JP4434923B2 - 洋式便器用介助具 - Google Patents

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Description

本発明は、高齢者、身体障害者、膝や足腰の屈伸が不自由な者あるいは車椅子使用者だけでなく健常者等全ての者が自宅の既存の洋式便器を利用する際に着座、排泄、起立等の一連の排泄動作を自力で容易に出来るように補助するための介助具に関するものである。
従来、高齢者、身体障害者、身体の不自由な者あるいは車椅子使用者が、自宅において既存の洋式便器を使用する際に、自力で洋式便器に着座したり起立することは、膝や足腰の屈伸が不自由のため極めて困難で時には苦痛を伴い、介助者に頼るか又は杖などに頼って時間のかかる動作をし、多大な苦労と時間を要していた。
このような不都合を解決するために、トイレの床面や壁面に手摺パイプを取り付け(例えば、特許文献1参照)、これを利用することが考えられるが、該手摺パイプを取り付けるために、専門の施工業者に依頼をして施行してもらわなければならないという面倒さや費用が嵩むという不都合があり、一般家庭には余り普及していないのが現状である。
そのために、既存の洋式便器に取り付ける簡易な介助装置が提案されている。このものは洋式便器の左右に配置した足部と、足部から立ち上がる高さ調整可能な左右の上パイプと下パイプからなる縦フレームと、左右の縦フレームを連結する連結フレームと、左右の縦フレームから前方に水平に延びるとともに水平位置から縦位置に回動自在な左右一対のアームレストを具備し、トイレ側壁に固定具を押圧することにより固定する洋式トイレ用介助具(例えば、特許文献2参照)である。
上述した洋式便器用介助具において、アームレストが水平位置から縦位置に回動自在に構成されているため、排泄後アームレストを縦位置に回動することによりアームレストが邪魔にならず尻を拭くことが出来るし、男子の小便時においても邪魔になることはないし、更に、トイレ内の清掃時にも邪魔にならない等の優れた効果を有する。
しかしながら、このようなアームレストが水平位置から縦位置に回動自在に構成されているだけの洋式便器用介助具においては、アームレストの左右間隔の幅は調整出来ず使用者の体形や体格に対応することが出来ないものであり、結果として、使用者がアームレストを充分に活用出来ない場合が生じ、使用者にとっての使い勝手として良くないものであった。また、腹筋力が低下した高齢者等が着座して排泄する際に、アームレストの水平方向の開き角度を調整することが出来ないため、排泄を促すためにアームレストを身体の前に移動し、アームレストに身体の上体を凭せ前屈状態になり息むことが出来ず快適な排便が出来ない不都合があった。
実公昭61−8795号公報 特開平10−234623号公報
本件発明は、上述の不都合を解決しようとするものであり、使用者の体形や体格に合わせてアームレストを横移動自在として左右間隔の幅を調整することが可能で、且つ腹筋力が低下した高齢者等が着座して排便する際に容易に息むことが出来るようにアームレストを旋回自在にして水平方向の開き角度を調整可能としてアームレストを身体の前に移動することが出来る高齢者や身体障害者及び車椅子使用者だけでなく、健常者等すべて者が洋式便器を安全に快適に使用できる使い勝手の良い洋式便器用介助具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の手段は、請求項1の発明では、洋式便器10の左右の床面に配置する前後方向に水平に延びる左右一対の足部11と、該足部11から立ち上がる左右一対の縦フレーム2と、該縦フレーム2の上端部に左右一対のアームレスト8を突設した洋式便器用介助具1において、前記縦フレーム2の上端部に定着した可動ベース5と、ブラケット7を形成する底板70の両側に立設して対向する一対の支持板71、71間に周方向に回動自在に架設した円筒形状の縦軸66の周表面に設けられた一方向回りの雄ねじに軸方向にねじ移動自在に螺合した雌ねじ付き胴部60の両側に連設された一対のガイド板64、64と前記一対の支持板71、71の間に押圧バネ65を前記縦軸66に巻回して形成された可動部6を、横軸54で旋回自在に軸着するとともに前記可動部6にアームレスト8を突設したことを特徴とする洋式便器用介助具である。
請求項2の発明では、ブラケット7の底板70に穿設した横位置決め孔76に嵌合する横係止部52を可動ベース5に嵌着したことを特徴とする請求項1に記載の洋式便器用介助具である。
請求項3の発明では、胴部60の両側に連設された一対のガイド板64、64の間に縦制御軸73に挿着された抵抗ローラ61が配置され、該抵抗ローラ61は胴部60の外周面を押圧している状態で当接して常に胴部60の回動に対して一定の負荷を掛けて胴部60の回動力を弱めていることを特徴とする請求項1または2に記載の洋式便器用介助具である。
請求項4の発明では、胴部60の両側に連設した一対のガイド板64、64に前記縦制御軸73を挿通させるためのガイドスリット63を形成し、該ガイドスリット63を外した位置にアームレスト8を構成する内パイプ81を突設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の洋式便器用介助具である。
請求項5の発明では、アームレスト8を構成する内パイプ81の外周面に抜孔85を形成し、U字形に折り曲げた線バネ88の外側面に湾曲した突起89を設け、内パイプ81の内側部に線バネ88を押し込んでその突起89を抜孔85より突出させ、外側面に手摺部80を設けた外パイプ82に上記突起89が嵌る数個の抜止孔86を適当な間隔に穿設したことによりアームレスト8を形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の洋式便器用介助具である。
上記の手段の作用について説明すると、本発明の洋式便器用介助具は、アームレストを横移動、水平旋回、縦回動、前後移動自在に設けているから、使用者の体格、体形、障害の程度等によってアームレストの左右間隔の幅の調整をする場合には、縦軸と胴部を相対的に回転して胴部のみを軸方向にねじ移動自在としているから一方のアームレストの端部に設置している可動部の幅調整ノブを回転して縦軸に螺合している胴部のみを軸方向にねじ移動させて左右方向に横移動させ、同様に他方のアームレストに関しても上述の手段により胴部を左右方向に移動させ左右のアームレストの左右間隔の幅を調整することができる。この時、胴部の両側に設けたガイド板とブラケットの支持板間の両押圧バネが弾発方向に付勢しているため、胴部は両方向から押圧され固定されるとともに幅調整ノブの回転時の抵抗になる。この時のアームレストの移動平面は、トイレ床面に平行で且トイレ側壁に直角な長方形状の平面となる。
次に、排泄を促す前傾姿勢を保持するために使用者の前方にアームレストが必要な場合には、アームレストを手で内側方向に引き寄せることにより、初期位置の横位置決め孔に嵌合している横孫止部が該横位置決め孔より脱して、可動部のブラケットが可動ベース上を摺動し、この状態において可動ベースに嵌着されている横係止部が、ブラケットの底部に穿設されている横位置決め孔を探索している状態となり「カチッ」と音がして最終位置の横位置決め孔に嵌合するまで旋回させるとアームレストが最終位置状態となり使用者の前方に移動する。そして、排泄後、アームレストを初期位置まで移動する場合、アームレストを手で外側方向に押し出すことにより横係止部が最終位置の横位置決め孔より脱して、可動部のブラケットが可動ベース上を摺動し、やはりこの状態においては横係止部が横位置決め孔を探索している状態となり、初期位置の横位置決め孔に横係止部が、「カチッ」と音がして嵌合するまで旋回させてアームレストが初期位置状態となる。この時のアームレストの旋回平面は、トイレ床面に平行で且トイレ側壁に直角な円弧形状の平面となる。
更に、アームレストの初期位置である前方水平位置から上方の垂直位置に移動する場合には、アームレストを手で上方の垂直方向に回動して垂直位置に移動し、そして、この垂直位置にあるアームレストを初期位置である前方水平位置に移動する場合には、アームレストを手で下方に回動して初期位置である前方水平位置に移動する。この回動時においてアームレストを突設している胴部が回動することになるから、該胴部の外周面に当接して設けられている縦制御軸に挿着している抵抗ローラが連動して回動する。しかしこの時抵抗ローラは胴部の外周面に常時押圧状態で当接しているから抵抗ローラと胴部との間で摩擦抵抗が増大して胴部の回転に負荷が掛かり胴部の円滑な回転を弱めることになるから、アームレストの回動の途中で手を離してもアームレストはその位置に止まるかもしくはゆっくりと落下するため、アームレストが使用者に勢いよく当たる等の危険が阻止される。尚、この時のアームレストの回動平面は、トイレ側壁に平行で且上方向に伸びる円弧形状の平面となる。
最後に、アームレストを使用者の最適の前後位置に調整する場合には、抜止孔から出ている突起を指で押し込むと、該突起が抜止孔から外れて内及び外パイプをスライドさせることができる。そして外パイプを前後方向にスライドさせて使用者の最適の前後位置が決まったらその位置の抜止孔に突起を突出させて嵌合状態とすることによりアームレストの前後位置を調整することが出来る。
本発明は上述の構成であるから次の特有の効果を有する。
アームレストの左右間隔の幅を調整可能としたことにより、使用者の体形及び体格、障害の程度によって洋式便器の設置後にアームレストを横方向に直線移動させることにより左右間隔の幅を自在に調整することが出来るから使用者が楽な姿勢を保持して排泄することが可能となる。又、アームレストの水平方向での旋回が簡単にかつ迅速に行えるため、腹筋力が低下した使用者も着座時にアームレストを旋回させて身体の前方に移動させて凭れることによって、排泄を促す前傾姿勢を保持して息むことが出来るため快適な排泄が可能となるとともに前方への転倒も防止できる。更に、アームレストを上方の垂直方向に回動可能としたことにより、介護時やトイレ清掃時に邪魔にならずに作業が出来る。又、アームレストの前後位置を調整可能としたことにより、使用者の体形及び体格に相応したアームレストの前後位置に設定することが可能であるから使用者が便座からの着座及び起立の動作が楽に出来る。以上のアームレストの幅と前後位置の調整及び旋回と回動が可能だから使用者にとっては自分の体形及び体格と使用方法に合ったアームレスト位置が設定できるから使い勝手の良い安楽感のある洋式便器用介助具となるし、介護者又はトイレ清掃者にとっては、作業が楽に出来るから、作業時間の短縮が図れる等の優れた効果を有する。
発明の実施するための最良の形態
本発明の実施の形態を図1ないし図8を参照して説明する。
本発明の洋式便器用介助具1は、洋式便器10の左右の床面に配置する前後方向に水平に延びる左右一対の足部11と、該足部11から立ち上がる左右一対の上パイプ20と下パイプ21から成る縦フレーム2と、左右の縦フレーム2を洋式便器10の前壁13側で連結する連結フレーム3と、前端側が連結フレーム3に片持ち状に取り付けられた左右一対の横杆40と、各横杆40に取り付けられ且つ洋式便器10の側壁14を押圧する左右一対の押圧部4と、縦フレーム2の上パイプ20の上端部に左右一対のアームレスト8を突設したことから構成されている。
足部11は、洋式便器10の左右両側に配置された左右一対の前後方向に水平に延伸している。該足部11から上パイプ20をその上端側から挿入する下パイプ21が立設されて縦フレーム2を形成している。
縦フレーム2は、下パイプ21の外側面に穿設されたねじ孔にねじ込んで上パイプ20の外側面を回動防止及びガタツキ防止のために押圧する押圧ノブ23を配設し、そして、上パイプ20の外側面に抜孔25を形成し、U字形に折り曲げた線バネの外側面に湾曲した突起24を設け、上パイプ20の内部に線バネを押し込んでその突起24を前記抜孔25より突出させ、下パイプ21の上端部近傍に上記突起24が嵌る数個の抜止孔22を適当な間隔に穿設されている。
左右の下パイプ21に連結フレーム3の連結板33をねじ止め等により締結して連結フレーム3が架設されており、この連結フレーム3は、固定設置された洋式便器10の前壁13から両側壁14に渡ってその周囲を取り囲む略コ字形状の湾曲部30と連設する直線部31が連結板33を介して下パイプ21と相互に連結して構成されていて、該湾曲部30は洋式便器10の下部の前壁13に当接または近接するように嵌合されている。
前記連結フレーム3は、パイプ等から折り曲げ成形により一対に形成されているが、例えば直線部31、湾曲部30を別々に形成したものを溶接などにより連結してもよい。
横杆40は、短い筒体でその前方端の内部に雌ねじ部を構成するナットが止着されており、このナットと締結ノブ41によりその前端側を連結フレーム3の直線部31と片持ち状に洋式便器10の側壁14のくびれ部分よりも下側に固定されている。前記締結ノブ41は、横杆40を任意の締結孔32の位置および角度で連結フレーム3の直線部31に固定している。又、横杆40には回転操作ノブ44を回転させることにより洋式便器10の側壁14方向に進退可能に押圧部4が螺合している。
該押圧部4は、横杆40の長手方向の軸と直角に押圧ねじ42を螺合し、この押圧ねじ42の一方端に洋式便器10の側壁14に当接させる摩擦係数の大きな弾性の合成樹脂またはゴムより形成される当接部43を具備し、他方端には、押圧ねじ42を回動させるための回転操作ノブ44を設けている。なお、押圧ねじ42には、該押圧ねじ42を適当な位置に固定するためのロックナット45が横杆40の外周部に連設されている。
前記回転操作ノブ44を回転させることで、押圧ねじ42が回転しながら前記当接部43が押圧ねじ42の延びだし方向に進出する。又、洋式便器10の側壁14の湾曲状態に応じて当接部43がある程度の自由度を持ってその当接角度を調節できるように、押圧ねじ42と当接部43との接続部分を首振り可能としてもよい。
上パイプ20の上端部には可動ベース5が定着され、該可動ベース5に可動部6が連設している。前記可動ベース5は、長方形状を有し略L字形の段部50を設けている。可動ベース5の対角線上の一方にはねじ部を有する横軸54を螺合する横軸孔51とアームレスト8の水平方向での旋回時の位置決めのための横係止部52を嵌着する横係止孔53を穿設している。
可動部6は、ブラケット7の底板70の両側に立設して対向する支持板71間に周表面に一方向回りのねじである雄ねじを刻設した円筒形状の縦軸66を周方向に回動自在に架設し、該縦軸66を胴部60の中央部に雌ねじを刻設したナットを埋設して成る縦軸雌ねじ62と螺合し、該胴部60の両側に連設されているガイド板64と前記支持板71の間に圧接するように弾発状のコイルばねから成る押圧バネ65を前記縦軸66に巻回して構成されており、この可動部6にアームレスト8が突設されている。縦軸66と胴部60を相対的に回転して胴部60のみを軸方向にねじ移動せしめてアームレスト8の左右間隔の幅を拡大又は縮小する。
胴部60は円筒形状を有しており、前記しているようにその中央部分に雌ねじを刻設したナットを埋設した縦軸雌ねじ62を備えている。胴部60の両側には縦制御軸73を挿通させて胴部60の回動範囲を制御するためのガイドスリット63を対向して配設しているガイド板64が狭着している。
ブラケット7は、略コ字形状を有し、その底板70の両端に立設された支持板71が、左右対向して立設しており、この支持板71には、縦軸66を挿通する縦軸孔72および縦制御軸73を挿通させる縦制御軸孔74を穿設されているとともに前記可動ベース5に横軸54によって旋回自在に軸着されている。
前記ブラケットの両支持板71には前述しているように縦軸孔72及び縦制御軸孔74が穿設されており、縦軸孔72には、縦軸66が一方端に幅調整ノブ67を有し、他方端は縦軸座金69を介して縦軸ボルト68を螺着して回動可能に架設されている。他方、縦制御軸孔74には、縦制御軸73がその両端に削成されている止め溝77に止め具75が嵌着されて両支持板71間に回動可能に架設されている。
尚、前記縦制御軸73に挿着されて前記胴部60に連設された両ガイド板64の間にウレタンゴム等の弾性部材から成る抵抗ローラ61が配置されている。該抵抗ローラ61は胴部60の外周面の外側から内側に向かって押圧している状態で回動自在に当接して常に胴部60の回動に対して一定の負荷を掛けて胴部60の回動力を弱めている。
ブラケット7の底板70には、前記横係止部52を係止させる横位置決め孔76が適宜穿設されており、そして該横係止部52は一方端が開放されて他方端が閉鎖されている円筒形の筒の中に開放側に付勢しているコイルバネ58を内蔵させ、そのコイルバネ58の上端に球57を載置させたボールプランジャーを使用している。
更に、ブラケット7は、その底板70に穿設されている横底孔78に対応する前記可動ベース5にねじを螺刻して成る横軸孔51を横軸54により旋回可能な程度に螺合されており、そして横軸54は横軸ナット56で締結されている。尚、可動ベース5とブラケット7の底板70の間には段部50の高さと同等の厚みを持つワッシャー55を横軸54に挿通して介在させている。
アームレスト8は、前記可動部6の胴部60に連設された両ガイド板64のガイドスリット63を外した位置で挟着されて前方に水平に延びて突設している内パイプ81に手摺部80を具備した外パイプ82を摺動自在に挿入しており、内パイプ81の外周面に抜孔85を形成し、U字形に折り曲げた線バネ88の外側面に湾曲した突起89を設け、内パイプ81の内部に線バネ88を押し込んでその突起89を抜孔85の内側から外側へばね付勢するように配設し、突起89を抜孔85より突出させ、外パイプ82に上記突起89が嵌る数個の抜止孔86を適当な間隔に穿設されて形成している。
前記手摺部80は、外パイプ82に穿設されたねじ穴820と内パイプ81に削成した長孔87を貫通した固定ねじ83により手摺部80に内蔵された固定ナット84と螺着している。尚、内パイプ81に削成された長孔87により両パイプをスライドさせた時の両パイプの抜け防止すなわちスライドの範囲を規制している。又、手摺部80は、凹凸模様などを形成し、手で握った場合に滑りにくいように合成樹脂等で形成している。
以上にように構成された本発明の洋式便器用介助具1を既存の洋式便器10に設置する手順を説明する。最初に、連結フレーム3の接続された下パイプ21が立設されている左右の足部11を洋式便器10の両側に設置する。この時連結フレーム3の湾曲部30を洋式便器10の前壁13に当接または近接するまで差し込むことにより大体の位置決めをする。
次いで、押圧部4を洋式便器10の側壁14を斜め下側から押圧させて本発明の洋式便器用介助具1を固定させるために、各横杆40の左右位置、各押圧部4の角度及び長さ調整をする。先ず、各押圧部4の左右位置を決定するには、締結ノブ41を緩めて連結フレーム3の直線部31から横杆40を取り外し、押圧部4と横杆40の関係を考慮して直線部31に穿設した締結孔32の最適な位置を決定し、その位置で締結ノブ41により横杆40を緊結して直線部31に横杆40を固定する。
次に、押圧部4の角度の調整をする時は、締結ノブ41を緩めて横杆40の直線部31に対する固定を解除した後、押圧部4を横杆40の軸心廻りに回転させて最適な角度を決定し、その角度位置で締結ノブ41を締めて直線部31に横杆40を固定する。
更に、押圧部4の長さを調整をする時は、回転操作ノブ44を回転して押圧ねじ42を洋式便器10の側壁14方向に進出させ当接部43を側壁14に当接させて確実に押圧するまで回転させる。この時当接部43により洋式便器10の側壁14を斜め下側から押圧することが好ましい。なぜならば、その押圧力により洋式便器介助具1全体を床面に押し付ける作用が働き上下及び横方向の移動等がないため、ガタツキを制御出来安定性が増大する。よって、足部11を床面にボルトなどの固定手段で固定しなくてもよく不要時には容易に取り除くことが出来る。
次に、縦フレーム2の下パイプ21に設置している押圧ノブ23を緩めてから、抜止孔22から突出ている突起24を指で押し込みながら突起24を抜止孔22から外して上及び下パイプをスライドさせ、使用者の肘を載置する最適の位置を決定したら、その位置の抜止孔22に突起24を突入させて嵌合状態として、最後に押圧ノブ23を回転させて上パイプ20に押圧させ、上パイプを下パイプに締結することによりアームレスト8の高さ調整をする。
次いで、抜止孔86から出ている突起89を指で押し込みながら内及び外パイプをスライドさせると、突起89が抜止孔86から外れて前記両パイプを容易にスライドさせることができる。そして使用者の最適の前後位置が決まったらその位置の抜止孔86に突起89を突入させて嵌合状態とすることによりアームレスト8の前後位置を調整する。
アームレスト8の前後位置及び高さ調整のための接続構造は、上記のように同一構造であるから、挿入するパイプ20,81を挿入されるパイプ21、82に差し込むときに、突起24、89が挿入するパイプ20、81の抜孔25、85に押し込まれ、所定の抜止孔22、86に突起24、89を合わせると線バネ88の弾力によって突起24、89が抜止孔22、86に突入するので、両パイプを適宜位置に固定して簡単に連結できる。
最後に、幅調整ノブ67を反時計方向(矢印R方向)に回転して胴部60を矢印A方向(両アームレストの間隔を狭くする方向)にねじ移動できる。又、幅調整ノブ67を時計方向(矢印Q方向)に回転して胴部60を矢印B方向(両アームレストの間隔を拡大する方向)にねじ移動できるから幅調整ノブ67を回転させて使用者の体格に合わせてアームレスト8を左右に移動させ使用者の最適な位置にアームレスト8の左右の間隔の幅を調整する。以上の手順により、本発明の洋式便器用介助具1をトイレ内に固定設置することが出来る。
尚、腹筋力の低下した使用者が、排泄するために着座後、座位保持及び排泄を促す前傾姿勢を保持して息むことが出来るように身体の前方にアームレスト8が必要な場合には、アームレスト8を旋回最終状態まで手前に引き寄せて使用者の身体の前まで旋回させ、アームレスト8に凭れかかって排泄する。そして排泄後はアームレスト8を外側方向に押すように旋回させて初期位置状態に復帰させる。
更に、アームレスト8が、使用者を介護するため又はトイレを清掃するために邪魔になる場合には、水平方向にある初期状態位置のアームレスト8を上方の垂直方向に回動することにより介護又は清掃時に邪魔になることがない。
本発明の洋式便器用介助具1は、高齢者あるいは膝や足腰の屈伸が不自由な者及び車椅子使用者だけでなく、健常者等すべての者が自宅の既存の洋式便器を利用する際に自力で着座、起立、排泄等の一連の排泄動作を補助するための安全で快適に使用できる使い勝手の良い洋式便器用の介助具として使用できる。
本発明にかかる洋式便器用介助具の実施の形態を示す斜視図である。 可動ベース及び可動部の分解斜視図である。 アームレストの水平方向の旋回状態を示す図で、(a)はアームレストの初期位置の状態にある図で、(b)はアームレストを水平方向に旋回した最終位置の状態にある図である。 アームレストの左右間隔の幅の調整をする状態を示す図で、(a)はアームレストの初期位置の状態にある図で、(b)はアームレストを内側方向に移動した最終位置の状態にある図である。 アームレストの接続構造と上方の垂直方向への回動状態を示す図で、(a)はアームレストの初期位置の状態にある図で、(b)はアームレストを上方の垂直方向に回動した最終位置の状態にある図である。 本発明の洋式便器用介助具を示す斜視図で、(a)はアームレストを内側方向に移動した最終位置の状態にある図で、(b)はアームレストを上方の垂直方向に回動した最終位置の状態にある図である。 押圧部及び横杆の拡大図である。 洋式便器に本発明の洋式便器用介助具を設置した斜視図である。
符号の説明
1 洋式便器用介助具 10 洋式便器 11 足部 13 前壁 14 側壁
2 縦フレーム 20 上パイプ 21 下パイプ 22 抜止孔 23 押圧ノブ
24 突起 25 抜孔
3 連結フレーム 30 湾曲部 31 直線部 32 締結孔33 連結板
4 押圧部 40 横杆 41 締結ノブ 42 押圧ねじ 43 当接部
44 回転操作ノブ 45 ロックナット
5 可動ベース 50 段部 51 横軸孔 52 横係止部 53 横係止孔
54 横軸 55 ワッシャー 56 横軸ナット 57 球 58 コイルバネ
6 可動部 60 胴部 61 抵抗ローラ 62 縦軸雌ねじ
63 ガイドスリット 64 ガイド板 65 押圧バネ 66 縦軸
67 幅調整ノブ 68 縦軸ボルト 69 縦軸座金
7 ブラケット 70 底板 71 支持板 72 縦軸孔 73 縦制御軸
74 縦制御軸孔 75 止め具 76 横位置決め孔 77 止め溝 78 横底孔
8 アームレスト 80 手摺部 81 内パイプ 82 外パイプ
820 ねじ孔 83 固定ねじ 84 固定ナット 85 抜孔 86 抜止孔
87 長孔 88 線バネ 89 突起
A 左向き矢印 B 右向き矢印 Q 時計回り R 反時計回り

Claims (5)

  1. 洋式便器10の左右の床面に配置する前後方向に水平に延びる左右一対の足部11と、該足部11から立ち上がる左右一対の縦フレーム2と、該縦フレーム2の上端部に左右一対のアームレスト8を突設した洋式便器用介助具1において、前記縦フレーム2の上端部に定着した可動ベース5と、ブラケット7を形成する底板70の両側に立設して対向する一対の支持板71、71間に周方向に回動自在に架設した円筒形状の縦軸66の周表面に設けられた一方向回りの雄ねじに軸方向にねじ移動自在に螺合した雌ねじ付き胴部60の両側に連設された一対のガイド板64、64と前記一対の支持板71、71の間に押圧バネ65を前記縦軸66に巻回して形成された可動部6を、横軸54で旋回自在に軸着するとともに前記可動部6にアームレスト8を突設したことを特徴とする洋式便器用介助具。
  2. ブラケット7の底板70に穿設した横位置決め孔76に嵌合する横係止部52を可動ベース5に嵌着したことを特徴とする請求項1に記載の洋式便器用介助具。
  3. 胴部60の両側に連設された一対のガイド板64、64の間に縦制御軸73に挿着された抵抗ローラ61が配置され、該抵抗ローラ61は胴部60の外周面を押圧している状態で当接して常に胴部60の回動に対して一定の負荷を掛けて胴部60の回動力を弱めていることを特徴とする請求項1または2に記載の洋式便器用介助具。
  4. 胴部60の両側に連設した一対のガイド板64、64に前記縦制御軸73を挿通させるためのガイドスリット63を形成し、該ガイドスリット63を外した位置にアームレスト8を構成する内パイプ81を突設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の洋式便器用介助具。
  5. アームレスト8を構成する内パイプ81の外周面に抜孔85を形成し、U字形に折り曲げた線バネ88の外側面に湾曲した突起89を設け、内パイプ81の内側部に線バネ88を押し込んでその突起89を抜孔85より突出させ、外側面に手摺部80を設けた外パイプ82に上記突起89が嵌る数個の抜止孔86を適当な間隔に穿設したことによりアームレスト8を形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の洋式便器用介助具。
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