JP4464338B2 - パーキングブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、操作レバーを揺動することにより、ブレーキケーブルを介して制動動作するパーキングブレーキ装置に関する。
従来のパーキングブレーキ装置としては、例えば図4に示すような操作部を有するもので、一般にレバー式といわれている車両用パーキングブレーキ装置がある。この種のパーキングブレーキ装置は、車両のフロアー側に固設されたベース200に枢軸201を中心にして回動可能に操作レバー202が枢支されている。また、ベース200にはラチェットプレート203が固設されている。操作レバー202には、ラチェットプレート203の歯部に係脱可能にポール204が枢支されている。
操作レバー202の下部にはケーブルを保持するケーブルドラム205が設けられており、操作レバー202を起こすように揺動すると、ケーブルドラム205にブレーキケーブル206が巻き取られる。これにより、制動部が制動する。
図5に示すように、ケーブルドラム205は、操作レバー202の一部に屈曲部202aを形成し、操作レバー202とプレート200aとを合わせて屈曲部202aとプレート200aとの間に形成した溝部にブレーキケーブル206を通して保持している。
しかしながら、このような従来の技術では、操作レバー202とプレート200aとの合せ目207にブレーキケーブル206が落ち込んでしまうおそれがあった。もし、この合せ目207にブレーキケーブル206が落ち込んでしまうと、ブレーキの制動に必要な操作力が伝達できなかったり、ブレーキケーブル206を引っ張るストロークが得られなかったりすることがあるという問題点があった。
また、ブレーキケーブル206を折損してしまうおそれもあるという問題点があった。
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、ブレーキの制動に必要な操作力の伝達を確実に行うことができ、かつ、ブレーキケーブルを折損することのないパーキングブレーキ装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1] 操作レバー(4)を揺動することにより、ブレーキケーブル(110)を介して制動動作するパーキングブレーキ装置(1)において、
前記操作レバー(4)は、揺動によって前記ブレーキケーブル(110)を引き出して制動させる際に、前記引き出したブレーキケーブル(110)を巻き取るドラム部(300)を備え、
前記ドラム部(300)は、前記操作レバー(4)に形成されたガイド保持部(301)と、該ガイド保持部(301)に一体に組み付けられ、前記ブレーキケーブル(110)を巻き掛けるガイド溝(81)が形成されたブッシュワイヤガイド(80)と、からなり、
前記ガイド溝(81)は連続面によって形成され
前記ブッシュワイヤガイド(80)は、前記操作レバー(4)のガイド保持部(301)に固定する取付部(83)を有し、
前記ガイド溝(81)は、前記取付部(83)と一続きの環状となるように一体に形成されたガイド溝形成部(82)に形成され、
前記ガイド保持部(301)は、2枚の板状部材を合わせてなり、該2枚の板状部材は、周縁部の一部が互いに開いて離隔し、該離隔した部分(302)で前記ガイド溝形成部(82)を挟んで保持するとともに、前記ブッシュワイヤガイド(80)の環状の内側に沿って位置するように配置することを特徴とするパーキングブレーキ装置(1)。
前記取付部(83)は、前記操作レバー(4)の揺動の中心に同心に配設するブッシュ部(85)が形成されることを特徴とする[1]に記載のパーキングブレーキ装置(1)。
[3] 前記隔離した部分(302)は、前記ガイド溝形成部(82)を挟んだ状態において、前記ガイド溝形成部(82)に接触するブレーキケーブル(110)の軸線よりも前記ブッシュワイヤガイド(80)の環状の内方に位置するように設けられることを特徴とする[1]または[2]に記載のパーキングブレーキ装置(1)。
[4] 前記ブッシュワイヤガイド(80)のガイド溝形成部(82)は、前記ガイド溝(81)に巻き掛けたブレーキケーブル(110)のはずれを防止するはずれ防止部(84)を有し、
前記はずれ防止部(84)は、前記ガイド溝(81)を跨ぐように繋いだことを特徴とする[1],[2]または[3]に記載のパーキングブレーキ装置(1)。
前記本発明は次のように作用する。
パーキングブレーキ装置(1)を制動させるためには、操作レバー(4)を引き起こすように揺動させて、操作レバー(4)に連結されたブレーキケーブル(110)を引き出す。操作レバー(4)に連結されたブレーキケーブル(110)は、ドラム部(300)に巻き取られるように配索されている。
ブレーキケーブル(110)は、ドラム部(300)を構成するブッシュワイヤガイド(80)に設けられたガイド溝(81)に巻き掛けられている。操作レバー(4)を引き起こすように揺動させると、ドラム部(300)も操作レバー(4)の回転中心を中心として回動するように変位する。
操作レバー(4)の揺動の量が大きくなるにしたがって、ブレーキケーブル(110)に現れる張力が大きくなり、制動力も大きくなる。
ブレーキケーブル(110)の張力が大きくなるにしたがってブレーキケーブル(110)はブッシュワイヤガイド(80)のガイド溝(81)を強く押すようになるが、ガイド溝(81)は、連続面によって形成されているので、ガイド溝(81)に部材の合せ目等のブレーキケーブル(110)が落ち込んでしまうような部分がなく、必要なストロークが得られずに必要な操作力が伝達されないという不都合は生じることがない。
このようなブッシュワイヤガイド(80)は、合成樹脂により成形することが好ましく、操作レバー(4)のガイド保持部(301)に固定する取付部(83)とガイド溝(81)が形成されたガイド溝形成部(82)とを一続きの環状となるように一体に成形されている。合成樹脂による一体成形によれば、ガイド溝(81)を連続した溝面として容易に形成することができる。
ブッシュワイヤガイド(80)とともにドラム部(300)を形成する操作レバー(4)のガイド保持部(301)は、2枚の金属製の板状部材を合わせて構成されている。この2枚の板状部材は、周縁部の一部を互いに離隔するように広げられており、この離隔した部分(302)でガイド溝形成部(82)を挟むようにして保持している。
ブッシュワイヤガイド(80)をガイド保持部(301)に固定する際には、2枚の板状部材を合わせる前に、一方の板状部材の前記離隔した部分(302)にガイド溝形成部(82)を位置合わせしてから他方の板状部材を合わせ、2枚の板状部材の広げた部分がガイド溝形成部(82)を挟むようにして板状部材同士を固定すればよい。
操作レバー(4)がその構成部分として2枚の板状部材を合わせた一端部を枢軸(22)によって揺動可能にベースに枢支された揺動基部(30)を備える場合には、揺動基部(30)の一部をガイド保持部(301)として形成することができる。この場合には、ブッシュワイヤガイド(80)の取付部(83)にブッシュ部(85)を形成しておき、このブッシュ部(85)を操作レバー(4)の揺動の中心に同心に配設することが好ましい。このようなブッシュ部(85)により、操作レバー(4)を操作したときの操作感を良好にすることができると同時に、揺動動作に対する操作レバー(4)の耐久性を向上させることができる。
ブッシュワイヤガイド(80)のガイド溝形成部(82)には、ガイド溝(81)を跨ぐように繋いだはずれ防止部(84)が形成されているので、ガイド溝(81)に巻き掛けられたブレーキケーブル(110)がガイド溝(81)からはずれることは皆無である。これにより、確実な制動動作をもたらすことができるとともにドラム部(300)の保守点検作業を軽減することができる。
本発明にかかる[1]のパーキングブレーキ装置によれば、パーキングブレーキ装置を制動させるために操作レバーを揺動して引き出されるブレーキケーブルは、ドラム部のブシュワイヤガイドに形成されたガイド溝に巻き掛けられており、ガイド溝は連続面によって形成されているので、ブレーキケーブルが落ち込んでしまうような合せ目がなく、もって、制動に必要な操作力の伝達を常に確実に行うことができ、かつ、ブレーキケーブルが合せ目に落ち込んで折損するということが皆無になる。
また、ブッシュワイヤガイドは、操作レバーのガイド保持部に固定する取付部と、連続した溝面として形成されたガイド溝を有するガイド溝形成部とを一続きの環状となるように一体成形したものであるので、製造が容易である。また、ブッシュワイヤガイドをガイド保持部に固定するときに極めて容易かつ適切に位置決めすることができる。さらに、2枚の板状部材を合わせてなるガイド保持部は、2枚の板状部材の周縁部の一部を互いに開いて離隔し、この離隔した部分でガイド溝形成部を挟んで保持するので、ブッシュワイヤガイドの剛性を補完することができる。
]のパーキングブレーキ装置によれば、ブッシュワイヤガイドの取付部に操作レバーの揺動の中心に同心に配設するブッシュ部を形成してあるので、操作レバーを操作したときの操作感が良く、また、耐久性を高めることができる。
[4]のパーキングブレーキ装置によれば、ブッシュワイヤガイドのガイド溝形成部には、ガイド溝を跨ぐように繋いだはずれ防止部が形成されているので、ブレーキケーブルがガイド溝からはずれることを確実に防止でき、確実な制動動作をもたらすことができる。
以下、図面に基づき本発明の好適な一実施の形態を説明する。
図1から図3までは本発明の一実施の形態を示している。
本発明の実施の形態にかかるパーキングブレーキ装置1は、不図示のベースに固設されたラチェットプレート3に係脱可能なポール40を備えた操作レバー4を揺動操作することにより、ブレーキケーブル110を介して制動動作する車両用のパーキングブレーキ装置である。
ベースは、センターコンソール100の内側下方で車両のフロアーに固定されている。操作レバー4は、一端部が枢軸22によってベースに枢支されている揺動基部30と、この揺動基部30の他端部から上方かつ後方に円弧状に延びる管状の中間部材50と、この中間部材50の上端部に基端部60aが取り付けられたグリップ60と、このグリップ60と中間部材50との接合部56内に枢支されたリンク部材70と、揺動基部30の揺動によって引き出すブレーキケーブル110を巻き取るためのドラム部300と、を備えている。
揺動基部30およびラチェットプレート3は、センターコンソール100の内側下方に配設されている。また、中間部材50は、センターコンソール100に形成された挿通孔101に挿通されており、グリップ60側がセンターコンソール100の外部に出ている。この中間部材50は、揺動基部30の揺動とともにセンターコンソール100の挿通孔101から出没する。
揺動基部30は、成形した2枚の金属板(板状部材)を合わせて固定したものであり、中間部材50寄りの位置には、ラチェットプレート3が配設されている。このラチェットプレート3は、下端部から上端部に向かって後方に延びる弧状の金属板であり、揺動基部30の2枚の金属板の合せ目に形成された間隙内を通るようにして配設されている。ラチェットプレート3の上端部および下端部は、ボルト24によってベースに固定されている。このラチェットプレート3は、中間部材50に近い外径部31に複数の歯が形成された歯部32を有している。
揺動基部30の他端部に固定されている中間部材50は、管状に形成されており、揺動基部30の2枚の金属板に挟まれて固定されている。この中間部材50の内部には弧状の中継ロッド51が挿入されている。
中継ロッド51は、上下2本に分割されており、上位の上中継ロッド51aと下位の下中継ロッド51bとは、連結部520で当接して直列に配置されている。
中継ロッド51は、上中継ロッド51aの上端に凹に形成された凹状部511を有し、下中継ロッド51bの下端にコイルスプリングSを装着するためのスプリング装着部53を有している。
凹状部511が形成された上中継ロッド51aの上端部は、中間部材50の上端から出ている。中間部材50の上端部にはグリップ60の基端部60aが固定されている。この中間部材50にグリップ60が固定された接合部56の内部には、リンク部材70が揺動可能に枢支されている。凹状部511には、リンク部材70の端部71が当接している。
グリップ60の先端部には、操作ノブ61がグリップ60内から出没可能に組み込まれている。操作ノブ61は、中継ロッド51を介してポール40の操作をするものである。操作ノブ61は、ポール40の操作を行っていないときにグリップ60から最も突き出た非操作位置にある。
グリップ60内には不図示のリリースロッドが挿着されており、リリースロッドの先端側に操作ノブ61が固定されている。リリースロッドの基端部には、上記リンク部材70の他の端部が当接している。これにより、操作ノブ61と中継ロッド51とがリンク部材70を介して連結され、これらは互いに連動させることができる。したがって、操作ノブ61の操作を中継ロッド51に伝達してポール40を回動させ、ポール40をラチェットプレート3との係止から解除することができる。
ポール40は、中間部材50とラチェットプレート3との中間位置で揺動基部30にピン41によって回動可能に枢支されている。このポール40は、ラチェットプレート3の歯部32に係脱する歯42と、中継ロッド51の下端部に装着されたコイルスプリングSに当接して、歯42を歯部32に係止させる方向の付勢力をコイルスプリングSから受けるスプリング当接部43と、中継ロッド51の下端部に形成された解除カム52の動作によって歯42を歯部32との係止から解除する方向の力を受ける解除カム当接部44とが中心から3方向に延びている。
解除カム52は、下中継ロッド51bのスプリング装着部53よりも上部から横に突き出ている。下中継ロッド51bの下部は中間部材50の下端よりも下に出ており、この中間部材50よりも下に出た部分に解除カム52およびスプリング装着部53が形成されている。
操作ノブ61の操作によって解除カム52が下がると、解除カム52は、ポール40の解除カム当接部44を押してポール40を係止解除方向に回転させることができる。この解除カム52の下に形成されたスプリング装着部53には、上記のコイルスプリングSが挿着されている。
揺動基部30の一端側に設けられたドラム部300は、揺動基部30の一端部側に形成されたガイド保持部301と、このガイド保持部301に一体に組み付けられて、ブレーキケーブル110を巻き掛けるブッシュワイヤガイド80とから成っている。
揺動基部30の一端部側には、2枚の金属板を組み付けたときにそれぞれ相対する面側に凸となるように形成された部分を有している。この凸状の部分を合わせてブッシュワイヤガイド80を保持するガイド保持部301が形成される。
図3に示すように、ガイド保持部301は、2枚の金属板の周縁部の一部が互いに開いて離隔している。この離隔部分302(離隔した部分)は、次に説明するブッシュワイヤガイド80のガイド溝形成部82を挟むようにして保持するとともにブッシュワイヤガイド80の強度を補完している。
ガイド保持部301の前方で揺動基部30の中間部にはケーブルガイド90が固設されている。ブッシュワイヤガイド80に巻き掛けられたブレーキケーブル110は、このケーブルガイド90に通されて、ケーブルガイド90の上端部で揺動基部30に固定される。
ブッシュワイヤガイド80は、合成樹脂により一体成形されており、操作レバー4の後方の制動部(図示せず)側から配索されてきたブレーキケーブル110を巻き掛けるガイド溝81が形成されたガイド溝形成部82と、ガイド保持部301に位置決めして固定するための取付部83と、ガイド溝81に巻き掛けたブレーキケーブル110がガイド溝81からはずれることを防止するはずれ防止部84とを有している。
ガイド溝81は、ガイド溝形成部82の延びる方向に形成されて、ガイド溝形成部82の横断面にV字状に現れるように形成されている。ガイド溝81の底部81aは、ガイド溝形成部82の横断面にブレーキケーブル110の半径と略同一の半径を有する円の円弧状に現れる面を有している。この底部81aからガイド溝81の両側の開放端81bに至る溝面は、途切れた部分がない連続面として形成されている。
図1に示すように、ガイド溝形成部82からは取付部83が連続して形成されており、ガイド溝形成部82と取付部83とは、一続きの環状を成している。ガイド保持部301に組み付ける際に、この環状の内側にガイド保持部301が位置するように配置することにより、ブッシュワイヤガイド80を適切な位置に位置決めすることができる。取付部83にはブッシュ部85が形成されている。このブッシュ部85は、操作レバー4の揺動の中心である枢軸22を軸心とするように配置されている。
枢軸22からガイド溝81の底部81aまでの距離は、ケーブルガイド90寄りから枢軸22側に向かって短くなっている。これにより、ブレーキケーブル110を引き出すために操作レバー4を上方に揺動させるときは、始めはレバーレシオが小さいがブレーキケーブル110を引き戻す方向の力が弱いので、比較的小さい力でブレーキケーブル110を大きく引き出すことができる。また、ブレーキケーブル110が引き出されて制動力が大きくなるにしたがってブレーキケーブル110を引き戻す方向の力が強くなるので、引き出すためには大きなトルクが必要になるが、レバーレシオが小さくなるのでさらにブレーキケーブル110を引き出すことが容易になる。
はずれ防止部84は、ガイド溝81の前端側にガイド溝81を跨ぐように繋げて形成されている。このはずれ防止部84は、図示した例ではケーブルガイド90寄りの前端部の1箇所に形成されているが、位置および数はこの例に限られず他の位置に形成してもよいし、複数個所に形成してもよい。
このように構成されたブッシュワイヤガイド80は、位置決めしてから揺動基部30の2枚の金属板を合わせて固定することにより、それら金属板の間に挟まれるように固定される。
次に作用を説明する。
ドラム部300を形成するブッシュワイヤガイド80は、合成樹脂によって一体成形することにより、容易に製造することができる。
ブッシュワイヤガイド80をガイド保持部301に固定する際には、揺動基部30の2枚の金属板を合わせる前に、一方の金属板の離隔部分302にガイド溝形成部82が保持されるように位置を合わせ、揺動基部30のガイド保持部301が環状のブッシュワイヤガイド80の環の中に位置し、ブッシュ部85が枢軸22に枢支されるように配置してから他方の金属板を合わせ、2枚の金属板の離隔部分302がガイド溝形成部82を挟むようにして金属板同士を固定すればよい。これにより、ブッシュワイヤガイド80は、適切な位置に固設される。
パーキングブレーキ装置1が制動していない非制動状態では、ポール40の歯42は、ラチェットプレート3の歯部32よりも下方にあって、歯42は歯部32に係止していない。この状態では、ドラム部300に巻き掛けられたブレーキケーブル110は引き出されていない。パーキングブレーキ装置1を非制動状態から制動状態にするときは、操作レバー4を引き起こしてブレーキケーブル110を引き出してから操作レバー4をラチェットプレート3に係止させればよい。
パーキングブレーキ装置1を制動させるために、グリップ60を握って操作レバー4を引き起こすとセンターコンソール100内に没していた中間部材50がセンターコンソール100の挿通孔101から引き出されるとともに、センターコンソール100の内側では、中間部材50と連結している揺動基部30が上方に向かって揺動する。揺動基部30の揺動にともなってドラム部300も操作レバー4の枢軸22を中心として回動するように変位する。操作レバー4の揺動の中心とドラム部300の揺動の中心が同じであるので、操作レバー4を操作したときの操作感は良好である。
この回動方向は揺動基部30に連結されたブレーキケーブル110を引き出す方向であるので、操作レバー4の揺動の量が大きくなるにしたがって、引き出されるブレーキケーブル110の量も大きくなる。ブレーキケーブル110の引出し量が大きくなるにしたがってパーキングブレーキ装置1の制動力も大きくなる。
揺動基部30の上方への揺動によってポール40の歯42がラチェットプレート3の歯部32に至ると、コイルスプリングSにスプリング当接部43を付勢されているポール40は、歯42が歯部32の歯と歯の間に係止するが、そのまま操作レバー4を引き起こすと、コイルスプリングSの付勢に抗して歯42が歯部32の歯を乗り越えて、次の歯と歯の間に係止する。この係脱は操作レバー4の引き起こしを止めるまで繰り返される。
操作レバー4の引き起こしを止めるとコイルスプリングSに付勢されているポール40は、歯42が歯部32に係止して、操作レバー4がその位置に固定される。操作レバー4は、ブレーキケーブル110を引き戻そうとする方向の力によって戻る方向に引かれるので、歯42は歯部32に強く係止する。これにより、ブレーキケーブル110が引かれたままの状態になって、パーキングブレーキ装置1を制動させた状態に維持することができる。
ブレーキケーブル110は、ブレーキケーブル110の引出し量が大きくなるにしたがってガイド溝81を強く押すようになる。しかし、ガイド溝81は途切れのない連続面によって形成されているので、ブレーキケーブル110が落ち込んでしまうような合せ目がない。このため、合せ目にブレーキケーブル110が落ち込んで制動に必要なストロークがロスされるというようなことがなく、操作力は常に確実に伝達される。また、ブレーキケーブル110が合せ目に入って折損するということも皆無である。また、ブッシュワイヤガイド80は、合成樹脂により成形されるので、摩耗等によるブレーキケーブ110の損傷が非常に少ない。
ブッシュワイヤガイド80は合成樹脂製であっても、離隔部分302がガイド溝形成部82を挟むようにして保持しているので、ブッシュワイヤガイド80の剛性は補完されて高められている。これにより、ブレーキケーブル110の強い押圧に対しても十分な耐久性を発揮することができる。
パーキングブレーキ装置1の制動を解除するときは、操作レバー4を引き起こし気味にしておき、グリップ60から出ている操作ノブ61をグリップ60内に押し込む。操作レバー4を引き起こし気味にすることによってブレーキケーブル110が操作レバー4を引っ張ってポール40をラチェットプレート3の歯部32に係止させる方向の力を相殺することができる。
この状態で操作ノブ61をグリップ60内に押し込むと、リリースロッドがリンク部材70を押してリンク部材70を揺動させる。このリンク部材70の揺動によって、端部71が凹状部511を押して中継ロッド51が押し下げられる。
これにより、下中継ロッド51bの下端部に設けられた解除カム52は押し下げられてポール40の解除カム当接部44に直接に当接し、解除カム当接部44を押し下げる。これにより、解除カム当接部44は歯42の係止が解除される方向にスムーズに回転して、ポール40はラチェットプレート3との係止が解除される。
ポール40がラチェットプレート3との係止を解除されると、引き出されていたブレーキケーブル110が引き戻されるので、引かれるままに操作レバー4を戻せば非制動状態に戻すことができる。
ブレーキケーブル110は、ブッシュワイヤガイド80のはずれ防止部84をくぐるようにしてガイド溝81に巻き掛けられている。このため、上記の非制動状態から制動状態への過程および制動状態を解除して非制動状態に戻す過程の何れにおいても、ブレーキケーブル110がガイド溝81からはずれることは皆無であり、ブレーキケーブル110を介した確実な制動動作をもたらすことができる。また、ドラム部300の保守点検作業を簡易化することができる。
本実施の形態では、揺動基部30とラチェットプレート3とがセンターコンソール100の内側に配設されたものを例示して説明したが、揺動基部30やラチェットプレート3がセンターコンソール100の内側に在るかセンターコンソール100の外部に配設されているか否かにかかわらず、所謂レバー式のパーキングブレーキ装置には広くブッシュワイヤガイド80を有するドラム部300やケーブルガイド90を備えることができる。
本発明の一実施の形態に係るパーキングブレーキ装置の操作レバーを示す右側面図である。 図1におけるドラム部の一部を示す斜視図である。 図1におけるA−A線断面図である。 従来のパーキングブレーキ装置の操作ハンドルを示す右側面図である。 従来のパーキングブレーキ装置におけるケーブルドラムにブレーキケーブルが掛けられている状態を示す断面図である。
符号の説明
S…コイルスプリング
1…パーキングブレーキ装置
3…ラチェットプレート
4…操作レバー
22…枢軸
24…ボルト
30…揺動基部
31…外径部
32…歯部
40…ポール
41…ピン
42…歯
43…スプリング当接部
44…解除カム当接部
50…中間部材
51…中継ロッド
51a…上中継ロッド
51b…下中継ロッド
52…解除カム
53…スプリング装着部
56…接合部
60…グリップ
60a…基端部
61…操作ノブ
70…リンク部材
71…端部
80…ブッシュワイヤガイド
81…ガイド溝
81a…底部
81b…開放端
82…ガイド溝形成部
83…取付部
84…はずれ防止部
85…ブッシュ部
90…ケーブルガイド
100…センターコンソール
101…挿通孔
110…ブレーキケーブル
300…ドラム部
301…ガイド保持部
302…離隔部分
511…凹状部
520…連結部分

Claims (4)

  1. 操作レバーを揺動することにより、ブレーキケーブルを介して制動動作するパーキングブレーキ装置において、
    前記操作レバーは、揺動によって前記ブレーキケーブルを引き出して制動させる際に、前記引き出したブレーキケーブルを巻き取るドラム部を備え、
    前記ドラム部は、前記操作レバーに形成されたガイド保持部と、該ガイド保持部に一体に組み付けられ、前記ブレーキケーブルを巻き掛けるガイド溝が形成されたブッシュワイヤガイドと、からなり、
    前記ガイド溝は連続面によって形成され
    前記ブッシュワイヤガイドは、前記操作レバーのガイド保持部に固定する取付部を有し、
    前記ガイド溝は、前記取付部と一続きの環状となるように一体に形成されたガイド溝形成部に形成され、
    前記ガイド保持部は、2枚の板状部材を合わせてなり、該2枚の板状部材は、周縁部の一部が互いに開いて離隔し、該離隔した部分で前記ガイド溝形成部を挟んで保持するとともに、前記ブッシュワイヤガイドの環状の内側に沿って位置するように配置することを特徴とするパーキングブレーキ装置。
  2. 前記取付部は、前記操作レバーの揺動の中心に同心に配設するブッシュ部が形成されることを特徴とする請求項1に記載のパーキングブレーキ装置。
  3. 前記隔離した部分は、前記ガイド溝形成部を挟んだ状態において、前記ガイド溝形成部に接触するブレーキケーブルの軸線よりも前記ブッシュワイヤガイドの環状の内方に位置するように設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のパーキングブレーキ装置。
  4. 前記ブッシュワイヤガイドのガイド溝形成部は、前記ガイド溝に巻き掛けたブレーキケーブルのはずれを防止するはずれ防止部を有し、
    前記はずれ防止部は、前記ガイド溝を跨ぐように繋いだことを特徴とする請求項1,2または3に記載のパーキングブレーキ装置。
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