JP2000202545A - パンチプレス加工用工具ストレ―ジ - Google Patents

パンチプレス加工用工具ストレ―ジ

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JP2000202545A
JP2000202545A JP11009310A JP931099A JP2000202545A JP 2000202545 A JP2000202545 A JP 2000202545A JP 11009310 A JP11009310 A JP 11009310A JP 931099 A JP931099 A JP 931099A JP 2000202545 A JP2000202545 A JP 2000202545A
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die
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対になるパンチおよびダイを上下に対向させ
て工具ストレージに保管させるときに、パンチおよびダ
イの加工工具面の目視確認が難しい。 【解決手段】 複数の交換用パンチPを整列保持するパ
ンチ保管棚61,66と、このパンチ保管棚の下側に設
けられて複数の交換用ダイDを交換用パンチPと上下に
対にして対応する位置で整列保持するダイ保管棚62,
67とを有してパンチプレス加工用工具ストレージ5が
構成される。交換用パンチPはパンチ保管棚に加工工具
面を下方に開放した状態で保持され、交換用ダイDはダ
イ保管棚に加工工具面を上方に開放した状態で保持され
る。そして、パンチ保管棚とダイ保管棚との間に、交換
用パンチの下面に位置する加工工具面を斜め上方側方か
ら観察可能とする確認用ミラー63,68が設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パンチとダイの間
にワークを挟持してパンチプレス加工を行うパンチプレ
ス加工機において交換用パンチおよびダイ(以下、これ
らを総称して工具と称する)を保管するための工具スト
レージに関する。
【0002】
【従来の技術】パンチプレス加工機は従来から良く知ら
れており、種々の形式のものが実用に共されている。一
例を挙げれば、本出願人の出願に係る特開平9−271
859号公報に開示されているように、円盤状の上部お
よび下部タレットにそれぞれパンチおよびダイを取り付
けてなるタレット式のパンチプレス加工機がある。この
タレット式パンチプレス加工機では、上部および下部パ
レットの円周に沿って複数のパンチおよびダイを配設可
能で、両パレットを同期させて回転位置決めして、所望
の工具を選択し、このように選択した工具を用いてワー
クにパンチ加工、プレス加工を施すように構成されてい
る。
【0003】このようにタレット式パンチプレス加工機
を用いれば、複数の工具から所望の工具を適宜選択して
多種多様の加工を行うことができるのであるが、タレッ
トに取り付けられる工具の数は限りがある。このため、
上部および下部パレットに工具を着脱可能とし、必要に
応じて工具を交換してさらに多種多様の加工を可能にす
ることが行われている。上記公開公報に開示の装置もこ
のようなことを考慮したものであり、パンチプレス加工
機に隣接して工具ストレージを設けるとともに、加工機
と工具ストレージとの間で、工具の交換を行わせる工具
自動交換装置(オートマチックツールチェンジャ)を設
けた装置もしくはシステムが開示されている。
【0004】このような工具ストレージとしては、複数
の交換用パンチを整列保持するパンチ保管棚と、このパ
ンチ保管棚の下側に設けられて複数の交換用ダイを整列
保持するダイ保管棚とを有して構成されるものが知られ
ている。ここでパンチおよびダイは対になって使用され
るものであり、工具ストレージにおいては対になって使
用されるパンチおよびダイが上下に向かい合うようにし
てパンチ保管棚およびダイ保管棚に保管されるように構
成されている。さらに、パンチおよびダイはパンチの加
工工具面が下方を向くとともにダイの加工工具面が上方
を向いて互いに対向した状態、すなわち、上下タレット
に取り付けられる方向と同一方向を向いた状態で両保管
棚に保管される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】なお、最初に工具スト
レージに工具(パンチおよびダイ)を取り付ける作業は
作業者によって行われ、この作業者は対になって使用さ
れるパンチおよびダイが上下に対向して保管棚に正確に
保持させるようにその都度目視確認しながら作業を行う
必要がある。この目視確認作業は、パンチおよびダイの
加工工具面を対比しながら行うのであるが、上述のよう
に保管棚に保持させた状態では、パンチの加工工具面は
下を向き、ダイの加工工具面は上を向いているためパン
チ保管棚とダイ保管棚の間をのぞき込むようにして目視
確認作業を行う必要があり、確認作業がやりにくいとい
う問題がある。
【0006】特に、両保管棚が作業者の目線より下に位
置するときには、ダイ保管棚に保持されたダイの加工工
具面は上方を向いているため確認が容易であるが、パン
チ保管棚に保持されたパンチの加工工具面は下方を向い
ているため、作業者は屈み込むようにして上方を見上げ
て確認する必要があり、確認作業が困難である。逆に、
両保管棚が作業者の目線より上に位置するときには、踏
み台を用いるなどしてダイの加工工具面を見る必要があ
り、この場合には、ダイ保管棚のダイの確認作業が難し
い。
【0007】本発明はこのような問題に鑑みたもので、
工具ストレージにそれぞれ対になるパンチおよびダイを
上下に対向させて保管させるときに、パンチおよびダイ
の加工工具面の目視確認が容易となるような構成のパン
チプレス加工用工具ストレージを提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明では、複数の交換用パンチを整列保持するパ
ンチ保管棚と、このパンチ保管棚の下側に設けられて複
数の交換用ダイを交換用パンチと上下に対にして対応す
る位置で整列保持するダイ保管棚とを有してパンチプレ
ス加工用工具ストレージが構成され、交換用パンチはパ
ンチ保管棚に加工工具面を下方に開放した状態で保持さ
れ、交換用ダイはダイ保管棚に加工工具面を上方に開放
した状態で保持される。そして、パンチ保管棚とダイ保
管棚との間に、交換用パンチの加工工具面および交換用
ダイの加工工具面の少なくともいずれか一方を側方から
観察可能とする確認用ミラーが設けられている。
【0009】なお、パンチ保管棚に保持された交換用パ
ンチの加工工具面が作業者の目線より下側に位置してい
る場合には、確認用ミラーを交換用パンチの加工工具面
を斜め上方側方から観察可能とする反射面を有して設け
るのが好ましい。一方、ダイ保管棚に保持された交換用
ダイの加工工具面が作業者の目線より上側に位置してい
る場合には、確認用ミラーを交換用ダイの加工工具面を
斜め下方側方から観察可能とする反射面を有して設ける
のが好ましい。さらに、パンチ保管棚とダイ保管棚との
間をほぼ水平方向側方から見る位置に作業者の目線が位
置している場合には、確認用ミラーを、交換用パンチの
加工工具面を側方から観察可能とする第1反射面と、交
換用ダイの加工工具面を側方から観察可能とする第2反
射面とを有して設けるのが好ましい。
【0010】このような構成の工具ストレージの場合に
は、確認用ミラーを介してパンチもしくはダイの加工工
具面を簡単に目視確認することができ、屈み込んで覗き
込みながら目視確認を行う必要がなくなり、確認作業が
非常に容易となる。具体的には、交換用パンチの加工工
具面が作業者の目線より下側に位置している場合には、
作業者はダイの加工工具面は斜め上方側方から直接目視
確認でき、パンチの加工面は確認ミラーに写して斜め上
方側方から簡単に目視確認ができる。逆に、交換用ダイ
の加工工具面が作業者の目線より上側に位置している場
合には、パンチの加工工具面を直接目視確認できるとと
もに、ダイの加工工具面を確認ミラーに写して目視確認
できる。同様な理由から、パンチ保管棚とダイ保管棚と
の間をほぼ水平方向側方から見る位置に作業者の目線が
位置している場合には、確認用ミラーの第1反射面に写
してパンチの加工工具面を目視確認でき、第2反射面に
写してダイの加工工具面を目視確認できる。
【0011】パンチ保管棚とダイ保管棚を回転可能な円
盤状の棚から構成し、上下に延びる回転軸を中心として
一体回転するように工具ストレージを構成し、これら円
盤状のパンチ保管棚とダイ保管棚の円周に沿って交換用
パンチおよび交換用ダイをそれぞれ上下に対になって保
持するようにしても良い。このとき、確認用ミラーを、
パンチ保管棚とダイ保管棚の間に円周状に並んで配設さ
れた複数の平面ミラーから構成しても良く、また、パン
チ保管棚とダイ保管棚の間に配設された円筒状のミラー
から構成しても良い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照して説明する。まず、本発明に係る
工具ストレージを有したタレット式パンチプレス加工装
置の全体構成を、図1および図2に基づいて説明する。
このパンチプレス加工装置は、パンチプレス加工を行う
加工機1と、交換用工具を保管した工具ストレージ5
と、加工機1と工具ストレージ5との間で工具交換を行
うツールチェンジャ8とを備えて構成される。
【0013】なお、説明の容易化のため、本例に係るパ
ンチプレス加工装置では、図2に矢印で示すように、フ
レーム10の左右方向およぴ上下方向をY方向およびZ
方向と称し、紙面に垂直な方向をX方向(図3参照)と
称する。
【0014】まず加工機1について説明するが、この加
工機1は、中央に開口部10cが形成されたブリッジ型
の本体フレーム10を有する。この本体フレーム10を
構成する上フレーム部10aから上駆動軸12により回
転自在に支持された上部タレット11が開口部10c内
に突出し、一方、下フレーム部10bから下駆動軸16
により回転自在に支持された下部タレット15が開口部
10c内に突出し、これら両タレット11,15は開口
部10c内において上下に所定間隔をおいて対向する。
【0015】これら上部および下部タレット11,15
のみを垂直上方から見た平面図を図3に示しており、上
駆動軸12の軸中心12aに対して下駆動軸16の軸中
心16aは右方向に距離dだけオフセットされている。
上部タレット11には、図示のように円周上に並んで大
小数種類のパンチホールド部13が複数個設けられてい
る。これら各パンチホールド部13に、対応するパンチ
Pが、例えば図4に示すように、上方から挿入されて取
り付けられる。同様に、下部タレット15にも円周上に
並んで大小数種類のダイホールド部17が複数個設けら
れており、各ダイホールド部17に、対応するダイD
が、図4に示すように、上方から挿入されて取り付けら
れる。左右方向(Y方向)にオフセットされて配設され
た上部および下部タレット11,15は、左端部におい
てパンチホールド部13とダイホールド部17が上下方
向(Z方向)に正確に対向し、右端部においてこれら両
部13,17が最も離れる。
【0016】このようにパンチホールド部13とダイホ
ールド部17が上下に正確に対向する右端部の直上にお
ける上フレーム部10a内に、ラムシリンダ装置20が
設けられている。ラムシリンダ装置20は油圧力を用い
て、パンチホールド部13に取り付けられたパンチPを
下方に押圧し、このパンチPを直下方に位置するダイホ
ールド部17に取り付けられたダイDに押し付け、これ
らパンチPとダイDに挟まれたワークWにパンチ加工も
しくはプレス加工を施す。このためにはパンチホールド
部13とダイホールド部17が上下に正確に対向した位
置(この位置を加工位置と称する)で保持する必要があ
り、この保持のためにショットピン装置14が設けられ
ている。なお、図3においては、下部タレット15を保
持するショットピン装置14のみを示しているが、上部
タレット11にも同様のショットピン装置が設けられ
る。
【0017】ラムシリンダ装置20は、上下に延びて形
成されたラムシリンダ21内にラムピストン22を配設
して構成され、ラムピストン22から下方に延びるスト
ライカ23がフレーム開口部10c内に突出している。
ラムピストン22によりラムシリンダ21の内部空間が
上下に仕切られて上下シリンダ室21a,21bが形成
されており、これら上下シリンダ室21a,21bへの
作動油の供給制御を行ってラムピストン22およびスト
ライカ23を上下動させる。ストライカ23の直下には
加工位置で保持されたパンチPがあり、ストライカ23
を下動させてパンチPを下方に押圧して、ワークWのパ
ンチ、プレス加工が行われる。
【0018】このようにワークWの加工を行うときに、
ワークWの保持搬送を行うワーク搬送装置30がフレー
ム開口部10c内に設けられている。このワーク搬送装
置30は、フレーム本体10にY方向に延びて配設され
てY軸駆動モータ31により回転駆動されるY軸ボール
ネジシャフト32と、Y軸ボールネジシャフト32とボ
ールネジ係合するとともにX軸方向に延びたY軸キャリ
ッジ33と、Y軸キャリッジ33にX軸方向に延びて配
設されて図示しないX軸駆動モータにより回転駆動され
るX軸ボールネジシャフト34と、X軸ボールネジシャ
フト34とボールネジ係合したX軸キャリッジ35と、
X軸キャリッジ35に取り付けられたワーククランパ3
6とを有して構成される。さらに、フレーム本体10に
固定された固定テーブル38が開口部10c内に配設さ
れ、固定テーブル38の上面には多数のフリーベアリン
グ38aが設けられている。
【0019】ワーク搬送装置30により金属板材等から
なるワークWの搬送を行うときに、まず、ワークWはワ
ーククランパ36によりクランプ保持されて固定テーブ
ル38の上面に沿って位置する。この状態で、X軸駆動
モータによりX軸ボールネジシャフト34を回転駆動す
るとX軸キャリッジ35がX軸方向に移動され、ワーク
WはX軸方向に水平移動される。また、Y軸駆動モータ
31によりY軸ボールネジシャフト32を回転駆動する
とY軸キャリッジ33がY軸方向に移動され、ワークW
はY軸方向に水平移動される。なお、この水平移動に際
して、固定テーブル38のフリーベアリング38aがワ
ークWを水平にしたままスムーズに移動させる補助的な
役割を果たす。このようにして、ワークWを水平方向
(XおよびY方向)に任意に移動させることができ、こ
の移動制御と上述したラムシリンダ装置20の作動制御
を行ってワークWの所望位置にパンチ、プレス加工を行
うことができる。
【0020】ここで、上述したように、上部および下部
タレット11,15には周方向に沿って複数のパンチP
およびダイDがそれぞれ取り付けられており、上部およ
び下部タレット11,15を同期させて回転させること
により、所望のパンチPおよびダイDを選択してパン
チ、プレス加工を行うことができる。このように、本例
の加工機1によれば、上部および下部タレット11,1
5の回転位置制御により、工具選択を行い、ワーク搬送
装置30によるワークWの搬送制御とラムシリンダ装置
20の作動制御を行って、ワークWのパンチ、プレス加
工を行う。
【0021】但し、図3に示すように、この加工機1に
おいては、上部および下部タレット11,15に設けら
れるパンチホールド部13およびダイホールド部17の
数に対応するパンチPおよびダイDを取り付けることが
できるだけである。このように上部および下部タレット
11,15に取り付けられたパンチPおよびダイDでは
種類が不足するため、本例のパンチプレス加工装置で
は、交換用の工具(パンチPおよびダイD)を工具スト
レージ5に保管し、必要に応じてツールチェンジャ8を
用いて工具を交換できるようにしている。
【0022】工具ストレージ5は、図5に詳細に示すよ
うに、それぞれ上下に対にしてパンチPおよびダイDを
整列保持する2セットの上部および下部工具保管部6
0,65を有し、各工具保管部60,65は、垂直に延
びる回転軸51に上下に離間して設けられている。回転
軸51は上下端部をベアリング部54a,54bにより
回転自在に支持され、下部において動力伝達ギヤ列52
を介してストレージ用モータ53に繋がり、ストレージ
用モータ53により回転駆動される。上部工具保管部6
0は、回転軸51に固設された上部ハブ51aに、上下
に離間して円盤状のパンチ保管棚61およびダイ保管棚
62を取り付けて構成されている。下部工具保管部65
も同様に構成され、回転軸51に固設された下部ハブ5
1bにパンチ保管棚66およびダイ保管棚67を取り付
けて構成されている。
【0023】パンチ保管棚61,66には多数且つ多種
のパンチPが整列保持され、ダイ保管棚62,67には
多数且つ多種のダイDが整列保持される。パンチPおよ
びダイDは対になって使用されるため、各工具保管部6
0,65においては、対になるパンチPおよびダイDが
上下に対応する位置でパンチ保管棚61,66およびダ
イ保管棚62,67に保持される。
【0024】このように対になって保管されるパンチP
およびダイDの一例を図6に示している。パンチPは、
中空円筒状のパンチガイド75内に上下に移動自在にパ
ンチボディ76を配設し、パンチボディ76の上端にパ
ンチヘッド76bを取り付けるとともにパンチガイド7
5とパンチヘッド76bの間にストリッピングスプリン
グ77を圧縮状態で挟持して構成される。パンチボディ
76の下端部がパンチ刃76aを構成し、パンチガイド
75の下端面から下方に突出可能となっている。通常は
ストリッピングスプリング77により付勢されてパンチ
ボディ76は上動してパンチ刃76aはパンチガイド7
5内に位置するが、ラムシリンダ装置20のストライカ
23等によりパンチヘッド76bが下方に押圧されると
ストリッピングスプリング77の付勢に抗してパンチボ
ディ76がパンチガイド75に対して下動され、パンチ
刃76aが図示のように下方に突出する。一方、ダイD
は円筒状のダイボディ70内に上面に開口したダイ孔7
1を有して構成される。
【0025】このパンチPおよびダイDは上部および下
部タレット11,15に取り付けられるとともに両者の
間にワークWを位置させた状態で、ラムシリンダ装置2
0のストライカ23によりパンチヘッド76bが下方に
押圧される。これにより、ワークWを挟持したままパン
チ刃76bが下方に押され、ワークWにパンチ刃76b
の形状に対応した穴を形成してダイDのダイ孔71内に
突入する。
【0026】このようにしてワークWのパンチ加工が行
われるため、パンチ刃76aとダイ孔71とが対応する
対になったパンチPおよびダイDを用いる必要がある。
このため、各工具保管部60,65においては、対にな
るパンチPおよびダイDが上下に対応する位置でパンチ
保管棚61,66およびダイ保管棚62,67に保持さ
れている。さらに、これら工具の交換が容易になるよう
に、パンチPおよびダイDは上下両タレット11,15
に取り付けられる方向と同一方向を向いた状態、すなわ
ち、図6に示す上下方向を向いた状態でパンチ保管棚6
1,66およびダイ保管棚62,67に保持される。
【0027】このように各保管棚にパンチPおよびダイ
Dを保持させる作業は作業者が行い、作業者は上下に対
になってパンチPおよびダイDを保持しているか否かを
目視確認しながら作業を行う。この目視確認作業は、パ
ンチPおよびダイDの加工工具面、すなわち、パンチD
のパンチ刃76aが位置する下面およびダイDのダイ孔
71が開口する上面を目視確認して、対応しているか否
かをチェックして行われる。この確認作業に際して、ダ
イ保管棚62,67に保持されたダイDは上面に加工工
具面(すなわちダイ孔71)が位置するため斜め上方か
ら覗き込んで簡単に確認できる。しかし、パンチ保管棚
61,66に保持されたパンチPは下面に加工工具面
(すなわち、パンチ刃76a)が位置するため、このま
までは、作業者は屈み込んで上方を見上げるようにして
目視確認する必要があり作業がやりずらい。
【0028】このため、各工具保管部60,65におい
て、パンチ保管棚61とダイ保管棚62との間に確認用
ミラー63が配設され、パンチ保管棚66とダイ保管棚
67との間に確認用ミラー68が配設される。確認用ミ
ラー63,68は、図5に示すように、作業者が斜め上
方側方から矢印Aのように覗くと、ミラー63,68に
パンチ保管棚61,66に保持されたパンチPの下面側
の加工工具面が写るように斜めに傾けて設けられてい
る。このため、パンチ保管棚61,66にはパンチPの
下面に対向する部分に開口が形成されている。これによ
り、作業者は斜め上方側方から覗くだけで、ダイDの加
工工具面のみならずパンチPの加工工具面も簡単に目視
確認することができ、パンチPおよびダイDの保管位置
を誤ることなく両保管棚61,66および62,67に
正確に取り付けることができる。
【0029】作業者の目の位置がパンチ保管棚61,6
6より上にあるときにはこのような確認用ミラーの配置
で良いが、例えば、図7に示すように、パンチ保管棚1
61とダイ保管棚162の間をほぼ水平方向側方から覗
き込む位置に作業者の目線があるときには、確認用ミラ
ー163を斜め上方を向く第1反射面163aと斜め下
方を向く第2反射面163を有するように構成しても良
い。この場合、作業者は、第1反射面163aにパンチ
Pの加工工具面を写して確認し、第2反射面163bに
ダイDの加工工具面を写して確認することができる。
【0030】さらに、作業者の目の位置が、図8に示す
ようにダイ保管棚262より下方にあるときには、確認
用ミラー263は図5の場合と逆方向に傾けて配設され
る。この場合には、作業者は斜め下方側方から見上げる
ようになるため、パンチ保管棚261に保持されたパン
チPの加工工具面はそのまま目視確認でき、ダイ保管棚
262に保持されたダイDの加工工具面は確認用ミラー
263に写して目視確認することになる。
【0031】なお、いずれの場合においても、円盤状の
棚の円周に沿って複数の平面ミラーを配設して確認用ミ
ラーを構成されているが、複数の平面ミラーに変えて円
筒状もしくは円錐状のミラーにより確認用ミラーを構成
しても良い。
【0032】以上説明したように上下対になって工具ス
トレージ5に保管された交換用のパンチおよびダイを、
上部および下部タレット11,15に取り付けられたパ
ンチおよびダイと交換する作業を簡単に説明する。この
交換作業はツールチェンジャ8によって行われる。ツー
ルチェンジャ8は、ギヤ列82を介してチェンジャモー
タ83により回動可能となった垂直回動軸81に、先端
にパンチグリッパ85を有した上チェンジャアーム84
と、先端にダイグリッパ87を有した下チェンジャアー
ム86とを取り付けて構成される。上下チェンジャアー
ム84,86は垂直回転軸81とともに回動されるとと
もに、垂直回転軸81に沿って上下移動可能となってい
る。
【0033】工具交換は、上下チェンジャアーム84,
86の回動、垂直移動等を行わせ、図4に示すように、
パンチグリッパ85によりパンチPを保持し、ダイグリ
ッパ87によりダイDを保持して行われる。なお、上部
および下部タレット11,15に対するパンチPおよび
ダイDの交換作業を行う位置は、加工位置から離れた位
置で、下部タレット15におけるダイホールド部17が
上方に開放される位置(例えば、図3において矢印Bで
示す位置であり、この位置を交換位置と称する)であ
る。この交換に際して、ダイホールド部17に保持され
たダイDを容易に取り出せるように、イジェクタ装置1
9が設けられている。このイジェクタ装置19は、ダイ
Dの下側に位置してダイホールド部17に上下移動可能
に配設されたイジェクタパイプ19aと、下部フレーム
10bから上方に突出可能に配設されたダイプッシャー
19bとからなり、交換位置において図4に示すよう
に、ダイプッシャー19bによりイジェクタパイプ19
aを上方に押して、ダイDをダイホールド部17から上
方に押し出す。
【0034】以上、本発明の好ましい実施形態を例にし
て説明したが、本発明は工具ストレージに特徴を有し、
特に工具ストレージに確認用ミラーを設けることに特徴
を有するものであり、加工機およびツールチェンジャは
この例に限定されるものでないことは無論である。例え
ば、加工機としては、単一のパンチ、ダイを有するもの
でも、複数のパンチ、ダイを直線状に並べて有するもの
でも良く、タレット式のパンチプレス加工機に限定され
るものではない。さらに、工具ストレージを構成する保
管棚の形状についても、円盤に限られるものでなく、矩
形状、三角形状等どのようなものでも良い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、パン
チ保管棚とダイ保管棚との間に、交換用パンチの加工工
具面および交換用ダイの加工工具面の少なくともいずれ
か一方を側方から観察可能とする確認用ミラーを設けて
工具ストレージを構成しているので、確認用ミラーを介
してパンチもしくはダイの加工工具面を簡単に目視確認
することができ、屈み込んで覗き込みながら目視確認を
行う必要がなくなり、確認作業が非常に容易となり、工
具ストレージへの工具の配設を誤りなく行うことが可能
となる。
【0036】この場合に、パンチ保管棚に保持された交
換用パンチの加工工具面が作業者の目線より下側に位置
している場合には、確認用ミラーを交換用パンチの加工
工具面を斜め上方側方から観察可能とする反射面を有し
て設けるのが好ましく、ダイ保管棚に保持された交換用
ダイの加工工具面が作業者の目線より上側に位置してい
る場合には、確認用ミラーを交換用ダイの加工工具面を
斜め下方側方から観察可能とする反射面を有して設ける
のが好ましく、さらに、パンチ保管棚とダイ保管棚との
間をほぼ水平方向側方から見る位置に作業者の目線が位
置している場合には、確認用ミラーを、交換用パンチの
加工工具面を側方から観察可能とする第1反射面と、交
換用ダイの加工工具面を側方から観察可能とする第2反
射面とを有して設けるのが好ましい。このようにすれ
ば、いずれの場合も、作業者が屈んだり、伸び上がった
りしなくてもそのままの体勢で観察を行うことが可能で
あり、確認作業が非常に楽になる。
【0037】なお、パンチ保管棚とダイ保管棚を回転可
能な円盤状の棚から構成し、上下に延びる回転軸を中心
として一体回転するように工具ストレージを構成し、こ
れら円盤状のパンチ保管棚とダイ保管棚の円周に沿って
交換用パンチおよび交換用ダイをそれぞれ上下に対にな
って保持するようにしても良い。このとき、確認用ミラ
ーを、パンチ保管棚とダイ保管棚の間に円周状に並んで
配設された複数の平面ミラーから構成しても良く、ま
た、パンチ保管棚とダイ保管棚の間に配設された円筒状
のミラーから構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る工具ストレージを有したタレット
式パンチプレス加工装置を示す斜視図である。
【図2】上記パンチプレス加工装置の作動を説明するた
めの概略構成図である。
【図3】上記パンチプレス加工装置に用いられる上部お
よび下部タレットを示す平面図である。
【図4】上記パンチプレス加工装置を構成するツールチ
ェンジャの作動を説明する部分断面図である。
【図5】上記工具ストレージの構成を示す部分断面正面
図である。
【図6】上記パンチプレス加工装置に用いられるパンチ
およびダイを示す斜視図である。
【図7】本発明に係る工具ストレージの異なる例を示す
断面図である。
【図8】本発明に係る工具ストレージのさらに異なる例
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 加工機 5 工具ストレージ 8 ツールチェンジャ 10 本体フレーム 11 上部タレット 15 下部タレット 20 ラムシリンダ装置 23 ストライカ 30 ワーク搬送装置 51 回転軸 60,65 工具保管部 61,66 パンチ保管棚 62,67 ダイ保管棚 63,68,163,263 確認用ミラー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチとダイの間にワークを挟持してパ
    ンチプレス加工を行うパンチプレス加工機において交換
    用パンチおよびダイを保管するための工具ストレージで
    あって、 複数の交換用パンチを整列保持するパンチ保管棚と、こ
    のパンチ保管棚の下側に設けられて複数の交換用ダイを
    前記交換用パンチと上下に対にして対応する位置で整列
    保持するダイ保管棚とを有して構成され、 前記交換用パンチは前記パンチ保管棚に加工工具面を下
    方に開放した状態で保持され、前記交換用ダイは前記ダ
    イ保管棚に加工工具面を上方に開放した状態で保持され
    ており、 前記パンチ保管棚と前記ダイ保管棚との間に、前記交換
    用パンチの加工工具面および前記交換用ダイの加工工具
    面の少なくともいずれか一方を側方から観察可能とする
    確認用ミラーが設けられていることを特徴とするパンチ
    プレス加工用工具ストレージ。
  2. 【請求項2】 前記パンチ保管棚に保持された前記交換
    用パンチの加工工具面が作業者の目線より下側に位置し
    ており、前記確認用ミラーが前記交換用パンチの加工工
    具面を斜め上方側方から観察可能とする反射面を有して
    設けられていることを特徴とする請求項1に記載のパン
    チプレス加工用工具ストレージ。
  3. 【請求項3】 前記ダイ保管棚に保持された前記交換用
    ダイの加工工具面が作業者の目線より上側に位置してお
    り、前記確認用ミラーが前記交換用ダイの加工工具面を
    斜め下方側方から観察可能とする反射面を有して設けら
    れていることを特徴とする請求項1に記載のパンチプレ
    ス加工用工具ストレージ。
  4. 【請求項4】 前記パンチ保管棚と前記ダイ保管棚との
    間をほぼ水平方向側方から見る位置に作業者の目線が位
    置しており、前記確認用ミラーが、前記交換用パンチの
    加工工具面を側方から観察可能とする第1反射面と、前
    記交換用ダイの加工工具面を側方から観察可能とする第
    2反射面とを有して設けられていることを特徴とする請
    求項1に記載のパンチプレス加工用工具ストレージ。
  5. 【請求項5】 前記パンチ保管棚と前記ダイ保管棚が回
    転可能な円盤状の棚から構成され、上下に延びる回転軸
    を中心として一体回転されるようになっており、 これら円盤状の前記パンチ保管棚と前記ダイ保管棚の円
    周外側に沿って前記加工用パンチおよび前記加工用ダイ
    がそれぞれ上下に対になって保持され、前記確認用ミラ
    ーが、前記前記パンチ保管棚と前記ダイ保管棚の間に円
    周状に並んで配設された複数の平面ミラーからなること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のパンチプ
    レス加工用工具ストレージ。
  6. 【請求項6】 前記パンチ保管棚と前記ダイ保管棚が回
    転可能な円盤状の棚から構成され、上下に延びる回転軸
    を中心として一体回転されるようになっており、 これら円盤状の前記パンチ保管棚と前記ダイ保管棚の円
    周外側に沿って前記加工用パンチおよび前記加工用ダイ
    がそれぞれ上下に対になって保持され、前記確認用ミラ
    ーが、前記前記パンチ保管棚と前記ダイ保管棚の間に配
    設された円筒状のミラーからなることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載のパンチプレス加工用工具ス
    トレージ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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