JP4466460B2 - ケガキ治具 - Google Patents
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Description
導電性材料を用いたフランジを使用するためには、円筒基体内側面のアルマイト処理層を除去する必要があり、それを実現する方法として、化学的にアルマイト処理層を除去する方法(例えば、特許文献2参照)や、レーザーによりアルマイト処理層を除去する方法(例えば、特許文献3参照)が提案されていた。また、金属針等でアルマイト処理層を傷つけてフランジとの接地をしやすくする方法も提案されていた。
一方、金属針等でアルマイト処理層を傷つけてフランジとの接地をしやすくする方法は、非常に単純で簡便であるが、感光体の下端側に傷をつけようとした場合には感光体を上下逆さにしてから傷をつけるしかないため、生産性を大幅に低下せしめていた。
本発明は上記の課題に鑑みて創案されたもので、コストを抑制しつつ生産性を高めることが可能な、電子写真感光体用基体用のケガキ治具を提供することを目的とする。
先ず、本実施形態のケガキ治具を用いてケガキ処理を行なう対象である感光体用基体について説明する。
感光体用基体は、導体により形成され、その表面は絶縁層で覆われている。感光体用基体を形成する導体に制限は無いが、例えば、金属単体や合金などが挙げられる。中でも、通常は、アルミニウムや、JIS H4100−1999に記載されるA1050、A3003、A6063等のアルミニウムの合金が用いられる。
以下、上記のアルマイト処理層及び下引き層について、それぞれ説明する。
また、感光体用基体の形状は、本発明の効果を損なわない限り任意であるが、通常は筒状に形成されたものが用いられる。なかでも、円筒形状の感光体用基体が広く用いられる。本実施形態においても、円筒形状の感光体用基体のケガキ処理を行なうものとする。
図1〜図4は本発明の一実施形態としてのケガキ治具について説明するもので、図1は本実施形態のケガキ治具の要部を模式的に示す斜視図であり、図2は本実施形態のケガキ治具の要部を模式的に示す上視図であり、図3は本実施形態のケガキ刃の模式的な縦断面図であり、図4(a),(b)は本実施形態のケガキ治具の使用方法を説明するため、ケガキ治具の要部を模式的に示す正面図である。
また、ピン4を感光体用基体に円滑に内嵌及び抜き取りできるよう、ピン4の径は感光体用基体の内径よりも小さく形成されているものとする。これにより、ピン4に感光体用基体を嵌め込んだ場合に、ピン4と感光体用基体との間に隙間が形成され、感光体用基体をピン4に対して嵌め込んだり抜き取ったりする作業を円滑に行なうことができるようになっている。
また、コイルバネ5は装着台6を直接に支持していて、この装着台6を介して端部支持部材7を支持するようになっている。
さらに、装着台6は、ストッパ部材8に図中下側から当接するようになっていて、装着台6がストッパ部材8に当接することにより係止された位置が装着台6が位置する最も高い位置となるようになっている。なお、外部から力が加えられていない場合には装着台6はこの最も高い位置に位置し、装着台6に対して図中下向きの力が加えられた場合に装着台は図中下方向(即ち、装着台6の高さが低くなる方向)に移動するようになっている。
したがって、端部支持部材7は、外部から力が加えられていない場合には、装着台6がストッパ部材8に係止された状態となる最も高い位置(以下適宜、「初期位置」という)に位置するようになっていて、さらに、例えば端部支持部材7が感光体用基体を支持している際に感光体用基体が端部支持部材7を図中下向きに押さえた場合等のように、図中下向きの力が加えられると、端部支持部材7は装着台6とともに、コイルバネ5に付勢された力に抗して図中下向きに移動するようになっている。
さらに、装着台6及び端部支持部材7の上下移動を円滑に行なえるようにする観点から、端部支持部材7はピン4とは離れて形成されているものとする。
ストッパ部材8の図中上面は、感光体用基体に当接し、感光体用基体を係止する面である。端部支持部材7が図中下向きに力を加えられていない状態では、上記のストッパ部材8の上面が端部支持部材7の上面よりも低い位置となるようになっている。具体的には、ストッパ部材8の軸方向長さは端部支持部材7の軸方向長さよりも小さく形成されている。なお、このストッパ部材8の軸方向長さと端部支持部材7の軸方向長さとの差は、上記の初期位置とケガキ位置との間で端部支持部材7が移動する距離であり、したがって、この差があまりに小さいと感光体用基体に形成されるケガキの長さが小さくなりすぎる虞があるため、形成しようとするケガキの長さに応じて上記の差は適切な寸法に設定してあるものとする。
さらに、ストッパ部材8は、装着台6や感光体用基体を、装着台6や感光体用基体の周方向にバランスよく支持できるよう、ピン4の周方向に対して複数、均等に設けられることが好ましい。これにより、装着台6や感光体用基体が傾くことを防止することができるようになる。
さらに、装着台6及び端部支持部材7の上下移動を円滑に行なえるようにする観点から、ストッパ部材8は端部支持部材7とは離れて形成されているものとする。
このケガキ刃9は、感光体用基体の側面の絶縁層を削り取るものであるため、通常は、感光体用基体の絶縁層よりも硬度が高い材料によって形成することが望ましい。
さらに、感光体用基体の内部の導体を露出させるためには、ケガキ刃9は、絶縁層の厚みよりも深く感光体用基体を傷つけることができる大きさに形成することが好ましい。
本実施形態のケガキ治具1は上記のように構成されている。したがって、使用時には、図4(a)に示すように、感光体用基体10をピン4に装着し、ピン4を感光体用基体10に内嵌させる。なお、図4(a),(b)において、感光体用基体10は2点鎖線で示す。
なお、本実施形態では、感光体用基体10の図中上方端部をアーム(図示省略)によって把持し、そのまま感光体用基体10をピン4に外嵌しているものとする。この際、感光体用基体10は、ピン4によって径方向に支持されるために、傾くことは無い。
さらに、ケガキ治具1の端部支持部材7、ストッパ部材8及びケガキ刃9を、ピン4の周方向に均一に複数配設したため、ケガキを安定して形成することができる。即ち、ピン4の周方向は、使用時には、感光体用基体10の周方向に一致するため、端部支持部材7、ストッパ部材8及びケガキ刃9は感光体用基体10の周方向に均一に配設されていることになり、したがって、端部支持部材7を初期位置からケガキ位置に下ろす過程で感光体用基体10のアルマイト処理層を削り取る際に、感光体用基体10が傾くことを防止することができる。感光体用基体10が傾くと形成されるケガキの長さや深さが変動して感光体用基体10内の導体を完全に露出させることができなかったりケガキを各感光体用基体で一定に形成したりすることができなくなる虞があるが、傾きを防止することにより、ケガキ刃9が形成するケガキの大きさ、深さ、位置などが同一の感光体用基体では変動しないようにすることができるとともに、各ケガキ刃9が形成するケガキを感光体用基体間でバラツキの無い均一なものにすることが可能となる。
さらに、ケガキ治具1は、ピン4により感光体用基体10を支持しながらケガキ処理を行なうようにしたため、ケガキ処理を通じて感光体用基体10が傾くことを防止し、ケガキを安定して形成できるようにすることが可能となる。
以上、本発明の一実施形態としてのケガキ治具について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において任意に変形して実施することができる。
例えば、上記の実施形態においては感光体用基体10の下側端部の内側面のアルマイト処理層を除去してケガキを形成するようにしたが、感光体用基体の上側端部の内側面のアルマイト処理層を除去するようにしてもよい。また、ケガキ治具1を、ピン4が横(水平方向)を向くように配置し、感光体用基体10を横向きにしてケガキの形成を行なうようにしても良い。
さらに、感光体用基体10の形状は、筒状であれば円筒形状に限定されるものではなくてもよい。ただし、その場合、ピン4の形状は、感光体用基体10の形状に合わせて形成するようにすることが望ましい。
さらに、台座2、支柱3、内嵌支持部としてのピン4、弾性支持部としてのコイルバネ5、装着台6、端部支持部としての端部支持部材7、ストッパ部材8、削り部としてのケガキ刃9など、ケガキ治具1を構成する各部は、本発明の効果を著しく損なわない範囲において任意に組み合わせて実施することができる。
本発明のケガキ治具を用いて表面の絶縁層の少なくとも一部を削り取った感光体用基体は、電子写真感光体に用いられる。以下、感光体用基体に感光層を形成して感光体を製造する方法について説明する。ただし、感光体の製造方法については以下の説明に限定されるものではなく、公知の任意の方法を適用することができる。
塗布液は、感光体材料と溶媒(以下適宜、「塗布溶媒」という)とから成る従来公知の各種のものを使用することが出来る。また、感光体材料としては、電荷発生物質、電荷輸送物質などを用いる。なお、これらの感光体材料や塗布溶媒などの塗布液に含有される各成分は1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で併用しても良い。
表面に厚さ6μmのアルマイト処理層を有する、外径30mm、内径28.5mm、長さ246mmの円筒形状のアルミニウム合金製の感光体用基体を用意した。上記実施形態と同様のケガキ治具を用いて、この感光体用基体の下端部側をケガキ処理したところ、2000本/hの感光体用基体にケガキを形成することができた。
また、得られた感光体ドラムを沖データ社製プリンタ/マイクロライン5100に装着して印字確認を行ったところ、印字濃度は1.40で良好であった。
先のとがった金属棒を用いて実施例1と同様の感光体用基体の上端側を1箇所ケガいた後、上下端を入れ替える作業を行なったところ、700本/hの感光体用基体にケガキを形成することができた。
該感光体用基体について、実施例1と同様にして感光体ドラムを構成し、この感光体ドラムの導通確認を行なったところ、700本中の698本は感光体用基体と導電性樹脂フランジとの間の抵抗値が1キロオーム以下と良好であったが、700本中の2本は感光体用基体と導電性樹脂フランジとの間の抵抗値が10キロオーム以上であった。これは、ケガキの箇所が1箇所しかないため、導電性樹脂フランジとの装着の具合により導通が不安定であることが原因であると考えられる。
ケガキを4箇所に形成するようにしたほかは比較例1と同様にして感光体用基体にケガキを形成した後、感光体用基体の上下端を入れ替える作業を行ったところ、400本/hの感光体用基体しか処理することが出来なかった。
実施例1及び比較例1,2から分かるように、実施例1のように本発明にかかるケガキ治具を用いてケガキを形成するようにすれば、比較例1,2のような従来の技術を用いた場合に比べ、単位時間あたりにより多くの感光体用基体にケガキを形成することができ、さらに、感光体用基体と導電性樹脂フランジとの間の電気的な導通を確実にとることができるため、これを用いて構成した画像形成装置の画像の質を改善することができる。
2 台座
3 支柱
4 ピン(内嵌支持部)
5 コイルバネ(弾性支持部)
6 装着台
7 端部支持部材(端部支持部)
8 ストッパ部材
9 ケガキ刃(削り部)
10 電子写真感光体用基体
Claims (5)
- 表面を絶縁層で覆われた、導体からなる筒状の電子写真感光体用基体の上記絶縁層の少なくとも一部を除去するためのケガキ治具であって、
上記電子写真感光体用基体の軸方向一端に当接して上記電子写真感光体用基体を軸方向に支持しうる端部支持部と、
上記電子写真感光体用基体の側面に形成された絶縁層の少なくとも一部を削り取りうる削り部とを備え、
該端部支持部と該削り部との、上記電子写真感光体用基体の軸方向への相対位置が可変となっているとともに、
該削り部が、上記電子写真感光体用基体に内嵌して上記電子写真感光体用基体の内側面の絶縁層を削り取りうる
ことを特徴とする、ケガキ治具。 - 該削り部が、該内側面の絶縁層を上記電子写真感光体用基体の軸方向に沿って削り取るように設けられている
ことを特徴とする、請求項1に記載のケガキ治具。 - 該端部支持部が、上記電子写真感光体用基体の軸方向へ可動に設けられた
ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のケガキ治具。 - 該端部支持部を、上記電子写真感光体用基体の軸方向へ弾性的に支持する弾性支持部を備える
ことを特徴とする、請求項3記載のケガキ治具。 - 上記電子写真感光体用基体に内嵌して上記電子写真感光体用基体を径方向に支持しうる内嵌支持部を備える
ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のケガキ治具。
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