JP4435540B2 - 原稿読取装置 - Google Patents
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Description
一方で、原稿読取装置の中には、読み取った原稿がモノクロ原稿およびカラー原稿のいずれであるかを自動で判別(原稿判別)する機能を備えているものがある。読み取った原稿の画像データは、その原稿がモノクロ原稿およびカラー原稿のいずれであるかによって異なる画像処理が施され、その画像処理後の画像データに基づく画像(トナー像)が用紙に形成(転写)される。このような機能を上記のように複数回に分けて原稿の画像を読み取るような機能を備えた原稿読取装置に適用する場合、たとえば、読み取られた複数回分の画像を原稿の画像に対応するように合成した後、その合成画像に含まれるモノクロ画素またはカラー画素の割合を検出することにより原稿判別を行うことができる。
この構成によれば、今回読み取られた原稿画像が今回の分割読取モードにおける最後の読取原稿画像ではなく、かつ原稿がカラー原稿であると特定できると判別された場合には、全ての原稿画像が読み取られるを待つことなく、原稿がカラー原稿であると判別できる。また、この場合には、次以降の原稿画像読取時における原稿判別手段による処理を停止させることができる。
図1は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置1の電気的構成を示すブロック図である。
図1を参照して、画像形成装置1は、たとえばデジタル複写機であって、原稿の画像を読み取るための原稿読取部2と、この原稿読取部2で読み取った原稿の画像(トナー像)を用紙に形成(転写)するための画像形成部3と、当該画像形成装置1の動作内容の設定や動作状態の表示のための操作表示部4とを備えている。
図1および図2を参照して、コンタクトガラス21は、その前辺および後辺がそれぞれ左右方向に延び、これらの前辺および後辺よりも短い左辺および右辺がそれぞれ前後方向に延びる略長方形状であって、その面積がハウジングの上面1aの面積よりも小さく、ハウジングの上面1aの左後方寄りに配置されている。原稿をコンタクトガラス21上にセットする場合には、原稿の左後隅をコンタクトガラス21の左後隅に合わせる。この場合、原稿のサイズがコンタクトガラス21よりも大きい場合には、図2において破線で示すように、原稿Pの前端部および右端部がコンタクトガラス21からハウジングの上面1aに張り出すこととなる。
モノクロ画像データ生成部61は、原稿がモノクロ原稿である場合に、原稿読取部2で読み取った原稿の画像データ(RGBの3成分)を1成分の画像データとすることによりモノクロ画像データを生成するものである。
階調処理部63は、原稿の画像データに対して、いわゆるスクリーン処理や誤差拡散処理などの階調処理を施すものである。階調処理部63では、原稿の画像データに対して、その原稿がモノクロ原稿およびカラー原稿のいずれであるかによって異なる処理が施される。
図3を参照して、原稿セットセンサ23からの検知信号に基づいて、コンタクトガラス21上に原稿がセットされたと判断されると(ステップS1でYES)、読取範囲外センサ24a,24bからの検知信号に基づいて、原稿が読取範囲R内に収まっているか否かが判定される(ステップS2)。そして、原稿が読取範囲R内に収まっている場合には(ステップS2でYES)、分割読取モードではなく通常読取モード(原稿の読み取りを1回だけ行うモード)で原稿の読み取りが行われる(ステップS6)。
モード選択画面には、「原稿が複写可能な範囲を超えています」というメッセージが表示されて、原稿がコンタクトガラス21上(読取範囲R内)に収まっていない旨、すなわち原稿の画像全体を1回の読み取りで複写することができない旨がユーザに報知される。
また、モード選択画面には、通常読取モードを実行して、そのときコンタクトガラス21上(読取範囲R内)にある原稿の画像のみを読み取らせる(現在の状態でコピーを行う)ための通常読取モードキー41と、分割読取モードを実行して、原稿全体の画像を複数回に分けて読み取らせる(原稿全体のコピーを行う)ための分割読取モードキー42が表示される。
一方、分割読取モードキー42が操作されて、分割読取モードが選択された場合には(ステップS4でYES)、分割読取モードで原稿の読み取りが行われる(ステップS5)。
図5は、分割読取モードで原稿の読み取りを行った場合の原稿判別の流れを示すフローチャートである。また、図6は、第1〜第4原稿セット指示画面の具体例を示す図である。
上記実施形態では、4回の原稿の読み取りごとに加算された第2カウンタ52のカウント値Mを予め定められた閾値(閾値TH1(=5)、閾値TH2(=8)、閾値TH3(=11)、閾値TH4(=14))と比較することにより原稿判別を行うような構成について説明したが、これらの閾値THNは、ユーザの操作によって変更可能であってもよい。この変形例では、所定の操作が行われた場合に、操作表示部4に、図7に示すような原稿判別に用いる閾値THNを変更するための画面(原稿判別基準変更画面)を表示させるような構成となっている。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
上記実施形態では、分割読取モードにおいて原稿を4回に分けて読み取るような構成について説明したが、たとえば、原稿を2回または3回に分けて読み取るような構成であってもよいし、5回以上に分けて読み取るような構成であってもよい。
上記実施形態では、原稿読取装置の一例として、デジタル複写機を例にとって説明したが、この発明は、デジタル複写機に限らず、スキャナ装置などの他の原稿読取装置にも適用可能である。
2 原稿読取部
21 コンタクトガラス
22 スキャナ
24a,24b 読取範囲外センサ
4 操作表示部
41 通常読取モードキー
42 分割読取モードキー
5 原稿判別部
P 原稿
R 読取範囲
Claims (4)
- 原稿をセットするための原稿セット部と、上記原稿セット部における所定の読取範囲内にある原稿の画像を読み取り可能な原稿読取部と、上記読取範囲内に収まらない原稿の画像を、複数回に分けて読み取らせるための分割読取モードを実行可能な分割読取モード実行手段とを含む原稿読取装置であって、
分割読取モードで原稿の画像を複数回に分けて読み取らせる場合に、原稿の画像を読み取るごとに、その読み取った画像に基づいて原稿がモノクロ原稿およびカラー原稿のいずれかであるかを判別する原稿判別手段を含み、
上記原稿判別手段は、
今回読み取った原稿画像からカラー画素数を算出する手段と、
今回の分割読取モードにおいて、今回および今回までに読み取られた各原稿画像に対して算出されたカラー画素数に応じて決定される評価値と、所与の閾値とを比較することにより、原稿がカラー原稿であると特定できるか否かを判別する判別手段と、
今回読み取られた原稿画像が今回の分割読取モードにおける最後の読取原稿画像ではなく、かつ原稿がカラー原稿であると特定できると判別されなかった場合には、原稿の判定結果を出すことなく、次の原稿画像が読み取られるのを待機する手段と、
今回読み取られた原稿画像が今回の分割読取モードにおける最後の読取原稿画像ではなく、かつ原稿がカラー原稿であると特定できると判別された場合には、原稿がカラー原稿であると判別し、次以降の原稿画像読取時における上記原稿判別手段による処理を停止させる手段と、
今回読み取られた原稿画像が今回の分割読取モードにおける最後の読取原稿画像であり、かつ原稿がカラー原稿であると特定できると判別されなかった場合には、原稿がモノクロ原稿であると判別する手段と、
今回読み取られた原稿画像が今回の分割読取モードにおける最後の読取原稿画像であり、かつ原稿がカラー原稿であると特定できると判別された場合には、原稿がカラー原稿であると判別する手段と、
今回の読取原稿画像が今回の分割読取モードにおいて何回目に読み取られた読取原稿画像であるかに応じて、上記閾値を異なる値に設定する手段と、を含むことを特徴とする原稿読取装置。 - 上記評価値が、今回の分割読取モードにおいて、今回および今回までに読み取られた各原稿画像に対して算出されたカラー画素数の総和が大きくなるほど、大きくなるように演算されることを特徴とする請求項1に記載の原稿読取装置。
- 原稿をセットするための原稿セット部と、上記原稿セット部における所定の読取範囲内にある原稿の画像を読み取り可能な原稿読取部と、上記読取範囲内に収まらない原稿の画像を、複数回に分けて読み取らせるための分割読取モードを実行可能な分割読取モード実行手段とを含む原稿読取装置であって、
分割読取モードで原稿の画像を複数回に分けて読み取らせる場合に、原稿の画像を読み取るごとに、その読み取った画像に基づいて原稿がモノクロ原稿およびカラー原稿のいずれかであるかを判別する原稿判別手段を含み、
上記原稿判別手段は、
今回読み取った原稿画像からカラー画素数を算出する手段と、
今回の分割読取モードにおいて、今回および今回までに読み取られた各原稿画像に対して算出されたカラー画素数に応じて決定される評価値と、所与の閾値とを比較することにより、原稿がカラー原稿であると特定できるか否かを判別する判別手段と、
今回読み取られた原稿画像が今回の分割読取モードにおける最後の読取原稿画像ではなく、かつ原稿がカラー原稿であると特定できると判別されなかった場合には、原稿の判定結果を出すことなく、次の原稿画像が読み取られるのを待機する手段と、
今回読み取られた原稿画像が今回の分割読取モードにおける最後の読取原稿画像ではなく、かつ原稿がカラー原稿であると特定できると判別された場合には、原稿がカラー原稿であると判別し、次以降の原稿画像読取時における上記原稿判別手段による処理を停止させる手段と、
今回読み取られた原稿画像が今回の分割読取モードにおける最後の読取原稿画像であり、かつ原稿がカラー原稿であると特定できると判別されなかった場合には、原稿がモノクロ原稿であると判別する手段と、
今回読み取られた原稿画像が今回の分割読取モードにおける最後の読取原稿画像であり、かつ原稿がカラー原稿であると特定できると判別された場合には、原稿がカラー原稿であると判別する手段とを含み、
上記評価値が、今回の分割読取モードにおいて、今回および今回までに読み取られた各原稿画像に対して算出されたカラー画素数の総和が大きくなるほど、大きくなるように演算されることを特徴とする原稿読取装置。 - 上記原稿セット部にセットされた原稿が上記読取範囲内に収まっているか否かを検知するための原稿検知手段と、
上記原稿検知手段により、上記原稿セット部にセットされた原稿が上記読取範囲内に収まっていないと検知された場合に、分割読取モードを実行するか否かを決定するための分割読取モード実行決定手段とを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の原稿読取装置。
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