JP6070417B2 - 無線通信装置、重み係数演算方法、および重み係数演算プログラム - Google Patents

無線通信装置、重み係数演算方法、および重み係数演算プログラム Download PDF

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Description

本発明は、無線通信装置、重み係数演算方法、および重み係数演算プログラムに関する。
近年、無線通信分野においては高速無線通信を実現するための技術が研究および開発されている。Wideband Code Division Multiple Access(W−CDMA)における高速データ通信技術であるHigh Speed Downlink Packet Access(HSDPA)は、そうした技術の一例である。HSDPAでは、Adaptive Modulation and Coding scheme(AMC)が採用され、電波伝搬状態がよいケースでは最大14.4Mbpsの通信速度が得られる。AMCは、送信装置としての無線基地局装置から受信装置としての端末装置までの電波伝搬状況に応じて変調方式と誤り訂正符号の符号化率が適応的に制御される技術である。このような高速無線通信を実現するためには、受信性能の劣化を抑制することが必要であり、例えば、マルチパスに起因する受信性能の劣化を抑制することが望まれる。マルチパスは、建造物や地形等の影響を受けて電波の屈折や反射が生じることにより、送信装置から送信された送信信号が複数のパス(伝送路)を伝わって、異なるタイミングの複数の信号(マルチパス信号)となって受信装置に到達する通信障害である。
マルチパスに起因する受信性能の劣化を抑制する技術には、Chip Correlation Minimum Mean Square Error(MMSE) Receiver with Multi-path Interference Correlative Timing(MICT)(CCMRM)がある。CCMRMは、マルチパスによって生じた受信信号の歪をFinite Impulse Response(FIR)フィルタといったイコライザを用いて除去する技術の1つである。
CCMRMでは、マルチパスにより生じた複数のパスにおけるパス間の相関を利用して、干渉成分をキャンセルし且つ信号成分が大きくなるように重み係数が求められる。具体的には、重み係数は、パス間の相関を表す相関行列と各パスのチャネル推定値とを用いて以下に示すような計算方法により求められる。
受信ダイバーシチがオフであるケース、すなわち、受信装置が有する受信アンテナが1本であるケースについて例示的に説明すると、相関行列Rを構成する各成分Rijの値は、次の式(1)により計算される。
ここで、iおよびjは、マルチパスにより生じた複数のパスの内、所定数のパスにそれぞれ対応する各フィンガのフィンガ番号であり、例えば、0〜14の15個の整数である。v1は、基準のチップからi進んだ逆拡散前のチップ単位の入力データであり、v2は、基準のチップからj進んだ逆拡散前のチップ単位の入力データである。mは、加算するチップ単位のサンプル数であり、式(1)に示した一例では、256チップ(1スロット)である。また、式(1)に示される記号“*”は、複素共役を示す。
式(1)に示すように、v1×v2の乗算がチップ単位で行われ、256チップ分の乗算結果が加算される。また、式(1)により得られた計算結果に対して一定区間(例えば、10スロット)の移動平均が求められ、相関行列Rを構成する各成分Rijの値が算出される。
重み係数Wは、次の式(2)に示すように、算出された相関行列成分Rijの値とチャネル推定値Hとを用いてガウス−ザイデル反復法により計算される。
ここで、tは、送信装置が有する各送信アンテナの送信アンテナ番号であり、例えば0〜1の2個の整数である。H[t][i]は、送信アンテナ毎のチャネル推定値Hである。Nは、最大フィンガ数であり、例えば15である。nは、ガウス−ザイデル反復法に従った式(2)に示した演算の反復回数であり、例えばn=0からn=2までの3回である。w[n][t][i]は、反復演算されるn回目の重み係数wであり、送信アンテナ毎の重み係数wである。n=0、すなわち式(2)の初回の演算では、演算に用いられるw[n][t][i]の初期値として0が設定される。また、n>0、すなわち、2回目以降の反復演算では、前回演算されたw[n][t][i]の値が初期値として用いられる。
重み係数Wは、所定の反復回数の演算により得られた重み係数w[n][t][i]から得られる。例えば、送信アンテナが2本であり、反復回数が3回である場合、2本の送信アンテナの重み係数は、次の式(3)および式(4)によりそれぞれ得られる。
式(1)〜(4)により求められた重み係数Wは、FIRフィルタのタップ係数として設定される。FIRフィルタは、入力データを単位時間(1チップ)ずつ遅延させるためのn個(例えば、15個)の遅延回路と、これらの遅延回路の出力データに、対応するタップ係数Wをそれぞれ乗算するn個の乗算器と、これらの乗算器の出力データを加算する加算回路とを含む。FIRフィルタに入力された受信データは、各遅延回路により遅延され、遅延されない受信データを含めてn個のデータが生成される。生成された各データには対応するタップ係数Wがそれぞれ乗算される。タップ係数Wが乗算された各データは、加算回路により加算(総和)され、加算されたデータがFIRフィルタから出力される。
上述したようなCCMRMに従えば、マルチパスによって生じた受信信号の歪を除去することができ、受信性能を向上させることができる。しかしながら、CCMRMでは、式(2)に示されるように、重み係数Wを演算する際に、複素数である相関行列成分Rijと複素数である反復演算中の重み係数wとの複素乗算が行われる。1回の複素乗算は、4回の実数乗算と2回の加算により実現される。論理回路において、乗算処理は処理量が大きいため、乗算回数が多くなると処理時間がかかり、また消費電力が大きくなる。
T. Hasegawa, M. Shimizu, "A chip Correlation MMSE Receiver with Multiple Interference Correlative Timing for DS-CDMA systems" Proc. IEEE Veh. Tech. Conf. (VTC 2005 spring)
発明が解決しようとする課題は、FIRフィルタ等のイコライザに用いられる重み係数を得るための演算処理量を削減することである。
一実施形態に従えば、無線通信装置は、対向装置から送信された無線信号を受信するアンテナと、アンテナにより受信された無線信号に対して無線処理を行い、無線処理された受信データを出力する無線回路と、無線回路から出力された受信データに対して復調処理を行い、復調処理された受信データを出力する受信処理回路とを含む。また、受信処理回路は、マルチパスに起因する受信性能の劣化を抑制する重み係数演算回路を含む。そして、重み係数演算回路は、演算回路および制御回路を含む。演算回路は、マルチパスによって対向装置と無線通信装置との間に生じた複数のパスにおけるパス相関を表す相関行列の成分と反復演算中の重み係数との複素乗算を含む演算を反復することによって、マルチパスにより生じた受信信号の歪を除去するイコライザに用いられる重み係数であって複数のパスの内の所定数のパスにそれぞれ対応する各フィンガの重み係数を演算する。制御回路は、各フィンガの重み係数の演算に用いられる成分の中に複素共役関係にある成分の組が含まれる場合に、複素共役関係にある成分の組の第1の成分と反復演算中の第1の重み係数との複素乗算と、複素共役関係にある成分の組の第2の成分と反復演算中の第2の重み係数との複素乗算とを演算回路に纏めて演算させる。
一実施形態に従えば、イコライザに用いられる重み係数を得るための演算処理量を削減することができる。
実施形態に従った重み係数演算回路が用いられ得る無線通信装置の例示的構成図である。 実施形態に従った重み係数演算回路を含み得る受信処理回路の例示的構成図である。 FIRフィルタの例示的構成図である。 第1のケースの相関行列の例図である。 簡略化された第1のケースの相関行列の例図である。 第2のケースの相関行列の例図である。 第2のケースの相関行列の例図である。 簡略化された第2のケースの相関行列の例図である。 簡略化された第2のケースの相関行列の例図である。 実施形態に従った重み係数演算回路の例示的構成図である。 チャネル推定値メモリの例示的構成図である。 相関行列成分メモリの例示的構成図である。 重み係数メモリの例示的構成図である。 演算回路の例示的構成図である。 実施形態に従った重み係数演算処理の例示的なフロー図である。 実施形態に従った重み係数演算処理の例示的なフロー図である。 実施形態に従った重み係数演算処理の例示的なフロー図である。 実施形態に従った重み係数演算プログラムを実行するコンピュータの例示的構成図である。
以下図面を参照しながら発明を実施するための形態を説明する。
まず、実施形態に従った重み係数演算回路を説明するために、実施形態に従った重み係数演算回路が用いられ得る無線通信装置の構成例を説明する。図1は、実施形態に従った重み係数演算回路が用いられ得る無線通信装置の例示的構成図である。図1に示した無線通信装置1は、例えば、Third Generation Partnership Projectの仕様書で定義されるUser Equipmentであり、スマートフォンと称される携帯電話や、タブレット端末と称される無線通信機能付き携帯情報端末装置を含む。なお、図1は、実施形態に従った重み係数演算回路を説明するために挙げた一例であって、実施形態に従った重み係数演算回路は、その他の無線通信装置にも用いられ得る。
図1に示すように、無線通信装置1は、無線回路10、ベースバンド処理回路20、上位レイヤ回路30、受信アンテナ40、および送信アンテナ50を含む。また、ベースバンド処理回路20は、受信処理回路21、復号器22、符号化器23、および送信処理回路24を含む。なお、図1には、1本の受信アンテナ40と1本の送信アンテナ50が示されているが、受信アンテナ40および送信アンテナ50の数は、複数であってよい。
無線回路10は、無線基地局装置といった対向装置から送信された無線信号を受信アンテナ40を介して受信する。無線回路10は、受信された無線信号に対して同期検波やアナログ/デジタル(A/D)変換等の無線処理を行い、無線処理された信号を受信処理回路21へ出力する。受信処理回路21は、無線回路10から出力された受信データに対する復調処理を行い、復調処理された受信データを復号器22へ出力する。復号器22は、受信処理回路21から出力された受信データを復号し、復号された受信データを上位レイヤ回路30へ出力する。
上位レイヤ回路30は、復号器22から出力された受信データに対して、所定の記憶領域に格納する等の各種処理を実行する。また、上位レイヤ回路30は、無線基地局装置といった対向装置への送信データを生成し、生成された送信データを符号化器23へ出力する。
符号化器23は、上位レイヤ回路30から出力された送信データを符号化し、符号化された送信データを送信処理回路24へ出力する。送信処理回路24は、符号化器23により符号化された送信データに対して変調処理を行い、変調処理された送信データを無線回路10へ出力する。無線回路10は、送信処理回路24から出力された送信データに対してデジタル/アナログ(D/A)変換等の無線処理を行い、無線処理された送信信号を対向装置へ送信アンテナ50を介して送信する。
上述したように、図1に示した無線通信装置1は、送信装置としての機能と受信装置としての機能を有するが、以下の説明では、無線基地局装置等の対向装置から送信された信号を受信する受信装置の一例として無線通信装置1を扱う。
実施形態に従った重み係数演算回路は、受信処理回路21に含まれ得る。図2は、実施形態に従った重み係数演算回路を含み得る受信処理回路の例示的構成図である。なお、図2は、実施形態に従った重み係数演算回路を説明するために挙げた一例であって、実施形態に従った重み係数演算回路は、マルチパスによって生じた受信信号の歪をCCMRMにより除去するその他の受信処理回路にも用いられ得る。
図2に示すように、受信処理回路21は、セルサーチ・パスサーチ回路211、制御チャネル復調回路212、共通パイロットチャネル(Common Pilot Channel、CPICH)逆拡散回路213、および相関行列演算回路214を含む。また、受信処理回路21は、チャネル推定回路215、重み係数演算回路216、FIRフィルタ217、同期チャネル(Synchronization Channel、SCH)キャンセル回路218、および高速物理ダウンリンク共有チャネル(High Speed Physical Downlink Shared Channel、HS−PDSCH)逆拡散回路219を含む。
図2に示すように、無線回路10から出力された受信データは、セルサーチ・パスサーチ回路211、制御チャネル復調回路212、CPICH逆拡散回路213、相関行列演算回路214、およびFIRフィルタ217にそれぞれ入力される。
セルサーチ・パスサーチ回路211は、入力データに多重された同期チャネルを検出することにより入力データの先頭タイミングを検出する。検出されたタイミング(パス情報)は、制御チャネル復調回路212、CPICH逆拡散回路213、相関行列演算回路214、およびFIRフィルタ217に通知され、通知を受けたこれらの構成要素は、通知されたタイミングを基準にそれぞれの処理を開始する。
制御チャネル復調回路212は、セルサーチ・パスサーチ回路211から通知されたデータ先頭タイミングを基準に、入力データに多重された制御チャネルの復調を行う。復調された制御チャネルは、復号器22へ出力され、復号器22により制御情報が復号される。
CPICH逆拡散回路213は、セルサーチ・パスサーチ回路211から通知されたデータ先頭タイミングを基準に、入力データに多重されたCPICHの逆拡散を行う。逆拡散されたCPICHは、チャネル推定回路215へ出力される。
チャネル推定回路215は、CPICH逆拡散回路213により逆拡散されたCPICHを用いて無線通信装置1と対向装置との間の各パス(伝送路)のチャネル推定値Hを求める。求められたチャネル推定値Hは、重み係数演算回路216へ出力される。
相関行列演算回路214は、セルサーチ・パスサーチ回路211から通知されたデータ先頭タイミングを基準に、相関行列Rの各成分Rijの値を演算する。演算された各成分Rijの値は、重み係数演算回路216へ出力される。
重み係数演算回路216は、相関行列演算回路214により演算された相関行列成分Rij値およびチャネル推定回路215により求められたチャネル推定値Hを用いて、後述する実施形態に従った重み係数演算方法により重み係数Wの値を求める。求められた重み係数Wの値は、FIRフィルタ217へ出力される。
FIRフィルタ217は、マルチパスによって生じた受信信号の歪を除去するイコライザの一例である。FIRフィルタ217は、セルサーチ・パスサーチ回路211から通知されたデータ先頭タイミングを基準に、入力データに対してフィルタ処理を行う。FIRフィルタ217のフィルタ係数(タップ係数)には、重み係数演算回路216から出力された重み係数Wが用いられる。
図3は、FIRフィルタの例示的構成図である。図3に示すように、FIRフィルタ217は、n個の遅延回路217A−1〜217A−n、n個の乗算器217B−1〜217B−n、加算器217C、複素共役計算器217D、およびバッファ217Eを含む。遅延回路217A−1〜217A−nは、無線回路10から出力された入力データを単位時間(1チップ)ずつ遅延させる。乗算器217B−1〜217B−nは、遅延回路217A−1〜217A−nからの出力データに、対応するタップ係数Wをそれぞれ乗算する。加算器217Cは、乗算器217B−1〜217B−nからの出力データを加算する。複素共役計算器217Dは、例えば、式(3)に示されるように、重み係数演算回路216から出力された反復演算結果としての重み係数wの複素共役を送信アンテナ番号tに応じて計算する。バッファ217Eは、重み係数演算回路216による重み係数Wの演算処理に伴う遅延を吸収するために、入力データのバッファイリングを行う。FIRフィルタ217により処理されたデータは、SCHキャンセル回路218へ出力される。
SCHキャンセル回路218は、FIRフィルタ217から出力されたデータに対して同期チャネル成分の除去処理を行う。同期チャネル成分が除去されたデータは、HS−PDSCH逆拡散回路219へ出力される。
HS−PDSCH逆拡散回路219は、同期チャネル成分が除去されたデータに対して逆拡散処理を行う。逆拡散されたデータは、復号器22へ出力され、データチャネルの復号が復号器22により行われる。
重み係数演算回路216により実行される実施形態に従った重み係数演算方法を説明する。以下では、受信アンテナ40の数を1、最大フィンガ数Nを15、無線通信装置1へ信号を送信する対向装置の送信アンテナ数を2、反復回数nを3とした第1のケースを一例としてまず説明する。
前述したように、重み係数Wを式(2)を用いて求める際には、複素数である相関行列Rの成分Rijと複素数である反復演算中の重み係数wとの複素乗算が行われる。1回の複素乗算は、4回の実数乗算と2回の加算とにより実現される。式(2)を直接演算する場合、各重み係数Wを求めるためには、第1のケースでは14回の複素演算が必要である。最大フィンガ数Nを15とした第1のケースでは、重み係数Wの数は、15個であるため、全ての重み係数Wを求めるためはその15倍の乗算が必要になる。また、反復回数nを3とし、送信アンテナ数を2とした第1のケースでは、さらにその6倍(3×2倍)の乗算が必要となる。
したがって、式(2)を直接演算して重み係数Wを求める演算方法によれば、第1のケースにおいてすべての重み係数Wを演算するために必要な総実数乗算回数は、5040回(14×15×6×4回)である。論理回路において乗算処理は、処理量が大きいため、乗算回数が多いことは、処理時間および消費電力の点から好ましくない。そこで、実施形態に従った重み係数演算方法は、以下で説明するように乗算処理の回数を削減する。
図4は、第1のケースの相関行列の例図である。上述した第1のケースでは、図4に示すように、相関行列Rは、i=0〜14の15行とj=0〜14の15列とから構成される行列である。前述したように、iおよびjは、フィンガ番号を指す。
前述した式(1)から理解し得るように、図4に示した相関行列R中の主対角線を挟んだ上三角部分の成分と下三角部分の成分とは、複素共役の関係になる特徴1を有する。また、前述したように、サンプル数m(例えば、256チップ)分のv1×v2の乗算結果が加算され、さらに加算結果に対して一定区間(例えば、10スロット)の移動平均が行われることによって、相関行列Rの成分Rijの値が求められる。こうした加算および平均が行われる結果、図4に示した相関行列Rの主対角線と並行する斜め方向の各成分の値は、ほぼ同じになる特徴2を有する。相関行列Rの主対角線とは、図4に示した一例では、成分R0、0、R1、1、・・・、R14、14を指し、相関行列Rの主対角線と並行する斜め方向の各成分とは、例えば、成分R0、1、R1、2、・・・、R13、14を指す。
そこで、各成分Rijの上記の特徴1および特徴2を相関行列Rに反映させると、図4に示した相関行列Rは、図5に示すように簡略化して表すことができる。図5は、簡略化された第1のケースの相関行列の例図である。図5に示される網掛け表示は、網掛けされていない成分と網掛け表示された成分とが主対角線を挟んで複素共役の関係にあることを表す。また、図5に示した一例では、相関行列Rの1行目(i=0)の成分R0、0、R0、1、・・・、R0、14を基準として特徴2が相関行列Rに反映されている。なお、図5に示した一例とは異なり、相関行列Rの最終行(i=14)の成分R14、0、R14、1、・・・、R14、14を基準として特徴2を相関行列Rに反映するように構成してもよい。
また、前述した式(2)から理解し得るように、重み係数Wの演算において反復演算中の重み係数wと複素乗算される成分Rijは、図5に示した相関行列Rの各行の成分から対角成分Riiを除いた成分である。例えば、重み係数W(i=0)の演算では、1行目(i=0)の15個の成分R0、0、R0、1、・・・R0、14から対角成分R0、0を除いた14個の成分である。このため、フィンガ番号が最小値0である重み係数Wおよびフィンガ番号が最大値Nである重み係数Wの演算を除いて、各重み係数Wの演算に用いられる相関行列Rの成分Rijの中には、複素共役の関係にある成分Rijおよび成分R ijの組が1組以上存在するという特徴3がある。特徴3は、図5に示した相関行列Rの1行目(i=0)および最終行(i=14)を除く各行に、複素共役関係にある成分Rijおよび成分R ijの組が少なくとも1組含まれることから理解し得る。
そこで、実施形態に従った重み係数演算方法では、上記特徴1および特徴2に加えて上記特徴3を用いて、重み係数の演算に必要な乗算回数の削減を図る。具体的には、式(2)の中で、相関行列Rの成分Rijと反復演算中の重み係数wとを乗算し、その乗算を加算している部分、すなわち、次の式(5)に示す部分は、各重み係数Wの演算について次の式(6)のようにそれぞれ展開される。
なお、説明を明確にするために、式(6)では、反復回数nおよび送信アンテナ番号tを無視している。式(6)において相関行列Rの成分Rijと反復演算中の重み係数wとが乗算された各項は、複素乗算が行われる項であり、次の式(7)のように表わされる。
ここで、Rij,Reは、成分Rijの実数成分であり、Rij,Imは、成分Rijの虚数成分である。また、wi,Reは、反復演算中の重み係数wの実数成分であり、wi,Imは、反復演算中の重み係数wの虚数成分である。
式(6)を直接計算する場合には、それぞれの重み係数Wの演算おいて、式(7)で示されるような複素乗算を14回実行し、その複素乗算の結果の加算を13回実行することが必要になる。しかしながら、前述した特徴3を考慮すると、それぞれの重み係数Wの演算おいて、式(6)に含まれる複素乗算の項の内、相関行列成分Rijの複素共役R ijを含む項に対する演算は、次の式(8)のように相関行列成分Rijを含む項に対する演算と纏めて処理し得る。
式(8)中のwおよびwは、式(6)に示した各重み係数Wの演算において、複素共役関係にある成分Rijおよび成分R ijとそれぞれ乗算される反復演算中の重み係数wを表す。例えば、成分Rijを第1の成分とし、成分R ijを第2の成分とすると、反復演算中の重み係数wは、第1の成分Rijと複素乗算される第1の重み係数wであり、反復演算中の重み係数wは、第2の成分R ijと複素乗算される第2の重み係数wである。
式(8)を用いれば、2回の複素乗算、すなわち8回の実数乗算(式(7)の右辺に示される4回の実数乗算を2回実行)を4回の実数乗算に削減することができる。第1のケースでは、反復演算される重み係数wの各回の演算において、複素共役関係にある成分Rijおよび成分R ijをそれぞれ含む項の組の数は、次のとおりである。すなわち、wおよびw14では、0個であり、wおよびw13では、1個であり、wおよびw12では、2個であり、wおよびw11では、3個であり、wおよびw10では、4個であり、wおよびwでは、5個であり、wおよびwでは、6個であり、wでは、7個である。これらの数を合計すると、複素共役関係にある成分Rijおよび成分R ijをそれぞれ含む項の組の数は、49個存在する。
重み係数演算回路216は、式(8)に示されるように、相関行列成分Rijの複素共役R ijを含む項を相関行列成分Rijを含む項と纏めて演算するように構成される。こうした構成によって、2回の複素乗算、すなわち、相関行列成分Rijを含む項と相関行列成分Rijの複素共役R ijを含む項とに対する複素乗算につき4回の実数乗算を削減できる。
上述のような実施形態に従った重み係数演算方法に従えば、第1のケースにおいてすべての重み係数W、W、・・・、W14を演算するために必要な総乗算回数は、3864回((14×15×4−(49×4))×3×2回)である。一方、式(2)或は式(5)で示される複素乗算を直接計算して重み係数Wを演算する方法では、すべての重み係数W、W、・・・、W14を演算するために必要な総乗算回数は、前述したように5040回(14×15×4×3×2回)である。したがって、実施形態に従った重み係数演算方法に従えば、式(2)或は式(5)で示される複素乗算を直接計算する方法と比較して、重み係数Wの演算処理量を約23%削減することができる。
したがって、実施形態に従った重み係数演算方法によれば、FIRフィルタ等のイコライザに用いられる重み係数を得るための演算処理量を削減することができ、ひいては演算処理を行う回路や装置の処理時間の短縮や消費電力の削減を実現できる。
なお、前述した第1のケースは、実施形態に従った重み係数演算方法を説明するために示した一例にすぎず、実施形態に従った重み係数演算方法は、その他のケースにおいても適用し得る。例えば、第1のケースでは、受信ダイバーシチをオフ、すなわち受信アンテナ40の数を1本と仮定したが、受信ダイバーシチをオン、すなわち受信アンテナ40の数を複数本としてもよい。例えば、受信アンテナ40の数を2、最大フィンガ数Nを30、無線通信装置1へ信号を送信する対向装置の送信アンテナ数を2、反復回数nを3とした第2のケースについても、実施形態に従った重み係数演算方法は、上述した第1のケースと同様に説明し得る。
第2のケースにおいて式(2)を直接演算する場合、各重み係数Wを求めるためには、29回の複素演算が必要である。最大フィンガ数Nを30とした第2のケースでは、重み係数Wの数は、30個であるため、全ての重み係数Wを求めるにはその30倍の乗算が必要になる。また、反復回数nを3とし、送信アンテナ数を2とした第2のケースでは、さらにその6倍(3×2倍)の乗算が必要となる。したがって、式(2)を直接演算して重み係数Wを求める方法によれば、第2のケースにおいてすべての重み係数Wを演算するために必要な総実数乗算回数は、20880回(29×30×4×6回)である。
一方、実施形態に従った重み係数演算方法では、第2のケースにおいても以下に説明するように演算処理量が削減される。
第2のケースでは、相関行列Rは、図6Aおよび図6Bのように表すことができる。図6Aおよび図6Bは、第2のケースの相関行列の例図である。図6Aおよび図6Bに示すように、第2のケースの相関行列Rは、30行(i=0〜29)および30列(j=0〜29)の行列である。また、相関行列Rは、2本の受信アンテナ40の内の個別の受信アンテナにそれぞれ対応する行および列から構成される。すなわち、相関行列Rの行は、受信アンテナ番号r=0の受信アンテナ40に対応する行(i=0〜14)と受信アンテナ番号r=1の受信アンテナ40に対応する行(i=15〜29)とから構成される。また、相関行列の列は、受信アンテナ番号r=0の受信アンテナ40に対応する列(j=0〜14)と受信アンテナ番号r=1の受信アンテナ40に対応する列(j=15〜29)とから構成される。したがって、第2のケースでは、図6に示した相関行列Rは、ある特定の受信アンテナ40に対応する行と、同じまたは別の特定の受信アンテナ40に対応する列とから構成される4つのブロックに区分けできる。
図6Aおよび図6Bに示した相関行列Rの成分Rijは、図5を参照しながら前述した第1のケースと同様に、特徴1および2に基づき簡略化できる。図7Aおよび図7Bは、簡略化された第2のケースの相関行列の例図である。
図7Aおよび図7Bに示すように、前述した特徴1および特徴2は、相関行列R中の各ブロックに反映される。すなわち、第2のケースでは、相関行列Rの各ブロックは、当該のブロックの主対角線を挟んだ上三角部分の成分と下三角部分の成分とが複素共役の関係になる特徴1を有する。図7Aおよび図7Bに示される各ブロック中の網掛け表示は、網掛けされていない成分と網掛け表示された成分とが主対角線を挟んで複素共役の関係にあることを表す。また、相関行列Rの各ブロックは、当該ブロックの相関行列Rの主対角線と並行する斜め方向の各成分の値がほぼ同じになる特徴2を有する。
さらに、図7Aおよび図7Bから理解し得るように、相関行列Rの各ブロックは、特徴3を有する。すなわち、フィンガ番号が最小値である重み係数Wおよびフィンガ番号が最大値である重み係数Wiの演算を除いて、各重み係数Wの演算に用いられる相関行列Rの成分Rijの中には、複素共役の関係にある成分Rijおよび成分R ijの組が1組以上存在するという特徴3が存在する。図7Aおよび図7Bから理解し得るように、第2のケースでは、複素共役関係にある成分Rijおよび成分R ijをそれぞれ含む項の組の数は、次のとおりである。すなわち、w、w14、w15、およびw29では、0個であり、w、w13、w16、およびw28では、1個であり、w、w12、w17、およびw27では、2個であり、w、w11、w18、およびw26では、3個である。また、w、w10、w19、およびw25では、4個であり、w、w、w20、およびw24では、5個であり、w、w、w21、およびw23では、6個であり、wおよびw22では、7個である。これらの数を合計すると、複素共役関係にある成分Rijおよび成分R ijをそれぞれ含む項の組の数は、98個存在する。
重み係数演算回路216は、式(8)に示されるように、相関行列成分Rijの複素共役R ijを含む項を相関行列成分Rijを含む項と纏めて演算するように構成される。こうした構成によって、2回の複素乗算、すなわち、相関行列成分Rijを含む項と相関行列成分Rijの複素共役R ijを含む項とに対する複素乗算につき4回の実数乗算を削減できる。
上述のような実施形態に従った重み係数演算方法に従えば、第2のケースにおいてすべての重み係数W、W、・・・、W29を演算するために必要な総乗算回数は、18528回((29×30×4−(98×4))×3×2回)である。一方、式(2)或は式(5)で示される複素乗算を直接計算して重み係数Wiを演算する方法では、すべての重み係数W、W、・・・、W29を演算するために必要な総乗算回数は、前述したように20880回である。したがって、実施形態に従った重み係数演算方法に従えば、式(2)或は式(5)で示される複素乗算を直接計算する方法と比較して、重み係数Wiの演算処理量を約11%削減することができる。
実施形態に従った重み係数演算方法を実行する重み係数演算回路216の構成例を説明する。以下では、重み係数演算回路216の一例として、対向装置(送信装置)が有する送信アンテナの数および無線通信装置1が有する受信アンテナ40の数をそれぞれ1本とし、最大フィンガ数Nを15とし、反復回数nを任意の所定数とした第3のケースについて説明する。なお、第3のケースは、実施形態に従った重み係数演算回路216の構成を説明するための一例にすぎず、その他のケースにおける重み係数演算回路216も同様の形式で構成し得る。
図8は、実施形態に従った重み係数演算回路の例示的構成図である。図8に示すように、重み係数演算回路216は、チャネル推定値メモリ61、相関行列成分メモリ62、重み係数メモリ63、演算回路64、および制御回路65を含む。
チャネル推定値メモリ61は、式(2)に示される重み係数Wの演算に用いられるチャネル推定値Hを格納するメモリである。図9は、チャネル推定値メモリの例示的構成図である。図9に示すように、第3のケースでは、最大フィンガ数Nが15であるため、H[0]〜H[14]の15個のチャネル推定値Hがチャネル推定値メモリ61に格納される。各チャネル推定値Hの実数成分(IQ変調信号における同相成分I)および虚数成分(IQ変調信号における直交位相成分Q)は、1つのアドレスに連結されて格納される。
チャネル推定値メモリ61に格納されるチャネル推定値Hは、チャネル推定回路215により計算される。図8および図9に示すように、チャネル推定回路215により計算されたチャネル推定値Hは、制御回路65から出力されたアドレスおよびライトイネーブル信号に従ってチャネル推定値メモリ61に格納される。また、図8および図9に示すように、重み係数Wの当該演算に必要なチャネル推定値Hのアドレスは、制御回路65より指定される。そして、指定されたアドレスに対応するチャネル推定値Hがリードデータとしてチャネル推定値メモリ61から演算回路64へ出力される。
相関行列成分メモリ62は、式(2)に示される重み係数Wの演算に用いられる相関行列Rの成分Rijの値を格納するメモリである。図10は、相関行列成分メモリの例示的構成図である。図5および図7を参照しながら前述したように、実施形態に従った重み係数演算方法に従えば、重み係数Wの演算時に必要な相関行列成分Rijの値は、例えば、相関行列Rの1行目の成分の値(第1のケース)或は相関行列Rの各ブロックの1行目の成分(第2のケース)の値である。相関行列Rのその他の成分Rijは、1行目の成分と複素共役の関係(特徴1)にあるか、同じ値とみなし得る関係(特徴2)にある。このため、相関行列Rの1行目の成分の値(第1のケース)或は相関行列Rの各ブロックの1行目の成分(第2のケース)の値からその他の成分の値は得られる。また、式(2)に示されるように、相関行列Rの対角成分の逆数(第1のケース)または相関行列の各ブロックの対角成分の逆数(第2のケース)が重み係数Wの演算に用いられる。
したがって、第3のケースでは、相関行列成分メモリ62に格納される相関行列Rの成分Rijは、図10に示すように、相関行列Rの1行目の成分R0,0、・・・、R0,14と、1行目の対角成分R0,0の逆数との16個であれば足りる。なお、重み係数演算回路216の構成形式によっては、相関行列Rの最終行の成分R14,0、・・・、R14,14と最終行の対角成分R14,14の逆数との16個が相関行列成分メモリ62に格納されるように構成してもよい。
相関行列成分メモリ62に格納される相関行列成分Rijの値は、相関行列演算回路214により計算される。また、対角成分の逆数1/R0,0の値は、相関行列演算回路214により計算される。図8および図10に示すように、相関行列演算回路214により計算されたこれらの値は、制御回路65から出力されたアドレスおよびライトイネーブル信号に従って相関行列成分メモリ62に格納される。図10に示すように、相関行列成分Rijの実数成分(同相成分I)および虚数成分(直交位相成分Q)は、1つのアドレスに連結されて格納される。また、対角成分の逆数1/R0,0は、実数値であるため、実数成分(同相成分I)の値のみが最下位アドレスに対応して格納される。図8および図10に示すように、重み係数Wの当該演算に必要な相関行列Rの成分Rijおよび対角成分の逆数1/R0,0のそれぞれのアドレスは、制御回路65より指定される。そして、指定されたアドレスに対応する相関行列Rの成分Rijの値または対角成分の逆数1/R0,0の値がリードデータとして相関行列成分メモリ62から演算回路64へ出力される。
重み係数メモリ63は、式(2)で示される反復演算中の重み係数wの値および最終的な演算結果である重み係数wの値を格納するメモリである。図11は、重み係数メモリの例示的構成図である。第3のケースでは、w〜w14までの15個の重み係数wの実数成分(同相成分I)および虚数成分(直交位相成分Q)がそれぞれのアドレスと対応付けられて重み係数メモリ63に格納される。重み係数メモリ63の初期値には、0(ゼロ)或いは任意の値が設定され得る。
また、図11に示すように、実施形態に従った重み係数演算方法を実行するために、重み係数メモリ63は、2ポートで構成される。図8および図11に示した一例では、ポートAからは、制御回路65から出力されたアドレスAに対応する重み係数wの値がリードデータAとして読み出される。また、ポートBからは、制御回路65から出力されたアドレスBに対応する重み係数wの値がリードデータBとして読み出される。ただし、重み係数メモリ63の書き込み側のポートは、1ポートのみ使用される。図8および図11に示した一例では、制御回路65から出力されたアドレスAおよびライトイネーブル信号Aに従って、演算回路64から出力されたライトデータAとしての重み係数wの値が重み係数メモリ63に書き込まれる。
重み係数Wの当該演算に必要な重み係数wのアドレスは、制御回路65より指定され、指定されたアドレスに対応する重み係数wの値が重み係数メモリ63から演算回路64へ出力される。実施形態に従った重み係数演算方法では、式(8)に示されるように、複素共役関係にある相関行列成分Rijおよび成分R ijをそれぞれ含む項の組に対する複素乗算が纏めて実行される。そこで、重み係数Wの演算中に式(8)に示される演算が実行される場合には、複素共役関係にある成分Rijおよび成分R ijとそれぞれ乗算される重み係数wが演算回路64へ同時に読み出されるように重み係数メモリ63が構成される。すなわち、重み係数wの演算中に式(8)に示される演算が実行される場合には、読み出し対象とされる2つ重み係数wのそれぞれのアドレスが制御回路65により指定される。そして、指定されたそれぞれのアドレスに対応する2つ重み係数wの値が重み係数メモリ63から演算回路64へ出力される。一方、重み係数Wの演算中に式(8)に示される演算が実行されない場合には、成分Rijと複素乗算される1つの重み係数wのアドレスが制御回路65より指定される。そして、指定されたアドレスに対応する重み係数wの値が重み係数メモリ63から演算回路64へ出力される。
重み係数メモリ63には、演算回路64による重み係数Wの反復演算中の演算結果が上書きされる。所定回数の反復演算が演算回路64により行われた後、重み係数wの最終的な演算結果は、FIRフィルタ217へ出力される。前述したように、出力された重み係数wに対する式(3)に示されるような複素共役の演算は、FIRフィルタ217により行われ得る。
演算回路64は、式(2)で示される重み係数wの演算を行う回路である。図12は、演算回路の例示的構成図である。図8および図12に示すように、演算回路64には、チャネル推定値メモリ61から出力されたチャネル推定値Hの値が入力される。演算回路64には、相関行列成分メモリ62から出力された相関行列Rの1行目の成分Rijの値と1行目の対角成分の逆数1/R0,0の値が入力される。演算回路64には、重み係数メモリ63から出力された重み係数wの値が入力される。
複素共役関係にある成分Rijおよび成分R ijをそれぞれ含む項の組に対する複素乗算を纏めて行う式(8)の演算処理が行われる場合には、重み係数メモリ63の2つのポート(ポートAおよびポートB)から各項に対応する重み係数wの値が出力され、演算回路64に入力される。演算回路64において、2つのポートからそれぞれ出力された重み係数wの値は、実数成分および虚数成分に分けてそれぞれ加算される。また、一方のポート(ポートB)から出力された重み係数wの値は、符号反転され、符号反転された重み係数wの値と他方のポート(ポートA)から出力された重み係数wの値とは、実数成分および虚数成分に分けてそれぞれ加算される。これらの加算処理を経た各値は、演算回路64の複素乗算部64Aに入力される。
一方、式(8)に示される複素乗算が行われない場合、すなわち式(7)で示される1つの項の複素乗算が行われる場合には、重み係数メモリ63の1つのポート(ポートA)からのみ重み係数wの値が出力される。1つのポート(ポートA)から出力された重み係数wの実数成分および虚数成分の各値は、複素乗算部64Aに入力される。
式(8)に示される複素乗算が行われる場合、制御回路65から出力されたセレクト信号“1”が複素乗算部64Aのセレクタに入力される。セレクト信号“1”は、式(8)で示される複素乗算の実行を指示する信号の一例である。複素乗算部64Aのセレクタは、重み係数メモリ63の2つのポートから出力された重み係数wの値に対して上述した加算処理が行われた重み係数wの値を選択する。
一方、式(7)で示される複素乗算が行われる場合には、制御回路65から出力されたセレクト信号“0”が複素乗算部64Aのセレクタに入力される。セレクト信号“0”は、式(7)で示される複素乗算の実行を指示する信号の一例である。複素乗算部64Aのセレクタは、重み係数メモリ63の1つのポート(ポートA)から出力された重み係数wの値を選択する。
複素乗算部64Aの乗算器には、相関行列成分メモリ62から出力された相関行列成分Rijの値が入力される。また、複素乗算部64Aの乗算器には、セレクタにより選択された重み係数wの値が入力される。複素乗算部64Aの乗算器は、入力された成分Rijの値と重み係数wの値とを乗算する。この乗算処理により、式(8)の左辺で示される4つの乗算および式(7)の左辺に示される4つの乗算が行われる。
図12に示すように、成分Rijの虚数成分と重み係数wの虚数成分との乗算結果は、符号反転器により符号反転される。符号反転された乗算結果を含め、乗算器により乗算された4つの値は、実数成分および虚数成分に分けて加算器により加算される。加算器による加算結果は、複素乗算部64Aから出力される複素乗算結果として演算回路64の積算部64Bへ実数成分および虚数成分に分けて出力される。
積算部64Bには、反復計算される式(2)の計算の各回の初めに、制御回路65から出力された積算クリア信号が入力され、積算部64Bに記録された積算値が0(ゼロ)に初期化される。積算部64Bは、複素乗算部64Aから出力された複素乗算結果を積算し、式(2)の左辺中の式(6)で示される箇所を計算する。
積算部64Bにより計算された積算結果は、符合反転器により符号反転され、符号反転された積算結果とチャネル推定値メモリ61から出力されたチャネル推定値Hとが加算器により加算される。加算器による加算結果は、相関行列成分メモリ62から出力された対角成分の逆数1/R0,0の値と乗算され、式(7)で示される重み係数wの値が求められる。求められた重み係数wの値は、演算回路64の出力値として出力される。
制御回路65は、実施形態に従った重み係数の演算処理全体を制御する。
制御回路65は、アドレスおよびライトイネーブル信号をチャネル推定値メモリ61へ出力する。すなわち、チャネル推定回路215から演算されたチャネル推定値Hが出力された場合、制御回路65は、出力されたチャネル推定値Hの書き込み対象のアドレスとライトイネーブル信号とをチャネル推定値メモリ61へ出力する。チャネル推定値メモリ61は、制御回路65から出力されたライトイネーブル信号に従って、チャネル推定回路215から出力されたチャネル推定値Hを制御回路65から出力されたアドレスと対応付けて格納する。一方、重み係数Wの演算が行われる場合、制御回路65は、重み係数Wの当該演算に用いられるチャネル推定値Hに対応するアドレスをチャネル推定値メモリ61へ出力する。チャネル推定値メモリ61は、制御回路65から出力されたアドレスに対応するチャネル推定値Hをリードデータとして演算回路64へ出力する。
制御回路65は、アドレスおよびライトイネーブル信号を相関行列成分メモリ62へ出力する。すなわち、相関行列Rの1行目の成分Rijの値および1行目の対角成分の逆数1/R0、0の値が相関行列演算回路214により演算され、演算されたこれらの値が相関行列演算回路214から出力された場合、制御回路65は、出力されたこれらの値の書き込み対象のアドレスとライトイネーブル信号とを相関行列成分メモリ62へ出力する。相関行列成分メモリ62は、制御回路65から出力されたライトイネーブル信号に従って、相関行列演算回路214から出力された値を制御回路65から出力されたそれぞれのアドレスに対応付けて格納する。一方、重み係数Wの演算が行われる場合、制御回路65は、重み係数Wの当該演算に用いられる相関行列Rの成分Rijの値および対角成分の逆数1/R0、0の値に対応するそれぞれのアドレスを相関行列成分メモリ62へ出力する。相関行列成分メモリ62は、制御回路65から出力されたアドレスにそれぞれ対応する相関行列成分Rijの値および対角成分の逆数1/R0、0の値をリードデータとして演算回路64へ出力する。
制御回路65は、アドレスおよびライトイネーブル信号を重み係数メモリ63へ出力する。重み係数メモリ63には、前述したように2つのポートがあるが、図8に示した重み係数演算回路216の一例では、ライト側は1ポートのみ使用される。すなわち、制御回路65から出力され得るアドレスは、ポートAおよびポートBの2ポートであり、制御回路65から出力されるライトイネーブル信号は、ポートAの1ポートである。式(8)に示すように2つの複素乗算が纏めて行われる場合には、制御回路65は、複素乗算される2つ重み係数wに対応するアドレスを重み係数メモリ63の2ポートにそれぞれ出力する。出力されたアドレスに対応する2つ重み係数wの値は、重み係数メモリ63の2ポートからリードデータとして演算回路64へそれぞれ出力される。それ以外の場合には、制御回路65は、1ポート分のアドレスを重み係数メモリ63へ出力する。式(2)で示される反復演算中の1回の重み係数wの演算が完了すると、制御回路65は、演算結果が格納されるアドレスとライトイネーブル信号とを重み係数メモリ63へ出力する。重み係数メモリ63は、制御回路65から出力されたライトイネーブル信号に従って、制御回路65から出力されたアドレスに演算結果を格納する。
制御回路65は、セレクト信号を複素乗算部64Aへ出力し、積算クリア信号を積算部64Bへ出力する。式(8)で示されるように2つの複素乗算が纏めて行われる場合、制御回路65は、複素乗算部64Aのセレクト信号を例えば“1”に設定する。式(7)で示されるように1つの複素乗算が行われる場合、制御回路65は、セレクト信号を例えば“0”に設定する。制御回路65は、重み係数wの反復演算の各回の初めに積算クリア信号を出力し、積算部64Bに記録された積算値を0に初期化する。
重み係数演算回路216により実行される実施形態に従った重み係数演算処理フローの一例を説明する。図13A〜図13Cは、実施形態に従った重み係数演算処理の例示的なフロー図である。図13A〜図13Cには、前述した第1のケースのように受信アンテナ40の数を1本としたケースの重み係数演算処理フローが一例として示されている。
図13Aに示すように、ステップS1001において実施形態に従った重み係数演算処理が開始されると、ステップS1002〜ステップS1004において、重み係数Wの演算に用いられるチャネル推定値Hの取得処理が実行される。また、ステップS1005〜S1007において、重み係数Wの演算に用いられる相関行列成分Rijの値および対角成分1/R0,0の値の取得処理が実行される。
具体的には、ステップS1002において、制御回路65は、チャネル推定回路215によりチャネル推定値Hが新たに演算されることによってチャネル推定値Hが更新されたか否かを判定する。
チャネル推定値Hが更新されていない場合(ステップS1002で“NO”)、重み係数演算処理は、ステップS1005へ進められる。
一方、チャネル推定値Hが更新された場合(ステップS1002で“YES”)、重み係数演算処理は、ステップS1003へ進められる。ステップS1003において、制御回路65は、更新されたチャネル推定値Hをチャネル推定値メモリ61へ取り込むために、取り込み先のライトアドレスとライトイネーブル信号とを生成する。そして、制御回路65は、生成されたライトアドレスおよびライトイネーブル信号をチャネル推定値メモリ61へ送信する。チャネル推定値メモリ61は、制御回路65から送信されたライトアドレスおよびライトイネーブル信号に従って、チャネル推定回路215から送信されたチャネル推定値Hを取り込む。
ステップS1004において、制御回路65は、更新されたすべてのチャネル推定値Hがチャネル推定値メモリ61に取り込まれたか否かを判定する。更新されたすべてのチャネル推定値Hがチャネル推定値メモリ61に取り込まれていない場合(ステップS1004で“NO”)、重み係数演算処理は、上述したステップS1003に戻される。一方、更新されたすべてのチャネル推定値Hがチャネル推定値メモリ61に取り込まれた場合(ステップS1004で“YES”)、重み係数演算処理は、ステップS1005に進められる。
ステップS1005において、制御回路65は、相関行列演算回路214により相関行列成分Rijの値および対角成分の逆数1/R0,0の値が新たに演算されることによって相関行列成分の値が更新されたか否かを判定する。
相関行列成分の値Rijおよび対角成分の逆数1/R0,0の値が更新されていない場合(ステップS1005で“NO”)、重み係数演算処理は、ステップS1008へ進められる。
一方、相関行列成分の値Rijおよび対角成分の逆数1/R0,0の値が更新された場合(ステップS1005で“YES”)、重み係数演算処理は、ステップS1006へ進められる。ステップS1006において、制御回路65は、更新された相関行列成分Rijの値および対角成分の逆数1/R0,0の値を相関行列成分メモリ62へ取り込むために、取り込み先のライトアドレスとライトイネーブル信号とを生成する。そして、制御回路65は、生成されたライトアドレスおよびライトイネーブル信号を相関行列成分メモリ62へ送信する。相関行列成分メモリ62は、制御回路65より送信されたライトアドレスおよびライトイネーブル信号に従って、相関行列演算回路214から送信された相関行列成分の値Rijおよび対角成分の逆数1/R0,0の値を取り込む。
ステップS1007において、制御回路65は、更新されたすべての相関行列成分の値Rijおよび対角成分の逆数1/R0,0の値が相関行列成分メモリ62に取り込まれたか否かを判定する。更新されたすべての値が相関行列成分メモリ62に取り込まれていない場合(ステップS1007で“NO”)、重み係数演算処理は、上述したステップS1006に戻される。一方、更新されたすべての値が相関行列成分メモリ62に取り込まれた場合(ステップS1007で“YES”)、重み係数演算処理は、ステップS1008に進められる。
図13Bに示すように、ステップS1008〜S1011では、重み係数演算処理に用いられる各種パラメータの初期値が設定される。具体的には、ステップS1008では、制御回路65は、式(2)で示される重み係数wの反復演算における反復回数nの初期値として0を設定する。ステップS1009では、制御回路65は、式(2)で示される重み係数wの反復演算における送信アンテナ番号tの初期値として0を設定する。ステップS1010およびステップS1011では、制御回路65は、式(2)で示される重み係数wの反復演算におけるフィンガ番号iおよびjの初期値として0をそれぞれ設定する。各種パラメータの初期値が設定されると、重み係数演算処理は、ステップS1012へ進められる。
ステップS1012において、制御回路65は、当該重み係数Wの演算に用いられる相関行列成分Rijの中に、複素共役の関係にある成分Rijおよび成分R ijの組があるか否かを判定する。
複素共役関係にある成分Rijおよび成分R ijの組がない場合(ステップS1012で“NO”)、ステップS1013〜ステップS1017において、式(7)に示されるように、相関行列成分Rijと重み係数wとの複素乗算が個別に実行される。一方、複素共役関係にある成分Rijおよび成分R ijの組がある場合(ステップS1012で“YES”)、ステップS1018〜ステップS1023において、式(8)に示されるように、複素共役関係にある成分Rijおよび成分R ijをそれぞれ含む項の組に対する複素乗算が纏めて実行される。
具体的には、複素共役関係にある成分Rijおよび成分R ijの組がない場合(ステップS1012で“NO”)、ステップS1013において、制御回路65は、フィンガ番号jの値がフィンガ番号iの値と等しいか否かを判定する。フィンガ番号jの値がフィンガ番号iの値と等しい場合(ステップS1013で“YES”)、式(2)中の式(5)で示される演算を実行する必要がない。そこで制御回路65は、フィンガ番号jの値を1つインクリメントして(ステップS1014)、重み係数演算処理をステップS1012の処理に戻す。一方、フィンガ番号jの値がフィンガ番号iの値と等しくない場合(ステップS1013で“NO”)、重み係数演算処理は、ステップS1015へ進められる。
ステップS1015において、制御回路65は、式(7)で示される複素乗算の対象となる相関行列成分Rijの値を相関行列成分メモリ62に演算回路64へ出力させるために、複素乗算の対象となる相関行列成分Rijに対応するリードアドレスを生成する。そして、制御回路65は、生成されたリードアドレスを相関行列成分メモリ62へ出力する。相関行列成分メモリ62は、制御回路65から出力されたリードアドレスに対応する相関行列成分Rij(R[i][j])の値を演算回路64へ出力する。
また、ステップS1016において、制御回路65は、式(7)で示される複素乗算の対象となる重み係数wの値を重み係数メモリ63に演算回路64へ出力させるために、複素乗算の対象となる重み係数wに対応するリードアドレスAを生成する。そして、制御回路65は、生成されたリードアドレスAを重み係数メモリ63へ出力する。重み係数メモリ63は、制御回路65から出力されたリードアドレスAに対応する重み係数w(w[n][i])の値を演算回路64へ出力する。
ステップS1017において、演算回路64は、相関行列成分メモリ62から出力された相関行列成分Rij(R[i][j])の値と重み係数メモリ63から出力された重み係数w(w[n][i])の値の複素乗算を式(7)に示されるように実行する。
一方、複素共役関係にある成分Rijおよび成分R ijの組がある場合(ステップS1012で“YES”)、ステップS1018において、制御回路65は、フィンガ番号jの値がフィンガ番号iの値よりも小さいか否かを判定する。ステップS1018での判定は、複素共役関係にある成分Rijおよび成分R ijをそれぞれ含む当該項の組に対して式(8)で示される複素乗算が重複して実行されることを回避するために行われる。
ステップS1018に示した一例では、フィンガ番号jの値がフィンガ番号iの値よりも小さい場合(ステップS1018で“YES”)、式(8)で示される複素乗算が行われない。すなわち、この場合、フィンガ番号jの値が1つインクリメントされて(ステップS1019)、重み係数演算処理は、ステップS1012に戻される。一方、フィンガ番号jの値がフィンガ番号iの値以上である場合(ステップS1018で“NO”)、複素共役関係にある成分Rijおよび成分R ijを含む当該項の組に対して式(8)で示される複素乗算が行われる。すなわち、この場合、重み係数演算処理は、ステップS1020へ進められる。
ステップS1020において、制御回路65は、式(8)で示される複素乗算の対象となる複素共役関係にある一方の成分Rijの値を相関行列成分メモリ62に演算回路64へ出力させるために、対象となる成分Rijに対応するリードアドレスを生成する。そして、制御回路65は、生成されたリードアドレスを相関行列成分メモリ62へ出力する。相関行列成分メモリ62は、制御回路65から出力されたリードアドレスに対応する相関行列成分Rij(R[i][j])の値を演算回路64へ出力する。
また、ステップS1021およびステップS2022において、制御回路65は、複素共役関係にある成分Rijおよび成分R ijとそれぞれ乗算される重み係数wの値を重み係数メモリ63に演算回路64へ出力させる。
具体的には、ステップS1021において、制御回路65は、複素共役関係にある一方の成分Rijと複素乗算される重み係数wに対応するリードアドレスAを生成する。そして、制御回路65は、生成されたリードアドレスAを重み係数メモリ63へ出力する。重み係数メモリ63は、制御回路65から出力されたリードアドレスAに対応する重み係数w(w[n」[i])の値を演算回路64へ出力する。また、ステップS1022において、制御回路65は、複素共役関係にある他方の成分R ijと複素乗算される重み係数wに対応するリードアドレスBを生成する。そして、制御回路65は、生成されたリードアドレスBを重み係数メモリ63へ出力する。重み係数メモリ63は、制御回路65から出力されたリードアドレスBに対応する重み係数w(w[n][2i−j])の値を演算回路64へ出力する。
ステップS1014において、演算回路64は、相関行列成分メモリ62から出力された複素共役関係にある一方の成分Rij(R[i][j])の値と重み係数メモリ63から出力された2つの重み係数w(w[n」[i]、w[n][2i−j])の値を用いて、式(8)に示される2つの複素乗算を纏めて実行する。
ステップS1013〜ステップS1017での複素乗算処理またはステップS1018〜ステップS1023での乗算処理が実行されると、ステップS1024において、制御回路65は、フィンガ番号jの値が最大フィンガ数Nよりも小さいか否かを判定する。
フィンガ番号jの値が最大フィンガ数Nよりも小さい場合(ステップS1024で“YES”)、重み係数演算処理は、ステップS1025へ進められる。ステップS1025において、制御回路65は、ステップS1013〜ステップS1017での複素乗算処理の結果またはステップS1019〜ステップS1023での乗算処理の結果を積算する。そして、制御回路65は、フィンガ番号jの値を1つインクリメントして(ステップS1014)、重み係数演算処理をステップS1012へ戻す。
一方、フィンガ番号jの値が最大フィンガ数Nと等しい場合(ステップS1024で“YES”)、重み係数演算処理は、図13Cに示すステップS1026へ進められる。
ステップS1026において、演算回路64は、ステップS1025で演算された積算結果の符合を反転する。また、ステップS1027において、制御回路65は、式(2)で示されるチャネル推定値Hをチャネル推定値メモリ61に演算回路64へ出力させるために、演算対象のチャネル推定値Hに対応するリードアドレスを生成する。そして、制御回路65は、生成されたリードアドレスをチャネル推定値メモリ61へ出力する。チャネル推定値メモリ61は、制御回路65から出力されたリードアドレスに対応するチャネル推定値H(H[t][i])を演算回路64へ出力する。ステップS1028において、演算回路64は、チャネル推定値メモリ61から出力されたチャネル推定値H(H[t][i])をステップS1026で符号反転された積算結果に加算する。
ステップS1029において、制御回路65は、式(2)で示される対角成分の逆数1/R0,0の値を相関行列成分メモリ62に演算回路64へ出力させるために、対角成分の逆数1/R0,0に対応するリードアドレスを生成する。そして、制御回路65は、生成されたリードアドレスを相関行列成分メモリ62へ出力する。相関行列成分メモリ62は、制御回路65から出力されたリードアドレスに対応する対角成分の逆数1/R0,0(1/R[0][0])の値を演算回路64へ出力する。
ステップS1030において、演算回路64は、相関行列成分メモリ62から出力された対角成分の逆数1/R0,0(1/R[0][0])の値と、ステップS1028で演算された加算結果とを乗算する。ステップS1030での乗算により、式(2)で示されるn回目の重み係数w(w[n][t][i])の値が取得される。取得されたn回目の重み係数w(w[n][t][i])の値は、演算回路64から重み係数メモリ63へ出力される。
ステップS1031において、ステップS1030において取得されたn回目の重み係数w(w[n][t][i])の値を重み係数メモリ63に格納させるために、制御回路65は、格納される重み係数w(w[n][t][i])に対応するライトアドレスとライトイネーブル信号とを生成する。そして、制御回路65は、生成されたライトアドレスおよびライトイネーブル信号を重み係数メモリ63へ出力する。重み係数メモリ63は、制御回路65から出力されたライトイネーブル信号に従って、演算回路64から出力されたn回目の重み係数w(w[n][t][i])の値を、制御回路65から出力されたライトアドレスに格納する。
ステップS1032において、制御回路65は、フィンガ番号iの値が最大フィンガ数Nより小さいか否かを判定する。フィンガ番号iの値が最大フィンガ数Nより小さい場合(ステップS1031で“YES”)、制御回路65は、フィンガ番号iの値を1つインクリメントする(ステップS1033)。そして、重み係数演算処理は、ステップS1011へ戻される。一方、フィンガ番号iの値が最大フィンガ数Nと等しい場合(ステップS1032で“NO”)、重み係数演算処理は、ステップS1034へ進められる。
ステップS1034において、制御回路65は、送信アンテナ番号tの値が所定の最大送信アンテナ番号数より小さいか否かを判定する。送信アンテナ番号tの値が所定の最大送信アンテナ番号数より小さい場合(ステップS1034で“YES”)、制御回路65は、送信アンテナ番号tの値を1つインクリメントする(ステップS1035)。そして、重み係数演算処理は、ステップS1010へ戻される。一方、送信アンテナ番号tの値が所定の最大送信アンテナ番号数と等しい場合(ステップS1034で“NO”)、重み係数演算処理は、ステップS1036へ進められる。
ステップS1036において、制御回路65は、反復回数nの値が所定の反復回数より小さいか否かを判定する。反復回数nの値が所定の反復回数より小さい場合(ステップS1036で“YES”)、制御回路65は、反復回数nの値を1つインクリメントする(ステップS1037)。そして、重み係数演算処理は、ステップS1009へ戻される。一方、反復回数nの値が所定の反復回数と等しい場合(ステップS1036で“NO”)、重み係数演算処理は、ステップS1038へ進められる。
ステップS1038では、ステップS1030までの処理により取得されたn回目の重み係数w(w[n][t][i])の値が演算回路64からFIRフィルタ217へ出力される。そして、ステップS1001から開始された一連の重み係数演算処理は終了される(ステップS1039)。なお、ステップS1039で一連の重み係数演算処理が終了された後、ステップS1001で新たな重み係数演算処理が開始され得る。
このように、実施形態に従った重み係数演算処理によれば、式(2)中の式(5)に含まれるような複素演算が直接行われる方法と比較して複素乗算の回数を削減できる。したがって、実施形態に従った重み係数演算処理によれば、FIRフィルタ等のイコライザに用いられる重み係数を得るための演算処理量を削減することができ、ひいては演算処理を行う回路や装置の処理時間の短縮や消費電力の削減を実現できる。
また、上記では、実施形態に従った重み係数演算方法が重み係数演算回路216により実行される一例を説明した。しかしながら、実施形態に従った重み演算処理方法は、図13A〜図13Cの重み係数演算処理フローに示されるような処理手順を規律する重み係数演算プログラムを実行するコンピュータによって実現することも可能である。
図14は、実施形態に従った重み係数演算プログラムを実行するコンピュータの例示的構成図である。
図14に示すように、コンピュータ7は、入力装置71、読み取り装置72、通信インタフェース73、ハードディスク(HDD)74、Central Processing Unit(CPU)75、Random Access Memory(RAM)76、Read Only Memory(ROM)77、表示装置78、およびバス79を含む。コンピュータ7に含まれる構成要素71〜78は、バス79によって相互に接続される。
入力装置71は、コンピュータ7のユーザが行なった操作を検出する装置であり、例えば、マウスおよびキーボードである。表示装置78は、CPU75の処理結果等を表示する装置であり、例えば、液晶ディスプレイ装置である。
読み取り装置72は、磁気ディスク、光ディスク、および光磁気ディスク等の記録媒体に含まれるプログラムおよびデータを読み出す装置であり、例えば、Compact Disc/Digital Versatile Disc(CD/DVD)ドライブである。通信インタフェース73は、Local Area Network(LAN)等の通信ネットワークにコンピュータ7を接続するためのインタフェースである。HDD74は、CPU75が実行するプログラムおよびデータを記憶する記憶装置である。
実施形態に従った重み係数演算プログラムは、記録媒体に記録された重み係数演算プログラムを読み取り装置72が読み取ることによって、HDD74にインストールされ得る。或は、実施形態に従った重み係数演算プログラムは、他のコンピュータ装置(図示せず)に格納された重み係数演算プログラムを通信インタフェース73を介してコンピュータ7が取得することによって、HDD74にインストールされ得る。
CPU75は、重み係数演算プログラムをHDD74からRAM76に読み出して重み係数演算プログラムを実行することによって、実施形態に従った重み係数演算処理を実行する処理装置である。
RAM76は、HDD74から読み出された重み係数演算プログラムの実行途中結果を記憶するメモリである。ROM77は、定数データ等を記憶する読み出し専用メモリである。
実施形態に従った重み係数演算プログラムを実行するコンピュータによれば、式(2)中の式(5)に含まれるような複素演算が直接行われる方法と比較して複素乗算の回数を削減できる。したがって、実施形態に従った重み係数演算プログラムを実行するコンピュータによれば、FIRフィルタ等のイコライザに用いられる重み係数を得るための演算処理量を削減することができ、ひいては演算処理を行う回路や装置の処理時間の短縮や消費電力の削減を実現できる。
1 無線通信装置
10 無線回路
20 ベースバンド処理回路
21 受信処理回路
211 セルサーチ・パスサーチ回路
212 制御チャネル復調回路
213 CPICH逆拡散回路
214 相関行列演算回路
215 チャネル推定回路
216 重み係数演算回路
217 FIRフィルタ
217A 遅延回路
217B 乗算器
217C 加算器
217D 複素共役計算器
217E バッファ
218 SCHキャンセル回路
219 HS−PDSCH逆拡散回路
22 復号器
23 符号化器
24 送信処理回路
30 上位レイヤ回路
40 受信アンテナ
50 送信アンテナ
61 チャネル推定値メモリ
62 相関行列成分メモリ
63 重み係数メモリ
64 演算回路
64A 複素乗算部
64B 積算部
65 制御回路

Claims (6)

  1. 対向装置から送信された無線信号を受信するアンテナと、
    前記アンテナにより受信された前記無線信号に対して無線処理を行い、無線処理された受信データを出力する無線回路と、
    前記無線回路から出力された前記受信データに対して復調処理を行い、復調処理された前記受信データを出力する受信処理回路と
    を含み、
    前記受信処理回路は、マルチパスに起因する受信性能の劣化を抑制する重み係数演算回路を含み、
    前記重み係数演算回路は、
    前記マルチパスによって前記対向装置と無線通信装置との間に生じた複数のパスにおけるパス相関を表す相関行列の成分と反復演算中の重み係数との複素乗算を含む演算を反復することによって、前記マルチパスにより生じた受信信号の歪を除去するイコライザに用いられる重み係数であって前記複数のパスの内の所定数のパスにそれぞれ対応する各フィンガの前記重み係数を演算する演算回路と、
    前記各フィンガの前記重み係数の演算に用いられる成分の中に複素共役関係にある成分の組が含まれる場合に、前記複素共役関係にある成分の組の第1の成分と反復演算中の第1の重み係数との複素乗算と、前記複素共役関係にある成分の組の第2の成分と反復演算中の第2の重み係数との複素乗算とを前記演算回路に纏めて演算させる制御回路と
    を含む、無線通信装置。
  2. 前記相関行列は、前記受信装置の第1の受信アンテナに対応する行と前記第1の受信アンテナまたは第2の受信アンテナに対応する列とから構成される1つ以上のブロックを含み、
    前記演算回路は、前記1つ以上のブロックそれぞれの一行目の成分と前記一行目の対角成分の逆数とを用いて前記各フィンガの前記重み係数を演算する、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 送信装置と受信装置との間のマルチパスにより生じた受信信号の歪を除去するイコライザに用いられる重み係数であって前記マルチパスにより生じた複数のパスの内の所定数のパスにそれぞれ対応する各フィンガの前記重み係数を、前記複数のパスにおけるパス相関を表す相関行列の成分と反復演算中の重み係数との複素乗算を含む演算を反復することによって演算する際に、前記各フィンガの前記重み係数の演算に用いられる成分の中に複素共役関係にある成分の組が含まれる場合に、重み係数演算回路は、前記複素共役関係にある成分の組の第1の成分と反復演算中の第1の重み係数との複素乗算と、前記複素共役関係にある成分の組の第2の成分と反復演算中の第2の重み係数との複素乗算とを纏めて演算する
    重み係数演算方法。
  4. 前記相関行列は、前記受信装置の第1の受信アンテナに対応する行と前記第1の受信アンテナまたは第2の受信アンテナに対応する列とから構成される1つ以上のブロックを含み、
    前記重み係数演算回路は、前記1つ以上のブロックそれぞれの一行目の成分と前記一行目の対角成分の逆数とを用いて前記各フィンガの前記重み係数を演算する、請求項3に記載の重み係数演算方法。
  5. 送信装置と受信装置との間のマルチパスにより生じた受信信号の歪を除去するイコライザに用いられる重み係数であって前記マルチパスにより生じた複数のパスの内の所定数のパスにそれぞれ対応する各フィンガの前記重み係数を、前記複数のパスにおけるパス相関を表す相関行列の成分と反復演算中の重み係数との複素乗算を含む演算を反復することによって演算する際に、前記各フィンガの前記重み係数の演算に用いられる成分の中に複素共役関係にある成分の組が含まれる場合に、前記複素共役関係にある成分の組の第1の成分と反復演算中の第1の重み係数との複素乗算と、前記複素共役関係にある成分の組の第2の成分と反復演算中の第2の重み係数との複素乗算とを纏めて演算する
    処理をコンピュータに実行させる重み係数演算プログラム。
  6. 前記相関行列は、前記受信装置の第1の受信アンテナに対応する行と前記第1の受信アンテナまたは第2の受信アンテナに対応する列とから構成される1つ以上のブロックを含み、
    前記1つ以上のブロックそれぞれの一行目の成分と前記一行目の対角成分の逆数とを用いて前記各フィンガの前記重み係数を演算する
    処理をコンピュータに実行させる、請求項5に記載の重み係数演算プログラム。
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