JP4451515B2 - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置及び印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の印刷装置は、複数の給紙トレイと1つの排紙トレイとが設けられているものが一般的である。排紙トレイ上には、印刷終了後に排紙される用紙のサイズに対応させて移動可能な可動フェンスが設けられている。
【0003】
このような印刷装置では、用紙サイズデータと画像データとを含むページデータを受信すると、画像データに対応したマスタが製版され、製版されたマスタが版胴に巻き付けられ、用紙サイズデータに対応した用紙がいずれかの給紙トレイから給紙されて印刷が行われる。この印刷開始に先立ち、排紙トレイの可動フェンスを印刷時に使用される用紙のサイズに対応する位置へ手動又は自動で移動させ、排紙された用紙を揃えるようにしている。
【0004】
複数のページデータの印刷を行う場合に、各ページデータ中の用紙サイズデータが同じならば、各ページデータに基づいて印刷された用紙を連続して排紙トレイ上に排紙することができる。
【0005】
しかし、各ページデータの用紙サイズデータが異なる場合には、各ページデータの印刷終了毎に排紙トレイ上の排紙を取り除き、次のページデータの印刷時に使用される用紙のサイズに対応する位置へ可動フェンスを移動させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、異なる用紙サイズデータを含む複数のページデータの印刷を行う場合には、各ページデータの印刷が終了する毎に排紙トレイ上に排紙されている印刷終了後の用紙をオペレータが取り除かねばならず、煩雑である。
【0007】
本発明は、異なる用紙サイズデータを含む複数のページデータの印刷を行う場合に、印刷の途中で排紙トレイからの用紙の取り出しを行うことなく全てのページデータの印刷を行うことができる印刷装置及び印刷方法を提供することを目的とする。
【0008】
さらに、本発明は、異なる用紙サイズデータを含む複数のページデータの印刷を行う場合に、無駄に消費されるマスタの量を減少させることができる印刷装置及び印刷方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の印刷装置は、用紙サイズデータと画像データとを含むページデータを受信して前記用紙サイズデータに対応したサイズのマスタを製版する製版部と、異なるサイズの用紙が載置される複数の給紙トレイとを有し、前記マスタを用いた印刷時には前記ページデータ中の前記用紙サイズデータに応じたサイズの用紙を前記給紙トレイから給紙するようにした印刷装置において、前記製版部へ送信される複数ページ分のページデータを記憶する記憶容量を有する大容量記憶部と、前記大容量記憶部に記憶された複数ページ分の前記ページデータ中の前記用紙サイズデータをチェックする用紙サイズチェック手段と、チェックされた前記用紙サイズデータ中に異なるサイズのものがあった場合には前記ページデータの前記製版部への送信順が前記用紙サイズデータの小さい順となるように前記ページデータをソートするソート手段と、チェックされた前記用紙サイズデータ中に異なるサイズのものがなかった場合にはページ順に、当該用紙サイズデータ中に異なるサイズのものがあった場合にはソート順に、前記大容量記憶部に記憶された複数ページ分のページデータを1ページ分ずつ前記製版部へ送信するページデータ送信手段と、印刷終了後の用紙が用紙サイズに応じて排紙される複数の排紙トレイと、印刷終了後の用紙の排紙先をその用紙の用紙サイズに応じた前記排紙トレイへ切り替える排紙トレイ切替手段と、を有する。
【0010】
したがって、大容量記憶部に記憶された複数ページ分のページデータは1ページ分ずつ製版部へ送信され、そのページデータ中の用紙サイズデータに対応したサイズのマスタであってそのページデータ中の画像データに応じたマスタが製版され、そのマスタを用いた印刷が行われる。この印刷時には、そのページデータ中の用紙サイズデータに応じたサイズの用紙が給紙され、印刷終了後の用紙は、その用紙の用紙サイズに応じて排紙先を切り替えられた排紙トレイ上へ排紙される。このため、異なる用紙サイズデータを含む複数ページ分のページデータの印刷を行う場合でも、印刷終了後の用紙は用紙サイズに応じて異なる排紙トレイ上に排紙されるので、印刷の途中で排紙トレイ上から印刷終了後の用紙を取り出すことなく全てのページデータについての印刷を連続して行える。
【0012】
また、大容量記憶部に記憶された複数ページのページデータは用紙サイズデータの小さい順にソートされ、ソートされた順に製版部に送信されて製版、印刷が行われる。このため、用紙サイズデータが同じであるページデータについては連続して製版、印刷されるようになり、そのときに排紙される同一サイズの用紙は同じ排紙トレイ上に連続して排紙され、排紙トレイの排紙先を切り替える頻度が少なくなる。
【0013】
また、最終ページのページデータの印刷時には、最大サイズのマスタを製版し、印刷終了後にもそのマスタを版胴に巻き付けたままに維持し、次回印刷時まで版胴が乾燥しないようにする必要がある。このとき、最終ページのページデータの用紙サイズデータは、大容量記憶部に記憶された複数ページのページデータの中で最大であるので、そのページデータに基づくマスタとして最大サイズのマスタを製版しても、そのマスタにおいて画像が形成されずに無駄になる部分が最も少なくなり、無駄に消費されるマスタの量が少なくなる。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の印刷装置において、前記排紙トレイは上下方向に多段に配置され、印刷終了後の用紙が排紙される排紙口にいずれか一つの前記排紙トレイが対向するように全ての前記排紙トレイを昇降させる昇降機構が前記排紙トレイ切替手段として設けられている。
【0015】
したがって、印刷終了後の用紙の排紙時には、排紙される用紙の用紙サイズに対応する排紙トレイが排紙口に対向する位置へ昇降し、その排紙トレイ上へ印刷終了後の用紙が排紙される。製版、印刷が行われるページデータ中の用紙サイズデータが前ページのページデータ中の用紙サイズデータと異なる場合には、給紙される用紙のサイズが変更になるとともに排紙トレイの全体が昇降され、排紙口に対向する排紙トレイが切り替えられる。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の印刷装置において、前記製版部へ送信された前記ページデータが最終ページのものであるか否かをチェックする最終ページチェック手段と、前記製版部へ送信された前記ページデータが最終ページのものである場合にはそのページデータを受信して製版される前記マスタを最大サイズのものに変更するマスタサイズ変更手段と、を有する。
【0017】
したがって、最終ページのページデータの製版、印刷時には、最大サイズのマスタが製版されるので、印刷終了後にそのマスタを版胴に巻き付けたままに維持することにより、次回印刷時までの間に版胴が乾燥するという不都合の発生が防止される。
【0018】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか一に記載の印刷装置において、印刷終了後の用紙が排紙された前記排紙トレイを表示する表示手段が設けられている。
【0019】
したがって、全てのページデータの印刷が終了した後に排紙トレイ上に排紙された用紙を取り出す場合に、表示手段の表示を見ることにより、どの排紙トレイ上から用紙を取り出せばよいのかを容易に知ることができる。
【0020】
請求項5記載の発明は、用紙サイズデータと画像データとを含むページデータを受信して前記用紙サイズデータに対応したサイズのマスタを製版部で製版し、前記マスタを用いた印刷時には前記ページデータ中の前記用紙サイズデータに応じたサイズの用紙をそれぞれ異なるサイズの用紙が載置されているいずれか一つの給紙トレイから給紙するようにした印刷方法において、複数ページ分のページデータを記憶する記憶容量を有する大容量記憶部に複数ページ分のページデータを記憶させる工程と、前記大容量記憶部に記憶された複数ページ分の前記ページデータ中の前記用紙サイズデータをチェックする工程と、チェックした前記用紙サイズデータ中に異なるサイズのものがあった場合には前記ページデータごとの前記マスタの製版及び印刷の順が前記用紙サイズデータの小さい順となるように前記ページデータをソートさせる工程と、チェックされた前記用紙サイズデータ中に異なるサイズのものがなかった場合にはページ順に、当該用紙サイズデータ中に異なるサイズのものがあった場合にはソート順に、前記大容量記憶部に記憶された前記ページデータの1ページごとに前記マスタの製版とそのマスタを用いた印刷とを行う工程と、印刷終了後の用紙を用紙サイズに応じて異なる排紙トレイに排紙させる工程と、を備える。
【0021】
したがって、大容量記憶部に記憶された複数ページ分のページデータは1ページ分ずつ製版部へ送信され、そのページデータに応じたマスタが製版され、そのマスタを用いた印刷が行われる。この印刷時には、そのページデータ中の用紙サイズデータに応じたサイズの用紙が給紙され、印刷終了後の用紙は、その用紙の用紙サイズに応じて排紙先を切り替えられた排紙トレイ上へ排紙される。このため、異なる用紙サイズデータを含む複数ページ分のページデータの印刷を行う場合でも、印刷終了後の用紙は用紙サイズに応じて異なる排紙トレイ上に排紙されるので、印刷の途中で排紙トレイ上から印刷終了後の用紙を取り出すことなく全てのページデータについて印刷を連続して行うことができる。
【0023】
また、大容量記憶部に記憶された複数ページ分のページデータは用紙サイズデータの小さい順にソートされ、ソートされた順に製版部に送信されて製版、印刷が行われる。このため、用紙サイズデータが同じであるページデータについては連続して製版、印刷されるようになり、そのときに排紙される同一サイズの用紙は同じ排紙トレイ上に連続して排紙され、排紙トレイの排紙先を切り替える頻度が少なくなる。
【0024】
また、最終ページのページデータの印刷時には、最大サイズのマスタを製版し、印刷終了後にもそのマスタを版胴に巻き付けたままに維持し、次回印刷時まで版胴が乾燥しないようにする必要がある。このとき、最終ページのページデータの用紙サイズデータは、大容量記憶部に記憶された複数ページのページデータの中で最大であるので、そのページデータに基づくマスタとして最大サイズのマスタを製版しても、そのマスタにおいて画像が形成されずに無駄になる部分が最も少なくなり、無駄に消費されるマスタの量が少なくなる。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、印刷処理システムを示す概要図である。この印刷処理システムによれば、パーソナルコンピュータ(以下、PCと略す)1と印刷機2とがコントローラ3を介して接続されている。
【0026】
PC1では、用紙サイズデータ(印刷時に使用する用紙のサイズデータ)と画像データ(製版・印刷する画像内容のデータ)とを含むページデータが作成される。このページデータは、コントローラ3を介して印刷機2へ送信される。
【0027】
図2は、コントローラ3の内部構成を示すブロック図である。コントローラ3は、制御プログラムに応じて各部を制御するCPU4、制御プログラムを記憶するROM5、各種のデータを記憶するRAM6、フォントROM7、デコーダ8、タイマ9、PC1に接続するためのI/O10、印刷機2に接続するためのI/O11、PC1から受信した複数ページ分のページデータを記憶する記憶容量を有する大容量記憶部であるHDD12等で構成されている。
【0028】
図3は、印刷機2の構造を示す縦断正面図である。この印刷機2は、印刷機本体13と、この印刷機本体13に併設された排紙トレイユニット14とにより構成されている。
【0029】
印刷機本体13の内部には、軸線を中心として回転駆動される多孔性円筒状の版胴15、版胴15の外周面に接離する位置へ移動自在なプレスローラ16、版胴15の外周面に巻き付けられるマスタ17を製版する製版部18、使用済のマスタ17を版胴15から剥がして収納する排版部19、印刷が終了した用紙Sを排紙口20に向けて吸着搬送する吸着搬送ユニット21、版胴15や製版部18や後述する排紙トレイユニット14内の可動部等を制御する制御部22(図4参照)等が設けられている。
【0030】
印刷機本体13の側部と下部とには、異なるサイズの用紙Sが積載される給紙トレイ23a,23b,23cが取り付けられている。
【0031】
印刷機本体13の上部には、印刷しようとする原稿の画像を読み込むためのスキャナ装置24と、各種の操作キーや表示手段であるLCD25a(図4参照)などを備えた操作パネル25とが設けられている。
【0032】
排紙トレイユニット14内には、上下方向に配列された複数段の排紙トレイ26a,26b,26c,26d,26eと、これらの排紙トレイ26a〜26eを支持する排紙台27と、いずれか一つの排紙トレイ26a〜26eが排紙口20に対向する位置へ昇降するように排紙台27を昇降させる排紙トレイ切替手段である昇降機構28と、排紙口20に対向する位置に昇降した排紙トレイ26a〜26e上において排紙口20から排紙される用紙Sの排紙方向と直交する水平方向へスライド自在な一対のサイドフェンス29と、排紙される用紙Sの用紙サイズに応じた位置へサイドフェンス29をスライドさせるサイドフェンススライド機構30とが設けられている。
【0033】
昇降機構28は、排紙トレイユニット14内の下部に配置された昇降駆動モータ31、昇降駆動モータ31により回転駆動される一対の下部プーリ32、下部プーリ32の上方に配置された一対の上部プーリ33、下部プーリ32と上部プーリ33との間に掛け渡された一対のタイミングベルト34等により構成されている。このタイミングベルト34に排紙台27が固定されている。
【0034】
サイドフェンススライド機構30は、排紙口20から排紙される用紙Sの排紙方向と直交する水平方向へ延出されたガイドレール35と、ガイドレール35にその延出方向に沿ってスライド自在に取り付けられた一対のスライダ36と、一端がスライダ36に固定された水平アーム37とからなり、水平アーム37の他端にサイドフェンス29が固定されている。
【0035】
図4は、印刷機2の制御構成を示すブロック図である。制御部22はCPUとROMとRAMとを備えたマイクロコンピュータであり、この制御部22に対して、コントローラ3、操作パネル25、製版部18、排版部19、吸着搬送ユニット21を駆動させる搬送用モータ38、スキャナ装置24、給紙用モータ39、版胴15を回転駆動させる版胴駆動モータ40、プレスローラ16を版胴15に接離する位置へ移動させるプレスローラ移動モータ41、排紙トレイ26a〜26eを昇降させる昇降駆動モータ31、サイドフェンス29をスライドさせるサイドフェンス駆動モータ42等が接続されている。
【0036】
図5は、コントローラ3での処理内容を説明するフローチャートである。コントローラ3の電源がオンにされることにより処理がスタートし、まず、コントローラ3内の各デバイスがリセットされ(ステップS1)、印刷機2の情報、例えば、給紙トレイ23a〜23c上の用紙Sのサイズ、排紙トレイ26a〜26eの空き状況、インキの容量、エラー状況等が取得される(ステップS2)。
【0037】
その後、PC1からのページデータの送信に備えて待機し(ステップS3)、ページデータが送信された場合にはその全てのページデータがHDD12に保存され(ステップS4)、HDD12に保存されたページデータのページ数“N”がチェックされる(ステップS5)。さらに、HDD12に保存されたページデータ中の用紙サイズデータがチェックされ(ステップS6)、ここに、用紙サイズチェック手段が実行され、全てのページデータ中の用紙サイズデータが同一か否かが判断される(ステップS7)。
【0038】
全てのページデータ中の用紙サイズデータが同一であると判断された場合(ステップS7のY)には、ページデータのページ順に画像データが展開され(ステップS8)、展開された画像データを含むページデータが1ページ分ずつ印刷機2へ送信され(ステップS9)、ここに、ページデータ送信手段が実行される。全てのページのページデータの送信終了が確認された後(ステップS10のY)、一連の処理動作が終了する。なお、後述するように、1ページ分のページデータが印刷機2へ送信されるごとに、そのページデータに基づく製版、印刷が行われる。
【0039】
一方、全てのページデータ中の用紙サイズデータが同一でないと判断された場合(ステップS7のN)には、各ページのページデータが用紙サイズデータの小さい順(用紙サイズデータが同一のページデータはページ順)にソートされ(ステップS11)、ここに、ソート手段が実行される。ソートされたページデータの順に画像データが展開され(ステップS12)、展開された画像データが印刷機2へ送信され(ステップS9)、全てのページの送信終了が確認された後(ステップS10のY)、一連の処理動作が終了する。
【0040】
図6は、印刷機2での処理内容を説明するフローチャートである。印刷機2の電源がオンにされることにより処理がスタートし、まず、印刷機2内の各デバイスがリセットされ(ステップS21)、印刷機2の情報、例えば、給紙トレイ23a〜23c上の用紙Sのサイズ、排紙トレイ26a〜26eの空き状況、インキの容量、エラー状況等が取得される(ステップS22)。
【0041】
その後、コントローラ3のHDD12に記憶された複数ページのページデータに関する、ページ数“N”、各ページの印刷枚数、各ページの用紙サイズデータ等のジョブ基本データがコントローラ3から送信されることに備えて待機し(ステップS23)、ジョブ基本データが送信された場合には排紙トレイ選択処理が行われる(ステップS24)。この排紙トレイ選択処理では、何ページ目のページデータの印刷時にはどの排紙トレイ26a〜26eに排紙するのかが決定される。なお、この排紙トレイ選択処理において、全てのページの排紙に必要な排紙トレイ26a〜26eを確保できなかった場合には、印刷は開始されず、キャンセル処理が行われることに備えて待機する。
【0042】
排紙トレイ選択処理が終了した後、コントローラ3から1ページ分のページデータが送信されることに備えて待機し(ステップS25)、送信があった場合には、そのページデータのページ数が何ページ目であるかがカウントされ(ステップS26)、そのページデータが最終ページ“N”のページデータか否かが判断され(ステップS27)、ここに、最終ページチェック手段が実行される。最終ページのページデータでない場合(ステップS27のN)には、そのページデータ(用紙サイズデータ及び画像データ)に応じたマスタ17が製版される(ステップS28)。
【0043】
マスタ17が製版された後、そのマスタ17を使用して印刷される用紙Sの排紙先となる排紙トレイ26a〜26eの切り替えが必要か否か(即ち、前ページのページデータの用紙サイズデータと本ページのページデータの用紙サイズデータが同じか否か)が判断され(ステップS29)、切り替えが必要な場合(ステップS29のY)には、排紙トレイ26a〜26eの切り替えが行われ(ステップS30)、印刷・排紙が行われる(ステップS31)。なお、排紙トレイ26a〜26eの切り替えは、昇降駆動モータ31を駆動させ、排紙台27を昇降させて排紙口20に対向する排紙トレイ26a〜26eを変更することにより行われ、さらに、サイドフェンス29がサイドフェンス駆動モータ42の駆動により必要な位置にスライドされる。排紙トレイ26a〜26eの切り替えが不要な場合(ステップS29のN)には、排紙トレイ26a〜26eの切り替えは行われずに印刷・排紙が行われる(ステップS31)。
【0044】
印刷・排紙が開始された後、所定の印刷枚数に達したか否かが判断され(ステップS32)、所定の印刷枚数に達した場合(ステップS32のY)には、その印刷が最終ページ“N”のページデータであるか否かが再度判断され(ステップS33)、最終ページでない場合(ステップS33のN)には、印刷に使用したマスタ17が排版され(ステップS34)、コントローラ3からの次の1ページ分のページデータが送信されることに備えて待機する(ステップS25)。
【0045】
コントローラ3から送信されたページデータが最終ページ“N”である場合には(ステップS27のY)、そのページデータ中の用紙サイズデータに拘らず、この印刷機2で使用できる最大サイズのマスタ17が製版され(ステップS35)、ここに、マスタサイズ変更手段が実行される。その後、そのマスタ17を使用して印刷される用紙Sの排紙先となる排紙トレイ26a〜26eの切り替えが必要か否かが判断され(ステップS29)、排紙トレイ26a〜26eの切り替え(ステップS30)、印刷・排紙(ステップS31)等が行われる。
【0046】
終了した印刷が最終ページ“N”のページデータであると判断された場合(ステップS33のY)には、一連の印刷において印刷終了後の用紙Sが排紙された排紙トレイ26a〜26eが操作パネル25の表示部に表示され(ステップS36)、一連の印刷動作が終了する。
【0047】
このような構成において、本実施の形態の印刷機2によれば、異なる用紙サイズデータを含む複数ページのページデータがPC1から送信された場合に、各ページデータに対応する印刷終了後の用紙Sを、用紙サイズ毎にいずれかの排紙トレイ26a〜26e上に排紙することができ、異なる用紙サイズデータを含む複数ページのページデータの印刷を連続して行うことができる。このため、オペレータは1ページのページデータの印刷が終了する毎に印刷終了後の用紙Sを排紙トレイ26a〜26eから取り出す必要がなく、印刷作業の作業能率がアップする。
【0048】
また、異なる用紙サイズデータを含む複数ページのページデータの印刷を行う場合に、ページデータは用紙サイズデータの小さい順にソートされ(ステップS11)、その順で製版・印刷が行われるので、用紙サイズデータが同じであるページデータについて連続して製版、印刷されるようになり、そのときに排紙される同一サイズの用紙は同じ排紙トレイ26a〜26e上に連続して排紙され、排紙トレイ26a〜26eの排紙先を切り替える頻度が少なくなり、昇降機構28の耐久性がアップする。
【0049】
また、最終ページのページデータの印刷時には、印刷機2で使用可能な最大サイズのマスタ17が製版されるので(ステップS35)、印刷終了後にそのマスタ17を版胴15に巻き付けたままに維持することにより、次回印刷時まで版胴15が乾燥しないように維持され、次回の印刷がスムーズに開始される。
【0050】
さらに、この最大サイズのマスタ17が製版されるとき、最終ページのページデータの用紙サイズデータは、HDD12に記憶された複数ページのページデータの中で最大であるので、そのページデータに基づくマスタとして最大サイズのマスタ17を製版しても、そのマスタ17において画像が形成されずに無駄になる部分が最も少なくなり、無駄に消費されるマスタ17の量が少なくなる。
【0051】
全てのページデータの印刷が終了した後に、今回の印刷で用紙Sの排紙が行われた排紙トレイ26a〜26eが表示部に表示されている。このため、今回の印刷で排紙された用紙Sを排紙トレイ26a〜26eから取り出す場合には、表示部の表示を見ることにより、どの排紙トレイ26a〜26e上の用紙Sを取り出せばよいかを容易に知ることができ、今回の印刷とは関係のない用紙がいずれかの排紙トレイ26a〜26e上に存在する場合でも、今回の印刷で排紙された用紙Sを間違いなく取り出すことができる。
【0052】
なお、本実施の形態では、コントローラ3を印刷機2とは別体に設けた場合を例に挙げて説明したが、コントローラ3を印刷機2と一体に設けてもよい。
【0053】
また、本実施の形態では、排紙トレイ切替手段として全ての排紙トレイ26a〜26eを同時に昇降させていずれか一つの排紙トレイ26a〜26eを排紙口20に対向させるようにして昇降機構28を例に挙げて説明したが、排紙トレイ切替手段としては他の構造でもよく、例えば、複数の排紙トレイを位置固定に設け、印刷終了後の用紙Sの排紙先がいずれかの排紙トレイとなるように切り替える排紙先切替爪を用紙の排紙経路上に設けたものでもよい。
【0054】
また、本実施の形態では、表示手段としてLCD25aを例に挙げて説明したが、排紙が行われた各排紙トレイ26a〜26eに応じて点灯されるLEDを表示手段として設けてもよい。
【0055】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の印刷装置によれば、異なる用紙サイズデータを含む複数ページ分のページデータの印刷を行う場合でも、印刷終了後の用紙を用紙サイズに応じて異なる排紙トレイ上に排紙させることができ、印刷の途中で排紙トレイ上から印刷終了後の用紙を取り出すことなく全てのページデータについての印刷を連続して行うことができる。
【0056】
また、大容量記憶部に記憶された複数ページのページデータは用紙サイズデータの小さい順にソートされ、ソートされた順に製版、印刷が行われるので、用紙サイズデータが同じであるページデータについては連続して製版、印刷されるようになり、そのときに排紙される同一サイズの用紙は同じ排紙トレイ上に連続して排紙されるので、排紙トレイの排紙先を切り替える頻度を少なくすることができる。また、最終ページのページデータの用紙サイズデータは、大容量記憶部に記憶された複数ページのページデータの中で最大であるので、次回印刷時までの間における版胴の乾燥を防止するためにそのページデータに基づくマスタとして最大サイズのマスタを製版しても、そのマスタにおいて画像が形成されずに無駄になる部分が最も少なくなり、無駄に消費されるマスタの量を少なくすることができる。
【0057】
請求項2記載の発明の印刷装置によれば、印刷終了後の用紙の排紙時には、排紙される用紙の用紙サイズに対応する排紙トレイが排紙口に対向する位置へ昇降し、その排紙トレイ上へ印刷終了後の用紙を排紙することができる。
【0058】
請求項3記載の発明の印刷装置によれば、最終ページのページデータの製版、印刷時には、最大サイズのマスタが製版されるので、印刷終了後にそのマスタを版胴に巻き付けたままに維持することにより、次回印刷時までの間における版胴の乾燥を防止することができる。
【0059】
請求項4記載の発明の印刷装置によれば、全てのページデータの印刷が終了した後に排紙トレイ上に排紙された用紙を取り出す場合に、表示手段の表示を見ることにより、どの排紙トレイ上から用紙を取り出せばよいのかを容易に知ることができ、今回の印刷で排紙された用紙を間違いなく取り出すことができる。
【0060】
請求項5記載の発明の印刷方法によれば、異なる用紙サイズデータを含む複数ページ分のページデータの印刷を行う場合でも、印刷終了後の用紙を用紙サイズに応じて異なる排紙トレイ上に排紙させることができ、印刷の途中で排紙トレイ上から印刷終了後の用紙を取り出すことなく全てのページデータについての印刷を連続して行うことができる。
【0061】
また、大容量記憶部に記憶された複数ページのページデータは用紙サイズデータの小さい順にソートされ、ソートされた順に製版、印刷が行われるので、用紙サイズデータが同じであるページデータについては連続して製版、印刷されるようになり、そのときに排紙される同一サイズの用紙は同じ排紙トレイ上に連続して排紙されるので、排紙トレイの排紙先を切り替える頻度を少なくすることができる。また、最終ページのページデータの用紙サイズデータは、大容量記憶部に記憶された複数ページのページデータの中で最大であるので、次回印刷時までの間における版胴の乾燥を防止するためにそのページデータに基づくマスタとして最大サイズのマスタを製版しても、そのマスタにおいて画像が形成されずに無駄になる部分が最も少なくなり、無駄に消費されるマスタの量を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の印刷処理システムを示す概略図である。
【図2】コントローラの内部構成を示すブロック図である。
【図3】印刷機の構造を示す縦断正面図である。
【図4】印刷機の制御構成を示すブロック図である。
【図5】コントローラでの処理内容を説明するフローチャートである。
【図6】印刷機での処理内容を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
12 大容量記憶部
17 マスタ
18 製版部
20 排紙口
23a〜23c 給紙トレイ
25a 表示手段
26a〜26e 排紙トレイ
28 排紙トレイ切替手段、昇降機構
S 用紙
S6 用紙サイズチェック手段
S9 ページデータ送信手段
S11 ソート手段
S27 最終ページチェック手段
S35 マスタサイズ変更手段
Claims (5)
- 用紙サイズデータと画像データとを含むページデータを受信して前記用紙サイズデータに対応したサイズのマスタを製版する製版部と、異なるサイズの用紙が載置される複数の給紙トレイとを有し、前記マスタを用いた印刷時には前記ページデータ中の前記用紙サイズデータに応じたサイズの用紙を前記給紙トレイから給紙するようにした印刷装置において、
前記製版部へ送信される複数ページ分のページデータを記憶する記憶容量を有する大容量記憶部と、
前記大容量記憶部に記憶された複数ページ分の前記ページデータ中の前記用紙サイズデータをチェックする用紙サイズチェック手段と、
チェックされた前記用紙サイズデータ中に異なるサイズのものがあった場合には前記ページデータの前記製版部への送信順が前記用紙サイズデータの小さい順となるように前記ページデータをソートするソート手段と、
チェックされた前記用紙サイズデータ中に異なるサイズのものがなかった場合にはページ順に、当該用紙サイズデータ中に異なるサイズのものがあった場合にはソート順に、前記大容量記憶部に記憶された複数ページ分のページデータを1ページ分ずつ前記製版部へ送信するページデータ送信手段と、
印刷終了後の用紙が用紙サイズに応じて排紙される複数の排紙トレイと、
印刷終了後の用紙の排紙先をその用紙の用紙サイズに応じた前記排紙トレイへ切り替える排紙トレイ切替手段と、
を有することを特徴とする印刷装置。 - 前記排紙トレイは上下方向に多段に配置され、印刷終了後の用紙が排紙される排紙口にいずれか一つの前記排紙トレイが対向するように全ての前記排紙トレイを昇降させる昇降機構が前記排紙トレイ切替手段として設けられていることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
- 前記製版部へ送信された前記ページデータが最終ページのものであるか否かをチェックする最終ページチェック手段と、
前記製版部へ送信された前記ページデータが最終ページのものである場合にはそのページデータを受信して製版される前記マスタを最大サイズのものに変更するマスタサイズ変更手段と、
を有することを特徴とする請求項1又は2記載の印刷装置。 - 印刷終了後の用紙が排紙された前記排紙トレイを表示する表示手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一に記載の印刷装置。
- 用紙サイズデータと画像データとを含むページデータを受信して前記用紙サイズデータに対応したサイズのマスタを製版部で製版し、前記マスタを用いた印刷時には前記ページデータ中の前記用紙サイズデータに応じたサイズの用紙をそれぞれ異なるサイズの用紙が載置されているいずれか一つの給紙トレイから給紙するようにした印刷方法において、
複数ページ分のページデータを記憶する記憶容量を有する大容量記憶部に複数ページ分のページデータを記憶させる工程と、
前記大容量記憶部に記憶された複数ページ分の前記ページデータ中の前記用紙サイズデータをチェックする工程と、
チェックした前記用紙サイズデータ中に異なるサイズのものがあった場合には前記ページデータごとの前記マスタの製版及び印刷の順が前記用紙サイズデータの小さい順となるように前記ページデータをソートさせる工程と、
チェックされた前記用紙サイズデータ中に異なるサイズのものがなかった場合にはページ順に、当該用紙サイズデータ中に異なるサイズのものがあった場合にはソート順に、前記大容量記憶部に記憶された前記ページデータの1ページごとに前記マスタの製版とそのマスタを用いた印刷とを行う工程と、
印刷終了後の用紙を用紙サイズに応じて異なる排紙トレイに排紙させる工程と、
を備えることを特徴とする印刷方法。
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