JP4427895B2 - 自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、運転者の運転姿勢に応じて、例えば電動モータにより自動的にステアリングコラムの軸方向長さやコラムの傾斜角度を調整する自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用ステアリング装置には、運転者の運転姿勢に応じて、電動モータ等により自動的にステアリングコラムの傾斜角度や軸方向長さを調整する自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置がある。
【0003】
図12に、いわゆる首振りタイプの自動チルト式であって、自動テレスコピック式でもあるステアリング装置を示す。ステアリングコラムのロアーコラム外筒1内には、ロアーコラム内筒2が摺動自在に嵌合してあり、このロアーコラム内筒2の後部側には、チルトピン3によりアッパーコラム4が揺動自在に設けてある。また、ロアーコラム内筒2に、ブラケット8を介してチルト用の駆動部7のロッド7aの基端部が連結してあり、このロッド7aの先端部はブラケット9を介してアッパーコラム4に連結してある。この駆動部7の電動モータ7bによりロッド7aを伸縮することにより、ブラケット9を介してアッパーコラム4を揺動して、アッパーコラム4の傾斜角度を調整することができる。
【0004】
さらに、ロアーコラム外筒1には、電動モータ5bを備えたテレスコピック用の駆動部5が設けてあり、この駆動部5のロッド5aが、ロアーコラム外筒1のブラケットに連結してあると共に、ロアコラム内筒2のブラケット6に連結してある。このテレスコピック用の駆動部5によりロッド5aを前後方向に移動させると、ロアーコラム内筒2とアッパーコラム4が一体的に前後方向に移動して、ステアリングコラム全体の長さを調整することができる。
【0005】
また、図13に、いわゆる腰振りタイプの自動チルト式であって、自動テレスコピック式でもあるステアリング装置を示す。ステアリングコラムの外筒10内には、内筒11が摺動自在に嵌合してあり、外筒10は、その前端部のチルト中心12の回りに揺動自在に構成してある。図示しない電動モータを内蔵したチルト用の駆動部13のロッド13aには、チルトブラケット14が連結してあり、このロッド13aを伸縮させることにより、チルトブラケット14を揺動し、ステアリングコラムの外筒10および内筒11を一体的に揺動して、その傾斜角度を調整することができる。
【0006】
さらに、外筒10の下部には、図示しない電動モータを内蔵したテレスコピック用の駆動部15が設けてあり、この駆動部15のロッド15aが、内筒11の下部のブラケット16に連結してある。このテレスコピック用の駆動部15によりロッド15aを前後方向に移動させると、内筒11を前後方向に移動して、ステアリングコラム全体の長さを調整することができる。
【0007】
しかしながら、図12または図13に示したチルト・テレスコピック用の駆動部7,15のロッド7a,15aに連結する内筒側のブラケット8,16は、ステアリングコラムの内筒2,11を外筒1,10に組み入れた後でなければ、取り付けられないため、所定の取付方法を必要とする。また、内筒側のブラケット8,16を取り付ける場合、ステアリングコラムの振動剛性上、強固に内筒2,11に取り付ける必要がある。さらに、内筒2,11は、テレスコピック時に外筒1,10に対して摺動するため、所定の精度が要求され、ブラケット8,16を取り付けるための加工は、最小限の範囲にとどめる必要がある。
【0008】
このようなことから、本出願人は、内筒側のブラケット8,16を簡易に精度よく取り付ける取付方法を特願平11−187909号に開示している。
【0009】
図14は、同出願に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の縦断面図であり、図15は、図14に示した自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の横断面図であり、図16は、図14に示した自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の内筒の部分的斜視図であり、図17は、図14に示した自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の内筒の部分的断面図である。
【0010】
図14及び図15に示すように、ステアリングコラムの外筒20に、内筒21が摺動自在に嵌合してあり、この外筒20の開口22を介して、チルト・テレスコピック用の駆動部のロッドに連結するためのブラケット23が突出してある。
【0011】
チルト・テレスコピック用の駆動部のロッドに連結するためのブラケット23は、内筒21の丸孔32(開口)に装着される当て板31を有している。この当て板31には、バーリング孔33が形成してあり、このバーリング加工時、バーリング孔33の周囲には、図16および図17に示すように、バーリング片33aが立設される。
【0012】
この当て板31を内筒21の丸孔32に装着する際には、図17に示すように、当て板31のバーリング片33aを内筒21の丸孔32に挿入して、このバーリング片33aを加締めることにより行う。次いで、この当て板31のバーリング孔33内に、雌ネジを形成する。このような状態で、当て板31を内筒21にサブアッセンブリーしておく。なお、この加締めと雌ネジ形成とは、同時であってもよい。また、予め雌ネジを作っておいたバーリング穴を備えた当て板をサブアッセンブリーした後、雌ネジをつぶさないように加締める事により固定してもよい。
【0013】
この当て板31には、ブラケット本体34を装着するようになっている。このブラケット本体34は、チルト・テレスコピック用の駆動部のロッドに連結するための一対の孔35を有し、また、ボルト37を挿入して、ブラケット本体34を当て板31に取り付けるための取付孔36を有している。
【0014】
したがって、このブラケット23を内筒21に取り付ける際には、当て板31のバーリング片33aを内筒21の丸孔32に挿入して、このバーリング片33aを加締めることにより、当て板31を内筒21の丸孔32に装着する。この加締めの後または加締めと同時に、当て板31のバーリング孔33内に、雌ネジを形成し、このような状態で、当て板31を内筒21にサブアッセンブリーする。次いで、内筒21を外筒20に摺動自在に嵌合した後、ブラケット本体34を装着し、ボルト37を取付孔36に挿入して、当て板31のバーリング孔33の雌ネジに螺合して締め付ける。これにより、ブラケット23を極めて簡易取り付けることができ、しかも、溶接等を用いなくても、ブラケット23を強固に精度よく取り付けることができ、さらに、外筒20に対する内筒21の摺動を阻害することがなく、摺動をスムーズに行うことができ、加えて、製造コストの高騰を招来することがないと共に、極めて軽量である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ステアリングコラムの外筒と内筒との間には、隙間が存在し、この隙間が大きい場合には、「ガタ付き」が生じるといったことから、ブラケット以外の箇所において、何らかの「ガタ付き」防止手段を講じている。
【0016】
しかしながら、ブラケットの箇所で外筒と内筒の「ガタ付き」を防止することにより、ブラケット以外の箇所の「ガタ付き」防止手段を省略して、専用品等を廃止して簡略化を図りたいといった要望がある。
【0017】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、ブラケットの箇所で外筒と内筒の「ガタ付き」を防止して、簡略化を図った自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置は、
ステアリングコラムの外筒に、内筒を摺動自在に嵌合し、この内筒の後方にアッパーコラムを揺動自在に設け、内筒にブラケットを介して駆動部のロッドの基端部を連結すると共に、アッパーコラムにロッドの先端部を連結し、駆動部のロッドを伸縮させることにより、アッパーコラムを自動的にチルト傾動し、
又は、ステアリングコラムの外筒に、内筒を摺動自在に嵌合し、この内筒にブラケットを介して駆動部のロッドの先端部を連結し、駆動部のロッドを伸縮させることにより、外筒に対して内筒を自動的にテレスコピック摺動する自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置において、
駆動部のロッドの基端部又は先端部を内筒に連結するブラケットは、
外筒の開口を介して、外筒の外側から内筒に組み付けるブラケット本体と、を備え、
外筒の開口端部と、ブラケット本体の肩部とを直接又は低摩擦材を介して当接したことを特徴とする。
【0019】
このように、本発明によれば、外筒の開口端部と、ブラケット本体の肩部とが直接又は低摩擦材を介して当接してあり、これにより、外筒と内筒の間に存在する隙間により生じる「ガタ付き」を有効に防止することができる。しかも、その構成が極めて簡易である。
【0020】
なお、ブラケット以外の箇所の「ガタ付き」防止手段は、本発明の防止手段により廃止することができるが、特に廃止せずに残存させてもよく、この場合には、より確実に「ガタ付き」を防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置を図面を参照しつつ説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の横断面図である。
【0022】
図1に示すように、ステアリングコラムの外筒20に、内筒21が摺動自在に嵌合してあり、この外筒20の開口22を介して、チルト・テレスコピック用の駆動部のロッドに連結するためのブラケット23が突出してある。なお、開口22は、テレスコピック時、ストッパーとしての働きもする。
【0023】
チルト・テレスコピック用の駆動部のロッドに連結するためのブラケット23は、内筒21の丸孔32(開口)に装着される当て板31を有している。この当て板31には、バーリング孔33が形成してあり、このバーリング加工時、バーリング孔33の周囲には、バーリング片33aが立設される。
【0024】
この当て板31を内筒21の丸孔32に装着する際には、当て板31のバーリング片33aを内筒21の丸孔32に挿入して、このバーリング片33aを加締めることにより行う。次いで、この当て板31のバーリング孔33内に、雌ネジを形成する。このような状態で、当て板31を内筒21にサブアッセンブリーしておく。なお、この加締めと雌ネジ形成とは、同時であってもよい。また、予め雌ネジを作っておいたバーリング穴を備えた当て板をサブアッセンブリーした後、雌ネジをつぶさないように加締める事により固定してもよい。
【0025】
この当て板31には、ブラケット本体34を装着するようになっている。このブラケット本体34は、チルト・テレスコピック用の駆動部のロッドに連結するための一対の孔35を有し、また、ボルト37を挿入して、ブラケット本体34を当て板31に取り付けるための取付孔36を有している。
【0026】
したがって、このブラケット23を内筒21に取り付ける際には、当て板31のバーリング片33aを内筒21の丸孔32に挿入して、このバーリング片33aを加締めることにより、当て板31を内筒21の丸孔32に装着する。この加締めの後または加締めと同時に、当て板31のバーリング孔33内に、雌ネジを形成し、このような状態で、当て板31を内筒21にサブアッセンブリーする。次いで、内筒21を外筒20に嵌合した後、ブラケット本体34を装着し、ボルト37を取付孔36に挿入して、当て板31のバーリング孔33の雌ネジに螺合して締め付ける。これにより、ブラケット23を極めて簡易取り付けることができる。
【0027】
本実施の形態では、ステアリングコラムの外筒20の開口端部には、当接面41が形成してあると共に、ブラケット本体34の肩部には、これに対応して、当接面42が形成してある。これら両当接面41,42が直接当接してあり、これにより、外筒20と内筒21の間に存在する隙間により生じる「ガタ付き」を有効に防止している。また、その構成が極めて簡易である。なお、接触面41,42には、グリースや他の潤滑油潤滑剤を施してもよい。
(第2実施の形態)
図2は、本発明の第2実施の形態に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の横断面図である。
【0028】
本実施の形態では、外筒20の開口端部の当接面41と、ブラケット本体34の肩部の当接面42との間に、樹脂やコーティング剤等の低摩擦材43が介装してある。これにより、より安定した摺接を得ている。その他の構成・作用は、上記第1実施の形態と同様である。
(第3実施の形態)
図3は、本発明の第3実施の形態に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の横断面図である。
【0029】
本実施の形態では、ブラケット本体34の肩部44が傾斜して形成してあり、外筒20の当接面41と、ブラケット本体34の肩部44との間には、低摩擦材43、当て板45、及び楔状部材46が介装してある。
【0030】
この楔状部材46は、締付用枠47により保持してあり、楔状部材46の挿入度合いは、締付用枠47に設けた締付ボルト48を進退することにより調整できるようになっている。これにより、外筒20の当接面41とブラケット本体34の肩部44との間の圧力を調整することができる。
(第4実施の形態)
図4(a)は、本発明の第4実施の形態に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の横断面図であり、(b)は、板バネの斜視図である。
【0031】
本実施の形態では、外筒20の開口端部の当接面41と、ブラケット本体34の肩部の当接面42との間に、低摩擦材43、当て板45、及び板バネ49が介装してある。これにより、より安定した摺接を得ている。
(参考例)
図5は、参考例に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の横断面図である。
【0032】
参考例では、ブラケット本体34は、プレス材であり、その肩部44は、傾斜して形成してある。
(第5実施の形態)
図6は、本発明の第5実施の形態に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の横断面図である。
【0033】
本実施の形態では、図5に示したプレス材で肩部44が傾斜したブラケット本体34を用い、外筒20の開口端部の当接面41と、ブラケット本体34の肩部44との間に、断面三角状の当て部材50が介装してある。 これにより、より安定した摺接を得ている。
(第6実施の形態)
図7は、本発明の第6実施の形態に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の横断面図である。
【0034】
本実施の形態は、図3の第3実施の形態と、図6の第5実施の形態とを合体したものであり、図5に示したプレス材で肩部44が傾斜したブラケット本体34を用い、外筒20の開口端部の当接面41と、ブラケット本体34の肩部44との間に、低摩擦材43、当て板45、楔状部材46、及び当て部材50が介装してある。
【0035】
この楔状部材46は、締付用枠47により保持してあり、楔状部材46の挿入度合いは、締付用枠47に設けた締付ボルト48を進退することにより調整できるようになっている。これにより、外筒20の当接面41とブラケット本体34の肩部44との間の圧力を調整することができる。
(第7実施の形態)
図8は、本発明の第7実施の形態に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の横断面図である。
【0036】
本実施の形態は、図7の第6実施の形態において、楔状部材46に代えて、板バネ49(図4の第4実施の形態)を用いたものである。
(第8実施の形態)
図9(a)は、本発明の第8実施の形態に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の横断面図であり、(b)は、ブラケット本体の斜視図である。
【0037】
本実施の形態では、ブラケット本体34の側面に、爪部51が切り起こして形成してある。外筒20の開口端部の当接面41と、ブラケット本体34の肩部44との間に、低摩擦材43、当て板45、及び爪部51が介装してある。これにより、より安定した摺接を得ることができると共に、当て部材50の分だけ材料を節約することができる。
(第9実施の形態)
図10は、本発明の第9実施の形態に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の横断面図である。
【0038】
本実施の形態は、図9の第8の実施形態において、板バネ49(図4の第4実施の形態)を用い、外筒20の開口端部の当接面41と、ブラケット本体34の肩部44との間に、低摩擦材43、当て板45、板バネ49、及び爪部51が介装してある。
(第10実施の形態)
図11は、本発明の第10実施の形態に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の一部の斜視図である。
【0039】
図3及び図7において、楔状部材46と、締付用枠47とを用いているが、本実施の形態は、これら楔状部材と、締付用枠とを一体化した例であり。
【0040】
枠部材52には、楔状部53,53が対向して設けてあり、締付ボルト48を進退することにより、楔状部53,53の挿入の度合いが調整できるようになっている。これにより、外筒20の当接面41とブラケット本体34の肩部44との間の圧力を調整することができる。
【0041】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能である。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、外筒の開口端部と、ブラケット本体の肩部とが直接又は低摩擦材を介して当接してあり、これにより、外筒と内筒の間に存在する隙間により生じる「ガタ付き」を有効に防止することができる。しかも、その構成が極めて簡易である。
【0043】
なお、ブラケット以外の箇所の「ガタ付き」防止手段は、本発明の防止手段により廃止することができるが、特に廃止せずに残存させてもよく、この場合には、より確実に「ガタ付き」を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の横断面図である。
【図2】本発明の第2実施の形態に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の横断面図である。
【図3】本発明の第3実施の形態に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の横断面図である。
【図4】(a)は、本発明の第4実施の形態に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の横断面図であり、(b)は、板バネの斜視図である。
【図5】参考例に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の横断面図である。
【図6】本発明の第5実施の形態に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の横断面図である。
【図7】本発明の第6実施の形態に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の横断面図である。
【図8】本発明の第7実施の形態に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の横断面図である。
【図9】(a)は、本発明の第1実施の形態に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の横断面図であり、(b)は、ブラケット本体の斜視図である。
【図10】本発明の第9実施の形態に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の横断面図である。
【図11】本発明の第10実施の形態に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の一部の斜視図である。
【図12】いわゆる首振りタイプの自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の側面図。
【図13】いわゆる腰振りタイプの自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の側面図。
【図14】特願平11−187909号に係る自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の縦断面図である。
【図15】図14に示した自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の横断面図である。
【図16】図14に示した自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の内筒の部分的斜視図である。
【図17】図14に示した自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置の内筒の部分的断面図である。
【符号の説明】
7 チルト用の駆動部
7a チルト用のロッド
7b 電動モータ
8 ブラケット
15 テレスコピック用の駆動部
15a ロッド
16 ブラケット
20 外筒
21 内筒
31 当て板(予備部材)
32 丸孔(開口)
33 バーリング孔
33a バーリング片
34 ブラケット本体
35 孔
36 取付孔
37 ボルト
41 当接面
42 当接面
43 低摩擦材
44 肩部
45 当て板
46 楔状部材
47 締付用枠
48 締付ボルト
49 板バネ
50 当て部材
51 爪部
52 枠部材
53 楔状部
Claims (1)
- ステアリングコラムの外筒に、内筒を摺動自在に嵌合し、この内筒の後方にアッパーコラムを揺動自在に設け、内筒にブラケットを介して駆動部のロッドの基端部を連結すると共に、アッパーコラムにロッドの先端部を連結し、駆動部のロッドを伸縮させることにより、アッパーコラムを自動的にチルト傾動し、
又は、ステアリングコラムの外筒に、内筒を摺動自在に嵌合し、この内筒にブラケットを介して駆動部のロッドの先端部を連結し、駆動部のロッドを伸縮させることにより、外筒に対して内筒を自動的にテレスコピック摺動する自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置において、
駆動部のロッドの基端部又は先端部を内筒に連結するブラケットは、
外筒の開口を介して、外筒の外側から内筒に組み付けるブラケット本体と、を備え、
外筒の開口端部と、ブラケット本体の肩部とを直接又は低摩擦材を介して当接したことを特徴とする自動チルト・テレスコピック式ステアリング装置。
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