JP4433307B2 - 感熱転写記録材用二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、感熱転写記録材用二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法に関し、さらに詳細には、印刷適性に優れた感熱転写記録材用二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法に関するものである。
従来、記録方式として種々のものが知られているが、感熱転写記録方式は、基材フィルム表面に設けられたインク層をサーマルヘッドの加熱状態に応じて受像紙等の表面に転写する記録方式であり、印字が鮮明であるとともに、装置の簡便さや低騒音の観点から広く普及している。なかでも、基材フィルムの片面に設けた、顔料とワックス類等で構成される感熱転写インク層を該層の反対面からサーマルヘッドで接触、加熱させて、感熱転写インクを溶融転写させることにより、受像紙に印刷する溶融型感熱転写法はコストの点で優れていることから、ファクシミリやバーコード等のモノカラー印刷用を中心に広く普及している。
一方、基材のポリエステルフィルムは、機械的強度、耐熱性、寸法安定性、耐薬品性等、多くの性能においてコストパフォーマンスに優れているため、包装用や磁気テープ用だけでなく、感熱転写記録材用のベースフィルムとしても広く使用されている。しかしながら、感熱転写記録材用ポリエステルフィルムは、フィルム厚みが2〜10μmと非常に薄いため、記録材への加工工程や印字工程等で発生する破断や皺等の問題があり、さらに、感熱転写インク層及びバックコート層を塗布後に所定の幅に裁断してロール状に巻き取る際に、スリット性の不良に起因する巻き形状の不良が生じ、その結果印字不良を引き起こすといった問題があった。
前記の問題を回避するため、第1段目の延伸を横方向に行い、縦方向の屈折率が1.675〜1.695である感熱転写記録材用二軸延伸ポリエステルフィルムを製造する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、かかる方法で得られたフィルムはアンカーコートを施さない感熱転写記録材に用いた場合、フィルム上に顔料とワックス類などで作られたインクをサーマルヘッドの加熱により受像紙に溶融転写させた際、フィルム上にインクが残りやすいという問題があった。
特開2003−312154号公報
本発明の目的は、感熱転写リボンへの加工工程や印字の際に破断や皺等が発生しにくく、さらに感熱転写リボンの基材として使用した場合、サーマルヘッドの加熱により受像紙に溶融転写させた際に印字性に優れた(フィルムからのインクの転写性に優れた)、感熱転写記録材用二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決することができる、本発明の感熱転写記録材用二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法は、共重合成分が10モル%以下であるエチレンテレフタレートを主体とするポリエステルを逐次二軸延伸してなる感熱転写記録材用二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法であって、第1段目の横延伸を、ポリエステルのガラス転移温度以上の温度で、横方向に3.0〜4.5倍延伸し、第2段目の縦延伸を、ポリエステルのガラス転移温度以上の温度で、縦方向に2.5〜3.9倍延伸し、第3段目の横延伸を、ポリエステルのガラス転移温度以上の温度で、横方向に1.2〜1.5倍延伸し、フィルムの縦方向の屈折率を1.640〜1.670となるように製造することを特徴とする。
本発明の製造方法で得られた感熱転写記録材用二軸延伸ポリエステルフィルムは、かかるフィルムを感熱転写リボンの基材として使用する際に、感熱転写リボンへの加工工程や印字の際に破断や皺等が発生しにくく、さらに感熱転写リボンに用いた場合、サーマルヘッドの加熱により受像紙に溶融転写させた際の印字性(フィルムからのインクの転写性)を優れたものとすることができる。
本発明は、エチレンテレフタレートを主体とするポリエステルを逐次二軸延伸してなる感熱転写記録材用二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法であって、前記の逐次二軸延伸を横延伸、縦延伸、横延伸の順に行い、フィルムの縦方向の屈折率を1.640〜1.670となるように製造することを特徴とする感熱転写記録材用二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法である。
本発明では、フィルムを構成するポリエステルはエチレンテレフタレートを主体とするポリエステルであるが、その目的を阻害しない範囲で他の共重合成分を含むことができる。使用できる他の共重合成分のうち、ジカルボン酸成分として、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸、シュウ酸,コハク酸,アジピン酸,セバシン酸,デカンジカルボン酸,マレイン酸,フマル酸,ダイマー酸等の脂肪族ジカルボン酸、p−オキシ安息香酸等のオキシカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸が使用できる。
使用できる上記のジカルボン酸及びそれらのエステル誘導体の量は10モル%以下が好ましく、5モル%以下がさらに好ましい。他のジカルボン酸及びそれらのエステル誘導体の使用量が10モル%を超えると、ポリエステルの熱安定性が低下しやすくなる。
また、使用できる他の共重合成分のうち、グリコール成分として、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等の脂肪族グリコール、シクロヘキサンジメタノール等の脂環族グリコール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物,ビスフェノールSのエチレンオキサイド付加物等の芳香族グリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等が使用できる。
このほか少量のアミド結合、ウレタン結合、エーテル結合、カーボネート結合等を含有する化合物を含んでいてもよい。ここで、使用できる他のグリコール成分の量は10モル%以下が好ましく、5モル%以下がさらに好ましい。他のグリコール成分の使用量が10モル%を超えると、ポリエステルの熱安定性が低下しやすくなる。
本発明の製造方法では、横方向に第1段目延伸を行い、次いで縦方向に第2段目延伸を行い、さらに横方向に第3段目延伸を行って、得られるポリエステルフィルムの縦方向の屈折率を1.640〜1.670に制御することが重要である。得られたポリエステルフィルムの縦方向の屈折率が1.640未満の場合、フィルムの平面性が悪くなる。そして、サーマルヘッドの加熱により受像紙に溶融転写させる際に、フィルムと受像紙との密着性が悪くなり、インクの転写性が低下する。一方、縦方向の屈折率が1.670を超える場合、サーマルヘッドの加熱により受像紙に溶融転写させる際に、フィルムの剛性により受像紙への密着性が不良になる。その結果、フィルムからインクが剥離する前にインクの凝集破壊が起こり、インクの転写性が低下する。
本発明では、第1段目の横延伸を、ポリエステルのガラス転移温度以上の温度で、横方向に3.0〜4.5倍延伸し、第2段目の縦延伸を、ポリエステルのガラス転移温度以上の温度で、縦方向に2.5〜4.5倍延伸し、第3段目の横延伸を、ポリエステルのガラス転移温度以上の温度で、横方向に1.〜1.5倍延伸する
第1段目の横延伸において、延伸倍率が3.0未満の場合、フィルムの平面性が悪く、かつフィルムの剛性が高くなるため、サーマルヘッドの加熱により受像紙に溶融転写させる際に、フィルムの受像紙への密着性が低下し、インクの転写性が劣る。
第2段目の縦延伸において、延伸倍率が2.5未満の場合、フィルムの平面性が悪化するため、サーマルヘッドの加熱により受像紙に溶融転写させる際に、フィルムの受像紙への密着性が低下し、インクの転写性が劣る。
また、第3段目の横延伸において、延伸倍率が1.倍未満では、縦方向の屈折率を1.640〜1.670に制御することが困難になる。一方、第1段目の横延伸倍率が4.5倍を超える場合、又は第2段目の縦延伸倍率が4.5倍を超える場合、第2段目の縦延伸後にシワが発生する頻度や、第3段目の横延伸で破断する頻度が増加しやすくなる。第3段目の横延伸倍率が1.5倍を超える場合、第3段目の横延伸で破断する頻度が増加しやすくなる。
本発明の製造方法では、得られる感熱転写記録材用二軸延伸ポリエステルフィルムの固有粘度は、0.52〜0.65dl/gが好ましい。固有粘度が0.52dl/g未満の場合、フィルム製造時や感熱転写リボンへの加工工程での破断が発生しやすくなる。一方、固有粘度が0.65dl/gを超える場合、所定の製品幅への裁断工程で寸法不良が起こりやすくなる。
本発明の製造方法では、得られる感熱転写記録材用二軸延伸ポリエステルフィルムの厚みは2〜6μmであることが好ましく、3〜5μmであることがさらに好ましい。フィルムの厚みが2μm未満の場合、フィルム製造時や感熱転写リボンに加工する工程で、フィルムの破断が発生しやすくなる。一方、フィルムの厚みが6μmを超える場合、熱の伝導が悪くなり、また熱が2次元的に拡散するので、印字性能が悪化しやすくなる。
本発明の製造方法では、二軸延伸後、緊張下でポリエステルの冷結晶化温度〜融点−20℃の温度で1〜20秒間熱処理して、150℃での縦方向の熱収縮率(150℃で30分間処理した時の無荷重下での熱収縮率)を3.0%以下にすることが、顔料とワックス類などで構成される感熱転写インクの塗工安定性(特に、塗工後の乾燥工程で平面性)を確保する点から好ましい。さらに、延伸工程又はその前後において、フィルムの片面又は両面にコロナ放電処理や離型効果を有する材料を塗布してもよい。
以下、実施例をもとに本発明を説明する。まず、本発明において用いた評価方法について説明する。
(1)ポリエステルフィルムの縦方向の屈折率(Nx)
アッベ屈折率計の接眼側に偏光板アナライザーを取付け、NaD線を光源とし、ヨウ化メチレンを媒液に用いて25℃で縦方向の屈折率を測定した。
(2)ポリエステルフィルムを構成するポリエステルの溶融比抵抗(ρi)
275℃で溶融したポリエステル組成物中に2本の電極(ステンレス製針金)を置き、120Vの電圧を印加した時の電流(i)を測定し、これを下記式に代入して比抵抗値ρi(Ω・cm)を求めた。
ρi=(A/L)×(V/i)
A:電極間面積(cm2)、L:電極間距離(cm)、V:電圧(V)
(3)インク剥離性
(インク層コート材の調製)
カルナウバワックス 40質量部
エステルワックス 34質量部
酢酸ビニルーエチレン共重合体 10質量部
ステアリン酸ナトリウム 3質量部
上記の組成物を攪拌・加熱して溶融し、カーボンブラック13質量部を加えて分散・混合してインク層コート材とした。
(テストに用いる標準リボンの作製)
2段のグラビアコーターを用いて、市販のポリエステルフィルム(東洋紡績社製、E5100、12μm)のコロナ放電処理面にインク層コート材(液温:85℃)を塗布後、フィルムを冷却した後、6インチ紙管に巻き取りリボンロール(インク層厚み:4μm)を得た。このフィルムロールから100mm×200mmのフィルム片(200mmがフィルムの長手方向)を切り出し標準リボンとした。
(インク剥離強度テスト方法)
実施例及び比較例で得られたポリエステルフィルムから切り出したサンプル(110mm×200mm、200mmがフィルムの長手方向)と上記の標準リボンをヒートシールテスター(テスター産業社製、TP−701−B)を用いて100℃、0.2MPa、1秒の条件で長手方向と直角に20mmピッチで5箇所ヒートシールした後、中央部の50mm×200mmを測定サンプルとした。この測定サンプルを23℃、65%RHの環境下において、引張試験機(東洋ボールドウイン社製、テンシロンHTM−100)を用いて、チャック間距離30mm、引張り速度200mm/分でT型剥離させ、実施例及び比較例で得られたポリエステルフィルムからインクが剥離する強度(n=5の平均値)を求めた。
○ :剥離強度が59mN/50mm幅未満。
× :剥離強度が69mN/50mm幅以上。
実施例及び比較例に用いたポリエステルの種類と配合量、第1段目延伸倍率、第2段目延伸倍率、縦方向の屈折率(Nx)、印刷適性を表1に示す。
(1)ポリエステルA
溶融比抵抗(ρi)が0.23×108Ω・cm、固有粘度(IV)が0.60dl/g、平均粒径が1.3μmの凝集シリカを1000ppm含有させた、ポリエチレンテレフタレート
(2)ポリエステルB
溶融比抵抗(ρi)が0.23×108Ω・cm、固有粘度(IV)が0.60dl/g、平均粒径が1.3μmの凝集シリカを1000ppm含有させた、ポリエチレンテレフタレート・イソフタレート共重合体(エチレンイソフタレートの繰り返し単位が10モル%)
[実施例1]
ポリエステル原料としてポリエステルAのみを用い、120℃で24時間減圧乾燥(1.3hPa)し、単軸押出機を用いて280℃で溶融させた。次いで、45cm幅のTダイより冷却ロール(周速50m/分)上へシート状に押出し、冷却ロール周面に対向するように設置した直径が30μmのタングステンワイヤー電極から7.2kVの電圧を印加し、0.2mAの電流を流して静電密着させながら、未延伸シートを得た。該未延伸シートをテンターで、予熱温度85℃、延伸温度88℃で横方向に3.8倍延伸し(第1段目延伸)、次いで予熱温度80℃、延伸温度105℃で縦方向に3.6倍延伸し(第2弾目延伸)、さらに150℃で1.2倍再横延伸した(第3段目延伸)。次いで、二軸延伸フィルムを228℃で熱固定処理した後、横方向に210℃で2.6%、さらに150℃で0.3%、の2段階に分けて緩和熱処理して、厚さ4.5μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
本実施例の方法で得られたフィルムの特性値を表1に示す。表1に示すように、インク剥離性に優れた感熱転写記録材用基材として好適な二軸延伸ポリエステルフィルムであった。
[実施例2]
第3段目の延伸倍率を1.4倍とした以外は実施例1と同様にして、厚さ4.5μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
本実施例2の製造方法で得られたフィルムの特性値を表1に示す。表1に示すように、インク剥離性に優れた感熱転写記録材用基材として好適な二軸延伸ポリエステルフィルムであった。
[実施例3]
第2段目の延伸倍率を3.9倍とした以外は実施例1と同様にして、厚さ4.5μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
本実施例3の製造方法で得られたフィルムの特性値を表1に示す。表1に示すように、インク剥離性に優れた感熱転写記録材用基材として好適な二軸延伸ポリエステルフィルムであった。
[実施例4]
第2段目の延伸倍率を3.3倍とした以外は実施例1と同様にして、厚さ4.5μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
本実施例4の製造方法で得られたフィルムの特性値を表1に示す。表1に示すように、インク剥離性に優れた感熱転写記録材用基材として好適な二軸延伸ポリエステルフィルムであった。
[実施例5]
ポリエステル原料としてポリエステルA及びBを用い、A/B=97/3(質量%)となるように配合した以外は実施例1と同様にして、厚さ4.5μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
本実施例5の製造方法で得られたフィルムの特性値を表1に示す。表1に示すように、インク剥離性に優れた感熱転写記録材用基材として好適な二軸延伸ポリエステルフィルムであった。
[比較例1]
第3段目の延伸を行わず、熱固定ゾーンにおいて150℃のゾーンと228℃のゾーンで緊張熱処理した以外は実施例1と同様にして、厚さ4.5μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
本比較例1で得られたフィルムの特性値を表1に示す。表1に示すように、インク剥離性に劣り、感熱転写記録材用基材として好ましくなかった。
[比較例2]
第3段目の延伸倍率を1.6倍とした以外は実施例1と同様にして製膜しようとしたが、熱固定ゾーンでフィルムが破断し、ポリエステルフィルムを安定して得ることができなかった。
[比較例3]
第2段目の延伸倍率を2.3倍とした以外は実施例1と同様にして厚さ4.5μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
本比較例3で得られたフィルムの特性値を表1に示す。表1に示すように、インク剥離性に劣り、感熱転写記録材用基材として好ましくなかった。
[比較例4]
第2段目の延伸倍率を4.7倍とした以外は実施例1と同様にして製膜しようとしたが、熱固定ゾーンでフィルムが破断し、ポリエステルフィルムを安定して得ることができなかった。
[比較例5]
第1段目の延伸倍率を2.8倍とした以外は実施例1と同様にして厚さ4.5μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
本比較例5で得られたフィルムの特性値を表1に示す。表1に示すように、インク剥離性に劣り、感熱転写記録材用基材として好ましくなかった。
[比較例6]
第1段目の延伸倍率を4.7倍とした以外は実施例1と同様にして製膜しようとしたが、熱固定ゾーンでフィルムが破断し、ポリエステルフィルムを安定して得られなかった。
Figure 0004433307
以上、本発明の感熱転写記録材用二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法について、複数の実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、各実施例に記載した構成を適宜組み合わせる等、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本発明の製造方法で得られた感熱転写記録材用二軸延伸ポリエステルフィルムは、該フィルムを感熱転写リボンへの加工工程や印字の際に破断や皺等が発生しにくく、さらに感熱転写リボンに用いた場合、サーマルヘッドの加熱により受像紙に溶融転写させた際、印字性に優れている(フィルムからのインクの転写性に優れている)ため、感熱転写記録材用基材として極めて有用である。

Claims (3)

  1. 共重合成分が10モル%以下であるエチレンテレフタレートを主体とするポリエステルを逐次二軸延伸してなる感熱転写記録材用二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法であって、
    前記の逐次二軸延伸を横延伸、縦延伸、横延伸の順に行い、
    第1段目の横延伸を、ポリエステルのガラス転移温度以上の温度で、横方向に3.0〜4.5倍延伸し、第2段目の縦延伸を、ポリエステルのガラス転移温度以上の温度で、縦方向に2.5〜3.9倍延伸し、第3段目の横延伸を、ポリエステルのガラス転移温度以上の温度で、横方向に1.2〜1.5倍延伸し、
    フィルムの縦方向の屈折率を1.640〜1.670となるように製造することを特徴とする感熱転写記録材用二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法。
  2. 前記ポリエステルの固有粘度が0.52〜0.65dl/gであり、前記フィルムの150℃で30分間熱処理した時の無重力下での熱収縮率が3.0%以下である、請求項1に記載の感熱転写記録材用二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法。
  3. 前記フィルムの厚みが2〜6μmである、請求項1または2に記載の感熱転写記録材用二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法。
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