JP2009083264A - 画像処理システム、及び画像処理プログラム - Google Patents

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貴典 奥岡
Satoru Yoshikawa
悟 芳川
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亮 上濱
Shingo Tajima
真吾 田島
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Abstract

【課題】画像処理システムにおいて、出力過程における一部の処理を省略または簡略化可能か否かの検出を迅速化する。
【解決手段】画像処理システムでは、データ転送のために、画像データに対する圧縮処理が1ライン毎に行われる(S20,S26)。そこで、各ラインにおいて、画素値がすべて同じであるか(S22)、同じ場合には画素値が0か(S24)を確認する。その結果、すべてのラインで画素値がすべて0であった場合には、カラー・白黒検出結果として、白黒の設定がなされる(S28)。他方、0以外の画素値が検出された場合には、カラー・白黒検出結果として、カラーの設定がなされる(S34)。
【選択図】図9

Description

本発明は、画像処理システム、及び画像処理プログラムに関する。
下記特許文献1には、ラスタ画像に対し、1画素ずつ画素値0か否かを確認することにより、カラー画像か白黒画像かの判定を行う画像装置についての記載がある。
下記特許文献2には、画像データを圧縮して画像形成部に転送するシステムにおいて、白紙検出された圧縮結果と対比することにより、カラー画像か白黒画像かを判定する技術が開示されている。
特開2006−159546号公報 特開2002−123831号公報
本発明の目的は、出力過程における一部の処理を省略または簡略化可能か否かの検出を容易化または迅速化することができる画像処理システム、及び画像処理プログラムを提供することにある。
本発明の画像処理システムの一態様においては、(a1)各色の画素値が記述された複数色の画像データに対し、画素値判定とその判定結果に基づく圧縮処理を行い、圧縮画像データを生成する生成手段と、(a2)画素値判定の結果に基づいて、1以上の色の全画素値が0であることを検出する検出手段と、(a3)圧縮画像データおよび検出結果を転送する転送手段と、を備えた前処理部と、(b1)転送された圧縮画像データを伸長して画像データを再生する再生手段と、(b2)転送された検出結果に応じた制御を行って、再生された画像データに基づく画像が表現された用紙を出力する出力手段と、を備える画像形成部と、を備える。
本発明の画像処理システムの一態様においては、前記検出手段は、1部の色の全画素値が0であることを検出し、前記出力手段は、1部の色の全画素値が0である場合には、残りの色の画素値に基づいて用紙に画像形成を行い、その用紙を出力する。
本発明の画像処理システムの一態様においては、画像データは、黒色の画素値と非黒色の画素値とを含み、前記検出手段は、非黒色の全画素値が0であることを検出し、前記制御手段は、非黒色の全画素値が0である場合には、黒色の画素値に基づいて用紙に画像形成を行い、その用紙を出力する。
本発明の画像処理システムの一態様においては、前記検出手段は、全色の全画素値が0であることを検出し、前記出力手段は、全色の全画素値が0である場合には、用紙に画像形成を行わずに用紙を出力する。
本発明の画像処理システムの一態様においては、前記検出手段における検出は、前記生成手段による圧縮処理と並列的に行われる。
本発明の画像処理システムの一態様においては、検出結果を保存する保存手段を備え、画像データに基づく画像形成を再実行する場合に、前記出力手段は、保存された検出結果に応じた制御を行う。
本発明の画像処理プログラムの一態様においては、コンピュータを、(a1)各色の画素値が記述された複数色の画像データに対し、画素値判定とその判定結果に基づく圧縮処理を行い、圧縮画像データを生成する生成手段と、(a2)画素値判定の結果に基づいて、1以上の色の全画素値が0であることを検出する検出手段と、(a3)圧縮画像データおよび検出結果を転送する転送手段と、を備えた前処理部と、(b1)転送された圧縮画像データを伸長して画像データを再生する再生手段と、(b2)転送された検出結果に応じた制御を行って、再生された画像データに基づく画像が表現された用紙を出力する出力手段と、を備えた画像形成部、として機能させる。
請求項1に記載の発明によれば、画像データの圧縮時に行われる画素値判定を利用して1以上の色の全画素値が0であることを検出するため、出力過程における一部の処理を省略または簡略化可能か否かの検出を容易化または迅速化することができる。
請求項2に記載の発明によれば、不使用色を検出とその色に関する出力処理の一部の省略または簡略化が、容易化または迅速化される。
請求項3に記載の発明によれば、白黒データの検出とカラー出力処理の省略または簡略化が、容易化または迅速化される。
請求項4に記載の発明によれば、白紙データの検出と出力処理の省略または簡略化が、容易化または迅速化される。
請求項5に記載の発明によれば、出力過程における一部の処理を省略または簡略化できるか否かの検出を迅速化することが可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、再画像形成における検出処理を省略することが可能となる。
請求項7に記載の発明によれば、画像データの圧縮時に行われる画素値判定を利用して1以上の色の全画素値が0であることを検出するため、出力過程における一部の処理を省略または簡略化可能か否かの検出を容易化または迅速化することができるプログラムが提供される。
[用語や概念等の説明] 画像処理システムは、前処理部と画像形成部とを含む。前処理部と画像形成部とは、同じ筐体内に格納されていてもよいし、通信可能な別の筐体内に格納されていてもよい。また、前処理部または画像形成部自体が、通信可能な複数の筐体内に格納されていてもよい。前処理部と画像形成部は、演算機能を備えたコンピュータの動作をプログラムで制御することにより構築することができる。このプログラムは、予めインストールされていてもよいし、CDなどの記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネットなどのネットワークを通じて提供されてもよい。
前処理部には、生成手段、検出手段、及び転送手段が備えられている。生成手段は、複数の基本色で表現される画像データに対して圧縮処理を行い圧縮画像データを生成する。基本色とは、例えば、Y(イエロー)M(マゼンダ)C(シアン)K(ブラック)表色系におけるCMYKの各色を指す。画像データは、画素値が記述されたラスタデータであり、各基本色毎にデータがまとめられている。圧縮処理は、画素値判定に基づいて行われる。画素値判定とは、一又は二以上の画素値がある条件を満たすか(あるいは満たさないか)という判定を指す。一例としては、一又は二以上の画素値がある値であるか(値でないか)という判定が挙げられる。
検出手段は、画素値判定の結果に基づいて、1以上の色の全画素値が0であることを検出する。検出では直接的に、「1以上の色の全画素値が0である」ことを確認してもよいが、この命題の否定形を確認してもよい。すなわち、「1以上の色の画素値のなかに0でないものが含まれる」ことを確認して、間接的に検出を行ってもよい。検出手段による検出は、生成手段による圧縮処理と並列的に行われてもよい。並列的とは、互いの一連の処理の少なくとも一部が重複した時間帯に行われることをいう。さらには、画素値判定の結果が得られるたびに、検出処理を行うようにしてもよい。
転送手段は、圧縮画像データおよび検出結果を転送する。なお、検出結果の転送は、明示的に行われてもよいし、暗示的に行われてもよい。すなわち、検出手段による検出結果を直接的に表現したデータを転送してもよいが、規約に従ってデータを転送しないことにより、検出結果を暗示的に転送してもよい。
画像形成部には、再生手段と出力手段とが含まれる。再生手段は、転送された圧縮画像データを伸長して画像データを再生する。伸長された画像データは、画像形成に適した形式に変換されてもよい。
出力手段は、再生された画像データに基づく画像が表現された用紙を出力する。画像は、典型的には用紙に画像形成される。しかし、画像データが実質的に空である場合、すなわち、形成されるべき画像がない場合には、用紙に画像形成されなくても、画像データに基づく画像を表現することができる。画像形成をするか否か、また画像形成をする場合にどのようにするかについては、検出結果に応じて制御される。
典型的には、検出手段では、1以上の色の全画素値が0であることを検出し、出力手段では、この検出結果に応じた制御を行って、再生された画像データに基づく画像が表現された用紙を出力する。検出手段では、1部の色の全画素値が0であることを検出してもよい。そして、出力手段では、1部の色の全画素値が0である場合には、残りの色の画素値に基づいて用紙に画像形成を行いその用紙を出力してもよく、1部の色の全画素値に0以外の値がある場合には、全ての色の画素値に基づいて用紙に画像形成を行いその用紙を出力してもよい。また、検出手段は、非黒色の全画素値が0であることを検出してもよい。そして、出力手段では、非黒色の全画素値が0である場合には、黒色の画素値に基づいて用紙に画像形成を行い、その用紙を出力してもよく、非黒色の画素値に0以外の値がある場合には、非黒色の画素値にも基づいて用紙に画像形成を行い、その用紙を出力してもよい。さらに、検出手段は、全色の全画素値が0であることを検出してもよい。そして、出力手段では、全色の全画素値が0である場合には、用紙に画像形成を行わずに用紙を出力してもよく、全色の全画素値に0以外の画素値がある場合には、用紙に画像形成を行って、用紙を出力してもよい。
[実施形態] 以下に本発明の実施形態を例示する。
図1は、本実施の形態にかかる印刷システム10のハードウエア構成を説明する図である。印刷システム10は、画像処理システムの例であり、主として前処理部として機能するプリントサーバ12と、主として画像形成部として機能するプリンタ14とを含んでいる。
プリントサーバ12は、PC(パーソナルコンピュータ)などのコンピュータを用いて構築される装置である。プリントサーバ12には、内部通信路としてのバス16と、バス16に接続されたCPU(中央処理装置)18、メモリ20、ネットワークインタフェース22、PCIボード24などが接続されている。CPU18は、メモリ20に記憶されたプログラムに従って、プリントサーバ12の各構成要素の制御や、演算処理などを行う。また、印刷対象となる画像データの圧縮処理や、圧縮処理に基づく検出処理などを行って、その結果をPCIボード24に送信する。メモリ20は、半導体メモリなどの記憶装置を用いて構築されており、プログラムや画像データなどの記憶に用いられる。ネットワークインタフェース22は、インターネットなどのネットワーク40と通信を行うための装置である。PCIボードは、プリンタ14とのインタフェースに用いられるボードであり、プロセッサ26とメモリ28を備える。プロセッサ26は、メモリ28を管理する他、圧縮された画像データの伸長処理を行って、プリンタ14に送信する。メモリ28は、CPU18から受信した圧縮画像データを格納し、プロセッサ26による伸長処理に供する。
プリンタ14には、内部通信路としてのバス30と、バス30に接続されたCPU32、メモリ34、インタフェース36、印刷装置38などが設けられている。インタフェース36は、PCIボード24に接続されており、圧縮された画像データや、印刷命令などを受信する。印刷装置38は、画像データに基づいて用紙に印刷を行う装置である。印刷装置38の印刷方式としては、ここでは電子写真方式を想定しているが、インクジェット方式など他の方式であってもよい。
図2は、プリントサーバ12の機能構成を説明する図である。プリントサーバ12には、プログラム制御によって、圧縮処理部50、保存部52、転送部54、伸長部55、及び検出部56が構築されている。圧縮処理部50は、生成手段の例であり、CPU18に構築される。そして、ネットワーク40を通じて印刷指示などがなされた場合に、印刷対象となる画像データをランレングス圧縮する。圧縮は、色成分毎に行われる。保存部52は、画像データの再印刷に備えて、検出結果を保存する。検出結果は、例えば、画像データとの対応づけを行ってメモリに保存されてもよいし、画像データのヘッダに埋め込むことにより保存されてもよい。転送部54は、転送手段の例であり、圧縮された画像データを、印刷命令及び検出結果とともにPCIボード24に送信する。一般に、圧縮された画像データはサイズが小さくなるため、転送時間は短縮化される。伸長部55は、再生手段の例であり、PCIボード24のプロセッサ26を用いて構築される。伸長部55は、圧縮された画像データを受信した場合に、伸長処理を行う。なお、伸長部55をハードウエアにより実装するようにしてもよい。検出部56は、検出手段の例であり、CPU18を用いて構築される。検出部55は、ランレンスグス圧縮の途中結果に基づいて、ランレンスグス圧縮と並列的に、画像データの特性を検出する。検出部56には、カラー・白黒検出部58、白紙検出部60、及び再検出部62が設けられている。カラー・白黒検出部58は、YMCKの4色からなるカラー画像データにおいて、YMCの色成分が含まれているか否かを検出する。また、白紙検出部60は、例えば、YMCKの全ての成分の全画素値が0(つまり、印刷対象となる実質的データが存在しない)であるか否かを検出する。そして、再検出部62は、再印刷が行われる場合に、保存部52に保存された結果から、先の検出結果を取得する。
図3は、プリンタ14の機能構成を説明する図である。プリンタ14には、プログラム制御によって、切換制御部72、印刷部74、給排紙部76が構築されている。切換制御部72は、受信した検出結果に基づいて、印刷部74における印刷態様を切り替える。印刷部74は、CMYKの各色に対応した画像形成を行う装置であり、感光体ドラム、レーザーを用いた潜像形成装置、トナーを用いた現像装置、転写ロールを用いた転写装置などを備えている。印刷部74は、切換制御部72の指示を受けて、一部あるいは全部の色の画像形成を省略する機能をもつ。給排紙部76は、印刷がなされる用紙を印刷部74に供給し、印刷がなされた用紙を印刷部から排紙する装置である。なお、切換制御部72、印刷部74、及び給排紙部76は、出力手段に対応する。
ここで、簡単に、印刷システム10における動作について説明する。ユーザは、プリントサーバ12に対し、ネットワーク40を通じて画像データの印刷を指示する。印刷指示には、印刷対象となる画像データや、用紙サイズ、印刷部数、カラー印刷の有無などの指示が含まれることもある。プリントサーバ12では、CPU18が、受信した画像データをメモリ20に格納し、印刷指示を解析する。そして、必要に応じて画像データをラスタ形式に変換したのち、CPU18に構築された圧縮処理部50が、画像データに対するランレングス圧縮を行う。また、検出部56は、ランレングス圧縮の途中で得られる画素値判定の結果に基づいて、カラー・白黒検出、あるいは、白紙検出を実行する。カラー・白黒検出は、例えば、カラー印刷が指示されている場合に実行される。白紙検出は、カラー印刷と白黒印刷のいずれが指示されている場合にも実行される。そして、CPU18を用いて構築された転送部54が、PCIボード24に対し、圧縮された画像データ、印刷指示、検出結果などを送信する。検出結果の送信は、カラー印刷が指示されているのに画像データは実質的に白黒データである場合や、(カラーあるいは白黒)印刷が指示されているのに画像データは白紙である場合に限って送信するようにしてもよい。PCIボード24では、プロセッサ26に設けられた伸長部55が、画像データの伸長を行う。
プリンタ14では、CPU32が、PCIボード24を経由して受信した印刷指示と検出結果を解析する。そして、指示された印刷の準備ができた場合に、CPU32は、プリントサーバ12に命じて画像データの転送を行わせる。切換制御部72は、カラー印刷が指示されているのに画像データは白黒である場合には白黒印刷を行うように印刷部74を制御する。また、切換制御部72は、印刷が指示されているのに画像データが白紙である場合には、印刷部74が印刷を行うことなく、給排紙部76が用紙を排出するように制御を行う。そして、印刷部74と給排紙部76は、制御に従って、印刷処理あるいは給排紙処理を実行する。
続いて、図4乃至図7を用いて、圧縮処理部50のランレングス圧縮及び検出部56の検出処理について説明する。図4は、ラスタ形式の画像データ80が、圧縮されて圧縮データ90が生成される過程を説明する図である。画像データ80に対しては、画素で作られるライン82,84,86毎に、画素値の連続性が評価される。そして、評価結果が、順次格納されて圧縮データ90が生成される。
図5は、CMYのいずれかの成分の画像データにおけるあるライン100に対する検出処理例を説明する図である。ライン100は、すべての画素の画素値が「0x00」、すなわち0である。この場合、ランレングス圧縮によるラインの圧縮結果102は、「0x40」「0x00」によって表される。前者の「0x40」は、1ラインが同じ値であることを示すマーカーコードであり、後者の「0x00」は、その値が0であることを示している。このラインの圧縮結果102が得られた場合には、検出部56によるカラー・白黒検出結果104としては、「0」の値が設定される。カラー・白黒検出結果104は、画像データが、カラー画像である場合に「1」を与え、カラー画像でない場合に「0」を与えるものである。ここでは、カラー画像を示す画素値が見つからなかったため、「0」を与えられている。なお、このカラー・白黒検出結果104は、レジスタにおける1ビットの領域を使って記録されるものであり、すべてのラインに対して共通して使用される。すなわち、0以外の値を持つ画素値が検出された段階で、値が「1」に上書きされる。
図6は、CMYのいずれかの成分の画像データにおける別のライン110に対する検出処理例を説明する図である。このライン110は、すべての画素の画素値が「0x05」、すなわち5である。この場合、ランレングス圧縮によるラインの圧縮結果112は、「0x40」「0x05」によって表される。すなわち、1ラインが同じ値であることを示すマーカーコードで「0x40」と、その値が5であることを示す「0x05」によって表される。このラインの圧縮結果112が得られた場合には、検出部56によるカラー・白黒検出結果114としては、「1」の値が設定される。つまり、カラー画像であると評価されて「1」の値が上書きされている。
図7は、CMYのいずれかの成分の画像データにおけるさらに別のライン120に対する検出処理例を説明する図である。ライン120では、「0x00」、「0x01」、「0x05」などの複数の値が混在している。この場合には、ラインの圧縮結果122では、先頭にマーカーコード「0x20」が設定され、続いて繰り返し回数とその値が順次設定される。具体的には、0が2回繰り返すことを示す「0x02」「0x00」が設定され、次に、1が2回繰り返すことを示す「0x02」「0x01」が設定され、最後に、5が3回繰り返すことを示す「0x03」「0x05」が設定されている。このラインの圧縮結果122が得られた場合には、検出部56によるカラー・白黒検出結果124としては、「1」の値が設定される。なお、カラー・白黒検出結果が「1」を示している場合には、カラー画像であることが確定しているので、検出を継続する必要はない。
ここで、図8,9を用いて、カラー・白黒検出の処理の流れを説明する。
図8は、カラー・白黒検出の処理の全体の流れを説明する図である。検出においては、まず、Cに対するカラー・白黒検出の結果が「白黒」か否かが確認される(S10)。そして、白黒であった場合には、Mに対するカラー・白黒検出の結果が「白黒」かを否か確認し(S12)、白黒であった場合には、Yに対するカラー・白黒検出の結果が「白黒」か否かを確認する(S14)。こうして、CMYのすべての画像データに対して「白黒」であるとの検出結果が得られた場合には、カラー・白黒検出結果は白黒に設定される(S16)。はじめに白黒であることを推定しているときには、白黒であることが確定することになる。なお、さらに、Kの画像データに対してもカラー・白黒検出を行い、白黒であるとの結論が得られた場合には、画像データの白紙が検出されることになる。他方、CMYのいずれかの画像データに対して「白黒」ではない(カラーである)との検出結果が得られた場合には、即座に、カラー・白黒検出結果はカラーに設定される(S18)。
図9は、CMYの画像データに対するカラー・白黒検出の具体的処理の流れを説明する図である。圧縮処理部50が、この画像データの1ラインの圧縮を行うと(S20)、検出部56では、「圧縮が1ラインすべて同じ」か否かをマーカーコードを参照して判定する(S22)。そして、値がすべて同じ場合には、その値が「0」か否かを、マーカーコードに続く値を参照して判定する(S24)。その結果、0であった場合には、最終ラインか否かが確認され(S26)、最終ラインでない場合にはステップS20からの処理が繰り返される。また、0でない場合には、カラー・白黒検出結果として、白黒データを表す値0を設定(あるいは確定)する(S28)。
他方、ステップS22で1ラインがすべて同じではない場合、または、ステップS24で値が「0」ではない場合には、1ライン圧縮(S30)が、最終ラインまで繰り返される(S32)。そして、カラー・白黒検出結果として、カラーデータを表す値1を設定する(S34)。
図10は、再印刷を行う場合のカラー・白黒検出の流れを説明するフローチャートである。ここでは、最初の印刷の際に、保存部52によって、検出結果が各色の画像データのヘッダに埋め込まれたことを想定している。再印刷を行う場合、検出部56では、ランレングス圧縮結果を利用せずに、ヘッダの解析を行うことで、前になされた検出結果を参照することが可能である。そこで、処理では、まず、Cのヘッダの検出結果を確認する(S40,S42)。白黒であった場合には、Mのヘッダの検出結果を確認し(S44,S46)、再び白黒であった場合には、Yのヘッダの検出結果を確認する(S48,S50)。そして、Yのヘッダの検出結果も白黒であった場合には、カラー・白黒検出結果を白黒に設定する(S52)。他方、CMYのいずれかの検出結果がカラーであった場合には、即座に、カラー・白黒検出結果をカラーに設定する(S54)。
印刷システムのハードウエア構成例を示す図である。 プリントサーバの機能構成例を示す図である。 プリンタの機能構成例を示す図である。 画像データの圧縮を模式的に説明する図である。 ラインに対するカラー・白黒検出の例を説明する図である。 ラインに対するカラー・白黒検出の別の例を説明する図である。 ラインに対するカラー・白黒検出のさらに別の例を説明する図である。 画像データに対するカラー・白黒検出の全体の流れを示す図である。 各色の画像データに対するカラー・白黒検出の流れを示す図である。 再印刷時のカラー・白黒検出の流れを示す図である。
符号の説明
10 印刷システム、12 プリントサーバ、14 プリンタ、16,30 バス、18,32 CPU、20,28,34 メモリ、22 ネットワークインタフェース、24 PCIボード、26 プロセッサ、36 インタフェース、38 印刷装置、40 ネットワーク、50 圧縮処理部、52 保存部、54 転送部、55 伸長部、56 検出部、58 カラー・白黒検出部、60 白紙検出部、62 再検出部、72 切換制御部、74 印刷部、76 給排紙部。

Claims (7)

  1. (a1)各色の画素値が記述された複数色の画像データに対し、画素値判定とその判定結果に基づく圧縮処理を行い、圧縮画像データを生成する生成手段と、
    (a2)画素値判定の結果に基づいて、1以上の色の全画素値が0であることを検出する検出手段と、
    (a3)圧縮画像データおよび検出結果を転送する転送手段と、
    を備えた前処理部と、
    (b1)転送された圧縮画像データを伸長して画像データを再生する再生手段と、
    (b2)転送された検出結果に応じた制御を行って、再生された画像データに基づく画像が表現された用紙を出力する出力手段と、
    を備える画像形成部と、
    を備えることを特徴とする画像処理システム。
  2. 請求項1に記載の画像処理システムにおいて、
    前記検出手段は、1部の色の全画素値が0であることを検出し、
    前記出力手段は、1部の色の全画素値が0である場合には、残りの色の画素値に基づいて用紙に画像形成を行い、その用紙を出力する、ことを特徴とする画像処理システム。
  3. 請求項1に記載の画像処理システムにおいて、
    画像データは、黒色の画素値と非黒色の画素値とを含み、
    前記検出手段は、非黒色の全画素値が0であることを検出し、
    前記制御手段は、非黒色の全画素値が0である場合には、黒色の画素値に基づいて用紙に画像形成を行い、その用紙を出力する、ことを特徴とする画像処理システム。
  4. 請求項1に記載の画像処理システムにおいて、
    前記検出手段は、全色の全画素値が0であることを検出し、
    前記出力手段は、全色の全画素値が0である場合には、用紙に画像形成を行わずに用紙を出力する、ことを特徴とする画像処理システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理システムにおいて、
    前記検出手段における検出は、前記生成手段による圧縮処理と並列的に行われる、ことを特徴とする画像処理システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理システムにおいて、
    検出結果を保存する保存手段を備え、
    画像データに基づく画像形成を再実行する場合に、前記出力手段は、保存された検出結果に応じた制御を行う、ことを特徴とする画像処理システム。
  7. コンピュータを、
    (a1)各色の画素値が記述された複数色の画像データに対し、画素値判定とその判定結果に基づく圧縮処理を行い、圧縮画像データを生成する生成手段と、
    (a2)画素値判定の結果に基づいて、1以上の色の全画素値が0であることを検出する検出手段と、
    (a3)圧縮画像データおよび検出結果を転送する転送手段と、
    を備えた前処理部と、
    (b1)転送された圧縮画像データを伸長して画像データを再生する再生手段と、
    (b2)転送された検出結果に応じた制御を行って、再生された画像データに基づく画像が表現された用紙を出力する出力手段と、
    を備えた画像形成部、
    として機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
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Citations (7)

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