JP2002519021A - 末梢血白血球の中の樹状細胞の表面に特異的なモノクローナル抗体3−6−a - Google Patents

末梢血白血球の中の樹状細胞の表面に特異的なモノクローナル抗体3−6−a

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JP2002519021A
JP2002519021A JP2000557345A JP2000557345A JP2002519021A JP 2002519021 A JP2002519021 A JP 2002519021A JP 2000557345 A JP2000557345 A JP 2000557345A JP 2000557345 A JP2000557345 A JP 2000557345A JP 2002519021 A JP2002519021 A JP 2002519021A
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antibody
dendritic cells
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バエ,ヨン,ソー
チョイ,ベオム,キュー
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バエ,ヨン,ソー
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Abstract

(57)【要約】 DMαタンパク質の細胞外領域に結合するモノクローナル抗体3−6−A、及びモノクローナル抗体3−6−Aを生産するハイブリドーマ細胞KHB−DM(寄託番号KCTC−0485BP)が開示される。このモノクローナル抗体3−6−Aは末梢血白血球の中の樹状細胞に対してのみ強力な結合能力および特異性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
(発明の分野) 本発明は樹状細胞とのみ反応するモノクローナル抗体3−6−Aに関する。よ
り詳細には、モノクローナル抗体3−6−Aは、末梢血白血球の中の樹状細胞の
表面にもっぱら発現されるDMαの細胞外領域と反応する。したがって、本発明
は、樹状細胞特異的表面マーカーとしてのモノクローナル抗体の有用性に関する
ものである。
【0002】 (従来の技術) 飲作用や病原菌の感染等により外部抗原に曝されると、樹状細胞(以下、DC
と称する)は抗原を取り込み、タンパク質を分解し、それらをMHCクラスII分
子に結合させたペプチドの状態でその表面に存在させる。DCの数は全PBL中の
1%以下であるが、T細胞に対する抗原提示機能が単球やマクロファージよりも
ずっと強力である{Pierreら, Nature 388:787(1997)}。
【0003】 外部抗原に感作されると、DCは特異的C−Cケモカインを分泌してリンパ節
にホーミングする。リンパ節において、感作されたDCはナイーブT細胞を活性
化させて{Ademaら, Nature 387:713(1997);Ingulli E ら, J.Exp.Med.1
85:2133(1997)}、抗原に対する細胞性免疫を誘導する{Steinman R.M., Ann
u.Rev.Immunolo., 9:271(1991)}。DCは胸腺においてT細胞の陽性及び
陰性選択において重要な役割を果たすことが報告されている(Carlos A., Immun
ol.Today 18)。その他の実験では、T細胞のリンパ節へのホーミングにDCか
ら分泌されるケモカインが関与していることが示されている{Ademaら, Nature
387:713(1997);Ingulli Eら., Exp.Med.185:2133(1997)}。
【0004】 さらに、DCはIL-12を誘導し、癌発生及び癌細胞増殖を抑制するのに有効な
癌細胞特異的CTLを活性化する能力を有する{Gabrilovichら, Cell Immunol.17
0:111-9(1996);Vezzioら, Int.Immunol.8:19963-70(1996);Youngら,
J.Exp.Med.183:7-11(1996)}。最近、DCのこのような機能を利用するこ
とによる癌の免疫治療方法におけるDCの使用が集中的に研究されている{Gilb
oaら, Cancer Immunol. Immunother., 46:82〜87(1998);Nestleら, Nat.Me
d., 4:328(1998);Songら, J.Exp.Med.186:1247(1997)}。
【0005】 さらに、DCは、AIDSの病因においても本質的な役割を果たすことが知ら
れている{Fauci、Science、262:1011(1993);Pantaleoら, Nature、362:35
5(1993);Embretsonら, Nature、362:359(1993);Haynesら, Science、271
:324(1996)}。HIV−1ウイルスに感染した患者は、通常、3〜15年間
の無症候性期を経るものであり、この期間においては患者の血液内では痕跡量の
HIV−1ウイルスしか見出されない。しかしながら、リンパ節ではDC周辺に
大量のウイルスと、感染されたCD4+ T細胞が発見されると報告されている
{Pantaleoら, Nature、362:355(1993)}。これは、最小のウイルス活性が血
液中で示される場合でもHIV複製が臨床的潜伏期の間ずっとリンパ器官におい
て活性であることを意味するものである。このような現象に対し、一部では下記
のような説明がなされている:HIV−1感染後一次ウイルス血症時にDCが大
量のウイルスに曝され、感染し、これらがリンパ節に戻ってナイーブT細胞を刺
激し、それらの活性化CD4+ T細胞にウイルスを伝播する。DC仲介HIV
−1伝播により、CD4+ T細胞のCD4+ T細胞の活性感染およびリンパ節
におけるT細胞の欠乏が引き起こされ、その結果血液中のCD4+ T細胞のA
IDSレベルまでの破壊が生じる{Blaubeltら, Clin.Invest.100:2043(199
7);McCloskeyら, J.Immunol. 158:1014(1997)}。朱らは、DCまたはマ
クロファージのような抗原提示細胞の不存在下では一次CD4+ T細胞はHI
V−1に感染されにくく、そしてDCはマクロファージよりもずっと効率的にH
IV−1をCD4+ T細胞に伝達するという報告が開示されている{Jooら, J
.Kor.Soc.Microbiol., 30:77(1995)}。これらの研究結果は、DCがAI
DSの進行に重要であることを具体的に示す例である。
【0006】 ここ数年、DCは、上記のDCの特別な特性および特徴のために、免疫学者お
よびその関連の科学者から非常に注目されている。しかしながら、その他の実験
で一般的に予測されたように、下記の制限のために、DCの研究はあまり進んで
いない。第1に、DCは全PBL中に1%未満でしか含まれておらず、最大6週
間までDC生存をサポートすることが報告されている(Marcowitz, およびEngle
man, J. Clin. Invest. 85:955, 1990)顆粒球マクロファージ−コロニー刺激因
子(GM−CSF)の存在下でさえin vitroではその数が増大しない。第2に、
ヒトDC特異的表面マーカーが未だ同定されていない。
【0007】 細胞数が限定されており、DC特異的表面マーカーがないことから、さらなる
実験に純粋で十分な量のDCを用いることは困難である。それにもかかわらず、
いくつかの研究室はそれらの調査を続けていたので、DCの特別な特徴について
最新の承認が得られた。DCは、従来、他の文献に記載された陰性選択法{Freu
denthalら, Proc.Natl.Acad.Sci.87:7698(1990)}によって一般的にPB
Lから精製されていた。この陰性選択方法では、DCは、下記の実験手法:フィ
コール濃度勾配、E-ロゼッティング(rosetting)、接着パンニング、Fcパンニ
ング、メトリザミド(Metrizamide)濃度勾配遠心分離、および抗体パンニング法
等によりPBLからT細胞、B細胞、単球およびマクロファージのようなその他
の免疫細胞を除去することによって単離される。これらの操作は非常に骨が折れ
るものであり、複雑なので、一般的な研究室には適用可能ではあり得ない。
【0008】 最近、何人かの研究者により、骨髄幹細胞(CD34+、CD11c+)または単球をin
vitroでGM−CSFおよびIL−4等のサイトカインの存在下で分化させるこ
とによってDCを作製する試みがなされている{Benderら, J.Immunol.Method
s 196:121-135(1996)}。最近の免疫療法についてのDC研究の大部分は、こ
の方法を利用することによりDCを調製している。しかしながら、この方法も、
多くの費用がかかり、分化に長時間を要するというそれ自身の欠点を有している
。さらに、分化した細胞はDCの形態のように見えるが、それらが真正のDCで
あるかどうか、免疫療法で必要な場合にin vivoで本物のDCを生じさせること
ができるかどうかといった生物学的機能についての論議が以前として存在する。
【0009】 したがって、今後DCを研究してこれを実用化段階に発展させるためには、特
異的表面マーカーを同定し、それに対するモノクローナル抗体を作製することが
必須である。モノクローナル抗体は、DCの研究のみならず、PBLからのDC
の陽性選択への適用性においても非常に有用である究明するのが。
【0010】 このような趣旨から、今まで、DC検出用抗体に関していくつかのモノクロー
ナル抗体が提案され、用いられている。しかしながら、それらの大部分は、それ
ぞれそれなりの限界があるため、DCのPBLからの検出および単離に用いられ
るほど十分ではない。例えば、HB15分子(CD83)に対するモノクローナ
ル抗体(mAb)は活性化されたDCにのみ反応し、ナイーブDCには反応しな
い。本発明者らの研究により、CD83は活性化DCにおいてさえ十分に発現さ
れないということが示された。また、CD83に対するmAbは、活性化単球/
マクロファージならびに活性化DCと反応するのであまり特異的ではない。それ
にもかかわらず、単球誘導DCの同定にin vitroで広範に用いられている{Fear
nleyら, Blood,89:3708(1997):Zhouら, J.Immunol., 154:3821(1995)
}。
【0011】 この他にも、CD11cおよびCD1aがDC特異的表面マーカーとして報告
されている{Gaoら, Immunology 91:135(1997):Lardonら, Immunology 91:
553(1997);Ruedlら, Immunol. 266:1801(1996)}。しかしながら、それら
はDCに対する特異性において問題を有する。DC11cは、DCでのみならず
マクロファージ、顆粒球及びNK細胞でも発現し、CD1aは胸腺細胞及びラン
ゲルハンス細胞でも発現している。これらの結果は、本発明の実験において一部
確認されている。本発明者らは、CD11cはDCの表面において実質的に発現
しているが、同様の量またはそれよりも低い量でB細胞および単球においても発
現していることを見出した。DC1aはナイーブDCの表面では発現しなかった
。これらの結果は、CD1a、CD11cおよびCD83はDC特異的表面マー
カーには適していないということを示すものである。
【0012】 (発明の開示) この従来技術を考慮に入れて、本発明者らは、DCのcDNAライブラリーを
作製し、このライブラリーを調べてDC−特異的表面マーカーを探した。本発明
者らは、HLA−DMα/b(以下、DMαと呼ぶ)遺伝子が、一連の実験、プ
ラーク釣り上げおよびサザンブロットディファレンシャルハイブリダイゼーショ
ン、配列決定および定量RT−PCR{Baeら, Mol,Cells 5:569(1995)}に
よってPBLの中のDCにおいてのみ発現していることを見出した。DMαの細
胞外領域に対してモノクローナル抗体を作製し、これを3−6−Aと命名した。
Mab3−6−Aを、その他の提案されたモノクローナル抗体とともに、DCに
対する特異性について試験した。
【0013】 従って、本発明の目的は、PBL中のDCだけを認識する、新規モノクローナ
ル抗体を提供することである。
【0014】 本発明の別の目的は、新規モノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ細胞
を提供することである。
【0015】 PBLの中のDCにおいてのみ特異的に発現するDMαタンパク質に対するモ
ノクローナル抗体を得るために、DMα単をE.coliにおいて発現させ、BALB
/cマウスに免疫感作のために接種する試みがなされた。しかしながら、このよ
うにして得られたモノクローナル抗体は、そのいずれのものもDCまたはRaj
i細胞において発現する正常なDMαを認識することができないことが判明した
{Kimら, Mol,Cells、6:684(1996)}。DMαは、ヒトとマウスとの間に7
5%以上のアミノ酸配列相同性を示し、このことは組換えh−DMαタンパク質
を用いてBALB/cマウスにおいて任意の抗ヒトDMαモノクローナル抗体を
得ることは困難であるということを示唆するものである。
【0016】 Kimら{Mol,Cells、6:684(1996)}によって作製されたモノクローナル抗
体がDCにおいて発現された正常なDMαを認識することができない理由は、下
記の可能性によるものであると考えられる。組換えDMαは、グリコシル化の欠
如または封入体の状態で発現された場合の構造的破壊によりB細胞エピトープが
欠けている。
【0017】 本発明ではバキュロウイルス系から組換えDMαタンパク質を得た。Raji
細胞またはDCにおいて発現された正常なDMαの抗原性を維持しているのを確
認した後、この組換えDMαタンパク質を用いてモノクローナル抗体3−6−A
を製造した。本発明のモノクローナル抗体3−6−Aは、IsoStrip TMキット(B
oehringer Mannheim)で分析したところ、γ1アイソタイプκ鎖を有するIgG
1サブクラスであることが分かった。
【0018】 モノクローナル抗体3−6−AはDC及びRaji細胞において発現された正
常なDMαに対し強い反応性を示し、その反応性は、一次免疫細胞の中のDCに
対してのみ非常に特異的である。さらに、この抗体3−6−AはDCの細胞質の
みならずDCの細胞表面も非常に強く染色することが分かった。これらの特性は
、PBLの中のDCのみがその表面上ならびに細胞質中に実質的な量でDMαを
発現させるということを示すものである。このような結果はDMタンパク質がエ
ンドソーマルコンパートメントであり、細胞質にのみ局在化することを示す既存
の報告{Karlssonら, Science,266:1569(1994);Sandersonら, Science、26
6:1566(1994)}と明らかに異なるものである。本発明者らは、この矛盾が、
実験に用いられた細胞型の相違によるものであることを見出した。実際、Raj
i細胞は、固定され、最初に浸透された場合にのみ3−6−Aで染色され、固定
化しなかった場合には染色されなかった。このことは、以前の報告のように、D
MがRaji細胞においては細胞質にのみ局在化しており、細胞表面には局在化
していないということを示すものである。これらの結果は、DM発現パターンが
細胞型特異的であると考えられるということを強く示唆するものである。本発明
者らは、世界で初めてDMがもっぱらPBLの中のDCの表面で発現されるとい
うことを見出した。
【0019】 最近、いくつかの報告により、DMがMHCクラスII依存性抗原提示において
シャペロンタンパク質として重要な役割と果たすということが示された(Morris
ら, Nature 368:551, 1994; Karlssonら, Science 266:1569, 1994)。Sanderson
らは、同時免疫沈降実験により、DMがHLA−DRからCLIP解離を誘導し
、DR分子に対するペプチド結合を促進するということを報告した。実質的な量
のDMがDCの表面で発現されるという本発明の知見は、DM分子が少なくとも
部分的にDCにおいていくつかのその他の重要な機能を有し、シャペロン機能を
有するということを示唆するものである。まず第1に、本発明者らの知見は、D
M分子をDC特異的表面マーカーとして用いることができるということを強く示
唆するものである。
【0020】 本発明のモノクローナル抗体3−6−Aは、DCの表面に発現される場合のD
M機能の調査に対して用いることができるのみならず、PBLの中のDCの陽性
選択に用いられる装置の開発にも用いることができる。DCは免疫応答において
本質的な役割を果たしている。特に、DCは癌に対する免疫療法を研究するため
の本質的な材料である。したがって、DCの精製のための陽性選択方法の開発が
何よりも急務である。本発明において開発されたモノクローナル抗体3−6−A
を用いることによって確立されれば、そのような陽性選択装置は、DCによる研
究および癌に対する免疫療法の研究に非常に役立つであろう。本発明は、本発明
者らの研究成果に基づいてモノクローナル抗体3−6−Aを調製し、DCに対す
るその特異性および結合能力についてアッセイすることによって完成したもので
ある。
【0021】 (発明の実施のための最良の形態) 本発明の目的を達成するために、まず、DMα遺伝子の細胞外領域(塩基配列
122〜731に対応)をコードする609bpのDNA断片をバキュロウイル
ストランスファーベクターpBlueBacHis2Aにクローニングして、組
換えプラスミドpBlueBacHis2A−DMαを得る。この組換えプラス
ミドを、バキュロウイルス全長DNA、Bac−N−Blue(Invitrogen社)
とともに、High−5細胞(Invitrogen社)に同時トランスフェクトして組換
えバキュロウイルスBac−N−Blue−DMαを製造し、次いで大量の培養
High−5細胞に感染させる。感染High−5細胞を採取し、その抽出物を
組換えDMαタンパク質の精製のためにNi+ −NTAカラム(Qiagen社)にか
ける。BALB/cマウスを純粋な組換えDMαタンパク質で免疫感作し、脾臓
細胞(splenocyte)を切除し、これをマウス骨髄腫瘍細胞 Sp2/0細胞とハイブリ
ダイゼーションさせて、モノクローナル抗体3−6−Aを生産するハイブリドー
マ細胞KHB−DMを産生させる。ハイブリドーマ細胞KHB−DMを培養する
ことにより、モノクローナル抗体3−6−Aが得られる。
【0022】
【実施例】
実施例1:DCおよび他の一次免疫細胞の精製 韓国赤十字血液院(Korean Red Cross Blood Bank)から供給を受けたバッフィ
ーコート(buffy coat)またはロイコパック(leukopak)、DCおよびその他の免
疫細胞(T細胞、B細胞および単球)を、既存の方法(Baeら,Mol.Cells,5,
569,1995)により精製した。
【0023】 実施例2:DCからのmRNA抽出およびDMα−cDNA合成 実施例1で得られたDCから公知の方法(Baeら,Mol.Cells,5,569,1995
)によりmRNAを抽出した。mRNAをオリゴ−dTプライマー1μgととも
に、逆転写反応溶液(RNaseインヒビター0.5μl、5×第1鎖合成反応緩衝液4
μl、0.1mMのDTT 2μl、10mMのdNTP 1μl)中で37℃にて2
分間インキュベートした後、AMV−逆転写酵素5単位を添加した。溶液を37
℃で40分間インキュベートし、さらに45℃で30分間インキュベートするこ
とによりcDNAを合成した。鋳型としてそのcDNAを用い、表1に示したプ
ライマーを用いてPCRによりDMα遺伝子を増幅した。
【0024】
【表1】
【0025】 PCRは、94℃で1分間、40℃で30秒間、72℃で45秒間からなる熱
サイクルを5回繰り返した後、94℃で1分間、72℃で1分間からなる熱サイ
クルを25回繰り返すことにより行って、DMα遺伝子の細胞外領域(塩基配列
12−732)をコードする609bpのDNA断片を産生した。
【0026】 実施例3:E.coliにおけるDMαのクローニングおよび発現 実施例2においてPCRで増幅したDNA断片を、BamHIとHindIII
で二重消化し、同一の制限酵素で開環したプラスミドpRSET/A(Invitrog
en社)に挿入して組換えプラスミドpRSET−DMαを製造した。この組換え
pRSET−DMαをE.coliBL21(DE3)に形質転換した後、アンピシリ
ンを含有するLB培地に塗抹した。陽性コロニーをM−9アンピシリン肉汁{1
%バクトトリプトン、Na2 HPO4 、KH2 PO3 、NaCl、NH4 Cl、
2Mグルコース、0.5%ジアミン、1M MgSO4 、1M CaCl2 }中に
接種し、拡販しながら培養した。培養物の吸光度が0.5になったらIPTGを
最終濃度が1mMになるまで添加して37℃で2時間タンパク質発現を誘導した
。形質転換されたE.coliにおける組換えDMαの発現をSDS−PAGE分析で
同定したところ、29kDaにバンドが検出された(図2)。図2において、レ
ーン1はタンパク質サイズマーカーであり、レーン1はpRSET/Aプラスミ
ドのみで形質転換されたE.coli BL21(DE3)の溶解物であり、レーン2
は組換えDMαプラスミドで形質転換されたE.coli BL21(DE3)の溶解
物であり、レーン3はレーン2の組換え細菌からNi+ −NTA樹脂(Qiagen社
)を用いて精製したDMαタンパク質試料である。
【0027】 実施例4:DMαを発現する組換えバキュロウイルスの構築 実施例2においてPCRで増幅したDNA断片を、BamHIとHindIII
で消化し、同一の制限酵素で開環したプラスミドpBlueBacHis2A(
Invitrogen社)に挿入した。連結物をE.coli BL21(DE3)に形質転換し
、次いで実施例2に記載した方法と同じ方法で培養して組換えプラスミドpBl
ueBacHis2A−DMαを得た。組換えプラスミドpBlueBacHi
s2A−DMαと、Bsu36I消化により線状化したバキュロウイルス全長D
NA Bac−N−Blue(Invitrogen社)を、リホフェクチン(lifofectin)(
Gibco BRL)を用いてHigh−5細胞(Invitrogen社)に形質転換した。トラン
スフェクション後、液体培地中で5〜7日間培養し、上澄液を取り出し、所定希
釈濃度でHigh−5細胞にさらに感染させた。接種の2日後、細胞を1%低融
点アガロース混合物(50mg/mlのX−gal、2×TNM−FH 培地と2
%の低融点アガロースを同量混合したもの)で覆ってさらに3〜5日間培養した
。青色を呈するプラークを陽性クローンとして選択した{図3のパネル(A)}
。選択したクローンを前記培養プロセスを3回繰り返してさらに精製した。それ
らをHigh−5細胞中で増殖させて大量の組換えバキュロウイルスBac−N
−Blue−DMαを得た。
【0028】 実施例5:組換えバキュロウイルスにおけるクローンDMαの分析 実施例4において得た組換えバキュロウイルスBac−N−Blue−DMα
から、ゲノムDNAをPCR分析のために抽出した。PCRを下記表2のプライ
マーBac1/Bac2(Invitrogen社:Bac-N-Blueトランスフェクションキッ
トに含まれる)を用い、鋳型として作用するゲノムDNAを用いて行って組換え
バキュロウイルスがDM遺伝子を含有していることを確認した。
【0029】
【表2】
【0030】 実施例6:組換えバキュロウイルス感染High−5細胞からのDMαの発現
および精製 組換えバキュロウイルスBac-N-Blue−DMαを5MOIでHigh−
5細胞に感染させ、恒湿インキュベーターで27℃にて5日間培養した。組換え
DMαタンパク質を感染細胞から抽出し、Ni+ −NTA樹脂カラム(Qiagen社
)を利用して精製した。
【0031】 実施例7:組換えDMαによるBALB/cマウスの免疫感作 実施例6において得たDMαタンパク質を同量のフロイントアジュバント(Si
gma社)と混合して、5〜6週齢のBALB/cマウスに1匹当り50μgの用量
で接種した。次いで、接種されたマウスに、3週間間隔で1匹当り25μgの用
量で同じ抗原を接種することにより2次および3次追加抗原投与した。3次免疫
感作の後、各BALB/cマウスの眼球静脈から血液を取り出して抗血清を分析
した。
【0032】 実施例8:抗血清の組換えDMαとの反応性確認 組換えバキュロウイルスBac−N−Blue−DMαを感染させたHigh
−5細胞をホモジナイズし、破壊された細胞から得られたタンパク質をSDS−
PAGEで分離した。SDS−PAGEで分離したタンパク質を、半乾燥ゲルブ
ロッター(Bio-Rad)中で、転移溶液{48mM tris−HCI、39mMグリ
シン、20%メタノール、1.3mM SDS}を用いてニトロセルロース膜にト
ランスブロットした。このブロットしたニトロセルロース膜をブロット{5%(
w/v)脱脂乳、0.02% NaN3 PBS溶液}で30分間ブロッキングし、
PBSで3回洗浄した後、実施例7で得た抗血清5μlを含むPBS10ml中で
室温にて30分間反応させた。PBSで3回洗浄し、第2抗体としてヤギ抗マウス
IgGアルカリホスファターゼ(Sigma)を含むPBS溶液中に浸し、次いで酵素
反応の基質としてNBT/BCIP溶液(50mg/mlのNBT(ニトロブル
ーテトラゾリウム(Nitro blue tetrazolium)66μlと50mg/mlのBCIP
(5-ブロモ-4-クロロ-3-インドリルホスフェート)30μlをAP緩衝液(10
0mM NaCl,5mM MgCl2 、100mMのtris−HCl、pH9
.5)10mlに混合したもの)を加えることにより視覚化した。暗所で酵素反応
さ、バンドが現れた場合、停止溶液(20mM EDTA、150mM NaCl
、10mM tris−Cl中、pH8.0)を添加して反応を終結させた。
【0033】 このウェスタンブロット分析により、組換えバキュロウイルス Bac−N−
Blue−DMαがHigh−5細胞でDMαを正常に発現していることを確認
した(図4)。図4において、レーンMはタンパク質サイズマーカー、レーン1
は感染されていないHigh−5細胞溶解物、レーン2は野生型バキュロウイル
ス感染High−5細胞溶解物、レーン3は組換えバキュロウイルスBac−N
−Blue−DMαを感染させたHigh−5細胞溶解物、レーン4は陰性対照
群のE.coli BL21(DE3)溶解物、レーン5は組換えDMαを発現
する組換えE.coli BL21(DE3)の溶解物である。
【0034】 実施例9:抗血清の真正DMαに対する反応性 1×106 の非処理Raji細胞と、3日間γ−インタフェロン(Sigma社)
100単位/mlで処理した1×106 のRaji細胞を用いて、実施例8と同
様の方法によりウェスタンブロットを実施した。結果を図5に示す。図5におい
て、レーン1は対照群のJurkat細胞溶解物、レーン2はRaji細胞溶解
物、レーン3はγ−インタフェロンで処理したRaji細胞の溶解物である。
【0035】 前記の分析は、組換えDMαで免疫感作されたBALB/cマウスから得た抗
血清は、Raji細胞において発現された真正のDMαとよく反応するというこ
とを示すものである。
【0036】 実施例10:モノクローナル抗体を発現するハイブリドーマ細胞の産生 実施例7においてバキュロウイルス系で発現させて得た組換えDMαで免疫感
作したマウスを脊椎脱骨で安楽死させた後、脾臓を摘出した。脾臓細胞1.4×
107 細胞をグルコース富化DMEM培地10mlに懸濁し、マウス骨髄腫瘍細
胞SP2/0細胞(Sp2/0−Ag14 KTCC CRL1581)3×10 6 細胞と混合し、グルコース富化DMEM培地で洗浄した。その細胞ペレットに
、50%PEG−4000溶液(GibcoBRL)1mlを1分間かけて徐々
に添加して細胞融合を誘導した。グルコース富化DMEM培地を1分間当たり1
mlの速度で徐々に添加した後、細胞を十分に混合し、遠心分離した。細胞ペレ
ットを1×DMEM(20%)5mlに懸濁し、支持細胞としてマウスマクロフ
ァージ{Antibody Lab.Manual ed.H.D.Lane、p220、1989}が培養されてい
るマルチウェルプレートにウェル当り50μlずつ加えて、1日間培養した。その
後、各ウェルに2×HAT培地を同量添加した。長期間培養中、融合された細胞
がコロニー形成した。HAT培地中でコロニー形成したハイブリドーマ細胞を1
8ウェルから選択した。
【0037】 実施例11:DMαと反応するモノクローナル抗体を分泌するハイブリドーマ
細胞の同定 実施例10において採取した18個のコロニーをそれぞれ多量の培地位置で培
養し、上澄液をELISA法、ドット免疫ブロットハイブリダイゼーション法及
びウェスタンブロットハイブリダイゼーション法により分析した。実施例3及び
6で製造したDMαタンパク質を96−ウェルプレートの各ウェルに最終濃度0
.5μgになるように入れ、4℃で一晩放置してプレートをDMαタンパク質でコ
ーティングした。プレートを0.05%Tween20を含むリン酸緩衝液10
0μlで2回洗浄した。1%脱脂乳溶液(0.02%NaN3 が添加された脱イオ
ン水に溶かしたもの)を90μl/ウェルの量で加えて37℃で1時間放置した
。その後、ウェル中で実施例7の抗血清と37℃にて1時間反応させた。洗浄し
た後、第2抗体(ヤギ抗マウスIgG−AP 1/1000希釈液)を添加し、
37℃で2時間インキュベートした。2回洗浄した後、各ウェルにアルカリ性ホ
スファターゼ基質溶液{p−ニトロフェニルホスフェート 1mgを10%ジエタ
ノールアミン緩衝液(ジエタノールアミン97ml、NaN3 0.2g(0.02
%)、MgCl2 ・6H2 O 100mg(0.01%)をDDW 800mlに溶
かしたもの、合計1リットル)1mlに混合したもの}50μlを入れ、37℃で
30分間反応させた。
【0038】 反応完了後、ELISAリーダー(Molecular Devices社)で405nmにお
ける吸光度を測定した。ウェスタンブロットは実施例8と同様の方法で実施し、
ドット免疫ブロットハイブリダイゼーションはKimら(Kimら, Mol,Cells、6
,684 1996)の方法で行った。
【0039】 前記の実験結果をまとめて下記の表3に示した。表3において、モノクローナ
ル抗体の、大腸菌及びバキュロウイルス系で発現した組換えDMαタンパク質に
対する反応性はELISA法及びウェスタンブロットハイブリダイゼーション法
により測定し、その他の種々の細胞で発現した真のDMαに対する反応性はドッ
ト免疫ブロット法及びウェスタンブロットハイブリダイゼーション法により調べ
た。前記の実験結果によると、14個のモノクローナル抗体は全て大腸菌から発
現した組換えDMαと強い反応性を示したが、High−5細胞から発現した組
換えDMαには、モノクローナル抗体3−6−Aを除いて、どれも反応しなかっ
た。モノクローナル抗体3−6−Aは、ウェスタンブロット及びドット免疫ブロ
ットハイブリダイゼーションで調べたとき、PBLのうちDCと強く反応するこ
とが分かった。また、モノクローナル抗体3−6−Aは、ウェスタンブロットハ
イブリダイゼーションにおいてはRaji細胞と強い反応性を示した。ウェスタ
ンブロットハイブリダイゼーションにおいてB細胞画分で時々弱い陽性反応を検
出する場合もあったが、これは活性化されたB細胞がDMを発現するためである
と考えられる。このような結果を総合して、14個のモノクローナル抗体のうち
3−6−AをDMαに対するモノクローナル抗体として選択し、モノクローナル
抗体3−6−Aを発現するハイブリドーマ細胞をKHB−DMと命名し、韓国生
命工学研究所遺伝子銀行に受託番号KCTC−0485BPとして寄託した。
【0040】 実施例12:モノクローナル抗体3−6−Aの、DC及びRaji細胞におい
て発現する真のDMαに対する反応性 モノクローナル抗体3−6−Aを、組換えDMα並びにRaji細胞及びDC
から正常に発現する真のDMαに対するその反応性についてウェスタンブロット
ハイブリダイゼーションで試験した。結果を図6に示してある。図6から明らか
なように、モノクローナル抗体3−6−AはRaji細胞及びDCから正常に発
現する34kDaのDMαと良好に反応する。図6において、レーン1は大腸菌
BL21(DE3)溶解物の陰性対照であり、レーン2はDMαを発現する大腸
菌の溶解物であり、レーン3はDMαを発現するHigh−5細胞の溶解物、レ
ーン4はRaji細胞の溶解物、そしてレーン5はDCの溶解物である。
【0041】
【表3】
【0042】 (注)結合能は、ELISA法、ドット免疫ブロット法及びウェスタンブロット法に
より測定した。 −:陰性対照群と同様の結果。 +:陽性の結果、この符号の数は陽性シグナルの強さを示し、陰性対照の平均値
+5SD(標準偏差)となる基礎陽性値から、405nmにおける吸光度が0.
2増加する毎に符号が1つずつ増加する。ELISA値の符号が4個以上の反応
はすべて++++を使用する。 ウェスタンブロット法及び免疫ブロット法では、検出可能なシグナルが明確に
繰り返される場合にのみ符号“+”を用いた。相対的な強度の増加に応じて符号
の数を追加した。 ±:弱いか、非反復的なシグナル。
【0043】 実施例13:モノクローナル抗体3−6−Aの大量生産 ハイブリドーマ細胞KHB−DMを2×105 細胞/mlでグルコース富化D
MEM20%培地に培養し、4日後に細胞が最大に増殖したとき、培養物の上澄
液をモノクローナル抗体3−6−Aの供給源として回収した。この時のモノクロ
ーナル抗体の濃度は、培地1ml当り約40μgに達した。
【0044】 大量にモノクローナル抗体を生産するために、ハイブリドーマ細胞をマウス腹
腔内で培養した。まず、BALB/cマウスの腹腔にプリスタン(pristane)1
mlを注射し、1週間後にマウス当りハイブリドーマ細胞5×106個を注入した
。7〜14日後に腹水がたまって腹腔が膨満したとき、10ml注射器に取りつ
けた18ゲージ針で腹水を採取して(1匹当り5〜10ml程)、1,500rp
mで10分間遠心分離した。得られた上澄液に0.02%NaN3を添加した後、
−70℃またはそれ以下で保管した。モノクローナル抗体の濃度は腹水1ml当
たり5〜9mg/mlであった。
【0045】 実施例14:モノクローナル抗体3−6−AからH鎖とL鎖のアイソタイプ確
実施例11においてハイブリドーマ細胞KHB−DMにより生産されたモノク
ローナル抗体3−6−Aのアイソタイプを、アイソタイピングキットIsoSt
ripTM (Boehringer Mannheim社)を利用して調べた。モノクローナル抗体3
−6−AはκL鎖を有するIgG1アイソタイプであることが分かった。
【0046】 実施例15:モノクローナル抗体3−6−AはDCの細胞質及び細胞表面を染
色する 顕微鏡用スライドガラスを1mg/mlのポリ−L−リシン(MW 40,000)溶
液で15分間コーティングし、脱イオン蒸留水で洗浄した。Raji細胞(AT
CC CCL86)と実施例1の方法により分離したDCをそれぞれ105 細胞
/mlに希釈して、ポリ−L−リシンでコーティングしたスライドに付着させ、
リン酸緩衝液で洗浄した。次いで、実施例13で得たモノクローナル抗体(培養
上澄液)100μlを細胞付着スライドに添加し、CO2 インキュベーター中に
1時間放置した後、リン酸緩衝液で3回洗浄した。第2抗体(抗マウスIgG−
FITC)を添加してCO2 インキュベーター中で37℃にて30分間反応させ
、スライドをリン酸緩衝液で2回洗浄した後、蛍光顕微鏡(Nikon E−6
00 Epi−蛍光顕微鏡)で観察した。
【0047】 また、DCの細胞質を3−6−Aで染色するために、DC付着スライドを有機
溶媒(50%メタノール+50%アセトン)に浸して細胞を固定させ、その後、
前記と同様の方法によりモノクローナル抗体3−6−A及び第2抗体でDCを染
色し、蛍光顕微鏡で観察した。
【0048】 図7Aにおいて、パネルaはDCを顕微鏡(Nikon TMS)で400倍
で撮影した顕微鏡写真であり、パネルbは対照としてPE結合HLA−DRモノ
クローナル抗体(Becton-Dikinson社)で染色したDCの蛍光顕微鏡写真であり
、パネルcはDCに抗体3−6−Aを付着した後、FITC結合第2抗体で染色
して観察したものであり、パネルdはDCを最初に固定させた後、パネルcと同
様にして染色したDCの写真であり、パネルeおよびfはそれぞれ固定させなか
ったRaji細胞と固定させたRaji細胞を同様の方法により染色して観察し
た写真である。
【0049】 図7Bは、モノクローナル抗体3−6−AとFITC結合第2抗体で染色した
未固定及び固定Raji細胞のFACS結果を示す。Raji細胞画分の半分を
、Cytofix/cytoperm CytostainTMキット(Pharmingen社)で販売人のマニュアルに
従って固定した。未固定および固定Raji細胞をモノクローナル抗体3−6−
Aで4℃で30分間処理し、リン酸緩衝溶液で2回洗浄し、次いで前記のFIT
C結合第2抗体を添加してさらに4℃で30分間染色した。染色した細胞をリン
酸緩衝溶液で2回洗浄した後、直ちにFACStar(Becton-Dikinson社)に
より分析した。図7Bにおいて、パネルaおよびbはそれぞれ未固定および固定
Raji細胞のFACS結果である。
【0050】 図7から明らかなように、DMがエンドソームコンパートメントであるとの既
存の発表とは異なり、DMαはDCでは細胞内部のみならず、表面にも多量に発
現していることが示されている(図7Aのパネルc及びd)。また、Raji細
胞も、染色前に固定した場合は3−6−Aで深く染色された(図7Aのパネルf
及び7Bのパネルb)。しかし、固定しなかったRaji細胞は同一の抗体でま
ったく染色されなかった(図7Aのパネルe及び7Bのパネルa)。このような
結果は、Raji細胞においてDM分子が細胞質内にのみ局在しており、細胞表
面には存在しないことを示しており、これは既存の研究発表と一致する(Karlss
onら, Science 266:1569-1573、1994;Sandersonら, Science 266:1566-1569
、1994)。
【0051】 実施例16:モノクローナル抗体3−6−AのDC表面に対する特異性 実施例1の方法によりT細胞、B細胞、単球及びDCを分離した。それぞれの
細胞を105 個/mlでリン酸緩衝液で希釈し、実施例13で得たモノクローナ
ル抗体3−6−A(培養上澄液)100μlを添加して4℃で30分間反応させ
た。750gで遠心分離した後、細胞ペレットをリン酸緩衝液で2回洗浄してリ
ン酸緩衝液200μlに再懸濁し、第2抗体の抗マウスIgG−FITC(Sigma
社)10μl(1μg)を添加して4℃で30分間染色した。遠心分離後、細胞ペ
レットをリン酸緩衝液で2回洗浄し、コーティングスライドに付着させた。実施
例15で用いた蛍光顕微鏡で染色細胞を分析した。その結果を図8示してある。
図8において、カラムTはT細胞、カラムBはB細胞、カラムMcは単球/マク
ロファージ、そしてカラムDCはDCを示す。サンプルを市販されている種々の
モノクローナル抗体及びモノクローナル抗体3−6−Aと反応させた後、FIT
C結合第2抗体を加えて染色した。
【0052】 図8の最下の写真に見られるとおり、モノクローナル抗体3−6−AはDCに
のみ非常に強く反応する反面、他の免疫細胞とは全く反応しないことが分かった
。これらのデータは、DM分子が1次免疫細胞のうちDCにおいてのみ表面に特
異的に発現することを実証している。これとは異なり、DC分析に広く使用され
るCD11cやCD83に対する抗体は、図8に示すように、PBLの中のDC
にそれほど特異的でない。それらはDCのみならずB細胞や単球とも強く反応す
る。特に、活性化されたDC画分に発現することが知られているCD83の場合
(Zhou L.J., Immunol.149、735、1992)、これに対するモノクローナル抗体
(抗−CD83;Immunotech Co.)がナイーブDCのみならず単球とも弱いけれ
ども類似の程度の反応をみせた。DCの細胞質にのみ発現することが報告された
Fascinに対するモノクローナル抗体は、固定されなかったDCを認識することが
できなかった。このような結果から、図8に示すように、本発明のモノクローナ
ル抗体3−6−Aは、既存のいずれのモノクローナル抗体よりもDCに対して特
異性が高く親和力が強いことが確認された。
【0053】 実施例17:モノクローナル抗体3−6−AのDCに対する親和性 モノクローナル抗体3−6−AのDCに対する親和性を、既存の他のDC特異
的モノクローナル抗体と比較した。実施例1の方法によりDCを単離し、従来の
商品化されたモノクローナル抗体と本発明のモノクローナル抗体3−6−Aを用
いてドット免疫ブロットハイブリダイゼーション(Kimら, Mol,Cells、6、648
、1996)を実施した。
【0054】 実施例1の方法により分離した105 個の細胞を含むDCの各画分を、抗CD
1aモノクローナル抗体(Becton-Dickinson社)、抗CD11cモノクローナル
抗体(Becton-Dickinson社)、抗CD83モノクローナル抗体(Immunotech.Co
.)、抗Fascinモノクローナル抗体(NIH AIDS Research and Reference Reagent
Program から供給を受ける)、及びモノクローナル抗体3−6−Aをそれぞれ
1μgずつ用いて、実施例15の方法により染色した。第1抗体で処理した細胞
を、アルカリ性ホスファターゼで標識されたヤギ抗マウスIgG(Progema社)
で実施例15と同様に染色した後、細胞をニトロセルロース膜にドットブロッタ
ー(Bio-Rad社)を用いて移した。この膜を実施例8に示すような色素原反応に
かけた。
【0055】 ドット免疫ブロットハイブリダイゼーションの結果を図9に示す。図9におい
て、ブロットシグナル1、2、3及び4は、対照群としてそれぞれCD1a、C
D11c、CD83、Fascinに対するモノクローナル抗体を用いたDC染
色の実験からのものである。ドットブロットシグナル5は、モノクローナル抗体
3−6−Aで染色したDC画分を示す。実施例16に示した結果と一致して、モ
ノクローナル抗体3−6−Aは試験したモノクローナル抗体の中でDCに対して
最も強い親和性を示す(図9のブロット5)。モノクローナル抗体3−6−Aに
次いで、抗CD11cモノクローナル抗体がDCと強く反応した(図9のブロッ
ト2)が、単球やB細胞画分とも反応性であった(図8)。CD83またはFa
scinに対する抗体は、ナイーブDCとは殆ど反応しないことが示された。
【0056】 実施例18:モノクローナル抗体3−6−Aを用いた1次免疫細胞のFACS
分析 実施例1の方法により分離した1次免疫細胞:T細胞、B細胞、単球及びDC
を、モノクローナル抗体3−6−Aで4℃にて30分間処理した。リン酸緩衝液
で2回洗浄した後、細胞に第2抗体のヤギ抗マウスIgG−FITC(Sigma社
)を添加して4℃で30分間反応させた。染色細胞をリン酸緩衝液で2回洗浄し
た後、直ちにFACStarプラス(Becton-Dickinson)を用いて分析した。
【0057】 FACS分析の結果を図10に示す。図10のパネルAは実施例1の方法によ
り純化した免疫細胞のFACS図であり、パネルBは単離前にPBLをRPMI
10%培地で1週間培養した後、純化した免疫細胞のFACS図である。カラム
1、2、3、4はそれぞれT細胞、単球、B細胞及びDCについてのFACS図
を示す。カラム1及び2に示すように、T細胞と単球/マクロファージは、1次
分離しようと培養PBLから分離しようと、モノクローナル抗体3−6−Aと反
応しなかった。B細胞は1次分離した場合にはモノクローナル抗体3−6−Aと
反応しなかったが、1週間培養したPBLから分離した場合には少量のB細胞画
分がモノクローナル抗体3−6−Aで染色した(図10のカラム3)。分離した
DC画分は60%以上の細胞がモノクローナル抗体3−6−Aと強く反応した。
1次分離した場合と1週間培養した後に分離した場合とのFACS結果に大した
差異がなかった(図10のカラム4)。これらのFACSデータにより、本発明
のモノクローナル抗体3−6−Aが1次免疫細胞のうちDCに特異的に反応する
ことが更に確認された。
【0058】 実施例19:大腸菌及びバキュロウイルス系から発現したDMαタンパク質の
抗血清を用いた抗原性の試験 実施例7の方法を繰り返して、実施例3により大腸菌から、また実施例6によ
りバキュロウイルス系から生産した組換えDMαタンパク質を用いて免疫したマ
ウスから抗血清(抗DMαポリクローナル抗体)を得た。ポリクローナル抗体を
用いて、組換えDMαとRaji細胞から発現する真のDMαをウェスタンブロ
ットハイブリダイゼーション法により調べた。
【0059】 大腸菌から発現した組換えDMαで免疫したマウスから得た抗血清は、大腸菌
から発現した組換えDMαを良好に認識したが、Raji細胞から発現する真の
DMαタンパク質を認識しなかった。反面、バキュロウイルス系で発現したDM
αで免疫したマウスから得た抗血清は、組換えDMαのみならずRaji細胞か
ら発現する真のDMαとも良好に反応した。このような結果は、大腸菌から発現
する組換えDMαは正常なDMαと抗原性において差異があるらしいことを示唆
する。この差異により、以前の研究が、大腸菌から発現させたDMαでマウスを
免疫した場合に、正常なDMαと反応する能力があるモノクローナル抗体を生産
しえなかったものと判断される(Kimら, Mol,Cells、6、648、1996)。
【0060】 (発明の効果) 以上のように、本発明のモノクローナル抗体3−6−AはDC及びRaji細
胞から正常に発現する真のDMαに対し強い反応性を示す。特に、PBLのうち
DCに非常に特異的に反応し、かつ非常に強く結合することは注目に値する。モ
ノクローナル抗体3−6−Aはその表面でも細胞質てもDCを染色する。従って
、本発明のモノクローナル抗体3−6−Aは、DM分子の機能を研究するにあっ
て非常に有用で、DC特異的表面マーカーとして使用することができ、このマー
カーはPBLからDCを陽性選択するに足る強さであるようである。そのため、
本発明は、今後、生物医学産業において非常に有用であり、癌や他の慢性疾患の
免疫療法研究の進展に大いに貢献するだろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、モノクローナル抗体3−6−Aの作製および特性付けに用いた手順を
簡略的に示すフロー図である。
【図2】 図2は、形質転換E.coliにおける組換えDMαの発現を示すSDS−P
AGE電気泳動分析写真図である。
【図3】 図3は、組換えバキュロウイルスDNAでトランスフェクトされた場合にHi
gh-5細胞における組換えビリオンの産生の結果形成された陽性プラークを示
す写真図である。
【図4】 図4は、組換えDMαのバキュロウイルス系における正常な発現を示すウェス
タンブロット写真図である。
【図5】 図5は、Raji細胞において発現された真正DMαに対するマウス抗組換え
DMα抗血清の反応性を示すウェスタンブロット写真図である。
【図6】 図6は、E.coliおよび細胞において発現されたDMαに対するモノクロ
ーナル抗体3−6−Aの反応性を示すウェスタンブロット写真図である。
【図7】 図7の(A)は、モノクローナル抗体3−6−Aで染色されたDCおよびRa
ji細胞の細胞質および表面を示す蛍光顕微鏡写真図である。図7の(B)は、
固定化前または固定化後にモノクローナル抗体3−6−Aで染色した場合のRa
ji細胞のFACSヒストグラム図である。
【図8】 図8は、精製一次免疫細胞の染色に用いた場合の、DCに対するモノクローナ
ル抗体3−6−Aの特異性と、その他の市販のDC特異的モノクローナル抗体の
特異性との比較を示す蛍光顕微鏡写真図である。
【図9】 図9は、精製DCに対する、モノクローナル抗体3−6−Aと市販のDC特異
的モノクローナル抗体の反応性および特異性を比較したドット免疫ブロット写真
図である。
【図10】 図10は、それぞれ、精製一次免疫細胞に対するモノクローナル抗体3−6−
Aの反応性を示すFACSヒストグラム図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/53 C12R 1:91) //(C12P 21/08 C12N 15/00 ZNAA C12R 1:91) 5/00 B (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4B024 AA11 BA31 BA46 CA04 CA07 CA20 DA02 DA06 EA02 EA04 GA03 GA09 GA11 GA13 GA18 GA19 GA27 HA03 HA11 HA15 4B063 QA01 QQ08 QQ79 QR56 QS33 QX02 4B064 AG27 AG31 CA02 CA10 CA19 CA20 CC01 CC24 CD30 CE12 DA13 4B065 AA26X AA90X AA91X AA94Y AA95X AB01 AC14 BA02 BA05 BB01 BB40 BD14 CA24 CA25 CA46 4H045 AA10 AA11 AA20 AA30 BA10 BA41 CA40 DA76 DA86 EA50 FA72 FA74 GA26

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハイブリドーマ細胞KHB−DM(KCTC−0485BP
    )において産生される、末梢血白血球の中の樹状細胞の表面に高度に特異的なモ
    ノクローナル抗体3−6−A。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のモノクローナル抗体3−6−Aを生産する
    ハイブリドーマ細胞KHB−DM(寄託番号KCTC−0485BP)。
  3. 【請求項3】 DMα遺伝子の細胞外領域(この細胞外領域は塩基配列12
    2〜732に対応する)をコードする609bpのDNA断片を含有する、組換
    えプラスミドpBlueBacHis2A−DMα。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の組換えプラスミドpBlueBacHis
    2A−DMαおよびバキュロウイルス全長DNA Bac−N−BlueをHi
    gh−5細胞に同時トランスフェクトすることによって調製した組換えバキュロ
    ウイルスBac−N−Blue−DMα。
  5. 【請求項5】 抗体を、試料中の樹状細胞の表面に発現されたDMαタンパ
    ク質に結合させる工程であって、前記抗体が末梢血白血球の中の樹状細胞とのみ
    特異的に反応し、前記試料が樹状細胞を含むか、含むものと予測されるものであ
    る前記工程、および 樹状細胞の表面に発現したDMαに結合した抗体をマーキングすることにより
    、抗体で染色された細胞を検出する工程 を含む、試料から樹状細胞を検出する方法。
  6. 【請求項6】 前記抗体が請求項1に記載のモノクローナル抗体3−6−A
    である、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記マーキング工程が、抗体結合DMαタンパク質または抗
    体被覆細胞を、蛍光イソチオシアネート(FITC)を結合した第2抗体で染色
    し、樹状細胞と何らかの関連のある細胞またはDMαタンパク質を視覚化するこ
    とによって行われる、請求項5に記載の方法。
JP2000557345A 1998-06-27 1999-04-29 末梢血白血球の中の樹状細胞の表面に特異的なモノクローナル抗体3−6−a Pending JP2002519021A (ja)

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