JP2000129292A - 中性液体洗浄剤組成物 - Google Patents

中性液体洗浄剤組成物

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JP2000129292A
JP2000129292A JP10308643A JP30864398A JP2000129292A JP 2000129292 A JP2000129292 A JP 2000129292A JP 10308643 A JP10308643 A JP 10308643A JP 30864398 A JP30864398 A JP 30864398A JP 2000129292 A JP2000129292 A JP 2000129292A
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wiping
surfactant
liquid detergent
acid
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Taiji Hori
泰治 堀
Takamichi Hasegawa
貴通 長谷川
Toshiaki Nabeya
利昭 鍋谷
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床、壁、ガラス面、電気製品等の住居用に広
く使用でき、被洗物の汚れを拭き取る操作のみで洗浄で
きる住居用又は家具用の洗浄剤に好適な中性液体洗浄剤
組成物を提供する。 【解決手段】 (a)界面活性剤0.01〜2重量%
と、(b)低級アルコール3〜20重量%と、(c)キ
レート剤0.3〜5重量%とを含有し、かつ、アルカリ
剤により中性とすることを特徴とする中性液体洗浄剤組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床、壁、ガラス
面、電気製品等の住居用に広く使用でき、被洗物の汚れ
を拭き取る操作のみで洗浄できる住居用又は家具用の洗
浄剤に好適な中性液体洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅用の洗浄剤は、家具用、
ガラス用、油汚れ用からトイレ用、浴室用などの用途別
に広範囲に使用されている。特に、家具用、ガラス用に
関しては、弱アルカリ性またはアルカリ性の合成洗浄剤
が主流であった。
【0003】これらのアルカリ領域の洗浄剤としては、
例えば、特開平3−41200公報、特開平5−503
547公報には、アルカノールアミン等のアルカリ性物
質と両性界面活性剤、アニオン界面活性剤アンモニウム
塩からなる洗浄剤が開示されている。使用に際しては、
水に希釈して、雑巾、モップ等を用いて被洗物に付着し
た汚れを拭き取る希釈タイプと直接被洗物にスプレーし
て使用するか、または雑巾等に付けて被洗物に付着した
汚れを拭き取る2通りの洗浄剤が広く市販され、最近で
はトリガー容器を用いたスプレータイプの洗浄剤が主流
をなしている。
【0004】これらの住居用のスプレー洗浄剤の要求性
能は、住居の様々な汚れを除去する洗浄力と使用後の拭
き跡残りがないことである。洗浄力に関しては、モノエ
タノールアミンのようなアルカリ性揮発物質を用いて、
使用後洗浄成分が蒸散することによって、拭き跡残りが
なく、高い洗浄性能を有するものである。
【0005】また、特定の界面活性剤を配合することに
より拭き跡残りを解消した液体洗浄剤も知られている。
例えば、特開平5−239492公報には、界面活性
剤、揮発性または液状アミン化合物及び水を含有した洗
浄剤組成物が90重量%以上の高濃度になった時、ヘキ
サゴナル型もしくはラメラ型の液晶になる洗浄剤組成物
は、拭き跡が残らない効果を有することを開示してい
る。更に、拭きムラのない家庭用クリーナー組成物とし
て、特開昭63−309594公報には、ベタイン型両
性界面活性剤及び/又はアルキルアンモニウム型カチオ
ン界面活性剤からなる液体洗浄剤組成物が開示されてい
る。
【0006】しかしながら、これらの公報に記載される
アルカノールアミン等のような揮発性の高いアルカリ剤
は、臭いが強いため、使用中及び使用後の臭いが残るな
どの欠点を有していることに加え、アルカリ性洗浄剤組
成物は炊飯用手袋等の使用を義務付けていたり、肌や目
等に入った場合等、危険性が伴う欠点を有している。ま
た、両性界面活性剤等を含有した洗浄剤組成物も、拭き
跡残り性の効果が十分発揮されるものではないのが現状
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題に鑑み、これを解決しようとするものであり、
拭き掃除の対象となる種々の汚れに対して、拭き取り操
作のみの洗浄で優れた洗浄性能を有すると共に、中性領
域であるため、被洗物や手・肌に悪影響が無く、且つ拭
き跡残りがない住宅用又は家具用として好適な中性液体
洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
技術の課題等を解決するために、鋭意研究を重ねた結
果、界面活性剤と特定のアルコール及びキレート剤を配
合すると共に、中性領域とすることにより、住居の様々
な汚れに対して優れた洗浄性能を発揮し、しかも拭き跡
残りのない上記目的の中性液体洗浄剤組成物を得ること
に成功し、本発明を完成するに至ったのである。すなわ
ち、本発明は、(a)界面活性剤0.01〜2重量%
と、(b)低級アルコール3〜20重量%と、(c)キ
レート剤0.3〜5重量%とを含有し、かつ、アルカリ
剤により中性とすることを特徴とする中性液体洗浄剤組
成物に存する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。本発明の中性液体洗浄剤組成物(以下、
単に「液体洗浄剤組成物」という)は、(a)界面活性
剤0.01〜2重量%と、(b)低級アルコール3〜2
0重量%と、(c)キレート剤0.3〜5重量%とを含
有し、かつ、アルカリ剤により中性とすることを特徴と
するものである。
【0010】本発明の液体洗浄剤組成物には、(a)成
分として、洗浄性能を向上させ、且つ拭き跡残りのない
点を発揮させるため、界面活性剤を使用する。界面活性
剤としては、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活
性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤のいずれ
も使用可能である。
【0011】具体例としては、以下のものが挙げられ、
これらの1種または2種以上を混合して使用することが
できる。 (1) 陰イオン性界面活性剤としては、例えば、アルキル
硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アル
キルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、脂肪
酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、エーテルカルボン酸塩、ア
ルキルリン酸エステル塩等が挙げられ、これらの対イオ
ンとしての陽イオンとしては、アルカリ金属イオン、ア
ルカリ土類金属イオン、アルカノールアミンイオン、ア
ンモニウムイオン等が挙げられる。 (2) 陽イオン性界面活性剤としては、例えば、アルキル
トリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモ
ニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩等
が挙げられ、これらの陽イオン性界面活性剤の対イオン
としての陰イオンは、ハロゲニオン等が挙げられる。 (3) 両性界面活性剤としては、例えば、アルキルカルボ
キシベタイン、アルキルスルホベタイン等が挙げられ
る。 (4) 非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンフェ
ニルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルジ
メチルアミンオキシド、グリセリン脂肪酸エステル類、
ソルビタン脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸エステル類
が挙げられる。
【0012】これらの界面活性剤の中で、エステル型非
イオン界面活性剤が好ましく、グリセリン脂肪酸エステ
ル類、ソルビタン脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸エス
テル類が挙げられる。具体的には、炭素数6〜18(以
下、単に「C6〜18」という)の脂肪酸モノグリセラ
イド、C6〜18の脂肪酸ジグリセライド、C6〜18
の脂肪酸トリグリセライド、グリセリン酢酸脂肪酸エス
テル、グリセリン乳酸脂肪酸エステル、グリセリンクエ
ン酸脂肪酸エステル、グリセリンコハク酸脂肪酸エステ
ル、グリセリンジアセチル酒石酸脂肪酸エステル、グリ
セリン酢酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、
ポリグリセリン縮合リシルイン酸エステル、ソルビタン
(C8〜18)脂肪酸エステル、ショ糖(C8〜18)
モノ脂肪酸エステル、ショ糖(C8〜18)ジ脂肪酸エ
ステル、ショ糖(C8〜18)トリ脂肪酸エステル等が
挙げられ、これらは、1種または2種以上を混合しても
良い。更に好ましくは、C8〜12の脂肪酸モノグリセ
ライド、C8〜12の脂肪酸ジグリセライド、ショ糖
(C10〜16)モノ脂肪酸エステル、ショ糖(C10
〜16)ジ脂肪酸エステルから選ばれる1種または2種
以上の混合物が好適であり、ショ糖脂肪酸エステル及び
グリセリン脂肪酸エステルが最も好ましく、ショ糖脂肪
酸エステルに対しグリセリン脂肪酸エステルが1〜40
重量%を含有するものが最も望ましい。
【0013】これらの界面活性剤の配合量は、液体洗浄
剤組成物全量に対して、0.01〜2重量%、好ましく
は、0.1〜1重量%が好適である。界面活性剤の配合
量が0.01重量%未満であると、被洗物への濡れ性が
悪く、洗浄力の向上が認められなく、また、2重量%を
越えると、拭き跡残りに問題を生じることとなり、好ま
しくない。
【0014】本発明の液体洗浄剤組成物には、(b)成
分として拭き跡残り性向上及び拭き取り後の被洗物仕上
がり感向上の点から低級アルコールを含有することが必
要である。使用する低級アルコールは、特に限定される
ものではないが、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノールを
含有することができる。これらの中でも好ましくは、エ
タノールが好適であり、エタノールは発酵、合成のエタ
ノールが用いられ、更に、変性アルコールでもよく、メ
タノール変性、ベンゾール変性、トリオール変性、メチ
ルエチルケトン変性、安息香酸デナトニウム変性、香料
変性等の一般変性アルコールや、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル、クロロホルム、炭酸ジエチル、酢酸
エチル、プロピオン酸エチル、酪酸エチル、ヘキサン、
工業用エチルエーテル、ゲラニオール、8アセチル化シ
ョ糖、フェニルエチルエーテル、ジエチルフタレート、
ブルシン、リナリールアセテート、フレーバーH−No.
4、フレーバーH−No.6、フレーバーH−No.9、フレ
ーバーH−No.11、フレーバーH−No.1、フレーバー
H−No.3、フレーバーH−No.10、フレーバーH−N
o.12、フレーバーH−No.13、フレーバーT−No.1
00、フレーバーT−No.101、フレーバーT−No.1
02、フレーバーT−No.103、フレーバーT−No.1
07、フレーバーS−No.201、ヘキサン、リナロー
ル、アルキルベンゼンスルホン酸塩水溶液、酢酸ビニル
単量体、ヘプタン、イソプロピルアルコール、ブタノー
ル変性等の選択変性アルコールや、アクリル酸エチル、
ベンジルアセテート、メタノール/10%安息香酸デナ
トニウムアルコール溶液、フレーバーH−No.14、種
酢及び水(酸量10%以上、アルコール分15%以
下)、高酸度醸造酢(酸量10%以上)、フレーバーT
−No.3、フレーバーT−No.4、フレーバーH−No.
2、フレーバーT−No.104、フレーバーT−No.10
5、フレーバーT−No.106、メタノール/ホルマリ
ン/ローダミンB、メチルエチルケトン/8アセチル化
ショ糖/イソプロピルアルコール、パラオキシ安息香酸
ブチル、白ラックまたは精製セラックまたはセラック等
の特別変性アルコールなどを使用することができる。
【0015】低級アルコールの配合量は、液体洗浄剤組
成物全量に対して、3〜20重量%、好ましくは、5〜
10重量%である。低級アルコールの配合量が3重量%
未満であると、被洗物の仕上がり感が悪いと同時に微生
物安定性、低温安定性に問題を生じ、また、20重量%
を越えると、拭き跡残り性に問題を生じ、好ましくな
い。
【0016】本発明の液体洗浄剤組成物は、中性領域
で、住居の様々な汚れに対して優れた洗浄性能を発揮さ
せるために、更に、(c)成分としてキレート剤を含有
することが必要である。本発明に使用するキレート剤
は、金属イオンをキレートする能力を有するものであれ
ば特に限定されないが、例えば、ギ酸、酢酸等のモノカ
ルボン酸類、シュウ酸、マロン酸、コハク酸等のジカル
ボン酸類、トリカルバリル酸、プロパン−1,1,2,
3,テトラカルボン酸等のポリカルボン酸類、グルコー
ル酸、酒石酸、クエン酸、オキサル酢酸、グルコン酸等
のオキシまたはケトカルボン酸類、フタル酸等の芳香族
カルボン酸類、エチレンジアミン、N−メチルエチレン
ジアミン等のアミン及びその誘導体、イミノジ酢酸、イ
ミノジプロピオン酸、フェニルイミノジ酢酸、ヒドロキ
シエチルイミノジ酢酸、メルカプトエチルイミノジ酢酸
等のイミノジ酢酸、ニトリロトリ酢酸、カルボキシエチ
ルイミノジ酢酸等のニトリロ酢酸、N,N−エチレンジ
アミンジ酢酸等の誘導体類、エチレンジアミンテトラ酢
酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、トリメチレンテ
トラアミンヘキサ酢酸等のアミノポリ酢酸類、グルシ
ン、アラニン、グルタミン酸、アスパラギン酸等のアミ
ノ酸類等、トリポリリン酸、フチン酸、1,1ヒドロキ
シエチン1、2ジホスホン酸等のリン酸類が挙げられ
る。これらの中で、特に好ましくは、ポリカルボン酸、
ヒドロキシカルボン酸、ジホスホン酸、窒素が2以上で
あるアミノカルボン酸またはその塩から選ばれる1種以
上の酸が挙げられ、最も好ましいキレート剤としては、
オキシカルボン酸が挙げられ、特にクエン酸が好まし
い。
【0017】キレート剤の配合量は、液体洗浄剤組成物
全量に対して、0.3〜5重量%、好ましくは0.5〜
2重量%が好適である。キレート剤の配合量が0.3重
量%未満であると、洗浄力がやや劣ることとなり、ま
た、5重量%を越えると、拭き跡残り性に問題を生じ、
好ましくない。
【0018】本発明の液体洗浄剤組成物のpHは、アル
カリ剤(pH調整剤)により、6〜8に調整することが
必要である。すなわち、上記(c)成分のキレート剤
は、酸類のキレート剤であるので、上記(a)成分の界
面活性剤、(b)成分の低級アルコールとを含有した三
成分では酸性領域となる。従って、上記(a)〜(c)
成分に、更に、アルカリ剤(pH調整剤)を含有せしめ
ることにより、液体洗浄剤組成物のpHを6〜8に調整
することが必要である。pHが6未満であると、弱酸
性、酸性領域となり、手・肌に対してキシミ感を生じ、
直接手に触れると問題を生じ、また、pHが8を越える
と、弱アルカリ性またはアルカリ性領域の洗浄剤とな
り、手・肌に対してヌルツキを感じると共に安全性が損
なわれることとなり、好ましくない。アルカリ剤(pH
調整剤)としては、例えば、モノエタノールアミン、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどを適宜使用して調
整することができ、好ましくは、水酸化カリウムが望ま
しい。
【0019】また、本発明の液体洗浄剤組成物には、
(a)界面活性剤、(b)低級アルコール及び(c)キ
レート剤以外に、親水性溶剤、香料、防腐剤等を任意成
分として配合することができる。親水性溶剤としては、
アルキレングリコールエーテル系が好ましい。特に好ま
しいものとしては、具体的には、エチルカルビトール、
アセチルカルビトール、ブチルカルビトール、アセチル
ブチルカルビトール、ジメチルカルビトール、ジエチル
カルビトール、メチルエチルカルビトールを挙げること
ができる。親水性溶剤の配合量は、被洗物の影響がでる
恐れがあるので、洗浄性能をさらに上げることが必要で
あれば、配合することができる。その配合量は、液体洗
浄剤組成物全量に対して、0〜10重量%、好ましく
は、0〜5重量%が好適である。
【0020】香料成分としては、特に限定するものでは
ないが、具体的には、脂肪族炭化水素、テルペン炭化水
素、芳香族炭化水素等の炭化水素類、脂肪族アルコー
ル、テルペンアルコール、芳香族アルコール等のアルコ
ール類、脂肪族エーテル、芳香族エーテル等のエーテル
類、脂肪族オキサイド、テルペン類のオキサイド等のオ
キサイド類、脂肪族アルデヒド、テルペン系アルデヒ
ド、水素化芳香族アルデヒド、チオアルデヒド、芳香族
アルデヒド等のアルデヒド類、脂肪族ケトン、テルペン
ケトン、水素化芳香族ケトン、脂肪族環状ケトン、非ベ
ンゼン系芳香族ケトン、芳香族ケトン等のケトン類、ア
セタール類、ケタール類、フェノール類、フェノールエ
ーテル類、脂肪酸、テルペン系カルボン酸、水素化芳香
族カルボン酸、芳香族カルボン酸等の酸類、酸アマイド
類、脂肪族ラクトン、大環状ラクトン、テルペン系ラク
トン、水素化芳香族ラクトン、芳香族ラクトン等のラク
トン類、脂肪酸エステル、フラン系カルボン酸エステ
ル、脂肪族環状カルボン酸エステル、シクロヘキシルカ
ルボン酸族エステル、テルペン系カルボン酸エステル、
芳香族カルボン酸エステル等のエステル類、ニトロムス
ク類、ニトリル、アミン、ピリジン類、キノリン類、ピ
ロール、インドール等の含窒素化合物等の合成香料及び
植物からの天然香料を挙げることができる。本発明の液
体洗浄剤組成物は、pHが6〜8の中性領域であり、ア
ミン臭を伴うアルカリ洗浄剤組成物より、臭気の点では
優れている点を考慮に入れ上記香料成分を配合すること
ができる。具体的な配合量は、これらの中の1種または
2種以上の成分を組み合わせて配合することができ、液
体洗浄剤組成物全量に対して、0重量%〜0.5重量%
が最適である。
【0021】防腐剤としては、特に限定されるものでは
ないが、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソ
ブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ
安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキ
シ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル等の安
息香酸系防腐剤類、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム等
のソルビン酸系防腐剤類、デヒドロ酢酸類、プロピオン
酸類、ジフェニル、オルトフェニルフェノール及びナト
リウム等のジフェニル類、チアベンゾール、イマザリル
等が挙げられる。その配合量は、液体洗浄剤組成物全量
に対して、0重量%〜0.5重量%が好適である。
【0022】本発明の液体洗浄剤組成物には、任意成分
として、更に、ハイドロトロープ剤、紫外線吸収剤、着
色剤、増粘剤等を配合することができる。なお、これら
の任意成分に用いられる化合物は、通常洗浄剤に使用さ
れるものであれば、特に限定されるものでない。また、
本発明の液体洗浄剤組成物の残部は、水(精製水、イオ
ン交換水等)である。
【0023】本発明の液体洗浄剤組成物は、常法に従
い、上記(a)〜(c)成分等を混合することにより製
造することができ、その使用方法はスクイズボトルやト
リガー、ディスペンサー等のスプレー等により被洗物に
直接散布し、雑巾等の拭き具で汚れを拭き取るか、又は
雑巾等に散布し、被洗物の汚れを拭き取ることが好まし
い。また、本発明の洗浄剤組成物は、不織布に含浸さ
せ、ウエットティッシュタイプ用の液体洗浄剤組成物と
しても利用することができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により更に
詳しく説明するが、本発明は下記実施例に限定されるも
のではない。
【0025】下記表1及び表2に示す配合組成により、
液体洗浄剤組成物を調製し、本発明の効果を確認するた
めに、下記試験法(1)〜(3)により、洗浄力、拭き跡残り
及びぬるつき性・キシミ性の評価を行った。これらの結
果を下記表1及び表2に示す。なお、表1及び表2中の
香料は、下記配合組成(配合単位:重量%)のものを使
用した。 β−ピネン 5.0 ペパーミント油 2.0 レモン油 2.0 シトラール 10.0 シトロネロール 8.0 ゲラニオール 10.0 リナロール 12.0 リナリルアセテート 5.0 リラール 2.0 リモネン 30.0 オイゲノール 5.0 l−メントール 3.0 カンファー 3.0 γ−デカラクトン 3.0
【0026】(1)洗浄力試験 喫煙室の窓に5年間洗浄せずに放置した金属製ブライン
ドを切り取り、ヤニ汚れの汚垢板として使用した。この
汚垢板(20cm×10cm)に液体洗浄剤組成物(原
液)0.2mlを滴下し、5cm幅の綿メリヤス布に2
00grの荷重をかけ、汚垢板の10cmを2往復さ
せ、拭いた5cm×10cmの汚れの状態を下記評価基
準により目視判定した。 評価基準: ◎:汚れ落ちが非常に良好。 ○:汚れ落ち良好。 △:汚れ落ちにむらがある。 ×:殆ど汚れが落ちない。
【0027】(2)拭き後残り試験 鏡面に液体洗浄剤組成物(原液)0.2mlを滴下し、
乾いた綿メリヤス布で2往復し、液体洗浄剤組成物を拭
き取った後の表面の拭き跡残りを下記評価基準により目
視判定した。 評価基準: ◎:拭き後残りが全くみられない。 ○:拭き後残りがほとんどない。 △:拭き後残りが若干ある。 ×:拭き後残りが非常に多い。
【0028】(3)ぬるつき性・キシミ性 年齢18〜30才の女性パネラー10名により実使用と
同じように、液体洗浄剤組成物を(原液)をトリガー付
き容器に入れ、綿メリヤス布に5回スプレー(約30
g)して塗布したものを手にとり、絞った時のぬるつき
性について下記評価基準で評価し平均で示した。 ○:ぬるつきやキシミ感がない。 △:ぬるつきやキシミ感が少しある。 ×:ぬるつきやキシミ感がある。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】上記表1及び表2に示すように、本発明範
囲となる実施例1〜8は、本発明範囲外となる比較例1
〜8に較べて、洗浄力に優れ、拭き跡残りがほとんどな
く、しかも、ぬるつき性・キシミ性もないことが判明し
た。具体的には、実施例1〜8は、(a)界面活性剤
と、(b)低級アルコールと、(c)キレート剤との配
合種、配合量を本発明の範囲内に組み合わせると共に、
pHを7の中性にした中性液体洗浄剤組成物であるの
で、洗浄力に優れ、拭き跡残りがほとんどなく、しか
も、ぬるつき性・キシミ性もないことが判る。これに対
して、比較例1は、キレート剤の配合量が0.2重量%
(<0.3重量%)と本発明の範囲外となる場合、比較
例2は、キレート剤の配合量が10重量%(>5重量
%)と本発明の範囲外となる場合、比較例3は、界面活
性剤の配合量が3重量%(>2重量%)と本発明の範囲
外となる場合、比較例4は、界面活性剤を配合しない場
合、比較例5は、低級アルコールを配合しない場合、比
較例6及び7は、キレート剤を配合しない場合であり、
かつ、pHが共に高アルカリ領域(pH=10.5、p
H=11.0)となる場合、比較例8は、pHが酸性領
域となる場合(pH=5)であり、これらの場合は洗浄
力、拭き跡残り及びぬるつき性・キシミ性の全てを満足
できるものでないことが判る。以上の実施例1〜8及び
比較例1〜8の結果から明らかなように、(a)界面活
性剤0.01〜2重量%と、(b)低級アルコール3〜
20重量%と、(c)キレート剤0.3〜5重量%とを
含有し、かつ、アルカリ剤により中性とすることによ
り、初めて洗浄力に優れ、拭き跡残りがほとんどなく、
しかも、ぬるつき性・キシミ性もない液体洗浄剤組成物
となることが判明した。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、床、壁、ガラス面、電
気製品等の拭き掃除の対象となる種々の汚れに対して、
拭き取り操作のみの洗浄で優れた洗浄性能を有すると共
に、中性領域であるため、被洗物や手・肌に悪影響がな
く、且つ拭き跡残りがない床、壁、ガラス面、電気製品
等の住居用又は家具用に好適な中性液体洗浄剤組成物が
提供される。
フロントページの続き (72)発明者 鍋谷 利昭 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4H003 AB31 AB35 AC03 AC04 AC08 BA12 BA22 DA04 DA05 DA07 DA15 EA21 EB07 EB13 EB14 EB15 EB16 ED02 ED28 FA01 FA07 FA21 FA24 FA28

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)界面活性剤0.01〜2重量%
    と、(b)低級アルコール3〜20重量%と、(c)キ
    レート剤0.3〜5重量%とを含有し、かつ、アルカリ
    剤により中性とすることを特徴とする中性液体洗浄剤組
    成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009534500A (ja) * 2006-04-21 2009-09-24 ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド 生分解性キレート剤を含む予想外の洗浄性能を有する組成物
JP2010248452A (ja) * 2009-04-20 2010-11-04 Soft99 Corporation 洗浄剤組成物及び洗浄用具
JP2011225762A (ja) * 2010-04-22 2011-11-10 Lion Corp トイレ用洗浄剤組成物
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