JP4467109B2 - 機械室レスエレベータの巻上機据付装置 - Google Patents

機械室レスエレベータの巻上機据付装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機械室レスエレベータの巻上機据付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図13は、昇降路直上に機械室を有する従来のロープ式エレベータの一例を示す概略縦断面図である。図のように機械室32を有するロープ式エレベータの巻上機31は、機械室32の天井に設けられた天井フック39の吊り元にチェーンブロック等の揚重手段(図示せず)を掛けて巻上機31を揚重し、機械室32の床に設置したマシンビーム34の上にマシンベッド33を介して載せて固定していた。
【0003】
昇降路用品であるレール等は、そのマシンビーム等に玉掛けワイヤロープを掛けて昇降路用品の吊り元としチェーンブロック等の揚重手段を掛け揚重し取り付けていた。なお、図13において、35はメインシーブ、36はソラセシーブ、37はメインロープ、38はかごである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の機械室32を有するロープ式エレベータの昇降路用品の揚重・取付けは機械室32内の天井、フック39等を吊り元にすることができたが、機械室を有しない機械室レスエレベータにおいては、昇降路内の一方のかごレール頂上部付近に巻上機をかごレールに取り付ける関係上、その揚重作業が必要であり、この場合、昇降路天井に吊り元を設けて揚重手段であるチェーンブロック等の機器を取り付けて揚重しようとしても、吊り上げ代がチェーンブロック等の揚重機器の下となり、薄型巻上機をかごレールに取り付けたものを所定の位置に吊り上げて取り付けることが非常に困難である。
【0005】
そこで、本発明は、昇降路内の一方のかごレール最上部付近に巻上機を容易に所定の位置に吊り上げて取り付けることができる機械室レスエレベータの巻上機据付装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、昇降路壁にかごレール及びカウンターレールがそれぞれレールブラケットにより固定され、前記かごレールの上部に巻上機を据付ける機械室レスエレベータにおいて、前記レールブラケットのうち、前記昇降路上部に設置されているかごレールのレールブラケット及び前記昇降路上部に設置されているカウンターレールのレールブラケット間に、前記巻上機を前記かごレール上部に据付ける時に使用するプーリーを回転自在に組み込んだプーリー支持枠を配設したことを特徴とする機械室レスエレベータの巻上機据付装置である。
請求項1に係る発明によれば、プーリー支持枠に設けたプーリーに玉掛けワイヤロープをかけて揚重機器により巻上げ、所定の位置まで容易に揚重して据付けることができる。
【0011】
前記目的を達成するため、請求項に記載の発明は、請求項記載の発明において、前記プーリー支持枠と前記かごレール及びカウンターレールの上端部が干渉しないように、前記レールブラケット上面と前記レール上端面の間に隙間を設けた機械室レスエレベータの巻上機据付装置である。
【0012】
請求項に係る発明によれば、請求項1の作用効果に加えて、該レールを、プーリー支持枠より低い位置にすることにより、プーリー支持枠との干渉をなくすことができる。
【0013】
前記目的を達成するため、請求項に記載の発明は、請求項記載のプーリー支持枠に、前記プーリーを取り付けるための穴を数箇所に形成した機械室レスエレベータの巻上機据付装置である。
【0014】
請求項に係る発明によれば、請求項の作用効果に加えて、機種毎に、かごレールとカウンターレールの間が異なっている場合であっても、プーリーの取付位置を変更することにより、巻上機を吊り上げた際に玉掛けロープが、他の付属品に当たらないようにすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下本発明の機械室レスエレベータの巻上機据付方法及びその装置の実施形態について説明する。
【0020】
図1は機械室レスエレベータの巻上機据付方法の実施形態を示す概略図である。図1において、機械室レスエレベータは昇降路内上部に薄型巻上機(以下巻上機という)1を設置し、この巻上機1のシーブに巻き付けられたロープの一方にかご(図示せず)を吊り下げ、他方にカウンターウェイト(図示せず)を吊り下げて、ロープとシーブの摩擦力に利用してロープの釣り合い長さを変えることによりかごを昇降させるもので、その全体構成並びに薄型の巻上機1については特開平7−144857号公報に開示されている。昇降路壁には各2本のかごレール2及びカウンターレール5が上下方向に延びるように設けられており、各レール間に設けられたかごあるいはカウンターウェイトの昇降を案内する。かごレール2とカウンターレール5の頂部には複数個のプーリー17が回転自在に組み込まれたプーリー支持枠15が掛け渡されている。これらプーリー17に玉掛けワイヤロープ19を掛け、この玉掛けワイヤロープ19を利用して巻上機1を揚重する。
【0021】
巻上機1の揚重にあたっては、チェーンブロック21を利用する。チェーンブロック21は固定側のフック21aがカウンターレール5を昇降路壁に固定するレールブラケット8fに取付けられた固定ロープ20のシャックル(吊り部)20aに引っ掛けられることにより固定側が支持され、可動側のフック20bが玉掛けワイヤロープ19のシャックル19aに引っ掛けられることにより可動側が玉掛けワイヤロープ19に連結される。巻上機1は最上部のガイドレール2を取付けた状態で、玉掛けワイヤロープ29により支持され、その玉掛けワイヤロープ29のシャックル(吊り部)29aが玉掛けワイヤロープ19の他方のシャックル19bに引っ掛けられる。
【0022】
従って、このような状態でチェーンブロック21の操作チェーン21eを駆動し、かごレール2とともに巻上機1を持ち上げて所定の位置まで揚重し、かごレール2を固定することにより巻上機1を据え付ける。
【0023】
図2〜図5は本発明による機械室レスエレベータの巻上機据付方法を適用する据付装置の第1の実施形態を説明するための図で、図2は昇降路上部の正断面図であり、図3は図2の昇降路内の上面図であり、図4は図2のA−A矢印方向に見た矢視図であり、図5(a)、(b)はかごレール側のレールブラケット及びカウンターレール側のレールブラケットを説明するための分解斜視図である。
【0024】
図2は巻上機1が昇降路壁12の上部に固定されたかごレール2の上端部付近の背面側に、ボルト、ナット31により固定された専用ブラケット3と、ボルト、ナット32により固定された固定金具4により取り付けられた状態を示している。 昇降路壁12に固定されたカウンターレール5の昇降路上端部には、ロープヒッチ部6が取り付けられている。
【0025】
かごレール2の上端部は、かごレール側のレールブラケット7により、昇降路壁12に支持固定され、またカウンターレール5の上端部は、カウンターレール側のレールブラケット8により、昇降路壁12に支持固定されている。
【0026】
かごレール側のレールブラケット7は、図4及び図5(a)に示すように、昇降路取付部材7aと、レール取付部材7b及び2個のプーリー取付部材7cからなり、これらは次のように構成されている。
【0027】
昇降路取付部材7aは、昇降路壁取付面部7a1と、これと直交するようにプーリー取付面部7a2が一体に形成され、昇降路壁取付面部7a1には昇降路に埋設固定された複数のアンカーボルト挿通穴7a3が形成され、またプーリー取付面部7a2には複数のボルト挿通穴7a4が形成されている。
【0028】
レール取付部材7bは、L字形の部材に複数のボルト挿通穴7b1が形成されたものであり、また2個のプーリー取付部材7cはそれぞれL字形の部材に複数のボルト挿通穴7c1が形成されたものであり、レール取付部材7bの一方の面に対して各プーリー取付部材7cが溶接により固定されている。
【0029】
カウンターレール側のレールブラケット8は、図3及び図5(b)に示すように昇降路取付部材8aとレール取付部材8bからなり、昇降路取付部材8aは複数のボルト挿通穴8a3を有する昇降路壁取付面部8a1と、これと直交し複数のボルト挿通穴8a4を有するプーリー取付面部8a2が一体に形成されている。 レール取付部材8bは、複数のボルト挿通穴8b3を有するレール取付面部8b1と、これと直交し複数のボルト挿通穴8b4を有する昇降路取付部材取付面部8b2が一体に形成されている。
【0030】
そして、かごレール側レールブラケット7は昇降路取付部材7aのボルト挿通穴7a3に、昇降路壁に埋設固定されているアンカーボルト9が挿通され、各アンカーボルト9にはそれぞれ平座、バネ座を介してナット10がそれぞれ締結され、これにより昇降路背面に昇降路取付部材7aが固定されている。
【0031】
更に、プーリー取付面部7a2には、レール取付部材7bと一体の2個のプーリー取付部材7cの端部が載置され、ボルト挿通穴7a4,7c1にボルト13がそれぞれ挿通され、各ボルト13にそれぞれ平座、バネ座を介してナット10が締結され、これにより昇降路取付部材7aとプーリー取付部材7cが固定される。
【0032】
また、レール取付部材7bには、かごレール2の背面が当設され、ボルト挿通穴7b1にレールクリップ14に有するボルトを締結することにより、かごレール2の上端部が固定される。
【0033】
カウンターレール側レールブラケット8は、昇降路取付部材8aが該昇降路取付面部8a1に有する各ボルト挿通穴8a3に、昇降路側壁に埋設固定されたアンカーボルト9をそれぞれ挿通させ、各アンカーボルト9に平座、バネ座を介してナット10をそれぞれ締結することにより、昇降路壁12に固定される。
【0034】
昇降路取付部材8aのプーリー取付面部8a2には、レール取付部材8bの昇降路取付部材取付面部8b2が載置され、レールクリップ14を該ボルト挿通穴8b4と8a4に挿通し、該各レールクリップ14に図示しない平座、バネ座を介してナット10を締結することにより、レール取付部材8bが、昇降路取付部材8aに固定される。
【0035】
そして、レール取付部材8bのレール取付面部8b1には、カウンターレール5の背面側を当設させた状態で、各ボルト挿通穴8b3にそれぞれレールクリップ14に有するボルトを挿通させ、該各ボルトに図示しないナットをそれぞれ締結することにより、カウンターレール5の最上部がレール取付部材8bに固定される。
【0036】
以上述べた昇降路取付部材8aのプーリー取付面部8a2と、プーリー取付部材7cには、次に述べるローラ支持部材16と、ピンボルト18によって支持された溝付ローラからなるプーリー17が、2個互いに間隔を存して配置され、各ローラ支持部材16はボルト、ナットによりプーリー支持枠15により固定されている。
【0037】
プーリー支持枠15は、第1枠15Aと第2枠15Bを組合せたものからなり、第1枠15Aは断面L形の長尺な形鋼からなる部材15a,15bを平行に配置した状態で、断面L形の短尺な形鋼からなる部材15c,15dを平行で、かつ部材15a,15bの中心線に対して直交するように配置して例えば溶接により一体構造としたものである。
【0038】
プーリー支持枠15の第2枠15Bは、断面L形の長尺な形鋼からなる部材15e,15fを平行に配置した状態で、断面L形の短尺な形鋼からなる部材15g,15hを平行で、かつ、部材15e,15fに対して直交するように配置して例えば溶接により一体構造としたものである。
【0039】
前述のプーリー17は、互いに間隔を存して配置された2つのローラ支持部材16により支持されたピンボルト18に回転自在に支持された溝付ローラからなる。このプーリー17は2個あって、ローラ支持部材16がプーリー支持枠15の部材15e,15fの中心線に対して直交するように掛け渡され、ボルト、ナットによりプーリー支持枠15に固定されている。
【0040】
この場合、2個のプーリー17は、荷を吊り揚げた際に吊り上げロープが他の機器に当たらないような位置に取り付けられている。
【0041】
以上述べた第1の実施形態の巻上機据付装置を用いて図1の場合と同様な据付方法により、昇降路の最上部に、かごレール2と巻上機1を一体にした巻上機を据付けることができる。
【0042】
すなわち、まず、昇降路壁12に2本のカウンターレール5を昇降路下部から上部に向けて順次芯出しを行いながら、該各カウンターレール5をそれぞれレールブラケット8により順次固定し、かつ該各カウンターレール5相互間をそれぞれ連結する。
【0043】
また、昇降路壁12に2本のかごレール2を昇降路下部から上部に向けて順次芯出しを行い、昇降路の最上部に配設するかごレール2を除いて該各かごレール2をそれぞれ図示しないレールブラケットにより順次固定し、かつ該各かごレール相互間をそれぞれ連結する。
【0044】
かごレール2のうちの昇降路壁12の最上部に配設すべきかごレール2は芯出しを行って昇降路の最上部のかごレールを支持する前述のレールブラケット7を昇降路壁12に固定した後取外す。
【0045】
昇降路最上部のかごレール側のレールブラケット7とカウンターレール5側の昇降路最上部のレールブラケット8の間に、前述のように構成したプーリー支持枠15を配設する。該プーリー支持枠15にはプーリー17,17を回転自在に支持されている。
【0046】
次に、2個のプーリー17に玉掛けワイヤロープ19を掛け渡す。玉掛けワイヤロープ19の両端部にはそれぞれシャックル19a,19bが設けてある。
【0047】
次にチェーンブロック21を取付ける。チェーンブロック21の取付けは、まずカウンターレール5を昇降路壁12に固定するレールブラケット8のうち該昇降路最上部を除くレールブラケット8fに、一端側にシャックル20aを有する固定ロープ20をリング状にして連結し、シャックル20aに、チェーンブロック21に有するフック21aを係合支持させる。
【0048】
次いで、一部にロープ支持部(巻上機の一部に形成されたブレーキ装置が収納された部分)1a,1aを有する巻上機1とかごレール2とを、前述したように専用ブラケット3及び固定金具4により一体に固定した状態で、該巻上機1のロープ支持部1a,1aに玉掛けワイヤロープ29を掛けると共に、該玉掛けワイヤロープ29に有する吊り部29aを、玉掛けワイヤロープ19の一端部のシャックル19bに連結し、玉掛けワイヤロープ19の他端部のシャックル19bとチェーンブロック21の荷吊側のチェーン21bの端部に有するフック21cを連結する。そして操作チェーン21eを回転させることにより、チェーンブロック21の荷吊側のチェーン21bの突出長さを短くしていくことで、巻上機1を該昇降路上部に吊り上げる。
【0049】
このようにして昇降路最上部に、かごレール2とともに巻上機1を吊り上げることができ、最後に図2〜4に示すようにレール取付部材7bにかごレール2をレールクリップ14とボルト13により固定することで、巻上機1を昇降路最上部に据付けることができる。
【0050】
以上述べた第1の実施形態によれば、次のような作用効果が得られる。
【0051】
(1)かごレール2とともに巻上機1を所定の位置まで揚重して据付けることができる。
【0052】
(2)プーリー17は極力小さいものとし、昇降路天井に極めて近い位置に配置し、また巻上機1を据え付ける位置における巻上機中心の鉛直線上方に配置することにより、巻上機1を昇降路天井に近い所定の位置で容易に据付できる。
【0053】
図6〜図8は本発明の第2の実施の形態の機械室レスエレベータの巻上機据付装置構成図である。図6は図2に相当する図であり、図7は図6の平面図であり、図8は図6のB−B矢視断面図である。
【0054】
本実施形態においては、第1の実施形態と異なる点は、かごレール2およびカウンターレール5の上端を、それぞれレール取付部材7b,8bの上面より幾分低い位置に配置したところである。即ち、プーリー17を組み込んだプーリー支持枠22の下面とレール上端面とが干渉しないように、レール取付部材7b,8bの上面がレール上端面より上にある位置に配置したものである。
【0055】
具体的には、カウンターレール側レールブラケット8のレール取付部材8bは、昇降路取付部材8aのプーリー取付面部に対してレール取付面部が下側に向くように、ボルト、ナットにより取付けられ、レール取付面部が、カウンターレール5の最上端にボルト、ナットにより取付けられている。
【0056】
かごレール側ブラケット7の昇降路取付部材7aとレール取付部材7bとプーリー取付部材7cは、図5と同一であり、レール取付部材7bには、かごレール2の上端がボルト12により固定されている。レール取付部材8bとプーリー取付部材7cの間には、プーリー支持枠22を構成する断面L字形の2個のプーリー支持ビーム22A,22Bが互いに間隔を存して配置され、プーリー支持ビーム22A,22Bは図示しないボルト、ナットにより固定されている。プーリー支持ビーム22A,22Bの垂直面部間には、この支持ビーム22A,22B、ピンボルト18により回転自在に支持された溝付ローラからなるプーリー17が支持されている。
【0057】
支持ビーム22A,22Bにはプーリーのピンボルト18を挿通固定するピンボルト挿通穴22aが、互いに間隔を存して数箇所に渡って形成されている。
【0058】
この場合の巻上機1の据付方法は、第1の実施形態と同様に行う。
【0059】
以上述べた第2の実施形態によれば、第1の実施形態の作用効果に加えて、プーリー取付部材7c及びレール取付部材8b上に渡した支持ビーム22A,22Bにはプーリー17を取り付ける穴22aが複数個形成されているので、プーリー17の取り付け時の位置調整が容易にできる。
【0060】
図9及び図10は、第3の実施形態を示す平面図及び正面図である。本実施形態は、昇降路内のかごレール2の最上部に設けられるレールブラケット27のレール取付部材27bに、プーリー17を取り付けたものである。
【0061】
以下、これについて具体的に説明する。レールブラケット27は昇降路取付部材27aとレール取付部材27bとからなる。昇降路取付部材27aは昇降路壁12に埋設固定されているアンカーボルト9に、バネ座を介してナット10により固定され、昇降路取付部材27aのプーリー取付面部に、L字形のレール取付部材27bがボルト、ナットにより固定されている。
【0062】
レール取付部材27bの水平面部には、プーリー支持枠を構成するL字形のプーリーブラケット23が、ボルト、ナットにより固定され、プーリーブラケット23の垂直面部に、ローラ支持部材16により軸支されたピンボルト18により回転自在に支持された溝付ローラからなるプーリー17が支持されている。この場合、プーリー17は、レール取付部材27bの幅ほうこうの端縁より幾分オーバーハングして取り付けられている。
【0063】
この第3の実施形態の巻上機据付装置により、巻上機を据付けるには、前述した第1の実施形態の据付方法と同様に行えばよい。具体的には、昇降路最上部のかごレール2のレールブラケットのレール取付部材27bに、プーリー17を回転自在に支持して設けた状態で、このプーリー17に玉掛けワイヤロープ19を掛け渡す。ロープ支持部1a,1aを有する巻上機1を、かごレール2に、前述したように専用ブラケット3及び固定金具4により一体に固定した状態で、巻上機1のロープ支持部1a,1aに玉掛けワイヤロープ29を支持すると共に、該固定ロープ20に有するシャックル20aと、玉掛けワイヤロープ19の一端部のシャックル19bを連結し、玉掛けワイヤロープ19の他端部のシャックル19aとチェーンブロック21の荷吊側のチェーン21bの端部に有するフック21cを連結し、操作チェーン21eを回転させることにより、チェーンブロック21の荷吊側のチェーン21bの突出長さを短くしていくことで、巻上機1を該昇降路上部に吊り上げる。
【0064】
最後にかごレール2をレール取付部材27bに、レールクリップ14とボルトにより固定することで、巻上機1を昇降路最上部に据付けることができる。
【0065】
図11及び図12は、第4の実施形態を示す平面図及び側面図である。本実施形態は、カウンターレール5の最上端にプーリー17を取り付けたものである。
以下、これについて具体的に説明する。昇降路壁12にL字形の昇降路取付部材28aが、昇降路壁に埋設固定されているアンカーボルト9にバネ座を介してナット10により固定されている。昇降路取付部材28aには、L字形のレール取付部材28bがボルト、ナットにより固定され、レール取付部材28bにカウンターレール5の背面部がレールクリップ14により固定されている。
【0066】
カウンターレール5の最上端でかつ背面樓息に、プーリー支持枠を構成する。ほぼU字形のプーリーブラケット24がボルト、ナットにより固定され、プーリーブラケット24に、ピンボルト18を介して溝付ローラからなるプーリー17が回転自在に支持されている。プーリー17の両側には、プーリー17が軸方向にずれないようにカラー25a,25bが挿入されている。
【0067】
巻上機1の据付方法としては、第3の実施形態とほぼ同様に行う。具体的には昇降路最上部のカウンターレール5に、プーリーブラケット24をボルトナットで固定し、プーリーブラケット24にプーリー17を回転自在に支持した状態で、プーリー17に玉掛けワイヤロープ19を掛け渡し、該玉掛けワイヤロープ19を用いて巻上機1を昇降路上部に吊り上げて据付ける。
【0068】
この実施形態も第1〜第3の実施形態と同様な作用効果が得られる。
【0069】
なお、上記各実施形態においては、巻上機をかごレールと一体にした状態で据付ける場合について説明したが、かごレールは昇降路壁に予め取付けておき、巻上機のみを据付ける場合にも同様に適用できることは勿論である。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば、昇降路内のかごレール最上部付近に巻上機を吊り上げて所定の位置に据付けることができる機械室レスエレベータの巻上機据付装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機械室レスエレベータの巻上機据付方法を説明するための概略構成図。
【図2】本発明の第1の実施形態の機械室レスエレベータの巻上機据付装置を説明するためのものであって昇降路を正面方向から見た図。
【図3】図1の昇降路を上面方向から見た図。
【図4】図2のA−A矢視図。
【図5】図2〜図4におけるかごレールブラケット並びにカウンターレール側レールブラケットの詳細な構成を示す分解斜視図。
【図6】本発明の第2の実施形態の機械室レスエレベータの巻上機据付装置を説明するためのものであって昇降路を正面方向から見た図。
【図7】図6の昇降路を上面方向から見た図。
【図8】図6のB−B矢視図。
【図9】本発明の第3の実施形態の機械室レスエレベータの巻上機据付装置を説明するためのものであって昇降路の上面図。
【図10】本発明の第3の実施形態の機械室レスエレベータの巻上機据付装置を説明するためのものであって昇降路の上面図。
【図11】本発明の第4の実施形態の機械室レスエレベータの巻上機据付装置を説明するためのものであって昇降路の上面図。
【図12】本発明の第4の実施形態の機械室レスエレベータの巻上機据付装置を説明するためのものであって昇降路の正面図。
【図13】従来の機械室を有する従来のロープ式エレベータの概略断面図。
【符号の説明】
1…巻上機、2…かごレール、3…専用ブラケット、4…固定金具、5…カウンターレール、12…昇降路壁、15…プーリー支持枠、17…プーリー、19…玉掛けワイヤロープ、21…チェーンブロック。

Claims (3)

  1. 昇降路壁にかごレール及びカウンターレールがそれぞれレールブラケットにより固定され、前記かごレールの上部に巻上機を据付ける機械室レスエレベータにおいて、
    前記レールブラケットのうち、前記昇降路上部に設置されているかごレールのレールブラケット及び前記昇降路上部に設置されているカウンターレールのレールブラケット間に、前記巻上機を前記かごレール上部に据付ける時に使用するプーリーを回転自在に組み込んだプーリー支持枠を配設したことを特徴とする機械室レスエレベータの巻上機据付装置。
  2. 前記プーリーは、前記プーリー支持枠と前記かごレール及びカウンターレールの上端面が干渉しないように、前記レールブラケット上面と前記レール上端面の間に隙間を設けたことを特徴とする請求項1記載の機械室レスエレベータの巻上機据付装置。
  3. 前記プーリー支持枠に、前記プーリーを取り付けるための穴を数箇所に形成したことを特徴とする請求項2記載の機械室レスエレベータの巻上機据付装置。
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