JP3729079B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気テープのテープ位置検索を行う磁気記録再生装置に関する。詳しくは、編集時等の頭出し検索装置および方法に関するもので、編集点をより正確に検索できるようにすると共に、検索時間を短縮できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
素材が記録されている磁気テープから放送用に使用する正式な編集テープを作成する場合には通常以下のような編集処理を行っている。まず、複数の素材A,B…が記録されている磁気テープ(以下素材テープという)から、放送しようとする特定の素材、例えば素材Bを選び、編集点(編集の開始点を示すIN点および編集の終了点を示すOUT点)を、映像を再生しながら決定する。次に、編集テープへの編集を開始するため、素材テープをそのOUT点側からIN点に向けて可変速走行させる。この動作モードをキューアップという。このとき、コントロール信号を用いてIN点を検索する作業が素材テープと編集テープの双方に対して行なわれる。例えば、コントロール信号をカウントするカウンタを、キューアップ開始時に零にリセットしておき、カウンタが目標値になるようにカウンタの値に応じて段階的に減速していきます。そしてIN点が決まると編集開始となり、素材テープと編集テープの双方を同時走行させて素材テープに記録された素材Bの映像情報(IN点からOUT点まで)が編集テープにダビングされる。これで素材Bに関する編集作業が終了する。
【0003】
図7は従来の磁気記録再生装置の構成を示すブロック図である。以下、巻き戻し方向でキューアップする場合を説明する。この磁気記録再生装置は回転ドラム1を有し、これに近接して磁気テープ2が巻かれたビデオカセット3が装填される。磁気テープ2は図7のような経路を経て回転ドラム1に所定の角範囲に亘って巻き付けられる。そして、磁気テープ2の走行経路のうち、巻き戻し再生時に回転ドラム1からテープ送出側の所定位置に、キャプスタン4とピンチローラ5が配置されてテープ駆動が行われる。テープ走行経路の所定位置には、コントロール信号を記録再生するコントロール信号用磁気ヘッド6が設けられている。磁気テープ2は巻き取りリール7と送出しリール8の間に巻き付けられており、それぞれには巻き取りリール駆動回路9、送出しリール駆動回路10が設けられ、それぞれのリール7,リール8を直接駆動できるようになっている。
【0004】
コントロール信号用磁気ヘッド6の再生信号がCTL信号再生回路11に供給されて再生される。このCTL信号再生回路11でパルス化されたコントロールパルス信号は目標位置までのCTLカウンタ12でカウントされる。目標位置までのCTLカウンタ12でカウントされたカウント値は、キューアップ制御部16に供給される。キューアップ制御部16は、キューアップ開始時に、目標位置までのCTLカウンタ12のカウンタをリセットし、目標位置までのCTLカウンタ12から供給されるテープ走行量が目標値と一致するように、巻き取りリール駆動回路9及び送出しリール駆動回路10を制御する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のごとく、従来の磁気記録再生装置では、キューアップ開始時にカウンタをリセットし、キューアップ中にコントロール信号を再生してカウンタが目標値になるように処理する。従って、コントロール再生ヘッドの目詰まりが生じて、コントロール信号が歯抜けになってしまうとIN点をうまく検索できないという問題点があった。
【0006】
そこで本発明の目的は、コントロール信号とテープ駆動手段から検出したテープ走行量の双方を補完しあいながらテープ走行量検出を行い。テープ位置検索をするキューアップ機能を備えた磁気記録再生装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の磁気記録再生装置は、第1のテープ走行量検出手段がコントロール信号よりテープ走行量を検出し、第2のテープ走行量検出手段がテープ駆動手段より出力されるリールFG信号よりテープ走行量を検出し、テープ走行量検出切換手段がテープ位置検索中に第1のテープ走行量検出手段と第2のテープ走行量検出手段が検出した走行量のうち、多い方の走行量をテープ走行量として出力する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の発明は、磁気テープを駆動するテープ駆動手段と、前記テープ駆動手段により駆動された前記磁気テープから所定の周期で記録されたコントロール信号を再生するコントロール信号再生手段と、前記コントロール信号よりテープ走行量を検出する第1のテープ走行量検出手段と、前記テープ駆動手段より出力される信号よりテープ走行量を検出する第2のテープ走行量検出手段と、テープ位置検索中に前記第1のテープ走行量検出手段が検出したテープ走行量と前記第2のテープ走行量検出手段が検出したテープ走行量のいずれかを選択して出力するテープ走行量切換手段とを備え、前記テープ駆動手段は、前記磁気テープを巻き取る巻き取りリール駆動手段と、前記磁気テープを送出す送出しリール駆動手段を備え、前記第2のテープ走行量検出手段は、前記送出しリール駆動手段から得られるリールFG信号を基に算出したテープ走行量と、前記巻き取りリール駆動手段から得られるリールFG信号を基に算出したテープ走行量との平均をテープ走行量として検出することを特徴とする磁気記録再生装置であり、テープ走行量手段を2つ設けたことで、双方のテープ走行量検出手段が補完しあいながらテープ走行量検出を行うことができ、さらに、送出しテープ走行量と巻き取りテープ走行量を平均化することで、テープ位置検索の誤差を少なくすることができる。
【0009】
本発明の第2の発明は、磁気テープを駆動するテープ駆動手段と、前記テープ駆動手段により駆動された前記磁気テープから所定の周期で記録されたコントロール信号を再生するコントロール信号再生手段と、前記コントロール信号よりテープ走行量を検出する第 1 のテープ走行量検出手段と、前記テープ駆動手段より出力される信号よりテープ走行量を検出する第2のテープ走行量検出手段と、テープ位置検索中に前記第 1 のテープ走行量検出手段が検出したテープ走行量と前記第2のテープ走行量検出手段が検出したテープ走行量のいずれかを選択して出力するテープ走行量切換手段とを備え、前記テープ走行量切換手段は、テープすべりを検出すれば、前記第 1 のテープ走行量検出手段の検出したテープ走行量を選択して出力することを特徴とする磁気記録再生装置であり、テープすべりが検出された場合でも、第1のテープ走行量検出手段の検出したテープ走行量を用いることで、正確なテープ走行量を検出することが可能となる。
【0010】
本発明の第3の発明は、磁気テープを駆動するテープ駆動手段と、前記テープ駆動手段により駆動された前記磁気テープから所定の周期で記録されたコントロール信号を再生するコントロール信号再生手段と、前記コントロール信号よりテープ走行量を検出する第 1 のテープ走行量検出手段と、前記テープ駆動手段より出力される信号よりテープ走行量を検出する第2のテープ走行量検出手段と、テープ位置検索中に前記第 1 のテープ走行量検出手段が検出したテープ走行量と前記第2のテープ走行量検出手段が検出したテープ走行量のいずれかを選択して出力するテープ走行量切換手段とを備え、前記テープ走行量切換手段は、前記第1のテープ走行量検出手段及び前記第2のテープ走行量検出手段が検出するテープ走行量のうちテープ走行量が多い方を選択して出力することを特徴とする磁気記録再生装置であり、テープ走行量が多い方を選択して出力することにより、片方のテープ走行量検出手段がテープ走行量を少なく検出した場合でも、他方のテープ走行量検出手段の検出したテープ走行量で対応することができる。
【0011】
本発明の第4の発明は、第の発明において、テープ駆動手段は、磁気テープを巻き取る巻き取り側リール駆動手段と、前記磁気テープを送出す送出し側リール駆動手段を備え、第2のテープ走行量検出手段は、前記送出し側リール駆動手段から得られるリールFG信号を基にテープ走行量を検出することを特徴とする磁気記録再生装置であり、送出しリールFGを基にしたテープ走行量のみを用いてテープ位置検索を行うことで、巻き取りリール側でテープすべりが発生しても、正確なテープ走行量検出を可能とする。
【0012】
本発明の第5の発明は、磁気テープを駆動するテープ駆動手段と、前記テープ駆動手段により駆動された前記磁気テープから所定の周期で記録されたコントロール信号を再生するコントロール信号再生手段と、前記コントロール信号よりテープ走行量を検出する第 1 のテープ走行量検出手段と、前記テープ駆動手段より出力される信号よりテープ走行量を検出する第2のテープ走行量検出手段と、テープ位置検索中に前記第 1 のテープ走行量検出手段が検出したテープ走行量と前記第2のテープ走行量検出手段が検出したテープ走行量のいずれかを選択して出力するテープ走行量切換手段とを備え、前記テープ走行量切換手段は、テープすべりを検出し、かつ、コントロール信号の欠落を検出すれば、前記第1のテープ走行量検出手段及び前記第2のテープ走行量検出手段が検出するテープ走行量のうち、テープ走行量が多い方を選択して出力することを特徴とする磁気記録再生装置である。
【0014】
(実施の形態1)
図1は本実施の形態に係る磁気記録再生装置の構成を示すブロック図である。図1において、図に示す従来の磁気記録再生装置と同様の構成には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0015】
図1において、13は巻き取りリール駆動回路9及び送出しリール駆動回路10からそれぞれ供給される巻き取りリールFG(Frequency Generator)信号及び送出しリールFG信号を基にテープ走行量を検出するテープ走行量検出回路、14はテープ走行量検出回路13より出力されるテープ走行量をカウントする第2のテープ走行量検出手段である目標位置までのテープ走行量カウンタ、15は目標位置までのCTLカウンタ12及び目標位置までのテープ走行量カウンタ14でカウントされたカウンタ値を比較し、テープ走行量が多い方の値を選択してキューアップ制御部16に供給するテープ走行量切換回路である。図1において、巻き取りリール駆動回路9及び送出しリール駆動回路10はテープ駆動手段、目標位置までのCTLカウンタは第1のテープ走行量検出手段である。
【0016】
映像信号は1フレームが複数セグメントで構成されるフォーマットでディジタル記録される。本実施の形態では1フレームが4トラックで構成され、巻き戻し方向でキューアップする場合を例にとって説明する。また、リールFG信号は、リールモータの円周にほぼ等間隔にマーキングされており、1回転で等間隔のパルスが出力される。
【0017】
テープ走行量検出回路13は、巻き取りリール駆動回路9及び送出しリール駆動回路10からそれぞれのリールFG信号を供給され、巻き取りリールFG信号及び送出しリールFG信号を基にテープ走行量をそれぞれ算出し、それぞれのテープ走行量を平均化する。このテープ走行量は目標位置までのテープ走行量カウンタ14でカウントされる。
【0018】
テープ走行量切換回路15は、目標位置までのCTLカウンタ12及び目標位置までのテープ走行量カウンタ14でカウントされたカウンタ値を比較し、テープ走行量が多い方の値を採用し、キューアップ制御部16に供給する。キューアップ制御部16は、キューアップ開始時に、目標位置までのCTLカウンタ12及び目標位置までのテープ走行量カウンタ14のカウンタをリセットし、テープ走行量切換回路15から供給されるテープ走行量が目標値と一致するように、巻き取りリール駆動回路9及び送出しリール駆動回路10を制御する。
【0019】
図2は回転ドラム1に取り付けられた回転磁気ヘッド(図示せず)と、上述した固定の磁気ヘッドによって記録されるテープパターンの例を示したものである。図2において、磁気テープ2の中央には回転ヘッドによってディジタルの映像信号が記録された傾斜トラック20が生成される。傾斜トラック20には、ディジタルの映像信号が記録されている。磁気テープ2の一方側にはコントロール信号用磁気ヘッド6によってコントロール信号用(コントロールパルス)が記録されたコントロールトラック21が生成される。
【0020】
図3は、テープ走行量検出回路13の詳細な構成を示すブロック図である。
【0021】
図3において、30は送出しリール駆動回路10より出力される送出しリールFG信号をカウントし、送出しリールカウント値として出力するリールFGカウンタ、31は巻き取りリール駆動回路9より出力される巻き取りリールFG信号をカウントし、巻き取りリールFGカウンタ値として出力する巻き取りリールFGカウンタ、32は送出しリールFGカウンタ値と巻き取りリールFGカウント値から送出しリール径を算出する送出しリール径算出回路、33は送りだしリール径算出回路32が算出した送出しリール径より急激に変化した値を除去する送出しリール径フィルタ回路、34は送出しリールFGカウンタ30より出力された送出しリールFGカウンタ値と、送出しリール径フィルタ回路33より出力された送出しリール径からテープ走行量を算出する第1のテープ走行量算出回路、35は送出しリールFGカウンタ値と巻き取りリールFGカウント値から巻き取りリール径を算出する巻き取りリール径算出回路、36は巻き取りリール径算出回路35が算出した巻き取りリール径より急激に変化した値を除去する巻き取りリール径フィルタ回路、37は巻き取りリールFGカウンタ31より出力された巻き取りリールFGカウンタ値と、巻き取りリール径フィルタ回路36より出力された巻き取りリール径からテープ走行量を算出する第2のテープ走行量算出回路、38は第1のテープ走行量算出回路34で算出されたテープ走行量と第2のテープ走行量算出回路37で算出されたテープ走行量を平均化するテープ走行量平均化回路である。
【0022】
以下、素材テープから所定の映像情報を切り出し、編集テープにダビングする場合について説明する。まず、素材テープの必要な記録部分に対して映像の切り出しを行う作業(編集IN点、OUT点を決める)が、素材テープを再生しながら行われる。編集点が確定すると、素材テープを再生モードに、編集テープを記録モードにして待機させるが、素材テープはIN点よりも僅かに手前の目標点で待機させる。それはテープ走行が安定してからテープを再生させる必要があるからである。編集テープも同様である。
【0023】
素材テープにおいて、磁気テープ2をOUT点側からIN点まで巻き戻しによる高速走行させるキューアップ処理について説明する。キューアップ処理開始時、キューアップ制御部16は目標位置までのCTLカウンタ12及び目標位置までのテープ走行量カウンタ14をリセットし、IN点までのテープ走行量を設定する。コントロール信号用磁気ヘッド6から再生されたコントロール信号はCTL信号再生回路11で1フレームに1パルス出力されるようにパルス化され、CTLカウンタ12に供給される。目標位置までのCTLカウンタ12はキューアップ開始時にリセットされ、コントロール信号用磁気ヘッド6の目詰まりなどによるコントロールパルスの欠落がない限り、テープ走行量に応じて1フレームに1回カウントされる。一方、巻き取りリール駆動回路9及び送出しリール駆動回路10からそれぞれ巻き取りリール7および送出しリール8のリールFG信号が巻き取りリールFGカウンタ31及び送出しリールFGカウンタ30それぞれに供給される。
【0024】
今、巻き取りリールFGカウンタ31及び送出しリールFGカウンタ30の値をFGt[カウント]、FGs[カウント]、テープ総量をTW[m]、送出しリール径をRs[m]、巻き取りリール径をRt[m]とした時、送出しリール径Rs[m]、巻き取りリール径Rt[m]は、それぞれ(数1)、(数2)の関係となり、送出しリール径算出回路32は送出しリール径Rsを、巻き取りリール径算出回路35は巻き取りリール径Rtを算出する。
【0025】
【数1】
Figure 0003729079
【0026】
【数2】
Figure 0003729079
【0027】
送出しリール径フィルタ回路33及び巻き取りリール径フィルタ回路36は、それぞれ送出しリール径算出回路32および巻き取りリール径算出回路35が算出した送出しリール径および巻き取りリール径に対して、急激にリール径が変化した時はそのリール径を採用しないようにする処理を行う。これにより、テープ走行量に応じた送出しリール径及び巻き取りリール径を第1のテープ走行量算出回路34及び第2のテープ走行量算出回路37に供給できる。第1のテープ走行量算出回路34では、送出しリール径をRs[m]、1回転の送出しリールFG信号数をZ[カウント/1回転]、送出しリールFGカウンタ30の値をFGs[カウント]、1フレーム当たりのテープ走行量をFR[m/フレーム]、送出しテープ走行量をMs[フレーム]とした時、(数3)の関係となることから、送出しテープテープ走行量Msを算出する。
【0028】
【数3】
Figure 0003729079
【0029】
同様に、第2のテープ走行量算出回路37では、巻き取りリール径をRt[m]、1回転の送出しリールFG信号数をZ[カウント/1回転]、巻き取りリールFGカウンタ31の値をFGt[カウント]、1フレーム当たりのテープ走行量をFR[m/フレーム]、巻き取りテープ走行量をMt[フレーム]とした時、(数4)の関係となることから、巻き取りテープ走行量Mtを算出する。
【0030】
【数4】
Figure 0003729079
【0031】
送出しテープテープ走行量Msと巻き取りテープ走行量Mtはテープ走行量平均化回路38に供給され、テープ走行量は平均化された結果(Ms+Mt)/2となる。テープ走行量平均化回路38で算出されたテープ走行量は目標位置までのテープ走行量カウンタ14でカウントされる。テープ走行量切換回路15では、目標位置までのCTLカウンタ12でカウントされたテープ走行量と目標位置までのテープ走行量カウンタ14でカウントされたテープ走行量とを比較して、テープ走行量が多い方を採用してキューアップ制御部16へ供給する。これは、前述したように、コントロール信号用磁気ヘッド6の目詰まりなどによるコントロールパルスの欠落が発生すると、テープ走行量が実際よりも少なくなり、OUT点からIN点に向かってキューアップした場合、IN点を超えてキューアップしてしまい、テープの始端付近にIN点がある場合にテープ始端に突入してしまう危険があるためである。
【0032】
従って、本発明によりコントロール信号用磁気ヘッド6の目詰まりなどによるコントロールパルスの欠落が発生した場合、目標位置までのCTLカウンタ12でカウントされたテープ走行量が少なくなっても、目標位置までのテープ走行量カウンタ14でカウントされたテープ走行量が採用され、コントロール信号用磁気ヘッド6の目詰まりの影響を受けなくなる。その結果、テープ始端に突入してしまう危険を回避できる。
【0033】
また、リールFG信号からテープ走行量を算出した時にばらつきがあっても、送出しテープ走行量と巻き取りテープ走行量を平均化することで、テープ位置検索の誤差を少なくすることができる。
【0034】
(実施の形態2)
高速再生で巻き戻しを行う場合、テープのグズ巻きなどにより、巻き取りリール側で一瞬テープすべりが発生する可能性がある。本実施の形態では、巻き取りリール側で一瞬テープすべりが発生しても、正確なテープ走行量検出を可能にする磁気記録再生装置について説明する。
【0035】
本実施の形態に係る磁気記録再生装置の構成は実施の形態1に係る磁気記録再生装置の構成と同一である。本実施の形態の磁気記録再生装置と実施の形態1の磁気記録再生装置との相違点は、テープ走行量検出回路13の動作であるので、本実施の形態では、テープ走行量検出回路13の動作を中心に説明する。
【0036】
図4はテープ走行量検出回路40の詳細な構成を示すブロック図である。図4において、図3に示すテープ走行量検出回路13と同様の構成には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0037】
実施の形態1と同様に、素材テープにおいて、磁気テープ2をOUT点側からIN点まで巻き戻しによる高速走行させるキューアップ処理について説明する。
【0038】
テープ走行量検出回路13では、巻き取りリール駆動回路9及び送出しリール駆動回路10からそれぞれのリールFG信号が巻き取りリールFGカウンタ31及び送出しリールFGカウンタ30それぞれに供給される。今、巻き取りリールFGカウンタ31及び送出しリールFGカウンタ30の値をFGt[カウント]、FGs[カウント]、テープ総量をTW[m]、送出しリール径をRs[m]、巻き取りリール径をRt[m]とした時、送出しリール径Rs[m]は、(数5)の関係となり、送出しリール径算出回路32は送出しリール径Rsを算出する。
【0039】
【数5】
Figure 0003729079
【0040】
以上のことから、本実施の形態の磁気記録再生装置は、送出しリール径を基にしたテープ走行量検出のみを用いてテープ位置検索を行っているので、高速再生で巻き戻しを行う場合に、テープのグズ巻きなどにより、特に巻き取りリール7側で一瞬テープすべりが発生しても、正確なテープ走行量検出を可能となる。
【0041】
(実施の形態3)
本実施の形態では、テープのぐず巻きによって生じるテープすべり、コントロール再生磁気ヘッドの目詰まりによって生じるコントロール信号の欠落が発生しても、正確にキューアップ動作が可能となる磁気記録再生装置について説明する。
【0042】
図5は本実施の形態に係る磁気記録再生装置の構成を示すブロック図である。図5において、実施の形態1の磁気記録再生装置と同様の構成には同一の参照符号を付与し、説明を省略する。
図5において、60は巻き取りリール駆動回路9および送出しリール駆動回路10よりそれぞれ出力される巻き取りリールFC信号、送出しリールFG信号よりテープすべりを検出するテープすべり検出回路、61はCTL信号再生回路により再生されるコントロール信号の欠落検出を行うコントロール信号欠落検出回路、62はコントロール信号欠落検出回路61、テープすべり検出回路60の検出結果に応じて、目標位置までのCTLカウンタ12、目標位置までのテープ走行量カウンタ14の出力のいずれかをテープ走行量とするテープ走行量切換回路である。
【0043】
図6はテープすべり検出回路60の詳細を示すブロック図である。図6において、図3と同様の構成には同一の参照符号を付与し、説明を省略する。
【0044】
テープ走行量比較回路70は第1のテープ走行量算出回路34で算出されたテープ走行量と第2のテープ走行量算出回路37で算出されたテープ走行量より、第2のテープ走行量算出回路37が所定量多い場合、テープすべりが発生したと判別する。
【0045】
一方、コントロール信号欠落検出回路61は、CTL再生回路11により再生されたコントロール信号を、キューアップ制御部16から供給される指令速度から算出した所定時間モニターして、コントロール信号の欠落検出を行う。今、速度をV倍速、欠落判別閾値をK、モニター時間をT、コントロール信号が1フレームで1パルスカウントとすると、T=(1フレーム時間/V)×Kとなり、モニター時間Tの間コントロール信号がカウントされなければ欠落と判別する。
【0046】
テープ走行量切換回路62はテープすべり検出回路60でテープすべりを検出した場合は、目標位置までのCTLカウンタ12をテープ走行量として採用し、コントロール信号欠落検出回路61でコントロール信号欠落を検出した場合は、目標位置までのテープ走行量カウンタ14をテープ走行量として採用し、キューアップ制御部16へ出力する。これにより、コントロール信号欠落検出回路61でコントロール信号欠落を検出しない限りは、コントロール信号によるテープ走行量を用いることにより、正確なテープ走行量検出が可能となり、キューアップ精度が向上することになる。
【0047】
また、テープ走行量切換回路62はテープすべり検出回路60でテープすべりが検出されかつ、コントロール信号欠落検出回路61でコントロール信号欠落が検出された場合や双方とも検出されなかった場合はテープ走行量が多い方を採用してキューアップ処理することになる。これにより、できるだけ手前で減速することが可能となり、テープ始端に突入してしまう危険を回避できるようになっている。
【0048】
従って、本実施の形態の磁気記録再生装置はテープのぐず巻きによって生じるテープすべり、コントロール再生磁気ヘッドの目詰まりによって生じるコントロール信号の欠落が発生しても、正確にキューアップ動作が可能となる。
【0049】
なお、コントロール信号の欠落検出方法、テープすべりの検出方法は本実施の形態で説明した方法に限定するものではなく、他の方法で検出しても構わない。
【0050】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、コントロール信号とテープ駆動手段から検出したテープ走行量の双方を補完しあいながらテープ走行量検出を行うため、コントロールヘッドが目詰まりしても、磁気テープと磁気テープ駆動手段との間ですべりが生じても、正確にキューアップできる磁気記録再生装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における磁気記録再生装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1におけるテープフォーマットを示す図
【図3】本発明の実施の形態1におけるテープ走行量検出回路の構成を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態2におけるテープ走行量検出回路の構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態3における磁気記録再生装置の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態3におけるテープすべり検出回路の構成を示すブロック図
【図7】従来の磁気記録再生装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 回転シリンダ
2 磁気テープ
3 ビデオカセット
4 キャプスタン
5 ピンチローラ
6 コントロール信号用磁気ヘッド
7 巻き取りリール
8 送出しリール
9 巻き取りリール駆動回路
10 送出しリール駆動回路
11 CTL信号再生回路
12 目標位置までのCTLカウンタ
13 テープ走行量検出回路
14 目標位置までのテープ走行量カウンタ
15、62 テープ走行量切換回路
16 キューアップ制御部
30 送出しリールFGカウンタ
31 巻き取りリールFGカウンタ
32 送出しリール径算出回路
33 送出しリール径フィルタ回路
34、37 テープ走行量算出回路
35 巻き取りリール径算出回路
36 巻き取りリール径フィルタ回路
38 テープ走行量平均化回路
60 テープすべり検出回路
61 コントロール信号欠落検出回路
70 テープ走行量比較回路

Claims (5)

  1. 磁気テープを駆動するテープ駆動手段と、前記テープ駆動手段により駆動された前記磁気テープから所定の周期で記録されたコントロール信号を再生するコントロール信号再生手段と、前記コントロール信号よりテープ走行量を検出する第1のテープ走行量検出手段と、前記テープ駆動手段より出力される信号よりテープ走行量を検出する第2のテープ走行量検出手段と、テープ位置検索中に前記第1のテープ走行量検出手段が検出したテープ走行量と前記第2のテープ走行量検出手段が検出したテープ走行量のいずれかを選択して出力するテープ走行量切換手段とを備え、前記テープ駆動手段は、前記磁気テープを巻き取る巻き取りリール駆動手段と、前記磁気テープを送出す送出しリール駆動手段を備え、前記第2のテープ走行量検出手段は、前記送出しリール駆動手段から得られるリールFG信号を基に算出したテープ走行量と、前記巻き取りリール駆動手段から得られるリールFG信号を基に算出したテープ走行量との平均をテープ走行量として検出することを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 磁気テープを駆動するテープ駆動手段と、前記テープ駆動手段により駆動された前記磁気テープから所定の周期で記録されたコントロール信号を再生するコントロール信号再生手段と、前記コントロール信号よりテープ走行量を検出する第 1 のテープ走行量検出手段と、前記テープ駆動手段より出力される信号よりテープ走行量を検出する第2のテープ走行量検出手段と、テープ位置検索中に前記第 1 のテープ走行量検出手段が検出したテープ走行量と前記第2のテープ走行量検出手段が検出したテープ走行量のいずれかを選択して出力するテープ走行量切換手段とを備え、前記テープ走行量切換手段は、テープすべりを検出すれば、前記第1のテープ走行量検出手段の検出したテープ走行量を選択して出力することを特徴とする磁気記録再生装置。
  3. 磁気テープを駆動するテープ駆動手段と、前記テープ駆動手段により駆動された前記磁気テープから所定の周期で記録されたコントロール信号を再生するコントロール信号再生手段と、前記コントロール信号よりテープ走行量を検出する第 1 のテープ走行量検出手段と、前記テープ駆動手段より出力される信号よりテープ走行量を検出する第2のテープ走行量検出手段と、テープ位置検索中に前記第 1 のテープ走行量検出手段が検出したテープ走行量と前記第2のテープ走行量検出手段が検出したテープ走行量のいずれかを選択して出力するテープ走行量切換手段とを備え、前記テープ走行量切換手段は、前記第1のテープ走行量検出手段及び前記第2のテープ走行量検出手段が検出するテープ走行量のうちテープ走行量が多い方を選択して出力することを特徴とする磁気記録再生装置。
  4. テープ駆動手段は、磁気テープを巻き取る巻き取り側リール駆動手段と、前記磁気テープを送出す送出し側リール駆動手段を備え、第2のテープ走行量検出手段は、前記送出し側リール駆動手段から得られるリールFG信号を基にテープ走行量を検出することを特徴とする請求項記載の磁気記録再生装置。
  5. 磁気テープを駆動するテープ駆動手段と、前記テープ駆動手段により駆動された前記磁気テープから所定の周期で記録されたコントロール信号を再生するコントロール信号再生手段と、前記コントロール信号よりテープ走行量を検出する第 1 のテープ走行量検出手段と、前記テープ駆動手段より出力される信号よりテープ走行量を検出する第2のテープ走行量検出手段と、テープ位置検索中に前記第 1 のテープ走行量検出手段が検出したテープ走行量と前記第2のテープ走行量検出手段が検出したテープ走行量のいずれかを選択して出力するテープ走行量切換手段とを備え、前記テープ走行量切換手段は、テープすべりを検出し、かつ、コントロール信号の欠落を検出すれば、前記第1のテープ走行量検出手段及び前記第2のテープ走行量検出手段が検出するテープ走行量のうち、テープ走行量が多い方を選択して出力することを特徴とする磁気記録再生装置。
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