JP4426590B2 - 利得可変なアナログ・デジタル変換器、利得可変なアナログ・デジタル変換器の利得調整方法、及び利得可変なアナログ・デジタル変換器を含むシステム - Google Patents

利得可変なアナログ・デジタル変換器、利得可変なアナログ・デジタル変換器の利得調整方法、及び利得可変なアナログ・デジタル変換器を含むシステム Download PDF

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Description

本発明は、アナログ・デジタル変換器及びアナログ・デジタル変換器を含むシステムに関し、特に、半導体集積回路及び半導体集積回路を用いたシステムに搭載される、利得可変なアナログ・デジタル変換器、該利得可変なアナログ・デジタル変換器の利得調整方法、及び該利得可変なアナログ・デジタル変換器を含むシステムに関するものである。
アナログ・デジタル変換器を含むアナログ信号処理回路において、アナログ・デジタル変換器の持っている性能を最大限に引き出すために、アナログ信号処理回路に入力されるアナログ信号は通常、その信号が振幅調整された後にアナログ・デジタル変換器に入力される。
振幅調整機能としては従来から、利得可変機能を持ち合わせた高性能な演算増幅器が使用される。この利得可変演算増幅器は、アナログ・デジタル変換器の前段に接続されており、アナログ・デジタル変換器の変換結果或いは、必要に応じアナログ入力信号の振幅を調整して信号処理を行う。(例えば、特許文献1参照。)
図7は、この従来の利得可変機能を持ち合わせたアナログ・デジタル変換器を備えた信号処理回路の構成を示す図である。
図7において、701は、利得可変演算増幅器、702は、アナログ・デジタル変換回路部、703及び704は、アナログ入力信号入力部、705は、記憶部、706は、判定部である。記憶部705は、アナログ・デジタル変換器702の変換結果を蓄え、判定部706に信号を送る。判定部706は、アナログ・デジタル変換回路部702に入力されたアナログ信号の振幅などの情報を判断し、利得可変演算増幅器701の利得調整を行うための信号を出力する。
即ち、図7に示された信号処理回路の構成では、アナログ・デジタル変換回路部702に入力されるアナログ信号を利得可変演算増幅器701により増幅することにより、回路全体としてアナログ・デジタル変換器の利得を可変可能にしている。
特開2001−275012号公報(第5頁、第1図)
しかしながら、上記のような従来の構成においては、アナログ・デジタル変換器の利得を可変にするためにアナログ・デジタル変換回路部の前段に利得可変演算増幅器を設けることが必要であった。
また、利得可変演算増幅器は通常差動増幅回路を用いて構成されるため、アナログ・デジタル変換器に入力されるアナログ信号の周波数が高い場合には高速、広帯域の演算増幅器が必要となるが、演算増幅器を高速で動作させたり、信号帯域を広帯域にしたりするためには、演算増幅器に多くの電流を流す必要があるため、消費電力の増大を招いてしまう。これと同時に、演算増幅器を構成するトランジスタのサイズも大きくする必要があるため、半導体集積回路面積の増大にもつながり、近年求められている低消費電力で低コストの半導体集積回路、及びそれを用いたシステムには適さないという問題がある。
本発明は、上記のような従来の問題を解決するためになされたものであり、回路の消費電力、及び面積の増大を抑えた、利得可変なアナログ・デジタル変換器、該利得可変なアナログ・デジタル変換器の利得調整方法、及び該利得可変なアナログ・デジタル変換器を含むシステムを提供することを目的とする。
上記のような目的を達成するために、本願の請求項1に係る発明のアナログ・デジタル変換器は、演算増幅器に接続された、電流源回路から出力される電流、及びインピーダンス回路のインピーダンス値に基づいて、基準電圧の高電圧側及び低電圧側の電圧値を発生する基準電圧発生回路部と、上記基準電圧発生回路部により発生された基準電圧の高電圧側及び低電圧側の電圧値をもとに、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換回路部と、上記アナログ・デジタル変換回路部からの出力信号によりアナログ・デジタル変換の利得調整が必要か否かを判定し、必要と判定した場合、上記電流源回路の出力電流又はインピーダンス回路のインピーダンス値を変更するための出力信号を出力するデジタル信号処理部(DSP)とを備え、上記インピーダンス回路は、上記演算増幅器のプラス入力側及びマイナス入力側のそれぞれの入出力端子間に接続される2つのインピーダンス素子群よりなり、上記インピーダンス素子群は、複数のインピーダンス素子からなるインピーダンス素子群と、上記演算増幅器の入力端子あるいは出力端子と、上記インピーダンス素子群の一方の端子とに接続されるスイッチ素子群と、上記スイッチ素子群の個々素子の導通及び非導通を制御するためのスイッチ制御回路と、を備え、上記DSPの出力信号に基づいて、上記スイッチ制御回路を介して上記スイッチ素子群の個々素子の導通又は非導通を切替えることにより上記電流源回路の出力電流又は上記インピーダンス回路のインピーダンス値を変更して、上記基準電圧発生回路部から発生される基準電圧の高電圧側又は低電圧側の電圧値を調整することにより、上記アナログ・デジタル変換の利得を可変にする、ものである。
上記構成によれば、アナログ・デジタル変換回路部の高電圧側及び低電圧側の基準電圧間の差分を制御することができるため、アナログ・デジタル変換回路部の前段に利得可変演算増幅器を接続することなく、アナログ・デジタル変換器の利得調整を行うことが可能となる。
本願の請求項2に係る発明は、請求項1に記載の利得可変なアナログ・デジタル変換器において、上記電流源回路は、上記DSPから出力されたデジタル出力信号値をアナログ電流に変換するデジタル・アナログ変換回路部と、上記デジタル・アナログ変換回路部から出力される電流を入力とし、2つの等しい電流を生成して上記演算増幅器のプラス入力側及びマイナス入力側に出力するカレントミラー回路と、からなり、上記DSPの出力信号に基づいて、上記スイッチ制御回路を介した上記スイッチ素子群の個々素子の導通又は非導通の切替えに代えて、上記デジタル・アナログ変換回路部の出力電流を変更して、上記基準電圧発生回路部から発生される基準電圧の高電圧側又は低電圧側の電圧値を調整することにより、上記アナログ・デジタル変換の利得を可変にする、ものである。
上記構成によれば、アナログ・デジタル変換回路部の高電圧側及び低電圧側の基準電圧間の差分を制御することができるため、アナログ・デジタル変換回路部の前段に利得可変演算増幅器を接続することなく、アナログ・デジタル変換器の利得調整を行うことが可能となる。
本願の請求項に係る発明は、請求項1に記載の利得可変なアナログ・デジタル変換器において、上記電流源回路は、上記DSPから出力されたデジタル出力信号値をアナログ電流に変換するデジタル・アナログ変換回路部と、上記デジタル・アナログ変換回路部から出力される電流を入力とし、2つの等しい電流を生成して上記演算増幅器のプラス入力側及びマイナス入力側に出力するカレントミラー回路と、からなり、上記DSPの出力信号に基づいて、上記デジタル・アナログ変換回路部の出力電流を変更して、又は上記スイッチ制御回路を介して上記スイッチ素子群の個々素子の導通又は非導通を切替えることにより上記インピーダンス回路のインピーダンス値を変更して、上記基準電圧発生回路部から発生される基準電圧の高電圧側又は低電圧側の電圧値を調整することにより、上記アナログ・デジタル変換の利得を可変にする、ものである。
上記構成においても、アナログ・デジタル変換回路部の高電圧側及び低電圧側の基準電圧間の差分を制御することができるため、アナログ・デジタル変換回路部の前段に利得可変演算増幅器を接続することなく、アナログ・デジタル変換器の利得調整が可能となる。
本願の請求項に係る発明は、請求項1に記載の利得可変なアナログ・デジタル変換器において、上記電流源回路は、上記DSPから出力された2つのデジタル出力信号値をアナログ電流に変換する2つのデジタル・アナログ変換回路部と、上記2つのデジタル・アナログ変換回路部から出力される電流を入力とし、それぞれ1つの電流を生成して上記演算増幅器のプラス入力側又はマイナス入力側に出力する2つのカレントミラー回路と、からなり、上記DSPの出力信号に基づいて、上記スイッチ制御回路を介した上記スイッチ素子群の個々素子の導通又は非導通の切替えに代えて、上記2つのデジタル・アナログ変換回路部からの出力電流を独立に変更して、上記基準電圧発生回路部から発生される基準電圧の高電圧側又は低電圧側の電圧値を調整することにより、上記アナログ・デジタル変換の利得を可変にする、ものである。
上記構成によれば、基準電圧の高電圧側と低電圧側の両方を個別に調整することができるため、より精度の高い基準電圧調整が出来、アナログ・デジタル変換器の利得調整が高精度なものになる。
本願の請求項に係る発明は、請求項1に記載の利得可変なアナログ・デジタル変換器において、上記電流源回路は、上記DSPから出力された2つのデジタル出力信号値をアナログ電流に変換する2つのデジタル・アナログ変換回路部と、上記2つのデジタル・アナログ変換回路部から出力される電流を入力とし、それぞれ1つの電流を生成して上記演算増幅器のプラス入力側又はマイナス入力側に出力する2つのカレントミラー回路と、からなり、上記DSPの出力信号に基づいて、上記2つのデジタル・アナログ変換回路部からの出力電流を独立に変更して、又は上記スイッチ制御回路を介して上記スイッチ素子群の個々素子の導通又は非導通を切替えることにより上記インピーダンス回路の2つのインピーダンス素子群のインピーダンス値を独立に変更して、上記基準電圧発生回路部から発生される基準電圧の高電圧側又は低電圧側の電圧値を調整することにより、上記アナログ・デジタル変換の利得を可変にする、ものである。
上記構成によれば、基準電圧の高電圧側と低電圧側の両方を更に精度よく個別に調整することができるため、高精度でアナログ・デジタル変換器の利得調整が可能となる。
本願の請求項に係る発明のアナログ・デジタル変換器の利得調整方法は、演算増幅器に接続された、電流源回路から出力される電流、及びインピーダンス回路のインピーダンス値に基づいて、基準電圧の高電圧側及び低電圧側の電圧値を発生するステップと、上記基準電圧の高電圧側及び低電圧側の電圧値をもとに、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換ステップと、上記変換ステップの変換結果によりアナログ・デジタル変換の利得調整が必要か否かを判定し、必要と判定した場合、上記電流源回路の出力電流又はインピーダンス回路のインピーダンス値を調整するための出力信号を出力する判定ステップと、上記判定ステップの出力信号に基づいて、上記電流源回路の出力電流又は上記インピーダンス回路のインピーダンス値を変更して、上記発生される基準電圧の高電圧側又は低電圧側の電圧値を調整するステップと、を有し、上記インピーダンス回路は、上記演算増幅器のプラス入力側及びマイナス入力側のそれぞれの入出力端子間に接続される2つのインピーダンス素子群よりなり、上記インピーダンス素子群は、複数のインピーダンス素子からなるインピーダンス素子群と、上記演算増幅器の入力端子あるいは出力端子と、上記インピーダンス素子群の一方の端子とに接続されるスイッチ素子群と、上記スイッチ素子群の個々素子の導通及び非導通を制御するためのスイッチ制御回路と、を備え、上記インピーダンス回路のインピーダンス値の変更は、上記判定ステップの出力信号に基づいて、上記スイッチ制御回路を介して上記スイッチ素子群の個々素子の導通又は非導通を切り換えることにより行う、ものである。
上記構成によれば、アナログ・デジタル変換回路部の前段に利得可変演算増幅器を接続することなく、利得可変なアナログ・デジタル変換を、行うことができる。
本願の請求項に係る発明の半導体システムは、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の利得可変なアナログ・デジタル変換器を備えたことを特徴とする、ものである。
上記構成によれば、アナログ・デジタル変換回路部の前段に利得可変演算増幅器を接続することなく、アナログ・デジタル変換器の利得調整が可能となるシステムが得られる。
本願の請求項に係る発明の半導体システムは、請求項に記載の利得可変なアナログ・デジタル変換器の利得調整方法を用いて、アナログ・デジタル変換器の利得調整を行う、ものである。
上記構成によれば、アナログ・デジタル変換回路部の前段に利得可変演算増幅器を接続することなく、アナログ・デジタル変換の利得調整が可能となるシステムが得られる。
本発明によれば、アナログ・デジタル変換器の高電圧側基準電圧と低電圧基準電圧との差分を制御することにより、アナログ・デジタル変換回路の出力の利得を調整することとしたので、従来のようにアナログ・デジタル変換回路の前段に設けた高速かつ広帯域利得可変演算増幅器を必要とせず、低消費電力、かつ低コストの利得可変なアナログ・デジタル変換器、及び該利得可変なアナログ・デジタル変換器を含むシステムを実現することができる。
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1による利得可変なアナログ・デジタル変換器、及びその利得調整方法について、図1を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態1による利得可変なアナログ・デジタル変換器の構成を示す図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態1による利得可変なアナログ・デジタル変換器は、アナログ・デジタル変換回路部(以下、ADCと称す)101と、ADC101に入力される基準電圧VREFP及びVREFNを生成する基準電圧発生回路部102と、記憶部106と、判定部107とを備え、また、基準電圧発生回路部102は、差動出力型の演算増幅器105と、該演算増幅器105のプラス入力側とマイナス入力側のそれぞれに設けられた、電流値を調整可能な正極側および負極側の2つの電流源103、及びインピーダンス値を調整可能な正極側および負極側の2つのインピーダンス素子104とを備えている。
ADC101は、基準電圧発生回路部102の出力を基準電圧とし、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、第1のデジタル信号処理部(以下、記憶部とも言う)106に出力するものである。
記憶部106は、ADC101の変換結果を蓄え、第2のデジタル信号処理部(以下、判定部とも言う)107に信号を送るものである。
判定部107は、上記記憶部106の出力と、ADC101に入力されたアナログ信号の振幅などの情報により、利得調整を行うか否かを判断し、そのための信号を前記各電流源103、前記各インピーダンス素子104に出力するものである。
演算増幅器105は、差動出力方式となっているため、コモンモード電圧VCM出力端子を備えるものである。
次に、上記のような構成を有する本実施の形態1による利得可変なアナログ・デジタル変換器の動作を通じて、その利得調整方法を説明する。
基準電圧発生回路部102において、前記各電流源103が接続される演算増幅器105の正極側および負極側の2つの入力端子のインピーダンスは通常極めて大きい(≒∞)ため、入力端子方向に、前記各電流源103の電流が流れ込むことはない。
そのため、判定部107の出力信号に応じて前記各電流源103から出力される電流は必ず、演算増幅器105の一方の入力端子と一方の出力端子間に接続される前記各インピーダンス素子104の方向に流れ込むこととなる。従って、各電流源103の電流値をIoとし、各インピーダンス素子104のインピーダンス値をZとする場合、演算増幅器105の正極側および負極側の出力端子、すなわち基準電圧発生回路部102で生成される高電圧側、及び低電圧側の出力端子には、それぞれコモンモード電圧VCMに対してIo×Zに相当する電圧を加算した電圧、減算した電圧が、出力されることとなる。
すなわち、ADC101に供給される基準電圧は、高電圧側、低電圧側がそれぞれVREFP=VCM+(Io×Z)、及びVREFN=VCM−(Io×Z)となる。
これにより、アナログ・デジタル変換回路部101の入力レンジは、
VREFP−VREFN=VCM+(Io×Z)−{VCM−(Io×Z)}
=2(Io×Z)
となる。
上記の算式から容易に分かるように、各電流源103の電流値Io、あるいは各インピーダンス素子104の抵抗値Zを調整することで、ADC101の入力レンジを変化させて利得を調整することができる。
このような基準電圧発生回路部102により生成された高電圧側および低電圧側の基準電圧は、ADC101に入力される。そして、ADC101はその変換結果を記憶部106に出力する。判定部107は記憶部106に蓄えられた出力を受け、該出力、及びADC101に入力されたアナログ信号AINP、AINNの振幅などの情報を判断し、各電流源回路103又は/及び各インピーダンス素子104の値を調整するための信号を、各電流源103又は/及び各インピーダンス素子104に出力する。
このように、本発明の実施の形態1による利得可変なアナログ・デジタル変換器では、高電圧側および低電圧側の基準電圧を、アナログ・デジタル変換回路部の出力に応じて電流源回路の電流値又は/及びインピーダンス素子のインピーダンス値を調整することで変化させる基準電圧発生回路部を備えて、アナログ・デジタル変換器の利得を可変にするようにしたので、アナログ・デジタル変換回路部の前段に利得可変機能を持った演算増幅器を接続することなく、アナログ・デジタル変換器の利得調整を実現することができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2による利得可変なアナログ・デジタル変換器、及びその利得調整方法について、図2を参照しながら説明する。
図2は、本実施の形態2による利得可変なアナログ・デジタル変換器の構成を示す図である。
図2に示すように、本実施の形態2による利得可変なアナログ・デジタル変換器は、ADC101と、ADC101に入力される基準電圧VREFP及びVREFNを生成する基準電圧発生回路部202と、記憶部106と、判定部208とを備え、また、基準電圧発生回路部202は、電流源として使用されるデジタル・アナログ変換回路部(以下、DACと称す)203と、カレントミラー回路206と、演算増幅器105と、該演算増幅器105のプラス入力側とマイナス入力側のそれぞれに設けられた、インピーダンス値一定のインピーダンス素子204とを備えている。
本実施の形態2は、上記実施の形態1における、電流源回路103、および抵抗値可変のインピーダンス素子104を、電流源としてのDAC203と、カレントミラー回路206と、抵抗値一定のインピーダンス素子204に変更したものである。また、図2において、図1と同一または相当する構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。
判定部208は、記憶部106の出力と、ADC101に入力されたアナログ信号の振幅などの情報を判断し、利得調整を行うためのデジタル入力信号DinをDAC203に出力するものである。
DAC203は、上記デジタル入力信号Dinをアナログ電流に変換するものである。
カレントミラー回路206は、DAC203の出力電流を入力とし、どのようなデジタル入力値がDAC203に入力されても常に等しい電流IOUTPとIOUTNをそれぞれ電源側から、グランド側に対して出力するものである。
次に、上記のような構成を有する本実施の形態2による利得可変なアナログ・デジタル変換器の動作を通じて、その利得調整方法について説明する。
上記実施の形態1と同様に、本実施の形態2の基準電圧発生回路部202においては、カレントミラー回路206の出力が接続される演算増幅器105の入力端子のインピーダンスは通常極めて大きい(≒∞)ため、入力端子方向に、該カレントミラー回路206からの出力電流IOUTP、IOUTNが流れ込むことはない。
そのためカレントミラー回路206から出力される電流は必ず、演算増幅器105の一方の入力端子と一方の出力端子間に接続されるインピーダンス素子204の方向に流れ込むこととなる。従って、カレントミラー回路206の電流値が、上述のようにIOUTP、IOUTNであり、インピーダンス素子の抵抗値をZとする場合、演算増幅器105の出力端子、すなわち基準電圧発生回路部202で生成される高電圧側及び低電圧側には、それぞれコモンモード電圧VCMに対してIOUTP×Zに相当する電圧を加算した電圧、IOUTN×Zに相当する電圧を減算した電圧が、出力されることとなる。
すなわち、ADC101に供給される基準電圧は、高電圧側、低電圧側がそれぞれVREFP=VCM+(IOUTP×Z)、及びVREFN=VCM−(IOUTN×Z)となる。
これにより、アナログ・デジタル変換回路部101の入力レンジは、
VREFP−VREFN=VCM+(IOUTP×Z)−{VCM−(IOUTN×Z)}
=(IOUTP+IOUTN)×Z
となる。
上記の算式から容易に分かるように、カレントミラー回路206の電流値IOUTP、IOUTNを調整することで、ADC101の入力レンジを調整し、利得を調整することができる。
このような基準電圧発生回路部202から出力される高電圧側および低電圧側の基準電圧は、ADC101に入力される。そして、ADC101は、上記高電圧側および低電圧側の基準電圧をもとに、入力されたアナログ信号AINP、AINNを変換し、その変換結果を記憶部106に出力する。変換結果は記憶部106に蓄えられる。判定部208は記憶部106に蓄えた出力を受け、該出力、及びADC101に入力されたアナログ信号の振幅などの情報をもとに、利得調整の要否の判断を行い、DAC203のアナログ出力電流を調整するための信号を出力する。
このように判定部208からの信号により、DAC203のデジタル入力信号Dinの値を変えることで、DAC203のアナログ出力電流、次にはカレントミラー回路206から出力される電流値IOUTPとIOUTNを調整することができる。
すなわち、インピーダンス素子204に流れ込む電流値をより精度よく制御することが可能となり、かつ、インピーダンス素子204はその値が固定値で、すなわち調整することが出来ない構成を有していたとしても、基準電圧発生回路部202から出力される高電圧側及び低電圧側の基準電圧VREFP、VREFNの値を変化させることができるため、ADC101の利得を可変にすることが出来る。
このように、本発明の実施の形態2による利得可変なアナログ・デジタル変換器では、高電圧側および低電圧側の基準電圧を、ADC101の出力に応じて、DAC203の出力電流、次にはインピーダンス素子に流れる電流を調整することで変化させる基準電圧発生回路部を備えて、アナログ・デジタル変換器の利得を可変にするようにしたので、アナログ・デジタル変換回路部の前段に利得可変機能を持った演算増幅器を接続することなく、アナログ・デジタル変換器の利得調整を実現することができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3による利得可変なアナログ・デジタル変換器、及びその利得調整方法について、図3を参照しながら説明する。
図3は、本実施の形態3による利得可変なアナログ・デジタル変換器の構成を示す図である。
図3に示すように、本実施の形態3による利得可変なアナログ・デジタル変換器は、ADC101と、記憶部106と、ADC101に入力される基準電圧VREFP及びVREFNを生成する基準電圧発生回路部302と、判定部309とを備え、また、基準電圧発生回路部302は、演算増幅器105、及び該演算増幅器105のプラス入力側及びマイナス入力側のそれぞれにて設けられた電流値一定の電流源303と、インピーダンス回路とを有する。該インピーダンス回路は、スイッチ素子群307で接続切り替え可能なインピーダンス素子群304、及びインピーダンス素子群304に接続されているスイッチ素子群307の導通・非導通の制御を行うためのスイッチ制御回路306とを備えている。
なお、図3において、図1と同一または相当する構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。
次に、上記のような構成を有する本実施の形態3による利得可変なアナログ・デジタル変換器の動作を通じて、その利得調整方法について説明する。
ADC101の出力値(変換結果)は記憶部106に送られ、そこで蓄えられる。次に、蓄えられた結果は判定部309に送られる。
判定部309は、記憶部106の出力と、ADC101に入力されたアナログ信号の振幅などの情報をもとに、利得調整の要否の判断を行い、そのための出力信号を各スイッチ制御回路306に出力する。
スイッチ制御回路306は、判定部309の出力信号に応じて、スイッチ素子群307の開閉を制御し、インピーダンス回路の、即ち、インピーダンス素子群304のインピーダンス値を調整する。
即ち、本実施の形態3においても、基準電圧発生回路部302からADC101に供給される高電圧側及び低電圧側の基準電圧値が、インピーダンス回路と電流源303により決定される。かつ、インピーダンス回路は、スイッチ制御回路306により必要に応じてスイッチ307を導通、又は非導通にすることで、そのインピーダンス値、即ちインピーダンス素子群304のインピーダンス値を変更することができる。
従って、上記の実施の形態1と同様に、本実施の形態3における基準電圧発生回路部302より生成される高電圧側、低電圧側の基準電圧VREFP=VCM+(Io×Z)、及びVREFN=VCM−(Io×Z)が、Io×Zで決まる。即ち、電流源Ioの値が同じであっても、Zを変化させることで、基準電圧値を変更することが可能である。
このように、本発明の実施の形態3による利得可変なアナログ・デジタル変換器では、高電圧側および低電圧側の基準電圧を、ADC101の出力に応じて、スイッチ素子群307の開閉を切替え、次にはインピーダンス素子群304のインピーダンス値を調整することにより変化させる基準電圧発生回路部を備えて、アナログ・デジタル変換器の利得を可変にするようにしたので、アナログ・デジタル変換回路部の前段に利得可変機能を持った演算増幅器を接続することなく、アナログ・デジタル変換器の利得調整を実現することができる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4による利得可変なアナログ・デジタル変換器、及びその利得調整方法について、図4を参照しながら説明する。
図4は、本実施の形態4による利得可変なアナログ・デジタル変換器の構成を示す図である。
図4に示すように、本実施の形態4による利得可変なアナログ・デジタル変換器は、ADC101と、記憶部106と、ADC101に入力される基準電圧VREFP及びVREFNを生成する基準電圧発生回路部402と、判定部409とを備え、また、基準電圧発生回路部402は、演算増幅器105と、電流源として使用されるDAC203と、カレントミラー回路206と、上記演算増幅器105のプラス入力側及びマイナス入力側のそれぞれに設けられた2つのインピーダンス回路とを有する。また、上記インピーダンス回路は、スイッチ素子群307で接続切り替え可能なインピーダンス素子群304と、インピーダンス素子群304に接続されているスイッチ素子群307の切り替え、即ち導通・非導通の制御を行うためのスイッチ制御回路306とからなる。
なお、図4において、図1〜図3と同一または相当する構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。
次に、本実施の形態4による利得可変なアナログ・デジタル変換器の動作について説明する。
ADC101の出力は、記憶部106に出力され、そこでアナログ・デジタル変換結果が蓄えられる。蓄えられたアナログ・デジタル変換結果はさらに判定部409に送られ、そして、判定部409は、記憶部106の出力と、ADC101に入力されたアナログ信号の振幅などの情報をもとに、利得調整の要否を判断してから、DAC203の入力信号Din、及び各スイッチ素子群307の開閉を制御する各スイッチ制御回路306を制御するための制御信号を出力する。
そして、入力信号Dinに応じてDAC203から出力される電流がカレントミラー回路206に入力され、カレントミラー回路206の出力した電流IOUTP,IOUTNがインピーダンス素子群304及び演算増幅器105に入力される。
また、スイッチ制御回路306は、判定部409の制御信号に応じてスイッチ素子群307の個々の素子を導通、又は非導通にすることで、インピーダンス回路の、即ち、インピーダンス素子群304のインピーダンス値を変更する。
即ち、本実施の形態4においても、基準電圧発生回路部402からADC101に供給される高電圧側及び低電圧側の基準電圧値が、インピーダンス素子群304のインピーダンス値と、DAC203の出力電流、ひいてはカレントミラー回路206の出力電流により決定される。
そのため、基準電圧発生回路部402より生成される基準電圧は、上記の実施の形態2と同様に、高電圧側、低電圧側がそれぞれVREFP=VCM+(IOUTP×Z)、及びVREFN=VCM−(IOUTN×Z)となり、即ち、ADC101の入力レンジが(IOUTP+IOUTN)×Zで決まるため、電流源(IOUTP+IOUTN)の値が変化しなくても、Zの値を変更することにより基準電圧値を変更することが可能である。
もちろん、本実施の形態4の構成では、(IOUTP+IOUTN)の値のみを変更しても、又は(IOUTP+IOUTN)の値とZの値の両方を変更しても同様に基準電圧値を変更することが可能である。
このように、本発明の実施の形態4による利得可変なアナログ・デジタル変換器では、高電圧側および低電圧側の基準電圧を、ADC101の出力に応じて、スイッチ素子群307の開閉を切替え、次にはインピーダンス素子群304のインピーダンス値を調整することにより変化させる基準電圧発生回路部を備えて、アナログ・デジタル変換器の利得を可変にするようにしたので、アナログ・デジタル変換回路部の前段に利得可変機能を持った演算増幅器を接続することなく、アナログ・デジタル変換器の利得調整を実現することができる。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5による利得可変なアナログ・デジタル変換器、及びその利得調整方法について、図5を参照しながら説明する。
図5は、本実施の形態5による利得可変なアナログ・デジタル変換器の構成を示す図である。
図5に示すように、本実施の形態5による利得可変なアナログ・デジタル変換器は、ADC101と、記憶部106と、ADC101に入力される基準電圧VREFP及びVREFNを生成する基準電圧発生回路部502と、判定部508とを備え、また、基準電圧発生回路部502は、演算増幅器105と、該演算増幅器105のプラス入力側とマイナス入力側のそれぞれに設けられた、電流源として使用されるDAC203、カレントミラー回路506、及び抵抗値一定のインピーダンス素子204とを備えている。
また、カレントミラー回路506は、該回路に接続されたDAC203に入力されたデジタル値に応じた電流を出力するものである。
なお、図5において、図1、図2と同一または相当する構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。
次に、上記のような構成を有する本実施の形態5による利得可変なアナログ・デジタル変換器の動作を通じて、その利得調整方法について説明する。
ADC101は、基準電圧発生回路502から出力される高電圧側および低電圧側の基準電圧に基づいて、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、その変換結果を記憶部106に出力する。そこでアナログ・デジタル変換結果が蓄えられる。蓄えられたアナログ・デジタル変換結果はさらに判定部508に送られ、そして、判定部508は、記憶部106の出力と、ADC101に入力されたアナログ信号の振幅などの情報をもとに、利得調整の要否を判断して、一対のDAC203に対して、適切なデジタル入力値DinP、DinNを出力する。
演算増幅器105のプラス入力側では、DAC203はデジタル入力値DinPに応じた出力電流をカレントミラー回路506に出力する。そして、カレントミラー回路506からは、DAC203の出力電流に応じた電流IOUTPが電源側から、グランド側に対して出力される。
演算増幅器105のマイナス入力側でも同様に、DAC203はデジタル入力値DinNに応じた出力電流をカレントミラー回路506に出力する。そして、カレントミラー回路506からは、DAC203の出力電流に応じた電流IOUTNが電源側から、グランド側に対して出力される。
即ち、本実施の形態5においても、基準電圧発生回路部502からADC101に供給される高電圧側及び低電圧側の基準電圧値が、インピーダンス素子204のインピーダンス値と、DAC203の出力電流、即ちカレントミラー回路206の出力電流IOUTP、IOUTNにより決定される。
そのため、基準電圧発生回路部502より生成される基準電圧は、上記の実施の形態2と同様に、高電圧側、低電圧側がそれぞれVREFP=VCM+(IOUTP×Z)、及びVREFN=VCM−(IOUTN×Z)となり、即ち、ADC101の入力レンジが(IOUTP+IOUTN)×Zで決まるため、電流源(IOUTP+IOUTN)の値を変更することにより基準電圧値を変更することが可能である。
このように判定部508からの信号により、一対のDAC203のデジタル入力信号DinP、DinNの値をそれぞれ独立に変えることで、カレントミラー回路506から出力される電流値IOUTPとIOUTNをそれぞれ独立して調整することができる。これにより、基準電圧発生回路の発生する高電圧側および低電圧側の基準電圧をそれぞれ独立に変更させることができる。
このように、本発明の実施の形態5による利得可変なアナログ・デジタル変換器では、高電圧側および低電圧側の基準電圧を、ADC101の出力に応じて、一対のDAC203の出力電流をそれぞれ独立に調整することにより変化させる基準電圧発生回路部を備えて、アナログ・デジタル変換器の利得を可変にするようにしたので、アナログ・デジタル変換回路部の前段に利得可変機能を持った演算増幅器を接続することなく、精度よくアナログ・デジタル変換器の利得調整を実現することができる。
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6による利得可変なアナログ・デジタル変換器、及びその利得調整方法について、図6を参照しながら説明する。
図6は、本実施の形態6による利得可変なアナログ・デジタル変換器の構成を示す図である。
本実施の形態6は、上記実施の形態5における、抵抗値一定のインピーダンス素子204を、スイッチ素子群307により接続切替可能なインピーダンス素子群304と、該スイッチ素子群307の個々素子の導通、非導通を制御するためのスイッチ制御回路306とからなるインピーダンス回路に変えたものである。これらのスイッチ制御回路306は演算増幅器105のプラス入力側とマイナス入力側に接続されるインピーダンス素子群304を独立に制御することができる。
なお、図6において、図1〜図5と同一または相当する構成要素については同じ符号を用い、その説明を省略する。
次に、上記のような構成を有する本実施の形態6による利得可変なアナログ・デジタル変換器の動作を通じて、その利得調整方法について説明する。
ADC101のアナログ・デジタル変換結果は記憶部106に入力され、そこで蓄えられる。そして蓄えられた変換結果は判定部609に送られ、判定部609は、記憶部106の出力と、ADC101に入力されたアナログ信号の振幅などの情報を基に、利得調整の要否を判断し、2個のDAC203に対しては適切なデジタル入力値DinP、DinNを、2個のスイッチ素子群307の開閉をそれぞれ制御する2個のスイッチ制御回路306に対しては適切な制御信号を出力する。
演算増幅器105のプラス入力側とマイナス入力側のそれぞれで、デジタル入力値DinP、又はDinNに応じてDAC203から出力される電流値がカレントミラー回路506に入力され、そしてインピーダンス素子群304とに入力される。
スイッチ制御回路306は、判定部409の制御信号に応じてスイッチ素子群307の個々素子を導通、又は非導通にすることで、インピーダンス素子群304のインピーダンス値を変更する。
即ち、本実施の形態6においても、基準電圧発生回路部602からADC101に供給される高電圧側及び低電圧側の基準電圧値が、インピーダンス回路のインピーダンス素子群304のインピーダンス値と、DAC203の出力電流、即ちカレントミラー回路206の出力電流IOUTP、IOUTNにより決定される。
そのため、基準電圧発生回路部602より生成される基準電圧は、上記の実施の形態5と同様に、高電圧側、低電圧側がそれぞれVREFP=VCM+(IOUTP×Zp)、及びVREFN=VCM−(IOUTN×Zn)となり、即ち、ADC101の入力レンジが(IOUTP×Zp+IOUTN×Zn)で決まるため、IOUTP、IOUTN、Zp、Znの値のいずれか一方、又はそれらの組み合わせを変更することにより基準電圧値を変更することが可能である。ここでは、Zp、Znはそれぞれ演算増幅器105のプラス入力側とマイナス入力側のインピーダンス素子群のインピーダンス値である。
このように判定部609からの信号により、DAC203のデジタル入力信号DinP、DinNの値をそれぞれ独立に変えることで、カレントミラー回路506から出力される電流値IOUTPとIOUTNをそれぞれ独立して調整することができる。それと同時に、スイッチ制御回路306も判定部609からの信号に応じてスイッチ素子群307を導通、又は非導通にして、インピーダンス素子群304のインピーダンス値Zp、Znをそれぞれ独立に調整することができる。これにより、ADC101に供給される高電圧及び低電圧の基準電圧をそれぞれ独立して変更することができる。
従って、本実施の形態6による利得可変なアナログ・デジタル変換器は、アナログ・デジタル変換回路部の前段に利得可変機能を持った演算増幅器を接続することなく、上記実施の形態5に比し、一層精度よくアナログ・デジタル変換器の利得調整を実現することができる。
なお、上記実施の形態1〜6までの利得可変なアナログ・デジタル変換器が搭載される半導体システム、あるいはさらに、上記で説明した利得可変なアナログ・デジタル変換器の利得調整方法を用いる半導体システムも、同様に、アナログ・デジタル変換回路部の前段に利得可変機能を持った演算増幅器を必要としないため、低消費電力、低コスト等のメリットを有する。
本発明に係るアナログ・デジタル変換器は、その前段に高性能な利得可変演算増幅器を接続することなくアナログ・デジタル変換器の利得を調整することが可能なため、携帯機器、映像機器等、低消費電力及び低コストを求められる半導体集積回路及びそれを用いたシステム等に有用である。
図1は、本発明の実施の形態1による利得可変なアナログ・デジタル変換器の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態2による利得可変なアナログ・デジタル変換器の構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態3による利得可変なアナログ・デジタル変換器の構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の実施の形態4による利得可変なアナログ・デジタル変換器の構成を示すブロック図である。 図5は、本発明の実施の形態5による利得可変なアナログ・デジタル変換器の構成を示すブロック図である。 図6は、本発明の実施の形態6による利得可変なアナログ・デジタル変換器の構成を示すブロック図である。 図7は、従来の利得可変機能を備えたアナログ・デジタル変換器の構成図である。
符号の説明
101 アナログ・デジタル変換回路部
102、202、302、402、502、602 基準電圧発生回路部
103 電流源回路
104 インピーダンス値可変のインピーダンス素子
105 差動出力型の演算増幅器
106 記憶部
107、208、309、409、508、609 判定部
203 デジタル・アナログ変換回路部
204 インピーダンス値一定のインピーダンス素子
206 2つの等しい電流を出力するカレントミラー回路
303 電流値一定の電流源回路
304 インピーダンス値可変のインピーダンス素子群
306 スイッチ制御回路
307 スイッチ素子群
506 1つの電流を出力するカレントミラー回路
701 利得可変型の演算増幅器
702 アナログ・デジタル変換回路部
703、704 アナログ信号入力部
705 記憶部
706 判定部

Claims (8)

  1. 演算増幅器に接続された、電流源回路から出力される電流、及びインピーダンス回路のインピーダンス値に基づいて、基準電圧の高電圧側及び低電圧側の電圧値を発生する基準電圧発生回路部と、
    上記基準電圧発生回路部により発生された基準電圧の高電圧側及び低電圧側の電圧値をもとに、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換回路部と、
    上記アナログ・デジタル変換回路部からの出力信号によりアナログ・デジタル変換の利得調整が必要か否かを判定し、必要と判定した場合、上記電流源回路の出力電流又はインピーダンス回路のインピーダンス値を変更するための出力信号を出力するデジタル信号処理部(DSP)と、を備え、
    上記インピーダンス回路は、上記演算増幅器のプラス入力側及びマイナス入力側のそれぞれの入出力端子間に接続される2つのインピーダンス素子群よりなり、
    上記インピーダンス素子群は、
    複数のインピーダンス素子からなるインピーダンス素子群と、
    上記演算増幅器の入力端子あるいは出力端子と、上記インピーダンス素子群の一方の端子とに接続されるスイッチ素子群と、
    上記スイッチ素子群の個々素子の導通及び非導通を制御するためのスイッチ制御回路と、を備え、
    上記DSPの出力信号に基づいて、上記スイッチ制御回路を介して上記スイッチ素子群の個々素子の導通又は非導通を切替えることにより上記インピーダンス回路のインピーダンス値を変更して、上記基準電圧発生回路部から発生される基準電圧の高電圧側又は低電圧側の電圧値を調整することにより、上記アナログ・デジタル変換の利得を可変にする、
    ことを特徴とする利得可変なアナログ・デジタル変換器。
  2. 請求項1に記載の利得可変なアナログ・デジタル変換器において、
    上記電流源回路は、
    上記DSPから出力されたデジタル出力信号値をアナログ電流に変換するデジタル・アナログ変換回路部と、
    上記デジタル・アナログ変換回路部から出力される電流を入力とし、2つの等しい電流を生成して上記演算増幅器のプラス入力側及びマイナス入力側に、出力するカレントミラー回路と、からなり、
    上記DSPの出力信号に基づいて、上記スイッチ制御回路を介した上記スイッチ素子群の個々素子の導通又は非導通の切替えに代えて、上記デジタル・アナログ変換回路部の出力電流を変更して、上記基準電圧発生回路部から発生される基準電圧の高電圧側又は低電圧側の電圧値を調整することにより、上記アナログ・デジタル変換の利得を可変にする、
    ことを特徴とする利得可変なアナログ・デジタル変換器。
  3. 請求項1に記載の利得可変なアナログ・デジタル変換器において、
    上記電流源回路は、
    上記DSPから出力されたデジタル出力信号値をアナログ電流に変換するデジタル・アナログ変換回路部と、
    上記デジタル・アナログ変換回路部から出力される電流を入力とし、2つの等しい電流を生成して上記演算増幅器のプラス入力側及びマイナス入力側に、出力するカレントミラー回路と、からなり
    記DSPの出力信号に基づいて、上記デジタル・アナログ変換回路部の出力電流を変更して、又は上記スイッチ制御回路を介して上記スイッチ素子群の個々素子の導通又は非導通を切替えることにより上記インピーダンス回路のインピーダンス値を変更して、上記基準電圧発生回路部から発生される基準電圧の高電圧側又は低電圧側の電圧値を調整することにより、上記アナログ・デジタル変換の利得を可変にする、
    ことを特徴とする利得可変なアナログ・デジタル変換器。
  4. 請求項1に記載の利得可変なアナログ・デジタル変換器において、
    上記電流源回路は、
    上記DSPから出力された2つのデジタル出力信号値をアナログ電流に変換する2つのデジタル・アナログ変換回路部と、
    上記2つのデジタル・アナログ変換回路部から出力される電流を入力とし、それぞれ1つの電流を生成して上記演算増幅器のプラス入力側又はマイナス入力側に、出力する2つのカレントミラー回路と、からなり、
    上記DSPの出力信号に基づいて、上記スイッチ制御回路を介した上記スイッチ素子群の個々素子の導通又は非導通の切替えに代えて、上記2つのデジタル・アナログ変換回路部からの出力電流を独立に変更して、上記基準電圧発生回路部から発生された基準電圧の高電圧側又は低電圧側の電圧値を調整することにより、上記アナログ・デジタル変換の利得を可変にする、
    ことを特徴とする利得可変なアナログ・デジタル変換器。
  5. 請求項1に記載の利得可変なアナログ・デジタル変換器において、
    上記電流源回路は、
    上記DSPから出力された2つのデジタル出力信号値をアナログ電流に変換する2つのデジタル・アナログ変換回路部と、
    上記2つのデジタル・アナログ変換回路部から出力される電流を入力とし、それぞれ1つの電流を生成して上記演算増幅器のプラス入力側又はマイナス入力側に、出力する2つのカレントミラー回路と、からなり
    記DSPの出力信号に基づいて、上記2つのデジタル・アナログ変換回路部からの出力電流を独立に変更して、又は上記スイッチ制御回路を介して上記スイッチ素子群の個々素子の導通又は非導通を切替えることにより上記インピーダンス回路の2つのインピーダンス素子群のインピーダンス値を独立に変更して、上記基準電圧発生回路部から発生される基準電圧の高電圧側又は低電圧側の電圧値を調整することにより、上記アナログ・デジタル変換の利得を可変にする、
    ことを特徴とする利得可変なアナログ・デジタル変換器。
  6. 演算増幅器に接続された、電流源回路から出力される電流、及びインピーダンス回路のインピーダンス値に基づいて、基準電圧の高電圧側及び低電圧側の電圧値を発生するステップと、
    上記基準電圧の高電圧側及び低電圧側の電圧値をもとに、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ・デジタル変換ステップと、
    上記変換ステップの変換結果によりアナログ・デジタル変換の利得調整が必要か否かを判定し、必要と判定した場合、上記電流源回路の出力電流又はインピーダンス回路のインピーダンス値を調整するための出力信号を出力する判定ステップと、
    上記判定ステップの出力信号に基づいて、上記インピーダンス回路のインピーダンス値を変更して、上記発生した基準電圧の高電圧側又は低電圧側の電圧値を調整するステップと、を有
    上記インピーダンス回路は、上記演算増幅器のプラス入力側及びマイナス入力側のそれぞれの入出力端子間に接続される2つのインピーダンス素子群よりなり、
    上記インピーダンス素子群は、
    複数のインピーダンス素子からなるインピーダンス素子群と、
    上記演算増幅器の入力端子あるいは出力端子と、上記インピーダンス素子群の一方の端子とに接続されるスイッチ素子群と、
    上記スイッチ素子群の個々素子の導通及び非導通を制御するためのスイッチ制御回路と、を備え、
    上記インピーダンス回路のインピーダンス値の変更は、
    上記判定ステップの出力信号に基づいて、上記スイッチ制御回路を介して上記スイッチ素子群の個々素子の導通又は非導通を切り換えることにより行う、
    ことを特徴とする利得可変なアナログ・デジタル変換器の利得調整方法。
  7. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の利得可変なアナログ・デジタル変換器を備えた、
    ことを特徴とする半導体システム。
  8. 請求項に記載の利得可変なアナログ・デジタル変換器の利得調整方法を用いて、アナログ・デジタル変換器の利得調整を行う、
    ことを特徴とする半導体システム。
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