JP3205655B2 - 硬質表面用洗浄剤組成物 - Google Patents

硬質表面用洗浄剤組成物

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    • C11D1/00Detergent compositions based essentially on surface-active compounds; Use of these compounds as a detergent
    • C11D1/02Anionic compounds
    • C11D1/12Sulfonic acids or sulfuric acid esters; Salts thereof
    • C11D1/22Sulfonic acids or sulfuric acid esters; Salts thereof derived from aromatic compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
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    • C11D3/20Organic compounds containing oxygen
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は硬質表面用洗浄剤組成
物、更に詳しくは、拭き取り性に優れ、拭き残りが少な
く仕上りが良く、且つ汚れ、特に変性した油脂汚れに対
する洗浄力が優れており、更にトリガー式のスプレーヤ
ーで使用した場合に泡ダレがしにくく、液の拡散性が良
好な硬質表面用洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、硬質表面用洗浄剤組成物は、汚れ
の種類及び程度に応じて、以下のものが使い分けられて
いる。即ち、比較的汚れの程度の軽い手あか汚れ、未変
性油汚れに対しては界面活性剤/溶剤系の洗浄剤が、台
所回り等の熱、日光、空気中の酸素などの作用により変
質した油脂汚れ等には界面活性剤/溶剤/アルカリ剤系
の洗浄剤が主に用いられている。
【0003】しかしながら、これらの洗浄剤を使用した
場合、被洗浄面に界面活性剤やアルカリ剤が残存するた
め、洗浄後においても拭き跡が残り仕上りが不充分であ
り、二度拭きするか、水で充分にすすぐ必要があり、煩
雑であった。
【0004】このような問題を解決する試みとして、特
開平2−29498号公報には、アニオン性界面活性
剤、テルペン系炭化水素溶剤及び水溶性2価金属塩を必
須成分とし、洗浄性に優れ、人体に対して安全で、基質
への影響が少なく、すすぎのいらない住居用液体洗浄剤
組成物が開示されている。しかしながら、このものでガ
ラス面等を洗浄した場合、仕上りという点に関してかな
り改良されているものの、実用的には更に改良する必要
があった。また、特表昭62−501570号公報に
は、グリコシド界面活性剤、溶剤、水溶性洗浄剤及びビ
ルダーからなる硬質表面用洗浄剤組成物が開示されてい
るが、このものも拭き残りが観察されるため充分なすす
ぎが必要であった。
【0005】更に特開平4−85400号公報では、特
定のアニオン活性剤及び特定の両性活性剤から成る高洗
浄力を有し、拭き残り跡の少ない液体洗浄剤組成物が提
案されているが、活性剤の高泡性のために、拭き取り時
に泡が立ちすぎて、拭き取り性(拭き取る作業性)が良
好でなかった。一方、一分子中に2個のスルホン酸基を
有するアルキルジフェニルエーテル型界面活性剤は、従
来ポリマー製造時の乳化剤、繊維染色工程薬剤、農薬分
散剤及び原油スラッジ分散剤など幅広い用途に使用され
ている。しかしながら、界面活性剤/溶剤/アミン化合
物系での硬質表面用洗浄剤として使用された例は知られ
ていない。
【0006】このような状況下で、本発明者らはジフェ
ニルエーテルジスルホン酸型アニオン性界面活性剤と水
溶性溶剤を組み合せれば、拭き取り性が良好で、拭き残
り跡がなく、かつ洗浄力の優れた硬質表面用洗浄剤が得
られることを見出し、先に特許出願した(特願平5−8
4754号)。
【0007】ところで、従来の硬質表面用洗浄剤のほと
んどは、溶液の粘度が低く、スプレーヤーで台所や浴室
の壁や、窓ガラス、換気扇などの非水平面に使用した場
合、すぐに液ダレして使い勝手が悪いという欠点があっ
た。また、液ダレすることにより、洗浄剤が汚れ部分に
滞留する時間が短くなり、その結果洗浄剤が本来持って
いる洗浄力が充分に発揮されていない。
【0008】そこで、溶液の非水平面での滞留時間を長
くすることを目的として、洗浄剤の増粘が試みられてき
た(例えば、特開昭60−173098号公報、特開昭
62−10197号公報、特開昭63−90600号公
報、特開昭63−189491号公報)。
【0009】また、現在使われているスプレーヤーはそ
のほとんどが、泡状と霧状の切り換え可能なタイプ(ト
リガー式)であり、泡ダレのしにくさに加え、霧状でス
プレーした時に液の拡散性が良好であるものが望まれて
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、拭き
取り性が良好で拭き残り跡がなく、トリガー式のスプレ
ーヤーで使用したときに泡ダレがしにくく、液の拡散性
が良好で、かつ洗浄力の優れた硬質表面用洗浄剤組成物
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは前
記のジフェニルエーテルジスルホン酸型アニオン界面活
性剤と水溶性溶剤の併用系に対する各種増粘剤の配合を
種々検討してきたところ、多糖類を配合したときに特に
泡ダレがなく、かつ液の拡散性が良好であることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0012】すなわち、本発明は、次の成分(A)、
(B)及び(C): (A)ジフェニルエーテルジスルホン酸型アニオン性界
面活性剤 (B)水溶性溶剤 (C)増粘性多糖類 を含有し、強アルカリ剤を含有しないことを特徴とする
硬質表面用洗浄剤組成物を提供するものである。
【0013】本発明の(A)成分のジフェニルエーテル
ジスルホン酸塩は下記一般式(1)で表わされる。
【0014】
【化2】
【0015】〔式中、R1は炭素数5〜15の直鎖又は
分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を示し、M1はアル
カリ金属、アンモニウム基又はアルカノール置換アンモ
ニウム基を示す〕
【0016】式中のR1は、それぞれ炭素数5〜15の
直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基であるが、
洗浄力及び拭き残り跡の少なさという点で、炭素数8〜
14のアルキル基、特に炭素数12〜14のアルキル基
が好ましい。特に好ましいR1の具体例としては、デシ
ル基、ドデシル基、テトラデシル基が挙げられる。また
1はナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、アンモ
ニウム基又はモノエタノールアンモニウムやジエタノー
ルアンモニウム等のアルカノール置換アンモニウム基で
あるが、このうちアルカリ金属、特にナトリウム又はカ
リウムが好ましい。
【0017】なお、上記の化合物(1)はジフェニルエ
ーテルのフリーデル・クラフト反応によりアルキル化を
行い、次いでジクロルメタン溶媒中で三酸化イオウ等で
スルホン化後、中和するという通常の方法により得られ
る。但し、ジフェニルエーテルに対するアルキル化反応
は、選択的にパラ位で起こりうるが、用いるアルキル化
試薬の量などの反応条件の違いによって、アルキル化の
個数や配向位置の異なるものも得られてくる。しかし、
この反応混合物を使用しても式(1)で表わされる化合
物が主成分として含まれている限り、特に問題を生じる
ことはない。
【0018】本発明に用いる(B)成分の水溶性溶剤
は、(A)成分との併用により洗浄力を向上させるのみ
ならず、拭き取り性を良好にし、かつ拭き残りを防止す
る作用を示すものであり、水溶性溶剤であれば特に限定
されるものではないが、次の一般式(3)〜(5)で表
わされる化合物、炭素数4〜12の二価アルコール及び
炭素数1〜5の一価アルコールから選ばれる水溶性溶剤
の1種又は2種以上のものが好ましい。
【0019】
【化3】
【0020】〔式中、R3 及びR4 はそれぞれ水素原子
又は炭素数1〜8のアルキル基を示すが、R3 及びR4
の双方が水素原子となる場合を除く。mは0〜3の整数
を、nは0〜3の整数を示すが、m及びnの双方が0で
ある場合を除く。R5 及びR6は炭素数1〜3のアルキ
ル基を示す。R7 は炭素数1〜3のアルキル基を示す〕
【0021】上記一般式(3)で表わされる水溶性溶剤
において、R3 、R4 は、水素原子又は炭素数1〜8の
アルキル基を示すが、炭素数1〜4のアルキル基が特に
好ましい。また、式(3)中、エチレンオキサイド
(E.O.)及びプロピレンオキサイド(P.O.)の
平均付加モル数のm及びnは、それぞれ0〜3のものが
好ましい。また、これらの付加順序は特に限定されず、
ランダム付加したものであってもよい。この化合物
(3)の具体例としては、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブ
チルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ポリオキ
シエチレン(p=1)ポリオキシプロピレン(p=1)
グリコールジメチルエーテル(pは平均付加モル数を示
す)等が挙げられる。
【0022】これらの化合物(3)のうち、特に洗浄力
及び拭き取りの容易さの点から、下記一般式(3′)で
表わされる化合物が好ましい。
【0023】
【化4】
【0024】〔式中、R3′及びR4′は、水素原子又は
炭素数1〜4のアルキル基を示すが、R3′及びR4′の
双方が水素原子となる場合を除く。m′及びn′は0〜
3の整数を示すが、m′及びn′の双方が0である場合
並びにm′=1、n′=0である場合を除く〕 この具体例としてはプロピレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等が
挙げられる。
【0025】また、一般式(4)で表わされる化合物と
しては、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、
1,3−ジエチル−2−イミダゾリジノンが好適なもの
として例示され、一般式(5)で表わされる化合物とし
ては3−メトキシ−3−メチルブタノール、3−エトキ
シ−3−メチルブタノール等が好ましい。また、炭素数
4〜12の二価アルコールとしては、イソプレングリコ
ール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオ
ール等が例示される。更に、炭素数1〜5の一価アルコ
ールとしては、メタノール、エタノール、イソプロパノ
ール等が例示され、これらの低級アルコールを配合する
ことにより、低温における系の安定性を更に向上させる
ことができる。
【0026】本発明に用いられる成分(C)の多糖類
は、増粘剤として作用するが、前記成分(A)及び成分
(B)と組み合せることにより、特にトリガー式のスプ
レーヤーで使用した場合の使用性を向上させ、ひいては
非水平面での洗浄力の向上をもたらすものである。かか
る多糖類としては、通常増粘剤として用いられる多糖類
であれば特に限定されないが、例えば、キサンタンガ
ム、カラギーナン、ローカストビーンガム、アルギン酸
塩やセルロース誘導体などが挙げられる。これらの多糖
類は単独で又は2種以上を混合して用いることができ
る。これらの中でも、キサンタンガム、カラギーナン、
ローカストビーンガム、特にキサンタンガムを用いるこ
とが好ましい。キサンタンガムは、キサントモナス・カ
ンペストリス(Xanthomonas campes
tris)の発酵作用により得られるヘテロ多糖類であ
り、市販品を用いることができる。尚、本発明において
用いる多糖類は、天然多糖類及び変性された多糖類を含
むものである。
【0027】本発明の硬質表面用洗浄剤組成物におい
て、(A)成分、(B)成分及び(C)成分の配合量は
特に制限されないが、これらをそれぞれ特定割合で配合
することにより本発明の効果を更に向上させることがで
きる。(A)成分は洗浄力、拭き取り性及び仕上り性の
面から組成物全量中に0.01〜20重量%(以下、単
に「%」で示す)、更には、0.01〜10%、特に
0.1〜3%配合するのが好ましく、(B)成分は主に
洗浄力及び仕上り性の面から組成物全量中に0.1〜5
0%、更には1〜30%、特に1〜20%配合するのが
好ましく、(C)成分は増粘性及びスプレーヤーでの使
用性の面から組成物全量中に0.01〜5%、更には
0.01〜1%、特に0.03〜0.5%配合するのが
好ましい。
【0028】本発明の硬質表面用洗浄剤組成物には、必
要に応じて洗浄力を向上させる目的でアミン化合物
(D)を配合することができる。当該アミン化合物とし
ては特に限定されるものではないが、例えばアンモニ
ア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、N−
メチルプロパノール、N−(β−アミノエチル)エタノ
ールアミン、ジエチレントリアミン、モルホリン、N−
エチルモルホリン等が挙げられる。これらの中でもモノ
エタノールアミン及びモルホリンが特に好ましい。
【0029】これらアミン化合物(D)の配合量は、特
に制限されないが、洗浄力増強の観点から全組成物中に
0.01〜30%、更には0.01〜20%、特に0.
05〜10%が好ましい。
【0030】本発明の硬質表面用洗浄剤組成物には、必
要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲において、
上記成分(A)以外の界面活性剤を配合することができ
る。このような界面活性剤は特に限定されないが、非イ
オン性、陰イオン性及び両性界面活性剤からなる群から
選ばれる1種又は2種以上のものが好ましい。具体的に
は次のものが挙げられる。
【0031】陰イオン性界面活性剤としては、アルキル
ベンゼンスルホン酸塩類、アルキレンオキシド付加アル
キル又はアルケニルエーテル硫酸塩類、アルキル又はア
ルケニル硫酸塩類、オレフィンスルホン酸塩類、アルカ
ンスルホン酸塩類、脂肪酸塩類、アルキレンオキシド付
加アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩類、α
−スルホ脂肪酸塩類及びそのエステル類等が挙げられ
る。陰イオン性界面活性剤の対イオンとしては、ナトリ
ウム、カリウム等のアルカリ金属又はアンモニウム塩若
しくはモノエタノールアンモニウム、ジエタノールアン
モニウム、トリエタノールアンモニウム等のアルカノー
ル置換アンモニウム塩を挙げることができる。
【0032】非イオン性界面活性剤としては、ポリオキ
シアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル類、ポリ
オキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類、蔗糖脂
肪酸エステル類、脂肪酸グリセリンエステル類、アミン
オキシド類、高級脂肪酸アルカノールアミド類又はその
アルキレンオキサイド付加物、次の一般式(10)で表
わされるアルキルグリコシド等が挙げられる。
【0033】
【化5】R21(OR22)xGy (10)
【0034】〔式中、R21は炭素数8〜18の直鎖若し
くは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアルキルフ
ェニル基を示し、R22は炭素数2〜4のアルキレン基を
示し、Gは炭素数5〜6を有する還元糖に由来する残基
を示し、xはその平均値が0〜5の数を示し、yはその
平均値が1〜10の数を示す〕
【0035】一般式(10)中、xはその平均値が0〜
5であるが、この値が本発明組成物の水溶性及び結晶性
を調整する。つまり、xが高い程、水溶性が高くなり且
つ結晶性が低くなる傾向にある。好ましいxの値は0〜
2であり、特に好ましくは0である。一方、yは、その
平均値が1より大きい場合、つまり2糖以上の糖鎖を親
水性基とする一般式(10)で表わされる界面活性剤を
含有する場合、糖鎖の結合様式は1−2、1−3、1−
4、1−6結合、更にα−、β−ピラノシド結合又はフ
ラノシド結合及びこれらの混合された結合様式を有する
任意の混合物を含むことが可能である。また、一般式
(10)中のyの平均値は1〜10、好ましくは1〜
3、より好ましくは1〜1.5であるが、更に好ましい
平均値は1.1〜1.4である。なお、yの測定法はプ
ロトンNMR法によるものである。
【0036】また、一般式(10)中のR21は炭素数8
〜18の直鎖又は分岐鎖を有するアルキル基、アルケニ
ル基又はアルキルフェニル基であるが、溶解性、起泡性
及び洗浄性向上の点から、好ましいのは炭素数10〜1
4のアルキル基である。また、R22は炭素数2〜4のア
ルキレン基であるが、水溶性の点から好ましい炭素数は
2〜3である。更にGは単糖若しくは2糖以上の原料に
よってその構造が決定されるが、このGの原料として
は、単糖ではグルコース、フルクトース、ガラクトー
ス、キシロース、マンノース、リキソース、アラビノー
ス等及びこれらの混合物等が、2糖以上ではマルトー
ス、キシロビオース、イソマルトース、セロビオース、
ゲンチビオース、ラクトース、スクロース、ニゲロー
ス、ツラノース、ラフィノース、ゲンチアノース、メレ
ジトース等及びこれらの混合物等が挙げられる。これら
のうち、好ましい単糖類原料は、それらの入手容易性及
びコストの点から、グルコース及びフルクトースであ
り、2糖以上ではマルトース及びスクロースである。こ
の中でも、特に入手容易性の点からグルコース及びマル
トースが好ましい。
【0037】両性界面活性剤としては、例えば炭素数1
〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基
を有するスルホベタイン及びカルボベタイン並びに炭素
数8〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を有するアミ
ドスルホベタイン及びアミドカルボベタイン等が挙げら
れる。
【0038】本発明においては、これらの(A)成分以
外の界面活性剤のうち、洗浄力又は拭き取り性の向上の
点から、高級脂肪酸アルカノールアミド類又はそのアル
キレンオキサイド付加物、アミンオキサイド類、アルキ
ルグリコシド類、アルキルアミドカルボベタイン類が好
ましく、この中でも、特にアルキルグリコシド類が好ま
しい。
【0039】これら(A)成分以外の界面活性剤を配合
するときの配合量は、組成物中に好ましくは0.01〜
20%、より好ましくは0.05〜10%、特に好まし
くは0.05〜5%である。
【0040】本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、上記
成分の他、更に必要に応じて、更に系の低温での保存安
定性を向上させるために、通常の分散剤、キレート剤、
香料、染料、顔料、防腐剤等を本発明の効果を損なわな
い範囲で添加することができる。
【0041】本発明の硬質表面用洗浄剤組成物の特に好
ましい配合系としては、(A)成分0.01〜10%、
(B)成分1〜30%、(C)成分0.01〜1%、ア
ミン化合物(D)0.01〜20%、アルキルグリコシ
ド系界面活性剤0.05〜10%を含有する組成物であ
る。
【0042】本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、常法
により、上記成分及び水を混合して製造することができ
る。
【0043】本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、スプ
レーヤー、特に泡状と霧状の切り換え可能なトリガー式
スプレーヤーに充填するのが好ましく、その使用法とし
ては被洗浄部に直接スプレーし、拭き取る方法が好まし
い。また、本発明組成物はガラス、ホーロー、ステンレ
ス、鉄、アルミニウム等の金属、プラスチック、陶器な
どの硬質表面の汚れを洗浄するのに使用されるものであ
り、その汚れとしては手アカ、ヤニ汚れ、油汚れ、こげ
つき汚れ、土や砂ボコリ、ダスト、それらの複合汚れが
対象となる。
【0044】
【発明の効果】本発明の硬質表面用洗浄剤組成物は、そ
れ自体高い洗浄力、特に変性した油脂汚れに対する高い
洗浄力を有すると共に、拭き取り性に優れ、拭き残りが
少なく、仕上り性も良好であり、スプレーヤーでの使用
に際し、垂直面で泡ダレしにくく液の拡散性が良い。
【0045】
【実施例】次に実施例を挙げ本発明を更に詳しく説明す
るが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
【0046】実施例1 洗浄力、拭き取り性、拭き残り性、垂直面での泡のタレ
にくさ、液の拡散性の評価:表1に示す組成の硬質表面
用洗浄剤組成物を調製し、これを用いてその洗浄力、拭
き取り性、拭き残り性、垂直面での泡のタレにくさ、液
の拡散性について下記評価方法により評価を行った。こ
の結果を表1に示す。
【0047】洗浄力、拭き取り性、拭き残り性の評価方
法: 〔洗浄力〕スライドガラス上にヤニ汚れを強制的に付着
させたものをモデル汚れとした。モデル汚れを各洗浄液
中に3秒間浸透し、水洗した後に、下記の評価基準にて
官能評価を行った。 ○:汚れ落ち良好。 △:汚れが落ちない箇所がある。 ×:ほとんど汚れが落ちない。
【0048】〔拭き取り性〕実際の家庭の窓ガラスに、
各洗浄液を市販のスプレーヤーで3ccスプレーし、乾い
たタオルで拭き取った。拭き取り時に引きずる泡の量
と、その泡が消える速度を次の評価基準の如く官能評価
をすることにより行った。 ○:タオルで拭いている時泡を引きずりにくい。 (拭いている間、すぐに泡が消える) △:タオルで拭いている時、やや泡を引きずる。 (拭いている間、すぐに泡が消えにくい) ×:タオルで拭いている時、泡を引きずる。 (拭いている間、泡が消えない)
【0049】〔拭き残り性(仕上り性)の評価〕拭き取
り性の評価を行った後、拭き跡残り性を次の如く官能評
価をすることにより行った。 ○:拭き残り跡がほとんどない。 △:やや拭き残り跡が残る。 ×:拭き残り跡が残る。
【0050】〔垂直面での泡のタレにくさ〕実際の家庭
の窓ガラスに、各洗浄液を市販のスプレーヤーで1cc泡
状にスプレーし、泡のタレにくさを次の評価基準にて官
能評価することにより行った。 ○:ほとんど泡がタレない。 △:徐々に泡がタレる。 ×:すぐに泡ダレする。
【0051】〔液の拡散性〕市販のスプレーヤーで霧状
にスプレーした時の液の広がりを次の如く官能評価する
ことにより行った。 ◎:非常によく広がる。 ○:よく広がる。 △:あまり広がらない。 ×:広がらない。
【0052】
【表1】
【0053】表1から明らかなように、本発明組成物
は、拭き取り性、拭き残り性(仕上り性)だけでなく、
スプレーヤーで使用したときの泡がタレにくく、かつ液
状でスプレーしたときの液の拡散性が良好で、更に洗浄
力も優れていることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−286000(JP,A) 特開 昭62−32198(JP,A) 特開 昭63−284300(JP,A) 特開 平4−136100(JP,A) 特開 昭62−257994(JP,A) 特開 平2−289697(JP,A) 特許2521630(JP,B2) 米国特許3717590(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C11D 1/24 C11D 3/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)、(B)及び(C): (A)次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1は炭素数5〜15の直鎖又は分岐鎖のアル
    キル又はアルケニル基を示し、M1はアルカリ金属、ア
    ンモニウム基又はアルカノール置換アンモニウム基を示
    す〕で表わされるジフェニルエーテルジスルホン酸型ア
    ニオン性界面活性剤 (B)水溶性溶剤 (C)増粘性多糖類 を含有し、強アルカリ剤を含有しないことを特徴とする
    硬質表面用洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 (A)成分0.01〜20重量%、
    (B)成分0.1〜50重量%及び(C)成分0.01
    〜5重量%を含有する請求項1記載の硬質表面用洗浄剤
    組成物。
  3. 【請求項3】 (C)成分が、キサンタンガム、カラギ
    ーナン及びローカストビーンガムから選ばれる1種又は
    2種以上である請求項1又は2記載の硬質表面用洗浄剤
    組成物。
  4. 【請求項4】 更に(D)アミン化合物を含有する請求
    項1又は2記載の硬質表面用洗浄剤組成物。
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