JP4470146B2 - 軟骨型フィブロネクチンの検出方法、該方法を用いる軟骨腫瘍検出方法、抗軟骨型fnモノクローナル抗体、及び該抗体を産生するハイブリドーマ - Google Patents
軟骨型フィブロネクチンの検出方法、該方法を用いる軟骨腫瘍検出方法、抗軟骨型fnモノクローナル抗体、及び該抗体を産生するハイブリドーマ Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軟骨型フィブロネクチンの検出方法、軟骨型フィブロネクチンを検出して軟骨腫瘍を検出する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
本明細書中においては、「フィブロネクチン」を「FN」と略記する。
FNは細胞接着を促進する因子の一つであり、血漿型FN、細胞型FN、軟骨型FNなど数種類のFNが知られている(非特許文献1、非特許文献2)。これらの構造的相違は、スプライシングの相違によることも知られている(非特許文献3、非特許文献4)。
【0003】
一般にFNはヘパリンやヒアルロン酸などのGAG、コラーゲンなどに接着性を有することが知られていた。また軟骨型FNがプロテオグリカンの1種であるデコリンに結合性を有することも知られていた(非特許文献5)。接着性において他の型のFNには特異性が低く、軟骨型FNのみに高い特異性を示す物質はこれまでは知られていなかった。
【0004】
FNは5'末端から3'末端に向かって順にI-1(配列番号15)、I-2(配列番号17)、I-3(配列番号19)、I-4(配列番号21)、I-5(配列番号23)、I-6(配列番号25)、II-1(配列番号27)、II-2(配列番号29)、I-7(配列番号31)、I-8(配列番号33)、I-9(配列番号35)、III-1(配列番号37)、III-2(配列番号39)、III-3(配列番号41)、III-4(配列番号43)、III-5(配列番号45)、III-6(配列番号47)、III-7(配列番号49)、EDB(配列番号51)、III-8(配列番号53)、III-9(配列番号55)、III-10(配列番号57)、III-11(配列番号59)、EDA(配列番号61)、III-12(配列番号63)、III-13(配列番号65)、III-14(配列番号67)、IIICS(V領域:配列番号69)、III-15(配列番号71)、I-10(配列番号73)、I-11(配列番号75)、I-12(配列番号77)の各ドメインからなることが知られている(非特許文献6)。
【0005】
【非特許文献1】
J. Biol. Chem., 259, 3962-3970 (1984)
【非特許文献2】
J. Cell. Biol., 80(2), 492-498 (1979)
【非特許文献3】
Nicleic Acids Res., 12(14), 5853-5868 (1984)
【非特許文献4】
EMBO J., 4(7), 1755-1759 (1985)
【非特許文献5】
J. Biol. Chem., 278, 11175-11181 (2003)
【非特許文献6】
Trends Glycosci.Glycotechnol., 8, 315-325
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特に軟骨において存在する軟骨型FNは、他のFNと比して繊維形成能などの点で異なる性質を有しており、軟骨型FNのみを検出し、その局在を調べたり、或いはその発現量を測定することで、軟骨型FNの機能の解明を進めることができると考えられる。しかし、軟骨型FNのみに特異的に結合性を有する抗体は知られておらず、そのような抗体の探索が必要とされていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題を解決するために、軟骨型FNに特異的に結合性を有する物質を鋭意探索した結果、驚くべきことにGAGの1種であるCSEが軟骨型FNに特異的な結合性を示すこと、及び軟骨型FNに特異的に結合性を有するモノクローナル抗体の作成に成功し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち本発明は以下の通りである。
(1) 少なくとも下記(a)及び(b)の工程を有する「軟骨型フィブロネクチンの検出方法」。
(a)検体中の軟骨型フィブロネクチンと軟骨型フィブロネクチン結合性タンパク質とを接触させる工程;
(b)前記接触により生じた「軟骨型フィブロネクチンと軟骨型フィブロネクチン結合性タンパク質との複合体」を検出する工程。
(2) 「軟骨型フィブロネクチン結合性タンパク質」が、固相に結合していることを特徴とする請求項1記載の「軟骨型フィブロネクチンの検出方法」。
(3) 「軟骨型フィブロネクチン結合性タンパク質」が抗体又はそのフラグメントであることを特徴とする(1)又は(2)記載の「軟骨型フィブロネクチンの検出方法」。
(4) 検体中の軟骨型フィブロネクチンを、軟骨型フィブロネクチンに特異的な結合性を有する抗体又はそのフラグメントを用いて検出し、該検出結果と軟骨腫瘍の有無とを関連づけることを特徴とする「軟骨腫瘍の検出方法」。
(5) 検体が生体から取り出した軟骨組織であって、該軟骨組織を組織染色することで軟骨型フィブロネクチンの検出を行うことを特徴とする(4)記載の「軟骨腫瘍の検出方法」。
(6) ヒト軟骨型フィブロネクチンに特異的に結合性を有するとともにC領域を有するフィブロネクチンには結合性を実質的に有しないモノクローナル抗体。
(7) (6)に記載されたモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ細胞系5B8。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を発明の実施の形態により詳説する。
【0010】
(1)本発明軟骨型FN検出方法
本発明軟骨型FN検出方法は、少なくとも下記(a)及び(b)の工程を有する。
(a)検体中の軟骨型FNと軟骨型FN結合性タンパク質とを接触させる工程;
(b)前記接触により生じた「軟骨型FNと軟骨型FN結合性物質との複合体」を検出する工程。
【0011】
本発明軟骨型FN検出方法における「検体」は、「軟骨抽出液」、生検によって得られる「軟骨組織」、医薬品、医療用具等を目的とする軟骨型FNの製造の工程管理における「試作品又はサンプル」、「医薬品」等が例示され、特に「軟骨抽出液」が好ましい。ここで軟骨抽出液とは、軟骨を破砕した後、該破砕物から有機溶媒又は水性溶媒に溶解性を有する成分を抽出した溶液を指称する。
【0012】
本発明軟骨型FN検出方法における「軟骨型FN」とは、その遺伝子構造と血漿型FN、細胞型FNなどの構造との対比によって知られている可変領域(EDA、EDB、及びV)の他、更にIII-15及びI-10モジュールを欠失したFNであり、正常軟骨組織で発現しているFNを指す。かかる「軟骨型FN」は配列番号2記載のアミノ酸配列からなる。例えばこれを遺伝子組換的手法により発現させるためには配列番号1記載の塩基配列を含む核酸を、常法に従って発現ベクターなどに組み込んで組換えベクターを調製し、これを適当な宿主細胞に導入して組換体を得てそれを成育させることで行うことができる。
【0013】
本発明軟骨型FN検出方法における「軟骨型FN結合性タンパク質」としては、「抗体」又はその「抗原結合フラグメント」が例示される。かかる「抗体」としては抗軟骨型FN抗体であることが好ましく、モノクローナル抗体が好ましい。かかる抗体はヒト化抗体、ヒト抗体であってもよい。ヒト化抗体は例えばキメラ抗体を含む。このような「抗体」の具体例としてはハイブリドーマ細胞系5B8によって産生される抗体が例示される。
【0014】
このような「軟骨型FN結合性タンパク質」は何にも結合していない可溶性の状態で本発明軟骨型FN検出方法に用いることも可能であるが、固相に結合していることが好ましい。かかる「固相」としては例えばプレート、チューブ、ビーズ、メンブレン、ゲルなどが例示される。その中でも特にプレート及びビーズが好ましくは例示され、殊にプレートが取扱の簡便性から好ましい。
【0015】
上述の「軟骨型FN結合性タンパク質」と「固相」との結合は、共有結合、イオン結合、物理的吸着などが挙げられ特に限定はされないが、その中でも単なる物理的吸着で十分な結合の強度を得られるため好ましい。
【0016】
本発明軟骨型FN検出方法における「軟骨型FN結合性タンパク質」と検体中の軟骨型FNとの接触は、検体が液体の場合には、反応容器中において検体と「軟骨型FN結合性タンパク質」を混合し、軟骨型FNと軟骨型FN結合性タンパク質が相互作用できる方法であれば、態様、順序、具体的方法は限定されない。例えば反応容器に入れた「軟骨型FN結合性タンパク質」又は「軟骨型FN結合性タンパク質」が固相化されたプレートに検体を添加、或いは反応容器に「軟骨型FN結合性タンパク質」及び検体を同時に添加してなされる。また検体が固体の場合には、固相に固着していない「軟骨型FN結合性タンパク質」を検体に加えて接触がなされることが好ましい。なお、かかる接触を保つ時間は、前記軟骨型FN結合性タンパク質と検体中の軟骨型FNとが結合して複合体を形成するのに十分な時間であれば特に限定はされないが、数秒〜数時間、好ましくは5分以上10時間以内であり、最も好ましくは30分〜8時間である。また、接触を行う温度条件は、0〜40℃、4〜38℃が好ましく、20℃〜37℃が最も好ましい。更に、反応を行うpH条件は、6.0〜8.0が好ましく、特に6.5〜7.5が好ましい。
【0017】
本発明軟骨型FN検出方法における「軟骨型FNと軟骨型FN結合性タンパク質との複合体」の検出方法は、複合体に含まれる軟骨型FN結合性タンパク質又は軟骨型FNを特異的に検出することによりなされる。例えば、軟骨型FN結合性タンパク質を特異的に検出するためには、予め軟骨型FN結合性タンパク質を標識物質(例えば放射能、蛍光物質など)でラベルしておき、かかる標識物質を検出することによって行うことも可能であり、また軟骨型FN結合性タンパク質を特異的に認識して結合する物質(例えば抗体が挙げられる)を用いることができる。軟骨型FN結合性タンパク質として軟骨型FNに特異的な結合性を有する「抗体」を用いる場合には、例えばかかる抗体に特異的に結合する二次抗体を使用して常法により検出を行うことも可能である。また、例えば複合体に含まれる軟骨型FNを特異的に検出することで複合体を検出する場合には、標識物質で予め標識してあり、FNを認識する抗体などを用いて検出を行うと、容易に検出を行うことが可能となる。かかる抗体としては、後述の本発明抗体のみならず、広く一般的なFNとも結合性を有する抗体(例えばマウス由来の抗ヒトFN抗体136Hなど)を用いることが可能である。このような抗体を使用する場合には、標識物質を結合した二次抗体(上記一次抗体に結合性を有する抗体)を使用することも可能である。二次抗体を使用した場合には、例えば予め二次抗体にペルオキシダーゼなどの標識物質を結合しておき、その酵素反応を用いて基質(3,3'-ジアミノベンチジン(以下「DAB」と略記する)やo-フェニレンジアミンなど)を分解して発色基質を生じさせて検出を行うことも可能である。かかる二次抗体を使用する検出方法が簡便で且つ常法に従って行うことができるため好ましい。
【0018】
本発明軟骨型FN検出方法の具体的な例としては、例えば下記が挙げられる。
組織染色の手法を用いる場合には、検体として生検によって得られた軟骨組織を用いる。かかる軟骨組織を公知の手法を用いてパラフィン切片などとし、かかる切片にマウス抗軟骨型FNIgG抗体(一次抗体)を用いてパラフィン切片上に存在する軟骨型FNと反応させる。その後、切片を洗浄した後、かかる切片を西洋ワサビペルオキシダーゼを結合したウサギ抗マウスIgG抗体(二次抗体)などにより処理を行って、二次抗体を一次抗体に結合させる。そして切片を洗浄して一次抗体に結合した二次抗体を例えばDAB溶液などの発色基質溶液と反応させて検出することができる。すなわちDAB溶液での反応後に発色が認められた切片は、軟骨型FNが存在している切片であると判断される。DAB溶液による反応後の発色度合いを対比することで、軟骨型FNの定量を行うことも可能である。
【0019】
また、ELISA的手法を用いる場合には、検体として生検によって得られた軟骨組織からの抽出液を用いることができる。例えばCSE-脂質結合体を固着させたマイクロプレートに、検体を分注し、一定時間インキュベートする。その後マイクロプレートを洗浄し、マウス抗軟骨型FnIgG抗体とインキュベートし、更にプレートを洗浄した後に西洋ワサビペルオキシダーゼを結合させたウサギ抗マウスIgG抗体などをプレートに分注して反応させる。プレートを洗浄した後、DAB溶液などの発色基質溶液と反応させて検出を行う。すなわちDAB溶液での反応後に発色が認められた検体には、軟骨型FNが存在していたと判断される。DAB溶液による反応後の発色度合いを対比することで、軟骨型FNの定量を行うことも可能である。
【0020】
(2)本発明腫瘍検出方法
本発明腫瘍検出方法は、検体中の軟骨型FNを、軟骨型FN結合性タンパク質を用いて検出し、その結果と腫瘍の有無とを関連づけることを特徴とする「軟骨腫瘍の検出方法」である。
【0021】
本発明腫瘍検出方法は、軟骨の腫瘍化に伴い軟骨性FNの量が減少することに基づく発明である。本発明腫瘍検出方法における「軟骨型FNの検出」は、上述の本発明軟骨型FN検出方法を用いて行うことができる。したがって本発明腫瘍検出方法で用いる検体は、軟骨由来の検体であることが好ましい。軟骨由来の検体とは、例えば生検によって得られた軟骨組織、かかる軟骨組織からの抽出液などが挙げられ、いずれも本発明腫瘍検出方法に使用することが可能である。本発明腫瘍検出方法においては、操作の簡便性の観点から、生検によって得られる軟骨組織を検体として用い、免疫染色の手法を用いて検出を行うことが好ましい。
【0022】
本発明腫瘍検出方法における腫瘍の有無と上記検出結果の関連づけは、検出結果が健常軟骨組織における軟骨型FN量と比して検体における軟骨型FN量が減少していることを示した場合に、かかる検体には腫瘍が存在するとして関連づけることが好ましく、より好ましくは、検体において実質的に軟骨型FNが検出されなかった場合に、かかる検体には腫瘍が存在するとして関連づけを行う。
【0023】
(3)本発明抗体及び本発明ハイブリドーマ
本発明抗体は、ヒト軟骨型FNに特異的に結合性を有するとともにC領域を有するFNには結合性を実質的に有しないモノクローナル抗体である。
【0024】
上記FNの「C領域」とは、血漿型FNや細胞型FNに存在する領域であって、フィブリン2結合領域のN末側に隣接して存在する領域でFNのIII-15モジュール(塩基:配列番号71,アミノ酸:配列番号72)とI-10モジュール(塩基:配列番号73、アミノ酸:配列番号74)とが組み合わさった領域である。C領域はより具体的には配列番号8に示す全長FNのアミノ酸配列においてアミノ酸番号2197〜2333からなる領域である。本発明抗体はかかるC領域を有するFNには結合性を実質的に示しない。
【0025】
本発明抗体は、具体的には本発明ハイブリドーマであるハイブリドーマ細胞系5B8によって産生されるモノクローナル抗体が例示される。
【0026】
本発明ハイブリドーマは、公知の細胞融合法により作製することができる。即ち、例えば軟骨型FNを免疫原としてヒト以外の動物を免疫し、その脾細胞又はリンパ節細胞と骨髄腫細胞とを融合させてハイブリドーマを作製し、その中から軟骨型FNを認識するモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマを選択することにより本発明ハイブリドーマを得ることができる。
【0027】
上記免疫原としては、軟骨型FNを含有するものであれば特に限定されず、例えば、配列番号1記載の塩基配列からなる核酸を常法に従って組み込んだ組換体を生育させて得られる生育物(組換体破砕物、培地、排泄物、分泌物など)、或いはそれらから軟骨型FN結合性タンパク質などを用いるアフィニティークロマトグラフィーで部分精製又は精製して得た軟骨型FN等を挙げることができるが、特に精製して得た軟骨型FNであることが好ましい。
【0028】
本発明ハイブリドーマを作製するために用いる被免疫動物としては特に限定されず、例えば、ヤギ、ヒツジ、モルモット、マウス、ラット、ウサギ等を挙げることができるが、なかでもマウスが好ましい。
【0029】
上記被免疫動物を免疫する方法としては、公知の方法を用いることができ、例えば、マウスを免疫する場合、1回に1〜100μg、好ましくは50〜100μgの免疫用抗原を等容量(0.1mL)の生理食塩水及びフロイントの完全アジュバント、不完全アジュバント、又はRIBIアジュバントシステムで乳化して、上記被免疫動物の背部、腹部の皮下又は腹腔内に2〜3週毎に3〜6回接種する方法等を挙げることができる。
【0030】
本発明においては、上記被免疫動物を免疫後、抗体価の高い個体を選び、最終免疫3〜5日後に脾臓又はリンパ節を摘出し、公知の細胞融合法に従って、融合促進剤の存在下で、これらの組織に含まれる抗体産生細胞を骨髄腫細胞と融合させることができる。
【0031】
上記融合促進剤としては特に限定されず、例えば、ポリエチレングリコール(以下「PEG」とも記載する)や、センダイウイルス等を挙げることができるが、PEGを用いることが好ましい。
【0032】
上記骨髄腫細胞としては特に限定されず、例えば、P3U1、NS-1、P3x63.Ag8.653等のマウス由来の細胞;AG1、AG2等のラット由来の細胞等を挙げることができる。
【0033】
上記細胞融合法としては特に限定されず、例えば、脾細胞と骨髄腫細胞とを1:1〜10:1の比率で混合し、これに分子量1,000〜6,000のPEGを10〜80%の濃度で添加し、20〜37℃、好ましくは30〜37℃で3〜10分間インキュベートする方法等を挙げることができる。
【0034】
本発明において、軟骨型FNを認識するモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマの選択は、例えば、ハイブリドーマのみが生育できるHAT培地等の選択培地で培養し、ハイブリドーマ培養上清中の抗体活性を上述の本発明測定法等の方法を用いて測定することにより行うことができる。更に、本発明において、軟骨型FNを特異的に認識するモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマの樹立は、例えば、軟骨型FNを特異的に認識するモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマに対し、限界希釈等の方法によりクローニングを繰り返すことにより行うことができる。
【0035】
本発明ハイブリドーマとしては、例えば、5B8を挙げることができる。このハイブリドーマは、平成15年6月2日に受託番号FERM P−19380として独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センター(日本国茨城県つくば市東1−1−1中央第6)に寄託されたものである。
【0036】
本発明抗体を大量に調製する方法としては特に限定されず、例えば、あらかじめプリスタンを投与したマウスの腹腔に本発明ハイブリドーマを移植して、回収した腹水から得る方法等を挙げることができる。腹水中の本発明抗体は、プロテインAやプロテインGカラム等を使用する公知の方法等により容易に精製することができる。
【0037】
(4)本発明製造方法
本発明製造方法は、軟骨型FNを含む試料を、固相上に固着した軟骨型FN結合性物質と接触させて、固相上に固着した「軟骨型FNと軟骨型FN結合性物質との複合体」を形成させ、かかる複合体を形成して固相を分離し、その後複合体から軟骨型FNを単離することを特徴とする軟骨型FNの製造方法である。
【0038】
本発明製造方法における「試料」とは、軟骨型FNを含むものである液体である限りにおいて特に限定はされない。かかる「試料」の例としては、例えば軟骨抽出液、組換軟骨FNを発現する組換体の生育物(組換体の培養上清、組換体の抽出液、組換体の排泄物など)などが例示される。その中でも特に組換体の生育物が好ましい。
【0039】
上述の組換体は例えば次のようにして調製することができる。
すなわち、配列番号13及び配列番号14記載のプライマー配列を用いて、ヒト由来の軟骨細胞から常法に従って調製した全RNAを鋳型として逆転写ポリメラーゼ チェイン リアクション法(RT-PCR法)により軟骨型FNの部分配列を増幅し、かかる増幅産物を例えばTAクローニングなどでクローン化することができる。そしてこのクローンを適当な制限酵素で消化して切り出した後、例えばJ. Biol. Chem., 139(1997), 295-307に記載されたpA1FNC(血漿型FNをコードする発現ベクター)の相同領域と常法で置換し、軟骨型FNを発現する発現ベクターを調製する。そして、かかる組換ベクターをベクターが適当に働く宿主細胞に感染、組み込み、組換体を調製することができる。
【0040】
上記「宿主細胞」として真核細胞(ほ乳類細胞、酵母、昆虫細胞等)であっても原核細胞(大腸菌、枯草菌等)であっても使用することができる。宿主細胞として真核細胞を使用する場合には基本ベクターとして「真核細胞用の発現ベクター」を選択し、宿主細胞として原核細胞を使用する場合には基本ベクターとして「原核細胞用の発現ベクター」を選択する。
【0041】
本発明製造方法における「固相」とは、本発明軟骨型FN検出方法で記載した固相と同様であるが、本発明製造方法をバッチ法(静的吸着)で行う場合にはプレート及びビーズが例示され、またカラム法(動的吸着)で行うためにはゲルが挙げられる。これらの固相を利用することが軟骨型FNの大量製造が容易となるため好ましい。
【0042】
本発明製造方法における「軟骨型FN結合性物質」も、本発明軟骨型FN検出方法で記載した物質(軟骨型FN結合性タンパク質及び軟骨型FN結合性脂質結合GAG)が例示されいずれも使用することが可能である。
【0043】
本発明製造方法における「軟骨型FN結合性物質の固相上への固着」は、製造工程における軟骨型FNの損失を最小限とするために、より強力な固着手段で固着されていることが好ましい。このような固着手段としては化学結合、その中でも特に共有結合が挙げられる。
【0044】
本発明製造方法における「軟骨型FN結合性物質と軟骨型FNとの接触」は例えば下記が挙げられる。すなわちバッチ法において、例えばプレートを固相として使用した場合には、軟骨型FN結合性物質が固着したプレートに上記試料を添加する方法が挙げられる。また、ビーズを固相として使用した場合には、軟骨型FN結合性物質が固着したビーズを、反応容器に予め添加しておき、かかる容器に上記試料を添加して接触させる方法、反応容器に予め上記試料を添加しておき、かかる容器に軟骨型FN結合性物質が固着したビーズを添加する方法、及び反応容器に軟骨型FN結合性物質が固着したビーズと上記試料とを同時に添加する方法が例示される。このような方法で接触がなされた場合には、軟骨型FN結合性物質に軟骨型FNが結合して複合体を形成するのに十分な時間、接触状態を保つ必要がある。かかる時間としては例えば30秒以上12時間以下、好ましくは10分〜10時間、より好ましくは30分〜8時間が例示される。また、接触を行う温度条件は、0〜40℃、1〜24℃が好ましく、4℃〜20℃が最も好ましい。更に、反応を行うpH条件は、6.0〜8.0が好ましく、特に6.5〜7.5が好ましい。なお、かかるバッチ法を用いる場合には、上記複合体を形成させた後、既存の固液分離手段を用いて固相を単離する必要がある。
【0045】
一方、カラム法においては、軟骨型FN結合性物質が固着したゲル又はビーズをカラムに充填し、かかるカラムに試料を通筒することで、試料中の軟骨型FNを固相に結合させて複合体をすることができる。
【0046】
上記手法により形成された複合体から軟骨型FNを溶出させる方法としては、複合体を高濃度の塩の水溶液(例えば4mol/lの尿素を含むリン酸緩衝液など)などに浸漬し、十分に撹拌し、液相を回収することで軟骨型FNのみを容易に単離することが可能となる。
【0047】
【実施例】
以下、実施例により本発明をより具体的に説明する。
(調製1)軟骨型FNを含む検体の調製
ヒト肋軟骨から全RNAを常法に従って抽出し、これを鋳型としてプライマーとして配列番号13及び14の塩基配列を使用した逆転写ポリメラーゼチェインリアクション法(RT-PCR法)によってFNのIII-12からI-12モジュールをコードするcDNA(IIICS領域とC領域を欠失している)を調製した。ついで、TAクローニングにてこれをクローン化した(rFN/O)。このクローンを制限酵素Bgl II及びNde Iで処理したあと、血漿型FN発現ベクターpAlFNC(Manabe et al. J.Biol. Chem. 1997 139 295-307)の相同領域と常法に従って置換し、軟骨型FN発現ベクターを調製した。
上記rFN/Oと同様の手法で以下のクローンを含むベクターを調製した。
【0048】
【表1】
【0049】
注:rFN/Cmの合成にはJ. C. S., 108, 907-915記載のプライマーを使用した。
【0050】
各FN発現ベクター(4μg)と、ジヒドロ葉酸還元酵素発現ベクター(0.4μg)を、αMEM(ギブコ社製、核酸含有)中で6センチ培養皿を用いて培養したハムスター卵巣上皮由来培養細胞株CHODG44細胞に、リン酸カルシウム法を利用して導入し、35℃、二酸化炭素濃度3.5%で12時間培養した。次いで、培地を交換し、37℃、二酸化炭素濃度5%で24時間培養した。さらに、核酸非含有で、10nmol/lメソトレキセートを添加した培地に交換し、適宜培養系を拡大しつつ2週間培養した。
【0051】
次に、形成されたコロニーをピックアップし、最も多くFNを発現しているものを選択し、1週間、血清濃度1%で大量培養した。回収した培養上清は、4℃、10,000rpmで遠心して不溶物を除き、TFTシステム(ファルマシア社製)で20分の1の体積に濃縮後、マウス抗ハムスターFN抗体3C12カラムに通して内在性のハムスターFNを除去した。さらに、マウス抗ヒトFN抗体119Aカラムによって各FNをアフィニティー精製した。
【0052】
(調製2)生検により得られた軟骨組織の処理
生検により得られた軟骨組織は、10%緩衝ホルマリン(和光純薬工業株式会社製)に24時間浸して組織を固定した後、組織脱水溶液(和光純薬工業株式会社製)に2時間ずつ、7回浸して脱脂脱水した。次いで、キシレン(和光純薬工業株式会社製)に2時間ずつ3回浸した後、10%EDTA(pH7.4)に72時間ずつ3回浸して脱灰し、ティッシュプレップT580(フィッシャーサイエンティフィック社製)に2時間ずつ4回浸透し、パラフィン包埋した。
脱灰を除く全ての操作は、全てティッシュティックVIP-M1500(サクラ社製)により行った。
【0053】
実施例1:本発明抗体の調製
調製1で調製したrFN/Oをマウス(日本クレア社、6週齢雌)に1匹当たり40μgずつFREUND'S ADJUVANT (complete)(シグマ社製)と共に、1週間に1回、計2回腹腔内投与した。抗体価が上昇したことを確認し、さらに1週間後、調製1で調製したrFN/O(30μg)を尾静脈に投与した。4日後、マウス脾臓を摘出し、調製した脾細胞とミエローマ細胞Sp2を10:1の割合で混合し、PEG1500(ベーリンガーマンハイム社製)存在下にて細胞融合を行った。融合した細胞は、HAT(ICN バイオメディカル社製)を含むエスクロン培地に懸濁して3日間培養し、次いで、HT(ICNバイオメディカル社製)、20%胎児血清、OPI(シグマ社製)、Antibiotic-Antimycotic(ギブコ社製)を含むRPMI1640培地に置換して選択をかけた。
【0054】
細胞融合から7日後、形成されたコロニーの培養上清を回収し、抗原であるrFN/O、或いはrFN/C、rFN/Cm、rFN/AC、rFN/BC、rFN/ABCを固層化した96穴マルチプレートに一穴当たり50μlで添加し、室温で1時間静置した。その後、溶液を廃棄し、洗浄液で洗浄後、西洋ワサビペルオキシダーゼ結合抗マウスIgG抗体を1μg/mlで含むPBSを一穴当たり50μlで添加して、室温で1時間静置した。その後さらに洗浄液で3回洗浄し、o-フェニレンジアミンを200μg/mlで含む過酸化水素水で発色を行い、490nmの吸光度を測定した。
【0055】
その結果、rFN/Oに結合性を有し、その他のFNに結合性を有しない(すなわちC領域を有するFNには結合性を有しない)クローンを数個選択し、限外希釈法による2次スクリーニングを同様の方法にて行った。そして、ウエスタンブロッティング、ELISA、免疫沈降法に使用できる、マウス抗軟骨型FN抗体5B8を得た。
【0056】
実施例2:腫瘍における軟骨型FN量の変化
パラフィン包埋した各軟骨組織は、4μmの厚さで切片を作成した。作成した切片は、キシレン(和光純薬工業株式会社製)に10分ずつ3回浸し、次いで100%エタノールに3回、90%、80%、70%エタノールに1回ずつ各2分浸し、脱パラフィンを行った。
【0057】
蒸留水で洗浄後、500μg/mlで牛睾丸由来ヒアルロニダーゼ(和光純薬工業株式会社製)を含む酢酸緩衝液(pH4.0、150mmol/l塩化ナトリウムを含む)を室温で30分各切片に対して反応させ、ヒアルロン酸の分解を行った後、PBSで3回洗浄、ついで500μg/mlでプロテアーゼ(シグマ社製)を含むPBSを室温で30分反応させた。PBSで3回洗浄後、0.3%でヤギ血清(ベクタステイン社製)を含むPBSで室温下1時間ブロッキングし、適宜希釈したマウス抗軟骨型FN抗体5B8、マウス抗ヒトFN抗体136Hを添加し、4℃、12時間反応させた。さらにPBSで洗浄後、1%過酸化水素水に室温下20分反応させて内因性ペルオキシダーゼ処理を行い、さらに洗浄後、ビオチン結合抗マウスIgG抗体(ベクタステイン社製)、ヤギ血清をそれぞれ1μg/ml、0.3%で含むPBSを室温下1時間反応させた。洗浄後、VECTASTAIN ABC reaction reagent(ベクタステイン社製)を適量含むPBSにて室温、30分反応させ、洗浄後、200μg/mlでジアミノベンジジン(ナカライテスク社製)を含む37℃、50mmol/lトリス緩衝液(pH7.6)に浸し、かかる水溶液に過酸化水素水を添加し、反応させた。約10分後、蒸留水で洗浄して反応を停止し、次いで、70%、80%、90%エタノールに2分ずつ各1回浸し、100%エタノールに2分ずつ3回浸して脱水、さらにキシレンに10分ずつ3回浸し、EUKITT液(O.KINDLAR社製)でマウントし、スライドガラスを作成、顕微鏡で観察した。
【0058】
その結果、正常軟骨組織では5B8による染色が認められたが、軟骨腫瘍ではその染色が全く認められなかった。一方、136Hによる染色では、共に広範囲に染色が認められ、特に軟骨腫瘍では、より強い染色像が認められた。
【0059】
実施例3
生検によって得られた正常、あるいは各種疾患を持つヒト軟骨を、4mol/l尿素及び各種プロテアーゼインヒビターを含む50mmol/lリン酸緩衝液に軟骨湿重量10mgあたり0.1mlの割合で、48時間ごとに3回浸すことで軟骨からFNを抽出した。次に、かかる緩衝液をPBSに対して透析し、ゼラチンカラムに添着して洗浄した後、4mol/l尿素で溶出、得られたフラクションを再度PBSに対して透析することで各軟骨組織中のFNをアフィニティー精製した。
【0060】
次に、ゼラチンを2.5ng/wellでコートした96穴マルチプレートに各軟骨から抽出したFNを10nmol/lの濃度で50μlずつ添加し、4℃で12時間反応させた。次いで、マウス抗軟骨型FN抗体5B8、或いはマウス抗ヒトFN抗体136Hを1μg/mlの濃度で50μl/wellで添加して室温下、1時間反応させ、200μl/wellのPBSで洗浄後、さらに西洋ワサビペルオキシダーゼを結合した抗マウスIgG抗体を1μg/mlの濃度で50μl/wellで添加して室温下、1時間反応させ、200μl/wellのPBSで3回洗浄した。次いで、洗浄液で3回洗浄し、o-フェニレンジアミンを200μg/mlで含む過酸化水素水で発色を行い、490nmの吸光度を測定した。
【0061】
その結果、正常軟骨から精製したFNは5B8抗体に強い反応が認められたが、各種軟骨疾患から抽出したFNは、5B8抗体に全く反応しなかった。
【0062】
【配列表】
【0063】
【発明の効果】
本発明により軟骨型フィブロネクチンの検出方法が提供されると共に、軟骨型フィブロネクチンに特異的な結合性を有するモノクローナル抗体、及びかかるモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ細胞が提供される。
Claims (2)
- 受託番号がFERM P−19380であるハイブリドーマにより産生される、軟骨型フィブロネクチンに対するモノクローナル抗体。
- 受託番号がFERM P−19380であるハイブリドーマ。
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