以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態の遊技機1の背面斜視図である。なお、本実施の形態の説明において、遊技機1の遊技者が遊技する側を前として前後方向を示す。
遊技機1は、外枠(機枠又は本体枠)2に、開口を有する額縁状の内枠(前面枠)3の一側が、ヒンジ4を介して開閉可能に取り付けられている。また、内枠3の前面には、ヒンジ5を介してガラス枠6が取り付けられている。ガラス枠6の要所には、装飾用ランプ、LED等の装飾表示装置(図示省略)が設けられている。装飾表示装置は、大当り等のイベント発生時に遊技の進行に応じて発光し、遊技機1にエラーが発生した場合は当該エラーの発生を表示する。装飾表示装置によるエラー表示については、図7で後述する。
内枠3の裏面側には、裏機構ユニット7が取り付けられている。裏機構ユニット7には、画像表示装置(図示省略)が前方から嵌め込まれている。画像表示装置は、LCD(液晶表示器)又はCRT(ブラウン管)で表示部が構成されている。
画像表示装置の前面側には、ガラス枠6の背面側に遊技盤(図示省略)が装着されている。遊技盤は、ガイドレールなどの区画部材により遊技部が区画して形成されており、略中央には開口部を有するセンターケースが設けられている。当該開口部内には裏面側から画像表示装置を臨ませて、前面側(遊技者側)から表示部を視認できるように構成されている。
裏機構ユニット7の下方には、遊技を統括的に制御する遊技制御装置8、排出制御装置9、電源装置10及び中継基板11が設けられている。また、裏機構ユニット7の上方には、排出装置12が設けられている。
排出装置12は、遊技球を貯留するタンクユニット(貯留部)13、及び、タンクユニット13に貯留された遊技球を排出する払出ユニット(球排出部)14からなる。払出ユニット14は、スプロケット(回転体)23、モータ取付ベース24及び駆動モータ25(図3)で構成されており、これらの部材がタンクユニット13に取り付けられて一体化されている。このように、払出ユニット14とタンクユニット13との間に球導出流路を介在させずに両者を直結することで、遊技機1の裏面側に設ける部品数や配置スペースが削減される。
外枠2には、タンクユニット13の上方の右側寄りの位置に、緩やかな曲線状の切欠部が形成されている。切欠部が形成された位置には、島設備73(図7)の球補給樋から遊技機1に遊技球を補給するための図示しない分配器(シュート)が、島設備73側に設けられる。タンクユニット13内の遊技球が不足して遊技機1から島設備73へ補給信号が送信されると、島設備73からシュートを介して、タンクユニット13内に遊技球が補給される。
払出ユニット14は、排出制御装置9からの制御信号に基づいて、タンクユニット13に貯留されている遊技球を下方へ排出する。払出ユニット14の下方には、排出した遊技球を遊技機1の前面に設けられた上皿74(図7)へ案内する球流下路(図示省略)、及び、タンクユニット13内の遊技球を島設備73内の下部に設けられた球回収樋へ案内するための球抜流路(図示省略)が配設されている。
裏機構ユニット7は、画像表示装置を取り付ける取付フレーム15、取付フレーム15の右側縁から前方に突設された固定壁部16、及び、取付フレーム15の左側に形成された玉通路ユニット17で構成される。
固定壁部16は、前方側の先端面の上下に止着穴が開設されている。そして、当該止着穴に止着部材(例えば、雄ネジ)を通して内枠3側の雌ネジ部に螺合することで内枠3に固定される。
玉通路ユニット17は、略筒状の縦長な部材であって、内部に球流下路及び球抜流路が収容されている。また、玉通路ユニット17は蓋部材18を備えている。この蓋部材18を開くことで、遊技場の従業員が玉通路ユニット17内の保守作業を行うことができる。
なお、遊技機1には、図示しないカードユニットが隣接されている。遊技者が、券売機で購入したプリペイドカードをカードユニットに挿入すると、当該プリペイドカードが保有する有価価値に相当する度数が、遊技機1に設けられた表示部に表示される。そして、遊技機1に設けられた貸出ボタンの操作により遊技者から遊技球の貸出要求があると、相当する数の遊技球が排出装置12から上皿74に排出される。
図2は、本発明の実施の形態の排出装置12の斜視図であって、図3は、本発明の実施の形態の払出ユニット14近傍の分解斜視図である。
タンクユニット13は、上面が開口した横長な有底箱体状に形成されている。タンクユニット13の底部20は、長手方向の一側(遊技機1の正面から見て右側)から他側(遊技機1の正面から見て左側)に向けて下降するように傾斜している。よって、シュートから補給された遊技球は、タンクユニット13内を一側から他側へ流下して、払出ユニット14のスプロケット23へ流れ込む。
タンクユニット13の他側の側壁には、払出ユニット取付部21が形成されている。払出ユニット取付部21は、排出装置12を平面視した場合に円弧状に形成されており、また、タンクユニット13の側壁高さの上半部分に相当する位置を切り欠いた状態に形成されている。払出ユニット取付部21の上部には、後述するモータ取付ベース24が装着される。
払出ユニット取付部21の下部には、略円筒状のスプロケット収容部22が、下方に向けて突設されている。スプロケット収容部22の内部の構造については、図4で後述する。
スプロケット23は、遊技球を保持可能な縦溝状の球保持部26を、外周縁部の周方向に等間隔で10個備える。球保持部26は、スプロケット23を平面視した場合に、遊技球の外形に倣った円弧状の切欠によって構成されている。隣接する球保持部26は、区画壁(羽)27によって区画されている。区画壁27は、スプロケット23の上部側よりも下部側で、スプロケット径方向の突出長さを短くして形成されている。
スプロケット23の下部には、回転軸28が備えられている。スプロケット23は、スプロケット収容部22内の軸穴47(図4)に回転軸28を垂直方向に差し込んだ状態で回転可能に取り付けられる。
スプロケット収容部22の内径は、スプロケット23の外径よりも僅かに大きく形成されている。そして、スプロケット収容部22の内周面と、スプロケット23の球保持部26とで形成される各空間内には、遊技球が最大で3個積み重なった状態で保持される。つまり、スプロケット23をスプロケット収容部22に収容させた状態で、スプロケット収容部22の内周面とスプロケット23の球保持部26との間の空間に、約30個の遊技球が保持される。なお、実際には、後述する規制壁部49や球排出路50等によって27個程度の遊技球が球保持部26に保持されるにとどまる。
このように、スプロケット23の球保持部26に遊技球が保持されることによって、従来の排出装置に設けられていたスプロケットよりもスプロケットの慣性が大きくなり、スプロケット23が誤って回転することで遊技球が誤って排出される可能性は低減されている。
スプロケット23の上部には駆動軸29が固着されている。駆動軸29の先端部には、モータ取付ベース24を間に介在させた状態で、駆動モータ25が取り付けられる。
モータ取付ベース24は、払出ユニット取付部21の上部に形成された切り欠きの形状に倣った略半円状に形成されている。そして、モータ取付ベース24は、払出ユニット取付部21の円弧状の側壁の上端面に、止着部材(例えば、ビス)によって取り付けることで、スプロケット収容部22の上部開口を塞ぐ。つまり、モータ取付ベース24は、払出ユニット取付部21の蓋部材となり、また、その下面は払出ユニット取付部21の天井面となる。
モータ取付ベース24は、略中央に貫通孔30が設けられている。そして、貫通孔30に下方から駆動軸29を挿通させて、上面に駆動モータ25を取り付けることで、スプロケット23と駆動モータ25とを接続させた状態でタンクユニット13に取り付ける。
モータ取付ベース24の一側縁(タンクユニット13側の側縁)には、遮蔽壁31が上方に向けて立設されている。遮蔽壁31は、横長な矩形の板状部材であって、タンクユニット13の幅と同一の幅に形成されている。また、遮蔽壁31の高さは、モータ取付ベース24を払出ユニット取付部21に取り付けた状態で、上端面がタンクユニット13の側壁の上端と同一になるように形成されている。遮蔽壁31は、タンクユニット13内の遊技球が駆動モータ25側に流入するのを防止する。
また、モータ取付ベース24の一側縁には、短冊状の球案内部材32が設けられている。球案内部材32は、モータ取付ベース24を払出ユニット取付部21に取り付けた場合に、スプロケット23の斜め上方に位置する。球案内部材32は、各先端をタンクユニット13の一側に向けて突出させ、タンクユニット13の幅方向に櫛歯状に八つ配設されている。そして、球案内部材32は、タンクユニット13の底部20との間に形成される空間によって、タンクユニット13からスプロケット23への遊技球の案内流路33を形成する。
また、各球案内部材32は、基端(モータ取付ベース24側)から先端に向かうに連れて徐々に上方に反らせた状態に形成されている。これによって、案内流路33は、タンクユニット13の一側から他側に向かうにしたがって次第に高さが低くなる。つまり、球案内部材32は、案内流路33の高さを規制しつつ遊技球をスプロケット23側に案内する。よって、一度に多くの遊技球がスプロケット23に流れ込んで、幾重にも積み重なった状態でスプロケット23の上方に溜まることを抑制することができる。また、上方の遊技球に妨げられることなくスプロケット23を円滑に回転させることができ、効率良く遊技球を排出することができる。
駆動モータ25は、スプロケット23を回転又は停止させるための駆動源であって、例えば、ステッピングモータで構成される。駆動モータ25は、排出制御装置9によって作動が制御される。具体的には、駆動モータ25は、複数の固定されたコイル(巻線)を有し、当該コイルが順次励磁されることで内蔵するロータが回転する。そして、ロータに接続されたスプロケット23が、駆動モータ25に同期して所定の角度だけ回転(正転又は逆転)される。
排出制御装置9は、所望の角度に対応するパルス信号を駆動モータ25に与えることで、駆動モータ25を所定の角度だけ回転させる。また、排出制御装置9は、前記の複数のコイルのうち停止位置に応じた所定相(励磁方式によって異なるが、例えば、1相又は2相)にだけ電流を流し続けることによって、駆動モータ25を一定の角度(停止位置)で停止させ、当該停止状態に保持(ホールド)させることができる。このとき、スプロケット23は、駆動モータ25に同期してホールドされる。
なお、排出制御装置9が、駆動モータ25に励磁しない場合は、駆動モータ25は回転せず、ホールドもされない。よって、駆動モータ25に同期して、スプロケット23も回転せず、ホールドもされない。ただし、スプロケット23に遊技球が保持されている場合は、駆動モータ25によってホールドされていなくても、スプロケット23の慣性が大きいため、スプロケット23は回転しない。
このようにしてスプロケット23は、正転によってタンクユニット13内の遊技球を遊技者に対して払い出し、逆転によってタンクユニット13内の遊技球を球抜きする。スプロケット23の回転による遊技球の払い出し又は球抜きについては、図4で後述する。なお、遊技球を排出するためのスプロケット23の正転方向(排出回転方向)は、スプロケット23を平面視した場合に時計回りの方向であって、当該回転方向をRとする。
図4は、本発明の実施の形態の払出ユニット14近傍の平面図及び縦断面図である。
図4(A)は、払出ユニット14近傍の平面図である。
タンクユニット13の一側から流下した遊技球は、案内流路33を通過してスプロケット23に流れ込む。ここで、タンクユニット13の底部20に、他の底部20よりも一段高い段差部40を設ける。段差部40は、タンクユニット13の一側から他側に向かって徐々に幅が広くなるように形成されている。そして、タンクユニット13の一側から流下した遊技球を、段差部40の側縁41に沿って、スプロケット23の図の上方側に流下するように案内する。タンクユニット13からスプロケット23へ流れ込む遊技球の流下経路については、図5で後述する。
図4(B)は、払出ユニット14近傍の縦断面図であって、図4(A)におけるA−A断面図である。
ここでは、払出ユニット取付部21の上部に、スプロケット23及び駆動モータ25を取り付けたモータ取付ベース24が装着されている。これによって、スプロケット23及び駆動モータ25がタンクユニット13に取り付けられている。
スプロケット23は、払出ユニット取付部21の下部に設けられたスプロケット収容部22に収容される。スプロケット収容部22には、最下面に排出ステージ42が設けられ、排出ステージ42の上方に摺動ステージ43が設けられている。
排出ステージ42には、球流下路に連通する排出口44、及び、球抜流路に連通する球抜口(図示省略)が備えられている。スプロケット23に保持された遊技球は、スプロケット23が回転方向Rに正転すると排出口44から排出され、スプロケット23が逆転すると球抜口から排出される。
排出口44には、排出口44を通過する遊技球を検出する払出センサ45が設けられている。払出センサ45は感磁素子を有し、遊技球が排出口44を通過した際の磁界強度変化を検出して、検出信号を排出制御装置9へ出力する。
また、排出ステージ42の略中央には、摺動ステージ43の下面に形成された軸穴47を支持する軸受部46が突設されている。
摺動ステージ43上の平坦な面には、スプロケット23に保持された遊技球がスプロケット23の回転に伴って摺動する。
摺動ステージ43の上面の略中央には、軸受部46に連通する軸穴47が開設されている。スプロケット23は、スプロケット23の下部に設けられた回転軸28を軸穴47に差し込んだ状態で、スプロケット収容部22内に回転可能に収容される。
摺動ステージ43の周縁部であって排出口44の上方の位置には、排出口44に連通する連通口48が設けられている。連通口48の周囲には、スプロケット23の回転方向Rの両側及び奥側に、遊技球の移動を規制する規制壁部49が立設されている。よって、スプロケット23の球保持部26から摺動ステージ43に流下した遊技球は、スプロケット23の回転によって連通口48に到達すると、規制壁部49で囲まれた空間(球排出路50)に誘導されて、連通口48から排出口44へ排出される。
なお、連通口48と連通する摺動ステージ43の縁部51は、排出口44方向に下降するように傾斜しているため、摺動ステージ43上の遊技球を球排出路50に円滑に案内する。また、スプロケット23の区画壁27は、上部側よりも下部側でスプロケット径方向の突出長さを短くして形成されているため、スプロケット23が回転しても区画壁27によって遊技球の球排出路50への流入が妨げられることはない。
球排出路50の上方に対応する部分には、スプロケット収容部22の内側壁から内側に向けて遮蔽板52が突設されている。遮蔽板52は、摺動ステージ43の上面から遊技球1個分上方の位置に設けられている。よって、遮蔽板52は、球保持部26に保持された遊技球のうち下から2段目の遊技球(摺動ステージ43上を摺動する最下段の遊技球より1つ上段の遊技球)が球排出路50の上方に移動してきた際に、当該遊技球が球排出路50へ流入するのを阻止する。つまり、球排出路50に流入してきた遊技球を1個ずつ連通口48に案内して、摺動ステージ43上の遊技球を排出口44から1個ずつ排出することができる。そして、スプロケット23が一回転すると、排出装置12から10個の遊技球が排出される。
連通口48の周囲に立設された規制壁部49のうち、スプロケット23の回転方向Rの先方側に位置する規制壁部49には、上端に遮蔽板52と連続するような面が形成されている。よって、球保持部26に保持された遊技球のうち下から2段目の遊技球は、遮蔽板52から当該面上をスプロケット23の回転に伴って摺動して、当該面を通過すると摺動ステージ43上に落下する。
なお、球抜口は、連通口48と規制壁部49を挟んで反対側に設けられている。そして、規制壁部49の側面から球抜口に向けて、摺動ステージ43と水平に庇部が延出されている。この庇部は、スプロケット23の正転時(回転方向R)には、規制壁部49の上端面を摺動してきた遊技球(球保持部26に保持された遊技球のうち下から2段目の遊技球)が球抜口へ流入することを阻止する。一方、この庇部は、スプロケット23の逆転時には、スプロケット23の回転に伴って摺動ステージ43を摺動してきた遊技球を球抜口に案内する。
以上の機構によって、スプロケット23に保持された遊技球は、排出装置12から次のように排出される。
スプロケット23は、一つの球保持部26に縦方向に最大3つまで遊技球を保持する。このうち最下段の遊技球は、摺動ステージ43上に位置する。遊技球がいずれかの入賞口に入賞すると、排出制御装置9の制御によって駆動モータ25が作動して、スプロケット23が回転方向Rに正転する。
そして、最下段の遊技球は、このスプロケット23の回転に伴って摺動ステージ43上を摺動する。最下段の遊技球は、連通口48まで移動すると、連通口48の縁部51が摺動ステージ43側から排出口44に向けて下降するように傾斜しているため、球排出路50に流入する。球排出路50に流入した遊技球は、排出口44方向へ流下して、払出センサ45を通過する。払出センサ45は、遊技球の通過を検出して、検出信号を排出制御装置9に出力する。その後、遊技球は、排出口44から排出される。
一方、球排出路50に流入する遊技球の1つ上(下から2段目)の遊技球は、スプロケット収容部22の内側壁から内側に向けて突設された遮蔽板50の上部に移動して、球排出路50への流入が阻止される。したがって、この2段目の遊技球は、排出口44から排出されない。その後、2段目の遊技球は、スプロケット23の回転に伴って遮蔽板50から規制壁部49の上端面に乗り移る。さらにスプロケット23が回転すると、規制壁部49の上端面から下方に落下する。このとき、規制壁部49から球抜口の上方に庇部が延出されているため、遊技球は、球抜口に流入することなく、摺動ステージ43上に落下する。
このようにして、タンクユニット13の遊技球は、払出ユニット14によって排出口44から1個ずつ排出され、球流下路を通じて賞球又は貸球として遊技機1前面の上皿74に排出される。
図5は、本発明の実施の形態の排出装置12の一側から他側を臨んだ斜視図であり、図4(B)の矢視X方向から見たスプロケット23である。
前述のように、タンクユニット13の底部20は一側から他側に向けて下降するように傾斜している。よって、島設備73から補給された遊技球は、タンクユニット13の一側から他側へ流下して、スプロケット23に流入する。
ここで、正転するスプロケット23の回転方向Rと、タンクユニット13からスプロケット23へ流下する遊技球の流下方向とが同一となる側(図のスプロケット23の左側)を下流側とし、正転するスプロケット23の回転方向Rと、タンクユニット13からスプロケット23へ流下する遊技球の流下方向とが反対となる側(図のスプロケット23の右側)を上流側とする。
スプロケット23の上流側に遊技球が流れ込むと、当該遊技球がスプロケット23に保持されながら回転している遊技球に衝突する。このとき、遊技球の流下方向はスプロケット23の回転方向Rと反対であるため、スプロケット23に回転方向とは反対方向の力が作用する。しかし、同時にスプロケット23の下流側に遊技球が流れ込み、スプロケット23の回転方向にも力が作用するため、タンクユニット13内に遊技球が十分あるときは遊技球の荷重は相殺される。
一方、タンクユニット13内に遊技球が十分にないときは、底部20を流下する遊技球の流下経路を絞り込み、スプロケット23へ遊技球が効率よく供給されるような構成とする。このとき、スプロケット23の下流側にのみ遊技球を流入させる。そして、スプロケット23に遊技球が流入する間だけ、スプロケット23の誤回転が防止されるように制御する。
本実施の形態では、タンクユニット13の底部20に、他の底部20よりも一段高い段差部40を設ける。段差部40は、上流側がタンクユニット13の上流側の側壁に接した状態で、一側から他側に向かって徐々に幅が広くなるように形成されている。つまり、段差部40の下流側に形成された側縁41は、タンクユニット13の上流側の側壁から下流側へ向かって延出している。
段差部40をこのように形成することで、タンクユニット13の底部20を流下する遊技球は、段差部40の側縁41に沿って上流側から下流側へ誘導される。また、段差部40を設けることによって、案内流路33において段差部40を設けない部分と比較して球案内部材32までの距離が短くなる。つまり、案内流路33の高さが低くなるため、遊技球が上流側に流下し難くなり、遊技球がより下流側に誘導される。
これによって、タンクユニット13内に遊技球が十分あるときは、スプロケット23の上流側及び下流側に遊技球の荷重を均等にかけることができる。そして、タンクユニット13内に遊技球が十分にないときは、タンクユニット13内の遊技球を全体的にスプロケット23の上流側から下流側へ向けて流下させることができる。その結果、排出装置12からより効率良く遊技球を排出することができる。
なお、本実施の形態では、タンクユニット13の底部20を、スプロケット23の上流側から下流側(図の右側から左側)に向けて下降するように傾斜させる。これによって、タンクユニット13内の遊技球を、全体的にスプロケット23の上流側から下流側へ向けて流下させることができる。
また、タンクユニット13の一側から他側へ流下する遊技球の流下経路上であって、段差部40の側縁41よりも下流側に、タンクユニット13内の遊技球の貯留状態を検出するための半端センサ60を設ける。つまり、島設備73からタンクユニット13内に遊技球が補給され、一側から他側へ側縁41よりも下流側を遊技球が流下する場合に、これらの遊技球が必ず半端センサ60上を流下するように構成されている。半端センサ60については、図7で後述する。
このように、底部20に段差部40を設け、更に、遊技球の流下経路上に半端センサ60を設けることによって、島設備73からの遊技球の補給にともなって変化するタンクユニット13の遊技球の貯留量を好適に検出するとともに、スプロケット23に効率よく遊技球を案内できる。
図6は、本発明の実施の形態の半端センサ60の構成図である。
図6(A)は、タンクユニット13に設けられた半端センサ60の斜視図である。
半端センサ60は、タンクユニット13の一側と他側との略中央の位置に設けられている。排出装置12に島設備73から遊技球が補給されると、補給された遊技球は、底部20の傾斜、段差部40の側縁41及び球案内部材32によって、スプロケット23の回転方向Rの下流側へ誘導されながらスプロケット23へと流れ込む。そして、スプロケット23の球保持部材51に約30個の遊技球が保持され、保持されなかった遊技球はスプロケット23の上方に溜まる。
このとき、スプロケット23上方の空間は、球案内部材32及びモータ取付ベース24によって高さが規定されているため、スプロケット23の上方に貯留される遊技球の量は制限される。よって、スプロケット23の上方の空間に入りきれない遊技球は、タンクユニット13内を他側から一側へ積み重なって貯留されていく。
半端センサ60は、島設備73からタンクユニット13に補給された遊技球の流下経路上に取り付けられる。補給された遊技球が他側へ流下している間は、半端センサ60はオンとオフとを繰り返し、入力の安定しない状態で遊技球を検出する。そして、タンクユニット13に貯留された遊技球が、半端センサ60の位置まで積み重なると、半端センサ60は遊技球の重量によってスイッチがオンになり、入力が安定した状態になる。このとき、半端センサ60は、排出制御装置9へ検出信号を送信する。この検出信号は、半端センサ60がオンの間、排出制御装置9へ送信され続ける。
排出制御装置9は、半端センサ60からの所定時間の連続した検出信号を受信すると排出装置12に遊技球が十分に貯留されている(玉有り状態)と判定し、半端センサ60からの検出信号の受信がないと排出装置12の遊技球が不足している(玉無し状態)と判定する。
なお、本実施の形態では、空の排出装置12に約100個(所定量)の遊技球が補給されると、タンクユニット13の半端センサ60の位置(検出位置)まで遊技球が貯留され、半端センサ60がオンになるようになっている。ただし、半端センサ60の検出位置は、タンクユニット13の一側と他側との略中央に限られず、一側又は他側に寄った位置であってもよい。この場合、空の排出装置12に遊技球を補給した場合に、タンクユニット13に貯留された遊技球の重さによって半端センサ60がオンになる遊技球の量(所定量)は、半端センサ60を設ける位置によって異なる。つまり、後述の排出装置12が玉有りと判定される遊技球の量は、半端センサ60の検出位置によって調整することができる。
図6(B)及び(C)は、半端センサ60の断面図である。
半端センサ60は、板状部材61及び板状部材61を軸支する軸62で構成される。
板状部材61は、底部20と略水平に軸支される。軸62は、板状部材61の一側(板状部材61をタンクユニット13に装着した場合に一側に相当する側)を、上流側と下流側とを貫通して軸支する。また、軸62は、板状部材61を底部20と略水平に保持するためのバネを備える。当該バネは、板状部材61上に所定量の遊技球が貯留されると、遊技球の自重によって板状部材61が他側(板状部材61をタンクユニット13に装着した場合に他側に相当する側)方向に傾斜する程度の弾性を有する。
つまり、板状部材61の上方に遊技球がない場合は、板状部材61は底部20と略水平な位置に保持される。一方、板状部材61の上方に所定量の遊技球が貯留されている場合は、板状部材61は他側方向に傾斜する。
板状部材61は、下面に遮光板63を備える。遮光板63は、板状部材61の下面から下方へ垂直に固設されている。また、遮光板63の下方にはフォトセンサ64が設けられている。
板状部材61が底部20と略水平な位置に保持されている場合(図6(B))は、遮光板63はフォトセンサ64と離れた位置にあるため、フォトセンサ64は遮光を検出しない。一方、板状部材61が他側方向に傾斜している場合(図6(C))は、遮光板63はフォトセンサ64と重なる位置に移動し、フォトセンサ64は遮光を検出する。そして、フォトセンサ64は、遮光を検出すると検出信号を排出制御装置9に送信する。
つまり、板状部材61の上方に遊技球がない場合は、半端センサ60は排出制御装置9に検出信号を送信しない。そして、半端センサ60から検出信号が送信されないため、排出制御装置9は排出装置12を玉無しと判定する。一方、板状部材61の上方に所定量の遊技球が貯留されている場合は、半端センサ60は排出制御装置9に検出信号を送信する。そして、半端センサ60からの所定時間の連続した検出信号を受信すると、排出制御装置9は、排出装置12を玉有りと判定する。
なお、板状部材61の下方にフォトセンサ64を設けることなく、板状部材61の上面にマイクロスイッチ又はフラット型近接センサを設けて、これらのセンサが遊技球を検出するか否かによって、板状部材61上に遊技球が貯留されているか否かを検出してもよい。
図7は、本発明の実施の形態の排出制御装置9を中心とする制御系の一部を示すブロック図である。なお、図7において、実線の矢印は電子制御の流れを示し、破線の矢印は遊技球の流れを示す。
排出制御装置9は、遊技制御装置8又はカードユニットから送信されるコマンド又は信号に基づいて、排出装置12の動作を制御する。排出制御装置9は、排出制御を司るCPU、排出制御のための不変の情報(プログラム、データ等)を記憶しているROM及び排出制御時にワークエリアとして利用されるRAMを内蔵したワンチップマイコン90を備える。
排出制御装置9は、各種装置(遊技制御装置8、ガラス枠ユニット70、カードユニット接続基板71、発射制御基板72、島設備73、タンクユニット13、払出ユニット14及び玉通路ユニット15)が接続されており、これらの各種装置との信号の送受信によって、排出制御に関する種々の処理を行う。
また、排出制御装置9は、7セグメントLEDよりなるエラーナンバー表示LEDを備える。遊技機1にいずれのエラーも発生していない正常状態では、エラーナンバー表示LEDには「−(ハイフン)」が表示される。
排出制御装置9は、賞球又は貸球の払出動作において、予め定められた数の遊技球の払い出しが検出されない場合は、エラーナンバー表示LEDに払出不足エラーに対応する所定の数字(例えば、3)を点灯表示させる。
なお、エラーナンバー表示LEDに表示されるエラーは、払出不足エラーの他、シュート球切エラー、オーバーフローエラー、払出過剰エラー、通信コネクタ未接続エラー及びカードユニット未接続エラーに関するエラーがある。
シュート球切エラーは、シュートに設けられた球切れスイッチから玉無し信号が出力された場合に検出される。オーバーフローエラーは、玉通路ユニット15に設けられたオーバーフロースイッチから玉有り信号が出力された場合に検出される。払出過剰エラーは、賞球が16個以上過剰に払い出された場合に検出される。通信コネクタ未接続エラーは、通信コネクタが接続されていない場合(BSTB信号がオンの場合)に検出される。カードユニット未接続エラーは、カードユニットが接続されていない場合(カードユニットからのVL信号がオフの場合)に検出される。
各エラーにはそれぞれ対応する数字が予め設定されている。そして、各エラーに対応する数字が、エラーナンバー表示LEDに表示される。なお、これらのエラー表示は、エラー状態の解消又は排出制御装置9に設けられたエラー解除スイッチのオンによって解除される。
遊技制御装置8は、遊技を統括的に制御する主制御装置である。遊技制御装置8は、遊技機1のいずれかの入賞口に遊技球が入賞すると、排出制御装置9に賞球の払い出しを指令する払出コマンドを送信する。排出制御装置9は、払出コマンドを受信すると、排出装置12(具体的には駆動モータ25)の動作を制御して上皿74に所定数の賞球を払い出させる。
ガラス枠ユニット70は、遊技機1での遊技進行に応じた演出のための装飾表示、及び、遊技機1で発生した各種エラーを表示するための装飾表示装置を備える。装飾表示装置の遊技枠エラー表示LEDは、遊技機1にいずれのエラーも発生していない正常状態では消灯している。また、遊技機1で各種エラーが発生している場合は、遊技枠エラー表示LEDは、点滅又は点灯する。これらのエラー表示は、エラー状態の解消又は排出制御装置9に設けられたエラー解除スイッチのオンによって解除される。
カードユニット接続基板71は、接続信号、貸出要求信号、貸出完了信号等の各種信号を排出制御装置9との間で双方向にやり取りする。遊技機1に設けられた貸出ボタンが操作されると、カードユニット接続基板71は排出制御装置9に貸出要求信号を送信する。排出制御装置9は、貸出要求信号を受信すると、排出装置12の動作を制御して上皿74に所定数の貸球を払い出させる。遊技球の貸出処理が終了すると、排出制御装置9はカードユニット接続基板71に貸出完了信号を送信する。
発射制御基板72は、遊技機1に設けられた打球発射装置の操作を制御する。発射制御基板72は、排出制御装置9から発射許可信号を受信すると、打球発射装置に設けられた発射モータを駆動させて、上皿74に貯留された遊技球を遊技盤に向けて発射させる。
島設備73には複数の遊技機1が設けられている。排出制御装置9は、半端センサ60からの検出信号に基づいてタンクユニット13の玉無しを判定して、島設備73に補給信号を送信する。島設備73は、補給信号を受信すると、該当する遊技機1のシュートからタンクユニット13へ遊技球を補給する。
タンクユニット13は、半端センサ60によって検出された信号を排出制御装置9へ送信する。排出制御装置9は、タンクユニット13から受信した当該信号に基づいて、タンクユニット13の玉有り又は玉無しを判定する。なお、島設備73からタンクユニット13に補給された遊技球は、払出ユニット14の下流側に流下する。
払出ユニット14は、払出センサ45によって検出された信号を排出制御装置9へ送信する。排出制御装置9は、払出ユニット14から受信した当該信号に基づいて、排出装置12から排出される遊技球の数を計数する。
また、排出制御装置9は、遊技制御装置8から払出コマンドを受信し、又は、カードユニットから貸出要求信号を受信すると、払出ユニット14の駆動モータ25に所定数のパルス信号を送信する。駆動モータ25は、受信したパルス信号に対応する角度だけ回転する。そして、駆動モータ25の回転に同期してスプロケット23が回転すると、排出装置12内の遊技球が玉通路ユニット15の球流下路に流下する。
また、排出制御装置9は、タンクユニット13を玉無しと判定した場合、島設備73に遊技球の補給信号を送信する。また同時に、駆動モータ25の複数相のうち停止位置に応じた所定相に一定時間電流を流す。駆動モータ25は、励磁されている間、一定の角度にホールドされる。駆動モータ25をホールドさせることによって、タンクユニット13に補給された遊技球が流下する勢いでスプロケット23が回転することを防止し、遊技球が誤って排出装置12から排出されることを防止できる。なお、排出装置12の玉有り又は玉無しに基づく駆動モータ25への励磁タイミングについては、図8で後述する。
玉通路ユニット15は、遊技機1の上皿74が遊技球で充満すると、上皿74からオーバーフローした遊技球を下皿75に供給するそして、下皿75が遊技球で充満すると、下皿75に設けられたオーバーフロースイッチがオンになって、玉通路ユニット15から排出制御装置9に信号が送信される。
オーバーフロースイッチがオフの場合、遊技球は払出ユニット14から上皿74に排出される。オーバーフロースイッチがオンの場合は、駆動モータ25の動作が制御されて、賞球又は貸球の払い出しが中止される。
図8は、本発明の実施の形態の駆動モータ25への励磁のタイミングチャートである。
図8(A)は、玉有り状態から玉無し状態に変化した場合に駆動モータ25へ励磁するタイミングチャートである。
ここではまず、排出装置12は、排出制御装置9に玉有りと判定されている。排出装置12が玉有りの場合、排出装置12に遊技球は補給されない。また、タンクユニット13を遊技球が流下したとしても、スプロケット23は球保持部26に遊技球を保持していることで慣性が大きいうえに、スプロケット23の上流側及び下流側ともに遊技球の荷重がかかっているため、遊技球が流下する勢いでスプロケット23が誤って回転することはない。よってこの場合、排出制御装置9は、駆動モータ25に励磁しない。
その後、排出装置12が玉有り状態から玉無し状態に変化している。排出装置12が玉無しの場合、スプロケット23は、島設備73から補給された遊技球がタンクユニット13を流下する勢いで誤って回転するおそれがある。よって、排出制御装置9は、排出装置12が玉無し状態の間、駆動モータ25の停止位置に応じた所定相だけに励磁して、スプロケット23をホールドする。これによって、スプロケット23が誤って回転することを防止する。
そして、排出装置12が玉無し状態から玉有り状態に戻ると、排出制御装置9は駆動モータ25の励磁を解除する。
このように、玉有り状態では駆動モータ25に励磁せず、玉無し状態の場合にだけ駆動モータ25に励磁してスプロケット23をホールドすることによって、駆動モータ25を励磁する時間をできるだけ短くすることができ、駆動モータ25の過熱を防止できる。また、タンクユニット13内に十分に遊技球がない状態では、タンクユニット13内を流下する遊技球の勢いで、スプロケット23が誤回転し、遊技球が誤って排出されることを防止できる。
図8(B)は、玉有り状態から玉無し状態に変化した場合に駆動モータ25へ励磁するタイミングチャートの別の形態である。
ここでは、排出装置12が玉有り状態から玉無し状態に変化すると、排出制御装置9は、所定の時間だけ駆動モータ25の停止位置に応じた所定相に励磁する。つまり、排出装置12の遊技球が減少して半端センサ60がオフに変化すると、排出制御装置9は、排出装置12の玉無し状態を検出して、島設備73に補給信号を送信する。すると、半端センサ60がオフに変化してからすぐに、島設備73からタンクユニット13に遊技球が補給される。島設備73から遊技球が補給されると、スプロケット23と半端センサ60との間に遊技球が徐々に貯留されるが、半端センサ60の検出位置まで遊技球が貯留される前、つまり、排出装置12が玉有り状態に変化する前に、スプロケット23の上方の空間には遊技球が貯留されて、スプロケット23の慣性が大きくなる。スプロケット23の慣性が大きくなると、スプロケット23をホールドする必要はなくなるため、その後は励磁を解除する。
なお、駆動モータ25の所定相に励磁する所定の時間は、半端センサ60からスプロケット23までの距離を遊技球が流下する時間よりも長くする。これによって、タンクユニット13に補給された遊技球がスプロケット23に流れ込む前に、駆動モータ25が励磁から非励磁に転換するのを防止して、遊技球が流下する勢いでスプロケット23が誤って回転することを防止する。
このように、排出装置12が玉無し状態に変化してから所定の時間だけ駆動モータ25に励磁することによって、タンクユニット13内を流下する遊技球の勢いでスプロケット23が誤回転し、遊技球が誤って排出されることを確実に防止できる。なお、駆動モータ25の所定相に間欠的に励磁して駆動モータ25をホールドすることによって、駆動モータ25の過熱を防止してもよい。
また、図8(B)では、排出装置12が玉無し状態から玉有り状態に戻った後に、僅かな時間だけ玉無し状態が検出されている。これは、半端センサ60上を遊技球が流下している途中であって、遊技球の貯留状態が安定していない状態と考えられる。つまり、タンクユニット13からスプロケット23へ向けて遊技球が流下する過程で、半端センサ60上を遊技球が流下しているため、半端センサ60の入力状態が不安定になっていると考えられる。
この場合、駆動モータ25に励磁する。これによって、遊技球が流下する勢いでスプロケット23が誤回転することを防止できる。また、底部20に段差部40を設けて遊技球が半端センサ60上を流下するように構成したので、補給時の遊技球の流下状態を好適に検出できる。
よって、排出装置12の玉無し状態が検出された場合、つまり、半端センサ60がオフであることを検出した場合は、状態の確定をしない段階で駆動モータ25の複数相のうち停止位置に応じた所定相を励磁状態に切り替えて、所定の時間励磁する。これによって、タンクユニット13を遊技球が流下する勢いでスプロケット23が誤って回転することを確実に防止することができる。
なお、図8(C)及び(D)においても、玉有り状態から玉無し状態に変化した場合は、所定の時間だけ駆動モータ25の複数相のうち停止位置に応じた所定相に励磁することとする。
図8(C)は、玉有り状態で遊技球の排出時に駆動モータ25へ励磁するタイミングチャートである。
ここでは、排出装置12は連続して玉有りと判定されているため、排出制御装置9は駆動モータ25に励磁しない。
そして、遊技制御装置8から払出コマンドを受信し、又は、カードユニットから貸出要求信号を受信すると、スプロケット23を所定の角度だけ回転させて、スプロケット23に保持されている遊技球を所定数だけ排出する。このとき、スプロケット23を回転させる角度に相当する数のパルス信号を、駆動モータ25に与える。そして、スプロケット23の回転によって所定数の遊技球が排出装置12から排出されると、排出処理を完了する。ここでは、排出処理の終了後も玉有り状態が継続しているため、排出終了時は駆動モータ25に励磁しない。
なお、図における亀甲状の記号は、駆動モータ25に所定数のパルス信号を与える処理、つまり、遊技球の排出処理を示す。
図8(D)は、玉無し状態で遊技球の排出時に駆動モータ25へ励磁するタイミングチャートである。
ここでは、排出装置12は、排出制御装置9に連続して玉無しと判定されている。玉有り状態から玉無し状態に変化した時点では、駆動モータ25は所定の時間だけ励磁される。しかし、所定時間が経過すると、励磁は解除される。図8(D)では、所定時間が経過して励磁が解除された後の玉無し状態を示す。
遊技制御装置8から払出コマンドを受信し、又は、カードユニットから貸出要求信号を受信すると、スプロケット23を所定の角度だけ回転させて、スプロケット23に保持されている遊技球を所定数だけ排出する。このとき、スプロケット23を回転させる角度に相当する数のパルス信号を、駆動モータ25に与える。そして、スプロケット23の回転によって所定数の遊技球が排出装置12から排出されると、排出処理を完了する。
そして、ここでは排出処理の終了後も玉無し状態が継続しているため、排出終了時に所定の時間だけ駆動モータ25の複数相のうち停止位置に応じた所定相に励磁する。これによって、排出処理の終了後に排出装置12に遊技球が補給されても、タンクユニット13を流下する遊技球の勢いによってスプロケット23が誤って回転することを防止できる。
なお、図における亀甲状の記号は、駆動モータ25に所定数のパルス信号を与える処理、つまり、遊技球の排出処理を示す。また、当該亀甲状の記号に連続して結合されている横軸は、排出処理の後に所定時間だけ駆動モータ25の複数相のうち停止位置に応じた所定相に励磁することを示す。
このように、玉有り状態における遊技球の排出終了時と比較して、玉無し状態における遊技球の排出終了時の駆動モータ25の複数相のうち停止位置に応じた所定相に励磁する時間を長くすることによって、駆動モータ25に励磁する時間を短くすることができるため、駆動モータ25の過熱を防止できる。
なお、排出装置12が玉無し状態の場合は、基本的には排出処理を行わない制御としてよい。しかし、排出装置12が玉無しと判定されたとしても、本実施の形態ではスプロケット23に約30個の遊技球が保持されている。よって、保持している遊技球で排出可能な範囲(例えば、遊技球の排出処理が10個単位であれば、排出装置12が玉無しと判定された後であっても3回)まで排出処理を許可する制御としてもよい。
なお、タンクユニット13内を玉無し状態と判定するタイミングは、半端センサ60によって玉無しを検出してから所定個数又は所定回数の排出処理を行った後の時点としてもよい。
なお、本実施の形態では、貯留部(タンクユニット13)と球排出部(払出ユニット14)とを一体とする構成としたが、貯留部と球排出部とを別体にして着脱可能に構成してもよい。この場合、球排出部を取り外したときに、貯留部に貯留した遊技球がこぼれないように球止めをする構造(例えば、ストッパ機構)を付加する。また、スプロケット23を球抜き方向に手動回転させるために、回転軸28と連結した把持手段を設けてもよい。このように構成することによって、排出機構の玉噛みやモータ故障などで点検が必要となった場合にメンテナンス性に優れる排出装置12を提供できる。
なお、今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではない。また、本発明の範囲は前述した発明の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び内容の範囲での全ての変更が含まれることが意図される。