JP4462466B2 - 無収縮モルタル組成物及び速硬性無収縮モルタル組成物 - Google Patents

無収縮モルタル組成物及び速硬性無収縮モルタル組成物 Download PDF

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    • C04B2111/70Grouts, e.g. injection mixtures for cables for prestressed concrete

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、土木建築分野における耐震補強工事、補修工事、及び一体化工事等、グラウト材を使用する工事において、現場使用されるまでの期間、製造直後と同様な品質を維持できる、製品貯蔵時の品質劣化が少ないセメント系のグラウト材に使用するモルタル組成物であって、優れた流動性と強度発現性を有する無収縮モルタル組成物及び速硬性無収縮モルタル組成物に関する。
なお、本発明の部や%は特に規定のない限り質量基準である。
【0002】
【従来の技術とその課題】
従来、無収縮モルタルや速硬性無収縮モルタルを使用するグラウト材に関して、(1)カルシウムサルフォアルミネート系膨張材を膨張成分とする無収縮グラウト混和材、(2)石灰系膨張材と鉄粉を膨張成分とする無収縮グラウト混和材、(3)カルシウムアルミネートと石膏からなる急硬成分、並びに、高活性シリカ質物質、分散剤、及び流動化剤を配合してなるグラウト用セメントや、特定粒度のアウイン、遊離石灰、及び遊離石膏からなるカルシウムサルフォアルミネート粉末を含有してなるグラウト用セメント混和材、また、(4)ブレーン値4,000cm2/g以上の膨張性物質と流動化剤などからなるグラウト用のセメント混和材及びセメント組成物、さらに、(5)カルシウムアルミネート、石膏、及び高活性シリカ質物質からなるグラウト用セメント等が提案されている((1)特公昭48−9331号公報、(2)特公昭56−6381号公報、(3)特開昭52−13864号公報、(4)特開平07−237951号公報や特開平07−237950号公報、(5)特開昭56-125257号公報)。
また、セメントモルタル等の収縮低減剤や膨張材として、水和によって針状結晶のエトリンガイトを生成して膨張性をセメント硬化体に付与する、アウイン、遊離石灰、及び遊離石膏からなるカルシウムサルフォアルミネート系膨張材や、水素ガスを発生する金属アルミニウム粉末を収縮低減の目的で使用することは広く知られている(コンクリート技術の要点'98、(社)日本コンクリート工学協会等)。
【0003】
これら材料を配合して得られた無収縮モルタル組成物や速硬性無収縮モルタル組成物は、製造直後の品質に対し、実際の現場にて使用した際の品質変化が大きく、特に、流動性低下と初期膨張力の低下が大きく、施工時に支障をきたしたり、施工後、それを用いたセメント硬化体が沈下して目地が開いたり、収縮クラックが生じたりするなどの課題があった。
【0004】
本発明者は、従来技術における製品貯蔵時の品質劣化に着目し、鋭意研究を行った結果、特定のモルタル組成物を使用することにより、前記課題を解消できることを知見し本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、セメント、膨張材、添加剤、発泡剤、及び、粗粒率が1.6〜3.0である細骨材を配合してなり、発泡剤が、セメント、膨張材、添加剤、発泡剤、及び細骨材の合計100部中、0.001〜0.01部であり、その10μm以下が0〜10%、10μmを越え45μm以下が20〜50%、45μmを越え90μm以下が30〜50%、及び90μmを越え500μm以下が10〜50%の粒度の金属アルミニウム類であることを特徴とする無収縮モルタル組成物であり、セメント、膨張材、添加剤、カルシウムアルミネート、硫酸塩、発泡剤、及び、粗粒率が1.6〜3.0である細骨材を配合してなり、セメント、膨張材、カルシウムアルミネート、硫酸塩、添加剤、発泡剤、及び細骨材の合計100部中、添加剤が0.001〜1.0部のアルカリ金属炭酸塩であり、発泡剤が0.001〜0.01部であり、その10μm以下が0〜10%、10μmを越え45μm以下が20〜50%、45μmを越え90μm以下が30〜50%、及び90μmを越え500μm以下が10〜50%の粒度の金属アルミニウム類であることを特徴とする速硬性無収縮モルタル組成物であり、普通ポルトランドセメント、カルシウムサルフォアルミネート系膨張材、リグニン系減水剤を含有してなる添加剤、発泡剤、及び、最大寸法が5mm以下、粗粒率が1.6〜3.0の石灰石砂を含有してなる細骨材を配合してなり、発泡剤が、セメント、膨張材、添加剤、発泡剤、及び細骨材の合計100部中、0.001〜0.01部であり、その10μm以下が0〜10%、10μmを越え45μm以下が20〜50%、45μmを越え90μm以下が30〜50%、及び90μmを越え500μm以下が10〜50%の粒度の金属アルミニウム類であることを特徴とする無収縮モルタル組成物を含有してなるグラウト材であり、普通ポルトランドセメント、カルシウムサルフォアルミネート系膨張材、添加剤、カルシウムアルミネート、硫酸塩、発泡剤、及び、最大寸法が5mm以下、粗粒率が1.6〜3.0の石灰石砂を含有してなる細骨材を配合してなり、セメント、膨張材、ブレーン値が3,000cm 2 /g以上であり12CaO・7Al 2 O 3 に相当する非晶質のカルシウムアルミネート、ブレーン値で3,000cm 2 /g以上の無水石膏を含有してなる硫酸塩、添加剤、発泡剤、及び細骨材の合計100部中、添加剤が0.001〜1.0部のアルカリ金属炭酸塩であり、発泡剤が0.001〜0.01部であり、その10μm以下が0〜10%、10μmを越え45μm以下が20〜50%、45μmを越え90μm以下が30〜50%、及び90μmを越え500μm以下が10〜50%の粒度の金属アルミニウム類であることを特徴とする速硬性無収縮モルタル組成物を含有してなるグラウト材である。
【0006】
【発明の実施形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】
本発明で使用するセメントとしては、普通、早強、超早強、中庸熱、低熱、及び耐硫酸塩等の各種ポルトランドセメント、高炉セメント、シリカセメント、及びフライアッシュセメントの各種混合セメント、アルミナセメントや白色ポルトランドセメントなどの水硬性カルシウムシリケートや水硬性カルシウムアルミネートなどの水硬性鉱物を含有するセメント、石灰石微粉末やシリカフュームをあらかじめ混和したセメント、焼却灰を原料としたエコセメント、並びに、コンクリート廃材を原料としたリサイクルセメント等の環境負荷低減型セメント等が使用可能である。
【0008】
本発明で使用する膨張材は、生石灰、石灰石、及び消石灰等の石灰源、天然石膏、排脱石膏、燐酸石膏、及び沸酸石膏等の石膏源、並びに、アルミ残灰、アルミスラッジ、ボーキサイト、水酸化アルミニウム、及びアルミナ等のアルミニウム源を混合し、焼成及び/又は溶融して得られるクリンカーを粉砕して得られるものであって、CaO40〜60%、Al2O310〜20%、及びSO320〜35%で、この内、遊離石灰が10〜30%である、アウイン、遊離石膏、並びに、遊離石灰を主要鉱物とする膨張材である。
膨張材の主要鉱物や成分組成がこの範囲外では流動性が低下し、施工性が悪化したり、膨張性が大きすぎたりする場合や、膨張性水和物であるエトリンガイトがセメントバチルスとして作用して組織劣化の原因となる場合がある。
膨張材の粒度はセメント硬化体に膨張性を付与するためには重要であって、粉末度がブレーン値で5,000〜12,000cm2/g、45μm残分が20%以下、及び最大粒子径が150μm以下が好ましい。膨張材の粒度がこの範囲外では、無収縮モルタル組成物として施工直後に収縮が発生したり、あるいは施工後、それを用いたセメント硬化体が異常膨張して膨張クラックが発生したりする場合がある。特に、膨張材の粒度が粗いと、初期膨張が不足し、セメントの硬化後に膨張がではじめるため、長期において膨張クラックが生じる場合があり、逆に粒度が小さすぎると、膨張率が不足し、収縮クラックを生じたり、膨張材に含まれるアウインによってセメントの水和が促進され、擬凝結を生じたりする場合がある。
膨張材の使用量は、セメント、膨張材、添加剤、発泡剤、及び細骨材を配合してなる無収縮モルタル組成物100部中、また、セメント、膨張材、添加剤、カルシウムアルミネート、硫酸塩、発泡剤、及び細骨材を配合してなる速硬性無収縮モルタル組成物100部中、0.1〜5部が好ましい。0.1部未満では初期膨張が不足する場合があり、5部を越えると異常膨張を起こす場合がある。
【0009】
本発明で使用する添加剤とは、施工する際の流動性を向上させ、硬化時間を適正に調節する機能を有するものであって、モルタルやコンクリートに通常使用される分散剤、流動化剤、減水剤、及び硬化調整剤が使用可能である。そして、無収縮モルタル組成物や速硬性無収縮モルタル組成物として配合するため、粉末タイプのものが好ましい。
【0010】
本発明に使用可能な添加剤としては、クエン酸、酒石酸、及びグルコン酸等のオキシカルボン酸又はその塩類や、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、及び炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸塩の硬化調整剤、並びに、アミノスルホン酸系、ナフタレン系、メラミン酸系、及びポリカルボン酸系等の流動化剤や減水剤からなる群より選ばれた一種又は二種以上が使用可能である。特に好ましい組合せは、炭酸カリウム及び/又は炭酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム及び/又はグルコン酸カリウム、並びに、ナフタレンスルホン酸系減水剤の組合せである。特に、本発明においては配合する発泡剤との組合せにおいて、アリカリ金属炭酸塩を併用することが好ましく、アルカリ金属炭酸塩の中でも、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、及びこれらの混合物を併用することが好ましい。アルカリ金属炭酸塩、特に、炭酸カリウム及び/又は炭酸水素カリウムを併用することで、金属アルミニウム類の水素ガス発生を刺激し、モルタル組成物を長期貯蔵した場合のグラウト材の初期膨張率の低下を抑制することが可能である。
特に本発明においては、アルカリ金属炭酸塩の粒度が重要であり、300μm以下に微粉砕したものが発泡剤と組み合わせた際の初期膨張率の面から好ましい。アルカリ金属炭酸塩の粒度が粗いと施工直後の初期膨張が不足する場合がある。
添加剤の使用量は、無収縮モルタル組成物又は速硬性無収縮モルタル組成物100部中、0.01〜1部が好ましい。0.01部未満では流動性が不足する場合があり、1部を越えると硬化遅延を生じる場合がある。
【0011】
本発明で使用する発泡剤は、金属アルミニウムや金属アルミニウム合金などの金属アルミニウム類であって、その粒度は、10μm以下が0〜10%、10μmを越え45μm以下が20〜50%、45μmを越え90μm以下が30〜50%、及び90μmを越え500μm以下が10〜50%である。この粒度範囲外では無収縮モルタル組成物や速硬性無収縮モルタル組成物として貯蔵した場合に膨張性の低下が著しい場合がある。特に、粒度が小さすぎると製品として貯蔵しておいた場合の品質劣化を生じ、特に発泡剤の活性が低下して膨張性を付与できなくなる場合がある。特に10μm以下の粒子が多いと貯蔵期間中に粒子表面層が反応し、実質的な水素ガス発生量が低下し、初期膨張率が低下する場合がある。また、粒度が500μmより大きいとセメント硬化体中に未反応の発泡剤が残存し、セメント硬化体表面より侵入した水分とセメント硬化体中のアルカリ分によって発泡が再発生して異常膨張となり、クラックの発生原因となる場合がある。
発泡剤の使用量は、無収縮モルタル組成物又は速硬性無収縮モルタル組成物100部中、0.001〜0.01部である。0.001部未満では膨張性の低下が大きく、膨張性を付与することができない場合があり、0.01部を越えると発泡力が大きく、セメント硬化体の異常膨張が起こる場合がある。
【0012】
本発明で使用するカルシウムアルミネート(以下、CAという)とは、カルシアを含む原料とアルミナを含む原料などを混合して、キルンでの焼成や電気炉での溶融などの熱処理をして得られるもので、CaOとAl2O3を主たる成分とし、水和活性を有する物質の総称であり、CaO及び/又はAl2O3の一部が、アルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化物、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化鉄、アルカリ金属ハロゲン化物、アルカリ土類金属ハロゲン化物、アルカリ金属硫酸塩、及びアルカリ土類金属硫酸塩等と置換した化合物、あるいは、CaOとAl2O3を主たる成分とするものに、これらが少量固溶した物質である。
CAの鉱物形態としては、結晶質、非晶質いずれであっても使用可能である。特に、12CaO・7Al2O3やCaO・Al2O3に相当する非晶質のCAが好ましく、電気炉で溶融したクリンカーを圧縮空気や水に接触させ、急冷することで得られる。
CAの粉末度はブレーン値で3,000cm2/g以上が好ましく、5,000cm2/g以上がより好ましい。CAの粒度が粗いと急結材としての反応性が低下し、初期強度発現性も低下する場合がある。
また、CAに含まれる酸化ケイ素等の不純物は少ない方が好ましく、特に、酸化マグネシウムや酸化鉄はセメント硬化体に膨張性等の有害性状を与えるため、各々3%以下にすることが好ましい。
特に本発明においては、CaOが40〜50%で、Al2O3が60〜50%の割合であることが、速硬性無収縮モルタル組成物に配合した際の流動性保持と強度発現性の面で好ましい。12CaO・7Al2O3に相当する鉱物組成では急結性が強く、グラウト材としての流動性が悪化する場合があり、CaO・Al2O3に相当する鉱物組成では、速硬性グラウト材としての強度発現性が悪くなる場合がある。
CAの使用量は、速硬性無収縮モルタル組成物100部中、2〜15部が好ましい。2部未満では速硬性無収縮モルタル組成物を使用した急硬性グラウト材の強度発現性が遅れる場合があり、15部を越えると作業性が悪化する場合がある。
【0013】
本発明で使用する硫酸塩とは、アルカリ金属硫酸塩やアルカリ土類金属硫酸塩であって、このうち、硫酸カルシウムが最も好ましい。代表的な硫酸カルシウムは石膏であり、無水石膏、半水石膏、二水石膏があり、これらの一種又は二種以上を混合して使用することが可能である。これらの中でセメント成分やCAとの反応性から無水石膏が最も好ましく、弗酸副生石膏や天然石膏等が使用できる。使用する石膏の粒度はブレーン値で3,000cm2/g以上が好ましく、5,000cm2/g以上がより好ましい。粒度がより細かい方が初期強度発現性に優れるため好ましい。石膏粒度が粗いと、特に低温施工時の強度発現性が遅れる場合がある。
硫酸塩の使用量は、速硬性無収縮モルタル組成物100部中、3〜15部が好ましい。3部未満では急硬性グラウト材の強度発現性が遅れる場合があり、15部を越えると作業性が悪化したり、セメント硬化体が異常膨張する場合がある。
【0014】
本発明で使用する細骨材は、最大寸法が5mm以下が好ましく、2.5mm以下がより好ましい。
また、粗粒率(FM)は1.6〜3.0が好ましい。特に、耐震補強工事などのRC巻立て工事などの充填モルタルに使用する場合は、最大寸法1.2mm以下の細骨材を使用することが好ましい。
さらに、本発明で使用する細骨材の粒形判定実績率は50〜70%であって、グラウト材としての充填性から実績率60%以上のものが好ましい。
また、細骨材に含まれる粘土塊の許容量は1.0%以下が好ましい。また、有機不純物はセメントの水和に阻害しない範囲(JIS A 1105)が好ましく、塩化物イオン量は0.02%以下であることが好ましい。粘土塊が多かったり、有機不純物や塩化物イオン量が多いとセメントの水和が阻害され、充分な強度発現性が得られなかったり、セメント硬化体の長期耐久性が低下する場合がある。特に、本発明においては土木学会「コンクリート示方標準書」や建築学会「JASS5」に規定されている品質の細骨材を使用することが好ましい。
グラウト材としての流動性の面から細骨材のFMは2.4〜2.8がより好ましく、150μm以下の微粒分が3%以下程度のものが好ましい。150μm以下の微粒分がこれより多いと流動性が低下する場合がある。
細骨材の使用量は、施工対象となる工事物件の仕様にもよるが、通常、セメント100部に対して、100部又は200部使用されているが、本発明においては、セメント100部に対して、細骨材50〜500部が好ましい。
【0015】
本発明における水の使用量は、セメント、膨張材、添加剤、及び発泡剤の合計100部に対して、また、セメント、膨張材、添加剤、カルシウムアルミネート、硫酸塩、及び発泡剤の合計100部に対して、25〜50部が好ましい。25部未満では、無収縮モルタル組成物又は速硬性無収縮モルタル組成物を用いたグラウト材の流動性が低下し、使用が困難となる場合があり、50部を越えるとブリーディングが生じ、材料分離を起こす場合がある。
【0016】
さらに本発明には、モルタルやコンクリートにおいて一般に使用されている混和材が配合可能である。
代表的な混和材として高炉スラグ微粉末、フライアッシュ、シリカフューム、焼成カオリン、及びエトリンガイト系混和材等の粉体混和材が使用可能である。これらの混和材を使用することでモルタルやコンクリートを高強度化したり、膨張性を付与したりできるため、目的に応じて必要量混和することが可能である。これら混和材料は単独添加では単位水量が増加しやすいため、化学混和剤との併用が好ましい。いずれの混和材も試験練りを行って最適配合を決定することが重要である。
【0017】
ここで、高炉スラグ微粉末とは高炉スラグを急冷し、ブレーン値で3,000cm2/g以上に微粉砕したものであって、JIS A 6206に規定されるものであることが好ましい。塩基度が低すぎたり、粒度が粗いと水和活性が低下し、充分な水硬性が得られない場合がある。高炉スラグ微粉末はあらかじめセメントに混和しておいても良く、この場合、高炉セメントとして使用可能である。
高炉スラグ微粉末を単独で混和する場合は、セメントの50部以下での置換が好ましく、高炉セメントとして使用する際は、JIS R 5211に規定する5〜70部の範囲で混和することが好ましい。
【0018】
フライアッシュは石炭火力発電所等において微粉炭を燃焼する際に溶融された灰分が冷却されて球状となったものを電気集塵機などで捕集した副産物である。
フライアッシュの品質は燃焼条件や捕集方法によってかなり異なるため、単独でフライアッシュを混和する場合はJIS A 6201に規定される品質のものが好ましい。特に比重は2.0〜2.2程度、比表面積は3,000〜5,000cm2/gの範囲、平均粒径は10〜100μm程度のものが単位水量を減じることができ、潜在水硬性も大きいため好ましい。フライアッシュは、あらかじめフライアッシュがセメントに5〜30部混和されたJIS R 5213に規定するフライアッシュセメントを使用しても良い。
【0019】
シリカフュームはフェロシリコンやフェロシリコン合金を製造する際、原料としての珪石、石英、鉄屑、及び還元剤としてのカーボン電極や石炭を、電気炉で2,000℃近くまで熱したとき、中間生成物としてのSiOがガス化して排気ダクトや集塵装置の中で酸化されてSiO2となった副産物であり、大部分が非晶質で球形であって、平均粒径は約0.1μm、比表面積は約200,000cm2/g程度の超微粒子で、比重は2.1〜2.2程度のものである。シリカフュームは超微粒子であることから単独で添加するとモルタルやコンクリートの単位水量が増加するため、高性能減水剤や高性能AE減水剤と併用することが好ましい。
【0020】
本発明で、石灰石微粉末を混和材として配合することは高温施工時の流動性を保持する面から好ましい。使用可能な石灰石微粉末は、カルサイトやアラゴナイトなどの石灰鉱物を含有した石灰石をボールミル等の粉砕機でブレーン値2,000cm2/g以上に微粉化したものであって、CaCO3の純度は90%以上であって、MgOが5%以下、SO3が0.5%以下、Al2O3含有量が1.0%以下であって、セメントの水和に有害な有機不純物の含有量が少ないものが好ましい。石灰石微粉末を配合することでグラウト材の流動性を向上でき、また、セメント量を増加させなくともモルタルの粘性を向上でき、水和熱を抑制して熱ひび割れを防止する効果も有する。
【0021】
さらに、本発明の無収縮モルタル組成物や速硬性無収縮モルタル組成物に、タフネスや引張強度を向上する目的で補強材を配合することが可能である。
補強材としては、一般のモルタルやコンクリートに使用される鋼繊維、炭素繊維、アラミド繊維、ビニロン繊維、及びガラス繊維等が使用可能である。
補強材の使用量は事前試験により決定することが好ましい。
【0022】
【実施例】
以下、実験例に基づいてさらに本発明を説明する。
【0023】
実験例1
セメント90部、膨張材10部、添加剤0.2部、細骨材200部、及び発泡剤として、表1に示す粒度の金属アルミニウム粉末0.005部を配合して無収縮モルタル組成物を製造した。
製造した無収縮モルタル組成物を厚み100μmのポリ袋に入れてシールした後、35℃恒温、相対湿度90%の条件下で4週間貯蔵した。
貯蔵した無収縮モルタル組成物100部に対して、土木学会JSCE・F541記載のコンシステンシーが8±2秒になる量の水道水を加え、ハンドミキサで90秒間練混ぜてグラウト材を調製し、その流下値、初期膨張率、及び圧縮強度を測定した。その結果を表2に示す。
【0024】
<使用材料>
セメント :普通ポルトランドセメント、市販品
膨張材 :カルシウムサルフォアルミネート系膨張材、市販品
細骨材A :石灰石砂、最大寸法2.5mm、FM=2.65
添加剤a :凝結調整剤、リグニン系減水剤、市販品
【0025】
<測定方法>
流下値 :土木学会JSCE・F541に準じて測定
膨張率 :土木学会JSCE・F542に準じて、製造直後(直後)と4週間貯蔵後(4W後)の初期膨張率を測定
圧縮強度 :土木学会JSCE・G505に準じて測定
【0026】
【表1】
Figure 0004462466
【0027】
【表2】
Figure 0004462466
【0028】
表2から明らかなように、本発明の無収縮モルタル組成物は貯蔵後も品質劣化が少なく、良好な膨張性と強度発現性を示した。
【0029】
実験例2
セメント90部、細骨材200部、膨張材1.0部、CA9部、硫酸塩15部、添加剤a0.2部、添加剤b0.2部、及び発泡剤として、表1に示す粒度の金属アルミニウム粉末0.005部を配合して速硬性無収縮モルタル組成物を製造した。
この速硬性無収縮モルタル組成物100部に対して、土木学会JSCE・F541記載のコンシステンシーが5〜6秒になるような量の水道水を加え、ハンドミキサで90秒間練混ぜ、グラウト材を調製したこと以外は実験例1と同様に行った。結果を表3に示す。
【0030】
<使用材料>
細骨材B :石灰石砂、最大寸法1.2mm、FM=1.8
CA :12CaO・7Al2O3に相当するカルシウムアルミネート非晶質、ブレーン値5,000cm2/g
硫酸塩 :市販無水石膏、ブレーン値5,000cm2/g
添加剤b :凝結調整剤、炭酸カリウム、市販品
【0031】
【表3】
Figure 0004462466
【0032】
表3から明らかなように、本発明の速硬性無収縮モルタル組成物は貯蔵後も品質劣化が少なく、良好な膨張性と強度発現性を示した。
【0033】
【発明の効果】
本発明の無収縮モルタル組成物や速硬性無収縮モルタル組成物は、長期貯蔵後も製造直後の品質を維持しており、品質劣化の少ないものであった。特に初期膨張率の低下が少なく、流動性も良いことから、鋼板巻立てグラウトや橋梁グラウトに使用した場合、収縮による沈下やひび割れを防止でき充填グラウト材としての品質に優れるものが得られる。

Claims (4)

  1. セメント、膨張材、添加剤、発泡剤、及び、粗粒率が1.6〜3.0である細骨材を配合してなり、発泡剤が、セメント、膨張材、添加剤、発泡剤、及び細骨材の合計100部中、0.001〜0.01部であり、その10μm以下が0〜10%、10μmを越え45μm以下が20〜50%、45μmを越え90μm以下が30〜50%、及び90μmを越え500μm以下が10〜50%の粒度の金属アルミニウム類であることを特徴とする無収縮モルタル組成物。
  2. セメント、膨張材、添加剤、カルシウムアルミネート、硫酸塩、発泡剤、及び、粗粒率が1.6〜3.0である細骨材を配合してなり、セメント、膨張材、カルシウムアルミネート、硫酸塩、添加剤、発泡剤、及び細骨材の合計100部中、添加剤が0.001〜1.0部のアルカリ金属炭酸塩であり、発泡剤が0.001〜0.01部であり、その10μm以下が0〜10%、10μmを越え45μm以下が20〜50%、45μmを越え90μm以下が30〜50%、及び90μmを越え500μm以下が10〜50%の粒度の金属アルミニウム類であることを特徴とする速硬性無収縮モルタル組成物。
  3. 普通ポルトランドセメント、カルシウムサルフォアルミネート系膨張材、リグニン系減水剤を含有してなる添加剤、発泡剤、及び、最大寸法が5mm以下、粗粒率が1.6〜3.0の石灰石砂を含有してなる細骨材を配合してなり、発泡剤が、セメント、膨張材、添加剤、発泡剤、及び細骨材の合計100部中、0.001〜0.01部であり、その10μm以下が0〜10%、10μmを越え45μm以下が20〜50%、45μmを越え90μm以下が30〜50%、及び90μmを越え500μm以下が10〜50%の粒度の金属アルミニウム類であることを特徴とする無収縮モルタル組成物を含有してなるグラウト材。
  4. 普通ポルトランドセメント、カルシウムサルフォアルミネート系膨張材、添加剤、カルシウムアルミネート、硫酸塩、発泡剤、及び、最大寸法が5mm以下、粗粒率が1.6〜3.0の石灰石砂を含有してなる細骨材を配合してなり、セメント、膨張材、ブレーン値が3,000cm 2 /g以上であり12CaO・7Al 2 O 3 に相当する非晶質のカルシウムアルミネート、ブレーン値で3,000cm 2 /g以上の無水石膏を含有してなる硫酸塩、添加剤、発泡剤、及び細骨材の合計100部中、添加剤が0.001〜1.0部のアルカリ金属炭酸塩であり、発泡剤が0.001〜0.01部であり、その10μm以下が0〜10%、10μmを越え45μm以下が20〜50%、45μmを越え90μm以下が30〜50%、及び90μmを越え500μm以下が10〜50%の粒度の金属アルミニウム類であることを特徴とする速硬性無収縮モルタル組成物を含有してなるグラウト材。
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