JP4428893B2 - 情報識別用被検出体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品の種々の情報を識別するため或いは、例えば農産物の選別包装施設等において、各生産者の荷口を管理するために使用される情報識別用被検出体に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に例えば農産物の選別包装施設(選果場)における選別作業においては、農産物を所定の等級別・階級別に仕分けして箱詰め包装する作業と共に、荷受けした各生産者の農産物に対して適切に代価を精算する作業、すなわち荷口管理も重要な作業の一つになっており、従来、この荷口管理は、例えば図6に示す荷口コンテナ50に装着されたバインダー51の伝票52に基づいて行っている。
【0003】
すなわち、複数の荷受コンテナ50に入れられた各生産者別の農産物は、選果場の荷受部に搬入され各生産者別に搬送コンベア53で搬送されて選別装置に送り込まれる。この時、搬送コンベア53で搬送される農産物入りの荷口コンテナ50の先頭に、バーコードリーダや光電管等の検出手段54で検出可能な反射板52aを貼り付けたバインダー51(新聞・書類等の綴じ込み用具)等を装着する。
【0004】
このバインダー51には、諸元(生産者、品種、コンテナ数、重量等)が書き込まれた伝票52が挟み込まれており、荷受コンテナ50が選別装置の上流部に設けられた反転ダンパー等に送り込まれる前に、伝票52に記載されている諸元が当該位置に設けられた操作卓で作業者によって入力され、この諸元入力後にバインダー51は入力作業者によって荷口コンテナ50から取り外されて回収されていた。また一方、各荷口を管理するために必要な荷口の切り替え時期(タイミング)を示す荷口切り替え信号は、前の荷口が終了した時点からある時間経過した後に新たな荷口の農産物を搬送コンベア53で搬送するという荷口切り替え方式が採用されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような荷口管理にあっては、諸元入力及びバインダー51の回収が作業者の手作業によって行われるため、次のような問題点を有している。すなわち、諸元入力ための専任の作業者が必要になることから、人手が掛かって選別作業の省力化の妨げになると共に、選別装置の前段で荷口の諸元入力を行う方式であることから、入力作業が長引くと選別ロスタイムが生じる場合があり、特に荷口数が多い場合にこの傾向が大きくなり易い。
【0006】
また、作業者が荷口コンテナ50数の大小(搬送コンベア53上における流れの粗密)に応じて作業しなければならないことから、例えば荷口コンテナ50の搬送コンベア53上における流れが途絶えたり後段の選別装置による選別作業が滞ると作業者の待ち時間が大きくなって、作業者の待機時間等に無駄やバラツキが生じ、前記選別ロスタイムの発生と併せ、選別作業の効率低下を招き易い。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、物品に関する種々の情報を機械的に取得できて、物品の有する情報を確実かつ容易に管理し得る情報識別用被検出体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、載置状態を一定に維持することが困難な物品に関連して、その識別情報により当該物品の情報を管理するために使用される情報識別用被検出体であって、前記被検出体は、外側容器と内側容器とで形成され、内外の容器間に液体が収容されると共に、内側容器に記憶手段が設けられ、内外の容器間に収容された前記液体の浮力によって識別情報が設けられた前記記憶手段を所定姿勢に維持し得ることを特徴とする。
【0009】
このように構成することにより、載置状態を一定に維持することが困難な物品は、例えば物品容器に入れられて搬送され、この時、物品容器内に情報識別用被検出体が入れられる。この情報識別用被検出体は、液体の浮力によってその識別情報が設けられた記憶手段を常に略所定姿勢に維持でき、この記憶手段の識別情報を機械的に読み取ることで、物品に関する情報が正確に取得されることから、物品の情報管理が確実かつ容易に行える。また、内側容器と外側容器間に液体を収容させることで、内側容器が外側容器に対して浮いた状態となることから、内側容器に設けられた記憶手段が所定姿勢に容易に維持される。
【0010】
そして、前記内側容器は、請求項2記載の発明のように、その底部に前記記憶手段を所定姿勢に維持し得る錘が設けられていることが好ましい。このように構成することにより、内側容器の底部に錘を設けることで、内側容器の姿勢を略一定にできて、記憶手段が所定姿勢に確実に維持される。
【0011】
また、前記容器は、請求項記載の発明のように、その外形形状が物品の外形形状に略合致もしくは相似するか、その色調が物品と異なるかの、少なくとも一方を有することが好ましい。このように構成することにより、情報識別用被検出体の外形形状が物品の形状に近似したり、あるいはその色調が異なることから、該被検出体と物品とを明確に区別できて、例えば精度良い荷口管理が可能になる。
【0012】
また、前記識別情報は、請求項記載の発明のようの、非接触式で検出されるものであることが好ましい。このように構成することにより、情報識別用被検出体に設けられる識別情報が非接触式で検出されることから、例えば被検出体の上方から識別情報を検出できて、識別情報の確実かつ容易な検出が可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明に係わる情報識別用被検出体を使用した荷口管理装置の一実施例を示し、図1が該荷口管理装置を適用した農産物選別装置の構成図、図2がその荷口コンテナの一例を示す断面図、図3が情報識別用被検出体の一例としてのIDマーカの断面図である。
【0014】
図1において、荷口管理装置1は、計数処理装置2と、この計数処理装置2に接続された複数(図では3台)のID検出器3a〜3cと2台の操作卓4a、4b及び計測・仕分装置5等を有している。前記計数処理装置2は、図示しない中央処理装置(CPU)や各種記憶装置等を有する例えばコンピュータで構成され、ID検出器3a〜3c等から入力されるデータに基づいて各荷口に対応した荷口コンテナ6の数等を計数すると共に、処理した各種データを計測・仕分装置5に出力するように構成されている。
【0015】
前記ID検出器3a〜3cは、後述するIDマーカ7のIDタグ8の識別情報を例えばマイクロの照射によって検出するもので、搬送手段9としての例えば3台の搬送コンベア10〜12のうち、最上流側の搬送コンベア10の上流側に設けられた荷受部13と該搬送コンベア10の下流側及び最下流側の搬送コンベア12の下流側に配置されている。そして、ID検出器3aは搬送コンベア10の荷受部13に設けられたマーカセット台14上のIDマーカ7を検出し、ID検出器3bは搬送コンベア10下流側に位置する荷口コンテナ6内のIDマーカ7を検出し、ID検出器3cは搬送コンベア12下流側に位置する荷口コンテナ6内のIDマーカ7を検出し得るように設定されている。
【0016】
前記操作卓4aは、前記荷受部13と選別手段16の上流側に設けられた一次手選部17とに配置され、それぞれの位置に配属された作業者M1、M2によって、各種諸元(例えば生産者、品種、コンテナ数、重量等)が入力され、この入力された各種データが計数処理装置2に出力されるようになっている。この操作卓4a、4bのうち、荷受部13の操作卓4aには前記ID検出器3aが接続されることにより、マーカセット台14上のIDマーカ7のIDタグ8と操作卓4aで入力される諸元(荷口情報)とが対応した状態で計数処理装置2に出力される。また、一次手選部17の操作卓4bにはID検出ランプ18が接続され、前記ID検出器3cで荷口コンテナ6内のIDマーカ7を検出した際に点灯して、一次手選部17の作業者M2が荷替りが近いことを予測し得るようになっている。
【0017】
なお、搬送コンベア11の下流側と、搬送コンベア12の最下流側で荷口コンテナ6を所定位置に停止させるストッパ19近傍には、コンテナ個数カウント用のセンサ20a、20bが配置されており、各センサ20a、20bによる荷口コンテナ6の検知信号が計数処理装置2に入力されることで、通過する荷口コンテナ6の個数が後述する如く計数されるようになっている。また、搬送コンベア10と搬送コンベア12との間に配置される搬送コンベア11には、コンテナスケール21が設けられており、このコンテナスケール21によって各荷口コンテナ6の重量が計量され、この計量値と各荷口の等・階級比率等によって、前記計数処理装置2(及び計測・仕分装置5)で各荷口毎の評価データが作成されるようになっている。
【0018】
前記搬送手段9の下流側に接続される選別手段16は、その最上流側に搬送コンベア12上の荷口コンテナ6を反転させて内部の農産物やIDマーカ7をそのコンベア22a上に放出する反転ダンパー22を有している。そして、この反転ダンパー22は、ベルトコンベア23を介して清浄機24に接続され、この清浄機24には前記一次手選部17を形成する一次手選コンベア17aが接続されている。
【0019】
この一次手選コンベア17aには、分配コンベア25、整列バイブレートフィダー26及び底面計測用の前後一対のベルトコンベア27a、27bが順に接続されている。この一対のベルトコンベア27a、27b間の隙間下方には底面計測用のカメラ30が配置され、このカメラ30の撮像データが前記計測・仕分装置5に出力されるようになっている。
【0020】
また、ベルトコンベア27bには複数条(例えば6条)の仕分コンベア31が接続され、その上流側には上面計測用のカメラ32が配置されると共に、各仕分コンベア31には農産物の各仕分位置に対応して農産物用の排出装置33がそれぞれ設けられている。また、各排出装置33に対応して貯留コンベア34がそれぞれ接続されると共に、この貯留コンベア34の下流側には計量箱詰装置35がそれぞれ配置され、この各計量箱詰装置35は製品搬送コンベア36に接続されている。なお、仕分コンベア31の農産物用の排出装置33より上流側には、IDマーカ排出用のIDマーカ排出装置37が設けられ、このIDマーカ排出装置37には、下流側にIDマーカ仕分部39が設けられたマーカ排出コンベア38が接続されている。
【0021】
ここで、上記荷口管理装置1に使用される荷口コンテナ6と情報識別用被検出体としてのIDマーカ7を、図2及び図3に基づいて説明する。先ず、荷口コンテナ6は、図2に示すように、例えば樹脂によって底面6aと側面6bとで上面に開口6cを有する如く箱状に形成され、その内部に所定数の農産物(例えば柑橘W)が収容され得るように構成されている。
【0022】
そして、この荷口コンテナ6のうち荷口の先頭の荷口コンテナ6内に入れられるIDマーカ7は、図3に示すように、外側容器41と、この外側容器41内に配設された内側容器42を有して、全体形状が例えば柑橘Wの外形より所定寸法大きい球状に形成されている。外側容器41及び内側容器42は、例えば透明な塩化ビニールで形成され、外側容器41の裏面は柑橘Wとの区別化を図るために例えばピンク色の塗装が施されている。
【0023】
また、内側容器42の内部の下半分側にはタグ取付板43が固着され、このタグ取付板43上に前記IDタグ8(記憶手段)が設けられると共に、タグ取付板43下部の内側容器42の底部内面には錘44が固定されている。この錘44によって、IDタグ取付板43が常時略水平に維持されて、IDタグ8が上方から前記ID検出器3a〜3c等によって検出されるように設定されている。さらに、外側容器41と内側容器42とで形成される間隙45内には、例えば水や油等からなる適宜の液体46が気密状態で収容され、この液体46によって内側容器42が外側容器41内において例えば3mm程度浮き上がり水平維持可能状態に設定されている。
【0024】
前記IDマーカ7に使用されるIDタグ8としては、例えば00001〜01500の5桁の数字が使用され、内蔵電池等によって前記ID検出器3a〜3cからマイクロ波等の所定周波数の電波を受信した際に、そのコイルによって前記数字に関する電磁波を発生するようになっている。なお、本発明の情報識別用被検出体の記憶手段としては、この方式に限らず、例えば印刷や印字されたバーコードあるいは単なるIDや番号数字等も使用できるし、内蔵電池によって所定の情報を発振する発振器等を使用することもできる。さらに、その記憶の内容も種々の情報を記憶させて用いても良い。そして、この記憶手段の記憶形態に関連して前記ID検出器3a〜3cの検出方式も、電波や光あるいは画像方式等の適宜の検出方式が採用される。
【0025】
なお、以上の例においては、IDマーカ7の錘44を内側容器42の底部内面に固着したが、例えば図4に示すように、錘44を内側容器42の底部外面に固着することもできる。また、IDマーカ7の外側ケース41の形状も球形に限らず、例えば図5に示すように外側容器41を直方体形状としても良く、この形状の場合は、例えば農産物が袋詰めされた袋の傾斜する上面等に比較的容易に載置できて、これらの物品の荷口管理及び情報管理が可能になる。
【0026】
次に、上記荷口管理装置1の動作の一例を図1等に基づいて説明する。先ず、選果場に搬入された例えば柑橘Wは、荷口コンテナ6内に収容された状態で搬送手段9の荷受部13で荷受けされる。この荷受部13において、その作業者M1によって荷口の前記諸元が操作卓4aによって入力されると共に、この入力操作と関連してマーカセット台14上のIDマーカ7のIDタグ8がID検出器3aで読み取られる。これにより、入力された諸元と読み取られたIDタグ8とが対応した状態で計数処理装置2に出力される。そして、読み取られたIDマーカ7は、作業者M1によって(もしくは機械的に)荷口の先頭の荷口コンテナ6(以下先頭荷口コンテナ6という)内に図2に示す如く入れられて搬送コンベア10で搬送される。
【0027】
この搬送コンベア10で搬送される先頭荷口コンテナ6は、搬送コンベア10の下流側位置でそのIDマーカ7がID検出器3bで検出され、この時、先頭荷口コンテナ6内のIDマーカ7が柑橘W上に載置された状態になると共に、錘44と液体46によりタグ取付板43が略水平姿勢を維持した状態で先頭荷口コンテナ6内の柑橘W上に載置され、かつIDマーカ7の外形形状が柑橘Wより所定寸法大きく設定されていることから、搬送時の振動でIDマーカ7が柑橘W間に入り込むこと等がなくなる。その結果、上方に配置したID検出器3bでIDタグ8が確実に検出される(読み取られる)ことになる。この点は、ID検出器3cについても同様である。
【0028】
ID検出器3bでそのIDマーカ7が検出された先頭荷口コンテナ6は、搬送コンベア11に供給されてコンテナスケール21で重量が計量され、その計量値が計数処理装置2に出力されると共に、この計量された先頭荷口コンテナ6がセンサ20aで検知される。そして、このセンサ20aは、先頭荷口コンテナ6を検知した後に、ID検出器3bで次の先頭荷口コンテナ6を検出するまでの間に、順に搬送され計量された同一荷口の荷口コンテナ6(IDマーカ7無し)を検知し、その信号が計数処理装置2に入力されることで、該装置2により操作卓4aで入力設定された荷口コンテナ6の数と照合される。
【0029】
つまり、前記搬送コンベア11の下流側(搬送コンベア12の直上流)に配置されるID検出器3bは、主に操作卓4aで入力設定された所定荷口の荷口コンテナ6数の確認のために使用され、センサ20aによる前後のIDマーカ7間のカウント数が、操作卓4aで設定した数から減算されて「0」になれば正常数と判断し、「0」にならない場合は異常として、図示しない表示器等に警報・表示することになる。
【0030】
そして、搬送コンベア11から搬送コンベア12に供給された先頭荷口コンテナ6は、搬送コンベア12で下流側に搬送されて例えば上昇位置にあるストッパ19で停止させられ、この停止位置でID検出器3cによってIDマーカ7のIDタグ8が検出され、その荷口に関する信号が計数処理装置2に出力される。この停止位置の先頭荷口コンテナ6は、ストッパ19が所定の時間差(例えばT=10秒)で下降することにより反転ダンパー22に所定のタイミング(T=10秒毎)で供給され、この反転ダンパー22による先頭荷口コンテナ6の反転動作により、内部の柑橘WとIDマーカ7がコンベア22a上に放出される。したがって、この搬送コンベア12の下流側においては、ID検出器3cでIDマーカ7が自動的に検出されるので、従来のように反転ダンバー22の直前位置において荷替りに係わる入力作業の必要性がなくなることになる。
【0031】
反転ダンパー22で放出された柑橘WとIDマーカ7は、コンベア22aからベルトコンベア23上に供給され清浄機24で清浄された後に、一次手選コンベア17aに供給される。そして、コンベア22aから一次手選部17の間において、作業者M2により荷替り信号が操作卓4bによって次のように入力操作される。すなわち、ID検出器3cで先頭荷口コンテナ6内のIDマーカ7が検出されると、操作卓4bに接続されたID検出ランプ18が点灯するため、作業者M2は先頭荷口コンテナ6が近づいていることを予測でき、この状態で反転ダンパー22から放出される荷口コンテナ6を注視して、図1の例えばa点で確認すると同時に操作卓4bを入力操作する。
【0032】
この入力操作で荷替り信号が計数処理装置2(及び計測・仕分装置5)に入力され、この時、この荷替り信号がカメラ32の位置まで到達する時間を、選別手段16の各コンベアに同期したクロック数あるいはタイマーで管理することにより、a位置で入力された荷口コンテナ6内の最終荷口に対応する荷替り信号として計数処理装置2等に入力される。この荷替り信号が所定の計測位置に到達すると、先の荷口の計測データの集計が行われることになる。
【0033】
なお、一次手選部17の作業者M2が荷替り信号を入力操作する時期は、a位置における確認に限らず、清浄機24から出てきた時点でも良く、この位置に対応して柑橘Wのカメラ32位置までの到達時間が適宜に設定されることになる。
【0034】
ID検出器3cでIDマーカ7が自動的に検出された以降においては、選別・仕分け作業にIDマーカ7は不要となり、一次手選部17において作業者M2によって回収される。しかし、作業者M2によってIDマーカ7が回収されなかった場合、すなわち作業者M2がIDマーカ7を回収し損なった場合は、柑橘Wと共に分配コンベア25、整列バイブレートフィダー26、ベルトコンベア27a、27bを介して仕分コンベア31に供給される。そして、このIDマーカ7は、仕分コンベア31上においてカメラ32で検出(撮像)されることにより、IDマーカ排出装置37を介してIDマーカ仕分部39に自動的に回収される。
【0035】
なお、この一次手選部17で回収し損なったIDマーカ7は、底面計測用や上面計測用(あるいは図示しない内部品質計測用)のカメラ30、32で撮像されるが、その色調等の外観が柑橘Wとは明らかに区別できるように設定されていることから、計測・仕分装置5がIDマーカ7を柑橘Wとして判定することが確実に防止される。
【0036】
一方、一次手選部17から分配コンベア25に供給され、整列バイブレートフィダー26で整列され、かつカメラ30、32で外観等が計測された柑橘Wは、下面計測及び上面等の計測データに基づいて計測・仕分装置5で等階級が判定され、対応する排出装置33の作動で貯留コンベア34上に排出される。そして、この貯留コンベア34上の柑橘Wは、計量箱詰装置35で所定量づつ計量されて段ボール箱等に箱詰めされ製品搬送コンベア36で搬送されることになる。
【0037】
つまり、各荷口の先頭荷口コンテナ6内に荷口を識別するためのIDマーカ7を入れて搬送手段9で搬送し、反転ダンパー22の直前でIDマーカ7をID検出器3cで検出し、その検出信号に基づく一次手選部17のID検出ランプ18の点灯で作業者M2が荷替りを予測する。そして、この状態で、所定位置(例えばa位置)の荷口コンテナ6を作業者M2が確認した際に、手動により荷替り信号を入力操作する。したがって、一次手選部17の作業者M2が手選作業と荷替り信号の入力操作とを兼務することになる。
【0038】
このように、上記実施例の荷口管理装置1にあっては、先頭荷口コンテナ6内にIDマーカ7を入れて搬送し、所定位置に配置したID検出器3cでIDタグ8を検出して荷口管理を行うため、IDマーカ7の検出で荷替り(荷口情報)を自動認識(取得)することができ、従来のように反転ダンパー22の直前に作業者を配置する必要がなくなり、柑橘Wの選別(荷口管理)作業に係わる人手を減らして、その省力化を図ることができる。
【0039】
また、荷受部13においてIDマーカ7の自動読み取りデータに作業者M1によって入力される荷口情報がリンクされると共に、荷替り信号が一次手選部17の作業者M2によって入力操作されるため、諸元入力操作と荷替り信号の入力操作を分担させることができ、従来のように反転ダンパー22の直前で一人で入力操作する場合に比較して、荷口数の大小に関係なく入力時間が短縮化されて、例えば選別ロスタイムの低減化を図ることができると共に、作業者による入力ミス等の発生を極力抑えることができる。さらに、搬送手段9上の先頭荷口コンテナ6内のIDマーカ7がID検出器3b、3cによって自動的に読み取られるため、選別作業が搬送手段9上における荷口コンテナ6の流れの影響を受けることがなくなる。
【0040】
また、IDマーカ7を二重構造として、内側容器42の底部に錘44を取り付けかつ外側容器41と内側容器42間に液体46を収容しているため、内側容器42に固定したタグ取付板43を略水平姿勢に維持してIDタグ8を常に上方に向けることができ、ID検出器3a〜3cによってIDタグ8を確実に検出することができる。また、この検出されたIDマーカ7のIDタグ8を、操作卓4aで入力された荷口情報や計測データ等にリンクさせたり、荷替り信号をID検出ランプ18の点灯等に基づいて作業者M2によって確実に入力操作することができる。これらのことから、柑橘Wの選別作業を効率的に行うことができると共に、各荷口の精算業務等の荷口管理を効率的かつ精度良く行うことが可能になる。
【0041】
またさらに、先頭荷口コンテナ6内に入れられるIDマーカ7が、一次手選部17で作業者M2によって回収されると共に、ここで回収し損なったIDマーカ7がカメラ30、32による計測で柑橘Wと区別されてIDマーカ排出装置37により自動的にIDマーカ仕分部39に回収されるため、IDマーカ7の回収を確実に行うことができる。特に、IDマーカ7として柑橘Wより所定寸法大きい球状のものを使用して柑橘W内への入り込み等を防止したり、所定の色を塗布して柑橘Wと明確に区別できるようにしているため、IDマーカ7のより確実な回収が可能になって、選別作業の一層の効率化等が図れる。
【0042】
なお、上記実施例においては、一次手選部17において荷口コンテナ6を作業者M2が目視で確認することにより、操作卓4bによる入力操作で荷替り信号を出力するようにしたが、本発明はこれに何等限定されず、例えば所定位置に前記ID検出器3a〜3cとは別の荷替り信号専用のID検出器を配置し、このID検出器のIDマーカ7の検出信号を荷替り信号として使用することにより、荷口管理の一層の省力化を図ることもできる。
【0043】
また、上記実施例においては、物品が主に農産物である場合について説明したが、本発明は農産物が収容された袋の荷口管理にも適用できるし、あるいはフリートレイ上に西瓜等の農産物を載置して搬送しつつこれらを荷口管理する場合に、前の口のトレイと後の口のトレイとの間にIDマーカ7が載置されたトレイを流す場合等にも適用でき、要は搬送しつつ荷口管理が必要なあらゆる物品に適用することができる。さらに、上記実施例においては、搬送手段9から選別手段16への農産物の供給方式として反転ダンパー22を使用したが、他の適宜の方式を採用できるし、搬送手段9や選別手段16自体の構成も本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜に変更することができる。
【0044】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の発明によれば、載置状態を一定に維持することが困難な物品の荷口管理等の情報管理に、液体の浮力によってその識別情報が設けられた記憶手段を常に略所定姿勢に維持し得る情報識別用被検出体を使用するため、被検出体の識別情報を機械的に読み取ることで、物品の情報を正確に管理することができ、物品の情報管理を確実かつ容易に行うことができる。また、容器を形成する内側容器と外側容器間に液体を収容させることで、内側容器が外側容器に対して浮いた状態となるため、簡易な構成で内側容器に設けられた記憶手段を所定姿勢に容易に維持することができる。
【0045】
また、請求項記載の発明によれば、請求項記載の発明の効果に加え、内側容器の底部に錘が設けられているため、内側容器の姿勢が略一定になって、記憶手段を所定姿勢に確実に維持することができる。
【0046】
また、請求項記載の発明によれば、請求項1ないし記載の発明の効果に加え、情報識別用被検出体の外形形状が物品の形状に近似したり、あるいはその色調が異なるため、該被検出体と物品とを明確に区別できて、例えば精度良い荷口管理を行うことができる。
【0047】
また、請求項記載の発明によれば、請求項1ないし記載の発明の効果に加え、情報識別用被検出体に設けられる識別情報が非接触式で検出されるため、例えば被検出体の上方から識別情報を検出できて、識別情報の確実かつ容易な検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる情報識別用被検出体を使用した荷口管理装置を農産物選別装置に適用した場合の構成図
【図2】 同その荷口コンテナの一例を示す断面図
【図3】 同IDマーカの一例を示す断面図
【図4】 同IDマーカの変形例を示す断面図
【図5】 同IDマーカの他の変形例を示す断面図
【図6】 従来の荷口コンテナの説明図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・荷口管理装置
2・・・・・・・・・・計数処理装置
3a〜3c・・・・・・ID検出器
4a、4b・・・・・・操作卓
5・・・・・・・・・・計測・仕分装置
6・・・・・・・・・・荷口コンテナ
7・・・・・・・・・・IDマーカ
8・・・・・・・・・・IDタグ
9・・・・・・・・・・搬送手段
13・・・・・・・・・荷受部
14・・・・・・・・・マーカセット台
16・・・・・・・・・選別手段
17・・・・・・・・・一次手選部
22・・・・・・・・・反転ダンパー
30、32・・・・・・カメラ
31・・・・・・・・・仕分コンベア
37・・・・・・・・・IDマーカ排出装置
39・・・・・・・・・IDマーカ仕分部
41・・・・・・・・・外側容器
42・・・・・・・・・内側容器
43・・・・・・・・・タグ取付板
44・・・・・・・・・錘
46・・・・・・・・・液体
W・・・・・・・・・・柑橘

Claims (4)

  1. 載置状態を一定に維持することが困難な物品に関連して、その識別情報により当該物品の情報を管理するために使用される情報識別用被検出体であって、
    前記被検出体は、外側容器と内側容器とで形成され、内外の容器間に液体が収容されると共に、内側容器に記憶手段が設けられ、内外の容器間に収容された前記液体の浮力によって識別情報が設けられた前記記憶手段を所定姿勢に維持し得ることを特徴とする情報識別用被検出体。
  2. 前記内側容器は、その底部に前記記憶手段を所定姿勢に維持し得る錘が設けられていることを特徴とする請求項記載の情報識別用被検出体。
  3. 前記容器は、その外形形状が物品の外形形状に略合致もしくは相似するか、その色調が物品と異なるかの、少なくとも一方を有することを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の情報識別用被検出体。
  4. 前記識別情報は、非接触式で検出されるものであることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の情報識別用被検出体。
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