JP4432323B2 - 画像形成装置、画像形成装置における排紙トレイ上の記録シート管理方法及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置における排紙トレイ上の記録シート管理方法及びプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、特に当該画像形成装置の排紙トレイに排出された記録シートを管理する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、多人数の職場などにおいてデジタル複写機やプリンタなどの画像形成装置が、複数のクライアントPCにネットワーク接続されて使用されるのが一般的になっている。
上記のような使用環境においては、クライアントPCと画像形成装置との距離は少なからず離れており、自分が要求したプリントジョブにより出力された印刷用紙を取りに行くことを失念するような場合があり得る。この場合には、当該出力された印刷用紙は、そのまま排紙トレイ上に放置されるので、プリントジョブを発行した他のユーザに対して迷惑をかけることになる。
【0003】
このような問題を解消するため、例えば特許文献1には、排紙トレイに排紙検出センサを設置し、排紙トレイに排紙された時点から一定時間が経過しても排出トレイ上に印刷用紙が存在する場合に、ネットワークを介して、当該プリントジョブを依頼したユーザの端末宛に通知する技術が開示されている。
また、特許文献2には、ユーザが、無線通信機能を有するIDカードに自己のIDコードを記憶させて保持すると共に、画像形成装置も当該IDカードと通信可能な手段を有し、当該IDコードに関連付けられたプリントジョブが終了すると、IDカードと通信してIDコードを読み取ろうとし、もし読み取れない場合にはユーザが遠くに移動したと判断して、送信出力を上げて、プリントジョブが終了した旨をIDカードに向けて通知する技術が開示されている。
【0004】
さらに、特許文献3には、画像形成装置に複数の排出口(ビン)が備えられて、ユーザが端末から排出口を指定できるようになっており、指定された排出口に排紙されたとき、当該ユーザの端末に印刷用紙が排出されたことを通知する技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−260484号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2000−318269号公報
【0007】
【特許文献3】
特開2002−114430号公報
【0008】
【特許文献4】
特開2002−178615号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1、2に記載されている技術によれば、一のユーザのプリントジョブが終了後、上記一定時間が経過する前に後続のユーザのプリントジョブが実行された場合には、ユーザが自分のプリントジョブにより出力された印刷用紙を取り除いても、画像形成装置側ではどのユーザの印刷用紙が取り除かれたかを判断できないため、結局、排紙トレイ上に残っている印刷用紙のユーザが特定できなくなってしまい、それ以降に排出された印刷用紙の管理が正確に行えないという問題がある。
【0010】
また、特許文献3に記載されている技術によれば、排出口の数を超えた数のユーザがいる場合には、1つの排出口を2以上のもので共有せざるを得ないので、当該排出口に複数ユーザのプリントジョブが排出された場合において、いずれか一方のジョブに係る用記録紙が取り去られた場合には、残っている印刷用紙のユーザが誰であるか不明であり、上記特許文献1、2の場合と同様に排出された印刷用紙の管理を十分行えないという不都合が生じる。
【0011】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであって、排紙トレイに排出された記録シートの管理を適正に行えることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、画像データの入力を受け付ける受付手段と、前記画像データを入力したユーザに関する情報を取得するユーザ情報取得手段と、前記受け付けた画像データに基づき、非接触型ICタグを備えた記録シートに画像を形成する画像形成手段と、前記取得したユーザに関する情報を前記非接触型ICタグに書き込む書込手段と、前記画像形成手段で画像が形成された記録シートが排出される排紙トレイと、排紙トレイ上に排出された記録シートの非接触型ICタグと定期的に通信して前記ユーザに関する情報を読み込む読込手段と、前記読込手段により読み込まれたユーザに関する情報に基づいて排紙トレイに排出された記録シートを管理する管理手段とを備え、前記管理手段は、前記読込手段により読み込まれたユーザに関する情報を記憶する管理テーブルを作成し、当該管理テーブルに記憶されたユーザのうち、記録シートが通信範囲外に持ち去られたために前記読込手段による通信が不能となったものがある場合に、当該ユーザに関連付けられた記録シートが排紙トレイから除去されたと判定する判定手段を備えることを特徴とする。
【0013】
ここで、「画像データの入力を受け付ける受付手段」とは、スキャナなどの画像読取装置のほか、クライアントPCからネットワークを介して送信されてきたプリントデータを受信する受信部なども含まれる。また、「ユーザ情報取得手段」には、ユーザを特定するために必要な情報(ユーザ情報)を取得するあらゆる手段が含まれる。例えば、操作パネルのテンキ−からIDコードを入力する場合は、当該テンキーおよびその制御部が「受付手段」となるし、無線通信可能な携帯情報端末にユーザ情報が保持されているような場合には、その情報を無線通信により取得する無線通信手段が「受付手段」となる。
【0014】
また、本発明に係る画像形成装置は、画像データの入力を受け付ける受付手段と、前記画像データを入力したユーザに関する情報を取得するユーザ情報取得手段と、前記受け付けた画像データに基づき、非接触型ICタグを備えた記録シートに画像を形成する画像形成手段と、画像形成手段で画像が形成される記録シートの非接触型ICタグから当該記録シートの識別情報を読み込む第1の読込手段と、前記ユーザ情報取得手段で取得したユーザに関する情報と前記記録シートの識別情報を関連付けて記憶する記憶手段と、前記画像形成手段で画像が形成された記録シートが排出される排紙トレイと、排紙トレイ上に排出された記録シートの非接触型ICタグと定期的に通信して当該記録シートの識別情報を読み込む第2の読込手段と、前記第2の読込手段により読み込まれた記録シートの識別情報に基づき前記記憶手段から当該記録シートに関連付けられたユーザに関する情報を取得し、識別情報とこれに対応するユーザに関する情報に基づき排紙トレイに排出された記録シートを管理する管理手段とを備え、前記管理手段は、前記第2の読込手段により読み込まれたユーザに関する情報を記憶する管理テーブルを作成し、当該管理テーブルに記憶されたユーザのうち、記録シートが通信範囲外に持ち去られたために前記第2の読込手段による通信が不能となったものがある場合に、当該ユーザに関連付けられた記録シートが排紙トレイから除去されたと判定する判定手段を備えることを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る画像形成装置は、ユーザの端末と通信する通信手段を備え、前記管理手段が、前記通信手段を介して、前記排出された記録シートの放置状態に関する情報を当該記録シートに関連付けられたユーザ宛に送信することを特徴としている。
ここで、「ユーザの端末と通信する通信手段」とは、ネットワーク(有線・無線を問わない)を介して直接ユーザの端末に通信する手段のほか、電子メールによる通信手段も含み、さらには、ユーザの所持するICカードなどの携帯情報端末と無線で通信する手段も含まれる。
【0016】
また、さらに本発明に係る画像形成装置は、前記管理手段が、排紙トレイ上に排出された記録シートに関する情報及び当該記録シートに関連付けられたユーザに関する情報を表示する表示手段を備えることを特徴としている。
さらに、また、本発明に係る画像形成装置は、前記判定手段により記録シートが排紙トレイから除去されたと判定された際に、当該記録シートを除去したユーザに関する情報を取得する除去者情報取得手段を備えると共に、前記管理手段は、前記判定手段により排紙トレイから除去されたと判定された記録シートに関連付けられたユーザに関する情報と、前記除去者情報取得手段により取得されたユーザに関する情報とが異なる場合に警告を発する警告手段を備え、前記除去者情報取得手段は、前記判定手段における管理テーブルに基づき、現在排紙トレイに放置されている記録シートに関連付けられたユーザの一覧を表示するユーザ表示手段と、前記表示されたユーザの一覧からの選択を受け付ける選択受付手段とを有し、前記選択受付手段により選択されたユーザを、前記記録シートを除去したユーザに関する情報として取得することを特徴としている。
【0017】
ここで、「警告」は、音声や音による聴覚的な警告のほか、ランプの点滅や表示部による警告文の表示などの視覚的な警告であってもよい。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記判定手段により記録シートが排紙トレイから除去されたと判定された際に、当該記録シートを除去したユーザに関する情報を取得する除去者情報取得手段を備えると共に、前記管理手段は、前記判定手段により排紙トレイから除去されたと判定された記録シートに関連付けられたユーザに関する情報と、前記除去者情報取得手段により取得されたユーザに関する情報とが異なる場合に警告を発する警告手段を備え、前記除去者情報取得手段は、通信範囲内にいるユーザの携帯する携帯情報端末と通信して、当該携帯情報端末に保持されているユーザに関する情報を取得するユーザ情報受信手段を有し、前記判定手段により前記ユーザに関連付けられた記録シートが排紙トレイから除去されたと判定されたときに、前記ユーザ情報受信手段により取得されているユーザに関する情報を、前記記録シートを除去したユーザに関する情報として取得することを特徴とする。
ここで、前記管理手段は、前記除去者情報取得手段により取得されたユーザに関する情報と、前記排紙トレイから除去されたと判定された記録シートに関連付けられたユーザに関する情報とが異なる場合に、前記当該記録シートに関連付けられたユーザ宛と、間違って持ち去ったユーザ宛に、排紙トレイ上の記録シートが間違って取り去られた旨を通知することを特徴とする。
また、本発明は、画像形成装置の排紙トレイに排出された記録シート管理方法であって、画像データの入力を受け付ける受付ステップと、前記画像データを入力したユーザに関する情報を取得するユーザ情報取得ステップと、前記受け付けた画像データに基づき、非接触型ICタグを備えた記録シートに画像を形成する画像形成ステップと、前記取得したユーザに関する情報を前記非接触型ICタグに書き込む書込ステップと、排紙トレイ上に排出された記録シートの非接触型ICタグと定期的に通信して前記ユーザに関する情報を読み込む読込ステップと、前記読込ステップにおいて読み込まれたユーザに関する情報に基づいて排紙トレイに排出された記録シートを管理する管理ステップとを含み、前記管理ステップは、前記読込ステップにおいて読み込まれたユーザに関する情報を記憶する管理テーブルを作成し、当該管理テーブルに記憶されたユーザのうち、記録シートが通信範囲外に持ち去られたために前記読込ステップにおいて通信が不能となったものがある場合に、当該ユーザに関連付けられた記録シートが排紙トレイから除去されたと判定する判定サブステップを含むことを特徴とする。
また、本発明は、画像形成装置の排紙トレイに排出された記録シート管理方法であって、
画像データの入力を受け付ける受付ステップと、前記画像データを入力したユーザに関する情報を取得するユーザ情報取得ステップと、前記受け付けた画像データに基づき、非接触型ICタグを備えた記録シートに画像を形成する画像形成ステップと、画像形成ステップにおいて画像が形成される記録シートの非接触型ICタグから当該記録シートの識別情報を読み込む第1の読込ステップと、前記ユーザ情報取得ステップにおいて取得したユーザに関する情報と前記記録シートの識別情報を関連付けて記憶する記憶ステップと、 排紙トレイ上に排出された記録シートの非接触型ICタグと定期的に通信して当該記録シートの識別情報を読み込む第2の読込ステップと、前記第2の読込ステップにおいて読み込まれた記録シートの識別情報に基づき前記記憶ステップから当該記録シートに関連付けられたユーザに関する情報を取得し、識別情報とこれに対応するユーザに関する情報に基づき排紙トレイに排出された記録シートを管理する管理ステップとを含み、前記管理ステップは、前記第2の読込ステップにおいて読み込まれたユーザに関する情報を記憶する管理テーブルを作成し、当該管理テーブルに記憶されたユーザのうち、記録シートが通信範囲外に持ち去られたために前記第2の読込ステップにおいて通信が不能となったものがある場合に、当該ユーザに関連付けられた記録シートが排紙トレイから除去されたと判定する判定サブステップを含むことを特徴とする。
ここで、前記管理ステップは、前記排出された記録シートの放置状態に関する情報を当該記録シートに関連付けられたユーザ宛に送信する送信サブステップを含むことを特徴とする。
また、ここで、前記管理ステップは、表示手段に、排紙トレイ上に排出された記録シートに関する情報及び当該記録シートに関連付けられたユーザに関する情報を表示する表示サブステップを含むことを特徴とする。
さらに、ここで、前記判定サブステップにおいて記録シートが排紙トレイから除去されたと判定された際に、当該記録シートを除去したユーザに関する情報を取得する除去者情報取得ステップを有すると共に、前記管理ステップは、前記判定サブステップにおいて排紙トレイから除去されたと判定された記録シートに関連付けられたユーザに関する情報と、前記除去者情報取得ステップにおいて取得されたユーザに関する情報とが異なる場合に警告を発する警告サブステップを備え、前記除去者情報取得ステップは、前記判定サブステップにおいて作成された管理テーブルに基づき、現在排紙トレイに放置されている記録シートに関連付けられたユーザの一覧を表示するユーザ表示サブステップと、前記表示されたユーザの一覧からの選択を受け付ける選択受付サブステップとを含み、前記選択受付サブステップにより選択されたユーザを、前記記録シートを除去したユーザに関する情報として取得することを特徴とする。
また、ここで、前記判定サブステップにおいて記録シートが排紙トレイから除去されたと判定された際に、当該記録シートを除去したユーザに関する情報を取得する除去者情報取得ステップを有すると共に、前記管理ステップは、前記判定サブステップにおいて排紙トレイから除去されたと判定された記録シートに関連付けられたユーザに関する情報と、前記除去者情報取得ステップにおいて取得されたユーザに関する情報とが異なる場合に警告を発する警告サブステップを備え、前記除去者情報取得ステップは、通信範囲内にいるユーザの携帯する携帯情報端末と通信して、当該携帯情報端末に保持されているユーザに関する情報を取得するユーザ情報受信サブステップを含み、前記判定サブステップにおいて前記ユーザに関連付けられた記録シートが排紙トレイから除去されたと判定されたときに、前記ユーザ情報受信ステップにおいて取得されているユーザに関する情報を、前記記録シートを除去したユーザに関する情報として取得することを特徴とする。
さらに、ここで、前記管理ステップは、前記除去者情報取得ステップにおいて取得されたユーザに関する情報と、前記排紙トレイから除去されたと判定された記録シートに関連付けられたユーザに関する情報とが異なる場合に、前記当該記録シートに関連付けられたユーザ宛と、間違って持ち去ったユーザ宛に、排紙トレイ上の記録シートが間違って取り去られた旨を通知する通知サブステップを含むことを特徴とする。
また、本発明は、上記画像形成装置における排紙トレイ上の記録シート管理方法をコンピュータに実行させるプログラムであってもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置が、多機能のデジタル式複写機(Multiple Function Peripheral:以下、単に「MFP」という。)である場合の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
<第1の実施の形態>
(1)プリンタシステムの構成
まず、本実施の形態に係るMFPを含むプリンタシステム(以下、単に「システム」という。)の全体構成について説明する。
【0019】
図1は、本システムの構成の一例を示す図である。同図に示すように、このシステムは、MFP10、クライアントPC20、30およびメールサーバ40が、LAN(Local Area Network)50を介して接続されてなる。
なお、MFP、クライアントPC、メールサーバなどは、図1に示す台数に限定されず任意の台数が接続可能である。また、本例では、便宜上メールサーバは、社内LANなどに設置されるメール専用サーバである場合を示しているが、LAN50がルータを介してさらにインターネットに接続されている場合には、契約先のプロバイダーのメールサーバであってもよい。
【0020】
MFP10は、例えば、デジタル式のカラー複写機であって、原稿自動搬送装置(ADF)100と、スキャナ部200と、プリンタ部300などからなり、原稿をスキャンしてコピーする通常のコピー機能のほか、クライアントPC20、30からの要求に応じてプリントジョブを実行するプリント機能なども有している。
【0021】
また、プリンタ部300において画像形成された用紙を排紙するための搬送路(不図示)の途中にはICタグライター303が、排紙トレイ350上へ用紙を排出する排紙口付近にはICタグリーダ304が配設されている。
本MFP10では、非接触ICタグを埋め込んだ印刷用紙を使用し、排紙時に上記ICタグライター303によりICタグに必要な情報を書き込むと共に、ICタグリーダ304により排紙トレイ350上の用紙の非接触ICタグから当該書き込んだ情報を読み取ることにより排紙トレイ上の用紙の管理を行うようにしている。詳しくは後述する。
【0022】
ここで、非接触ICタグとは、内部にコイルとICチップを有し、いわゆるICタグリーダ/ライターから放出される電波を受信して電磁誘導結合により無線通信を行うものである。非接触ICタグとICタグリーダもしくはライターとの間の通信方式については、国際標準規格としてISO14443やISO15693等に規定されているが、これに限定されるものではない。
【0023】
最近では、0.4mm角の微小な非接触ICタグもできており、さらに微小化、および低価格化される傾向にある。以下では、この非接触ICタグを単に「ICタグ」という。
なお、MFP10前面のユーザが操作しやすい位置には、スタートボタンやテンキーなどのハードキーと、種々のメッセージや設定画面を表示する表示部を備えた操作パネルOPが設置されている。
【0024】
クライアントPC20,30やメールサーバ40は、それぞれ、CPUとRAM、ROM、EEPROMおよびハードディスク装置(HDD)などからなるCPU本体と、モニター装置と、キーボードおよびマウスなどの入力装置とを備えたパーソナルコンピュータであって、ネットワーク通信プログラムやその他必要な制御プログラムがインストールされており、既存の通信プロトコル(TCP/IPなど)により他の端末やMFP10と接続され、これらとデータの送受信が可能なようになっている。
【0025】
<プリンタ部300の構成>
図2は、MFP10のプリンタ部300の構成の概略を示す機能ブロックである。
同図に示すようにプリンタ部300は、受信部301、画像形成部302、ICタグライター303、ICタグリーダ304、制御部305、通知部306、警告部307、表示部308およびユーザ情報受付部309などからなる。
【0026】
受信部301は、クライアントPC20もしくは30から、LAN50を介してプリントジョブのデータを受信するものであって、LANインターフェースを内部に含む。
このプリントジョブのデータは、ヘッダ情報と、画像を形成すべきプリントデータとからなり、ヘッダ情報には発信元であるクライアントPC20のIPアドレス、送信先であるMFP10のIPアドレスのほかプリント枚数や用紙サイズなどのプリント条件を指示する制御コマンドや、当該プリントジョブを要求したユーザに関する情報(以下、「ユーザ情報」という。)が含まれる。
【0027】
本実施の形態では、ユーザ情報として、プリントジョブを発行したユーザのユーザ名と電子メールアドレスを設定している。このヘッダ情報は、クライアントPC20、30にインストールされたプリンタドライバにより作成され、プリントデータに付随して送信される。
なお、プリントデータは、クライアントPC20、30からMFP10に、例えばPDL(ページ記述言語)のデータ形式で送信される。
【0028】
受信部301は、上記プリントジョブのデータを受け付けると、そのうちプリントデータを画像形成部302に送信し、ユーザ情報をICタグライター303に送信する。
画像形成部302は、プリントデータをラスターライズし、必要な補正を施して、印刷用紙60上に画像を形成する(以下では、単に「印刷する」という。)。
【0029】
ICタグライター303は、排紙路を通過中の印刷用紙60にICタグ70が付されている場合に、これに上記ユーザ情報を書き込む。
ICタグリーダ304は、定期的(例えば1分毎)に、排紙トレイ350上の印刷用紙60のICタグ70にアクセスして、そのユーザ情報を読み出し、その情報を制御部305に送信する。
【0030】
制御部305は、CPUとROMやRAMなどのメモリからなり、プリンタ部300各部の動作を制御すると共に、上記ICタグリーダ304から送られてきたユーザ情報に基づき排紙トレイ350上の印刷用紙60を把握し、通知部306を介してユーザのクライアントPC20に対し、印刷用紙60の放置情報を通知し、あるいは印刷用紙60が正当でないユーザにより取り去られた場合に警告部307に警告音を発生させるようになっており(これらの処理を以下では「排紙管理」という。)、排紙トレイ350上の印刷用紙60の管理手段としての役割も果たす。
【0031】
また、警告部307による「警告」は、上記のように警告音のほか、音声ROMなどに録音された警告の音声を再生するのでもよく、また、場合によってはランプの点滅や表示部による警告文の表示などの視覚的な警告であってもよい。
通知部306は、制御部305の指示を受けて、該当する通知内容を電子メールとしてLAN50を介してユーザ宛てに送信する。この電子メールは、一旦メールサーバ40内のメールボックスに蓄積され、ユーザが電子メールソフトを起動して定期的に自己宛の電子メールを確認することにより、排紙トレイ350上の自己の印刷用紙60の放置状況を知ることができる。この際、ユーザが電子メールソフトを常時起動しておき、一定時間ごとに自動的に自己宛ての電子メールをチェックできるように設定しておけば、大変便利である。
【0032】
上記表示部308は、制御部305の指示により排紙トレイ350上の印刷用紙60の放置状況をユーザ名と共に表示する。本実施の形態では操作パネルOPの表示部が、これを兼用するが、別であっても構わない。
また、ユーザ情報受付部309は、ユーザが排紙トレイ350から自己の依頼したプリントジョブに係る印刷用紙60を取り去る前にそのユーザ名を入力するためのものであり、本実施の形態では、操作パネルOPから入力できるようにしている。
【0033】
なお、以上の各部の動作について、次の制御部305の制御動作の説明に際し、必要に応じて詳細に説明する。
<制御部305における制御動作>
以下、上記制御部305によって実行される印刷処理および排紙管理処理の制御内容をフローチャートに基づき説明する。
【0034】
(1)印刷処理
図3は、クライアントPCからプリント要求を受けたときに制御部305によってなされる印刷処理の制御動作を示すフローチャートである。
受信部301によりクライアントPC20もしくは30からプリントジョブを受信すると(ステップS1)、そのヘッダ情報からユーザ情報を取得して(ステップS2)、そのうちのユーザ名を表示部308に表示させる(ステップS3)。これにより、例えば、MFP10の前でコピー処理しようとするものが、今、誰のプリントジョブを処理中であるかを知ることができ便利である。
【0035】
そして、画像形成部302に指示して、受信したプリントデータに基づき印刷用紙60に印刷させる(ステップS4)。
次に、印刷されて排紙路を通過中の印刷用紙60がICタグ付用紙であるか否かを判定する(ステップS5)。
そのため制御部305は、印刷用紙60が排紙路を通過するタイミングで、ICタグライター303から当該印刷用紙60に対してリクエスト信号を発信させ、この信号に対する応答があった場合にICタグ付用紙であると判断するようにしている。なお、ICタグライター303は、通信距離が短く、かつ、指向性を有するものを使用しており、用紙カセットにある印刷用紙や、排紙トレイ350上の印刷用紙に対して間違ってアクセスしないように構成されている。
【0036】
排紙路を通過中の印刷用紙60がICタグ付用紙であると判断されると(ステップS5:YES)、ICタグライター303に指示して、当該印刷用紙60のICタグ70に受信部301から得たユーザ情報を書き込ませ(ステップS6)、これに合わせて、制御部305内のメモリ内にある排紙管理テーブルT1に排紙管理に必要な情報を登録する。
【0037】
図5は、当該排紙管理テーブルT1の構成例を示す図である。
ユーザ情報は、「ユーザ名」と「電子メールアドレス」の各欄に登録される。
「枚数」欄には、当該ユーザのプリントジョブに係る最終的な排紙枚数が登録される。これは、例えば、当該プリントジョブの開始から終了までの間、排紙路に設けられた用紙検出信号により用紙の通過が検出され、かつ、ステップS5においてICタグ付用紙と判断されたときに1枚ずつカウントアップすることにより求めることができる。
【0038】
また、「排出時刻」欄には、制御部305内の時計ICを参照して、各プリントジョブにおける最終頁の排出時刻が登録され、「放置時間」欄には、印刷用紙60が排紙トレイ350上に排出されてからの経過時間が1分経過ごとに更新されて登録される。
また、「状況」欄には、現在の印刷用紙60の状況が登録され、いまだ排紙トレイ350上に放置されている場合には「放置中」、印刷途中の場合には「印刷中」また、ユーザにより全部取り去られたときは「取り去り完了」、その途中もしくは正当なユーザ以外のユーザにより取り去られたと判断されたときは「取り去り中」と登録されるようになっている(図8、図9参照)。
【0039】
図3に戻り、ステップS7での排紙管理テーブルT1への登録後、ステップS8にて全枚数の印刷が完了したか否か判断し、完了していなければ、完了するまでステップS4からステップS7までの処理を繰り返し、その後、印刷処理の制御動作を終了する。
(2)排紙管理処理
図4は、制御部305によって定期的に実行される排紙管理処理の内容を示すフローチャートである。
【0040】
まず、ICタグリーダ304により、排紙トレイ350上の印刷用紙60(説明が冗長になるのを避けるため、以下では、単に「印刷物」という。)に付されているICタグ70に対してアクセスし、それらが保持しているユーザ情報を送信するように要求する(ステップS11)。
なお、このICタグリーダ304も、通信距離が短く、かつ、指向性を有するものを使用しており、排紙途中の印刷用紙や用紙カセットにある印刷用紙に対して間違ってアクセスしないようになっている。
【0041】
次に、前回のICタグ70へのアクセス後に排紙トレイ350から印刷物が取り去れたか否かを判断する(ステップS12)。この判断は、上記ステップS11におけるアクセスに対するICタグ70からの情報を集計して、排紙管理テーブルT1の情報と比較することにより容易に実行される。なお、公知の輻輳制御により複数のICタグ70に対してほぼ同時に認識が可能である。
【0042】
上記判断結果に基づき、排紙管理テーブルT1の状況欄の内容が更新される。
また、ステップS12において、印刷物が排紙トレイ350から取り去られていないと判断された場合には、ステップS13に移って、図6に示すように放置されている全てのユーザ名とその枚数を表示部308に表示させる。
そして、排紙管理テーブルT1の放置時間欄を検索して、放置時間が所定時間を経過した印刷物があるか否かを判断する(ステップS14)。もし、所定時間を経過した印刷物がある場合には、その旨を通知部306を介して当該プリントジョブを発行したユーザに通知する。この際、例えば、「あなたの印刷物が排紙トレイ上に放置されています。早く取り除いて下さい。」というメッセージを送る。
【0043】
なお、本実施の形態では、上記通知の方法として、電子メールを利用しており、排紙管理テーブルT1から該当ユーザの電子メールアドレスを読み込んで、上記メッセージを送信するようになっている。
ここで、上記所定時間を「10分」とすると、図6の例では、ユーザDの印刷物の放置時間が、当該所定時間を経過することになるので、ユーザD宛てに上記メッセージを送信することになる。なお、この所定時間は、10分に限られず、当該MFP10の置かれている使用環境に応じて適当に変更されてよい。例えば、MFP10を利用するユーザが多い場合には、頻繁にプリントジョブが実行されて短時間で排紙トレイ350上の印刷物の積載量が多くなる可能性が高いので、上記所定時間をより短くする方が望ましい。この際、上記所定時間を操作パネルOPなどから変更できるようにしておけば、使い勝手が大変よくなる。
【0044】
また、ステップS12において、印刷物が排紙トレイ350から取り去られたと判断された場合には、ステップS16に移って、当該印刷物を取り去ったユーザのユーザ情報を取得する。
そのため、本実施の形態では、ユーザが自己の印刷物を取り除く前に、自己ユーザ名を入力するようになっている。この入力はユーザ情報受付部309によってなされるが、より具体的には、表示部308の表面に透明タッチパネルが積層されており、その画面の所定箇所にタッチすることにより入力できるように構成されている。
【0045】
今、ユーザBが、自己の印刷物を除去しようとしてMFP10の前に立つと、その表示部308には、図6で説明した放置者のリストが表示されており、そのリストの上には、該当する印刷物の選択を促すメッセージが表示されており、ユーザBが、自己の印刷物の欄にタッチすると、図7に示すようにその欄が反転して、これにより制御部305は印刷物を取り去ったユーザがBであることを知ることができる。
【0046】
一方、印刷物が排紙トレイ350から取り去られるとICタグリーダ304の通信の範囲外に出るので、ICタグ70からの応答がなくなり、これにより排紙トレイ350から取り去られたと判断できる。その結果、排紙管理テーブルT1の「枚数」欄の数が減るので、これによりどのユーザの印刷物が取り去られたか知ることができる。
【0047】
そこで、ステップS17は、取り去ったユーザのユーザ情報と当該取り去られた印刷物のユーザ情報を比較して完全に一致しているか否かを判断する(ステップS17)。
もし、完全に一致して、しかも全ての枚数について取り去られたのであれば、図8のメッセージ表示部に示すように、「印刷物が正しいユーザにより取り去られた」旨を一定時間表示させる(ステップS18)。
【0048】
この際、上のメッセージと併せて、図8のリスト欄に示すように、ユーザBの状況欄に「取り去り完了」と一定時間表示し、その後、当該欄を削除するようにしてもよい。なお、これに併せて、排紙管理テーブルT1のユーザBに関する情報も削除される。
上記のメッセージは、電子メールによってもユーザB宛てに送信される(ステップS19)。
【0049】
もし、ステップS17において、印刷物を取り去ったユーザ情報と、実際に取り去られた印刷物のユーザ情報が完全に一致しないと判断された場合には、ステップS20に移って、その旨を表示部308に一定時間表示すると共に(図9のメッセージ欄参照)、同じ趣旨のメッセージを印刷物の正しい発行人であるユーザと、間違って取り去ったユーザ宛てに、電子メールで通知する(ステップS21)。
【0050】
なお、図9は、ユーザBが誤ってユーザAの印刷物を取り去り、自己の印刷物について7枚取り去っている場合における表示部308の表示画面を示すものである。
本実施の形態では、印刷物が正しくないユーザに取り去られたと判断された場合に、上記の通知および表示に併せて、警告部307から警告音を出して、誤って取り去ったユーザに対して警告するようにしている(ステップS22)。
【0051】
そして、ICタグリーダ304によりICタグ70にアクセスして間違って取り去られた印刷物が戻された否かを確認し(ステップS23、S24)、戻されていれば(ステップS24:YES)、その旨を表示部308に表示すると共に、正しいユーザにも電子メールで通知する(ステップS25、26)。
以上のようにしてICタグ付の印刷用紙60を利用することにより、排紙トレイ350上の印刷物の管理を的確に行うことができる。
【0052】
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態においては、ICタグライター303により、排紙途中の印刷用紙60のICタグ70にユーザ情報を書き込み、ICタグリーダ304で排紙トレイ350上の印刷用紙60のICタグ70からユーザ情報を読み出して排紙管理を実行したが、本第2の実施の形態においては、個々のICタグ70にこれを識別もしくは特定するための固有の情報(識別情報)を、例えば製造段階で記憶させておき、この識別情報(本実施の形態では、後述するようにシリアルナンバーを識別情報として用いているが、これに限らない。)とユーザ情報を関連付けて記憶しておき、これに基づき排紙管理を実行するようにしている。
【0053】
図10は、本実施の形態に係るMFP10のプリンタ部300の構成を示すブロック図である。本図において図2と同じ番号を付したものは同じ構成要素を示しているので、以下では異なる部分を中心に説明する。
同図に示すように本実施の形態においては、新たに対応管理部310を備え、ICタグライター303、ICタグリーダ304に代わってICタグライターA311、ICタグリーダB312が設けられている。
【0054】
ICタグライターA311は、排紙路に近接して設けられ、排紙途中の用紙60のICタグ70に記憶されたシリアルナンバーを読み出し、ICタグリーダB312は、排紙トレイ350の近くに設けられ、排紙トレイ350上に排出された用紙60のICタグ70からそのシリアルナンバーを読み出す。この際、排紙トレイ350上に複数枚の排紙がある場合には、輻輳制御しながら1枚ずつシリアルナンバーを読み込んで行くことになる。
【0055】
対応管理部310は、受信したプリントジョブに係るユーザ情報とこれを印刷した印刷用紙60のICタグ70のシリアルナンバーを対応させて管理するものであり、内部のメモリに図11に示すような対応テーブルT2を格納している。
受信部301がクライアントPCからプリントジョブを受信すると、そのヘッダからユーザ情報を抽出して、対応管理部310に送出する。対応管理部310は、そのうちの例えばユーザ名を対応テーブルT2に登録する。当該プリントジョブに基づき印刷用紙60に印刷がなされ、排紙路を通過する際にICタグライターA311により、そのICタグ70からシリアルナンバーが読み出され、上記ユーザ名に関連付けて対応テーブルT2に登録される。
【0056】
このICタグライターA311は、排紙トレイ350上の印刷用紙60や用紙カセット内の印刷用紙のICタグ70と誤って通信しないように、通信距離が短く、しかも指向性の高いものが使用される。
ICタグリーダB312は、所定の時間をおいて、排紙トレイ350上の印刷用紙60のICタグ70に定期的にアクセスし、輻輳制御しながら個々のICタグ70からシリアルナンバーを読み出して制御部305に通知する。制御部305は、通知を受けたシリアルナンバーに基づき、上記対応管理部310内の対応テーブルT2を参照して、どのユーザのプリントジョブの印刷物が排紙トレイ350上に放置されているかを把握する。
【0057】
なお、このICタグリーダB312も排紙途中の印刷用紙60や用紙カセット内の印刷用紙60のICタグ70と誤って通信しないように通信距離が短く、かつ、指向性のあるものが望ましい。
この実施の形態によれば、ICタグ70にはシリアルナンバーのみを記憶させておけばよいので、第1の実施の形態に比べてそのICチップのメモリ容量が少なくでき、その分低コスト化が可能である。
【0058】
図12、図13はそれぞれ、本実施の形態における印刷処理および排紙管理処理の内容を示すフローチャートである。図中、図3、図4のフローチャートと同じステップ番号を付したものは、同じ処理内容であることを示している。
まず、図12に示す印刷処理のフローチャートでは、図3に示す第1の実施の形態における印刷処理のフローチャートと、ステップS2とステップS3の間にステップS30が挿入され、ステップS6の代わりに、ステップS31、S32が設けられている点で異なっている。
【0059】
すなわち、受信部301によりクライアントPC20もしくは30からプリントジョブを受信すると(ステップS1)、そのヘッダ情報からユーザ情報を取得して(ステップS2)、そのうちのユーザ名を対応テーブルT2に登録し(ステップS30)、併せて表示部308に表示させる(ステップS3)。
そして、画像形成部302に指示して、受信したプリントデータに基づき印刷用紙60に印刷させ(ステップS4)、排紙路を通過中の印刷用紙60がICタグ付用紙であるか否かを判定する(ステップS5)。
【0060】
そのため、制御部305は、第1の実施の形態と同様に、印刷用紙60が排紙路を通過するタイミングで、ICタグライターA311からリクエスト信号を発信させ、ICタグ70から応答があった場合にICタグ付用紙であると判断する。
排紙路を通過中の印刷用紙60がICタグ付用紙であると判断されると、ICタグライターA311により当該ICタグ70からそのシリアルナンバーを読み込み(ステップS31)、これを上記ユーザ名に関連付けて対応テーブルT2に登録する(ステップS32)。
【0061】
そして、制御部305内のメモリ内にある排紙管理テーブルT1にユーザ名を登録する(ステップS7)。
最後に、ステップS8にて全枚数の印刷が完了したか否か判断し、完了していなければ、完了するまでステップS4からステップS7までの処理を繰り返し、その後、印刷処理の制御動作を終了する。
【0062】
次に、図13の排紙管理処理であるが、第1の実施の形態における図4のフローチャートと比べ、ステップS12で排紙トレイから印刷物が取り去られたと判断された場合において、対応テーブルT2を参照して取り去られた印刷物のユーザ名を取得するステップS33が追加されており、これにより第1の実施の形態と同じ作用効果を得られるようにしている。それ以外は、当該図4のフローチャートと同じでなので、ここでは説明を省略する。
【0063】
<第3の実施の形態>
上記第1、第2の実施の形態においては、印刷物を取り除くユーザに自己のユーザ名を図6の入力画面により入力させる必要があったが、ユーザがユーザ名を入力することを失念して印刷物を直接取り除くような場合も考え得る。
そこで、本実施の形態では、ユーザに自己のユーザ情報を記憶したICカードを所持させると共に、MFP10にユーザ情報受信部としてICカードリーダを設けておき、ユーザが印刷物を取り除くためMFP10に近付くと、ICカードから自動的にユーザ情報を取得するようにしている。
【0064】
図14は、この場合におけるプリンタ部300の構成を示すブロック図である。第1の実施の形態と異なるのは、図2のユーザ情報受付部309の代わりにユーザの所持するICカード80と無線通信してユーザ情報を取得するためのユーザ情報受信部(ICカードリーダ)313が備えられている点である。
このユーザ情報受信部313は、定期的にリクエスト信号を発し、近付いてきたICカードから応答があると、そのユーザ情報を読み込んで制御部305に通知する。
【0065】
なお、ユーザ情報受信部313は、単に付近を通過する人のICカードと誤って通信しないように通信距離がほぼ1m程度に設定されており、また、印刷用紙60のICタグ70と通信せず、MFP10の操作側に存するICカードとのみ通信可能なように指向性の高いアンテナを備えるか、もしくはICタグ70とICタグライター303、ICタグリーダー304の採用する通信方式と異なる通信方式を用いることが望ましい。
【0066】
また、ユーザ情報を保持する無線の携帯情報端末として、上記のICカードのほか、バッチにICタグを埋め込んだようなものでもよいし、場合によっては、ブルートゥースなどの無線機能を有する携帯電話などでもよい。もちろん、どのような無線情報端末を採用するかに応じてユーザ情報受信部313の種類も異なる。
【0067】
以上のように本実施の形態においては、印刷物を取り除くユーザのユーザ情報の取得手段のみが第1の実施の形態と異なるだけであるから、制御部305において実行される印刷処理と排紙管理処理のフローチャートも、第1の実施の形態とほぼ同じであり、ここでは特に説明しない。
また、本実施の形態は、第1の実施の形態においてユーザ情報受付部309をユーザ情報受信部313に置き換えた構成について説明したが、第2の実施の形態の構成においてユーザ情報受付部309をユーザ情報受信部(ICカードリーダ)に置き換え、これにより上述と同じように印刷物を取り除くユーザのユーザ情報を取得するようにしてもよい。
【0068】
<変形例>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に限定されないのはいうまでもなく、次のような変形例を考えることができる。
(1)上記実施の形態では、ユーザからの画像データの入力を受け付ける手段として、クライアントPCからのネットワークを介してプリントデータを受信する受信部301について説明したが、画像データの入力受付手段は、これには限定されない。例えば、スキャナ部200によって読み取られた原稿の画像データの印刷物の排紙管理する場合にも適用でき、この場合には、スキャナ部200を画像データの入力受付手段として捉えることができる。
【0069】
(2)また、上記実施の形態では、当該画像データを入力したユーザに関する情報(ユーザ情報)は、プリントデータのヘッダ情報として含まれており、したがって上記ユーザ情報の取得手段(ユーザ情報取得手段)としては、上記受信部301が兼ねていたが、スキャナ部200を画像データの入力受付手段とする場合には、例えば、ユーザ名とIDコードを予め関連付けて内部のメモリに登録しておき、原稿をスキャンさせようとするユーザが操作パネルOPから自己のIDコードを入力することにより、もしくは、上記第3の実施の形態にようにIDカードや、その他の携帯情報端末から無線通信によりユーザ情報を取得するようにしても構わない。
【0070】
さらには、原稿自体にユーザ情報を付加しても構わない。例えば、原稿の余白部分にユーザ情報をバーコードで表示しておき、スキャン時に当該バーコードを読み出してユーザ情報を取得するような場合や、また、電子透かしとして、原稿の画像にユーザ情報を埋め込んで、これを読み取る方法なども考えられる。
また、原稿の方にもユーザ情報を記憶させたICタグを埋め込むと共に、ADFの原稿トレイの付近にICタグリーダを設置して、これにより原稿のICタグからユーザ情報を読み出すように構成することも可能である。
【0071】
(3)ユーザ情報の内容は、必ずしも上記実施の形態のようにユーザ名と電子メールアドレスの双方を含む必要はなく、電子メールアドレスのみをユーザ情報としても構わないし、通知手段による通知方法に応じて、その他のネットワーク上のアドレス(例えば、クライアントPCのIPアドレス)であっても構わない。また、ユーザに通知をせず、表示部における放置状況の表示のみによる排紙管理の場合には(後述の(5)参照)、上記電子メールアドレスやIPアドレスもユーザ情報に含まれる必要はなく、ジョブを発行したユーザを特定できる何らかの識別情報が含まれておればよい。
【0072】
(4)また、ユーザに印刷物の放置状況を通知する手段として上記実施の形態では、電子メールを利用したが、この電子メールのアドレスは、携帯電話のメールアドレスであっても構わない。また、電子メールという形ではなく、クライアントPCとMFP10に適当な通信プロトコルをインストールして、LAN40を介して両者間で直接メッセージを送受信できるようにしても構わない。
【0073】
(5)上記実施の形態においては、MFPを例にして説明したが、画像形成装置であれば、特に限定されない。ネットワーク対応でないアナログ式の画像形成装置であっても、電子メールなどによるユーザへの通知ができないだけであって、その表示部に印刷物の放置状況をユーザ名に対応させて表示し、間違ったユーザにより印刷物が取り去られたときには警告音を鳴らすように構成できるので、その限りで排紙管理が可能となる。
【0074】
(6)上記実施の形態においては、印刷用紙にICタグを埋め込むようにしたが、例えばOHP用の透明なフィルムシートに埋め込んでも構わない。このような印刷用紙やOHP用シートなどを含む上位概念として、請求項では「記録シート」という用語を用いている。
(7)なお、本発明は、画像形成装置における排紙管理方法としても把握することもできる。この場合における、例えば、請求項1に対応する排紙管理方法の発明の内容は、「画像データの入力を受け付ける受付ステップと、前記画像データを入力したユーザに関する情報を取得するユーザ情報取得ステップと、前記受け付けた画像データに基づき、非接触型ICタグを備えた記録シートに画像を形成する画像形成ステップと、前記取得したユーザに関する情報を前記非接触型ICタグに書き込む書き込みステップと、排紙トレイ上に排出された記録シートの非接触型ICタグから前記ユーザに関する情報を読み込む読込ステップと、前記読込ステップにおいて読み込まれたユーザに関する情報に基づいて排紙トレイに排出された記録シートを管理する管理ステップとを備えることを特徴とする画像形成装置における排紙管理方法。」とすることができる。
【0075】
また、本発明は、画像形成装置内のコンピュータに上記排紙管理方法を実行させるためのプログラムとして把握することもできる。さらに、本発明は、前記プログラムをコンピュータで読取可能な記録媒体、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、半導体メモリなどに記録したものとしても把えられる。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る画像形成装置によれば、画像データを入力したユーザに関する情報を取得して、これを記録シートに備えられた非接触型ICタグに書き込み、排紙トレイ上に排出された記録シートの非接触型ICタグから前記ユーザに関する情報を読み込んで、これに基づき排紙トレイに排出された記録シートを管理するようにしてため、どのユーザの画像形成ジョブに係る記録シートが排紙トレイ上に放置されているかを容易に把握することができ、的確な排紙管理が可能となる。
【0077】
また、本発明に係る画像形成装置によれば、前記画像データを入力したユーザに関する情報を取得すると共に、画像が形成された記録シートの非接触型ICタグからその識別情報を読み込んで、ユーザ情報と関連付けて記憶手段に記憶しておき、排紙トレイ上に排紙された記録シートの非接触型ICタグからもその識別情報を読み出して上記記憶手段に記憶されている対応関係から当該画像データを入力したユーザに関する情報を特定するようにしているので、このような構成によっても、どのユーザの画像形成ジョブに係る記録シートが排紙トレイ上に放置されているかを容易に把握することができる。
【0078】
さらに、本発明に係る画像形成装置によれば、ユーザの端末と通信する通信手段を備え、前記通信手段を介して、排出された記録シートの放置状態に関する情報を当該記録シートに関連付けられたユーザ宛に送信するようにしているので、該当するユーザに対し即座に当該記録シートを取り除くように促すことができる。
【0079】
また、さらに、本発明に係る画像形成装置によれば、排紙トレイ上に排出された記録シートに関する情報及び当該記録シートに関連付けられたユーザに関する情報を表示手段により表示させるので、記録シートの放置状態が一目瞭然となり、これを見てユーザが的確な処理を行うことができる。
さらに、また、本発明に係る画像形成装置によれば、排紙トレイから記録シートを除去したユーザに関する情報を取得し、画像データを入力したユーザに関する情報と記録シートを除去したユーザに関する情報の内容が異なる場合に警告を発するようにしているので、ユーザが間違って他人の画像形成ジョブに係る記録シートを取り除いても、直ぐに気付くことができ、過ちを防げる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るMFPが使用されるプリンタシステムの全体構成を示す図である。
【図2】上記MFPにおけるプリンタ部の構成を示すブロック図である。
【図3】上記MFP内の制御部で実行される印刷処理の制御内容を示すフローチャートである。
【図4】上記MFP内の制御部で実行される排紙管理処理の制御内容を示すフローチャートである。
【図5】制御部内のメモリに格納される排紙管理テーブルの構成例を示す図である。
【図6】表示部で表示されるメッセージと印刷物の放置状況を示す図である。
【図7】ユーザが自己の取り除こうとする印刷物を指定したときにおける表示部の表示画面の例を示す図である。
【図8】正しいユーザが印刷物を取り除いた場合における表示部の表示画面の例を示す図である。
【図9】正しくないユーザにより印刷物が間違って取り除かれた場合における表示部の表示画面の例を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係るMFPのプリンタ部の構成を示すブロック図である。
【図11】上記第2の実施の形態において、対応管理部内のメモリに格納される、ユーザ名とシリアルナンバーとの対応テーブルの例を示す図である。
【図12】上記第2の実施の形態に係るMFP内の制御部で実行される印刷処理の制御内容を示すフローチャートである。
【図13】上記MFP内の制御部で実行される排紙管理処理の制御内容を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第3の実施の形態に係るMFPのプリンタ部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 MFP(画像形成装置)
20,30 クライアントPC
40 メールサーバ
50 LAN
60 印刷用紙
70 ICタグ
80 ICカード
100 ADF
200 スキャナ部
300 プリンタ部
301 受信部
302 画像形成部
303 ICタグライター
304 ICタグリーダ
305 制御部
306 通知部
307 警告部
308 表示部
309 ユーザ情報受付部
311 ICタグライターA
312 ICタグリーダB
313 ユーザ情報受信部
T1 排紙管理テーブル
T2 対応テーブル

Claims (15)

  1. 画像データの入力を受け付ける受付手段と、
    前記画像データを入力したユーザに関する情報を取得するユーザ情報取得手段と、
    前記受け付けた画像データに基づき、非接触型ICタグを備えた記録シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記取得したユーザに関する情報を前記非接触型ICタグに書き込む書込手段と、
    前記画像形成手段で画像が形成された記録シートが排出される排紙トレイと、
    排紙トレイ上に排出された記録シートの非接触型ICタグと定期的に通信して前記ユーザに関する情報を読み込む読込手段と、
    前記読込手段により読み込まれたユーザに関する情報に基づいて排紙トレイに排出された記録シートを管理する管理手段と
    を備え、
    前記管理手段は、前記読込手段により読み込まれたユーザに関する情報を記憶する管理テーブルを作成し、当該管理テーブルに記憶されたユーザのうち、記録シートが通信範囲外に持ち去られたために前記読込手段による通信が不能となったものがある場合に、当該ユーザに関連付けられた記録シートが排紙トレイから除去されたと判定する判定手段を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像データの入力を受け付ける受付手段と、
    前記画像データを入力したユーザに関する情報を取得するユーザ情報取得手段と、
    前記受け付けた画像データに基づき、非接触型ICタグを備えた記録シートに画像を形成する画像形成手段と、
    画像形成手段で画像が形成される記録シートの非接触型ICタグから当該記録シートの識別情報を読み込む第1の読込手段と、
    前記ユーザ情報取得手段で取得したユーザに関する情報と前記記録シートの識別情報を関連付けて記憶する記憶手段と、
    前記画像形成手段で画像が形成された記録シートが排出される排紙トレイと、
    排紙トレイ上に排出された記録シートの非接触型ICタグと定期的に通信して当該記録シートの識別情報を読み込む第2の読込手段と、
    前記第2の読込手段により読み込まれた記録シートの識別情報に基づき前記記憶手段から当該記録シートに関連付けられたユーザに関する情報を取得し、識別情報とこれに対応するユーザに関する情報に基づき排紙トレイに排出された記録シートを管理する管理手段と
    を備え、
    前記管理手段は、前記第2の読込手段により読み込まれたユーザに関する情報を記憶する管理テーブルを作成し、当該管理テーブルに記憶されたユーザのうち、記録シートが通信範囲外に持ち去られたために前記第2の読込手段による通信が不能となったものがある場合に、当該ユーザに関連付けられた記録シートが排紙トレイから除去されたと判定する判定手段を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. ユーザの端末と通信する通信手段を備え、前記管理手段は、前記通信手段を介して、前記排出された記録シートの放置状態に関する情報を当該記録シートに関連付けられたユーザ宛に送信することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記管理手段は、
    排紙トレイ上に排出された記録シートに関する情報及び当該記録シートに関連付けられたユーザに関する情報を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記判定手段により記録シートが排紙トレイから除去されたと判定された際に、当該記録シートを除去したユーザに関する情報を取得する除去者情報取得手段を備えると共に
    前記管理手段は、
    前記判定手段により排紙トレイから除去されたと判定された記録シートに関連付けられたユーザに関する情報と、前記除去者情報取得手段により取得されたユーザに関する情報とが異なる場合に警告を発する警告手段を備え
    前記除去者情報取得手段は、
    前記判定手段における管理テーブルに基づき、現在排紙トレイに放置されている記録シートに関連付けられたユーザの一覧を表示するユーザ表示手段と、
    前記表示されたユーザの一覧からの選択を受け付ける選択受付手段と
    を有し、
    前記選択受付手段により選択されたユーザを、前記記録シートを除去したユーザに関する情報として取得する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記判定手段により記録シートが排紙トレイから除去されたと判定された際に、当該記録シートを除去したユーザに関する情報を取得する除去者情報取得手段を備えると共に、
    前記管理手段は、
    前記判定手段により排紙トレイから除去されたと判定された記録シートに関連付けられたユーザに関する情報と、前記除去者情報取得手段により取得されたユーザに関する情報とが異なる場合に警告を発する警告手段を備え、
    前記除去者情報取得手段は、
    通信範囲内にいるユーザの携帯する携帯情報端末と通信して、当該携帯情報端末に保持されているユーザに関する情報を取得するユーザ情報受信手段を有し、
    前記判定手段により前記ユーザに関連付けられた記録シートが排紙トレイから除去されたと判定されたときに、前記ユーザ情報受信手段により取得されているユーザに関する情報を、前記記録シートを除去したユーザに関する情報として取得する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記管理手段は、前記除去者情報取得手段により取得されたユーザに関する情報と、前記排紙トレイから除去されたと判定された記録シートに関連付けられたユーザに関する情報とが異なる場合に、前記当該記録シートに関連付けられたユーザ宛と、間違って持ち去ったユーザ宛に、排紙トレイ上の記録シートが間違って取り去られた旨を通知する
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。
  8. 画像形成装置の排紙トレイに排出された記録シート管理方法であって、
    画像データの入力を受け付ける受付ステップと、
    前記画像データを入力したユーザに関する情報を取得するユーザ情報取得ステップと、
    前記受け付けた画像データに基づき、非接触型ICタグを備えた記録シートに画像を形成する画像形成ステップと、
    前記取得したユーザに関する情報を前記非接触型ICタグに書き込む書込ステップと、
    排紙トレイ上に排出された記録シートの非接触型ICタグと定期的に通信して前記ユーザに関する情報を読み込む読込ステップと、
    前記読込ステップにおいて読み込まれたユーザに関する情報に基づいて排紙トレイに排出された記録シートを管理する管理ステップと
    を含み、
    前記管理ステップは、前記読込ステップにおいて読み込まれたユーザに関する情報を記憶する管理テーブルを作成し、当該管理テーブルに記憶されたユーザのうち、記録シートが通信範囲外に持ち去られたために前記読込ステップにおいて通信が不能となったものがある場合に、当該ユーザに関連付けられた記録シートが排紙トレイから除去されたと判定する判定サブステップを含む
    ことを特徴とする画像形成装置における排紙トレイ上の記録シート管理方法。
  9. 画像形成装置の排紙トレイに排出された記録シート管理方法であって、
    画像データの入力を受け付ける受付ステップと、
    前記画像データを入力したユーザに関する情報を取得するユーザ情報取得ステップと、
    前記受け付けた画像データに基づき、非接触型ICタグを備えた記録シートに画像を形成する画像形成ステップと、
    画像形成ステップにおいて画像が形成される記録シートの非接触型ICタグから当該記録シートの識別情報を読み込む第1の読込ステップと、
    前記ユーザ情報取得ステップにおいて取得したユーザに関する情報と前記記録シートの識別情報を関連付けて記憶する記憶ステップと、
    排紙トレイ上に排出された記録シートの非接触型ICタグと定期的に通信して当該記録シートの識別情報を読み込む第2の読込ステップと、
    前記第2の読込ステップにおいて読み込まれた記録シートの識別情報に基づき前記記憶ステップから当該記録シートに関連付けられたユーザに関する情報を取得し、識別情報とこれに対応するユーザに関する情報に基づき排紙トレイに排出された記録シートを管理する管理ステップと
    を含み、
    前記管理ステップは、前記第2の読込ステップにおいて読み込まれたユーザに関する情報を記憶する管理テーブルを作成し、当該管理テーブルに記憶されたユーザのうち、記録シートが通信範囲外に持ち去られたために前記第2の読込ステップにおいて通信が不能となったものがある場合に、当該ユーザに関連付けられた記録シートが排紙トレイから除去されたと判定する判定サブステップを含む
    ことを特徴とする画像形成装置における排紙トレイ上の記録シート管理方法。
  10. 前記管理ステップは、前記排出された記録シートの放置状態に関する情報を当該記録シートに関連付けられたユーザ宛に送信する送信サブステップを
    含むことを特徴とする請求項8又は9に記載の画像形成装置における排紙トレイ上の記録シート管理方法。
  11. 前記管理ステップは、表示手段に、排紙トレイ上に排出された記録シートに関する情報及び当該記録シートに関連付けられたユーザに関する情報を表示する表示サブステップを含むことを特徴とする請求項8から10のいずれかに記載の画像形成装置における排紙トレイ上の記録シート管理方法
  12. 前記判定サブステップにおいて記録シートが排紙トレイから除去されたと判定された際に、当該記録シートを除去したユーザに関する情報を取得する除去者情報取得ステップを有すると共に
    前記管理ステップは、
    前記判定サブステップにおいて排紙トレイから除去されたと判定された記録シートに関連付けられたユーザに関する情報と、前記除去者情報取得ステップにおいて取得されたユーザに関する情報とが異なる場合に警告を発する警告サブステップを含み、
    前記除去者情報取得ステップは、
    前記判定サブステップにおいて作成された管理テーブルに基づき、現在排紙トレイに放置されている記録シートに関連付けられたユーザの一覧を表示するユーザ表示サブステップと、
    前記表示されたユーザの一覧からの選択を受け付ける選択受付サブステップと
    を含み、
    前記選択受付サブステップにより選択されたユーザを、前記記録シートを除去したユーザに関する情報として取得する
    ことを特徴とする請求項8から11のいずれかに記載の画像形成装置における排紙トレイ上の記録シート管理方法。
  13. 前記判定サブステップにおいて記録シートが排紙トレイから除去されたと判定された際に、当該記録シートを除去したユーザに関する情報を取得する除去者情報取得ステップを有すると共に、
    前記管理ステップは、
    前記判定サブステップにおいて排紙トレイから除去されたと判定された記録シートに関連付けられたユーザに関する情報と、前記除去者情報取得ステップにおいて取得されたユーザに関する情報とが異なる場合に警告を発する警告サブステップを含み、
    前記除去者情報取得ステップは、
    通信範囲内にいるユーザの携帯する携帯情報端末と通信して、当該携帯情報端末に保持されているユーザに関する情報を取得するユーザ情報受信サブステップを含み、
    前記判定サブステップにおいて前記ユーザに関連付けられた記録シートが排紙トレイから除去されたと判定されたときに、前記ユーザ情報受信ステップにおいて取得されているユーザに関する情報を、前記記録シートを除去したユーザに関する情報として取得する
    ことを特徴とする請求項8から11のいずれかに記載の画像形成装置における排紙トレイ上の記録シート管理方法。
  14. 前記管理ステップは、前記除去者情報取得ステップにおいて取得されたユーザに関する情報と、前記排紙トレイから除去されたと判定された記録シートに関連付けられたユーザに関する情報とが異なる場合に、前記当該記録シートに関連付けられたユーザ宛と、間違って持ち去ったユーザ宛に、排紙トレイ上の記録シートが間違って取り去られた旨を通知する通知サブステップを含む
    ことを特徴とする請求項12又は13に記載の画像形成装置における排紙トレイ上の記録シート管理方法。
  15. 請求項8から14のいずれかに記載の画像形成装置における排紙トレイ上の記録シート管理方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム
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