JP4434259B2 - 着座センサ - Google Patents

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本発明は、車両シートに乗員が着座したことを検知するために用いる着座センサ、特に乗員などの荷重により導通するセンサセルを有する着座センサに関するものである。
着座センサとして、例えば、特開平10−39045号公報(特許文献1)に記載されたものがある。特許文献1に記載された着座センサは、車両シートの座面部に配置されており、全て並列接続された複数のセンサセルを備えている。この着座センサでは、複数のセンサセルのうち1つのセンサセルが導通して、乗員が着座したと判定される。
ところで、車両シートに着座した乗員が大人の場合にも子供の場合にも、まずは着座していることを検知することが必要である。例えば、大人が着座した場合に座面部に荷重がかかる範囲に比べて、子供が着座した場合に座面部に荷重がかかる範囲は狭い。特に、乗員が着座した場合に大きな荷重がかかる部位は、人の臀部である。そして、子供が着座した場合に座面部に子供の臀部により荷重がかかる範囲は、座面部の後方側に寄っている場合や、座面部の中央部付近の場合などがある。一方、大人が着座した場合に座面部に大人の臀部により荷重がかかる範囲は、主に、座面部の中央から後方側全体に亘っている場合が多い。ただし、大人であっても、座面部の前方寄りに着座する場合には、その荷重がかかる範囲は、主に、座面部の中央から前方側全体に亘っている場合がある。
そして、特許文献1に記載の着座センサによれば、着座した乗員が大人であっても子供であっても、着座状態が上記の何れであっても、検知することができる。しかし、この着座センサでは、センサセル数が多数であると共に、例えば、車両シートに荷物を載せた場合にも、何れかのセンサセルが導通するおそれがあるため、乗員が着座していると誤検知するおそれがある。
そこで、この問題を解決するために、特開2005−153556号公報(特許文献2)に記載された着座センサがある。この着座センサは、車両シートの座面部に配置されており、座面部の車両前方に配置された直列接続された2個のセンサセルと、座面部の車両後方に配置され直列接続された2個のセンサセルとを備える。そして、車両前方に配置された2個のセンサセルと、車両後方に配置された2個のセンサセルは、並列に接続されている。この着座センサによれば、少なくとも前方または後方に配置された2個のセンサセルが同時に導通しなければ、乗員が着座したと判定されない。また、特許文献2においても、着座している乗員が大人の場合にも子供の場合にも検知することができる。
特開平10−39045号公報 特開2005−153556号公報
ところで、車両シートに載置される荷物、例えばハンドバッグなどは、乗員に比べて非常に小さな質量である。従って、当該荷物が車両シートの座面部に均等な力がかかるように載置されるのであれば、センサセルが導通する可能性は低い。しかし、例えば、荷物が背もたれ部に持たれるような状態で座面部に載置されると、いわゆる片当たり状態となり、座面部の一部の範囲に大きな荷重がかかることがある。例えば、座面部のうち車両後方部分に大きな荷重がかかることがある。このような場合には、特許文献2に記載された着座センサでは、車両後方の2個のセンサセルが同時に導通するため、荷物による誤検知のおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、大人や子供が着座したことを確実に検知しつつ、荷物が載置されたことにより、乗員が着座したと誤検知することを防止できる着座センサを提供することを目的とする。
本発明の着座センサは、
車両シートの座面部に配置され、荷重を受けた場合に対向する2個の電極が当接して導通するセンサセルを備えた着座センサにおいて、
第一の前記センサセルと、
前記第一のセンサセルに直列接続され、前記第一のセンサセルの車両前方に配置される第二の前記センサセルと、
前記第一のセンサセルに直列接続され、前記第二のセンサセルに並列接続され、且つ、前記第一のセンサセルの車両後方に配置される第三の前記センサセルと、
を備えることを特徴とする。
つまり、本発明の着座センサは、第一のセンサセルおよび第二のセンサセルが導通している状態、若しくは、第一のセンサセルおよび第三のセンサセルが導通している状態であれば、乗員が着座していると検知する。
ここで、大人が着座した場合には、大人の臀部は、車両中央部から後方側までの相当広い範囲である。この場合、第一、第二、第三のセンサセルの全てが導通し得る状態となる。ただし、大人が車両シートの車両前寄りに着座している場合には、車両後端部には大人の臀部による荷重がかからない。このとき、第三のセンサセルには荷重がかからないとしても、少なくとも、第一、第二のセンサセルを導通する状態となり得る。また、子供の臀部の大きさは大人に比べて小さいため、子供が車両シートの車両後寄りに着座した場合には、例えば、第一、第三のセンサセルが導通し、子供が車両シートの車両前寄りに着座した場合には、例えば、第一、第二のセンサセルが導通する状態となり得る。このように、乗員が大人であっても子供であっても、さらに、着座位置が車両前寄りであっても車両後寄りであっても、確実に、検知できる。
また、片当たり状態となるように荷物を座面部に載置した場合に、座面部に大きな荷重がかかる範囲は、例えば、背もたれ部に平行な直線状の範囲となることが多い。ここで、本発明の着座センサによれば、第一、第二、第三のセンサセルは、車両前後方向にずれて配置されている。従って、荷物により背もたれ部に平行な直線状の範囲に大きな荷重がかかったとしても、第一、第二のセンサセルが同時に導通する状態、または、第一、第三のセンサセルが同時に導通する状態とはならない。このように、荷物が片当たり状態となるように載置した場合であっても、本発明によれば、荷物による誤検知を防止できる。
さらに、本発明の着座センサにおいて、前記第二のセンサセルおよび前記第三のセンサセルは、前記第一のセンサセルに対して車両左右にずれて配置される。つまり、第一のセンサセル、第二のセンサセル、および、第三のセンサセルは、それぞれ、車両前後方向にずれており、且つ、車両左右方向にもずれている。
さらに本発明の着座センサにおいて、前記第二のセンサセルが前記第一のセンサセルに対して車両左右の何れか一方にずれて配置され、前記第三のセンサセルが前記第一のセンサセルに対して車両左右の他方にずれて配置される。第二の態様として、前記第二のセンサセルおよび前記第三のセンサセルが、前記第一のセンサセルに対して、車両左右の何れか一方にずれて配置される。
本発明においては、第一のセンサセル、第二のセンサセル、および、第三のセンサセルは、それぞれ、車両前後方向にずれており、且つ、車両左右方向にもずれている。さらに、第二のセンサセルと第三のセンサセルとは、第一のセンサセルに対して、車両前後方向において反対方向に配置され、且つ、車両左右方向においても反対方向に配置されている。例えば、車両右前から車両左後の方向に、第二のセンサセル、第一のセンサセル、第三のセンサセルの順に配置される。
さらに、本発明の着座センサにおいて、前記第一のセンサセル、前記第二のセンサセルおよび前記第三のセンサセルは、直線状に配置されている。さらに、着座センサは、直線状に形成されている。
ここで、荷物が片当たり状態となる場合として、上述したように、背もたれ部に平行な直線状の範囲に大きな荷重がかかる状態が多いと考えられるが、背もたれ部に垂直な直線状の範囲に大きな荷重がかかる状態も考えられる。このような場合であっても、上記のように、第一、第二、第三のセンサセルを車両左右方向にずれて配置することで、荷物による誤検知を防止できる。
<第一実施形態>
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。第一実施形態の着座センサ1について、図1〜図4を参照して説明する。図1は、着座センサ1の平面図である。図2は、着座センサ1のセンサセル11の部位の断面拡大図である。図3は、着座センサ1を車両シート2に搭載した状態の平面図(車両上方から見た図)である。図4は、着座センサ1の回路構成図である。
図1に示すように、着座センサ1は、3個のセンサセル11、12、13と、コネクタ16と、各センサセル11〜13とコネクタ16とを導通する導通部17、18、19とから構成される。各センサセル11〜13は、乗員や荷物などにより荷重を受けた場合に導通するスイッチとして機能する部分である。コネクタ16は、導通部17〜19を介してセンサセル11〜13に接続された2個の端子を備えており、車両に搭載される乗員検知ECUに接続される。また、第一導通部17は、コネクタ16から第三のセンサセル13へ直線状に延びるように形成されている。第二導通部18は、第一導通部17と同一直線状であって第三のセンサセル13から第一のセンサセル11へ直線状に延びるように形成されている。第三導通部19は、第一、第二導通部17、18と同一直線状であって第一のセンサセル11から第二のセンサセル12へ直線状に延びるように形成されている。つまり、コネクタ16側から、第二のセンサセル12、第一のセンサセル11、第三のセンサセル13の順に、直線状に配置されている。
この着座センサ1の具体的な断面構成について、図2を参照して説明する。図2に示すように、着座センサ1は、第一フィルム21と、第二フィルム22と、第一電極23と、第二電極24と、スペーサ25とから構成されている。ただし、着座センサ1のうち、センサセル11〜13の部位と導通部17〜19の部位とは、基本的な構成は共通するが、具体的な構成が多少相違する。そこで、センサセル11〜13の部位と導通部17〜19の部位との差異を明確にしながら説明する。
第一フィルム21は、センサセル11〜13および導通部17〜19の外形をなしている。この第一フィルム21は、PEN樹脂からなり、薄肉状に形成されている。この第一フィルム21のうちセンサセル11〜13の部位は、ほぼ円形状からなり、導通部17〜19の部位は、当該円形状の直径より小さな幅の線状に形成されている。そして、第一フィルム21の基端部には、コネクタ16が結合されている。第二フィルム22は、第一フィルム21と同じ材質且つ同形状からなる。そして、第二フィルム22は、第一フィルム21に対向して配置されている。この第二フィルム22の基端部は、第一フィルム21と同様、コネクタ16に結合されている。
第一電極23は、第一フィルム21の一方面(図2の下面)に形成されている。つまり、第一電極23は、第一フィルム21と第二フィルム22との間のうち、図2の上方に配置されている。この第一電極23は、第一フィルム21の一方面に接着された銀層23aと、銀層23aの表面を被覆するカーボン層23bとからなる。そして、センサセル11〜13の部位における第一電極23は、円形状からなる第一フィルム21の少なくとも中央部に形成されている。また、導通部17〜19の部位における第一電極23は、形成する回路に応じて適宜配線されている。
第二電極24は、第二フィルム22のうち、第一電極23に対向する側の面(図2の上面)に形成されている。つまり、この第二電極24は、第一フィルム21と第二フィルム22との間のうち、図2の下方に配置されている。この第二電極24は、第二フィルム22の一方面に接着された銀層24aと、銀層24aの表面を被覆するカーボン層24bとからなる。さらに、第二電極24のカーボン層24bは、第一電極23から離隔して配置されている。そして、センサセル11〜13の部位における第二電極24は、円形状からなる第二フィルム22の少なくとも中央部に形成されている。つまり、センサセル11〜13の部位における第一電極23と第二電極24とが対向している。また、導通部17〜19の部位における第二電極24は、形成する回路に応じて適宜配線されている。
スペーサ25の外形は、第一フィルム21および第二フィルム22と同じ外形形状からなる。ただし、スペーサ25の幅方向中央部には、図1の破線にて示すように、全体に亘って、貫通形成されている。具体的には、スペーサ25のうちセンサセル11〜13の部位の当該貫通幅が、導通部17〜19の部位における当該貫通幅よりも広くなっている。このスペーサ25は、PET樹脂からなり、薄肉状に形成されている。
そして、スペーサ25は、第一電極23と第二電極24との間に介装されている。つまり、図2において、第一電極23と第二電極24とスペーサ25により挟まれる空間が形成されている。ここで、上述したように、スペーサ25のうちセンサセル11〜13の部位の貫通幅が、導通部17〜19の部位における貫通幅よりも広くなっていることから、センサセル11〜13における当該空間の幅(図2の左右方向幅)が、導通部17〜19における当該空間の幅よりも広くなっている。従って、当該空間が広いセンサセル11〜13の部位においては、図2の上下方向の圧縮荷重を受けると、第一フィルム21、第二フィルム22、第一電極23、第二電極24が撓み変形して、第一電極23と第二電極24とが当接して、両電極23、24が導通する。つまり、センサセル11〜13の部位において、圧縮荷重を受けると第一電極23と第二電極24とが導通する、いわゆるスイッチとして機能する。なお、導通部17〜19における当該空間は、空気逃がしの通路として機能する。つまり、導通部17〜19における当該空間は、センサセル11〜13における当該空間が圧縮された場合における内部空気を逃がすためである。
次に、上述した着座センサ1を車両シート2に搭載した状態について、図3(a)〜図3(d)を参照して説明する。ここで、図3(a)〜図3(d)における薄塗部は、乗員が車両シート2に着座した場合に座面部2aが受ける荷重の範囲を示している。特に、図3の薄塗部のうち濃い部分は、乗員の臀部に相当する部位であって、図3の乗員の大腿部に相当する薄い部分に比べて、座面部2aがより大きな荷重を受ける範囲である。
図3(a)に示すように、着座センサ1は、車両シート2の座面部2aに搭載される。具体的には、座面部2aのクッションと表皮との間に配置される。より詳細には、着座センサ1のうちセンサセル11〜13が座面部2aの車両前後方向中央部より車両後方であって、車両左右方向中央部に配置されている。コネクタ16が、センサセル11〜13に対して車両後方に位置するように配置されている。
そして、図3(a)の薄塗部は、大人が座面部2aに正しい姿勢で着座した場合、すなわち、大人の臀部が座面部2aの車両後寄りに位置している場合を示す。この場合には、着座した大人の臀部が、着座センサ1のセンサセル11〜13の上に位置する状態となる。従って、大人が車両シート2に正しい姿勢で着座した場合には、センサセル11〜13は、全て導通することになる。なお、ここでいう大人とは、小柄な成人を想定している。従って、大柄な成人であれば、図示以上の範囲に荷重がかかることになる。
また、図3(b)の薄塗部は、大人が座面部2aの車両前寄りに着座した場合を示す。この場合には、着座した大人の臀部が、着座センサ1の第一のセンサセル11および第二のセンサセル12の上に位置する状態となる。従って、この場合は、第一のセンサセル11および第二のセンサセル12のみが導通することになる。
また、図3(c)の薄塗部は、子供が座面部2aに正しい姿勢で着座した場合、すなわち、子供の臀部が座面部2aの車両後寄りに位置している場合を示す。この場合には、着座した子供の臀部が、着座センサ1の第一のセンサセル11および第三のセンサセル13の上に位置する状態となる。従って、この場合は、第一のセンサセル11および第三のセンサセル13のみが導通することになる。ここでいう子供とは、平均的な6歳児を想定している。
また、図3(d)の薄塗部は、子供が座面部2aの車両前寄りに着座した場合を示す。この場合には、着座した子供の臀部が、着座センサ1の第一のセンサセル11および第二のセンサセル12の上に位置する状態となる。従って、この場合は、第一のセンサセル11および第二のセンサセル12のみが導通することになる。
次に、着座センサ1の回路構成図について図4を参照して説明する。図4に示すように、第一のセンサセル11と第二のセンサセル12、および、第一のセンサセル11と第三のセンサセル13が、それぞれ直列接続されている。そして、第二のセンサセル12と第三のセンサセル13が並列接続されている。
従って、第一のセンサセル11と第二のセンサセル12が導通した場合には、回路全体として導通した状態となる。また、第一のセンサセル11と第三のセンサセル13が導通した場合にも、回路全体として導通した状態となる。もちろん、第一のセンサセル11、第二のセンサセル12および第三のセンサセル13が導通した場合にも、回路全体として導通した状態となる。
次に、以上説明した着座センサ1による作用を説明する。大人である乗員が車両シート2に正しい姿勢で着座した場合には、図3(a)に示すように、乗員の臀部が着座センサ1の全てのセンサセル11〜13を押圧する。従って、この場合、全てのセンサセル11〜13が導通し、コネクタ16の両端子が導通することになる。つまり、コネクタ16に接続されている乗員検知ECUは、コネクタ16の両端子が導通していることを検知して、車両シート2に乗員が着座したと判定する。
また、大人が正しい姿勢で着座していない場合、具体的には、図3(b)に示すように車両前寄りに着座している場合であっても、少なくとも第一のセンサセル11および第二のセンサセル12が導通することになる。そして、第一のセンサセル11と第二のセンサセル12は直列接続されており、その両端がコネクタ16の両端子に接続されている。従って、この場合にも、確実に車両シート2に乗員が着座したと判定することになる。
また、子供が正しい姿勢で着座している場合には、子供の臀部が第一のセンサセル11および第三のセンサセル13を押圧し、これらのセンサセル11、13が導通する。そして、第一のセンサセル11と第三のセンサセル13は直列接続されており、その両端がコネクタ16の両端子に接続されている。従って、この場合にも、確実に車両シート2に乗員が着座したと判定することになる。
また、子供が車両前寄りに着座している場合は、上述した、大人が車両前寄りに着座している場合と同様である。従って、この場合にも、確実に車両シート2に乗員が着座したと判定することになる。
ここで、乗員検知ECUは、例えば、乗員が車両シート2に着座しているのにシートベルトを装着していない場合に、ウォーニングランプを点灯または点滅させる。また、乗員検知ECUにより検知された乗員検知情報は、エアバッグなどの乗員保護装置の起動を制御するエアバッグECUに伝送される。そして、エアバッグECUは、乗員が車両シート2に着座していると判定されている場合に、車両が外部物体に衝突すると、乗員保護装置を起動させる。
また、車両シート2に荷物を載置した場合について検討する。上述したように、着座センサ1のコネクタ16の両端子が導通する状態としては、第一のセンサセル11と第二のセンサセル12が導通する状態、若しくは、第一のセンサセル11と第三のセンサセル13が導通する状態である。
ここで、車両シート2に載置される荷物の態様について検討する。例えば、ハンドバッグなどの荷物が、車両シート2の座面部2aのうちセンサセル11〜13の上に載置された場合を考える。このとき、荷物が座面部2aに均等な力がかかるように載置された場合には、当該荷物が乗員に比べて軽いのであれば、センサセル11〜13は導通しない。従って、コネクタ16の両端子が導通することはない。つまり、乗員検知ECUは、乗員が車両シート2に着座していないと判定する。
また、例えば、荷物が背もたれ部にもたれるような状態で座面部2aに載置された場合には、当該荷物の形や大きさによって、座面部2aの特定の点状の狭い範囲に大きな荷重がかかることがある。この場合、センサセル11〜13の何れか一つが導通するおそれがある。しかし、センサセル11〜13の何れか一つが導通したとしても、それに直列接続されるセンサセル11〜13が導通しなければ、コネクタ16の両端子は導通しない。従って、この場合にも、乗員検知ECUは、乗員が車両シート2に着座していないと判定する。
また、荷物が背もたれ部にもたれるような状態で座面部2aに載置された場合、背もたれ部に対して平行または垂直な直線状の範囲に大きな荷重がかかることがある。この場合、座面部2aのうち、車両左右方向に直線状の範囲または車両前後方向に直線状の範囲に、大きな荷重がかかる。ここで、本実施形態の着座センサ1におけるセンサセル11〜13は、それぞれ車両前後方向にずれて配置されており、且つ、車両左右方向にずれて配置されている。従って、荷物が背もたれ部に対して平行または垂直な直線状の範囲に大きな荷重がかかった場合であっても、センサセル11〜13の何れかが導通する可能性があるが、導通するセンサセル11〜13に直列接続されるセンサセル11〜13が導通する可能性は極めて低い。つまり、この場合、乗員検知ECUは、乗員が車両シート2に着座していないと判定することになる。
ここで、直列接続されているセンサセルは、車両前後方向に対して斜め方向に向いている。従って、この方向に、荷物により大きな荷重がかかること可能性は低い。つまり、荷物による誤検知を確実に防止できる。
なお、上記実施形態において、着座センサ1のセンサセル11〜13は、それぞれ車両前後方向にずれて配置し、且つ、車両左右方向にずれて配置した。ここで、荷物が背もたれ部にもたれて座面部2aに片当たり状態となる場合において、背もたれ部に平行な直線状の範囲に大きな荷重がかかることは十分考えられるが、背もたれ部に垂直な直線状の範囲に大きな荷重がかかることは平行な場合に比べて低い。そこで、着座センサ1のセンサセル11〜13を、車両左右方向にずれないように、すなわち、車両前後方向に直線状に配置するようにしてもよい。ただし、もちろん、車両左右方向にずれて配置する方が、荷物により背もたれ部に垂直な直線状の範囲に大きな荷重がかかる可能性をも考慮することができるため、より良い状態といえる。
<第二実施形態>
次に、第二実施形態の着座センサ100について、図5および図6を参照して説明する。図5は、着座センサ100を車両シート2に搭載した状態の平面図である。図6は、着座センサ100の回路構成図である。なお、第一実施形態と同一構成について同一符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、着座センサ100は、5個のセンサセル101、102、103、104、105と、コネクタ16と、導通部107とから構成される。この着座センサ100の断面構成は、第一実施形態の着座センサ1の断面構成と同様である。
第二のセンサセル102は、第一のセンサセル101に対して、車両前方であって車両左方にずれた位置に配置されている。第三のセンサセル103は、第一のセンサセル101に対して車両前方であって車両右方にずれた位置に配置され、第二のセンサセル102と車両前後方向の同位置に配置されている。第四のセンサセル104は、第一のセンサセル101に対して車両後方であって車両左方にずれた位置に配置され、第二のセンサセル102と車両左右方向の同位置に配置されている。第五のセンサセル105は、第一のセンサセル101に対して車両後方であって車両右方にずれた位置に配置され、第三のセンサセル103と車両左右方向の同位置であり、第四のセンサセル104と車両前後方向の同位置に配置されている。そして、大人が正しい姿勢で着座した場合に、大人の臀部が全てのセンサセル101〜105を押圧する位置に位置している。また、導通部107は、各センサセル101〜105間、および、センサセル101〜105とコネクタ16との間を導通している。
そして、これらのセンサセル101〜105は、図6に示すように、第一のセンサセル101と、第二、第三、第四、第五のセンサセル102〜105とがそれぞれ直列接続されている。また、第二、第三、第四、第五のセンサセル102〜105が、並列接続されている。つまり、第一のセンサセル101が導通し、且つ、第二〜第五のセンサセル102〜105の何れかが導通した場合に、コネクタ16の両端子が導通することになる。
この場合、第一実施形態における着座センサ1による効果と同様の効果を奏する。さらに、乗員が座面部2aにおいて車両左右方向にずれて着座した場合にも、確実に乗員が着座したことを検知できる。たとえば、乗員が車両前寄り且つ車両左寄りに着座した場合には、第一のセンサセル101と第二のセンサセル102が導通し得る。つまり、第二実施形態の着座センサ100によれば、乗員が車両前後方向にずれて着座した場合の他、乗員が車両左右方向にずれて着座した場合にも、確実に着座を検知できる。もちろん、大人の場合にも、子供の場合にも、検知可能である。
<第三実施形態>
次に、第三実施形態の着座センサ200について、図7および図8を参照して説明する。図7は、着座センサ200を車両シート2に搭載した状態の平面図である。図8は、着座センサ200の回路構成図である。なお、第一実施形態と同一構成について同一符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、着座センサ200は、6個のセンサセル201、202、203、204、205、206と、コネクタ16と、導通部207とから構成される。この着座センサ200の断面構成は、第一実施形態の着座センサ1の断面構成と同様である。
第二のセンサセル202は、第一のセンサセル201に対して、車両前方であって車両右方にずれた位置に配置されている。第三のセンサセル203は、第一のセンサセル201に対して、車両後方であって車両右方にずれた位置に配置されている。第四のセンサセル204は、第一のセンサセル201の車両右方にずれた位置であって、第二、第三のセンサセル202、203と車両左右方向の同位置に配置されている。第五のセンサセル205は、第四のセンサセル204に対して、車両前方であって車両左方にずれた位置であって、第一のセンサセル201と車両左右方向の同位置、且つ、第二のセンサセル202と車両前後方向の同位置に配置されている。第六のセンサセル206は、第四のセンサセル204に対して、車両後方であって車両左方にずれた位置であって、第一のセンサセル201と車両左右方向の同位置、且つ、第三のセンサセル203と車両前後方向の同位置に配置されている。そして、大人が正しい姿勢で着座した場合に、大人の臀部が全てのセンサセル201〜206を押圧する位置に位置している。また、導通部207は、各センサセル201〜206間、および、センサセル201〜206とコネクタ16との間を導通している。
そして、これらのセンサセル201〜206は、図8に示すように、第一のセンサセル201と、第二、第三のセンサセル202、203とがそれぞれ直列接続されている。そして、第二のセンサセル202と第三のセンサセル203が、並列接続されている。つまり、第一のセンサセル201が導通し、且つ、第二、第三のセンサセル202、203の何れかが導通した場合に、コネクタ16の両端子が導通することになる。また、第四のセンサセル204と、第五、第六のセンサセル205、206とがそれぞれ直列接続されている。そして、第五のセンサセル205と第六のセンサセル206が、並列接続されている。つまり、第四のセンサセル204が導通し、且つ、第五、第六のセンサセル205、206の何れかが導通した場合に、コネクタ16の両端子が導通することになる。この場合、第一実施形態における着座センサ1による効果とほぼ同様の効果を奏する。
着座センサ1の平面図である。 着座センサ1のセンサセル11の部位の断面拡大図である。 着座センサ1を車両シート2に搭載した状態の平面図(車両上方から見た図)である。 着座センサ1の回路構成図である。 着座センサ100を車両シート2に搭載した状態の平面図である。 着座センサ100の回路構成図である。 着座センサ200を車両シート2に搭載した状態の平面図である。 着座センサ200の回路構成図である。
符号の説明
1、100、200:着座センサ、 2:車両シート、 2a:座面部
11〜13、101〜105、201〜206:センサセル
16:コネクタ、 17〜19、107、207:導通部
21:第一フィルム、 22:第二フィルム
23:第一電極、 23a:銀層、 23b:カーボン層
24:第二電極、 24a:銀層、 24b:カーボン層
25:スペーサ

Claims (2)

  1. 車両シートの座面部に配置され、荷重を受けた場合に対向する2個の電極が当接して導通するセンサセルを備えた着座センサにおいて、
    第一の前記センサセルと、
    前記第一のセンサセルに直列接続され、前記第一のセンサセルの車両前方に配置され、且つ、前記第一のセンサセルに対して車両左右の何れか一方にずれて配置される第二の前記センサセルと、
    前記第一のセンサセルに直列接続され、前記第二のセンサセルに並列接続され前記第一のセンサセルの車両後方に配置され、前記第一のセンサセルに対して車両左右の他方にずれて配置される第三の前記センサセルと、
    を備え
    前記第一のセンサセル、前記第二のセンサセルおよび前記第三のセンサセルは、直線状に配置され、
    前記着座センサは、直線状に形成されていることを特徴とする着座センサ。
  2. 前記着座センサは、さらにコネクタを備え、
    前記コネクタから前記第二のセンサセル、前記第一のセンサセル、前記第三のセンサセルの順に直線状に配置されていることを特徴とする請求項1記載の着座センサ。
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