JP4432276B2 - パネルに対する細長い部材の取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パネルに対する細長い部材の取付構造、特にパネルに振動が加わった場合に異音が発生するのを防止する取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のドアトリムなどのパネルには、例えば図1に示すように、外表面に木目模様などを施した細長い化粧板部2を有するオーナメント部材1を取り付けたものがあり、そのA−A断面は例えば図6に示す通りであった。ドアトリム10は剛性のある基材11の表面を表面層12aと裏面層12bからなる柔軟な表皮12により覆ったもので、オーナメント部材1を取り付ける部分には凹部15が形成されている。オーナメント部材1は化粧板部2とその裏面から突出して形成した複数の細長い取付突起4よりなり、化粧板部2の上側の長手方向に沿って形成した外側面3を凹部15の上側の内側壁面15aに当接させ、ドアトリム10の裏側から凹部15の底部15bに設けた穴19を通して挿入した各タッピンねじ29の先端部を各取付突起4の中央に設けた下孔にねじ込んで凹部15の底部15bに締め付けることにより、ドアトリム10に取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような取付構造では、オーナメント部材1は複数の取付突起4の部分ではドアトリム10に取り付けられているが、化粧板部2の外側面3と凹部15の内側壁面15aの間は互いに押圧されているだけであり、それらの間に作用する摩擦力は必ずしも大きくはない。従ってこのようなドアトリム10では、自動車のエンジンの振動、懸架装置を介しての路面からの振動、取り付けられたオーディオ機器のスピーカからの振動など、各種の振動源からの振動が加わると、オーナメント部材1には節と節の間の間隔が取付突起4のピッチよりも短い固有振動が生じる。そしてこのような固有振動の振動数と振動源からの振動数が接近すると共振現象を生じてオーナメント部材1の振動の振幅が増大し、特に振動の腹の部分において化粧板部2の外側面3と凹部15の内側壁面15aの間に滑りを生じるので異音(こすれ音、きしみ音)が生じるという問題がある。
【0004】
これに対し従来は、図7に示すように、内側壁面15aと当接する化粧板部2の外側面3に不織布テープ5を貼付して、当接面におけるドアトリム10と化粧板部2の間の滑りを柔軟な不織布テープ5の撓みにより吸収したり、化粧板部2の外側面3に摩擦係数を低下させる異音防止剤を塗布して凹部15の内側壁面15aとの間に滑りが生じても異音を生じないようにしたり、あるいは化粧板部2の外側面3と凹部15の内側壁面15aが互いに接触しないように隙間を設けたりして、これらの異音を防止していた。しかしながら不織布テープ5の貼付は化粧板部2の外側面3という幅が狭く細長い部分に行うので作業性が悪く、また場合によっては不織布テープ5が車室内側となるドアトリム10の表面にはみ出して外観を損なうおそれがある。また異音防止剤は効果の持続性が必ずしも充分でない。また隙間の設置は外観を低下させるだけでなく、オーナメント部材20の形状が複雑な場合はそのような隙間を設けることは困難である。本発明はこのような各問題を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このために、本発明によるパネルに対する細長い部材の取付構造は、細長い部材の少なくとも一側縁の長手方向に沿って形成した細長い周辺面がパネルの表面に当接されるように、部材をその長手方向複数箇所において取付要素によりパネルに取り付けるパネルに対する細長い部材の取付構造において、周辺面の一部であって部材の外表面側に沿った部分を構成する当接面をパネルの表面に当接させ、周辺面の当接面よりも奥側となる部分に沿ってパネルの表面と局部的に強く当接する多数の突起を取付要素の間隔より短いピッチで形成したことを特徴とするものである。
【0006】
前項の発明によるパネルに対する細長い部材の取付構造は、パネルは剛性のある基材とその表面を覆って同パネルの表面側を形成する柔軟な表皮よりなるものとし、突起の先端部は表皮を変形させて同表皮内に食い込ませるようにすることが好ましい。
【0007】
前2項の発明によるパネルに対する細長い部材の取付構造は、周辺面は当接面とこれより奥側に位置してパネルの表面との間に隙間が形成される後退面よりなるものとし、多数の突起は後退面上に形成することが好ましい。
【0008】
前各項の発明によるパネルに対する細長い部材の取付構造は、パネルには抜き勾配を有する内側壁面が周辺部の少なくとも一側に沿って設けられた凹部を形成し、部材は取付要素により凹部の底部に取り付けられる細長い板状部を有するとともに同板状部の長手方向に沿った少なくとも一方の外側面により周辺面を形成するものとし、外側面の当接面は内側壁面の抜き勾配と対応する傾斜角を有して同内側壁面の表面に当接されるものとし、多数の突起は細長い形状として当接面よりも奥側となる面上にその長手方向と直交する方向に形成することが好ましい。
【0009】
前項の発明によるパネルに対する細長い部材の取付構造は、凹部は部材の板状部と対応する細長い形状でその長手方向両側に沿って内側壁面が形成されたものとし、板状部はその長手方向両側に沿って形成した各外側面の当接面が何れも内側壁面の抜き勾配と対応する傾斜角を有して各内側壁面の表面に当接されるよう構成することが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
先ず図1〜図4にに示す第1の実施の形態より、本発明によるパネルに対する細長い部材の取付構造説明する。この実施の形態は、本発明を、自動車のドアトリム(パネル)10に対するオーナメント部材(部材)20の取り付けに適用したものである。
【0011】
図1および図2に示すように、ドアトリム10には、外表面20aに木目模様などを施した横方向に細長い化粧板部(板状部)21を有するオーナメント部材20が取り付けられている。ドアトリム10は上半部10aと下半部10bよりなるもので、各半部10a,10bは接合縁に形成した各フランジ部10cを接合して複数のステープル13により一体的に連結されており、何れも剛性のある基材11の表面に柔軟な表皮12を接着するなどして覆ったものである。パネル10の中央部には、上半部10aと下半部10bにわたる凹部15が形成されており、この凹部15内の上半部10aに対応する部分にオーナメント部材20が取り付けられ、凹部15の下部には横方向に延びるアームレスト16が設けられている。上半部10a内となる凹部15の上縁に沿っては抜き勾配を有する内側壁面15aが形成され、また凹部15の底部15bにはドアトリム10を貫通する複数の穴19が内側壁面15aに沿って、後述するオーナメント部材20の取付突起25と同じピッチで形成されている。
【0012】
この実施の形態では、上半部10aおよび下半部10bの基材11は、木材のチップまたは木材を解繊して繊維状にしたものに結合剤としてフェノール樹脂などの熱硬化性樹脂を添加混合し多孔性となるようにホットプレス成形したものであるが、ケナフなどの草木類を解繊して繊維状にしたものに結合剤としてポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂を添加して成形したものでもよいし、あるいは合成樹脂だけにより成形したものでもよい。また表皮12は、柔軟で緻密な薄い熱可塑性樹脂の表面層12aの裏面に弾性に富んだシート状の合成樹脂発泡体よりなる裏面層12bをラミネート接着したものであるが、柔軟で緻密な熱可塑性樹脂シートのみからなるものでもよい。。
【0013】
図2〜図4に示すように、オーナメント部材20は、化粧板部21とその裏側の幅方向中央部から直角に突出する複数の取付突起25を合成樹脂により一体成形したものであり、凹部15に形成した穴19と対応して長手方向に並んで形成された取付突起25の中心には後述するタッピンねじ29をねじ込むための下孔(図示省略)が形成されている。オーナメント部材20の長さは例えば800mmで、取付突起25のピッチは例えば150mmである。化粧板部21の上縁には略三角形でほゞ一定断面形状のフランジ21aが形成され、このフランジ21aの外側が化粧板部21の外側面(周辺面)22を形成している。この外側面22は、オーナメント部材20の外表面20a側に沿った部分を構成する当接面22aと、この当接面22aよりも奥側に位置して段状に下がった後退面22bよりなるもので、後退面22b上には長手方向に沿って多数の突起23が形成されている。当接面22aは凹部15の上縁の内側壁面15aの抜き勾配と対応する傾斜角を有していて、内側壁面15aの表面に当接可能である。突起23は、例えば幅が1mm、長さが5mmで、25mmの間隔で後退面22bの長手方向に整列して設けられており、突起23のの向きは後退面22bの長手方向と直交している。
【0014】
このオーナメント部材20は、図2および図3に示すように、各取付突起25を凹部15の底部15bに設けた各穴19と整列させ、各穴19から挿入したタッピンねじ29を各取付突起25中心の下孔にねじ込むことによりドアトリム10に取り付けられる。この取付状態では、外側面22の当接面22aはドアトリム10の表面である内側壁面15aに当接され、後退面22bと内側壁面15aとの間には隙間が形成され、各突起23の先端はドアトリム10の表皮12を変形させて0.5〜0.9mm程表皮12内に食い込んでいる。
【0015】
このようにオーナメント部材20がドアトリム10に取り付けられた状態では、オーナメント部材20の外表面20a側に沿って外側面22に形成した当接面22aがドアトリム10の表面に当接しており、ドアトリム10とオーナメント部材20の間に隙間が生じることはないので外観に優れたものが得られる。またオーナメント部材20の外側面22の当接面22aより奥側の後退面22bに取付突起25の間隔より短いピッチで形成した突起23は、ドアトリム10の表面の表皮12を変形させて表皮12内に食い込んでいるので細長いオーナメント部材20の固有振動数を高める。この固有振動数は突起23のピッチを短くするほど高くなるはずであるが、それにより突起23の数が増えると各突起23の先端のドアトリム10に対する局部的当接力が減少するので固有振動数を高める作用は低下する。そこで異音が発生しないように突起23のピッチを調整する目安の一つは、オーナメント部材20の固有振動数を自動車のエンジン、路面、オーディオ機器のスピーカなどの各種の振動源の振動数の範囲より高くすることである。しかしながら、固有振動数が高くなればオーナメント部材20の振幅が減少する。従って、固有振動数を高くすることによりオーナメント部材20の当接面22aと凹部15の内側壁面15aの間に滑りが生じない程度に振動の振幅を減少させれば、オーナメント部材20の固有振動数が各種の振動源の振動数の範囲内の範囲内にあっても異音防止の効果は得られるので、そのように固有振動数を調整してもよい。
【0016】
この実施の形態では、ドアトリム10は基材11の表面を表面層12aと裏面層12bよりなる表皮12により覆ったものとし、突起23の先端部を表皮12内に食い込ませており、これによりドアトリム10に対するオーナメント部材20の突起23の局部的当接結合力が強くなるので、上述した固有振動数および振幅の調整を確実に行うことができ、異音の発生の防止を一層確実に行うことができる。
【0017】
またこの実施の形態では、ドアトリム10の凹部15の上縁に沿って抜き勾配を有する内側壁面15aを形成し、オーナメント部材20は細長い化粧板部21の上縁となる外側面22を内側壁面15aに当接し、外側面22にその長手方向と直交する方向に形成した多数の突起23を表皮12に食い込ませているので、ドアトリム10にオーナメント部材20を取り付ける際に各突起23が抵抗となることは少なく、しかも抜き勾配のある内側壁面15aに対するオーナメント部材20の外側面22の当接力は大となり、また内側壁面15aに対する突起23の局部的当接結合力も強くなるので、上述した固有振動数および振幅の調整を確実に行うことができる。従って取り付けやすくしかも異音防止効果は一層大きくなる。
【0018】
またこの実施の形態では、外側面22を当接面22aとこれより奥側に位置してパネル10の表面との間に隙間が形成される後退面22bよりなるものとし、多数の突起23は後退面22b上に形成しているので、突起23の食い込みによりその付近のドアトリム10の表皮12が変形しても、当接面22aが当接される表皮12までは変形が及ぶことはなない。従ってこのような変形により表皮12と当接面22aの間に隙間が生じて外観を低下させたりするおそれはない。なおこの実施の形態によれば、別部材の貼り付けや塗布の必要がないので、部品点数や作業の手間を減らして製造コストを低下させることができる。
【0019】
次に図5に示す第2の実施の形態の説明をする。この第2の実施の形態の凹部15はオーナメント部材20と対応する横長の細長い形状で、凹部15の両側に形成された内側壁面15aは互いに対向しており、それぞれ抜き勾配を有している。凹部15の深さはほゞ一定で、その底面15bの幅方向中央部には、ドアトリム10を貫通する複数の穴19が長手方向に沿って所定のピッチで形成されている。ドアトリム10は、第1の実施の形態と同様、表面層12aと裏面層12bからなる表皮12により基材11を覆ったものである。
【0020】
オーナメント部材20は、化粧板部21とその裏側の幅方向中央部から直角に突出する複数の細長い取付突起25Aを合成樹脂により一体成形したものであり、第1実施の形態よりも細長い取付突起25Aは凹部15に形成した穴19と同じピッチで長手方向に並んで形成されている。化粧板部21の上下の両側縁には、第1の実施の形態と同様の略三角形でほゞ一定断面形状のフランジ21aが形成され、このフランジ21aの外側が化粧板部21の外側面22を形成している。この外側面22は、第1の実施の形態と同様、オーナメント部材20の外表面20a側となる当接面22aと、それより奥側に位置して段状に下がった後退面22bよりなるもので、後退面22b上には多数の突起23が形成されている。各当接面22aは凹部15の各内側壁面15aの抜き勾配と対応する傾斜角を有していて、内側壁面15aの表面に当接可能である。
【0021】
このオーナメント部材20は、各取付突起25Aの先端部を凹部15の底部15bに形成した各穴19に挿入し、各突起23の先端が凹部15の各内側壁面15aの表面の表皮12を変形させて表皮12内に食い込み、各当接面22aが各内側壁面15aの表面に当接するまで凹部15内に押し込む。そして菊ワッシャ(取付要素)29を、その複数の内向き突起29aが取付突起25Aの先端部に係止されるようにして、基材11の裏面に当接するまで押し込んで抜け止めすることにより、オーナメント部材20はドアトリム10に取り付けられる。
【0022】
この取付状態では、オーナメント部材20の当接面22aはドアトリム10の表面に当接しており、突起23はドアトリム10の表面の表皮12に食い込んでいるので、第1の実施の形態と同様、異音防止その他の各効果が得られる。またこの第2の実施の形態では、オーナメント部材20の長手方向両側の各外側面22に形成した各突起23のパネル10に対する当接あるいは食い込みにより生じる反力は互いに釣り合うので、そのような当接あるいは食い込み力を強くしても部材20に無理な力が加わることはない。従ってそのような当接あるいは食い込み力を大きくして異音防止効果をさらに一層大きくすることができる。
【0023】
上述した各実施の形態では、オーナメント部材20をドアトリム10に取り付けるのに、化粧板部21と一体成形した取付突起25とタッピンねじまたは菊ワッシャを使用しているが、取付突起25の先端部に雄ねじを形成し、取付要素29として菊ワッシャの代わりにナットをねじ込んで取り付けてもよい。
【0024】
また上述した各実施の形態では、オーナメント部材20はドアトリム10に形成した凹部15内に取り付けているが、本発明はこれに限らず、凹部のない平坦なパネルに細長い部材を取り付けるのに広く適用することができる。
【0025】
【発明の効果】
上述のように、本発明のパネルに対する細長い部材の取付構造によれば、周辺面の一部であって部材の外表面側に沿った部分を構成する当接面がパネルの表面に当接しており、パネルと部材の間に隙間が生じることはないので外観に優れたものが得られる。また部材の周辺面の当接面より奥側にはパネルの表面と局部的に強く当接する多数の突起が形成されているので細長い部材の固有振動数を高めることができ、このピッチを調整して部材の固有振動数を各種の振動源の振動数の範囲より高くし、あるいは部材の当接面と凹部の内側壁面の間に滑りが生じない程度に振動の振幅を減少させることにより、各種の振動源からパネルに振動が加わった場合でもパネルと部材の間に滑りが生じて異音が発生するのを防止することができる。また別部材の貼り付けや塗布の必要がないので、部品点数や作業の手間を減らして製造コストを低下させることができる。
【0026】
前項の発明のパネルに対する細長い部材の取付構造において、パネルを剛性のある基材とその表面を覆う柔軟な表皮よりなるものとして、突起の先端部を表皮内に食い込ませるようにしたものによれば、パネルに対する部材の突起の局部的当接結合力が強くなるので、上述した固有振動数および振幅の調整を確実に行うことができ、異音の発生の防止を一層確実にすることができる。
【0027】
前2項の発明のパネルに対する細長い部材の取付構造において、周辺面22を当接面とこれより奥側に位置してパネルの表面との間に隙間が形成される後退面よりなるものとし、多数の突起は後退面上に形成したものによれば、部材の突起の当接あるいは食い込みによりその付近のパネルの表面が変形しても、部材の当接面が当接されるパネルの表面までは変形が及ぶことはないので、そのような変形によりパネルと部材の間の隙間に狂いを生じて外観が低下するおそれはない。
【0028】
前3項の発明のパネルに対する細長い部材の取付構造において、パネルには抜き勾配を有する内側壁面が周辺部の少なくとも一側に沿って設けられた凹部を形成し、部材は取付要素により凹部の底部に取り付けられる細長い板状部を有するとともにこの板状部の長手方向に沿った少なくとも一方の外側面により前記周辺面を形成し、この外側面の当接面は内側壁面の抜き勾配と対応する傾斜角を有して同内側壁面の表面に当接されるようにし、多数の突起は細長い形状として当接面よりも奥側となる面上にその長手方向と直交する方向に形成したものによれば、パネルに部材を取り付ける際に各突起が抵抗となることは少なく、しかも凹部の内側壁面に対する部材の外側面の当接力は大となり、またパネルに対する部材の突起の局部的当接結合力も強くなるので、上述した固有振動数および振幅の調整を確実に行うことができる。従ってパネルに対する部材の取付は容易となりしかも異音防止効果は一層大きくなる。
【0029】
前項の発明のパネルに対する細長い部材の取付構造において、凹部は部材の板状部と対応する細長い形状でその長手方向両側に沿って内側壁面が形成されたものとし、板状部はその長手方向両側に沿って形成した各外側面の当接面が何れも内側壁面の抜き勾配と対応する傾斜角を有して各内側壁面の表面に当接されるよう構成したものによれば、部材の長手方向両側の各外側面に形成した各突起のパネルに対する当接あるいは食い込みにより生じる反力は互いに釣り合う。従ってそのような当接あるいは食い込み力を強くしても部材に無理な力が加わって歪むことはないので、そのような当接あるいは食い込み力を大きくして異音防止効果をさらに一層大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるパネルに対する細長い部材の取付構造の第1の実施形態によりオーナメント部材を取り付けたドアトリムの正面図である。
【図2】 図1のA−A線に沿った部分拡大断面図である。
【図3】 図2においてパネルとそれに取り付けられる細長い部材の接合部を示す部分拡大断面図である。
【図4】 細長い部材の周辺面を示す平面図である。
【図5】 本発明によるパネルに対する細長い部材の取付構造の第2の実施形態によりオーナメント部材を取り付けたドアトリムの図2に相当する部分拡大断面図である。
【図6】 従来技術によるパネルに対する細長い部材の取付構造の一例を示す図2に相当する断面図である。
【符号の説明】
10…パネル(ドアトリム)、11…基材、12…表皮、15…凹部、15a…内側壁面、15b…底部、20…部材(オーナメント部材)、20a…外表面、21…板状部(化粧板部)、22…周辺面(外側面)、22a…当接面、22b…後退面、23…突起、29…取付要素(タッピンねじ,菊ワッシャ)。

Claims (5)

  1. 細長い部材の少なくとも一側縁の長手方向に沿って形成した細長い周辺面がパネルの表面に当接されるように、前記部材をその長手方向複数箇所において取付要素により前記パネルに取り付けるパネルに対する細長い部材の取付構造において、前記周辺面の一部であって前記部材の外表面側に沿った部分を構成する当接面を前記パネルの表面に当接させ、前記周辺面の前記当接面よりも奥側となる部分に沿って前記パネルの表面と局部的に強く当接する多数の突起を前記取付要素の間隔より短いピッチで形成したことを特徴とするパネルに対する細長い部材の取付構造。
  2. 請求項1に記載のパネルに対する細長い部材の取付構造において、前記パネルは剛性のある基材とその表面を覆って同パネルの表面側を形成する柔軟な表皮よりなり、前記突起の先端部は前記表皮を変形させて同表皮内に食い込んでいることを特徴とするパネルに対する細長い部材の取付構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載のパネルに対する細長い部材の取付構造において、前記周辺面は前記当接面とこれより奥側に位置して前記パネルの表面との間に隙間が形成される後退面よりなり、前記多数の突起は前記後退面上に形成したことを特徴とするパネルに対する細長い部材の取付構造。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のパネルに対する細長い部材の取付構造において、前記パネルには抜き勾配を有する内側壁面が周辺部の少なくとも一側に沿って設けられた凹部を形成し、前記部材は前記取付要素により前記凹部の底部に取り付けられる細長い板状部を有するとともに同板状部の長手方向に沿った少なくとも一方の外側面により前記周辺面を形成するものとし、前記外側面の前記当接面は前記内側壁面の抜き勾配と対応する傾斜角を有して同内側壁面の表面に当接されるものとし、前記多数の突起は細長い形状として前記当接面よりも奥側となる面上にその長手方向と直交する方向に形成したことを特徴とするパネルに対する細長い部材の取付構造。
  5. 請求項4に記載のパネルに対する細長い部材の取付構造において、前記凹部は前記部材の板状部と対応する細長い形状でその長手方向両側に沿って前記内側壁面が形成されたものとし、前記板状部はその長手方向両側に沿って形成した前記各外側面の前記当接面が何れも前記内側壁面の抜き勾配と対応する傾斜角を有して各内側壁面の表面に当接されるよう構成したことを特徴とするパネルに対する細長い部材の取付構造。
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