JP4458225B2 - ボールねじ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボールねじ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ボールねじ装置には、回転駆動部からの回転力をナット部材に伝達するために、樹脂製歯車を用いる技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図10に示すように、このボールねじ装置80は、ねじ軸81とこのねじ軸81の径方向外方に複数個のボール82を介して回転自在に設けたナット部材83と、このナット部材83の端部外周に樹脂を射出成型することにより一体的に形成された歯車84とを備えている。
【0004】
このようなボールねじ装置80は、ナット部材83とねじ軸81との間でトルクを推力に変換したり、推力をトルクに変換したりするのに用いられる。
【0005】
上記ボールねじ装置80では、ナット部材83の端部外周に樹脂を射出成型しているため、ナット部材83が変形し易くなる。このため、ナット部材83とは別部材となるブラケットを設け、このブラケットに樹脂を射出することで歯車を形成し、ブラケットにナット部材を回転一体に設けた技術がある。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−257208号(図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、ナット部材83とねじ軸81との間でトルクを推力に変換したり、推力をトルクに変換したりするボールねじ装置80では、歯車84に付与される軸心周りのトルクを、ブラケットを介してナット部材に伝達させている。このため、容易な構成でトルクを確実にナット部材83に伝達し得る歯車装置およびボールねじ装置が望まれていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のボールねじ装置は、ねじ軸および該ねじ軸に同心に配置される筒状のナット部材が設けられ、前記ねじ軸の外周面、および前記ナット部材の内周面のそれぞれにねじ溝が形成され、これらねじ溝間に複数個のボールが転動自在に配置され、前記ナット部材の軸方向端部が組込まれる保持体と、該保持体に樹脂を射出することで一体的に形成される歯車とが設けられ、該歯車の回転に伴なって前記ナット部材とねじ軸との間でトルクを推力に変換させ、あるいは推力をトルクに変換させるようにしたボールねじ装置であって、前記保持体に、前記ナット部材の軸方向端部外周面に外嵌するナット保持部、および前記ナット部材の軸方向端面部に形成された被係合部に円周方向で係合する係合部が、円周方向に沿って交互に振分けて設けられているとともに、前記保持体は、鋼板をプレス加工することによって形成され、外筒部と、内筒部と、前記外筒部と前記内筒部とを軸方向一方側で連成する環状部とを有し、前記内筒部の軸方向他方側端部に、部分円筒状の前記ナット保持部が軸心に沿うように折曲することにより形成され、前記係合部が前記内筒部の軸方向他方側端部において前記ナット保持部と周方向で隣合う状態で径方向内方に向けて折曲して形成されている。
【0011】
このボールねじ装置では、前記歯車の回転に伴なって前記ナット部材とねじ軸との間でトルクを推力に変換させ、あるいは推力をトルクに変換させるようにしている。
【0012】
上記ボールねじ装置では、ナット部材の軸方向端部外周面に保持体のナット保持部を外嵌するように、またナット部材の軸方向端面部の被係合部に保持体の係合部を円周方向で係合するように組つけることにより、簡単な構成の保持体によって、ナット部材が径方向で確実に保持されるとともに、歯車からのトルクがナット部材に確実に伝達される。
本発明に係るボールねじ装置は、好ましくは、前記外筒部の軸方向他方側の端部外周面に、径方向外方に突出する波板部が一体的に形成され、歯車を形成する樹脂は、前記波板部の軸方向両端に当接するとともに、前記外筒部の先端から内周面に回り込んで前記外筒部の外周面に射出されている。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る歯車装置をボールねじ装置に適用させた例を、図面に基づいて説明する。図1および図2は本実施形態の歯車装置の使用状態を示すボールねじ装置の全体断面図である。
【0014】
図1および図2に示すように、このボールねじ装置1は、ボールねじ30、保持体としてのブラケット10および樹脂製歯車(以下単に「歯車」という)20からなる歯車装置26、およびボールねじ30にブラケット10を介して組付けられる転がり軸受(アンギュラ玉軸受)50を有する。
【0015】
この実施の形態において、ボールねじ装置1は、プーリ2における第一フランジ5および第二フランジ6間の軸方向離隔距離を変更するために用いられる。第一フランジ5および第二フランジ6間の軸方向離隔距離を変更することで、プーリ2に巻掛られるベルト3の巻掛径が変更される。
【0016】
第一フランジ5は、回転軸4に軸心周りに回転一体に設けられ、第二フランジ6は、回転軸4に軸心周りに回転一体かつ軸方向に沿って摺動自在に配置される。
【0017】
ボールねじ30は、保持器を有しない総ボール型であり、円筒状のナット部材31と、このナット部材31の内径側に配置される円筒状のねじ軸34と、ナット部材31とねじ軸34との間を転動する複数個のボール37とを有する。
【0018】
図3はボールねじ装置1の分解斜視図である。同図に示すように、ナット部材31は、その端面に所定角度だけ周方向に互いに離隔した被係合部としての切欠32を有する。ナット部材31の内周面に、両端部間で連続した所定のリード角を有する一条のねじ溝33が形成されている。
【0019】
ねじ軸34は、図示しない所定の支持装置でもって軸心周りに非回転に支持され、かつ軸方向に不動に支持されている。ねじ軸34は、その外周面に、互いに平行でそれぞれ独立の閉ループとした所定のリード角を有する二条のねじ溝35を有する。各ねじ溝35は、その端部どうしをリード角と異なる角度をもって連続させるボール循環溝36を有する。これらボール循環溝36は、それぞれのねじ溝35の上流側と下流側とを連通する部分である。このボール循環溝36によって各ねじ溝35は、それぞれ別個に閉ループとされる。
【0020】
すなわち、各ボール循環溝36は、各ねじ溝35の下流側に位置するボール37をねじ軸34の内径側に沈みこませて上流へ戻すよう、ねじ溝35の他の部分に比べて深く形成されるとともに蛇行した形状に形成されている。これにより、ねじ溝35に嵌合するボール37をそれぞれ独立して転動循環させる機能を有する。
【0021】
図1および図2に示すように、ねじ軸34の軸方向一方側開口の周面一部を所定周長を有するよう円周方向に沿って切欠くことで凹部38が形成されている。
【0022】
ねじ軸34の軸方向他方側内周面に、転がり軸受(アンギュラ玉軸受)40が嵌着されている。転がり軸受40は、ねじ軸34に嵌着された外輪部材41と、回転軸4が挿通される内輪部材42と、外輪部材41と内輪部材42との間に転動自在に配置された複数個の玉43とを備えている。
【0023】
次に歯車装置26の構成を説明する。図1〜図5に示すように、ブラケット10は、薄肉鋼板をプレス加工することによって全体として環状に形成されている。
【0024】
ブラケット10は、外筒部15と、内筒部11と、外筒部15と内筒部11とを軸方向一方側で連成する環状部14とを有する。外筒部15の軸方向他方側の端部外周面に、径方向外方に突出する波板部18が一体的に形成されている。
【0025】
歯車20は、波板部18および外筒部15の一部を被覆するように、ブラケット10に樹脂を射出成型することで形成されている。歯車20の外周に、不図示の回転動力源から駆動力が伝達されて回転する減速歯車7の歯部7aに噛合される歯部21が形成されている。
【0026】
図6に示すように、歯車20を形成する樹脂は、波板部18の軸方向両端に当接すると共に、外筒部15の先端から内周面15bに回り込んで、外筒部15の外周面15aに射出されている。
【0027】
歯車20は外筒部15の内周面15bに沿って環状部14にまで達する回り込み部23を有する。なお回り込み部23は、環状部14にまで達してもよいし、達しなくてもよい。
【0028】
外筒部15の外周面15aに歯車20が射出成型される際、射出圧によってプレス成形品であるブラケット10の外筒部15の内径が収縮し、樹脂金型に食付くおそれがある。また射出圧による収縮量を考慮して樹脂金型との隙間を大きくとると、ブラケット10と歯車20との心合わせができなくなったり、収縮により歯車20が傾斜し、歯形精度が低下するおそれがある。
【0029】
そこで、外筒部15の内周面15bに沿う回り込み部23を形成したことにより、当該回り込み部23は、外筒部15の内径の収縮を抑制する方向に働き、収縮を抑えることができる。
【0030】
図7に示すように、波板部18を構成する凸部18aと凹部18bの曲率半径Rは等しく形成されており、例えばその値は0.5mm以上とする。また凸部18aの数は、歯車20の歯数の半分以上とする。これにより、樹脂を射出成型することに伴なうヒートショック時の応力集中を防ぐことができる。
【0031】
すなわち、雰囲気温度が下がり金属製のブラケット10と歯車20の線膨張率の差から応力(歯車20にとっては引張方向)が生じると、ヒートショックによる割れが発生し易くなる。このとき、ブラケット10の波板部18と歯車20の界面が鋭角になっていると、その角に大きな応力が集中して破損し易くなるが、上述のように、凸部18aと凹部18bの曲率半径Rを、0.5mm以上とし、凸部18aの数を歯車20の歯数の半分以上とすることで、波板部18と歯車20の界面における応力集中を防止でき、ヒートショックによる割れを防止できる。
【0032】
また、歯車20を外筒部15の軸方向先端から内周面15bに回り込んで成形することで、歯車20を外筒部15の外周面15aに射出成型する際に、射出圧によって薄肉鋼板製の外筒部15の内径が収縮するのを抑制でき、外筒部15のたわみを防止できる。よって、射出成型時に樹脂金型に食い付くのを防止できる。さらに、ブラケット10と歯車20との心合わせが容易に行えて歯形精度が向上し、生産性の向上ならびにコストの低減を図ることができる。
【0033】
また、波板部18は凸部18aと凹部18bとを有するため、樹脂が凸部18aと凹部18bに確実に一体となり、歯車20の軸方向の抜止めを確実に行うことができる。
【0034】
図4および図5に示すように、ブラケット10の内筒部11の軸方向他方側端部に、ナット部材31の軸方向一方側端部外周面に外嵌する部分円筒状のナット保持部13と、ナット部材31の軸方向一方側端面部に円周方向で係合する係合部12とが設けられている。ナット保持部13と係合部12とは、円周方向に沿って交互に振分けて形成されている。ナット保持部13は内筒部11にほぼ平行に形成され、係合部12は内筒部11から径方向内方に向けて折曲して形成されている。
【0035】
ナット保持部13と係合部12とは、それぞれ円周方向等配位置に6個ずつ形成されている。円周方向に隣合うナット保持部13と係合部12とは、それぞれ所定間隔を置いて配置されている。
【0036】
図5の斜視図に示すように、係合部12のうち一個の特定係合部12aは、他の係合部12に比べて径方向に長く形成されている。特定係合部12aの径方向内方端部は、軸方向他方側に向けて折曲されることで折曲部16が形成されている。
【0037】
この折曲部16と前記ねじ軸34に形成した凹部38とで、ナット部材31が軸心周りに必要以上に回転するのを防止するためのストッパが構成される。すなわち、折曲部16が凹部38の端面38aに当接することで、ナット部材31の軸心周りの回転が阻止される。
【0038】
図4に示すように、ナット保持部13のうち、特定係合部12aの周方向両側に隣合う特定ナット保持部13a,13aの、特定係合部12a側の側面13b,13bは、軸方向に対して傾斜して形成されている。
【0039】
ここで、図8および図9に基づいて、ブラケット10の製造方法を説明する。ブラケット10は、前述したように、薄肉鋼板をプレス加工することで製造される。すなわち図8に示すように、薄肉鋼板をプレス加工して波板部18を形成するための環状の波板予定部18A、外筒部15、環状部14、および内筒部11を得るとともに、ナット保持部13および係合部12を形成するための円盤状の未加工部10Aを得る。続いて、波板予定部18Aの外周部分(図に斜線で示す部分)を打抜くことで、図9に示すように、凸部18aと凹部18bを有する波板部18を得る。
【0040】
また、未加工部10Aの中心部分を所定形状に打抜くことで、ナット保持部13となる保持部予定部13A、特定ナット保持部13aの予定部13B、特定係合部12aの予定部12Aおよび係合部12を得る。
【0041】
このとき、特定ナット保持部13aの予定部13Bの側面13b,13bは、特定係合部12aの予定部12Aの周方向各側面に沿うように未加工部10Aを打抜く。なお、特定係合部12a以外の係合部12は、未加工部10Aの所定部分を打抜くことによりそのまま形成される。
【0042】
次に図9に示すように、特定係合部12aは、予定部12Aの径方向内方端部を軸方向他方側に折曲して折曲部16を形成することで得る。また、各保持部予定部13A,13Bを、軸方向他方側に、軸心に沿うように折曲することで、ナット保持部13および特定ナット保持部13aを得る。このとき、各保持部予定部13A,13Bは、例えば軸心に向けてわずかに径方向内方に傾斜させておく。
【0043】
このようにして形成されたブラケット10の波板部18および外筒部15の一部に樹脂を射出成型することにより、歯車20をブラケット10と回転一体に形成する。
【0044】
そしてこのボールねじ装置1では、ブラケット10とナット部材31とは、ナット保持部13がナット部材31の軸方向一方側端部の外周面に嵌着するように、また特定係合部12aを含む係合部12が、ナット部材13に形成した切欠32に軸方向で嵌合するように組込まれる。
【0045】
このとき、上述のように、各保持部予定部13A,13Bは、例えば軸心に向けてわずかに径方向内方に傾斜させておくことで、ナット部材31がナット保持部13および特定ナット保持部13aの径方向内方に締代をもって確実に保持される。そして、特定係合部12aおよび係合部12の円周方向端面と各切欠32の円周方向端面とが円周方向で係合し、ナット部材31は、ブラケット10に軸心周りに確実に回転一体に組付けられる。
【0046】
ブラケット10の内周面他方側に、転がり軸受(アンギュラ玉軸受)50が嵌着されている。転がり軸受50は、ブラケット10の内筒部11の内周面に嵌着される外輪部材51と、回転軸4に軸心周りに回転一体に組付けられるとともに第二フランジ6に一体形成された筒軸6aの外周面に嵌着される内輪部材52と、外輪部材51および内輪部材52の間に転動自在に配置された複数個の玉53とを備える。転がり軸受50における外輪部材51の側面は、係合部12,12aの側面に当接している。
【0047】
上記ブラケット10の係合部12と、ナット部材31の切欠32とを嵌合するように、またブラケット10のナット保持部13をナット部材31の軸方向一方側の端部外周面に外嵌するようにしてブラケット10とナット部材31とを容易に組付けることで、ボールねじ装置1を容易に製造することができる。
【0048】
ボールねじ装置1の動作は概ね次の通りである。図1は前述のように、ボールねじ30が最も縮んだ状態を示しており、第一フランジ5と第二フランジ6とが軸方向に最も隔離している。すなわちベルト3の巻掛径が小さい状態である。この状態では、凹部38の当接面に折曲部16が当接し、ナット部材31の回転が防止された状態にある。
【0049】
上記状態から減速歯車7が軸心周りに回転して歯部7aが回転すると、減速歯車7の回転とともに歯車20が軸心周りに回転する。歯車20の回転に伴なって、ブラケット10ならびにナット部材31が、ねじ軸34の回りに回転すると共に、図2に示すように、軸方向(図の左方)に移動する。これにより、ブラケット10に一体成形された歯車20も軸方向に移動する。
【0050】
また、第一フランジ5および第二フランジ6どうしが接近し、これらフランジ5,6の径方向内方部位どうしが軸方向で当接した時点で、ナット部材13は軸方向の移動を停止する。第一フランジ5および第二フランジ6どうしが接近する動作に伴ない、ベルト3は両フランジ5,6間をせり上がり、ベルト3の巻掛径が大きくなり、フランジ5,6の径方向内方部位どうしが軸方向で当接した時点でベルト3の巻掛径は最大となる。
【0051】
再び、ベルト3の巻掛径を小さくする場合は、上記と反対方向の回転力を減速歯車7から歯車20に対して付与することで、ナット部材31は軸方向(図の右方)に移動し、図1のように、凹部38の当接面に折曲部16が当接した時点で、ナット部材31は軸方向の移動を停止する。
【0052】
上記ボールねじ30の伸縮動作の際、ブラケット10の各係合部12の円周方向側面とナット部材31の各切欠32の円周方向側面とが円周方向で係合しているため、歯車20からのトルクはナット部材31に確実に伝えられる。
【0053】
また、本発明の実施の形態におけるボールねじ装置1において、その歯車装置26における歯車20は、ブラケット10に射出成型されるものであり、従ってナット部材31の軌道(ねじ溝33)に歯車20の成型時に発生しやすい熱歪の影響がない。
【0054】
また、外筒部15の軸方向途中より先端側を周方向に凸部18aと凹部18bを交互に形成してなる波板部18とし、歯車20を外筒部15の外周面15aに射出成型したことにより、外筒部15の周方向に対する歯車20の回止めを確実に行うことができる。しかも、ブラケット10は、係合部12およびナット保持部13を含めてプレス成形により容易に形成することができ、製造コストの低減を図ることができる。
【0055】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明の歯車装置およびボールねじ装置によれば、樹脂製歯車に付与されるトルクを、簡単な構成を有する保持体(ブラケット)を介して、ボールねじのナット部材に確実に伝達させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態における歯車装置の使用状態を示すボールねじ装置の全体断面図である。
【図2】 本発明の実施形態における歯車装置の使用状態を示すボールねじ装置の全体断面図である。
【図3】 同じくボールねじ装置の分解斜視図である。
【図4】 同じくブラケットの単体断面図である。
【図5】 同じくブラケットの単体斜視図である。
【図6】 同じく歯車装置の一部拡大断面図である。
【図7】 同じくブラケットの波板部の一部拡大図である。
【図8】 同じくブラケットの製造途中の正面図である。
【図9】 同じくブラケットの製造途中の正面図である。
【図10】 従来のボールねじ装置の全体構成を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 ボールねじ装置
10 ブラケット
11 内筒部
12 係合部
13 ナット保持部
14 環状部
15 外筒部
16 折曲部
18 波板部
20 歯車
26 歯車装置
30 ボールねじ
31 ナット部材
32 切欠
34 ねじ軸
38 凹部

Claims (2)

  1. ねじ軸および該ねじ軸に同心に配置される筒状のナット部材が設けられ、前記ねじ軸の外周面、および前記ナット部材の内周面のそれぞれにねじ溝が形成され、これらねじ溝間に複数個のボールが転動自在に配置され、前記ナット部材の軸方向端部が組込まれる保持体と、該保持体に樹脂を射出することで一体的に形成される歯車とが設けられ、該歯車の回転に伴なって前記ナット部材とねじ軸との間でトルクを推力に変換させ、あるいは推力をトルクに変換させるようにしたボールねじ装置であって、
    前記保持体に、前記ナット部材の軸方向端部外周面に外嵌するナット保持部、および前記ナット部材の軸方向端面部に形成された被係合部に円周方向で係合する係合部が、円周方向に沿って交互に振分けて設けられているとともに、
    前記保持体は、鋼板をプレス加工することによって形成され、外筒部と、内筒部と、前記外筒部と前記内筒部とを軸方向一方側で連成する環状部とを有し、前記内筒部の軸方向他方側端部に、部分円筒状の前記ナット保持部が軸心に沿うように折曲することにより形成され、前記係合部が前記内筒部の軸方向他方側端部において前記ナット保持部と周方向で隣合う状態で径方向内方に向けて折曲して形成されている、ことを特徴とするボールねじ装置。
  2. 前記外筒部の軸方向他方側の端部外周面に、径方向外方に突出する波板部が一体的に形成され、歯車を形成する樹脂は、前記波板部の軸方向両端に当接するとともに、前記外筒部の先端から内周面に回り込んで前記外筒部の外周面に射出されている、ことを特徴とする請求項1に記載のボールねじ装置。
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