JP4441008B2 - 鍵盤装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子ピアノ、エレクトーン等の電子楽器用のタッチコントロール機能付き鍵盤装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子楽器の鍵盤装置は、押鍵時に発音制御用基板の導通をなし発音を行なうための接点を各鍵に対応して備えている。一方、押鍵時や押鍵持続状態で鍵に加える圧力を変化させることにより、音の強弱を変化させたり、ビブラート効果、トレモロ効果等を発生させ変化させたりするアフタータッチコントロール機能を備えた鍵盤装置では、押鍵圧を感知する圧力センサ(プレッシャーコントロールセンサ、PCセンサともいう)が備えられる。
【0003】
これら接点及び圧力センサは、相互に異なる機能及び構造を有することから、ほとんどの鍵盤装置において別個の部品として形成されていた。これらを共通の部品により構成した例としては、特許第2751178号公報に記載のものがある。これは、押鍵時の押圧力に連れて抵抗値を急峻に変化させる第1の抵抗体と緩やかに変化する第2の抵抗体とを1ユニット中に備えたタッチレスポンス装置である。その装置は、押鍵の進行に伴って、第1の抵抗体における2種類の基準抵抗値を通過する時間からイニシャルタッチ検出信号を出力し、その後の第2の抵抗体の抵抗値の変化に応じてアフタタッチ検出信号を出力するという構成を採用している。これにより、1ユニットの部品で、発音制御とアフタータッチコントロールとが行なわれることとなる。しかしながら、この装置では、発音制御を圧力による抵抗値変化に基づいて行なっているため、抵抗体の特性のばらつきが発音制御に影響を及ぼし易く、正確な発音機能を実現するためには、部品特性の管理や発音制御の調整を慎重に行なわなければならず、製造の簡易性に劣るという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来技術の前記問題点を解決し、接点と圧力センサとを1ユニットの部品として構成し、且つ正確な発音機能を容易に実現し得る鍵盤装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の前記目的は、鍵と、該鍵に設けられたアクチュエータによって押鍵時に鍵と連動し発音制御用基板に接する接点部品を有する鍵盤装置であって、前記接点部品は、支持体と、該支持体を前記基板から遠ざける方向へ付勢しつつ弾性的に鍵盤装置本体上に支持する脚部と、前記支持体に設けられた孔に内に外周部を薄膜で支持されて設けられ、前記基板上の電極と接して発音のための導通をなす接点と、該接点と異なる位置において、前記支持体における前記基板側の面に設けられ押鍵時に該基板上の第1センサ構成部材に接する第2センサ構成部材とを備え、前記鍵の演奏者側に第2センサ構成部材が位置するとともに、前記鍵の他方側に接点が位置し、前記第1センサ構成部材及び第2センサ構成部材は圧力センサを構成しており、前記支持体は前記第2センサ構成部材の上方の位置で押鍵時に前記アクチュエータにより押圧され、前記接点は前記第2センサ構成部材の上での押圧によって導通をなし、押圧の進行により前記第2センサ構成部材が第1センサ構成部材と接するときには前記薄膜が変形することを特徴とする鍵盤装置により達成される。
【0006】
本発明の好ましい実施態様においては、前記支持体及び該支持体と接する基板部分の少なくとも一方が、その他方の側に向く凸曲面を有しており、前記第1センサ構成部材及び第2センサ構成部材のいずれかが該凸曲面に設けられている。
【0007】
また、前記脚部の一部は、前記支持体の回動支点をなすように構成することができる。
【0008】
前記支持体及び該支持体と接する基板部分の少なくとも一方は、弾性部材を備えたものとすることができる。
【0009】
さらに、前記第2センサ構成部材は、前記支持体に取り付けられた弾性体における前記基板に向く面に形成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。図1は、鍵盤装置の各鍵1の下方に1個ずつ配置された接点部品2,発音制御用基板3,及び第1センサ構成部材4を示している。基板3は、鍵盤装置の棚板上のフレーム5に固定されている。接点部品2は、図2に示すように押鍵時に基板3と接する接点20と、接点20を一部に有する支持体21と、該支持体21を基板3から遠ざける方向へ付勢しつつ弾性的に支持する脚部22と、前記支持体における基板3側の面に設けられ押鍵時に該基板上の第1センサ構成部材4に接する第2センサ構成部材23とを備えている。この第1センサ構成部材4及び第2センサ構成部材23は、押鍵に伴い支持体21が押圧されたときに相互に接し、接触圧に応じた出力を呈する圧力センサを構成している。第1センサ構成部材及び第2センサ構成部材は、一方が電極板を備え、他方が導電ゴム、導電インク層等からなる導電層を備えたもの、双方が導電層を備えたもの等、両者の接触圧により導電性を変化させる種々の構成を取ることができる。鍵1は、前方(演奏者側)寄りに突片10を備えており、これが押鍵時に接点部品2を押圧するアクチュエータの役割をなす。鍵1及びフレーム5の前端部には各々垂下部11及びストッパ部材6が設けられており、鍵1が押鍵されたときに垂下部11がストッパ部材6に当接して鍵のフルストロークが画定される。
【0011】
図2に詳細を示すように、支持体21は、水平方向に扁平な円板状のブロックであり、その外周部をドーム状の脚部22により支持されている。支持体21には、上下方向に延びる貫通孔が形成され、該貫通孔内の下部付近から薄膜200が下方へ円錐状に延びている。接点20は、可撓性薄膜200の下端にカーボンインク等により形成された導電性の接触部201を備えた、いわゆる内ドーム接点とされている。基板3における接点20の下方には発音制御のための一対の電極30が設けられており、接点20は押鍵時に支持体21と共に下降して、これらに跨るように接し電極間の導通をなす。脚部22は、支持体下端から下方へ広がる膜体220をスカート状に延ばし、厚肉の下端部221を基板3に密着され固定されており、支持体21を基板3から遠ざける方向に付勢している。脚部22の形状は、周方向に連続した膜体とする他、膜体の周方向の一部が切り欠かれたもの、図示の形状で上下方向に湾曲して延びる複数の棒状のもの等とすることができる。接点20、支持体21及び脚部22は、合成ゴムにより一体成型されている。第2センサ構成部材23は、この例では厚膜導電インクで形成されており、第1センサ構成部材4には、感圧インク等により、接触圧の変化と共に抵抗値を変化させる感圧部が設けられている。
【0012】
この接点部品は、以下のように作動する。非押鍵時には、接点20は支持体21と共に脚部22の付勢力によりに上方に持ち上げられている。押鍵により、鍵の突片10が支持体21を下方へ押圧すると支持体と共に接点20は下降し、鍵のフルストローク(通常は鍵前端で約10mm)の少し手前(通常は鍵前端で約7mm)で接触部201が基板3の電極30に接する。これにより、発音制御部の導通がなされて楽音が発せられる。さらに押鍵が進み、図3に示すように、ほぼフルストロークまで押鍵されると、支持体の第2センサ構成部材23が基板3の第1センサ構成部材4に接する。押鍵力が大きくなり、第2センサ構成部材23に押圧された第1センサ構成部材4の抵抗値が所定値より小さくなると、基板回路上の第1センサ構成部材の抵抗値に応じて、音量変化、トレモロ効果、ビブラート効果等のアフタータッチコントロールが行なわれることとなる。
【0013】
このように、脚部22により発音制御用基板3から遠ざかる方向に付勢された支持体21に接点20を支持させたので、押鍵時に支持体21が所定距離の下降したときに確実に接点20が基板3に接して発音制御回路の導通をなすことができ、発音の制御が確実である。また、支持体21には基板側の面に、基板3上の第1センサ構成部材4に接する第2センサ構成部材をも設けているので、支持体に発音制御及びアフタータッチコントロールの両機能が集約されており、構造の簡易化及び取付作業の容易化が図られている。
【0014】
図4は、本発明の鍵盤装置の他の実施形態を示す。以下の実施形態において図2の実施形態と同種の部分には同一の番号を付してその説明を省略する。図4の実施形態に係る鍵盤装置の接点部品においては、支持体21aに設けられた第2センサ構成部材23aが基板3側に向く凸曲面とされている。この凸曲面をなす第2センサ構成部材は、支持体21aの一部を凸曲面とし、その上に厚膜導電インク層を設けることにより形成される。支持体21aは、凸曲面を形成する凸部が弾性部材で構成される。このように凸曲面の第2センサ構成部材23aとした場合は、第1センサ構成部材4aにおける接触面は、例えば図6又は図8に示すような形態とすることができる。
【0015】
図6に示す第1センサ構成部材の接触面は、コモンラインに接続された中央の接触部C及び該接触部と電気的に対をなす複数の接触部E1〜E8を備えている。接触部C及び接触部E1は、接点部品の第2センサ構成部材23aとの接触圧が小さいときに最初に接する部分であるので、接触時の導通を確実にするために共に櫛歯状をなし相互に接近配置されている。接触部E2〜E8は、これらの接触部C、E1の両側に微小間隙をおいて配置され、内側から対をなすように2個ずつが相互に接続され各々端子Tc、T1〜T8に接続されている。これらの端子は、図7に示す回路を構成するようにさらに図外の部品に接続されている。図7の回路では、接触部E1〜E8は抵抗R1〜R8及び微分回路D1〜D8を経てバスBに接続されている。バスBは、発音制御回路CPUを経て音源Sに接続されている。
【0016】
この構成により、接点部品2は、押鍵時に下降して先ず接点20を基板3の電極に接して音源に発音を行なわせる。接点部品2がさらに下降すると、第2センサ構成部材23aが図5に示すように、下降量に応じて基板3との接触面積を増大させる。これにより、第2センサ構成部材23aが接触部C及びE1から順次E8へと押鍵圧に応じて接触する。その結果、微分回路D1からD8のうち導通されたものがパルス信号を発し、これに対応して発音制御回路Rにより音源Sから発せられる楽音のアフタータッチコントロールがなされる。
【0017】
図8に示す第1センサ構成部材の例では、接触面は、一対の電極をなす導体部L1及びL2を共に櫛歯状にし、これらを組み合わせるように接近配置したものである。この場合は、この導体部L1及びL2と、接点部品2の第2センサ構成部材23aとの少なくとも一方が適度の抵抗を有したものとされる。前述のように、接点部品2は、押鍵時の下降により先ず接点20を基板3の電極に接して音源に発音を行なわせ、さらに下降したときに第2センサ構成部材23aをこの接触面に接触させる。その接触面積は、図5に示したように押鍵力に応じて大きくなる。これに対応して、第2センサ構成部材23aと接する導体部L1及びL2の部分が増大する。
【0018】
導体部L1及びL2と、第2センサ構成部材23aとの少なくとも一方が抵抗を有したものとされているので、これらが接触する部分が増大することにより、抵抗値が低下する。したがって、その抵抗値の変化を利用して楽音のアフタータッチコントロールを行なうことができる。適度の抵抗を有した導体部L1及びL2は、図9に示すように基板3に接続線L0として銅箔を印刷し、抵抗を有する導体部L1(L2)としてカーボンインクに樹脂粉体を混ぜてペースト状としたものを印刷することにより形成することができる。抵抗値は、ペーストに混入するカーボン量により調節することができる。押鍵時の感圧性をより良好にするには、導体部L1及びL2と、第2センサ構成部材23aとの双方に抵抗を持たせるのが望ましい。第2センサ構成部材23aの抵抗も、カーボンインクに樹脂粉体を混ぜてペースト状としたものを支持体の面に塗布することにより付与することができる。
【0019】
なお、前述の例では、凸曲面が形成される弾性部材を支持体に設けているが、これに代えて、又はこれに加えて、該弾性部材を基板に設けてもよい。
【0020】
図10は、本発明のさらに他の実施形態を示している。この例では、脚部22bの一部が支持体21bの回動支点222となっている。回動支点222は、水平に延びる直線状に形成されてもよいし、点状とされてもよい。回動支点は、一体成形時に脚部の下端部221と支持体21bとを薄肉部を介して連結することにより形成され得る。この他、脚部の下端部221と支持体21bとを回動軸により結合するようにしてもよい。
【0021】
このように、脚部の一部が支持体の回動支点をなすようにすることにより、支持体の動作を安定した確実なものとすることができる。すなわち、図2に示したような支持体21の場合は、鍵1の突片10が支持体21を押圧する位置を正確に調整する必要があり、これが大きくずれると図11の実線及び波線で示すように、一部の脚部22のみが撓み支持体が一方へ偏った下降をし、基板3に対する接点20の接触及び第2センサ構成部材23の押圧が正確に行なわれなくなるおそれがある。これに対し、図10に示す形態の場合は、脚部22bの一部が回動支点222となって支持体21bを支持しているので、突片10の押圧点が多少ずれても支持体21bの動作が一定に安定的に行なわれ、基板3に対する接点20の接触及び第2センサ構成部材23bの押圧が正確に行なわれ得る。
【0022】
また、図10のように脚部の一部が支持体の回動支点をなす形態の場合は、第1センサ構成部材を図12に示すように、対をなす櫛歯状の導電部L3及びL4を支持体21bの第2センサ構成部材23bの湾曲方向に沿う方向に延ばして配置し、各導電部L3及びL4の一端を端子C3及びC4に接続する構成をとることができる。これにより、押鍵時に支持体が下降して第2センサ構成部材23bを第1センサ構成部材に接触させるとき、第2センサ構成部材は、その湾曲方向に沿って延びた導電部L3、L4に跨るように接し、その接触範囲は、押鍵力による支持体21bの弾性変形に伴って広くなる。図4の例での説明と同様、導体部L3及びL4と、第2センサ構成部材23bとの少なくとも一方を抵抗を有したものとすれば、これらが接触する部分が増大することにより、抵抗値が低下するので、その抵抗値の変化を利用して楽音のアフタータッチコントロールを行なうことができる。また、押鍵時の感圧性をより良好にするには、導体部L3及びL4と、第2センサ構成部材23bとの双方に抵抗を持たせるのが望ましい。導体部に抵抗を持たせた場合は、接触範囲の広がり方は、最初に導電部L3及びL4における端子C3及びC4から遠い側の端部に接し、次第に前記端子に近い側へ広がるようにするのが望ましい。これにより、抵抗値の変化幅を大きくとることができる。導体部L3、L4及び第2センサ構成部材23bの形成方法も、図4の例について説明したものと同様である。導体部はまた、材質を選択し、或いは線径を細くすることにより適正な抵抗値を付与することができる。
【0023】
図10に示す接点部品においては、接点20bは、円錐状の可撓性薄膜200の下端が円環状の突部とその中心部で円環状突部より先端側へ突出した点状の突部とを備え、各突部の下面がカーボンインク等により導電性を付与されて点状の第1接触部202、第2接触部203とされている。基板3には、これらに対応して、第1接触部202の下方に1対の第1電極302、第2接触部203の下方に1対の第2電極303が設けられている。押鍵時には、支持体21bの下降が進むと、先ず第1接触部202が第1電極302に接し、次に第2接触部203が第2電極303に接する。これらの接触時間の差から押鍵速度を検出し、その押鍵速度に応じた強さの楽音を発するようにすることができる。そのための制御機構としては、公知の手段を採用することができる。この2つの接触部を備えた接点は、図2の実施形態及び本発明のその他の実施形態においても採用することができるし、図10の実施形態に図2の単一接触部の接点を用いることも勿論可能である。
【0024】
図13は、本発明のさらに他の実施形態を示している。この例が前述の例と異なる点は、支持体21cの第2センサ構成部材23cが、支持体に取り付けられた弾性体230における基板に向く面に形成されている点である。他の構成は、前述の例と同じものを採用することができ、図では、脚部の表示が省略されている。弾性体230は、下面が凸に湾曲し第2センサ構成部材23cを形成しており、上面は外周部が円錐面231であり中央部は支持体への取り付け用の突部232となっている。
【0025】
支持体21cは、下面に弾性体230を取り付けるように、弾性体の円錐面231及び突部232に対応した凹部を備えている。第2センサ構成部材23cは、弾性体230自体を導電性ゴム等で構成することによって形成することができるが、絶縁性の弾性体230の下面に導電性樹脂を塗布するなどして形成してもよい。
【0026】
このように、第2センサ構成部材を支持体と別部材とすることにより、支持体の形状等により導電材の印刷や塗布が困難な場合に、接着等によって容易に、導電面を有した部材を取り付けることができる。また、弾性体230自体を導電性ゴム等で構成した場合は、図14に示すような印刷や塗布による導電層の厚さtのムラがなく、図15に示すように弾性部材の隅部に至るまで確実に導電性を付与することができ、厚さムラによる導電性のバラツキが少なく、正確である。この支持体21cを有する接点部品も、湾曲した第2センサ構成部材23c及びこれに対応する第1センサ構成部材に基づき、前述の図4及び図10に示した例と同様に、押鍵時の押圧力による抵抗変化を得、これによりアフタータッチコントロールを確実に実現できる。
【0027】
【発明の効果】
本発明に係る鍵盤装置においては、押鍵時に基板と接して発音のための導通をなす接点と、該基板上の第1センサ構成部材に接する第2センサ構成部材とを支持体に支持させ、脚部により該支持体を前記基板から遠ざける方向へ付勢しつつ弾性的に支持している。したがって、押鍵時に支持体が所定距離下降したときに確実に接点が基板に接して発音制御回路の導通をなすことができると共に、支持体への押圧力を増加させれば、第1センサ構成部材及び第2センサ構成部材から構成される圧力センサがそれを感知してアフタータッチコントロールを可能にする。また、これら接点及び圧力センサが共に1つの支持体に設けられているので、両機能が1ユニットの部品に集約されており、構造の簡易化及び取付作業の容易化が図られている。
【0028】
しかも、支持体は第2センサ構成部材の上方の位置で押鍵時に押圧されるようになっているので、押圧力は主としてセンサ構成部材に作用する。したがって、小荷重で動作する一方大荷重への耐久性に劣る傾向にある接点に、必要以上に大きな押圧力が作用するのが防止される。
【0029】
また、支持体及び該支持体と接する基板部分の少なくとも一方が、その他方の側に向く凸曲面を有し、第2センサ構成部材が凸曲面に設けられている場合には、凸曲面の第2センサ構成部材が弾性変形して基板部分と押圧力に応じた接触面積で接触する。したがって、圧力センサの感圧機能を、押圧力による導電性変化に代えて、又はこれに加えて、接触面積の大小による導電性変化に基づいて得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態に係る鍵盤装置の要部と共に示す縦断面図である。
【図2】図1に示した接点部品の詳細を示す縦断面図である。
【図3】図1に示した接点部品の押鍵時の状態を示す縦断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係る鍵盤装置の接点部品を示す縦断面図である。
【図5】図4の接点部品の作用を説明するための説明図である。
【図6】図4の接点部品と共に用いられるセンサ構成部材の一例の要部平面図である。
【図7】図6のセンサ構成部材の回路構成を説明するための説明図である。
【図8】図4の接点部品と共に用いられるセンサ構成部材の他の例の要部平面図である。
【図9】図8のセンサ構成部材の一部を拡大して示す平面図である。
【図10】本発明のさらに他の実施形態に係る鍵盤装置の接点部品を示す縦断面図である。
【図11】接点部品の動作を説明するための説明図である。
【図12】図10の接点部品と共に用いられるセンサ構成部材の一例の要部平面図である。
【図13】本発明のさらに他の実施形態に係る鍵盤装置の接点部品を示す縦断面図である。
【図14】接点部品の第2センサ構成部材の説明図である。
【図15】図13に示す接点部品の要部を拡大して示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…鍵、2…接点部品、3…発音制御用基板、4…第1センサ構成部材、5…鍵盤フレーム、20…接点、21、21a、21b、21c…支持体、22、22b…脚部、23、23a、23b、23c…第2センサ構成部材、222……回動支点、230…弾性体
Claims (3)
- 鍵と、
該鍵に設けられたアクチュエータによって押鍵時に鍵と連動し発音制御用基板に接する接点部品を有する鍵盤装置であって、
前記接点部品は、
支持体と、
該支持体を前記基板から遠ざける方向へ付勢しつつ弾性的に鍵盤装置本体上に支持する脚部と、
前記支持体に設けられた孔内に外周部を薄膜で支持されて設けられ、前記基板上の電極と接して発音のための導通をなす接点と、
該接点と異なる位置において、前記支持体における前記基板側の面に設けられ押鍵時に該基板上の第1センサ構成部材に接する第2センサ構成部材と
を備え、
前記鍵の演奏者側に第2センサ構成部材が位置するとともに、前記鍵の他方側に接点が位置し、
前記第1センサ構成部材及び第2センサ構成部材は圧力センサを構成しており、前記支持体は前記第2センサ構成部材の上方の位置で押鍵時に前記アクチュエータにより押圧され、前記接点は前記第2センサ構成部材の上での押圧によって、鍵のフルストロークの手前で導通をなし、押圧の進行に伴って前記薄膜が変形し、次に、ほぼフルストロークまで押鍵された時に前記第2センサ構成部材が第1センサ構成部材と接触し、前記接点の導通と前記第2センサ構成部材の接触とが引き続いて行なわれることを特徴とする鍵盤装置。 - 鍵と、
該鍵に設けられたアクチュエータによって押鍵時に鍵と連動し発音制御用基板に接する接点部品を有する鍵盤装置であって、
前記接点部品は、
支持体と、
該支持体を前記基板から遠ざける方向へ付勢しつつ弾性的に鍵盤装置本体上に支持する脚部と、
前記支持体に設けられた孔内に外周部を薄膜で支持されて設けられ、前記基板上の電極と接して発音のための導通をなす接点と、
該接点と異なる位置において、前記支持体における前記基板側の面に設けられ押鍵時に該基板上の第1センサ構成部材に接する第2センサ構成部材と
を備え、
前記鍵の演奏者側に第2センサ構成部材が位置するとともに、前記鍵の他方側に接点が位置し、
前記第1センサ構成部材及び第2センサ構成部材は圧力センサを構成しており、前記支持体は前記第2センサ構成部材の上方の位置で押鍵時に前記アクチュエータにより押圧されるようになっており、前記支持体及び該支持体と接する基板部分の少なくとも一方が、その他方の側に向く凸曲面を有しており、前記第1センサ構成部材及び第2センサ構成部材のいずれかが該凸曲面に設けられ、前記接点は前記第2センサ構成部材の上での押圧によって、鍵のフルストロークの手前で導通をなし、押圧の進行に伴って前記薄膜が変形し、次に、ほぼフルストロークまで押鍵された時に前記第2センサ構成部材が第1センサ構成部材と接触し、前記接点の導通と前記第2センサ構成部材の接触とが引き続いて行なわれることを特徴とする鍵盤装置。 - 前記脚部の一部が前記支持体の回動支点をなす請求項1又は2に記載の鍵盤装置。
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- 1999-03-26 JP JP08457099A patent/JP4441008B2/ja not_active Expired - Fee Related
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