JP4440755B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4440755B2
JP4440755B2 JP2004351168A JP2004351168A JP4440755B2 JP 4440755 B2 JP4440755 B2 JP 4440755B2 JP 2004351168 A JP2004351168 A JP 2004351168A JP 2004351168 A JP2004351168 A JP 2004351168A JP 4440755 B2 JP4440755 B2 JP 4440755B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
size
document
detection
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004351168A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006160405A (ja
Inventor
健治 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Ricoh Co Ltd filed Critical Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority to JP2004351168A priority Critical patent/JP4440755B2/ja
Publication of JP2006160405A publication Critical patent/JP2006160405A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4440755B2 publication Critical patent/JP4440755B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Description

本発明は、孔版印刷装置等を含む印刷装置、複写装置、プリンタ等の画像形成装置に関する。
特開平5−341604号公報には、手差し給紙台に用紙規制ガイド(用紙サイドフェンス)と連動する幅検知ボリュームを有した用紙サイズ検知機構を有する複写装置が開示されている。
また、特開2000−103536号公報には、不定形の原稿に対し、不定形のサイズを操作パネル上で使用者が入力することで不定形の原稿サイズを認識させる複写装置が開示されている。
一方、多孔性の支持円筒体等からなる版胴と、例えば熱可塑性樹脂フィルムに多孔性支持体を貼り合わせたラミネート構造のマスタとを用い、マスタの熱可塑性樹脂フィルムをサーマルヘッドで加熱溶融穿孔・製版した後に版胴に巻装し、版胴内部に設けられたインキ供給手段で版胴の内周面に適量のインキを供給して、プレスローラや圧胴等の押圧手段で印刷用紙を版胴に押圧することにより、版胴の開孔部、マスタの穿孔部より滲出したインキを印刷用紙に転移させて印刷を行う感熱デジタル式の孔版印刷装置が知られている。
このような孔版印刷装置では、版としてマスタを用いて高速で大量の印刷が可能であることから、1枚当たりの印刷コストが安く、取り分け印刷に使用される用紙サイズや用紙の種類も多いものとなっている(例えば、特許文献3および4参照)。
特開平5−341604号公報 特開2000−103536号公報 特開平8−258999号公報 特開2000−247467号公報
しかしながら、特開平5−341604号公報記載の技術では、幅検知ボリュームで検知した値をメモリに予め記憶させた定形の用紙サイズ群と照らし合わせて定形の用紙サイズを検知しているに過ぎず、予め記憶され設定されている以外の不定形の用紙サイズを検知することができないという問題点を有している。不定形用紙サイズが正確に検知できないと、原稿サイズとの比較が不正確になり、画像の中心位置ズレや、画像のはみ出し、画像が部分カットされる等の不具合が発生する。
また、特開2000−103536号公報記載の技術では、不定形サイズを操作パネルより入力可能であるものの、使用者が不定形原稿の正確なサイズをスケール等の測定具を用いて測定した後、さらに操作パネル上より測定サイズを入力するという行為が必要であり、測定具を用意しなければならないばかりでなく、サイズの測定ミスが発生する可能性も有り、作業が非常に面倒になってしまうという問題点を有している。
したがって、本発明は、上述した事情に鑑みてなされてものであって、前記問題点を解決して不定形用紙サイズを容易に登録可能にすることで、その用紙サイズ情報を基に内部演算し、原稿の中心と不定形サイズの用紙の中心の位置ズレ等の不具合を無くした画像形成装置、取り分け不定形サイズの用紙を使用することが多い孔版印刷装置等を含む印刷装置に顕著な効果を奏する広義の画像形成装置を提供することを主な目的としている。
本発明は、上述した課題を解決して前記目的を達成するために、請求項毎の発明においては以下の構成を採用していることを特徴とするものである。
請求項1記載の発明は、用紙を載置する給紙台と、用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に移動可能であり、前記給紙台上の用紙の少なくとも一側端を位置決めするための位置決め手段と、前記位置決め手段に連動し該位置決め手段の前記用紙幅方向の位置を数mm以下の単位で検知する検知手段と、用紙を前記給紙台にセットし、該給紙台上の用紙を前記位置決め手段で位置決めしたときの該位置決め手段の位置を用紙サイズとして登録可能とする用紙サイズ登録モードとを有し、前記用紙サイズ登録の際に、前記検知手段により検知された用紙検知サイズに対し前後に数データ分広く登録可能とし、かつ、前記用紙サイズの登録は、画像読取手段上にセットされた原稿を読み込むことにより、画像イメージまたは文字情報として名称設定可能としたことを特徴とする画像形成装置である。
ここで、「用紙を前記給紙台にセットし、該給紙台上の用紙を前記位置決め手段で位置決めしたときの該位置決め手段の位置を用紙サイズとして登録可能とする用紙サイズ登録モードとを有し、前記用紙サイズ登録の際に、前記検知手段により検知された用紙検知サイズに対し前後に数データ分広く登録可能とし、」という発明特定事項(以下、「構成」という)は、次の構成と実質的に同一である。すなわち、「・・・用紙サイズ登録モードを設定する用紙サイズ登録モード設定手段と、前記検知手段により検知された用紙検知サイズに対し前後に数データ分広く登録するための用紙検知サイズ範囲設定手段と、前記用紙サイズ登録モード設定手段および前記用紙検知サイズ範囲設定手段からの信号に基づいて、用紙サイズ登録モードに係る動作を実行させる際、前記検知手段により検知された用紙検知サイズに対し前後に数データ分広く登録させる第1の制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置である。
請求項記載の発明は、用紙を載置する給紙台と、用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に移動可能であり、前記給紙台上の用紙の少なくとも一側端を位置決めするための位置決め手段と、前記位置決め手段に連動し該位置決め手段の前記用紙幅方向の位置を数mm以下の単位で検知する検知手段と、原稿を前記給紙台にセットし、該給紙台上の原稿を前記位置決め手段で位置決めしたときの該位置決め手段の位置を原稿サイズとして登録可能とする原稿サイズ登録モードとを有し、前記原稿サイズ登録の際に、前記検知手段により検知された原稿検知サイズに対し前後に数データ分広く登録可能とし、かつ、前記原稿サイズの登録は、画像読取手段上にセットされた原稿を読み込むことにより、画像イメージまたは文字情報として名称設定可能としたことを特徴とする画像形成装置である。
ここで、「原稿を前記給紙台にセットし、該給紙台上の原稿を前記位置決め手段で位置決めしたときの該位置決め手段の位置を原稿サイズとして登録可能とする原稿サイズ登録モードとを有し、前記原稿サイズ登録の際に、前記検知手段により検知された原稿検知サイズに対し前後に数データ分広く登録可能とした」という構成は、次の構成と実質的に同一である。
すなわち、「…原稿サイズ登録モードを設定する原稿サイズ登録モード設定手段と、前記検知手段により検知された原稿検知サイズに対し前後に数データ分広く登録するための原稿検知サイズ範囲設定手段と、前記原稿サイズ登録モード設定手段および前記原稿検知サイズ範囲設定手段からの信号に基づいて、原稿サイズ登録モードに係る動作を実行させる際、前記検知手段により検知された原稿検知サイズに対し前後に数データ分広く登録させる第3の制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置である。
請求項記載の発明は、用紙を載置する給紙台と、用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に移動可能であり、前記給紙台上の用紙の少なくとも一側端を位置決めするための位置決め手段と、前記位置決め手段に連動し該位置決め手段の前記用紙幅方向の位置を数mm以下の単位で検知する検知手段と、用紙を前記給紙台にセットし、該給紙台上の用紙を前記位置決め手段で位置決めしたときの該位置決め手段の位置を用紙サイズとして登録可能とする用紙サイズ登録モードと、原稿を前記給紙台にセットし、該給紙台上の原稿を前記位置決め手段で位置決めしたときの該位置決め手段の位置を原稿サイズとして登録可能とする原稿サイズ登録モードと、前記用紙サイズ登録モードまたは前記原稿サイズ登録モードに切り換える登録モード切換モードとを有し、前記用紙サイズ登録または前記原稿サイズ登録の際に、前記検知手段により検知された用紙検知サイズまたは原稿検知サイズに対し前後に数データ分広く登録可能とし、かつ、前記用紙サイズまたは前記原稿サイズの登録は、画像読取手段上にセットされた原稿を読み込むことにより、画像イメージまたは文字情報として名称設定可能としたことを特徴とする画像形成装置である。
ここで、「用紙を前記給紙台にセットし、該給紙台上の用紙を前記位置決め手段で位置決めしたときの該位置決め手段の位置を用紙サイズとして登録可能とする用紙サイズ登録モードと、原稿を前記給紙台にセットし、該給紙台上の原稿を前記位置決め手段で位置決めしたときの該位置決め手段の位置を原稿サイズとして登録可能とする原稿サイズ登録モードと、前記用紙サイズ登録モードまたは前記原稿サイズ登録モードに切り換える登録モード切換モードとを有し、前記用紙サイズ登録または前記原稿サイズ登録の際に、前記検知手段により検知された用紙検知サイズまたは原稿検知サイズに対し前後に数データ分広く登録可能とし、」という構成は、次の構成と実質的に同一である。
すなわち、「・・・用紙サイズ登録モードを設定する用紙サイズ登録モード設定手段と、前記検知手段により検知された用紙検知サイズに対し前後に数データ分広く登録するための用紙検知サイズ範囲設定手段と、原稿サイズ登録モードを設定する原稿サイズ登録モード設定手段と、前記検知手段により検知された原稿検知サイズに対し前後に数データ分広く登録するための原稿検知サイズ範囲設定手段と、前記用紙サイズ登録モードまたは前記原稿サイズ登録モードに切り換える登録モード切換手段とを有し、前記登録モード切換手段ならびに前記用紙サイズ登録モード設定手段および前記用紙検知サイズ範囲設定手段、または前記原稿サイズ登録モード設定手段および前記原稿検知サイズ範囲設定手段からの信号に基づいて、前記用紙サイズ登録モードまたは前記原稿サイズ登録モードに係る動作を実行させる際、前記検知手段により検知された用紙検知サイズまたは原稿検知サイズに対し前後に数データ分広く登録させる第5の制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、請求項毎の特有の構成を有しているので上述した従来の問題点を解決して新規な画像形成装置を提供することができる。主な効果を挙げれば以下のとおりである。
請求項1記載の発明によれば、不定形サイズの用紙の用紙サイズ検知不良による用紙からの画像はみ出し、この画像はみ出しによる画像再転写汚れ、画像の部分カット、画像中心位置のズレ等の不具合を解消できると共に、用紙サイズの登録サイズ名称の設定を容易に行えるばかりでなく、その登録サイズを呼び出して用紙サイズに適用する場合、呼び出し時の名称を判別し易いイメージまたは文字等で表示することができるので、さらに操作性が向上し、さらに呼び出しミスの低減が図れる。
請求項2記載の発明によれば、不定形サイズの原稿の原稿サイズ検知不良による用紙からの画像はみ出し、この画像はみ出しによる画像再転写汚れ、画像の部分カット、画像中心位置のズレ等の不具合を解消できると共に、原稿サイズの登録サイズ名称の設定を容易に行えるばかりでなく、その登録サイズを呼び出して原稿サイズに適用する場合、呼び出し時の名称を判別し易いイメージまたは文字等で表示することができるので、さらに操作性が向上し、さらに呼び出しミスの低減が図れる。
請求項3記載の発明によれば、不定形サイズの用紙の用紙サイズ検知不良による用紙からの画像はみ出し、この画像はみ出しによる画像再転写汚れ、画像の部分カット、画像中心位置のズレ等の不具合と、不定形サイズの原稿の原稿サイズ検知不良による用紙からの画像はみ出し、この画像はみ出しによる画像再転写汚れ、画像の部分カット、画像中心位置のズレ等の不具合とを解消できると共に、用紙サイズまたは原稿サイズの登録サイズ名称の設定を容易に行えるばかりでなく、その登録サイズを呼び出して原稿や用紙サイズに適用する場合、呼び出し時の名称を判別し易いイメージまたは文字等で表示することができるので、さらに操作性が向上し、さらに呼び出しミスの低減が図れる。
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という)を説明する。実施形態等に亘り、同一の機能および形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、一度説明した後では同一符号を付すことによりその説明を省略する。図において一対で構成されていて特別に区別して説明する必要がない構成要素は、説明の簡明化を図る上から、その片方を適宜記載することでその説明に代えるものとする。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がない構成要素は適宜断わりなく省略することがある。公開特許公報等の構成要素を引用して説明する場合は、その符号に括弧を付して示し、各実施形態等のそれと区別するものとする。
(第1の実施形態)
図1ないし図16に、本発明の第1の実施形態を示す。
まず、図1を参照して、本発明に係る画像形成装置における印刷装置の一例としての孔版印刷装置1の全体構成を説明する。同図に示すように、孔版印刷装置1は、画像読取部2、製版部3、排版部4、給紙部5、画像形成部としての印刷部6および排紙部7から主に構成されている。同図において、符号1Aは、孔版印刷装置1の骨組みである本体フレームおよび本体側板等を有する装置本体を示す。

画像読取部2は、コンタクトガラス74上の定位置に載置された図示しない原稿または原稿載置台72上に載置された1枚もしくは複数枚の原稿73を画像読取手段としてのスキャナ部76のコンタクトガラス74上の所定の読取位置へ順次自動移送するADF(自動原稿送り装置)部71等を備えている。ADF部71は、原稿載置台72および原稿排紙台75を備え、コンタクトガラス74に対して開閉可能に配設されている。スキャナ部76は、原稿73の表面から結像レンズを介して結像された反射光に対応して光電変換を行う画像センサ77およびスキャナモータ(図示せず)等を備えた周知の原稿走査用光学系を有する。画像センサ77は、得られた画像信号を装置本体1A内の図示しないアナログ/デジタル(以下「A/D」と略記する)変換部でデジタル画像信号に変換され、前記A/D変換部から図示しない画像エリアメモリを備えた画像処理装置を経由して製版制御部(図示せず)に入力されるようになっている。
なお、画像処理装置に送信されるデジタル画像信号としては、孔版印刷装置1と通信可能に接続されて構成された図示しないネットワーク上からPC(パーソナルコンピュータ)コントローラ経由で図7に示す制御装置80に入力する場合もある。
画像読取部2には、コンタクトガラス74の下方近傍に配設されコンタクトガラス74上に載置された図示しない原稿の原稿サイズを検知する原稿サイズ検知手段としての複数の原稿サイズ検知センサ78と、原稿載置台72上に載置された1枚もしくは複数枚の原稿73の原稿サイズを検知する原稿サイズ検知手段としての複数の原稿サイズ検知センサ79とが配設されている。
原稿サイズ検知手段としては、それぞれ原稿搬送方向に沿う原稿の長さサイズを検知する前記複数の原稿サイズ検知センサ78,79の他に、原稿搬送方向と直交する原稿幅方向に沿う原稿の幅サイズを検知する原稿サイズ検知センサ(図示せず)をそれぞれ備えている周知のものである。原稿サイズ検知センサ78,79および前記原稿サイズ検知センサ(図示せず)は、例えば透過型の光学センサや反射型の光学センサを適宜備えている。
製版部3は、読み取られた画像情報を版としてのマスタMに書き込み、マスタMを印刷部6に備えられた版胴とも呼ばれる印刷ドラム8まで搬送し、印刷ドラム8の外周面にマスタMを巻き付ける部分である。排版部4は、印刷終了後に不要になった印刷ドラム8上のマスタMを剥がし、排版されたマスタMをストックしておく部分である。製版部3および排版部4の基本的な構成は、例えば特開平7−241974号公報の図1に示されているものと同様であるため、その説明を省略する。
給紙部5は、給紙台部10の給紙トレイ50(図2および図3参照)上に載置・セットされた印刷用紙P(以下、「用紙P」という)を1枚ずつに分離し、印刷部6まで搬送する部分である。給紙台部10は、給紙トレイ50上に用紙Pが積載され、装置本体1Aに対して上下動自在に支持されており、用紙Pの増減(用紙上限検知)と連動して図示しない駆動源を備えた周知の昇降機構により上下動される。給紙手段としての給紙コロ11aと分離給紙手段としての分離コロ11bとは、最上位の用紙Pと当接するように設けられており、各コロ11a,11bは図示しない駆動手段、例えば、メインモータからの駆動力を電磁クラッチまたはカムを介して断続制御されたり、ステッピングモータ等で独立駆動されたり、または印刷ドラム8と同期して回転するカムを介して駆動されたりすることにより回転駆動される。
ここで、プーリおよび無端ベルト(共に図示せず)等の駆動力伝達手段を介して前記駆動手段に連結された分離コロ駆動軸27が、分離コロ駆動軸27と給紙コロ軸28とに固設され図示を省略した各プーリ間に掛け渡された無端ベルト26を介して給紙コロ軸28に連結されている。これにより、前記駆動手段による回転駆動を介して分離コロ駆動軸27が回転されることにより、給紙コロ軸28が回転することとなり、分離コロ駆動軸27と分離コロ11bとの間、給紙コロ軸28と給紙コロ11aとの間にそれぞれ図示しないワンウェイクラッチを介装された分離コロ11bと給紙コロ11aとが同時に回転する機構になっている。なお、前記駆動力伝達手段は、上述したようなプーリおよび無端ベルト(共に図示せず)や各プーリ間に掛け渡された無端ベルト26によるものに限らず、ギヤ列等でもよいことは言うまでもない。
給紙コロ軸28は、給紙アーム29に回転可能に支持されており、さらに給紙アーム29は、分離コロ駆動軸27を支点として所定の角度範囲内で回動可能、すなわち装置本体1A側に揺動可能に設けられており、給紙アーム29と共に給紙コロ11aが揺動・変位可能な構成になっている。給紙コロ11aは、前記変位機構を介して、図1に示すように給紙台部10上の用紙Pに当接し給紙可能となる給紙位置と、この給紙位置から下降した下降位置との間で変位可能に構成されている。
ここで、用紙Pの上限検知であるが、用紙Pの先端部分の高さを図1に実線で示す給紙フィラー38を用いて検知する第1の用紙上限検知機構、または給紙コロ11aの高さを給紙アーム29を用いて検知する図1に二点鎖線で示す第1の用紙上限検知機構の何れか一方の検知機構で構成されるのが一般的である。
第1の用紙上限検知機構は、その下端部に給紙台部10上の用紙Pに当接して転動可能な用紙当接コロ39と上端部に形成された遮光部とを有し、装置本体1Aに固着された図示しない不動ブラケットにその湾曲部を中心に揺動自在に設けられた給紙フィラー38と、装置本体1Aに固着されたセンサブラケット40に固着され給紙フィラー38の前記遮光部と選択的に係合可能な透過型のフォトセンサ41とから主に構成されている。給紙フィラー38は、前記不動ブラケットに設けられた支点軸(図示せず)を介して、用紙当接コロ39と前記遮光部とが揺動可能に取り付けられている。給紙フィラー38は、給紙台部10上の用紙Pに当接して給紙コロ11aが給紙位置を占めたことを知らせる給紙検知位置と、この給紙検知位置から下降した非給紙検知位置との間で変位可能となっている。
第2の用紙上限検知機構は、その下端部が給紙アーム29の図において右側上面に固着され上端部に遮光部と形成されたアーム遮光板30と、前記センサブラケット40に固着されアーム遮光板30の前記遮光部と選択的に係合可能な透過型のフォトセンサ42とから主に構成されている。
第1および第2の用紙上限検知機構は、あくまでも一例であり、例えば反射型のフォトセンサ等を用いた他の方法でもよい。
分離コロ11bの下方近傍には、分離コロ11bとの協働作用により給紙コロ11aに従って送り出されてきた用紙Pを1枚ずつに分離する分離手段としての分離パッド12がホルダに支持されている。分離パッド12は、該ホルダ内に装着された圧縮ばね18に従って分離コロ11bに圧接する向きに付勢されている。なお、給紙手段や分離給紙手段としては、上述したものに限らず、給紙コロと分離パッドとの組み合わせ、あるいは一対の分離ローラからなるものも含まれる。
分離コロ11bの用紙搬送方向Xの下流側には、レジストローラ対13が配設されている。レジストローラ対13は、搬送されてきた用紙Pの先端を一度ニップ部に当接させてその用紙Pの先端部に所定の撓みを形成した後、タイミングをとって印刷ドラム8の外周面と後述するプレスローラ9との間に搬送する。上ガイド板14および下ガイド板15は装置本体1Aに固着された給紙側板に固定されており、搬送される用紙Pをガイドする。また、レジストローラ対13の手前には、用紙先端検知センサ20が配置されている。この用紙先端検知センサ20により、給送された用紙Pの先端位置を検知し、その後の送り量を制御することで、レジストローラ対13部での用紙の撓み量が一定になるように制御している。
印刷部6は、製版済みのマスタ(図示せず)を外周面に巻装する印刷ドラム8と、インキ供給部材としてのインキローラ、このインキローラと微小な間隙をもって該インキローラと平行に配置されたドクターローラ等を具備する印刷ドラム8の内部に配設されたインキ供給手段と、印刷ドラム8に対して接離自在に構成された押圧手段としてのプレスローラ9等とから主に構成されている。印刷部6では、搬送されてきた用紙Pをプレスローラ9により印刷ドラム8に押圧することで、印刷ドラム8上に巻装された製版済みのマスタ(図示せず)の製版画像をインキを滲出させることで用紙Pに転移・転写する。
排紙部7は、印刷された用紙Pを印刷ドラム8より剥がす図示しない剥離爪と、排紙台17へ搬送・排出するための吸着搬送部16と、印刷された用紙をストックするための前記排紙台17とから主に構成されている。ここで、吸着搬送部16は、各ローラ間に掛け渡された多孔性の無端ベルト30、何れか一方のローラを回転駆動する図示しない駆動源および印刷された用紙を無端ベルト30に吸引するためのファン31とで構成されている。無端ベルト30における用紙搬送面の下方近傍には、印刷された用紙を検知するための用紙排紙検知センサ21が配置されている。通常、給紙部5の用紙先端検知センサ20や排紙部7の用紙排紙検知センサ21は、反射型や透過型のフォトセンサまたはフィラー型等のセンサが用いられている。
孔版印刷装置1の基本的な動作は、上述した説明から当業者であれば容易に実施可能であり、例えば特開平7−241974号公報に記載されている孔版印刷装置全体の基本的な動作と同様であるため、その説明を省略する。
図2ないし図7を参照して、第1の実施形態について装置構成概要を説明する。
図2に示すように、給紙台部10は、用紙を載置する給紙台としての給紙トレイ50と、用紙搬送方向Xと直交する用紙幅方向Yに移動可能であり、給紙トレイ50上の用紙の両側端を位置決め・揃えるための位置決め手段としての左右一対のサイドフェンス51と、これらサイドフェンス対51を用紙幅方向Yに案内するための左右一対のサイドフェンス用スライド溝52とから主に構成されている。
一般的には、給紙台部にはサイドフェンス位置固定用のロックレバー機構や、給紙トレイを操作側より見て前後に移動させるための機構等を有しているが、今回は本発明と関係がないためその図示を省略する。
図3は、給紙台部10に配設されているサイドフェンス対51を用紙幅方向Yに移動・案内するためのサイドフェンス移動機構および用紙サイズ検知機構を示している。各サイドフェンス51は、各スライド溝52をスライド可能なように給紙トレイ50の中央部を挟んで、給紙トレイ50の裏面側において互いに対向配置された右ラック54および左ラック53とそれぞれねじで締結固定されている。各ラック53,54は、ピニオン55とそれぞれ噛み合っており、右ラック54と左ラック53とはピニオン55を中心として連動して移動する構成となっている。ピニオン55は、給紙トレイ50の用紙幅方向Yにおける裏面側中央部に、各サイドフェンス51の移動時に適度の負荷を与えるべくスプリング56(圧縮ばね)および平座金57を介して段付ねじ60で回動可能に支持・固定されている。
左ラック53の下方には、サイドフェンス位置検知用の位置検知基板58が給紙トレイ50の裏面壁に固定されている。
図4に示すように、左ラック53には、接触子59が固定されている。ここで、通常、左ラック53は樹脂等の電気絶縁材(不導体)で、接触子59はステンレススチール等の導電材で形成されており、左ラック53と接触子59とは電気的に絶縁状態になっている。但し、左ラック53と接触子59とが電気的に絶縁状態になっていれば、前記構成の限りではない。接触子59は、下部先端部分がほぼ熊手状に複数に分岐して折れ曲がっており、図5に示すように、位置検知基板58に形成された図示しない検知パターンに接触する構造となっている。位置検知基板58は、その表面に接触子59の数に相当する複数の検知パターン(図示せず)が形成されており、接触子59の分岐した先端部分がその検知パターンに接触することで導通し、信号がオンとなる。このような検知パターンは、複数あるため、その組み合わせで左ラック53を介して、サイドフェンス対51の用紙幅方向Yの絶対位置が判る構造となっている。前記検知パターンのアース部分には、接触子59が常に接触している状態にある。
以上のような構成であるので、サイドフェンス51の用紙幅方向Yの絶対位置が判別可能となっている。検知精度としては、接触子59の分岐数により異なるが、例えば分岐数が7(本)の場合は、1つをアースに、他の6つを検知に使用した場合、2の6乗=64通りの検知が可能であり、サイドフェンス51の用紙幅方向Yの絶対位置を数mm以下の単位での検知が可能となる。
前記のとおり、サイドフェンス対51の用紙幅方向Yの移動に連動し各サイドフェンス51の用紙幅方向Yの絶対位置を数mm以下の単位で検知する検知手段は、左ラック53に設けられた接触子59および位置検知基板58で構成されている。この検知手段によるサイドフェンス対51の位置検知方式によれば、例えば透過型や反射型のフォトセンサを多数配置したりする方式と比べて、比較的構成が簡単であるため安価に済むという利点を有する。
ここで、サイドフェンス対51の位置検知方法であるが、前記利点を望まなくてもよいのであれば前記構成に限らず、例えば複数の透過型のフォトセンサを配置し、その部分を遮蔽板が通過することで位置検知を行なう等、その他多数の手段があることは言うまでもない。
図6を参照して、孔版印刷装置1の前記各部・装置に所望の動作を行うように指示を与えると共に、前記各部・装置の状態を知るための操作パネル100の構成について、説明する。
同図において、操作パネル100は、図1に示した装置本体1Aの上部前面に配置されている。操作パネル100の上面には、製版スタートキー104、プリントスタートキー105、試し刷りキー106、連続キー107、クリア/ストップキー108、テンキー109、エンターキー110、プログラムキー111、モードクリアキー112、プリント速度設定キー113、4方向キー114、戻るキー115、オーケーキー116、モード選択キー117、等倍キー118、変倍キー119、原稿種類キー120、置数表示部121、ディスプレイ部122、警告表示部123、プリント位置キー124等を有している。
製版スタートキー104は孔版印刷装置1に製版動作を行わせる際に押下され、製版スタートキー104が押下されると排版動作および原稿読取動作が行われた後、または一部並行して製版動作が行われ、その後または一部並行して、版付け動作が行われて両面印刷装置1は印刷待機状態となる。プリントスタートキー105は孔版印刷装置1に印刷動作を行わせる際に押下され、孔版印刷装置1が印刷待機状態となり各種印刷条件が設定された後にプリントスタートキー105が押下されることにより印刷動作が行われる。試し刷りキー106は孔版印刷装置1に試し刷りを行わせる際に押下され、各種条件が設定された後に試し刷りキー106が押下されることにより1枚だけ印刷が行われる。
連続キー107は、該キーを押す毎に連続/単独が切り替わる。連続キー107は製版動作と印刷動作とを連続して行う際に製版スタートキー104の押下前に押下され、連続キー107の押下後、印刷条件が入力された後に製版スタートキー104が押下されると、排版動作、原稿読取動作、製版動作に引き続いて印刷動作までの一連の動作が連続的に行われる。クリア/ストップキー108は、本実施形態に特有の機能を発揮する場合を含む孔版印刷装置1の動作を停止させる際あるいは置数のクリア時に使用される。
テンキー109は印刷枚数等の置数入力に使用される。また、テンキー109は、本実施形態に特有の名称入力時にも後述のように使用される。エンターキー110は各種設定時に数値等を設定する際に、プログラムキー111はユーザ専用の条件として、例えば印刷速度、印刷位置、倍率、原稿種類などを設定する場合に使用され、それらを登録したりそれらを呼び出したりする際にそれぞれ押下されるものである。モードクリアキー112は各種のモードをクリアして初期状態に戻す際に使用される。プリント速度設定キー113は印刷動作に先立って印刷速度を設定する際に押下され、濃いめの画像を得たい場合あるいは雰囲気温度が低い場合等には印刷速度を遅く(図中の←キー)、薄めの画像を得たい場合あるいは雰囲気温度が高い場合等には印刷速度を速く(図中の→キー)設定する。4方向キー114は上キー114a、下キー114b、左キー114c、右キー114dを有しており、ディスプレイ部122に表示された内容の選択や、画像編集時に画像位置を調整する場合、あるいは本実施形態に特有の機能を発揮する場合を含む各種設定時に数値や項目等を選択する場合等に使用される。
戻るキー115は、モードを1つ前の状態に戻す場合に使用される。オーケーキー116は、本実施形態に特有の機能を発揮する場合を含む選択内容を確定する場合に使用される。
モード選択キー117は、本実施形態に特有の機能を発揮する場合を含む用紙サイズや原稿のサイズの登録等、各種のモード選択時に使用される。等倍キー118は、画像読取部2のスキャナでの読み込みを等倍に設定する際に使用される。変倍キー119は、画像読取部2のスキャナでの読み込み倍率を調整する際に使用される。原稿種類キー120は、原稿の種類(文字/文字・写真/写真等)を選択する際に使用される。プリント位置キー124は、用紙搬送方向の画像位置調整を行ったり、本実施形態に特有の名称入力時にも後述のように使用される。
置数表示部121は、7セグメントのLED(発光ダイオード)からなり、主に印刷枚数等の数字表示がなされる。
ディスプレイ部122は、LCD(液晶表示装置)からなり、孔版印刷装置1の設定状態や稼動状態が表示される他、本実施形態に特有の用紙サイズ登録モードあるいは原稿サイズ登録モードでは後述のような各種表示がされる。
警告表示部123は、LCDからなり、サプライとしての用紙、インキやマスタの無し警告表示、ユーザが対向して操作する孔版印刷装置1の前面に開閉自在に設けられている前ドアー(図示せず)のオープン警告表示、あるいは給紙や排紙時における用紙のジャムやマスタのジャム表示を行う表示部である。
図7を参照して、孔版印刷装置1に用いられる制御構成を説明する。
同図において、制御手段としての制御装置80は、内部にCPU81、ROM82、バックアップされたRAM83(以下、単に「RAM83」という)、図示しないタイマ、I/O(入出力ポート)84等を有するマイクロコンピュータを具備して構成されている。前記RAM83は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリでもよい
CPU81は、操作パネル100の各種キーからの各種信号および給紙部5の給紙台部10に設けられた位置検知基板58、装置本体1Aの各種センサからの検知信号およびROM82から呼び出された動作プログラムに基づいて、画像読取部2、製版部3、排版部4、給紙部5、印刷部6、排紙部7に設けられた各駆動手段(モータやソレノイド等のアクチュエータ)の作動等を制御し、孔版印刷装置1全体の動作を制御する。ROM82には、孔版印刷装置1全体の動作プログラムおよび関係データが記憶されており、この動作プログラムはCPU81に従って適宜呼び出される。RAM83は、CPU81の計算結果を一時的に記憶する機能、位置検知基板58からのデータ信号、操作パネル100上の各種キーおよび各種センサから設定および入力されたデータ信号およびオン・オフ信号を随時記憶する機能等を有している。なお、制御装置80のCPU81、ROM82、RAM83に、後述する本実施形態に特有の動作を行う機能だけを付与しても構わない。
本実施形態では、CPU81は、用紙サイズ登録モードを設定する用紙サイズ登録モード設定手段(例えばモード選択キー117、4方向キー114、オーケーキー116、ディスプレイ部122)、位置検知基板58により検知された検知サイズに対し前後に数データ分広く登録するための用紙検知サイズ範囲設定手段(例えばテンキー109、モード選択キー117、4方向キー114、オーケーキー116、ディスプレイ部122)、原稿サイズ登録モードを設定する原稿サイズ登録モード設定手段(例えばモード選択キー117、4方向キー114、オーケーキー116、ディスプレイ部122)、位置検知基板58により検知された検知サイズに対し前後に数データ分広く登録するための原稿検知サイズ範囲設定手段(例えばテンキー109、モード選択キー117、4方向キー114、オーケーキー116、ディスプレイ部122)および用紙サイズ登録モードまたは原稿サイズ登録モードに切り換える登録モード切換手段(例えば4方向キー114、オーケーキー116、ディスプレイ部122)からの信号に基づいて、用紙サイズ登録モードまたは原稿サイズ登録モードに係る動作を実行させる際、位置検知基板58により検知された用紙検知サイズまたは原稿検知サイズに対し、RAM83をして前後に数データ分広く登録させる第5の制御手段としての機能を有する。
用紙検知サイズ範囲設定手段や原稿検知サイズ範囲設定手段は、上記した各種キーとディスプレイ部122との組み合わせにより設定する手段に限らず、例えばデフォルト値として予め設定された初期値を変更する必要がないような場合には、記憶手段、すなわちROMやバックアップされたRAMがその機能を担うことになる。
CPU81は、定形用紙サイズまたは不定形用紙サイズに切り換えて用紙サイズ登録モードを行う用紙サイズ登録切換モードを設定する用紙サイズ登録切換モード設定手段(例えばテンキー109、4方向キー114、オーケーキー116、ディスプレイ部122)からの信号に基づいて、用紙サイズ登録切換モードに係る動作を実行させる第6の制御手段としての機能を有する。
CPU81は、定形原稿サイズまたは不定形原稿サイズに切り換えて原稿サイズ登録モードを行う原稿サイズ登録切換モードを設定する原稿サイズ登録切換モード設定手段(例えばテンキー109、4方向キー114、オーケーキー116、ディスプレイ部122)からの信号に基づいて、原稿サイズ登録切換モードに係る動作を実行させる第7の制御手段としての機能を有する。
また、CPU81は、用紙サイズまたは原稿サイズの登録名称を設定するために、サイズ登録名称設定手段(例えばテンキー109、プリント速度設定キー113、プリント位置キー124、4方向キー114、オーケーキー116、クリア/ストップキー108、ディスプレイ部122)からの信号に基づいて、サイズ登録名称モードに係る動作を実行させる制御手段としての機能を有する。
また、CPU81は、用紙サイズまたは原稿サイズの登録は、画像読取手段上にセットされた原稿を読み込むことにより、画像イメージ、または文字情報として名称設定可能とする制御手段としての機能を有する。
CPU81は、前記各キーで生成された信号に基づいて、図8ないし図16に示すディスプレイ部122の画面表示を切り替えるように図示しないLCD駆動回路を制御する機能も有している。
用紙サイズ登録モード設定手段、用紙検知サイズ範囲設定手段、原稿サイズ登録モード設定手段、用紙検知サイズ範囲設定手段、登録モード切換手段、用紙サイズ登録切換モード設定手段、原稿サイズ登録切換モード設定手段、サイズ登録名称設定手段としては、前記したキーの組み合わせとディスプレイ部122とで構成したが、これはあくまでも一例であり、例えば単独のキーとして用紙サイズ登録キー、用紙検知サイズ範囲設定キー、原稿サイズ登録キー、用紙検知サイズ範囲設定キー、登録モード切換キー、用紙サイズ登録切換キー、原稿サイズ登録切換キー、複数のサイズ登録名称設定キー等を適宜設けることで構成してもよい。
次に、本実施形態の特徴的な動作について説明する。
(動作例1)
この動作例1は、定形用紙サイズまたは不定形用紙サイズの用紙Pの登録、名称設定に係る例である。不定形用紙サイズとしては、例えば、熨斗(のし)紙であるとする。
操作としては、先ず、図8に示すように操作パネル100(図6参照)のディスプレイ部122に表示されている通常表示の初期画面からスタートする。ユーザは操作パネル100上より用紙サイズ登録モードを選択する。具体的には、図8に示したディスプレイ部122の初期画面の表示状態において、操作パネル100のモード選択キー117を押すと、図9に示すようなディスプレイ部122の表示内容に切り替わるので、ここでは「1.新規サイズ登録」を上キー114a、下キー114bで白黒反転・選択し、その後オーケーキー116を押すことにより確定する。この操作により、ディスプレイ部122の表示内容が図10に示す画面表示に切り替わる。ディスプレイ部122では、白黒反転・選択した際の黒表示を梨地模様で示している(以下のディスプレイ部122の表示でも同様)。
図10に示すディスプレイ部122の画面表示において、「1.用紙サイズ登録」を上キー114a、下キー114bで白黒反転・選択し、その後オーケーキー116で確定する。図10において、「1.用紙サイズ登録」が確定すると、図11に示すような名称入力方法選択表示画面に切り替わる。ここでは、不定形サイズの用紙や定形サイズの用紙の名称入力方法選択としてキー入力による方法を採るので、上キー114a、下キー114bで白黒反転・選択し、その後オーケーキー116で「1.名称入力方法選択(キー入力)」を確定する。この後、図12に示すディスプレイ部122の画面表示に切り替わる。図12において、キー入力により選択する。具体的には、テンキー109、プリント速度設定キー113、プリント位置キー124、左キー114c、右キー114d、オーケーキー116、クリア/ストップキー108等で入力・設定する。
図12に示すディスプレイ部122には、テンキー109の割り付けが表示される。プリント位置キー124は、入力モードを漢字(ひらがな/カタカナ)/アルファベット/数字に切り換える場合に使用する。ちなみに、漢字モード時は「2」を押すと、「かきくけこ」の順で変化し、アルファベットモード時は「ABC」の順で変化し、数字モード時は「2」となる。
プリント速度設定キー113は、漢字モードで入力されたひらがなを漢字に変換する場合に使用する。例えば、漢字モードで「の」を入力し、右キー114dで右にカーソルを移動させて「し」を入力した状態でプリント速度設定キー113の→キー(速度アップキー)を押すと、「熨斗」に変換される。変換内容を選択するのは、プリント速度設定キー113の←キー(速度ダウンキー)や→キーで行う。そして、変換結果が、「熨斗」でオーケーであれば、右キー114dで右にカーソルを移動させる。前述のようなキー操作手順を繰り返して名称を入力し、最終的にオーケーキー116で確定する(名称入力確定時)と、図13に示すディスプレイ部122の画面表示に切り替わる。
名称入力方法としては、前記携帯電話等と同様の入力方法に限らず、例えば操作パネルが大型のタッチパネルであれば、テンキーの他にアルファベット等のキーを配置して表示し、入力することも可能である(後述する原稿の名称入力方法でも同様である)。
図13において、定形用紙サイズまたは不定形用紙サイズに切り換えて用紙サイズ登録モードを行う用紙サイズ登録切換モードに係る選択を実行する(図13に示すディスプレイ部122では「定形/不定形選択」と記載されている)と同時に、用紙検知サイズ範囲設定モード(図13に示すディスプレイ部122では「検知範囲設定」と記載されている)に入る。以下、「用紙検知サイズ範囲」のことを、単に「検知範囲」というときがある。
ここで、左キー114c、右キー114dで例えば「定形」を白黒反転し選択すると、ディスプレイ部122における検知範囲設定の部分が定形/不定形選択の選択・設定操作と連動してカーソルが点滅するように構成されているので、ユーザは変更が必要と判断すればテンキー109で数値を入力・設定し、オーケーキー116で確定する。
検知範囲設定の部分には、初期設定値(デフォルト値)として、定形用紙サイズ選択の場合は「±3mm」が、不定形用紙サイズ選択の場合は「±1mm」が表示されるようになっている。このように、本実施形態では、後述するように位置検知基板58によって検知される用紙検知サイズに対し数データ分広く登録されるように制御されており、定形用紙サイズを選択した場合は、検知範囲が不定形用紙サイズを選択した場合よりも広く設定される。例えば、給紙台部10の位置検知基板58で検知したサイズを中心として上述のような設定となるが、適正範囲は給紙台部10の分解能で左右されるため、図13に示した検知範囲設定のデフォルト値は、あくまでも一例であり、これに限定されることはない(後述の原稿サイズ登録モードに係る動作例2でも同様)。
見方を変えて述べると、定形用紙サイズ選択の場合は、他の各定形用紙サイズが相当の間隔をもって決められているため、サイズ誤検知の要因としてサイドフェンス対51による用紙Pの両側端面への突き当てセット不完全等が大きな要因として挙げられるが、これを防止する目的で用紙検知サイズ範囲を広く設定している。一方、不定形用紙サイズ選択の場合は、他の不定形用紙サイズとの間隔が相当の間隔で無い場合もあり、用紙検知サイズ範囲(用紙検知サイズ幅)を広げることはむしろサイズ誤検知を招く虞があるため、これを防止する目的で用紙検知サイズ範囲を狭く設定している(後述の原稿サイズ登録モードに係る動作例2でも同様)。
また、前記検知範囲設定を、一度設定した後でも後述のように任意に変更可能とするモードを追加しておくことも可能である。その後は動作例1で説明したと同様の操作となり、以上のようなモードを備えることにより、サイズ登録時の誤検知を少なくできるという利点がある
図13において、定形用紙サイズまたは不定形用紙サイズを選択し、同時に用紙検知サイズ範囲の設定を行った確定時には、図14に示すディスプレイ部122の画面表示に切り替わる。ディスプレイ部122の図において画面の上部には、ユーザが行うべき操作内容の指示として、「登録する用紙を給紙台に載せ、サイドフェンスをセットして下さい。」が表示されるので、ユーザはその通りの操作を行う。
すなわち、ユーザは登録したい不定形用紙サイズ(定形外サイズ)の用紙P(例えば前記した「熨斗紙」)を給紙トレイ50にセットし、各サイドフェンス51を用紙Pの両側端面に軽く突き当てセットすることとなる。用紙Pをセットし終えたならば、ディスプレイ部122の図14において画面の下部に表示されている「登録しますか?」において、左キー114c、右キー114dで「はい」を白黒反転・選択した後、オーケーキー116で確定する。次いで、図14に示すディスプレイ部122の画面表示にて用紙サイズの登録確定後、図15に示すディスプレイ部122の画面表示に切り替わる。
図15に示すように、画面の上部には「登録が完了しました。」が表示されると共に、画面の下部には「新規登録を続けますか?」の表示がなされ、継続の可否を聞いてくるので、新規登録が無い場合には左キー114c、右キー114dで「いいえ」を白黒反転・選択した後、オーケーキー116で確定する。この後、ディスプレイ部122の画面表示は図8に示した初期画面に戻ることとなり、動作例1が終了する。
図14において、「登録しますか?」→「はい」を選択・確定した際、例えば図13において「不定形」用紙サイズを選択した場合には、その用紙Pの用紙幅サイズが位置検知基板58によって検知され、そのデータ信号を受信したCPU81の指令に従って、位置検知基板58によって検知された用紙検知サイズに対し図13に示した検知範囲設定値のとおり前後に数データ(mm)分広く加工された上で、RAM83に登録されることになる。従って、一度用紙Pの用紙幅サイズが登録されれば、たとえ孔版印刷装置1の主電源スイッチをオフしてもRAM83に記憶・登録された用紙幅サイズデータは消去されずその登録状態が維持されることとなるので、今度は給紙トレイ50に登録済みの印刷すべき用紙Pをセットしただけで、その用紙幅サイズが適用されることになる。また、一度用紙幅サイズが登録されれば、その用紙幅サイズデータをRAM83から呼び出して使用することも可能である。
登録される用紙幅サイズであるが、位置検知基板58のデータだけであると用紙Pの検知幅サイズが狭く誤検知の虞があるため、前述のように、用紙サイズ登録時に用紙検知サイズ範囲(検知範囲)の変更値を選択または入力することにより操作パネル100上より検知幅サイズを広く変更可能となっている。例えば、標準値としては前後1〜2mmサイズ程度検知幅を広く設定しておくことも可能である(但し、前後1〜2mmサイズに限定されるものではない)。また、登録された用紙幅サイズデータは、操作パネル100の各種キーの組み合わせで抹消することも可能である。
次に、用紙サイズ登録時に用紙検知サイズ範囲の変更値を選択または入力する操作例を説明する。上述した用紙検知サイズ範囲をもって一度登録した用紙サイズデータを変更したい場合には、図9に示すディスプレイ部122の画面表示において、「2.用紙サイズ検知変更」を上キー114a、下キー114bで白黒反転・選択し、その後オーケーキー116で確定する。この操作により、ディスプレイ部122の表示内容が図10に示す画面表示に切り替わるので、図10に示すディスプレイ部122の画面表示において、「1.用紙サイズ登録」を上述したと同様のキー操作で選択・確定し、さらに図11に示す名称入力方法選択表示画面において、必要に応じて上述したと同様のキー操作で名称入力・確定を行う。
図13に示す画面表示において、例えば孔版印刷装置1で使用される定形用紙サイズの用紙PがA3およびハガキの2種類だけであり、加えてユーザが常に多忙であってサイドフェンス対51による用紙Pの位置決めセットが粗雑になるような条件の場合には、上述したと同様のキー操作で「定形」を白黒反転・選択した後、ディスプレイ部122における検知範囲設定の部分が点滅するので、テンキー109で数値をデフォルト値±3mmから±mm5へ変更すればよい。以下、動作例1と同様の操作が行われ、定形用紙サイズの用紙Pの用紙幅サイズが位置検知基板58によって検知され、そのデータ信号を受信したCPU81の指令に従って、RAM83に登録されることとなる。
前記課題の欄でも一部説明したように、通常、これまでの不定形用紙サイズの登録の場合は、事前にROMに登録された定形データ(誤検知防止のためある程度検知範囲は広く取られている)と照らし合わせ、その範囲に入っていなければ不定形として認識するが、不定形の場合は、定形サイズと異なり検知幅を広くしておくことができないため、各サイドフェンス51のセットの仕方で微妙にサイズ検知状態が変化してしまう。
このような状態だと同じサイズの用紙でもセットする度に用紙サイズ検知状態が変わり、画像はみ出しを防止するための製版領域の指定がうまくいかず、用紙Pから画像がはみ出して機械内部のプレスローラ9を汚し、その汚れが再度用紙Pに転写してしまったり画像の部分カット(必要な画像領域の一部までカット)という不具合発生があった。さらに、原稿読み込みが端面基準、用紙搬送が中央基準の場合、原稿サイズと用紙サイズとにより画像中心を算出しているので、用紙セットの度に用紙サイズ検知結果がズレ、画像中心位置が微妙にズレてしまうという不具合も有していた。
本実施形態の動作例1によれば、上述の構成により上述の動作が可能であるので、不定形サイズの用紙の用紙サイズ検知不良による用紙からの画像はみ出し、この画像はみ出しによる画像再転写汚れ、画像の部分カット、画像中心位置のズレ等の不具合を解消できる利点がある。また、用紙サイズ登録切換モードを有することにより、用紙サイズ登録時の誤検知を少なくできるという利点がある。
(動作例2)
この動作例2は、動作例1における定形用紙サイズまたは不定形用紙サイズの用紙Pの登録、名称設定に係る例に代えて、定形原稿サイズまたは不定形原稿サイズの原稿73の登録、名称設定に係る例であることが主に相違する。
動作例2の操作は、動作例1の操作と比較して、動作例1において説明した図9ないし図15までの操作パネル100におけるディスプレイ部122の画面表示の「用紙」に係る表示を選択・設定する各種キー操作に代えて、「原稿」に係る表示を選択・設定する点が主に相違する。以下、相違点を中心に動作例2の操作および動作を簡明に説明する。
動作例1と同様に、動作例2は図8に示すディスプレイ部122の初期画面からスタートする。ユーザは操作パネル100上より原稿サイズ登録モードを選択する。具体的には、図8のディスプレイ部122の表示状態において、モード選択キー117を押すと、図9に示すディスプレイ部122の表示内容に切り替わるので、ここでは「1.新規サイズ登録」を動作例1と同様のキー操作で選択・確定する。この操作により、ディスプレイ部122の表示内容が図10に示す画面表示に切り替わるので、「2.原稿サイズ登録」を上キー114a、下キー114bで白黒反転・選択した後、オーケーキー116で確定する。
次いで、図11に示す名称入力方法選択表示画面に切り替わる。ここでは、不定形サイズの原稿や定形サイズの原稿の名称入力方法選択としてキー入力による方法を採るので、動作例1と同様のキー操作で「1.名称入力方法選択(キー入力)」を確定した後、動作例1と同様のキー操作で適宜、漢字等で名称を入力・設定する。名称入力確定時、図13に示すディスプレイ部122の画面表示に切り替わるので、定形原稿サイズまたは不定形原稿サイズに切り換えて原稿サイズ登録モードを行う原稿サイズ登録切換モードに係る選択を実行すると同時に、原稿検知サイズ範囲設定モードに入る。
ここで、左キー114c、右キー114dで例えば「定形」を白黒反転し選択すると、ディスプレイ部122における検知範囲設定の部分が定形/不定形選択の選択・設定操作と連動してカーソルが点滅するので、ユーザは変更が必要と判断すればテンキー109で数値を入力・設定し、オーケーキー116で確定する。検知範囲設定の部分には、初期設定値(デフォルト値)として、定形原稿サイズ選択の場合は「±3mm」が、不定形原稿サイズ選択の場合は「±1mm」が表示されるようになっている。このように、本実施形態では、後述するように位置検知基板58によって検知される原稿検知サイズに対し数データ分広く登録されるように制御されており、定形原稿サイズを選択した場合は、検知範囲が不定形原稿サイズを選択した場合よりも広く設定される。この理由は、動作例1で説明したと同様であるため、その説明を省略する。
図13において、定形原稿サイズまたは不定形原稿サイズを選択し、同時に原稿検知サイズ範囲の設定を行った確定時には、図14に示すディスプレイ部122の画面表示に切り替わる。ディスプレイ部122の図において画面の上部には、ユーザが行うべき操作内容の指示として、「登録する原稿を給紙台に載せ、サイドフェンスをセットして下さい。」が表示されるので、ユーザはその通りの操作を行う。
すなわち、ユーザは登録したい不定形原稿サイズ(定形外サイズ)の原稿73を給紙トレイ50にセットし、各サイドフェンス51を原稿73の両側端面に軽く突き当てセットすることとなる。原稿73をセットし終えたならば、ディスプレイ部122の図14において画面の下部に表示されている「登録しますか?」において、動作例1と同様のキー操作により選択・確定する。次いで、図14に示すディスプレイ部122の画面表示にて原稿サイズの登録確定後、図15に示すディスプレイ部122の画面表示に切り替わる。
図15に示すように、画面の上部には「登録が完了しました。」が表示されると共に、画面の下部には「新規登録を続けますか?」の表示がなされ、継続の可否を聞いてくるので、新規登録が無い場合には動作例1と同様のキー操作により選択・確定する。この後、ディスプレイ部122の画面表示は図8に示した初期画面に戻ることとなり、動作例2が終了する。
登録した原稿サイズを有効にするためには、図9の画面表示において「3.原稿サイズ検知変更」モードに入り、原稿幅のサイズ検知を自動から手動への切り替えを行い、登録された原稿サイズ一覧(図示せず)の中から選択を行う必要がある。また、原稿サイズ登録時に原稿検知サイズ範囲の変更値を選択または入力する操作例は、動作例1の内容から容易に実施できるので、その説明を省略する。
図14において、「登録しますか?」→「はい」を選択・確定した際、例えば図13において「不定形」原稿サイズを選択した場合には、その原稿の原稿幅サイズが位置検知基板58によって検知され、そのデータ信号を受信したCPU81の指令に従って、位置検知基板58によって検知された原稿検知サイズに対し図13に示した検知範囲設定値のとおり前後に数データ(mm)分広く加工された上で、RAM83に登録されることになる。従って、一度原稿73の原稿幅サイズが登録されれば、たとえ孔版印刷装置1の主電源スイッチをオフしてもRAM83に記憶・登録された原稿幅サイズデータは消去されずその登録状態が維持されることとなる。この状態で、スキャナ部76のコンタクトガラス74またはADF部71の原稿載置台72に原稿73をセットし製版動作を開始させれば、通常の原稿サイズ検知、すなわち前記原稿サイズ検知手段による原稿検知は行なわずにその原稿幅サイズ(データ)が適用されることになる。また、一度原稿幅サイズが登録されれば、その原稿幅サイズデータをRAM83から呼び出して使用することも可能である。
登録される原稿幅サイズは、動作例1と同様の理由から原稿サイズ登録時に原稿検知サイズ範囲(検知範囲)の変更値を選択または入力することにより操作パネル100上より検知幅サイズを広く変更可能となっている。例えば、標準値としては前後1〜2mmサイズ程度検知幅を広く設定しておくことも可能である(但し、前後1〜2mmサイズに限定されるものではない)。また、登録された原稿幅サイズデータは、操作パネル100の各種キーの組み合わせで抹消することも可能である。
前記課題の欄でも一部説明したように、通常、これまでの不定形原稿サイズの登録の場合は、スキャナやADFに原稿サイズ検知センサがあり、事前にROMに登録された定形データと照らし合わせ、その範囲内の何れかを認識するようになっているが、前記原稿サイズ検知センサは精度が悪い場合が多く、不定形サイズであってもその範囲内の何れかを認識するようになっているために、原稿の不定形サイズを認識することは困難である場合が多かった。また、不定形サイズをある程度認識できる場合でも不定形の場合は定形サイズの場合と異なり、検知幅サイズを広くしておくことができないため、原稿サイズの読取り毎に微妙にサイズ検知状態が変化してしまう。
従って、このような状態だと同じサイズの原稿でもセットする度にサイズ検知状態が変わり、画像はみ出しを防止するための製版領域の指定がうまくいかず、用紙Pから画像がはみ出して機械内部のプレスローラ9を汚し、その汚れが再度用紙Pに転写してしまったり、画像が部分カット(必要な画像領域の一部までカット)されたりするという不具合発生があった。さらに、原稿読み込みが端面基準、用紙撮送が中央基準の場合、原稿サイズと用紙サイズにより画像中心を算出しているので、原稿セットの度に原稿サイズ検知結果がズレ、画像中心位置が微妙にズレてしまうと言う不具合も有していた。
本実施形態の動作例2によれば、上述の構成により上述の動作が可能であるので、不定形サイズの原稿の原稿サイズ検知不良による用紙からの画像はみ出し、この画像はみ出しによる画像再転写汚れ、画像の部分カット、画像中心位置のズレ等の不具含を解消できる利点がある。また、原稿サイズ登録切換モードを有することにより、原稿サイズ登録時の誤検知を少なくできるという利点がある。
本実施形態の動作例1および2に共通する利点を挙げると以下のとおりである。上述したとおり、用紙サイズ登録モードまたは原稿サイズ登録モードに切り換える登録モード切換モードに係る制御構成を備えていて、該登録モード切換モードに係る動作が可能であることにより、用紙サイズ登録と原稿サイズ登録との切り換えがスムーズになるという利点がある。
また、用紙サイズまたは原稿サイズの登録は、操作パネル100上より名称を任意に入力・設定可能としたので、以上のモードを備えることにより、登録サイズを呼び出して原稿や用紙サイズに適用する場合、呼び出し時の名称を判別し易い名称に設定することができるので、操作性が向上し、呼び出しミスの低減が図れるという利点がある。
(動作例3)
図16に動作例3を示す。
動作例3は、動作例1または動作例2に加えて、用紙サイズまたは原稿サイズの登録は、スキャナ部76のコンタクトガラス74にセットされた原稿を読み込むことにより、画像イメージまたは文字情報として名称設定可能とした動作例である。
動作例1または動作例2の図11に示す名称入力方法選択表示画面において、不定形サイズの用紙または原稿や、定形サイズの用紙または原稿の名称入力方法選択としてキー入力に代えて、スキャナ読取りよる方法を採るので、上キー114a、下キー114bで「2.名称入力方法選択(スキャナ読取り)」を白黒反転・選択し、その後オーケーキー116で確定する。この後、図12ないし図15までのディスプレイ部122の画面表示がなされることなく、直ぐに図16に示すディスプレイ部122画面表示に切り替わる。図16の画面上部には、「登録する原稿をスキャナにセットして下さい。」が表示されるので、ユーザはその通りの操作を行う。
ここで、原稿に記載される登録したい名称例としては、例えば用紙幅サイズとして150mmのものであれば「150」、あるいは用途として熨斗紙用として使用するのであれば「熨斗」等が挙げられる。原稿に記載される登録したいデザイン例としては、例えばデザインで認識できるように熨斗紙用であれば「水引き」の図柄・絵等が挙げられる。ユーザはコンタクトガラス74の所定の読取位置またはADF部71の原稿載置台72に、前記例のような登録したい名称やデザインが記載された原稿をセットし、製版スタートキー104を押すと、コンタクトガラス74にセットされた場合はスキャナ部76の作動により、原稿載置台72にセットされた原稿の場合はADF部71の作動により自動搬送されてコンタクトガラス74の所定の読取位置においてスキャナ部76の作動によって、登録したい名称やデザインが記載された原稿がイメージ画像または文字情報として読み込まれる。この時、図16のディスプレイ部122の画面下部に「登録しますか?」が点滅表示されるので、左キー114c、右キー114dで「はい」を白黒反転・選択し、オーケーキー116で確定する。
読み込まれたイメージ画像または文字情報はRAM83に一時記憶・保存され、用紙や原稿の登録サイズ呼出し時に、ディスプレイ部122の一部に縮小されて表示される。その後、操作の流れは名称設定が終了しているので図13以降と同じとなる。
以上のようなモードを備えることにより、本実施形態の動作例3によれば、登録サイズ名称入力が容易に行えるばかりでなく、登録サイズを呼び出して原稿や用紙サイズに適用する場合、呼び出し時の名称を判別し易いイメージ等で表示することができるので、さらに操作性が向上し、呼び出しミスの低減が図れるという利点がある。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態と比較して、原稿サイズ登録モードおよび原稿サイズ登録切換モード等の「原稿サイズ、原稿」等に係る制御構成を除去した点および図9ないし図15における画面表示から「原稿サイズ、原稿」に係る表示内容を削除した点が主に相違する。
第2の実施形態の制御構成は、第1の実施形態のそれと比較して、制御装置80に代えて、図7に示すようにCPU81A,ROM82A,バックアップされたRAM83A(以下、単に「RAM83A」という)等を備えたマイクロコンピュータを具備した制御装置80Aを有する点が主に相違する。
CPU81Aは、用紙サイズ登録モードを設定する第1の実施形態と同様の各種キーとディスプレイ部122(但し、「原稿サイズ、原稿」に係る表示内容を削除した表示画面となる。以下、第2の実施形態において同様)との組み合わせからなる用紙サイズ登録モード設定手段および位置検知基板58により検知された検知サイズに対し前後に数データ分広く登録するための第1の実施形態と同様の各種キーとディスプレイ部122との組み合わせからなる用紙検知サイズ範囲設定手段からの信号に基づいて、用紙サイズ登録モードに係る動作を実行させる際、RAM83Aをして位置検知基板58により検知された用紙検知サイズに対し前後に数データ分広く登録させる第1の制御手段としての機能を有する。
CPU81は、定形原稿サイズまたは不定形原稿サイズに切り換えて用紙サイズ登録モードを行う用紙サイズ登録切換モードを設定する第1の実施形態と同様の各種キーとディスプレイ部122との組み合わせからなる用紙サイズ登録切換モード設定手段からの信号に基づいて、用紙サイズ登録切換モードに係る動作を実行させる第2の制御手段としての機能を有する。
また、CPU81Aは、用紙サイズの登録名称を設定するために、第1の実施形態と同様の各種キーとディスプレイ部122との組み合わせからなるサイズ登録名称設定手段からの信号に基づいて、サイズ登録名称モードに係る動作を実行させる制御手段としての機能を有する。
また、CPU81Aは、用紙サイズの登録は、画像読取手段上にセットされた原稿を読み込むことにより、画像イメージ、または文字情報として名称設定可能とする制御手段としての機能を有する。
CPU81Aは、前記各キーで生成された信号に基づいて、図8ないし図16に示すディスプレイ部122の画面表示を切り替えるように図示しないLCD駆動回路を制御する機能も有している。
第2の実施形態における操作パネル100の操作例および動作は、第1の実施形態のそれから容易に実施できるので、重複説明を避けるためこれ以上の説明を省略する。第2の実施形態によれば、第1の実施形態における利点から「原稿サイズ、原稿」に係る利点を除いた利点がある。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、第1の実施形態と比較して、用紙サイズ登録モードおよび用紙サイズ登録切換モード等の「用紙サイズ、用紙」等に係る制御構成を除去した点および図9ないし図15における画面表示から「用紙サイズ、用紙」に係る表示内容を削除した点が主に相違する。
第3の実施形態の制御構成は、第1の実施形態のそれと比較して、制御装置80に代えて、図7に示すようにCPU81B,ROM82B,バックアップされたRAM83B(以下、単に「RAM83B」という)等を備えたマイクロコンピュータを具備した制御装置80Bを有する点が主に相違する。
CPU81Bは、原稿サイズ登録モードを設定する第1の実施形態と同様の各種キーとディスプレイ部122(但し、「用紙サイズ、用紙」に係る表示内容を削除した表示画面となる。以下、第3の実施形態において同様)との組み合わせからなる原稿サイズ登録モード設定手段および位置検知基板58により検知された検知サイズに対し前後に数データ分広く登録するための第1の実施形態と同様の各種キーとディスプレイ部122との組み合わせからなる原稿検知サイズ範囲設定手段からの信号に基づいて、原稿サイズ登録モードに係る動作を実行させる際、RAM83Bをして位置検知基板58により検知された原稿検知サイズに対し前後に数データ分広く登録させる第3の制御手段としての機能を有する。
CPU81Bは、定形原稿サイズまたは不定形原稿サイズに切り換えて原稿サイズ登録モードを行う原稿サイズ登録切換モードを設定する第1の実施形態と同様の各種キーとディスプレイ部122との組み合わせからなる原稿サイズ登録切換モード設定手段からの信号に基づいて、原稿サイズ登録切換モードに係る動作を実行させる第4の制御手段としての機能を有する。
また、CPU81Bは、原稿サイズの登録名称を設定するために、第1の実施形態と同様の各種キーとディスプレイ部122との組み合わせからなるサイズ登録名称設定手段からの信号に基づいて、サイズ登録名称モードに係る動作を実行させる制御手段としての機能を有する。
また、CPU81Bは、原稿サイズの登録は、画像読取手段上にセットされた原稿を読み込むことにより、画像イメージ、または文字情報として名称設定可能とする制御手段としての機能を有する。
CPU81Bは、前記各キーで生成された信号に基づいて、図8ないし図16に示すディスプレイ部122の画面表示を切り替えるように図示しないLCD駆動回路を制御する機能も有している。
第3の実施形態における操作パネル100の操作例および動作は、第1の実施形態のそれから容易に実施できるので、重複説明を避けるためこれ以上の説明を省略する。第3の実施形態によれば、第1の実施形態における利点から「用紙サイズ、用紙」等に係る利点を除いた利点がある。
本発明は、前記実施形態等で例示した印刷装置の一例としての孔版印刷装置1に限らず、例えば特許第2790963号公報(特開平7−17013号公報)に示されているような版胴(印刷ドラム)の外側からインキを供給する構成の印刷装置等にも適用可能である。この他、オフセット印刷機等を含む印刷装置、例えば前記特許文献1や2等を含む複写装置、プリンタ等の画像形成装置にも適用可能である。
本発明の第1の実施形態を示す孔版印刷装置全体の概略的な正面図である。 前記実施形態の給紙台部の要部構成を示す斜視図である。 前記実施形態の給紙台部の要部構成を示す分解斜視図である。 図3の給紙台部を構成する左ラックの平面図である。 図4の左ラックおよび位置検知基板の構成を示す側面図である。 前記実施形態に用いられる操作パネルの概略的な平面図である。 第1ないし第3の実施形態の要部の制御構成を示すブロック図である。 操作パネルのディスプレイ部の初期画面表示状態を示す平面図である。 操作パネルのディスプレイ部の画面表示の推移状態を示す平面図である。 操作パネルのディスプレイ部の画面表示の推移状態を示す平面図である。 操作パネルのディスプレイ部の画面表示の推移状態を示す平面図である。 操作パネルのディスプレイ部の画面表示の推移状態を示す平面図である。 操作パネルのディスプレイ部の画面表示の推移状態を示す平面図である。 操作パネルのディスプレイ部の画面表示の推移状態を示す平面図である。 操作パネルのディスプレイ部の画面表示の推移状態を示す平面図である。 操作パネルのディスプレイ部の画面表示の推移状態を示す平面図である。
符号の説明
1 孔版印刷装置(印刷装置の一例)
2 画像読取部
3 製版部
4 排版部
5 給紙部
6 印刷部
7 排紙部
8 印刷ドラム(版胴)
10 給紙台部
50 給紙トレイ(給紙台)
51 サイドフェンス(位置決め手段)
58 位置検知基板(検知手段)
73 原稿
74 コンタクトガラス(画像読取手段)
76 スキャナ部(画像読取手段)
80,80A,80B 制御装置(制御手段)
81,81A,81B CPU(制御手段を構成)
83,83A,83B RAM
100 操作パネル
M マスタ(版)
P 用紙(印刷用紙、シート状記録媒体)
X 用紙搬送方向
Y 用紙幅方向

Claims (3)

  1. 用紙を載置する給紙台と、
    用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に移動可能であり、前記給紙台上の用紙の少なくとも一側端を位置決めするための位置決め手段と、
    前記位置決め手段に連動し該位置決め手段の前記用紙幅方向の位置を数mm以下の単位で検知する検知手段と、
    用紙を前記給紙台にセットし、該給紙台上の用紙を前記位置決め手段で位置決めしたときの該位置決め手段の位置を用紙サイズとして登録可能とする用紙サイズ登録モードとを有し、
    前記用紙サイズ登録の際に、前記検知手段により検知された用紙検知サイズに対し前後に数データ分広く登録可能とし、かつ、前記用紙サイズの登録は、画像読取手段上にセットされた原稿を読み込むことにより、画像イメージまたは文字情報として名称設定可能としたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 用紙を載置する給紙台と、
    用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に移動可能であり、前記給紙台上の用紙の少なくとも一側端を位置決めするための位置決め手段と、
    前記位置決め手段に連動し該位置決め手段の前記用紙幅方向の位置を数mm以下の単位で検知する検知手段と、
    原稿を前記給紙台にセットし、該給紙台上の原稿を前記位置決め手段で位置決めしたときの該位置決め手段の位置を原稿サイズとして登録可能とする原稿サイズ登録モードとを有し、
    前記原稿サイズ登録の際に、前記検知手段により検知された原稿検知サイズに対し前後に数データ分広く登録可能とし、かつ、前記原稿サイズの登録は、画像読取手段上にセットされた原稿を読み込むことにより、画像イメージまたは文字情報として名称設定可能としたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 用紙を載置する給紙台と、
    用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に移動可能であり、前記給紙台上の用紙の少なくとも一側端を位置決めするための位置決め手段と、
    前記位置決め手段に連動し該位置決め手段の前記用紙幅方向の位置を数mm以下の単位で検知する検知手段と、
    用紙を前記給紙台にセットし、該給紙台上の用紙を前記位置決め手段で位置決めしたときの該位置決め手段の位置を用紙サイズとして登録可能とする用紙サイズ登録モードと、
    原稿を前記給紙台にセットし、該給紙台上の原稿を前記位置決め手段で位置決めしたときの該位置決め手段の位置を原稿サイズとして登録可能とする原稿サイズ登録モードと、
    前記用紙サイズ登録モードまたは前記原稿サイズ登録モードに切り換える登録モード切換モードとを有し、
    前記用紙サイズ登録または前記原稿サイズ登録の際に、前記検知手段により検知された用紙検知サイズまたは原稿検知サイズに対し前後に数データ分広く登録可能とし、かつ、前記用紙サイズまたは前記原稿サイズの登録は、画像読取手段上にセットされた原稿を読み込むことにより、画像イメージまたは文字情報として名称設定可能としたことを特徴とする画像形成装置。
JP2004351168A 2004-12-03 2004-12-03 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4440755B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004351168A JP4440755B2 (ja) 2004-12-03 2004-12-03 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004351168A JP4440755B2 (ja) 2004-12-03 2004-12-03 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006160405A JP2006160405A (ja) 2006-06-22
JP4440755B2 true JP4440755B2 (ja) 2010-03-24

Family

ID=36662848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004351168A Expired - Fee Related JP4440755B2 (ja) 2004-12-03 2004-12-03 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4440755B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010024047A (ja) * 2008-07-24 2010-02-04 Fuji Xerox Co Ltd 媒体供給装置および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006160405A (ja) 2006-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5138653B2 (ja) 画像読取装置
US20070285697A1 (en) Printer
KR101126171B1 (ko) 스캔 장치와 화상형성장치 및 그 제어방법
JP4499325B2 (ja) ダブルシート検出器を備えたディジタル画像複写装置
JP4440755B2 (ja) 画像形成装置
JP4832947B2 (ja) 入力装置及び画像形成装置
JP2004302958A (ja) 情報入力装置及び画像形成装置
JP2004026474A (ja) 自動給紙型の画像読取装置
JPH11164072A (ja) 原稿読み取り装置およびキャリアシート
JP4758136B2 (ja) 印刷装置
JPH07219290A (ja) コピー用紙サイズ検出装置
JP5608720B2 (ja) 画像形成装置
JP3076450B2 (ja) 孔版印刷機のプレスローラ汚れ防止装置
JPH04304762A (ja) ディジタル複写機
JP3664955B2 (ja) 画像形成装置の表示装置
JP6648529B2 (ja) 孔版印刷装置及び孔版印刷方法
JP2001265169A (ja) 画像形成装置
JP2753034B2 (ja) 自動原稿給送装置
CN104519232A (zh) 图像读取装置、通信装置和图像形成装置
JP4907980B2 (ja) 孔版印刷装置
JP2002344709A (ja) 画像読取装置
JPH06271136A (ja) 原稿読取り装置
JP2004193737A (ja) 自動原稿送り装置
JP2004101781A (ja) 画像読取装置
JP2004015550A (ja) 自動原稿読取り装置および画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091006

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees