JP4436951B2 - 信号処理系統設定装置及び方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばデジタルオーディオ信号の処理系統を設定する信号処理系統設定装置に関し、特にデジタルオーディオ信号を処理する複数の信号処理手段を通る経路を任意に切替え設定する信号処理系統設定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような信号処理系統設定装置としては、図24に示すようなものがあった。図24は、従来の代表的なデジタルオーディオ信号処理系統を設定する装置あるいは方法を示すブロック図である。図24は、デジタルオーディオ信号を入力する入力端子21と、デジタル信号の処理を行うデジタル信号処理装置(以下、DSPという)22と、デジタルオーディオ信号を出力する出力端子23と、ROMなどのメモリ24とからなり、信号処理系統の設定を変更する場合は、各DSP22に対して各信号処理系統ごとのデータをダウンロードまたはアップロードするなど、信号処理系統が変わるたびにDSP22の内部メモリを設定し、DSP22による信号処理系統を変更し設定するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように、図24に示すような従来例では、信号処理系統の設定を変更するごとに該当するDSPインストラクションをROMなどのメモリから読み出し、DSPに対してダウンロードまたはアップロードしていた。これにより、必要なメモリを読み出し、該当するDSPへ書き込む処理などのソフトウエア上の制御が複雑化するという問題があった。また、DSP1個あたりの処理能力には限界があるため、DSP1個あたりの処理能力に応じて選択できる信号処理系統が制限されるという問題があった。
【0004】
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたもので、信号処理系統を変更するごとに発生するDSPへの複雑なダウンロード処理やアップロード処理を少なくし、かつ、DSP1個あたりの処理能力に依存しない信号処理系統を設定しうる信号処理系統設定装置及び方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するため、以下に示す解決手段を提供する。
本発明における信号処理系統設定装置は、デジタルオーディオ信号を入力する入力端子手段と、複数の入力端子と複数の出力端子とを有し前記入力端子と出力端子間を任意に切替え接続する信号切換手段と、入力したデジタルオーディオ信号を処理する任意の数のデジタル信号処理手段と、前記デジタル信号処理手段の出力端子を前記信号切換手段の入力端子に接続するフィードバック手段と、デジタルオーディオ信号を外部に出力する出力端子手段とを備え、入力したデジタルオーディオ信号を信号切換手段により切替え任意のデジタル信号処理手段に接続して信号処理系統を構成するという構成を有している。この構成により、信号切換手段を用いてデジタル信号処理手段の入出力接続を任意に設定することにより、複雑なデジタル信号処理手段の内部メモリの書き変えを行うことなく、信号処理能力の異なる信号処理系統を設定できることとなる。
【0006】
本発明における信号処理系統設定装置は、前記出力端子手段側において、前記信号処理系統ごとの遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、出力する各デジタルオーディオ信号を前記算出した遅延時間だけそれぞれ遅延させる前記信号処理系統に対応する数の遅延処理手段とを備え、前記出力するデジタルオーディオ信号に対し信号処理系統ごとに遅延時間を付加して、全信号処理系統の出力信号を同位相に調整するという構成を有している。この構成により、信号切換手段を用いて任意な複数の信号処理系統を設定した場合でも、各信号処理系統ごとに遅延時間を設定するようにしたことにより、出力端子手段からは同位相のデジタルオーディオ信号が出力されることとなる。
【0007】
本発明における信号処理系統設定装置は、デジタルオーディオ信号を入力する入力端子手段と、複数の入力端子と複数の出力端子とを有し前記入力端子と出力端子間を任意に切替え接続する信号切換手段と、前記デジタル信号処理手段内部の信号処理部が任意の数に分割され入力したデジタルオーディオ信号を前記分割された信号処理部を通して処理するようにした任意の数のデジタル信号処理手段と、前記デジタル信号処理手段のデジタルオーディオ信号出力端子を前記信号切換手段の入力端子に接続するフィードバック手段と、デジタルオーディオ信号を出力する出力端子手段とを備え、入力したデジタルオーディオ信号を信号切換手段により切替え任意のデジタル信号処理手段の分割された信号処理部に接続して信号処理系統を構成するという構成を有している。この構成により、信号切換手段を用いてデジタル信号処理手段の分割された任意の信号処理部の入出力接続を任意に設定することにより、複雑なデジタル信号処理手段の内部メモリの書き変えを行うことなく、信号処理能力の異なる分割されたデジタル信号処理手段の信号処理系統を設定することができ、デジタル信号処理手段を細分化したことにより分割されたデジタル信号処理手段の信号処理部ごとに別の信号処理系統に使用することができることとなる。
【0008】
本発明における信号処理系統設定装置は、前記出力端子手段において前記信号処理系統ごとの遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、出力する各デジタルオーディオ信号を前記算出した遅延時間だけそれぞれ遅延させる前記信号処理系統に対応する数の遅延処理手段とを備え、前記出力するデジタルオーディオ信号に対し信号処理系統ごとに遅延時間を付加して、全信号処理系統の出力信号を同位相に調整するという構成を有している。この構成により、信号切換手段を用いて任意な複数の分割された信号処理系統を設定した場合でも、、各信号処理系統ごとに遅延時間を設定するようにしたことにより、出力端子手段からは同位相のデジタルオーディオ信号が出力されることとなる。
【0009】
本発明における信号処理系統設定装置は、前記信号切換手段に設定された経路を通して入力した任意複数の信号処理系統のデジタルオーディオ信号をミキシングし、ミキシングして得られたミキシング信号を前記信号切換手段の入力端子に接続するミキシング手段を備えるという構成を有している。この構成により、信号切換手段を用いて複数の分割された信号処理系統の任意位置のデジタルオーディオ信号をミキシングできることとなる。
【0010】
本発明における信号処理系統設定装置は、前記ミキシング手段に入力する信号処理系統ごとのデジタルオーディオ信号の遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、前記ミキシング手段に入力する各デジタルオーディオ信号を前記算出した遅延時間だけそれぞれ遅延させる遅延処理手段とを備え、前記ミキシング手段に入力する各デジタルオーディオ信号に対し信号処理系統ごとに遅延時間を付加し同位相に調整してミキシングするという構成を有している。この構成により、各信号処理系統ごとに遅延時間を設定してデジタルオーディオ信号をミキシングするようにしたことにより、同位相のデジタルオーディオ信号をミキシングすることができ、また出力端子側において各信号処理系統ごとに遅延時間を設定するようにしたことにより、出力端子手段からは同位相のデジタルオーディオ信号が出力されることとなる。
【0011】
本発明における信号処理系統設定装置は、前記信号切換手段に設定された経路を通して入力した任意複数の分割された信号処理系統のデジタルオーディオ信号をミキシングし、ミキシングして得られたたミキシング信号を前記信号切換手段の入力端子に接続するミキシング手段を備えるという構成を有している。この構成により、信号切換手段を用いてデジタル信号処理手段の分割された任意の信号処理部の入出力接続を任意に設定することにより、複雑なデジタル信号処理手段の内部メモリの書き変えを行うことなく、信号処理能力の異なる分割されたデジタル信号処理手段の信号処理系統を設定することができ、デジタル信号処理手段を細分化したことにより分割されたデジタル信号処理手段の信号処理部ごとに別の信号処理系統に使用することができるとともに、信号切換手段を用いて分割された各信号処理系統の任意位置のデジタルオーディオ信号をミキシングできることとなる。
【0012】
本発明における信号処理系統設定装置は、前記出力端子手段における前記信号処理系統ごと及び前記ミキシング手段に入力する信号処理系統ごとの遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、出力するデジタルオーディオ信号を前記算出した遅延時間だけ遅延させる第1の遅延処理手段と、前記ミキシング手段に入力するデジタルオーディオ信号を前記算出した遅延時間だけ遅延させる第2の遅延処理手段とを備え、前記出力する分割された信号処理系統ごとのデジタルオーディオ信号に対し遅延時間を付加して同位相に調整し、前記ミキシング手段に入力するデジタルオーディオ信号に対し信号処理系統ごとに遅延時間を付加して同位相に調整するという構成を有している。この構成により、信号切換手段を用いてデジタル信号処理手段の分割された任意の信号処理部の入出力接続を任意に設定することにより、複雑なデジタル信号処理手段の内部メモリの書き変えを行うことなく、信号処理能力の異なる分割されたデジタル信号処理手段の信号処理系統を設定することができ、デジタル信号処理手段を細分化したことにより分割されたデジタル信号処理手段の信号処理部ごとに別の信号処理系統に使用することができるとともに、信号切換手段を用いて分割された各信号処理系統の任意位置のデジタルオーディオ信号をミキシングできることとなり、かつ、各分割された信号処理系統ごとに遅延時間を設定してデジタルオーディオ信号をミキシングするようにしたことにより、同位相のデジタルオーディオ信号をミキシングすることができ、さらに出力端子側において信号処理系統ごとに遅延時間を設定するようにしたことにより、出力端子手段からは同位相のデジタルオーディオ信号が出力されることとなる。
【0013】
本発明における信号処理系統設定装置は、外部のデジタルオーディオ信号を前記信号切換手段に入力する外部接続用入力端子手段を備え、前記出力端子手段を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子手段に接続することにより任意個数の信号処理系統設定装置をカスケード接続するという構成を有している。この構成により、他の信号処理系統設定装置の出力端子手段から外部接続用入力端子手段に対してデジタルオーディオ信号を入力するよう接続してカスケード接続としたことにより、各信号処理系統設定装置を通して設定された信号処理系統のデジタルオーディオ信号を各信号処理系統設定装置間で共有化できることとなる。
【0014】
本発明における信号処理系統設定装置は、前記信号切換手段からの出力信号を遅延せず直接出力する外部接続用出力端子手段と、外部のデジタルオーディオ信号を前記信号切換手段に入力する外部接続用入力端子手段とを備え、前記外部接続用出力端子手段を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子手段に接続することにより任意個数の信号処理系統設定装置をカスケード接続するという構成を有している。この構成により、信号切換手段からのデジタルオーディオ信号を遅延せず外部接続用出力端子手段を通して直接外部に出力し、そのデジタルオーディオ信号を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子手段に入力するよう接続してカスケード接続としたことにより、各信号処理系統設定装置を通して設定された信号処理系統のデジタルオーディオ信号を各信号処理系統設定装置間で共有化することができ、かつ、出力端子側において各信号処理系統ごとに遅延時間を設定するようにしたことにより、出力端子手段からは同位相のデジタルオーディオ信号が出力されることとなる。
【0015】
本発明における信号処理系統設定装置は、外部のデジタルオーディオ信号を前記信号切換手段に入力する外部接続用入力端子手段を備え、前記出力端子手段を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子手段に接続することにより任意個数の信号処理系統設定装置をカスケード接続するという構成を有している。この構成により、信号切換手段を用いてデジタル信号処理手段の分割された任意の信号処理部の入出力接続を任意に設定することにより、複雑なデジタル信号処理手段の内部メモリの書き変えを行うことなく、信号処理能力の異なる分割されたデジタル信号処理手段の信号処理系統を設定することができ、かつ、他の信号処理系統設定装置の出力端子手段から外部接続用入力端子手段に対しデジタルオーディオ信号を入力するよう接続してカスケード接続としたことにより、各信号処理系統設定装置を通して設定された信号処理系統のデジタルオーディオ信号を各信号処理系統設定装置間で共有化できることとなる。
【0016】
本発明における信号処理系統設定装置は、前記信号切換手段からの出力信号を遅延せず直接出力する外部接続用出力端子手段と、外部のデジタルオーディオ信号を前記信号切換手段に入力する外部接続用入力端子手段とを備え、前記外部接続用出力端子手段を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子手段に接続することにより任意個数の信号処理系統設定装置をカスケード接続し、前記カスケード接続した任意の信号処理系統設定装置の出力端子から出力するデジタルオーディオ信号を遅延して同位相で出力するよう調整するという構成を有している。この構成により、信号切換手段を用いてデジタル信号処理手段の分割された任意の信号処理部の入出力接続を任意に設定することにより、複雑なデジタル信号処理手段の内部メモリの書き変えを行うことなく、信号処理能力の異なる分割されたデジタル信号処理手段の信号処理系統を設定することができ、かつ、信号切換手段からのデジタルオーディオ信号を遅延せず外部接続用出力端子手段を通して直接外部に出力し、そのデジタルオーディオ信号を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子手段に入力するよう接続してカスケード接続としたことにより、各信号処理系統設定装置を通して設定された信号処理系統のデジタルオーディオ信号を各信号処理系統設定装置間で共有化できるとともに、カスケード接続した任意の信号処理系統設定装置の出力端子から出力するデジタルオーディオ信号を遅延して同位相で出力することができることとなる。
【0017】
本発明における信号処理系統設定装置は、外部のデジタルオーディオ信号を前記信号切換手段に入力する外部接続用入力端子手段を備え、前記出力端子手段を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子手段に接続することにより任意個数の信号処理系統設定装置をカスケード接続するという構成を有している。この構成により、他の信号処理系統設定装置の出力端子手段から外部接続用入力端子手段に対しデジタルオーディオ信号を入力するよう接続してカスケード接続としたことにより、各信号処理系統設定装置を通して設定された信号処理系統のデジタルオーディオ信号を各信号処理系統設定装置間で共有化することができ、かつ、信号切換手段を用いて複数の信号処理系統の任意位置のデジタルオーディオ信号をミキシングできることとなる。
【0018】
本発明における信号処理系統設定装置は、前記信号切換手段からの出力信号を遅延せず直接出力する外部接続用出力端子手段と、外部のデジタルオーディオ信号を前記信号切換手段に入力する外部接続用入力端子手段とを備え、前記外部接続用出力端子手段を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子手段に接続することにより任意個数の信号処理系統設定装置をカスケード接続し、前記ミキシング手段に入力する各デジタルオーディオ信号に対し信号処理系統ごとに遅延時間を付加し同位相に調整してミキシングし、前記カスケード接続した任意の信号処理系統設定装置の出力端子から出力するデジタルオーディオ信号を遅延して同位相で出力するという構成を有している。この構成により、信号切換手段からのデジタルオーディオ信号を遅延せず外部接続用出力端子手段を通して直接外部に出力し、そのデジタルオーディオ信号を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子手段に入力するよう接続してカスケード接続としたことにより、各信号処理系統設定装置を通して設定された信号処理系統のデジタルオーディオ信号を各信号処理系統設定装置間で共有化することができ、かつ、各信号処理系統ごとに遅延時間を設定してデジタルオーディオ信号をミキシングするようにしたことにより、同位相のデジタルオーディオ信号をミキシングすることができ、また出力端子側において各信号処理系統ごとに遅延時間を設定するようにしたことにより、出力端子手段からは同位相のデジタルオーディオ信号が出力されることとなる。
【0019】
本発明における信号処理系統設定装置は、外部のデジタルオーディオ信号を前記信号切換手段に入力する外部接続用入力端子手段を備え、前記出力端子手段を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子手段に接続することにより任意個数の信号処理系統設定装置をカスケード接続するという構成を有している。この構成により、他の信号処理系統設定装置の出力端子手段から外部接続用入力端子手段に対しデジタルオーディオ信号を入力するよう接続してカスケード接続としたことにより、各信号処理系統設定装置を通して設定された信号処理系統のデジタルオーディオ信号を各信号処理系統設定装置間で共有化することができ、かつ、信号切換手段を用いて分割された各信号処理系統の任意位置のデジタルオーディオ信号を集束してミキシングできることとなる。
【0020】
本発明における信号処理系統設定装置は、前記信号切換手段からの出力信号を遅延せず直接出力する外部接続用出力端子手段と、外部のデジタルオーディオ信号を前記信号切換手段に入力する外部接続用入力端子手段とを備え、前記外部接続用出力端子手段を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子手段に接続することにより任意個数の信号処理系統設定装置をカスケード接続し、前記ミキシング手段に入力する各デジタルオーディオ信号に対し信号処理系統ごとに遅延時間を付加し同位相に調整してミキシングし、前記カスケード接続した任意の信号処理系統設定装置の出力端子から出力するデジタルオーディオ信号を遅延して同位相で出力するという構成を有している。この構成により、信号切換手段からのデジタルオーディオ信号を遅延せず外部接続用出力端子手段を通して直接外部に出力し、そのデジタルオーディオ信号を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子手段に入力するよう接続してカスケード接続としたことにより、各信号処理系統設定装置を通して設定された信号処理系統のデジタルオーディオ信号を各信号処理系統設定装置間で共有化することができ、かつ、各分割された信号処理系統ごとに遅延時間を設定してデジタルオーディオ信号をミキシングするようにしたことにより、同位相のデジタルオーディオ信号をミキシングすることができ、また出力端子側において信号処理系統ごとに遅延時間を設定するようにしたことにより、出力端子手段からは同位相のデジタルオーディオ信号が出力されることとなる。
【0021】
本発明における信号処理系統設定方法は、デジタルオーディオ信号を入力し、入力したデジタルオーディオ信号を信号切換手段によりデジタル信号処理手段に任意に切替え接続し、前記接続したデジタルオーディオ信号を前記デジタル信号処理手段において処理し、前記処理されたデジタル信号処理手段の出力を前記信号切換手段の入力にフィードバックし、前記信号切換手段からのデジタルオーディオ信号を出力する各工程からなり、入力したデジタルオーディオ信号を信号切換手段により切替え任意のデジタル信号処理手段に接続して信号処理系統を構成するという構成を有している。この構成により、信号切換手段を用いてデジタル信号処理手段の入出力接続を任意に設定することにより、複雑なデジタル信号処理手段の内部メモリの書き変えを行うことなく、信号処理能力の異なる信号処理系統を設定できることとなる。
【0022】
本発明における信号処理系統設定方法は、出力する前記信号処理系統ごとのデジタルオーディオ信号の遅延時間を算出し、前記出力する各デジタルオーディオ信号の遅延時間を遅延処理手段によりそれぞれ遅延させる各工程を有し、前記出力するデジタルオーディオ信号に対し信号処理系統ごとに遅延時間を付加して、全信号処理系統の出力信号を同位相に調整するという構成を有している。この構成により、信号切換手段を用いて任意な複数の信号処理系統を設定した場合でも、各信号処理系統ごとに遅延時間を設定するようにしたことにより、出力端子手段からは同位相のデジタルオーディオ信号が出力されることとなる。
【0023】
本発明における信号処理系統設定方法は、デジタルオーディオ信号を入力し、入力したデジタルオーディオ信号を信号切換手段によりデジタル信号処理手段の任意の数に分割された信号処理部に任意に切替え接続し、前記接続したデジタルオーディオ信号を前記デジタル信号処理手段の任意の数に分割された信号処理部において処理し、前記処理されたデジタル信号処理手段の出力を前記信号切換手段の入力にフィードバックし、前記信号切換手段からのデジタルオーディオ信号を出力する各工程からなり、入力したデジタルオーディオ信号を信号切換手段により切替え任意のデジタル信号処理手段の任意の数に分割された信号処理部に接続して信号処理系統を構成するという構成を有している。この構成により、信号切換手段を用いてデジタル信号処理手段の分割された任意の信号処理部の入出力接続を任意に設定することにより、複雑なデジタル信号処理手段の内部メモリの書き変えを行うことなく、信号処理能力の異なる分割されたデジタル信号処理手段の信号処理系統を設定することができ、デジタル信号処理手段を細分化したことにより分割されたデジタル信号処理手段の信号処理部ごとに別の信号処理系統に使用することができることとなる。
【0024】
本発明における信号処理系統設定方法は、出力する前記信号処理系統ごとのデジタルオーディオ信号の遅延時間を算出し、前記出力する各デジタルオーディオ信号の遅延時間を遅延処理手段によりそれぞれ遅延させる各工程を有し、前記出力するデジタルオーディオ信号に対し信号処理系統ごとに遅延時間を付加して、全信号処理系統の出力信号を同位相に調整するという構成を有している。この構成により、信号切換手段を用いて任意な複数の分割された信号処理系統を設定した場合でも、、各信号処理系統ごとに遅延時間を設定するようにしたことにより、出力端子手段からは同位相のデジタルオーディオ信号が出力されることとなる。
【0025】
本発明における信号処理系統設定方法は、前記信号切換手段を通して入力した任意複数の信号処理系統のデジタルオーディオ信号をミキシングし、ミキシングして得られたミキシング信号を前記信号切換手段の入力端子に接続する各工程を備え、ミキシングするデジタルオーディオ信号を前記信号切換手段により設定するという構成を有している。この構成により、信号切換手段を用いて複数の分割された信号処理系統の任意位置のデジタルオーディオ信号をミキシングできることとなる。
【0026】
本発明における信号処理系統設定方法は、ミキシング手段に入力する信号処理系統ごとのデジタルオーディオ信号の遅延時間を算出し、前記ミキシング手段に入力する各デジタルオーディオ信号をそれぞれ前記算出した遅延時間だけそれぞれ遅延させる各工程を有し、前記ミキシング手段に入力する各デジタルオーディオ信号に対し遅延時間を付加し同位相に調整してミキシングするという構成を有している。この構成により、各信号処理系統ごとに遅延時間を設定してデジタルオーディオ信号をミキシングするようにしたことにより、同位相のデジタルオーディオ信号をミキシングすることができ、また出力端子側において各信号処理系統ごとに遅延時間を設定するようにしたことにより、出力端子手段からは同位相のデジタルオーディオ信号が出力されることとなる。
【0027】
本発明における信号処理系統設定方法は、前記信号切換手段を通して入力した任意複数の分割された信号処理系統のデジタルオーディオ信号をミキシングし、ミキシングして得られたミキシング信号を前記信号切換手段の入力端子に接続する各工程を備え、ミキシングするデジタルオーディオ信号を前記信号切換手段により設定するという構成を有している。この構成により、信号切換手段を用いてデジタル信号処理手段の分割された任意の信号処理部の入出力接続を任意に設定することにより、複雑なデジタル信号処理手段の内部メモリの書き変えを行うことなく、信号処理能力の異なる分割されたデジタル信号処理手段の信号処理系統を設定することができ、デジタル信号処理手段を細分化したことにより分割されたデジタル信号処理手段の信号処理部ごとに別の信号処理系統に使用することができるとともに、信号切換手段を用いて分割された各信号処理系統の任意位置のデジタルオーディオ信号をミキシングできることとなる。
【0028】
本発明における信号処理系統設定方法は、出力する前記信号処理系統ごとのデジタルオーディオ信号及びミキシング手段に入力する信号処理系統ごとのデジタルオーディオ信号の遅延時間を算出し、前記出力する各デジタルオーディオ信号の遅延時間を遅延処理手段により遅延させ、前記ミキシング手段に入力する各デジタルオーディオ信号を前記算出した遅延時間だけ遅延させる各工程を有し、前記出力する分割された信号処理系統ごとのデジタルオーディオ信号に対し遅延時間を付加して、前記出力するデジタルオーディオ信号に対し信号処理系統ごとに遅延時間を付加して同位相に調整し、前記ミキシング手段に入力するデジタルオーディオ信号に対し信号処理系統ごとに遅延時間を付加して同位相に調整するという構成を有している。この構成により、信号切換手段を用いてデジタル信号処理手段の分割された任意の信号処理部の入出力接続を任意に設定することにより、複雑なデジタル信号処理手段の内部メモリの書き変えを行うことなく、信号処理能力の異なる分割されたデジタル信号処理手段の信号処理系統を設定することができ、デジタル信号処理手段を細分化したことにより分割されたデジタル信号処理手段の信号処理部ごとに別の信号処理系統に使用することができるとともに、信号切換手段を用いて分割された各信号処理系統の任意位置のデジタルオーディオ信号をミキシングできることとなり、かつ、各分割された信号処理系統ごとに遅延時間を設定してデジタルオーディオ信号をミキシングするようにしたことにより、同位相のデジタルオーディオ信号をミキシングすることができ、また出力端子側において信号処理系統ごとに遅延時間を設定するようにしたことにより、出力端子手段からは同位相のデジタルオーディオ信号が出力されることとなる。
【0029】
本発明における信号処理系統設定方法は、外部接続用入力端子手段を介し他の信号処理系統設定装置の出力端子手段からのデジタルオーディオ信号を入力する工程を有し、任意個数の信号処理系統設定装置のデジタルオーディオ信号をカスケード接続するという構成を有している。この構成により、他の信号処理系統設定装置の出力端子手段から外部接続用入力端子手段に対しデジタルオーディオ信号を入力するよう接続してカスケード接続としたことにより、各信号処理系統設定装置を通して設定された信号処理系統のデジタルオーディオ信号を各信号処理系統設定装置間で共有化できることとなる。
【0030】
本発明における信号処理系統設定方法は、出力信号を外部接続用出力端子手段から遅延せず直接出力し、他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子手段を介し前記外部接続用出力端子手段からのデジタルオーディオ信号を入力する工程を有し、任意個数の信号処理系統設定装置のデジタルオーディオ信号をカスケード接続するという構成を有している。この構成により、信号切換手段からのデジタルオーディオ信号を遅延せず外部接続用出力端子手段を通して直接外部に出力し、そのデジタルオーディオ信号を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子手段に入力するよう接続してカスケード接続としたことにより、各信号処理系統設定装置を通して設定された信号処理系統のデジタルオーディオ信号を各信号処理系統設定装置間で共有化することができ、かつ、出力端子側において各信号処理系統ごとに遅延時間を設定するようにしたことにより、出力端子手段からは同位相のデジタルオーディオ信号が出力されることとなる。
【0031】
本発明における信号処理系統設定方法は、外部接続用入力端子手段を介し他の信号処理系統設定装置の出力端子手段からのデジタルオーディオ信号を入力する工程を有し、任意個数の信号処理系統設定装置のデジタルオーディオ信号をカスケード接続するという構成を有している。この構成により、信号切換手段を用いてデジタル信号処理手段の分割された任意の信号処理部の入出力接続を任意に設定することにより、複雑なデジタル信号処理手段の内部メモリの書き変えを行うことなく、信号処理能力の異なる分割されたデジタル信号処理手段の信号処理系統を設定することができ、かつ、他の信号処理系統設定装置の出力端子手段から外部接続用入力端子手段に対しデジタルオーディオ信号を入力するよう接続してカスケード接続としたことにより、各信号処理系統設定装置を通して設定された信号処理系統のデジタルオーディオ信号を各信号処理系統設定装置間で共有化できることとなる。
【0032】
本発明における信号処理系統設定方法は、出力信号を外部接続用出力端子手段から遅延せず直接出力し、他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子手段を介し前記外部接続用出力端子手段からのデジタルオーディオ信号を入力する工程を有し、任意個数の信号処理系統設定装置のデジタルオーディオ信号をカスケード接続し、前記カスケード接続した任意の信号処理系統設定装置の出力端子から出力するデジタルオーディオ信号を遅延して同位相で出力するという構成を有している。この構成により、信号切換手段を用いてデジタル信号処理手段の分割された任意の信号処理部の入出力接続を任意に設定することにより、複雑なデジタル信号処理手段の内部メモリの書き変えを行うことなく、信号処理能力の異なる分割されたデジタル信号処理手段の信号処理系統を設定することができ、かつ、信号切換手段からのデジタルオーディオ信号を遅延せず外部接続用出力端子手段を通して直接外部に出力し、そのデジタルオーディオ信号を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子手段に入力するよう接続してカスケード接続としたことにより、各信号処理系統設定装置を通して設定された信号処理系統のデジタルオーディオ信号を各信号処理系統設定装置間で共有化できるとともに、カスケード接続した任意の信号処理系統設定装置の出力端子から出力するデジタルオーディオ信号を遅延して同位相で出力することができることとなる。
【0033】
本発明における信号処理系統設定方法は、外部接続用入力端子手段を介し他の信号処理系統設定装置の出力端子手段からのデジタルオーディオ信号を入力する工程を有し、任意個数の信号処理系統設定装置のデジタルオーディオ信号をカスケード接続するという構成を有している。この構成により、他の信号処理系統設定装置の出力端子手段から外部接続用入力端子手段に対しデジタルオーディオ信号を入力するよう接続してカスケード接続としたことにより、各信号処理系統設定装置を通して設定された信号処理系統のデジタルオーディオ信号を各信号処理系統設定装置間で共有化することができ、かつ、信号切換手段を用いて複数の信号処理系統の任意位置のデジタルオーディオ信号をミキシングできることとなる。
【0034】
本発明における信号処理系統設定方法は、出力信号を外部接続用出力端子手段から遅延せず直接出力し、他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子手段を介し前記外部接続用出力端子手段からのデジタルオーディオ信号を入力する工程を有し、任意個数の信号処理系統設定装置のデジタルオーディオ信号をカスケード接続し、前記ミキシング手段に入力する各デジタルオーディオ信号に対し信号処理系統ごとに遅延時間を付加し同位相に調整してミキシングし、前記カスケード接続した任意の信号処理系統設定装置の出力端子から出力するデジタルオーディオ信号を遅延して同位相で出力するという構成を有している。この構成により、信号切換手段からのデジタルオーディオ信号を遅延せず外部接続用出力端子手段を通して直接外部に出力し、そのデジタルオーディオ信号を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子手段に入力するよう接続してカスケード接続としたことにより、各信号処理系統設定装置を通して設定された信号処理系統のデジタルオーディオ信号を各信号処理系統設定装置間で共有化することができ、かつ、各信号処理系統ごとに遅延時間を設定してデジタルオーディオ信号をミキシングするようにしたことにより、同位相のデジタルオーディオ信号をミキシングすることができ、また出力端子側において各信号処理系統ごとに遅延時間を設定するようにしたことにより、出力端子手段からは同位相のデジタルオーディオ信号が出力されることとなる。
【0035】
本発明における信号処理系統設定方法は、外部接続用入力端子手段を介し他の信号処理系統設定装置の出力端子手段からのデジタルオーディオ信号を入力する工程を有し、任意個数の信号処理系統設定装置のデジタルオーディオ信号をカスケード接続するという構成を有している。この構成により、他の信号処理系統設定装置の出力端子手段から外部接続用入力端子手段に対しデジタルオーディオ信号を入力するよう接続してカスケード接続としたことにより、各信号処理系統設定装置を通して設定された信号処理系統のデジタルオーディオ信号を各信号処理系統設定装置間で共有化することができ、かつ、信号切換手段を用いて分割された各信号処理系統の任意位置のデジタルオーディオ信号を集束してミキシングできることとなる。
【0036】
本発明における信号処理系統設定方法は、出力信号を外部接続用出力端子手段から遅延せず直接出力し、他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子手段を介し前記外部接続用出力端子手段からのデジタルオーディオ信号を入力する工程を有し、任意個数の信号処理系統設定装置のデジタルオーディオ信号をカスケード接続、前記ミキシング手段に入力する各デジタルオーディオ信号に対し信号処理系統ごとに遅延時間を付加し同位相に調整してミキシングし、前記カスケード接続した任意の信号処理系統設定装置の出力端子から出力するデジタルオーディオ信号を遅延して同位相で出力するという構成を有している。この構成により、信号切換手段からのデジタルオーディオ信号を遅延せず外部接続用出力端子手段を通して直接外部に出力し、そのデジタルオーディオ信号を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子手段に入力するよう接続してカスケード接続としたことにより、各信号処理系統設定装置を通して設定された信号処理系統のデジタルオーディオ信号を各信号処理系統設定装置間で共有化することができ、かつ、各分割された信号処理系統ごとに遅延時間を設定してデジタルオーディオ信号をミキシングするようにしたことにより、同位相のデジタルオーディオ信号をミキシングすることができ、また出力端子側において信号処理系統ごとに遅延時間を設定するようにしたことにより、出力端子手段からは同位相のデジタルオーディオ信号が出力されることとなる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図24に基づき、本発明の第1乃至第16の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を説明する。図1は第1の実施の形態における信号処理系統設定装置を示す図であり、請求項1及び請求項2に対応する。図1において、入力端子手段としての入力端子1、信号切換手段としての入出力信号切換器2、複数のDSPから構成されるDSP手段としてのデジタル信号処理装置(以下、DSPという)3、DSP3の出力端子から入出力信号切換器2に対するフィードバック手段としてのフィードバック結線4、出力端子手段としての出力端子5とから構成される。
【0038】
次に、図1、図17及び図18を参照して、上記のように構成された本発明の第1の実施の形態における信号処理系統設定装置の動作を説明する。まず、任意のn個のDSP3のメモリには、それぞれフィルタ、コンプレッサ、レベル制御などの信号処理部のインストラクションがあらかじめブートまたは記憶されているものとする。入力端子1から入力されたデジタルオーディオ信号は、入出力信号切換器2により、DSP3内に必要な信号処理部を持つDSP3の入力へパッチまたは接続される。パッチ処理されたDSP3の出力信号はフィードバック結線4により、入出力信号切換器2の入力端子に入力され、入力端子においてその信号をDSP3のいずれかに対する入力として選択することができる。また、入出力信号切換器2は入力信号用の入力端子1を持ち、出力信号用の出力端子5を持っており、入出力信号切換器2の入力端子から出力端子に対する経路を任意に切替え設定することにより、入力端子1からの入力信号を任意に選択された希望するDSP3を通して処理し、出力端子5から出力信号として出力することができる。
【0039】
なお、入出力信号切換器2の入力端子から出力端子に対する経路の切替えは、図示しない制御手段(入出力信号切換器2の内外のどこにあってもよい)や操作手段により行うことができる。
【0040】
次に、図17を参照して、本発明の第1の実施の形態における実際の入出力信号切換器2の設定方法を説明する。説明を簡略化するために、入力端子1を2チャンネル、出力端子5を2チャンネル、DSP3を4個に限定し、DSP3のそれぞれの信号処理部を信号処理部A、信号処理部B、信号処理部C、信号処理部Dとする。入出力信号切換器2のDSP3それぞれに対する出力端子名を順にO3、O4、O5、O6とし、DSP3の出力信号が入力される入出力切換器2の入力端子名をそれぞれ、I3、I4、I5、I6とする。また、入力端子1の2チャンネルの入出力切換器2への入力端子をI1、I2とし、出力端子5への2チャンネルの出力端子をそれぞれO1、O2とする。
【0041】
この場合、入出力切換器2の設定をするためには、それぞれの出力端子O1〜O6に対して接続する入力端子I1〜I6を割り付ければよい。例えば、以下の2チャンネルの信号処理系統として設定したい場合は、図18の設定データ列のイメージ例にあるように設定すれば良い。例えば、
(信号処理系統1チャンネル目:入力1→信号処理部B→信号処理部D→出力2)
(信号処理系統2チャンネル目:入力2→信号処理部A→信号処理部C→出力1)
【0042】
例えば、信号処理系統1チャンネル目において、入力信号1が入力端子I1から出力端子O4に接続され、信号処理部Bを介して入力端子I4から出力端子O6に接続され、信号処理部Dを介して入力端子I6から出力端子O2に接続されて、出力端子O2から出力信号2として出力される。また、信号処理系統2チャンネル目も同様である。
【0043】
各信号処理部A〜Dは、実際には、フィルタ、コンプレッサなどの信号処理部が入る。この信号処理部は必ずしも単一の信号処理部である必要はなく、単一の信号処理部に従属する信号処理部を含むものを1つの信号処理部とみなしても変わりはない。なお、この例では、入出力切換器2の出力側の設定データはそれぞれ異なる入力箇所(入力側データ)を選択しているが、重複した入力箇所を選択するようにしても問題はない。例えば、入力1の信号を信号処理部Aと信号処理部Bに入力させたい場合は、O3とO4ともにI1のデータ設定を行えば良い。なお、この例では、全系統及び全端子を使用しているが、設定する信号処理系統によっては使用しない系統があっても問題はない。
【0044】
上記のように、本発明の第1の実施の形態によれば、入出力切換器2と各DSP3の出力から入出力信号切換器2へのフィードバック結線4とを設けることにより、各DSP3のメモリのダウンロードやアップデータをすること無しに、任意の信号処理内容の信号処理系統を作り込むことができるので、DSP3を効率的に使用することができ、かつ、任意の信号処理系統の信号処理位置(DSP位置)からの出力信号を出力端子5から出力することができる。
【0045】
(第2の実施の形態)
次に、図2を参照して、本発明の第2の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を説明する。図2は第2の実施の形態の信号処理系統設定装置を示す図であり、請求項3及び請求項4に対応する。図2に示す第2の実施の形態は、第1の実施の形態の構成に加え、遅延時間算出手段6により得た遅延データを設定して、任意位置のDSP3の出力信号を遅延するようにした遅延処理手段としての遅延素子7を出力端子5側に挿入するよう構成した。
【0046】
次に、図2を参照して、上記のように構成された本発明の第2の実施の形態における信号処理系統設定装置の動作を説明する。図1に示す第1の実施の形態では、出力端子5から出力される出力信号は、信号処理経路が任意であるため、信号処理経路によりデジタルオーディオ信号の位相が異なって出力される。しかし、第2の実施の形態では出力信号を遅延素子7を通すことにより、信号処理経路に依存して異なる遅延時間を遅延素子7に設定して、位相を合わせるようにする。遅延時間は以下の方法により設定される。最大経路処理時間をTmax とし、各DSP3にかかる処理時間をTdsp 1、Tdsp 2、....、Tdsp nとし、各フィードバック結線4にかかる時間をTf 1、Tf 2、....、Tf nとすれば、最大経路処理時間Tmax は、
Tmax =(Tdsp 1+Tdsp 2+・・・+Tdsp n)
+(Tf 1+Tf 2+・・・+Tf n)
となる。これが初期値となる。つまり、信号処理系統を全部通った場合の遅延時間となる。
【0047】
ここで、入出力信号切換器2により信号処理部が選択され場合は、選択されたDSP3の処理時間Tdsp nとフィードバック処理時間Tf nを最大経路処理時間Tmax から引いた時間が遅延素子7に設定される遅延時間データとなる。すなわち、DSP3の処理時間を最大経路処理時間Tmax から引いた残りの時間を遅延素子7により遅延すれば、全ての出力信号の出力時間が揃うことになる。また、出力端子5から出力される信号処理位置(DSP位置)が変更されるごとに、上記の遅延時間算出方法に基づき、遅延時間算出手段6により遅延データが計算される。
【0048】
例えば、DSP3、DSP4 の信号処理系統が設定された系統の遅延素子7に設定される遅延時間データは、
Tdelay =Tmax −(Tdsp 3+Tf 3)−(Tdsp 4+Tf 4)
となり、遅延時間算出手段6により計算され、遅延素子7にTdelay の時間が設定される。
【0049】
上記のように、本発明の第2の実施の形態によれば、入出力切換器2と各DSP3の出力の入出力切換器2へのフィードバック結線4とを設けることにより、各DSP3のメモリのダウンロードやアップデータをすること無しに、任意の信号処理系統を作り込むことができ、かつ、任意の信号処理系統の信号処理位置(DSP位置)からの出力信号を出力端子5から出力することができ、かつ、任意の信号処理位置(DSP位置)から出力させても、すべて同位相で出力させることができる。
【0050】
(第3の実施の形態)
次に、図3及び図19を参照して、本発明の第3の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を説明する。図3は第3の実施の形態の信号処理系統設定装置を示す図であり、請求項5及び請求項6に対応する。図3において、本発明の第3の実施の形態における信号処理系統設定装置は、入力端子手段としての入力端子1と、信号切換手段としての入出力信号切換器2と、DSP単体において、信号処理系統が細分化され、細分化または分割された数だけ入出力チャンネルを持つDSP手段としてのDSP8と、細分化された信号処理部の数だけ入出力信号切換器2にフィードバックされるフィードバック手段としての細分化されたフィードバック結線9と、出力端子手段としての出力端子5とから構成される。また、図19において、細分化されたDSP8の例を示す。細分化されたDSP8の入出力チャンネルはkチャンネル持ち、信号処理部はそれぞれ細分化されたk個のチャンネルを通して行われる。
【0051】
次に、図3及び図19を参照して、上記のように構成された本発明の第3の実施の形態における信号処理系統設定装置の動作を説明する。まず、図19に見られるように、n個(複数個)のDSP8のメモリには、それぞれフィルタ、コンプレッサ、レベル制御などの信号処理部のインストラクションがあらかじめブートされており、信号処理部は入出力チャンネルの個数だけ細分化されている。入力端子1から入力されたデジタルオーディオ信号は、入出力信号切換器2により、DSP8内に必要な細分化された信号処理部を持つDSP8の入力へパッチされる。パッチされたDSPの出力信号はフィードバック結線4により、入出力信号切換器2に入力されているため、その信号を別なDSP8の入力あるいは、細分化された別の信号処理部の入力として選択することができる。また、入出力信号切換器2は入力信号のための入力端子1を持ち、出力信号のための出力端子5を持っているため、入力信号は任意の信号処理部を選択し、処理した信号は出力信号として出力端子5から出力することができる。
【0052】
次に、図20を参照して、本発明の第3の実施の形態における実際の入出力信号切換器2の設定方法を説明する。説明を簡略化するために、入力端子1を2チャンネル、出力端子5を2チャンネル、DSP8を4個に限定し、DSP8の細分化の数を2個とし、DSP8のそれぞれの信号処理部を信号処理部A1、A2、信号処理部B1、B2、信号処理部C1、C2、信号処理部D1、D2とする。入出力信号切換器2のDSP8それぞれに対する出力端子名を順にO3_1、O3_2、O4_1、O4_2、O5_1、O5_2、O6_1、O6_2とし、DSP8の出力信号が入力される入出力切換器2の入力端子名をそれぞれ、I3_1、I3_2、I4_1、I4_2、I5_1、I5_2、I6_1、I6_2とする。また、入力端子1の2チャンネルの入出力切換器2への入力端子をI1、I2とし、出力端子5の2チャンネルの出力端子をそれぞれO1、O2とする。
【0053】
この場合、入出力切換器2を設定するためには、出力端子O1〜O6_2に対して、選択する入力端子I1〜I6_2を割り付ければよい。例えば、以下の2チャンネルの信号処理系統として設定したい場合は、図21の設定データ列のイメージ例にあるように設定すれば良い。
(信号処理系統1チャンネル目:入力1→信号処理部B2→信号処理部D1→出力2)
(信号処理系統2チャンネル目:入力2→信号処理部A1→信号処理部C2→出力1)
【0054】
例えば、信号処理系統1チャンネル目において、入力信号1が入力端子I1から出力端子O4 2に接続され、信号処理部B2を介して入力端子I4 2から出力端子O6 1に接続され、信号処理部D1を介して入力端子I6 1から出力端子O2に接続されて、出力端子O2から出力信号2として出力される。また、信号処理系統2チャンネル目も同様である。
【0055】
実際は、信号処理部A1〜D2にはフィルタ、コンプレッサなどの信号処理部が入る。この信号処理部は必ずしも単一の信号処理部である必要はなく、単一の信号処理部に従属する信号処理部を含むものを1つの信号処理部とみなしても変わりはない。
なお、この例では、入出力切換器2の出力側の設定データはそれぞれ異なる入力箇所(入力側データ)を選択しているが、重複した入力箇所を選択しても問題はない。例えば、入力1の信号を信号処理部A1と信号処理部B1に入力させたい場合は、出力端子O3_1とO4_1ともにI1のデータ設定を行えば良い。なお、この例では、全系統・全端子を使用しているが、設定する信号処理系統によっては使用しない系統があっても問題はない。
【0056】
上記のように、本発明の第3の実施の形態によれば、入出力切換器2と信号処理部が細分化された各DSP8の出力の入出力切換器2に対する細分化されたフィードバック結線9とを設けたことにより、各DSPのメモリのダウンロードやアップデータをすること無しに、任意の信号処理系統を作り込むことができ、かつ、任意の信号処理系統の信号処理位置(DSP位置)からの出力信号を出力端子5から出力することができる。また、DSP8の1個を信号処理部ごとに細分化し、必要な信号処理部を選択して処理系統を構成したため、信号処理系統が必要なチャンネルと必要でないチャンネルの区分けをDSP8内の信号処理レベルで行うことができ、DSPの信号処理資源を有効に使用することができる。
【0057】
(第4の実施の形態)
次に、図4を参照して、本発明の第4の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を説明する。図4は第4の実施の形態の信号処理系統設定装置を示す図であり、請求項5及び請求項6に対応する。図4に示す第4の実施の形態は、第3の実施の形態の構成に加え、遅延時間算出手段6により得た遅延データを設定して、信号処理部の任意位置の出力信号を遅延するようにした遅延処理手段としての遅延素子7を出力端子5側に挿入するよう構成した。
【0058】
次に、図3及び図19を参照して、上記のように構成された本発明の第4の実施の形態における信号処理系統設定装置の動作を説明する。上記の第3の実施の形態では、出力端子5から出力する信号は、信号処理経路が任意であるため、異なる信号処理経路によりデジタルオーディオ信号の位相が異なるが、第4の実施の形態では出力信号を遅延素子7を通すことにより、信号処理経路に依存して異なる遅延時間を遅延素子7に設定して、位相を合わせるようにする。遅延時間の設定方法は以下の方法により設定される。
【0059】
第4の実施の形態のDSPにおける信号処理部の数は、信号処理部ごとに細分化されているため、(DSPの数n個)×(細分化数k)となる。最大経路処理時間をTmax とし、各DSPにかかる処理時間をTdsp (1,1)、Tdsp (1,2)、.....Tdsp (n,k)とし、各フィードバック結線にかかる時間をTf (1,1)、Tf (1,2)、....、Tf (n,k)とすれば、最大経路処理時間Tmax は、
Tmax =〔Tdsp (1,1)+Tdsp (1,2)+・・・+Tdsp (n,k)〕+〔Tf (1,1)+Tf (1,2)+・・・+Tf (n,k)〕
となる。これが初期値となる。つまり、処理系統を全部通った場合の遅延時間となる。入出力信号切換器2により信号処理部が選択され場合は、選択されたDSPの処理時間Tdsp (n,k)とフィードバック処理時間Tf (n,k)を最大経路処理時間Tmax から引いた時間が遅延素子7に設定される遅延時間データとなる。
【0060】
また、出力端子5から出力される信号処理位置が変更されるごとに、上記の遅延時間算出方法に基づいて、遅延時間算出手段6により計算される。例えば、DSP3の2番目の信号処理部とDSP4 の3番目の信号処理部の処理系統が設定されるとした場合、遅延素子7に設定される遅延時間Tdelay は、
Tdelay =Tmax −〔Tdsp (3,2)+Tf (3,2)〕
−〔Tdsp (4,3)+Tf (4,3)〕
により遅延時間算出手段6において計算され、遅延素子7にTdelay の時間が設定される。
【0061】
以上のように本発明の第4の実施の形態によれば、第3の実施の形態の作用に加え、任意の信号処理系統の信号処理位置で出力させても、すべて同位相で出力させることができる。
【0062】
(第5の実施の形態)
次に、図5を参照して、本発明の第5の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を説明する。図5は第5の実施の形態の信号処理系統設定装置を示す図であり、請求項9及び請求項10に対応する。第5の実施の形態では、第1の実施の形態の構成に対し、ミキシング手段であるミキシング回路10を加えて構成される。
【0063】
次に、図5を参照して、上記のように構成された本発明の第5の実施の形態における信号処理系統設定装置の動作を説明する。ミキシング回路10の入力信号は入力信号切換器2の出力から与えられる。したがって、ミキシング回路10でミキシングを行う信号は、入力信号切換器2で選択され、信号処理系統上の任意の信号処理位置の信号をミキシングすることができる。
【0064】
上記のように、第5の実施の形態によれば、第1の実施の形態の作用に加え、信号処理系統の任意の信号処理位置の信号をミキシングすることができる。また、そのミキシング信号をDSPの入力へ設定することができ、ミキシング後の信号も一つの信号として信号処理系統に加え、または出力することができる。
【0065】
(第6の実施の形態)
次に、図6を参照して、本発明の第6の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を説明する。図6は第6の実施の形態の信号処理系統設定装置を示す図であり、請求項11及び請求項12に対応する。第6の実施の形態では、第5の実施の形態の構成に加え、遅延時間算出手段6により得た遅延データを設定して、第2の実施の形態におけるように、信号処理部の任意位置の出力信号を遅延する遅延処理手段としての遅延素子7を出力端子5側に挿入し、同様に、ミキシング回路10の入力信号を遅延する遅延処理手段としての遅延素子11をミキシング回路10の入力側に挿入するよう構成した。
【0066】
次に、図6を参照して、上記のように構成された本発明の第6の実施の形態における信号処理系統設定装置の動作を説明する。第6の実施の形態においても、第2の実施の形態で説明した遅延素子の設定データ算出方法に基づき、遅延時間算出手段6により計算された遅延データを遅延素子7とミキシング用遅延素子11とに信号処理系列別に設定する。
【0067】
上記のように、第6の実施の形態によれば、第2及び第5の実施の形態の作用に加え、各ミキシング回路10に入力されるデジタルオーディオ信号を遅延素子11を通して同位相に揃えるようにしたことにより、ミキシング回路10では、デジタルオーディオ信号を同位相でミキシングすることができ、出力端子5から同位相のデジタルオーディオ信号を出力することができる。
【0068】
(第7の実施の形態)
次に、図7を参照して、本発明の第7の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を説明する。図7は第7の実施の形態の信号処理系統設定装置を示す図であり、請求項13及び請求項14に対応する。第7の実施の形態では、第5の実施の形態の構成に加え、第3の実施の形態のように各DSPが細分化された構成をとる。すなわち、本発明の第7の実施の形態における信号処理系統設定装置は、信号処理系統が細分化され、細分化または分割された数だけ入出力チャンネルを持つDSP手段としてのDSP8と、細分化された信号処理部の数だけミキシングするミキシング手段としてのミキシング回路10と、DSP8及びミキシング回路10の出力を入出力切換器2にフィードバックするフィードバック手段としての細分化されたフィードバック結線9と、出力端子手段としての出力端子5とから構成される。細分化されたDSP8の例を図20に示す。図20において、細分化されたDSP8の入出力チャンネルはkチャンネル持ち、信号処理部はそれぞれ細分化されたk個のチャンネルを通して行われる。
【0069】
次に、図7を参照して、上記のように構成された本発明の第7の実施の形態における信号処理系統設定装置の動作を説明する。第7の実施の形態においても、第3の実施の形態と同じ方法により、細分化されたDSP8の信号処理系統ごとに出力信号切換器2を用いて信号処理系統を設定することができるとともに、細分化されたDSP8の任意の信号処理系統の信号処理位置の信号をミキシング回路10でミキシングして出力することができる。
【0070】
上記のように、第7の実施の形態によれば、第3の実施の形態の作用に加え、各ミキシング回路10に入力されるデジタルオーディオ信号を遅延素子11を通して同位相に揃えるようにしたことにより、ミキシング回路10ではデジタルオーディオ信号を同位相でミキシングすることができ、出力端子5から同位相のデジタルオーディオ信号を出力することができる。
【0071】
(第8の実施の形態)
次に、図8を参照して、本発明の第8の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を説明する。図8は第8の実施の形態の信号処理系統設定装置を示す図であり、請求項15及び請求項16に対応する。第8の実施の形態では、第7の実施の形態に加え、第6の実施の形態で説明したように、遅延時間算出手段6により得た遅延データを設定して、信号処理部の任意位置の出力信号を遅延する遅延処理手段としての遅延素子7を出力端子5側に挿入し、同様に、ミキシング回路10の入力信号を遅延する遅延処理手段としての遅延素子11をミキシング回路10の入力側に挿入するよう構成した。
【0072】
次に、図8を参照して、上記のように構成された本発明の第8の実施の形態における信号処理系統設定装置の動作を説明する。第8の実施の形態においては、第7の実施の形態における動作に加え、第6の実施の形態で説明したように、第2の実施の形態で説明した遅延素子の設定データ算出方法に基づき、遅延時間算出手段6により計算された遅延データを出力端子5側の遅延素子7とミキシング回路10側の遅延素子11とに信号処理系列別に設定する。
【0073】
上記のように、第8の実施の形態によれば、第7の実施の形態の作用に加え、各ミキシング回路10に入力されるデジタルオーディオ信号を遅延素子11を通して同位相に揃えるようにしたことにより、ミキシング回路10ではデジタルオーディオ信号を同位相でミキシングすることができ、出力端子5から同位相のデジタルオーディオ信号を出力することができる。
【0074】
(第9の実施の形態)
次に、図9及び図22を参照して、本発明の第9の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を説明する。図9は第9の実施の形態の信号処理系統設定装置を示す図であり、請求項17及び請求項18に対応する。第9の実施の形態では、第1の実施の形態の構成に対し、外部接続用入力端子手段としての外部接続用入力端子12を加えて構成される。また、図22は、本発明の第9の実施の形態における外部接続用入力端子12の接続例とそれをカスケード接続した場合の構成例を示すものである。
【0075】
次に、図9及び図22を参照して、上記のように構成された本発明の第9の実施の形態における信号処理系統設定装置の動作を説明する。第9の実施の形態においては、第1の実施の形態の動作に加え、図9に示す出力端子5からの出力信号を外部にある他の信号処理系統設定装置に対する入力信号としても使用することができるように構成したものである。以下、図22を参照して、その構成例を説明する。
【0076】
図22において、n個の信号処理系統設定装置#1〜nをカスケード接続する場合を考える。信号処理系統設定装置#1からの出力信号1は、信号処理系統設定装置#1の出力信号として出力されるほか、信号処理系統設定装置#2の外部接続用入力端子2の入力信号として使用される。また、信号処理系統設定装置#2からの出力信号2は、信号処理系統設定装置#2の出力信号として出力されるほか、信号処理系統設定装置#3の外部接続用入力端子3の入力信号として使用される。このようにして、出力端子5、外部接続用入力端子12を用いて、任意の数の信号処理系統設定装置をカスケード接続することができる。
【0077】
上記のように、第9の実施の形態によれば、第1の実施の形態の作用に加え、出力端子5及び外部接続用入力端子12を用いることにより、信号処理系統設定装置#1〜nをカスケード接続することができ、カスケード接続した信号処理系統設定装置#1〜n間において、信号処理系統の任意の信号処理位置のデジタルオーディオ信号を共有して使用することができる。かつ、カスケード接続することにより、異なる信号処理系統設定装置間において、他の装置のDSPに割り当てられている信号処理部を選択することができ、DSPの信号処理部の資源を有効に使用することができる。
【0078】
(第10の実施の形態)
次に、図10及び図23を参照して、本発明の第10の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を説明する。図10は第10の実施の形態の信号処理系統設定装置を示す図であり、請求項19及び請求項20に対応する。第10の実施の形態では、第2の実施の形態の構成に対し、外部接続用入力端子手段としての外部接続用入力端子12と、出力信号を遅延しない外部接続用出力端子手段としての外部接続用出力端子13とを加えて構成される。また、図23は、本発明の第10の実施の形態における外部接続用入力端子12の接続例とそれをカスケード接続した場合の構成例を示すものである。
【0079】
次に、図10及び図23を参照して、上記のように構成された本発明の第10の実施の形態における信号処理系統設定装置の動作を説明する。第10の実施の形態においては、第2の実施の形態の動作に加え、図10に示す外部接続用出力端子13からの出力信号を外部に対する出力信号にするとともに、外部にある他の信号処理系統設定装置に対する入力信号としても使用することができるように構成したものである。以下、図24を参照して、その構成例を説明する。
【0080】
図23において、n個の信号処理系統設定装置#1〜nをカスケード接続する場合を考える。信号処理系統設定装置#1からの出力は、信号処理系統設定装置#1の出力信号としての出力信号1と、信号処理系統設定装置#2に対する外部接続用出力端子1からの出力信号として出力される。外部接続用出力端子1からの出力信号は、信号処理系統設定装置#2の外部接続用入力端子2から入力される。このようにして、外部接続用出力端子13、外部接続用入力端子12用いて、任意の数の信号処理系統設定装置#1〜nをカスケード接続することができる。
【0081】
上記のように、第10の実施の形態によれば、第2の実施の形態の作用に加え、外部接続用出力端子13及び外部接続用入力端子12を用いることにより、信号処理系統設定装置#1〜nをカスケード接続することができ、カスケード接続した信号処理系統設定装置#1〜n間において、任意位置の信号処理系統のデジタルオーディオ信号を共有して使用することができる。かつ、信号処理系統設定装置#1〜nをカスケード接続することにより、異なる信号処理系統設定装置間において、他の装置のDSPに割り当てられている信号処理部を選択することができ、DSPの信号処理部の資源を有効に使用することができる。また、外部接続用出力端子13を出力端子5とは別に設けて、各信号処理系統設定装置#1〜nの出力信号を遅延素子7を通すことにより、各信号処理系統のデジタルオーディオ信号を同位相で出力することができる。
【0082】
(第11の実施の形態)
次に、図11を参照して、本発明の第11の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を説明する。図11は第11の実施の形態の信号処理系統設定装置を示す図であり、請求項21及び請求項22に対応する。第11の実施の形態では、第3の実施の形態の構成に対し、外部接続用入力端子手段としての外部接続用入力端子12を加えて構成される。
【0083】
次に、図11を参照して、上記のように構成された本発明の第11の実施の形態における信号処理系統設定装置の動作を説明する。第11の実施の形態においては、第3の実施の形態の動作に加え、図9に示す第9の実施の形態で説明したと同様に、出力端子5からの出力信号を外部にある他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子12に接続することにより、任意個数の信号処理系統設定装置間でカスケード接続するように構成することができる。
【0084】
上記のように、第11の実施の形態によれば、第3の実施の形態の作用に加え、出力端子5及び外部接続用入力端子12を用いることにより、任意個数の信号処理系統設定装置をカスケード接続することができ、カスケード接続した信号処理系統設定装置間で任意位置の信号処理系統のデジタルオーディオ信号を共有して使用することができる。かつ、異なる信号処理系統設定装置間をカスケード接続することにより、他の信号処理系統設定装置の細分化されたDSP8に割り当てられている信号処理単位を選択することができ、DSP8の信号処理部の資源を有効に使用することができる。
【0085】
(第12の実施の形態)
次に、図12を参照して、本発明の第12の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を説明する。図12は第12の実施の形態の信号処理系統設定装置を示す図であり、請求項23及び請求項24に対応する。第12の実施の形態では、第4の実施の形態の構成に対し、図10に示すように、出力信号を遅延しない外部接続用入力端子手段としての外部接続用入力端子12と、外部接続用出力端子手段としての外部接続用出力端子13とを加えて構成される。
【0086】
次に、図12を参照して、上記のように構成された本発明の第12の実施の形態における信号処理系統設定装置の動作を説明する。第12の実施の形態においては、第4の実施の形態の動作に加え、図12に示す外部接続用出力端子13からの遅延しない出力信号を外部に対する出力信号にするとともに、外部にある他の信号処理系統設定装置に対する入力信号としても使用することができるように構成したものである。また、第10の実施の形態で説明したように、出力信号を外部接続用入力端子12に接続することにより、任意個数の信号処理系統設定装置間でカスケード接続することができる。
【0087】
上記のように、第12の実施の形態によれば、第4の実施の形態の作用に加え、外部接続用出力端子13及び外部接続用入力端子12を用いることにより、信号処理系統設定装置をカスケード接続することができ、カスケード接続した信号処理系統設定装置間において、任意位置の信号処理系統のデジタルオーディオ信号を共有して使用することができる。かつ、信号処理系統設定装置をカスケード接続することにより、異なる信号処理系統設定装置間において、他の装置のDSPに割り当てられている信号処理部を選択することができ、DSPの信号処理部の資源を有効に使用することができる。
【0088】
また、出力信号を遅延しない外部接続用出力端子13を出力端子5と別に設けて、各信号処理系統設定装置から外部に出力する出力信号に対してのみ遅延素子7を用いることにより、各信号処理系統のデジタルオーディオ信号を同位相で出力することができる。
【0089】
(第13の実施の形態)
次に、図13を参照して、本発明の第13の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を説明する。図13は第13の実施の形態の信号処理系統設定装置を示す図であり、請求項25及び請求項26に対応する。第13の実施の形態では、第5の実施の形態の構成に対し、外部接続用入力端子手段としての外部接続用入力端子12を加えて構成される。
【0090】
次に、図13を参照して、上記のように構成された本発明の第13の実施の形態における信号処理系統設定装置の動作を説明する。第13の実施の形態においては、第5の実施の形態で説明した動作に加え、図9に示す第9の実施の形態で説明したように、出力端子5からの出力信号を外部にある他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子12に入力するよう接続して、任意個数の信号処理系統設定装置間でカスケード接続するよう構成することができる。
【0091】
上記のように、第13の実施の形態によれば、第5の実施の形態の作用に加え、出力端子5及び外部接続用入力端子12を用いることにより、任意個数の信号処理系統設定装置をカスケード接続することができ、カスケード接続した信号処理系統設定装置間で任意位置の信号処理系統のデジタルオーディオ信号を共有して使用することができる。かつ、異なる信号処理系統設定装置間をカスケード接続することにより、他の信号処理系統設定装置のDSPに割り当てられている信号処理単位を選択することができ、DSPの信号処理部の資源を有効に使用することができる。また、異なる信号処理系統設定装置間において、他の信号処理系統設定装置の信号処理位置の信号をミキシング回路10を通してミキシングすることができる。
【0092】
(第14の実施の形態)
次に、図14を参照して、本発明の第14の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を説明する。図14は第14の実施の形態の信号処理系統設定装置を示す図であり、請求項27及び請求項28に対応する。第14の実施の形態では、図6に示す第6の実施の形態の構成に加え、外部接続用入力端子手段としての外部接続用入力端子12と、出力信号を遅延しない外部接続用出力端手段としての外部接続用出力端子13とを加えて構成される。
【0093】
次に、図14を参照して、上記のように構成された本発明の第14の実施の形態における信号処理系統設定装置の動作を説明する。第14の実施の形態においては、第6の実施の形態で説明した動作に加え、図10に示す第10の実施の形態で説明したように、外部接続用出力端子13からの出力信号を外部に出力するとともに、外部の信号処理系統設定装置に対する出力信号としても使用することができる。また、第10の実施の形態で説明したように、外部接続用出力端子13からの出力信号を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子12に接続することにより、任意個数の信号処理系統設定装置間をカスケード接続することができる。
【0094】
上記のように、第14の実施の形態によれば、第6の実施の形態の作用に加え、外部接続用出力端子13及び外部接続用入力端子12を用いることにより、任意個数の信号処理系統設定装置をカスケード接続することができ、カスケード接続した信号処理系統設定装置間で任意位置の信号処理系統のデジタルオーディオ信号を共有して使用することができる。かつ、異なる信号処理系統設定装置間において、他の信号処理系統設定装置のDSPに割り当てられている信号処理単位を選択することができ、DSPの信号処理部の資源を有効に使用することができる。かつ、遅延素子7を用いた出力端子5を外部接続用出力端子13とは別に設けているため、各信号処理系統設定装置の出力信号として、同位相のデジタルオーディオ信号を出力することができる。また、異なる信号処理系統設定装置間において、他の信号処理系統設定装置の信号処理位置の信号をミキシング回路10を通してミキシングすることができる。
【0095】
(第15の実施の形態)
次に、図15を参照して、本発明の第15の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を説明する。図15は第15の実施の形態の信号処理系統設定装置を示す図であり、請求項29及び請求項30に対応する。第15の実施の形態では、図7に示す第7の実施の形態の構成に対し、外部接続用入力端子手段としての外部接続用入力端子12を加えて構成される。
【0096】
次に、図15を参照して、上記のように構成された本発明の第15の実施の形態における信号処理系統設定装置の動作を説明する。第15の実施の形態においては、第7の実施の形態で説明した動作に加え、図9に示す第9の実施の形態で説明したように、出力端子5からの出力信号を外部に出力するとともに、外部の信号処理系統設定装置に対する出力信号としても使用することができる。また、第9の実施の形態で説明したように、出力端子5からの出力信号を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子12に接続することにより、任意個数の信号処理系統設定装置間をカスケード接続することができる。
【0097】
上記のように、第15の実施の形態によれば、第7の実施の形態の作用に加え、出力端子5及び外部接続用入力端子12を用いることにより、任意個数の信号処理系統設定装置をカスケード接続することができ、カスケード接続した信号処理系統設定装置間で任意位置の信号処理系統のデジタルオーディオ信号を共有して使用することができる。かつ、異なる信号処理系統設定装置間において、他の信号処理系統設定装置のDSPに割り当てられている信号処理単位を選択することができ、DSPの信号処理部の資源を有効に使用することができる。また、異なる信号処理系統設定装置間において、他の信号処理系統設定装置の信号処理位置の信号をミキシング回路10を通してミキシングすることができる。
【0098】
(第16の実施の形態)
次に、図16を参照して、本発明の第16の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を説明する。図16は第16の実施の形態の信号処理系統設定装置を示す図であり、請求項31及び請求項32に対応する。第16の実施の形態では、図8に示す第8の実施の形態の構成に対し、出力信号を遅延しない外部接続用入力端子手段としての外部接続用入力端子12と、外部接続用出力端手段としての外部接続用出力端子13とを加えて構成される。
【0099】
次に、図16を参照して、上記のように構成された本発明の第16の実施の形態における信号処理系統設定装置の動作を説明する。第16の実施の形態においては、第8の実施の形態で説明した動作に加え、図10に示す第10の実施の形態で説明したように、外部接続用出力端子13からの出力信号を外部に出力するとともに、外部の信号処理系統設定装置に対する出力信号としても使用することができる。また、第10の実施の形態で説明したように、外部接続用出力端子13からの出力信号を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子12に接続することにより、任意個数の信号処理系統設定装置間をカスケード接続することができる。
【0100】
上記のように、第16の実施の形態によれば、第8の実施の形態の作用に加え、外部接続用出力端子13及び外部接続用入力端子12を用いることにより、任意個数の信号処理系統設定装置をカスケード接続することができ、カスケード接続した信号処理系統設定装置間で任意位置の信号処理系統のデジタルオーディオ信号を共有して使用することができる。かつ、異なる信号処理系統設定装置間をカスケード接続することにより、他の信号処理系統設定装置のDSPに割り当てられている信号処理単位を選択することができ、DSPの信号処理部の資源を有効に使用することができる。かつ、遅延素子7を用いた出力端子5を外部接続用出力端子13とは別に設けているため、各信号処理系統設定装置の出力信号として、同位相のデジタルオーディオ信号を出力することができる。また、異なる信号処理系統設定装置間において、他の信号処理系統設定装置の信号処理位置の信号をミキシング回路10を通してミキシングすることができる。
【0101】
【発明の効果】
本発明における信号処理系統設定装置及び方法は、上記のように構成され、特に、信号切換手段を用いてデジタル信号処理手段の入出力接続を任意に設定することにより、デジタル信号処理手段のメモリのダウンロードおよびアップデートの制御など、複雑なデジタル信号処理手段の内部メモリの書き変えを行うことなく、信号処理能力の異なる信号処理系統を任意に設定することができるとともに、信号処理系統の任意位置におけるデジタルオーディオ信号を出力端子から出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を示すブロック図、
【図2】本発明の第2の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を示すブロック図、
【図3】本発明の第3の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を示すブロック図、
【図4】本発明の第4の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を示すブロック図、
【図5】本発明の第5の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を示すブロック図、
【図6】本発明の第6の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を示すブロック図、
【図7】本発明の第7の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を示すブロック図、
【図8】本発明の第8の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を示すブロック図、
【図9】本発明の第9の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を示すブロック図、
【図10】本発明の第10の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を示すブロック図、
【図11】本発明の第11の実施の形態における信号処理部系統設定装置の構成を示すブロック図、
【図12】本発明の第12の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を示すブロック図、
【図13】本発明の第13の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を示すブロック図、
【図14】本発明の第14の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を示すブロック図、
【図15】本発明の第15の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を示すブロック図、
【図16】本発明の第16の実施の形態における信号処理系統設定装置の構成を示すブロック図、
【図17】本発明の第1の実施の形態における信号処理系統切換え手段の設定例を示す説明図、
【図18】図18に示す信号処理系統切換え手段に設定する設定データ列のイメージ例を示す図、
【図19】本発明の第3の実施の形態におけるDSP単体の信号処理系統を分割した状態を示す図、
【図20】本発明の第3の実施の形態における信号処理系統切換え手段の設定例を示す説明図(DSP分割数k=2)、
【図21】図21に示す信号処理系統切換え手段に設定する設定データ列のイメージ例を示す図、
【図22】本発明の第9の実施の形態における外部接続用入力端子の接続例とカスケード接続例を示す図、
【図23】本発明の第10の実施の形態における外部接続用入力端子の接続例とカスケード接続例を示す図、
【図24】従来例による信号処理系統設定装置の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 入力端子
2 入出力信号切換器
3 n個から構成されるデジタル信号処理手段(DSP)
4 フィードバック結線
5 出力端子
6 遅延時間算出手段
7 遅延素子
8 n個から構成され各々がk分割されたデジタル信号処理手段(DSP)
9 k分割されたデジタル信号処理手段の出力のフィードバック結線
10 ミキシング回路
11 ミキシング回路用遅延素子
12 外部接続用入力端子
13 外部接続用出力端子
21 入力端子
22 デジタル信号処理手段(DSP)
23 出力端子
24 メモリ

Claims (18)

  1. 少なくとも1つの第1のデジタルオーディオ信号および少なくとも1つの第2のデジタルオーディオ信号が入力される複数の入力端子と、少なくとも1つの第3のデジタルオーディオ信号および少なくとも1つの第4のデジタルオーディオ信号が出力される複数の出力端子とを有するとともに前記複数の入力端子と前記複数の出力端子との間を任意に切替え接続する信号切替手段と、
    前記第4のデジタルオーディオ信号が入力され該第4のデジタルオーディオ信号のデジタル信号処理を行い出力信号を前記第2のデジタルオーディオ信号として出力する複数のデジタル信号処理手段とを備えた信号処理系統設定装置であって
    少なくとも前記第1および第2のデジタルオーディオ信号のいずれかを前記信号切替手段により切替え任意のデジタル信号処理手段に接続して信号処理系統を構成するようにしたことを特徴とする信号処理系統設定装置。
  2. 前記第3のデジタルオーディオ信号が出力される出力端子側において、前記信号処理系統ごとの遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、出力する第3のデジタルオーディオ信号を前記算出した遅延時間だけそれぞれ遅延させる前記信号処理系統に対応する数の遅延処理手段とを備え、前記出力する第3のデジタルオーディオ信号に対し信号処理系統ごとに遅延時間を付加して、全信号処理系統の出力信号を同位相に調整することを特徴とする請求項1記載の信号処理系統設定装置。
  3. 少なくとも1つの第1のデジタルオーディオ信号および少なくとも1つの第2のデジタルオーディオ信号が入力される複数の入力端子と、少なくとも1つの第3のデジタルオーディオ信号および少なくとも1つの第4のデジタルオーディオ信号が出力される複数の出力端子とを有し、前記複数の入力端子と前記複数の出力端子との間を任意に切替え接続する信号切替手段と、
    前記第4のデジタルオーディオ信号が入力され該第4のデジタルオーディオ信号のデジタル信号処理を行い出力信号を前記第2のデジタルオーディオ信号として出力する複数のデジタル信号処理手段とを備えた信号処理系統設定装置であって
    前記デジタル信号処理手段内部の信号処理部が任意の数に分割され、少なくとも前記第1および第2のデジタルオーディオ信号のいずれかを前記信号切替手段によって切替え、分割された前記信号処理部に接続して信号処理系統を構成するようにしたことを特徴とする信号処理系統設定装置。
  4. 前記第3のデジタルオーディオ信号が出力される出力端子側において前記信号処理系統ごとの遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、出力する前記第3のデジタルオーディオ信号を前記算出した遅延時間だけそれぞれ遅延させる前記信号処理系統に対応する数の遅延処理手段とを備え、前記第3のデジタルオーディオ信号に対し信号処理系統ごとに遅延時間を付加して、全信号処理系統の出力信号を同位相に調整することを特徴とする請求項3記載の信号処理系統設定装置。
  5. 前記信号切替手段に設定された経路を通して複数の前記第4のデジタルオーディオ信号をミキシングし、ミキシングして得られたミキシング信号を前記信号切替手段の入力端子に接続するミキシング手段を備えることを特徴とする請求項1記載の信号処理系統設定装置。
  6. 前記ミキシング手段に入力する信号処理系統ごとのデジタルオーディオ信号の遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、前記ミキシング手段に入力する各デジタルオーディオ信号を前記算出した遅延時間だけそれぞれ遅延させる遅延処理手段とを備え、前記ミキシング手段に入力する各デジタルオーディオ信号に対し信号処理系統ごとに遅延時間を付加し同位相に調整してミキシングすることを特徴とする請求項5記載の信号処理系統設定装置。
  7. 前記信号切替手段に設定された経路を通して複数の分割された信号処理系統のデジタルオーディオ信号をミキシングし、ミキシングして得られたミキシング信号を前記信号切替手段の入力端子に接続するミキシング手段を備えることを特徴とする請求項3記載の信号処理系統設定装置。
  8. 前記第3のデジタルオーディオ信号が出力される出力端子側における前記信号処理系統ごと及び前記ミキシング手段に入力する信号処理系統ごとの遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、出力するデジタルオーディオ信号を前記算出した遅延時間だけ遅延させる第1の遅延処理手段と、前記ミキシング手段に入力するデジタルオーディオ信号を前記算出した遅延時間だけ遅延させる第2の遅延処理手段とを備え、分割された前記信号処理系統ごとのデジタルオーディオ信号に対し遅延時間を付加して同位相に調整し、前記ミキシング手段に入力するデジタルオーディオ信号に対し信号処理系統ごとに遅延時間を付加して同位相に調整することを特徴とする請求項7記載の信号処理系統設定装置。
  9. 外部のデジタルオーディオ信号を前記信号切替手段に入力する外部接続用入力端子手段をさらに備え、前記第3のデジタルオーディオ信号が出力される出力端子を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子手段に接続することにより任意個数の信号処理系統設定装置をカスケード接続するようにしたことを特徴とする請求項1記載の信号処理系統設定装置。
  10. 前記信号切替手段からの出力信号を遅延せず直接出力する外部接続用出力端子と、外部のデジタルオーディオ信号を前記信号切替手段に入力する外部接続用入力端子手段とを備え、前記外部接続用出力端子手段を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子手段に接続することにより任意個数の信号処理系統設定装置をカスケード接続するよう構成したことを特徴とする請求項2記載の信号処理系統設定装置。
  11. 外部のデジタルオーディオ信号を前記信号切替手段に入力する外部接続用入力端子を備え、前記出力端子を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子に接続することにより任意個数の信号処理系統設定装置をカスケード接続するようにしたことを特徴とする請求項3記載の信号処理系統設定装置。
  12. 前記信号切替手段からの出力信号を遅延せず直接出力する外部接続用出力端子と、外部のデジタルオーディオ信号を前記信号切替手段に入力する外部接続用入力端子とを備え、前記外部接続用出力端子を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子に接続することにより任意個数の信号処理系統設定装置をカスケード接続し、前記カスケード接続した任意の信号処理系統設定装置の出力端子から出力するデジタルオーディオ信号を遅延して同位相で出力するよう調整するよう構成したことを特徴とする請求項4記載の信号処理系統設定装置。
  13. 外部のデジタルオーディオ信号を前記信号切替手段に入力する外部接続用入力端子を備え、前記出力端子を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子に接続することにより任意個数の信号処理系統設定装置をカスケード接続するようにしたことを特徴とする請求項5記載の信号処理系統設定装置。
  14. 前記信号切替手段からの出力信号を遅延せず直接出力する外部接続用出力端子と、外部のデジタルオーディオ信号を前記信号切替手段に入力する外部接続用入力端子とを備え、前記外部接続用出力端子を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子に接続することにより任意個数の信号処理系統設定装置をカスケード接続し、前記ミキシング手段に入力する各デジタルオーディオ信号に対し信号処理系統ごとに遅延時間を付加し同位相に調整してミキシングし、前記カスケード接続した任意の信号処理系統設定装置の出力端子から出力するデジタルオーディオ信号を遅延して同位相で出力するよう構成したことを特徴とする請求項6記載の信号処理系統設定装置。
  15. 外部のデジタルオーディオ信号を前記信号切替手段に入力する外部接続用入力端子を備え、前記出力端子を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子に接続することにより任意個数の信号処理系統設定装置をカスケード接続するようにしたことを特徴とする請求項7記載の信号処理系統設定装置。
  16. 前記信号切替手段からの出力信号を遅延せず直接出力する外部接続用出力端子と、外部のデジタルオーディオ信号を前記信号切替手段に入力する外部接続用入力端子とを備え、前記外部接続用出力端子を他の信号処理系統設定装置の外部接続用入力端子に接続することにより任意個数の信号処理系統設定装置をカスケード接続し、前記ミキシング手段に入力する各デジタルオーディオ信号に対し信号処理系統ごとに遅延時間を付加し同位相に調整してミキシングし、前記カスケード接続した任意の信号処理系統設定装置の出力端子から出力するデジタルオーディオ信号を遅延して同位相で出力するよう構成したことを特徴とする請求項8記載の信号処理系統設定装置。
  17. 複数の入力端子より少なくとも1つの第1のデジタルオーディオ信号および少なくとも1つの第2のデジタルオーディオ信号が入力され、複数の出力端子より少なくとも1つの第3のデジタルオーディオ信号および少なくとも1つの第4のデジタルオーディオ信号が出力され、前記複数の入力端子と前記複数の出力端子との間が任意に切替え接続され、
    前記第4のデジタルオーディオ信号が入力され該第4のデジタルオーディオ信号のデジタル信号処理を行い出力信号を前記第2のデジタルオーディオ信号として出力する信号処理系統設定方法であって
    少なくとも前記第1および第2のデジタルオーディオ信号のいずれかを切替え任意のデジタル信号処理を行うことを特徴とする信号処理系統設定方法。
  18. 複数の入力端子より少なくとも1つの第1のデジタルオーディオ信号および少なくとも1つの第2のデジタルオーディオ信号が入力され、複数の出力端子より少なくとも1つの第3のデジタルオーディオ信号および少なくとも1つの第4のデジタルオーディオ信号が出力され、前記複数の入力端子と前記複数の出力端子との間が任意に切替え接続され、
    前記第4のデジタルオーディオ信号が入力され該第4のデジタルオーディオ信号のデジタル信号処理を行い出力信号を前記第2のデジタルオーディオ信号として出力する信号処理系統設定方法であって
    前記デジタル信号処理内部の信号処理が任意の数に分割され、少なくとも前記第1および第2のデジタルオーディオ信号のいずれかを切替え、分割された前記信号処理により信号処理系統を構成するようにしたことを特徴とする信号処理系統設定方法。
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