JP4430318B2 - 二重管 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置の冷媒配管などに使用される二重管に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷媒を循環させるための配管部材として、外管の内部に内管を設けて二重の流路が得られるようにした二重管を用いる試みがなされている。
【0003】
このような二重管を用いると、配管部材の引き回しをシンプル且つコンパクトに行うことができるので、特に車両用空調装置のように車体の構造等によって配管レイアウトが大きく制限される場合には非常に有利である。また、二重管を用いることで、空調装置の組み立て作業も簡素化されることになり、製造コストの低減も可能となる。
【0004】
従来の二重管としては、図14に示すように、第1流体を流す外管1の内部に第2流体を流す内管2を配設すると共に、外管1と内管2の間に連結リブ3を設けることで、両管1、2を接続した構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
このような二重管は、一般的には、外管1と内管2と連結リブ3とを、アルミニウム材からの押し出し加工または引き抜き加工により一体成形することで作製している。
【0006】
【特許文献1】
特開平2001−341027号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の連結リブ3を備えた二重管は、押し出し加工または引き抜き加工により製作する必要があるので、コスト高であった。また、管端の加工をする場合に、連結リブ3の切断工程が必要となるため、配管作業時の工数が多くなるという問題もあった。
【0008】
そこで、大径の外管に後から小径の内管を挿入することで二重管を構成することが考えられる。そうできれば、外管と内管を独立管として製作できてコスト安となるからである。だが、単に外管の内部に内管を挿入しただけでは、如何に外管と内管の端部をしっかりと固定したとしても、途中で内管と外管が接触した場合に車両振動などによりビビリ音が発生する可能性がある。
【0009】
例えば、図15に示すように、外管1内に内管2を挿入した状態で、求める配管レイアウトに対応した形状に二重管を曲げ加工すると、内管2と外管1が接触する箇所A、B、C、Dが生じ、その箇所で車両振動によりビビリ音が発生する可能性がある。特に配管の長さが長い場合、外管1の中で内管2がたるむ部分Eが生じるため、そのたるみ部分Eでの接触箇所Cにおいて大きなビビリ音が発生する可能性がある。
【0010】
これを解消するため、図16に示すように曲げの曲率を小さくし(つまり、きつく曲げ)、接触箇所A、Bにおいて内管2が外管1の内壁に強く当たるようにすれば、ビビリ音の発生を抑えることができる。しかし、必ずしも全部の部分を小さい曲率で曲げられるとは限らず、図17に示すような緩い曲がり箇所があると、その接触部分Aの当たりが弱くなってしまい、ビビリ音の発生が避けられない可能性がある。
【0011】
本発明は、上記事情を考慮し、ビビリ音の発生を防止することのできる製作簡単な二重管を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、第1流体を流す外管と、外管内に挿通され、第2流体を流す内管とを備えた二重管であって、内管の外周に挿通し嵌合する中心筒部と、この中心筒部の円周方向に等間隔をおいて放射状に突設された直線状の羽根板部と、中心筒部の円周方向に中心筒部を開くことのできる割(スリット)と、からなるスペーサを設け、スペーサは、外管の内周に嵌まるリングが羽根板の先端に取り付けられ、中心筒部と同方向に割(スリット)を設け、該スペーサは、内管の外周の所定位置に、割(スリット)を開くことで装着され、外管の管壁を内方に変形させて、定位置に保持されて、外管と内管との間に所定の間隔を確保することを特徴とする。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1記載の二重管であって、スペーサが外管の曲げ加工予定部位に対応した内管上の位置に装着されたことを特徴とする。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の二重管であって、スペーサが、中心筒部の外周に円周方向に間隔をおいて放射状に突設された3枚以上の羽根板部とを有するものであることを特徴とする。
【0016】
請求項4の発明は、第1流体を流す外管と、外管内に挿通され、第2流体を流す内管とを備えた二重管であって、内管の外周に挿通し嵌合する中心筒部と、この中心筒部の円周方向に等間隔をおいて放射状に突設された3枚以上の羽根板部と、中心筒部の円周方向に中心筒部を開くことのできる割(スリット)と、からなるスペーサを設け、スペーサは、外管の内周に嵌まるリングが羽根板の先端に取り付けられ、中心筒部と同方向に割(スリット)を設け、該スペーサは、羽根板の先端に外接する円の直径が外管の内径以上に設定され、内管の外周の所定位置に、スペーサが外管内に圧入されたことを特徴とする。
【0017】
請求項5の発明は、請求項4記載の二重管であって、スペーサを外管の内部に圧入し、羽根板の先端を外管の方向に撓ませたことを特徴とする。
【0018】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、外周にスペーサを装着した上で内管を外管の内部に挿入しているので、例えば、配管を曲げ加工した箇所において直接内管と外管が干渉するのをスペーサによって防止することができる。従って、車両振動等の際の内管と外管の接触箇所におけるビビリ音の発生を防止することができる。また、内管と外管は独立管として製作した上で組み合わせており、しかも、内管と外管の間にはそれらと別体に製作したスペーサを設けているものの、内管及び外管と一体に形成された連結リブは存在しないので、製作が容易にでき、また、管端の加工の際に連結リブを除去する等の手間がかかることもない。加えて、外管の管壁を内方に変形させることによって前記スペーサを定位置に保持しているので、外管の曲げ加工に関係なくスペーサの配置位置を設定することができ、製作上の制約を無くすことができる。また、スペーサを配置した位置で外管の管壁を、例えば加締めや扱き等の方法により内方に変形させるだけで、スペーサを定位置に保持することができるので、製作が容易であり、確実に内管と外管の干渉を防止することができ、ビビリ音の発生を防止することができる。さらに加えて、スペーサに割(スリット)を設けたことにより、内管の側方から中心筒部を内管の外周に嵌めることができる。
【0019】
請求項2の発明によれば、スペーサが外管の曲げ加工予定部位に対応した内管上の位置に装着されているので、曲げ加工部位における内管と外管の干渉を確実に防止することができ、同部分におけるビビリ音の発生を防止することができる。また、ビビリ音の発生可能性のある箇所だけにスペーサを配置するので、スペーサの使用個数を最小限に留めて、製作上及び管端加工上の便宜を図りながらコストの上昇を抑えることができる。また、所定位置にスペーサを装着した内管を外管内に挿入して外管を所定形状の曲げるだけで、スペーサを定位置に保持して内管と外管の干渉を防止することができるので、製作が簡単な割に確実なビビリ音防止効果を発揮することができる。
【0021】
請求項3の発明によれば、前記スペーサが、該中心筒部の外周に放射状に突設された3枚以上の羽根板部とを有するものであるから、内管に対する装着が容易であり、しかも、内管と外管の間に適正な間隔を確保することができ、外管の中を流れる第1流体の流れを阻害することもない。また、内管に対してスペーサを確実に固定する必要がある場合は、中心筒体を内管の外周に接着したり加締めたりすることにより簡単に固着することができる。また、中心筒体を内管に対してしまり嵌めで固定することもできる。
【0022】
請求項4の発明によれば、請求項3の発明と同様の効果を得ることができる。しかも、本発明では、このスペーサを外管の内部に圧入しているので、外管の曲げ加工に関係なく、外管によって、がたつきを生じることなく内管をスペーサを介して保持することができる。また、内管の側方から中心筒部を内管の外周に嵌めることができる。
【0023】
請求項5の発明によれば、スペーサの羽根板の先端を外管の方向に撓ませた状態で外管の内部に圧入しているので、内管をスペーサの羽根板の弾性作用によって保持することができる。また、羽根板の先端を撓ませながらスペーサを外管の内部に圧入するので、無理な力で圧入する必要もなく、組み立てが容易にできる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明実施形態1、第2実施形態を図面に基づいて説明する。なお、第1実施形態は、本願発明の参考例である。
【0025】
図1は第1実施形態の二重管10の製作工程の一部を示す図であり、(a)はスペーサ20の斜視図、(b)はスペーサ20を装着した内管2を外管1の内部に挿入しようとしている状態を示す斜視図、(c)はスペーサ20を装着した内管2を外管1の内部に挿入した状態を示す斜視図、図2は図1(c)のII−II矢視断面図である。また、図3は加締めや扱き等の方法で外管1を変形させることによりスペーサ20を定位置に固定した状態を示す図で、(a)は斜視図、(b)は(a)のIIIb−IIIb矢視断面図である。
【0026】
ここで作製する二重管10は、第1流体を流す外管1の内部に第2流体を流す内管2を配設したものである。この二重管10を得るに当たっては、まず、図1(a)に示すような形状のスペーサ20を必要個数だけ用意する。
【0027】
このスペーサ20は、内管2の外周に嵌合する中心筒部21と、該中心筒部21の外周に円周方向に等間隔をおいて放射状に突設された8枚の羽根板22とを有するものであり、外管1の内部に無理なく挿入できるよう、自身の外径D2(羽根板22の先端の外接円の直径)が、外管1の内径D1よりも若干小さく設定されている。また、軸線方向の長さLは、外管1を曲げ加工した場合にも曲げの妨げにならない程度の所定寸法に設定されている。材質はアルミニウム等の金属あるいは樹脂よりなる。
【0028】
二重管10を製造する場合は、まず、内管2の外周に、内管2と別体に作製した前記のスペーサ20を装着する。スペーサ20の装着は、内管2の外周に中心筒部21を嵌めることで行う。そして、スペーサ20は、内管2上の定位置に装着した後に加締めや接着等の手段により内管2に固定しておく。しまり嵌めにより固定してもよい。
【0029】
内管2の外周の所定位置にスペーサ20を装着したら、図1(b)に示すように、内管2を外管1の内部に挿入する。その際、スペーサ20の外径D2は、外管1の内径D1より若干小さく設定されているので、たやすく挿入することができる。このようにスペーサ20を装着した内管2を外管1の中に挿入することで、スペーサ20によって、外管1と内管2の間に第1流体の流路を確保した状態で、外管1の内部に内管2を保持することができる。
【0030】
スペーサ20の外径D2が外管1の内径D1より小さい場合、このままでは図2に示すように、スペーサ20の羽根板22の先端と外管1の内壁との間に隙間ができるので、この隙間を無くすため、図3に示すように、外管1の管壁を内方に潰したり縮径したりすることで、スペーサ20と外管1を固定する。符号5は、外管1の管壁の局部的な変形によりスペーサ20を固定した部分を示す。外管1の管壁を内方に潰したり縮径したりする方法としては、加締めや扱き等の方法を採ることができる。このように外管1の管壁を変形させることで、スペーサ20をがたつきなく外管1によって定位置に保持することができ、このスペーサ20を介して内管2を外管1によって保持することができる。
【0031】
このように外周にスペーサ20を装着した上で内管2を外管1の内部に挿入した場合、二重管10を曲げ加工した箇所においても直接内管2と外管1が干渉するのをスペーサ20によって防止することができるので、車両振動等の際の内管2と外管1の接触箇所におけるビビリ音の発生を防止することができる。
【0032】
また、内管2と外管1は独立管として製作した上で組み合わせており、しかも、内管2と外管1の間に介在するスペーサ20は、従来の内管2及び外管1と一体成形した連結リブとは違って、内管2及び外管1と別体に製作して後付けしたものであるから、二重管10の製作が容易にでき、また、二重管10の管端の加工の際に連結リブを除去するといった余計な手間がかかることもない。また、図3に示すように、外管1の管壁を内方に変形させることによってスペーサ20を定位置に保持する場合は、曲げ加工部位とは関係なくスペーサ20の装着位置を自由に設定することができるため、製造管理が容易となる。
【0033】
また、前記のスペーサ20は、中心筒部21を内管2に嵌めるだけで内管2上に装着できるので、取り扱いが簡単にできる。また、そのように装着するだけで、内管2と外管1の間に適正な間隔を確保することができるので、外管1の中を流れる第1流体の流れを阻害することもない。
【0034】
上記においては、図3に示すように、外管1の管壁を局部的に潰すことで、内管2の外周に装着したスペーサ20を定位置に固定したが、外管1を曲げ加工することによってスペーサ20を定位置に保持することもできる。その場合の実施形態を次に説明する。
【0035】
図4は第2実施形態の二重管を製造方法の説明図である。
【0036】
この二重管10Bを製造する場合は、内管2の外周にスペーサ20を装着する際に、予め、外管1の曲げ加工予定部位に対応した内管2上の位置にスペーサ20を装着しておく。そして、内管2を挿入したままの状態で、図4(a)、(b)に示すように外管1を所定の形状に曲げ加工することにより、曲げ加工による外管1の断面の変形(扁平化)によってスペーサ20を定位置に保持する。
【0037】
このようにスペーサ20を定位置に保持することにより、曲げ加工部位における内管2と外管1の干渉を確実に防止することができ、同部分におけるビビリ音の発生を防止することができる。また、ビビリ音の発生可能性のある曲げ加工箇所にだけにスペーサ20を配置すればよいので、スペーサ20の使用個数を最小限に留めて、製作上及び管端加工上の便宜を図りながらコストの上昇を抑えることができる。また、所定位置にスペーサ20を装着した内管2を外管1内に挿入して外管1を所定形状の曲げるだけで、スペーサ20を定位置に保持して内管2と外管1の干渉を防止することができるので、製作が簡単の割に確実なビビリ音防止効果を発揮することができる。
【0038】
上記第1、第2実施形態では、外管1の内径D1より小さい外径D2を有するスペーサ20を内管2の外周に装着して、内管2を外管1の内部に挿入する場合について説明したが、スペーサ20の外径(羽根板21の先端の外接円の直径)D2を外管1の内径D1以上に設定して、スペーサ20を内管2の外周の所定位置に固定した状態で内管2を外管1の内部に挿入することにより、スペーサ20を外管1内に圧入するようにしてもよい。その場合、外管1と内管2を相対的に回転させつつ、内管2を外管1内に挿入することにより、スペーサ20を容易に外管1内に圧入することができる。
【0039】
特に、図5に示すスペーサ20Bのように、羽根板21の先端を回転方向に傾斜させておくことにより、よりスムーズに外管1内にスペーサ20Bを圧入することができるし、羽根板21の先端に弾力性を持たせておくことにより、羽根板22の先端を周方向に撓ませながらスペーサ20Bを外管1内に圧入することができる。なお、羽根板22を撓ませながらスペーサ20Bを圧入する場合、スペーサ20Bは樹脂成形品で構成しておくのがよい。
【0040】
このように外管1内にスペーサ20Bを圧入する場合は、スペーサ20Bをがたつきなく外管1内に収容することができるので、外管1の管壁を潰したり外管1を曲げ加工したりしてスペーサと外管1を固定する必要がなく、スペーサ20Bの配置位置も全く制限を受けない。
【0041】
図6はスペーサの他の例を示す。図6(a)に示すスペーサ20Cは羽根板22を3枚にしたものである。羽根板22はバランスを保つ上で最低3枚は必要である。図6(b)に示すスペーサ20Dは羽根板22の先端に外管1の内周に嵌まるリング23を取り付けたものである。
【0042】
これらのスペーサ20C、20Dは、図7に示すように、内管2の端部から中心筒部21を内管2の外周に嵌め込むことで、内管2上の任意の位置に装着することができる。
【0043】
図8は樹脂製のスペーサの他の例を示す。図8(a)に示すスペーサ20Eは、中心筒部21の周方向の一箇所に中心筒部21を開くことのできる割(スリット)24を設けると共に、羽根板22を3枚にしたものである。図8(b)に示すスペーサ20Fは、(a)のスペーサの羽根板22の先端に外管1の内周に嵌まるリング23を取り付け、そのリング23にも、中心筒部21の割(スリット)24と同じ割(スリット)25を設けたものである。
【0044】
これらのスペーサ20E、20Fは、前記の割(スリット)24、25を利用することにより、図9に示すように、内管2の側方から中心筒部21を内管2の外周に嵌めることができる。
【0045】
次に本発明の具体的な適用例について説明する。
【0046】
図10は、内管2の一部を外管1に固定するような二重管100に対して本発明を適用した例を示す斜視図である。
【0047】
この二重管100の一方の端部においては、外管1の曲管部101に筒状挿通部102が設けられており、この筒状挿通部102を通して内管2が外管1内に挿入され、筒状挿通部102で内管2が外管1にろう付け固定されている。この二重管100の他端側では内管2が外管1に固定されていず、内管2と外管1の間に前述したスペーサ20が配置されている。このスペーサ20は、外管1の管壁を潰したりすることで定位置に固定されており、このスペーサ20が内管2と外管1の間にあることにより、内管2と外管1の干渉が回避され、ビビリ音の発生が防止されている。
【0048】
図11〜図13は、二重管を曲げ加工することでスペーサ20を定位置に固定する場合の具体的な適用例を示す工程図である。
【0049】
図11に示すように、まず、外管1の曲げ加工予定部位にスペーサ20を装着した内管2を、外管1の内部に挿入することで二重管120を作製する。ここでは、内管2の両端が外管1の両端から突き出している。次に、図12に示すように、二重管120の両端に管継手121、122を装着し、例えばろう付けで固定する。そして、両端に管継手121、122を固定した状態で、二重管120を曲げ加工することにより、求める配管形状とする。このとき、スペーサ20は予め曲げ加工部位に配置されているので、外管1の曲げ加工による断面の扁平化により、スペーサ20が外管1に固定され、スペーサ20を介して内管2が外管1に保持される。
【0050】
そして、このようにスペーサ20により内管2と外管1の干渉を防止することで、曲げ加工部分におけるビビリ音の発生を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の二重管の製作工程の一部を示す図であり、(a)はスペーサの斜視図、(b)はスペーサを装着した内管を外管の内部に挿入しようとしている状態を示す斜視図、(c)はスペーサを装着した内管を外管の内部に挿入した状態を示す斜視図である。
【図2】図1(c)のII−II矢視断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態の二重管の説明図で、(a)は加締めや扱き等の方法で外管を変形させることによりスペーサを定位置に固定した状態を示す斜視図、(b)は(a)のIIIb−IIIb矢視断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態の二重管の説明図で、(a)は外管を曲げ加工することによりスペーサを定位置に固定した状態を示す斜視図、(b)は(a)のIVb−IVb矢視断面図である。
【図5】本発明の別の実施形態におけるスペーサ装着部の断面図である。
【図6】前記スペーサの他の例(a)、(b)を示す図である。
【図7】図6のスペーサの装着例を示す断面図である。
【図8】前記スペーサの更に他の例(a)、(b)を示す図である。
【図9】図8のスペーサの装着の仕方の説明図である。
【図10】本発明の具体的な適用例を示す斜視図である。
【図11】本発明の他の具体的な適用例の工程図で、内管を外管の内部に挿入して二重管となした状態を示す断面図である。
【図12】図11の二重管の両端に管継手を接続した状態を示す断面図である。
【図13】図12の状態で二重管を曲げ加工した状態を示す断面図である。
【図14】従来の二重管の構成を示す斜視図である。
【図15】外管の内部に内管を単純に挿入した場合の問題点の説明図である。
【図16】外管の内部に内管を挿入して、外管をきつく曲げ加工した場合の問題点の説明図である。
【図17】外管の内部に内管を挿入して、外管を緩く曲げ加工した場合の問題点の説明図である。
【符号の説明】
1 外管
2 内管
10,10B,100,120 二重管
20,20B,20C,20D,20E,20F スペーサ
21 中心筒部
22 羽根板

Claims (5)

  1. 第1流体を流す外管(1)と、外管(1)内に挿通され、第2流体を流す内管(2)とを備えた二重管であって、
    前記内管(2)の外周に挿通し嵌合する中心筒部(21)と、この中心筒部(21)の円周方向に等間隔をおいて放射状に突設された直線状の羽根板部(22)と、前記中心筒部(21)の円周方向に中心筒部(21)を開くことのできる割(スリット)(24)と、からなるスペーサ(20F)を設け、
    前記スペーサ(20F)は、外管の内周に嵌まるリング(23)が羽根板(22)の先端に取り付けられ、前記中心筒部(21)と同方向に割(スリット)(25)を設け、
    該スペーサ(20F)は、前記内管(2)の外周の所定位置に、前記割(スリット)(24)を開くことで装着され、前記外管(1)の管壁を内方に変形させて、定位置に保持されて、前記外管(1)と内管(2)との間に所定の間隔を確保することを特徴とする二重管。
  2. 請求項1記載の二重管であって、
    前記スペーサ(20F)が前記外管(1)の曲げ加工予定部位に対応した内管(2)上の位置に装着されたことを特徴とする二重管。
  3. 請求項1又は請求項2記載の二重管であって、
    前記スペーサ(20F)が、前記中心筒部(21)の外周に円周方向に間隔をおいて放射状に突設された3枚以上の羽根板部(22)とを有するものであることを特徴とする二重管。
  4. 第1流体を流す外管(1)と、外管(1)内に挿通され、第2流体を流す内管(2)とを備えた二重管であって、
    前記内管(2)の外周に挿通し嵌合する中心筒部(21)と、この中心筒部(21)の円周方向に等間隔をおいて放射状に突設された3枚以上の羽根板部(22)と、前記中心筒部(21)の円周方向に中心筒部(21)を開くことのできる割(スリット)(24)と、からなるスペーサ(20F)を設け、
    前記スペーサ(20F)は、外管の内周に嵌まるリング(23)が羽根板(22)の先端に取り付けられ、前記中心筒部(21)と同方向に割(スリット)(25)を設け、
    該スペーサ(20F)は、前記羽根板部(22)の先端に外接する円の直径(D2)が前記外管(1)の内径(D1)以上に設定され、前記内管(2)の外周の所定位置に、前記スペーサ(20,20B,20C,20D,20E,20F)が外管(1)内に圧入されたことを特徴とする二重管。
  5. 請求項4記載の二重管であって、
    前記スペーサ(20F)を外管(1)の内部に圧入し、前記羽根板(22)の先端を外管(1)の径方向に撓ませたことを特徴とする二重管。
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