JP4436492B2 - 硬性鏡 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に脳神経外科等で微細部位の手術に使用される手術用顕微鏡と共に使用される硬性鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、手術用顕微鏡を用いて拡大観察を行いながら微細部位の手術を行う、いわゆるマイクロサージェリーでは顕微鏡死角部位の観察に硬性鏡が頻繁に使用されるようになってきた。この場合、硬性鏡は手術用顕微鏡の死角部位を観察するといった目的から、硬性鏡の接眼レンズの観察光軸に対して一定の角度(例えば30゜、70゜、110゜)の斜め方向を観察するいわゆる斜視の硬性鏡が使用される。
【0003】
一方、硬性鏡にはモニタ画面にその観察像を映し出すべく、接眼レンズにTVカメラ(撮像素子)が接続され、さらに術部に照明光を導くために、光源装置に接続されるライトガイドが接続されて使用される。
【0004】
▲1▼実開平5−78201号公報に示される従来の硬性鏡は、その接眼レンズの結像位置にTVカメラが光学的に接続されている。また、硬性鏡内部の照明光学系を構成するライトガイドと一端を光源装置に接続されるライトガイドが接眼レンズ近傍において光学的に接続されている。
【0005】
▲2▼USP第5168863号に示される従来の硬性鏡は上記実開平5−78201号公報に示されるような硬性鏡に対して接眼レンズに接続されるTVカメラのケーブルが硬性鏡の長手方向(体腔内挿入方向)に対して約45゜方向に導かれるように構成されている。
【0006】
▲3▼実開昭56−176703号公報に示される従来の硬性鏡はその内部の観察光学系上に観察光軸を曲げる反射部材を配置することで、硬性鏡の長手方向(体腔内挿入方向)に対して、接眼レンズの観察光軸を一定の角度を持たせた構成となっている。
【0007】
▲4▼特開平11−155798号公報に示される従来の硬性鏡は実開昭56−176703号公報に示されるものと同様に硬性鏡の長手方向(体腔内挿入方向)に対して、接眼レンズの観察光軸を一定の角度を持たせるとともに、接眼レンズ近傍において光源装置に接続されるライトガイドが接続可能に構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
手術用顕微鏡下で使用される硬性鏡は手術用顕微鏡の観察死角部位を観察するといった目的から、手術用顕微鏡の鏡体部と観察部位との間といった非常に狭い空間(通常300mm程度)で使用され、さらに、斜視の方向を変更するために術中硬性鏡を挿入方向に対して360゜回転することで、術者の所望の位置の観察を行う。
【0009】
▲1▼のものにおいてはTVカメラ自体が硬性鏡の挿入方向に突き出しているため、硬性鏡の体腔内挿入方向によっては手術用顕微鏡の鏡体部にTVカメラが干渉してしまい、術者の所望観察位置に制限が加わってしまう。さらに光源装置に接続されるライトガイドが体腔内挿入方向に対して、略90゜方向に突き出しているため、術者が観察方向を変更すべく、硬性鏡を体腔内挿入方向に対して回転させた際に、その向きによってはライトガイドが大きく顕微鏡観察野内に入ってしまい、顕微鏡観察に支障をきたすといった問題がある。
【0010】
これに対して、▲2▼のものではTVカメラのケーブルが硬性鏡の体腔内挿入方向に対して約45゜傾斜しているため、TVカメラの手術用顕微鏡鏡体部への干渉は多少防げるものの、TVカメラ自体の干渉や硬性鏡の回転に対して、ライトガイドが大きく顕微鏡観察野を遮ってしまうといった問題は同様に残る。
【0011】
また、▲3▼のものにおいては硬性鏡観察光学系内に反射部材を設けることで、硬性鏡の接眼レンズ側一部分を硬性鏡の体腔内挿入方向に対して、ある一定角度傾斜しているので、手術用顕微鏡鏡体部とのTVカメラの干渉は避けることができる。
【0012】
しかしながら、ライトガイドの突出方向が体腔内挿入方向と一致しているため、ライトガイドと顕微鏡鏡体との干渉は避けられない。
【0013】
これに対して、▲4▼のものではライトガイドを接眼レンズ近傍に接続可能にしたため、上記のような問題は解決できる。
しかしながら、▲3▼及び▲4▼のものは共にその接眼レンズならびに接眼レンズに取付けられるTVカメラが、硬性鏡の体腔内挿入方向に対する約90゜平面内(すなわち、術者の手術処置作業領域)において大きく突き出してしまうため、手術の術空間自体を遮り、術者の作業に支障をきたしてしまう。特に、術者が硬性鏡の観察方向を変更すべく、その体腔内挿入方向に対して回転させた際には、その接眼レンズ、TVカメラ、ケーブル類など全ての全長の和を半径として円弧を描くように移動するため、非常に邪魔になるといった問題があった。また、観察方向によってはTVカメラやライトガイドが術者の手や体に干渉するといったことも生じ、手術自体の効率低下を招く虞があった。
【0014】
(発明の目的)
本発明は、手術用顕微鏡観察下において体腔内に挿入され、挿入方向に対して一定の角度方向の観察が可能な硬性鏡において、該硬性鏡および硬性鏡の接続されるTVカメラやライトガイドが顕微鏡観察、手術処置作業に邪魔になることを防止し、術者が容易に所望の位置観察を可能にすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段および作用】
請求項1に係る発明は、観察光学系と照明光学系を内蔵する硬性鏡において、挿入部と、把持部と、上記挿入部と上記把持部を連結する連結部とを備え、上記連結部は、第1の屈曲部と第2の屈曲部とを有し、該連結部により上記挿入部の中心軸と上記把持部の中心軸とを離して配置し、かつ上記挿入部における観察光学系の対物レンズを、上記把持部の中心軸の延長線上に略位置するように配置したことを特徴とする硬性鏡である。
【0016】
請求項2に係る発明は、上記照明光学系は、上記挿入部に配置される内部ライトガイドと、この内部ライトガイドに接続される外部ライトガイドとを備え、上記外部ライトガイドは上記第1の屈曲部の屈曲方向と同一方向に上記連結部に沿って上記把持部側に導かれることを特徴とする請求項1に記載の硬性鏡である。
請求項3に係る発明は、上記連結部に対して上記挿入部もしくは上記把持部の少なくともいずれか一方を回転可能に保持する回転機構部を具備したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の硬性鏡である。
【0017】
請求項1、2の発明によれば、手術用顕微鏡下において、その硬性鏡の把持部が手術用顕微鏡の鏡体部に干渉することなく、術部内に挿入、固定される。
【0018】
請求項3の発明によれば、手術用顕微鏡下において、その硬性鏡の把持部が手術用顕微鏡の鏡体部に干渉することなく、術部内に挿入、固定されるとともに、手術用顕微鏡鏡体部に対する硬性鏡の位置を一定に保ったまま、硬性鏡による観察位置の変更が行われる。
【0019】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
図1及び図2を参照して本発明の第1実施形態に係るシステムを説明する。
【0020】
(構成)
図1に従って、硬性鏡システム全体の構成について説明する。同図1中符号1は手術用顕微鏡の鏡体部であり、鏡体部1はその観察方向を自由に変更すべく図示しないアーム架台によって、術部上方で保持されている。同図1中符号2は硬性鏡であって、これは、術部(体腔内)に挿入され、後述する如く対物レンズや内部ライトガイドを内蔵固定した挿入部3と、第1の屈曲部4a及び第2の屈曲部4bによって構成される連結部4と、接眼レンズを有する把持部5とから構成されている。同図1においての符号Pは上記硬性鏡2の観察点を示している。
【0021】
上記連結部4の上面4cはつや消し黒などの、光を吸収する塗装が施されている。上記把持部5にはカメラ接続部が設けられ、このカメラ接続部には後述の結像レンズと光学的に接続されるTVカメラ6が接続可能となっている。
【0022】
また、図1中符号7はその一端が図示しない光源装置に接続される外部ライトガイドであり、外部ライトガイド7の他端に設けられたコネクタ7aは上記硬性鏡2の挿入部3の上端において、上記第1の屈曲部4aの屈曲方向に略平行に突き出して設けられたLG口金8に対して着脱可能になっている。
【0023】
次に、上記硬性鏡2の詳細な構造について図2に従って説明する。挿入部3の先端部分には対物レンズ9が設けられており、対物レンズ9は挿入部3の長手方向に対してある一定の角度αを持つべくその挿入部3の先端に斜めに配置固定されている。同じく挿入部3内にはプリズム10及びリレー光学系11が配置されている。対物レンズ9とリレー光学系11の光軸はプリズム10を介して上記角度αをなす。
【0024】
連結部4の第1の屈曲部4a内にはリレー光学系11による観察光軸O1を略90゜方向に折り曲げるべく配置されているプリズム12が配置され、連結部4の中間部内にはリレー光学系13が配置され、さらに連結部4の第2の屈曲部4b内には上記プリズム12によって曲げられた観察光軸を上記挿入部3の長手方向に略−致するように曲げるプリズム14が配置されている。さらに把持部5内には上記プリズム14によって導かれる光束上に配置されたリレー光学系15が配置され、把持部5の後端部には結像レンズ16が配置されている。結像レンズ16は上記TVカメラ6の撮像素子17上に観察光束を結像させる。
【0025】
上記TVカメラ6の撮像素子17に電気的に接続されているケーブル18は図示しない駆動ユニットに接続され、駆動ユニットには同じく図示しないTVモニターが電気的に接続されている。また、上記TVカメラ6は取付けネジ部19を介して上記把持部5に対し着脱可能に接続される。
【0026】
また、挿入部3の先端には上記対物レンズ9の近傍に位置して照明レンズ20が配置されている。照明レンズ20の内側にはその光軸上に位置して内部ライトガイド21の先端がその中心を略一致させて固定されている。照明レンズ20および内部ライトガイド21によって本実施形態における照明光学系が構成されている。内部ライトガイド21は挿入部3と連結部4の接続部に設けられた空間部22内で、ある程度のたわみを持った状態で、上記LG口金8に固定されている。LG口金8には上記外部ライトガイド7を内部ライトガイド21と光学的に接続するべく設けられた取付けネジ部23が形成されている。
【0027】
上記連結部4には軸受け部24が設けられ、軸受け部24は挿入部3を長手方向の中心軸を中心に回転可能に保持するべく、挿入部3の後端に形成されたフランジ25と係合しており、軸受け部24およびフランジ25によって回転機構部26を構成している。
【0028】
(作用)
以上の構成により、術者は手術用顕微鏡鏡体部1を支持した図示しないアーム架台を操作して、鏡体部1を所望の位置、角度に設定する。そして、鏡体部1を介して術部に照明光を照射するとともに、術部の拡大観察を行う。
【0029】
次に、術部内における手術用顕微鏡の観察死角部位Pを硬性鏡2を用いて観察する。まず、硬性鏡2のLG口金8に外部ライトガイド7のコネクタ7aを接続し、他端を図示しない光源装置に接続する。さらにTVカメラ6のケーブル18を図示しない駆動ユニットに接続する。
【0030】
図1に示す如く、把持部5ならびにTVカメラ6を距離Lだけ顕微鏡鏡体部1から避けた状態で挿入部3を術部内に挿入し、その対物レンズ9の向きを上記観察死角部位P近傍に合わせる。
【0031】
図示しない光源を発した照明光は外部ライトガイド7および内部ライトガイド21、照明レンズ20によって死角観察部位Pに導かれる。死角観察部位Pを発した光は対物レンズ9、プリズム10、リレー光学系11を介した後、プリズム12によって略90゜折り曲げられる。さらにリレー光学系13を介したのち、プリズム14によって挿入部3の長手方向と略同一方法に折り曲げられ、リレー光学系15および結像レンズ16を介して、TVカメラ6の撮像素子17上に結像される。図示しない駆動ユニットにより、図示しないTVモニタ上に上記観察死角部位Pの映像が映し出され、術者によって観察される。
【0032】
次に、術者が硬性鏡2の観察位置を死角観察部位Pから、挿入部3の挿入方向に対して直交する平面内で変更したい場合、回転機構部26によって挿入部3を連結部4に対して、図2中で示す矢印27方向に回転させる。この時、内部ライトガイド21は空間部22内に設けられているたるみで挿入部3の回転を吸収し、引つ張られる等といったことは起こらない。すなわち、連結部4および把持部5の位置を手術用顕微鏡鏡体部1に対して変更することなく、硬性鏡2の観察位置が変更される。
【0033】
また、術者の処置が進むにつれ、観察死角位置Pの観察中に、連結部4、把持部5、TVカメラ6等が処置作業の邪魔になることがある。この場合、上述と逆の方法で、回転機構部26により挿入部3に対して連結部4を矢印27方向に回転させる。すなわち、硬性鏡2の観察位置を変更することなく、把持部5、連結部4、外部ライトガイド7およびTVカメラ6の手術用顕微鏡の鏡体部1に対する位置を変更する。
【0034】
(効果)
本実施形態においては、把持部5が挿入部3に対して連結部4によってある一定距離Lをあけて離れて配置されるので、硬性鏡2を手術用顕微鏡観察下において術部(体腔内)に挿入しても、鏡体部1と把持部5やTVカメラ6の干渉を避けられる。また、光源装置に接続される外部ライトガイド7が連結部4と同一方向に導かれているので、外部ライトガイド7が不用意に顕微鏡観察視野を遮ることを防止できるため、顕微鏡観察に悪影響を与えない。
【0035】
さらに、その把持部5やTVカメラ6は術部における平面内の突出長が距離Lといった必要最小限に抑えられているため、術者の手術作業空間を必要以上に占有することがなく、手術処置作業にそれ自体が邪魔になることを最小限に抑えられる。
【0036】
また、把持部5、TVカメラ6の位置を変えることなく硬性鏡2の観察方向の変更が可能なので、硬性鏡2の観察方向変更の際に術者の手や体に把持部5、TVカメラ6が干渉したり、また、外部ライトガイド7、TVカメラケーブル18が顕微鏡観察野を遮ることを防止でき、手術効率の低下を招かない。さらに、硬性鏡2の観察位置を変えずに、把持部5やTVカメラ6の位置変更が可能であるため、手術の進行に合わせた、スタイル変更に即座に対応でき、更なる効率UPにつながる。
【0037】
また、連結部4の上面4cをつや消し黒などの光を吸収する塗装を施しているため、仮に、手術用顕微鏡視野内に連結部4が入ってしまった場合にも、手術用顕微鏡の照明光が連結部4で反射し、手術用顕微鏡観察野において眩しいといったことを防止できる。
【0038】
また、本実施形態においては連結部4の上面4cにおける反射防止手段として、つや消し黒といった塗装方法について述べたが、梨地処理や植毛など反射を抑える手段であれば同様の効果が得られる。
【0039】
尚、上記第1の実施形態または後述する実施形態のように、挿入部と把持部が連結部によってクランク状に屈曲するように連結した構成のものにおいて、挿入部3における斜視方向が異なる複数の硬性鏡2を用意し、または斜視方向が異なる複数の硬性鏡または挿入部の部分を着脱交換できる接続構造のものとしても良い。第1の実施形態では、斜視方向が把持部に向かう連結部の向き(および外部ライトガイド7用口金の向き)とは逆向きであるが、挿入部の軸まわりに連結部4の向き、または外部ライトガイド7用口金の向きを変更したものでも良い。また、上記クランクタイプでそのクランク形状とライトガイドの位置とが共通で斜視方向が異なるものを選択できるようにしたものでも良い。従来の硬性鏡の形式において斜視方向と、側方に向く外部ライトガイド7用口金の向きが異なる関係で種々の角度で設けるものが考えられる。
【0040】
[第2実施形態]
図3乃至図5を参照して本発明の第2実施形態に係るシステムを説明する。但し、この実施形態において、前述した第1実施形態と同一のものは同一の符号を付して説明を省略する。
【0041】
(構成)
図3に従って、硬性鏡システム全体の構成について説明する。この実施形態では主に上記硬性鏡2を術者の所望の位置角度に配置固定するアーム式架台30についてのものである。
【0042】
上記硬性鏡2を保持するアーム式架台30は以下の構成から成る。架台30は上記硬性鏡2の把持部5に接続可能な第1アーム31を有し、第1アーム31は第2アーム32に接続部33を介して、軸O2、軸O3回りに回転可能に接続されている。また、第2アーム32は同じく第3アーム34に接続部35を介して軸O4回りに回転可能に接続されており、さらに第3アーム34は架台保持部36に接続部37を介して、軸O5回りに回転可能に接続されている。
【0043】
上記軸O2は後述する硬性鏡2の反射光軸O1’に直交する第1アーム31の中心線であり、軸O3はその軸O2に直交する。軸O4は第2アーム32の中心線に直交するものであり、軸O5は軸O4に直交する。
【0044】
第3アーム34は架台保持部36に対して鉛直に支持され、昇降可能に接続されている。また、架台保持部36は図示しない手術ベットのサイドレールに一体的に取付け可能となっている。
【0045】
上記各接続部33,35,37には図示しない電磁鎖錠(ブレーキ)が内蔵されており、例えば第1アーム31の先端に設けられる図示しない入力SWをONすることで、上記各軸(O2乃至O5)回りの回転を可能にし、また、入力SWをOFFすることで上記各軸(O2乃至O5)回りの回転を固定することが可能となっている。
【0046】
上記第1乃至第3の各アーム31,32,34はいずれも中空構造を有しており、これらの内腔にわたり上記TVカメラ6のケーブル18および後述するアームライトガイド38等が挿通されている。また、接続部37の下面から、下方向へ向けてケーブル18およびアームライトガイド38が外部に露出している。ケーブル18およびアームライトガイド38は、第1実施形態と同様に図示しない、駆動ユニットおよび光源装置に各々接続可能となっている。
【0047】
次に、図4を用いて硬性鏡2の詳細な構造について説明する。同図4中符号40は上記連結部4の第1の屈曲部4a内に固定されたミラーであって、このミラー40は上記挿入部3によって導かれる光束を挿入部3の長手方向に対して略90゜方向に折り曲げるためのものである。連結部4内にはリレー光学系41は配置固定されている。連結部4の途中にはリレー光学系41によって導かれる光束を折り曲げて結像レンズ16に導くミラー42が設けられている。この反射光軸O1’の延長線が、上記対物レンズ9近傍において、挿入部3の中心軸と略一致している上記リレー光学系11の光軸O1と交わるような角度になるように、上記ミラー42は上記連結部4の第2の屈曲部4b内に固定されている。上記反射光軸O1’は上記把持部5の中心軸と略一致している。
【0048】
上記挿入部3には照明レンズ20と共に照明光学系を構成する内部ライトガイド43が設けられており、内部ライトガイド43の一端が上記照明レンズ20に光学的に接続されている。内部ライトガイド43の後端側部分は、挿入部3の後端のLG口金44に被覆45を用いて一体的に取付けた状態で、第1の屈曲部4aの屈曲方向と同一方向に外部に導き出されている。内部ライトガイド43の他端には接続部46が設けられており、また、フック47によって、上記連結部4の下面に固定可能となっている。
【0049】
上記把持部5の後端部には接続部48が設けられている。この接続部48は上記アーム式架台30の第1アーム31に設けられた取り付け部49に係合し、溝部50および固定用ボール51のいわゆるクリック機構によって上記第1アーム31に位置決め固定される。すなわち、硬性鏡2がアーム式架台30に一体的に取付け可能となっている。また、上記TVカメラ6も、結像レンズ16の結像位置にその撮像素子17が配置されるよう、上記アーム式架台30の第1アーム31に取付け可能となっている。
【0050】
上記把持部5の接続部48には軸受け部52が設けられ、軸受け部52はフランジ53と係合し、連結部4を軸O1’まわりに回転可能に保持する回転機構部54を構成している。
【0051】
また、前述のように、アーム式架台30を構成する各アーム内にはアームライトガイド38が内蔵され、アームライトガイド38の一端は第1アーム31の先端においてLG口金56によって固定されている。また、該LG口金56は上記内部ライトガイド43と光学的に接続するべく接続部46と係合する取付けネジ部57を有している。
【0052】
上記連結部4の上面4cは図5に示すように、その長手方向に直交する向きに傾斜角度を持つような斜面58,59を有している。
【0053】
(作用)
以上の構成により、術者は、第1実施形態と同様に、手術用顕微鏡の観察死角部位Pを硬性鏡2によって観察を行う。まず、硬性鏡2の把持部5を把持し、硬性鏡2を術部に挿入する。把持部5を把持した状態で、第1アーム31に設けられている図示しない入力SWを操作入力する。アーム式架台30の各接続部の電磁鎖錠が解除され、軸O2乃至O5回りの回動操作が可能となり、硬性鏡2を自由に操作できる。この際、把持部5の軸線に相当する軸O1’の延長線上に硬性鏡2の対物レンズ9が配置されているため、術者は連結部4が無い、すなわち一本の棒形状を有する通常の硬性鏡と同感覚で、かつ、第1実施形態と同様に把持部5およびTVカメラ6を距離Lだけ鏡体部1から避けた状態で、挿入部3を術部内に挿入し、その対物レンズ9を死角観察目的部位P近傍に合わせる。
【0054】
次に、対物レンズ9が死角観察目的部位P近傍に配置された際、術者はアーム式架台30の入力SWをOFFする。然るに、各接続部の電磁鎖錠が固定され、硬性鏡2はその対物レンズ9を死角観察目的部位Pの位置近傍に保ったまま、固定される。この時、図5に示す如く、仮に連結部4が鏡体部1の観察視野内に入ってしまった場合、顕微鏡の鏡体部1からの照明光は図5中の矢印A,Bに示す如く、顕微鏡視野内から離れる方向に、連結部4の斜面58,59によって反射される。
【0055】
図示しない光源を発した照明光はアームライトガイド38、内部ライトガイド43、照明レンズ20によって死角観察部位Pに導かれる。死角観察部位Pを発した光は対物レンズ9、プリブム10、リレー光学系11を介した後、ミラー40によって略90゜折り曲げられ、リレー光学系41を介したのち、ミラー42によって軸O1’方向に折り曲げられ、リレー光学系15および結像レンズ16を介して、TVカメラ6の撮像素子17上に結像される。然るに、図示しない駆動ユニットにより、図示しないTVモニタ上にPの映像が映し出され、術者によって観察される。
【0056】
次に、術者が硬性鏡2の観察位置を死角観察部位Pから、挿入部3の挿入方向に対して直交する平面内で変更したい場合、回転機構部54によって連結部4を把持部5に対して図4中、矢印60で示す方向に回転させる。この際、内部ライトガイド43は、第1の屈曲部4aの屈曲方向と同一の方向に導かれた状態で、フック47によって連結部4に一体的に固定されているので、該連結部4と一体的に軸O1’回りに回転される。然るに、把持部5、TVカメラ6、アーム式架台30の位置を変更することなく、硬性鏡2の観察位置が変更される。
【0057】
次に、第1実施形態と同様に、術者の処置が進むにつれ、観察死角位置Pの観察中に、把持部5、連結部4、TVカメラ6、アーム式架台30が邪魔になった場合には、上述と逆の方法で、回転機構部54により連結部4に対して把持部5を矢印60方向に回転させる。すなわち、硬性鏡2の観察位置を変更することなく、把持部5およびTVカメラ6、アーム式架台30を構成する各アームの手術用顕微鏡の鏡体部1に対する位置が変更される。
【0058】
また、術中に術者は観察対象部位の状況に応じて上記硬性鏡2を変更する必要がある。例えば、挿入部3の長手方向に対する対物レンズ9の観察角度αが異なったり、また、挿入する体腔の開口径に応じて挿入部3の外径が異なる硬性鏡が選択される。この場合、術者はまず、LG口金56に螺合している、内部ライトガイド43の接続部46を取付けネジ部57を緩めて取り外す。さらに、把持部5を片手で、もう一方の手で第1アーム31を保持し、硬性鏡2を第1アーム31から矢印61方向に引き抜く。然るに、接続部48の溝部50が、第1アーム31のピン51から外れ、硬性鏡2は第1アーム31から取り外される。
【0059】
次に、観察角度αや挿入部3の外径が異なる好みに応じた硬性鏡を逆の手順で第1アーム31に取付け、同様の手順で使用する。
【0060】
(効果)
本実施形態においては、第1実施形態同様に把持部5が挿入部3に対して連結部4によってある一定距離Lを離れて配置されるので、手術用顕微鏡の鏡体部1と把持部5やTVカメラ6の干渉を避けられる。また、把持部5やTVカメラ6の術部における平面内の突き出しがLといった必要最小限に抑えられているのに加え、内部ライトガイド43が第1の屈曲部4aの屈曲方向と同一方向に導かれた状態で連結部4の下面に固定されているので、術中、内部ライトガイド43が誤って、顕微鏡観察野を遮ることを確実に防止できる。
【0061】
さらに、把持部5の軸線上に硬性鏡2の対物レンズ5が配置されているので、術者は連結部4の無い、通常の硬性鏡と同様の操作感覚で硬性鏡の観察位置を調整でき、より素早く確実に観察目的部位に対物レンズ9を配置することが可能となる。また、TVカメラ6のケーブル18やライトガイドが、硬性鏡2自体を保持固定する保持アーム内に内蔵されるため、硬性鏡システム全体で術者の手術作業空間を必要以上に占有することがなく、手術作業の効率を低下させてしまうことを防止できる。
【0062】
また、硬性鏡2の観察方向を変える際にも、長さLの連結部4の回転のみで可能であるため、観察方向変更の際に術者の手や体に把持部5、TVカメラ6が干渉を防止できる。さらに、硬性鏡2の観察位置を変えずに、把持部5やTVカメラ6、アーム式架台30の各アーム配置の変更が可能であるため、手術の進行に合わせた、スタイル変更に即座に対応でき、更なる効率UPにつながる。
【0063】
また、術中簡単に硬性鏡2を交換できるので、手術の進行に応じた最適の硬性鏡を選択使用することができ、より、手術の効率アップにつながる。
【0064】
さらに、連結部4の上面4cを斜面58、59で構成したため、仮に、手術用顕微鏡の視野内に連結部4が入った場合でも、その手術用顕微鏡の照明光は顕微鏡視野外方向に反射され、手術用顕微鏡の観察視野内に入ることを防止でき、手術用顕微鏡の観察視野において眩しいといったことを防止できる。
【0065】
[第3実施形態]
図6乃至図8を参照して本発明の第3実施形態に係るシステムを説明する。但し、この実施形態において、前述した第1、第2実施形態と同一のものは同一の符号を付して説明を省略する。
【0066】
(構成)
図6に従って硬性鏡システム全体の構成について説明する。同図6中符号70は上記硬性鏡2を保持するアーム式架台であって、前述した第2実施形態のアーム式架台30における第1アーム31の先端部のみが変更されている。すなわち、ここでの第1アーム71はその先端部72の内部に上記TVカメラ6を保持するようにすると共に、ケーブル18を一切外部に露出することなく、各アーム31,32,34の内部に収納するようにしている。また、上記硬性鏡2の把持部5には観察方向変更操作ツマミ73が設けられている。
【0067】
次に、図7に従って硬性鏡2の詳細について説明する。すなわち、連結部4内にはライトガイドファイバーからなるイメージガイド74が内蔵固定されている。イメージガイド74の一端は第1の屈曲部4aにおいて挿入部3のリレー光学系11に光学的に接続され、イメージガイド74の他端は第2の屈曲部4bにおいて把持部5内のリレー光学系15と光学的に接続されている。
【0068】
また、本実施形態においても第2実施形態と同様に、把持部5の中心軸と略一致しているリレー光学系15の光軸O1’の延長線と、挿入部3の中心軸と略一致しているリレー光学系11の光軸O1の交点近傍の位置に対物レンズ9が配置されている。
【0069】
また、同図7中符号75は上記アームライトガイド38の一端を上記第1アーム71内において固定するLG固定部である。把持部5および連結部4内には接続ライトガイド76が内蔵されていて、その一端が上記アームライトガイド38と光学的に接続されるように把持部5の接続部77内にて固定されている。また、接続ライトガイド76の他端部78は第1の屈曲部4aにおいて上記イメージガイド74の外周を覆うように円周状に配置固定されており、第1の屈曲部4aの屈曲方向と同一方向に導かれるように、上記連結部4内に固定されている。
【0070】
一方、挿入部3においては照明レンズ20に光学的に接続されている内部ライトガイド79が上記リレー光学系11の外周を覆うように円周状に配置されている。第1の屈曲部4aにおいて、内部ライトガイド79は、上記接続ライトガイド76と光学的に接続されるべく、円周状に固定されており、これらの照明レンズ20、内部ライトガイド79、接続ライトガイド76によって本実施形態における照明光学系を構成している。
【0071】
また、上記把持部5の内部には連結部4に対して軸81回りに回転可能に取付けられた円筒部材80が設けられている。円筒部材80には上記把持部5に設けられた観察方向変更操作ツマミ73が連結されている。また、該円筒部材80の外周には図8に示す如く、ギヤ82が一体的に設けられている。
【0072】
一方、連結部4内部において同様に、上記ギヤ82に噛み合うギヤ83が軸84によって回転可能に支持されている。さらに、第1の屈曲部4aにおいて、その外周に上記ギヤ83に噛み合うギヤ86が設けられており、連結部4のハウジングに設けられている軸受け部87と回転機構部88を構成している。
【0073】
(作用)
以上の構成により、術者は第1、2実施形態と同様に、手術用顕微鏡の観察死角部位Pを硬性鏡2によって観察を行う。まず、硬性鏡2の把持部5を保持した状態でアーム式架台70の電磁鎖錠を解除し、硬性鏡2の対物レンズを死角観察目的部位P近傍に移動させ、再度、架台70の電磁鎖錠を作動させて硬性鏡2を保持固定する。この際、第2実施形態と同様に把持部5の軸線に相当する軸O1’の延長線上に硬性鏡2の対物レンズ9が配置されているため、術者は連結部4が無い、すなわち通常の硬性鏡と同感覚で、硬性鏡2の位置操作を行う。
【0074】
図示しない光源を発した照明光はアームライトガイド38、接続ライトガイド76、内部ライトガイド79を介したのち、照明レンズ20によって死角観察部位Pに導かれる。死角観察部位Pを発した光は対物レンズ9、プリズム10、リレー光学系11を介した後、連結部4内のイメージガイド74によって把持部5内のリレー光学系15に導かれ、結像レンズ16を介して、TVカメラ6の撮像素子17上に結像される。然るに、図示しない駆動ユニットにより、図示しないTVモニタ上に死角観察目的部位Pの映像が映し出され、術者によって観察される。
【0075】
次に、術者が第1、2実施形態と同様に、硬性鏡2の観察位置をPから変更する場合、観察方向変更操作ツマミ73を矢印90方向に回転させる。観察方向変更操作ツマミ73の回転に伴い、ギヤ82も軸81まわりに矢印90方向に回転し、然るに噛み合う各々のギヤ83,86も回転する。よって、ギヤ86および軸受け部87からなる回転機構部88によって挿入部3がその長手方向の中心軸、すなわち光軸O1回りに回転され、対物レンズ9の観察方向が変更される。この際、内部ライトガイド79と接続ライトガイド76は光軸O1を持つリレー光学系11の外周で円周状に接続されているため、挿入部3の回転に伴って、ライトガイドが引っ張られたり、照明光がロスする等といったことはない。よって、照明光が観察部位に導かれ、然るに、把持部5、TVカメラ6、アーム式架台70等の位置を変更することなく、硬性鏡2の観察位置が変更される。
【0076】
次に、術者の術部処置が進むにつれ、死角観察目的位置Pの観察中に、把持部5、連結部4、TVカメラ6、アーム式架台70が邪魔になった場合に、上述と逆の方法で対応する。観察方向変更操作ツマミ73により回転機構部88を操作し、対物レンズ9の観察方向を変更する。その後、アーム式架台70を操作して、上記対物レンズ9の向きを再度、死角観察目的部位Pに合せる。然るに、硬性鏡2の観察位置を死角観察目的部位Pに保ったまま、把持部5、TVカメラ6およびアーム式架台70を構成する各アームの位置が変更される。
【0077】
また、第2実施形態と同様に硬性鏡2をその観察角度や挿入部外径の異なった硬性鏡に変更する場合、術者は把持部5を片手で保持し、他方の手で、第1アーム71を保持する。この状態で、硬性鏡2の把持部5を第1アーム71から矢印91方向に引き抜く。然るに、接続部77の溝部50が、第1アーム71の先端部72内に設けられているピン51から外れ、硬性鏡2はアーム式架台70から取り外される。
【0078】
次に、観察角度αや挿入部3の外径が異なる硬性鏡を逆の手順で第1アーム31に取付ける。この時、上記接続ライトガイド76は、溝部50とピン51によって、アームライトガイド38と、光学的に接続される位置(図7にて示される位置)に配置固定される。
【0079】
(効果)
本実施形態においては、第1、2実施形態の効果に加え、TVカメラ6のケーブル18やライトガイドが全て、硬性鏡2や、アーム式架台70内に内蔵できるので、硬性鏡システム全体で術者の手術作業空間を必要以上に占有することが無いばかりか、硬性鏡2を操作する際に術者の手にケーブル類がまとわり付くといったことも防止でき、硬性鏡2自体の操作性が向上する。
【0080】
また、硬性鏡2の観察方向を変える際、把持部5に設けられた観察方向変更操作ツマミ73を操作することで達成されるため、硬性鏡2の操作に合わせて片手で簡単に行える。
【0081】
また、術中の硬性鏡の交換に際して、ライトガイドの着脱が不要であるため、より素早い硬性鏡の交換が可能となり、より、手術の効率アップにつながる。
【0082】
本実施形態においては、観察方向変更操作ツマミ73と回転機構部88を接続する手段としてギヤを用いたが、ワイヤーベルトやカム機構など、運動伝達機構であれば同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0083】
本発明は前述した実施形態のものに限定されない。上記各実施形態の説明によれば少なくとも以下に列記する事項及びその任意の組み合わせの事項のものが得られる。
【0084】
<付記>
1.観察光学系と照明光学系を内蔵する硬性鏡において、挿入部と、把持部と、挿入部と把持部を連結する連結部とを有してなり、上記連結部は第1の屈曲部と第2の屈曲部を有すると共に、上記照明光学系が上記第1の屈曲部の屈曲方向と同一方向に導かれることを特徴とする硬性鏡。
【0085】
2.上記連結部に対して上記挿入部もしくは上記把持部の少なくともいずれか一方を回転可能に保持する回転機構部を具備したことを特徴とする請求項1に記載の硬性鏡。
【0086】
3.上記挿入部と上記連結部との接続部近傍において、上記照明光学系に接続されるライトガイドが着脱自在に接続される接続部を有することを特徴とする第1項に記載のもの。
【0087】
4.上記把持部近傍において、上記照明光学系に接続されるライトガイドが着脱可能に接続される接続部を有することを特徴とする第1項に記載のもの。
【0088】
5.上記把持部の中心軸と上記挿入部の中心軸が略平行であることを特徴とする第1項に記載のもの。
【0089】
6.上記把持部の中心軸の延長線上近傍に上記挿入部内において対物レンズが配置固定されていることを特徴とする第1項に記載のもの。
【0090】
7.上記回転機構部を上記把持部に設けたことを特徴とする第2項に記載のもの。
【0091】
8.上記回転機構部を上記連結部に設けたことを特徴とする第2項に記載のもの。
【0092】
9.上記回転機構部を操作入力する操作部を上記把持部に設けたことを特徴とする第8項に記載のもの。
【0093】
10.上記連結部の上記把持部側の面に、反射防止手段を設けたことを特徴とする第1項に記載のもの。
【0094】
11.上記反射防止手段が傾斜面から成ることを特徴とする第10項に記載のもの。
【0095】
【発明の効果】
本発明によれば、手術用顕微鏡下において硬性鏡を使用する際に、硬性鏡本体をはじめとし、TVカメラ、ケーブル、ライトガイド等が、顕微鏡の鏡体部に干渉したり、観察視野を遮ったりすることを確実に防止できる。
【0096】
さらに、硬性鏡の観察方向と把持部に対して自由に回転できる回転機構部を設けたため、術部での観察位置(方向)とTVカメラやライトガイド、さらには保持アームなどとの位置を術者が所望する関係に設定することができ、手術用顕微鏡の配置、術者の処置スタイル、処置方法に応じて、最適な硬性鏡配置が可能となるとともに、術中の変更にも迅速に対応でき、しいては、手術の効率アップに大きく貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る手術用顕微鏡と共に硬性鏡を使用する手術システムの全体を示す説明図。
【図2】上記硬性鏡の詳細な構造を示す断面図。
【図3】本発明の第2実施形態に係る手術用顕微鏡と共に硬性鏡を使用する手術システムの全体を示す説明図。
【図4】上記硬性鏡の詳細な構造を示す断面図。
【図5】上記硬性鏡の連結部における上面部分の形状を示す説明図。
【図6】本発明の第3実施形態に係る手術用顕微鏡と共に硬性鏡を使用する手術システムの全体を示す説明図。
【図7】上記硬性鏡の詳細な構造を示す断面図。
【図8】図7におけるX矢視図。
【符号の説明】
1…手術用顕微鏡の鏡体部、2…硬性鏡、3…挿入部、4…連結部、
4a…第1の屈曲部、4b…第2の屈曲部、5…把持部、6…TVカメラ、
9…対物レンズ、10…プリズム、11…リレー光学系、O1…観察光軸、
12…プリズム、13…リレー光学系、14…プリズム、15…リレー光学系、
α…角度、
Claims (3)
- 観察光学系と照明光学系を内蔵する硬性鏡において、
挿入部と、把持部と、上記挿入部と上記把持部を連結する連結部とを備え、
上記連結部は、第1の屈曲部と第2の屈曲部とを有し、該連結部により上記挿入部の中心軸と上記把持部の中心軸とを離して配置し、かつ上記挿入部における観察光学系の対物レンズを、上記把持部の中心軸の延長線上に略位置するように配置したことを特徴とする硬性鏡。 - 上記照明光学系は、上記挿入部に配置される内部ライトガイドと、この内部ライトガイドに接続される外部ライトガイドとを備え、上記外部ライトガイドは上記第1の屈曲部の屈曲方向と同一方向に上記連結部に沿って上記把持部側に導かれることを特徴とする請求項1に記載の硬性鏡。
- 上記連結部に対して上記挿入部もしくは上記把持部の少なくともいずれか一方を回転可能に保持する回転機構部を具備したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の硬性鏡。
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