JP4464491B2 - 磁気テープ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気テープ装置に係り、特に、磁気ヘッドとの間でデータの記録再生が行われる磁気テープの走行を制御する磁気テープ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、磁気テープの走行を制御する磁気テープ装置は、磁気テープに書き込まれているデータを同一箇所から読み出した後、データを磁気テープ上の同一箇所に書き込んだ後、エンド・オブ・テープ(EOT)を検出した後、あるいは、ゴミの付着を防止すべく磁気テープの停止位置を同一箇所での一定期間待機後に強制的に別の箇所に移動させた(以下、この動作をパトロール・リポジションと称す)後に、磁気テープを停止させる際には、常に一定のタイミングで磁気テープを停止させている。また、磁気ヘッドをクリーニングすべくクリーニング媒体を走行させる場合には、常にクリーニング媒体の所定の区間を使用して磁気ヘッドのクリーニング処理を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の磁気テープ装置では、上述の如く、磁気テープは常に一定のタイミングで停止する。このため、磁気テープが局所的に摩耗し易くなると共に、磁気テープの表面にゴミが堆積し易くなり、その結果、磁気テープに対する記録再生処理が適正に行われなくなる可能性が高くなる。
【0004】
また、上記従来の磁気テープ装置においては、クリーニング媒体を使用する場合、常にクリーニング媒体の所定の区間が使用されている。このため、上記の装置では、クリーニング媒体の全テープ領域が、一度のクリーニングで使用する使用領域に比して2倍以上に大きい状況下においても、クリーニング媒体が有効に使用されず、同一の区間が頻繁に使用されることとなるので、クリーニング媒体のクリーニング効果が短期間で低下してしまう。
【0005】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、磁気テープの摩耗および磁気テープへのゴミの堆積を抑制することが可能な磁気テープ装置を提供することを第1の目的とし、また、クリーニング媒体の全テープ領域を無駄なく利用することが可能な磁気テープ装置を提供することを第2の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的は、請求項1に記載する如く、基準とする反転位置及び停止位置で磁気テープの走行が反転及び停止される磁気テープ装置において、前記磁気テープを磁気ヘッドに接触させつつ走行させる走行手段と、データ記録再生処理の終了後の走行停止時、又は、EOT検出後の走行停止時に、前記磁気テープを反転及び停止させる際に、乱数表に基づいて決定するタイミングで反転指令信号及び停止指令信号を前記走行手段に供給することにより、前記走行手段が前記磁気テープを反転及び停止させる位置を前記基準とする反転位置及び停止位置からずらす停止位置制御手段とを備えることを特徴とする磁気テープ装置により達成される。
【0007】
本発明において、停止位置制御手段は、磁気テープの停止位置を、磁気テープの走行が停止される毎に、基準とする停止位置からずらす。このため、本発明によれば、磁気テープが常に同一箇所で停止することに起因する磁気テープの特定位置の摩耗およびその表面へのゴミの堆積を抑制することができる。上記第2の目的は、請求項2に記載する如く、磁気ヘッドをクリーニングするクリーニングテープの走行を制御し得る磁気テープ装置において、前記クリーニングテープが、一度のクリーニングに要する区間が複数包含されるような全長を有すると共に、前記複数の区間のうちクリーニングに使用する使用区間を決定する区間決定手段と、前記区間決定手段により決定された使用区間において前記クリーニングテープを当該クリーニングテープの幅方向に移動される前記磁気ヘッドに接触させつつ走行させる走行手段と、を備え、前記区間決定手段は、前記磁気テープ装置専用のクリーニングテープが使用される場合は、前記クリーニングテープの使用頻度に応じたクリーニング開始位置まで前記走行手段に前記クリーニングテープを高速走行させ、前記磁気テープ装置専用のクリーニングテープが使用されない場合は、乱数表に基づいて決定する使用区間のクリーニング開始位置まで前記走行手段に前記クリーニングテープを高速走行させる磁気テープ装置により達成される。
【0008】
本発明において、磁気ヘッドをクリーニングするクリーニングテープは、一度のクリーニングに要する区間が複数包含されるような全長を有している。クリーニングが行われる場合には、クリーニングテープの上記複数の区間のうちクリーニングに使用する使用区間が決定される。そして、クリーニングテープは、その決定された使用区間において磁気ヘッドに接触しつつ走行する。このため、本発明によれば、クリーニングテープにおいて磁気ヘッドのクリーニング毎に常に同一の区間が使用されることがなくなり、クリーニングテープの全テープ領域を無駄なく使用することができる。
【0009】
また、請求項3に記載する如く、請求項2記載の磁気テープ装置において、前記区間決定手段により決定された使用区間へ前記クリーニングテープを移動させる際、該クリーニングテープに作用する張力を通常走行時に比して下げる張力抑制手段を備えることを特徴とする磁気テープ装置は、使用区間に向けてクリーニングテープを走行させる際に生じ得る磁気ヘッドの損傷や磁気テープの摩耗の増大を抑制するうえで有効である。
【0010】
本発明において、区間決定手段により決定された使用区間へ前記クリーニングテープを移動させる際、該クリーニングテープに作用する張力は、通常走行時に比して抑制される。このため、本発明によれば、クリーニングテープに大きな張力が作用することに起因する磁気ヘッドの損傷やクリーニングテープ自体のテープ摩擦の増大を、確実に抑制することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1実施例である磁気テープ装置20のシステム構成図を示す。磁気テープ装置20は、テープカセット(図示せず)に収容されている磁気テープ22を走行させることにより、磁気テープ22に対してデータの記録再生を行う装置である。尚、磁気テープ22には、データは、その前後で磁気テープ22の始動・停止が行われるように、隣り合うデータとの間に一定のブロック間隔を確保しつつ記録される。
【0012】
図1に示す如く、磁気テープ装置20は、供給リール軸24および巻取リール軸26を備えている。また、テープカセットには、磁気テープ22が巻回される供給リール28および巻取リール30が設けられている。テープカセットは、供給リール28および巻取リール30が供給リール軸24および巻取リール軸26に嵌合しつつ回転するように磁気テープ装置20に装着される。磁気テープ装置20は、また、テープカセットが装着された状態で磁気テープ22の表面に接触する磁気ヘッド32を備えている。磁気テープ装置20は、磁気ヘッド32により、磁気テープ22に対してデータの記録を行うと共に、磁気テープ22に記録されているデータの再生を行う。
【0013】
磁気テープ装置20には、磁気ヘッド32に対する磁気テープ22の長手方向に、テープクリーナ34,36が配設されている。テープクリーナ34,36は、磁気テープ22の表面と接触することにより、磁気テープ22の表面に付着したゴミを除去する役割を有している。磁気テープ22は、走行が停止されてから所定時間が経過した後に、表面へのゴミの付着を防止すべく強制的に停止位置が移動するように走行制御される。この際、磁気テープ22は、停止時に磁気ヘッド32に対向した部位がテープクリーナ34または36を通過するだけの移動距離が確保されるように走行制御される。
【0014】
磁気テープ装置20は、プロセッサ部40と、I/Oアドレスレコーダ/レジスタ部42と、タイマー・カウンタ部44と、タコパルス検出回路部46と、デジタル/アナログ変換器(DAC)48と、リード/ライト回路部50と、パルススピード計測回路52と、電源監視回路部54と、不揮発メモリ部56と、ROM58およびRAM60とを有しており、それらがバス62により接続される構成を有している。また、磁気テープ装置20は、バス62を介してホストシステム64に接続されている。
【0015】
タコパルス検出回路部46は、供給リール軸24および巻取リール軸26の外周側に設けられたセンサの出力信号に基づいて、供給リール軸24および巻取リール軸26の回転量を検出する。リード/ライト回路部50は、磁気ヘッド32に接続されており、磁気テープ22に記録すべきデータに応じた信号を磁気ヘッド32に供給すると共に、磁気ヘッド32が読み取った磁気テープ22に書き込まれているデータに応じた信号を受け取る。スピード計測回路部52は、磁気ヘッド32が磁気テープ22に所定長毎に書き込まれている所定の信号を読み取る毎にリード/ライト回路部50から出力される信号に基づいて、磁気テープ22の走行速度を計測する。また、タイマー・カウンタ部44は、磁気テープ22の走行を停止すべき条件が成立した後に、磁気テープ22を実際に停止するまでの時間を計数する。
【0016】
磁気テープ装置20は、また、供給リール軸24および巻取リール軸26を駆動する供給リールモータ70および巻取リールモータ72を備えている。供給リールモータ70および巻取リールモータ72は、増幅器74およびDAC48を介してプロセッサ部40に接続されている。プロセッサ部40は、演算結果に従った速度で磁気テープ22が走行するように上記モータ70,72に供給するモータ電流を演算すると共に、そのモータ電流に応じた信号を増幅器74に対して出力する。上記モータ70,72は、プロセッサ部40から供給される指令信号に応じて供給リール軸24および巻取リール軸26を回転駆動させる。上記の構成において、磁気テープ装置20は、供給リールモータ70および巻取リールモータ72がプロセッサ部22により制御されることにより、テープカセットに収容されている磁気テープ24を走行させる。
【0017】
更に、磁気テープ装置20は、磁気ヘッド32を、磁気テープ22に対してテープ幅方向に移動させるモータ76を備えている。モータ76もまた、増幅器74およびDAC48を介してプロセッサ部40に接続されている。プロセッサ部40は、磁気テープ22として、磁気ヘッド32をクリーニングするクリーニングテープが用いられる場合に、磁気ヘッド32が適当にテープ幅方向に移動するようにモータ76に供給するモータ電流を演算すると共に、そのモータ電流に応じた信号を増幅器74に対して出力する。モータ76は、プロセッサ部40から供給された指令信号に応じて、磁気ヘッド32を磁気テープ22に対してテープ幅方向に向けて移動させる。
【0018】
電源監視回路部54は、磁気テープ装置20に供給されている電源の異常を検出する回路である。ROM58には、プロセッサ部40において実行されるプログラムが記憶されている。RAM60には、現時点においてプロセッサ部40が実行すべきプログラムが書き込まれている。また、不揮発メモリ部56には、磁気ヘッド32をクリーニングしたクリーニング回数、すなわち、クリーニングテープの使用頻度Mが格納されている。プロセッサ部40は、磁気テープ20の専用クリーニングテープが使用される場合に、後述の如く、不揮発メモリ部56に格納されている回数Mに基づいて、磁気ヘッド32をクリーニングする際のクリーニングテープの使用位置を決定する。そして、決定された使用位置にクリーニングテープが高速移動され、かつ、かかる位置への移動後に磁気ヘッド32をクリーニングすべくクリーニングテープが通常走行するように、供給リールモータ70および巻取リールモータ72に対して指令信号を供給する。
【0019】
図2は、従来の磁気テープ装置において、データの記録再生処理が終了した後の磁気テープ22の挙動の一例を模式的に表した図を示す。尚、図2(A)には磁気テープ22をフォワード方向に走行させた際の挙動が、また、図2(B)には磁気テープ22をバックワード方向に走行させた際の挙動が、それぞれ示されている。
【0020】
図2に示す如く、磁気テープ装置において、磁気テープ22の同一箇所に書き込まれているデータを読み出した後や磁気テープ22の同一箇所にデータを書き込んだ後、EOTを検出した後、あるいは、パトロール・リポジション後に、常に一定のタイミングで磁気テープ22の走行が反転・停止される場合には、磁気テープ22の特定の位置に摩耗が生じ易くなると共に、ゴミが堆積し易くなってしまう。従って、磁気テープ22の摩耗およびゴミの堆積を防止するためには、磁気テープ22を同一箇所で頻繁に反転・停止させることは適切ではない。
【0021】
そこで、本実施例の磁気テープ装置20では、磁気テープ22の走行を同一箇所で反転・停止させる毎に、供給リールモータ70および巻取リールモータ72へ供給する反転指令信号および停止指令信号の供給タイミングを変化させることにより、磁気テープ22の反転位置および停止位置をずらすこととしている。本実施例の磁気テープ装置20は、上記の如く供給リールモータ70および巻取リールモータ72への指令信号の供給タイミングを変化させる点に特徴を有している。
【0022】
図3は、本実施例において記録再生処理が終了した後の磁気テープ22の挙動の一例を模式的に表した図を示す。尚、図3(A)には磁気テープ22をフォワード方向に走行させた際の挙動が、また、図3(B)には磁気テープ22をバックワード方向に走行させた際の挙動が、それぞれ示されている。図3に示す如く、本実施例の磁気テープ装置20は、磁気テープ22の反転位置および停止位置を反転・停止毎にずらす。かかる手法によれば、磁気テープ22の同一箇所に書き込まれているデータを読み出した後や磁気テープ22の同一箇所にデータを書き込んだ後、EOTを検出した後、あるいは、パトロール・リポジション後に、磁気テープ22の走行が特定の位置で頻繁に反転・停止することが回避されることで、磁気テープ22の特定位置が激しく摩耗するのが防止されると共に、磁気テープ22の特定位置へのゴミの堆積を防止することが可能となる。
【0023】
図4は、上記の機能を実現すべく、磁気テープ22に対する記録再生処理の終了時に、本実施例においてプロセッサ部40が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図4に示すルーチンは、その処理が終了する毎に繰り返し起動される。図4に示すルーチンが起動されると、まずステップ100の処理が実行される。
【0024】
ステップ100では、磁気テープ22に対する記録再生処理が終了したか否かが判別される。本ステップ100の処理は、上記の条件が成立するまで繰り返し実行される。その結果、上記の条件が成立すると判別された場合は、次にステップ102の処理が実行される。
ステップ102では、データD1 を、ランダム値X1 にする処理が実行される。尚、ランダム値X1 は、所定の乱数表から得られる値である。
【0025】
ステップ104では、データD1 の値を“5”で割った際の余りR1 が算出される。そして、供給リールモータ70および巻取リールモータ72への反転指令信号の供給タイミングT11を、基準時間T10に、余りR1 の値に比例する時間f(R1 )を加算した値にする処理が実行される。尚、基準時間T10は、データの記録再生処理が終了した後、磁気テープ22の減速走行処理が開始されるまでの最小時間である。
【0026】
本実施例において、磁気テープ22に対する記録再生処理が終了した後の、供給リールモータ70および巻取リールモータ72への反転指令信号および停止指令信号の供給タイミングは、それぞれ、5つのうちから選択される。また、それらの供給タイミングには、互いに、磁気テープ22が定速走行する状況下で磁気テープ22が磁気ヘッド32に対して相対的に磁気テープ22と磁気ヘッド32との接触長だけ走行するのに要する時間分の差が設けられている。
【0027】
ステップ106では、データの記録再生処理が終了した後の時間T12が、上記ステップ104の処理により得られた供給タイミングT11に達したか否かが判別される。本ステップ106の処理は、T12≧T11=T10+f(R1 )が成立すると判別されるまで繰り返し実行される。その結果、T12≧T11が成立すると判別された場合は、次にステップ108の処理が実行される。
【0028】
ステップ108では、磁気テープ22の走行を減速させるべく、供給リールモータ70および巻取リールモータ72に対するモータ電流を減少させる処理が開始される。
ステップ110では、上記ステップ108の処理の実行後の時間T21が所定時間T20に達したか否かが判別される。尚、所定時間T20は、磁気テープ22の減速を継続する時間であり、予め一定値に設定されている。本ステップ110の処理は、T21≧T20が成立すると判別されるまで繰り返し実行される。その結果、T21≧T20が成立すると判別された場合は、次にステップ112の処理が実行される。
【0029】
ステップ112では、磁気テープ22の走行を停止させるべく、各モータ70,72の回転を停止させる処理が実行される。
ステップ114では、磁気テープ22を反転走行させるべく、各モータ70,72が逆方向に回転するように各モータ70,72に対して適当なモータ電流を供給する処理が開始される。本ステップ114の処理が実行されると、磁気テープ22の走行は、反転方向に向けて加速状態となる。
【0030】
ステップ116では、上記ステップ114の処理の実行後の時間T31が所定時間T30に達したか否かが判別される。尚、所定時間T30は、磁気テープ22の反転方向への加速を継続する時間であり、予め一定値に設定されている。本ステップ110の処理は、T31≧T30が成立すると判別されるまで繰り返し実行される。その結果、T31≧T30が成立すると判別された場合は、次にステップ118の処理が実行される。
【0031】
ステップ118では、磁気テープ22を定速走行させるべく、各モータ70,72に対するモータ電流を一定値に維持する処理が開始される。
ステップ120では、データD2 を、ランダム値X2 にする処理が実行される。尚、ランダム値X2 は、所定の乱数表から得られる値である。
ステップ122では、データD2 の値を“5”で割った際の余りR2 が算出される。そして、各モータ70,72への停止指令信号の供給タイミングT41を、基準時間T40に、余りR2 の値に比例する時間f(R2 )を加算した値にする処理が実行される。尚、基準時間T40は、磁気テープ22の反転方向への定速走行が開始された後、磁気テープ22の減速走行処理が開始されるまでの最小時間である。
【0032】
ステップ124では、磁気テープ22の反転方向への定速走行が開始された後の時間T42が、上記ステップ122の処理により得られた供給タイミングT41に達したか否かが判別される。本ステップ124の処理は、T42≧T41が成立すると判別されるまで繰り返し実行される。その結果、T42≧T41が成立すると判別された場合は、次にステップ126の処理が実行される。
【0033】
ステップ126では、磁気テープ22の反転方向への走行を減速させるべく、供給リールモータ70および巻取リールモータ72に対するモータ電流を減少させる処理が開始される。
ステップ128では、上記ステップ126の処理の実行後の時間T51が所定時間T50に達したか否かが判別される。尚、所定時間T50は、磁気テープ22が反転方向に走行している状況下で磁気テープ22の減速を継続する時間であり、予め一定値に設定されている。本ステップ128の処理は、T51≧T50が成立すると判別されるまで繰り返し実行される。その結果、T51≧T50が成立すると判別された場合は、次にステップ130の処理が実行される。
【0034】
ステップ130では、磁気テープ22の走行を停止させるべく、各モータ70,72の回転を停止させる処理が実行される。本ステップ130の処理が終了すると、今回のルーチンが終了される。
上記の処理によれば、データの記録再生処理が終了した後、磁気テープ22を反転走行させるべく、ランダムに設定されたタイミングに従って磁気テープ22を減速させることができると共に、磁気テープ22を停止させるべく、ランダムに設定されたタイミングに従って磁気テープ22を減速させることができる。磁気テープ22を減速させるタイミングが変化すると、その変化時間分だけ磁気テープ22の反転位置および停止位置がテープの長手方向にずれる。このため、本実施例によれば、磁気テープ22が特定の位置で頻繁に反転および停止することがなくなるので、磁気テープ22の特定の位置において過大な摩耗が生じるのが回避されると共に、磁気テープ22の特定の表面にゴミが堆積するのが抑制される。
【0035】
本実施例においては、上述の如く、供給リールモータ70および巻取リールモータ72への反転指令信号および停止指令信号の供給タイミングに、互いに、磁気テープ22が定速走行する状況下で磁気テープ22が磁気ヘッド32に対して相対的に磁気テープ22と磁気ヘッド32との接触長だけ走行するのに要する時間分の差が設けられている。このため、本実施例によれば、磁気テープ22の反転・停止のタイミングに時間差を設けた場合でも磁気テープ22と磁気ヘッド32との接触位置が重複することを確実に回避することが可能となる。従って、本実施例の磁気テープ装置20によれば、データの記録再生処理が終了した後に、磁気テープ22の特定の位置に過大な摩耗が生じるのを確実に回避できると共に、ゴミの堆積を確実に抑制できることで、磁気テープ22に対する記録再生処理の信頼性の向上を図ることが可能となっている。
【0036】
また、本実施例においては、データの記録再生処理が終了する毎にランダムに読み出される値(ランダム値X1 ,X2 )に従って、各モータ70,72への反転指令信号および停止指令信号の供給タイミングが設定される。このため、本実施例によれば、記録再生処理が終了したデータの磁気テープ22上における位置を検知し、その位置でのデータの記録再生処理の実行回数を計数することが不要となるので、上記の如く各位置でのデータの記録再生処理の回数に応じて上記の供給タイミングを設定する場合に比して処理が煩雑になるのを回避することが可能となっている。
【0037】
図5は、また、上記の機能を実現すべく、パトロール・リポジション時に、本実施例においてプロセッサ部40が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図5に示すルーチンは、その処理が終了する毎に繰り返し起動される。図5に示すルーチンが起動されると、まずステップ140の処理が実行される。
【0038】
ステップ140では、磁気テープ22が同一箇所に停止している期間T1 が所定期間T0 に達したか否かが判別される。尚、所定期間T0 は、磁気テープ22が停止した後、パトロール・リポジションを実行するまでの期間であり、予め一定の時間に設定されている。本ステップ140の処理は、T1 ≧T0 が成立すると判別されるまで繰り返し実行される。その結果、T1 ≧T0 が成立すると判別された場合は、次にステップ142の処理が実行される。
【0039】
ステップ142では、データD5 を、所定の乱数表から得られるランダム値X5 にする処理が実行される。
ステップ144では、データD5 の値を“5”で割った際の余りR5 が算出される。
ステップ146では、磁気テープ22の停止状態を解除し、磁気テープ22を、パトロール・リポジション前の停止位置と一定の距離だけ離間した別の位置に向けて移動させるべく、供給リールモータ70および巻取リールモータ72に対してモータ電流を供給する処理が開始される。尚、パトロール・リポジションによる移動距離は、停止時に磁気ヘッド32に対向した磁気テープ22の表面がテープクリーナ34,36を通過するだけの距離を上回るように設定されている。本ステップ146の処理が実行されると、磁気テープ22の走行は加速状態となる。
【0040】
ステップ148では、上記ステップ146の処理が実行された後の時間T61が所定時間T60に到達したか否かが判別される。尚、所定時間T60は、磁気テープ22の加速を継続する時間であり、予め一定値に設定されている、本ステップ148の処理は、T61≧T60が成立すると判別されるまで繰り返し実行される。その結果、T61≧T60が成立すると判別された場合は、次にステップ150の処理が実行される。
【0041】
ステップ150では、磁気テープ22を定速走行させるべく、各モータ70,72に対して供給するモータ電流を一定値に維持する処理が開始される。
ステップ152では、上記ステップ150で磁気テープ22の定速走行が開始された後の時間T71が、基準時間T70に、上記ステップ144の処理により得られた余りR5 の値に比例する時間f(R5 )を加算した値に達したか否かが判別される。尚、基準時間T70は、磁気テープ22の定速走行が開始された後、磁気テープ22の減速走行処理が開始されるまでの最小時間であり、パトロール・リポジションによる磁気テープ22の移動距離に応じた値に設定されている。本ステップ152の処理は、T71≧T70+f(R5 )が成立すると判別されるまで繰り返し実行される。その結果、T71≧T70+f(R5 )が成立すると判別された場合は、次にステップ154の処理が実行される。
【0042】
ステップ154では、磁気テープ22を減速走行させるべく、各モータ70,72へのモータ電流を減少させる処理が開始される。
ステップ156では、上記ステップ154の処理の実行後の時間T81が所定時間T80に達したか否かが判別される。尚、所定時間T80は、磁気テープ22の減速を継続する時間であり、予め一定値に設定されている。本ステップ156の処理は、T81≧T80が成立すると判別されるまで繰り返し実行される。その結果、T81≧T80が成立すると判別された場合は、次にステップ158の処理が実行される。
【0043】
ステップ158では、磁気テープ22の走行を停止させるべく、各モータ70,72の回転を停止させる処理が実行される。本ステップ158の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。
上記の処理によれば、パトロール・リポジションによって磁気テープ22が一定位置に長期間停止している状態から別の位置に移動される途中で、ランダムに設定されたタイミングに従って磁気テープ22を減速させることができる。このため、本実施例によれば、磁気テープ22へのデータの記録再生処理が終了した後と同様に、パトロール・リポジション時にも、磁気テープ22が特定の位置で頻繁に反転及び停止することが回避されることで、磁気テープ22の特定の位置において過大な摩耗が生じるのが回避されると共に、磁気テープ22の特定の表面にゴミが堆積するのが抑制される。
【0044】
上述の如く、本実施例において、パトロール・リポジションによる移動距離は、停止時に磁気ヘッド32に対向した磁気テープ22の表面がテープクリーナ34,36を通過するだけの距離を上回るように設定されている。従って、本実施例の磁気テープ装置20によれば、パトロール・リポジション時に、パトロール・リポジション前の走行停止に起因して磁気テープの表面に付着したゴミを確実に除去することが可能となっている。
【0045】
尚、上記の実施例においては、データの記録再生処理が終了した後の、供給リールモータ70および巻取リールモータ72への反転指令信号および停止指令信号の供給タイミングを変化させることにより、磁気テープ22の反転位置および停止位置をずらすこととしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、各モータ70,72の回転速度を変化させることにより磁気テープ22の反転位置および停止位置をずらすこととしてもよい。
【0046】
また、上記の実施例においては、磁気テープ22を定速で走行させる期間を変化させることとしているが、各モータ70,72への信号の供給タイミングを変化させる手法はこれに限定されるものではなく、磁気テープ22を加速させる期間、あるいは、磁気テープ22を減速させる期間を変化させることにより上記供給タイミングを変化させることとしてもよい。
【0047】
また、上記の実施例においては、データの記録再生処理が終了した後の磁気テープ22の反転位置および停止位置をずらすこととしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、EOTを検出した後の磁気テープ22の反転位置および停止位置をずらすことに適用することも可能である。
また、上記の実施例においては、モータ70,72への反転指令信号および停止指令信号の供給タイミングをそれぞれ変化させることとしているが、磁気テープ22の反転位置と停止位置との距離を一定に維持しつつ反転指令信号の供給タイミングのみを変化させることにより、磁気テープ22の停止位置をずらすこととしてもよい。
【0048】
更に、上記の実施例においては、モータ70,72への反転指令信号および停止指令信号の供給タイミングをランダムに変化させることとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、かかる供給タイミングを順に増加または減少させることとしてもよい。
次に、図6乃至図8を参照して、本発明の第2実施例について説明する。本実施例の磁気テープ装置80は、磁気ヘッド32をクリーニングする際にプロセッサ部40が図8に示すルーチンを実行することにより実現される。尚、本実施例の磁気テープ装置80は、上記図1に示す磁気テープ装置20と同一の構成を有しているものとする。
【0049】
図6は、従来の磁気テープ装置において、磁気ヘッド32をクリーニングすべく行われる磁気テープ22の走行制御の一例を模式的に表した図を示す。従来の磁気テープ装置では、クリーニングテープが収容されたテープカセットが装着(ロード)されると、図6に示す如く、テープの始端部から磁気ヘッド32のクリーニング処理が開始される。
【0050】
具体的には、クリーニング処理は、カセット装着後、▲1▼磁気ヘッド32をクリーニングテープに対してテープ幅方向の一方に移動させた状態で、クリーニングテープをフォワード方向に加速・定速・減速が所定回数だけ繰り返されるように走行させ、▲2▼磁気ヘッド32をクリーニングテープに対してテープ幅方向の他方に移動させた状態で、クリーニングテープを上記▲1▼の処理と同様に加速・定速・減速が所定回数だけ繰り返されるように走行させ、▲3▼クリーニングテープを定速走行させた状態で、磁気ヘッド32をクリーニングテープに対してテープ幅方向に一定周期で所定回数だけ振動させ、▲4▼クリーニングテープの走行をバックワード方向に反転させて上記▲1▼〜▲3▼の処理を実行することにより実現される。
【0051】
上記▲1▼および▲2▼の処理が行われると、クリーニングテープに作用している張力と、クリーニングテープの加減速とにより磁気ヘッド32の表面全体がクリーニングテープの長手方向に研磨される。また、上記▲3▼の処理が行われると、クリーニングテープの張力と磁気ヘッド32のテープ幅方向の加減速とにより磁気ヘッド32の表面がテープ幅方向に研磨される。従って、上記クリーニング処理によれば、磁気ヘッド32の表面をクリーニングすることができる。
【0052】
ところで、クリーニングテープが一度のクリーニング処理に要する領域に比して2倍以上のテープ領域を有している状況下で、磁気ヘッド32のクリーニング処理が常にクリーニングテープの始端部から開始されると、クリーニングテープが有効に使用されず、クリーニングテープのクリーニング効果が短期間で低下してしまう。従って、かかる状況下では、クリーニング処理を、クリーニングテープのクリーニング使用区間を適宜変更して行うことが有効である。そこで、本実施例では、クリーニング処理が実行される毎に、クリーニングテープのクリーニング使用区間を適宜変更することとしている。
【0053】
図7は、本実施例において磁気ヘッド32をクリーニングすべく行われる磁気テープ22の走行制御の一例を模式的に表した図を示す。本実施例の磁気テープ装置20に装着されるテープカセットには、磁気ヘッド32の一度のクリーニング処理に要する領域に比して5倍の全長を有するクリーニングテープが収容されている。本実施例においては、まず、磁気ヘッド32のクリーニング処理に使用するクリーニングテープのクリーニング使用区間が決定される。そして、図7に示す如く、その使用区間におけるクリーニング開始位置までクリーニングテープが高速走行され、その後、かかるクリーニング開始位置から上記▲1▼〜▲4▼のクリーニング処理が実行される。かかる処理によれば、クリーニング処理毎に常に同一の区間が使用されることが回避され、クリーニングテープを有効に使用することが可能となる。
【0054】
図8は、上記の機能を実現すべく、磁気ヘッド22をクリーニングする際に、本実施例においてプロセッサ部40が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図8に示すルーチンは、その処理が終了する毎に繰り返し起動される。図8に示すルーチンが起動されると、まずステップ200の処理が実行される。
【0055】
ステップ200では、本実施例の磁気テープ装置20において専用のクリーニングテープが使用されるか否かが判別される。専用のクリーニングテープが使用されない場合、すなわち、クリーニングテープが他の磁気テープ装置でも使用される場合や複数のクリーニングテープが使用される場合は、クリーニングテープの使用頻度を正確にカウントすることはできない。従って、本実施例において専用のクリーニングテープが使用されない場合は、次にステップ202の処理が実行される。
【0056】
ステップ202では、データD10を、所定の乱数表から得られるランダム値X10にする処理が実行される。
上記ステップ200において専用のクリーニングテープが使用される場合は、かかるテープの使用頻度を正確にカウントすることができ、テープの始端から順番に使用することが可能となる。従って、本実施例において専用のクリーニングテープが使用される場合は、次にステップ204の処理が実行される。
【0057】
ステップ204では、データD10を、不揮発メモリ部56に格納されているクリーニングテープの使用頻度Mにする処理が実行される。
ステップ206では、上記ステップ204で得られたデータD10を“1”だけインクリメントする処理が実行される。
ステップ208では、上記ステップ206の処理の結果得られたデータD10を、不揮発メモリ部56に格納する処理が実行される。
【0058】
ステップ210では、上記ステップ202または208の処理結果により得られたデータD10の値を“5”で割った際の余りR10が算出される。尚、本実施例において、クリーニングテープは、磁気ヘッド32のクリーニング処理を5回行うことができるような全長を有しているため、データD10の値を“5”で割ることとしている。
【0059】
ステップ212では、余りR10が“0”であるか否かが判別される。R10=0が成立しない場合は、磁気ヘッド32のクリーニング処理がクリーニングテープの中途から開始される、すなわち、クリーニングテープのクリーニング使用区間が始端部ではないと判断できる。かかる場合は、クリーニング処理の開始位置までクリーニングテープを高速走行させる必要がある。従って、かかる判別がなされた場合は、次にステップ214の処理が実行される。
【0060】
ステップ214では、走行時にクリーニングテープに作用する張力Fが通常時に比して抑制されるように供給リール軸24の回転数と巻取リール軸の回転数との比が設定される。
ステップ216では、上記ステップ214で設定された回転数の比を維持しつつ、クリーニングテープの始端からクリーニング開始位置に向けてフォワード方向にクリーニングテープが高速走行するように、供給リールモータ70および巻取リールモータ72に対してモータ電流を供給する処理が実行される。
【0061】
ステップ218では、クリーニングテープが高速走行を開始した後の時間T92が、上記ステップ210で算出された余りR10の値に対応した時間f(R10)に達したか否かが判別される。本ステップ218の処理は、T92≧f(R10)が成立すると判別されるまで繰り返し実行される。その結果、T92≧f(R10)が成立すると判別された場合は、次にステップ220の処理が実行される。
【0062】
尚、本実施例において、時間f(R10)は、余りR10が“1”だけ増加する毎に、磁気テープ22が高速走行する状況下で磁気テープ22が磁気ヘッド32の一度のクリーニング処理に必要な距離を走行するのに要する時間だけ増加する。すなわち、クリーニングテープのクリーニング開始位置は、余りR10が増加するほど始端から終端に向けて遠ざかることとなる。
【0063】
ステップ220では、クリーニングテープの高速走行を停止させるべく、供給リールモータ70および巻取リールモータ72の回転を停止させる処理が実行される。本ステップ220の処理が終了すると、次にステップ222の処理が実行される。
また、上記ステップ212においてR10=0が成立する場合は、磁気ヘッド32のクリーニング処理がクリーニングテープの始端から開始されると判断できる。この場合は、クリーニングテープを高速走行させる必要はない。従って、R10=0が成立すると判別された場合は、ステップ214〜220の処理がジャンプされて、次にステップ222の処理が実行される。
【0064】
ステップ222では、磁気ヘッド32をクリーニングするように供給リールモータ70、巻取リールモータ72、およびモータ76に対して適当なモータ電流を供給する処理が実行される。
具体的には、クリーニングテープのフォワード方向への走行過程では、まず、磁気ヘッド32がテープ幅方向の一方に移動された状態でクリーニングテープの走行が加速・定速・減速を所定回数だけ繰り返すように上記モータ70,72,76にモータ電流が供給され、次に、磁気ヘッド32がテープ幅方向の他方に移動された状態でクリーニングテープの走行が加速・定速・減速を所定回数だけ繰り返すように上記モータ70,72,76にモータ電流が供給され、最後に、クリーニングテープの走行が一定速度に維持された状態で磁気ヘッド32がテープ幅方向に一定周期で所定回数だけ移動されるように上記モータ70,72,76にモータ電流が供給される。そして、クリーニングテープのバックワード方向への走行過程でも、上記フォワード方向の走行過程と同様に、上記モータ70,72,76に所定のモータ電流が供給される。
【0065】
ステップ224では、磁気ヘッド32のクリーニング処理が終了したか否かが判別される。本ステップ224の処理は、上記の条件が成立するまで繰り返し実行される。その結果、クリーニング処理が終了したと判別された場合は、次にステップ226の処理が実行される。
ステップ226では、上記ステップ214と同様に、走行時にクリーニングテープに作用する張力Fが通常時に比して抑制されるように供給リール軸24の回転数と巻取リール軸の回転数との比が設定される。
【0066】
ステップ228では、上記ステップ226で設定された回転数の比を維持しつつ、クリーニングテープのクリーニング終了位置から始端に向けてバックワード方向にクリーニングテープが高速走行するように、供給リールモータ70および巻取リールモータ72に対してモータ電流を供給する処理が実行される。
ステップ230では、クリーニングテープの始端に書き込まれたBOT(Begin Of Tape )が検知されたか否かが判別される。その結果、BOTが検知されない場合は、クリーニングテープの高速走行が継続される。一方、BOTが検知された場合は、次にステップ232の処理が実行される。
【0067】
ステップ232では、クリーニングテープの高速走行を停止させるべく、供給リールモータ70および巻取リールモータ72の回転を停止させる処理が実行される。本ステップ232の処理が終了すると、今回のルーチンが終了される。
上記の処理によれば、磁気ヘッド32のクリーニングを行う毎に、クリーニングテープのクリーニング開始位置を変化させることができる。このため、本実施例によれば、クリーニングテープの始端部だけを使用することが回避され、クリーニングテープの全テープ領域を無駄なく使用することができる。従って、本実施例の磁気テープ装置20によれば、クリーニングテープの寿命の向上を図ることができる。
【0068】
また、上記の処理によれば、クリーニングテープを始端からクリーニング開始位置へ高速走行させる際、および、クリーニング終了位置から始端へ高速走行させる際にクリーニングテープに作用する張力Fを共に抑制することができる。このようにクリーニングテープに作用する張力Fが抑制されれば、クリーニングテープが高速走行する場合にも、磁気ヘッド32とクリーニングテープとの間の摩擦の増大に起因するクリーニングテープの劣化を防止することが可能となると共に、磁気ヘッド32の表面の損傷の発生を防止することが可能となる。このように、本実施例によれば、高速走行に起因するクリーニングテープの耐久性の悪化を防止することが可能となっている。
【0069】
尚、上記の実施例においては、クリーニングテープのクリーニング使用区間をランダムに設定することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、かかるクリーニング使用区間を磁気テープ22の始端から順に設定することとしてもよい。
ところで、上記第1の目的は、基準とする停止位置で走行が停止される磁気テープの走行制御方法において、前記磁気テープの走行が停止される毎に、該磁気テープの停止位置を前記基準とする停止位置からずらすことを特徴とする磁気テープの走行制御方法により達成できる。
【0070】
かかる磁気テープの走行制御方法において、磁気テープの停止位置は、磁気テープの走行が停止される毎に、基準とする停止位置からずれる。このため、磁気テープが常に同一箇所で停止することに起因する磁気テープの特定位置の摩耗およびその表面へのゴミの堆積を抑制することができる。
また、上記の磁気テープの走行制御方法において、前記停止位置が、前記磁気テープの走行方向が反転される位置であることとしてもよい。この場合は、磁気テープが常に同一箇所で反転することに起因する磁気テープの特定位置の摩耗およびその表面へのゴミの堆積を抑制することができる。
【0071】
上記第1の目的は、上記の磁気テープの走行制御方法において、前記停止位置を、前記磁気テープと、該磁気テープとの間でデータの授受を行う磁気ヘッドとの接触長に比して大きな移動距離が確保されるようにずらすことを特徴とする磁気テープの走行制御方法により達成できる。
かかる磁気テープの走行制御方法において、磁気テープの停止位置は、磁気テープと磁気ヘッドとの接触長に比して大きな移動距離が確保されるようにずれる。このため、磁気テープの停止時に、磁気ヘッドに対する磁気テープの接触位置が前回から今回にかけて重複することがなくなるので、磁気テープの特定位置の摩耗およびその表面へのゴミの堆積を確実に抑制することができる。
【0072】
また、上記の磁気テープの走行制御方法において、前記磁気テープが、磁気ヘッドとの間でデータの授受を行い、かつ、走行中にテープクリーナによりクリーニングされると共に、前記磁気テープの、停止時に前記磁気ヘッドに対向している部位が、所定時間経過後に前記テープクリーナ上を通過するように、前記磁気テープの走行を制御することを特徴とする磁気テープの走行制御方法は、磁気テープの走行停止後に、かかる停止に起因して磁気テープの表面に堆積したゴミを確実に除去するうえで有効である。
【0073】
かかる磁気テープの走行制御方法において、磁気テープの、停止時に磁気ヘッドに対向している部位は、走行が停止されてから所定時間経過後に、テープクリーナ上を通過する。このため、磁気テープの走行停止後に、かかる停止に起因して磁気テープの表面に堆積したゴミを確実に除去することができる。
上記第2の目的は、磁気ヘッドをクリーニングするクリーニング媒体の走行を制御し得る磁気テープの走行制御方法において、前記クリーニング媒体が、一度のクリーニングに要する区間が複数包含されるような全長を有すると共に、前記複数の区間のうちクリーニングに使用する使用区間を決定する区間決定手順と、前記区間決定手順により決定された使用区間において前記クリーニング媒体を前記磁気ヘッドに接触させつつ走行させる走行手順と、を備えることを特徴とする磁気テープの走行制御方法により達成できる。
【0074】
かかる磁気テープの走行制御方法において、磁気ヘッドをクリーニングするクリーニング媒体は、一度のクリーニングに要する区間が複数包含されるような全長を有している。クリーニングが行われる場合には、クリーニング媒体の上記複数の区間のうちクリーニングに使用する使用区間が決定される。そして、クリーニング媒体は、その決定された使用区間において磁気ヘッドに接触しつつ走行する。このため、クリーニング媒体において磁気ヘッドのクリーニング毎に常に同一の区間が使用されることがなくなり、クリーニング媒体の全テープ領域を無駄なく使用することができる。
【0075】
上記の磁気テープの走行制御方法において、前記区間決定手順により決定された使用区間へ前記クリーニング媒体を移動させる際、該クリーニング媒体に作用する張力を通常走行時に比して下げることを特徴とする磁気テープの走行制御方法は、使用区間へ向けてクリーニング媒体を走行させる際に生じる磁気ヘッドの損傷やクリーニング媒体の摩耗の増大を抑制するうえで有効である。
【0076】
かかる磁気テープの走行制御方法において、区間決定手順により決定された使用区間へ前記クリーニング媒体を移動させる際、該クリーニング媒体に作用する張力は、通常走行時に比して抑制される。このため、クリーニング媒体に大きな張力が作用することに起因する磁気ヘッドの損傷やクリーニング媒体自体のテープ摩擦の増大を、確実に抑制することができる。
【0077】
また、上記の請求項1記載の磁気テープ装置において、前記停止位置が、前記磁気テープの走行方向が反転される位置であることとしてもよい。この場合は、磁気テープが常に同一箇所で反転することに起因する磁気テープの特定位置の摩耗およびその表面へのゴミの堆積を抑制することができる。
上記第1の目的は、上記の磁気テープ装置において、前記停止位置制御手段は、前記停止位置を、前記磁気テープと、該磁気テープとの間でデータの授受を行う磁気ヘッドとの接触長に比して大きな移動距離が確保されるようにずらすことを特徴とする磁気テープ装置により達成できる。
【0078】
かかる磁気テープ装置において、停止位置制御手段は、磁気テープの停止位置を、磁気テープと磁気ヘッドとの接触長に比して大きな移動距離が確保されるようにずらす。このため、磁気テープの停止時に、磁気ヘッドに対する磁気テープの接触位置が前回から今回にかけて重複することがなくなるので、磁気テープの特定位置の摩耗、および、その表面へのゴミの堆積を確実に抑制することができる。
【0079】
また、上記の磁気テープ装置において、前記磁気テープが、磁気ヘッドとの間でデータの授受を行い、かつ、走行中にテープクリーナによりクリーニングされると共に、前記磁気テープの、停止時に前記磁気ヘッドに対向している部位が、所定時間経過後に前記テープクリーナ上を通過するように、前記磁気テープの走行を制御することを特徴とする磁気テープ装置は、磁気テープの走行停止後に、かかる停止に起因して磁気テープの表面に堆積したゴミを確実に除去するうえで有効である。
【0080】
上記の磁気テープ装置において、磁気テープの、停止時に磁気ヘッドに対向している部位は、磁気テープの走行が停止されてから所定時間経過後に、テープクリーナ上を通過する。このため、磁気テープの走行停止後に、かかる停止に起因して磁気テープの表面に堆積したゴミを確実に除去することができる。
【0081】
【発明の効果】
上述の如く、請求項1記載の発明によれば、磁気テープが常に同一箇所で停止及び反転することに起因する磁気テープの特定位置の摩耗およびその表面へのゴミの堆積を抑制することができる。請求項2記載の発明によれば、クリーニングテープにおいて磁気ヘッドがクリーニングされる毎に同一の区間が使用されることがなくなり、クリーニングテープの全テープ領域を無駄なく使用することができる。
【0082】
また、請求項3記載の発明によれば、クリーニングテープに大きな張力が作用することに起因する磁気ヘッドの損傷やクリーニングテープ自体の摩擦の増大を、確実に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である磁気テープ装置のブロック構成図である。
【図2】従来の磁気テープ装置における記録再生処理が終了した後の磁気テープの挙動の一例を模式的に表した図である。
【図3】本実施例における記録再生処理が終了した後の磁気テープの挙動の一例を模式的に表した図である。
【図4】本実施例において磁気テープへの記録再生処理の終了後に実行される制御ルーチンの一例のフローチャートである。
【図5】本実施例においてパトロール・リポジション時に実行される制御ルーチンの一例のフローチャートである。
【図6】従来の磁気テープ装置において磁気ヘッドをクリーニングすべく行われる磁気テープの走行制御の一例を模式的に表した図である。
【図7】本発明の第2実施例である磁気テープ装置において磁気ヘッドをクリーニングすべく行われる磁気テープの走行制御の一例を模式的に表した図である。
【図8】本実施例において磁気ヘッドをクリーニングする際に実行される制御ルーチンの一例のフローチャートである。
【符号の説明】
20 磁気テープ装置
22 磁気テープ
24 供給リール軸
26 巻取リール軸
32 磁気ヘッド
34,36 テープクリーナ
40 プロセッサ部
70 供給リールモータ
72 巻取リールモータ
Claims (3)
- 基準とする反転位置及び停止位置で磁気テープの走行が反転及び停止される磁気テープ装置において、
前記磁気テープを磁気ヘッドに接触させつつ走行させる走行手段と、
データ記録再生処理の終了後の走行停止時、又は、EOT検出後の走行停止時に、前記磁気テープを反転及び停止させる際に、乱数表に基づいて決定するタイミングで反転指令信号及び停止指令信号を前記走行手段に供給することにより、前記走行手段が前記磁気テープを反転及び停止させる位置を前記基準とする反転位置及び停止位置からずらす停止位置制御手段と
を備えることを特徴とする磁気テープ装置。 - 磁気ヘッドをクリーニングするクリーニングテープの走行を制御し得る磁気テープ装置において、前記クリーニングテープが、一度のクリーニングに要する区間が複数包含されるような全長を有すると共に、前記複数の区間のうちクリーニングに使用する使用区間を決定する区間決定手段と、前記区間決定手段により決定された使用区間において前記クリーニングテープを当該クリーニングテープの幅方向に移動される前記磁気ヘッドに接触させつつ走行させる走行手段と、を備え、
前記区間決定手段は、前記磁気テープ装置専用のクリーニングテープが使用される場合は、前記クリーニングテープの使用頻度に応じたクリーニング開始位置まで前記走行手段に前記クリーニングテープを高速走行させ、前記磁気テープ装置専用のクリーニングテープが使用されない場合は、乱数表に基づいて決定する使用区間のクリーニング開始位置まで前記走行手段に前記クリーニングテープを高速走行させることを特徴とする磁気テープ装置。 - 請求項2記載の磁気テープ装置において、前記区間決定手段により決定された使用区間へ前記クリーニングテープを移動させる際、該クリーニングテープに作用する張力を通常走行時に比して下げる張力抑制手段を備えることを特徴とする磁気テープ装置。
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