JP2018105912A - 円筒体用保持体 - Google Patents
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Abstract
【課題】円筒体の下端を受ける受け面を有する受け部を交換可能な円筒体用保持体を提供すること。【解決手段】保持体1は、円筒体40の下端開口45から円筒体40の内部41に挿入配置される保持体本体2と、円筒体40の下端44を当該下端44に接触して受ける受け面11を有する受け部10と、を備える。保持体本体2と受け部10は分離可能に連結されている。【選択図】図2
Description
本発明は円筒体用保持体に関し、詳述すると例えば、感光ドラム基体等の円筒体の搬送、保管、洗浄、乾燥時などに用いられる円筒体用保持体に関する。
円筒体として例えば電子写真装置用の感光ドラム基体を搬送したり保管したり洗浄したり乾燥したりするとき、基体は一般に保持体に起立状に保持される。
保持体は、基体の下端開口から基体の内部に挿入配置される保持体本体と、保持体本体よりも大径の受け部とを備えている。受け部は、基体の下端面を当該下端面に接触して受ける受け面を有するものであり、保持体本体の下端部に一体に形成されている。
特開平7−333865号公報(特許文献1)は、円筒体としての円筒状塗布体を洗浄するときに用いられる保持体を開示している。この保持体は、保持体本体としての位置決めピンと、受け部としての底上げ部材とを備えており、両者は一体に形成されている。
ところで、上述した保持体で基体を保持した状態では、受け部の受け面は基体の下端に必ず接触する。そのため、保持体による基体の保持を繰り返し行うと、受け面が摩耗してその形状が変化する。このようになると、保持体における受け面以外の部位は特に支障なく使用可能であるにも拘わらず保持体全体を交換しなければならなかった。
本発明は、上述した技術背景に鑑みてなされたもので、その目的は、円筒体の下端を受ける受け面を有する受け部を交換可能な円筒体用保持体を提供することにある。
本発明は以下の手段を提供する。
[1] 円筒体の下端開口から前記円筒体の内部に挿入配置される保持体本体と、
前記円筒体の下端を前記下端に接触して受ける受け面を有する受け部と、を備えるとともに、
前記保持体本体と前記受け部が分離可能に連結されている円筒体用保持体。
前記円筒体の下端を前記下端に接触して受ける受け面を有する受け部と、を備えるとともに、
前記保持体本体と前記受け部が分離可能に連結されている円筒体用保持体。
[2] 前記保持体本体はその上部よりも下端側の部分が前記上部よりも小径に形成されており、
前記受け部は、前記円筒体の前記下端開口から前記円筒体の内部に挿入配置される凸部を一体に有しており、
前記凸部の外周面は、下方向に対して半径外方向に傾斜した傾斜部を有しており、
前記保持体本体と前記受け部は前記凸部の上側近傍位置で分離可能である前項1記載の円筒体用保持体。
前記受け部は、前記円筒体の前記下端開口から前記円筒体の内部に挿入配置される凸部を一体に有しており、
前記凸部の外周面は、下方向に対して半径外方向に傾斜した傾斜部を有しており、
前記保持体本体と前記受け部は前記凸部の上側近傍位置で分離可能である前項1記載の円筒体用保持体。
本発明は以下の効果を奏する。
前項1では、保持体本体と受け部が分離可能に連結されているので、受け部の受け面が摩耗した場合、受け部を保持体本体から分離することにより受け部だけを新しいものに交換することができる。そのため、保持体についてランニングコストの削減を図りうる。
前項2では、保持体本体はその上部よりも下端側の部分が上部よりも小径に形成されているので、円筒体内部への保持体本体の挿入及び抜出の際に円筒体の下端が保持体本体に接触するのを抑制できる。これにより、円筒体の傷付きや保持体本体の摩耗を抑制できる。
さらに、受け部の凸部の外周面が傾斜部を有しているので、円筒体内部への保持体本体の挿入の際にもし円筒体の下端が受け部の凸部に不慮に接触した場合でも、保持体の下端を傾斜部によって下方向に案内することができ、そのため、円筒体の保持体への保持操作を円滑に行うことができる。
しかも、受け部は凸部を一体に有するとともに、保持体本体と受け部が凸部の上側近傍位置で分離可能であるから、凸部の外周面の傾斜部が摩耗した場合でも凸部を受け部ごと新しいものに交換することができる。
次に、本発明の幾つかの実施形態について図面を参照して以下に説明する。
図1〜5は本発明の第1実施形態に係る保持体を説明する図である。なお、これらの図では円筒体40は二点鎖線で示されている。
本第1実施形態の保持体1は、図1に示すように、保持体1に保持される円筒状(円管状を含む)の被保持体としての円筒体40を、円筒体40の搬送、保管、洗浄、乾燥時などにおいて略起立状に保持するものである。
円筒体40は、例えば電子写真装置用の感光ドラム又はその基体であり、その形状は詳述すると円管状である。円筒体40の外径及び内径は円筒体40の軸線方向において一定である。円筒体40の外径、内径及び長さはそれぞれ限定されるものではなく、例えば、その外径は10〜100mm、その内径は9〜99mm、その長さは50〜500mmである。円筒体40の材料は限定されるものではなく、例えば、アルミニウム(その合金を含む)等の金属である。
保持体1は、図4に示すように、保持体1が固定される固定体としてのパレット20上に上方突出状に固定されて使用されるものであり、図2及び3に示すように保持体本体2と台状の受け部10とを備えている。
保持体本体2は、図2に示すように円筒体40の下端開口45から円筒体40の内部41に挿入配置されるものである。
受け部10は、保持体本体2よりも大径に形成されたものであり、円筒体40の下端としての下端面44を当該下端面44に接触して受ける受け面11を有している。
保持体本体2と受け部10は図3に示すようにそれぞれ別体に形成されるとともに、両者2、10は分離可能に連結されている。
保持体本体2と受け部10のそれぞれの構成について以下に詳しく説明する。
保持体本体2及び受け部10の材料は、アルミニウム(その合金を含む)、ステンレス鋼等の金属、合成樹脂などである。合成樹脂としては限定されるものではないが、耐熱性及び耐薬品性に優れたものを使用することが望ましく、具体的には、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(PTFE樹脂)、硬質フッ素ゴム等のフッ素系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂)等を使用できる。
さらに、保持体本体2の材料と受け部10の材料は同種であっても良いし異種であっても良い。
保持体本体2の直径(太さ)は保持体本体2を円筒体40の内部41に配置可能な直径であれば限定されるものではないが、円筒体40の内径に対して50%〜98%であることが望ましい。保持体本体2の長さは限定されるものではないが、円筒体40の長さに対して20%以上であることが望ましい。保持体本体2の直径及び長さがそれぞれこのような範囲に設定されることにより、円筒体40を起立状に確実に保持することができる。保持体本体2の望ましい長さの上限は限定されるものではなく、例えば円筒体40の長さに対して80%である。
保持体本体2は、その軸線に対して半径外方向へ放射状に突出し且つ保持体本体2の略全長さ領域に亘って軸線方向に真っ直ぐに延びた複数の板状の羽根部6(これを説明の便宜上「第1羽根部6」をいう)を備えている。複数の第1羽根部6は保持体本体2の軸線位置で互いに一体に連結されており、更に、保持体1(保持体本体2)の周方向に略均等に配置されている。
本第1実施形態では、第1羽根部6の枚数は4枚であり保持体本体2の横断面形状は略十字状である(図1(上)参照)。なお本発明では、第1羽根部6の枚数は4枚であることに限定されるものではなく、その他に例えば3枚であって保持体本体2の横断面形状が略三矢状であっても良い。
保持体本体2がこのような複数の第1羽根部6を備えることにより、円筒体40の内部41に保持体本体2が挿入配置された状態(即ち円筒体40が保持体1に保持された状態)において円筒体40の内周面と保持体本体2との接触面積を小さくし得て、保持体本体2との接触による円筒体40の傷付きを抑制できるし、円筒体40の内部41に洗浄液、熱風(温風を含む)等の流体が円筒体40の軸線方向に流れ易くなっている。
保持体本体2の上端部4は局部的に先細り状に形成されており、これにより円筒体40の下端開口45からその内部41に保持体本体2を挿入する際において当該上端部4のテーパ状の外周面が案内面として作用し、これにより、円筒体内部41への保持体本体2の挿入を容易に行えるようになっている。当該上端部4の先細り角度(θ、図1参照)は限定されるものではないが、特に30°〜120°であることが円筒体内部41への保持体本体2の挿入を確実に容易に行えるようになる点で望ましい。
受け部10の直径(太さ)は、円筒体40の下端面44を受けうる大きさであれば限定されるものではなく、円筒体40の外径よりも大きく設定されている。
受け部10は、その中心部において受け部10の軸線と同軸に形成された円筒状の軸部12を備えており、更に、軸部12の外周面から受け部10の軸線に対して半径外方向へ放射状に突出し且つ軸線方向に真っ直ぐに延びた複数の板状の羽根部16(これを説明の便宜上「第2羽根部16」という)を備えている。複数の第2羽根部16は軸部12の外周面に一体に形成されており、更に、保持体1(受け部10)の周方向に略均等に配置されている。そして、これらの第2羽根部16の上端面(詳述すると、これらの第2羽根部16における第1羽根部6よりも半径外方向へ突出した突出部16aの上端面)が上述した受け面11を構成している。
本第1実施形態では、第2羽根部16の枚数は第1羽根部6の枚数と同数(即ち4枚)であり受け部10の複数(即ち4枚)の第2羽根部16の横断面形状は保持体本体2の横断面形状と同じ(即ち略十字状)である。なお本発明では、第2羽根部16の枚数は4枚であることに限定されるものではなく、その他に例えば3枚であって受け部10の3枚の第2羽根部16の横断面形状が略三矢状であっても良い。
受け部10がこのような複数の第2羽根部16を備えることにより、円筒体40の下端面44が受け面11で受けられた状態において円筒体40の下端面44と受け面11との接触面積を小さくし得て円筒体40の傷付きを抑制できるし、円筒体40の内部41をその軸線方向に流れる流体(洗浄液、熱風等)が円筒体40の下端開口45から下方向に排出し易くなっている。
受け部10において、図3に示すように、複数の第2羽根部16の上端面全体と軸部12の上端面は水平方向に面一(つらいち)に連なって形成されている。複数の第2羽根部16の下端面は軸部12の下端面よりも若干上側に位置しており、そのため、軸部12の下端部が複数の第2羽根部16の下端面よりも下側に若干突出している。これにより、受け部10の下端面の中心部に、軸部12の突出した下端部からなる円筒状の位置決め用突出部13が形成されている。
保持体本体2の下端部としての、保持体本体2の下端面(詳述すると複数の第1羽根部6の下端面)の中心軸部には、下方向に突出した横断面円形状の嵌合突出部7が一体に形成されている。そして、嵌合突出部7が受け部10の軸部12の内側12aにその上側から嵌脱自在に嵌合されることにより、保持体本体2と受け部10が双方の軸線が同一直線上に位置するように且つ分離可能に連結されて保持体1が形成されている。
したがって、保持体1は受け部10の受け面11の位置で保持体本体2と受け部10とに分割されており、すなわち保持体本体2と受け部10は受け部10の受け面11の位置で上下に分離可能である。
このように嵌合突出部7が軸部12の内側12aに嵌合された状態(即ち、保持体本体2と受け部10が連結された状態)では、図1及び2に示すように、保持体1の周方向における第1羽根部6の位置と第2羽根部16の位置とが全て一致しており、更に、第1羽根部6の下端面が第2羽根部16における軸部12側の部分の上端面に略面接触状態に接触している。そのため、第2羽根部16における軸部12側の部分の上端面が第1羽根部6の下端面で隠蔽されており、一方、第2羽根部16における第1羽根部6よりも半径外方向へ突出した突出部16aの上端面が露出している。これらの露出した上端面が上述した受け面11を構成している。
図4中の符号「25」は、保持体1をパレット20上に上方突出状に固定する固定手段としての固定ボルトである。固定ボルト25は例えば六角穴付ボルトからなる。
保持体1を使用する場合には、図4に示すように、保持体1は、上述のように保持体本体2と受け部10が連結された状態でパレット20上に固定ボルト25によって固定される。
すなわち、保持体本体2の嵌合突出部7の下端面には当該下端面から上方向に延びた、固定ボルト25に螺合するねじ孔8が形成されている。パレット20には断面円形状の固定ボルト25用挿通孔22が穿設されている。そして、挿通孔22にその下側から挿通された固定ボルト25が嵌合突出部7のねじ孔8に螺合することにより、保持体本体2が受け部10をパレット20に押し付けるように保持体1がパレット20上に上方突出状に固定される。
このような保持体1の固定状態において、保持体1の受け部10の上述した位置決め用突出部13がパレット20の上面に設けられた位置決め用凹部21に嵌脱自在に嵌合されている。したがって、固定ボルト25により保持体1をパレット20に固定する際に位置決め用突出部13をパレット20の凹部21に嵌合することにより、パレット20における保持体1の固定位置を決定することができる。そのため、固定ボルト25による保持体1のパレット20への固定作業を容易に行うことができる。
このように保持体1がパレット20に固定された状態では、保持体本体2が受け部10をパレット20に押し付けているので、保持体本体2と受け部10との連結状態は維持される。この状態で保持体1が使用される。
円筒体40を保持体1に保持する場合においては、円筒体40はその上端開口43から円筒体40の内部41の上端部に挿入されたチャック装置30のチャック部31により円筒体40の上端部の内周面にて把持される(図8参照)。そして、図2に示すように、チャック装置30を動作させることによって円筒体40の下端開口45から円筒体40の内部41に保持体1の保持体本体2が挿入されるように円筒体40を下降させていき、円筒体40の下端面44が保持体1の受け部10の受け面11に接触したらチャック装置30による円筒体40の下降動作を停止し、そしてチャック部31による円筒体40のチャックを解除する。これにより、図1に示すように、保持体本体2が円筒体40の内部41に配置されるとともに、受け部10の受け面11が円筒体40の下端面44を受ける。その結果、円筒体40が保持体1によって略起立状に保持される。この状態で円筒体40の搬送、保管、洗浄、乾燥等が行われる。
このような保持体1による円筒体40の保持を繰り返し行うことにより、図5に示すように保持体1の受け部10の受け面11が摩耗(その摩耗部19)した場合においては、固定ボルト(図4参照、25)と保持体1の保持体本体2の嵌合突出部7のねじ孔8との螺合を解除して固定ボルト25を抜出することにより、保持体1をパレット20から分離する。次いで、保持体本体2の嵌合突出部7を受け部10の軸部12の内側12aから抜出することにより、保持体本体2と受け部10を分離する。こうすることにより、保持体1全体ではなく受け部10だけを新しいものに交換することができる。そのため、保持体1についてランニングコストの削減を図りうる。
図6〜8は本発明の第2実施形態に係る保持体101を説明する図である。これらの図では、上記第1実施形態の保持体1の要素と同じ作用を奏する要素には上記第1実施形態の保持体1の要素に付された符号に100を加算した符号が付されている。本第2実施形態の保持体101について上記第1実施形態の保持体1との相異点を中心に以下に説明する。
図6及び7に示すように、本第2実施形態の保持体101では、保持体本体102はその上部103よりも下端側の部分105が上部103よりも小径に形成されている。詳述すると、保持体本体102はその上部103よりも下端側の部分105の全体が上部103よりも小径に形成されている。
受け部110は、円筒体40の下端開口45から円筒体40の内部41(詳述すると円筒体40の内部41の下端部)に挿入配置される凸部114を一体に有している。
凸部114は、円筒体40の内部41に挿入配置されることで、受け部110の受け面111における円筒体40の下端面44の受け位置を決定して円筒体40の下端面44の位置ずれを抑制するものであり、詳述すると凸部114は円筒体40の内部41の下端部に嵌脱自在に略嵌合される状態に配置されるものである。
凸部114の構成について以下に詳細に説明する。
受け部110において、円筒状の軸部112は上記第1実施形態の軸部12よりも長く形成されている。第2羽根部116は、軸部112の外周面の上端部から下端部までの領域に亘って軸線方向に延びたものであり軸部112の外周面に一体に形成されている。
複数の第2羽根部116の下部118における半径外方向への突出長さは、複数の第2羽根部116の上部117よりも長くなっている。そのため、平面視において、複数の第2羽根部116の下部118を含む最小円の直径は複数の第2羽根部116の上部117を含む最小円の直径よりも大きくなっている。そして、複数の第2羽根部116の下部118におけるその上部117よりも半径外方向へ突出した突出部118aの上端面が円筒体40の下端面44を受ける受け面111を構成している。
受け部110の凸部114は、受け部110の受け面111(即ち複数の第2羽根部116の下部118の突出部118aの上端面)よりも上側の部分で構成されており、つまり、複数の第2羽根部116の上部117と軸部112における受け面111よりも上側の部分112bとで構成されている。さらに、凸部114の外周面115は複数の第2羽根部116の上部117の先端面107aで形成されている。
さらに、凸部114の少なくとも上端部(即ち複数の第2羽根部116の上部117の少なくとも上端部)は先細り状に形成されており、これにより、凸部114の外周面115は下方向に対して半径外方向に傾斜した傾斜部115aを有するものとなされている。当該上端部の先細り角度は限定されるものではないが、特に30°〜120°であることが望ましい。
さらに、保持体101は、受け部110の凸部114の上側近傍位置として凸部114の上端面の位置で、保持体本体102と受け部110とに分割されており、すなわち、保持体本体102と受け部110は凸部114の上端面の位置で上下に分離可能である。
また、保持体本体102の嵌合突出部107が受け部110の軸部112の内側112aに嵌合された状態(即ち、保持体本体102と受け部110が連結された状態)では、保持体101の周方向における第1羽根部106の位置と第2羽根部116の位置とが全て一致しており、更に、保持体101の半径外方向における第1羽根部106の先端面106aの下端位置と第2羽根部116の上部117の先端面117aの上端位置とが全て一致している。
本第2実施形態の保持体101では、保持体本体102はその上部103よりも下端側の部分105が上部103よりも小径に形成されているので、次のような利点がある。
円筒体40の下端開口45からその内部41に保持体101の保持体本体102を挿入する際には、図8に示すように、円筒体40はその上端開口43から円筒体40の内部41の上端部に挿入されたチャック装置30のチャック部31により円筒体40の上端部の内周面にて把持される。そして、チャック装置30を動作せることによって円筒体40の内部41に保持体本体102が挿入されるよう円筒体40を下降させていく。このとき、もしチャック部31の軸線J2や円筒体40の軸線が保持体101の軸線J1と一致しないで同図に示すように保持体101の軸線J1に対して若干ずれている場合、円筒体40の下端(詳述すると下端面44の内周縁)が保持体本体102の上部103よりも下端側の部分105に接触する虞がある。
しかしながら、上述したように保持体本体102はその上部103よりも下端側の部分105が上部103よりも小径に形成されているので、上述の場合でも、円筒体40の下端(下端面44の内周縁)が保持体本体102の上部103よりも下端側の部分105に接触するのを抑制することができる。さらに、保持体101に保持された状態の円筒体40の内部41から保持体本体102を抜出する際にも、円筒体40の下端(下端面44の内周縁)が保持体本体102の上部103よりも下端側の部分105に接触するのを抑制することができる。これにより、円筒体40の傷付きや保持体本体102の摩耗を抑制できる。
さらに、受け部110の凸部114の外周面115が傾斜部115aを有しているので、円筒体内部41への保持体本体102の挿入の際においてもし円筒体40の下端(下端面44の内周縁)が受け部110の凸部114に不慮に接触した場合でも、円筒体40の下端面44を傾斜部115aによって下方向に案内することができ、そのため、円筒体40の保持体101への保持操作を円滑に行うことができる。
しかも、受け部110の凸部114の外周面115の傾斜部115aは、円筒体内部41への保持体本体2の挿入の際に円筒体40の下端(下端面44の内周縁)が特に接触し易い部位であり、そのため、円筒体40の下端(下端面44の内周縁)との接触により非常に摩耗し易い。しかし、受け部110は凸部114を一体に有しているので、凸部114の外周面115の傾斜部115aが摩耗した場合でも凸部114を受け部110ごと新しいものに交換することができる。
以上で本発明の幾つかの実施形態を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で様々に変更可能である。
また本発明は、保持体の保持体本体の横断面形状が例えば円筒状や多角形状(例:凸多角形状)であることを排除するものではない。保持体本体の横断面形状がこのような形状である場合、保持体本体の強度を高めることができる。
また本発明に係る保持体に保持される円筒体は、感光ドラム又はその基体に限定されるものではなく、その他の円筒状の部材であっても良い。
また本発明に係る保持体は、上記第1実施形態の保持体に適用された技術的特徴と上記第2実施形態の保持体に適用された技術的特徴との中から選択された二つ以上の技術的特徴が適用されたものであっても良い。
本発明は、感光ドラムやその基体等の円筒体の搬送、保管、洗浄、乾燥時などに用いられる円筒体用保持体に利用可能である。
1、101:保持体
2、102:保持体本体
6、106:第1羽根部
10、110:受け部
11、111:受け面
114:凸部
115:凸部の外周面
115a:傾斜部
16、116:第2羽根部
40:円筒体
2、102:保持体本体
6、106:第1羽根部
10、110:受け部
11、111:受け面
114:凸部
115:凸部の外周面
115a:傾斜部
16、116:第2羽根部
40:円筒体
Claims (2)
- 円筒体の下端開口から前記円筒体の内部に挿入配置される保持体本体と、
前記円筒体の下端を前記下端に接触して受ける受け面を有する受け部と、を備えるとともに、
前記保持体本体と前記受け部が分離可能に連結されている円筒体用保持体。 - 前記保持体本体はその上部よりも下端側の部分が前記上部よりも小径に形成されており、
前記受け部は、前記円筒体の前記下端開口から前記円筒体の内部に挿入配置される凸部を一体に有しており、
前記凸部の外周面は、下方向に対して半径外方向に傾斜した傾斜部を有しており、
前記保持体本体と前記受け部は前記凸部の上側近傍位置で分離可能である請求項1記載の円筒体用保持体。
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