JP4457215B2 - 熱電発電機能を有する管材 - Google Patents
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Description
1.管状部材と、
該管状部材の外周面に設置された少なくとも一個の板状部材とを含み、
該板状部材の少なくとも一部が熱電変換材料によって被覆されていることを特徴とする
熱電発電機能を有する管材。
2.板状部材が、管状部材の長手方向に対してほぼ直角に配置されている上記項1に記載の熱電発電機能を有する管材。
3.p型熱電変換材料又はn型熱電変換材料によって被覆された少なくとも一個の板状部材を含む、上記項1又は2に記載の熱電発電機能を有する管材。
4.p型熱電変換材料によって被覆された少なくとも一個の板状部材と、n型熱電変換材
料によって被覆された少なくとも一個の板状部材を含む、上記項1又は2に記載の熱電発電機能を有する管材。
5.板状部材の片面がp型熱電変換材料によって被覆され、他方の面がn型熱電変換材料によって被覆されており、該板状部材の外縁部においてのみp型熱電変換材料とn型熱電変換材料が電気的に接続している、上記項1又は2に記載の熱電発電機能を有する管材。6.熱電変換材料によって被覆された複数の板状部材を含み、一の板状部材の低電位部と他の板状部材の高電位部とが交互に接続されてなる上記項1〜5のいずれかに記載の熱電発電機能を有する管材。
7.板状部材が、円環状の部材又は外周部から中心部に向かって複数の切り欠きを有する円環状の部材である上記項1〜6のいずれかに記載の熱電発電機能を有する管材。
8.p型熱電変換材料が、一般式:CaaA1 bCocA2 dOe (式中、A1は、 Na、K、Li
、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn、Pb、Sr、Ba、Al、Bi、Yおよびランタノイドからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、A2は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Ag、Mo、W、Nb及びTaからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、2.2≦a≦3.6;0≦b≦0.8;2.0≦c≦4.5;0≦d≦2.0;8≦e≦10である。)で表される複合酸化物、及び一般式:BifPbgM1 hCoiM2 jOk(式中、M1は、Na、K、Li、Ti、V、Cr
、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn、Pb、Ca、Sr、Ba、Al、Yおよびランタノイドからなる群から選択
される一種又は二種以上の元素であり、M2は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Ag、Mo、W
、Nb及びTaからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、1.8≦f≦2.2;0
≦g≦0.4;1.8≦h≦2.2;1.6≦i≦2.2;0≦j≦0.5;8≦k≦10である。)で表される複合酸化物からなる群から選ばれた少なくとも一種の酸化物であり、
n型熱電変換材料が、一般式:LnmR1 nNipR2 qOr(式中、Lnはランタノイドから
選択される一種又は二種以上の元素であり、R1は、Na、K、Sr、Ca及びBiからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、R2は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Cu、Mo、W
、Nb及びTaからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、0.5≦m≦1.7;0
≦n≦0.5;0.5≦p≦1.2;0≦q≦0.5;2.7≦r≦3.3である。)で表される複合酸化物
、及び一般式:(LnsR3 t)2NiuR4 vOw(式中、Lnはランタノイドから選択される一種又は二種以上の元素であり、R3は、Na、K、Sr、Ca及びBiからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、R4は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Cu、Mo、W、Nb及びTa
からなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、0.5≦s≦1.2;0≦t≦0.5;0.5≦u≦1.2;0≦v≦0.5;3.6≦w≦4.4である。)で表される複合酸化物からなる群から選ばれた少なくとも一種の酸化物である、
上記項1〜7のいずれかに記載の熱電発電機能を有する管材。
9.上記項1〜8のいずれかに記載の熱電発電機能を有する管材を2本以上含み、
一の管材の高電位部と他の管材の低電位部とが交互に接続されている
熱電発電機能を有する管材。
10.管材が廃熱ボイラーの管状熱交換器であり、
板状部材が管式熱交換器用フィンである
上記項1〜9のいずれかに記載の熱電発電機能を有する管材。
11.上記項1〜10のいずれかに記載の管材の管状部材の内部と外部とを異なる温度の流体に接触させることを特徴とする熱電発電方法。
12.上記項1〜10のいずれかに記載の管材を、熱交換部に設置してなるコジェネレーションシステム。
13.上記項1〜10のいずれかに記載の管材を排気系内に設置した熱機関を有する移動手段。
管状部材
管状部材の材質については特に限定はないが、使用環境において変質することなく、十分な強度を有し、更に、熱交換効率が良好な材質であることが好ましい。例えば、ステンレス、クロムモリブデン鋼等の金属類;石英ガラス等の高温耐久性のある無機材料;ポリイミド樹脂(商標名:カプトン)等の高温耐久性のある樹脂等を用いることができる。特に、管状部材の内外での熱伝導をよくするためには、金属材料が好ましい。
板状部材は、上記管状部材の外周面に接触すれるように設置された部材であり、例えば、フィン付き管式熱交換器では、フィンが板状部材に相当するものである。
板状部材は、その表面の少なくとも一部が熱電変換材料によって被覆されていることが必
要である。板状部材の表面を熱電変換材料で被覆することによって、管状部材の内部と外部をそれぞれ異なる温度の流体に接触させた場合に、該管状部材の外周面に設置された板状部材の外縁部と中心部で温度差が生じ、該板状部材の表面を被覆した熱電変換材料の外縁部と中心部に電位差を生じさせることができる。
ては、LnNiO3(Lnはランタノイドである)で表される複合酸化物、LnNiO3のLn及び/又はNiの一部を他の元素で置換した複合酸化物等のペロブスカイト構造を有する複合酸化物、Ln2NiO4で表される複合酸化物、Ln2NiO4のLn及び/又はNiの一部を他の元素で置換した複合酸化物等の層状ペロブスカイト構造を有する複合酸化物等を用いることができる。
(i)p型熱電変換材料
p型熱電変換材料としては、一般式:CaaA1 bCocA2 dOe (式中、A1は、 Na、K、Li、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn、Pb、Sr、Ba、Al、Bi、Yおよびランタノイドからな
る群から選択される一種又は二種以上の元素であり、A2は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Ag、Mo、W、Nb及びTaからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、2.2≦a≦3.6;0≦b≦0.8;2.0≦c≦4.5;0≦d≦2.0;8≦e≦10である。)で表される複合酸化物、及び一般式:BifPbgM1 hCoiM2 jOk(式中、M1は、Na、K、Li、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn、Pb、Ca、Sr、Ba、Al、Yおよびランタノイドからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、M2は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Ag、Mo、W
、Nb及びTaからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、1.8≦f≦2.2;0
≦g≦0.4;1.8≦h≦2.2;1.6≦i≦2.2;0≦j≦0.5;8≦k≦10である。)で表される複合酸化物からなる群から選ばれた少なくとも一種の酸化物を用いることができる。上記各一般式においてランタノイド元素としては、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Lu等を例示できる。
する層と、六つの0が一つのCoに八面体配位し、その八面体がお互いに辺を共有するように二次元的に配列したCo02層が交互に積層した構造を有するものであり、前者の場合、Ca2Co03のCaの一部がA1で置換され、さらにこの層のCoの一部及びCo02層のCoの一部がA2によって置換されており、後者ではBiの一部がPb又はM1の一部で置換され、Coの一部がM2によって置換されている。
n型熱電変換材料としては、一般式:LnmR1 nNipR2 qOr(式中、Lnはランタノイ
ドから選択される一種又は二種以上の元素であり、R1は、Na、K、Sr、Ca及びBiからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、R2は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Cu、Mo、W、Nb及びTaからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、0.5≦m≦1.7;0≦n≦0.5;0.5≦p≦1.2;0≦q≦0.5;2.7≦r≦3.3である。)で表される複合酸
化物、及び一般式:(LnsR3 t)2NiuR4 vOw(式中、Lnはランタノイドから選択される一種又は二種以上の元素であり、R3は、Na、K、Sr、Ca及びBiからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、R4は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Cu、Mo、W、Nb及
びTaからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、0.5≦s≦1.2;0≦t≦0.5;0.5≦u≦1.2;0≦v≦0.5;3.6≦w≦4.4である。)で表される複合酸化物からなる群から選ばれた少なくとも一種の酸化物を用いることができる。上記一般式において、m値は、0.5≦m≦1.7であり、0.5≦m≦1.2であることが好ましい。また、ランタノイド元素としては、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Lu等を例示できる。
構造とも呼ばれる。どちらの複合酸化物もLnの一部がR1又はR3で置換され、Niの一部がR2又はR4で置換されている。
板状部材上にp型熱電変換材料又はn型熱電変換材料の被膜を形成する方法については、特に限定されるものではなく、上記した組成を有する単結晶薄膜又は多結晶薄膜を形成できる方法であればよい。
原料物質としては、気相蒸着法によって気化させて基板上に堆積させることにより、酸化物を形成し得るものであれば特に限定なく使用できる。例えば、構成金属成分を含む金属単体、酸化物、各種化合物(炭酸塩等)等を用いることができる。また、目的とする複合酸化物の構成原子を二種以上含む原料物質を使用してもよい。
この様な方法によって、目的とする複合酸化物の薄膜を形成することができる。
次に、溶液原料を用いる複合酸化物薄膜の製造方法として、スピンコート法について記載する。
ればよく、目的とする複合酸化物の金属成分と同様の比率で金属成分を含有する溶液を用いればよい。
(iii)溶射法:
次に、溶射法による薄膜製造方法について説明する。
処理を行うことが好ましい。熱処理条件については、特に限定的ではないが、例えば、p型熱電変換材料については、熱処理温度を850〜900℃程度とすることが適当であり、n型熱電変換材料については、熱処理温度を1000〜1100℃程度とすることが適当である。熱処理時間については、例えば、5〜48時間程度、好ましくは15〜20時間程度とすればよい。また、基材金属が酸化し易い場合には、熱処理温度を600℃程度まで下げることもできるが、この場合には、より長時間の熱処理を行うことが好ましい。
(iv)エアロゾル堆積法:
エアロゾル堆積法では、目的とする複合酸化物の微粉末を搬送ガスと共に基板上に吹き付けることによって、複合酸化物の被膜を形成できる。
次に、複合酸化物の単結晶体薄膜を形成する方法について説明する。
この方法では、目的とする複合酸化物の元素成分比率と同様の元素成分比率となるように原料物質を混合し、基板上で加熱して溶融させた後、徐々に冷却することによって単結晶体薄膜を形成することができる。原料物質としては、原料混合物を加熱した際に均一な溶融物を形成し得るものであれば特に限定されず、元素単体、酸化物、各種化合物(炭酸塩
等)等を使用できる。また目的とする複合酸化物の構成元素を二種以上含む化合物を使用
しても良い。
、炭酸ナトリウム(Na2CO3)、炭酸カリウム(K2CO3)などのアルカリ金属炭酸塩などを挙げ
ることができる。ホウ素含有化合物の具体例としては、ホウ酸(B2O3)などを挙げることができる。これらの任意の添加成分についても、それぞれを単独あるいは二種以上混合して用いることができる。
冷却すれば単結晶薄膜を製造することができる。
板状部材が電気伝導性を有する場合には、該板状部材表面に絶縁性被膜を形成した後、その上に熱電変換材料の被膜を形成すればよい。これにより、電気短絡を防止して十分な電力を得ることができる。
本発明の管材は、上記した管状部材と、その外周面に設置された少なくとも一個の板状部材とを含み、該板状部材の少なくとも一部が熱電変換材料によって被覆されているものである。
本発明の熱電発電機能を有する管材は、管状部材の内部と外部とを異なる温度の流体に接触させることによって、板状部材の外縁部と中心部で温度差を生じさせ、該板状部材の表面を被覆した熱電変換材料の外縁部と中心部に電位差を発生させることができる。
p型熱電変換材料で被覆した板状部材(フィン)の作製:
外径5cm、中心部の孔の直径2cm、厚さ1mmのクロムモリブデン鋼の円盤の全面にプラズマ溶射により、厚さ約50μmの酸化アルミニウム(アルミナ)被膜を形成した。
うに混合した。この混合溶液中に、上記方法でアルミナ被覆したクロムモリブデン板を浸漬して、100℃で乾燥後、800℃の空気中で3時間焼成した。その後、再度、このクロムモリブデン板を上記混合溶液中に浸漬し、同様の条件で熱処理を行った。この処理を5回繰り返した後、850℃の酸素気流中で20時間焼成した。
されたクロムモリブデン鋼板からなるフィンが得られた。
上記した方法と同様にしてクロムモリブデン鋼の円盤の全面にプラズマ溶射により、厚さ約50μmの酸化アルミニウム(アルミナ)被膜を形成した。
外径2cm、内径1.8cm、肉厚1mm、長さ15cmのクロムモリブデン鋼管を管状部材として用い、上記したp型熱電変換材料で被覆した板状部材(フィン)の孔部とn型熱電変換材料で被覆した板状部材(フィン)の孔部に該管状部材を通した。p型熱電変換材料で被覆した板状部材(フィン)とn型熱電変換材料で被覆した板状部材(フィン)は、それぞれ5枚ずつ用い、各部材を交互に通して、1cm間隔で固定した。
上記した方法で、p型熱電変換材料で被覆した板状部材(フィン)とn型熱電変換材料で被覆した板状部材(フィン)を各5枚設置した管材を電気炉に入れ、600℃まで加熱し、管内部に20℃の水を流すことによって、管材の内外部で温度差を生じさせて、接続する外部抵抗値を変化させながら電圧を測定した。
p型熱電変換材料で被覆した板状部材(フィン)の作製
生石灰(CaO)の粉末と酸化コバルト(II,III)(Co3O4)の粉末をCaとCoの原子比が
3:4となるように、それぞれ秤量した。次いで、生石灰粉末を水に投入して水和による発熱が収まるまで十分撹拌した。その後、この溶液に酸化コバルトの粉末を投入し、さらに結合材としてポリビニルアルコール(PVA)を加え、ボールミル混合により均質なスラ
リーを作製した。このスラリーからスプレードライ法により平均2次粒子径約30μmの球状の造粒粉を製造し、p型熱電変換材料の原料粉末とした。
酸化ランタン(La2O3)粉末と酸化ニッケル(NiO)粉末をLaとNiの原子比が1:1.2になるように混合し、さらに結合材としてポリビニルアルコール(PVA)を加え、水を分散媒として
、ボールミル混合により均質なスラリーを作製した。
上記した方法で得られたp型熱電変換材料で被覆した板状部材(フィン)とn型熱電変換材料で被覆した板状部材(フィン)を用いる他は、実施例1と同様にして、熱電発電機能を有する管材を作製した。
p型熱電変換材料で被覆した板状部材(フィン)の作製
圧力1kPaの減圧チャンバー内で、外径5cm、中心部の孔の直径2cm、厚さ1mmのクロムモリブデン鋼の円盤の全面に、搬送ガスとしてHeを用い、ガス流量7L/分、ノ
ズル基板間距離15mmで、エアロゾル堆積法により、平均粒径2μmのアルミナ粉末を吹
き付けて、厚さ約5μmのアルミナ被膜を形成した。形成されたアルミナ被膜は、絶縁耐
圧で150V/μm、体積抵抗率で1015Ω・cmと良好な特性を示した。
換材料の原料粉末を室温でエアロゾル堆積法によって吹き付けた。
れたクロムモリブデン鋼板からなるフィンが得られた。
上記した方法と同様にしてクロムモリブデン鋼の円盤の全面にエアロゾル堆積法により、厚さ約5μmの酸化アルミニウム(アルミナ)被膜を形成した。
を形成する場合と同様とした。
このときの基板温度は室温で、被膜形成後、900℃の酸素気流中で2時間焼成した。これにより、平均厚さ80μmのn型熱電変換特性を示すLa0.9Bi0.1NiO3被膜が形成されたクロムモリブデン鋼板からなるフィンが得られた。
上記した方法で得られたp型熱電変換材料で被覆した板状部材(フィン)とn型熱電変換材料で被覆した板状部材(フィン)を用いる他は、実施例1と同様にして、熱電発電機能を有する管材を作製した。
一般式:CaaA1 bCocA2 dOe又は一般式:BifPbgM1 hCoiM2 jOkで表されるp
型熱電変換材料としての特性を有する複合酸化物を下記の方法で作製した。
抵抗率及び700℃における熱伝導度の測定結果を下記表1〜表68に示す。
れるものと考えられる。
一般式:LnmR1 nNipR2 qOr又は一般式:(LnsR3 t)2NiuR4 vOwで表されるn
型熱電変換材料としての特性を有する複合酸化物を下記の方法で作製した。
Claims (9)
- 管状部材と、
該管状部材の外周面に設置された少なくとも一個の板状部材とを含み、
該板状部材の少なくとも一部が熱電変換材料によって被覆されている熱電発電機能を有する管材であって、下記(i)〜(v)の要件を満足することを特徴とする管材:
(i)p型熱電変換材料又はn型熱電変換材料によって被覆された少なくとも一個の板状
部材を含むこと、
(ii)該板状部材が、外周部から中心部に向かって複数の切り欠きを有する円環状の部材であること、
(iii)該p型熱電変換材料が、一般式:Ca a A 1 b Co c A 2 d O e (式中、A 1 は、Na、K、Li、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn、Pb、Sr、Ba、Al、Bi、Yおよびランタノイドからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、A 2 は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Ag、Mo、W、Nb及びTaからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、2.2≦a≦3.6;0≦b≦0.8;2.0≦c≦4.5;0≦d≦2.0;8≦e≦10である。)で表される複合酸化物、
及び一般式:Bi f Pb g M 1 h Co i M 2 j O k (式中、M 1 は、Na、K、Li、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn、Pb、Ca、Sr、Ba、Al、Yおよびランタノイドからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、M 2 は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Ag、Mo、W、Nb及びTaからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、1.8≦f≦2.2;0≦g≦0.4
;1.8≦h≦2.2;1.6≦i≦2.2;0≦j≦0.5;8≦k≦10である。)で表される複合酸化
物からなる群から選ばれた少なくとも一種の酸化物であること、
(iv)該n型熱電変換材料が、一般式:Ln m R 1 n Ni p R 2 q O r (式中、Lnはランタノイ
ドから選択される一種又は二種以上の元素であり、R 1 は、Na、K、Sr、Ca及びBiからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、R 2 は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Cu、Mo、W、Nb及びTaからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、0.5≦m≦1.7;0≦n≦0.5;0.5≦p≦1.2;0≦q≦0.5;2.7≦r≦3.3である。)で表される複合酸
化物、
及び一般式:(Ln s R 3 t ) 2 Ni u R 4 v O w (式中、Lnはランタノイドから選択される一種又は二種以上の元素であり、R 3 は、Na、K、Sr、Ca及びBiからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、R 4 は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Cu、Mo、W、Nb及びTaか
らなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、0.5≦s≦1.2;0≦t≦0.5;0.5≦u≦1.2;0≦v≦0.5;3.6≦w≦4.4である。)で表される複合酸化物からなる群から選ばれた少なくとも一種の酸化物であること、
(v)該管状部材の外部が高温廃熱との接触部であり、該管状部材の内部が低温流体流通
部であること。 - 管状部材と、
該管状部材の外周面に設置された少なくとも一個の板状部材とを含み、
該板状部材の少なくとも一部が熱電変換材料によって被覆されている熱電発電機能を有する管材であって、下記(i)〜(v)の要件を満足することを特徴とする管材:
(i)p型熱電変換材料によって被覆された少なくとも一個の板状部材と、n型熱電変換
材料によって被覆された少なくとも一個の板状部材を含むこと、
(ii)該板状部材が、外周部から中心部に向かって複数の切り欠きを有する円環状の部材であること、
(iii)該p型熱電変換材料が、一般式:Ca a A 1 b Co c A 2 d O e (式中、A 1 は、Na、K、Li、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn、Pb、Sr、Ba、Al、Bi、Yおよびランタノイドからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、A 2 は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Ag、Mo、W、Nb及びTaからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、2.2≦a≦3.6;0≦b≦0.8;2.0≦c≦4.5;0≦d≦2.0;8≦e≦10である。)で表される複合酸化物、
及び一般式:Bi f Pb g M 1 h Co i M 2 j O k (式中、M 1 は、Na、K、Li、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn、Pb、Ca、Sr、Ba、Al、Yおよびランタノイドからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、M 2 は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Ag、Mo、W、Nb及びTaからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、1.8≦f≦2.2;0≦g≦0.4
;1.8≦h≦2.2;1.6≦i≦2.2;0≦j≦0.5;8≦k≦10である。)で表される複合酸化
物からなる群から選ばれた少なくとも一種の酸化物であること、
(iv)該n型熱電変換材料が、一般式:Ln m R 1 n Ni p R 2 q O r (式中、Lnはランタノイ
ドから選択される一種又は二種以上の元素であり、R 1 は、Na、K、Sr、Ca及びBiからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、R 2 は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Cu、Mo、W、Nb及びTaからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、0.5≦m≦1.7;0≦n≦0.5;0.5≦p≦1.2;0≦q≦0.5;2.7≦r≦3.3である。)で表される複合酸
化物、
及び一般式:(Ln s R 3 t ) 2 Ni u R 4 v O w (式中、Lnはランタノイドから選択される一種又は二種以上の元素であり、R 3 は、Na、K、Sr、Ca及びBiからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、R 4 は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Cu、Mo、W、Nb及びTaか
らなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、0.5≦s≦1.2;0≦t≦0.5;0.5≦u≦1.2;0≦v≦0.5;3.6≦w≦4.4である。)で表される複合酸化物からなる群から選ばれた少なくとも一種の酸化物であること、
(v)該管状部材の外部が高温廃熱との接触部であり、該管状部材の内部が低温流体流通
部であること。 - 管状部材と、
該管状部材の外周面に設置された少なくとも一個の板状部材とを含み、
該板状部材の少なくとも一部が熱電変換材料によって被覆されている熱電発電機能を有する管材であって、下記(i)〜(v)の要件を満足することを特徴とする管材:
(i)板状部材の片面がp型熱電変換材料によって被覆され、他方の面がn型熱電変換材
料によって被覆されており、該板状部材の外縁部においてのみp型熱電変換材料とn型熱電変換材料が電気的に接続していること、
(ii)該板状部材が、外周部から中心部に向かって複数の切り欠きを有する円環状の部材であること、
(iii)該p型熱電変換材料が、一般式:Ca a A 1 b Co c A 2 d O e (式中、A 1 は、Na、K、Li、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn、Pb、Sr、Ba、Al、Bi、Yおよびランタノイドからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、A 2 は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu
、Ag、Mo、W、Nb及びTaからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、2.2≦a≦3.6;0≦b≦0.8;2.0≦c≦4.5;0≦d≦2.0;8≦e≦10である。)で表される複合酸化物、
及び一般式:Bi f Pb g M 1 h Co i M 2 j O k (式中、M 1 は、Na、K、Li、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn、Pb、Ca、Sr、Ba、Al、Yおよびランタノイドからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、M 2 は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Ag、Mo、W、Nb及びTaからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、1.8≦f≦2.2;0≦g≦0.4
;1.8≦h≦2.2;1.6≦i≦2.2;0≦j≦0.5;8≦k≦10である。)で表される複合酸化
物からなる群から選ばれた少なくとも一種の酸化物であること、
(iv)該n型熱電変換材料が、一般式:Ln m R 1 n Ni p R 2 q O r (式中、Lnはランタノイ
ドから選択される一種又は二種以上の元素であり、R 1 は、Na、K、Sr、Ca及びBiからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、R 2 は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Cu、Mo、W、Nb及びTaからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、0.5≦m≦1.7;0≦n≦0.5;0.5≦p≦1.2;0≦q≦0.5;2.7≦r≦3.3である。)で表される複合酸
化物、
及び一般式:(Ln s R 3 t ) 2 Ni u R 4 v O w (式中、Lnはランタノイドから選択される一種又は二種以上の元素であり、R 3 は、Na、K、Sr、Ca及びBiからなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、R 4 は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Cu、Mo、W、Nb及びTaか
らなる群から選択される一種又は二種以上の元素であり、0.5≦s≦1.2;0≦t≦0.5;0.5≦u≦1.2;0≦v≦0.5;3.6≦w≦4.4である。)で表される複合酸化物からなる群から選ばれた少なくとも一種の酸化物であること、
(v)該管状部材の外部が高温廃熱との接触部であり、該管状部材の内部が低温流体流通
部であること。 - 板状部材が、管状部材の長手方向に対してほぼ直角に配置されている請求項1〜3のいずれかに記載の熱電発電機能を有する管材。
- 熱電変換材料によって被覆された複数の板状部材を含み、一の板状部材の低電位部と他の板状部材の高電位部とが交互に接続されてなる請求項1〜4のいずれかに記載の熱電発電機能を有する管材。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の熱電発電機能を有する管材を2本以上含み、
一の管材の高電位部と他の管材の低電位部とが交互に接続されている
熱電発電機能を有する管材。 - 管材が廃熱ボイラーの管状熱交換器であり、
板状部材が管式熱交換器用フィンである
請求項1〜6のいずれかに記載の熱電発電機能を有する管材。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の管材の管状部材の内部と外部とを異なる温度の流体に接触させることを特徴とする熱電発電方法。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の管材を、熱交換部に設置してなるコジェネレーションシステム。
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