JP4433487B2 - X線ct装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線CT(computed tomography)装置に関し、特に、マルチスライス(multi-slice)の多チャンネル(channel)X線検出器を用いるX線CT装置に関する。
X線CT装置は、互いに対向して回転するX線源とX線検出器で被検体をスキャン(scan)して、得られたX線検出データ(data)に基づいて画像を再構成するようになっている。X線検出器としてマルチスライスの多チャンネルX線検出器を用いるときは、被検体の体軸方向のカバレージ(coverage)が大きくなるので、スキャンの能率が向上する(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−324052号公報
被検体の体軸方向のカバレージは次式で与えられる。以下、体軸方向をz方向ともいう。
Figure 0004433487
ここで、nはX線検出器のスライス数であり、dは1スライス当たりのスライス厚である。スライス厚dはz方向の空間分解能を決定する。空間分解能は1/dで与えられ、スライス厚dが小さいほどが高くなる。以下、空間分解能を単に分解能ともいう。
スライス数nを一定とした場合、分解能1/dとカバレージcは互いに反比例の関係となるので、分解能の向上とカバレージの向上は両立しない。したがって、マルチスライスの多チャンネルX線検出器は、与えられたスライス数の下では、分解能またはカバレージのいずれかを重視して製作される。このため、そのようなX線検出器を用いるX線CT装置は、分解能指向のX線CT装置またはカバレージ指向のX線CT装置のいずれかとならざるを得ない。
上記の特許文献1では、X線検出器を、全チャンネルにわたってスライス厚が薄い部分と厚い部分を持つような構成にして、分解能指向とカバレージ指向の両立を図っているが、全チャンネルにわたってスライス厚が薄い部分と厚い部分を持つX線検出器はコスト高となる。
そこで、本発明の課題は、分解能指向とカバレージ指向の両立が低コストで可能なX線CT装置を実現することである。
上記の課題を解決するためのひとつの観点での発明は、互いに対向するX線源とマルチスライスの多チャンネルX線検出器を用い、スキャン制御手段による制御の下で被検体をスキャンしてX線検出データを収集し、X線検出データに基づいて画像再構成手段により画像を再構成するX線CT装置であって、前記X線検出器は、スライス数が同一で被検体の体軸方向のカバレージおよびスライス厚が異なる前半チャンネル部分と後半チャンネル部分を有し、前記スキャン制御手段は、カバレージとスライス厚が小さいハイレゾリューション・モードのスキャン制御またはカバレージとスライス厚が大きいハイカバレージ・モードのスキャン制御を選択的に行い、前記画像再構成手段は、ハイレゾリューション・モードのスキャンが行われたときは、カバレージが大きい前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)によって得られた実データから、カバレージが小さい後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)のカバレージおよびスライス厚に合わせたデータを、前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のデータとして生成し、この生成データにカバレージが小さい後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)によって得られた実データを組み合わせ、それら組み合わせデータに基づいて画像を再構成し、ハイカバレージ・モードのスキャンが行われたときは、カバレージが小さい後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)によって得られた実データから、カバレージが大きい前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のスライス厚に合わせたデータを、後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)のデータとして生成し、カバレージが大きい前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)によって得られた実データから、カバレージが小さい後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)によっては実データが得られない部分についてのデータを生成し、これら生成データにカバレージが大きい部分によって得られた実データを組み合わせ、それら組み合わせデータに基づいて画像を再構成する、ことを特徴とするX線CT装置である。
前記画像再構成手段は、カバレージが大きい前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)によって得られた実データから、カバレージが小さい後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)のカバレージおよびスライス厚に合わせたデータを、前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のデータとして生成するのに、ラグランジュ法を利用することが、データ生成を適切に行う点で好ましい。
前記画像再構成手段は、カバレージが大きい前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)によって得られた実データから、カバレージが小さい後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)によっては実データが得られない部分についてのデータを生成するのに、ミラーポイントデータを利用することが、データ生成を適切に行う点で好ましい。
前記ハイレゾリューション・モードは、カバレージが小さい後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)のカバレージを1単位のカバレージとするスキャンであることが、分解能指向のスキャンを効果的に行う点で好ましい。
前記ハイカバレージ・モードは、カバレージが大きい前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のカバレージを1単位のカバレージとするスキャンであることが、カバレージ指向のスキャンを効果的に行う点で好ましい。
上記の課題を解決するための他の観点での発明は、互いに対向するX線源とマルチスライスの多チャンネルX線検出器を用い、スキャン制御手段による制御の下で被検体をスキャンしてX線検出データを収集し、X線検出データに基づいて画像再構成手段により画像を再構成するX線CT装置であって、前記X線検出器は、被検体の体軸方向のカバレージが同一でスライス数が異なる前半チャンネル部分と後半チャンネル部分を有し、スライス数が少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)はスライス厚が均一であり、スライス数が多い後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)はスライス厚が異なる2部分からなり、それらのうちの一方は、スライス数が前記スライス数の少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のスライス数と同じで、スライス厚が前記スライス数の少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のスライス厚より薄く、他方は、スライス数が前記スライス数の少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のスライス数より少なく、スライス厚が前記スライス数の少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のスライス厚と同じであり、前記スキャン制御手段は、カバレージとスライス厚が小さいハイレゾリューション・モードのスキャン制御またはカバレージとスライス厚が大きいハイカバレージ・モードのスキャン制御を選択的に行い、前記画像再構成手段は、ハイレゾリューション・モードのスキャンが行われたときは、スライス数の少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)によって得られた実データから、スライス数の多い後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)における前記一方の部分のスライス数およびスライス厚に合わせたデータを、前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のデータとして生成し、この生成データにスライス数の多い後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)における前記一方の部分によって得られた実データを組み合わせ、それら組み合わせデータに基づいて画像を再構成し、ハイカバレージ・モードのスキャンが行われたときは、スライス数の多い後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)における前記一方の部分によって得られた実データから、スライス数の少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のスライス厚に合わせたデータを、後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)のデータとして生成し、この生成データに、スライス数の多い後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)における前記他方の部分によって得られた実データと、スライス数の少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)によって得られた実データを組み合わせ、それら組み合わせデータに基づいて画像を再構成することを特徴とするX線CT装置である。
前記画像再構成手段は、スライス数の少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)によって得られた実データから、スライス数の多い後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)における前記一方の部分のスライス数およびスライス厚に合わせたデータを、前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のデータとして生成するのに、ラグランジュ法を利用することが、データ生成を適切に行う点で好ましい。
前記ハイレゾリューション・モードは、スライス数が多い後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)におけるスライス厚が異なる2部分のうちの前記一方の部分のカバレージを1単位のカバレージとするスキャンであることが、分解能指向のスキャンを効果的に行う点で好ましい。
前記ハイカバレージ・モードは、スライス数が少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のカバレージを1単位のカバレージとするスキャンであることが、カバレージ指向のスキャンを効果的に行う点で好ましい。
前記スキャンはヘリカルスキャンであることが、スキャンを能率良く行う点で好ましい。
上記ひとつの観点での発明によれば、X線CT装置は、互いに対向するX線源とマルチスライスの多チャンネルX線検出器を用い、スキャン制御手段による制御の下で被検体をスキャンしてX線検出データを収集し、X線検出データに基づいて画像再構成手段により画像を再構成するX線CT装置であって、前記X線検出器は、スライス数が同一で被検体の体軸方向のカバレージおよびスライス厚が異なる前半チャンネル部分と後半チャンネル部分を有し、前記スキャン制御手段は、カバレージとスライス厚が小さいハイレゾリューション・モードのスキャン制御またはカバレージとスライス厚が大きいハイカバレージ・モードのスキャン制御を選択的に行い、前記画像再構成手段は、ハイレゾリューション・モードのスキャンが行われたときは、カバレージが大きい前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)によって得られた実データから、カバレージが小さい後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)のカバレージおよびスライス厚に合わせたデータを、前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のデータとして生成し、この生成データにカバレージが小さい後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)によって得られた実データを組み合わせ、それら組み合わせデータに基づいて画像を再構成し、ハイカバレージ・モードのスキャンが行われたときは、カバレージが小さい後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)によって得られた実データから、カバレージが大きい前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のスライス厚に合わせたデータを、後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)のデータとして生成し、カバレージが大きい前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)によって得られた実データから、カバレージが小さい後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)によっては実データが得られない部分についてのデータを生成し、これら生成データにカバレージが大きい部分によって得られた実データを組み合わせ、それら組み合わせデータに基づいて画像を再構成する、ので、分解能指向とカバレージ指向の両立が低コストで可能なX線CT装置を実現することができる。
上記他の観点での発明によれば、X線CT装置は、互いに対向するX線源とマルチスライスの多チャンネルX線検出器を用い、スキャン制御手段による制御の下で被検体をスキャンしてX線検出データを収集し、X線検出データに基づいて画像再構成手段により画像を再構成するX線CT装置であって、前記X線検出器は、被検体の体軸方向のカバレージが同一でスライス数が異なる前半チャンネル部分と後半チャンネル部分を有し、スライス数が少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)はスライス厚が均一であり、スライス数が多い後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)はスライス厚が異なる2部分からなり、それらのうちの一方は、スライス数が前記スライス数の少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のスライス数と同じで、スライス厚が前記スライス数の少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のスライス厚より薄く、他方は、スライス数が前記スライス数の少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のスライス数より少なく、スライス厚が前記スライス数の少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のスライス厚と同じであり、前記スキャン制御手段は、カバレージとスライス厚が小さいハイレゾリューション・モードのスキャン制御またはカバレージとスライス厚が大きいハイカバレージ・モードのスキャン制御を選択的に行い、前記画像再構成手段は、ハイレゾリューション・モードのスキャンが行われたときは、スライス数の少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)によって得られた実データから、スライス数の多い後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)における前記一方の部分のスライス数およびスライス厚に合わせたデータを、前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のデータとして生成し、この生成データにスライス数の多い後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)における前記一方の部分によって得られた実データを組み合わせ、それら組み合わせデータに基づいて画像を再構成し、ハイカバレージ・モードのスキャンが行われたときは、スライス数の多い後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)における前記一方の部分によって得られた実データから、スライス数の少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のスライス厚に合わせたデータを、後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)のデータとして生成し、この生成データに、スライス数の多い後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)における前記他方の部分によって得られた実データと、スライス数の少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)によって得られた実データを組み合わせ、それら組み合わせデータに基づいて画像を再構成する、ので、分解能指向とカバレージ指向の両立が低コストで可能なX線CT装置を実現することができる。
以下、図面を参照して発明を実施するための最良の形態を説明する。なお、本発明は、発明を実施するための最良の形態に限定されるものではない。図1にX線CT装置の模式的構成を示す。本装置は本発明を実施するための最良の形態の一例である。本装置の構成によって、X線CT装置に関する発明を実施するための最良の形態の一例が示される。
本装置は、ガントリ(gantry)100、テーブル(table)200およびオペレータコンソール(operator console)300を有する。ガントリ100は、テーブル200によって搬入される被検体10を、X線照射・検出装置110でスキャンして複数ビューのX線検出データを収集し、オペレータコンソール300に入力する。以下、X線検出データをスキャンデータ(scan data)ともいう。
オペレータコンソール300は、ガントリ100から入力されたスキャンデータに基づいて画像再構成を行い、再構成した画像をディスプレイ(display)302に表示する。オペレータコンソール300は、本発明における画像再構成手段の一例である。
オペレータコンソール300は、ガントリ100とテーブル200の動作を制御する。オペレータコンソール300は、本発明におけるスキャン制御手段の一例である。オペレータコンソール300による制御の下で、ガントリ100は所定のスキャン条件でスキャンを行い、テーブル200は所定の部位がスキャンされるように、被検体10の位置決めを行う。位置決めは、内蔵する位置調節機構により、天板202の高さおよび天板上のクレードル(cradle)204の水平移動距離を調節することによって行われる。
クレードル204を連続的に移動させながら複数回のスキャンを連続的に行うことにより、ヘリカルスキャン(helical scan)を行うことができる。クレードル204を間欠的に移動させながら停止位置ごとにスキャンすることによりクラスタスキャン(cluster scan)を行うことができる。クレードル204を停止させた状態でスキャンすることにより、アキシャルスキャン(axial scan)を行うことができる。
天板202の高さ調節は、支柱206をベース(base)208への取付部を中心としてスイング(swing)させることによって行われる。支柱206のスイングによって、天板202は垂直方向および水平方向に変位する。クレードル204は天板202上で水平方向に移動して天板202の水平方向の変位を相殺する。スキャン条件によっては、ガントリ100をチルト(tilt)させた状態でスキャンが行われる。ガントリ100のチルトは、内蔵のチルト機構によって行われる。
なお、テーブル200は、図2に示すように、天板202がベース208に対して垂直に昇降する方式のものであってよい。天板202の昇降は内蔵の昇降機構によって行われる。このテーブル200においては、昇降に伴う天板202の水平移動は生じない。
図3に、X線照射・検出装置110の構成を模式的に示す。X線照射・検出装置110は、X線管130の焦点132から放射されたX線134をX線検出器150で検出するようになっている。X線管130は、本発明におけるX線源の一例である。X線検出器150は、本発明におけるX線検出器の一例である。
X線134は、図示しないコリメータ(collimator)で成形されてコーンビーム(cone beam)のX線となっている。X線検出器150は、X線の広がりに対応して2次元的に広がるX線入射面152を有する。X線入射面152は円筒の一部を構成するように湾曲している。円筒の中心軸は焦点132を通る。
X線照射・検出装置110は、撮影中心すなわちアイソセンタ(isocenter)Oを通る中心軸の周りを回転する。中心軸は、X線検出器150が形成する部分円筒の中心軸に平行である。
回転の中心軸の方向をz方向とし、アイソセンタOと焦点132を結ぶ方向をy方向とし、z方向およびy方向に垂直な方向をx方向とする。これらx,y,z軸は、z軸を中心軸とする回転座標系の3軸となる。
図4に、X線入射面152の平面図を模式的に示す。図4に示すように、X線入射面152は、検出セル(cell)154をx方向とz方向に2次元的に配置したものとなっている。すなわち、X線入射面152は、検出セル154の2次元アレイ(array)となっている。検出セル154は、例えば、シンチレータ(scintillator)とフォトダイオード(photo diode)の組合せによって構成される。
個々の検出セル154は、検出チャンネルを構成する。検出チャンネルは、x方向に連なる列を構成する。列数は例えば16である。列数はスライス数に相当する。これによって、X線検出器150はマルチスライスの多チャンネルX線検出器となる。なお、列数ないしスライス数は16に限らず、32,64,128等適宜の数であってよい。
X線入射面152は中心Cを有する。中心Cは、X線の焦点132とアイソセンタOを結ぶ直線の延長線がX線入射面152と交わる点である。中心Cを境として、X線入射面152は、x方向において、左半分と右半分に別れる。
チャンネル番号を左端から右端に向かって昇順で付すものとすると、左半分は前半チャンネル部分となり、右半分は後半チャンネル部分となる。なお、チャンネル番号を右端から左端に向かって昇順で付せば、右半分が前半チャンネル部分となり、左半分が後半チャンネル部分となる。いずれにせよ、前半および後半という表現は相対的表現である。
左半分と右半分では、検出チャンネル列の幅が異なる。すなわち、X線入射面152は、左右非対称となっている。左半分における検出チャンネル列幅は、1列当たり例えば1.25mmであり、右半分における検出チャンネル列幅は、1列当たり例えば0.625mmである。
検出チャンネル列幅はスライス厚に相当する。したがって、左半分のスライス厚は1.25mmであり、右半分のスライス厚は0.625mmである。これによって、左半分と右半分は、列数が同じで、列幅ないしスライス厚の比が2:1となる。なお、列幅ないしスライス厚の値およびその比は、これに限らず適宜の値であってよい。
X線入射面152は、また、中心Cを境として、z方向において、上半分と下半分に別れる。各半分は、検出チャンネル列を8列ずつ有する。左上の8列を、内側から外側に向かってAL1,…,AL8とする。左下の8列を、内側から外側に向かってBL1,…,BL8とする。右上の8列を、内側から外側に向かってAR1,…,AR8とする。右下の8列を、内側から外側に向かってBR1,…,BR8とする。なお、AR8の外側およびBR8の外側には、X線検出に関与しないダミーの受光面(図略)がそれぞれ設けられる。
このようなX線入射面152の構成により、z方向のカバレージおよびスライス厚は、左半分では、それぞれ、1.25*16=20mmおよび1.25mmとなり、右半分では、それぞれ、0.625*16=10mmおよび0.625となる。
すなわち、X線検出器150は、スライス数が同一で被検体の体軸方向のカバレージおよびスライス厚が異なる前半チャンネル部分と後半チャンネル部分を有するものとなる。カバレージおよびスライス厚は、前半チャンネル部分と後半チャンネル部分のうちの一方が相対的に小さく、他方が相対的に大きい。これによって、スライス厚が小さい方は、分解能指向のX線検出器となり、カバレージが大きい方は、カバレージ指向のX線検出器となる。
このようなX線検出器150を、スライス厚の薄い部分と厚い部分が全チャンネルにわたって設けられた特許文献1に記載のX線検出器と比較すると、スライス厚が薄い部分と厚い部分の長さがいずれも半分になるので、製造コストが低減する。
本装置は、このようなX線検出器150を用いて、2種類のモードのスキャンを選択的に行う。2種類のモードの一方はハイレゾリューション・モード(high resolution mode)であり、他方はハイカバレージ・モード(high coverage mode)である。ハイレゾリューション・モードは、分解能指向のモードであり、ハイカバレージ・モードは、カバレージ指向のモードである。
図5に、ハイレゾリューション・モードのスキャンを模式的に示す。図5は、スキャン1とスキャン2を連続して行った状態を示している。図5に示すように、ハイレゾリューション・モードのスキャンは、X線検出器150の右半分のカバレージを単位として行われる。すなわち、スキャン1とスキャン2は、X線検出器150の右半分のカバレージ分だけスキャン位置をz方向に順次ずらしながら行われる。引き続くスキャン3,4,…も同様である。
各スキャンごとに、スライス厚0.625mmのスキャンデータが16スライス分一挙に得られる。ただし、スライス厚0.625mmの16スライス分のスキャンデータが得られるのは、X線検出器150の右半分についてだけであり、線検出器150の左半分については得られない。以下、線検出器150の左半分を仮に前半チャンネル部分といい、右半分を仮に後半チャンネル部分という。
360度のスキャンを行ったとき、スキャンデータのビュー・チャンネル(view-channel)平面では、2つの座標点(β,γ)と(β+π+2γ,−γ)は、相互にミラーポイント (mirror point)の関係にある。ここで、βはビュー角度であり、γは中心ビームを基準とするチャンネル角度である。
ミラーポイントとは、その位置にあるデータを得るためのX線ビームの経路が同一で方向が反対な座標点である。このような座標におけるデータ同士は、ミラーポイントデータと呼ばれる。ミラーポイントデータ同士は同一の値を持つ。
前半チャンネル部分のデータのミラーポイントデータは後半チャンネル部分のスキャンデータ中にあり、後半チャンネル部分のデータのミラーポイントデータは前半チャンネル部分のスキャンデータ中にある。
このため、ビュー・チャンネル平面のスキャンデータは2倍の冗長性を持つ。このような特質に着目すれば、ビュー・チャンネル平面の半分のデータだけを用いて画像を再構成することが可能である。そこで、本装置では、スライス厚0.625mmの16スライス分の画像の再構成は、後半チャンネル部分のスキャンデータのみを用いて行われる。
画像再構成には、全チャンネルのデータを用いるようにしてもよい。その場合は、前半チャンネル部分における内側8つの検出チャンネル列AL4,…,AL1,BL1,…,BL4のデータ[rAL4,…,rAL1,rBL1,…,rBL4]から、スライス厚0.625mmの16スライス分のデータ[rAL8'',…,rAL1'',rBL1'',…,rBL8'']を生成し、そのデータを、後半チャンネル部分の、スライス厚0.625mmの16スライス分のデータ[rAR8,…,rAR1,rBR1,…,rBR8]と組み合わせる。これによって、スライス厚0.625mmの16スライス分の全チャンネルのデータ[rAL8'',rAR8,…,rAL1'' ,rAR1,rBL1'',rBR1,…,rBL8'',rBR8]が得られる。
データ[rAL8'',…,rAL1'',rBL1'',…,rBL8'']は、前半チャンネル部分の、スライス厚1.25mmの16スライス分のデータ[rAL8,…,rAL1,rBL1,…,rBL8]を、スライス厚0.625mmの32スライス分のデータに分解し、内側16スライスのデータを抽出することによって生成される。データの分解には、例えばラグランジュ(Lagrange)法等が利用される。ラグランジュ法はデータのxz平面について適用される。
スキャン1とスキャン2で、前半チャンネル部分のカバレージが1/2ずつ重複するので、この分部についてはデータが2重に得られる。この2重データにラグランジュ法を適用すれば、データ分解をより高精度に行うことができる。
このようにして得られた、スライス厚0.625mmの16スライス分の全チャンネルのデータ[rAL8'',rAR8,…,rAL1'' ,rAR1,rBL1'',rBR1,…,rBL8'',rBR8]を用いて画像再構成を行うことにより、後半チャンネル部分のスキャンデータのみを用いる場合よりも、品質のよい再構成画像を得ることができる。
図6に、ハイカバレージ・モードのスキャンを模式的に示す。図6は、スキャン1とスキャン2を連続して行った状態を示している。図6に示すように、ハイカバレージ・モードのスキャンは、X線検出器150の左半分のカバレージを単位として行われる。すなわち、スキャン1とスキャン2は、X線検出器150の左半分のカバレージ分だけスキャン位置をz方向に順次ずらしながら行われる。引き続くスキャンスキャン3,4,…も同様である。
各スキャンごとに、スライス厚1.25mmのデータが16スライス分一挙に得られる。ただし、スライス厚1.25mmの16スライス分のデータが得られるのは、X線検出器150の前半チャンネル部分についてのみであり、線検出器150の後半チャンネル部分については得られない。
そこで、ビュー・チャンネル平面におけるデータの冗長性に着目し、スライス厚1.25mmの16スライス分の画像の再構成は、前半チャンネル部分のデータのみを用いて行われる。
画像再構成には、全チャンネルのデータを用いるようにしてもよい。その場合は、後半チャンネル部分の、スライス厚0.625mmの16スライス分のデータ[rAR8,…, rAR1, rBR1,…,rBR8]から、スライス厚1.25mmの内側8スライス分の後半チャンネル部分のデータ[rAR4',…,rAR1',rBR1',…,rBR4']が生成される。これらのデータは、後半チャンネル部分の、スライス厚0.625mmの16スライス分のデータ[rAR8,…,rAR1,rBR1,…,rBR8]を、2スライス分ずつマージ(merge)することによって生成される。
求められたデータ[rAR4',…,rAR1',rBR1',…,rBR4']は、前半チャンネル部分の、スライス厚1.25mmの内側8スライス分のデータ[rAL4,…,rAL1,rBL1,…,rBL4]と組み合わされる。このようにして、内側の8スライスについて、スライス厚1.25mmの全チャンネルのデータ[rAL4,rAR4',…,rAL1,rAR1',rBL1,rBR1' ,…,rBL4,rBR4']が得られる。
後半チャンネル部分の両外側の、実測されない8スライスについては、データ[rAR8',…,rAR5',rBR5',…,rBR8']が求められる。これらのデータは、前半チャンネル部分の外側8スライス分のデータ[rAL8,…,rAL5,rBL5,…,rBL8]から、ミラーポイントデータを抽出することによって求められる。
これを前半チャンネル部分の8スライス分のデータと組み合わせることにより、外側8スライスについての、スライス厚1.25mmの全チャンネルのデータ[rAL8, rAR8',…,rAL5,rAR5',rBL5, rBR5',…,rBL8,rBR8']が得られる。
内側8スライスのデータと外側8スライスのデータを組み合わせることにより、16スライスについての、スライス厚1.25mmの全チャンネルのデータ[rAL8,rAR8',…,rAL5,rAR5',rAL4,rAR8+rAR7,…, AL1,rAR2+rAR1, BL1,rBR2+rBR1,…,rBL4,rBR8+rBR7,…rBL5,rBR5'…,rBL8,rBR8']が得られる。
このようにして得られた、スライス厚1.25mmの16スライス分の全チャンネルのデータ[rAL8,rAR8',…,rAL5,rAR5',rAL4,rAR8+rAR7,…, AL1,rAR2+rAR1, BL1,rBR2+rBR1,…,rBL4,rBR8+rBR7,…rBL5,rBR5'…,rBL8,rBR8']を用いて画像再構成を行うことにより、 前半チャンネル部分のスキャンデータのみを用いる場合よりも、品質のよい再構成画像を得ることができる。
図7に、X線検出器150のX線入射面152の別な構成を模式的に示す。図7に示すように、X線検出器150は、前半チャンネル部分は図4に示したものと同じで、後半チャンネル部分が、スライス厚0.625mmの16スライスの検出器チャンネル列の両外側に、スライス厚1.25mmの検出器チャンネル列を4列ずつ設けたものとなっている。
すなわち、X線検出器150は、被検体の体軸方向のカバレージが同一でスライス数が異なる前半チャンネル部分と後半チャンネル部分を有するものである。すなわち、X線検出器150は、左右非対称となっている。スライス数が少ない前半チャンネル部分はスライス厚が均一であり、スライス数が多い後半チャンネル部分はスライス厚が異なる2部分からなる。
2部分のうちの内側部分は、スライス数が前半チャンネル部分のスライス数と同じで、スライス厚が前半チャンネル部分のスライス厚より薄い。2部分のうちの外側部分は、スライス数が前半チャンネル部分のスライス数より少なく、スライス厚が前半チャンネル部分のスライス厚と同じである。
このX線検出器150は、後半チャンネル部分だけを、特許文献1に示されたX線検出器と同様な構成としたものに相当するが、スライス厚の薄い部分と厚い部分が半数チャンネルにわたるだけなので、その分だけ製造コストが低減する。
このようなX線検出器150を用い、前述と同様にして、ハイレゾリューション・モードのスキャンまたはハイカバレージ・モードのスキャンが選択的に行われる。そして、それぞれのモードにおいて、前述と同様な画像再構成が行われる。
ただし、後半チャンネル部分がスライス厚1.25mmの検出チャンネル列を両外側に4列ずつ有するので、ハイカバレージ・モードのとき、この部分の実データが使用できる。したがって、前半チャンネル部分のスキャンデータからミラーポイント・データを抽出する必要はない。また、画像再構成に実データを用いるので画像の品質が向上する。
図8に、画像再構成のフローチャート(flow chart)を示す。図8に示すように、ステップ(step)801でスキャンデータ収集を行い、ステップ802でスキャンモードを判定する。
スキャンモードがハイレゾリューション・モードであるときは、ステップ813で、前半チャンネル部分のスライス厚1.25mmのデータから、スライス厚0.625mmのデータを生成する。データ生成は、例えばラグランジュ法等を利用して行われる。これによって、32スライス分の、スライス厚0.625mmのデータが得られる。
ステップ814で、32スライス分のスライス厚0.625mmのデータから、内側16スライス分のデータを抽出する。
ステップ815で、それらを後半チャンネル部分のデータと組み合わせて、16スライス分の、スライス厚0.625mmの全チャンネルデータを生成する。
ステップ806で、それらデータを用いて画像再構成を行う。これによって、16スライスの、スライス厚0.625mmの断層像すなわちハイレゾリューション画像が得られる。
スキャンモードがハイカバレージ・モードであるときは、ステップ823で、後半チャンネル部分のスライス厚0.625mmのデータから、スライス厚1.25mmのデータを生成する。データ生成は、2つライスずつのマージによって行われる。これによって、内側8スライス分の、スライス厚1.25mmのデータが得られる。
ステップ824で、後半チャンネル部分の両外側8スライス分のスライス厚1.25mmのデータを生成する。データ生成は、前半チャンネル部分のデータからミラーポイント・データを抽出することによって行われる。なお、図7に示したX線検出器を用いるときは、この処理は不要である。
ステップ825で、それらを前半チャンネル部分の、データと組み合わせて、16スライス分の、スライス厚1.25mmの全チャンネルデータを生成する。
ステップ806で、それらデータを用いて画像再構成を行う。これによって、16スライスの、スライス厚1.25mmの断層像すなわちハイカバレージ画像が得られる。
本発明を実施するための最良の形態の一例のX線CT装置の構成を示す図である。 本発明を実施するための最良の形態の一例のX線CT装置の構成を示す図である。 X線照射・検出装置の構成を示す図である。 X線検出器のX線入射面の構成を示す図である。 ハイレゾリューション・スキャンを示す図である。 ハイカバレージ・スキャンを示す図である。 X線検出器のX線入射面の構成を示す図である。 本発明を実施するための最良の形態の一例のX線CT装置の動作のフローチャートである。
符号の説明
10 : 被検体
100 : ガントリ
110 : X線照射・検出装置
130 : X線管
132 : 焦点
134 : X線
150 : X線検出器
152 : X線入射面
154 : 検出セル
200 : テーブル
202 : 天板
204 : クレードル
206 : 支柱
208 : ベース
300 : オペレータコンソール
302 : ディスプレイ

Claims (10)

  1. 互いに対向するX線源とマルチスライスの多チャンネルX線検出器を用い、スキャン制御手段による制御の下で被検体をスキャンしてX線検出データを収集し、X線検出データに基づいて画像再構成手段により画像を再構成するX線CT装置であって、
    前記X線検出器は、
    スライス数が同一で被検体の体軸方向のカバレージおよびスライス厚が異なる前半チャンネル部分と後半チャンネル部分を有し、
    前記スキャン制御手段は、
    カバレージとスライス厚が小さいハイレゾリューション・モードのスキャン制御またはカバレージとスライス厚が大きいハイカバレージ・モードのスキャン制御を選択的に行い、
    前記画像再構成手段は、
    ハイレゾリューション・モードのスキャンが行われたときは、
    カバレージが大きい前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)によって得られた実データから、カバレージが小さい後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)のカバレージおよびスライス厚に合わせたデータを、前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のデータとして生成し、この生成データにカバレージが小さい後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)によって得られた実データを組み合わせ、それら組み合わせデータに基づいて画像を再構成し、
    ハイカバレージ・モードのスキャンが行われたときは、
    カバレージが小さい後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)によって得られた実データから、カバレージが大きい前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のスライス厚に合わせたデータを、後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)のデータとして生成し、カバレージが大きい前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)によって得られた実データから、カバレージが小さい後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)によっては実データが得られない部分についてのデータを生成し、これら生成データにカバレージが大きい部分によって得られた実データを組み合わせ、それら組み合わせデータに基づいて画像を再構成する、
    ことを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記画像再構成手段は、カバレージが大きい前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)によって得られた実データから、カバレージが小さい後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)のカバレージおよびスライス厚に合わせたデータを、前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のデータとして生成するのに、ラグランジュ法を利用する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記画像再構成手段は、カバレージが大きい前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)によって得られた実データから、カバレージが小さい後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)によっては実データが得られない部分についてのデータを生成するのに、ミラーポイントデータを利用する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  4. 前記ハイレゾリューション・モードは、カバレージが小さい後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)のカバレージを1単位のカバレージとするスキャンである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  5. 前記ハイカバレージ・モードは、カバレージが大きい前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のカバレージを1単位のカバレージとするスキャンである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  6. 互いに対向するX線源とマルチスライスの多チャンネルX線検出器を用い、スキャン制御手段による制御の下で被検体をスキャンしてX線検出データを収集し、X線検出データに基づいて画像再構成手段により画像を再構成するX線CT装置であって、
    前記X線検出器は、
    被検体の体軸方向のカバレージが同一でスライス数が異なる前半チャンネル部分と後半チャンネル部分を有し、
    スライス数が少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)はスライス厚が均一であり、
    スライス数が多い後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)はスライス厚が異なる2部分からなり、
    それらのうちの一方は、スライス数が前記スライス数の少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のスライス数と同じで、スライス厚が前記スライス数の少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のスライス厚より薄く、
    他方は、スライス数が前記スライス数の少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のスライス数より少なく、スライス厚が前記スライス数の少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のスライス厚と同じであり、
    前記スキャン制御手段は、
    カバレージとスライス厚が小さいハイレゾリューション・モードのスキャン制御またはカバレージとスライス厚が大きいハイカバレージ・モードのスキャン制御を選択的に行い、
    前記画像再構成手段は、
    ハイレゾリューション・モードのスキャンが行われたときは、スライス数の少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)によって得られた実データから、スライス数の多い後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)における前記一方の部分のスライス数およびスライス厚に合わせたデータを、前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のデータとして生成し、
    この生成データにスライス数の多い後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)における前記一方の部分によって得られた実データを組み合わせ、
    それら組み合わせデータに基づいて画像を再構成し、
    ハイカバレージ・モードのスキャンが行われたときは、スライス数の多い後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)における前記一方の部分によって得られた実データから、スライス数の少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のスライス厚に合わせたデータを、後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)のデータとして生成し、
    この生成データに、スライス数の多い後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)における前記他方の部分によって得られた実データと、スライス数の少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)によって得られた実データを組み合わせ、
    それら組み合わせデータに基づいて画像を再構成する、
    ことを特徴とするX線CT装置。
  7. 前記画像再構成手段は、スライス数の少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)によって得られた実データから、スライス数の多い後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)における前記一方の部分のスライス数およびスライス厚に合わせたデータを、前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のデータとして生成するのに、ラグランジュ法を利用する、
    ことを特徴とする請求項6に記載のX線CT装置。
  8. 前記ハイレゾリューション・モードは、スライス数が多い後半チャンネル部分(または前半チャンネル部分)におけるスライス厚が異なる2部分のうちの前記一方の部分のカバレージを1単位のカバレージとするスキャンである、
    ことを特徴とする請求項6に記載のX線CT装置。
  9. 前記ハイカバレージ・モードは、スライス数が少ない前半チャンネル部分(または後半チャンネル部分)のカバレージを1単位のカバレージとするスキャンである、
    ことを特徴とする請求項6に記載のX線CT装置。
  10. 前記スキャンはヘリカルスキャンである、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項9のうちのいずれか1つに記載のX線CT装置。
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