JP4429001B2 - マルチパーパス用液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、トリガー式スプレーヤーに充填し、泡状で使用するマルチパーパス用液体洗浄剤に関し、更に詳しくは、キッチンの床、壁、レンジ周りや、住宅用のガラス面、電気製品、家具等の住居用に広く使用でき、被洗物の汚れを拭き取る操作のみで洗浄できるキッチン用、住居・家具用、畳、カーペット用及びガラス用に好適なマルチパーパス用液体洗浄剤組成物に関する。
従来の住居用洗浄剤は、浴室用、トイレ用、キッチン用、家具用、ガラス用などの汚れの種類、被洗物の材質に適応した洗浄剤が使用されているが、近年の住宅環境は間取りを大きく、ゆとり有る構造としたリビング、ダイニング、キッチン一体の構造変化をもたらし、経済性、利便性の面からLDK洗浄剤として、これ1本で済むマルチパーパス洗浄剤の要望は高いものである。
従来におけるキッチン周り洗浄剤の使用は、シャワーボトルやトリガー式スプレーヤー等により、被洗物の汚れに直接かけ、ブラシやスポンジ等で擦った後、水で濯いで汚れを落としている。また、家具、ガラス等の非水周りの洗浄剤は、水に希釈して、雑巾、モップ等に付けて汚れを拭き取る希釈タイプや、直接被洗物にスプレーして拭き取るか、または雑巾等にスプレーして汚れを拭き取るトリガー式スプレーヤータイプが広く市販され、最近の住居用洗剤は簡便さからトリガー式スプレーヤーを用いたスプレータイプが主流をなしている。
しかしながら、キッチン、特に、換気扇やレンジ等の変性した油汚れに対応した洗浄剤は、ブラシやスポンジで擦る操作及び濯ぎが不可欠であり、家具用、ガラス用の拭き取る操作のみの洗浄とは異なるものである。
これらの洗浄剤組成物等を従来の公知文献等で説明すると、家具用及びガラス用洗浄剤は、弱アルカリ性またはアルカリ性の合成洗浄剤が主流であり、例えば、低い機械力で高洗浄力が得られ、アルミ合金等の車体構成材料に悪影響のないアルカリ領域の洗車用洗浄剤組成物(特許文献1参照)や、陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、揮発性アルカリ剤、揮発性水溶性溶剤からなるガラス用洗浄剤は油性汚れに対する洗浄力が優れ、仕上がり感が良好であること(特許文献2参照)が知られている。
また、界面活性剤、水溶性溶剤、アルカリ剤からなるガラス用洗浄剤は、軽く拭き取る操作で洗浄性能、拭きあと残りがなく、優れた仕上がり性を有することが知られている(特許文献3参照)。
しかしながら、これらの特許文献1〜3に記載される洗浄剤組成物等は、変性油汚れ等のレンジ汚れに用いた場合、ブラシやスポンジで擦る操作、濯ぎ操作を行っても洗浄性能が劣るなどの課題がある。
一方、キッチン周り、特に、レンジの焦びり付いた変性油汚れに対応した洗浄剤としては、例えば、水溶性溶剤、アミン化合物に特定のアルキルグルコシド、ベタイン型両性活性剤やジフェニルエーテルジスルホン酸型アニオン性界面活性剤などの界面活性剤と組み合わせることにより手垢や油等の変性した汚れに対する高い洗浄力を有し、かつ、拭き残りが少なく、仕上がり感の良好な洗浄剤組成物などが知られている(特許文献4及び5参照))。
しかしながら、上記特許文献4の変性油汚れ洗浄力は、乾いた雑巾で拭き取ったあと、水で固く絞った雑巾で2度拭きすることが明記され、また、上記特許文献5の洗浄力は手垢の熱変性汚れを対象とし、変性油を1度で拭き取れる洗浄力までには達していない点などに課題がある。
更に、グリコール系溶剤等の水溶性溶剤は、溶剤臭を伴う点に課題を有し、トリガー式スプレーヤーで噴霧した場合、アミン臭や溶剤臭があり、香料を添加して洗剤臭をマスキングしているのが現状であり、例えば、屈折率が1.485〜1.515であり、25℃の蒸気圧が5μHg以上である香料成分はガラスの透明性等、仕上がり感に優れている洗浄剤組成物(特許文献6参照)が知られているが、変性油汚れ洗浄力に乏しい点に課題がある。
更にまた、溶剤臭を抑制するため、界面活性剤、特定のグリコール系溶剤、アルカリ剤を主成分とした洗浄剤組成物(特許文献7参照)が知られているが、溶剤臭がなく、使用時の不快感を抑える組成物であるが、拭きあとが残ると同時に材質への影響が大きく、家具、ガラス等に使用できない点に課題を有している。
従って、トリガー式スプレー容器を用いた使用において、マルチパーパス用の洗浄剤の性能は、キッチン周りの変性油汚れに対して十分な洗浄力があり、使用時の泡立ち性及び溶剤臭がなく、家具などに影響を与える問題がなく、何処でも使え、更に、1度の拭き取り操作で、拭きあとのない仕上がり性を有するマルチパーパス用液体洗浄剤組成物の出現が切望されているのが現状である。
特開平11−152497号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開平11−269486号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開2003−176497号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開平5−279698号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開平6−228591号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特公平7−798号公報(特許請求の範囲、実施例等) 特開平5−214392号公報(特許請求の範囲、実施例等)
本発明は、上記従来技術の課題及び現状等に鑑み、これを解消しようとするものであり、トリガー型スプレーヤーの使用において、においがなく、泡立ち及びキッチン周りの変性油汚れ洗浄力に優れ、特に、拭き取る操作のみで、拭きあと残りがなく、材質安全性に優れたマルチパーパス用液体洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の従来の課題等を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の界面活性剤、特定のアルカリ剤及びプロピレングリコールモノメチルエーテルからなり、これらの含有量を特定の範囲とし、かつ、これらの含有比率等を特定の範囲とする液体洗浄剤組成物を調製することにより、トリガー式スプレーヤーの使用において、使用時ににおいがなく、泡立ち及びキッチン周りの変性油汚れ洗浄力に優れ、拭きあと残り性、材質安全性のすべてを満足するマルチパーパス用洗浄剤組成物がえられることを見い出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、トリガー式スプレーヤーに充填し、泡状で使用するマルチパーパス用液体洗浄剤組成物であって、該液体洗浄剤組成物が、(a)プロピレングリコールモノメチルエーテル2.5〜10質量%と、(b)沸点200℃以下のアルカノールアミンから選べられる1種以上のアルカリ剤0.5〜2.5質量%と、(c)カルボキシベタイン型両性界面活性剤0.1〜0.5質量%とを含有し、上記(a)、(b)及び(c)の割合が(c)の質量比1に対して、(a)が5〜50、(b)が1〜10であり、かつ、(a)/(b)が3/1〜10/1であることを特徴とするマルチパーパス用液体洗浄剤組成物である。
本発明によれば、トリガー式スプレー容器を用いた使用において、溶剤・アミン臭等の異臭がなく、泡立ち性に優れ、キッチン周りの変性油汚れや食品カス等の汚れ、家具、畳、カーペット等に付着した黒ずみ、手垢等の汚れ、鏡に付着した汚れを軽く拭き取る操作のみで洗浄でき、しかも、拭きあと残りがなく、優れた仕上がり性を有し、かつキッチンの床、壁、レンジ周りや、住宅用のガラス面、電気製品、家具等の住居用等の多種に亘る被洗物への影響が小さいマルチパーパス用液体洗浄剤組成物が提供される。
以下に、本発明の実施形態を詳しく説明する。
本発明のマルチパーパス用液体洗浄剤組成物(以下、単に「液体洗浄剤組成物」という)は、トリガー式スプレーヤーに充填し、泡状で使用する液体洗浄剤組成物であって、該液体洗浄剤組成物が、(a)プロピレングリコールモノメチルエーテル2.5〜10質量%と、(b)沸点200℃以下のアルカノールアミンから選べられる1種以上のアルカリ剤0.5〜2.5質量%と、(c)カルボキシベタイン型両性界面活性剤0.1〜0.5質量%とを含有し、上記(a)、(b)及び(c)の割合が(c)の質量比1に対して、(a)が5〜50、(b)が1〜10であり、かつ、(a)/(b)が3/1〜10/1であることを特徴とするものである。
本発明に用いる(a)成分のプロピレングリコールモノメチルエーテルは、変性油汚れ洗浄力に優れ、且つ拭きあと残りがなく、良好な洗浄力を発揮するために用いるものである。
この(a)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物全量に対して、2.5〜10質量%(以下、単に、「%」という)であり、好ましくは、5%〜10%とすることが望ましい。
上記(a)成分の含有量が2.5%未満であると、変性油汚れ洗浄力が充分ではなく、一方、10%を超えて含有すると、材質安全性に影響し、好ましくない。
本発明に用いる(b)成分の沸点200℃以下のアルカノールアミンから選べられる1種以上のアルカリ剤としては、例えば、下記一般式(I)で示される化合物が挙げられる。
Figure 0004429001
具体的には、モノエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミンが挙げられ、これら中でも好ましいアルカノールアミンは、洗浄力の点からモノエタノールアミンを使用することができる。なお、沸点200℃を超えるアルカノールアミンでは、拭きあと残り、材質安全性に影響し、好ましくない。
これらの(b)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物全量に対して、0.5〜2.5%であり、好ましくは、0.7〜1.5%とすることが望ましい。
この(b)成分の含有量が、0.5%未満であると、洗浄力が不十分であり、一方、2.5%を超えて多く含有すると、材質安全性に影響し好ましくない。
本発明に用いる(c)成分のカルボキシベタイン型両性界面活性剤は、上記(a)成分の溶剤、(b)成分のアルカリ剤の臭いの低減、拭きあと残り性能、泡立ち性を高めることから含有せしめるものである。
用いることができるカルボキシベタイン型両性界面活性剤としては、例えば、アルキルアミド酢酸ベタイン、アルキル酢酸ベタイン等が挙げられ、具体例としては、ラウリン酸アミドプロピルジメチル酢酸ベタイン(ラウリン酸アミドプロピルベタイン)、ヤシ酸脂肪酸アミドプロピルジメチル酢酸ベタイン(ヤシ酸脂肪酸アミドプロピルベタイン)、ラウリルアミノ酢酸ベタインが挙げられ、これらは単独で、又は2種以上を混合して用いることができる。
これらの(c)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物全量に対して、0.1〜0.5%であり、好ましくは、0.2〜0.4%とすることが望ましい。
この(c)成分の含有量が、0.1%未満であると、泡立ちが乏しく、アミン臭、溶剤臭が発生することとなり、一方、0.5%を超えて含有すると、拭きあと残りに問題を生じ、好ましくない。
本発明では、上記(a)成分のプロピレングリコールモノメチルエーテル、(b)成分の沸点200℃以下のアルカノールアミンから選べられる1種以上のアルカリ剤及び(c)成分のカルボキシベタイン型両性界面活性剤を上記各含有量の範囲で組み合わせて用いるものであるが、トリガー式スプレーヤーを使用した場合、使用時のアミン臭、溶剤臭等のにおいがなく、香料等を必要としない洗浄剤組成物とするために、(c)成分のカルボキシベタイン型両性界面活性剤の含有量が0.1〜0.5%において、(a)成分のプピレングリコールモノメチルエーテルの配合比は、(c)成分のカルボキシベタイン型両性界面活性剤の質量比1に対して、5〜50とすること、及び、(b)成分の沸点が200℃以下のアルカリ剤の配合比は(c)成分のカルボキシベタイン型両性界面活性剤の質量比1に対して1〜10とすることが必要である。
上記(a)成分の配合比5〜50及び(b)成分の配合比1〜10の範囲外〔(a)成分では5未満、50超過、(b)成分では1未満、10超過〕となる場合は、変性油汚れ洗浄力、拭きあと残り、材質安全性に問題を生じることとなり、好ましくない。
更に、本発明では、(a)成分のプロピレングリコールモノメチルエーテルと(b)成分の沸点が200℃以下のアルカリ剤の含有比率は、質量比で、(a)成分/(b)成分が3/1〜10/1の範囲とすることが必要であり、この範囲で、トリガースプレーヤーで噴霧した場合に、溶剤臭、アミン臭などの異臭がない液体洗浄剤組成物となり得るものである。
この含有比率が3/1より小さい(「3未満/1又は3/「1超過」である」と、アミン臭があり好ましくない。また、10/1より大きい(「10超過」/1又は10/「1未満」である)と、溶剤臭があり、好ましくない。
本発明の液体洗浄剤組成物には、洗浄性能、液安定性の面からpH調整剤を含有することが好ましく、組成物(原液)のpHは8.0〜11.5に調整されることが望ましい。
具体的なpH調整剤としては、アルカリ金属塩、酸等を含有せしめることができる。用いることができるアルカリ金属塩としては、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、フランシウムのアルカリ金属塩が挙げられ、ナトリウム、カリウムのアルカリ金属塩が経済的に好ましく、有機酸又は無機酸からなるアルカリ金属塩は、有機酸としては、例えば、ギ酸、酢酸等のモノカルボン酸類、シュウ酸、マロン酸、コハク酸等のジカルボン酸類、トリカルバリル酸、プロパン−1,1,2,3,テトラカルボン酸等のポリカルボン酸類、グルコール酸、酒石酸、クエン酸、オキサル酢酸、グルコン酸等のオキシまたはケトカルボン酸類、フタル酸等の芳香族カルボン酸類、エチレンジアミン、N−メチルエチレンジアミン等のアミン及びその誘導体、イミノジ酢酸、イミノジプロピオン酸、フェニルイミノジ酢酸、ヒドロキシエチルイミノジ酢酸、メルカプトエチルイミノジ酢酸等のイミノジ酢酸、ニトリロトリ酢酸、カルボキシエチルイミノジ酢酸等のニトリロ酢酸、N,N−エチレンジアミンジ酢酸等の誘導体類、エチレンジアミンテトラ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、トリメチレンテトラアミンヘキサ酢酸等のアミノポリ酢酸類、グルシン、アラニン、グルタミン酸、アスパラギン酸等のアミノ酸類等、トリポリリン酸、フチン酸、1,1ヒドロキシエタン1,2ジホスホン酸等のリン酸類が挙げられる。また、無機酸としては、具体的には塩酸、硫酸、リン酸、炭酸、重炭酸、メタ珪酸などが挙げられる。
また、本発明の液体洗浄剤組成物は、残部は水(精製水、蒸留水、イオン交換水、純水、超純水等)で調整されるものであり、本発明の効果を損なわない範囲で、その目的や用途に応じて、他の界面活性剤、低級アルコールを任意成分として含有することができる。
界面活性剤の具体例としては、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤のいずれも使用可能であり、その具体例としては、以下(1)〜(3)のものが挙げられ、これらの1種又は2種以上を混合して使用することができる。
(1) 陰イオン性界面活性剤としては、例えば、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルフェノキシフェニルジスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフインスルホン酸塩、脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、エーテルカルボン酸塩、アルキルリン酸エステル塩等が挙げられ、これらの対イオンとしての陽イオンは、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アルカノールアミンイオン、アンモニウムイオン等が挙げられる。
(2) 陽イオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩等が挙げられ、これらの陽イオン性界面活性剤の対イオンとしての陰イオンは、ハロゲンイオン等が挙げられる。
(3) 非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンフェニルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルジメチルアミンオキシド、グリセリン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸エステル類が挙げられる。
低級アルコールの具体例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノールを含有できる。これらの中でも、好ましくはエタノールが好適であり、エタノールは発酵、合成のエタノールが用いられる。また、変性アルコールを用いても良い。変性アルコールには、メタノール変性、ベンゾール変性、トリオール変性、メチルエチルケトン変性、安息香酸デナトニウム変性、香料変性等の一般変性アルコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、クロロホルム、炭酸ジエチル、酢酸エチル、プロピオン酸エチル、酪酸エチル、ヘキサン、工業用エチルエーテル、ゲラニオール、8アセチル化ショ糖、フェニルエチルエーテル、ジエチルフタレート、ブルシン、リナリールアセテート、フレーバーH−No.4、フレーバーH−No.6、フレーバーH−No.9、フレーバーH−No.11、フレーバーH−No.1、フレーバーH−No.3、フレーバーH−No.10、フレーバーH−No.12、フレーバーH−No.13、フレーバーT−No.100、フレーバーT−No.101、フレーバーT−No.102、フレーバーT−No.103、フレーバーT−No.107、フレーバーS−No.201、ヘキサン、リナロール、アルキルベンゼンスルホン酸塩水溶液、酢酸ビニル単量体、ヘプタン、イソプロピルアルコール、ブタノール変性等の選択変性アルコール、アクリル酸エチル、ベンジルアセテート、メタノール/10%安息香酸デナトニウムアルコール溶液、フレーバーH−No.14、種酢及び水(酸量10%以上、アルコール分15%以下)、高酸度醸造酢(酸量10%以上)、フレーバーT−No.3、フレーバーT−No.4、フレーバーH−No.2、フレーバーT−No.104、フレーバーT−No.105、フレーバーT−No.106、メタノール/ホルマリン/ローダミンB、メチルエチルケトン/8アセチル化ショ糖/イソプロピルアルコール、パラオキシ安息香酸ブチル、白ラックまたは精製セラックまたはセラック等の特別変性アルコールが挙げられる。
更に、本発明の液体洗浄剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、その目的や用途に応じて、他の溶剤を任意成分として含有することができ、また、必要に応じて、香料を含有することができる。
溶剤の具体例としては、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル等を挙げることができる。これらの溶剤は、単独で用いても、また2種以上併用して用いても良い。
香料成分としては、特に限定するものではないが、具体的には、脂肪族炭化水素、テルペン炭化水素、芳香族炭化水素等の炭化水素類、脂肪族アルコール、テルペンアルコール、芳香族アルコール等のアルコール類、脂肪族エーテル、芳香族エーテル等のエーテル類、脂肪族オキサイド、テルペン類のオキサイド等のオキサイド類、脂肪族アルデヒド、テルペン系アルデヒド、水素化芳香族アルデヒド、チオアルデヒド、芳香族アルデヒド等のアルデヒド類、脂肪族ケトン、テルペンケトン、水素化芳香族ケトン、脂肪族環状ケトン、非ベンゼン系芳香族ケトン、芳香族ケトン等のケトン類、アセタール類、ケタール類、フェノール類、フェノールエーテル類、脂肪酸、テルペン系カルボン酸、水素化芳香族カルボン酸、芳香族カルボン酸等の酸類、酸アマイド類、脂肪族ラクトン、大環状ラクトン、テルペン系ラクトン、水素化芳香族ラクトン、芳香族ラクトン等のラクトン類、脂肪族エステル、フラン系カルボン酸エステル、脂肪族環状カルボン酸エステル、シクロヘキシルカルボン酸族エステル、テルペン系カルボン酸エステル、芳香族カルボン酸エステル等のエステル類、ニトロムスク類、ニトリル、アミン、ピリジン類、キノリン類、ピロール、インドール等の含窒素化合物等々の合成香料及び植物からの天然香料を挙げることができる。含有量は、これらの中の1種または2種以上の成分を組み合わせ、本発明の液体洗浄剤組成物全量に対して、0.005%〜0.3%が最適である。
更にまた、本発明の液体洗浄剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、その目的や用途に応じて、汚れ付着防止剤、防曇剤、拭き取り性向上剤、スプレー時の泡滞留性向上剤などを任意に含有せしめることができる。これらの剤は、特に限定するものではないが、通常使用されている高分子、例えば、ジメチルシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン等のシリコーン系高分子、カルボキシメチルセルロース等のセルロース系高分子、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸等の天然多糖類やアニオン性ビニル高分子、カチオン性ビニル高分子、両性高分子等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、防腐剤等を任意配合することができる。本発明に用いられる防腐剤としては、特に限定されるものではないが、例えば、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル等の安息香酸系防腐剤類、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム等のソルビン酸系防腐剤類、デヒドロ酢酸類、プロピオン酸類、ジフェニル、オルトフェニルフェノール及びナトリウム塩等のジフェニル類、チアベンゾール、イマザリル等が挙げられる。
更に、本発明の液体洗浄液組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、その目的や用途に応じて、ハイドロトロープ、紫外線吸収剤、色剤、粘性剤等の任意成分を含有することができる。なお、これらの任意成分に用いられる化合物は、通常洗浄剤に使用されるものであればどの様なものでも良く、特に限定されるものではない。
本発明の上記構成の液体洗浄剤組成物は、トリガー式スプレーヤーに充填し、泡状で使用するものであり、スプレーヤーは汎用の泡状に噴霧されるものであれば、特に限定されず、各構造のものが使用できる。
このように構成される本発明では、トリガー式スプレーヤーに充填し、泡状で使用するマルチパーパス用液体洗浄剤であって、該液体洗浄剤が、(a)プロピレングリコールモノメチルエーテル2.5〜10質量%と、(b)沸点200℃以下のアルカノールアミンから選べられる1種以上のアルカリ剤0.5〜2.5質量%と、(c)カルボキシベタイン型両性界面活性剤0.1〜0.5質量%とを含有し、上記(a)成分、(b)成分及び(c)成分の割合が(c)成分の質量比1に対して、(a)成分を5〜50とし、(b)成分を1〜10とし、かつ、(a)成分/(b)成分が3/1〜10/1とすることにより、トリガー式スプレーヤーにより泡状噴射することにより、平面から垂直面等の広汎に使用できると共に、溶剤・アミン臭等の異臭がなく、泡立ち性に優れ、キッチン周りの変性油汚れや食品カス等の汚れ、家具、畳、カーペット等に付着した黒ずみ、手垢等の汚れ、鏡に付着した汚れを軽く拭き取る操作のみで洗浄でき、しかも、拭きあと残りがなく、優れた仕上がり性を有し、かつキッチンの床、壁、レンジ周りや、住宅用のガラス面、電気製品、家具等の住居用等の多種に亘る被洗物への影響が小さいものとなるマルチパーパス用液体洗浄剤組成物が得られるものとなる。
次に、実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は下記実施例等に限定されるものではない。
〔実施例1〜6及び比較例1〜4〕
下記表1に、用いる(a)〜(c)成分等の化合物の製造メーカー、グレードを示す。また、下記表2に示す組成により、各液体洗浄剤組成物(全量100質量%)を調製した。
得られた各液体洗浄剤組成物について、下記各評価法により、泡立ち、におい、変性油に対する洗浄力、拭きあと残り性、材質への影響について評価を行った。
これらの評価結果を下記表2に示す。
(1)泡立ちの評価方法
市販のライオン社製ルック拭き取り中性クリーナーの容器(内容量400ml、以下同様)及びルック中性クリーナーのトリガースプレーヤーを用い、各液体洗浄剤350gを入れた後、泡垂れ等を考慮し、垂直にしたFRP板に10cmの距離から1回スプレー(約0.5ml)し、スプレーしてから10秒後の泡状態を観察し、下記の評価基準により官能評価した。
評価基準:
◎:非常に泡が立つ。
○:良く泡が立つ。
△:少し泡が立つ。
×:殆ど泡立たない。
(2)においの評価方法
各洗浄剤組成物を上記スプレーヤー容器に入れ、スチールキャビネットに10cmの距離から1回スプレーし、約30cmの距離からにおいを官能判定した。においの判定は5人の女性被験者が溶剤臭、アミン臭の有無を判定し、香料配合組成物については異臭の有無について判定した。溶剤臭、アミン臭、異臭の有無は2人以上が感じた組成物ににおいの種類を記入した。
(3)変性油汚れに対する洗浄力の評価方法
30cm×30cmのステンレス板にカーボンブラック0.5%を添加したサラダ油を2g均一に塗布し、160℃のオーブンに1時間、サラダ油を変性させた後、更に、室温に1日間放置したモデル変性サラダ油に10cmの距離から1回スプレーし、1分後にカナキン3号でスプレーした泡を取り除く様に軽くふき取り、その後、ステンレス板に付着している黒色のサラダ油汚れの残存性について、目視で下記評価基準で評価した。
評価基準:
◎:完全に汚れが落ち、ステンレス板がスプレーした全面が見える。
○:汚れが落ち、ステンレス板が80%程度見える。
△:汚れ落ちにむらがあり、ステンレス板が50%程度見える
×:殆ど汚れが落ちていなく、ステンレス板が半分以下しか見えない。
(4)拭きあと残り性の評価方法
30×30cmの清浄鏡面に8枚重ねたカナキン3号布に洗浄液0.2mlを滴下し、9.8Nの荷重をかけ、1往復の拭き取り操作を行い、1時間自然乾燥し、鏡表面の拭きあとを目視で下記基準により評価した。
評価基準:
◎:拭きあと残りが全くみられない。
○:拭きあと残りがほとんどない。
△:拭きあと残りが若干ある。
×:拭きあと残りが非常に多い。
(5)材質への影響の評価方法
各洗浄剤を上記のスプレーヤー容器にいれ、アトム製木材塗装溶液10g/m2を均一塗布し、2日間乾燥した洗浄対象物(水溶性アクリル、アルキッド樹脂、長鎖フタル酸塗装)3種に1回スプレーし、1日放置後、水を含んだカナキン3号でふき取り、使用していない洗浄対象面と比較し、材質への影響(塗装剥離、ふやけ、白化等)がある場合を×、ない場合を○として、それぞれ官能評価した。
Figure 0004429001
Figure 0004429001
上記表1及び表2の結果から明らかなように、本発明の範囲となる実施例1〜6は、本発明の範囲外となる比較例1〜4に較べて、泡立ちが良好であり、溶剤臭・アミン臭等の異臭もなく、変性油汚れに対する洗浄力にも優れ、しかも、拭きあと残りが見られず、材質への影響もない優れたマルチパーパス用液体洗浄剤組成物が得られることが判明した。

Claims (1)

  1. トリガー式スプレーヤーに充填し、泡状で使用するマルチパーパス用液体洗浄剤組成物であって、該液体洗浄剤組成物が、(a)プロピレングリコールモノメチルエーテル2.5〜10質量%と、(b)沸点200℃以下のアルカノールアミンから選ばれる1種以上のアルカリ剤0.5〜2.5質量%と、(c)アルキルアミド酢酸ベタイン及び/又はアルキル酢酸ベタイン0.2〜0.5質量%とを含有し、上記(a)、(b)及び(c)の割合が(c)の質量比1に対して、(a)が5〜50、(b)が1〜10であり、かつ、(a)/(b)が3/1〜10/1であることを特徴とするマルチパーパス用液体洗浄剤組成物。
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