JP2004170567A - カラープリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】K用の感光体ユニットのみを動作させることが可能なタンデム型の印刷エンジンを搭載した,各感光体ユニットが無駄に消耗されることがない状態で動作するカラープリンタを、提供する。
【解決手段】カラープリンタ10は、4種の感光体ユニットの全てが機能するカラーモードと,K用の感光体ユニットのみが機能するモノクロモードとで動作可能なタンデム型の印刷エンジン13e、及び、カラーページとモノクロページとが混在した印刷物の生成を指示する印刷ジョブデータを受信した際、印刷エンジン13eに、各カラーページの印刷,各モノクロページの印刷を、それぞれ、カラーモード,モノクロモードで行わせる制御部11を、備える。
【選択図】 図1
【解決手段】カラープリンタ10は、4種の感光体ユニットの全てが機能するカラーモードと,K用の感光体ユニットのみが機能するモノクロモードとで動作可能なタンデム型の印刷エンジン13e、及び、カラーページとモノクロページとが混在した印刷物の生成を指示する印刷ジョブデータを受信した際、印刷エンジン13eに、各カラーページの印刷,各モノクロページの印刷を、それぞれ、カラーモード,モノクロモードで行わせる制御部11を、備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タンデム型の印刷エンジンを搭載したカラープリンタに、関する。
【0002】
【従来の技術】
カラープリンタやカラー複写機に搭載されているタンデム型の印刷エンジン(C[シアン],M[マゼンタ],Y[イエロー],K[ブラック]トナーのそれぞれについて、感光体ドラムとその周辺部品とからなる感光体ユニットを備えた印刷エンジン)の中には、動作モードとして、全ての感光体ユニットが動作する(全ての感光体ドラムが回転する)カラーモードと、K用の感光体ユニットのみが動作する(他の感光体ユニット内の各感光体ドラムが全く回転しない)モノクロモードとを有するもの(例えば、特許文献1参照。)が、存在している。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−65315号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなタンデム型の印刷エンジンが開発されているのは、タンデム型の印刷エンジンをカラーモードしか有さないものとしておいた場合、モノクロ印刷時に、C,M,Y用の各感光体ユニット(感光体ユニット内の感光体ドラム自体や感光体ドラムと接触するクリーニングブレード等)が無駄に消耗されることになるので、そのような現象の発生を防ぐためなのであるが、上記のようなタンデム型の印刷エンジンを搭載した既存のカラープリンタ(以下、従来プリンタと表記する)は、いずれも、印刷ジョブデータ単位で、タンデム型の印刷エンジンの動作モードを決定するものとなっている。
【0005】
すなわち、従来プリンタは、いずれも、モノクロページとカラーページとが混在した印刷物の印刷を指示する印刷ジョブデータの受信時に、C,M,Y用の各感光体ユニットが無駄に消耗されるプリンタとなっている。
【0006】
本発明は、このような現状を鑑みなされたものであり、本発明の課題は、K用の感光体ユニットのみを動作させることが可能なタンデム型の印刷エンジンを搭載した,カラーページとモノクロページとが混在した印刷物の印刷時に、各感光体ユニットが無駄に消耗されることがない状態で動作するカラープリンタを、提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、カラープリンタを、互いに異なる色のトナー像を形成するための複数の感光体ユニットを有すると共に、複数の感光体ユニットの全てが機能するカラーモードと、複数の感光体ユニットの中の,モノクロ印刷用の感光体ユニットのみが機能するモノクロモードとで動作可能なタンデム型の印刷エンジンと、受信した印刷ジョブデータに基づき、その印刷ジョブデータが表している内容の印刷物を印刷エンジンに生成させる制御部であって、カラーページとモノクロページとが混在した印刷物の生成を指示する印刷ジョブデータを受信した際には、印刷エンジンに、その印刷ジョブデータにて印刷が指示されている各カラーページの印刷,各モノクロページの印刷を、それぞれ、カラーモード,モノクロモードで行わせる制御部とを、備えたものとしておく。
【0008】
このように構成された本発明のカラープリンタによれば、ページ単位で、印刷エンジンの動作モードが切り替えられることになる。従って、本発明のカラープリンタは、カラーページとモノクロページとが混在した印刷物の印刷時に、各感光体ユニットが無駄に消耗されることがない状態で動作するプリンタとして機能することになる。
【0009】
本発明のカラープリンタを実現するに際しては、制御部として、受信した印刷ジョブデータに所定の情報が含まれていた場合、印刷エンジンに、その印刷ジョブデータにて印刷が指示されている各ページの印刷をいずれもカラーモードで行わせるものを、採用しておいても良い。
【0010】
また、本発明のカラープリンタを実現するに際しては、各ページがモノクロページであるかカラーページであるかの判定が、ホストコンピュータ側で行われるようにしておいても良く、カラープリンタ側で行われるようにしておいても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
<第1実施形態>
まず、図1を用いて、本発明の第1実施形態に係るカラープリンタ10のハードウェア構成を、説明する。
【0013】
図1(a)に示したように、本実施形態に係るカラープリンタ10は、カラープリンタ10は、このカラープリンタ10用のプリンタドライバ25がインストールされている何台か(図では、1台)のパーソナルコンピュータ(PC)20とパラレルケーブル或いはLANケーブルにより接続されて使用される装置である。また、カラープリンタ10は、制御部11とコントロールパネル12と印刷機構部13とにより構成された装置となっている。
【0014】
このカラープリンタ10を構成しているコントロールパネル12は、LCDや複数の押しボタンスイッチを備えた,ユーザとカラープリンタ10(制御部11)との間のインタフェースとして機能するユニットである。
【0015】
印刷機構部13は、制御部11から供給される信号に基づき用紙上へ印刷(カラー印刷及びモノクロ印刷)を行う印刷エンジン13e、印刷エンジン13eに用紙を供給するための複数の給紙装置(図示せず)、印刷エンジン13eによって印刷が行われた用紙をカラープリンタ10外に排出するための排紙装置(図示せず)等で構成されたユニットである。また、この印刷機構部13に用いられている印刷エンジン13eは、図1(b)に模式的に示したように、各トナーについて感光体ユニットが設けられたエンジンであるとともに、その動作モードとして、全ての感光体ユニットが動作する状態で印刷が行われるカラーモードと、K用感光体ユニットのみが動作する状態(C、M、Y用感光体ユニット内の各感光体ドラムと用紙搬送ベルトとが接触しない状態)で印刷が行われるモノクロモードとを、有するエンジンとなっている。
【0016】
制御部11は、PC20から送信されてきた印刷ジョブデータに応じた内容の印刷物を、印刷機構部13に生成させるための処理(詳細は後述)等を行うユニットである。この制御部11は、一般的なカラープリンタ内の制御部と同様に、CPU,ROM,RAM,印刷ジョブデータを受信するための通信インタフェース回路等で構成されたユニットとなっている。
【0017】
次に、プリンタドライバ25の機能を、説明する。
【0018】
プリンタドライバ25は、自身が表示したプロパティ・ダイアログボックスに対して所定の操作が行われると、図2に示したような内容のモード設定用ダイアログボックス30を表示するプログラムとなっている。
【0019】
このモード設定用ダイアログボックス30上のチェックボックス31は、或るページの印刷時に、そのページがモノクロページ(Kトナーだけで印刷できるページ)であるかカラーページ(印刷にKトナーとは異なるトナーが必要とされるページ)であるかにより、処理内容(詳細は後述)を変えるか否かを指定するためのコントロールである。また、チェックボックス32は、或るページの印刷時に、そのページがモノクロページであるかカラーページであるかにより、印刷エンジン13eの動作モードを変えるか否かを指定するためのコントロールである。なお、このチェックボックス32は、チェックボックス31がチェックされているときにのみ、ユーザが操作可能な状態をとるコントロールとなっている。
【0020】
そして、プリンタドライバ25は、印刷ジョブデータとして、チェックボックス31及びチェックボックス32の状態を表す情報(コマンド;以下、印刷モード値と表記する)や、他の印刷条件(印刷に用いるべき用紙の種類やサイズ、行うべき印刷の解像度等)に関する情報等からなるヘッダを、その先頭に含み、ヘッダの後方に、それぞれ、1ページ分の印刷内容を規定する幾つかの、対応するページが、モノクロページ,カラーページのいずれであるかを示す情報(以下、ページ種類値と表記する)を含むデータ(描画内容を指定するコマンドや改ページ位置を指定するコマンドの集合;以下、ページデータと表記する)が続くデータを、生成するプログラムとなっている。すなわち、プリンタドライバ25は、アプリケーションからのデータに基づき印刷ジョブデータを生成する際に、各ページがモノクロページ,カラーページのいずれであるかを判断する処理を行い、その判断結果を表すページ種類値を印刷ジョブデータ内の各ページデータの先頭に含めるプログラムとなっている。
【0021】
次に、本実施形態に係るカラープリンタ10の動作を、説明する。
【0022】
本カラープリンタ10内の制御部11は、カラープリンタ10の電源スイッチがオンにされると、図3に示した手順のジョブデータ解釈処理と、図4に示した手順の印刷エンジン制御処理とを並行的に実行している状態となる。なお、詳細は後述するが、図4に示した流れ図は、印刷モード値が、チェックボックス31,チェックボックス32の双方がチェックされていることを表す値(以下、“モノクロ優先”と表記する)である場合における印刷エンジン制御処理の処理手順のみを示した図となっている。
【0023】
すなわち、電源スイッチがオンとされた場合、制御部11の,ジョブデータ解釈処理の実行に関係している部分(以下、ジョブデータ解釈部と表記する。)は、PC20から印刷ジョブデータが送信されてくるのを監視する処理(図3:ステップS101)を、開始する。
【0024】
そして、ジョブデータ解釈部は、印刷ジョブデータが送信されてきた場合(ステップS101;YES)には、その印刷ジョブデータのヘッダの内容を解釈して印刷条件(印刷モード値等)を把握する(ステップS102)。その後、ジョブデータ解釈部は、受信している印刷ジョブデータ内の1個のページデータから、中間コード形式ページデータを生成してRAM上に記憶する(ページデータを中間コード形式ページデータに変換する)処理(ステップS103)を、行う。なお、中間コード形式ページデータとは、1ページ分のCMYKイメージデータ(或いは、Kイメージデータ)を高速に生成できる形式のデータのことである。
【0025】
ステップS103の処理を終えたジョブデータ解釈部は、ステップS102にて把握している印刷モード値、ステップS103にて処理したページデータに含まれていたページ種別値、ステップS103にて生成した中間コード形式ページデータのRAM上での記憶位置を示す情報等からなる情報である印刷構造体を、RAM上に生成する(ステップS104)。
【0026】
そして、ジョブデータ解釈部は、処理対象印刷ジョブデータに関する全てのページデータの処理が完了したか否かを判断(ステップS105)し、全てのページデータの処理が完了していなかった場合(ステップS105;NO)には、新たなページデータに対してステップS103以降の処理を行う。また、全てのページデータの処理が完了していた場合(ステップS105;YES)、ジョブデータ解釈部は、ステップS101に戻って、次の印刷ジョブデータの受信を待機する。
【0027】
一方、制御部11の,印刷エンジン制御処理の実行に関係している部分(以下、印刷エンジン制御部と表記する。)は、カラープリンタ10の電源スイッチがオンにされると、印刷ジョブデータ解釈処理(印刷ジョブデータ解釈部)によって印刷構造体が生成されるのを監視する処理(図3:ステップS201)を、開始している。
【0028】
そして、印刷エンジン制御部は、印刷構造体が生成された場合(ステップS201;YES)には、その印刷構造体に含まれるページ種別値に基づき、これから印刷を行うページ(以下、処理対象ページと表記する。)がカラーページであるかモノクロページであるかを判断(ステップS202)し、処理対象ページがカラーページであった場合(ステップS202;YES)には、その時点における印刷エンジンの動作モードがモノクロモードであるか否か(すなわち、印刷エンジンの動作モードの変更が必要であるか否か)を判断する(ステップS203)。
【0029】
そして、印刷エンジン制御部は、その時点における印刷エンジンの動作モードがモノクロモードであった場合(ステップS203;YES)には、印刷エンジンの動作モードをカラーモードに変更するための処理(ステップS204)を行った後に、処理対象となっている印刷構造体がその記憶位置を示している中間コード形式ページデータから,CMYKイメージデータを生成し、生成したCMYKイメージデータに基づく印刷を印刷エンジンに行わせる処理(ステップS205)を行う。なお、このステップS205において、印刷エンジン制御部は、処理対象としていた印刷構造体を、RAM上から消去する処理も行う。
【0030】
また、印刷エンジン制御部は、印刷エンジンの動作モードがカラーモードであった場合(ステップS203;NO)には、ステップS204の処理を行うことなく、ステップS205の処理を行う。
【0031】
これに対して、処理対象ページがモノクロページであった場合(ステップS202;NO)、印刷エンジン制御部は、その時点における印刷エンジンの動作モードがカラーモードであるか否か(印刷エンジンの動作モードの変更が必要であるか否か)を判断する(ステップS206)。そして、印刷エンジン制御部は、その時点における印刷エンジンの動作モードがカラーモードであった場合(ステップS206;YES)には、印刷エンジンの動作モードをモノクロモードに変更するための処理(ステップS207)を行う。
【0032】
次いで、印刷エンジン制御部は、処理対象となっている印刷構造体がその記憶位置を示している中間コード形式ページデータから,Kイメージデータを生成し、生成したKイメージデータに基づく印刷を印刷エンジンに行わせるための処理(ステップS208)を行う。なお、このステップS208において、印刷エンジン制御部は、処理対象としていた印刷構造体を、RAM上から消去する処理も行う。
【0033】
また、印刷エンジン制御部は、印刷エンジンの動作モードがモノクロモードであった場合(ステップS206;NO)には、ステップS207の処理を行うことなく、ステップS208の処理を行う。
【0034】
そして、ステップS205或いはS208の処理を終えた印刷エンジン制御部は、ステップS201に戻り、新たな印刷構造体が生成されていた場合(ステップS201;YES)には、その印刷構造体(複数個、生成されている場合には、最も過去に生成されたもの)に基づき、ステップS202〜S208の処理を開始する。また、新たな印刷構造体が生成されていなかった場合(ステップS201;NO)、印刷エンジン制御部は、新たな印刷構造体が生成されるのを待機する状態(ステップS201の判断を繰り返し行っている状態)となる。
【0035】
以上、印刷モード値が“モノクロ優先”であった場合における印刷エンジン制御部の動作を説明したが、印刷モード値がチェックボックス31のみがチェックされていることを示すものであった場合、印刷エンジン制御部は、モノクロページに関しては、Kイメージデータを生成し、カラーページに関しては、CMYKイメージデータを生成する状態であり、かつ、各イメージデータに基づく印刷をカラーモードで印刷エンジン13eに行わせる状態で、動作する。すなわち、この場合、カラープリンタ10は、ページ種別値に応じた形式のイメージデータが生成されるが、印刷エンジン13eの動作モードが変更されない状態で動作する。
【0036】
また、印刷モード値が、チェックボックス31がチェックされていないことを示すものであった場合、印刷エンジン制御部は、モノクロページ、カラーページのいずれに関しても、CMYKイメージデータを生成して、それに基づく印刷をカラーモードで印刷エンジン13eに行わせる状態で、動作する。すなわち、この場合、カラープリンタ10は、モノクロページに関してもCMYKイメージデータが生成されて印刷が行われる状態で動作する。
【0037】
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係るカラープリンタ10は、ページ単位で、印刷エンジン13eの動作モードが自動的に切り替えられる動作モード(印刷モード値が“モノクロ優先”であった場合の動作モード;以下、モノクロ優先モードと表記する)を有するプリンタとなっている。また、カラープリンタ10は、印刷エンジン13eの動作モードの切り替えが行われない動作モードも有するプリンタとなっている。そして、印刷エンジン13eの動作モードを切り替えるには、ある程度の時間が必要とされるので、本カラープリンタ10は、カラーページとモノクロページとが混在した印刷物の印刷時に、各感光体ユニットが無駄に消耗されることがない状態で動作させることも、印刷速度が早い状態で動作させることも可能なプリンタとなっているということが出来る。
【0038】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係るカラープリンタは、上記した第1実施形態に係るカラープリンタ10を、変形したものであり、第1実施形態に係るカラープリンタ10と共通する部分を多く有するものとなっている。このため、以下では、第1実施形態のカラープリンタ10の説明時に用いたものと同じ符号を用いて、第2実施形態に係るカラープリンタ10の構成、動作を、第1実施形態のカラープリンタ10と異なる部分を中心に説明することにする。
【0039】
本発明の第2実施形態に係るカラープリンタ10用のプリンタドライバ25は、第1実施形態に係るカラープリンタ10用のプリンタドライバ25とは異なり、印刷ジョブデータを生成する際に、各ページがモノクロページ,カラーページのいずれであるかを判断する処理を行わないプログラムとなっている。すなわち、第2実施形態に係るプリンタドライバ25は、ヘッダに印刷モード値は含まれるが、各ページデータ中にページ種別値が含まれない印刷ジョブデータを生成するプログラムとなっている。
【0040】
そして、第2実施形態に係るカラープリンタ10は、印刷ジョブデータ解釈処理として、図5にその手順を示したものが行われるように、第1実施形態に係るカラープリンタ10を変形したプリンタとなっている。
【0041】
すなわち、第2実施形態に係るカラープリンタ10のジョブデータ解釈部は、印刷ジョブデータが送信されてきた場合(ステップS301;YES)には、その印刷ジョブデータのヘッダの内容を解釈して印刷条件(印刷モード値等)を把握する(ステップS302)。その後、ジョブデータ解釈部は、受信している印刷ジョブデータ内の1個のページデータから、中間コード形式ページデータを生成してRAM上に記憶する(ページデータを中間コード形式ページデータに変換する)と共に、そのページデータが、モノクロページ,カラーページのいずれであるかを判定する処理(ステップS303)を、行う。すなわち、ジョブデータ解釈部は、このステップS303において、ページデータから中間コード形式ページデータを生成しながら、処理中のページデータ内にカラー印刷が必要とされる描画コマンドが存在していた場合には、そのことを記憶する処理を行う。
【0042】
ステップS303の処理を終えたジョブデータ解釈部は、ステップS302にて把握した印刷モード値、ステップS303における判定結果を表すページ種別値(処理したページデータが、モノクロページ、カラーページのいずれであるかを表す値)、ステップS303にて生成した中間コード形式ページデータのRAM上での記憶位置を示す情報等からなる情報である印刷構造体を、RAM上に生成する(ステップS304)。
【0043】
そして、ジョブデータ解釈部は、処理対象印刷ジョブデータに関する全てのページデータの処理が完了したか否かを判断(ステップS305)し、全てのページデータの処理が完了していなかった場合(ステップS305;NO)には、新たなページデータに対してステップS303以降の処理を行う。また、全てのページデータの処理が完了していた場合(ステップS305;YES)、ジョブデータ解釈部は、ステップS301に戻って、次の印刷ジョブデータの受信を待機する。
【0044】
すなわち、この第2実施形態に係るカラープリンタ10は、各ページがカラーページであるかモノクロページであるかの否かを判定するための実際の処理がプリンタ側で行われるように、第1実施形態に係るカラープリンタ10を変形したものとなっている。従って、本カラープリンタ10も、第1実施形態に係るカラープリンタ10と同様に、カラーページとモノクロページとが混在した印刷物の印刷時に各感光体ユニットが無駄に消耗されることがない状態で動作させることも、印刷速度が早い状態で動作させることも可能なプリンタとなっているということが出来る。
【0045】
<変形形態>
上記した各実施形態に係るカラープリンタ10は、各種の変形を行うことが出来る。例えば、各実施形態に係るカラープリンタ10は、3種類の動作モードを有するものであったが、“モノクロ優先モード”以外の1種或いは2種の動作モードを、カラープリンタ10から取り除いてしまっても良く、他の動作モードをカラープリンタ10に追加しても良い。また、具体的な処理手順が上記したものとは異なるように、各カラープリンタ10を変形しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るカラープリンタの構成図である。
【図2】第1実施形態に係るカラープリンタ用のプリンタドライバが表示するモード設定ダイアログボックスの説明図である。
【図3】第1実施形態に係るカラープリンタ内で実行されるジョブデータ解釈処理の流れ図である。
【図4】第1実施形態に係るカラープリンタ内で、上記ジョブデータ解釈処理と並行的に実行される印刷エンジン制御処理の流れ図である。
【図5】第2実施形態に係るカラープリンタ内で実行されるジョブデータ解釈処理の流れ図である。
【符号の説明】
10 カラープリンタ、11 制御部、12 コントロールパネル
13 印刷機構部、13e 印刷エンジン、20 パーソナルコンピュータ
25 プリンタドライバ、30 モード設定ダイアログボックス
【発明の属する技術分野】
本発明は、タンデム型の印刷エンジンを搭載したカラープリンタに、関する。
【0002】
【従来の技術】
カラープリンタやカラー複写機に搭載されているタンデム型の印刷エンジン(C[シアン],M[マゼンタ],Y[イエロー],K[ブラック]トナーのそれぞれについて、感光体ドラムとその周辺部品とからなる感光体ユニットを備えた印刷エンジン)の中には、動作モードとして、全ての感光体ユニットが動作する(全ての感光体ドラムが回転する)カラーモードと、K用の感光体ユニットのみが動作する(他の感光体ユニット内の各感光体ドラムが全く回転しない)モノクロモードとを有するもの(例えば、特許文献1参照。)が、存在している。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−65315号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなタンデム型の印刷エンジンが開発されているのは、タンデム型の印刷エンジンをカラーモードしか有さないものとしておいた場合、モノクロ印刷時に、C,M,Y用の各感光体ユニット(感光体ユニット内の感光体ドラム自体や感光体ドラムと接触するクリーニングブレード等)が無駄に消耗されることになるので、そのような現象の発生を防ぐためなのであるが、上記のようなタンデム型の印刷エンジンを搭載した既存のカラープリンタ(以下、従来プリンタと表記する)は、いずれも、印刷ジョブデータ単位で、タンデム型の印刷エンジンの動作モードを決定するものとなっている。
【0005】
すなわち、従来プリンタは、いずれも、モノクロページとカラーページとが混在した印刷物の印刷を指示する印刷ジョブデータの受信時に、C,M,Y用の各感光体ユニットが無駄に消耗されるプリンタとなっている。
【0006】
本発明は、このような現状を鑑みなされたものであり、本発明の課題は、K用の感光体ユニットのみを動作させることが可能なタンデム型の印刷エンジンを搭載した,カラーページとモノクロページとが混在した印刷物の印刷時に、各感光体ユニットが無駄に消耗されることがない状態で動作するカラープリンタを、提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、カラープリンタを、互いに異なる色のトナー像を形成するための複数の感光体ユニットを有すると共に、複数の感光体ユニットの全てが機能するカラーモードと、複数の感光体ユニットの中の,モノクロ印刷用の感光体ユニットのみが機能するモノクロモードとで動作可能なタンデム型の印刷エンジンと、受信した印刷ジョブデータに基づき、その印刷ジョブデータが表している内容の印刷物を印刷エンジンに生成させる制御部であって、カラーページとモノクロページとが混在した印刷物の生成を指示する印刷ジョブデータを受信した際には、印刷エンジンに、その印刷ジョブデータにて印刷が指示されている各カラーページの印刷,各モノクロページの印刷を、それぞれ、カラーモード,モノクロモードで行わせる制御部とを、備えたものとしておく。
【0008】
このように構成された本発明のカラープリンタによれば、ページ単位で、印刷エンジンの動作モードが切り替えられることになる。従って、本発明のカラープリンタは、カラーページとモノクロページとが混在した印刷物の印刷時に、各感光体ユニットが無駄に消耗されることがない状態で動作するプリンタとして機能することになる。
【0009】
本発明のカラープリンタを実現するに際しては、制御部として、受信した印刷ジョブデータに所定の情報が含まれていた場合、印刷エンジンに、その印刷ジョブデータにて印刷が指示されている各ページの印刷をいずれもカラーモードで行わせるものを、採用しておいても良い。
【0010】
また、本発明のカラープリンタを実現するに際しては、各ページがモノクロページであるかカラーページであるかの判定が、ホストコンピュータ側で行われるようにしておいても良く、カラープリンタ側で行われるようにしておいても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
<第1実施形態>
まず、図1を用いて、本発明の第1実施形態に係るカラープリンタ10のハードウェア構成を、説明する。
【0013】
図1(a)に示したように、本実施形態に係るカラープリンタ10は、カラープリンタ10は、このカラープリンタ10用のプリンタドライバ25がインストールされている何台か(図では、1台)のパーソナルコンピュータ(PC)20とパラレルケーブル或いはLANケーブルにより接続されて使用される装置である。また、カラープリンタ10は、制御部11とコントロールパネル12と印刷機構部13とにより構成された装置となっている。
【0014】
このカラープリンタ10を構成しているコントロールパネル12は、LCDや複数の押しボタンスイッチを備えた,ユーザとカラープリンタ10(制御部11)との間のインタフェースとして機能するユニットである。
【0015】
印刷機構部13は、制御部11から供給される信号に基づき用紙上へ印刷(カラー印刷及びモノクロ印刷)を行う印刷エンジン13e、印刷エンジン13eに用紙を供給するための複数の給紙装置(図示せず)、印刷エンジン13eによって印刷が行われた用紙をカラープリンタ10外に排出するための排紙装置(図示せず)等で構成されたユニットである。また、この印刷機構部13に用いられている印刷エンジン13eは、図1(b)に模式的に示したように、各トナーについて感光体ユニットが設けられたエンジンであるとともに、その動作モードとして、全ての感光体ユニットが動作する状態で印刷が行われるカラーモードと、K用感光体ユニットのみが動作する状態(C、M、Y用感光体ユニット内の各感光体ドラムと用紙搬送ベルトとが接触しない状態)で印刷が行われるモノクロモードとを、有するエンジンとなっている。
【0016】
制御部11は、PC20から送信されてきた印刷ジョブデータに応じた内容の印刷物を、印刷機構部13に生成させるための処理(詳細は後述)等を行うユニットである。この制御部11は、一般的なカラープリンタ内の制御部と同様に、CPU,ROM,RAM,印刷ジョブデータを受信するための通信インタフェース回路等で構成されたユニットとなっている。
【0017】
次に、プリンタドライバ25の機能を、説明する。
【0018】
プリンタドライバ25は、自身が表示したプロパティ・ダイアログボックスに対して所定の操作が行われると、図2に示したような内容のモード設定用ダイアログボックス30を表示するプログラムとなっている。
【0019】
このモード設定用ダイアログボックス30上のチェックボックス31は、或るページの印刷時に、そのページがモノクロページ(Kトナーだけで印刷できるページ)であるかカラーページ(印刷にKトナーとは異なるトナーが必要とされるページ)であるかにより、処理内容(詳細は後述)を変えるか否かを指定するためのコントロールである。また、チェックボックス32は、或るページの印刷時に、そのページがモノクロページであるかカラーページであるかにより、印刷エンジン13eの動作モードを変えるか否かを指定するためのコントロールである。なお、このチェックボックス32は、チェックボックス31がチェックされているときにのみ、ユーザが操作可能な状態をとるコントロールとなっている。
【0020】
そして、プリンタドライバ25は、印刷ジョブデータとして、チェックボックス31及びチェックボックス32の状態を表す情報(コマンド;以下、印刷モード値と表記する)や、他の印刷条件(印刷に用いるべき用紙の種類やサイズ、行うべき印刷の解像度等)に関する情報等からなるヘッダを、その先頭に含み、ヘッダの後方に、それぞれ、1ページ分の印刷内容を規定する幾つかの、対応するページが、モノクロページ,カラーページのいずれであるかを示す情報(以下、ページ種類値と表記する)を含むデータ(描画内容を指定するコマンドや改ページ位置を指定するコマンドの集合;以下、ページデータと表記する)が続くデータを、生成するプログラムとなっている。すなわち、プリンタドライバ25は、アプリケーションからのデータに基づき印刷ジョブデータを生成する際に、各ページがモノクロページ,カラーページのいずれであるかを判断する処理を行い、その判断結果を表すページ種類値を印刷ジョブデータ内の各ページデータの先頭に含めるプログラムとなっている。
【0021】
次に、本実施形態に係るカラープリンタ10の動作を、説明する。
【0022】
本カラープリンタ10内の制御部11は、カラープリンタ10の電源スイッチがオンにされると、図3に示した手順のジョブデータ解釈処理と、図4に示した手順の印刷エンジン制御処理とを並行的に実行している状態となる。なお、詳細は後述するが、図4に示した流れ図は、印刷モード値が、チェックボックス31,チェックボックス32の双方がチェックされていることを表す値(以下、“モノクロ優先”と表記する)である場合における印刷エンジン制御処理の処理手順のみを示した図となっている。
【0023】
すなわち、電源スイッチがオンとされた場合、制御部11の,ジョブデータ解釈処理の実行に関係している部分(以下、ジョブデータ解釈部と表記する。)は、PC20から印刷ジョブデータが送信されてくるのを監視する処理(図3:ステップS101)を、開始する。
【0024】
そして、ジョブデータ解釈部は、印刷ジョブデータが送信されてきた場合(ステップS101;YES)には、その印刷ジョブデータのヘッダの内容を解釈して印刷条件(印刷モード値等)を把握する(ステップS102)。その後、ジョブデータ解釈部は、受信している印刷ジョブデータ内の1個のページデータから、中間コード形式ページデータを生成してRAM上に記憶する(ページデータを中間コード形式ページデータに変換する)処理(ステップS103)を、行う。なお、中間コード形式ページデータとは、1ページ分のCMYKイメージデータ(或いは、Kイメージデータ)を高速に生成できる形式のデータのことである。
【0025】
ステップS103の処理を終えたジョブデータ解釈部は、ステップS102にて把握している印刷モード値、ステップS103にて処理したページデータに含まれていたページ種別値、ステップS103にて生成した中間コード形式ページデータのRAM上での記憶位置を示す情報等からなる情報である印刷構造体を、RAM上に生成する(ステップS104)。
【0026】
そして、ジョブデータ解釈部は、処理対象印刷ジョブデータに関する全てのページデータの処理が完了したか否かを判断(ステップS105)し、全てのページデータの処理が完了していなかった場合(ステップS105;NO)には、新たなページデータに対してステップS103以降の処理を行う。また、全てのページデータの処理が完了していた場合(ステップS105;YES)、ジョブデータ解釈部は、ステップS101に戻って、次の印刷ジョブデータの受信を待機する。
【0027】
一方、制御部11の,印刷エンジン制御処理の実行に関係している部分(以下、印刷エンジン制御部と表記する。)は、カラープリンタ10の電源スイッチがオンにされると、印刷ジョブデータ解釈処理(印刷ジョブデータ解釈部)によって印刷構造体が生成されるのを監視する処理(図3:ステップS201)を、開始している。
【0028】
そして、印刷エンジン制御部は、印刷構造体が生成された場合(ステップS201;YES)には、その印刷構造体に含まれるページ種別値に基づき、これから印刷を行うページ(以下、処理対象ページと表記する。)がカラーページであるかモノクロページであるかを判断(ステップS202)し、処理対象ページがカラーページであった場合(ステップS202;YES)には、その時点における印刷エンジンの動作モードがモノクロモードであるか否か(すなわち、印刷エンジンの動作モードの変更が必要であるか否か)を判断する(ステップS203)。
【0029】
そして、印刷エンジン制御部は、その時点における印刷エンジンの動作モードがモノクロモードであった場合(ステップS203;YES)には、印刷エンジンの動作モードをカラーモードに変更するための処理(ステップS204)を行った後に、処理対象となっている印刷構造体がその記憶位置を示している中間コード形式ページデータから,CMYKイメージデータを生成し、生成したCMYKイメージデータに基づく印刷を印刷エンジンに行わせる処理(ステップS205)を行う。なお、このステップS205において、印刷エンジン制御部は、処理対象としていた印刷構造体を、RAM上から消去する処理も行う。
【0030】
また、印刷エンジン制御部は、印刷エンジンの動作モードがカラーモードであった場合(ステップS203;NO)には、ステップS204の処理を行うことなく、ステップS205の処理を行う。
【0031】
これに対して、処理対象ページがモノクロページであった場合(ステップS202;NO)、印刷エンジン制御部は、その時点における印刷エンジンの動作モードがカラーモードであるか否か(印刷エンジンの動作モードの変更が必要であるか否か)を判断する(ステップS206)。そして、印刷エンジン制御部は、その時点における印刷エンジンの動作モードがカラーモードであった場合(ステップS206;YES)には、印刷エンジンの動作モードをモノクロモードに変更するための処理(ステップS207)を行う。
【0032】
次いで、印刷エンジン制御部は、処理対象となっている印刷構造体がその記憶位置を示している中間コード形式ページデータから,Kイメージデータを生成し、生成したKイメージデータに基づく印刷を印刷エンジンに行わせるための処理(ステップS208)を行う。なお、このステップS208において、印刷エンジン制御部は、処理対象としていた印刷構造体を、RAM上から消去する処理も行う。
【0033】
また、印刷エンジン制御部は、印刷エンジンの動作モードがモノクロモードであった場合(ステップS206;NO)には、ステップS207の処理を行うことなく、ステップS208の処理を行う。
【0034】
そして、ステップS205或いはS208の処理を終えた印刷エンジン制御部は、ステップS201に戻り、新たな印刷構造体が生成されていた場合(ステップS201;YES)には、その印刷構造体(複数個、生成されている場合には、最も過去に生成されたもの)に基づき、ステップS202〜S208の処理を開始する。また、新たな印刷構造体が生成されていなかった場合(ステップS201;NO)、印刷エンジン制御部は、新たな印刷構造体が生成されるのを待機する状態(ステップS201の判断を繰り返し行っている状態)となる。
【0035】
以上、印刷モード値が“モノクロ優先”であった場合における印刷エンジン制御部の動作を説明したが、印刷モード値がチェックボックス31のみがチェックされていることを示すものであった場合、印刷エンジン制御部は、モノクロページに関しては、Kイメージデータを生成し、カラーページに関しては、CMYKイメージデータを生成する状態であり、かつ、各イメージデータに基づく印刷をカラーモードで印刷エンジン13eに行わせる状態で、動作する。すなわち、この場合、カラープリンタ10は、ページ種別値に応じた形式のイメージデータが生成されるが、印刷エンジン13eの動作モードが変更されない状態で動作する。
【0036】
また、印刷モード値が、チェックボックス31がチェックされていないことを示すものであった場合、印刷エンジン制御部は、モノクロページ、カラーページのいずれに関しても、CMYKイメージデータを生成して、それに基づく印刷をカラーモードで印刷エンジン13eに行わせる状態で、動作する。すなわち、この場合、カラープリンタ10は、モノクロページに関してもCMYKイメージデータが生成されて印刷が行われる状態で動作する。
【0037】
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係るカラープリンタ10は、ページ単位で、印刷エンジン13eの動作モードが自動的に切り替えられる動作モード(印刷モード値が“モノクロ優先”であった場合の動作モード;以下、モノクロ優先モードと表記する)を有するプリンタとなっている。また、カラープリンタ10は、印刷エンジン13eの動作モードの切り替えが行われない動作モードも有するプリンタとなっている。そして、印刷エンジン13eの動作モードを切り替えるには、ある程度の時間が必要とされるので、本カラープリンタ10は、カラーページとモノクロページとが混在した印刷物の印刷時に、各感光体ユニットが無駄に消耗されることがない状態で動作させることも、印刷速度が早い状態で動作させることも可能なプリンタとなっているということが出来る。
【0038】
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係るカラープリンタは、上記した第1実施形態に係るカラープリンタ10を、変形したものであり、第1実施形態に係るカラープリンタ10と共通する部分を多く有するものとなっている。このため、以下では、第1実施形態のカラープリンタ10の説明時に用いたものと同じ符号を用いて、第2実施形態に係るカラープリンタ10の構成、動作を、第1実施形態のカラープリンタ10と異なる部分を中心に説明することにする。
【0039】
本発明の第2実施形態に係るカラープリンタ10用のプリンタドライバ25は、第1実施形態に係るカラープリンタ10用のプリンタドライバ25とは異なり、印刷ジョブデータを生成する際に、各ページがモノクロページ,カラーページのいずれであるかを判断する処理を行わないプログラムとなっている。すなわち、第2実施形態に係るプリンタドライバ25は、ヘッダに印刷モード値は含まれるが、各ページデータ中にページ種別値が含まれない印刷ジョブデータを生成するプログラムとなっている。
【0040】
そして、第2実施形態に係るカラープリンタ10は、印刷ジョブデータ解釈処理として、図5にその手順を示したものが行われるように、第1実施形態に係るカラープリンタ10を変形したプリンタとなっている。
【0041】
すなわち、第2実施形態に係るカラープリンタ10のジョブデータ解釈部は、印刷ジョブデータが送信されてきた場合(ステップS301;YES)には、その印刷ジョブデータのヘッダの内容を解釈して印刷条件(印刷モード値等)を把握する(ステップS302)。その後、ジョブデータ解釈部は、受信している印刷ジョブデータ内の1個のページデータから、中間コード形式ページデータを生成してRAM上に記憶する(ページデータを中間コード形式ページデータに変換する)と共に、そのページデータが、モノクロページ,カラーページのいずれであるかを判定する処理(ステップS303)を、行う。すなわち、ジョブデータ解釈部は、このステップS303において、ページデータから中間コード形式ページデータを生成しながら、処理中のページデータ内にカラー印刷が必要とされる描画コマンドが存在していた場合には、そのことを記憶する処理を行う。
【0042】
ステップS303の処理を終えたジョブデータ解釈部は、ステップS302にて把握した印刷モード値、ステップS303における判定結果を表すページ種別値(処理したページデータが、モノクロページ、カラーページのいずれであるかを表す値)、ステップS303にて生成した中間コード形式ページデータのRAM上での記憶位置を示す情報等からなる情報である印刷構造体を、RAM上に生成する(ステップS304)。
【0043】
そして、ジョブデータ解釈部は、処理対象印刷ジョブデータに関する全てのページデータの処理が完了したか否かを判断(ステップS305)し、全てのページデータの処理が完了していなかった場合(ステップS305;NO)には、新たなページデータに対してステップS303以降の処理を行う。また、全てのページデータの処理が完了していた場合(ステップS305;YES)、ジョブデータ解釈部は、ステップS301に戻って、次の印刷ジョブデータの受信を待機する。
【0044】
すなわち、この第2実施形態に係るカラープリンタ10は、各ページがカラーページであるかモノクロページであるかの否かを判定するための実際の処理がプリンタ側で行われるように、第1実施形態に係るカラープリンタ10を変形したものとなっている。従って、本カラープリンタ10も、第1実施形態に係るカラープリンタ10と同様に、カラーページとモノクロページとが混在した印刷物の印刷時に各感光体ユニットが無駄に消耗されることがない状態で動作させることも、印刷速度が早い状態で動作させることも可能なプリンタとなっているということが出来る。
【0045】
<変形形態>
上記した各実施形態に係るカラープリンタ10は、各種の変形を行うことが出来る。例えば、各実施形態に係るカラープリンタ10は、3種類の動作モードを有するものであったが、“モノクロ優先モード”以外の1種或いは2種の動作モードを、カラープリンタ10から取り除いてしまっても良く、他の動作モードをカラープリンタ10に追加しても良い。また、具体的な処理手順が上記したものとは異なるように、各カラープリンタ10を変形しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るカラープリンタの構成図である。
【図2】第1実施形態に係るカラープリンタ用のプリンタドライバが表示するモード設定ダイアログボックスの説明図である。
【図3】第1実施形態に係るカラープリンタ内で実行されるジョブデータ解釈処理の流れ図である。
【図4】第1実施形態に係るカラープリンタ内で、上記ジョブデータ解釈処理と並行的に実行される印刷エンジン制御処理の流れ図である。
【図5】第2実施形態に係るカラープリンタ内で実行されるジョブデータ解釈処理の流れ図である。
【符号の説明】
10 カラープリンタ、11 制御部、12 コントロールパネル
13 印刷機構部、13e 印刷エンジン、20 パーソナルコンピュータ
25 プリンタドライバ、30 モード設定ダイアログボックス
Claims (4)
- 互いに異なる色のトナー像を形成するための複数の感光体ユニットを有すると共に、前記複数の感光体ユニットの全てが機能するカラーモードと、前記複数の感光体ユニットの中の,モノクロ印刷用の感光体ユニットのみが機能するモノクロモードとで動作可能なタンデム型の印刷エンジンと、
受信した印刷ジョブデータに基づき、その印刷ジョブデータが表している内容の印刷物を前記印刷エンジンに生成させる制御部であって、カラーページとモノクロページとが混在した印刷物の生成を指示する印刷ジョブデータを受信した際には、前記印刷エンジンに、その印刷ジョブデータにて印刷が指示されている各カラーページの印刷,各モノクロページの印刷を、それぞれ、前記カラーモード,前記モノクロモードで行わせる制御部
とを、備えることを特徴とするカラープリンタ。 - 前記制御部は、
受信した印刷ジョブデータに所定の情報が含まれていた場合には、前記印刷エンジンに、その印刷ジョブデータにて印刷が指示されている各ページの印刷を前記カラーモードで行わせる
ことを特徴とする請求項1記載のカラープリンタ。 - 前記制御部は、
ページ毎に,そのページがモノクロページであるかカラーページであるかを示す情報を含む印刷ジョブデータに基づき、その印刷ジョブデータにて内容が規定されている印刷物の各ページがモノクロページであるかカラーページであるかを判定する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のカラープリンタ。 - 前記制御部は、
ページ毎に,そのページがモノクロページであるかカラーページであるかを示す情報を含まない印刷ジョブデータに基づき、その印刷ジョブデータにて内容が規定されている印刷物の各ページがモノクロページであるかカラーデータであるかを判定する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のカラープリンタ。
Priority Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008216320A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-18 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置、画像形成方法および画像形成プログラム |
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-
2002
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