JP4435924B2 - タンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋 - Google Patents

タンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、開口部の外周面に雄ねじとこの雄ねじの下方に位置する係止あご部とが形成されている、飲料等を収容するための容器に適用される合成樹脂製容器蓋、更に詳しくはタンパーエビデント特性(不正を加えるために容器蓋が操作されると、その痕跡が残留する特性)を備えた合成樹脂製容器蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】
開口部の外周面に雄ねじ及びこの雄ねじの下方に位置する係止あご部が形成されている、清涼飲料等を収容するためのガラスあるいは合成樹脂製容器に適用される容器蓋としては、例えば特公昭62−18420号公報に開示されている形態の、タンパーエビデント特性を有する合成樹脂製容器蓋が実用化されている。このような形態の容器蓋は、円形天面壁とこの天面壁から垂下するスカート壁とを備えている。スカート壁には周方向に延在する周方向弱化ラインが形成されており、スカート壁は周方向弱化ラインよりも上方の主部と周方向弱化ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されている。周方向弱化ラインは周方向に間隔をおいて周方向に延びる複数個のスリットと、スリットの各々間に残留させられる複数個の橋絡部とから構成され、タンパーエビデント裾部は複数個の橋絡部を介して主部に接続されている。スカート壁の主部の内周面には、容器開口部に形成されている雄ねじに係合する雌ねじが形成されている。タンパーエビデント裾部の内周面には、容器開口部に形成されている係止あご部に係止される被係止手段が配設されている。この被係止手段は、周方向に間隔をおいて形成された複数個のフラップ片から構成されている。
【0003】
容器開口部に上記容器蓋を被嵌して閉方向に回転させ、容器開口部の雄ねじに容器蓋の雌ねじを係合させることによって、容器開口部に容器蓋が装着される。容器蓋のタンパーエビデント裾部の内周面に形成されているフラップ片の各々は、容器開口部の係止あご部を弾性的に乗り越えてその下側に係止させられる。容器開口部に容器蓋が装着されると、容器蓋の天面壁の内面に配設されているシール手段が容器開口部の上端部に密接させられて容器開口部が密封される。容器開口部を開封するためには、容器を開方向に回転させる。この回転により、容器蓋の雌ねじが開口部の雄ねじに沿って移動させられて両者の係合が解除されるので、容器蓋は開方向への回転に応じて上昇させられる。タンパーエビデント裾部に形成されているフラップ片の各々は容器開口部の係止あご部に係止されているので、タンパーエビデント裾部は上昇が阻止され、これに起因して周方向弱化ラインに応力が生成され、橋絡部の全てあるいは少なくとも大部分が破断される。この後においてはタンパーエビデント裾部を容器開口部に残留させて容器蓋のその他の部分が、あるいはタンパーエビデント裾部を含む容器蓋の全体が、開方向への回転に応じて上昇されて開口部から離脱される。
【0004】
上述したとおりの従来のタンパーエビデント特性を有する合成樹脂製容器蓋は、例えば、コア部が配設された上型と、凹部が配設された下型との協動による圧縮成形により成形される。すなわち、下型の凹部内に合成樹脂素材が所定量注入された後、下型が上型に接近する方向に上昇させれ、下型の凹部と上型のコア部との間に成形空間が形成される。下型の凹部内に注入された合成樹脂素材は成形空間内に充填され、それによって容器蓋が成形される。離型のため下型が下降させられ、容器蓋の外側から離型させられる。次いで上型のコア部が容器蓋の内側から無理抜きさせられることにより上型から完全に離型され、容器蓋は上型から離脱させられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、従来のタンパーエビデント特性を有する合成樹脂製容器蓋を圧縮成形した後に行なわれる、軸方向下方への離型に際しては、無理抜きが遂行される。この無理抜きは、容器蓋の成形時においてアンダーカットとなる部分、例えば、スカート壁の主部の内周面に形成された雌ねじ、タンパーエビデント裾部の内周面に形成された複数個のフラップ片等が存在することに起因して遂行される。上記形態の容器蓋が、例えばポリエチレン等の、比較的軟質な合成樹脂から形成された場合には、成形時における無理抜きは比較的容易に遂行可能である。しかしながら、上記形態の容器蓋においては、フラップ片等の存在に起因して、タンパーエビデント裾部の内周面における構造が著しく複雑となる。その結果、成形のための金型の構造が複雑となり、したがって金型の製作費用が高価となり、生産速度も低下させられることになる。また、タンパーエビデント裾部の内周面の構成を簡単にするために、タンパーエビデント裾部の内周面に形成する被係止手段を被係止突部から形成する容器蓋も提案されているが、離型性を考慮して、タンパーエビデント裾部の内周面と被係止突部の被係止側とのなす角度を鋭角に形成することができない。その結果、この容器蓋においては、タンパーエビデント裾部と容器開口部の係止あご部との係合を確実にすることが困難となり、実用上、問題が残される。
【0006】
他方、上記形態の容器蓋が、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)等の比較的硬質な合成樹脂から形成された場合には、特にタンパーエビデント裾部の内周面が複雑な形状のアンダーカット部となるため、無理抜きは著しく困難となり、無理抜きを強行すると、容器蓋が損傷ないし破損する可能性が高い。その結果、上記形態の容器蓋を比較的硬質な合成樹脂により成形することは不可能である、と考えられているのが実状である。なお、タンパーエビデント裾部が存在しない容器蓋の場合には、スカート壁の主部の内周面に形成された雌ねじがアンダーカット部となるが、いわゆる回し抜きによる離型が可能であるので、容器蓋が比較的硬質な合成樹脂から形成される場合であっても、その成形は可能である。
【0007】
近年、清涼飲料等を収容する容器として、PET製の容器である、いわゆるPETボトルが広く実用に供されているが、PETボトルに装着される上記形態の容器蓋は、上記成形上の理由からPET製とすることはできず、PET以外の合成樹脂から形成されたものが使用される。したがって、容器蓋が、タンパーエビデント裾部を容器開口部に残留させた状態で開栓させられる形態である場合、容器がPET製の場合には、容器開口部に残留させられたタンパーエビデント裾部は、PET以外の合成樹脂から形成されているため、上記分別収集を遂行するためには、刃物等を利用してタンパーエビデント裾部を破断することにより容器から分離させる必要があり、廃棄物のいわゆる分別収集(材料別収集)の作業が著しく煩雑となる。この事実は、分別収集の見地において著しく不便であり、改善が要望されている。一方、開栓と同時にタンパーエビデント裾部を軸方向に破断して容器蓋と一体に容器から取り除く形態の容器蓋も提案されているが、タンパーエビデント裾部が容器開口部に残留する場合もあって、未だその機能を確実に果たすことはできず、改善が要望されている。
【0008】
本発明は上記事実に基づいてなされたもので、その目的は、タンパーエビデント裾部の構成を単純化することを可能にし、その結果、成形のための金型の構造を簡単にすることができ、したがって金型の製作費用を低減させ、生産速度を向上させることを可能にする、新規なタンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋を提供することである。
【0009】
本発明の他の目的は、PET等、比較的硬質の合成樹脂を材料とする場合であっても、成形時におけるタンパーエビデント裾部からの無理抜きが容易に遂行されることを可能にする、新規なタンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋を提供することである。
【0010】
本発明の他の目的は、いわゆるPETボトルに適用しても、分別収集作業を著しく容易にすることを可能にする、新規なタンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋を提供することである。
【0011】
本発明のその他の目的及び特徴は、本発明によるタンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する後の記載から明らかになるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の一局面によれば、開口部の外周面に雄ねじ及び雄ねじの下方に位置する係止あご部が形成されている容器に適用される、タンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋であって、天面壁と、天面壁から垂下するスカート壁とを備え、スカート壁の内周面には該雄ねじに係合する雌ねじが形成され、スカート壁の下端にはタンパーエビデント裾部が配設されている、タンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋において、
タンパーエビデント裾部は、周方向に間隔をおいて、複数の破断可能な橋絡部を介してスカート壁の下端に連結された、相互に実質上同一の構成を有する複数のタンパーエビデント片からなり、タンパーエビデント片の各々は、実質上円弧形状をなすよう形成されると共に成形時の状態において、スカート壁の半径方向外側を接線方向に延在しかつ上面側に頂部が存在するよう位置付けられ、
タンパーエビデント片の各々の、長手方向一端には被係止突起が、長手方向他端部の下面には係止溝が、また半径方向外側縁部の下面には被係止突部がそれぞれ形成され、タンパーエビデント片の各々が軸方向下方に強制されて同時に橋絡部の各々を中心に旋回させられると、タンパーエビデント片の各々の被係止突起が対向する係止溝に係止させられて、タンパーエビデント裾部はスカート壁の下端の下方に実質上周方向に連続するよう形成され、かつタンパーエビデント片の各々の被係止突部の各々により該タンパーエビデント裾部の半径方向内側に容器開口部の係止あご部に係止される被係止突条が形成され、
タンパーエビデント片の各々の一端に形成された被係止突起は、一定の幅で延び出す基端部と、基端部に続く先端部とを備え、先端部は幅方向両側に突出した、一対の被係止段部を有する被係止部を構成し、タンパーエビデント片の各々の他端部に形成された係止溝は、該タンパーエビデント片の下面において各々の他端から該一端に向かって所定の深さをもって延びると共に、対応する被係止突起の被係止部の最大幅より狭い幅を有する一対の導入面を備えた導入部と、導入部よりも広い幅であって被係止突起の被係止段部を受け入れることができる幅を有する一対の受入面及び係止段部を備えた受入部を含み、被係止突起の各々の被係止段部が対応する係止溝の係止段部に係止されることにより、実質上周方向に連続したタンパーエビデント裾部が形成される、ことを特徴とするタンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋、が提供される。
【0013】
開口部の外周面に雄ねじ及び雄ねじの下方に位置する係止あご部が形成されている容器に適用される、タンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋であって、天面壁と、天面壁から垂下するスカート壁とを備え、スカート壁の内周面には該雄ねじに係合する雌ねじが形成され、スカート壁の下端にはタンパーエビデント裾部が配設されている、タンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋において、タンパーエビデント裾部は、周方向に間隔をおいて、複数の破断可能な橋絡部を介してスカート壁の下端に連結された、相互に実質上同一の構成を有する複数のタンパーエビデント片からなり、タンパーエビデント片の各々は、実質上円弧形状をなすよう形成されると共に成形時の状態において、スカート壁の半径方向外側を接線方向に延在しかつ上面側に頂部が存在するよう位置付けられ、タンパーエビデント片の各々の、長手方向一端には被係止突起が、長手方向他端部の下面には係止溝が、また半径方向外側縁部の下面には被係止突部がそれぞれ形成され、
タンパーエビデント片の各々の一端に形成された被係止突起は、一定の幅で延び出す基端部と、基端部に続く先端部とを備え、先端部は幅方向両側に突出した、一対の被係止段部を有する被係止部を構成し、タンパーエビデント片の各々の他端部に形成された係止溝は、該タンパーエビデント片の下面において各々の他端から該一端に向かって所定の深さをもって延びると共に、対応する被係止突起の被係止部の最大幅より狭い幅を有する一対の導入面を備えた導入部と、導入部よりも広い幅であって被係止突起の被係止段部を受け入れることができる幅を有する一対の受入面及び係止段部を備えた受入部を含み、被係止突起の各々の被係止段部が対応する係止溝の係止段部に係止されることにより、実質上周方向に連続したタンパーエビデント裾部が形成される、ことを特徴とするタンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋、が提供される。
本発明の一局面及び他の局面による上記各容器蓋において、成形時の状態において、タンパーエビデント片の各々に形成された係止溝の導入部における導入面の各々と、被係止突起の基端部及び被係止部における両側面とは、上方に向かうに従って互いに離れる方向に緩やかに傾斜するよう形成され、被係止突起の各々の被係止段部が対応する係止溝の係止段部に係止されて実質上周方向に連続したタンパーエビデント裾部が形成された状態において、被係止突起の基端部における両側面は、係止溝の導入部における、対応する導入面に実質上整合して係合させられる、ことが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に従って構成されたタンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋の好適実施形態について、更に詳細に説明する。
【0015】
図1〜図4を参照して、全体を番号100で示す容器蓋は、容器200(図9及び図10参照)の開口部(容器開口部)202の頂部を覆う円形天面壁2と、この天面壁2の周縁から垂下するほぼ円筒形状のスカート壁4とを備えている。スカート壁4の内周面には、容器開口部202の外周面に形成された雄ねじ204に係合される雌ねじ5が形成されている。スカート壁4の内周面の上端部には、雌ねじ5の内径よりも若干小径である小径部6が形成されている。小径部6の内周面及び天面壁4の内周面に密着して、容器蓋100とは別個に形成された密封ライナー7が配設されている。容器蓋100は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の比較的軟質な合成樹脂、、あるいはまたポリエチレンテレフタレート(PET)等の比較的硬質な合成樹脂から一体に成形することができるが、この実施形態においては、比較的軟質な合成樹脂であるポリエチレンから一体成形されている。なお、本明細書の以下の記載において、上方、上面、上端・・・等の用語における「上」とは、容器蓋100の軸方向における、天面壁2が存在する側を意味し、また、下方、下面、下端・・・等の用語における「下」とは、容器蓋100の軸方向における、天面壁2と反対側を意味するものとする。また「軸」あるいは「軸線」とは、天面壁2及びスカート壁4の軸あるいは軸線と共通である容器蓋100の軸あるいは軸線を意味するものとする。更にはまた、「接線方向」とはスカート壁4の接線方向を意味するものである。
【0016】
スカート壁4の開口端である下端には、相互に実質上同一の構成を有する複数の、実施形態においては6個のタンパーエビデント片10が、それぞれ複数の、実施形態においては2個の破断可能な薄肉の橋絡部12を介して連結されている。タンパーエビデント片10の各々は、スカート壁4の下端に配設されたタンパーエビデント裾部を構成する。このタンパーエビデント裾部は、後述するようにして、実質上周方向に連続するように変形させられるが、成形時の状態においては、図示されているように周方向に不連続なタンパーエビデント裾部をなす。タンパーエビデント片10の各々は、実質上周方向に等間隔をおいて配置され、またタンパーエビデント片10の各々をスカート壁4の下端に連結する橋絡部12の各々は、各タンパーエビデント片10において周方向に間隔をおいて配置されている。タンパーエビデント片10の各々及び各々の橋絡部12の構成、及びスカート壁4の下端に対する装着形態は、それぞれ実質上同一であるので、以下、それらを代表して、一つのタンパーエビデント片10について説明する。
【0017】
タンパーエビデント片10は、スカート壁4の下端における半径方向外側近傍の位置を、接線方向に延在するよう配置されている。タンパーエビデント片10は、互いに平行に接線方向に延在する幅方向両側面と、両側面に対し直交するように延在する長手方向の一端面及び他端面とを有し、図1に示されるように軸方向に見て、その輪郭が接線方向に直線状に延びる細長い帯形状ないし細長い矩形状をなすと共に、スカート壁4の半径方向外側から見て、軸方向下方に中心を有する円弧形状をなしている(図4参照)。したがって、タンパーエビデント片10の上面側の長手方向中央に円弧形状の頂部が存在する。タンパーエビデント片10はまた、接線方向に見て、スカート壁4の半径方向外側近傍から更に半径方向外方に、かつ軸線にほぼ直交する方向に延在するよう位置付けられかつその上面の頂部は、軸線に直交する平面であってスカート壁4の下端面と一致する平面とほぼ一致する面上ないしその近傍に位置付けられる(図4参照)。上記橋絡部12は、タンパーエビデント片10の長手方向に間隔をおいて配置され、橋絡部12の各々の一端はスカート壁4の下端における半径方向外側端部に一体に連結され、また他端は、タンパーエビデント片10の幅方向内側面の上端部に一体に連結されている。橋絡部12の各々は、スカート壁4の下端における半径方向外側端から下方にかつ半径方向外側に向かって湾曲しながら延在している(図4参照)。橋絡部12の各々はまた、図1に示されるように軸方向に見て、タンパーエビデント片10の長手方向の中心と容器蓋100の軸心Oとを結ぶ仮想直線Lを挟んで等間隔に配置され、かつ該直線に平行に延在するよう形成されている。
【0018】
主として図4〜図6を参照して、タンパーエビデント片10の長手方向一端には被係止突起20が形成され、また長手方向他端部の下面には係止溝30が形成され、タンパーエビデント片10の半径方向外側縁部の下面には、容器200の係止あご部206(図10参照)に係止される被係止突部40が形成されている。被係止突起20は、タンパーエビデント片10の長手方向一端を規定する一端面の軸方向下端部から長手方向に突出するよう形成されている。被係止突起20は全体として一定の軸方向厚さを有するよう形成され、その下面はタンパーエビデント片10の下面(後述する被係止突部40を除く下面)と同一円弧面上に位置付けられている。被係止突起20は、一定の幅で延び出す基端部21と、基端部21に続く先端部とを備えている。基端部21の両側面21aの長さは等しく規定されている。被係止突起20の先端部は、基端部21に対し幅方向両側に突出した被係止部22を構成している。被係止部22の、基端部21との境界には、基端部21の幅方向両側から、それぞれ相互に同じ長さでほぼ直角に延び出す一対の被係止段部23が形成されている。被係止部22の先端は、基端部21の幅方向両側に対し直交するよう形成されている。また被係止部22の両側部を規定する、被係止段部23の各々の幅方向両端と該先端との間の幅方向の側面22aの各々は、被係止段部23の幅方向両端から該先端に向かうに従って相互に幅方向に接近するように同じ角度で傾斜している(図6参照)。
【0019】
係止溝30は、タンパーエビデント片10の下面において長手方向他端から一端に向かって全体として一定の深さをもって延びるよう形成されている。この深さは、上記被係止突起20の厚さとほぼ同じ又は若干大きく形成される。係止溝30は、該他端から一定の間隔をおいて一端に向かって平行に同じ長さだけ延びる一対の導入面31aを備えた導入部31と、導入部31に続いて該一端側に形成された受入部32と、受入部32に続いて該一端側に形成された先端部33とを備えている。先端部33は、受入部32を挟んで、導入部31の延長上に形成され、導入部31の導入面31aの各々の延長上にそれぞれ存在する側面33aと、側面33aの各々に直交するように延在する先端面33bとを備えている。受入部32は、導入面31aの各々の間隔によって規定される導入部31の幅よりも広い幅を有する一対の受入面32aを備えている。受入面32aの各々は、導入部31の導入面31aの各々と、各々に対応する、先端部33の側面33aを結ぶ仮想ラインの各々の半径方向外側にそれぞれ等間隔をおいて、該仮想ラインの各々に平行に延在するよう形成されている。受入部32の、導入部31との境界には一対の係止段部34が形成されている。係止段部34の各々は、導入部31における導入面31aの各々の一端と、各々に対応する、受入部32の受入面32aの一端との間を、それらに直交して幅方向に同じ長さで延在するよう設けられている。導入部31の幅は、被係止突起20の被係止部22の最大幅(被係止段部23の幅方向両端によって規定される最大幅)より狭く形成されている。受入面32aの各々の間隔によって規定される受入部32の幅は、被係止突起20の被係止部22における被係止段部23を受け入れることができる大きさに形成されている。図示の実施形態においては、受入部32の幅は、被係止突起20の被係止部22の最大幅よりも若干広く形成されている。
【0020】
タンパーエビデント片10の半径方向(幅方向)外側縁部の下面に形成された被係止突部40は、タンパーエビデント片10の幅方向外側の上端から下方に軸線に向かってゆるやかな曲面をもって延びる幅方向外側面と、幅方向外側端面よりも所定幅だけ、幅方向内側の下面から軸方向下方に延び出す幅方向内側面と、該面の各々の下端を結ぶアール面とから形成されている。上記したように構成されているタンパーエビデント片10の断面形状は、被係止突部40が形成された部分を除いて幅方向に細長い矩形状をなしておりかつ全体として長手方向の一端から他端まで実質上同一であるが、その他端部の下面には係止溝30が形成されているので、該他端部の係止溝30が形成された領域のみ、断面形状が相違している。
【0021】
容器蓋100の成形時の状態において(図4参照)、図4〜図6には明確に示されていないが、タンパーエビデント片10の各々に形成された係止溝30の導入部31における導入面31aの各々と、被係止突起20の基端部21の両側面21aの各々及び被係止部22における両側面22aとは、上方に向かうに従って互いに離れる方向に緩やかに傾斜するよう形成される(傾斜面をなすよう形成される)ことが好ましい。後に更に述べるように、タンパーエビデント片10の各々が軸方向下方に強制されて同時に橋絡部12の各々を旋回中心として旋回させられ、タンパーエビデント片10の各々における被係止突起20の被係止段部23の各々が、対応する係止溝30の係止段部34に係止されて実質上周方向に連続したタンパーエビデント裾部50(図7参照)が形成された状態において、被係止突起20の基端部21における両側面21aは、係止溝30の導入部31における、対応する導入面31aに実質上整合して係合させられる。上記したように、タンパーエビデント片10の各々に形成された係止溝30の導入部31における導入面31aの各々と、被係止突起20の基端部21の両側面21aの各々及び被係止部22における両側面22aとは、上方に向かうに従って互いに離れる方向に緩やかに傾斜するような傾斜面に形成されているが、これらの傾斜面の傾斜の程度(傾斜角度)は、成形時における軸方向下方への型抜きが可能な程度に規定されることが好ましい。図示の容器蓋100は、比較的軟質の合成樹脂であるポリエチレンから形成されているので、型抜きが可能な上記傾斜面の傾斜角度は、比較的大きくすることができる。一方、容器蓋100を比較的硬質の合成樹脂であるPETにより形成した場合には、型抜きが可能な上記傾斜面の傾斜角度は、上記実施形態におけるような比較的軟質の合成樹脂であるポリエチレン等から形成された場合にに比べて著しく小さなものとなる。しかしながら、上記したようにタンパーエビデント片10の構成は著しく単純であり、したがって、後述するとおりにして周方向に連続したタンパーエビデント裾部50とすることができるタンパーエビデント片10の各々の上記各面に、型抜きが可能な程度に緩やかに傾斜する傾斜面を形成することが可能となるのである。上記実施形態において、タンパーエビデント片10の幅方向外側面及び該外側面に続く被係止突部40の幅方向外側面は、軸方向下方に軸線方向に向かってゆるやかな曲面で延びるよう形成されており、材料の如何にかかわりなく型抜きは容易である。
【0022】
スカート壁4の下端の少なくとも1箇所、この実施形態においては2箇所にはラチェット爪4aが形成されている(図7参照)。ラチェット爪4aの各々は、相互に軸心Oを挟んでほぼ直径方向反対側に形成されている。ラチェット爪4aの各々は、軸方向に平行に延び出す閉栓方向側の端面と、該端面の先端から開栓方向に向かって傾斜する傾斜面とから構成されている。またラチェット爪4aの各々に対応して、少なくとも1個のタンパーエビデント片10、この実施形態においては2個のタンパーエビデント片10における半径方向内側の側面には、ラチェット爪10aが形成されている(図1参照)。ラチェット爪10aの各々は、対応する側面からスカート壁4に向かって直角に延び出す開栓方向側の端面と、該端面の先端から閉栓方向に向かって傾斜する傾斜面とから構成されている。ラチェット爪4a及び10aの各々自体は周知の構成を利用することでよい。
【0023】
図7及び図8を参照して、以上のような構成に成形された容器蓋100のタンパーエビデント片10の各々は、これらを軸方向下方に強制して、タンパーエビデント片10の各々を同時に、橋絡部12の各々を旋回中心としてほぼ90度、半径方向内側に向かって旋回させることができる。この強制作業は、例えば、密封ライナー7を配設する前における容器蓋100のスカート壁4の内側を、実質上円筒形状をなす受け治具(図示せず)に被嵌して支持し、次いで円筒形状をなす強制治具(図示せず)の内周面をスカート壁4の外周面に沿って軸方向下方に移動させることによって、容易に遂行することができる。上記受け治具の一つの実施形態としては、周方向に間隔をおいて実質上円筒形状をなすように配列された複数の受け部材から構成される受け治具を挙げることができる。この形態の受け治具における受け部材の各々は、軸方向に細長くかつ横断面が円弧形状をなし、強制作業位置と、強制作業位置よりも半径方向内側に移動させられた非作業位置とに移動自在に構成される。受け部材の各々の上端部における角部は、アール形状ないし適宜の曲面に形成し、あるいは上方に向かって半径方向内側に傾斜するような傾斜面を形成しておくことが、容器蓋100を円滑に被嵌する上で好ましい。また受け部材の各々の半径方向の外側面には、容器200の被係止あご部206(図10参照)が存在する位置と整合する位置に、被係止あご部206に整合した形状を有する図示しない突条部を形成しておくことが好ましい。一方、円筒形状をなす上記強制治具は、容器蓋100のスカート壁4の最大外径よりも若干大きめの内径を有していることが好ましい。そしてタンパーエビデント片10の各々の上面に当接して軸方向下方に強制するに際して傷を付けないように、またタンパーエビデント片10の各々が橋絡部12の各々を旋回中心として円滑に旋回させられるように、強制治具の円形状をなす下端面をアール形状ないし適宜の曲面としたり、下端部の内周面を下方に向かって内径が拡大されるフレア状に形成したりすることが好ましい。
【0024】
容器蓋100のスカート壁4の内側を上記受け治具(受け部材の各々は強制作業位置に位置付けられている)に被嵌して支持し、次いで円筒形状をなす上記強制治具の内周面をスカート壁4の外周面に沿って軸方向下方に移動させることによって、タンパーエビデント片10の各々が軸方向下方に強制され、各々が同時に橋絡部12の各々を旋回中心として旋回させられると、タンパーエビデント片10の各々の被係止突起20が対向する係止溝30に係止させられる。成形時の状態において周方向に不連続であるタンパーエビデント裾部は、スカート壁4の下端の下方に実質上周方向に連続したタンパーエビデント裾部50に変形させられる。被係止突起20の各々が対向する係止溝30に係止させられる動作は、タンパーエビデント片10の各々が同時に橋絡部12の各々を旋回中心として旋回させられる過程において自動的に遂行される。
【0025】
更に具体的に説明すると、タンパーエビデント片10の各々が同時に橋絡部12の各々を旋回中心として旋回させられるに従って、タンパーエビデント片10の各々は、相互に周方向に対向する長手方向一端面と他端面とが周方向に相互に接近するので、周方向に相互に対向する被係止突起20と係止溝30とが徐々に周方向に接近し、先ず被係止突起20の被係止部22の先端部が係止溝30の導入部31に相対的に挿入される。被係止部22の傾斜した両側面22aは該挿入を円滑にガイドする。更なる旋回によって被係止部22の先端部が導入部31に沿って周方向に相対的に移動させられ、そして係止溝30の受入部32に嵌合させられる。タンパーエビデント片10の各々の内側面が、強制作業位置に位置付けられた受け部材の各々の、上記突条部の半径方向外側面に圧接されることによって、タンパーエビデント片10の各々の旋回が終了すると同時に、被係止突起20の被係止部22の被係止段部23が、係止溝30の導入部31を相対的に越えて受入部32の係止段部34に係止され(図8参照)、タンパーエビデント片10の各々の周方向に離隔する方向への移動がロックされる。タンパーエビデント片10の各々は実質上周方向に連続したリング形状にさせられて、タンパーエビデント裾部50が形成される。また、先に述べたように、容器蓋100の成形時の状態において(図4参照)、タンパーエビデント片10の各々に形成された係止溝30の導入部31における導入面31aの各々と、被係止突起20の基端部21の両側面21aの各々及び被係止部22における両側面22aとは、上方に向かうに従って互いに離れる方向に緩やかに傾斜するよう形成されており、しかも、上記のようにタンパーエビデント裾部50が形成された状態において、被係止突起20の基端部21における両側面21aは、係止溝30の導入部31における、対応する導入面31aに実質上整合して係合させられる。その結果、タンパーエビデント裾部50が半径方向外側に向かう力を受けても、係止溝30の導入部31における傾斜した導入面31aの各々の、被係止突起20の基端部21における、対応する傾斜した両側面21aに対する半径方向への相対移動が阻止されるので、タンパーエビデント片10の各々の係止が外れることは防止される。
【0026】
またタンパーエビデント裾部50の形成と同時に被係止突部40の各々によって、容器開口部202の係止あご部206に係止される被係止突条60が形成される。被係止突条60は実質上環状に延在するよう形成される。以上の強制作業を遂行することにより、タンパーエビデント裾部50を備えた容器蓋100、したがってタンパーエビデント特性を備えた容器蓋100が形成される。スカート壁4の下端に形成されたラチェット爪4aの各々の閉栓方向側の端面と、タンパーエビデント片10の各々の側面に形成されたラチェット爪10aの各々の開栓方向側の端面とは、それぞれ相互に周方向に間隔をおいて対向するよう位置付けられる(図7参照)。以上の説明から容易に理解されるように、成形時の状態におけるタンパーエビデント片10の各々の軸方向下面の円弧の半径は、上記強制作業後に形成されるタンパーエビデント裾部50の内周面の半径と実質上同一に形成される。また成形時の状態におけるタンパーエビデント片10の各々の周方向長さは、タンパーエビデント裾部50によって形成される円のほぼ1/6に形成される。
【0027】
上記強制作業を遂行することにより、容器蓋100にタンパーエビデント裾部50を形成した後、上記強制治具をスカート壁4に外周面に沿って軸方向上方に移動させ、容器蓋100の上方に離脱させる。次いで上記受け治具を構成する受け部材の各々を強制作業位置から半径方向内側に移動させて非作業位置に位置付ける。受け部材の各々間の周方向の間隔は、少なくとも該移動を許容する程度に規定されている。これにより、受け部材の各々の外周面がタンパーエビデント裾部50の内側に形成された被係止突条60の内周面よりも内側に位置付けられるので、容器蓋100を受け部材の各々から軸方向に容易に離脱させることができる。上述するとおりにして容器蓋100にタンパーエビデント裾部50を形成した後、容器蓋100内に密封ライナー7が、例えば圧縮成形を利用して形成される。なお上記強制作業を密封ライナー7を配設した後に行なうこともできるが、その場合には、受け治具が密封ライナー7のシール部に接触しないようにする必要がある(先に述べたように、受け部材の各々の上端部における角部にアール形状を形成したり、傾斜面を形成することにより対応可能である)。
【0028】
上記実施形態において、タンパーエビデント片10の各々を軸方向下方に強制することにより容器蓋100にタンパーエビデント裾部50を形成する治具としては、周方向に間隔をおいて実質上円筒形状をなすよう配列された複数の受け部材から構成される受け治具と、円筒形状をなす強制治具とから組み合わされた治具が使用されているが、もちろんこれらの構成に限定されるものではなく、例えば、円柱形状をなす受け治具と、上記したと実質上同じ形態の強制治具とから組み合わされる治具を使用する他の実施形態もある。以下、この治具における他の実施形態について説明する。
【0029】
円柱形状をなす受け治具の上端部における角部は、アール形状ないし適宜の曲面に形成し、あるいは上方に向かって半径方向内側に傾斜するような傾斜面を形成しておくことが、容器蓋100を円滑に被嵌する上で好ましい。密封ライナー7を配設する前あるいは配設した後における容器蓋100のスカート壁4の内側を上記受け治具に被嵌して支持し、次いで円筒形状をなす上記強制治具の内周面をスカート壁4の外周面に沿って軸方向下方に移動させることによって、先に述べたと同様にして、タンパーエビデント片10の各々は、実質上周方向に連続したタンパーエビデント裾部50に変形させられる。上記強制作業を密封ライナー7を配設した後に行なう場合には、先に述べたように、上記受け治具が密封ライナー7のシール部に接触しないようにする必要がある。なお、タンパーエビデント片10の各々が同時に橋絡部12の各々を旋回中心として旋回させられる過程において、タンパーエビデント片10の各々の被係止突部40の内側面が、受け治具の外周面に圧接されることによって、タンパーエビデント片10の各々の旋回が終了すると同時に、先に述べたと同じとおりにして、タンパーエビデント片10の各々は実質上周方向に連続したリング形状にさせられ、タンパーエビデント裾部50が形成される。タンパーエビデント裾部50の形成と同時に被係止突部40の各々によって、容器開口部202の係止あご部206に係止される被係止突条60が形成される。被係止突条60は実質上環状に延在するよう形成される。なお、上記説明から容易に理解されるように、円柱形状をなす受け治具の外周面の外径は、被係止突条60の内周面における最少の内径部とほぼ同一に形成されている。以上の強制作業を遂行することにより、タンパーエビデント裾部50を備えた容器蓋100、したがってタンパーエビデント特性を備えた容器蓋100が形成される。容器蓋100にタンパーエビデント裾部50を形成した後、上記強制治具をスカート壁4に外周面に沿って軸方向上方に移動させ、容器蓋100の上方に離脱させる。次いで、タンパーエビデント裾部50の下端を適宜の図示しない治具によって下方に移動しないように支持し、この状態で、円柱形状をなす受け治具を容器蓋100に対して軸方向下方に移動させることにより、容器蓋100から容易に離脱させることができる。
【0030】
図9及び図10を参照して、タンパーエビデント裾部50を備えた容器蓋100は、そのスカート壁4の内周面に形成された雌ねじ5を容器200の開口部202の外周面に形成された雄ねじ204に係止させて閉栓方向に回転させることにより、開口部202に装着される。容器200は、この実施形態においては、ポリエチレンテレフタレート(PET)から形成された容器である、いわゆるPETボトルから構成されている。容器200内には清涼飲料等の内容物が収容されている。スカート壁4内の上端部に配設された密封ライナー7が開口部202の上端面に圧接され、開口部202は密封される。タンパーエビデント裾部50の被係止突条60は、容器開口部202の係止あご部206に係止される(係止あご部206の下側に位置付けられる)。
【0031】
容器蓋100の上記閉栓に際し、スカート壁4の下端に形成されたラチェット爪4aの各々の閉栓方向側の端面が、タンパーエビデント片10の各々の側面に形成されたラチェット爪10aの各々の開栓方向側の端面に当接することにより、スカート壁4とタンパーエビデント裾部50との間の相対回転が阻止されるので、橋絡部12の各々が破断されることはない。また、被係止突条60の内側先端が容器200の被係止あご部206を乗り越えるに際しては、タンパーエビデント裾部50全体の、橋絡部12の各々を旋回中心とする若干の旋回動作及び弾性変形の両作用が行われ、支障なく円滑に乗り越え動作が遂行される。タンパーエビデント裾部50全体の上記弾性変形は、容器蓋100が比較的軟質の合成樹脂であるポリエチレンから形成されていることにより許容されるものである。更にはまた、上記乗り越えに際し、タンパーエビデント裾部50が周方向の引張力を受けても、タンパーエビデント裾部50を形成するタンパーエビデント片10の各々の被係止突起20が対向する係止溝30に係止させられていること及び被係止突起20の各々の周方向の弾性変形に起因して、タンパーエビデント片10の各々の係止が外れることはない。更にはまた、タンパーエビデント裾部50が半径方向外側に向かう力を受けても、タンパーエビデント片10の各々における被係止突起20の両側面21a、22a及び係止溝30の両導入面31aに形成された上記緩やかな傾斜に起因して、タンパーエビデント片10の各々の係止が外れることはない。
【0032】
容器200に収容された内容物を使用するために、容器200の開口部202に装着された容器蓋100が、使用者の手によって最初に開栓操作させられると(開方向に回転させられると)、タンパーエビデント裾部50の被係止突条60が、係止あご部206の下面によって軸方向上方への移動が阻止されるため、橋絡部12の各々が破断させられる。タンパーエビデント裾部50を形成するタンパーエビデント片10の各々は、タンパーエビデント裾部50の被係止突条60が係止あご部206の下面に軸方向上方に向かって強制されることに起因して、周方向に離隔されようとする力が作用するが、周方向に相互に隣接する一方のタンパーエビデント片10における被係止突起20の被係止段部23が、他方のタンパーエビデント片10における係止溝30の係止段部34に係止されているので、実質上周方向に連続したタンパーエビデント裾部50が解除されることはなく、リング形状が保持される。その結果、タンパーエビデント裾部50は、容器蓋100のスカート壁4の下端から離脱させられて容器200の開口部202に残留させられ、したがって容器蓋100は、容器200の開口部202から取り外される(開栓させられる)。容器蓋100のタンパーエビデント特性は確保される。容器200は開口されるので、使用者は容器200内の内容物、例えば飲料を摂取することができる。なお、容器蓋100の開栓に際し、スカート壁4の下端に形成されたラチェット爪4aの各々の閉栓方向側の端面は、タンパーエビデント片10の各々の側面に形成されたラチェット爪10aの各々の開栓方向側の端面から離れる方向に相対移動させられるので、スカート壁4とタンパーエビデント裾部50との間の相対回転が許容され、橋絡部12の各々の破断が容易に遂行される。
【0033】
上記容器蓋100の閉栓の他の実施形態として、タンパーエビデント片10の各々を、図1〜図4に示される成形時の状態に維持したまま、スカート壁4の内周面に形成された雌ねじ5を容器200の開口部202の外周面に形成された雄ねじ204に係止させて閉方向に回転させることにより、容器蓋100を開口部202に装着することも可能である。この実施形態においては、次に、容器開口部202に装着された容器蓋100のスカート壁4の下端における半径方向外側の周囲に、それぞれほぼフラットな姿勢で、相互に不連続な状態に配列されているタンパーエビデント片10の各々を、軸方向下方に、すなわち容器200の開口部202の上端側から図示しない底部に向かって強制し、タンパーエビデント片10の各々を同時に、橋絡部12の各々を旋回中心として旋回させる。この強制作業は、上記したと同じ強制治具を利用することによって容易に遂行することができる。
【0034】
タンパーエビデント片10の各々が、上記したとおりにして、軸方向下方に強制され、同時に橋絡部12の各々を旋回中心として旋回させられると、先に述べたと同様にして被係止部22の先端部が導入部31に沿って周方向に相対的に移動させられ、そして係止溝30の受入部32に嵌合させられる。タンパーエビデント片10の各々の旋回が終了すると、タンパーエビデント片10の各々が実質上周方向に連続したリング形状にさせられる。タンパーエビデント片10の各々の旋回は、タンパーエビデント片10の各々の半径方向内側(旋回開始前における下面)が、容器200の係止あご部206の外周面に当接することにより終了(停止)させられる。同時に、被係止突起20の被係止部22の被係止段部23が、係止溝30の導入部31を相対的に越えて受入部32の係止段部34に係止される。これにより、タンパーエビデント片10の各々の周方向に離隔する方向への移動がロックされる。タンパーエビデント片10の各々は実質上周方向に連続したリング形状にさせられて、タンパーエビデント裾部50が形成される。
【0035】
またタンパーエビデント裾部50の形成と同時に被係止突部40の各々によって、容器開口部202の係止あご部206に係止される被係止突条60が形成される。被係止突条60は実質上環状に延在するよう形成される。以上の強制作業は、容器蓋100が閉栓状態で行なわれるので、被係止突部40の各々により被係止突条60が形成されると同時に、被係止突条60は容器開口部202の係止あご部206に係止される(係止あご部206の下側に位置付けられる)。容器蓋100が容器200に閉栓(装着)された状態で、以上の強制作業を遂行することにより、タンパーエビデント裾部50を備えた容器蓋100、したがってタンパーエビデント特性を備えた容器蓋100が形成されることになる。なお、開栓に際し、タンパーエビデント裾部50を形成するタンパーエビデント片10の各々は、タンパーエビデント裾部50の被係止突条60が係止あご部206の下面に軸方向上方に向かって強制されることに起因して、タンパーエビデント裾部50が半径方向外側に向かう力を受ける。しかしながら、先に述べたように、タンパーエビデント片10の各々に形成された係止溝30の導入部31における導入面31aの各々と、被係止突起20の基端部21の両側面21aの各々及び被係止部22における両側面22aとは、上方に向かうに従って互いに離れる方向に緩やかに傾斜するよう形成されており、しかも、上記のようにタンパーエビデント裾部50が形成された状態において、被係止突起20の基端部21における両側面21aは、係止溝30の導入部31における、対応する導入面31aに実質上整合して係合させられるので、タンパーエビデント片10の各々の係止が外れることは防止される。
【0036】
本発明による上記容器蓋100においては、タンパーエビデント裾部は、周方向に間隔をおいて複数の破断可能な橋絡部12を介してスカート壁4の下端に連結された、相互に実質上同一の構成を有する複数のタンパーエビデント片10からなり、タンパーエビデント片10の各々は、実質上円弧形状をなすよう形成されると共に成形時の状態において、スカート壁4の半径方向外側を接線方向に延在しかつ上面側に頂部が存在するよう位置付けられ、タンパーエビデント片10の各々の、長手方向一端には被係止突起20が形成され、また長手方向他端部の下面には係止溝30が形成され、更に半径方向外側縁部の下面には被係止突部40が形成されている。タンパーエビデント裾部の上記基本構成は、円弧形状をなす板部材を環状に配列したような単純な形態をなし、しかも、タンパーエビデント片10の各々には、被係止突起20、係止溝30及び被係止突部40が形成されているのみであるので、タンパーエビデント裾部の構成を著しく単純化することができる。その結果、成形のための金型の構造を簡単にすることができ、したがって金型の製作費用を低減させ、生産速度を向上させることを可能にする。
【0037】
本発明による上記容器蓋100においては、タンパーエビデント片10の各々が軸方向下方に強制されて同時に橋絡部12の各々を旋回中心として旋回させられると、タンパーエビデント片10の各々の被係止突起20が対向する係止溝30に係止させられて、タンパーエビデント裾部はスカート壁4の下端の下方に実質上周方向に連続するよう形成され、かつタンパーエビデント片10の各々の被係止突部40の各々により該タンパーエビデント裾部50の半径方向内側に容器開口部202の係止あご部206に係止される被係止突条60が形成されるよう構成されている。したがって、成形時の状態においては周方向に不連続でありながら、スカート壁4を容器200の開口部202に装着した状態で該強制を行なうことによって容易に、実質上周方向に連続するよう形成されたタンパーエビデント裾部50とすることができ、タンパーエビデント特性を確保することができる。
【0038】
本発明による上記容器蓋100においては、容器200の開口部202に装着しない状態及び装着した状態のいずれの状態においても、周方向に不連続な成形状態のタンパーエビデント片10の各々を周方向に実質上連続したリング形状をなすタンパーエビデント裾部50に変形させることができる。したがって完成された容器蓋100として及び中間品である容器蓋100として、いずれの形態でも、内容物のメーカーに供給することができる。
【0039】
本発明による上記容器蓋100においては、タンパーエビデント片10の各々の一端に形成された被係止突起20は、一定の幅で延び出す基端部21と、基端部21に続く先端部とを備え、先端部は幅方向両側に突出した、一対の被係止段部23を有する被係止部22を構成し、タンパーエビデント片10の各々の他端部に形成された係止溝30は、該タンパーエビデント片10の下面において各々の他端から該一端に向かって所定の深さをもって延びると共に、対応する被係止突起20の被係止部22の最大幅より狭い幅を有する一対の導入面31aを備えた導入部31と、導入部31よりも広い幅であって被係止突起20の被係止段部23を受け入れることができる幅を有する一対の受入面32a及び係止段部34を備えた受入部32を含み、被係止突起20の各々の被係止段部23が対応する係止溝30の係止段部34に係止されることにより、実質上周方向に連続したタンパーエビデント裾部50が形成されるよう構成されている。この構成によれば、上記したように、容器蓋100を容器200に装着する前、あるいは容器200に装着した後、のいずれであっても、タンパーエビデント裾部50の形成作業を、実用上、容易に可能にする。また著しく単純化されたタンパーエビデント裾部の構成を実用上において容易に実現することができる。
【0040】
本発明による上記容器蓋100においては、成形時の状態において、タンパーエビデント片10の各々に形成された係止溝30の導入部31における導入面31aの各々と、被係止突起20の基端部21及び被係止部22における両側面21a、22aとは、上方に向かうに従って互いに離れる方向に緩やかに傾斜するよう形成されるよう構成されているので、ポリエチレン等、比較的軟質の合成樹脂を材料とする場合はもちろんのこと、PET等、硬質の合成樹脂を材料とする場合であっても、成形時におけるタンパーエビデント裾部からの無理抜きが容易に遂行されることを可能にする。一方、上記容器蓋100において、被係止突起20の各々の被係止段部23が対応する係止溝30の係止段部34に係止されて実質上周方向に連続したタンパーエビデント裾部50が形成された状態において、被係止突起20の基端部21における両側面21aは、係止溝30の導入部31における、対応する導入面31aに実質上整合して係合させられるよう構成されているので、タンパーエビデント裾部50が半径方向外側に向かう力を受けても、係止溝30の導入部31における傾斜した導入面31aの各々の、被係止突起20の基端部21における、対応する傾斜した両側面21aに対する半径方向への相対移動が阻止されるので、タンパーエビデント片10の各々の係止が外れることは防止される。なおスカート壁4の内周面には雌ねじ5が形成されているので、最終的な離型はまわし抜きによることになる。本発明によれば、タンパーエビデント特性を備えた容器蓋100を、PETにより成形することができるので、これを同じ材料で成形されるいわゆるPETボトルに適用することが可能となる。その結果、本発明による容器蓋100をPETボトルに適用した場合には、分別収集作業に際し、従来におけるような、開口部202に残留させられたタンパーエビデント裾部50を刃物等を利用して破断することによりPETボトルから分離する作業を行なう必要がなくなり、PETボトルの開口部202にタンパーエビデント裾部50を残留させたまま、PETボトルを廃棄することが可能となる。したがって、本発明による容器蓋100をいわゆるPETボトルに適用しても、分別収集作業を著しく容易にすることを可能にする。
【0041】
以上、本発明によるタンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋100を実施形態に基づいて説明したが、本発明は図示の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲を逸脱することなく種々の変形あるいは修正が可能である。例えば、上記実施形態においては、図4に示されているように、容器蓋100の成形時の状態(タンパーエビデント片10を軸方向下方に強制しない状態)において、タンパーエビデント片10の各々は、接線方向に見て、スカート壁4の半径方向外側近傍から更に半径方向外方に、かつ軸線にほぼ直交する方向に延在するよう位置付けられ、その上面の頂部は、軸線に直交する平面であってスカート壁4の下端面と一致する平面とほぼ一致する面上に位置付けられているが(図4参照)、タンパーエビデント片10の各々の上面を該平面に対し若干傾斜させる実施形態、例えば、タンパーエビデント片10の各々の上面が、スカート壁4の半径方向外側近傍から更に半径方向外方に向かうに従って軸方向上方に傾斜するような実施形態もある。
【0042】
【発明の効果】
本発明によるタンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋によれば、タンパーエビデント裾部の構成を単純化することを可能にし、その結果、成形のための金型の構造を簡単にすることができ、したがって金型の製作費用を低減させ、生産速度を向上させることを可能にする。また、PET等、比較的硬質の合成樹脂を材料とする場合であっても、成形時におけるタンパーエビデント裾部からの無理抜きが容易に遂行されることを可能にする。更にはまた、いわゆるPETボトルに適用しても、分別収集作業を著しく容易にすることを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されたタンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋の平面図。
【図2】図1に示す容器蓋の斜視図。
【図3】図2のA−A矢視断面図であって軸線に関し片側半分のみを断面で示す図。
【図4】図1のB−B矢視断面図。
【図5】タンパーエビデント片の斜視図。
【図6】図5に示すタンパーエビデント片を展開して示す平面図。
【図7】図1に示す容器蓋におけるタンパーエビデント裾部が周方向に連続するよう形成された状態の容器蓋を、軸線に関し片側半分のみを断面で示す図。
【図8】図1に示す容器蓋において、周方向に隣接するタンパーエビデント片の接続部を半径方向外側から見た拡大図。
【図9】図7に示す容器蓋を合成樹脂製容器に装着した状態を示す斜視図。
【図10】図9のC−C矢視断面図であって軸線に関し片側半分のみを断面で示す図。
【符号の説明】
2 天面壁
4 スカート壁
4a ラチェット爪
10 タンパーエビデント片
10a ラチェット爪
12 橋絡部
20 被係止突起
21 基端部
21a 基端部の側面
22 被係止部
22a 被係止部の側面
23 被係止段部
30 係止溝
31 導入部
31a 導入部の導入面
32 受入部
34 係止段部
40 被係止突部
50 タンパーエビデント裾部
60 被係止突条
100 容器蓋
200 容器
202 容器開口部
206 係止あご部

Claims (3)

  1. 開口部の外周面に雄ねじ及び雄ねじの下方に位置する係止あご部が形成されている容器に適用される、タンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋であって、天面壁と、天面壁から垂下するスカート壁とを備え、スカート壁の内周面には該雄ねじに係合する雌ねじが形成され、スカート壁の下端にはタンパーエビデント裾部が配設されている、タンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋において、タンパーエビデント裾部は、周方向に間隔をおいて、複数の破断可能な橋絡部を介してスカート壁の下端に連結された、相互に実質上同一の構成を有する複数のタンパーエビデント片からなり、タンパーエビデント片の各々は、実質上円弧形状をなすよう形成されると共に成形時の状態において、スカート壁の半径方向外側を接線方向に延在しかつ上面側に頂部が存在するよう位置付けられ、タンパーエビデント片の各々の、長手方向一端には被係止突起が、長手方向他端部の下面には係止溝が、また半径方向外側縁部の下面には被係止突部がそれぞれ形成され、タンパーエビデント片の各々が軸方向下方に強制されて同時に橋絡部の各々を中心に旋回させられると、タンパーエビデント片の各々の被係止突起が対向する係止溝に係止させられて、タンパーエビデント裾部はスカート壁の下端の下方に実質上周方向に連続するよう形成され、かつタンパーエビデント片の各々の被係止突部の各々により該タンパーエビデント裾部の半径方向内側に容器開口部の係止あご部に係止される被係止突条が形成され、
    タンパーエビデント片の各々の一端に形成された被係止突起は、一定の幅で延び出す基端部と、基端部に続く先端部とを備え、先端部は幅方向両側に突出した、一対の被係止段部を有する被係止部を構成し、タンパーエビデント片の各々の他端部に形成された係止溝は、該タンパーエビデント片の下面において各々の他端から該一端に向かって所定の深さをもって延びると共に、対応する被係止突起の被係止部の最大幅より狭い幅を有する一対の導入面を備えた導入部と、導入部よりも広い幅であって被係止突起の被係止段部を受け入れることができる幅を有する一対の受入面及び係止段部を備えた受入部を含み、被係止突起の各々の被係止段部が対応する係止溝の係止段部に係止されることにより、実質上周方向に連続したタンパーエビデント裾部が形成される、ことを特徴とするタンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋。
  2. 開口部の外周面に雄ねじ及び雄ねじの下方に位置する係止あご部が形成されている容器に適用される、タンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋であって、天面壁と、天面壁から垂下するスカート壁とを備え、スカート壁の内周面には該雄ねじに係合する雌ねじが形成され、スカート壁の下端にはタンパーエビデント裾部が配設されている、タンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋において、タンパーエビデント裾部は、周方向に間隔をおいて、複数の破断可能な橋絡部を介してスカート壁の下端に連結された、相互に実質上同一の構成を有する複数のタンパーエビデント片からなり、タンパーエビデント片の各々は、実質上円弧形状をなすよう形成されると共に成形時の状態において、スカート壁の半径方向外側を接線方向に延在しかつ上面側に頂部が存在するよう位置付けられ、タンパーエビデント片の各々の、長手方向一端には被係止突起が、長手方向他端部の下面には係止溝が、また半径方向外側縁部の下面には被係止突部がそれぞれ形成され、
    タンパーエビデント片の各々の一端に形成された被係止突起は、一定の幅で延び出す基端部と、基端部に続く先端部とを備え、先端部は幅方向両側に突出した、一対の被係止段部を有する被係止部を構成し、タンパーエビデント片の各々の他端部に形成された係止溝は、該タンパーエビデント片の下面において各々の他端から該一端に向かって所定の深さをもって延びると共に、対応する被係止突起の被係止部の最大幅より狭い幅を有する一対の導入面を備えた導入部と、導入部よりも広い幅であって被係止突起の被係止段部を受け入れることができる幅を有する一対の受入面及び係止段部を備えた受入部を含み、被係止突起の各々の被係止段部が対応する係止溝の係止段部に係止されることにより、実質上周方向に連続したタンパーエビデント裾部が形成される、ことを特徴とするタンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋。
  3. 成形時の状態において、タンパーエビデント片の各々に形成された係止溝の導入部における導入面の各々と、被係止突起の基端部及び被係止部における両側面とは、上方に向かうに従って互いに離れる方向に緩やかに傾斜するよう形成され、被係止突起の各々の被係止段部が対応する係止溝の係止段部に係止されて実質上周方向に連続したタンパーエビデント裾部が形成された状態において、被係止突起の基端部における両側面は、係止溝の導入部における、対応する導入面に実質上整合して係合させられる、請求項1又は2記載のタンパーエビデント特性を備えた合成樹脂製容器蓋。
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