JP4433587B2 - フェエルフィラーチューブの保護構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車におけるフェエルフィラーチューブの保護構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車におけるフェエルフィラーチューブの保護構造としては、例えば特開平11−324842号公報に示されるものが知られている。
【0003】
これは、車両の衝突時等の外力作用時に燃料パイプを潰れ変形等から保護するために、シャシフレームの側面から突出して配置される燃料パイプとその近傍に配置される燃料タンクとの間にプロテクタを介在させたもので、該プロテクタはその基端部をシャシフレームの側面に固定し、画成板部で燃料パイプを覆って燃料タンク側と画成してあり、燃料タンク側からの押圧力による変形時にシャシフレームの側面と画成板部との間に所定容積の空間部を確保して燃料パイプを保護するように構成したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
プロテクタは燃料パイプを所要の長さ領域で覆えるように比較的に大きく形成する必要があるため重量的におよびコスト的にも不利となってしまうことは否めない。
【0005】
また、プロテクタをシャシフレームに固定する取付けは、燃料タンクやサスペンション等の近傍の下回り部品の取付作業を妨げないように、これらの下回り部品の取付後に行わざるを得ず、この結果、取付けた下回り部品の間を縫うようにして取付けなければならないため作業性が著しく損なわれてしまう。
【0006】
そこで、本発明は専用のプロテクタを必要とすることなくフェエルフィラーチューブを保護することができる保護構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にあっては、車体の下面側に配設された骨格メンバと、車体の下面側に支持された燃料タンクと、燃料タンクに接続されたフィラーチューブと、フィラーチューブを前記骨格メンバに支持したブラケットと、車体への衝撃入力時にフィラーチューブに接近する車体下部部品と、を備えた車体下部構造であって、前記フィラーチューブを弾性変形可能な変位吸収部と該変位吸収部以外の一般部とで構成する一方、前記ブラケットに車体への衝撃入力時に前記フィラーチューブの変位吸収部を接近してくる車体下部部品から遠ざけて、フィラーチューブの一般部と該車体下部部品とが当接するようにフィラーチューブを変位させる変位手段を設けたことを特徴としている。
【0008】
請求項2の発明にあっては、請求項1に記載の変位手段を、ブラケットに設けた長孔と、該長孔に挿通してブラケットを骨格メンバに固定するボルトとで構成したことを特徴としている。
【0009】
請求項3の発明にあっては、請求項1,2に記載したブラケットは、変位手段によるフィラーチューブの変位作動時にエネルギー吸収するエネルギー吸収手段を備えていることを特徴としている。
【0010】
請求項4の発明にあっては、請求項1に記載の変位手段を、ブラケットに設けた長孔と、該長孔に挿通してブラケットを骨格メンバに固定するボルトとで構成すると共に、該変位手段によるフィラーチューブの変位作動時にエネルギー吸収するエネルギー吸収手段を、前記長孔とボルトとの挿通部分に設けたことを特徴としている。
【0011】
請求項5の発明にあっては、請求項4に記載のエネルギー吸収手段が、ブラケットに固定されて該ブラケットと骨格メンバとの間に介装されたプレートで構成されていて、該プレートはブラケットを骨格メンバに固定する前記ボルトを挿通するボルト挿通孔と、該ボルト挿通孔に連通してボルト外径よりも小さな幅で前記ブラケットの長孔に対応して形成されたスリットと、を備えていることを特徴としている。
【0012】
請求項6の発明にあっては、請求項5に記載のプレートを低摩擦部材で形成したことを特徴としている。
【0013】
請求項7の発明にあっては、請求項1に記載の変位手段を、ブラケットに設けた長孔と、該長孔に挿通してブラケットを骨格メンバに固定するボルトとで構成すると共に、前記長孔のボルトを挿通した部分以外の領域における孔幅をボルト外径よりも小さく設定することにより、該変位手段によるフィラーチューブの変位作動時にエネルギー吸収するエネルギー吸収手段を構成したことを特徴としている。
【0014】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、車体への衝撃入力時に、ブラケットに設けた変位手段によってフィラーチューブを変位させて、該フィラーチューブの変位吸収部を接近してくる車体下部部品から遠ざけて該車体下部部品との干渉を回避させ、該車体下部部品をフィラーチューブの一般部に当接させることで該一般部により衝撃吸収を行わせることができる。
【0015】
この結果、前記従来のような大型の専用プロテクタを用いることなくフィラーチューブの変位吸収部を保護することができて、重量的におよびコスト的に有利にフィラーチューブの保護対策を実現することができると共に、ブラケットは予めフィラーチューブに固設しておいて、該ブラケットを車体の骨格メンバに取付ければよいので、取付作業を容易に行うことができる。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、ブラケットを骨格部材に固定するボルトと、該ブラケットとの相対移動によりフィラーチューブを変位させるようにしてあるから、変位手段として格別に複数の構成部品を必要とすることがなく、従って、設計が容易でかつ部品点数が嵩むことがないのでコスト的に有利に得ることができる。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1,2の発明の効果に加えて、ブラケットに設けたエネルギー吸収手段によってフィラーチューブの変位作動時に効率よくエネルギー吸収を行えるので、フィラーチューブの保護効果を高めることができる。
【0018】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、ブラケットを骨格部材に固定したボルトと、該ブラケットに設けた長孔との挿通部分にフィラーチューブの変位作動時にエネルギーを吸収するエネルギー吸収手段を設けてあるので、ボルトとブラケットとの相対移動と同期的に効率よくエネルギー吸収を行わせることができて、フィラーチューブの保護効果を高めることができる。
【0019】
請求項5に記載の発明によれば、請求項4の発明の効果に加えて、ボルトとブラケットとの相対移動時にプレートのスリット形成部分の変形でエネルギー吸収を行わせるようにしてあるため、エネルギー吸収性能のコントロールを容易に行うことができる。
【0020】
請求項6に記載の発明によれば、プレートが骨格メンバに膠着するのを回避できて、ボルトとブラケットとの相対移動をスムーズに行わせることができる。
【0021】
請求項7に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、ブラケットを骨格部材に固定するボルトと、該ブラケットとの相対移動によりフィラーチューブを変位させるようにしてあるから、変位手段として格別に複数の構成部品を必要とすることがなくコスト的に有利に得ることができ、しかも、前記長孔形成部分の変形により効率よくエネルギー吸収を行わせることができて、フィラーチューブの保護効果を高めることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
【0023】
図1〜4において、1は車体の下面側に配設された骨格メンバとしてのリヤサイドメンバを示し、該リヤサイドメンバ1は具体的には図外のリヤフロアパネルの下面両側部に前後方向に接合固定されて、該リヤフロアパネルの前後方向骨格メンバを構成する。
【0024】
前記リヤフロアパネルの下面側には、前記両側のリヤサイドメンバ1,1間に燃料タンク2を図外のクランプベルト等によって搭載支持してある。
【0025】
3は前記燃料タンク2に接続したフィラーチューブを示し、該フィラーチューブ3はその給油口4が図外のリヤフェンダに結合配置されるため、一方のリヤサイドメンバ1の外側から該リヤサイドメンバ1の下面側を跨いで内側に配索し、燃料タンク2の接続ポート2aに接続してある。
【0026】
このようにフィラーチューブ3は一端をリヤフェンダに固定し、他端を燃料タンク2に接続してあるため、車両衝突時にフィラーチューブ3に衝撃入力が作用した場合でもずれ動きを許容できるように、前記燃料タンク2の接続ポート2aに接続した弾性変形可能な変位吸収部3Aと、前記給油口4を備え、リヤサイドメンバ1の下面近くまで延びて変位吸収部3Aに接続された金属などの高剛性部材からなる一般部3Bとで構成してある。
【0027】
変位吸収部3Aは耐油,耐熱性のゴム,合成樹脂等の弾性材からなる汎用タイプの円形チューブ3A1もしくはベローズチューブ3A2 が選択的に使用される。
【0028】
5は車体下部部品であるリヤサスペンションを示し、左右のトレーリングアーム5a,5aの後端を連結するビーム5bは前記フィラーチューブ3のリヤサイドメンバ下側を内,外方向に跨ぐ部分の下方に位置している。
【0029】
ここで、前記フィラーチューブ3はその一般部3Bを、変位吸収部3Aとの接続部の近傍位置でブラケット6を介してリヤサイドメンバ1の側面に支持してある。
【0030】
ブラケット6は、フィラーチューブ3の一般部3Bの端部に接合固定した脚片6aと、該脚片6aと一体に形成されて前記リヤサイドメンバ1の側面に装着される取付片6bとで構成してある。
【0031】
また、このブラケット6は、車両の後面衝突時等の衝撃入力時に上方へ変位してフィラーチューブ3に接近してくる前記ビーム5bから変位吸収部3Aを遠ざけて、一般部3Bと該ビーム5bとが当接するようにフィラーチューブ3を前方へ変位させる変位手段7を備えている。
【0032】
本実施形態では前記変位手段7を、ブラケット6の取付片6bに前後方向に形成した上下2つの長孔8と、これら長孔8,8に挿通しリヤサイドメンバ1に設けたウェルドナット10に螺合して取付片6bを該リヤサイドメンバ1の側面に固定する2つのボルト9とで構成している。
【0033】
更に、ブラケット6は前記変位手段7によるフィラーチューブ3の変位作動時にエネルギー吸収するエネルギー吸収手段11を備えている。
【0034】
本実施形態ではこのエネルギー吸収手段11を、前記ブラケット6の取付片6bに固定されて該取付片6bとリヤサイドメンバ1の側面との間に介装したプレート12で構成している。
【0035】
このプレート12は前記取付片6bの裏面側にプレート12のほぼ板厚相当の深さに形成したプレート収容部15に収容してあって、該プレート12に突設した前後2つのピン16を、これと対応して取付片6bに設けた係止孔17に挿入係合することによって、取付片6bにずれ動くことのないように固定してある。
【0036】
プレート12は前記取付片6bをリヤサイドメンバ1の側面に固定するボルト9,9をそれぞれ挿通する2つのボルト挿通孔13,13と、これらボルト挿通孔13,13に連通して前記ボルト9の外径(軸部外径)よりも小さな幅で前記取付片6bの長孔8,8に対応して形成されたスリット14と、を備えている。
【0037】
プレート12は表面を低摩擦係数の表面処理材で表面処理した金属、もしくは所要の硬度を有する低摩擦係数の合成樹脂材等で形成してあり、ボルト9と取付片6bとが前後方向に相対移動した際に、ボルト9によりスリット14の形成部分を拡開するように変形することで衝撃エネルギーを吸収するようにしてある。
【0038】
以上の実施形態の構造によれば、車両の後面衝撃時に図5に示すように車体後方より衝撃入力Fが作用すると、この衝撃入力Fによってリヤサイドメンバ1が前方に座屈変形すると共に、これに伴ってリヤサスペンション5も同図の矢印aに示すように上方に変位してビーム5bがフィラーチューブ3に干渉する傾向となる。
【0039】
前記車体後部の変形に伴ってフィラーチューブ3の一般部3Bにも衝撃入力Fが作用することによって該一般部3Bが前方に変形すると共に、この衝撃入力Fがブラケット6の取付片6bとリヤサイドメンバ1の側面との固定部分に作用する。
【0040】
これにより、前記取付片6bは長孔8の形成長さでボルト9に対して図5の矢印bに示すように前方移動して、フィラーチューブ3の一般部3Bの端部を同図の矢印cに示すように前方へ移動させ、フィラーチューブ3の変位吸収部3Aを前記下方より接近してくるリヤサスペンション5のビーム5bから前方へ遠ざけて該ビーム5bとの干渉を回避させ、該ビーム5bをフィラーチューブ3の一般部3Bに当接させることで、該高剛性の一般部3Bにより衝撃吸収を行わせる。
【0041】
この結果、前記従来のような大型の専用プロテクタを用いることなくフィラーチューブ3の変形吸収部3Aを保護することができて、重量的におよびコスト的に有利にフィラーチューブの保護対策を実現することができる。
【0042】
また、ブラケット6はその脚片6aをフィラーチューブ3の一般部3Bに接合固定しておいて、取付片6bをリヤサイドメンバ1の側面にボルト9により取付ければよいので、取付作業を容易に行うことができる。
【0043】
一方、前記ブラケット6の取付片6bとボルト9との相対移動に際しては、エネルギー吸収手段11としてのプレート12のスリット14を形成した部分が、ボルト9によって拡開するように変形してフィラーチューブ3の変位作動時に効率よく衝撃エネルギーを吸収できるので、フィラーチューブ3の保護効果を高めることができる。
【0044】
ここで、特に実施形態にあっては変位手段7を、ブラケット6の取付片6bに設けた長孔8と、該長孔8に挿通して取付片6bをリヤサイドメンバ1の側面に固定するボルト9とで構成し、取付片6bとボルト9との相対移動によりフィラーチューブ3を変位させるようにしてあるから、変位手段7として格別に複数の構成部品を必要とすることがなく、従って、設計が容易でかつ部品点数が嵩むことがないのでコスト的に有利に得ることができる。
【0045】
また、エネルギー吸収手段11は前記ブラケット6の取付片6bの長孔8とボルト9との挿通部分で、プレート6に形成したスリット14の形成部分を、前記フィラーチューブ3の変位作動時にボルト9によって拡開させるように変形させることで衝撃エネルギーを吸収するようにしてあるので、前記ボルト9と取付片6bとの相対移動と同期的に効率よくエネルギー吸収を行わせることができると共に、プレートの材料,板厚およびスリット14の幅寸法等の設定によってエネルギー吸収性能を容易にコントロールすることができる。
【0046】
しかも、プレート12を低摩擦部材で形成してあるため、該プレート12がリヤサイドメンバ1の側面に膠着することがなく、ボルト9と取付片6bとの相対移動をスムーズに行わせることができる。
【0047】
前記実施形態ではエネルギー吸収手段11としてプレート6を用いているが、この他、図6に示すようにブラケット6の取付片6bの長孔8のボルト9を挿通する部分以外の領域Lにおける孔幅をボルト9の外径よりも小さく設定することにより、ボルト9と取付片6bとの相対移動時にボルト9によって前記長孔8の領域L部分を拡開するように変形させてエネルギー吸収を行うエネルギー吸収手段11とすることもできる。
【0048】
この実施形態の場合、前記第1実施形態のプレート6を不要とすることができるため、コスト的に有利に得ることができる。
【0049】
なお、前記実施形態では車体下部部品としてリヤサスペンション5のビーム5bを例示すると共に、車両後面衝突時における車両前方に向く衝突入力に対する構成を示したが、車体下部部品および衝撃入力方向はこれらに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す分解斜視図。
【図2】本発明の第1実施形態の組付状態を示す側面図。
【図3】本発明の第1実施形態におけるブラケットとプレートとの関係を示す斜視図。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図。
【図5】本発明の第1実施形態の変位状態を示す側面図。
【図6】本発明の第2実施形態におけるブラケットを示す斜視図。
【符号の説明】
1 リヤサイドメンバ(骨格メンバ)
2 燃料タンク
3 フィラーチューブ
3A 変位吸収部
3B 一般部
5 リヤサスペンション(車体下部部品)
5a トレーリングアーム(車体下部部品)
5b ビーム(車体下部部品)
6 ブラケット
7 変位手段
8 長孔
9 ボルト
11 エネルギー吸収手段
12 プレート
13 ボルト挿通孔
14 スリット
Claims (7)
- 車体の下面側に配設された骨格メンバと、車体の下面側に支持された燃料タンクと、燃料タンクに接続されたフィラーチューブと、フィラーチューブを前記骨格メンバに支持したブラケットと、車体への衝撃入力時にフィラーチューブに接近する車体下部部品と、を備えた車体下部構造であって、前記フィラーチューブを弾性変形可能な変位吸収部と該変位吸収部以外の一般部とで構成する一方、前記ブラケットに車体への衝撃入力時に前記フィラーチューブの変位吸収部を接近してくる車体下部部品から遠ざけて、フィラーチューブの一般部と該車体下部部品とが当接するようにフィラーチューブを変位させる変位手段を設けたことを特徴とするフェエルフィラーチューブの保護構造。
- 変位手段を、ブラケットに設けた長孔と、該長孔に挿通してブラケットを骨格メンバに固定するボルトとで構成したことを特徴とする請求項1記載のフェエルフィラーチューブの保護構造。
- ブラケットは、変位手段によるフィラーチューブの変位作動時にエネルギー吸収するエネルギー吸収手段を備えていることを特徴とする請求項1,2に記載のフェエルフィラーチューブの保護構造。
- 変位手段を、ブラケットに設けた長孔と、該長孔に挿通してブラケットを骨格メンバに固定するボルトとで構成すると共に、該変位手段によるフィラーチューブの変位作動時にエネルギー吸収するエネルギー吸収手段を、前記長孔とボルトとの挿通部分に設けたことを特徴とする請求項1に記載のフェエルフィラーチューブの保護構造。
- エネルギー吸収手段が、ブラケットに固定されて該ブラケットと骨格メンバとの間に介装されたプレートで構成されていて、該プレートはブラケットを骨格メンバに固定する前記ボルトを挿通するボルト挿通孔と、該ボルト挿通孔に連通してボルト外径よりも小さな幅で前記ブラケットの長孔に対応して形成されたスリットと、を備えていることを特徴とする請求項4に記載のフェエルフィラーチューブの保護構造。
- プレートを低摩擦部材で形成したことを特徴とする請求項5に記載のフェエルフィラーチューブの保護構造。
- 変位手段を、ブラケットに設けた長孔と、該長孔に挿通してブラケットを骨格メンバに固定するボルトとで構成すると共に、前記長孔のボルトを挿通した部分以外の領域における孔幅をボルト外径よりも小さく設定することにより、該変位手段によるフィラーチューブの変位作動時にエネルギー吸収するエネルギー吸収手段を構成したことを特徴とする請求項1に記載のフェエルフィラーチューブの保護構造。
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