JP4461678B2 - ブレーキ制御装置の自己診断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブレーキ制御装置の自己診断装置に関し、特に、ブレーキ制御装置を構成するバルブやポンプを順次動作させて自己診断する場合に好適なブレーキ制御装置の自己診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ABSやTCS等を行うブレーキ制御装置の油圧ユニットを自己診断する技術として、例えば特許文献1の技術がある。この従来技術は、メインポンプの吸入側にプリチャージ圧を与えるサブポンプと、プリチャージ不要時にそのサブポンプの吐出液が循環する回路とを備えたブレーキ制御装置を前提として、その装置の油圧ユニットの自己診断時にはサブポンプ内の圧力を抜く圧抜き切換弁を備えた構成になっている。これにより、サブポンプの循環回路に設けられた循環切換弁を開弁した状態で、サブポンプの吐出弁の開口設定圧の分、液圧が発生してしまうことを防止し、ポンプモータの負荷が大きくなることでモータ振動音が悪化してしまうことを防止している。
【0003】
【特許文献1】
特開平2001−97200号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、サブポンプを備えないブレーキ制御装置、すなわちメインポンプだけを備えたブレーキ制御装置も従来からある。このようなブレーキ装置の場合、特に油圧回路上に設けた電磁弁、特にポンプに繋がる位置に設けた電磁弁を自己診断のために開閉動作させると、ポンプの吸入側ラインに圧力が立ってしまう場合がある。
【0005】
しかし、このようにサブポンプを備えていないブレーキ制御装置と、前記特許文献1のようにサブポンプを備えたブレーキ制御装置とでは、回路構成が異なることから、サブポンプのための回路構成を前提とした前記特許文献1による自己診断の技術を、サブポンプを備えていないブレーキ制御装置を自己診断する技術としてそのまま適用することは不可能である。
【0006】
また、前記特許文献1の技術思想自体を利用して、ポンプ吸入側ラインの圧力を抜く圧抜き切換弁を備えるようにすることも考えられる。しかし、前記特許文献1の技術思想は、圧抜き切換弁を設けることを前提としており、圧抜き切換弁を設置した場合、油圧ラインや切換弁の増設、それによる油圧ユニットの大型化、さらにはコストが高価になるという問題を招来してしまう。
本発明は、前述の実情に鑑みてなされたものであり、油圧ユニットを大型化することなく、油圧ユニットの自己診断時の音を抑制することができるブレーキ制御装置の自己診断装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るブレーキ制御装置の自己診断装置は、ブレーキペダル操作に応じたマスタシリンダ圧を発生するマスタシリンダと、主連通路を介して前記マスタシリンダから供給されるマスタシリンダ圧に応じて制動力を各車輪に付与するホイルシリンダと、前記マスタシリンダからのブレーキ液を副連通路を介して吸入して、前記主連通路を介して前記ホイルシリンダを加圧するポンプと、前記主連通路上に備えられ、前記ポンプと前記マスタシリンダとを断続する第1の切換弁と、前記副連通路上に備えられ、前記マスタシリンダと前記ポンプとを断続する第2の切換弁と、を備えるブレーキ制御装置の自己診断装置である。
また、本発明に係るブレーキ制御装置の自己診断装置では、前記主連通路は、一端を前記マスタシリンダに接続するとともに、他端を前記ホイルシリンダに接続しており、前記副連通路は、前記主連通路における前記マスタシリンダと前記第1の切換弁との間の部位から分岐し前記ポンプに連通することで、前記マスタシリンダからのブレーキ液を当該ポンプに供給可能とし、前記主連通路における前記第1の切換弁と前記ホイールシリンダとの間にポンプ吐出側通路を介して前記ポンプを連通させて、当該ポンプにより前記主連通路を介して前記ホイルシリンダを加圧可能としている。
【0008】
そして、前述の問題を解決するために、本発明に係るブレーキ制御装置の自己診断装置は、自動診断制御手段により、前記第2の切換弁を開閉動作させた後に前記第1の切換弁を閉弁し、その後、前記ポンプの自己診断として前記ポンプを作動させる
ここで、ポンプは、主連通路を介してホイルシリンダを加圧している。その一方で、主連通路を介してマスタシリンダ圧をホイルシリンダに供給するため、主連通路には、マスタシリンダが連通されている。また、副連通路内でポンプの吸入側、すなわち副連通路における第2の切換弁とポンプとの間の区間に、液圧がこもる場合がある。このようなことから、ポンプの吸入側に液圧がこもっている場合に、自己診断としてポンプを作動させた場合、その液圧が、マスタシリンダに伝達されてしまう。このようなことから、自己診断としてポンプを作動させる場合、第1の切換弁を閉弁することで、そのようにポンプの吸入側にこもっていた液圧がマスタシリンダに伝達されないようにする。その一方で、第1の切換弁を閉弁することで、その液圧が、ホイルシリンダ側に伝達され、ホイルシリンダの動作として吸収される。
【0009】
【発明の効果】
本発明によれば、自己診断としてポンプを作動させる場合、第1の切換弁を閉弁することで、ポンプの吸入側にこもっていた液圧がマスタシリンダに伝達されないようになり、また、その液圧がホイルシリンダの動作として吸収されるようになるので、自己診断としてポンプを作動させても音の発生を抑制することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
第1の実施の形態は、自己診断テスト機能を有したVDC/TCS/ABSブレーキ液圧制御装置である。
図1は、そのVDC/TCS/ABSブレーキ液圧制御装置の構成を示す。図1において、1はブレーキペダル、2はマスタシリンダ、3はブレーキ液リザーバ、4はブレーキセンサ、10はVDC/TCS/ABSアクチュエータ(以下、制動制御アクチュエータという。)、4FL,4RR,4FR,4RLはそれぞれ、図示しないFL輪(左前輪)、4RR(右後輪)、4FR(左前輪)、4RL(左後輪)に対応するホイールシリンダである。
【0011】
なお、VDCとはビークルダイナミクスコントロール、TCSとはトラクションコントロールシステム、ABSはアンチスキッドブレーキシステムの略称である。
マスタシリンダ2は、ブレーキペダル1のペダル踏力に応じたマスタシリンダ圧を発生する。例えば、マスタシリンダ2としては、ペダル踏力に応じた液圧としてマスタシリンダ圧を発生するものや、ペダル操作を電気的に検出してこれに応じてマスタシリンダ圧を発生するものが挙げられる。
【0012】
ブレーキセンサ4は、運転者によるブレーキ操作を検出する。ブレーキセンサ4としては、ブレーキペダル1付近にスイッチを備え、そのスイッチのセンシング部が、ブレーキペダル1のストロークに対応してストッパ板に接触することでスイッチの接点が開閉し、その開閉によりブレーキ操作を検出するものや、ブレーキペダル1、図示しないブレーキ力倍力装置内、或いはマスタシリンダ2内にストロークセンサを備え、ストロークセンサによるストローク量を検出することでブレーキ操作を検出するものや、ブレーキ液の通路にブレーキ液圧センサを備え、ブレーキ液圧センサによりブレーキ液圧を検出することでブレーキ操作を検出するもの等が挙げられる。
【0013】
各ホイールシリンダ4FL,4RR,4FR,4RLは、マスタシリンダ2から制動制御アクチュエータ10を介して導かれるマスタシリンダ圧に応じた制動力を各車輪に付与する。
通常は、制動制御アクチュエータ10は、そのように、マスタシリンダ2で発生したマスタシリンダ圧を各ホイールシリンダ4FL,4RR,4FR,4RLに供給している。その一方で、制動制御アクチュエータ10は、制動制御時に、各ホイールシリンダ4FL,4RR,4FR,4RLのブレーキ液圧を調整することで、各ホイールシリンダ4FL,4RR,4FR,4RLの制動力を制御するようにも構成されている。すなわち、制動制御アクチュエータ10は、制動ロックが発生するような低μ路制動時や急制動時等にABS制御として、制動ロックを抑制するように各ホイールシリンダ4FL,4RR,4FR,4RLのブレーキ液圧を調整し、各ホイールシリンダ4FL,4RR,4FR,4RLの制動力を制御する。また、制動制御アクチュエータ10は、TCS制御時やVDC制御時に、目標車両挙動を得るべく各ホイールシリンダ4FL,4RR,4FR,4RLへ供給するブレーキ液圧を調整し、各ホイールシリンダ4FL,4RR,4FR,4RLの制動力を制御する。
【0014】
以下、制動制御アクチュエータ10の構成を詳細に説明するが、図1における構成上、左側と右側との構成は同一であるので、以下に、FL輪及びRR輪の各ホイールシリンダ4FL,4RRにかかる構成(図1中左側の構成)についてのみ説明し、FR輪及びRL輪の各ホイールシリンダ4FR,4RLにかかる構成(図1中右側の構成)には、同じ符号を付けることで説明を省略する。
【0015】
図1に示す制動制御アクチュエータ10において、11は主連通路切換バルブ、12は副連通路切換バルブ、13FL,13RR(13FR,13RL)は増圧制御バルブ(或いは流入バルブともいう。)、14FL,14RR(14FR,14RL)は減圧制御バルブ(或いは流出バルブともいう。)である。また、21はチェック弁、22は吐出弁、23は吸入弁、24,25,26は逆止弁である。また、31はリザーバ、32はダンパ、33はポンプ、34はモータである。また、42は副連通路、43はポンプ吸入側通路(或いはドレン路ともいう。)、44はポンプ吐出側通路、45,45,47はバイパス路である。また、51,52,53,54,55は分岐点である。
また、41と41a,41bとは、41を41a,41bに分岐させることで、マスタシリンダ2と各ホイールシリンダ4FL、4RR、4FR、4RLとを連通する主連通路となる。以下の説明では、主連通路の一部を構成する41a,41bを分岐路と称し、41を主連通路と称す。
制動制御アクチュエータ10は、このような構成部分を有しており、以下のその構成部分について詳述する。
【0016】
前記主連絡路41は、一端がマスタシリンダ2に連通し、他端が分岐路41a,41bと分岐点51で連通している。この主連絡路41上に前記主連通路切換バルブ11が設けられている。
主連通路切換バルブ11は、当該主連通路切換バルブ11の非作動時にスプリング力により主連絡路41を連通状態とし、当該主連通路切換バルブ11の作動時に主連絡路41を遮断する常開の電磁切換弁である。この主連通路切換バルブ11は、VDC制御時(車両挙動制御時)に、駆動され、開弁状態から閉弁状態に切り換えられる。
【0017】
また、主連絡路41には、主連通路切換バルブ11を迂回する前記バイパス路45が設けられており、このバイパス路45上にホイルシリンダ4FL,4RR側からマスタシリンダ2側へのブレーキ液の流通のみを許す前記チェック弁21が設けられている。
また、主連絡路41は、主連通路切換バルブ11と前記分岐点51との間の分岐点53で、後で説明するポンプ吐出側通路44と連通している。
【0018】
前記分岐路41a,41bは、前記分岐点51で各ホイルシリンダ4FL,4RRに向けて分岐されており、この各分岐路41a,41b上に、前記増圧制御バルブ13FL,13RRが設けられている。
増圧制御バルブ13FL,13RRは、当該増圧制御バルブ13FL,13RRの非作動時にスプリング力によりそれぞれ分岐回路41a,41bを連通状態とし、当該増圧制御バルブ13FL,13RRの作動時に各分岐路41a,41bを遮断する常開の電磁切換弁である。
【0019】
また、各分岐路41a,41bには、増圧制御バルブ13FL,13RRを迂回する前記バイパス路46,47が設けられており、このバイパス路46,47上にホイルシリンダ4FL,4RR側からマスタシリンダ2側へのブレーキ液の流通のみを許す前記逆止弁25,26がそれぞれ設けられている。
また、分岐路41a,41bは、当該分岐路41a,41b上で増圧制御バルブ13FL,13RRが設けられた位置よりもホイルシリンダ4FL,4RR側の位置にある分岐点52で前記リザーバ31或いは前記ポンプ33に至る前記ポンプ吸入側通路43に連通しており、この前記ポンプ吸入側通路43上に前記減圧制御バルブ14FL,14RRが設けられている。
【0020】
減圧制御バルブ14FL,14RRは、当該減圧制御バルブ14FL,14RRの非作動時にポンプ吸入側通路43を遮断し、当該減圧制御バルブ14FL,14RRの作動時にポンプ吸入側通路43を連通させる常閉の電磁切換弁である。
前記ポンプ吸入側通路43は、その途中に前述したようにリザーバ31を備えて、前記ポンプ33の吸入側と連通している。
【0021】
また、ポンプ吸入側通路43上には、リザーバ31側からポンプ33側へのブレーキ液の流通のみを許す前記逆止弁24が設けられている。
ポンプ33は、ブレーキ油の吸入・吐出を行うように構成されている。例えば、ポンプ33は、カムを回転させるのに伴って2つのプランジャをそれぞれ往復ストロークさせて吸入・吐出を行うものであり、前記カムが各プランジャの位相を180゜異ならさせてストロークさせるように構成されている。このポンプ33は、前記モータ34により作動するようになっている。モータ34は、後述するように、コントロールユニットにより制御されるようになっている。そして、ポンプ33は、吐出側が前記ポンプ吐出側通路44に連通している。
【0022】
なお、ポンプ33の吸入側には、ポンプ吸入側通路43上に前記吸入弁23が設けられており、ポンプ33の吐出側には、ポンプ吐出側通路44上に前記吐出弁22が設けられている。
ポンプ吐出側通路44は、前記主連通路41と前記分岐点53で連通しており、このポンプ吐出側通路44には、その分岐点53と前記吐出弁2との間に、脈動を吸収するダンパ32が設けられている。
【0023】
前記副連通路42は、一端がマスタシリンダ2と主連通路切換バルブ11との間の分岐点54で主連通路41と連通するとともに、他端がポンプ吸入側通路43と分岐点55で連通している。なお、この分岐点55は、ポンプ吸入側通路43上で前記逆止弁24と吸入弁23との間に設けられている。この副連通路42上には副連通路切換バルブ12が設けられている。
【0024】
副連通路切換バルブ12は、当該副連通路切換バルブ12の非作動時にスプリング力により副連絡路42を連通状態とし、当該副連通路切換バルブ12の作動時に副連絡路42を遮断する常閉の電磁切換弁である。この副連通路切換バルブ12は、VDC制御時(車両挙動制御時)等において駆動されて、閉弁状態から開弁状態に切り換えられる。
【0025】
以上のようにVDC/TCS/ABSブレーキ液圧制御装置が構成されている。
そして、このVDC/TCS/ABSブレーキ液圧制御装置は、制御手段であるコントロールユニットにより、制動制御アクチュエータ10の各部を制御して、VDC制御、TCS制御及びABS制御に応じて動作するようになる。
【0026】
図2は、そのようにVDC制御、TCS制御及びABS制御に応じた動作を実現するための構成を示す。
この図2に示すように、VDC/TCS/ABSブレーキ液圧制御装置は、制御手段としてコントロールユニット110を備えている。コントロールユニット110には、車輪の回転速度を検出する車輪速センサ101、車体のヨーレイトを検出するヨーレイトセンサ102、車両の舵角を検出する舵角センサ103、ブレーキ操作状態であるか否かを検出する前記ブレーキセンサ14、車両の前後加速度を検出するGセンサ104などを有したセンサ群100が接続されており、コントロールユニット110は、これらセンサ群SGから入力される信号に基づいて、制動制御アクチュエータ10の主連通路切換バルブ11、副連通路切換バルブ12、増圧制御バルブ13FL,13RR,13FR,13RL(以下、いずれの増圧制御バルブにも限定しない場合には、増圧制御バルブ13ともいう。)、減圧制御バルブ14FL,14RR,14FR,14RL(以下、いずれの減圧制御バルブにも限定しない場合には、減圧制御バルブ14ともいう。)及びモータ33を制御している。以下に、VDC制御、TCS制御及びABS制御における各部の動作を具体的に説明する。
【0027】
(1)ABS制御時
コントロールユニット110は、ブレーキ操作時に車輪がロックしたこと或いはロックしそうな状態となったことを検出すると、車輪のスリップ率を所定の範囲内に納めて車輪のロックを防止するABS制御を行う。ABS制御として、制動時に車輪がロックしないようにブレーキ液圧を減圧・保持・増圧する。
【0028】
(1−1)減圧制御時
ブレーキ操作により生じたブレーキ液圧により、いずれかの車輪のスリップ率が所定値以上となると、コントロールユニット110は、主連通路切換バルブ11及び副連通路切換バルブ12を閉弁するとともに、モータ34を駆動させ、さらに、そのロックしそうな車輪を制動するホイルシリンダ4FL,4RR,4FR,4RL(以下、いずれのホイールシリンダにも限定しない場合には、ホイールシリンダ4ともいう。)に接続されている分岐路41a,41bの増圧制御バルブ13を閉弁するとともに減圧制御バルブ14を開弁する。
【0029】
これにより、ホイルシリンダ4は、ブレーキ液がポンプ吸入側通路43上のリザーバ31に吐き出され、減圧されて、制動力が弱まる。ここで、リザーバ31に吐き出されたブレーキ液は、ポンプ33の駆動によりポンプ吐出側通路44を経て随時主連通路41に還流される。
(1−2)保持制御時
このように制動力を低下させて車輪のスリップ率が所定値未満に低下したとき、コントロールユニット110は、減圧制御バルブ14についても閉弁させる。これにより、ホイルシリンダ4の液圧が保持されて、制動力が保持された状態になる。
【0030】
(1−3)増圧制御時
このように保持作動させてスリップ率が他の所定値未満まで低下すると、コントロールユニット110は、増圧制御バルブ13を開弁させる。これにより、高圧となっている主連通路53のブレーキ液がホイルシリンダ4に供給されて制動力が再増加される。
【0031】
以上の作動を繰り返すことで、ブレーキペダル1を踏んでいる間、各車輪4のスリップ率を所定の範囲内に保持して、車輪のロックを防止させながら最大制動力が得られるABS制御を実現している。
(2)VDC制御時及びTCS制御時
VDC制御やTCS制御は自動制動制御として把握される。すなわち、自動制動制御によって、急発進や急加速により駆動輪のスリップ率が高くなったのに応じてスリップ率を所定の範囲内に納める駆動力制御(TCS)や、過オーバステアや過アンダステアなど車両の姿勢が乱れそうになったのに応じて制動力を発生させて車両のヨーモーメントを安定方向に作用させて車両姿勢を安定させる車両姿勢安定制御(VDC)が実現される。さらに、その他に、自動制動制御によって、先行車を自動的に追尾する自動追尾制御において必要に応じて自動的に制動を行う車間距離制御或いは先行車両追従制御も実現される。以下、VDC制御時及びTCS制御時の動作を、自動制動制御時の動作として説明する。
【0032】
例えば、自動制動制御は、ブレーキ操作の有無にかかわらずなされるものであり、以下、ブレーキ操作を行っていない場合を例として、その動作を説明する。
自動制動制御時には、コントロールユニット110は、モータ34を作動させるとともに、主連通路切換バルブ11を閉弁させる一方、副連通路切換バルブ12を開弁させる。これにより、モータ34の駆動でポンプ33が駆動するので、マスタシリンダ2のブレーキ液リザーバ3内からブレーキ液が吸入されて、そのブレーキ液が副連通路42を介して、主連通路41(具体的には分岐路41a,41b)に吐き出される。そして、コントロールユニット110は、増圧制御バルブ13、減圧制御バルブ14を必要に応じて開閉することで、各ホイルシリンダ4にブレーキ液を供給し、各ホイルシリンダ4の制動力を最適制御する。
【0033】
また、自動制動制御を終了する場合、コントロールユニット110は、主連通路切換バルブ11を開弁すると共にモータ34の駆動を停止させる。このとき、ホイルシリンダ4或いはポンプ33に残された余分なブレーキ液がブレーキ液リザーバ3に戻される。
ここで、具体的な動作例として、VDC時の動作について説明する。
【0034】
なお、以下の説明では、ホイールシリンダ4FL,4RRを制御するための主連通路切換バルブ11(図1において左側の主連通路切換バルブ11)を第1の主連通路切換バルブ11といい、ホイールシリンダ4FR,4RLを制御するための主連通路切換バルブ11(図1において右側の主連通路切換バルブ11)を第2の主連通路切換バルブ11という。また、ホイールシリンダ4FL,4RRを制御するための副連通路切換バルブ12(図1において左側の副連通路切換バルブ12)を第1の副連通路切換バルブ11といい、ホイールシリンダ4FR,4RLを制御するための副連通路切換バルブ12(図1において右側の副連通路切換バルブ12)を第2の副連通路切換バルブ12という。
【0035】
コントロールユニット110は、各種センサから実際の車両走行状態を推定し、この車両走行状態と、理想としている車両走行状態とを比較する。そして、コントロールユニット110は、実施の車両走行状態が理想の車両走行状態と異なっている場合、その差異に応じて、4輪のそれぞれのブレーキ、すなわち各ホイールシリンダ4を調整して、車両を理想の走行状態に保つように制御している。
【0036】
すなわち例えば、右旋回時に実際の車両走行状態が、理想車両走行状態に対し、外に膨らむアンダーステアと判断した場合、コントロールユニット110は、第1の主連通路切換バルブ11を閉弁し、第1の副連通路切換バルブ12を開弁し、かつFL輪用の増圧制御バルブ13FLを閉弁するとともに、モータ34を駆動してポンプ33を作動させる。これにより、マスタシリンダ2及びブレーキ液リザーバ3内のブレーキ液は、第1の副連通路切換バルブ12、吸入弁23及び吐出弁24を介して、すなわち副連通路42によって、主連通路41(具体的には分岐路41a,41b)に吐き出される。そして、このブレーキ液は、RR輪用の増圧制御バルブ13RRが開弁されていることで、RR輪用のホイルシリンダ4RRに供給される。これにより、RR輪に制動力が加わるので、車両には右回りの角速度が発生する。この結果、車両は、右旋回時のアンダーステアが修正されて、理想走行状態を保つことができるようになる。
【0037】
次に、VDC/TCS/ABSブレーキ液圧制御装置の、油圧ユニットを自己診断テストする際の動作を説明する。
自己診断テストでは、油圧ユニットを構成する主連通路切換バルブ11、副連通路切換バルブ12及びポンプ33を動作させている。
図3乃至図7は、その自己診断テストの手順を示し、図3、図4、図5、図6、図7の順番で自己診断テストを行っている。ここで、図3は、第1の主連通路切換バルブ11についてする自己診断テスト時の手順を示し、図4は、第2の主連通路切換バルブ11についてする自己診断テスト時の手順を示し、図5は、第1の副連通路切換バルブ12についてする自己診断テスト時の手順を示し、図6は、第2の副連通路切換バルブ12についてする自己診断テスト時の手順を示し、図7は、ポンプ33についてする自己診断テスト時の手順を示す。
【0038】
また、この図3乃至図7に示す自己診断テストをコントロールユニット110が行っており、すなわち、コントロールユニット110は、自己診断時に判別処理等を行い図3乃至図7に示す手順で、第1及び第2の主連通路切換バルブ11、第1及び第2の副連通路切換バルブ12及びポンプ33を動作させて、自己診断テストを行っている。
【0039】
先ず図3に示すように、コントロールユニット110は、自己診断テスト条件が成立しているか否かを判定する。例えば自己診断テストを、車両初発進から所定の速度(例えば15km/h)に達するまでに実施しており、このようなことから、コントロールユニット110は、車両の初発進で、かつ所定の速度に達していない場合、自己診断テスト条件が成立していると判断する。ここで、コントロールユニット110は、自己診断テストが成立した場合、ステップS2に進む。ここで、コントロールユニット110は、自己診断テストが成立しない場合、当該自己診断テストを最初(すなわち前記ステップS1)からやり直す。
【0040】
ステップS2では、コントロールユニット110は、第1の自己診断テスト判断フラグF1が1か否かを判定する。なお、第1の自己診断テスト判断フラグF1は、初期値として0に設定されている。また、後述する第2、第3、第4及び第5の自己診断テスト判断フラグF2,F3,F4,F5についても、初期値として0が設定されている。
【0041】
ここで、コントロールユニット110は、第1の自己診断テスト判断フラグF1が1でない場合、ステップS3に進み、第1の自己診断テスト判断フラグF1が1の場合、ステップS7に進む。
ステップS3では、コントロールユニット110は、ブレーキ操作がなさているか否かを判定する。ここで、コントロールユニット110は、ブレーキ操作がなされている場合、ステップS8に進み、ブレーキ操作がなされていない場合、ステップS4に進む。
【0042】
ステップS4では、コントロールユニット110は、第1の主連通路切換バルブ11を閉弁する。第1の主連通路切換バルブ11は、前述したように常開のバルブであり、コントローラ110からの制御信号により閉弁される。
続いてステップS5において、コントロールユニット110は、第1のテスト時間判断用しきい値T1thと第1のテスト時間T1とを比較する。ここで、コントロールユニット110は、第1のテスト時間T1が第1のテスト時間判断用しきい値T1thである場合、すなわち第1のテスト時間T1が第1のテスト時間判断用しきい値T1thに達している場合、ステップS9に進み、第1のテスト時間T1が第1のテスト時間判断用しきい値T1thでない場合、すなわち第1のテスト時間T1が第1のテスト時間判断用しきい値T1thに達していない場合、ステップS6に進む。
【0043】
ステップS6では、コントロールユニット110は、第1のテスト時間T1に1を加算して、すなわち第1のテスト時間T1をカウントアップして、当該自己診断テストを最初(すなわち前記ステップS1)からやりなおす。
ステップS10では、コントロールユニット110は、第1の自己診断テスト判断フラグF1を1にして(F1=1)、当該自己診断テストを最初(すなわち前記ステップS1)からやり直す。
【0044】
一方、前記ステップS3においてブレーキ操作がなされている場合に進むステップS8では、コントロールユニット110は、第1の主連通路切換バルブ11を開弁する。
続いて、コントロールユニット110は、ステップS9において、第1のテスト時間T1を0にして、すなわち第1のテスト時間T1を初期値にして、当該自己診断テストを最初(前記ステップS1)からやり直す。
【0045】
また、前記ステップS2において第1の自己診断テスト判断フラグF1が1の場合に進むステップS7では、コントロールユニット110は、第1の主連通路切換バルブ11を開弁して、図4に示すステップS11に進む。
以上が図3の処理手順の説明である。
以上の処理により、第1の主連通路切換バルブ11を閉弁した状態(ステップS4)で第1のテスト時間T1をカウントしていき(ステップS6)、第1のテスト時間T1が第1のテスト時間判断用しきい値T1thに達した場合に、第1の自己診断テスト判断フラグF1を1に設定する(ステップS5及びステップS10)。そして、第1の自己診断テスト判断フラグF1が1になった場合、第1の主連通路切換バルブ11を開弁している(ステップS2及びステップS7)。一方、ブレーキ操作があった場合には、第1の主連通路切換バルブ11を開弁するとともに、第1のテスト時間T1を0にしている。
【0046】
次に図4に示す処理手順を説明する。
図4に示す処理は、第2の主連通路切換バルブ11についてする自己診断テストの処理であり、コントロールユニット110は、前述した第1の主連通路切換バルブ11についてした自己診断テストの処理と同様な手順で処理を行う。
すなわち、先ずステップS11において、コントロールユニット110は、第2の自己診断テスト判断フラグF2が1か否かを判定する。ここで、コントロールユニット110は、第2の自己診断テスト判断フラグF2が1でない場合、ステップS12に進み、第2の自己診断テスト判断フラグF2が1の場合、ステップS16に進む。
【0047】
ステップS16では、コントロールユニット110は、第2の主連通路切換バルブ11を開弁して、図5に示すステップS21に進む。
ステップS12では、コントロールユニット110は、ブレーキ操作がなさているか否かを判定する。ここで、コントロールユニット110は、ブレーキ操作がなされている場合、ステップS17に進み、ブレーキ操作がなされていない場合、ステップS13に進む。
【0048】
ステップS13では、コントロールユニット110は、第2の主連通路切換バルブ11を閉弁する。第2の主連通路切換バルブ11は、前述したように常開のバルブであり、コントローラ110からの制御信号により閉弁される。
続いてステップS14において、コントロールユニット110は、第2のテスト時間判断用しきい値T2thと第2のテスト時間T2とを比較する。ここで、コントロールユニット110は、第2のテスト時間T2が第2のテスト時間判断用しきい値T2thである場合、すなわち第2のテスト時間T2が第2のテスト時間判断用しきい値T2thに達している場合、ステップS18に進み、第2のテスト時間T2が第2のテスト時間判断用しきい値T2thでない場合、すなわち第2のテスト時間T2が第2のテスト時間判断用しきい値T2thに達していない場合、ステップS15に進む。
【0049】
ステップS15では、コントロールユニット110は、第2のテスト時間T2に1を加算して、すなわち第2のテスト時間T2をカウントアップして、当該自己診断テストを最初(前記図3に示すステップS1)からやり直す。
ステップS19では、コントロールユニット110は、第2の自己診断テスト判断フラグF2を1にして(F2=1)、当該自己診断テストを最初(前記図3に示すステップS1)からやり直す。
【0050】
一方、前記ステップS12においてブレーキ操作がなされている場合に進むステップS17では、コントロールユニット110は、第2の主連通路切換バルブ11を開弁する。続いて、コントロールユニット110は、ステップS18において、各値をリセットする。具体的には、コントロールユニット110は、前述の第1の主連通路切換バルブ11の自己診断テストで設定(前記図3に示すステップS10の処理で1に設定)した第1の自己診断テスト判断フラグF1を0に戻し、さらに、第1及び第2のテスト時間T1,T2を0にする、すなわち第1及び第2のテスト時間T1,T2を初期値する。そして、コントロールユニット110は、このように各値をリセットした後、当該自己診断テストを最初(前記図3に示すステップS1)からやり直す。
【0051】
以上が図4の処理手順の説明である。
以上の処理により、第2の主連通路切換バルブ11を閉弁した状態(ステップS13)で第2のテスト時間T2をカウントしていき(ステップS15)、第2のテスト時間T2が第2のテスト時間判断用しきい値T2thに達した場合に、第2の自己診断テスト判断フラグF2を1に設定する(ステップS14及びステップS19)。そして、第2の自己診断テスト判断フラグF2が1になった場合、第2の主連通路切換バルブ11を開弁している(ステップS11及びステップS16)。一方、ブレーキ操作があった場合には、第2の主連通路切換バルブ11を開弁するとともに、第1の自己診断テスト判断フラグF1を0にして、さらに、第1及び第2のテスト時間T1,T2を0にしている(ステップS12、ステップS17及びステップS18)。
【0052】
なお、前記第1の主連通路切換バルブ11の自己診断テストを終了した場合には、第1の自己診断テスト判断フラグF1が1に設定されているので、前記ステップS15の処理から図3のステップS1の処理に戻る場合には、図3に示すステップS2の判定処理の結果により、当該図3に示すそれ以降の処理(ステップS3以降の処理)がスキップされるようになる。このようなことから、図4に示すステップS15の処理の後は、実質的に、当該図4の最初に処理であるステップS11からの処理が開始される。
【0053】
次に図5の処理手順を説明する。
図5に示す処理は、第1の副連通路切換バルブ12についてする自己診断テストの処理であり、前述した主連通路切換バルブ11についてした自己診断処理と、バルブの開閉手順が異なるだけで、後は基本的には同様な手順で処理を行っている。
【0054】
すなわち、先ずステップS21において、コントロールユニット110は、第3の自己診断テスト判断フラグF3が1か否かを判定する。ここで、コントロールユニット110は、第3の自己診断テスト判断フラグF3が1でない場合、ステップS22に進み、第3の自己診断テスト判断フラグF3が1の場合、ステップS26に進む。
【0055】
ステップS26では、コントロールユニット110は、第1の副連通路切換バルブ12を閉弁して、図6に示すステップS31に進む。
ステップS22では、コントロールユニット110は、ブレーキ操作がなさているか否かを判定する。ここで、コントロールユニット110は、ブレーキ操作がなされている場合、ステップS27に進み、ブレーキ操作がなされていない場合、ステップS23に進む。
【0056】
ステップS23では、コントロールユニット110は、第1の副連通路切換バルブ12を開弁する。第1の副連通路切換バルブ12は、前述したように常閉のバルブであり、コントローラ110からの制御信号により開弁される。
続いてステップS24において、コントロールユニット110は、第3のテスト時間判断用しきい値T3thと第3のテスト時間T3とを比較する。ここで、コントロールユニット110は、第3のテスト時間T3が第3のテスト時間判断用しきい値T3thである場合、すなわち第3のテスト時間T3が第3のテスト時間判断用しきい値T3thに達している場合、ステップS29に進み、第3のテスト時間T3が第3のテスト時間判断用しきい値T3thでない場合、すなわち第3のテスト時間T3が第3のテスト時間判断用しきい値T3thに達していない場合、ステップS25に進む。
【0057】
ステップS25では、コントロールユニット110は、第3のテスト時間T3に1を加算して、すなわち第3のテスト時間T3をカウントアップして、当該自己診断テストを最初(前記図3に示すステップS1)からやり直す。
ステップS29では、コントロールユニット110は、第3の自己診断テスト判断フラグF3を1にして(F3=1)、当該自己診断テストを最初(前記図3に示すステップS1)からやり直す。
【0058】
一方、前記ステップS22においてブレーキ操作がなされている場合に進むステップS27では、コントロールユニット110は、第1の副連通路切換バルブ12を開弁する。続いて、コントロールユニット110は、ステップS28において、各値をリセットする。具体的には、コントロールユニット110は、前述の第1及び第2の主連通路切換バルブ11の自己診断テストで設定(前記図3に示すステップS10及び図4に示すステップS19それぞれの処理で1に設定)した第1及び第2の自己診断テスト判断フラグF1,F2を0に戻し、さらに、第1乃至第3のテスト時間T1,T2,T3を0にする、すなわち第1乃至第3のテスト時間T1,T2,T3を初期値する。そして、コントロールユニット110は、このように各値をリセットした後、当該自己診断テストを最初(前記図3に示すステップS1)からやり直す。
【0059】
以上が図5の処理手順の説明である。
以上の処理により、第1の副連通路切換バルブ12を開弁した状態(ステップS23)で第3のテスト時間T3をカウントしていき(ステップS25)、第3のテスト時間T3が第3のテスト時間判断用しきい値T3thに達した場合に、第3の自己診断テスト判断フラグF3を1に設定する(ステップS24及びステップS29)。そして、第3の自己診断テスト判断フラグF3が1になった場合、第1の副連通路切換バルブ12を閉弁している(ステップS21及びステップS26)。一方、ブレーキ操作があった場合には、第1の副連通路切換バルブ12を閉弁するとともに、第1及び第2の自己診断テスト判断フラグF1,F2を0にして、さらに、第1乃至第3のテスト時間T1,T2,T3を0にしている(ステップS22、ステップS27及びステップS28)。
【0060】
なお、前記第1及び第2の主連通路切換バルブ11の自己診断テストを終了した場合には、第1及び第2の自己診断テスト判断フラグF1,F2が1に設定されているので、前記ステップS25の処理から図3のステップS1の処理に戻る場合(特にブレーキ操作されていない場合に限る)には、図3に示すステップS2の判定処理の結果により、当該図3に示すそれ以降の処理(ステップS3以降の処理)がスキップされ、さらに、図4に示すステップS11の判定処理の結果により、当該図4に示すそれ以降の処理(ステップS12以降の処理)がスキップされるようになる。このようなことから、図5に示すステップS25の処理の後は、実質的に、当該図5の最初に処理であるステップS21からの処理が開始される。
【0061】
次に図6の処理手順を説明する。
図6に示す処理は、第2の副連通路切換バルブ12についてする自己診断テストの処理であり、コントロールユニット110は、前述した第1の副連通路切換バルブ12についてした自己診断テストの処理と同様な手順で処理を行う。
すなわち、先ずステップS31において、コントロールユニット110は、第4の自己診断テスト判断フラグF4が1か否かを判定する。ここで、コントロールユニット110は、第4の自己診断テスト判断フラグF4が1でない場合、ステップS32に進み、第4の自己診断テスト判断フラグF4が1の場合、ステップS36に進む。
【0062】
ステップS36では、コントロールユニット110は、第2の副連通路切換バルブ12を閉弁して、図7に示すステップS41に進む。
ステップS32では、コントロールユニット110は、ブレーキ操作がなさているか否かを判定する。ここで、コントロールユニット110は、ブレーキ操作がなされている場合、ステップS37に進み、ブレーキ操作がなされていない場合、ステップS33に進む。
【0063】
ステップS33では、コントロールユニット110は、第2の副連通路切換バルブ12を開弁する。第1の副連通路切換バルブ12は、前述したように常閉のバルブであり、コントローラ110からの制御信号により開弁される。
続いてステップS34において、コントロールユニット110は、第4のテスト時間判断用しきい値T4thと第4のテスト時間T4とを比較する。ここで、コントロールユニット110は、第4のテスト時間T4が第4のテスト時間判断用しきい値T4thである場合、すなわち第4のテスト時間T4が第4のテスト時間判断用しきい値T4thに達している場合、ステップS38に進み、第4のテスト時間T4が第4のテスト時間判断用しきい値T4thでない場合、すなわち第4のテスト時間T4が第4のテスト時間判断用しきい値T4thに達していない場合、ステップS35に進む。
【0064】
ステップS35では、コントロールユニット110は、第4のテスト時間T4に1を加算して、すなわち第4のテスト時間T4をカウントアップして、当該自己診断テストを最初(前記図3に示すステップS1)からやり直す。
一方、前記ステップS32においてブレーキ操作がなされている場合に進むステップS37では、コントロールユニット110は、第2の副連通路切換バルブ12を開弁する。続いて、コントロールユニット110は、ステップS38において、各値をリセットする。具体的には、コントロールユニット110は、前述の第1及び第2の主連通路切換バルブ11、並びに第1の副連通路切換バルブ12の自己診断処理で設定(前記図3に示すステップS10、図4に示すステップS19及び図5に示すステップS29それぞれの処理で1に設定)した第1乃至第3の自己診断テスト判断フラグF1,F2,F3を0に戻し、さらに、第1乃至第4のテスト時間T1,T2,T3,T4を0にする、すなわち第1乃至第4のテスト時間T1,T2,T3,T4を初期値する。そして、コントロールユニット110は、このように各値をリセットした後、当該自己診断テストを最初(前記図3に示すステップS1)からやり直す。
【0065】
以上が図6の処理手順の説明である。
以上の処理により、第2の副連通路切換バルブ12を開弁した状態(ステップS33)で第4のテスト時間T4をカウントしていき(ステップS35)、第4のテスト時間T4が第4のテスト時間判断用しきい値T4thに達した場合に、第4の自己診断テスト判断フラグF4を1に設定する(ステップS34及びステップS39)。そして、第4の自己診断テスト判断フラグF4が1になった場合、第2の副連通路切換バルブ12を閉弁している(ステップS31及びステップS36)。一方、ブレーキ操作があった場合には、第2の副連通路切換バルブ12を閉弁するとともに、自己診断テスト判断フラグF1,F2を0にして、さらに、第1乃至第3のテスト時間T1,T2,T3を0にしている(ステップS32、ステップS37及びステップS38)。
【0066】
なお、前記第1及び第2の主連通路切換バルブ11、並びに第1の副連通路切換バルブ12の自己診断テストを終了した場合には、第1乃至第3の自己診断テスト判断フラグF1,F2,F3が1に設定されているので、前記ステップS25の処理から図3のステップS1の処理に戻る場合(特にブレーキ操作されていない場合に限る)には、図3に示すステップS2の判定処理の結果により、当該図3に示すそれ以降の処理(ステップS3以降の処理)がスキップされ、さらに、図4に示すステップS11の判定処理の結果により、当該図4に示すそれ以降の処理(ステップS12以降の処理)がスキップされ、さらにまた、図5に示すステップS21の判定処理の結果により、当該図5に示すそれ以降の処理(ステップS22以降の処理)がスキップされるようになる。このようなことから、図6に示すステップS35の処理の後は、実質的に、当該図6の最初に処理であるステップS31からの処理が開始される。
【0067】
次に図7の処理手順を説明する。
図7に示す処理は、第2の副連通路切換バルブ12についてする自己診断テストの処理である。
先ずステップS41において、コントロールユニット110は、第5の自己診断テスト判断フラグF5が1か否かを判定する。ここで、コントロールユニット110は、第5の自己診断テスト判断フラグF5が1でない場合、ステップS42に進み、第5の自己診断テスト判断フラグF5が1の場合、当該自己診断テストを終了する。
【0068】
ステップS42では、コントロールユニット110は、ブレーキ操作がなさているか否かを判定する。ここで、コントロールユニット110は、ブレーキ操作がなされている場合、ステップS47に進み、ブレーキ操作がなされていない場合、ステップS43に進む。
ステップS43では、コントロールユニット110は、第1及び第2の主連通路切換バルブ11を閉弁する。続いてステップS44において、コントロールユニット110は、ポンプ33を作動させる。そして、コントロールユニット110は、ステップS45に進む。
【0069】
ステップS45では、コントロールユニット110は、第5のテスト時間判断用しきい値T5thと第5のテスト時間T5とを比較する。例えば、第5のテスト時間判断用しきい値T5thがポンプの自己診断を行うためのテスト時間を規定するところ、第5のテスト時間判断用しきい値T5thは、主連通路切換バルブ11や副連通路切換バルブ12の自己診断に使用した第1乃至第4のテスト時間判断用しきい値T1th、T2th、T3th、T4thよりも長い時間になっている。
【0070】
ここで、コントロールユニット110は、第5のテスト時間T5が第5のテスト時間判断用しきい値T5thである場合、すなわち第5のテスト時間T5が第5のテスト時間判断用しきい値T5thに達している場合、ステップS50に進み、第5のテスト時間T5が第5のテスト時間判断用しきい値T5thでない場合、すなわち第5のテスト時間T5が第5のテスト時間判断用しきい値T5thに達していない場合、ステップS46に進む。
【0071】
ステップS46では、コントロールユニット110は、第5のテスト時間T5に1を加算して、すなわち第5のテスト時間T5をカウントアップして、当該自己診断テストを最初(前記図3に示すステップS1)からやり直す。
ステップS50では、コントロールユニット110は、第5の自己診断テスト判断フラグF5を1にして(F5=1)、当該自己診断テストを最初(前記図3に示すステップS1)からやり直す。
【0072】
一方、前記ステップS42においてブレーキ操作がなされている場合に進むステップS47では、コントロールユニット110は、ポンプを停止する。続いて、コントロールユニット110は、ステップS48において、各値をリセットする。具体的には、コントロールユニット110は、前述の第1及び第2の主連通路切換バルブ11、並びに第1及び第2の副連通路切換バルブ12の自己診断処理で設定(前記図3に示すステップS10、図4に示すステップS19、図5に示すステップS29及び図6に示すステップS39それぞれの処理で1に設定)した第1乃至第4の自己診断テスト判断フラグF1,F2,F3,F4を0に戻し、さらに、第1乃至第5のテスト時間T1,T2,T3,T4,T5を0にする、すなわち第1乃至第5のテスト時間T1,T2,T3,T4,T5を初期値する。そして、コントロールユニット110は、このように各値をリセットした後、当該自己診断テストを最初(前記図3に示すステップS1)からやり直す。
【0073】
以上が図7の処理手順の説明である。
以上の処理により、第1及び第2の主連通路切換バルブ11を閉弁した状態でポンプ33を作動させて(ステップS43及びステップS44)、第5のテスト時間T5をカウントしていき(ステップS46)、第5のテスト時間T5が第5のテスト時間判断用しきい値T5thに達した場合に、第5の自己診断テスト判断フラグF5を1に設定する(ステップS45及びステップS50)。そして、第5の自己診断テスト判断フラグF5が1になった場合、当該自己診断処理を終了する。
【0074】
一方、ブレーキ操作があった場合には、ポンプ33を停止し、さらに第1及び第2の主副連通路切換バルブ12を開弁するとともに、第1乃至第4の自己診断テスト判断フラグF1,F2,F3,F4を0にして、さらに、第1乃至第5のテスト時間T1,T2,T3,T4,T5を0にしている(ステップS42、ステップS47〜ステップS49)。
【0075】
なお、前記第1及び第2の主連通路切換バルブ11、並びに第1及び第2の副連通路切換バルブ12の自己診断テストを終了した場合には、第1乃至第4の自己診断テスト判断フラグF1,F2,F3,F4が1に設定されているので、前記ステップS25の処理から図3のステップS1の処理に戻る場合(特にブレーキ操作されていない場合に限る)には、図3に示すステップS2の判定処理の結果により、当該図3に示すそれ以降の処理(ステップS3以降の処理)がスキップされ、さらに、図4に示すステップS11の判定処理の結果により、当該図4に示すそれ以降の処理(ステップS12以降の処理)がスキップされ、さらにまた、図5に示すステップS21の判定処理の結果により、当該図5に示すそれ以降の処理(ステップS22以降の処理)がスキップされ、そして、図6に示すステップS31の判定処理の結果により、当該図6に示すそれ以降の処理(ステップS32以降の処理)がスキップされるようになる。このようなことから、図7に示すステップS46の処理の後は、実質的に、当該図7の最初に処理であるステップS41からの処理が開始される。
【0076】
以上、図3乃至図7を用いて、第1及び第2の主連通路切換バルブ11、第1及び第2の副連通路切換バルブ12、並びにポンプ33についてする自己診断テストを説明した。
図8及び図9は、前述の処理による第1及び第2の主連通路切換バルブ11、第1及び第2の副連通路切換バルブ12、並びに及びポンプ33の動作のタイムチャートを示す。図8は、自己診断テスト中にブレーキ操作がない場合を示し、図9は、自己診断テスト中にブレーキ操作がある場合を示す。
【0077】
先ず、図8を用いて、自己診断テスト中にブレーキ操作がない場合の、第1及び第2の主連通路切換バルブ11、第1及び第2の副連通路切換バルブ12並びにポンプ33の動作を説明する。
車両初発進後の低速時(15km/h)に、自己診断テストを実施する際(図8中(A)に示す自己診断テスト開始期間)、第1の主連通路切換バルブ11を一定時間(前記第1のテスト時間判断用しきい値T1thに相当する時間)閉弁し(図8中(B)に示す動作)、続いて第2の主連通路切換バルブ11を一定時間(前記第2のテスト時間判断用しきい値T2thに相当する時間)閉弁し(図8中(C)に示す動作)、さらに続いて第1の副連通路切換バルブ12を一定時間(前記第3のテスト時間判断用しきい値T3thに相当する時間)開弁し(図8中(D)に示す動作)、そして、第2の副連通路切換バルブ12を一定時間(前記第4のテスト時間判断用しきい値T4thに相当する時間)開弁する(図8中(E)に示す動作)。その後、第1及び第2の主連通路切換バルブ11を再度閉弁するとともに、ポンプ33を一定時間(第5のテスト時間判断用しきい値T5thに相当する時間)作動させる(図8中(F)に示す動作)。
【0078】
このように、第1及び第2の副連通路切換バルブ12を一定時間開弁した後に、第1及び第2の主連通路切換バルブ11を再度閉弁させて、ポンプ33を作動させている。
次に、図9を用いて、自己診断テスト中にブレーキ操作がある場合の、第1及び第2の主連通路切換バルブ11、第1及び第2の副連通路切換バルブ12並びにポンプ33の動作を説明する。この例は、ポンプ33が作動中、すなわち第1及び第2の主連通路切換バルブ11の閉弁中でもある場合に、ブレーキ操作があった場合の例である。
【0079】
前述したように、ブレーキ操作があった場合には、第1及び第2の主連通路切換バルブ11並びに第1及び第2の副連通路切換バルブ12を適宜所定の状態にするとともに、適宜各値をリセットしている。
このようなことから、この図9に示す例のように、ポンプ33が作動中或いは第1及び第2の主連通路切換バルブ11について再度の閉弁中で、この場合にブレーキ操作を検出したときには(図9中(G)に示す矢示B)、第1及び第2の主連通路切換バルブ11を開弁するとともに(図9中(B)及び(C)に示す動作)、ポンプ33も停止させて(図9中(F)に示す動作)、自己診断テストを中止する(図9中(A))。
【0080】
さらに、第1乃至第4の自己診断テスト判断フラグF1,F2,F3,F4を0にして、また、第1乃至第5のテスト時間T1,T2,T3,T4,T5を0にする(前記ステップS49)。この結果、これまでの処理が有効でなくなる。すなわち例えば、図3で行う第1の主連通路切換バルブ11の自己診断テストにあっては、ステップS2における自己診断テスト判断フラグF1が1でないとして、ステップS3以降の処理からの自己診断テストを再開する。
【0081】
このように、図9に示すようにブレーキ操作が検出した場合、自己診断テストが最初から再実施している。
次に効果を説明する。
前述したように、自己診断テストでは、第1及び第2の主連通路切換バルブ11を再度閉弁して、ポンプ33を作動させている。
【0082】
このようにすることで、ポンプ33の吸入側である副連絡路42(例えば、図1中Aの矢示部分)に液圧がこもった状態でポンプ33を駆動したとしても、その液圧は、吸入弁23、吐出弁22及び減圧制御バルブ13を介して、各ホイールシリンダ4に伝達されるようになる。そして、ホイールシリンダ4に伝達された液圧は、当該ホイールシリンダ4に動作として吸収される。
【0083】
このように、ポンプ33の吸入側に液圧をホイルシリンダ4に吸収させるようにすることで、自己診断テスト時の音を運転者へ聞こえにくくすることができる。また、圧抜き切換弁等の新たな構成も必要としないことから、油圧ユニットを大型化することなく、そのような音発生の防止を図ることができる。
さらに、ポンプ33の吐出側とマスタシリンダ2とが連通される回路上の主連通路切換バルブ11を閉弁することで、ポンプ33の吐出側とマスタシリンダ2との回路が遮断されるので、そのようにこもった液圧がマスタシリンダ2に脈圧として伝達してしまうことを防止できる。
【0084】
このように、自己診断テストにおいて、第1及び第2の主連通路切換バルブ11を再度閉弁して、ポンプ33を作動させることで、ポンプ33の吸入側にこもった液圧が車体に入り込むことを防止でき、音や振動性能を向上させることができる。
また、副連通路切換バルブ12とポンプ33とは副連通路42により連通しているが、副連通路切換バルブ12を開閉動作させた場合に、前述したように当該副連絡路42(図1中Aの矢示部分)に液圧がこもってしまう場合がある。このようなことから、本発明の実施の形態のように、自己診断テストの内容として、副連通路切換バルブ12を実施した後に、第1及び第2の主連通路切換バルブ11を再度閉弁させてポンプ33を作動させるような場合には特に有効である。すなわち、自己診断テストとして副連通路切換バルブ12を開閉動作させてしまうと、前述したように当該副連絡路42(図1中Aの矢示部分)に液圧がこもってしまう場合があるので、この場合に、主連通路切換バルブ11を再度閉弁させてポンプ33を作動させることで、ポンプ33の吸入側にこもった液圧が車体に入り込むことを防止でき、音や振動性能を向上させることができる。
【0085】
また、常開の主連通路切換バルブ11を自己診断テストとして閉弁してしまうと、運転者がブレーキペダル1を踏んでもホイルシリンダ2に圧力が立たなくなることから、ブレーキ操作を検出したら、直ぐに主連通路切換バルブ11を開弁する必要がある。さらに、液圧ユニットの応答遅れにより主連通路切換バルブ11が直ぐに開弁しないこともあるので、この場合、運転者には、ブレーキ操作の若干の引っかかり感を感じさせてしまうおそれがある。
【0086】
このようなことから、自己診断テストとして副連通路切換バルブ12を開閉動作させた場合にのみ、主連通路切換バルブ11を再度閉弁させてポンプ33を作動させることは、言い換えれば、ポンプ33の吸入側に液圧が立つ要因となる副連通路切換バルブ12の自己診断テストとしての開閉動作がなければ、ポンプ33の作動時に主連通路切換バルブ11を閉弁させる必要がない、ということになる。よって、不要に主連通路切換バルブ11を閉じないことで、運転者に引っかかり感を感じさせる可能性を低減することができる。
【0087】
また、前述したように、ブレーキ操作を検出した場合、第1及び第2の主連通路切換バルブ11並びに第1及び第2の副連通路切換バルブ12を適宜所定の状態にするとともに、適宜各値をリセットしている。
例えば、前記図9に示す例では、ポンプ33の作動中にブレーキ操作を検出した場合、そのポンプ33の作動中に閉弁していた第1及び第2の主連通路切換バルブ11を開弁状態に切り替えている。これにより、ブレーキ操作によるマスタシリンダ2内のブレーキ液圧は、マスタシリンダ2から当該第1及び第2の主連通路切換バルブ11までの間の回路(主連通路41の一部回路)に閉じ込められることなく、ホイールシリンダ4に伝達される。これにより、自己診断中にブレーキ操作をした場合でも、任意の制動力を得ることができる。
【0088】
さらに、ブレーキ操作があった後の自己診断テストを最初の自己診断テストの内容から再開している。これにより、自己診断テストを確実に実施することができ、ブレーキ制御装置の信頼性を確保することができる。
次に第2の実施の形態を説明する。
前述の第1の実施の形態では、ブレーキ操作があった後の自己診断テストを最初から再開している。これに対して、第2の実施の形態では、ブレーキ操作があった後の自己診断テストを、そのブレーキ操作があった時点の自己診断テストの内容から再開している。なお、第2の実施の形態の説明で特に言及しない限り、前述の第1の実施の形態と同様な構成であり、また同様な動作をするものとする。
【0089】
図10乃至図14は、第2の実施の形態におけるコントロールユニット110の自己診断テストの処理手順を示す。この図10乃至図14に示す自己診断テストの処理はそれぞれ、前述の第1の実施の形態の図3乃至図7それぞれに示す自己診断テストの処理に対応している。この第2の実施の形態では、前述の第1の実施の形態で行っていたブレーキ操作時の各値をリセットする処理がなくなっており、具体的には次の点である。
【0090】
第1の主連通路切換バルブ11についてする自己診断テストでは、図10に示すように、前記図3に示すステップS9に対応する処理、すなわち第1のテスト時間T1を0にする処理がない。
また、第2の主連通路切換バルブ11についてする自己診断テストでは、図11に示すように、前記図4に示すステップS18に対応する処理、すなわち第1の自己診断テスト判断フラグF1を0にする処理、及び第1及び第2のテスト時間T1,T2を0にする処理がない。
【0091】
また、第1の副連通路切換バルブ12についてする自己診断テストでは、図12に示すように、前記図5に示すステップS28に対応する処理、すなわち第1及び第2の自己診断テスト判断フラグF1,F2を0にする処理、及び第1乃至第3のテスト時間T1,T2,T3を0にする処理がない。
また、第2の副連通路切換バルブ12についてする自己診断テストでは、図13に示すように、前記図6に示すステップS38に対応する処理、すなわち第1乃至第3の自己診断テスト判断フラグF1,F2,F3を0にする処理、及び第1乃至第4のテスト時間T1,T2,T3,T4を0にする処理がない。
【0092】
また、ポンプ33についてする自己診断テストでは、図14に示すように、前記図7に示すステップS49に対応する処理、すなわち第1乃至第4の自己診断テスト判断フラグF1,F2,F3,F4を0にする処理、及び第1乃至第5のテスト時間T1,T2,T3,T4,T5を0にする処理がない。
このようにすることで、ブレーキ操作を検出した後の自己診断テストは次のようになる。
【0093】
図10に示す第1の主連通路切換バルブ11の自己診断テスト中にブレーキ操作があった場合、第1のテスト時間T1が0にならないことから、そのブレーキ操作後に再開した自己診断テストでは、第1の主連通路切換バルブ11を閉弁するが(図10のステップS4)、第1のテスト時間T1としてブレーキ操作がなされた時点までカウントされていた値を用いて、第1のテスト時間判断用しきい値T1thとの比較がなされる。その後は第1の実施の形態と同様に、第1のテスト時間T1が第1のテスト時間判断用しきい値T1thに達した場合には、第1の自己診断テスト判断フラグF1を1に設定し(ステップS5及びステップS10)、第1の主連通路切換バルブ11を開弁している(ステップS2及びステップS7)。
【0094】
また、図11に示す第2の主連通路切換バルブ11の自己診断テスト中にブレーキ操作があった場合、第1の自己診断テスト判断フラグF1が0になることなく(第1の自己診断テスト判断フラグF1が1のまま)、また第1及び第2のテスト時間T1,T2も0にならない。このことから、そのブレーキ操作後に再開した自己診断テストでは、図10に示すステップS2で自己診断テスト判断フラグF1が1であるので、第1の主連通路切換バルブ11の自己診断テストを行うことなく、図11に示す第2の主連通路切換バルブ11の自己診断テストから再開する。
【0095】
この場合、第2の主連通路切換バルブ12を閉弁するが(図11のステップS13)、第2のテスト時間T2としてブレーキ操作がなされた時点までカウントされていた値を用いて、第2のテスト時間判断用しきい値T2thとの比較がなされる。その後は第1の実施の形態と同様に、第2のテスト時間T2が第2のテスト時間判断用しきい値T2thに達した場合には、自己診断テスト判断フラグF2を1に設定し(ステップS14及びステップS19)、第2の主連通路切換バルブ11を開弁している(ステップS11及びステップS16)。
【0096】
また、図12に示す第1の副連通路切換バルブ12の自己診断テスト中にブレーキ操作があった場合、第1及び第2の自己診断テスト判断フラグF1,F2が0になることなく(第1及び第2の自己診断テスト判断フラグF1,F2が1のまま)、また第1乃至第3のテスト時間T1,T2,T3も0にならない。このことから、そのブレーキ操作後に再開した自己診断テストでは、図10に示すステップS2で第1の自己診断テスト判断フラグF1が1であるので、第1の主連通路切換バルブ11の自己診断を行うことなく、さらに図11に示すステップS11では自己診断テスト判断フラグF2が1であるので、第2の主連通路切換バルブ11の自己診断テストを行うこともなく、図12に示す第1の副連通路切換バルブ12の自己診断テストから再開する。
【0097】
この場合、第1の副連通路切換バルブ12を開弁するが(図12のステップS23)、第3のテスト時間T3としてブレーキ操作がなされた時点までカウントされていた値を用いて、第3のテスト時間判断用しきい値T3thとの比較がなされる。その後は第1の実施の形態と同様に、第3のテスト時間T3が第3のテスト時間判断用しきい値T3thに達した場合には、第3の自己診断テスト判断フラグF3を1に設定し(ステップS24及びステップS29)、第1の副連通路切換バルブ12を閉弁している(ステップS21及びステップS26)。
【0098】
また、図13に示す第2の副連通路切換バルブ12の自己診断テスト中にブレーキ操作があった場合、第1乃至第3の自己診断テスト判断フラグF1,F2,F3が0になることなく(第1乃至第3の自己診断テスト判断フラグF1,F2,F3が1のまま)、また第1乃至第4のテスト時間T1,T2,T3,T4も0にならない。このことから、そのブレーキ操作後に再開した自己診断テストでは、図10に示すステップS2で第1の自己診断テスト判断フラグF1が1であるので、第1の主連通路切換バルブ11の自己診断テストを行うことなく、また図11に示すステップS11では第2の自己診断テスト判断フラグF2が1であるので、第2の主連通路切換バルブ11の自己診断テストを行うこともなく、さらに図12に示すステップS21では第3の自己診断テスト判断フラグF3が1であるので、第1の副連通路切換バルブ12の自己診断テストを行うこともなく、図13に示す第2の副連通路切換バルブ12の自己診断テストから再開する。
【0099】
この場合、第2の副連通路切換バルブ12を開弁するが(図13のステップS33)、第4のテスト時間T4としてブレーキ操作がなされた時点までカウントされていた値を用いて、第4のテスト時間判断用しきい値T4thとの比較がなされる。その後は第1の実施の形態と同様に、第4のテスト時間T4が第4のテスト時間判断用しきい値T4thに達した場合には、第4の自己診断テスト判断フラグF4を1に設定し(ステップS34及びステップS39)、第2の副連通路切換バルブ12を閉弁している(ステップS31及びステップS36)。
【0100】
また、図14に示すポンプ33の自己診断テスト中にブレーキ操作があった場合、第1乃至第4の自己診断テスト判断フラグF1,F2,F3,F4が0になることなく(第1乃至第4の自己診断テスト判断フラグF1,F2,F3,F4が1のまま)、また第1乃至第5のテスト時間T1,T2,T3,T4,T5も0にならない。このことから、そのブレーキ操作後に再開した自己診断テストでは、図10に示すステップS2の判定処理では第1の自己診断テスト判断フラグF1が1であるとして、第1の主連通路切換バルブ11の自己診断テストを行うことなく、また図11に示すステップS11の判定処理では第2の自己診断テスト判断フラグF2が1であるとして、第2の主連通路切換バルブ11の自己診断テストを行うこともなく、さらに図12に示すステップS21の判定処理では第3の自己診断テスト判断フラグF3が1であるとして、第1の副連通路切換バルブ12の自己診断テストを行うこともなく、さらにまた図13に示すステップS31の判定処理では第4の自己診断テスト判断フラグF4が1であるとして、第1の副連通路切換バルブ12の自己診断テストを行うこともなく、図14に示すポンプ33の自己診断テストから再開する。
【0101】
この場合、第1及び第2の主連通路切換バルブ11を閉弁するとともに、ポンプ33を作動させるが(図14のステップS43及びステップS44)、第5のテスト時間T5としてブレーキ操作がなされた時点までカウントされていた値を用いて、第5のテスト時間判断用しきい値T5thとの比較がなされる。その後は第1の実施の形態と同様に、第5のテスト時間T5が第5のテスト時間判断用しきい値T5thに達した場合には、自己診断テスト判断フラグF5を1に設定し、当該自己診断処理を終了する(ステップS45及びステップS50)。
【0102】
次に図15を用いて具体的に説明する。
図15は、前述の処理による第1及び第2の主連通路切換バルブ11、第1及び第2の副連通路切換バルブ12、並びにポンプ33の動作のタイムチャートを示す。この例は、ポンプ33が作動中或いは第1及び第2の主連通路切換バルブ11について再度の閉弁中であり、ブレーキ操作があった場合(図15中(G)に示す矢示C)の例である。
【0103】
この場合、ポンプ33が作動中或いは第1及び第2の主連通路切換バルブ11について再度の閉弁中であり、ブレーキ操作を検出したときに(図15中(G)に示す矢示B)、自己診断テストを中止し(図15中(A))、第1及び第2の主連通路切換バルブ11を開弁するとともに(図15中(B)及び(C)に示す動作)、ポンプ33を停止させる(図15中(F)に示す動作)。このとき、前述の第1の実施の形態と異なり、自己診断テストのリセットはしない。すなわち、第1乃至第4の自己診断テスト判断フラグF1,F2,F3,F4を0にしたり、第1乃至第5のテスト時間T1,T2,T3,T4,T5を0にする、といった自己診断のリセット処理は行わない(前記図14)。
【0104】
このようにすることで、これまでの自己診断テストの結果を有効にして、ブレーキ操作終了後に自己診断テストを再開する。これにより、ブレーキ操作終了後に再開した自己診断テストでは、再度、第1及び第2の主連通路切換バルブ11を閉弁するとともに、ポンプ33を作動させるが、第5のテスト時間T5としてブレーキ操作がなされた時点までカウントされていた値を用いて、第5のテスト時間判断用しきい値T5thとの比較を行う。そして、第5のテスト時間T5が第5のテスト時間判断用しきい値T5thに達した場合には、自己診断テスト判断フラグF5を1に設定し、当該ポンプ33の自己診断テストを終了する。このような関係を油圧ユニットの自己診断テスト時間に置き換えると、図8に示すように、ブレーキ操作前に実施した自己診断テスト時間Ttes1とブレーキ操作終了後に実施した自己診断テスト時間Ttes2との合計時間は、自己診断テスト中にブレーキ操作がなされなかった自己診断テスト時間Ttes0と同じ時間になる。
【0105】
以上のように、ブレーキ操作が終了或いは解除されたとき、前回中止した内容から自己診断テストを再開することで、自己診断テスト中のブレーキ操作により自己診断テストを一時的に中止した場合でも、自己診断テスト時間を短縮することができる。
なお、前述の実施の形態の説明において、マスタシリンダ2は、ブレーキペダル操作に応じたマスタシリンダ圧を発生するマスタシリンダであり、ホイルシリンダ4FL,4RR,4FR,4RLは、主連通路を介して前記マスタシリンダから供給されるマスタシリンダ圧に応じて制動力を各車輪に付与するホイルシリンダであり、ポンプ33は、前記マスタシリンダからのブレーキ液を副連通路を介して吸入して、前記主連通路を介して前記ホイルシリンダを加圧するポンプであり、第1及び第2の主連通路切換バルブ11は、前記主連通路上に備えられ、前記ポンプと前記マスタシリンダとを断続する第1の切換弁であり、第1及び第2の副連通路切換バルブ12は、前記副連通路上に備えられ、前記マスタシリンダと前記ポンプとを断続する第2の切換弁である。そして、コントロールユニット110による図7に示すステップS44の処理は、自己診断として前記ポンプを作動させる場合、前記第1の切換弁を閉弁する自動診断制御手段を実現している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のVDC/TCS/ABSブレーキ液圧制御装置の要部である制動制御アクチュエータとそれに接続される構成部分の構成を示す図である。
【図2】前記VDC/TCS/ABSブレーキ液圧制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】前記制動制御アクチュエータの第1の主連通路切換バルブを自己診断するための処理を示すフローチャートである。
【図4】前記制動制御アクチュエータの第2の主連通路切換バルブを自己診断するための処理を示すフローチャートである。
【図5】前記制動制御アクチュエータの第1の副連通路切換バルブを自己診断するための処理を示すフローチャートである。
【図6】前記制動制御アクチュエータの第2の副連通路切換バルブを自己診断するための処理を示すフローチャートである。
【図7】前記制動制御アクチュエータのポンプを自己診断するための処理を示すフローチャートである。
【図8】自己診断中にブレーキ操作がなされない場合の、各部の動作を示すタイムチャートである。
【図9】自己診断中にブレーキ操作があった場合の、各部の動作を示すタイムチャートである。
【図10】本発明の第2の実施の形態における処理であって、前記制動制御アクチュエータの第1の主連通路切換バルブを自己診断するための処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施の形態における処理であって、前記制動制御アクチュエータの第2の主連通路切換バルブを自己診断するための処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施の形態における処理であって、前記制動制御アクチュエータの第1の副連通路切換バルブを自己診断するための処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第2の実施の形態における処理であって、前記制動制御アクチュエータの第2の副連通路切換バルブを自己診断するための処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第2の実施の形態における処理であって、前記制動制御アクチュエータのポンプを自己診断するための処理を示すフローチャートである。
【図15】第2の実施の形態における自己診断中にブレーキ操作があった場合の、各部の動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 ブレーキペダル
2 マスタシリンダ
3 ブレーキ液リザーバ
10 制動制御アクチュエータ
4FL,4RR,4FR,4RL ホイールシリンダ
11 主連通路切換バルブ
12 副連通路切換バルブ
13FL,13RR,13FR,13RL 増圧制御バルブ
14FL,14RR,14FR,14RL 減圧制御バルブ
21 チェック弁
22 吐出弁
23 吸入弁
24,25,26 逆止弁
31 リザーバ
32 ダンパ
33 ポンプ
34 モータ
41 主連通路
42 副連通路
41a,41b 分岐路
43 ポンプ吸入側通路
44 ポンプ吐出側通路
45,45,47 バイパス路
51,52,53,54,55 分岐点

Claims (4)

  1. ブレーキペダル操作に応じたマスタシリンダ圧を発生するマスタシリンダと、主連通路を介して前記マスタシリンダから供給されるマスタシリンダ圧に応じて制動力を各車輪に付与するホイルシリンダと、前記マスタシリンダからのブレーキ液を副連通路を介して吸入して、前記主連通路を介して前記ホイルシリンダを加圧するポンプと、前記主連通路上に備えられ、前記ポンプと前記マスタシリンダとを断続する第1の切換弁と、前記副連通路上に備えられ、前記マスタシリンダと前記ポンプとを断続する第2の切換弁と、を備えるブレーキ制御装置の自己診断装置において、
    前記主連通路は、一端を前記マスタシリンダに接続するとともに、他端を前記ホイルシリンダに接続しており、
    前記副連通路は、前記主連通路における前記マスタシリンダと前記第1の切換弁との間の部位から分岐し前記ポンプに連通することで、前記マスタシリンダからのブレーキ液を当該ポンプに供給可能とし、
    前記主連通路における前記第1の切換弁と前記ホイールシリンダとの間にポンプ吐出側通路を介して前記ポンプを連通させて、当該ポンプにより前記主連通路を介して前記ホイルシリンダを加圧可能とし、
    前記第2の切換弁を開閉動作させた後に前記第1の切換弁を閉弁し、その後、前記ポンプの自己診断として前記ポンプを作動させる自動診断制御手段を備えていること
    を特徴とするブレーキ制御装置の自己診断装置。
  2. 運転者のブレーキ操作を検出するブレーキ操作検出手段を備えており、
    前記自己診断制御手段は、前記自己診断としてポンプを作動する場合において前記第1の切換弁を閉弁しているときに、前記ブレーキ操作検出手段が運転者のブレーキ操作を検出した場合、前記ポンプの作動を停止するとともに、前記第1の切換弁を開弁することで、前記自己診断を中止すること
    を特徴とする請求項1記載のブレーキ制御装置の自己診断装置。
  3. 前記自己診断制御手段は、前記自己診断を中止した後に、前記ブレーキ操作検出手段が運転者のブレーキ操作を検出しなくなった場合、前記自己診断を再開すること
    を特徴とする請求項2記載のブレーキ制御装置の自己診断装置。
  4. 前記自己診断制御手段は、前記自己診断を中止したときの当該自己診断の内容で、前記自己診断を再開すること
    を特徴とする請求項3記載のブレーキ制御装置の自己診断装置。
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