JP4430750B2 - パンチプレス加工用工具ストレージ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パンチとダイの間にワークを挟持してパンチプレス加工を行うパンチプレス加工機において交換用パンチおよびダイ(以下、これらを総称して工具と称する)を保管するための工具ストレージに関する。
【0002】
【従来の技術】
パンチプレス加工機は従来から良く知られており、種々の形式のものが実用に共されている。一例を挙げれば、本出願人の出願に係る特開平9−271859号公報に開示されているように、円盤状の上部および下部タレットにそれぞれパンチおよびダイを取り付けてなるタレット式のパンチプレス加工機がある。このタレット式パンチプレス加工機では、上部および下部タレットの円周に沿って複数のパンチおよびダイを配設可能で、両タレットを同期させて回転位置決めして、所望の工具を選択し、このように選択した工具を用いてワークにパンチ加工、プレス加工を施すように構成されている。
【0003】
このようにタレット式パンチプレス加工機を用いれば、複数の工具から所望の工具を適宜選択して多種多様の加工を行うことができるのであるが、タレットに取り付けられる工具の数は限りがある。このため、上部および下部タレットに工具を着脱可能とし、必要に応じて工具を交換してさらに多種多様の加工を可能にすることが行われている。上記公開公報に開示の装置もこのようなことを考慮したものであり、パンチプレス加工機に隣接して工具ストレージを設けるとともに、加工機と工具ストレージとの間で、工具の交換を行わせる工具自動交換装置(オートマチックツールチェンジャ)を設けた装置もしくはシステムが開示されている。
【0004】
このような工具ストレージとしては、複数の交換用パンチを整列保持するパンチ保管棚と、このパンチ保管棚の下側に設けられて複数の交換用ダイを整列保持するダイ保管棚とを有して構成されるものが知られている。ここでパンチおよびダイは対になって使用されるものであり、工具ストレージにおいては対になって使用されるパンチおよびダイが上下に向かい合うようにしてパンチ保管棚およびダイ保管棚に保管されるように構成されている。さらに、パンチおよびダイはパンチの加工工具面が下方を向くとともにダイの加工工具面が上方を向いて互いに対向した状態、すなわち、上下タレットに取り付けられる方向と同一方向を向いた状態で両保管棚に保管される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
なお、最初に工具ストレージに工具(パンチおよびダイ)を取り付ける作業は作業者によって行われ、この作業者は対になって使用されるパンチおよびダイが上下に対向して保管棚に正確に保持させるようにその都度目視確認しながら作業を行う必要がある。この目視確認作業は、パンチおよびダイの加工工具面を対比しながら行うのであるが、上述のように保管棚に保持させた状態では、パンチの加工工具面は下を向き、ダイの加工工具面は上を向いているためパンチ保管棚とダイ保管棚の間をのぞき込むようにして目視確認作業を行う必要があり、確認作業がやりにくいという問題がある。
【0006】
特に、両保管棚が作業者の目線より下に位置するときには、ダイ保管棚に保持されたダイの加工工具面は上方を向いているため確認が容易であるが、パンチ保管棚に保持されたパンチの加工工具面は下方を向いているため、作業者は屈み込むようにして上方を見上げて確認する必要があり、確認作業が困難である。逆に、両保管棚が作業者の目線より上に位置するときには、踏み台を用いるなどしてダイの加工工具面を見る必要があり、この場合には、ダイ保管棚のダイの確認作業が難しい。
【0007】
本発明はこのような問題に鑑みたもので、工具ストレージにそれぞれ対になるパンチおよびダイを上下に対向させて保管させるときに、パンチおよびダイの加工工具面の目視確認が容易となるような構成のパンチプレス加工用工具ストレージを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的達成のため、本発明では、複数の交換用パンチを整列保持するパンチ保管棚と、このパンチ保管棚の下側に設けられて複数の交換用ダイを交換用パンチと上下に対にして対応する位置で整列保持するダイ保管棚とを有してパンチプレス加工用工具ストレージが構成され、交換用パンチはパンチ保管棚に加工工具面を下方に開放した状態で保持され、交換用ダイはダイ保管棚に加工工具面を上方に開放した状態で保持される。そして、パンチ保管棚とダイ保管棚との間に、作業者の目線の高さ位置に合わせ、交換用パンチの加工工具面および交換用ダイの加工工具面側方から観察可能とするための確認用ミラーが設けられる
【0009】
すなわち、パンチ保管棚に保持された交換用パンチの加工工具面が作業者の目線より下側に位置している場合には交換用パンチの加工工具面を斜め上方側方から観察可能とする反射面を有した確認用ミラーが設けられる。一方、ダイ保管棚に保持された交換用ダイの加工工具面が作業者の目線より上側に位置している場合には交換用ダイの加工工具面を斜め下方側方から観察可能とする反射面を有した確認用ミラーが設けられる。さらに、パンチ保管棚とダイ保管棚との間をほぼ水平方向側方から見る位置に作業者の目線が位置している場合には交換用パンチの加工工具面を側方から観察可能とする第1反射面と、交換用ダイの加工工具面を側方から観察可能とする第2反射面とを有した確認用ミラーが設けられる
【0010】
このような構成の工具ストレージの場合には、確認用ミラーを介してパンチもしくはダイの加工工具面を簡単に目視確認することができ、屈み込んで覗き込みながら目視確認を行う必要がなくなり、確認作業が非常に容易となる。具体的には、交換用パンチの加工工具面が作業者の目線より下側に位置している場合には、作業者はダイの加工工具面は斜め上方側方から直接目視確認でき、パンチの加工面は確認ミラーに写して斜め上方側方から簡単に目視確認ができる。逆に、交換用ダイの加工工具面が作業者の目線より上側に位置している場合には、パンチの加工工具面を直接目視確認できるとともに、ダイの加工工具面を確認ミラーに写して目視確認できる。同様な理由から、パンチ保管棚とダイ保管棚との間をほぼ水平方向側方から見る位置に作業者の目線が位置している場合には、確認用ミラーの第1反射面に写してパンチの加工工具面を目視確認でき、第2反射面に写してダイの加工工具面を目視確認できる。
【0011】
なお、パンチ保管棚とダイ保管棚を回転可能な円盤状の棚から構成し、上下に延びる回転軸を中心として一体回転するように工具ストレージを構成し、これら円盤状のパンチ保管棚とダイ保管棚の円周に沿って交換用パンチおよび交換用ダイをそれぞれ上下に対になって保持するようにしても良い。このとき、確認用ミラーを、パンチ保管棚とダイ保管棚の間に円周状に並んで配設された複数の平面ミラーから構成しても良く、また、パンチ保管棚とダイ保管棚の間に配設された円筒状のミラーから構成しても良い。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、本発明に係る工具ストレージを有したタレット式パンチプレス加工装置の全体構成を、図1および図2に基づいて説明する。このパンチプレス加工装置は、パンチプレス加工を行う加工機1と、交換用工具を保管した工具ストレージ5と、加工機1と工具ストレージ5との間で工具交換を行うツールチェンジャ8とを備えて構成される。
【0013】
なお、説明の容易化のため、本例に係るパンチプレス加工装置では、図2に矢印で示すように、フレーム10の左右方向およぴ上下方向をY方向およびZ方向と称し、紙面に垂直な方向をX方向(図3参照)と称する。
【0014】
まず加工機1について説明するが、この加工機1は、中央に開口部10cが形成されたブリッジ型の本体フレーム10を有する。この本体フレーム10を構成する上フレーム部10aから上駆動軸12により回転自在に支持された上部タレット11が開口部10c内に突出し、一方、下フレーム部10bから下駆動軸16により回転自在に支持された下部タレット15が開口部10c内に突出し、これら両タレット11,15は開口部10c内において上下に所定間隔をおいて対向する。
【0015】
これら上部および下部タレット11,15のみを垂直上方から見た平面図を図3に示しており、上駆動軸12の軸中心12aに対して下駆動軸16の軸中心16aは右方向に距離dだけオフセットされている。上部タレット11には、図示のように円周上に並んで大小数種類のパンチホールド部13が複数個設けられている。これら各パンチホールド部13に、対応するパンチPが、例えば図4に示すように、上方から挿入されて取り付けられる。同様に、下部タレット15にも円周上に並んで大小数種類のダイホールド部17が複数個設けられており、各ダイホールド部17に、対応するダイDが、図4に示すように、上方から挿入されて取り付けられる。左右方向(Y方向)にオフセットされて配設された上部および下部タレット11,15は、左端部においてパンチホールド部13とダイホールド部17が上下方向(Z方向)に正確に対向し、右端部においてこれら両部13,17が最も離れる。
【0016】
このようにパンチホールド部13とダイホールド部17が上下に正確に対向する右端部の直上における上フレーム部10a内に、ラムシリンダ装置20が設けられている。ラムシリンダ装置20は油圧力を用いて、パンチホールド部13に取り付けられたパンチPを下方に押圧し、このパンチPを直下方に位置するダイホールド部17に取り付けられたダイDに押し付け、これらパンチPとダイDに挟まれたワークWにパンチ加工もしくはプレス加工を施す。このためにはパンチホールド部13とダイホールド部17が上下に正確に対向した位置(この位置を加工位置と称する)で保持する必要があり、この保持のためにショットピン装置14が設けられている。なお、図3においては、下部タレット15を保持するショットピン装置14のみを示しているが、上部タレット11にも同様のショットピン装置が設けられる。
【0017】
ラムシリンダ装置20は、上下に延びて形成されたラムシリンダ21内にラムピストン22を配設して構成され、ラムピストン22から下方に延びるストライカ23がフレーム開口部10c内に突出している。ラムピストン22によりラムシリンダ21の内部空間が上下に仕切られて上下シリンダ室21a,21bが形成されており、これら上下シリンダ室21a,21bへの作動油の供給制御を行ってラムピストン22およびストライカ23を上下動させる。ストライカ23の直下には加工位置で保持されたパンチPがあり、ストライカ23を下動させてパンチPを下方に押圧して、ワークWのパンチ、プレス加工が行われる。
【0018】
このようにワークWの加工を行うときに、ワークWの保持搬送を行うワーク搬送装置30がフレーム開口部10c内に設けられている。このワーク搬送装置30は、フレーム本体10にY方向に延びて配設されてY軸駆動モータ31により回転駆動されるY軸ボールネジシャフト32と、Y軸ボールネジシャフト32とボールネジ係合するとともにX軸方向に延びたY軸キャリッジ33と、Y軸キャリッジ33にX軸方向に延びて配設されて図示しないX軸駆動モータにより回転駆動されるX軸ボールネジシャフト34と、X軸ボールネジシャフト34とボールネジ係合したX軸キャリッジ35と、X軸キャリッジ35に取り付けられたワーククランパ36とを有して構成される。さらに、フレーム本体10に固定された固定テーブル38が開口部10c内に配設され、固定テーブル38の上面には多数のフリーベアリング38aが設けられている。
【0019】
ワーク搬送装置30により金属板材等からなるワークWの搬送を行うときに、まず、ワークWはワーククランパ36によりクランプ保持されて固定テーブル38の上面に沿って位置する。この状態で、X軸駆動モータによりX軸ボールネジシャフト34を回転駆動するとX軸キャリッジ35がX軸方向に移動され、ワークWはX軸方向に水平移動される。また、Y軸駆動モータ31によりY軸ボールネジシャフト32を回転駆動するとY軸キャリッジ33がY軸方向に移動され、ワークWはY軸方向に水平移動される。なお、この水平移動に際して、固定テーブル38のフリーベアリング38aがワークWを水平にしたままスムーズに移動させる補助的な役割を果たす。このようにして、ワークWを水平方向(XおよびY方向)に任意に移動させることができ、この移動制御と上述したラムシリンダ装置20の作動制御を行ってワークWの所望位置にパンチ、プレス加工を行うことができる。
【0020】
ここで、上述したように、上部および下部タレット11,15には周方向に沿って複数のパンチPおよびダイDがそれぞれ取り付けられており、上部および下部タレット11,15を同期させて回転させることにより、所望のパンチPおよびダイDを選択してパンチ、プレス加工を行うことができる。このように、本例の加工機1によれば、上部および下部タレット11,15の回転位置制御により、工具選択を行い、ワーク搬送装置30によるワークWの搬送制御とラムシリンダ装置20の作動制御を行って、ワークWのパンチ、プレス加工を行う。
【0021】
但し、図3に示すように、この加工機1においては、上部および下部タレット11,15に設けられるパンチホールド部13およびダイホールド部17の数に対応するパンチPおよびダイDを取り付けることができるだけである。このように上部および下部タレット11,15に取り付けられたパンチPおよびダイDでは種類が不足するため、本例のパンチプレス加工装置では、交換用の工具(パンチPおよびダイD)を工具ストレージ5に保管し、必要に応じてツールチェンジャ8を用いて工具を交換できるようにしている。
【0022】
工具ストレージ5は、図5に詳細に示すように、それぞれ上下に対にしてパンチPおよびダイDを整列保持する2セットの上部および下部工具保管部60,65を有し、各工具保管部60,65は、垂直に延びる回転軸51に上下に離間して設けられている。回転軸51は上下端部をベアリング部54a,54bにより回転自在に支持され、下部において動力伝達ギヤ列52を介してストレージ用モータ53に繋がり、ストレージ用モータ53により回転駆動される。上部工具保管部60は、回転軸51に固設された上部ハブ51aに、上下に離間して円盤状のパンチ保管棚61およびダイ保管棚62を取り付けて構成されている。下部工具保管部65も同様に構成され、回転軸51に固設された下部ハブ51bにパンチ保管棚66およびダイ保管棚67を取り付けて構成されている。
【0023】
パンチ保管棚61,66には多数且つ多種のパンチPが整列保持され、ダイ保管棚62,67には多数且つ多種のダイDが整列保持される。パンチPおよびダイDは対になって使用されるため、各工具保管部60,65においては、対になるパンチPおよびダイDが上下に対応する位置でパンチ保管棚61,66およびダイ保管棚62,67に保持される。
【0024】
このように対になって保管されるパンチPおよびダイDの一例を図6に示している。パンチPは、中空円筒状のパンチガイド75内に上下に移動自在にパンチボディ76を配設し、パンチボディ76の上端にパンチヘッド76bを取り付けるとともにパンチガイド75とパンチヘッド76bの間にストリッピングスプリング77を圧縮状態で挟持して構成される。パンチボディ76の下端部がパンチ刃76aを構成し、パンチガイド75の下端面から下方に突出可能となっている。通常はストリッピングスプリング77により付勢されてパンチボディ76は上動してパンチ刃76aはパンチガイド75内に位置するが、ラムシリンダ装置20のストライカ23等によりパンチヘッド76bが下方に押圧されるとストリッピングスプリング77の付勢に抗してパンチボディ76がパンチガイド75に対して下動され、パンチ刃76aが図示のように下方に突出する。一方、ダイDは円筒状のダイボディ70内に上面に開口したダイ孔71を有して構成される。
【0025】
このパンチPおよびダイDは上部および下部タレット11,15に取り付けられるとともに両者の間にワークWを位置させた状態で、ラムシリンダ装置20のストライカ23によりパンチヘッド76bが下方に押圧される。これにより、ワークWを挟持したままパンチ刃76bが下方に押され、ワークWにパンチ刃76bの形状に対応した穴を形成してダイDのダイ孔71内に突入する。
【0026】
このようにしてワークWのパンチ加工が行われるため、パンチ刃76aとダイ孔71とが対応する対になったパンチPおよびダイDを用いる必要がある。このため、各工具保管部60,65においては、対になるパンチPおよびダイDが上下に対応する位置でパンチ保管棚61,66およびダイ保管棚62,67に保持されている。さらに、これら工具の交換が容易になるように、パンチPおよびダイDは上下両タレット11,15に取り付けられる方向と同一方向を向いた状態、すなわち、図6に示す上下方向を向いた状態でパンチ保管棚61,66およびダイ保管棚62,67に保持される。
【0027】
このように各保管棚にパンチPおよびダイDを保持させる作業は作業者が行い、作業者は上下に対になってパンチPおよびダイDを保持しているか否かを目視確認しながら作業を行う。この目視確認作業は、パンチPおよびダイDの加工工具面、すなわち、パンチDのパンチ刃76aが位置する下面およびダイDのダイ孔71が開口する上面を目視確認して、対応しているか否かをチェックして行われる。この確認作業に際して、ダイ保管棚62,67に保持されたダイDは上面に加工工具面(すなわちダイ孔71)が位置するため斜め上方から覗き込んで簡単に確認できる。しかし、パンチ保管棚61,66に保持されたパンチPは下面に加工工具面(すなわち、パンチ刃76a)が位置するため、このままでは、作業者は屈み込んで上方を見上げるようにして目視確認する必要があり作業がやりずらい。
【0028】
このため、各工具保管部60,65において、パンチ保管棚61とダイ保管棚62との間に確認用ミラー63が配設され、パンチ保管棚66とダイ保管棚67との間に確認用ミラー68が配設される。確認用ミラー63,68は、図5に示すように、作業者が斜め上方側方から矢印Aのように覗くと、ミラー63,68にパンチ保管棚61,66に保持されたパンチPの下面側の加工工具面が写るように斜めに傾けて設けられている。このため、パンチ保管棚61,66にはパンチPの下面に対向する部分に開口が形成されている。これにより、作業者は斜め上方側方から覗くだけで、ダイDの加工工具面のみならずパンチPの加工工具面も簡単に目視確認することができ、パンチPおよびダイDの保管位置を誤ることなく両保管棚61,66および62,67に正確に取り付けることができる。
【0029】
作業者の目の位置がパンチ保管棚61,66より上にあるときにはこのような確認用ミラーの配置で良いが、例えば、図7に示すように、パンチ保管棚161とダイ保管棚162の間をほぼ水平方向側方から覗き込む位置に作業者の目線があるときには、確認用ミラー163を斜め上方を向く第1反射面163aと斜め下方を向く第2反射面163を有するように構成しても良い。この場合、作業者は、第1反射面163aにパンチPの加工工具面を写して確認し、第2反射面163bにダイDの加工工具面を写して確認することができる。
【0030】
さらに、作業者の目の位置が、図8に示すようにダイ保管棚262より下方にあるときには、確認用ミラー263は図5の場合と逆方向に傾けて配設される。この場合には、作業者は斜め下方側方から見上げるようになるため、パンチ保管棚261に保持されたパンチPの加工工具面はそのまま目視確認でき、ダイ保管棚262に保持されたダイDの加工工具面は確認用ミラー263に写して目視確認することになる。
【0031】
なお、いずれの場合においても、円盤状の棚の円周に沿って複数の平面ミラーを配設して確認用ミラーを構成されているが、複数の平面ミラーに変えて円筒状もしくは円錐状のミラーにより確認用ミラーを構成しても良い。
【0032】
以上説明したように上下対になって工具ストレージ5に保管された交換用のパンチおよびダイを、上部および下部タレット11,15に取り付けられたパンチおよびダイと交換する作業を簡単に説明する。この交換作業はツールチェンジャ8によって行われる。ツールチェンジャ8は、ギヤ列82を介してチェンジャモータ83により回動可能となった垂直回動軸81に、先端にパンチグリッパ85を有した上チェンジャアーム84と、先端にダイグリッパ87を有した下チェンジャアーム86とを取り付けて構成される。上下チェンジャアーム84,86は垂直回転軸81とともに回動されるとともに、垂直回転軸81に沿って上下移動可能となっている。
【0033】
工具交換は、上下チェンジャアーム84,86の回動、垂直移動等を行わせ、図4に示すように、パンチグリッパ85によりパンチPを保持し、ダイグリッパ87によりダイDを保持して行われる。なお、上部および下部タレット11,15に対するパンチPおよびダイDの交換作業を行う位置は、加工位置から離れた位置で、下部タレット15におけるダイホールド部17が上方に開放される位置(例えば、図3において矢印Bで示す位置であり、この位置を交換位置と称する)である。この交換に際して、ダイホールド部17に保持されたダイDを容易に取り出せるように、イジェクタ装置19が設けられている。このイジェクタ装置19は、ダイDの下側に位置してダイホールド部17に上下移動可能に配設されたイジェクタパイプ19aと、下部フレーム10bから上方に突出可能に配設されたダイプッシャー19bとからなり、交換位置において図4に示すように、ダイプッシャー19bによりイジェクタパイプ19aを上方に押して、ダイDをダイホールド部17から上方に押し出す。
【0034】
以上、本発明の好ましい実施形態を例にして説明したが、本発明は工具ストレージに特徴を有し、特に工具ストレージに確認用ミラーを設けることに特徴を有するものであり、加工機およびツールチェンジャはこの例に限定されるものでないことは無論である。例えば、加工機としては、単一のパンチ、ダイを有するものでも、複数のパンチ、ダイを直線状に並べて有するものでも良く、タレット式のパンチプレス加工機に限定されるものではない。さらに、工具ストレージを構成する保管棚の形状についても、円盤に限られるものでなく、矩形状、三角形状等どのようなものでも良い。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、パンチ保管棚とダイ保管棚との間に、作業者の目線の高さ位置に応じ、交換用パンチの加工工具面および交換用ダイの加工工具面側方から観察可能とするための確認用ミラーを設けて工具ストレージを構成しているので、確認用ミラーを介してパンチもしくはダイの加工工具面を簡単に目視確認することができ、屈み込んで覗き込みながら目視確認を行う必要がなくなり、確認作業が非常に容易となり、工具ストレージへの工具の配設を誤りなく行うことが可能となる。
【0036】
この場合に、パンチ保管棚に保持された交換用パンチの加工工具面が作業者の目線より下側に位置している場合には、確認用ミラーを交換用パンチの加工工具面を斜め上方側方から観察可能とする反射面を有して設けダイ保管棚に保持された交換用ダイの加工工具面が作業者の目線より上側に位置している場合には、確認用ミラーを交換用ダイの加工工具面を斜め下方側方から観察可能とする反射面を有して設けさらに、パンチ保管棚とダイ保管棚との間をほぼ水平方向側方から見る位置に作業者の目線が位置している場合には、確認用ミラーを、交換用パンチの加工工具面を側方から観察可能とする第1反射面と、交換用ダイの加工工具面を側方から観察可能とする第2反射面とを有して設けるのが好適である。このようにすれば、いずれの場合も、作業者が屈んだり、伸び上がったりしなくてもそのままの体勢で観察を行うことが可能であり、確認作業が非常に楽になる。
【0037】
なお、パンチ保管棚とダイ保管棚を回転可能な円盤状の棚から構成し、上下に延びる回転軸を中心として一体回転するように工具ストレージを構成し、これら円盤状のパンチ保管棚とダイ保管棚の円周に沿って交換用パンチおよび交換用ダイをそれぞれ上下に対になって保持するようにしても良い。このとき、確認用ミラーを、パンチ保管棚とダイ保管棚の間に円周状に並んで配設された複数の平面ミラーから構成しても良く、また、パンチ保管棚とダイ保管棚の間に配設された円筒状のミラーから構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る工具ストレージを有したタレット式パンチプレス加工装置を示す斜視図である。
【図2】上記パンチプレス加工装置の作動を説明するための概略構成図である。
【図3】上記パンチプレス加工装置に用いられる上部および下部タレットを示す平面図である。
【図4】上記パンチプレス加工装置を構成するツールチェンジャの作動を説明する部分断面図である。
【図5】上記工具ストレージの構成を示す部分断面正面図である。
【図6】上記パンチプレス加工装置に用いられるパンチおよびダイを示す斜視図である。
【図7】本発明に係る工具ストレージの異なる例を示す断面図である。
【図8】本発明に係る工具ストレージのさらに異なる例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 加工機
5 工具ストレージ
8 ツールチェンジャ
10 本体フレーム
11 上部タレット
15 下部タレット
20 ラムシリンダ装置
23 ストライカ
30 ワーク搬送装置
51 回転軸
60,65 工具保管部
61,66 パンチ保管棚
62,67 ダイ保管棚
63,68,163,263 確認用ミラー

Claims (5)

  1. パンチとダイの間にワークを挟持してパンチプレス加工を行うパンチプレス加工機において交換用パンチおよびダイを保管するための工具ストレージであって、
    複数の交換用パンチを整列保持するパンチ保管棚と、このパンチ保管棚の下側に設けられて複数の交換用ダイを前記交換用パンチと上下に対にして対応する位置で整列保持するダイ保管棚とを有して構成され、
    前記交換用パンチは前記パンチ保管棚に加工工具面を下方に開放した状態で保持され、前記交換用ダイは前記ダイ保管棚に加工工具面を上方に開放した状態で保持されており、
    前記パンチ保管棚に保持された前記交換用パンチの加工工具面が作業者の目線より下側に位置して、前記ダイ保管棚に保持された前記交換用ダイの加工工具面を斜め上方側方から目視可能であり、
    前記パンチ保管棚と前記ダイ保管棚との間に、前記交換用パンチの加工工具面を斜め上方側方から観察可能とする反斜面を有した確認用ミラーが設けられていることを特徴とするパンチプレス加工用工具ストレージ。
  2. パンチとダイの間にワークを挟持してパンチプレス加工を行うパンチプレス加工機において交換用パンチおよびダイを保管するための工具ストレージであって、
    複数の交換用パンチを整列保持するパンチ保管棚と、このパンチ保管棚の下側に設けられて複数の交換用ダイを前記交換用パンチと上下に対にして対応する位置で整列保持するダイ保管棚とを有して構成され、
    前記交換用パンチは前記パンチ保管棚に加工工具面を下方に開放した状態で保持され、前記交換用ダイは前記ダイ保管棚に加工工具面を上方に開放した状態で保持されており、
    前記ダイ保管棚に保持された前記交換用ダイの加工工具面が作業者の目線より上側に位置して、前記パンチ保管棚に保持された前記交換用パンチの加工工具面を斜め下方側方から目視可能であり、
    前記パンチ保管棚と前記ダイ保管棚との間に前記交換用ダイの加工工具面を斜め下方側方から観察可能とする反斜面を有した確認用ミラーが設けられていることを特徴とするパンチプレス加工用工具ストレージ。
  3. パンチとダイの間にワークを挟持してパンチプレス加工を行うパンチプレス加工機において交換用パンチおよびダイを保管するための工具ストレージであって、
    複数の交換用パンチを整列保持するパンチ保管棚と、このパンチ保管棚の下側に設けられて複数の交換用ダイを前記交換用パンチと上下に対にして対応する位置で整列保持するダイ保管棚とを有して構成され、
    前記交換用パンチは前記パンチ保管棚に加工工具面を下方に開放した状態で保持され、前記交換用ダイは前記ダイ保管棚に加工工具面を上方に開放した状態で保持されており、
    前記パンチ保管棚と前記ダイ保管棚との間をほぼ水平方向側方から見る位置に作業者の目線が位置しており、
    前記パンチ保管棚と前記ダイ保管棚との間に、前記パンチ保管棚に保持された前記交換用パンチの加工工具面を側方から観察可能とする第1反射面と、前記ダイ保管棚に保持された前記交換用ダイの加工工具面を側方から観察可能とする第2反射面とを有した確認用ミラーが設けられていることを特徴とするパンチプレス加工用工具ストレージ。
  4. 前記パンチ保管棚と前記ダイ保管棚が回転可能な円盤状の棚から構成され、上下に延びる回転軸を中心として一体回転されるようになっており、
    これら円盤状の前記パンチ保管棚と前記ダイ保管棚の円周外側に沿って前記加工用パンチおよび前記加工用ダイがそれぞれ上下に対になって保持され、前記確認用ミラーが前記パンチ保管棚と前記ダイ保管棚の間に円周状に並んで配設された複数の平面ミラーからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のパンチプレス加工用工具ストレージ。
  5. 前記パンチ保管棚と前記ダイ保管棚が回転可能な円盤状の棚から構成され、上下に延びる回転軸を中心として一体回転されるようになっており、
    これら円盤状の前記パンチ保管棚と前記ダイ保管棚の円周外側に沿って前記加工用パンチおよび前記加工用ダイがそれぞれ上下に対になって保持され、前記確認用ミラーが前記パンチ保管棚と前記ダイ保管棚の間に配設された円筒状のミラーからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のパンチプレス加工用工具ストレージ。
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