JP4469872B2 - 塗布方法およびパターン形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、カラーフィルターや有機EL(エレクトロルミネッセンス)表示装置等の製造において、基板上にインクジェットにより塗布液を塗布する塗布方法およびそれを用いたパターン形成方法に関する。
例えば、カラーフィルターの製造においては、レッド、グリーン、ブルーの3色の色彩レジストを所定パターンに塗布するが、近時、このような複数の材料を同一の基板に塗布する技術としてインクジェット塗布が検討されている(例えば特許文献1、2、3)。インクジェット塗布とは、カラー印刷に広く用いられているインクジェットプリンターの原理をカラーフィルター等の塗布に応用したものであって、ノズル毎に異なる色の色彩レジスト液を噴出することで3色のカラーフィルター薄膜の形成が同時に行なえるという利点がある。
インクジェット塗布を用いて複数の色の色彩レジストを塗布する場合、ある領域に塗布された色彩レジストが隣接する領域に流出するという問題が生じるおそれがあるが、そのような問題を解消するため、異なる領域を仕切るためのバンクと称される仕切り部材を設け、バンクに囲まれた領域に色彩レジスト液を塗布する手法が採用されている(特許文献4)。
ところで、インクジェット塗布では、原理的に必ずしも十分な精度でねらった位置に色彩レジスト液を吐出することができない。このため、色彩レジスト液をバンクに囲まれた領域に正確に供給する観点から、CFガスによるプラズマ処理により全面を撥水処理した後、Oガスプラズマにより基板面を親水処理してバンクの表面のみを選択的に撥水性にし、色彩レジスト液の滴下位置を補正する技術が提案されている(特許文献5)。
しかしながら、このような撥水処理によっても色彩レジスト液の滴下位置を十分に補正することができず、バンクに囲まれた領域全体に色彩レジスト液を充填しようとすると、バンクを乗り越えて隣接する領域に流出するといった不都合が生じる。また、撥液処理によりバンク側面が撥水性になると色彩レジストが弾かれて色彩レジストが十分に充填されずに、光漏れが生じるおそれがある。
特開平1−217302号公報 特開平7−72325号公報 特開平7−146406号公報 特開平10−133194号公報 特開2002−372921号公報
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、インクジェット塗布により基板上に形成されたバンク内に精度良く塗布膜を充填させることができる塗布方法およびパターン形成方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点では、基板上においてバンクの表面が撥液処理されており、前記バンクに囲まれた領域にインクジェット方式により塗布液を供給して塗布膜を形成した後、前記基板を親液処理して前記基板の表面全面を親液化し、その後その塗布膜を軟化させて流動させることにより、該塗布膜を前記バンクに囲まれた領域に充填させることを特徴とする塗布方法が提供される。
上記第1の観点において、前記基板を親液処理して前記基板の表面全面を親液化した後、前記塗布膜を軟化させて流動させる前に、前記塗布膜を固化させるようにしてもよい。また、前記バンクに囲まれた領域に前記インクジェット方式により塗布液を供給する前に、前記バンクの表面が撥液処理されるようにすることができる。さらに、前記塗布膜の軟化は、前記塗布膜を有機溶剤雰囲気に曝すことにより行われることが好ましい。さらにまた、前記バンクに囲まれた領域は、複数の色彩の塗布膜のそれぞれを形成すべき位置に複数形成されるものとすることができる。さらにまた、前記塗布膜を種々の有機膜または無機膜に適用することができる。
前記塗布膜を軟化させて流動させる処理は、前記バンクに囲まれた領域に偏って形成された塗布膜の位置を補正するものであってよく、また、前記バンクに囲まれた領域に角部がある場合に、前記塗布膜をその角部に行き渡らせるものであってもよく、さらに、前記塗布液が高粘度のものである場合に、前記バンクに囲まれた領域の外周部に塗布膜を行き渡らせるものであってもよい。
本発明の第2の観点では、基板上に塗布膜による薄膜パターンを形成するパターン形成方法であって、基板上に薄膜形成予定領域を囲むようにバンクを形成する工程と、前記バンクの表面を撥液処理する工程と、前記バンクに囲まれた薄膜形成予定領域にインクジェット方式により塗布液を供給し、塗布膜からなる薄膜を形成する工程と、前記基板を親液処理して前記基板の表面全面を親液化する工程と、前記薄膜を軟化させて流動させることにより、該薄膜を前記バンクに囲まれた領域に充填させる工程とを有することを特徴とするパターン形成方法を提供する。
上記第2の観点において、前記基板を親液処理して前記基板の表面全面を親液化する工程の後、前記薄膜を軟化させて流動させる前に、前記薄膜を固化する工程をさらに有するようにしてもよい。また、前記バンクに囲まれた領域に前記インクジェット方式により塗布液を供給する前に、前記バンクの表面が撥液処理されるようにすることができる。さらに、前記薄膜の軟化は、前記薄膜を有機溶剤雰囲気に曝すことにより行われることが好ましい。さらにまた、前記バンクに囲まれた薄膜形成予定領域は、複数の色彩の薄膜のそれぞれを形成すべき位置に複数形成されるものとすることができる。さらにまた、前記塗布膜を種々の有機膜または無機膜に適用することができる。
前記塗布膜を軟化させて流動させる処理は、前記バンクに囲まれた薄膜形成予定領域に偏って形成された薄膜の位置を補正するものであってよく、また、前記バンクに囲まれた薄膜形成予定領域に角部がある場合に、前記薄膜をその角部に行き渡らせるものであってもよく、さらに、前記塗布液が高粘度のものである場合に、前記バンクに囲まれた薄膜形成予定領域の外周部に薄膜を行き渡らせるものであってもよい。
本発明の第3の観点では、コンピュータ上で動作し、処理システムを制御するプログラムが記憶された記憶媒体であって、前記プログラムは、実行時に、第1の観点の塗布方法が行われるように、コンピュータに前記処理システムを制御させることを特徴とする記憶媒体を提供する。
本発明の第4の観点では、コンピュータ上で動作し、処理システムを制御するプログラムが記憶された記憶媒体であって、前記プログラムは、実行時に、第2の観点のパターン形成方法が行われるように、コンピュータに前記処理システムを制御させることを特徴とする記憶媒体を提供する。
本発明によれば、インクジェット塗布により塗布膜を形成した後、基板の表面全面を親液処理し、その後その塗布膜を軟化させて流動させる処理(リフロー処理により塗布膜を広げるので、バンク内の領域に精度良く塗布膜を充填させることができる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
ここでは、液晶表示装置のカラーフィルターにおいて色彩レジストを塗布し、色彩レジストパターンを形成する方法を例にとって説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る色彩レジストパターンの形成方法を示すフローチャート、図2は各工程を説明するための工程断面図である。
まず、図2(a)に示すように、ガラス基板1の上に樹脂製のバンク2をフォトリソグラフィにより形成し、複数の薄膜形成予定領域3を規定する(ステップ1)。この薄膜形成予定領域3は、レッド、グリーン、ブルーの3色の色彩レジストの薄膜のそれぞれを形成すべき位置に形成される。
次いで、例えばCFガスのようなフッ素含有ガスを用いた常圧プラズマによりガラス基板1の全面に色彩レジスト液に対する撥液処理(撥水処理)を施し、疎水面4を形成する(ステップ2、図2(b))。その後、Oガスプラズマにより処理することによりガラス基板1の表面のフッ素を飛ばし、親水化する(ステップ3、図2(c))。
この状態で、インクジェット塗布によりノズル5から塗布液として所定の色の色彩レジスト液6を薄膜形成予定領域3に吐出し、カラーフィルター層となる色彩レジスト薄膜7を形成する(ステップ4、図2(d))。上述したように、インクジェット塗布は、カラー印刷に広く用いられているインクジェットプリンターの原理をカラーフィルター等の塗布に応用したものであり、レッド、グリーン、ブルーの3色の色彩レジスト毎に異なるノズルを用いて行われ、隣接する薄膜形成予定領域3は互いに異なる色の色彩レジスト液が滴下されるようになっている。これにより、3色のカラーフィルター層の形成を同時に行うことができる。
この場合に、バンク2に撥水処理が施されて疎水面4が形成されているため、インクジェット方式によりノズル5から吐出した色彩レジスト液6の滴下位置が多少ずれていてもバンク2の側面を伝って中心位置に位置補正される。ここで、色彩レジスト液6の供給量を薄膜形成予定領域3からオーバーフローしないように少量に止める。この段階では、疎水面4での弾き等により、色彩レジスト液6は薄膜形成予定領域3の全面には広がっておらず、隙間が形成されている。
次に、バンク2の表面に親水化液を塗布するか、またはUV照射処理を施す等により、バンク2表面の疎水部を除去して全面親水化する(ステップ5、図2(e))。
その後、形成した色彩レジスト薄膜7を必要に応じて適宜の方法で固化させる(ステップ6、図2(f))。この場合に固化させる手法は問わず、減圧乾燥等の熱をかけない乾燥を行って固化してもよいし、加熱して固化させてもよい。この固化工程は、搬送中の色彩レジスト薄膜7の変形等が問題とならない場合には、必ずしも必要ではない。
この状態で、色彩レジスト薄膜7をシンナー等の有機溶剤の雰囲気に曝して軟化させ、流動(リフロー)させる(ステップ7、図2(g))。これにより色彩レジスト薄膜7は薄膜形成予定領域3の全面に広がり、平坦化され、薄膜形成予定領域3に形成されていた隙間が埋められる。このリフロー処理は、例えば特開2002−334830号公報に開示されているように、フォトリソグラフィのためのパターンの形成工程を省略するために、レジストパターンの形状を変化させる技術として開発されている。このリフロー処理は、ガラス基板1をチャンバ内の載置台に載置した状態で、バブリング等により溶剤蒸気をチャンバ内に導入することにより行うことができる。
このように、インクジェット塗布を行った後、リフロー処理を行う場合には、色彩レジスト液の量が少なくても薄膜形成予定領域3の全面に広げることができるため、インクジェット塗布の際の色彩レジストの供給量を少なくすることができる。この場合に、色彩レジスト薄膜7の膜厚が薄くなるが、初期時のレジスト濃度を高めに設定するか、色濃度を濃くすることにより対応することができる。リフロー処理の後は、必要に応じて加熱処理を行う。これにより、色彩レジストからなる薄膜の所望のパターンが形成される。
このようにインクジェット塗布とリフロー処理とを組み合わせることにより、以下のような大きな利点を得ることができる。
(1)インクジェット塗布は本質的に微細なパターンに必ずしも十分に対応することができないことから、図3(a)に示すように、色彩レジスト液6の滴下位置が薄膜形成予定領域3の中で偏ることがあり、この場合には、図3(b)に示すように、形成された色彩レジスト薄膜7の位置もずれて色が薄くなる部分(色薄部分)9が生じる。また、図4(a)に示すように、さらに滴下位置がずれて一部バンク2に乗り上げるような場合も生じ、この場合には図4(b)に示すように、色彩レジスト薄膜7の位置もさらにずれて色が抜けた部分(色抜部分)10により光漏れが生じる部分が存在する。これに対して、リフロー処理を適用して色彩レジスト薄膜7を流動させることにより、図3(b)や図4(b)に示したような薄膜7の偏りを図5(a)、(b)のように補正して色薄部分や色抜部分の発生を防止することができる。
(2)従来のインクジェット塗布においては、色彩レジストの滴下位置が多少ずれても、薄膜形成予定領域3の全面に色彩レジストが行き渡るように、色彩レジスト液の吐出量を多くしていたため、色彩レジスト液がバンク2を越えて流出し、色混ざりが発生するおそれがあったが、リフロー処理を適用する場合には、吐出時には色彩レジスト液が薄膜形成予定領域3の全面に広がっている必要はなく、したがって色彩レジスト液の吐出量を少なくしてその流出を生じ難くすることができる。
(3)インクジェット塗布は、液体を滴下してバンク2に囲まれた領域に液を充填させるものであるため、液の表面張力によって吐出形状が丸くなりやすい。したがって、バンク2に囲まれた領域の形状が角部の存在するようなものである場合には、図6(a)に示すように、色彩レジスト液6が角部12に行き渡らず、その部分が色抜けになりやすい。これに対して、リフロー処理を適用して色彩レジスト薄膜7を流動させることにより、図6(b)に示すように、薄膜7を角部12に行き渡らせることができ、色抜部分を生じ難くすることができる。
(4)高粘度レジストを用いた場合、インクジェット塗布の際のレジスト吐出量は少量でよいため、レジスト使用量を削減することができ、バンク2の乗り越えに色混ざりを発生しにくくすることができるが、高粘度レジストは流動性が少なく、しかも少量滴下であるため、薄膜形成予定領域3の外周部に色彩レジスト液が行き渡り難く、図7(a)に示すように、外周部13の色抜けが発生しやすい。これに対して、リフロー処理を適用することにより、このような高粘度レジストを用いた場合であっても色彩レジスト薄膜7を流動させることができ、図7(b)に示すように薄膜7を薄膜形成予定領域3の外周部に行き渡らせて全体に広げることができる。
なお、ステップ2の疎水面4の形成およびステップ3のガラス基板1の表面の親水化処理は必須なものではない。これらの工程を行わない場合には、ステップ5の親水化処理も不要である。
ステップ6の薄膜7の固化は、ステップ7のリフロー処理を行う際に、リフロー処理に先立ってリフロー処理チャンバ内で減圧乾燥により、または載置台に埋設されたヒーター等による加熱乾燥により行うことができる。ただし、インクジェット塗布装置と、リフロー処理装置とが離れた位置に設置されている場合には、インクジェット塗布を行ってからリフロー処理装置のチャンバに搬入されるまでのガラス基板の搬送の際に、インクジェット塗布により形成された薄膜パターンが崩れるおそれがある。その場合には、インクジェット塗布を行った後すぐに、別個に設けられた装置により、減圧乾燥や加熱乾燥を行って固化することが好ましい。
インクジェット塗布により形成された薄膜パターンを極力崩さない観点から、インクジェット塗布を行った後速やかにリフロー処理を行うことが好ましく、このような観点からは、インクジェット塗布装置とリフロー装置が一体となった装置を用いることが好ましい。このような装置としては、隣接した異なるチャンバ内でそれぞれインクジェット塗布とリフロー処理を行うようなものであっても、同一チャンバでインクジェット塗布とリフロー処理を行うものであってもよい。また、インクジェット塗布を行った後、リフロー処理を行うまでの間に、加熱処理等、適宜の他の処理を行ってもよい。
次に、このようなパターン形成方法を行う処理システムおよびその制御系の例について説明する。
図8はこのような処理システムを示すブロック図である。この処理システム100は、上述したように、例えばフォトリソグラフィ技術によりバンクを形成するバンク形成装置101、例えばCFガスのプラズマにより撥水処理を行い、Oガスのプラズマにより親水化処理を行うプラズマ処理装置102、ノズルから色彩レジストを供給して色彩レジスト薄膜を形成するインクジェット塗布装置103、減圧乾燥または加熱乾燥等によりインクジェット塗布後の色彩レジスト薄膜を固化する固化装置104、撥水処理を行って疎水面となったバンク表面に親水液塗布またはUV照射を行う親水化装置105、色彩レジスト薄膜に対してリフロー処理を行うリフロー処理装置106等を備えており、さらに、これらの間で基板1を搬送する搬送機構107を備えている。また、これら処理装置101〜106および搬送機構107を制御するマイクロプロセッサ(コンピュータ)からなるプロセスコントローラ108を有している。プロセスコントローラ108には、オペレータが処理システム100を管理するためにコマンドの入力操作等を行うキーボードや、プラズマ処理装置の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなるユーザーインターフェース109が接続されている。
また、プロセスコントローラ108には、処理システム100で実行される各種処理をプロセスコントローラ108の制御にて実現するための制御プログラムや、処理条件に応じて処理システム100の各構成装置に処理を実行させるためのプログラムすなわちレシピが格納された記憶部110が接続されている。レシピは記憶部110の中の記憶媒体に記憶されている。記憶媒体は、ハードディスクや半導体メモリであってもよいし、CDROM、DVD、フラッシュメモリ等の可搬性のものであってもよい。また、他の装置から、例えば専用回線を介してレシピを適宜伝送させるようにしてもよい。
そして、必要に応じて、ユーザーインターフェース109からの指示等にて任意のレシピを記憶部110から呼び出してプロセスコントローラ108に実行させることで、プロセスコントローラ108の制御下で、処理システム100での所望の処理が行われる。
処理システム100を構成する各処理装置は、全て独立した別個の装置であってもよいし、一部または全部が一体化したものであってもよい。一体化の例としては、インクジェット塗布装置103と固化装置104の一体化、インクジェット塗布装置103と固化装置104とリフロー処理装置106の一体化、固化装置104とリフロー処理装置106の一体化等を挙げることができる。
以上のような装置構成により、記憶媒体に記憶されたレシピに基づいて、処理システムに上記図1に示す工程を実行させ、色彩レジストの塗布処理および色彩レジスト薄膜パターンの形成を行うことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、液晶表示装置等に用いられるカラーフィルターのフィルター層として用いられる色彩レジスト薄膜パターンの形成に本発明を適用したが、有機半導体膜を用いたEL素子用の薄膜パターンの形成にも適用することができる。また、LED(発光ダイオード)素子などの表示装置における薄膜形成、さらには、種々の有機膜または無機膜の薄膜形成、例えばインジウムスズ酸化物(ITO)膜や絶縁膜等の薄膜形成にも適用することができる。
また、リフロー処理として有機溶剤を用いる例について示したが、これに限るものではなく、形成された薄膜に流動性を与えることができるものであれば、熱による処理等、他の処理であってもよい。
本発明の一実施形態に係る色彩レジストパターンの形成方法を示すフローチャート。 本発明の一実施形態に係る色彩レジストパターンの形成方法の各工程を説明するための工程断面図。 インクジェット塗布における色彩レジスト液の滴下位置および形成される薄膜の偏りを示す図。 インクジェット塗布における色彩レジスト液の滴下位置の偏りおよび形成された薄膜の偏りを示す図。 インクジェット塗布における薄膜の偏りをリフロー処理で補正した状態を示す図。 角のある領域にインクジェット塗布で薄膜を形成した状態と、その後リフロー処理して角部に薄膜を行き渡らせた状態を示す図。 高粘度レジストを用いてインクジェット塗布した状態と、リフロー処理により高粘度レジストを塗布して形成された薄膜を薄膜形成予定領域の外周部に行き渡らせた状態を示す図。 本発明の一実施形態に係るパターン形成方法を行う処理システムおよびその制御系の例を示すブロック図。
符号の説明
1;ガラス基板
2;バンク
3;薄膜形成予定領域
4;疎水面
5;ノズル
6;色彩レジスト液
7;色彩レジスト薄膜
9;色薄部分
10;色抜部分
12;角部
13;外周部
100;処理システム
103;インクジェット塗布装置
104;固化装置
106;リフロー処理装置
108;プロセスコントローラ
110;記憶部

Claims (18)

  1. 基板上においてバンクの表面が撥液処理されており、前記バンクに囲まれた領域にインクジェット方式により塗布液を供給して塗布膜を形成した後、前記基板を親液処理して前記基板の表面全面を親液化し、その後その塗布膜を軟化させて流動させることにより、該塗布膜を前記バンクに囲まれた領域に充填させることを特徴とする塗布方法。
  2. 前記基板を親液処理して前記基板の表面全面を親液化した後、前記塗布膜を軟化させて流動させる前に、前記塗布膜を固化させることを特徴とする請求項1に記載の塗布方法。
  3. 前記塗布膜の軟化は、前記塗布膜を有機溶剤雰囲気に曝すことにより行われることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の塗布方法。
  4. 前記バンクに囲まれた領域は、複数の色彩の塗布膜のそれぞれを形成すべき位置に複数形成されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の塗布方法。
  5. 前記塗布膜が有機膜または無機膜であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の塗布方法。
  6. 前記塗布膜を軟化させて流動させる処理は、前記バンクに囲まれた領域に偏って形成された塗布膜の位置を補正することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の塗布方法。
  7. 前記塗布膜を軟化させて流動させる処理は、前記バンクに囲まれた領域に角部がある場合に、前記塗布膜をその角部に行き渡らせることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の塗布方法。
  8. 前記塗布膜を軟化させて流動させる処理は、前記塗布液が高粘度のものである場合に、前記バンクに囲まれた領域の外周部に塗布膜を行き渡らせることを特徴とする請求項1から請求項5に記載の塗布方法。
  9. 基板上に塗布膜による薄膜パターンを形成するパターン形成方法であって、
    基板上に薄膜形成予定領域を囲むようにバンクを形成する工程と、
    前記バンクの表面を撥液処理する工程と、
    前記バンクに囲まれた薄膜形成予定領域にインクジェット方式により塗布液を供給し、塗布膜からなる薄膜を形成する工程と、
    前記基板を親液処理して前記基板の表面全面を親液化する工程と、
    前記薄膜を軟化させて流動させることにより、該薄膜を前記バンクに囲まれた領域に充填させる工程と
    を有することを特徴とするパターン形成方法。
  10. 前記基板を親液処理して前記基板の表面全面を親液化する工程の後、前記薄膜を軟化させて流動させる前に、前記薄膜を固化する工程をさらに有することを特徴とする請求項9に記載のパターン形成方法。
  11. 前記薄膜の軟化は、前記薄膜を有機溶剤雰囲気に曝すことにより行われることを特徴とする請求項9または請求項10に記載のパターン形成方法。
  12. 前記バンクに囲まれた薄膜形成予定領域は、複数の色彩の薄膜のそれぞれを形成すべき位置に複数形成されることを特徴とする請求項9から請求項11のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  13. 前記薄膜が有機膜または無機膜であることを特徴とする請求項9から請求項11のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  14. 前記塗布膜を軟化させて流動させる処理は、前記バンクに囲まれた薄膜形成予定領域に偏って形成された薄膜の位置を補正することを特徴とする請求項9から請求項13のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  15. 前記塗布膜を軟化させて流動させる処理は、前記バンクに囲まれた薄膜形成予定領域に角部がある場合に、前記薄膜をその角部に行き渡らせることを特徴とする請求項9から請求項13のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  16. 前記塗布膜を軟化させて流動させる処理は、前記塗布液が高粘度のものである場合に、前記バンクに囲まれた薄膜形成予定領域の外周部に薄膜を行き渡らせることを特徴とする請求項9から請求項13のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
  17. コンピュータ上で動作し、処理システムを制御するプログラムが記憶された記憶媒体であって、前記プログラムは、実行時に、請求項1から請求項8のいずれかの塗布方法が行われるように、コンピュータに前記処理システムを制御させることを特徴とする記憶媒体。
  18. コンピュータ上で動作し、処理システムを制御するプログラムが記憶された記憶媒体であって、前記プログラムは、実行時に、請求項9から請求項16のいずれかのパターン形成方法が行われるように、コンピュータに前記処理システムを制御させることを特徴とする記憶媒体。
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