JP2943256B2 - 電子写真感光体の製造方法 - Google Patents

電子写真感光体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電子写真感光体の製造方法に関するもので
ある。詳しくは、電子写真感光体の基体として用いられ
る陽極酸化被膜の除去に関するものである。
(従来の技術) 電子写真技術を応用した画像形成システムは、従来か
ら広く複写機の分野に応用されており、最近ではレーザ
プリンタを中心とする光プリンタの分野にも利用が広ま
りつつある。電子写真技術の中核となる感光体は導電性
基体上に光導電層を設けて形成される。光導電層として
はA−Si,Se,As−Se,CdS等の無機感光体、ポリビニルカ
ルバゾール−2,4,7−トリニトロフルオレノンの電荷移
動錯体や最近では電荷発生層、電荷移動層を積層した有
機感光体が使用されている。導電性基体としては軽量、
良加工性、比較的安価であることなどからアルミニウム
基体がよく使用されているが、他に表面硬度が高く傷が
つきにくい、表面物性の変化が非常に少なく、非常に安
定であること等からアルミニウム基体に陽極酸化処理を
施した、いわゆるアルマイト基体も使用されている。
(発明が解決しようとする課題) 一般に円筒状のアルミニウム基体に陽極酸化処理を施
すと、特別な処置を施さない限り外面のみならず、内面
までアルマイト被膜が形成されてしまう。アルマイトは
非常に電気抵抗が高いためにアルマイト基体を用いた感
光体はアース不良が原因でうまく動作しないことが多
く、また実際の複写機内ではほとんどの場合感光体の内
面からアースを取っているため、実用上大きな問題とな
る。
(課題を解決するための手段) そこで本発明者らはアルマイト基体を使用する感光体
において、その内面から容易にアースが取れる方法につ
いて種々検討した結果、内面の少なくとも一部を特定の
水溶液で溶解除去することにより非常に容易かつ確実に
出来得ることを見出し、本発明に到達した。
すなわち本発明の要旨は、陽極酸化被膜を有するアル
ミニウム円筒基体の外面に光導電層を有する電子写真感
光体の製造方法において、該アルミニウム円筒基体の内
面を水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウムの5〜20
%水溶液と接触させ内面の陽極酸化被膜の少なくとも一
部を溶解除去することを特徴とする電子写真感光体の製
造方法にある。
以下、本発明を詳細に説明する。陽極酸化処理は公知
の方法が適用され、例えば特開平2−7070号公報記載の
如く、脱脂、陽極酸化、封孔処理をこの順に行なうこと
が好ましい。アルマイトとしては、硫酸、リン酸、シュ
ウ酸等いずれの酸性浴中での陽極酸化処理によるアルマ
イトを使用してもかまわない。アルマイト被膜の膜厚に
ついても特に限定されないが、通単30μm以下、特に10
μm以下が好ましい。
アルマイト被膜を有するアルミニウム円筒基体はその
内面の少なくとも一部を陽極酸化被膜を溶解しうる水溶
液により溶解除去する。
用いる水溶液は、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウ
ムの水溶液、特に水酸化ナトリウムの水溶液が好まし
い。水溶液の濃度は、5〜20%とする。この範囲とする
ことにより、耐蝕性等の点で特殊な装置を用いる必要が
なく、通常のアルカリ水溶液を取扱う装置を用いて充分
な陽極酸化被膜除去を行える。
水溶液による処理条件、接触方法は、目的とする感光
体の導通が必要且つ充分に達成できる範囲で適宜選択で
きる。上記濃度の水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム
の水溶液を用いる場合、温度80℃以下、より好ましくは
35〜70℃、処理時間は3分以内、より好ましくは10〜60
秒の条件で処理を行うと、生産性よく、しかも充分に陽
極酸化被膜を除去できる。
特に処理温度が35℃を超えると陽極酸化被膜溶解の速
度が急激に大きくなる。
また、接触方法は例えば、アルミニウム円筒基体の外
面が水溶液に濡れない様工夫しながら前記水溶液中に陽
極酸化被膜を浸漬する方法、アルミニウム円筒基体の所
望の箇所に水溶液が必要な処理時間連続的に接触する様
に水溶液を陽極化被膜に放液する方法等が挙げられる。
アルミニウム円筒基体外面に光導電層を設ける時機
は、前記陽極酸化被膜の溶解除去の後が好ましいが、溶
解除去の前に行なうことも可能である。
陽極酸化被膜上に光導電層を設けるとき、陽極酸化被
膜と光導電層の間に、前述したブロッキング層中の有機
樹脂層を設けるなど他の処理を行なってもよい。光導電
層としては、無機系、有機系の各種光導電層が使用で
き、例えば電荷発生層、電荷移動層よりなる積層型光導
電層を用いた場合が極めて有用である。
電荷発生層に用いる光導電体としては、セレン及びそ
の合金、砒素−セレン、硫化カドミウム、酸化亜鉛その
他の無機光導電体、フタロシアニン、アゾ、キナクリド
ン、多環キノン、ペリレン、インジゴ、ベンズイミダゾ
ールなどの各種の有機顔料を使用することができる。
電荷発生層はこれらの物質の均一層としてあるいはバ
インダー中に微粒子分散した状態で通常0.01〜1μmの
厚さで形成される。ここで使用されるバインダー樹脂と
してはポリビニルブチラール、フェノキシ樹脂、エポキ
シ樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、メタクリル
樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、メチルセルロ
ース、ポリカーボネート樹脂などが挙げられる。
前記電荷移動層中に用いる電荷移動材料としては、ポ
リビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリアセナ
フチレンなどの高分子化合物又は、各種ピラゾリン誘導
体、オキサゾール誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベ
ン誘導体などの低分子化合物が使用できる。これらの電
荷移動材料と共に必要に応じてバインダー樹脂が配合さ
れる。
好ましいバインダー樹脂としては、ポリメチルメタク
リレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニルなどのビニル
重合体及びその共重合体、ポリカーボネート、ポリエス
テル、ポリサルホン、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、
シリコーン樹脂などが挙げられ、またこれらの部分的架
橋硬化物も使用される。
電荷移動層の膜厚は、通常、10〜40μmとされる。
(発明の効果) 本発明の製造法を用いると、非常に簡単でかつ確実に
陽極酸化被膜を有するアルミニウム円筒基体の内面の一
部を溶解除去することでき、実使用上何等支障のない電
子写真感光体を提供することができる。
(実施例) 以下実施例により更に詳細に本発明を説明するが、そ
れらに限定されるものではない。
実施例 酢酸ニッケルにより封孔処理された厚さ6μmの硫酸
アルマイト被膜を有する直径30mm、長さ260mm、肉厚0.7
5mmのアルミニウム円筒基体の内面に、60℃の10%水酸
化ナトリウム水溶液を30秒間接触させた。次に水洗した
後、7%の硝酸水溶液と30秒間接触させ、更に水洗し室
温で乾燥させた。このアルマイト被膜が除去された部分
内での導通テストを行ったところまったく問題なく導通
した。
次にオキシチタニウムフタロシアニン10重量部、ポリ
ビニルブチラール(積水化学工業(株)製、エスレック
BH−3)5重量部に1,2−ジメトキシエタン500重量部を
加え、サンドグラインドミルで粉砕、分散処理を行なっ
た。この分散液に先に形成した円筒基体を浸漬し引き上
げ、乾燥後の膜厚が0.3μmとなるように電荷発生層を
設けた。
次にこの円筒基体を、次に示すヒドラゾン化合物56重
量部と 次に示すヒドラゾン化合物14重量部、 シアノ化合物を1.5重量部 及びポリカーボネート樹脂(三菱化成(株)製、ノバレ
ックス7030A)100重量部を1,4−ジオキサン1000重量部
に溶解させた液に浸漬塗布し、乾燥後の膜厚が17μmと
なるように電荷移動層を設けた。この様にして得られた
感光体を市販のレーザプリンターに装着し、動作させた
ところ何等問題なく良好な画像をとることができた。
比較例 内面のアルマイト被膜を除去せずにそのまま用いた以
外は実施例とまったく同様に感光体を作成した。実施例
と同様にこの感光体の内面部での導通テストを行ったと
ころまったく導通しなかった。次にこの感光体を市販の
レーザプリンターに装着し、動作させたところ良好な画
像は得られなかった。
以上の結果から、本発明の製造法による電子写真感光
体は、非常に優れた性能を有していると判断できる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陽極酸化被膜を有するアルミニウム円筒基
    体の外面に光導電層を有する電子写真感光体の製造方法
    において、該アルミニウム円筒基体の内面を水酸化ナト
    リウムもしくは水酸化カリウムの5〜20%水溶液と接触
    させ、内面の陽極酸化被膜の少なくとも一部を溶解除去
    することを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
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