JP4469106B2 - Cpu異常監視装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CPUにより制御を行う機器において、高い信頼度を得るポート制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2は、従来のポート制御方法における構成図を示す。
【0003】
図2に示すように、この従来のポート制御方法は、メインCPU2とサブCPU1から成る制御回路において、サブCPU1がメインCPU2の動作を監視し、異常時にはサブCPU1のポート11に接続されたリセット回路9により、メインCPU2にリセットをかけるものである。
【0004】
サブCPU1は、動作監視信号3を用いてメインCPU2の動作を監視し、異常があった場合にはポート11の出力をHレベルとして、トランジスタ4をONさせ、メインCPU2にリセットをかける。このような構成により、外部に専用の監視機能を設けることなく、サブCPU1の一部機能としてメインCPU2の監視機能を構成し、回路の簡略化を図っている。
【0005】
しかしながら、サブCPU1は、故障や外部要因などにより暴走する場合があり、サブCPU1が暴走した場合ポート11が意図しない動作となり、誤ってリセット信号を発生し、正常であるメインCPU2をリセットしてしまう可能性がある。具体的には、サブCPU1のI/Oレジスタ領域をランダムに書き換えてしまい、ポート11の出力が誤ってHレベルとなり、トランジスタ4がONしてメインCPU2にリセットをかける場合などである。
【0006】
図3は、図2に示す従来のポート制御方法の改善例における構成図を示す。
【0007】
図3に示すように、この従来のポート制御方法は、論理回路5を設け、ポート11およびポート12の論理組み合わせによりリセット信号を発生させるものであり、サブCPU1が正常でポート11がLレベルのときにポート12がHレベルとなったときのみリセット信号を発生させるものである。
【0008】
しかしながら、この従来のポート制御方法においても2本のポート11、12が出力設定になっているため、対応するポートレジスタに誤った値が書き込まれると、やはり誤ってリセット信号を発生する可能性がある。そこで、サブCPU1が誤動作しても誤った出力(前記例で言えばリセット信号)を発生しないポート制御方法の実現が強く望まれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、CPUが誤動作しても誤った出力の発生を確実に防止するポート制御方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のCPU異常監視装置は、複数搭載されたCPUのうち、一方のCPUが他方のCPUにより異常と判定され、前記一方のCPUに対してリセット信号を出力するCPU異常監視装置において、前記他方のCPUは、プルアップ処理された第一のリセット制御信号の信号線とプルダウン処理された第二のリセット制御信号の信号線とが入出力の切り替えが可能な複数のポートに接続されており、前記一方のCPUが異常と判定された時に、前記複数のポートを入力ポートから出力ポートに切り替え、前記プルアップ処理された第一のリセット信号の信号線にLOW信号を出力し、かつ、前記プルダウン処理された第二のリセット信号の信号線にHIGH信号を出力することにより前記一方のCPUにリセット信号を出力することとした。
【0011】
従って、本構成によれば、CPUが暴走してポート出力レジスタに異常値を書き込んでも、通常は入力ポート設定となっておりポート端子はハイインピーダンス状態となっているため、誤った出力の発生を防止することができる。
【0012】
また、前記複数の信号線のプルアップまたはプルダウン処理は、前記複数のポートの端子がハイインピーダンス状態のとき、前記特定の論理組み合わせは前記複数の各信号線の論理が逆となるように設定することとした。
【0013】
従って、ポートに接続されたプルアップもしくはプルダウン抵抗により、このポートに接続された信号線は所望の論理信号を得るための特定の論理組み合わせとは逆の論理となっているため、誤った出力の発生を確実に防止することができる。
【0014】
さらに、前記複数のポートは、I/Oアドレスが異なる前記複数のポートレジスタによって制御されることとした。
【0015】
従って、2つのポート方向設定レジスタ、複数のレジスタが操作され、誤った出力の発生を確実に防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態のポート制御方法における構成図を示す。
【0018】
図1に示すように、この本発明の一実施形態のポート制御方法では、サブCPU1は、監視ライン3によってメインCPU2を監視し、また、メインCPU2へのリセット信号出力のため、ポート11、ポート12にはそれぞれ信号線6、信号線7が接続され、さらに論理回路5に接続されている。
【0019】
論理回路5の出力論理信号がHレベルとなった場合、トランジスタ4がONし、リセット信号8がLレベルとなってメインCPU2にリセットがかかる。
【0020】
ポート11、ポート12は入力/出力の切り替えが可能なポートであり、入力/出力の指定はそのポートに対応するポート方向レジスタによって行われる。出力ポート設定であった場合の出力信号論理は、同じく対応するポートレジスタによって行われる。
【0021】
ポート方向レジスタが出力指定であった場合、そのポートは対応するポートレジスタに設定された論理に従い、ポート11、12に信号を出力する。ポート方向レジスタが入力設定であった場合は、ポート11、12の端子はハイインピーダンス状態となる。
【0022】
また、ポート11に接続される信号線6はプルアップ抵抗20によってプルアップ処理されており、同様にポート12に接続される信号線7はプルダウン抵抗21によってプルダウン処理されており、通常はポート11、ポート12は入力ポート設定、すなわちハイインピーダンス状態であるので、プルアップ抵抗20もしくはプルダウン抵抗21の作用により、信号線6の論理はHレベル、信号線7の論理はLレベルとなり論理回路5の出力論理信号はHレベルとなっている。
【0023】
メインCPU2にリセットをかけるためにトランジスタ4をONする。すなわち論理回路5の出力論理回路をHレベル論理とするためには、信号線6の論理をLレベル、信号線7の論理をHレベルとする必要があるが、サブCPU1のポ−トがハイインピーダンス状態となっている場合には各信号線6、7の論理が逆に設定されていることになる。
【0024】
メインCPU2の動作が異常と判断された場合、サブCPU1はボ一卜11、ポート12を出力ポート設定とし、ポート11からLレベル論理の信号、ポート12からHレベル論理の信号を出力する。その結果、論理回路5の出力論理はHレベルとなり、トランジスタ4がONしてメインCPU2がリセットされる。
【0025】
仮に、暴走によってポート11に対応するポートレジスタにLレベルとなるような設定がされても、対応するポート方向レジスタが入力設定であれば、ポート11はハイインピーダンス状態を保ち、信号線6はプルアップ抵抗20によってHレベル論理となるため、論理回路5の出力論理を必ずLレベルとするため誤動作は生じない。ポート12についても同様に信号線7はプルダウン抵抗21によってLレベル論理となるため、論理回路5の出力論理を必ずLレベルとする。
【0026】
表1は、以上述べた動作状況を示す。
【0027】
【表1】
【0028】
さらに、ポート11、ポート12に対応するポートレジスタ、ポート方向設定レジスタのI/Oアドレスがそれぞれ別のアドレスであれば、アドレスの異なる4つのレジスタに有効な値を書き込む必要があり、サブCPU1の暴走時に誤ってメインCPU2へのリセット出力を行う可能性は極めて低い。
【0029】
なお、サブCPU1が暴走するときには、ポート11とポート12が同時にHレベル論理またはLレベル論理の信号を出力する可能性が高いことを想定してポート11とポート12が異なる論理でメインCPU2にリセットをかけるようにせずともポート11とポート12をともにそれぞれプルアップ処理し、ポート11とポート12から同時にLレベル論理の信号が出力された場合に論理回路5からHレベル論理の信号を出力したり、あるいはポート11とポート12をともにそれぞれプルダウン処理し、ポート11とポート12から同時にHレベル論理の信号が出力された場合に論理回路5からHレベル論理の信号を出力してもよく、この場合にサブCPU1が暴走などにより誤作動してポート11やポート12に期待しない値が出力されても出力がハイインピーダンスであることによって論理回路5からLレベル論理の信号が出力されるので、メインCPU2にリセットをかけることを避けることができる。
【0030】
なお、前記実施例では、リセット信号を出力することを目的とした制御回路例としたが、サブCPU1によって制御され、かつサブCPU1が暴走により誤動作した際に誤った動作をさせたくない信号について、本発明を応用することも可能である。
【0031】
以上、本発明のポート制御方法によれば、サブCPU1による信号出力の信頼性を、簡単な回路構成で大幅に向上することができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明のポート制御方法は、入力/出力の切り替えが可能な複数のポートを有するCPUと、前記複数のポートにそれぞれ接続しプルアップまたはプルダウンの処理がされた複数の信号線と、前記複数の信号線により伝達される信号が特定の論理組み合わせになった時に予め定めた所望の出力が得られる論理回路とにより、通常は前記複数のポートを入力ポート設定とし、予め定めた特定の場合に前記複数のポートを出力ポート設定として前記特定の論理組み合わせとなる信号を前記CPUより出力して前記予め定めた所望の出力を前記論理回路より得るものである。
【0033】
従って、本発明によれば、CPUが暴走してポート出力レジスタに異常値を書き込んでも、通常は入力ポート設定となっておりポート端子はハイインピーダンス状態となっているため、誤った出力の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のポート制御方法における構成図
【図2】従来のポート制御方法における構成図
【図3】従来のポート制御方法の改善例における構成図
【符号の説明】
1 サブCPU
2 メインCPU
3 監視ライン
4 トランジスタ
5 論理回路
6 信号線
7 信号線
8 リセット信号
11 ポート
12 ポート
20 プルアップ抵抗
21 プルダウン抵抗
Claims (3)
- 複数搭載されたCPUのうち、一方のCPUが他方のCPUにより異常と判定され、前記一方のCPUに対してリセット信号を出力するCPU異常監視装置において、
前記他方のCPUは、プルアップ処理された第一のリセット制御信号の信号線とプルダウン処理された第二のリセット制御信号の信号線とが入出力の切り替えが可能な複数のポートに接続されており、
前記一方のCPUが異常と判定された時に、前記複数のポートを入力ポートから出力ポートに切り替え、前記プルアップ処理された第一のリセット信号の信号線にLOW信号を出力し、かつ、前記プルダウン処理された第二のリセット信号の信号線にHIGH信号を出力することにより前記一方のCPUにリセット信号を出力するCPU異常監視装置。 - 前記複数の信号線のプルアップまたはプルダウン処理は、前記複数のポートの端子がハイインピーダンス状態のとき、前記特定の論理組み合わせは前記複数の各信号線の論理が逆となるように設定することを特徴とする請求項1に記載のCPU異常監視装置。
- 前記複数のポートは、I/Oアドレスが異なる前記複数のポートレジスタによって制御されることを特徴とする請求項1に記載のCPU異常監視装置。
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