクロック48とを取り込む。ICU 192
はさらに、前ステージで補正判定された信号Present da
t (I/Q) 131 をPrevious dat (I/Q) 131として取り込
み、前ステージから送られるユーザ#2の推定受信シンボ
ルPresent dat1 (I/Q) 132をPrevious dat1 (I/Q) 132
として取り込む。そしてICU 192 は、ユーザ#2からのレ
プリカデータ(I/Q) 204を生成して、負の値としてこれ
を加算器 218に与えるとともに、補正判定された信号を
復調したユーザ#2のデータ 206として出力する。所望に
応じて、ICU 192は、補正判定する前のデータをユーザ#
2データとして出力するように構成してもよい。
【0062】ユーザ#3用ICU 194 は、ユーザ#1用ICU 19
0 と同じように動作するが、残差信号22と同期追従のた
めのチップクロック54とを取り込み、前ステージで補正
判定された信号Present dat (I/Q) 137 をPrevious dat
(I/Q) 137として取り込み、さらに前ステージから送ら
れるユーザ#3の推定受信シンボルPresent dat1 (I/Q)13
8をPrevious dat1 (I/Q) 138 として取り込む点が相違
する。そしてICU 194は、ユーザ#3からのレプリカデー
タ(I/Q) 208 を生成して、負の値としてこれを加算器 2
18に与えるとともに、補正判定された信号を復調したユ
ーザ#3のデータ210 として出力する。所望に応じて、IC
U 194 は、補正判定する前のデータをユーザ#3データと
して出力するように構成してもよい。ユーザ#4用ICU 19
6 は、ユーザ#1用ICU 190 と同じように動作するが、残
差信号22と同期追従のためのチップクロック60とを取り
込み、さらに前ステージで補正判定された信号Present
dat (I/Q) 143 をPrevious dat (I/Q) 143として取り込
み、前ステージから送られるユーザ#4の推定受信シンボ
ルPresent dat1 (I/Q) 144をPrevious dat1 (I/Q)144
として取り込む点が相違する。そしてICU 196 は、ユー
ザ#4からのレプリカデータ(I/Q) 212 を生成して、負の
値としてこれを加算器 218に与えるとともに、補正判定
された信号を復調したユーザ#4のデータ 214として出力
する。所望に応じて、ICU 196 は、補正判定する前のデ
ータをユーザ#4データとして出力するように構成しても
よい。
【0063】バッファ198 は、残差信号22を一時保持
し、ICU 190、 192、 194、 196からレプリカデータ(I/Q)
200、 204、 208、 212がそれぞれ出そろうと、残差信号21
6 を読み出して加算器218 に与える。加算器218 は、残
差信号216 からユーザ#1〜#4のレプリカデータ(I/Q) 20
0、 204、 208、 212を差し引き、残差信号40として第3ス
テージの第2のICU グループ42へ出力する。第1のICU
グループ38の内部回路は、バス317 からの制御信号219
によって動作を制御される。
【0064】図11は第3ステージ24の第2のICU グルー
プ42の構成図である。図示のように、ユーザ#5用ICU 22
2 は、残差信号40と同期追従のためのチップクロック80
とを取り込み、さらに前ステージで補正判定された信号
Present dat (I/Q) 163 をPrevious dat (I/Q) 163とし
て取り込み、さらに前ステージから送られるユーザ#5の
推定受信シンボルPresent dat1 (I/Q) 164をPrevious d
at1 (I/Q) 164 として取り込む。そしてICU 222 は、ユ
ーザ#5からのレプリカデータ(I/Q) 232 を生成して、負
の値としてこれを加算器250 に与えるとともに、補正判
定された信号を復調したユーザ#5のデータ234 として出
力する。所望によりICU 222 は、補正判定する前のデー
タをユーザ#5データとして出力するように構成してもよ
い。
【0065】ユーザ#6用ICU 224 は、残差信号40と同期
追従のためのチップクロック86とを取り込み、さらに前
ステージで補正判定された信号Present dat (I/Q) 169
をPrevious dat (I/Q) 169として取り込み、さらに前ス
テージから送られるユーザ#6の推定受信シンボルPresen
t dat1 (I/Q) 170をPrevious dat1 (I/Q) 170 として取
り込む。そしてICU 224 は、ユーザ#6からのレプリカデ
ータ(I/Q) 236 を生成して、負の値としてこれを加算器
250 に与えるとともに、補正判定された信号を復調した
ユーザ#6のデータ238 として出力する。所望により、IC
U 224 は、補正判定する前のデータをユーザ#6データと
して出力するように構成してもよい。
【0066】ユーザ#7用ICU 226 は、ユーザ#5用ICU 22
2 と同様に動作するが、残差信号40と同期追従のための
チップクロック92とを取り込み、前ステージで補正判定
された信号Present dat (I/Q) 175 をPrevious dat (I/
Q) 175として取り込み、前ステージから送られるユーザ
#7の推定受信シンボルPresent dat1 (I/Q) 176をPrevio
us dat1 (I/Q) 176 として取り込む点が相違する。そし
てICU 226 は、ユーザ#7からのレプリカデータ(I/Q) 24
0 を生成して、負の値としてこれを加算器250に与える
とともに、補正判定された信号を復調したユーザ#7のデ
ータ242 として出力する。所望により、ICU 226 は、補
正判定する前のデータをユーザ#7データとして出力する
ように構成してもよい。ユーザ#8用ICU 228 は、ユーザ
#5用ICU222 と同様に動作するが、残差信号40と同期追
従のためのチップクロック98とを取り込み、前ステージ
で補正判定された信号Present dat (I/Q) 181 をPrevio
usdat (I/Q) 181として取り込み、前ステージから送ら
れるユーザ#8の推定受信シンボルPresent dat1 (I/Q) 1
82をPrevious dat1 (I/Q) 182 として取り込む点が相違
する。そしてICU 228 は、ユーザ#8からのレプリカデー
タ(I/Q) 244 を生成して、負の値としてこれを加算器25
0 に与えるとともに、補正判定された信号を復調したユ
ーザ#8のデータ246 として出力する。所望により、ICU
228 は、補正判定する前のデータをユーザ#8データとし
て出力するように構成してもよい。
【0067】バッファ230 は、残差信号40を一時保持
し、ICU 222、 224、 226、 228からレプリカデータ(I/Q)
232、 236、 240、 244がそれぞれ出そろうと、残差信号24
8 を読み出して加算器250 に与える。加算器250 は、残
差信号246 からユーザ#5〜#8のレプリカデータ(I/Q) 23
2、 236、 240、 244を差し引き、残差信号14として出力す
る。第2のICU グループ42の内部回路は、バス317 から
の制御信号251 によって動作を制御される。
【0068】以上のように本装置は、キャンセルした後
の残差信号と推定した受信シンボルPresent dat および
Previous dat を次ステージに送る残差伝送型である。
したがって、各ユーザのICU には、前のステージでの推
定信号の入力と次のステージへの推定信号の出力信号が
存在する。
【0069】図12は、第1、第2および第3ステージの
第1グループICU 26、32、38にチップクロックを与える
サーチャブロック260 の構成図である。サーチャブロッ
ク260 はサーチャ(SCH) 262 を含み、これは、残差信号
40が入力され、第3ステージの第1のICU グループ38の
ユーザ#1用ICU 190 から出力されるレプリカデータ(I/
Q) 200 を取り込み、同期捕捉を行ない、大まかな符号
位置をPN(擬似ランダム数)ポジションデータ270 とし
て出力し、これに接続されているDLL 272 に与える。DL
L 272 は、第1ステージ〜第3ステージの第1グループ
のユーザ#1用ICU31、 110 および190 に与えるチップク
ロックの微小変動をトラッキング制御し、適切なチップ
クロック43をICU 31、 110 および190 に与える。図12で
は、Rake受信におけるマルチパスを1としてしているた
め、単一のチップクロック系43のみが図示されている。
しかし実際には、ほとんどの場合、パスの数が複数であ
るため、チップクロック系43は複数本になる。
【0070】SCH 264 は、やはり残差信号40が入力さ
れ、第3ステージの第1グループICU38のユーザ#1用ICU
192 から出力されるレプリカデータ(I/Q) 204 を取り
込み、同期捕捉を行ない、大まかな符号位置をPNポジシ
ョンデータ274 として出力し、DLL 276 にこれを与え
る。DLL 276 は、第1ステージ〜第3ステージの第1の
ICU グループのユーザ#2用ICU 33、 112 および192 に与
えるチップクロックの微小変動をトラッキング制御し、
適切なチップクロック48を出力し、ICU 33、 112 および
192 に与える。図12では、SCH 262 について説明したの
と同じ理由により、単一のチップクロック系48が図示さ
れている。
【0071】SCH 266 は、残差信号40が入力され、第3
ステージの第1のICU グループ38のユーザ#1用ICU 194
から出力されるレプリカデータ(I/Q) 208 を取り込み、
同期捕捉を行ない、大まかな符号位置をPNポジションデ
ータ278 として出力し、これに接続されているDLL 280
に与える。DLL 280 は、第1ステージ〜第3ステージの
第1のICU グループのユーザ#3用ICU 35、 114 および19
4 に与えるチップクロックの微小変動をトラッキング制
御し、適切なチップクロック54を出力し、ICU35、 114
および194 に与える。図12では、SCH 262 について説明
したのと同じ理由により、単一のチップクロック系54が
図示されている。
【0072】SCH 268 は、残差信号40が入力され、第3
ステージの第1のICU グループ38のユーザ#1用ICU 196
から出力されるレプリカデータ(I/Q) 212 を取り込み、
同期捕捉を行ない、大まかな符号位置をPNポジションデ
ータ282 として出力し、これに接続されているDLL 284
に与える。DLL 284 は、第1ステージ〜第3ステージの
第1のICU グループのユーザ#4用ICU 37、 116 および19
6 に与えるチップクロックの微小変動をトラッキング制
御し、適切なチップクロック60を出力し、ICU37、 116
および196 に与える。図12では、SCH 262 について説明
したのと同じ理由により、単一のチップクロック系60が
図示されている。
【0073】サーチャブロック260 の内部回路は、バス
317 から制御信号285 によって動作を制御される。
【0074】図13は、第1ステージ〜第3ステージの第
2のICU グループ30、36および42にチップクロックを与
えるサーチャブロック290 の構成図である。図示のよう
に、サーチャブロック 290はSCH 292 を含み、これは、
残差信号14が入力され、第3ステージの第2のICU グル
ープ42のユーザ#5用ICU 222 から出力されるレプリカデ
ータ(I/Q) 232 を取り込み、同期捕捉を行ない、大まか
な符号位置をPNポジションデータ300 として出力し、こ
れに接続されているDLL 302 に与える。DLL 302 は、第
1ステージ〜第3ステージの第2のICU グループのユー
ザ#5用ICU 70、150 および222 に与えるチップクロック
の微小変動をトラッキング制御し、適切なチップクロッ
ク80を出力し、ICU 70、 150 および222 に与える。図13
では、Rake受信におけるマルチパスが1であるため、単
一のチップクロック系80が示されている。しかし、実際
には、ほとんどの場合、パスの数が複数であるため、チ
ップクロック系80は複数本である。
【0075】SCH 294 は、やはり残差信号14が入力さ
れ、第3ステージの第2のICU グループ42のユーザ#6用
ICU 224 から出力されるレプリカデータ(I/Q) 236 を取
り込み、同期捕捉を行ない、大まかな符号位置をPNポジ
ションデータ304 として出力し、これに接続されている
DLL 306 に与える。DLL 306 は、第1ステージ〜第3ス
テージの第2のICU グループのユーザ#6用ICU 72、 152
および222 に与えるチップクロックの微小変動をトラッ
キング制御し、適切なチップクロック86を出力し、ICU
72、 152 および222 に与える。図13では、SCH 292 につ
いて説明したのと同じ理由により、単一のチップクロッ
ク系86が図示されている。
【0076】SCH 296 は、残差信号14が入力され、第3
ステージの第2のICU グループ42のユーザ#7用ICU226か
ら出力されるレプリカデータ(I/Q) 240 を取り込み、同
期捕捉を行ない、大まかな符号位置をPNポジションデー
タ308 として出力し、これに接続されているDLL 310 に
与える。DLL 310 は、第1ステージ〜第3ステージの第
2ICU グループのユーザ#7用ICU 74、 154 および226 に
与えるチップクロックの微小変動をトラッキング制御
し、適切なチップクロック92を出力し、ICU 74、154 お
よび226 に与える。図13では、SCH 292 について説明し
たのと同じ理由により、単一のチップクロック系92が図
示されている。
【0077】SCH 298 は、残差信号14が入力され、第3
ステージの第2のICU グループ42のユーザ#8用ICU 228
から出力されるレプリカデータ(I/Q) 244 を取り込み、
同期捕捉を行ない、大まかな符号位置をPNポジションデ
ータ312 として出力し、これに接続されているDLL 314
に与える。DLL 314 は、第1ステージ〜第3ステージの
第2のICU グループのICU 76、 156 および228 に与える
チップクロックの微小変動をトラッキング制御し、適切
なチップクロック98を出力し、ICU 76、 156 および228
に与える。図13では、SCH 292 について説明したのと同
じ理由により、単一のチップクロック系98が図示されて
いる。
【0078】図14は、第1ステージ〜第3ステージの第
1および第2のICU グループ、ならびにサーチャブロッ
クを制御する制御系を概略的に表わす。この制御系はCP
U 316 を含み、これは、バス317 を通じて、制御信号69
を第1ステージの第1のICUグループ26に与え、制御信
号107 を第1ステージの第2のICU グループ30に与え、
制御信号149 を第2ステージの第1のICU グループ32に
与え、制御信号187 を第2ステージの第2のICU グルー
プ36に与え、制御信号219 を第3ステージの第1のICU
グループ38に与え、制御信号251 を第3ステージの第2
のICU グループ42に与え、制御信号285 を第1のICU グ
ループ用サーチャブロック260 に与え、制御信号315 を
第2のICU グループ用サーチャブロック290 に与える。
【0079】図6に示す第1ステージの第1のICU グル
ープから図11に示す第3ステージの第2のICU グループ
と、図12および図13に示すサーチャブロックと、図14に
示す制御系とから構成される各回路は、LSI やFPGA、DS
P などのいずれの形態のハードウエアで構成してもよ
い。
【0080】図15を参照して、例として、3つのマルチ
パスに対する3フィンガによってRake受信を第1ステー
ジ〜第3ステージまでの第1のICU グループのそれぞれ
で行なう場合に必要なサーチャブロックを説明する。図
示のように、全体を318 で示すサーチャブロックはSCH
320 を含み、これは、第3ステージの第1のICU グルー
プ38からレプリカデータ(I/Q) 200 と残差信号40とを受
け、同期捕捉を行ない、第1パスから第3パスに対応し
てPNポジションデータ322、 324および 326を生成して、
それぞれDLL 328、 330および 332に与える。これに応動
して、DLL 328、330および 332では、チップクロック33
4、 336および 338を生成して、3パスのRake受信用とし
て第1ステージ〜第3ステージの第1のICU グループ2
6、32および38のICU 31、 110 および190 にそれぞれ与
える。
【0081】SCH 340 は、第1のICU グループ38からレ
プリカデータ(I/Q) 204 と残差信号40とを受け、同期捕
捉を行ない、第1パスから第3パスにそれぞれ対応して
PNポジションデータ342、 344 3および46を生成してDLL
348、 350および 352にそれぞれ与える。これに応動し
て、DLL 348 〜352 では、チップクロック354、 356およ
び 358をそれぞれ生成して、3パスのRake受信用として
第1ステージ〜第3ステージの第1のICU グループ26、
32および38に含まれるユーザ#2用ICU 33、 112 および19
2 にこれをそれぞれ与える。
【0082】SCH 360 は、第1のICU グループ38からレ
プリカデータ(I/Q) 204 と残差信号40とを受け、同期捕
捉を行ない、第1パスから第3パスにそれぞれ対応して
PNポジションデータ362、 364および 366を生成してDLL
368、 370および 372にそれぞれ与える。これに応動し
て、DLL 368〜 372では、チップクロック374、 376およ
び 378をそれぞれ生成して、3パスのRake受信用として
第1ステージ〜第3ステージの第1のICU グループ26、
32および38に含まれるユーザ#3用ICU 35、 114 および19
4 にこれをそれぞれ与える。
【0083】SCH 380 は、第1のICU グループ38からレ
プリカデータ(I/Q) 212 と残差信号40とを受け、同期捕
捉を行ない、第1パスから第3パスにそれぞれ対応して
PNポジションデータ382、 384および 386を生成してDLL3
88、 390 および392 にそれぞれ与える。これに応動し
て、DLL 388〜 392では、チップクロック394、 396およ
び 398をそれぞれ生成して、3パスのRake受信用として
第1ステージ〜第3ステージの第1のICU グループ26、
32および38に含まれるユーザ#4用ICU 37、 116 および19
6 にこれをそれぞれ与える。
【0084】図16は、マルチパスに対する3フィンガに
よってRake受信を第1ステージ〜第3ステージまでの第
2のICU グループで行なう場合に必要なSCH ブロック40
0 の構成図である。図示のように、SCH 402 は、第3ス
テージの第2のICU グループ42からレプリカデータ(I/
Q) 232 と残差信号14とを受け、同期捕捉を行ない、第
1パスから第3パスにそれぞれ対応してPNポジションデ
ータ404、 406および 408を生成してDLL 410、 412および
414に与える。これに応動して、DLL 410〜 414では、
チップクロック416、 418および 420をそれぞれ生成し
て、3パスのRake受信用として第1ステージ〜第3ステ
ージの第2のICU グループ30、36および42のユーザ#5用
ICU 70、 150 および222 にこれをそれぞれ与える。
【0085】SCH 422 は、第2のICU グループ42からレ
プリカデータ(I/Q) 236 と残差信号14とを受け、同期捕
捉を行ない、第1パスから第3パスに対応してPNポジシ
ョンデータ424、 426および 428をそれぞれ生成して、DL
L 430、 432および 434にそれぞれ与える。これに応動し
て、DLL 430〜 434では、チップクロック436、 438およ
び 440をそれぞれ生成して、3パスのRake受信用として
第1ステージ〜第3ステージの第2のICU グループ30、
36および42のユーザ#6用ICU 72、 152 および224 にこれ
をそれぞれ与える。
【0086】SCH 442 は、第2のICU グループ42からレ
プリカデータ(I/Q) 240 と残差信号14とを受け、同期捕
捉を行ない、第1パスから第3パスに対応してPNポジシ
ョンデータ444、 446および 448をそれぞれ生成して、DL
L 450、 452および 454にそれぞれ与える。これに応動し
て、DLL 450〜 454では、チップクロック456、 458およ
び 460をそれぞれ生成して、3パスのRake受信用として
第1ステージ〜第3ステージの第2のICU グループ30、
36および42のユーザ#7用ICU 74、 154 および226 にこれ
をそれぞれ与える。
【0087】SCH 462 は、第2のICU グループ42からレ
プリカデータ(I/Q) 244 と残差信号14とを受け、同期捕
捉を行ない、第1パスから第3パスに対応してPNポジシ
ョンデータ464、 466および 468をそれぞれ生成して、DL
L 470、 472および 474にそれぞれ与える。これに応動し
て、DLL 470〜 474では、チップクロック476、 478およ
び 480をそれぞれ生成して、3パスのRake受信用として
第1ステージ〜第3ステージの第2のICU グループ30、
36および42のユーザ#8用ICU 76、 156 および228 にこれ
をそれぞれ与える。
【0088】図17は、HIC 12に含まれているICU のいず
れかの具体的な回路構成を示す。図17に示すICU は、一
例として、第2ステージの第1のICU グループ32に含ま
れているユーザ#1用のものである。ICU 110は、ユーザ
#1に割り当てられ、Rake受信機能と再拡散変調機能の2
つの主な機能からなり、推定受信シンボルおよび(修
正)推定干渉量を出力する。ICU 110の信号補正判定回
路までのICU の前半部は、主に従来のRake受信の機能を
有し、その他に、前ステージ推定受信シンボルの処理と
伝搬路推定が付加されている。このICU の後半部は、一
度受信判定したシンボルデータを再度伝搬路の状態に戻
す処理を行ない、そのため、再拡散と送信フィルタ、前
ステージの推定受信シンボルの減算と伝搬路情報を乗算
する機能を有する。
【0089】図17に示す回路では、例としてマルチパス
の数を3とし、このためRake受信のために3つのフィン
ガ回路 490、492 および494 を備えている。これらのフ
ィンガ回路 490、492 および494 には、前述の図15のサ
ーチャブロック318 のSCH 320、ならびに対応するDLL
328、 330および 332からチップクロック334、 336および
338 が与えられるように構成されている。
【0090】フィンガ回路490 は、前ステージから送ら
れるユーザ#1の第1の推定受信シンボルPrevious dat1
(I/Q) 46a とチップクロック334 と、残差信号18と、硬
判定データ518 とを取り込み、相関演算、伝搬路推定な
どを行ない、チャネルデータ498 およびフィンガデータ
496 とを出力する。具体的には、フィンガ回路 490は、
PN発生器、相関器、前ステージ推定受信シンボルの加算
器、伝搬路推定部など(いずれも図示せず)で構成さ
れ、各マルチパスごとに信号を復調する。
【0091】PN発生器は、サーチャにより選択されたマ
ルチパスのPNコード位置を初期値としてPNコードを発生
する。PN発生器におけるPNコードの発生のタイミング
は、PNコードの微小変動のトラッキングを行なうDLL に
よって制御される。このPNコードでフィンガ 490は相関
や逆拡散処理を行なう。具体的には、フィンガ 490は、
前ステージからの推定受信シンボル信号を加算し、伝搬
路を推定し、その後、各マルチパス(この例の場合、最
大3)毎のデータについてコンバイナ回路で各マルチパ
スの遅延を調整して最大比合成を行ない、その後、受信
信号の補正判定を行なう。続いてフィンガ 490は、再度
受信信号を伝搬路の状態に戻すため、各マルチパス単位
に再拡散、送信フィルタの処理、伝搬路推定情報をか
け、合計する。これにより、入力の受信信号から自局の
送信データの推定干渉信号が作成される。
【0092】第m番目のステージ、ユーザk、パスlの
i番目のシンボルに対する伝搬路推定値は、
【0093】
【数11】 C~ m,k,l(i)=1/(i-io)ΣC~ m,k,l(w), w=io〜i-1, ・・・・・・ mod(i,Ss)≦Wsの場合、 =1/WsΣC 〜m,k,l(w), w=i-Ws〜i-1 ・・・・・・その他の場合、 ・・・・・・(11) で表わすことができる。なお、io=[i/Ss]Ss であり、
[x] は、xと等しいかまたは小さい最も大きな整数を表
わす。Ssはシンボル数で表わしたスロットの大きさを、
Wsは最大ウインドウのサイズを表わす。
【0094】第m番目のステージ、ユーザk、パスlの
i番目のシンボルの仮の伝搬路推定値は、
【0095】
【数12】 C^ m,k,l(i) =Σdv* m,g,k(i)[ΣS*k(n-τk,l)em,g(n) +fx(ym-1,g,k)(i))C~ m-1,k,l(i)] ・・・・・・(12) で表わすことができる。
【0096】第m番目のステージ、グループgのユーザ
kのi番目のデシジョンフィードバックに使用される推
定データは、
【0097】
【数13】 dv m,g,k(i)=dk(i), mod(i,Ss) <Np =d^ m,g,k(i)、 その他の場合、 ・・・・・・(13) で表わすことができる。なお、dk(i) はユーザkのi番
目の送信データであり、パイロット信号であるので、既
知のデータである。d^ m,g,k(i)は第m番目のステージ、
グループgのユーザkのi番目のデータの相関値をハー
ドデシジョン(0/1 判定)した値である。Npはシンボル
数で表わしたパイロットシンボル区間の幅である。
【0098】フィンガ回路492 は、前ステージから送ら
れるユーザ#1の第2の推定受信シンボルPrevious dat2
(I/Q) 46b 、チップクロック336 、残差信号18および硬
判定データ518 を取り込み、相関演算、伝搬路推定など
を行ない、チャネルデータ502 およびフィンガデータ50
0 を出力する。同様にフィンガ回路494 は、前ステージ
から送られるユーザ#1の第3の推定受信シンボルPrevio
us dat3 (I/Q) 46c 、チップクロック338 、残差信号1
8、および硬判定データ518 を取り込み、相関演算、伝
搬路推定などを行ない、チャネルデータ506 およびフィ
ンガデータ504 を出力する。
【0099】コンバイナ508 は、フィンガデータ496、 5
00および 504を合成して、合成信号510 を信号補正判定
回路512 に与える。より具体的には、コンバイナ 508
は、各フィンガ 490〜 494からの信号の遅延時間を調整
し、同じシンボル同士を加算(最大比合成)してこれを
信号補正判定回路 512へ出力する。合成時の各フィンガ
490〜 494のパワーが所定の合成閾値より低ければ、そ
のフィンガからの信号は加算されない。各フィンガはサ
ーチャで検出された各マルチパスに対応している。フィ
ンガの最大数より多いパスは復調できない。また、サー
チャで検出されたパスの数がフィンガの数より少なけれ
ば、使用されないフィンガがあることになる。サーチャ
からの割当てパスが3パス未満の場合でも、割り当てら
れないフィンガ回路はオフ状態となり、そのフィンガか
らの出力信号はコンバイナ 508によるマルチパス合成を
行なわない。
【0100】信号補正判定回路512 は、コンバイナ回路
508 により最大比合成された判定入力信号(合成信号)
510 に、信号 510のI/Q 相すなわちチャネルを区別し
て、補正判定処理を実行する。
【0101】より具体的には、判定回路 512は、入力信
号 510を正規化し、この正規化された信号に傾きに相当
する係数を乗じ、結果の信号を最大値に相当する閾値で
制限(張り付け)することで、判定入力信号510 の補正
を行ない、補正信号520 を出力する。この処理によっ
て、キャンセラの収束を非常に早め、そして復調性能を
大幅に向上させることができる。0/1 判定回路516 は、
判定入力信号(合成信号)510 を取り込み、硬判定(閾
値による判定)を行ない、論理0または1信号(硬判定
データ)518 を判定出力し、フィンガ回路490、 492およ
び 494に与える。硬判定について0/1 判定回路516 は、
フラグのみをとり、各受信データの+1、-1を判定する。
この判定結果は、そのステージで判定した受信シンボル
であり、各ステージで誤り率を求めるために用いられ
る。判定結果はまた、伝搬路推定でデシジョンフィード
バック方式を用いるときに、データの位相を消去するた
めに各シンボルのデータ位相として用いられる。
【0102】判定回路 512からの補正判定信号520 は、
補正判定された信号Present dat (I/Q) 125 として出力
されるとともに、再拡散回路522 とチャネルマルチプラ
イヤ544 に与えられる。再拡散回路522 は、前ステージ
で補正判定された信号Present dat (I/Q) 45をPrevious
dat (I/Q) 45 として取り込み、さらにチップクロック
526 を取り込み、再拡散を行ない、送信フィルタ処理を
行なう。チップクロック526 は、遅延量の最も少ないフ
ィンガ回路と同じタイミングにするのが好ましい。再拡
散回路522 から出力される結果の信号528 は、チャネル
マルチプライヤ530 に与えられる。補正判定された信号
(Present dat) から前ステージで得られた補正判定出力
信号(このステージのPrevious dat、すなわち前ステー
ジのPresent dat )を減算する。この減算処理は、同じ
シンボルに対して行なわれるよう処理する。この処理
は、前ステージでキャンセルした信号との差分をこのス
テージの修正推定干渉信号としてキャンセルするための
ものである。次に、送信側と同様にPNコードによる拡散
(再拡散)、送信フィルタ処理を行なう。
【0103】その後、ICU 110の前半部の伝搬路推定回
路で推定された各パスごとの各シンボルにおける伝搬路
推定値を乗算して、伝搬路上と同じ位相および振幅に戻
す。この信号は、各パスごとの遅延に合わせて遅延さ
れ、各パスを足し合わせ、修正推定干渉信号を出力す
る。このような修正干渉信号が、同じグループに属する
各ICU ごとに出力される。ICU から出力される干渉信号
は、グループ内で加算され、各ICU への入力から減算さ
れる。このとき、同じグループの各ICU への入力信号は
遅延され、同じサンプル時間ごとに干渉除去が行なわれ
るよう、タイミングが調整される。
【0104】第1のチャネルマルチプライヤ530 では、
送信フィルタ処理を行なった信号528 とフィンガ回路出
力のチャネルデータ498、 502および 506とを掛け合わせ
る。この結果である3つの積532、 534および 536をマル
チパス加算回路538 に与え、マルチパス加算回路538
は、入力信号532、 534および 536を合成して、その結果
を修正推定干渉信号124 として出力する。
【0105】第2のチャネルマルチプライヤ544 は、補
正判定信号520 に対してチャネルデータ498、 502および
506のそれぞれを乗算して、乗算結果を次のステージへ
送るユーザ#1の推定受信シンボルPresent dat1、 dat2お
よびdat3 (I/Q) 126a、 126bおよび126cとして出力す
る。これらのICU の構成回路は、バス 317から制御信号
149 を制御バスインタフェース回路540 に受けて制御信
号542 を出力することによって、制御される。
【0106】図18は、図17に示すフィンガ回路490 の特
定の回路構成を示すが、これは他のフィンガ回路 492お
よび 494にも適用される。図示のように、フィンガ回路
490は相関器554 を含み、これは乗算器556 および積分
器558 を含む。乗算器556 は、残差信号18とPNコード55
2 とに複素共役*による乗算を行ない、乗算結果557を
積分器558 に与える。PN発生器550 は、サーチャブロッ
ク318 (図15)のDLL328 からチップクロック334 を取
り込み、PNコード552 を発生して共役複素数*として乗
算器556 に与える。
【0107】具体的にはPN発生器550 は、サーチャによ
り選択されたマルチパスのPNコード位置を初期値とし、
PN発生器550 のレジスタに初期値をセットすることによ
り、各局、マルチパスに合ったPNコードを発生する。発
生器 550により発生される疑似ランダムコードは、たと
えば、M系列を用いることができる。発生のタイミング
は伝搬路や送受信機間のクロックのずれにより変動する
ので、PNコードの微小変動はDLL によってトラッキング
制御される。サーチャおよびDLL については後述する。
発生されるPNコードと入力データは、この例ではそれぞ
れ複素数であり、I(同相)、Q(直交相)の2相を有
する。フィンガ回路 490への入力データ18にPNコードの
共役複素数を乗算し、積分器558 で積分することで、相
関検波を行なう。このときの相関検波の積分時間は1シ
ンボル期間である。本実施例ではPNコードは複素数であ
るが、実数のみのPNコードであってもよい。
【0108】上述の目的で積分器558 は、乗算器 556か
ら乗算結果557 を取り込み、チップクロック334 に応動
して1シンボルごとに積分を行なう。積分結果560 は遅
延回路562 に与えられ、遅延される。遅延した信号564
は減算部の加算器566 に与えられる。遅延回路568 は、
前ステージのICU31 から出力されるユーザ#1の推定受信
シンボルPrevious dat1 (I/Q) 46a を取り込み、遅延さ
せた信号570 を負の値として加算器566 に与え、前記信
号564 から減算して減算結果572 を伝搬路推定器574 に
与える。
【0109】上述のように、相関結果に対して前ステー
ジからの前ステージ推定シンボル信号を加算し、そのス
テージでの各パスごとのシンボルを推定する。第1番目
のステージでは、前ステージ推定シンボルはゼロであ
る。前ステージ推定シンボル信号の加算は、現在のステ
ージの同一のシンボルに対して行なわれるよう処理され
る。この加算結果を用いて伝搬路推定と位相の引き戻し
を行なう。すなわち、伝搬路推定の結果の共役複素数を
乗ずることにより、伝搬路で回転していた位相を元のデ
ータの位相に引き戻す。伝搬路推定器574 は、硬判定デ
ータ518 を取り込み、減算結果572 から伝搬路推定を行
ない、チャネルデータ498 およびフィンガデータ496 を
出力する。
【0110】図19は、図17に示す信号補正判定回路512
の特定の構成を示す。図示のように、信号補正判定回路
512は利得制御回路 580を含み、これは、最大比合成を
したコンバイナ508 の出力信号510 のI相およびQ相を
取り込み、信号 510の利得を調整し、調整後の信号582
を出力する。傾き係数回路584 は、利得調整後の信号58
2 に傾き係数を掛けて、信号586 として出力する。図20
は傾き係数を説明するための図である。入出力関係は、
図に示すようにb/a の傾き係数を使用する。
【0111】傾き係数回路584 の後にはリミッタ回路58
8 が続く。リミッタ回路 588は、所定の傾き係数を掛け
られた回路 584の信号586 を所定の制限値で制限し、補
正判定信号520 として出力する。図21はリミッタ回路 5
88の制限を説明するための図である。この図において、
傾き係数を掛けられた信号586 は、所定の制限値xおよ
び-xで出力が制限される。
【0112】補正判定における正規化は、各パスの伝搬
路推定値を用い、そのパワーの合計値で行なうか、補正
判定入力信号のパワーの移動平均値で行なうかの2通り
がある。この補正判定結果に各パスの伝搬路推定値を掛
けた値を信号Present dat およびPresent dat1として次
のステージに先送りする。これらの信号は、次ステージ
のICU の各フィンガ回路内で前ステージ推定受信シンボ
ルとして使用される。補正判定ステップは、I相および
Q相のそれぞれで実行するものとしたが、リミッタ 588
は、I相およびQ相で形成されるベクトルの大きさを制
限するように構成してもよいが、このようにすると、性
能が若干低下し、また構成が複雑になる。
【0113】図22は図17に示す再拡散回路522 の具体的
な構成を示す。図示のように、再拡散およびフィルタ回
路 522は遅延回路592 を含み、これは、前ステージのIC
U で補正判定された信号Present dat (I/Q) 45をPrevio
us dat (I/Q)信号524 として取り込み、遅延させて遅延
信号594 を負の値として加算器590 に与える。加算器59
0 は、現ステージの信号補正判定回路で補正判定された
信号520 を受け、遅延信号594 をこれから減算して、減
算結果596 を乗算器598 に与える。PNコード発生器600
は、チップクロック526 を受け、PNコード602 を共役複
素数として出力し、これを乗算器598 に与える。乗算器
598は、減算結果596 とPNコード602 との乗算結果604
を送信フィルタ(Tx Fil) 606に与え、所定の周波数帯の
信号528を通過させて出力する。
【0114】図23は、図17に示す伝搬路再生のためのチ
ャネルマルチプライヤ530 の特定の構成を示す。図示の
ように、チャネルマルチプライヤ530 は乗算器610、 616
および 620を含み、これには、送信フィルタ606 から出
力された信号528 が入力される。図17に示されているフ
ィンガ回路490 から出力される第1パスのチャネルデー
タ498 、第2パスのチャネルデータ502 および第3パス
のチャネルデータ506は、遅延回路612、 618および 622
にそれぞれ与えられる。遅延回路 612は、チャネルデー
タ498 を遅延させて、遅延信号614 を乗算器610 に与え
る。乗算器 610は、遅延信号 614を信号528 と乗算し、
その結果532 を第1パスの伝搬路を再生した信号532 と
して出力する。同様に、チャネルデータ502 は遅延回路
618 に与えられ、遅延回路 618はこれを遅延して、その
結果の信号620 を乗算器616 に与える。乗算器 616は、
遅延信号 620を信号528 と乗算し、その結果534 を第2
パスの伝搬路を再生した信号として出力する。さらに、
チャネルデータ506 は遅延回路622 に与えられ、遅延回
路 622はこれを遅延して、その結果の信号624 を乗算器
620 に与える。乗算器 620は、遅延信号 624を信号528
と乗算し、その結果536 を第3パスの伝搬路を再生した
信号として出力する。
【0115】図24は図17に示すマルチパス加算回路538
の特定の構成を示す。図示のように、マルチパス加算回
路538 は遅延回路630、 634および 638を含み、これらに
は、それぞれ乗算器 610、 616および 620からの出力が
印加される。遅延回路 630は、信号532 を遅延し、遅延
信号632 をコンバイナ642 に与える。同様に、遅延回路
634 は、信号534 を遅延し、遅延信号636 をコンバイナ
642 に与える。さらに遅延回路638 は、信号536 を遅延
し、遅延信号640 をコンバイナ642 に与える。コンバイ
ナ642 は遅延信号632、 636および 640を同じタイミング
で合成出力し、修正推定干渉信号(Replica data)124 と
して出力する。
【0116】図25は図17に示すチャネルマルチプライヤ
544 の特定の構成を示す。図示のように、チャネルマル
チプライヤ544 は乗算器 650、 652および 654からな
り、これらに補正判定信号520 が与えられる。乗算器65
0 は、フィンガ回路490 から出力される第1のパスのチ
ャネルデータ498 と補正判定信号520 とを乗算して、乗
算結果126aを次のステージへ送るユーザ#1の推定受信シ
ンボルPresent dat1 (I/Q) 126a として出力する。同様
に、乗算器652 は、フィンガ回路492 から出力される第
2のパスのチャネルデータ502 と補正判定信号520 とを
乗算して、乗算結果126bを次のステージへ送るユーザ#1
の推定受信シンボルPresent dat2 (I/Q) 126b として出
力する。さらに、乗算器654 は、フィンガ回路494 から
出力される第3のパスのチャネルデータ506 と補正判定
信号520 とを乗算して、乗算結果126cを次のステージへ
送るユーザ#1の推定受信シンボルPresent dat3 (I/Q) 1
26cとして出力する。
【0117】図26は、図18に示す相関器554 の特定の構
成を示す。図示のように、相関器 554は乗算器556aを含
み、これは、前ステージから送られてくる残差信号(I
相)18IとPNコード(Q相)552Qとの乗算を行なって、
乗算結果553aを加算器555Iに与える。乗算器556bは、前
ステージから送られてくる残差信号(Q相)18Q とPNコ
ード(Q相)552Qとの乗算を行なって、乗算結果553bを
加算器555Iに与える。加算器555Iは、乗算結果553aと55
3bとを加算し、加算結果557Iをアキュミュレータ(ACC)
558Iに与える。このアキュミュレータ558Iは、加算結果
557IをDLL から与えられるチップクロック334 の1シン
ボルごとに積分し、積分結果560Iを相関検波出力として
出力する。
【0118】乗算器556cは、前ステージから送られてく
る残差信号(Q相)18Q とPNコード(I相)552Iとの乗
算を行なって、乗算結果553cを加算器555Qに与える。乗
算器556dは、前ステージから送られてくる残差信号(I
相) 18IとPNコード(Q相)552Qとの乗算を行なって、
乗算結果555dを負の値として加算器555Qに与える。加算
器555Qは、乗算結果555dを乗算結果553cから減算して、
減算結果557Qをアキュミュレータ558Qに与える。アキュ
ミュレータ558Qは、減算結果557QをDLL から与えられる
チップクロック334 の1シンボルごとに積分し、積分結
果560Qを相関検波出力として出力する。
【0119】図27は、図18に示す伝搬路推定回路574 の
特定の構成を示す。図示のように、伝搬路推定回路574
は乗算器 660および 662を含み、これらには、図18に示
す減算部の加算器566 から出力される減算結果572 が与
えられる。乗算器662 は、共役複素数である硬判定デー
タ(I/Q) 518 と減算結果572 との乗算を行ない、乗算結
果664 をスムージングフィルタすなわち移動平均フィル
タ(SM FIL) 666に与える。このフィルタ 666は、信号 6
64の通過処理を行ない、この結果をチャネルデータ(I/
Q) 498 として出力するとともに、また乗算器660 へも
供給する。乗算器660は、減算結果572 と共役複素数*
のチャネルデータ(I/Q) 498 とを乗算して、この乗算結
果をフィンガデータ496 として出力する。
【0120】図28は図22に示す再拡散回路522 に使用さ
れている減算部591 の特定の構成を示す。図示のよう
に、再拡散回路522 は加算器590aを含み、これは、現ス
テージの信号補正判定回路で補正判定された信号(I
相)520Iと、前ステージのICU で補正判定された信号Pr
esent dat (I/Q) 45をPrevious dat (I/Q)信号524 とし
て取り込み遅延させたI相の遅延信号594Iとを受け、信
号520Iから遅延信号594Iを減算し、その減算結果596Iを
出力する。加算器590bは、現ステージの信号補正判定回
路で補正判定されたQ相の信号520Qと、前ステージICU
で補正判定された信号Present dat (I/Q) 45をPrevious
dat(I/Q) 信号524 として取り込み遅延させたQ相の遅
延信号594Qを受け、信号520Qから遅延信号594Qを減算
し、その減算結果596Qを出力する。
【0121】図29は図22に示す再拡散回路522 の中の乗
算器598 の特定の構成を示す。図示のように、再拡散回
路522 は乗算器598a、598b、598cおよび598dと加算器59
9aおよび599bとを含む。乗算器598aは、減算部591 のI
相の減算結果596IとI相のPNコード602Iとの乗算を行な
い、乗算結果597aを加算器599aに与える。乗算器598b
は、Q相の減算結果596QとQ相のPNコード602Qとの乗算
を行ない、乗算結果597bを加算器599aに与える。加算器
599aは、乗算結果597aと579bの加算を行ない、加算結果
604Iを送信フィルタ回路に与える。乗算器598cは、Q相
の減算結果596QとI相のPNコード602Iとの乗算を行な
い、乗算結果597cを加算器599bに与える。乗算器598d
は、減算部591 のI相の減算結果596IとQ相のPNコード
602Qとの乗算を行ない、乗算結果597dを加算器599bに与
える。加算器599bは、乗算結果597cと597dの加算を行な
い、加算結果604Qを送信フィルタ回路に与える。
【0122】次に、図27に示す伝搬路推定回路574 によ
る伝搬路推定の方法について詳細に説明する。上述のHI
C による干渉除去方式は、いかなる伝搬路推定方式にお
いても有効である。当然、その性能によって受信特性は
左右されるが、干渉除去受信機が伝搬路推定を助けるの
で、非常に高い性能で複雑な伝搬路推定方式を用いる必
要はない。しかし、従来のような処理遅延の大きい伝搬
路推定を干渉除去装置に用いると、全体の処理遅延が大
きくなりすぎる。たとえば、今までに説明したような2
グループ、3ステージのHIC の場合、6倍以上の処理遅
延となる。このような遅延は、単にデータ復調遅延をも
たらすだけでなく、サーチャへの入力も遅れるので、サ
ーチャによるマルチパスのフィンガ回路への割当てが遅
れてしまう。その結果、正しいパスが割り当てられない
時間が長くなり、誤り率が増大してしまう。したがっ
て、遅延量の少ない伝搬路推定器が必要となる。
【0123】伝搬路推定方式は、通信方式やチャネル構
成などによって異なるが、ここではトラフィックチャネ
ルに時分割で既知の信号(パイロットシンボル)を挿入
する場合における伝送路推定を実現する方式について説
明する。
【0124】送信信号のスロット構成を図30に示す。図
示のように、1フレームは複数のスロットで構成され、
1つのスロットは、パイロットシンボルと、送信電力の
制御を行なうための信号と、情報データと、パイロット
シンボルとから構成される。送信データの1スロット毎
に挿入されている8つのパイロットシンボルの送信デー
タは既知である。この信号を基に伝搬路の推定を行な
う。通常のRake受信機においては、数スロット分のパイ
ロットシンボルを用いて伝搬路推定を行なう。この方式
をICS に適用した場合、伝搬路推定値の遅延が大きすぎ
る。そこで、データ部分を用いて遅延のない伝搬路推定
を行なう。
【0125】データ部分には、伝搬路の位相とデータの
位相の双方が含まれているので、信号判定結果を用いて
データの位相を消す。これをデシジョンフィードバック
と称する。データの位相を消した相関検波出力のうち数
シンボル分の移動平均をとったものを伝搬路推定情報と
し、この複素共役をとったものを相関検波出力にかけ
て、フィンガ回路の出力とする。ここで用いられる信号
判定結果は、先に説明した図18に記載されている0/1 判
定回路516 において硬判定をとったものである。伝搬路
推定は、以下に詳述するように、各マルチパス、フィン
ガ回路単位に処理する。
【0126】上述の方式を実現するためには、最初にデ
ータに対する判定を行なう必要がある。そこで、最初に
パイロットシンボル区間だけを用いた伝搬路推定を行な
い、パイロットシンボル部の次のデータシンボルの位相
回転の引き戻しに用い、各フィンガ回路での復調を行な
う。パイロットシンボル区間の信号は移動平均フィルタ
666 に入力される。
【0127】次に、そのデータの復調結果の硬判定値を
各フィンガ回路の伝搬路推定回路に戻し、次の相関検波
出力のデータ位相を除去し、その結果を移動平均フィル
タ666 に入力する。この時点で、移動平均フィルタの中
にはパイロットシンボル部と1シンボル分のデータシン
ボルとが入っている。これらパイロットシンボル部とデ
ータシンボルの平均をとり、この平均値をこの時点での
伝搬路推定結果として、パイロットシンボル区間から2
番目のデータシンボルの各フィンガ回路における復調に
用いる。その後も、先の1番目のデータシンボルと同様
の処理を実行する。このような手順を繰り返して、順
次、次のデータシンボルについて現在のデータと過去の
データを用いて伝搬路を推定する。
【0128】したがって、移動平均フィルタ666 内のシ
ンボル数はフィルタのタップ数まで、順に増加する。シ
ンボル数がタップ数に達すると、フィルタ666 は通常の
移動平均を出力する。図31は、移動平均フィルタ666 の
ウインドウの動きを説明するための図である。図示のよ
うに、移動平均のウインドウ670 は、スロットを680か
ら次のパイロットシンボル区間682 に達するまで拡大
し、スライドしてゆく。次のパイロット区間の手前のそ
のスロットの最後のデータシンボルに対する復調が終了
すると、移動平均フィルタ666 内の情報はクリアされ
る。また、最初のパイロットシンボル区間680 から次の
データ区間682 のみを用いた伝搬路推定から始められ
る。つまり、移動平均フィルタ666 のウインドウサイズ
を670 〜678 まで徐々に拡大しタップ数に達するとスラ
イドするという動きを、各スロットごとに繰り返す。
【0129】図32は、伝搬路推定回路574 のウインドウ
サイズを変化させたときの、ドップラ指数fdT の変化に
対するRake受信損失(dB)を示す特性図である。この図に
おいて、ドップラ周波数は、16Hz, 40Hz, 100Hz, 120H
z, 160Hz, 240Hzおよび 316Hzまで変化させた。Tはシ
ンボル周期である。1スロットのシンボル数は40であ
る。変調方式は4位相偏移変調(QPSK)である。HIC は1
ステージであり、3パス、1ユーザとし、送信電力制御
はなしとし、また符号誤り率は 2×10-2とした。図32に
おいて、□−−□のカーブは、ウインドウサイズが10シ
ンボルのときの特性を表わす。×−−×のカーブは、ウ
インドウサイズが20シンボルのときの特性を表わす。○
−−○のカーブは、ウインドウサイズが30シンボルのと
きの特性を表わす。一点鎖線は、ウインドウサイズが40
シンボルのときの特性である。図示のように、ドップラ
周波数が低い場合は、ウインドウサイズが20〜40シンボ
ルのときに10シンボルのときよりも損失が小さくなる。
ドップラ周波数が大きくなると、ウインドウサイズに関
係なく損失はほぼ同じように大きくなる。
【0130】図33は、HIC におけるウインドウサイズの
変化に対する完全伝搬路推定からの要求Eb(ビットエネ
ルギー)/No(ノイズエネルギー)の誤差の関係を示す
図である。送信電力制御を行ない、符号誤り率を 2×10
-2とした場合である。横軸はウインドウサイズ(シンボ
ル数)を表わし、縦軸はEb/No(dB) を表わす。図中の×
−−×のカーブは、HIC のステージを2にした場合のEb
/No の誤差である。□−−□のカーブは、HIC のステー
ジを3にした場合のEb/No の誤差である。○−−○のカ
ーブは、HIC のステージを4にした場合のEb/No の誤差
である。*−−*のカーブは、HIC のステージを5にし
た場合のEb/No の誤差である。ステージを2から3にす
ると誤差がかなり小さくなり、ステージ数を大きくする
ことで誤差をかなり小さくすることができる。ステージ
数を大きくすると、ウインドウサイズを変えてもあまり
誤差の変化はない。
【0131】図34は、HIC のグループ数を2にした場合
のシステム容量、すなわちユーザ収容可能容量を示す。
この図において、横軸はノイズによって正規化されたシ
ンボル当たりの送信電力Eb/No(dB) であり、縦軸はC(ユ
ーザ数)/PG(プロセスゲイン:拡散倍率が16倍)、すな
わち拡散倍率によって正規化された加入者容量を表わ
す。符号誤り率を 2×10-2とし、スロットごとに送信電
力制御を行ない、パワー変動を分散2.4dB 以内とし、ウ
インドウサイズを20シンボルとしたゼロ遅延伝搬路推定
を行ない、ドップラ指数fdT を0.0625 (100Hz)とした。
点線のカーブは従来のRake受信技術に基づく性能を表わ
し、点(1,1) はユーザ数1、グループサイズ1を表わ
し、点(2,1) はユーザ数2、グループサイズ1を表わ
し、点(3,1) はユーザ数3、グループサイズ1を表わ
す。アスタリスク*(2,1) はHIC が1ステージの場合の
性能であり、点*(2,1)はユーザ数2、グループサイズ1
を表わし、従来の技術の性能に比べC/PGが少し高くなっ
ている。◇−−◇のカーブは、HICが2ステージの場合
の性能であり、1ステージの場合に比べ大幅にC/PGが高
くなっている。カーブ上の点(4,2) はユーザ数4、グル
ープサイズ2を表わし、点(6,3) はユーザ数6、グルー
プサイズ3を表わし、点(8,4) はユーザ数8、グループ
サイズ4を表わす。
【0132】図34において、×−−×のカーブは、HIC
が3ステージの場合の性能であり、2ステージの場合に
比べさらにC/PGが高くなっている。カーブ上の点(10,5)
はユーザ数10、グループサイズ5を表わす。□−−□の
カーブは、HIC が4ステージの場合の性能であり、3ス
テージの場合に比べさらにC/PGが高くなっている。○−
−○のカーブは、HIC が5ステージの場合の性能であ
り、4ステージの場合に比べほぼ同じような性能が得ら
れている。これらの結果から、本実施例は、従来の技術
に比べて3倍以上の加入者容量を得ることがわかる。
【0133】図35はHIC のグループ数を3にした場合の
システム容量を示す。同図において、横軸および縦軸は
図34と同じ要素を示す。ゼロ遅延伝搬路推定は図34と同
じ状態で行なった。ドップラ指数fdT も0.0625 (100Hz)
とした。点線のカーブは従来のRake受信技術に基づく性
能を表わす。点*(3,1)はHIC が1ステージの場合の性能
であり、点(3,1) はユーザ数3、グループサイズ1を表
わし、従来の技術の性能に比べC/PGが少し高くなってい
る。
【0134】図35において、◇−−◇のカーブは、HIC
が2ステージの場合の性能であり、1ステージの場合に
比べ大幅にC/PGが高くなっている。このカーブ上の点
(6,2)はユーザ数6、グループサイズ2を表わし、点(9,
3) はユーザ数9、グループサイズ3を表わす。×−−
×のカーブは、HIC が3ステージの場合の性能であり、
2ステージの場合に比べさらにC/PGが高くなっている。
□−−□のカーブは、HIC が4ステージの場合の性能で
あり、点(12,4)はユーザ数12、グループサイズ4を表わ
し、3ステージの場合に比べさらにC/PGが高くなってい
る。○−−○のカーブは、HIC が5ステージの場合の性
能であり、4ステージの場合に比べ少し性能が高くなっ
ている。これらの結果から、図示の実施例は、従来の技
術に比べて3倍以上の加入者容量を得ることができる。
【0135】次に、HIC を含むベースステーションの受
信装置に必要な機能を説明する。HIC を適用して加入者
容量の増加を行なった場合、HIC での復調に必要な周辺
要素回路、すなわち同期捕捉を行なうサーチャ回路、同
期追従を行なうDLL 回路の性能が問題となる。サーチャ
回路は、HIC によって受信を始める前に、パスの位置を
探して各ICU にアサインするものであるので、HIC (IC
S) を適用できない。つまり、サーチャの処理はキャン
セルを始める前に行なわなくてはならない処理である。
通常のDLL およびサーチャは、HIC を用いない場合での
加入者容量および干渉量を仮定した性能しか有していな
い。しかし、もともとサーチャの性能はぎりぎりのとこ
ろにあるので、HIC を導入することによって受信端での
干渉量が増加してしまう場合、復調性能は明らかに劣化
してしまい、HIC による受信を始めることができない。
また、DLL は各ICU のRake受信回路の中に従来通りに設
置することは可能であるが、最初のステージの最初のグ
ループでの受信は従来の受信機とまったく同じ環境にあ
るため、つまり最初のステージ、グループではまだどの
局の干渉除去も行われていないので、サーチャと同様に
性能の劣化は避けられない。同様に、これはアクセスチ
ャネルの受信にも言え、正常に受信するために、アクセ
スチャネルの送信電力を従来よりも上げなければなら
ず、逆に干渉を増やしてしまうことになる。
【0136】そこで、図示の実施例では、DLL 、サーチ
ャおよびアクセスチャネル受信機をHIC に適応させて設
置し、干渉を除去したうえでの信号を用いて各受信処理
を行ない、その受信性能を従来よりも向上させるように
する。
【0137】具体的には、サーチャの機能は、送受信機
間のPNコードの初期同期を確立し、さらに、マルチパス
の遅延(PNコードの位相の急激な変化)があったとき
に、それを捕らえて、新しいマルチパスの位置を各ICU
内のフィンガ回路に教えることにある。各ユーザはそれ
ぞれのサーチャ機能を有する。
【0138】まず、受信信号とサーチウインドウ(PNコ
ードの位相の一定時間枠)内の各位相のPNコードで相関
をとり、各PN位相における受信パワーを求める。この受
信パワー求め方には、長い相関長を用いたり、ある程度
の相関長で求めたパワーの平均を用いるなど、ノイズや
フェージングに対して高い精度でパワーを求める方法が
ある。その求めたパワーを用いて、ある閾値以上で大き
いパワーを有するPNコードの位相の位置が示すマルチパ
スのなかから、大きい順にフィンガ回路の数だけマルチ
パスを見つけ出す。見つけ出されたパスを順番に各ユー
ザのフィンガ回路に割り当てる。より具体的には、各フ
ィンガ回路のPN発生器にPNコードの初期位相、すなわち
シフトレジスタの初期値を与える。HIC には各ステージ
のICU ごとに各マルチパスに対応したフィンガ回路があ
るので、それぞれのステージの各フィンガ回路に同じよ
うにパスを割り当てる。
【0139】これらの一連のアルゴリズムは、HIC であ
っても従来のRake受信であっても変わりない。しかし、
サーチャへの入力となる信号に違いがある。従来は受信
信号そのものを用いていたので、干渉量が増大すれば、
つまり加入者容量が増大すれば、おのずと、サーチャの
性能は劣化してしまっていた。この問題を解決するため
に、HIC によって、他のユーザの信号がキャンセルされ
た後の信号を用いる。以下においては、サーチャのアル
ゴリズムへの入力信号の生成方法について詳しく述べ
る。
【0140】既に述べたHIC の構成においては、キャン
セルされた受信信号は、あるユーザにとっては、キャン
セルしきれなかった誤差を含んでいるにすぎない。その
ような信号を伝搬してゆく方式であるので、すべてのユ
ーザのすべてのステージのキャンセルが終了した最終ス
テージの後の誤差信号(残差信号)には、キャンセルさ
れていない信号が含まれることになる。このキャンセル
されていない信号には、推定誤差以外に、割り当てられ
ていないユーザの信号や、割り当てられていないマルチ
パス信号が含まれる。割り当てられていないユーザ以外
の信号は、パスの急激な変化によってパス位置が変わっ
たがゆえに非常に弱い信号である。前者はサーチ時間に
比べて非常にまれであり、後者は信号が弱いゆえに干渉
量としては小さい。よって、キャンセル終了後の誤差信
号は干渉局を除去したS/N (信号対雑音比)の高い信号
であり、これを監視していれば、新しく送信を始めたユ
ーザの信号を捕らえることができる。
【0141】既に述べたように、サーチャのアルゴリズ
ムそのものは従来のものと同様である。当然、干渉除去
後の信号を用いているので、受信端に比べて遅延が生じ
ているが、本発明のHIC 型干渉除去装置は遅延量がサー
チャの動作周期に比べて非常に小さいので、この遅延は
影響を与えず、問題ない。
【0142】図36は、初期同期のためのHIC 12とユーザ
#1〜#k用のサーチャ回路との接続関係を示す。図示のよ
うに、HIC 12からは干渉除去後の残差信号14が出力され
る。この信号14は、ユーザ#1用サーチャ320 に与えら
れ、ユーザ#1用の信号の初期の同期捕捉を行なう。残差
信号14は、ユーザ#2用サーチャ回路340 からユーザ#k用
サーチャ回路462 にも同様に与えられ、それぞれにおい
て各ユーザの信号に対する初期の同期捕捉が行なわれ
る。
【0143】前述の初期同期用の構成においては、キャ
ンセルし切れなかった誤差のみをサーチャへ入力するこ
ととした。しかし、先に述べたように、サーチャのアル
ゴリズムのなかでは、ある閾値以上で大きいパワーを持
つPN位相位置が示すマルチパスのなかから、大きい順に
フィンガ回路の数だけマルチパスを見つけ出すことが必
要である。この比較のなかには、既に割り当てられてい
るパスも含まれるので、一度、初期サーチが終わった後
のマルチパスの急激な変化に対応するためには、既に割
り当てられているパスのパワーと新しく見つけたパスの
パワーを比較しなければならない。
【0144】ところが、誤差信号だけをサーチャの入力
とすると、サーチャでは既に割り当てられたパスはキャ
ンセルされてしまっているので検出できない。つまり、
サーチャでパワーの大きい順にパスを選択するときに、
既に割り当てられているパスを何らかの方法で考慮に入
れなければならない。これは不可能ではないが、サーチ
ャのアルゴリズムを複雑にする。そこで、サーチャへの
入力に既に割り当てられているパスの信号を付加する方
式を提案する。
【0145】キャンセルされた誤差信号に割り当てられ
ているパスの信号が含まれないのは、まさにキャンセル
されているからであり、自局の信号のみを元に戻せば、
他局の干渉のみを除去した信号をサーチャに入力するこ
とができる。このためには、ICU 内の再拡散の部分の機
能があればよい。ICU 内では既にキャンセルした干渉量
との差分だけをキャンセルするように修正干渉量を求め
ていたが、ここではすべての除去した干渉量を求めて、
誤差信号に加算するように構成する。これを行なう構成
を図37に示している。
【0146】図37に示すように、HIC 12から干渉を除去
された残差信号14は加算器672 および680 に与えられ
る。さらに、HIC 12から最終ステージで補正判定された
シンボル推定値678 を出力しユーザ#1干渉量再生部670
の乗算器688 に与える。乗算器688 にはさらに、ユーザ
#1用のPN符号686 が与えられ、乗算器688 は、シンボル
推定値678 とPN符号686 を乗算し、乗算結果690 をFIR
(有限インパルス応答)フィルタ692 に与える。FIR フ
ィルタ692 では、必要な信号だけを通過させ乗算器696、
698および 700に与える。乗算器696、 698および 700に
は、HIC 12から最終ステージでの各パスごとの伝搬路推
定値676a、 676bおよび 676c がそれぞれ与えられる。乗
算器 696〜 700は、フィルタ 692の信号694 とパスごと
の伝搬路推定値676a、 676bおよび 676c とを乗算し、乗
算結果702、 704および 706を遅延器708、 710および 712
に与える。これらの遅延器 702〜 706で遅延された信号
714、716および 718は加算器720 に与えられ、これによ
って加算される。加算結果 674は、加算器 720からユー
ザ#1の干渉量として加算器672 に与えられる。加算器67
2は、合計値 674を残差信号14に加算し、加算結果673
をユーザ#1用サーチャ262 に与え、こうして同期捕捉が
行なわれる。
【0147】以上のような構成で、他のユーザ#kの干渉
量も、ユーザ#1用干渉量再生部670と同じ構成のユーザ#
k用干渉量再生部682 で再生される。再生部 682の出力
は、加算器680 で残差信号14と加算され、加算結果683
がユーザ#k用サーチャ298 に与えられ、同期捕捉に用い
られる。
【0148】最終ステージのICU で補正判定された信号
Present dat に対して、PNコードによる再拡散および送
信フィルタ処理を行なう。その後、再拡散された信号Pr
esent dat は、最終ステージのICU の伝搬路推定回路で
推定された各パスごとの各シンボルにおける伝搬路推定
値を乗算され、伝搬路上と同じ位相および振幅に戻され
る。そこで、回復された信号はそれぞれ、各パスごとの
遅延に合わせて遅延される。最後に、各パスを足し合わ
せて、キャンセルされた推定干渉信号を再生し、出力す
る。この再生された推定干渉信号とすべてのユーザの割
り当てられたパスがキャンセルされた誤差信号とを足し
合わせてサーチャに入力すれば、各ユーザごとのサーチ
ャに必要なすべての信号が干渉を除去したうえで入力さ
れることになる。
【0149】ここまでは、HIC で干渉除去を終えた後の
誤差信号を用いる構成を示したが、このようにせず、完
全にすべてのユーザの信号を除去していない誤差信号で
あっても用いることは可能である。たとえば、最終ステ
ージの第1番目のグループのサーチャは、第1番目のグ
ループの信号を除去した後の第2番目のグループへの入
力信号を誤差信号として用いることも可能である。ま
た、この信号を初期同期に用いることも可能である。こ
れを実現する構成例を図38に示している。
【0150】図38において、HIC 12の中の最終ステージ
の第1のICU グループ38から出力される残差信号40は、
第2のICU グループ42に与えられるとともに、加算器67
2 および724 に与えられる。ユーザ#1干渉量再生部670
は、ユーザ#1の干渉量674 を求めてこれを加算器672 に
与え、加算器 672は加算結果673 をユーザ#1用サーチャ
262 に与える。同様にして第1のグループのユーザ#4干
渉量再生部722 でユーザ#4の干渉量726 を求め、加算器
724 に与え、加算器724 は加算結果725 をユーザ#4用サ
ーチャ268 に与える。
【0151】HIC 12の中の最終ステージの第2のICU グ
ループ42から出力される残差信号14は加算器732 および
680 に与えられる。ユーザ#5干渉量再生部728 で求めた
ユーザ#5の干渉量730 は加算器732 に与えられ、加算器
732 は、残差信号14と干渉量730 を加算し、その加算結
果733 をユーザ#5用サーチャ292 に与える。ユーザ#8干
渉量再生部682 はユーザ#8の干渉量684 を求めて加算器
680 に与え、加算器680 は、残差信号14と干渉量684 を
加算し、その加算結果683 をユーザ#8用サーチャ298 に
与える。
【0152】上述の2つの構成では、HIC で干渉除去を
終えた後の誤差信号に各局が干渉除去した信号を、推定
シンボル、伝搬路推定情報および拡散符号を用いて再生
して足し合わせる方法を示した。次に、最後のステージ
のICU の再拡散部の出力信号を用いる方法を例として説
明する。
【0153】先に述べたように、既にキャンセルした信
号を再生するには、ICU 内の再拡散部と同じ構成を採る
ことが可能である。それに必要な情報は、各ユーザごと
のPNコード、最終ステージのICU の伝搬路推定回路で推
定された各パスごとの伝搬路推定値、各パスの遅延量、
それに最終ステージで補正判定されたシンボル推定値で
ある。一方、最終ステージのICU の再拡散部で行なう再
拡散も、これとほぼ同じ情報を用いて行なう。異なるの
は、サーチャのためにキャンセルされた信号を再生する
ときには、最終ステージで補正判定されたシンボル推定
値を用い、最終ステージのICU の再拡散部で行なう再拡
散には、そのシンボル推定値から前ステージでのシンボ
ル推定値を差し引いた差分値を用いることである。よっ
て、最終ステージの再拡散部の出力信号値に、差分値に
対する最終ステージで補正判定されたシンボル推定値の
比を乗ずれば、サーチャのための既にキャンセルした信
号の再生信号を得ることができる。
【0154】得られた信号に、すべてのキャンセルが終
了した後の誤差信号を足すか、各グループでのキャセル
が終了した後の信号を足すかして得られた信号をサーチ
ャへの入力信号とすることで、他のユーザの信号だけを
キャンセルした後の信号でサーチャを動作させることが
可能である。このための構成例を図39に示す。
【0155】図39に示すように、前ステージのICU から
出力される補正判定されたシンボル推定信号740 は、ユ
ーザ#Xの最終ステージのICU 742 に印加される。これに
応動して、ユーザ#XのICU 742 は、修正推定干渉量744
を乗算器746 へ出力する。一方、演算部748 は、(最終
段の補正判定されたシンボル推定値)/(最終段の補正
判定されたシンボル推定値−前段の補正判定されたシン
ボル推定値)の演算を行ない、その結果750 を乗算器74
6 に与える。乗算器746 は、ユーザ#Xの修正推定干渉量
744 と演算結果750 とを乗算し、乗算結果752 を加算器
754 に与える。また、全干渉除去後の誤差信号または最
終ステージでのグループ干渉量除去後の誤差信号756 を
加算器754 に与える。加算器754 は、誤差信号756 と乗
算結果752 とを加算し、その加算結果758 をユーザ#X用
サーチャ760 に与え、こうして同期捕捉を行なう。
【0156】以上説明した構成は、HIC (またはICS )
の最後に各ユーザごとに一つだけサーチャを設置するの
であった。もちろん、従来のように各Rake受信回路ごと
にサーチャを設置することもできるが、そうすると、ス
テージ間で異なるパスをRake受信回路に割り当ててしま
うという問題が発生し、HIC (またはICS )の性能が劣
化してしまう。本発明のHIC 型干渉除去受信装置は、遅
延時間が短いので、各ステージのICU に同じパスを割り
当てて性能を向上させることが可能である。
【0157】本実施例では、直列型キャンセラと並列型
キャンセラとをハイブリッド化したキャンセラである。
これに代わって、直列型キャンセラや並列型キャンセラ
の単体とサーチャとの組合せであってもよい。その場
合、キャンセラが誤差伝搬型のキャンセラであれば、ま
たはすべてのユーザの信号を除去した後の誤差信号があ
れば、図36から図39に示したような構成を実現すること
ができる。
【0158】また、たとえば、デコリレータなどの種類
の受信機であっても、すべての受信機の出力から推定干
渉信号を再生し、誤差信号を求めれば適応可能である。
サーチャへの入力信号は、単にS/N を向上していると捉
えることができるので、サーチャのアルゴリズム自体は
問わない。つまり、どのようなサーチャであっても適用
可能である。
【0159】サーチャとDLL との間の接続関係について
は、図12、図13、図16および図17などを参照して説明し
た。しかし、サーチャが急激なパスの変化に対応するこ
とに対して、同期追従回路は、送受信機間の水晶発振回
路の発振誤差による位相の変化や端末の移動などによっ
て生じる送受信機間のPNコードの微小な位相ずれを調整
する。DLL は、サーチャより細かい分解能で、受信機の
PNコードの生成タイミングを各パスごとに受信信号の変
動に対して追従させ、PNコードの位相を調整すること
で、最大のパワーの得られるところで受信信号をサンプ
ルできる。
【0160】DLL は2組の相関器から構成されている。
それぞれの相関器には、実際の信号の再拡散/検波に使
用されるPNコードに比べて半チップ位相の進んだPN系列
(アーリーコード)と半チップ位相の遅れたPN系列(レ
ートコード)がそれぞれ入力される。通常のDLL では、
アーリーコードと相関をとった相関値とレートコードで
相関をとった相関値との差分値を求める。この差分値が
正(アーリーコードの方が大)ならPN系列の発生位相を
遅らせ、差分値が負(アーリーコードの方が小)ならPN
系列の発生位相を進めるように、PNコードの生成を制御
する。これは、たとえば、各フィンガ回路のPN発生器に
与えるチップクロックのクロック幅を、PNコードを遅ら
せたいときには長く、進めたいときには短くなるように
制御することで、実現することができる。
【0161】これらの制御によって、受信信号に対する
PN系列の位相を同期させ、保持し続けることができる。
水晶発振回路の発振誤差や端末の移動などによるパス位
置の変化にPN系列を追従させ、復調データのパワーを最
大に保つことができる。位相の変化は各マルチパスごと
に異なるので、各ユーザの各フィンガ回路のPN発生器に
対して制御が行なわれる。
【0162】これらの一連のアルゴリズムは、HIC (ま
たはICS )であっても従来のRake受信回路であっても、
変わりはない。しかし、DLL への入力となる信号がHIC
(またはICS )適用システムとそうでない場合で異なる
のはサーチャと同様であり、加入者容量が増大すれば、
おのずとS/N が劣化してしまっていた。DLL は各Rake受
信回路のフィンガ回路ごとにも存在し得るが、第1ステ
ージの第1グループでの受信はHIC がない場合と全く同
様であるので、その性能は従来のDLL と同じものであ
る。ステージを追うごとにS/N は向上し得るが、各ステ
ージごとに異なる位置でサンプルすると、 HIC(または
ICS )の干渉除去性能が劣化してしまう。
【0163】したがって、各ステージごとのフィンガ回
路のDLL が同じ位置を示す必要がある。当然に、HIC
(またはICS )のステージ間の時間差(遅延)が大きけ
れば、異なった位置を示さねばならないケースもある。
しかし、本実施例のハイブリッド型ICS の遅延量が小さ
いことは、既に説明したとおりである。よって、HIC
(またはICS )で他のユーザの信号がキャンセルされた
後の信号を用いれば、DLLへの入力S/N が向上し、干渉
除去性能がよくなることは、サーチャと同様である。自
局の信号だけを残し、他局の信号を除去した信号をDLL
に入力すればよく、これにはサーチャへの入力を全く同
様に用いることが可能である。
【0164】具体的には、サーチャへの入力信号を形成
する構成として、図37〜図39に示すいずれの構成を適用
することも可能である。1つのDLL をすべてのユーザの
マルチパスごとに割り当て、サーチャ回路と同じ入力信
号を用いることができる。
【0165】図40は、前述の実施例のHIC 12のアクセス
チャネル受信機762 への接続を示す。アクセスチャネル
信号の受信は、各ユーザが呼を確立し干渉除去を行なう
前に必要なプロセスである。従来のアクセスチャネル信
号の受信は各局のRake受信回路と並列に存在し、Rake受
信回路と同様の信号を入力していた。その結果、アクセ
スチャネル信号の受信も、サーチャやDLL と同様に、入
力となる信号がICS 適用システムとそうでない場合で異
なっていた。そこで、加入者容量が増大すれば、おのず
とS/N が劣化してしまう。したがって、ICS 、たとえ
ば、HIC 12によって干渉を除去された信号を用いると、
ICS は、既に呼が確立されICU によって割り当てられた
局だけしか干渉を除去することができない。
【0166】具体的には、新しく発呼しようとしてアク
セスチャネル信号を送信している局の信号(アクセスチ
ャネル信号そのもの)は、ICS によって除去されない。
よって、すべてのICU によって割り当てられた局の干渉
除去後の信号、最終ステージの誤差信号(残差信号)14
には、常にアクセスチャネル信号が含まれている。この
信号をアクセスチャネルへの入力信号とすれば、すべて
の通話中の局の信号を除去し、アクセスチャネル信号だ
けをアクセスチャネル受信機762 に入力できる。したが
って受信機762 は、S/N の高い状態でアクセスチャネル
信号を検出することができる。具体的には、受信機762
は、図36に示すサーチャがHIC 12から入力信号を受ける
のと同様にして受信することができる。
【0167】キャンセラとしてHIC を使用するだけでな
く、他のICS 、たとえば直列型や並列型などを使用する
こともできる。
【0168】図41〜図43は、前述の実施例のサーチャの
特定の状態におけるパス捕捉確率を示す。図41は、HIC
12がない場合に、2パスを送信し、その両方とも正しい
タイミングで捕捉するサーチャのパス捕捉確率を示す。
捕捉確率は、拡散ゲイン(N)=16、ユーザ数 (k)=8、ウイ
ンドウ幅 (CL)=20、最大ドップラ周波数(fd)=0、クロッ
クオフセット(f0)=0で求めた。縦軸は捕捉確率であり、
横軸は1パス当たりのEb/No(dB) である。点線のカーブ
は、TPC (送信電力制御)を行なわない場合の検出確率
であり、実線のカーブは、送信電力制御を行なう場合の
検出確率を表わしている。送信電力制御を行なう場合の
方が捕捉確率が高い。
【0169】図42は、HIC 12を3ステージとし、2パス
を送信し、その両方とも正しいタイミングで捕捉する場
合のサーチャのパス捕捉確率を示す。捕捉確率は図41と
同じ条件で求めた。縦軸は捕捉確率であり、横軸は、1
パス当たりのEb/No(dB) である。点線のカーブは、TPC
を行なわない場合の検出確率であり、実線のカーブは送
信電力制御を行なう場合の検出確率を表わしている。HI
C 12があることで、図41の特性に比べて捕捉確率が倍近
く高くなっている。
【0170】図43は、HIC 12を5ステージとした場合の
サーチャのパス捕捉確率を示すが、他の条件は図41およ
び42と同じである。図示のように、HIC 12が3ステージ
のときに比べて若干捕捉確率が高くなっている。図41〜
図43からわかるように、干渉除去性能を上げることによ
ってサーチャの捕捉確率も高くなる。
【0171】本発明を特定の実施例について説明した
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。当業者は、本発明の精神と範囲を逸脱することなく
これらの実施例を修正することができることは、言うま
でもない。
【0172】
【発明の効果】本発明によれば、直列型干渉キャンセラ
構成と並列型干渉キャンセラとを組み合わせたハイブリ
ッド構成のハイブリッド干渉キャンセラおよびゼロ遅延
伝搬路推定を用いることで、低遅延の干渉除去受信装置
を実現し、さらに信号補正判定回路を用いることで、復
調性能の向上を図っている。また、DLL やサーチャおよ
びアクセスチャネル受信機をICS に適応させて設置し、
干渉を除去したうえで信号を入力し、その性能を従来よ
り向上させている。このような構成を採ることで、ICU
をグループ分けしてハイブリッド型のICS にし、従来に
比べ複数の送信局の信号の分離検出性能を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の基地局装置の概略構成を示す
図である。
【図2】図1に示すハイブリッド型干渉キャンセラ(HI
C) の概略構成例を示す図である。
【図3】図2に示すHIC における第1ステージ回路の概
略構成例を示す図である。
【図4】図2に示すHIC における第2ステージ回路の概
略構成例を示す図である。
【図5】図2に示すHIC における第3ステージ回路の概
略構成例を示す図である。
【図6】図3に示す第1ステージ回路の第1の干渉除去
ユニット(ICU) グループの概略構成例を示す図である。
【図7】図3に示す第1ステージ回路の第2のICU グル
ープの概略構成例を示す図である。
【図8】図4に示す第2ステージ回路の第1のICU グル
ープの概略構成例を示す図である。
【図9】図4に示す第2ステージ回路の第2のICU グル
ープの概略構成例を示す図である。
【図10】図5に示す第3ステージステージ回路の第1
のICU グループの概略構成例を示す図である。
【図11】図5に示す第3ステージステージ回路の第2
のICU グループの概略構成例を示す図である。
【図12】図2に示すHIC に含まれ、1パス用のサーチ
ャおよびDLL による第1のICU グループ用のサーチャブ
ロックの概略構成例を示す図である。
【図13】図2に示すHIC に含まれ、1パス用のサーチ
ャおよびDLL による第2のICU グループ用のサーチャブ
ロックの概略構成例を示す図である。
【図14】図2に示すHIC に含まれ、第1ステージ回路
〜第3ステージ回路およびサーチャブロックを制御する
CPU 系の概略構成例を示す図である。
【図15】図12に示すサーチャブロックを3マルチパス
に適用するための第1のICU グループ用サーチャブロッ
クの概略構成例を示す図である。
【図16】図12に示すサーチャブロックを3マルチパス
に適用するための第2のICU グループ用サーチャブロッ
クの概略構成例を示す図である。
【図17】図6〜図11に示すICU の概略構成例を示す図
である。
【図18】図17に示すフィンガ回路の概略構成例を示す
図である。
【図19】図17に示す判定回路の概略構成例を示す図で
ある。
【図20】図19に示す傾き回路の傾き係数の説明図であ
る。
【図21】図19に示すリミッタ回路の出力制限の説明図
である。
【図22】図17に示す再拡散・送信フィルタ処理回路の
概略構成例を示す図である。
【図23】図17に示す第1のチャネルマルチプライヤの
概略構成例を示す図である。
【図24】図17に示すマルチパス加算回路の概略構成例
を示す図である。
【図25】図17に示す第2のチャネルマルチプライヤの
概略構成例を示す図である。
【図26】図18に示す相関器の概略構成例を示す図であ
る。
【図27】図18に示す伝搬路推定回路の概略構成例を示
す図である。
【図28】図22に示す再拡散・送信フィルタ処理回路の
減算部の概略構成例を示す図である。
【図29】図22に示す再拡散・送信フィルタ処理回路の
再拡散部の概略構成例を示す図である。
【図30】送信局からの送信信号のスロット構成の例を
示す図である。
【図31】伝搬路推定回路のウインドウの動きを説明す
るための図である。
【図32】伝搬路推定回路のウインドウサイズを変化さ
せたときのドップラ指数fdT の変化に対するRake受信損
失の例を示す特性図である。
【図33】ウインドウサイズの変化に対する完全伝搬路
推定における要求Eb/No の誤差の関係を例示するHIC の
特性図である。
【図34】HIC のグループ数を2にした場合のシステム
容量を示す図である。
【図35】HIC のグループ数を3にした場合のシステム
容量を示す図である。
【図36】初期同期のためのHIC とユーザ#1〜#k用のサ
ーチャ回路との接続関係を示す概略図である。
【図37】HIC の出力の干渉除去後の信号に各ユーザの
干渉量を再生した信号を加算して各サーチャに供給する
方式を説明する概略図である。
【図38】図37の構成に対してさらに、グループごとに
HIC の出力の干渉除去後の信号に各ユーザの干渉量を再
生した信号を加算して各サーチャに供給する方式を説明
する図である。
【図39】最終ステージの各ユーザのICU の出力の修正
推定干渉量と干渉除去後の信号またはグループ干渉除去
後の信号とを用いてサーチャへ供給する信号を形成する
方式を説明する概略図である。
【図40】HIC とアクセスチャネル受信機との接続につ
いて説明する図である。
【図41】HIC がない場合のサーチャのパス捕捉確率を
示す図である。
【図42】HIC を3ステージとした場合のサーチャのパ
ス捕捉確率を示す図である。
【図43】HIC を5ステージとした場合のサーチャのパ
ス捕捉確率を示す図である。
【符号の説明】
6 高周波ユニット 12 ハイブリッド型干渉キャンセラ(HIC) 16、20、24 ステージ回路 26、30 干渉除去ユニット(ICU) 262、 264 サーチャ(SCH) 272、 276 遅延同期ループ(DLL) 490、 492 フィンガ回路 508 コンバイナ 512 信号補正判定回路 516 0/1 判定回路 522 再拡散回路 530、 544 チャネルマルチプライヤ 538 マルチパス加算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 598114723 20 SCIENCE PARK ROA D, #02−06/10 TELETECH PARK, SINGAPORE SCI ENCE PARK 2, SINGAP ORE 117674 (71)出願人 599124725 ナショナル ユニバーシティ オブ シン ガポール NATIONAL UNIVERSITY OF SINGAPORE シンガポール 117674、 シンガポール サイエンスパーク 2、 テレテック パ ーク #02−24/37、 サイエンスパーク ロード 20 (72)発明者 杉本 大樹 シンガポール 597593、 パイングローヴ 16、 キャベンディシュ パーク、 #11−04 (72)発明者 リム テン ジュン シンガポール 570305、 シュンフー ロ ード 305 #10−89 (72)発明者 ラース ラスムッセン シンガポール 120103、 クレメンティ ストリート 14 #03−131、 ブロック 103 (72)発明者 チア コック レオン シンガポール 429958、 カープマエル ロード 242 (72)発明者 サン スーメイ シンガポール 640469、 アパートメント ブロック 469 ジュロン ウエスト ストリート 41 #12−489 (72)発明者 松本 義裕 東京都江戸川区西瑞江2−28トップヒルズ 202 (72)発明者 大山 卓 神奈川県横浜市金沢区釜利谷東6−8−41 −201

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の送信局から送信された符号分割多
    元接続(CDMA)用信号を受信して受信信号を出力する受信
    手段と、 前記複数の送信局のそれぞれに割り当てられている拡散
    符号に対応した逆拡散符号を使用して、該送信局からの
    信号を前記受信信号から推定し、それぞれが前記拡散符
    号間の干渉に起因した局間干渉量を推定する複数N(N
    は2以上の整数)の干渉除去部(ICU) を含み、並行して
    局間干渉量を推定し、該局間干渉量を除去し、前記Nの
    送信局から送信された信号を並行して推定する第1のグ
    ループの干渉除去ステージと、 第1の干渉除去ステージで局間干渉量が除去された後の
    信号から、複数M(Mは2以上の整数)のICU で並行し
    て局間干渉量を推定し、該局間干渉量を除去し、前記M
    の送信局から送信された信号を並行して推定し、該局間
    干渉量を除去された信号を出力する第2のグループの干
    渉除去ステージとを含み、 それぞれ第1のグループの干渉除去ステージおよび第2
    のグループの干渉除去ステージを含む複数の干渉除去ス
    テージが直列に接続されてハイブリッド型干渉除去ユニ
    ットを形成し、該複数の干渉除去ステージのそれぞれ
    は、局間干渉量を推定し、該複数の干渉除去ステージの
    最終ステージのICU は、前記複数の送信局から送信され
    た信号を出力することを特徴とするCDMA通信用受信装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、該装置
    はさらに、前記最終ステージから出力され干渉を除去さ
    れた信号を取り込み前記複数の送信局から送信されたア
    クセスチャネル信号を検出するアクセスチャネル受信手
    段を含むことを特徴とするCDMA通信用受信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の装置において、前記IC
    U はそれぞれ、 相関演算を行なう相関器、ならびに前ステージから出力
    される推定受信シンボルの処理および伝搬路推定を行な
    うフィンガ回路を含むRake受信回路と、 該Rake受信回路からの出力信号を補正判定する信号補正
    判定回路と、 該補正判定回路からの出力信号に対して再度伝搬路の状
    態に戻す処理を行なう再拡散回路とを含むことを特徴と
    するCDMA通信用受信装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の装置において、前記伝
    搬路推定には、前記複数の送信局からの受信信号のそれ
    ぞれに含まれる既知のパイロットシンボル区間およびデ
    ータ区間を使用することを特徴とするCDMA通信用受信装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の装置において、前記フ
    ィンガ回路はそれぞれ、前記信号補正判定回路から出力
    される硬判定の結果を使用してデシジョンフィードバッ
    クからの相関検波出力の位相を消去することによって伝
    搬路を推定し、該相関検波出力の数シンボル分の移動平
    均を伝搬路推定情報として使用し、該伝搬路推定情報の
    複素共役を前記相関検波出力に乗じてフィンガ出力とす
    ることを特徴とするCDMA通信用受信装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の装置において、前記フ
    ィンガ回路は、最初にパイロットシンボル区間だけを用
    いた伝搬路推定を行ない、該パイロットシンボル区間の
    次のデータシンボルの位相回転を引き戻してフィンガ入
    力の復調を行ない、該パイロットシンボル区間の信号を
    移動平均フィルタに入力し、データの復調結果で行なわ
    れた硬判定の結果を伝搬路推定部に戻して、次の相関検
    波出力のデータ位相を除去し、データ位相除去の結果を
    前記移動平均フィルタに入力し、該移動平均フィルタの
    中のパイロットシンボル区間および1シンボル分のデー
    タシンボルの平均をとり、該平均を伝搬路推定結果とし
    て前記パイロットシンボル区間から2番目のデータシン
    ボルの復調に用い、該2番目のデータシンボルの復調結
    果で行なわれた硬判定の結果も前記伝搬路推定部に戻し
    て、第3のデータシンボルの位相を前記移動平均フィル
    タに入力することを特徴とするCDMA通信用受信装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の装置において、前記移
    動平均フィルタ内のシンボル数は、該移動平均フィルタ
    のタップ数まで順に増加させ、該移動平均フィルタは、
    前記シンボル数が該タップ数に達すると通常の移動平均
    を行ない、該移動平均の区間を表わすウインドウのサイ
    ズは、スロット内を次のパイロットシンボル区間に達す
    るまで徐々に伸ばしてスライドさせ、前記次のパイロッ
    ト区間の手前の前記スロットの最後のデータシンボルの
    復調が終了すると、前記移動平均フィルタ内の情報をク
    リアし、前記次のパイロットシンボル区間だけを用いた
    伝搬路推定を繰り返すことを特徴とするCDMA通信用受信
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項3に記載の装置において、前記信
    号補正判定回路は、前記フィンガ回路の出力信号を正規
    化し、該正規化された出力信号に傾きに相当する係数を
    乗じ、乗算の結果の値を最大値に相当する閾値で制限す
    ることを特徴とするCDMA通信用受信装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の装置において、前記信
    号補正判定回路は、マルチパスの伝搬路推定値のパワー
    の合計値で正規化を行なうことを特徴とするCDMA通信用
    受信装置。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の装置において、前記
    信号補正判定回路は、正規化をパワーの移動平均値で行
    なうことを特徴とするCDMA通信用受信装置。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の装置において、該装
    置はさらに、複数のサーチャを含み、該複数のサーチャ
    のそれぞれは、特定の送信局からの受信信号に割り当て
    られ、前記最終ステージの最終グループからこれに入力
    される干渉を除去した信号を用いて同期捕捉を行なうこ
    とを特徴とするCDMA通信用受信装置。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の装置において、該装
    置はさらに、それぞれが特定の送信局からの受信信号に
    割り当てられて同期捕捉を行なう複数のサーチャを含
    み、該複数のサーチャはそれぞれ、前記最終ステージの
    最終グループから出力される干渉を除去された信号と各
    送信局ごとの干渉量を表わす信号との加算値を受けるこ
    とを特徴とするCDMA通信用受信装置。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の装置において、前記
    最終ステージの第1グループから出力される干渉を除去
    された信号に該最終ステージの第1グループの各送信局
    ごとの干渉量を表わす信号を加算して、この加算結果
    を、同期捕捉を行なうための第1グループの各送信局に
    それぞれ対応した各サーチャに与え、前記最終ステージ
    の第2のグループから出力される干渉を除去された信号
    に該最終ステージの第2のグループの各送信局ごとの干
    渉量を表わす信号を加算して、この加算結果を、同期捕
    捉を行なうための第2のグループの各送信局にそれぞれ
    対応した各サーチャに与えることを特徴とするCDMA通信
    用受信装置。
  14. 【請求項14】 請求項3に記載の装置において、前記
    最終ステージの各ICU の信号補正判定回路から出力され
    るシンボル推定値と前ステージの各ICU から出力される
    シンボル推定値との差分値Aに対する前記最終ステージ
    の各ICU から出力されるシンボル推定値Bの比B/A を求
    め、該比B/A を前記最終ステージの各ICU の再拡散回路
    からそれぞれ出力される推定干渉量信号に乗算し、この
    乗算結果をそれぞれ前記最終ステージの最終グループか
    ら出力される干渉を除去された信号に加算して、この加
    算結果を同期捕捉を行なうため各送信局に対応した各サ
    ーチャにそれぞれ与えることを特徴とするCDMA通信用受
    信装置。
  15. 【請求項15】 請求項11ないし14のいずれかに記載の
    装置において、該装置はさらに、前記サーチャによって
    同期捕捉された信号に基づき同期追従を行なって前記各
    ICU で使用されるチップクロックのトラッキング制御を
    行なう追従手段を含むことを特徴とするCDMA通信用受信
    装置。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載の装置において、該装
    置はさらに、前記送信局の各ICU に入力される受信信号
    で同期追従を行なって該各ICU で使用されるチップクロ
    ックのトラッキング制御を行なう追従手段を含むことを
    特徴とするCDMA通信用受信装置。
  17. 【請求項17】 請求項11ないし14のいずれかに記載の
    装置において、該装置はさらに、前記サーチャによって
    同期捕捉された信号に基づき前記送信局の各ICU に入力
    される受信信号で同期追従を行なって該各ICU で使用さ
    れるチップクロックのトラッキング制御を行なう追従手
    段を含むことを特徴とするCDMA通信用受信装置。
  18. 【請求項18】 複数の送信局から送信された符号分割
    多元接続(CDMA)用の信号を受信して受信信号を出力する
    受信手段と、 前記複数の送信局にそれぞれ割り当てられている各拡散
    符号にそれぞれ対応した各逆拡散符号を使用して、前記
    複数の送信局から送信された信号を前記受信信号から推
    定し、前記拡散符号間の干渉および/または前記逆拡散
    符号間の干渉に起因した局間干渉量を推定し、前記受信
    信号に含まれる前記局間干渉量を除去して、干渉除去後
    の信号を出力する干渉量除去手段と、 該干渉除去後の信号を取り込み、送信局から送信された
    アクセスチャネル信号を該干渉除去後の信号より検出す
    るアクセスチャネル受信手段とを含むことを特徴とする
    CDMA通信用受信装置。
  19. 【請求項19】 複数の送信局から送信された符号分割
    多元接続(CDMA)用の信号を受信して受信信号を出力する
    受信手段と、 前記複数の送信局にそれぞれ割り当てられている各拡散
    符号にそれぞれ対応した各逆拡散符号を使用して、前記
    複数の送信局から送信された信号を前記受信信号から推
    定し、前記拡散符号間の干渉および/または前記逆拡散
    符号間の干渉に起因した局間干渉量を推定し、前記受信
    信号に含まれる前記局間干渉量を除去して、干渉除去後
    の信号を出力する干渉量除去手段と、 前記受信信号ごとに割り当てられ、前記干渉除去後の信
    号を取り込んで同期捕捉を行なう複数のサーチャを含む
    ことを特徴とするCDMA通信用受信装置。
  20. 【請求項20】 複数の送信局から送信された符号分割
    多元接続(CDMA)用の信号を受信して受信信号を出力する
    受信手段と、 前記複数の送信局にそれぞれ割り当てられている各拡散
    符号にそれぞれ対応した各逆拡散符号を使用して、前記
    複数の送信局から送信された信号を前記受信信号から推
    定し、前記拡散符号間の干渉および/または前記逆拡散
    符号間の干渉に起因した局間干渉量を推定し、前記受信
    信号に含まれる前記局間干渉量を除去して、干渉除去後
    の信号を出力する干渉量除去手段とを含み、 該干渉除去後の信号に前記複数の送信局ごとの干渉量を
    それぞれ再生した信号を加算して、この加算結果を、同
    期捕捉を行なうため前記複数の送信局に対応した各サー
    チャにそれぞれ与えることを特徴とするCDMA通信用受信
    装置。
  21. 【請求項21】 複数の送信局から送信された符号分割
    多元接続(CDMA)用の信号を受信して受信信号を出力する
    受信手段と、 少なくとも、第1のグループの送信局から受信した信号
    から干渉量を除去する、第1の干渉量除去手段、および
    第2のグループの送信局から受信した信号から干渉量を
    除去する第2の干渉量除去手段とを含み、 第1の干渉量除去手段は、第1グループの送信局にそれ
    ぞれ割り当てられている各拡散符号にそれぞれ対応した
    各逆拡散符号を使用して、第1グループの送信局から送
    信された信号を前記受信信号から推定し、前記拡散符号
    間の干渉および/または前記逆拡散符号間の干渉に起因
    した局間干渉量を推定し、前記受信信号に含まれる前記
    局間干渉量を除去して第1の干渉除去後信号を出力し、
    第2の干渉量除去手段は、第2のグループの送信局にそ
    れぞれ割り当てられている各拡散符号にそれぞれ対応し
    た各逆拡散符号を使用して、第2のグループの各送信局
    から送信された信号を前記受信信号から推定し、前記拡
    散符号間の干渉および/または前記逆拡散符号間の干渉
    に起因した局間干渉量を推定し、前記受信信号に含まれ
    る前記局間干渉量を除去して第2の干渉除去後信号を出
    力し、 前記第1の干渉除去後信号に第1グループの送信局ごと
    の干渉量をそれぞれ表わす信号を加算して、この加算結
    果を、第1グループの送信局にそれぞれ対応した各サー
    チャに与えて同期捕捉を行ない、前記第2の干渉除去後
    信号に第2のグループの送信局ごとの干渉量をそれぞれ
    表わす信号を加算して、この加算結果を、第2のグルー
    プの送信局にそれぞれ対応した各サーチャに与えて同期
    捕捉を行なうことを特徴とするCDMA通信用受信装置。
  22. 【請求項22】 請求項19、20または21に記載の装置に
    おいて、該装置はさらに、第1および第2の追従手段を
    含み、該追従手段はそれぞれ、前記第1または第2のグ
    ループに対応する前記サーチャから出力される信号に基
    づき同期追従を行ない、該第1または第2のグループに
    対応する第1および第2の干渉量除去手段のいずれかで
    使用されるチップクロックのトラッキング制御を行なう
    ことを特徴とするCDMA通信用受信装置。
  23. 【請求項23】 複数の送信局にそれぞれ割り当てられ
    ている各拡散符号にそれぞれ対応した各逆拡散符号を使
    用して前記複数の送信局から送信された信号を受信信号
    から推定し、前記拡散符号間の干渉および/または前記
    逆拡散符号間の干渉に起因した局間干渉量を推定し、前
    記受信信号に含まれる前記局間干渉量を除去して干渉除
    去後の信号を出力する干渉量除去手段と、 前記受信信号を復調して復調された信号を出力する復調
    手段と、 該復調された信号に基づき同期追従を行ない、前記干渉
    量除去手段で使用されるチップクロックのトラッキング
    制御を行なう追従手段とを含むことを特徴とする伝搬路
    推定装置。
  24. 【請求項24】 送信局からの信号を受信し、受信信号
    に含まれる既知信号であるパイロットシンボル、および
    データ部分を使用して伝搬路を推定する受信装置におい
    て、該装置は、 前記受信信号から相関検波を行なう相関検波手段と、 デシジョンフィードバックによって前記データ部分の位
    相を消し、前記相関検波手段の出力の数シンボル分の移
    動平均をとって伝搬路推定情報とし、該伝搬路推定情報
    の複素共役をとったものを前記相関検波出力に乗ずる搬
    路推定手段とを含むことを特徴とする受信装置。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載の装置において、前記
    伝搬路推定手段は、最初にパイロットシンボル区間だけ
    を用いて伝搬路推定を行ない、該推定された伝送路を前
    記パイロットシンボルの次のデータシンボルの位相回転
    の引き戻しに用いてフィンガの復調を行ない、前記パイ
    ロットシンボル区間の信号を移動平均フィルタに入力
    し、データの復調結果の硬判定値を伝搬路推定に使用
    し、前記相関検波手段の次の相関検波出力のデータ位相
    を除去し、その結果の出力を前記移動平均フィルタに入
    力して前記移動平均フィルタによって前記パイロットシ
    ンボルおよび1シンボル分のデータシンボルの平均を生
    成し、前記フィンガによって前記パイロットシンボル区
    間から2番目のデータシンボルの前記復調手段を使用し
    て、前記2番目のデータシンボルからの硬判定結果を伝
    搬路推定に使用し、次のデータシンボルの位相を引き戻
    し、該位相を前記移動平均フィルタに入力することを特
    徴とする受信装置。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載の装置において、前記
    移動平均フィルタ内のシンボル数は、該フィルタのタッ
    プ数まで順に増加させ、前記移動平均フィルタは、前記
    シンボル数が該タップ数に達すると、通常の移動平均を
    行ない、移動平均の処理区間を表わすウインドウのサイ
    ズは、スロット内を該ウインドウが次のパイロットシン
    ボル区間に達するまで徐々に伸ばした後スライドさせ、
    該次のパイロットシンボル区間の手前のスロットの最後
    のデータシンボルが復調されると、前記移動平均フィル
    タ内の情報をクリアし、前記伝搬路推定手段は、前記次
    のパイロットシンボル区間だけで伝搬路推定を繰り返す
    ことを特徴とする受信装置。
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